JP3983583B2 - 消失模型鋳造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消失模型鋳造法に関し、特に模型の消失により発生した気体を、鋳型外部に放出させつつ鋳造を行う消失模型鋳造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
消失模型鋳造法はフルモールド法とも言われ、一般に、ポリスチレン発泡体等より成る消失模型を鋳物砂の中に埋設し、溶湯を注湯して湯の熱で消失模型を気化消失させるとともに、生じた空隙に溶湯を充填して、鋳造品を作る鋳造法であり、特にプレス金型の製作に広く利用されている。
【0003】
消失模型には、鋳物砂との焼着防止、模型の強度付与(造型時、ハンドリング時の変形、破損防止等)等の目的で塗型が形成されため、塗型には一定以上の強度が必要とされる。
【0004】
更に消失模型用塗型には、消失模型の熱分解ガスを排出する機能が求められており、一般に塗型の強度を上げようとすると、このような熱分解ガスの排出機能を損ない残渣欠陥が発生する傾向がある。
【0005】
これまでに球形骨材の使用(特開平11−118454号、特表昭62−500370号)、通気性の高い塗型の形成(特開平11−254088号)、消失模型にガス排出のための特定大きさの連通孔の形成(特開平11−90583号)等が提案されているが、何れも焼着防止、残渣欠陥抑制、鋳肌、変形等を全て満足させることはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、鋳型形成の際の耐火性骨材の充填性を高め、焼着欠陥、残渣欠陥がなく、鋳物表面の凹凸や変形も少ない消失模型鋳造法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鋳物砂内に、塗型が形成された合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する消失模型鋳造法であって、前記鋳物砂として平均粒径1mm以上の球形耐火性骨材を用い、且つ前記塗型の単位抗折強度を10N以上とする消失模型鋳造法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明では、鋳物砂の流動性を高め、充填性を向上させるため平均粒径1mm以上の球形の耐火性骨材が使用される。ここで、平均粒径は、種々の目開きのふるいで粒度分布を求め、それから計算した50重量%に相当する粒径とする。形状が球形で平均粒径が1mm以上であれば、該耐火性骨材の材質は問わない。例えばアルミナ、シリカ、ムライト、ジルコニア、クロマイト、マグネシア及びそれらの混合物などが挙げられ、ガラスビーズ等の球形骨材の表面を、耐火性物質でコーティングしたものも使用できるが、耐熱性の点で好ましくはシリカ、アルミナ、ムライト、マグネシアである。
【0009】
本発明において、耐火性骨材が球形であることは、好ましくは粒形係数が1.2以下であることを意味する。この粒形係数は、砂表面積測定器(ジョージ・フィッシャー社製)を用いて測定された耐火性骨材の表面積を、砂粒が全て球であると仮定した場合の理論表面積で割った値であり、粒形係数が1に近いほど球状に近い形状であることを表している。
【0010】
小さい鋳物についてはこれらの骨材に粘結剤を添加しなくてもかまわないが、鋳型強度を上げるため粘結剤が添加されるのが好ましい。なお、何れの場合でも骨材の流動性が高いため、高い充填効果が得られる。前記粘結剤としては、フラン樹脂(フラン自硬性、フランウォームボックス)、水溶性フェノール樹脂(自硬性蟻酸メチル硬化、炭酸ガス硬化)、シェル、フェノールウレタン、水ガラス等の粘結剤が挙げられるが、好ましくは強度が得られ、且つ再生の容易なフラン樹脂、水溶性フェノール樹脂である。添加量は鋳物砂100重量部に対し0.1〜5重量部が好ましい。鋳型の形成には、粘結剤に、流動性向上剤、強度向上剤等、従来公知の添加剤を組み合わせて使してもかまわない。
【0011】
本発明では、単位抗折強度が10N以上の塗型が形成された合成樹脂発泡体製模型が用いられる。この単位抗折強度は、下記の式(1)により算出される塗型の単位長さ・単位幅当たりの抗折強さであり、「消失模型用塗型剤の特性と標準化」(日本鋳造工学会関西支部、平成8年3月15日発行)に従い測定を行い得られる。これは、対象とする塗型の試験片について抗折強度Wを測定し、その数値に、実際に模型に形成された塗型の厚みc(m)の2乗を乗じたものである。単位抗折強度F1は、好ましくは20〜500N、より好ましくは50〜400Nである。この範囲で鋳物表面の凸凹や充填時の変形を効果的に抑えることができる。なお、塗型の厚みは、塗型形成後の模型重量から塗型形成前の模型重量を差し引き、その重量を塗型剤が塗布された面積及び乾燥塗型の密度で除した値とする。
【0012】
F1=Wc2 (1)
ここで、
W:(3bF)/(2ac1 2)により算出される抗折強度(単位:Pa)
c:塗型の厚み(単位:m)
a:試験片の幅(単位:m)
b:支点間距離(単位:m)
c1:試験片の厚み(単位:m)
F:破壊荷重(測定値)(単位:N)
である。
【0013】
本発明では、塗型の単位抗折強度F1を10N以上とできるものであれば、通常の塗型剤を使用することができる。この単位抗折強度F1を達成するための手法として、(1)塗型剤を厚く塗布する、(2)塗型剤中のバインダー量を多く用いる、(3)塗型剤中の骨材として鱗片状骨材を用いる、等の方法が考えられる。
【0014】
塗型剤を厚く塗布する場合、乾燥厚みで2〜10mmが好ましい。塗型厚さをひび割れなく厚くするためには、重ね塗り、乾燥砂をふりかける(スタッコ)などの手法を用いても良い。なお、通常、消失模型に形成される塗型の厚みは1〜2mmである。
【0015】
塗型剤のバインダーとしては、公知の有機系バインダー、無機系バインダーが使用できるが、無機系バインダーが耐熱性及びガス発生防止の面で好ましい。また、塗型剤中のバインダーを多く用いる場合は、塗型剤中10重量%以上、更に15〜30重量%の比率が好ましい。特に、水ガラス、コロイダルシリカ、アルキルシリケート等のシリカ系バインダー、リン酸アルミ等のリン酸系バインダー、セメント等の無機バインダーが好ましい。また、塗型剤の主骨材は、シリカ、シリカ−アルミナ、アルミナ、ムライト、ジルコン、黒鉛等、従来公知の骨材を用いることができる。その他、塗型剤には、界面活性剤、増粘剤、ベントナイト等のチキソトロピー性付与剤等の添加剤を使用できる。
【0016】
このように、本発明の消失模型鋳造法は、平均粒径1mm以上の球形耐火性骨材内に、抗折強度が10N以上の塗型が形成された合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する。単位抗折強度F1が10N以上の塗型は塗膜強度が高いが、熱分解ガスの排出機能が十分ではなく、鋳型からの熱分解ガスの排出を向上させ、より残渣欠陥の少ない鋳物を得るために、塗型とは別に、模型の消失により発生した気体を前記鋳型の外部に放出させる排出通路を設けることが好ましい。その一例を図1に基づき説明する。
【0017】
図1において、鋳型は、鋳枠4と鋳枠4の内部の鋳物砂7と鋳物砂7に埋設された模型1等からなり、模型1に連通した受口5が左上方に設けられている。模型1は、発泡ポリスチレンによって製品と同一形状に形成されており、貫通孔2が設けられている。鋳物砂7は、球形耐火性骨材であり、粘結剤を適量含有させてある。鋳型の形成は、まず、模型1の表面に耐火性に優れた塗型剤3を塗布し、その後充分乾燥させる。そして鋳枠4に湯口6および湯道10を形成した後、模型1を固定し鋳物砂7で埋設し、受口5を設置する。その際、貫通孔2の内部は空間にしておき、貫通孔2を湯道10に連通させると共に、貫通孔2に連通する排出管を設け排出通路8とする。排出通路8となる排出管はセラミック製で、排出気体抑制手段としてバインダーで成型されたアルミナ等の耐火物粒子9が充填され、貫通孔2と大気とを連通させるように鋳物砂7に埋設される。
【0018】
鋳物砂7は、平均粒径1mm以上で球形の耐火性骨材であり、この混練砂を充填する方法として、振動機を用いた振動造型、エアーを用いたブロー造型、減圧を用いた減圧造型、手込め等があるが、これらのいずれにも効果がある。特に、振動機、ブロー造型、減圧造型等、機械を用いた造型では、手込めと違い、充填の難易度に応じた調整が困難であるため、本発明で選定した耐火性骨材による充填性の向上は有意義である。
【0019】
受口5から溶湯を注湯すると、溶湯は湯口6および湯道10を通って模型1に到達し、模型1を溶融させて、鋳型内に溜る。一方、排出通路8からは、湯によって溶融、燃焼された模型1の気体が排出されるのが確認される。
【0020】
排出通路8は、塗型以外から熱分解ガスを排出させるものであればよく、排出通路となる排出管の径、設置位置、数等は、模型の形状や大きさにより決められる。排出通路は、直径30cm以下、好ましくは1〜10cmの円筒状の、好ましくはセラミック製の排気管により形成されるのが好ましい。排出通路のその本数については所望の通気度を確保できるように適宜決定すればよいが、発泡体1千〜10万cm3、好ましくは1千〜1万cm3あたり、1本設けるのが好ましい。
【0021】
本発明では、図1のように、排出気体抑制手段を排出通路に設けることが好ましい。この排出気体抑制手段とは、該手段を設けることで徐放(ここで、徐放とは、発生気体をその発生とほぼ同時に強制的に排出するのではなく、その排出量を抑制しつつ排出することをいう。)を達成し得る通気性を有する手段であり、耐火物粒子及びその層、背圧弁、中空細管等が挙げられ、溶湯の吹き出し防止や鋳物品質の点から、耐火物粒子及びその層、背圧弁がより好ましい。
【0022】
なお、中空細管を排出気体抑制手段とする場合、該細管を模型に接するように設置してもよい。中空細管は排出通路を兼ねることができる。中空細管は、内径0.1〜5cm、長さ30cm〜5m、好ましくは内径0.5〜2cm、長さ40cm〜2mで、金属等の耐火性のある材質で構成されるものが好ましい。
【0023】
排出気体抑制手段となる、通気性のある耐火物層としては、耐火物粒子をバインダー等を添加して成型させたものや、ウレタンフォームにセラミックススラリーを浸漬しその後焼成した、いわゆるセラミックスフォームフィルター等を使用することもでき、好ましくは前者である。耐火物粒子の平均粒径は0.1〜10mm、更に0.5〜5mmが好ましく、金属又はその酸化物の粒子、例えばアルミナ、珪砂、ジルコン砂、クロマイト砂、合成セラミック砂等が挙げられる。耐火物は、排出通路の面積、形状にもよるが、厚さが0.5〜20cm、更に1〜10cmとなる量で充填されることが好ましい。
【0024】
また、背圧弁とは、気体の流れ方向の圧力を弁の前側(気体流路の上流)に比して後側(気体流路の下流)を低く設定できる弁のことであり、バネ式低圧バルブ、ニードル式等何れを用いてもよく、これらを排気通路に設置することで排出気体抑制手段が形成される。
【0025】
模型は、合成樹脂発泡体からなるものが使用される。合成樹脂発泡体としては、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、又はこれらの共重合体等の発泡体が用いられる。
【0026】
模型には、貫通孔が形成されていることが好ましい。特に、図1のように、排出気体抑制手段を備えた排出通路8、更に湯道6に連通する貫通孔を形成することが好ましい。熱分解ガスの徐放を精度良くコントロールするためには、排出気体抑制手段に集中的にガスを導く必要がある。そのため、模型には排出通路、更に湯道に連通する貫通孔を形成することが好ましい。貫通孔は、模型作製時に形成してもよいし、模型作製後、加熱した金属棒等、あるいはドリル、レーザーにより形成してもよいし、カッターナイフ等で切れ込みを入れた後、接着テープ等を模型表面に貼り付けることで形成させてもよい。貫通孔の径、形成位置、数等は、模型の形状や大きさにより決める。
【0027】
本発明においては、排出通路を通過する気体の圧力損失が0.05〜5000g/cm2であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1000g/cm2であり、更に好ましくは0.5〜100g/cm2であり、特に好ましくは1〜50g/cm2である。ここで圧力損失とは、排出気体抑制手段の前後(気体流路の上流、下流)の圧力差であり、排出通路の排気側の圧力は何れでもよいが、好ましくは大気圧である。なお、圧力損失は次のような手順に則り、計算により求められる。まず図2に示したように、コンプレッサーから通気量(通常1〜10L/分の範囲)の異なる加圧空気を流通させた時のそれぞれの圧力を求め、それに基づき通気量−圧力損失の検量線を作成する。次いで、鋳込み時間と予想される気体発生量Vから単位時間あたりの気体発生量(L/分)を求め、検量線をその気体流量に一次近似外挿して圧力損失を求める。
【0028】
ここで、「鋳鍛造と熱処理」(1995年8月号)の第27頁図3によれば、1000℃における熱分解気体発生量として、ポリスチレンで650cm3/g、ポリメチルメタクリレートで980cm3/gである。これら以外の材質を用いる場合は計測してVを求める。
【0029】
本発明では、鋳物砂としてとして平均粒径1mm以上の球形耐火性骨材を用い、且つ塗型の抗折強度を10N以上とするが、それ以外は、従来公知の消失模型鋳造法に準じて行うことができる。なお、排ガスの排出効率を高めるため吸引装置を用いた減圧鋳造を行ってもよいが、排出通路を設ける場合には吸引装置は必ずしも必要としない。
【0030】
【発明の効果】
本発明の消失模型鋳造法によれば、鋳型形成の際の耐火性骨材の充填性が向上し、複雑な形状の模型も破損せずにより低い加振力で充填でき、ポケット部においても焼着欠陥のない鋳物が得られる。更に鋳物表面の凹凸、変形も少なく、残渣欠陥もない高品質な鋳物を製造することができる。
【0031】
【実施例】
実施例1〜4及び比較例1〜3
(1)球形アルミナボール100部(重量基準、以下同様)に、花王クエーカー(株)製フラン樹脂用硬化剤C−14を0.35部、フラン樹脂340Bを0.7部加えミキサーにて混練した。図4に示す消失模型に下記の塗型剤を表1の組み合わせで繰り返し塗布し、表1記載の厚み(乾燥厚)とした模型を用意し、該模型の回りを、上記の混練砂を用いて、振動機にて充填した。なお、図4の模型において、空洞部41の大きさは、図4中のx方向が100mm、y方向が60mm、z方向が155mmであり、突起部42の大きさは、x方向が50mm、y方向が20mm、z方向が20mmであった。振動には、東洋機械製作所製の円運動振動機を用い、振動条件1.5G、振幅約0.4mmで1分間振動させた。この鋳型を硬化させ、FC300の鋳鉄溶湯を直接模型に注湯した。その際、一部の例では、図1のように、内径4cmの円筒形の陶管(長さ30cm)に、エステル硬化性フェノール樹脂を含有する直径2mmの球状アルミナを厚さ(h)2.5cmとなるように充填し硬化させ排出通路を設けた。この排出通路を通過する気体の圧力損失は4g/cm2であった。鋳物品質として、ポケット部の焼着、鋳物表面の凹凸、鋳物の変形、残渣欠陥を目視にて観察した。これらの結果を表1に示した。
【0032】
<塗型剤1>
塗型主骨材として平均粒径80μmのシリカ粉40部に、燐状黒鉛10部、酢酸ビニル系バインダー5部、水40部、非イオン界面活性剤0.5部、ベントナイト4.5部を加えた塗型剤。この塗型剤1の通気度は0.14、抗折強度Wは3.5MPaであった。本塗型剤1は、膜厚3mmに塗布した場合、通気度/膜厚(mm)は0.05、単位抗折強度F1は31.5Nとなる。
【0033】
<塗型剤2>
平均粒径13μmのシリカ2250g、コロイダルシリカ水溶液(固形分濃度30重量%)1000ml(重量1210g、固形分量が対シリカで16重量%)、非イオン界面活性剤0.2ml、消泡剤数滴の比率で調製した。この塗型剤2の通気度は0.02、抗折強度Wは4.5MPaであった。本塗型剤2は、膜厚5mmに塗布した場合、単位抗折強度F1は113Nとなる。
【0034】
(2)また、上記混練砂から、硬化剤を除いた系(以下、試験砂という)について流動性を評価した。すなわち、図3に示すような、略U字状の中空部(A−B−C)を持つ箱体を準備した。図3中、PSは発泡ポリスチレン体であり、表面にはPC100(花王クエーカー(株)製、塗型剤)が塗布されている。また、この箱体の寸法は、L1が8cm、L2が20cm、L3が17cm、L4が8cm、L5が8cm、L6が12cmである。この箱体の中空部Aに入るだけ、試験砂を投入し、振動を開始した。振動を1分間行うと、試験砂は中空部Bへ移動し、中空部Aの上部に空間が生じた。この空間に更に試験砂を、全部で8kgになるように投入し、今度は10分間振動を与えた。そうすると、試験砂は、箱体の中空部Cに入って行き、図3に示すような状態(山状)となった。そして、発泡ポリスチレン体の底面から、山状混練砂の頂上までの距離をaとし、試験砂の裾までの距離をbとし、その平均値〔(a+b)/2〕を求め、これを充填高さ(cm)とし、その結果を表1に示した。充填高さが高いほど、試験砂の流動性が良好であることを示している。なお、上記した振動は、東洋機械製作所製の垂直面真円運動振動機を用い、振動条件1.5G、振幅0.4mmで行った。
【0035】
【表1】
【0036】
表1に示されるように、平均粒径が1mm未満の耐火性骨材を用いた場合(比較例1、2)は、混練砂の流動性が悪くなり充填不足によるポケット部の焼着が生じ、一方、骨材平均粒径が1mm以上でも塗型の単位抗折強度が10N未満であると(比較例3)、鋳物表面状態が悪くなり変形も生じる。この結果から、良質な鋳物を得るには、鋳物砂として平均粒径1mm以上の球形耐火性骨材を用い、且つ塗型の単位抗折強度を10N以上とする必要があることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消失模型鋳造法の一例を示す概略図
【図2】通気抵抗の測定方法を示す概略図
【図3】試験例で鋳物砂組成物の流動性を評価するために用いた箱体の模式的斜視図
【図4】実施例で用いた消失模型の概略図
【符号の説明】
1 模型
2 貫通孔
8 排気通路
9 耐火物粒子
Claims (5)
- 鋳物砂内に、塗型が形成された合成樹脂発泡体製模型を埋設してなる鋳型に溶湯を注湯し、該溶湯によって前記模型を消失させながら製品を鋳造する消失模型鋳造法であって、前記鋳物砂として平均粒径1mm以上の球形耐火性骨材を用い、且つ前記塗型の単位抗折強度を10N以上とする消失模型鋳造法。
- 前記塗型とは別に、前記模型の消失により発生した気体を前記鋳型の外部に放出させる排出通路を設ける請求項1記載の消失模型鋳造法。
- 前記塗型が、無機バインダーを含有する塗型剤により形成されたものである請求項1又は2記載の消失模型鋳造法。
- 前記排出通路が、排出気体抑制手段を備える請求項2又は3記載の消失模型鋳造法。
- 鋳物砂に粘結剤が添加されている請求項1〜4の何れか1項記載の消失模型鋳造法。
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