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JP3992221B2 - 電子制御スロットルの診断装置 - Google Patents

電子制御スロットルの診断装置 Download PDF

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JP3992221B2 JP2002013296A JP2002013296A JP3992221B2 JP 3992221 B2 JP3992221 B2 JP 3992221B2 JP 2002013296 A JP2002013296 A JP 2002013296A JP 2002013296 A JP2002013296 A JP 2002013296A JP 3992221 B2 JP3992221 B2 JP 3992221B2
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータを介してスロットル弁を開閉駆動し、アクチュエータが非作動状態のとき、予め設定されたフェイルセーフ開度に戻す機構を備えた電子制御スロットルの診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクセルペダルとスロットル弁とがケーブル等で機械的に連結された従来のエンジン制御系においては、アクセルペダルの踏み込み量に応じて定まるスロットル開度での吸入空気量或いは吸気管圧力を測定し、この吸入空気量或いは吸気管圧力に基づいて燃料噴射量や点火時期を設定することにより、燃料噴射制御や点火時期制御等のエンジン制御を行なうようになっている。
【0003】
これに対し、最近では、車両の運転操作を電気的に検出して走行制御を行なう、いわゆるドライブバイワイヤの制御システムが開発されている。このドライブバイワイヤによるエンジン制御システムでは、モータ等のアクチュエータを介して電気的に開閉制御される電子制御スロットルを採用しており、この電子制御スロットルでは、特開平11−190230号公報に開示されているように、アクチュエータが非作動の状態ではスロットル弁(絞り弁)が全閉位置より開き状態(いわゆるフェイルセーフ開度)になるように構成されており、エンジン再始動や異常発生時の退避走行を可能としている。
【0004】
この電子制御スロットルの機械的な装置本体は、通常、エンジン排気量や駆動形式等が異なる車両に対して共通して用いることでコスト低減を図るようにしており、機械的な全閉位置を調整した後、エンジン排気量や駆動形式等の車両の仕様に応じてフェイルセーフ開度を調整するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子制御スロットルの機械的な装置本体が同じであることは、正規の仕様と異なるフェイルセーフ開度の装置が組付けられてしまう誤組付けが発生する可能性があることを意味し、例えば排気量が比較的小さいエンジンに、相対的に排気量の大きいエンジン用のスロットル装置が組付けられると、適切なフェイルセーフ開度よりも小さいフェイルセーフ開度となり、万一の場合にエンジン出力が不足して所望の退避走行性能が得られない虞がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、電子制御スロットルのアクチュエータ非作動時のフェイルセーフ開度が正規の仕様に適合した開度か否かを診断し、万一の場合の退避走行性能を確保することのできる電子制御スロットルの診断装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、アクチュエータを介してスロットル弁を開閉駆動し、上記アクチュエータが非作動状態のとき、予め設定されたフェイルセーフ開度に戻す機構を備えた電子制御スロットルの診断装置であって、上記スロットル弁の開度を検出するスロットルセンサの上記アクチュエータを非作動状態としたときの出力値と、上記アクチュエータを作動させて上記スロットル弁を全閉位置に保持したときの上記スロットルセンサの出力値との出力差を算出する手段と、上記スロットルセンサの出力差が予め車両の仕様に応じて設定された基準範囲内にあるか否かを調べ、上記出力差が上記基準範囲外のとき、スロットル系が機械的に不良と判定する手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記スロットル弁のフェイルセーフ開度を、上記スロットルセンサの出力値が上記スロットル弁を機械的な全閉位置に調整したときの出力値に車両の仕様に応じたフェイルセーフ開度を与える出力値を加算した値となるよう予め調整しておき、上記フェイルセーフ開度を与える出力値の管理範囲を上記基準範囲とすることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、イグニッションスイッチがオフからオンにされたとき、上記スロットルセンサの出力差を算出することを特徴とする。
【0010】
すなわち、請求項1記載の発明は、スロットル弁の開度を検出するスロットルセンサに対し、アクチュエータを非作動状態としたときの出力値とアクチュエータを作動させてスロットル弁を全閉位置に保持したときの出力値との出力差を算出し、この出力差が予め車両の仕様に応じて設定された基準範囲外のとき、スロットル系が機械的に不良と判定することで、正規の仕様に適合した適正なフェイルセーフ開度であることを確認し、万一の場合の退避走行性能を確保する。
【0011】
その際、請求項2記載の発明のように、スロットル弁のフェイルセーフ開度を、スロットルセンサの出力値がスロットル弁を機械的な全閉位置に調整したときの出力値に車両の仕様に応じたフェイルセーフ開度を与える出力値を加算した値となるよう予め調整しておき、フェイルセーフ開度を与える出力値の管理範囲を基準範囲とすることで、より精密な診断を可能とすることができる。また、請求項3記載の発明のように、イグニッションスイッチがオフからオンにされたとき、スロットルセンサの出力差を算出してフェイルセーフ開度が正規の仕様に適合した適正な開度か否かの判定を行うことが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図4は本発明の実施の一形態に係わり、図1は電子制御スロットルシステムの概略構成図、図2はモータ駆動回路の構成図、図3はスロットル系診断ルーチンのフローチャート、図4は診断動作のタイムチャートである。
【0013】
図1において、符号1はエンジンであり、このエンジン1の吸気ポートにインジェクタ3が介装され、吸気ポートの上流側に、この吸気ポートに連通する吸気通路2を形成するスロットルボディ4が配設されている。スロットルボディ4には、スロットル弁5が介装され、このスロットル弁5が電子制御ユニット(ECU)100によって駆動制御されるアクチュエータとしてのモータ(本形態においては、直流モータ)6にギヤ7を介して連設されている。また、スロットルボディ4の上流側には、吸入空気量センサ8が介装されている。
【0014】
スロットル弁5は、モータ6が非通電のとき、オープナストッパ9に当接するようにリターンスプリング10aによって付勢されており、オープナストッパ9でのスロットル開度が、エンジン再始動や万一の場合の退避走行を可能とする開度(フェイルセーフ開度)を与える。また、スロットル弁5がオープナスプリング10bの付勢力に抗してモータ6により閉側に制御されたときの全閉位置は、全閉ストッパ11によって規制される。尚、図においては、スロットル弁5の位置を、上下方向の動きで模式的に示している。
【0015】
ECU100は、メイン及びサブの2つのマイクロコンピュータ101,102(以下、メインマイコン101、サブマイコン102と記載する)を備えている。メインマイコン101とサブマイコン102とは、互いの通信インターフェイスを介して双方向通信可能であり、主としてメインマイコン101で燃料噴射制御や点火時期制御等のエンジン制御を分担し、サブマイコン102でモータ6の駆動制御(スロットル制御)を分担する。
【0016】
このため、メインマイコン101には、アクセルペダル12の踏込み量を検出する2系統のアクセルセンサ13,13、及びスロットル弁5の開度を検出する2系統のスロットルセンサ14,14からの信号が入力されると共に、吸入空気量センサ8、クランク角センサ15、冷却水温センサ16、イグニッションスイッチ(IGスイッチ)17、及びその他のエンジン運転状態を検出するための図示しないセンサ・スイッチ類からの信号が入力され、インジェクタ3からの燃料噴射量や点火時期等のエンジン制御量を演算する。
【0017】
一方、サブマイコン102には、2系統のアクセルセンサ13,13、及び2系統のスロットルセンサ14,14からの信号が入力されると共に、メインマイコン101からのデータが入力され、目標スロットル開度と実スロットル開度との偏差に基づいて、モータ駆動回路103によりモータ6をPWM制御するためのデューティ比を演算する。
【0018】
モータ駆動回路103は、4個のトランジスタをH形に接続した周知のHブリッジ駆動回路であり、ブリッジ接続した4個のトランジスタを2個ずつのペアで交互に駆動し、モータ6を可逆運転する。すなわち、図2に示すように、直列接続されるコレクタホロワ形のトランジスタTR1,TR2と、同じく直列接続されるコレクタホロワ形のトランジスタTR3,TR4とが電源VBに対して並列に接続され、トランジスタTR1,TR2の接続点とトランジスタTR3,TR4の接続点との間にモータ6の両端子が接続されている。
【0019】
そして、サブマイコン102からモータ6の電流をチョッパ制御して回転トルクを決定するデューティ信号が、トランジスタTR1,TR4への第1の系統と、トランジスタTR2,TR3への第2の系統との2系統出力される。第1の系統は、トランジスタTR1,TR4をON,OFFさせてモータ6に一点鎖線で示す方向に電流を流し、スロットル弁5を閉弁させる方向に回転トルクを発生させるデューティ出力のラインであり、第2の系統は、トランジスタTR2,TR3をON,OFFさせてモータ6に二点鎖線で示す方向に電流を流し、スロットル弁5を開弁させる方向に回転トルクを発生させるデューティ出力のラインである。以下、第1の系統を論理的にマイナスのデューティ出力系統、第2の系統を論理的にプラスのデューティ出力系統とする。
【0020】
また、2系統のアクセルセンサ13,13、及び2系統のスロットルセンサ14,14からの信号は、一方の系統が通常の制御に使用され、他方の系統が自己診断に使用される。すなわち、アクセルペダル12の踏込み量を2重系のアクセルセンサ13,13で検出してECU100内部に読込み、ECU100内部のメインマイコン101とサブマイコン102とによる2重系で処理した上で、モータ6を駆動して最適なスロットル開度に制御すると共に、スロットル弁5の動きを2重系のスロットルセンサ14,14で検出してECU100内部に読込み、正常に動作しているか否かを監視する。
【0021】
ECU100内部のメインマイコン101とサブマイコン102とによる2重系の出力は、一致回路104を介してモータリレー105に出力される。そして、正常時には、この一致回路104の出力によってモータリレー105が駆動され、バッテリ106からの電源がモータリレー105からモータ駆動回路103を介してモータ6に供給される。
【0022】
ここで、ECU100では、正規の仕様に合致したスロットルボディ4が組付けられているか否かの診断をエンジン始動時に実施し、エンジン排気量や駆動方式等の車両の仕様に応じた適正なフェイルセーフ開度であることを確認し、万一の場合の退避走行の安全を確保する。以下、スロットル系の診断処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0023】
図3のスロットル系診断ルーチンは、イグニッションスイッチ17がOFFからONにされ、システムが起動してイニシャライズされた後に実行されるルーチンであり、このルーチンがスタートすると、先ず、ステップS1で、スロットルセンサ14の出力を始動時開度THOPNとしてメモリにストアする。この始動時開度THOPNは、モータ6が非通電の状態で、スロットル弁5がオープナストッパ9によって機械的に係止される位置の開度である。
【0024】
次いで、ステップS2へ進み、モータリレー105をONしてモータ6の通電を開始すると、ステップS3で、マイナスのデューティ信号をモータ駆動回路103に出力してスロットル弁5をモータ6を介して閉側に駆動し、ステップS4で、設定時間が経過したか否かを調べてNOの場合にステップS3へ戻る待ちループとなる。この待ちループの設定時間は、モータ6をマイナスのデューティ信号によってスロットル全閉方向に駆動し、スロットル弁5が全閉ストッパ11によって規制される全閉位置に確実に突き当てられて保持される時間を定めるものであり、この設定時間が経過したとき、ステップS4からステップS5へ進み、そのときのスロットルセンサ14の出力を全閉開度THCLSとしてメモリにストアする。
【0025】
続くステップS6では、始動時開度THOPNと全閉開度THCLSとの差を算出し、この開度差(THOPN−THCLS)が予め車両の仕様に応じて設定された基準範囲内にあるか否かを調べる。開度差(THOPN−THCLS)は、万一の異常が発生した場合の退避走行を可能するフェイルセーフ開度を与えるものであり、このフェールセーフ開度が車種毎に異なるエンジン排気量や駆動方式等に応じて予め設定されている下限値THLと上限値THHとの基準範囲内にあるか否かを調べる。
【0026】
この場合、判定の精度を上げるためには、生産段階でのスロットル弁5のフェイルセーフ開度を精度良く調整しておくことが重要であり、フェイルセーフ開度の調整を、スロットル全閉位置でのスロットルセンサ14の出力値と、フェイルセーフ開度でのスロットルセンサ14の出力値とを個別に管理して調整するよりも、スロットル全閉位置からの相対値で管理してフェイルセーフ開度を調整することが望ましい。
【0027】
一般に、生産段階でのスロットル調整においては、先ず、全閉ストッパ11によって規制されるスロットル弁5の全閉位置の機械的開度を、スロットル弁5からの空気の漏れ量計測や治具を用いた位置決め等により決定し、そのときのセンサ出力値が許容範囲内に収まるよう、スロットルセンサ14を調整する。その後、スロットルセンサ14の出力値が車両の仕様毎に定められた値となるよう、オープナストッパ9によってスロットル弁5の機械的開度を決定し、フェールセーフ開度とする。
【0028】
このとき、スロットル弁5の機械的な全閉位置でのスロットルセンサ14の出力電圧を、例えば、O.5V±0.05Vに調整し、フェイルセーフ開度を決定するスロットルセンサ14の出力電圧の管理範囲を、1.0V±0.05Vとすると、スロットルセンサ14の全閉からフェイルセーフ開度までの出力電圧の変化は、0.5V±0.1Vとなり、公差の累積分だけばらつきが拡大することになる。
【0029】
すなわち、出荷後のスロットル弁5の全閉からフェールセーフ開度までの実際の機械的な開度変化は、スロットルセンサ14の出力電圧が全閉で0.45Vのときに1.05Vでフェイルセーフ開度を調整したものと、スロットルセンサ14の出力電圧が全閉で0.55Vのときに0.95Vでフェイルセーフ開度を調整したものとでは、全閉とフェイルセーフ開度とを同じ精度で調整したにも拘らず、公差の累積分だけ実際の機械的開度の差が大きくなり、フェイル走行時の空気量のばらつき、すなわちエンジン出力のばらつきを生じてしまう。
【0030】
従って、本実施の形態においては、スロットル弁5の機械的な全閉位置でスロットルセンサ14の出力電圧を調整した後、全閉時のスロットルセンサ14の電圧に、フェイルセーフ開度を与える電圧値を加算してフェイルセーフ開度を決定する。すなわち、全閉時のスロットルセンサ14の出力電圧がO.5V±0.05Vに調整されているとき、全閉時のスロットルセンサ14の電圧に、フェイルセーフ開度を与える電圧値として0.5V±0.05Vを加算した値でフェイルセーフ開度の機械的な位置を決定することにより、出荷後の実際のスロットル弁5の全閉からフェールセーフ開度までの機械的な開度変化を、スロットルセンサ14の電圧変化分(0.5V±0.05V)に対応した範囲に限定してばらつきを抑える。
【0031】
これにより、スロットル全閉位置とフェイルセーフ開度とでスロットルセンサ14の出力値を個別に管理してフェイルセーフ開度を調整する場合に比較し、スロットル全閉位置からの相対値を管理してフェイルセーフ開度を調整する場合には、同じ調整精度でありながら、フェイル走行時の空気量のばらつきを抑えて適正なエンジン出力とすることができるばかりでなく、スロットルボディ4の誤組付けを判定するための基準範囲をより厳密に設定することができ(例えば0.5V±0.1Vに対して、0.5V±0.05V)、より精密な診断を可能とすることができる。
【0032】
そして、ステップS6において、THL≦THOPN−THCLS≦THHの場合には、ステップS7でスロットル系が機械的に正常であり、正規の仕様に合致したフェイルセーフ開度のスロットルボディ4であると判定してルーチンを終了する。一方、THOPN−THCLS<THL或いはTHOPN−THCLS>THHの場合には、ステップS8で、スロットル系が機械的に異常であり、正規の仕様と異なるスロットルボディ4が誤組付けされている可能性があると判定してルーチンを終了する。
【0033】
以上の動作を、図4のタイムチャートを用いて説明すると、イグニッションスイッチがONされ、モータ6が非通電の状態でのスロットルセンサ14の出力が始動時開度THOPNとして読込まれた後、モータリレー105がONされてモータ6がマイナスのデューティ出力によって駆動され、スロットル弁5が閉じられる。そして、この状態で設定時間、モータ6が駆動され、スロットル弁5が全閉位置に確実に突き当たった状態でのスロットルセンサ14の出力が全閉開度THCLSとして読込まれる。そして、始動時開度THOPNと全閉開度THCLSとの差に基づいてフェイルセーフ開度が仕様に合致した適正な開度か否かを判定し、正常と判定されたとき、通常制御に移行する。
【0034】
これにより、正規の仕様と異なるフェイルセーフ開度のスロットルボディ4が誤組付けされていても、確実に誤組付けを検出することができ、万一の退避走行性能を確保することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子制御スロットルのアクチュエータ非作動時のフェイルセーフ開度が正規の仕様に適合していない場合にも、確実に異常を検出し、万一の場合の退避走行性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子制御スロットルシステムの概略構成図
【図2】モータ駆動回路の構成図
【図3】スロットル系診断ルーチンのフローチャート
【図4】診断動作のタイムチャート
【符号の説明】
1 エンジン
4 スロットルボディ
5 スロットル弁
6 モータ(アクチュエータ)
14 スロットルセンサ
17 イグニッションスイッチ
100 電子制御ユニット
THCLS 全閉開度
THOPN 始動時開度

Claims (3)

  1. アクチュエータを介してスロットル弁を開閉駆動し、上記アクチュエータが非作動状態のとき、予め設定されたフェイルセーフ開度に戻す機構を備えた電子制御スロットルの診断装置であって、
    上記スロットル弁の開度を検出するスロットルセンサの上記アクチュエータを非作動状態としたときの出力値と、上記アクチュエータを作動させて上記スロットル弁を全閉位置に保持したときの上記スロットルセンサの出力値との出力差を算出する手段と、
    上記スロットルセンサの出力差が予め車両の仕様に応じて設定された基準範囲内にあるか否かを調べ、上記出力差が上記基準範囲外のとき、スロットル系が機械的に不良と判定する手段とを備えたことを特徴とする電子制御スロットルの診断装置。
  2. 上記スロットル弁のフェイルセーフ開度を、上記スロットルセンサの出力値が上記スロットル弁を機械的な全閉位置に調整したときの出力値に車両の仕様に応じたフェイルセーフ開度を与える出力値を加算した値となるよう予め調整しておき、上記フェイルセーフ開度を与える出力値の管理範囲を上記基準範囲とすることを特徴とする請求項1記載の電子制御スロットルの診断装置。
  3. イグニッションスイッチがオフからオンにされたとき、上記スロットルセンサの出力差を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の電子制御スロットルの診断装置。
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