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JP3993019B2 - モータ及びその製造方法 - Google Patents

モータ及びその製造方法 Download PDF

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JP3993019B2
JP3993019B2 JP2002138756A JP2002138756A JP3993019B2 JP 3993019 B2 JP3993019 B2 JP 3993019B2 JP 2002138756 A JP2002138756 A JP 2002138756A JP 2002138756 A JP2002138756 A JP 2002138756A JP 3993019 B2 JP3993019 B2 JP 3993019B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータ及びその製造方法に係り、詳しくは、減速機構と電子制御装置(ECU)とを一体に収容するギヤハウジングに組み付けられるモータ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用サンルーフ装置の駆動源には、モータ部と該モータ部の回転を減速する減速部とが一体に組み付けられた減速機構付きモータが一般に用いられている。モータ部は電機子やマグネット等を収容するヨークハウジングを備える一方、減速部は減速機構を収容する樹脂製のギヤハウジングを備え、ヨークハウジングとギヤハウジングは互いに開口部が対向するようにネジにより連結固定される。このようなモータには、更にモータ部の回転を制御するための電子制御装置(ECU)を一体に収容したものがある。即ち、ギヤハウジングの一部にECUを収容するECU収容部が形成されており、その開口部からECUが収容され固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したギヤハウジングには、ECUとヨークハウジング(モータ部)が同一方向から組み付けられる。即ち、モータ部は、ECUをギヤハウジング内に収容した後に該ギヤハウジングとネジにより連結固定される。従って、ネジの座面がギヤハウジングの開口部近傍にて内壁側に形成されると、ECU収容部の開口部が縮小し、ECUの組み付け作業が煩雑になるとともに該ECUに実装する素子の配置が制限されるという問題があった。逆に、ネジの座面がギヤハウジングの開口部近傍にて外壁側に形成されると、ギヤハウジングの外側に無用な出っ張りが形成されることとなり、サンルーフ装置に対するモータの取り付け位置に支障をきたしていた。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ECU収容部を備えたハウジングに対して締付固定されるモータにおいて、ハウジングの外側への無用な出っ張りを形成することなく、ハウジングの開口部を最大限大きくすることができるモータ及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、前記ギヤハウジングの開口部を跨いで該ギヤハウジングに配設される支持プレートを備え、該支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付け、前記モータ部と前記電子制御装置とは、それぞれに設けたコネクタにて電気的に接続されている。これによれば、ギヤハウジングの開口部の縮小が防止される。また、モータ部と電子制御装置との電気的接続が容易となる。
【0006】
また、前記電子制御装置を収容する収容部の開口部近傍にて互いに対向する前記ギヤハウジングの両壁には、前記支持プレートを挿設可能とするプレート挿入孔が形成されている。これによれば、支持プレートはプレート挿入孔に支持されるため、ギヤハウジングの開口部から外方への無用な出っ張りが形成されなくなる。
請求項2に記載の発明は、回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、前記電子制御装置は、前記ギヤハウジングの開口部から収容され、前記ギヤハウジングにおける前記開口部よりも内部側の位置に該開口部を跨ぐように配設される支持プレートを備え、前記モータ部と前記ギヤハウジングとを組み合わせた状態で、前記ギヤハウジングの内壁面よりも内側において前記支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付け、前記モータ部と前記電子制御装置とは、それぞれに設けたコネクタにて電気的に接続されている。これによれば、ギヤハウジングの開口部の縮小が防止される。また、モータ部と電子制御装置との電気的接続が容易となる。
請求項3に記載の発明は、回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、前記ギヤハウジングの開口部を跨いで該ギヤハウジングに配設される支持プレートを備え、該支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付け、前記電子制御装置を収容する収容部の開口部近傍にて互いに対向する前記ギヤハウジングの両壁には、前記支持プレートを挿設可能とするプレート挿入孔が形成されている。これによれば、ギヤハウジングの開口部の縮小が防止される。また、支持プレートはプレート挿入孔に支持されるため、ギヤハウジングの開口部から外方への無用な出っ張りが形成されなくなる。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記プレート挿入孔は、前記収容部内に前記電子制御装置が収容された状態で、該電子制御装置と前記支持プレートとが互いに干渉し合わない位置に形成されている。これによれば、支持プレートを確実にギヤハウジングに装着でき、しかも支持プレートの取り付け作業が容易となる。
【0008】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記電子制御装置を構成する制御回路基板には、前記支持プレートと非干渉となるような切欠き又は孔が形成されている。これによれば、支持プレートを確実にギヤハウジングに装着でき、しかも支持プレートの取り付け作業が容易となる。
【0009】
請求項6に記載の発明は、請求項乃至5のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記支持プレートは、前記プレート挿入孔に挿設された状態で、該支持プレートの両端が前記ギヤハウジングの外壁面と連なる長さで形成されている。これによれば、ギヤハウジングの開口部から外方へ支持プレートが突出して配設されることがないため、該ギヤハウジングの外方への無用な出っ張りが防止される。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記モータ部は、前記支持プレートに対し前記締付部材を掛け渡し該モータ部を締付固定するフランジが形成されたヨークと、該ヨーク内に配設されるブラシホルダとを有し、前記ヨークのフランジと前記支持プレートとの間に前記ブラシホルダを挟持した。これによれば、ギヤハウジングの開口部がブラシホルダにより密閉され、モータの破損が防止されるとともに固定状態を確実に維持できる。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のモータにおいて、前記ヨークのフランジの幅が前記ギヤハウジングの開口部間を掛け渡すのに必要な所定長さに満たない場合において、前記所定長さを満たす幅を有する取付プレートを用い、該取付プレートを前記ギヤハウジングの開口部間に掛け渡して、前記ヨークのフランジと共に前記締付部材にて締め付けた。これによれば、ギヤハウジングの仕様変更等により該ハウジングが大型化した際、ヨークのフランジの幅がギヤハウジングの開口部間を掛け渡すのに必要な所定長さに満たなくなった場合であっても、取付プレートを用いることによって、締付部材の締付け時の荷重がギヤハウジングに対して均等に作用する。そのため、ギヤハウジングが大型化した場合であっても、このような取付プレートを用いることで、ヨークの形状を変更することなく(ヨークのフランジをギヤハウジングに合わせて大型化することなく)、該ヨークをギヤハウジングに対して確実に固定することができる。
【0013】
請求項に記載の発明は、回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータの製造方法であって、前記電子制御装置を前記ギヤハウジング内に収容する工程と、前記ギヤハウジングにおいて互いに対向する両壁にそれぞれ設けたプレート挿入孔に対し、該ギヤハウジングの開口部を跨ぐ支持プレートを挿入する工程と、前記支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付ける工程とを備えた。これによれば、電子制御装置をギヤハウジング内に収容した後に支持プレートを挿入するようにしたので、ギヤハウジングの開口部の縮小が防止される。又、電子制御装置がギヤハウジング内に収容された後にモータ部がギヤハウジングに対して組み付けられる。従って、電子制御装置の位置決めを確実に行うことができる。
【0014】
請求項10に記載の発明は、回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータの製造方法であって、前記電子制御装置を前記モータ部に保持するとともに、互いに電気的に接続する工程と、前記電子制御装置を前記ギヤハウジング内に収容するとともに、該ギヤハウジングに対して前記モータ部を組み合わせる工程と、前記ギヤハウジングにおいて互いに対向する両壁にそれぞれ設けたプレート挿入孔に対し、該ギヤハウジングの開口部を跨ぐ支持プレートを挿入する工程と、前記支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付ける工程とを備えた。これによれば、電子制御装置をギヤハウジング内に収容した後に支持プレートを挿入するようにしたので、ギヤハウジングの開口部の縮小が防止される。又、ギヤハウジングにモータ部を組み合わせる前に電子制御装置がモータ部に保持されるとともに互いに電気的に接続されるので、電子制御装置とモータ部との電気的な接続状態を確認することができる。
請求項11に記載の発明は、回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジングの開口部から前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、前記ギヤハウジングにおける前記開口部よりも内部側の位置に該開口部を跨ぐように配設される支持プレートを備え、前記モータ部と前記ギヤハウジングとを組み合わせた状態で、前記ギヤハウジングの内壁面よりも内側において前記支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付けるようにした。これによれば、ギヤハウジングの開口部の縮小が防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
【0016】
図1は、本実施形態の減速機構付きモータ1を示す。
モータ1は、例えば車両用サンルーフ装置の駆動源として用いられる。モータ1は、モータ部2と該モータ部2の回転を減速する減速部3とが一体に組み付けられて構成されている。
【0017】
モータ部2は、図3に示すように、互いに平行な一対の平面部4a及び両平面部4aの端部間をそれぞれ繋ぐ一対の円弧部4bを備えた有底扁平円筒状のヨークハウジング4を有している。尚、平面部4aの平面方向は、モータ1の扁平方向である。ヨークハウジング4は磁性材料よりなり、その内側面には複数個のマグネット5が所定位置に固着され、該マグネット5の内側では電機子6が回転可能に収容されている。電機子6は回転軸7を有し、該回転軸7の基端部はヨークハウジング4の底部に設けられた軸受8により回転可能に支持されている。回転軸7の先端部側には整流子9が固着されている。
【0018】
ヨークハウジング4の開口部4cには、樹脂よりなるブラシホルダ10が嵌挿されている。ブラシホルダ10には、前記整流子9に摺接する一対のブラシ11が保持されている。ブラシホルダ10の中央部には軸受12が保持されており、該軸受12は前記回転軸7の先端部側を回転可能に支持している。
【0019】
ブラシホルダ10は、ヨークハウジング4の平面部4aの平面方向(扁平方向)に向かって一方が延出して形成され、ヨークハウジング4の開口部4c及び後述するギヤハウジング21の開口部21a間に介在されて両開口部4c,21aを塞ぐ。このようなブラシホルダ10は、該ブラシホルダ10がヨークハウジング4に嵌挿された後にギヤハウジング21の開口部21aに嵌合される。
【0020】
そして、本実施形態において、ヨークハウジング4はギヤハウジング21に対し所定の3箇所にてネジ13により固定される。詳しくは、ヨークハウジング4は、ギヤハウジング21に対し所定の1箇所(図1の左側)にて該ヨークハウジング4とギヤハウジング21に挿通されたネジ13がナット14に螺着されて締付固定される。又、ヨークハウジング4は、ブラシホルダ10を介在させた所定の2箇所(図1の右側)においてギヤハウジング21に対してネジ13により固定される。この場合、ブラシホルダ10は、その一部がギヤハウジング21に嵌挿された金属よりなる支持プレート15とヨークハウジング4のヨークフランジ4dとに狭持された状態で、該プレート15とフランジ4dとの間でネジ13により締付固定されている。
【0021】
前記支持プレート15を用いた固定部分において詳述すると、図1に示すように、ギヤハウジング21の開口部21a近傍において該ギヤハウジング21の互いに対向する両壁面には、略ブラシホルダ10の厚みに対応した位置に2つのプレート挿入孔16が形成されている。各プレート挿入孔16は互いに対応する位置に形成されている。そして、これらプレート挿入孔16にギヤハウジング21の開口部21aを跨いで掛け渡される略長方形状の支持プレート15が挿入される。因みに、プレート挿入孔16の開口の大きさは、支持プレート15の長手方向両端面の大きさより若干小さく形成されている。つまり、支持プレート15はプレート挿入孔16に圧入保持され、該プレート挿入孔16に挿入された支持プレート15はギヤハウジング21に対し仮止めされる。
【0022】
前記支持プレート15は、図2に示すように、プレート挿入孔16に挿入された状態で、該プレート15の両端がギヤハウジング21の外壁面と略連なる長さで形成されている。又、支持プレート15には、ネジ13と螺合する2つのネジ孔15aが形成されている。因みに、これらネジ孔15aは、支持プレート15がプレート挿入孔16に挿入された状態で、ギヤハウジング21の内壁面より内側の位置に形成されている。つまり、各ネジ孔15aは、該ネジ孔15aに螺着されるネジ13がギヤハウジング21の内壁面と干渉しない位置にて形成されている。
【0023】
前記ブラシホルダ10には、図4に示すように、該ブラシホルダ10がギヤハウジング21の開口部21aに嵌合された状態で、前記各ネジ孔15aに対応する位置にネジ挿通孔10aが形成されている。また、前記ヨークフランジ4dには、該ネジ挿通孔10aと対応する位置にて前記ネジ13を挿通可能とした透孔4eが形成されている。つまり、支持プレート15は、2つのネジ挿通孔10a及び透孔4eに対して共用されている。
【0024】
そして、支持プレート15を用いた固定部分における組み付け時には、図2に示すように、先ず、電子制御装置(ECU)31がギヤハウジング21の開口部21aから後述するECU収容部21e内に配設された後、支持プレート15がプレート挿入孔16に挿入される。この際、上記したように支持プレート15はプレート挿入孔16に対して圧入されるため、該プレート挿入孔16に保持される。即ち、プレート挿入孔16内にて支持プレート15が仮止めされ、該支持プレート15がギヤハウジング21に対して位置決めされる。次に、ヨークハウジング4に予め組み付けられたブラシホルダ10がギヤハウジング21の開口部21aに嵌合された状態で、ヨークハウジング4及び該ギヤハウジング21に挿通されたネジ13が前記ナット14(図1参照)と螺着される。これにより、ヨークハウジング4がギヤハウジング21に対して固定され、ブラシホルダ10の一部が支持プレート15とヨークフランジ4dとに挟持される。そして、図4に示すように、ヨークフランジ4dの透孔4e及びブラシホルダ10のネジ挿通孔10aにネジ13が挿通され、該ネジ13が支持プレート15のネジ孔15aに螺着される。これにより、図3に示すように、ヨークハウジング4がギヤハウジング21に対して固定され、ギヤハウジングの開口部21aが確実に密閉される。
【0025】
一方、前記減速部3は、樹脂製のギヤハウジング21を有している。ギヤハウジング21は、回転軸収容部21bと、該収容部21bに連通し前記モータ1の軸線L1方向に延びるウォーム軸収容部21cとを備える。又、ギヤハウジング21は、該ウォーム軸収容部21cと連通し前記モータ1の軸線L1方向と直交する方向かつヨークハウジング4の平面部4aの平面方向(扁平方向)に延びるウォームホイール収容部21dを備える。更に、ギヤハウジング21は、前記回転軸収容部21bと連通し前記ウォームホイール収容部21dとはウォーム軸収容部21c(軸線L1)を挟んだ反対側に延びるECU収容部21eとを備えている。回転軸収容部21bとECU収容部21eとは、前記モータ部2側に開口する同一の開口部21aを有している。
【0026】
前記回転軸収容部21bにおいて、前記回転軸7の先端部には緩衝連結部材22を構成する駆動側部22aが一体回転可能に設けられている。因みに、この駆動側部22aは、前記ヨークハウジング4にマグネット5及び電機子6を収容し、ブラシホルダ10を組み付けた後に、回転軸7の先端部に固定される。
【0027】
ここで、前記緩衝連結部材22は、前記駆動側部22aと、後述するウォーム軸24に一体回転可能に設けられる従動側部22bと、それら駆動側部22aと従動側部22bとの間に介在される緩衝部材22cとから構成される。緩衝連結部材22はモータ部2と減速部3とを組み付けると同時に組み立てられ、前記回転軸7とウォーム軸24とを相互に駆動連結する。
【0028】
そして、緩衝連結部材22は、モータ部2が駆動されて回転軸7が回転駆動されると、該回転軸7と駆動側部22aが一体回転され、その回転力は同駆動側部22aから緩衝部材22cを介して従動側部22bに伝達される。これにより駆動側部22aと共に従動側部22b及びウォーム軸24が略一体回転される。この際、緩衝連結部材22は、その緩衝部材22cにより、回転軸7とウォーム軸24間の衝撃を吸収する。
【0029】
前記ウォーム軸収容部21cにおいて、ウォーム24aが一体に形成されるウォーム軸24が該収容部21c内に配設される一対の軸受25により回転可能に支持されている。ウォーム軸24の基端部には、上記緩衝連結部材22を構成する従動側部22bが一体回転可能に設けられている。また、この従動側部22bがウォーム軸24に固定される前に、該ウォーム軸24の基端部には回転検出部材としてのセンサマグネット23が固定されている。
【0030】
前記ウォームホイール収容部21dにおいて、前記ウォーム24aと噛合する前記ウォームホイール26が回転可能に収容されている。ウォームホイール26は支持軸27に回転可能に支持され、該ウォームホイール26の中心部には、サンルーフ駆動システム(図示略)に連結されるギヤ26aが形成されている。そして、ウォーム軸24の回転力がウォームホイール26に伝達され、それによりギヤ26aが回転されることによりサンルーフが作動するようになっている。
【0031】
前記ECU収容部21eにおいて、ECU31(図2及び図4参照)が収容される。このECU31は、前記モータ1の回転を制御する制御回路基板31aを備えている。図2に示すように、ECU収容部21eには、制御回路基板31aの挿入方向と直交する方向の両端部をガイドするガイド溝21fが前記モータ1の軸線L1方向に平行に形成されている。従って、制御回路基板31aは、その制御回路(図示略)を搭載した部品搭載面31bが前記ヨークハウジング4の平面部4aの平面方向(扁平方向)と平行になるようにしてガイド溝21fに沿って挿入される。
【0032】
また、制御回路基板31aには、図4に示す給電用コネクタ31cがネジ等により固定されている。給電用コネクタ31cは、前記制御回路と電気的に接続された複数本のターミナル(図示略)をそれぞれ所定位置にて支持している。
【0033】
ここで、前記ギヤハウジング21は、車両側から延びる車両側コネクタ(図示略)と連結するためのコネクタ部21gを有し、該コネクタ部21gにはECU収容部21eと外部とを連通する連通孔21hが形成されている。この連通孔21hには、前記給電用コネクタ31cが挿入される。そして、コネクタ部21gは車両側コネクタと連結され、該車両側コネクタから各ターミナルを介して制御回路に駆動電源及び制御信号が入力される。
【0034】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)ギヤハウジング21には、ECU収容部21eにECU31が収容された後に該ギヤハウジング21の開口部21aを跨ぐ1枚の支持プレート15が挿設される。従って、ギヤハウジング21の開口部21aの縮小が防止されるため、ECU31の組み付け作業を容易に行うことができるとともに、ECU31に搭載される制御回路の素子の配置が制限されなくなる。
【0035】
(2)支持プレート15はギヤハウジング21のプレート挿入孔16に挿入された状態では、該プレート15の両端がギヤハウジング21の外壁面と連なる長さで形成される。又、支持プレート15のネジ孔15aはギヤハウジング21の内壁面より内側に形成される。従って、ネジ13の座面の影響によりギヤハウジング21の外側に無用な出っ張りが形成されることが防止されるため、その分だけモータ1の小型化が図られ、サンルーフ装置に対するモータ1の取り付け位置に支障をきたすこともない。
【0036】
(3)プレート挿入孔16は、ブラシホルダ10の厚みを考慮して略ブラシホルダ10の厚みに対応した位置に形成されている。従って、支持プレート15とヨークフランジ4dとの間にブラシホルダ10が挟持される状態でネジ13により締付固定することにより固定状態を確実に維持することができる。
【0037】
(4)プレート挿入孔16の開口の大きさは、支持プレート15の長手方向両端面の大きさより若干小さく形成されている。これにより、支持プレート15はプレート挿入孔16に対して圧入され、該プレート挿入孔16に保持される。即ち、プレート挿入孔16内にて支持プレート15が仮止めされ、該支持プレート15がギヤハウジング21に対して位置決めされる。従って、ギヤハウジング21に対するモータ部2の取り付け時において、ネジ13の締め付け作業を容易に行うことができる。
【0038】
(5)支持プレート15は複数の締め付け部間で共用されるので、部品数が少なくてすむ。このことは、ギヤハウジング21に対するモータ部2の取り付け作業をも簡易化する。
【0039】
(6)支持プレート15とヨークフランジ4d(ヨークハウジング4)との間にブラシホルダ10が挟持される状態で、支持プレート15にネジ13が螺着される。従って、ギヤハウジング21の開口部21aを確実に密閉させ、ギヤハウジング21内に水等の液体や塵埃の浸入を確実に防止することができる。
【0040】
(7)ブラシホルダ10は、回転軸7を収容する回転軸収容部21bとECU31を収容するECU収容部21eの同一の開口部21aを塞ぐ。従って、ブラシホルダ10を両収容部21b,21eで共用できるので、部品数が少なくてすむ。
【0041】
(8)ECU31がECU収容部21e内に収容された後にモータ部2がギヤハウジング21に対し組み付けられる。従って、ECU31の位置決めを確実に行うことができる。
【0042】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。前記第1実施形態では、ECU31をギヤハウジング21のECU収容部21e内に収容した後に支持プレート15を装着してモータ部2と減速部3とを組み付ける構成としたが、本実施形態では、ECU31をブラシホルダ10(モータ部2側)に装着した状態でギヤハウジング21のECU収容部21e内に収容し、その後、支持プレート15を装着してモータ部2と減速部3とを組み付ける構成とした点で相違している。従って、本実施形態では、その相違点を中心に説明し、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0043】
図5〜図8に示すように、本実施形態のモータ1aのブラシホルダ10には、ECU31(制御回路基板31a)のモータ部2側で軸線L1と直交する方向の一端側を保持する保持スリット10bが形成されている。該スリット10bの近傍には、ECU31と連結及び電気的に接続するためのモータ部側コネクタ32が一体に設けられている。該コネクタ32は、図9に示すように、一対のターミナル33と、連結部34とを有している。ターミナル33は、モータ1aの軸線L1方向に延び、ブラシホルダ10にて保持される一対のブラシ11とそれぞれ電気的に接続されている。連結部34には、モータ1aの軸線L1方向に延びる断面T字状の連結溝34aが形成されている。又、ブラシホルダ10には、制御回路基板31aのモータ部2側で軸線L1と直交する方向の他端側において、図10に示すように、該軸線L1方向に延びる係止爪10cが形成されている。
【0044】
これに対し、ECU31(制御回路基板31a)は、モータ部2側で軸線L1と直交する方向の一端側において、前記モータ部側コネクタ32と連結及び電気的に接続するためのECU側コネクタ35を備えている。該コネクタ35は、図9に示すように、前記ターミナル33が挿入される一対の挿入孔36と、前記連結部34と連結する連結部37とを有している。連結部37には、モータ1aの軸線L1方向に延び、前記連結溝34aに嵌挿される断面T字状の連結突条37aが形成されている。又、制御回路基板31aには、モータ部2側で軸線L1と直交する方向の他端側において、図10に示すように、前記係止爪10cと係止し該基板31aの軸線L1方向への抜けを防止する係止孔31dが形成されている。又、この制御回路基板31aには、係止孔31dとECU側コネクタ35との間に、モータ部2側から切り欠かれた切欠き31eが形成されている。この切欠き31eは、ブラシホルダ10に装着される部品(例えば、サーミスタ等)や、支持プレート15と干渉しないために設けられている。因みに、切欠き31eを孔とし、支持プレート15との干渉を防止してもよい。
【0045】
そして、モータ部2と減速部3とを組み付ける際、先ず、ブラシホルダ10をモータ部2(ヨークハウジング4)に嵌合させた状態で、該ブラシホルダ10にECU31(制御回路基板31a)が保持される。つまり、制御回路基板31aは、軸線L1と直交する方向の一端側において、ブラシホルダ10の保持スリット10bに嵌挿され、コネクタ32,35が相互に連結、即ち連結突条37aが連結溝34aに嵌挿され、ターミナル33が挿入孔36内に挿入される。又、軸線L1と直交する方向の他端側において、係止爪10cが係止孔31dと係止する。これらにより、ECU31はブラシホルダ10(モータ部2)に対して確実に保持される。
【0046】
次に、ブラシホルダ10(モータ部2)に対して保持されたECU31がギヤハウジング21に設けたECU収容部21e内に挿入され、ギヤハウジング21とヨークハウジング4とが組み合わされる。次に、ギヤハウジング21に設けたプレート挿入孔16に支持プレート15が圧入される。この場合、支持プレート15は、基板31aに設けた切欠き31eを挿通し、該基板31aと干渉することが防止されている。そして、ネジ13がそれぞれヨークハウジング4及びギヤハウジング21に挿通されナット14及び支持プレート15のネジ孔15aに螺着されることにより、ヨークハウジング4及びギヤハウジング21、即ちモータ部2と減速部3とが相互に組み付けられる。
【0047】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態では、前記第1実施形態の(1)〜(7)の効果と同様の効果を得ることができる。
【0048】
(2)本実施形態では、ギヤハウジング21にモータ部2を組み合わせる前にECU31がモータ部2(ブラシホルダ10)に保持されるとともに互いに電気的に接続されるので、ECU31とモータ部2との電気的な接続状態を確認することができる。
【0049】
(3)コネクタ32,35には、連結部34,37が設けられている。従って、連結部34,37の相互の連結により、ターミナル33に過大な荷重が加わることを防止することができる。
【0050】
(4)ECU31(制御回路基板31a)は、ブラシホルダ10の保持スリット10bに嵌挿され、コネクタ32,35が相互に連結され、更に係止爪10cが係止孔31dと係止する。従って、ECU31がブラシホルダ10に対して確実に保持されるので、ECU31を含めたモータ部2をギヤハウジング21に容易に組み付けることができる。
【0051】
尚、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、モータ1,1aを車両用サンルーフ装置の駆動源として使用したが、その他の装置の駆動源であってもよい。
【0052】
・上記実施形態では、支持プレート15は金属にて形成したが、他の材質にて形成されてもよい。
・上記実施形態では、ギヤハウジング21の開口部21aをブラシホルダ10にて塞ぐ構成としたがこれに限定されるものではない。例えば樹脂よりなる他の部材にて開口部を塞ぐようにし、この部材がヨークフランジ4dと支持プレート15の間に挟持されるようにしてもよい。
【0053】
・上記実施形態では、ヨークハウジング4の開口部4c内及びギヤハウジング21の開口部21a内への浸水を確実に防止するため、ブラシホルダ10にエラストマ樹脂等よりなるシール部材を2色成形により一体に成形してもよい。
【0054】
・上記実施形態では、ブラシホルダ10が介在する位置にてヨークフランジ4dと支持プレート15とをネジ13にて締付固定する構成としたがこれに限定されるものではない。例えば、ヨークフランジ4dからブラシホルダ10が露出する位置(図3参照)で更にネジにより(ブラシホルダ10と支持プレート15とを)固着するようにしてもよい。
【0055】
・上記実施形態のギヤハウジング21の形状は、これに限定されるものではない。例えば、回転軸収容部21bとECU収容部21eと同一の開口部21aとしたが、それぞれ別個の開口部を有するように各収容部21b,21eを形成してもよい。
【0056】
・上記実施形態の緩衝連結部材22を逆転防止クラッチ(ワンウェイクラッチ)に変更してもよい。
・又、図11及び図12に示すような構成としてもよい。例えば、第2実施形態のモータ1aにおいて、ギヤハウジング21の仕様変更等により該ハウジング21が大型化した際、ヨークハウジング4のフランジ4dの幅W1が該幅方向(この場合、前記支持プレート15の長手方向、即ち該支持プレート15が開口部21a間に跨る方向)におけるギヤハウジング21の開口部21a間を掛け渡すのに必要な所定長さに満たなくなった場合に、図13に示すような取付プレート41を用いてもよい。
【0057】
即ち、取付プレート41は、略長方形状をなしており、その長手方向(前記フランジ4dの幅方向)の幅W2がギヤハウジング21の開口部21a間を掛け渡すのに必要な所定長さを満たすように前記フランジ4dの幅W1より長く形成されている。取付プレート41には、2個のネジ13を挿通するためのネジ挿通孔41aがそれぞれ所定位置に形成されている。又、取付プレート41を取り付けた場合、該プレート41のヨークハウジング4のフランジ4dから突出する部位(前記長手方向の一端部)には、該フランジ4dの厚み分だけ突出してフランジ4dとの段差をなくすための段差部41bが形成されている。
【0058】
そして、取付プレート41は、ヨークハウジング4のフランジ4dに重ね合わされ、各ネジ13により該フランジ4dと共に締め付けられる。この場合、ギヤハウジング21の開口部21aの端面には、前記フランジ4dの幅方向の一端において該フランジ4dが当接する一方、該幅方向の他端においては取付プレート41の段差部41bが当接する。そのため、このような取付プレート41を用いることで、各ネジ13の締付け時の荷重がギヤハウジング21の開口部21aの端面に対して均等に作用することになる。
【0059】
これにより、上記のようにギヤハウジング21が大型化しても、このような取付プレート41を用いることで、ヨークハウジング4(フランジ4d)の形状を変更することなく(ヨークハウジング4のフランジ4dをギヤハウジング21に合わせて大型化することなく)、該ハウジング4をギヤハウジング21に対して確実に固定することができる。つまり、仕様変更のない通常のギヤハウジング21に用いるヨークハウジング4をそのまま使用することができるので、該ハウジング4の形状を変更する手間を省くことができ、又、その形状変更にかかるコストの上昇を防止することができる。
【0060】
・又、図14に示すような構成としてもよい。例えば、第2実施形態のモータ1aにおいて、制御回路基板31aは、ギヤハウジング21のECU収容部21e内においてガイド溝21fに沿って挿入されており、該基板31aの先端部には給電用コネクタ31cが2個のネジ42により締め付け固定されているが、そのうち1つのネジ42をギヤハウジング21の外側から該ハウジング21と共に締め付けるようにしてもよい。
【0061】
即ち、このネジ42を用いない場合、制御回路基板31aは、基端部がブラシホルダ10に対して片持梁状に保持されるため(図7参照)、先端部に設けられる給電用コネクタ31cに車両側コネクタを連結する際に生じる荷重によって、ガイド溝21fとのガタの分だけ撓み、歪みが生じる。すると、制御回路基板31aに搭載された素子が破壊される虞がある。そのため、給電用コネクタ31cを制御回路基板31aに固定する2個のネジ42の内、一方のネジ42をギヤハウジング21の外側から該ハウジング21と共に締め付けることで、該回路基板31aの先端部がギヤハウジング21に固定される。
【0062】
これにより、給電用コネクタ31cに車両側コネクタを連結する際に生じる荷重が加わっても、ギヤハウジング21の外側から締め付けたネジ42により、制御回路基板31aが撓む(歪む)ことがなくなる。そのため、制御回路基板31aに搭載された素子の破壊を未然に防止することができる。又、この場合、給電用コネクタ31cを制御回路基板31aに固定する2個のネジ42の内、一方のネジ42を用いたので、ネジ42の数は増加しない。
【0063】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(1) 前記締付部材による締め付け部は複数であり、前記支持プレートは複数の締め付け部間で共用されている。
(2) 前記ギヤハウジングは、前記回転軸を収容する回転軸収容部と前記電子制御装置を収容するECU収容部と同一の開口部を有し、
前記ブラシホルダは、その開口部を塞ぐように形成されている。
(3) 回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、
前記ギヤハウジングの開口部を跨いで該ギヤハウジングに配設され、該ギヤハウジングの内壁面と干渉しない位置にて1又は複数のネジ孔が形成された支持プレートを備え、
前記モータ部のヨークハウジング内に配設されるブラシホルダには前記ネジ孔と対応する位置にネジ挿通孔を形成し、
前記ヨークハウジングのフランジには前記ネジ挿通孔と対応する位置に透孔を形成し、
前記ヨークハウジングのフランジと前記支持プレートとの間に前記ブラシホルダを挟持する状態で前記透孔及び前記ネジ挿通孔に挿通したネジを前記ネジ孔に螺着して前記モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付けることを特徴とするモータ。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ECU収容部を備えたハウジングに対して締付固定されるモータにおいて、ハウジングの外側へ無用な出っ張りを形成することなく、且つハウジングの開口部を最大限大きくすることができるモータ及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のモータの平面図である。
【図2】 図1のA方向から見たモータの分解図である。
【図3】 図1のA方向から見たモータの正面図である。
【図4】 図1のB−B断面図である。
【図5】 第2実施形態のモータの平面図である。
【図6】 モータ部と減速部とを分解した分解図である。
【図7】 ECUとモータ部とを分解した分解図である。
【図8】 図7のC方向から見たモータの分解図である。
【図9】 コネクタ部分の分解斜視図である。
【図10】 図6のD−D断面図である。
【図11】 別例のヨークハウジングの固定部分を示す図である。
【図12】 別例のヨークハウジングの固定部分を示す断面図である。
【図13】 別例にて用いる取付プレートを示す図である。
【図14】 別例の給電用コネクタの固定部分を示す断面図である。
【符号の説明】
2…モータ部、3…減速部、4…ヨークとしてのヨークハウジング、4d…フランジとしてのヨークフランジ、7…回転軸、10…ブラシホルダ、13…締付部材としてのネジ、15…支持プレート、16…プレート挿入孔、21…ギヤハウジング、21a…開口部、21e…収容部としてのECU収容部、24…減速機構を構成するウォーム軸、26…減速機構を構成する減速ギヤとしてのウォームホイール、31…電子制御装置(ECU)、31a…制御回路基板、31e…切欠き、32…コネクタとしてのモータ部側コネクタ、35…コネクタとしてのECU側コネクタ、41…取付プレート、W1,W2…幅。

Claims (11)

  1. 回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、
    前記ギヤハウジングの開口部を跨いで該ギヤハウジングに配設される支持プレートを備え、該支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付け、
    前記モータ部と前記電子制御装置とは、それぞれに設けたコネクタにて電気的に接続され
    前記電子制御装置を収容する収容部の開口部近傍にて互いに対向する前記ギヤハウジングの両壁には、前記支持プレートを挿設可能とするプレート挿入孔が形成されてなることを特徴とするモータ。
  2. 回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、
    前記電子制御装置は、前記ギヤハウジングの開口部から収容され、
    前記ギヤハウジングにおける前記開口部よりも内部側の位置に該開口部を跨ぐように配設される支持プレートを備え、前記モータ部と前記ギヤハウジングとを組み合わせた状態で、前記ギヤハウジングの内壁面よりも内側において前記支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付け、
    前記モータ部と前記電子制御装置とは、それぞれに設けたコネクタにて電気的に接続されていることを特徴とするモータ。
  3. 回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、
    前記ギヤハウジングの開口部を跨いで該ギヤハウジングに配設される支持プレートを備え、該支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付け、
    前記電子制御装置を収容する収容部の開口部近傍にて互いに対向する前記ギヤハウジングの両壁には、前記支持プレートを挿設可能とするプレート挿入孔が形成されてなることを特徴とするモータ。
  4. 前記プレート挿入孔は、前記収容部内に前記電子制御装置が収容された状態で該電子制御装置と前記支持プレートとが互いに非干渉となる位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ。
  5. 前記電子制御装置を構成する制御回路基板には、前記支持プレートと非干渉となるような切欠き又は孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ。
  6. 前記支持プレートは、前記プレート挿入孔に挿入された状態で該支持プレートの両端が前記ギヤハウジングの外壁面と略連なる長さで形成されていることを特徴とする請求項乃至5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記モータ部は、前記支持プレートに対し前記締付部材を掛け渡し該モータ部を締付固定するフランジが形成されたヨークと、該ヨーク内に配設されるブラシホルダとを有し、前記ヨークのフランジと前記支持プレートとの間に前記ブラシホルダを挟持したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のモータ。
  8. 前記ヨークのフランジの幅が前記ギヤハウジングの開口部間を掛け渡すのに必要な所定長さに満たない場合において、
    前記所定長さを満たす幅を有する取付プレートを用い、該取付プレートを前記ギヤハウジングの開口部間に掛け渡して、前記ヨークのフランジと共に前記締付部材にて締め付けたことを特徴とする請求項7に記載のモータ。
  9. 回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための 減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータの製造方法であって、
    前記電子制御装置を前記ギヤハウジング内に収容する工程と、
    前記ギヤハウジングにおいて互いに対向する両壁にそれぞれ設けたプレート挿入孔に対し、該ギヤハウジングの開口部を跨ぐ支持プレートを挿入する工程と、
    前記支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付ける工程と
    を備えたことを特徴とするモータの製造方法
  10. 回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジング内に前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータの製造方法であって、
    前記電子制御装置を前記モータ部に保持するとともに、互いに電気的に接続する工程と、
    前記電子制御装置を前記ギヤハウジング内に収容するとともに、該ギヤハウジングに対して前記モータ部を組み合わせる工程と、
    前記ギヤハウジングにおいて互いに対向する両壁にそれぞれ設けたプレート挿入孔に対し、該ギヤハウジングの開口部を跨ぐ支持プレートを挿入する工程と、
    前記支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付ける工程と
    を備えたことを特徴とするモータの製造方法。
  11. 回転軸を回転させるモータ部と、該回転軸の回転を減速させるための減速機構を収容するギヤハウジングを備えた減速部とが一体に組み付けられ、該ギヤハウジングの開口部から前記モータ部の回転を制御する電子制御装置を収容してなるモータであって、
    前記ギヤハウジングにおける前記開口部よりも内部側の位置に該開口部を跨ぐように配設される支持プレートを備え、前記モータ部と前記ギヤハウジングとを組み合わせた状態で、前記ギヤハウジングの内壁面よりも内側において前記支持プレートに対し前記モータ部を締付部材により連結固定して該モータ部と前記ギヤハウジングとを組み付けることを特徴とするモータ。
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