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JP3988924B2 - 電源回路 - Google Patents

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JP3988924B2 JP2002119093A JP2002119093A JP3988924B2 JP 3988924 B2 JP3988924 B2 JP 3988924B2 JP 2002119093 A JP2002119093 A JP 2002119093A JP 2002119093 A JP2002119093 A JP 2002119093A JP 3988924 B2 JP3988924 B2 JP 3988924B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CPUなどの制御機器に電力を供給する電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両には多くの制御装置が搭載されている。これらの制御装置においてアクチュエータを駆動させる制御ユニットには、各種検出を行うセンサや、制御演算を行うCPUや、トランジスタ・ICなどを有した駆動回路が設けられている。
これら駆動回路やCPUやセンサなどは、一般に、使用電圧が異なる。例えば、ブレーキ装置を制御する、ABS装置,TCS装置あるいは車両の挙動を制御する車両挙動制御装置などにあっては、駆動回路用の電源として5.1Vの電源が用いられ、CPU用の電源として3.3V電源が用いられ、外部センサ用の電源として5V電源が使用されている。
これら各電源の電圧は、制御ユニット内に設けられた電源回路により、車両のバッテリなどの定電源電圧を降下させて供給している。
すなわち、電源回路は、例えば、供給電圧を5.1Vに低下させるドロッパタイプの第1トランジスタ(電源レギュレータ)と、供給電圧を3.3Vに低下させるドロッパタイプの第2トランジスタ(電源レギュレータ)と、供給電圧を5Vに低下させる第3トランジスタ(電源レギュレータ)とを備え、各トランジスタにより形成された各電圧を各電力供給対象に供給するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電源回路にあっては、以下に述べるような解決すべき課題があった。
すなわち、何らかの原因によって各トランジスタのいずれかが破損した場合、各構成部品に、定電源電圧が直接供給されることになる。この定電源電圧が耐電圧を超えている場合には、各構成部品が破損するおそれがある。
そこで、特に、CPUにあっては、このような不具合を防止するために、電源監視回路を設け、電源に異常が発生した場合にはシステム遮断を行うようにしている。
しかし、電源監視回路に対して供給される電圧も異常であるおそれがあることから、システム遮断時に、定電源電圧により作動して遮断状態を維持させる遮断状態保持回路を別途設ける必要があり、その分、費用が嵩む。
あるいは、この電源監視回路には、電源電圧が異常になった後に、電源電圧正常復帰の際にはシステムを復帰させる構成を設ける必要があるが、上述のようにCPUに耐電圧を超える電圧が供給されてCPUが破壊されるおそれがあることから、このシステム復帰の際には、CPUが正常動作するか否かを確認する構成を設ける必要がある。この場合も費用が嵩むことになる。
【0004】
また、上述の従来技術にあっては、3種類の電源電圧を形成するのに、電源レギュレータとしてドロッパタイプのトランジスタを3つ設けた構成であった。これらドロッパタイプのトランジスタは、作動時の電流損失が大きく、各トランジスタにおける発熱量が大きくなる。このため、従来は、放熱のためのフィンなどの構成を設けたり、あるいは、放熱用の面積を大きく確保するなどの対策が必要であり、その分、費用が嵩んだり、大型化を招いたりしていた。
【0005】
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、電源レギュレータの故障時に、CPUなどの電力供給対象の保護を確実に保護して高い信頼性を得るとともに、CPUの動作確認を行う構成を省略して、コストダウンを図ることを目的としている。
また、電源回路における発熱抑制を安価に達成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
所定電圧の電力を供給する定電源と、この定電源から電力が供給されて駆動するCPUを含む電力供給対象と、の間に介在されて、前記定電源から供給される電圧を前記電力供給対象に対応した複数種類の電圧に低下させて供給する電源回路において、
前記定電源から供給される電圧を所定の1次電源電圧に降下させる1次電源レギュレータと、
この1次電源レギュレータに直列に接続され、前記1次電源電圧を電力供給対象に対応した複数種類の2次電源電圧に降下させる互いに並列に接続された複数の2次電源レギュレータと、
を備え、
前記1次電源電圧を、前記CPUが破壊されない上限の電圧であるCPU耐電圧以下の電圧に設定したことを特徴とする手段とした。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電源回路において、
前記1次電源レギュレータを、1次電源電圧に応じた周波数で駆動して電圧低下量の調整を行うスイッチングレギュレータで構成し、一方、複数の2次電源レギュレータを、それぞれドロッパタイプトランジスタで構成したことを特徴とする手段とした。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電源回路において、
この電源回路を、車両に搭載されたブレーキ装置の制御を行う制御ユニットに設けたことを特徴とする手段とした。
【0009】
【発明の作用および効果】
本発明の電源回路にあっては、電源回路が正常な場合には、定電源から供給される電圧が、1次電源レギュレータにより所定のCPU耐電圧よりも低い予め設定された1次電源電圧に低下される。
そして、この1次電源電圧が、複数の2次電源レギュレータにおいて、それぞれ2次電源電圧に低下され、この2次電源電圧の電力が、それぞれの電力供給対象に供給される。この2次電源電圧は、それぞれの電力供給対象に対応して設定されているもので、各電力供給対象は、正常に駆動する。
【0010】
次に、電源回路に異常が発生した場合について説明する。
まず、1次電源レギュレータに異常が発生した場合には、定電源の電圧がそのまま1次電源電圧として供給されることになる。この場合、各2次電源レギュレータにおいて、予め設定された2次電源電圧まで電圧が低下される。よって、各電力供給対象に対して、異常な電圧が供給されることが無く、各電力供給対象の保護を図ることができる。したがって、異常発生時にシステム遮断を実行する監視回路を設けた構成であっても、この監視回路に異常な電圧が供給されることが無くなり、監視回路が遮断作動を行った際に、この遮断状態を保持させる保持回路を別途設ける必要が無くなり、その分、コストダウンを図ることができる。
【0011】
一方、各2次電源レギュレータのいずれか、あるいは全てに異常が発生した場合には、2次電源レギュレータに供給された1次電源電圧がそのまま2次電源電圧として、電力供給対象に供給されることになる。この場合、この1次電源電圧はCPU耐電圧以下に設定されているため、CPUが破壊されるのを防ぐことができる。このように、CPUの動作保証が成されるため、異常が回復した際にCPUによる制御を再開させるにあたり、CPUの動作確認が不要となる。したがって、この動作確認用の構成を省略することが可能となる。また、上述の監視回路を設けた構成にあっても、この監視回路に対してCPU耐電圧以下の電圧の電力が供給されるから、このCPU耐電圧以下の電圧により正常作動保証することが容易であり、これにより、遮断状態を維持させる構成を省略することが可能となる。
【0012】
以上説明したように、本発明にあっては、1次電源レギュレータと2次電源レギュレータにより、段階的に電圧を低下させるようにしたため、1次電源レギュレータと2次電源レギュレータのいずれに異常が発生しても、CPUの動作を保証することができるとともに、異常時にシステム遮断を行う監視回路を設けた構成にあっても、システム遮断状態を維持させる構成を別途設けることが不要となる。
このように、CPUの動作確認を行う構成やシステム遮断状態を維持させる構成を省略することが可能となり、コストダウンを図りつつ、信頼性を向上させることができる。
【0013】
また、請求項2に記載の電源回路にあっては、1次電源レギュレータを構成するスイッチングレギュレータは、ドロッパタイプトランジスタと比較して作動時の電流損失を抑えて電圧を変更できるもので、発熱を抑えることができる。
さらに、このスイッチングレギュレータを、定電源電圧からCPU耐電圧以下に降下させるよう電圧降下幅を大きくした一次電源電圧を形成する部分に使用することにより、2次電源レギュレータにおける電圧下降幅を小さく抑えることができる。
よって、この電圧下降幅の小さい2次電源レギュレータとして、廉価なドロッパタイプを使用することにより、コストを抑えることができる。また、ドロッパタイプトランジスタは、スイッチングレギュレータと比較して作動時の電流損失が大きく、それに伴う発熱量も大きいが、2次電圧側での電圧下降幅を小さくすることができるため、発熱を抑えることができ、放熱対策に伴うコスト上昇を抑えることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明にあっては、上述のように、発熱量を抑えることができる請求項2に記載の電源回路を、車載のブレーキ制御を行う制御ユニットに適用した場合、熱に不利な車両のエンジンルームに搭載することが可能であり、安価な装置でありながら高い車載性を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明実施の形態の電源回路を適用した制御ユニットECUの要部を示す回路図である。
この制御ユニットECUは、車両に搭載されるブレーキ制御装置(図示省略)に適用されている。このブレーキ制御装置は、ABS制御と呼ばれる運転者の制動時に車輪ロックを防止する制御や、車両の走行状態に応じて能動的に制動力を発生させる能動制動制御を実行するものとする。なお、能動制動制御としては、一般にVDCと呼ばれて操舵時に車両姿勢が不安定になりそうであると判断したときに所定の輪に能動的に制動力を与えて車両姿勢を安定させる方向にヨーモーメントを発生させる制御や、先行車両との車間や前方の障害物との間隔などに応じて自動的に制動力を発生させる自動制動制御や、運転者の操作により発生する制動力が不十分である場合に、それを補助して制動力を高めるブレーキアシスト制御などがある。
【0016】
前記制御ユニットECUは、ブレーキ制御装置のアクチュエータの1例として示したソレノイド41の駆動を制御するもので、この制御を実行するCPU42と、制御ユニットECUに設けられている図外のICなどの素子を有した駆動回路(図示の電圧監視回路43を含む)とを内部に有しているとともに、図外のセンサが接続されている。
なお、前記ソレノイド41は、CPU42から駆動トランジスタ44に向けて駆動信号が出力されたときに駆動する。
また、ソレノイド41には、遮断リレー45が直列に接続されている。この遮断リレー45は、通常は閉じているが、遮断信号が入力されたときには開いてソレノイド41への通電を遮断するものである。
【0017】
前記CPU42は、耐電圧が7Vで設計されているとともに、通常は3.3Vの電力により駆動する一般的な設計のものである。
また、電圧監視回路43を含む図外の駆動回路は、5.1Vの電力により駆動するよう設計されている。
また、図外のセンサは、5Vの電力により駆動するよう設計されている。なお、センサ用電源電圧と駆動回路用電源電圧とが同一の電圧を必要とした場合でも制御ユニットECUの外部に接続されたセンサに対しての電源供給線が短絡などの異常時に、駆動回路用電源電圧が異常な電圧にならないようにするもので、従来から行われている手段である。
【0018】
前記制御ユニットECUには、本実施の形態の電源回路1が設けられている。この電源回路1は、定電源としての図外のバッテリに接続されたイグニッションスイッチ31に接続され、かつ、前述の駆動回路に向けて電力を供給する駆動回路用電源2と、前記CPU42に電力を供給するCPU内部用電源3と、前述の図外のセンサに向けて電力を供給するセンサ用電源4とを備えている。
なお、前記イグニッションスイッチ31には、逆流防止用のダイオード32が接続されており、バッテリ電圧が14Vの場合、このダイオード32による電圧降下により電源回路1に供給される電圧は、例えば、13.3Vになっている。
【0019】
そして、この電源回路1は、イグニッションスイッチ31に直列に接続されてイグニッションスイッチ31を介して供給される電圧を所定の1次電源電圧に低下させる1次電源レギュレータ11と、この1次電源レギュレータ11に対して直列に接続されて、1次電源電圧をそれぞれ所定の2次電源電圧に低下させる互いに並列に接続された3つの2次電源レギュレータ21,22,23、すなわち、2次電源第1レギュレータ21、2次電源第2レギュレータ22、2次電源第3レギュレータ23とを備えている。
【0020】
前記3つの2次電源レギュレータ21,22,23として、それぞれドロッパタイプトランジスタが用いられている。
前記2次電源第1レギュレータ21は、供給された電圧(1次電源電圧)を前述の駆動回路の駆動電圧である5.1V(これが2次電源電圧である)に低下させて駆動回路用電源2に供給する。
前記2次電源第2レギュレータ22は、供給された電圧(1次電源電圧)を前記CPU42の駆動電圧である3.3V(これが2次電源電圧である)に低下させてCPU内部用電源3に供給する。
前記2次電源第3レギュレータ23は、供給された電圧(1次電源電圧)を前述のセンサの駆動電圧である5V(これが2次電源電圧である)に低下させてセンサ用電源4に供給する。
【0021】
前記1次電源レギュレータ11は、スイッチング素子111を有したスイッチングレギュレータにより構成されている。すなわち、この1次電源レギュレータ11は、モニタ回路112から得られるモニタ電圧に応じた周波数を形成するスイッチング素子111と、このスイッチング素子111によるON・OFF電圧を平準化させるダイオード113,コイルインダクタンス114,コンデンサ115を備え、イグニッションスイッチ31から供給される電圧を、前記1次電源電圧に低下させる構成となっている。そして、本実施の形態にあっては、1次電源電圧は、CPU耐電圧である7Vよりも低い電圧であって、各2次電源レギュレータ21,22,23が形成する3.3〜5.1Vの範囲の2次電源電圧よりも高い電圧、例えば、6.5Vに設定されている。
【0022】
さらに、前記CPU42には、駆動回路としての電圧監視回路43が接続されている。この電圧監視回路43は、CPU42へ供給される電圧を監視し、あらかじめ設定された電圧(例えば、4V)よりも高い電圧が供給された場合には、遮断信号を出力して遮断リレー45を遮断作動させる。
【0023】
次に、実施の形態の電源回路の作動について説明する。
a)正常時
制御ユニットECUに異常が発生していない場合には、イグニッションスイッチ31を介して供給されるバッテリ電圧(13.3V)は、1次電源レギュレータ11において、1次電源電圧(6.5V)に低下されて各2次電源レギュレータ21,22,23に供給される。この1次電源レギュレータ11は、スイッチングレギュレータにより構成されており、6.8Vの電圧降下を行うが、この1次電源レギュレータ11における損失は、例えば、0.15W程度で、極めて低い。
【0024】
上述のように1次電源電圧に低下された電圧は、さらに、2次電源第1レギュレータ21において、2次電源電圧(例えば、5.1V)に低下されて駆動回路用電源2に供給されて、電圧監視回路43を含む図外の駆動回路が駆動される。ここで、2次電源第1レギュレータ21における電圧降下量は、1.4V程度で極めて低い。よって、この2次電源第1レギュレータ21として、ドロッパタイプのトランジスタを用いているが、この2次電源第1レギュレータ21における電流損失を70mAと仮定した場合、その損失は、0.11Wと極めて低くい値となる。
【0025】
また、2次電源第2レギュレータ22では、1次電源電圧を2次電源電圧(例えば、3.3V)に低下してCPU用電源3に供給し、これによりCPU42が駆動される。ここで、2次電源第2レギュレータ22における電圧降下量は、3.2V程度で極めて低い。よって、この2次電源第2レギュレータ22における電流損失を90mAと仮定した場合、その損失は、0.29Wと極めて低くなる。
【0026】
また、2次電源第3レギュレータ23では、1次電源電圧を2次電源電圧(例えば、5V)に低下してセンサ用電源4に供給し、図外のセンサが駆動される。ここで、2次電源第3レギュレータ23における電圧降下量は、1.5V程度で極めて低い。よって、この2次電源第3レギュレータ23における電流損失を30mAと仮定した場合、その損失は、0.05Wと極めて低くなる。
【0027】
以上のように、本実施の形態では、1次電源レギュレータ11と2次電源レギュレータ21,22,23とのトータルの損失は、0.6Wとなり、これは、1次電源レギュレータ11を設けずに、各2次電源レギュレータ21,22,23のみにより、それぞれ13.3Vの供給電圧を2次電源電圧に低下させる場合に比べて、極めて小さくできる。
ちなみに、2次電源第1レギュレータ21により、13.3Vから5.1Vに低下させた場合には、電流損失を実施の形態と同じく70mAと仮定すると0.57Wの損失となる。また、2次電源第2レギュレータ22により、13.3Vから3.3Vに低下させた場合には、電流損失を実施の形態と同じく90mAと仮定すると0.90Wの損失となる。また、2次電源第3レギュレータ23により、13.3Vから5Vに低下させた場合には、電流損失を実施の形態と同じく30mAと仮定すると0.25Wの損失となる。よって、トータルの損失は、1.7Wとなる。
このように、本実施の形態にあっては、電源電圧のエネルギ損失を大きく抑えることができ、これにより、発熱量を大幅に低減できる。よって、従来に比べて放熱対策費を軽減することができる。
【0028】
b)異常発生時
1次電源レギュレータ11に何からの異常が発生して、1次電源電圧に低下させることができなくなった場合には、イグニッション電圧が各2次電源レギュレータ21,22,23に供給される。
そして、各2次電源レギュレータ21,22,23において、それぞれ、設定された2次電源電圧に低下される。
よって、駆動回路、CPU42、センサには、あらかじめ設定された2次電源電圧が供給されるため、不具合が生じることはない。
なお、この場合には、各2次電源レギュレータ21,22,23における発熱量が大きくなるため、1次電源電圧を監視して、異常時には、ワーニングランプなどによりこれを知らせるようにするのが好ましい。
【0029】
次に、3つの2次電源レギュレータ21,22,23のいずれか、あるいは全部に何らかの異常が発生した場合、1次電源レギュレータ11で形成された1次電源電圧が、駆動回路、CPU42、センサのいずれかあるいは全てに供給されることになる。
この場合、1次電源電圧は、CPU耐電圧よりも低く設定されているため、CPU42が破損することはない。また、駆動回路およびセンサも、1次電圧は通常の駆動電圧よりも若干高い電圧であることから破損することはない。
【0030】
また、電圧監視回路43は、2次電源レギュレータ21を監視しており、2次電圧に異常が発生した場合には、遮断リレー45を作動させてソレノイド41の駆動を禁止するシステム遮断状態を形成する。
そして、2次電源レギュレータ21,22,23が正常に戻って、正常な2次電源電圧が形成されるようになったときには、電圧監視回路43は、遮断リレー45の遮断を中止する。
すなわち、2次電源レギュレータ21,22,23に異常が発生しても、CPU42が破壊されないため、CPU42の作動チェックが不要であり、2次電源電圧が正常に復帰した場合には、システム遮断を中止するだけでよい。
したがって、CPU42の作動チェックを行う構成を廃止して、構成の簡素化を図ることができる。
加えて、2次電源レギュレータ21,22,23に異常が発生しても電圧監視回路43には、CPU耐電圧よりも低い電圧しか供給されないため、イグニッション電圧により作動して遮断状態を維持させる構成も不要である。従って、この構成を廃止して構成の簡略化を図ることができる。
【0031】
以上説明したように、本実施の形態にあっては、発熱量が小さなスイッチングレギュレータにより構成された1次電源レギュレータ11を1つだけ設け、イグニッションスイッチ31から供給される電圧を、CPU42の耐電圧よりも低い1次電圧まで低下させるようにしたため、以下に列挙する効果を得ることができる。
a)全体の発熱量を低減させることができ、放熱のための構成を簡略化してコストダウンを図ることができる。
b)1次電源レギュレータ11と2次電源レギュレータ21,22,23のいずれが故障しても、CPU42にはCPU耐電圧を超える電圧が供給されることはなく、CPU42の破壊を防止することができ、信頼性の向上を図ることができる。
c)上記のようにCPU42の破壊を確実に防止することができるため、システム遮断を行う構成は、単に、電圧異常時に遮断するだけの構成として、CPU42の作動チェックを行う構成、あるいは、イグニッション電圧により作動してシステム遮断状態を維持させる構成を廃止して、装置の簡略化ならびにコストダウンを図ることができる。
【0032】
なお、上述の効果を得るにあたり、上述したようにスイッチングレギュレータタイプの1次電源レギュレータ11を設けている。このスイッチングレギュレータはドロップタイプに比べて高価ではあるが、本実施の形態では、これを1つだけ追加したので、コストアップは最小限に抑えることができる。
すなわち、実施の形態2で示した2次電源レギュレータ21,22,23の全てにスイッチングレギュレータを用いることにより、さらに発熱量を抑えることができるが、その場合、極めて高価となる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態を図面に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、1次電源レギュレータ11として、スイッチングレギュレータを用いた例を示したが、ドロッパタイプトランジスタを用いても、請求項1に記載の発明の目的である、CPUの動作確認を行う構成やシステム遮断状態を維持させる構成を省略することを可能として、コストダウンを図りつつ、信頼性を向上させることは可能である。
また、1次電源レギュレータ11により形成する1次電源電圧は、CPUの耐電圧以下であり、2次電源電圧よりも高い値であれば、実施の形態で示した値に限定されるものではない。
また、各2次電源電圧も、1例として示したものであり、これらの値に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の電源回路を適用した制御ユニットを示す回路図である。
【符号の説明】
ECU制御ユニット
1 電源回路
2 駆動回路用電源
3 CPU内部用電源
4 センサ用電源
11 1次電源レギュレータ
21 2次電源第1レギュレータ
22 2次電源第2レギュレータ
23 2次電源第3レギュレータ
31 イグニッションスイッチ
32 ダイオード
41 ソレノイド
42 CPU
43 電圧監視回路
44 駆動トランジスタ
45 遮断リレー
111 スイッチング素子
112 モニタ回路
113 ダイオード
114 コイルインダクタンス
115 コンデンサ

Claims (3)

  1. 所定電圧の電力を供給する定電源と、この定電源から電力が供給されて駆動するCPUを含む電力供給対象と、の間に介在されて、前記定電源から供給される電圧を前記電力供給対象に対応した複数種類の電圧に低下させて供給する電源回路において、
    前記定電源から供給される電圧を所定の1次電源電圧に降下させる1次電源レギュレータと、
    この1次電源レギュレータに直列に接続され、前記1次電源電圧を電力供給対象に対応した複数種類の2次電源電圧に降下させる互いに並列に接続された複数の2次電源レギュレータと、
    を備え、
    前記1次電源電圧を、前記CPUが破壊されない上限の電圧であるCPU耐電圧以下の電圧に設定したことを特徴とする電源回路。
  2. 請求項1に記載の電源回路において、
    前記1次電源レギュレータを、1次電源電圧に応じた周波数で駆動して電源低下量の調整を行うスイッチングレギュレータで構成し、一方、複数の2次電源レギュレータを、それぞれドロッパタイプトランジスタで構成したことを特徴とする電源回路。
  3. 請求項2に記載の電源回路において、
    この電源回路を、車両に搭載されたブレーキ装置の制御を行う制御ユニットに設けたことを特徴とする電源回路。
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