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JP3978456B2 - 発光ダイオード実装基板 - Google Patents

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JP3978456B2 JP2006089520A JP2006089520A JP3978456B2 JP 3978456 B2 JP3978456 B2 JP 3978456B2 JP 2006089520 A JP2006089520 A JP 2006089520A JP 2006089520 A JP2006089520 A JP 2006089520A JP 3978456 B2 JP3978456 B2 JP 3978456B2
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Description

本発明は、発光ダイオード実装基板に関する。更に詳しくは、本発明は、底部基板と上部基板とが電気的に絶縁されており、各々の基板にそれぞれ異なった機能を有する回路等を配設することができる発光ダイオード実装基板に関する。また、底部基板と上部基板とを絶縁するために積層される絶縁性中間層も、異なった機能を有する回路等が配設された基板とすることができ、必要に応じて更に他の絶縁層を積層することもできる発光ダイオード実装基板に関する。
従来から、発光ダイオード素子をプリント基板に実装した照明等が開発されている。特に、近年、出力が大きく、輝度の高い照明等が必要とされ、より多くの発光ダイオード素子をプリント基板に実装すること、及び個々の発光ダイオード素子を点灯させる際により多くの電流を流すこと等がなされている。更に、発光ダイオード素子の周囲にリフレクタを配設し、このリフレクタにより発光ダイオード素子からの出力光を所定方向へ反射させて集光させることによって、これまでより発光度が高められた照明等が提案されている。
しかし、出力を大きくし、輝度を高くしていくと、発光ダイオード素子の発熱により、発光ダイオード素子と基板に設けられた電極とを電気的に接続する導電材料等が熱劣化することがある。また、発光ダイオード素子を封止している封止樹脂が熱劣化することもある。そのため、基板に実装することができる発光ダイオード素子の個数及び各々の素子の輝度には制約があるのが実情である。特に、近年開発された青色発光ダイオード素子を用いた場合、及びこの青色発光ダイオード素子を用いて白色発光させるときは、従来の赤色発光ダイオード素子に比べて出力光のエネルギーが高く、封止樹脂がより短時間で劣化し、着色してしまうという問題がある。このように封止樹脂が着色すると、素子自体は初期値と同等の出力を維持しているにもかかわらず、実際の出力光は低減してしまうという問題がある。
上記のような問題を解決するため、耐熱性の高い封止樹脂等を用いる、及び熱を放散させることができる構造とする等の対応策が検討されている。例えば、発光ダイオードチップが封止樹脂により封止され、この封止樹脂が可視光透過性を有するフッ素系樹脂である発光素子が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この発光素子では、封止樹脂として優れた耐候性を有するフッ素系樹脂を用いているため、発光ダイオードチップから出力される光のエネルギーが高くても、即ち、輝度を高くしても封止樹脂が着色し難く、且つ点灯時の発熱によっても着色し難く、発光素子の寿命を長くすることができると説明されている。
また、絶縁性を有し、且つ特定の熱伝導率を有するセラミック基板の表面に、内周面が内方へ下り傾斜した凹部を形成するとともに、凹部の底面に光源となる発光ダイオード素子を実装してなる図7のような発光ダイオード実装基板が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この発光ダイオード実装基板では、セラミック基板以外の部材を用いて反射部を形成する必要がなくなり、部品点数が減少するとともに少ない工数で発光ダイオード実装基板を製造することができる。更に、発光ダイオード実装基板全体が絶縁性を有し、熱伝導性の良好なセラミックで構成されていることによって、絶縁性を確保しつつ熱放散性を高くすることができると説明されている。
特開2003−8073号公報 特開2003−347600号公報
上記のように大出力、高輝度による封止樹脂等の熱劣化によって出力光が低減する等の問題については、種々の解決策が検討され、提案されている。しかし、従来の発光ダイオード実装基板では、電気的に絶縁された複数の基板を積層し、必要に応じて、それぞれの基板に異なる機能を有する回路等を配設し、発光ダイオード素子のより複雑な制御を可能とし、より広範な用途に供するという観点からは何ら検討がなされていないのが実情である。
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであり、底部基板と上部基板とが電気的に絶縁されており、各々の基板に発光ダイオード素子(以下、「LED素子」ということもある。)を制御するためのそれぞれ異なった機能を有する回路等を配設することができ、必要に応じて更に他の基板を積層することもできる発光ダイオード実装基板(以下、「LED実装基板」ということもある。)を提供することを課題とする。
本発明は以下のとおりである。
(1)絶縁層と、該絶縁層の一面に積層された厚さ50〜500μmの放熱用支持フィルムと、該絶縁層の他面に設けられた導体層とを有し、該絶縁層と該導体層とを貫通する第1貫通孔が設けられた底部基板、
該第1貫通孔の内部において該放熱用支持フィルムに接合された発光ダイオード素子、 該底部基板の他面のうちの該第1貫通孔の開口部を除く部分に積層され、且つ該第1貫通孔の開口面の全面と連通する第2貫通孔を有する絶縁性中間層、及び該絶縁性中間層の表面のうちの該第2貫通孔の開口部を除く部分に積層され、且つ該第2貫通孔の開口面の全面と連通する第3貫通孔を有する上部基板、を備え、
該底部基板と該上部基板とは電気的に絶縁されていることを特徴とする発光ダイオード実装基板。
(2)上記底部基板と上記絶縁性中間層との間、及び該絶縁性中間層と上記上部基板との間に、絶縁性接着層が介装されている上記(1)に記載の発光ダイオード実装基板。
(3)上記絶縁性中間層に、上記発光ダイオード素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設されている上記(1)又は(2)に記載の発光ダイオード実装基板。
(4)上記上部基板に、上記発光ダイオード素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設されている上記(1)乃至(3)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(5)上記第2貫通孔は上記第1貫通孔より大径であり、該第2貫通孔と上記第3貫通孔とは同径であって、且つ該第1貫通孔と、該第2貫通孔と、該第3貫通孔とが軸を同じくしている上記(1)乃至(4)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(6)上記第1貫通孔内に露出された上記放熱用支持フィルムの表面に反射層を備える上記(1)乃至(5)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(7)上記放熱用支持フィルムが銅フィルムからなる上記(1)乃至(6)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(8)上記上部基板上に設けられ、且つ少なくとも上記第3貫通孔の開口面を覆うレンズを備える上記(1)乃至(7)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(9)上記第1貫通孔の内部において上記放熱用支持フィルムに複数の発光ダイオード素子が接合されている上記(1)乃至(8)のうちのいずれか1項に記載の発光ダイオード実装基板。
(10)上記発光ダイオード素子は3種を備え、このうちの1種は赤色発光ダイオード素子であり、他の1種は緑色発光ダイオード素子であり、更に他の1種は青色発光ダイオード素子である上記(1)乃至(9)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(11)上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方が、上記底部基板の一面側から上記上部基板の表面側へと傾斜面になっている上記(1)乃至(10)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(12)上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方に反射層が設けられている上記(1)乃至(11)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(13)上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの該第1貫通孔の内壁面のみに反射層が設けられ、且つ上記上部基板は透光性を有する上記(1)乃至(12)に記載の発光ダイオード実装基板。
(14)上記各貫通孔のうちの少なくとも該第1貫通孔内に、上記発光ダイオード素子が埋設されるように充填された充填材を備える上記(1)乃至(13)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(15)上記絶縁性中間層に、上記発光ダイオード素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設され、
上記第2貫通孔は上記第1貫通孔より大径であり、該第2貫通孔と上記第3貫通孔とは同径であって、且つ該第1貫通孔と、該第2貫通孔と、該第3貫通孔とが軸を同じくしており、
該第1貫通孔の内部において上記放熱用支持フィルムに複数の発光ダイオード素子が接合されており、該各貫通孔のうちの少なくとも該第1貫通孔内に、該発光ダイオード素子が埋設されるように充填された充填材を備え、
更に、上記上部基板上に設けられ、且つ少なくとも上記第3貫通孔の開口面を覆うレンズを備える上記(1)に記載の発光ダイオード実装基板。
(16)上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの該第1貫通孔の内壁面のみに反射層が設けられ、且つ上記上部基板は透光性を有し、
上記第2貫通孔は該第1貫通孔より大径であり、該第2貫通孔と該第3貫通孔とは同径であって、且つ該第1貫通孔と、該第2貫通孔と、該第3貫通孔とが軸を同じくしており、
該第1貫通孔の内部において上記放熱用支持フィルムに複数の発光ダイオード素子が接合されており、該各貫通孔のうちの少なくとも該第1貫通孔内に、該発光ダイオード素子が埋設されるように充填された充填材を備え、
更に、該上部基板上に設けられ、且つ少なくとも該第3貫通孔の開口面を覆うレンズを備える上記(1)に記載の発光ダイオード実装基板。
(17)上記充填材は、該充填材中においてマトリックスとなっている透光性樹脂を含有し、且つ、該透光性樹脂中に分散された透光性粒子を含有する上記(14)乃至(16)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(18)上記透光性粒子は、不純物を含有した石英ガラス粒子である上記(17)に記載の発光ダイオード実装基板。
(19)上記充填材は、該充填材中においてマトリックスとなっている透光性樹脂を含有し、且つ、該透光性樹脂中に分散された蛍光体を含有する上記(14)乃至(18)のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
(20)上記底部基板と上記絶縁性中間層との間、及び該絶縁性中間層と上記上部基板との間に、絶縁性接着層が介装され、上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方が、該底部基板の一面側から該上部基板の表面側へと傾斜面になっており、該第1貫通孔の該内壁面及び該第3貫通孔の該内壁面のうちの少なくとも一方に反射層が設けられており、該第2貫通孔は該第1貫通孔より大径であり、該第2貫通孔と該第3貫通孔とは同径であって、且つ該第1貫通孔と、該第2貫通孔と、該第3貫通孔とが軸を同じくしている上記(1)に記載の発光ダイオード実装基板。
(21)上記発光ダイオード素子として、青色発光ダイオード素子を備え、
上記蛍光体として、黄色蛍光能を有する蛍光体を含有し、
更に、上記充填材の上部表面に、透光性樹脂と、該透光性樹脂内に分散されて含有された赤色蛍光能を有する蛍光体と、を含有する赤色フィルタ層を備える上記(15)又は(16)に記載の発光ダイオード実装基板。
(22)上記発光ダイオード素子として、青色発光ダイオード素子を備え、
上記蛍光体として、黄色蛍光能を有する蛍光体を含有し、
上記透光性を有する上記上部基板及び/又は上記レンズは、赤色に着色されている上記(15)又は(16)に記載の発光ダイオード実装基板。
本発明の発光ダイオード実装基板によれば、底部基板と上部基板とが電気的に絶縁されており、機能等の異なる回路が配設された複数の基板を備える実装基板とすることができる。
また、底部基板と絶縁性中間層との間、及び絶縁性中間層と上部基板との間に、絶縁性接着層が介装されている場合は、底部基板と上部基板とを電気的に絶縁することが容易であり、且つ絶縁性中間層を機能等の異なる回路が配設された基板として用いることもできる。
更に、絶縁性中間層及び/又は上部基板に、LED素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設されている場合は、LED素子の点灯、消灯等の複雑な制御などが可能となり、より広範な用途において用いることができるLED実装基板とすることができる。
第1貫通孔内に露出された放熱用支持フィルムの表面に反射層を備える場合は、より発光効率のよいLED実装基板とすることができる。
また、放熱用支持フィルムが銅フィルムからなる場合は、基板の昇温を十分に抑えることができるため、より多くのLED素子を実装することができ、且つ各々のLED素子の輝度を高くすることもできる。
更に、第1貫通孔の内部において放熱用支持フィルムに複数のLED素子が接合されている場合は、より多くの出力光が得られ、容易に輝度の高いLED実装基板とすることができ、更には所要の出力光を得る場合、LED実装基板を容易により小型化することもできる。
LED素子は3種を備え、このうちの1種は赤色LED素子であり、他の1種は緑色LED素子であり、更に他の1種は青色LED素子である場合は、RGBの各色及びこれらの混色を発することができ、且つ上記各特性を有するLED実装基板とすることができる。
また、第1貫通孔の内壁面及び第2貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方が、底部基板の一面側から上部基板の上面側へと傾斜面になっている場合は、出力光の集光が容易となり、特に、反射層が設けられているときは、出力光の集光がより容易になり、更に輝度の高いLED実装基板とすることができる。
更に、第1貫通孔の内壁面及び第2貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方に反射層が設けられている場合は、出力光を集光させることができ、より輝度の高いLED実装基板とすることができる。
また、第1貫通孔の内壁面及び第3貫通孔の内壁面のうちの第1貫通孔の内壁面のみに反射層が設けられ、且つ上部基板は透光性を有する場合は、無効光を効率よくLED実装基板からの発光光に変換でき、特に高効率且つ高輝度のLED実装基板とすることができる。
各貫通孔のうちの少なくとも第1貫通孔内に、LED素子が埋設されるように充填された充填材を備える場合は、長期に安定性して性能を発揮できる信頼性に優れたLED実装基板とすることができる。
また、絶縁性中間層に、LED素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設され、第2貫通孔は第1貫通孔より大径であり、第2貫通孔と第3貫通孔とは同径であって、且つ第1貫通孔と、第2貫通孔と、第3貫通孔とが軸を同じくしており、第1貫通孔の内部において放熱用支持フィルムに複数のLED素子が接合されており、各貫通孔のうちの少なくとも第1貫通孔内に、LED素子が埋設されるように充填された充填材を備え、更に、上部基板上に設けられ、且つ少なくとも第3貫通孔の開口面を覆うレンズを備える場合は、上記各特性を有しつつ、特に高効率且つ高輝度で、指向性に優れた又は広角性に優れた発光が得られる信頼性に優れたLED実装基板を得ることができる。
第1貫通孔の内壁面及び第3貫通孔の内壁面のうちの第1貫通孔の内壁面のみに反射層が設けられ、且つ上部基板は透光性を有し、第2貫通孔は第1貫通孔より大径であり、第2貫通孔と第3貫通孔とは同径であって、且つ第1貫通孔と、第2貫通孔と、第3貫通孔とが軸を同じくしており、第1貫通孔の内部において放熱用支持フィルムに複数のLED素子が接合されており、各貫通孔のうちの少なくとも第1貫通孔内に、LED素子が埋設されるように充填された充填材を備え、更に、上部基板上に設けられ、且つ少なくとも第3貫通孔の開口面を覆うレンズを備える場合は、上記各特性を有しつつ、特に高効率且つ高輝度で、指向性に優れた又は広角性に優れた発光が得られる信頼性に優れたLED実装基板を得ることができる。
また、充填材が充填材中においてマトリックスとなっている透光性樹脂を含有し、且つ、透光性樹脂中に分散された透光性粒子を含有する場合は、特に高輝度なLED実装基板を得ることができる。
透光性粒子が不純物を含有した石英ガラス粒子である場合は、更に高輝度なLED実装基板を得ることができる。
充填材が充填材中においてマトリックスとなっている透光性樹脂を含有し、且つ透光性樹脂中に分散された蛍光体を含有する場合は、LED素子だけでなく、蛍光体に起因する蛍光光を含む各種の発光が得られるLED実装基板とすることができる。
また、底部基板と絶縁性中間層との間、及び絶縁性中間層と上部基板との間に、絶縁性接着層が介装され、第1貫通孔の内壁面及び第2貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方が、底部基板の一面側から上部基板の表面側へと傾斜面になっており、第1貫通孔の内壁面及び第2貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方に反射層が設けられており、第2貫通孔は第1貫通孔より大径であり、第2貫通孔と第3貫通孔とは同径であって、且つ第1貫通孔と、第2貫通孔と、第3貫通孔とが軸を同じくしている場合は、上記の各々の構成による効果が得られるとともに、第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔の各々の断面を任意の形状とすることができ、外観等の異なる照明などとして有用なLED実装基板とすることができる。
LED素子として、青色LED素子を備え、蛍光体として、黄色蛍光能を有する蛍光体を含有し、更に、充填材の上部表面に、透光性樹脂と、透光性樹脂内に分散されて含有された赤色蛍光能を有する蛍光体と、を含有する赤色フィルタ層を備える場合は、上記各特性を有しつつ、演色性に優れたより自然な白色光を発するLED実装基板とすることができる。
LED素子として、青色LED素子を備え、蛍光体として、黄色蛍光能を有する蛍光体を含有し、透光性を有する上部基板及び/又はレンズは、赤色に着色されている場合は、上記各特性を有しつつ、演色性に優れたより自然な白色光を発するLED実装基板とすることができる。
以下、本発明を、図1〜6、図8〜27、図29〜34及び図36〜37を用いて詳しく説明する。
本発明のLED実装基板1は、絶縁層と、絶縁層の一面に積層された厚さ50〜500μmの放熱用支持フィルム4と、絶縁層の他面に設けられた導体層5とを有し、絶縁層と導体層5とを貫通する第1貫通孔が設けられた底部基板11と、底部基板11の第1貫通孔の内部において放熱用支持フィルム4に接合された発光ダイオード素子2と、底部基板11の他面に積層された絶縁性中間層12と、絶縁性中間層12の表面に積層された上部基板13と、を備え、底部基板11と上部基板13とは電気的に絶縁されている。
この底部基板11と上部基板13とが電気的に絶縁されているとは、各々の基板の間に絶縁性中間層12が設けられ、これによって底部基板11と上部基板13とが電気的に絶縁されているという意味である(図3〜5、図8〜27、図32、図34、図36及び図37参照)。また、この絶縁性中間層12は、絶縁性接着層8によって底部基板11及び上部基板13と積層できる。(図3〜5、図8〜27、図32、図34、図36及び図37参照)
上記「底部基板11」は、絶縁層と、その一面に設けられた銅箔等からなる放熱用支持フィルム4と、他面に積層された導体層5とを有する両面に金属層が設けられた積層体である。絶縁層は特に限定されず、各種の絶縁材料からなる絶縁層を用いることができる。この絶縁材料としては樹脂及びセラミック等が挙げられる。
樹脂を用いる場合、樹脂の種類は特に限定されないが、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、フェニレン樹脂、フェニレンエーテル樹脂及びフェノール樹脂等の絶縁性樹脂が挙げられる。これらのなかではエポキシ樹脂が好ましい。絶縁性、取扱い性及び汎用性に優れているからである。樹脂を用いた絶縁層は、例えば、ガラスクロス等の基材にエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂のワニスを含浸させ、これを乾燥してプリプレグとし、このプリプレグを加熱し、樹脂を硬化させて形成(以下、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させ硬化させた基板を、単に「ガラスエポキシ基板」ということもある。)することができる。
セラミックを用いる場合、セラミックの種類は特に限定されず、窒化アルミニウム、炭化珪素、窒化珪素及びアルミナ等が挙げられる。セラミックを用いた絶縁層は、例えば、セラミック粉末に、溶媒、有機バインダ及び分散剤等を配合してスラリーを調製し、このスラリーを用いてシートを作製し、その後、脱脂し、次いで、所定の温度で焼成することにより形成することができる。
尚、窒化アルミニウムを用いて製造した絶縁層は透光性を有し、表面に、例えば、銀等をめっきすることによって容易に反射効率を向上させることができる。
底部基板の厚さは特に限定されず、100〜4000μm、特に300〜3000μm、更に500〜2500μmとすることができる。
絶縁層の一面には、実装されたLED素子2から発生する熱を放散させるための上記「放熱用支持フィルム4」が設けられる。また、絶縁層の他面に設けられる導体層5は、LED素子と電気的に接続されることになる電極3等を有する配線パターン等を形成するためのものである。
放熱用支持フィルム4を設ける方法は特に限定されないが、放熱のためには相当の厚さが必要であるため、通常、金属箔を積層する方法により設けられる。放熱用支持フィルム4の材質も特に限定されず、銅及びアルミニウム等を用いることができる。これらの金属のうちで、銅は熱伝導性に優れ、放熱の観点からは銅が好ましい。また、アルミニウムは銅よりも熱伝導性は低いが、銅及び多くの他の金属より比重が小さく、より軽量なLED実装基板とすることができる。放熱用支持フィルム4の厚さは50〜500μmであり、50〜300μmであることが好ましい。放熱用支持フィルムの厚さが50〜500μmであれば、この放熱用支持フィルムに接合されるLED素子を支持することができ、且つ放熱も十分になされる。更に、軽量なLED実装基板とすることができる。
配線パターン等を形成するための導体層5の形成方法は特に限定されず、金属箔を積層する方法、めっき法及びスパッタリング法等のいずれであってもよい。導体層5の材質も特に限定されず、銅及び銀等を用いることができる。この導体層5の形成には、通常、銅が用いられる。即ち、いわゆる両面銅貼積層を用いることもできる。この配線パターン等となる導体層の厚さは、例えば、10〜150μmとすることができる。
配線パターン等の形成方法は特に限定されず、通常、この技術分野で採用されている常法により形成することができる。この配線パターン等は、例えば、サブトラクティブ法により形成することができる。即ち、底部基板11の他面に設けられた導体層5の表面にエッチングレジストを塗布し、この塗膜をマスクパターンを用いて露光し、焼付けし、その後、現像し、露出した導体層5をエッチングにより除去して形成することができる。
絶縁層の形成にプリプレグを使用し、配線パターン等を形成するための導体層5の形成に金属箔を用いる場合、底部基板11は、例えば、下記のようにして作製することができる。
放熱用支持フィルム4となる厚い金属箔、絶縁層となるプリプレグ及び配線パターン等を形成するための導体層5となる金属箔を、この順に積層し、その後、所定の温度及び圧力で加熱、加圧し、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂を硬化させ、底部基板11とすることができる。温度及び圧力は絶縁性樹脂の種類等にもよるが、温度は150〜180℃、圧力は真空プレスの通常の圧力である約3MPa、とすることができる。尚、加熱、加圧の時間も特に限定されず、この時間は温度及び圧力等によもよるが、50〜80分間とすることができる。
絶縁層及び導体層には上記「第1貫通孔」が形成されている。この第1貫通孔の個数は特に限定されない。即ち、例えば、図6に例示するように1つのLED実装基板に1つの第1貫通孔を備えてもよく、図30に例示するように1つのLED実装基板に2つ以上の第1貫通孔を備えてもよい。また、少なくともLED実装基板1に実装されるLED素子2の個数と同数の第1貫通孔を有してもよい。更に、この第1貫通孔の個数は、実装されるLED素子の個数と同数とすることもできる。
この第1貫通孔は、絶縁層と、この絶縁層の他面に設けられた配線パターン等を形成するための導体層5とを貫通して設けられる。第1貫通孔を設ける方法は特に限定されないが、例えば、ドリル加工及び座ぐり加工等が挙げられる。第1貫通孔の横断面の形状は特に限定されず、円形、楕円形並びに三角形、四角形及び六角形等の多角形とすることができる。また、第1貫通孔の横断面の最大寸法(横断面が円形であるときは径が最も大きい部分の直径、その他の形状であるときは径方向の寸法が最も大きい部分の寸法)は特に限定されず、実装されるLED素子の大きさ等により設定することができる。
第1貫通孔の内壁面は、図8のように、ドリル加工等によって加工されたままでもよく、図3のように、その表面に導体層5を設けることもでき、更には、図4のように、導体層5に加えて反射層6を設けることもできる。この反射層により輝度を高くすることができる。反射層6の材質は特に限定されず、銀、銅、金、ニッケル及びニッケル−クロム等の金属により形成することができる。これらの金属のうちでは、特に優れた反射効率を有する反射層とすることができる銀が好ましい。反射層6の形成方法も特に限定されず、めっき法及びスパッタリング法等のいずれであってもよい。例えば、めっき法の場合、第1貫通孔の内面に無電解めっき法により銅等からなる導体層を形成し、その後、この無電解めっき層の表面に電解めっき法により銅等の導体層を形成し、次いで、この電解めっき層の表面に電解めっき法により銀等の導体層を形成することで反射層6を設けることができる。
更に、底部基板11に設けられた第1貫通孔内に露出された放熱用支持フィルム4の表面には、反射層6を備えなくてもよいが、反射層6(以下、単に「底部反射層」ということもある。)を備えることができる。底部反射層を備える場合には、LED素子2の基部から横方向へ放射される光(リング発光となる)や無効光などを、放射方向(底部基板11側から上部基板13側)へ効率良く放射できる。特に、後述するようにLED素子2を埋設する充填材100内に不純物を含む透光性粒子102を含有する場合には、図29に示すように、LED素子2の両側にある透光性粒子102にLED素子2からの光があたり、この光が散乱されて底部反射層6にあたって放射方向へ導くことができる。従って、リング発光を抑制して、効率よく光を外へ放射させることができ、より発光効率のよいLED実装基板を得ることができる。
更に、第1貫通孔は、図3及び図4等のように、底部基板11の一面に対して垂直方向に設けられていてもよいが、図5、図11及び図14のように、底部基板11の一面側から上部基板13の上面側へと傾斜する傾斜面とすることができる。このように傾斜面とすることで、出力光をより容易に所定方向へ集光させることができる。また、第1貫通孔の内壁面を傾斜面とし、且つこの傾斜面に、図5、図11及び図14に示すようにして反射層6を設けることで、より輝度を高くすることができる。底部基板11の一面に対する傾斜面の角度aは80〜20°、特に70〜30°とすることができる。ドリル加工等であれば、この傾斜面の角度を自在に設定することができ、好ましい。更に、傾斜面としたときの第1貫通孔の断面の寸法(断面円形であるときは直径、その他の形状であるときは最大寸法)は特に限定されず、実装されるLED素子の大きさ等により設定することができる。
上記「発光ダイオード素子2」は、第1貫通孔の内部において放熱用支持フィルム4に接合されている。このLED素子2が接合される位置は特に限定されないが、通常、第1貫通孔の中心部に接合される。LED素子を接合する方法は特に限定されず、接着性樹脂及び銀ペースト、はんだペースト等により接合することができる。これらのうちでは、接着性樹脂が用いられることが多い。この接着性樹脂としてはエポキシ樹脂等が挙げられ、通常、エポキシ樹脂が用いられる。LED素子2を接合する接合層7の厚さは特に限定されないが、この接合層7は、接着性樹脂を用いた場合、通常、放熱用支持フィルム4より熱伝導性が低いため、薄層であることが好ましい。
LED素子2は、1のみを備えてもよく、複数を備えてもよい。また、LED素子2は、赤色LED素子、青色LED素子及び緑色LED素子等のいずれであってもよい。更に、複数のLED素子を備える場合には、LED素子は3種を備え、このうちの1種は赤色LED素子であり、他の1種は青色LED素子であり、更に他の1種は緑色LED素子とすることができる。各色のLED素子は、各々いくつを備えてもよく、同じ個数ずつを備えてもよく、異なる個数を備えてもよい。複数のLED素子を備える場合には、出力光は、これらの光の三原色を用いた任意の発光色とすることもできる。
更に、赤色LED素子、青色LED素子及び緑色LED素子の各々1つずつ、合計3つを1ヶ所の貫通孔内に備える場合には、各LED素子は、貫通孔内の放熱用支持フィルム上に、正三角形(実質的な正三角形)の各頂点となる位置に配設されることが好ましい(図30参照)。更に、青色LED素子の近傍に黄色に発光する蛍光体を配置し、LED素子からの青色発光と、蛍光体によって変換された黄色発光との混色によって簡便に白色の出力光とすることもできる。蛍光体を配置する方法は特に限定されないが、例えば、第1貫通孔等に充填される封止樹脂(透光性樹脂と非透光性樹脂とを含む)101に蛍光体103を配合する方法等が挙げられる。この封止樹脂は特に限定されないが、エポキシ樹脂及びシリコン樹脂等が挙げられる。
尚、LED素子2には、ダイボンド方式(LED素子の上面に2つの電極を有する)のLED素子と、シングルボンド方式(LED素子の基体が一方の電極となり、他方がLED素子の上面に配設されている)のLED素子とが知られている。これらのLED素子はいずれを用いてもよいが、ダイボンド方式のLED素子を用いることが好ましい。シングルボンド方式のLED素子では放熱用支持フィルムを電極として機能させることとなる。従って、複数のLED素子を1つの貫通孔内に配設するためには、放熱用支持フィルムの表面を、搭載するLED素子の数に対応した数の電極に分割して各々の電極間を絶縁する必要がある。一方、ダイボンド方式のLED素子では、放熱用支持フィルムを電極として利用する必要がなく、この放熱用支持フィルムの全面(放熱用支持フィルム上に底部反射層6を備える場合には底部反射層6の全面、但しLED素子の下面を除く)を反射層として利用できる点において優れているためである。
底部基板11の他面には上記「絶縁性中間層12」が積層されている。この絶縁性中間層12は、絶縁層と、その両面に設けられた絶縁性接着層8とを有することができる。絶縁層は前記の底部基板11が有する絶縁層と同様に樹脂及びセラミック等により形成することができる。また、この絶縁層が樹脂により形成される場合、その形成方法は限定されないが、例えば、ガラスクロス等の基材にエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂のワニスを含浸させ、これを乾燥してプリプレグとし、このプリプレグを加熱し、樹脂を硬化させる方法等が挙げられる。
更に、絶縁性接着層8の形成方法も特に限定されないが、絶縁性接着剤を塗布し、又はフィルム等の固形であるときは積層し、この未硬化の接着層と、底部基板11及び上部基板13とを当接させ、その後、加熱し、接着剤を硬化させて一体に接着させて形成することができる。この接着剤は特に限定されず、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなる接着剤及び熱可塑性接着性樹脂フィルム等を用いることができる。また、この接着剤として、上記のプリプレグを用いることもできる。更に、この絶縁性接着層8は、絶縁性中間層12の一部が硬化されてなる層であってもよい。
絶縁性中間層12は第2貫通孔を有する。この第2貫通孔は、底部基板11に設けられた第1貫通孔及び上部基板13に設けられた第3貫通孔の各々の開口面とそれぞれの全面で連通している。その個数は特に限定されないが、通常、第1貫通孔及び第3貫通孔の各々の個数と同数である。第2貫通孔は、絶縁層と、この絶縁層の両面に設けられた絶縁性接着層8を備える場合には、これとを貫通して設けられる。第2貫通孔を設ける方法も特に限定されず、例えば、ドリル加工及び座ぐり加工等が挙げられる。第2貫通孔の横断面の形状も特に限定されず、円形、楕円形並びに三角形、四角形及び六角形等の多角形とすることができる。この第2貫通孔の横断面の形状は、第1貫通孔の横断面の形状と相似であることが好ましく、更には第1貫通孔と第2貫通孔とが軸を同じくしていることがより好ましい。また、第2貫通孔の横断面の寸法(断面円形であるときは直径、その他の形状であるときは最大寸法)は特に限定されず、少なくとも第1貫通孔の断面の寸法と同等である。
この第2貫通孔の内壁面にも、必要に応じて、第1貫通孔の場合と同様に、反射層を設けることができ、傾斜面とすることもできる。更に、傾斜面とし、且つこの傾斜面に反射層を設けることもできる。
絶縁性中間層12は、底部基板11と上部基板13とを電気的に絶縁することのみを目的として配設することができる。更に、この絶縁性中間層12に、LED素子2を点灯させ、且つ制御するための回路が配設されていてもよい(図12〜14、図18〜20、図24〜27、図31〜32、図34、図36及び図37参照)。この回路には、抵抗、ダイオード及びコネクタ(コネクタ用配線など)等を配置することができる。絶縁性中間層12の厚さは特に限定されず、100〜200μmとすることができる。更に、絶縁性接着層8の厚さも特に限定されず、20〜50μmとすることができる。
この絶縁性中間層12を備えることにより、底部基板11と上部基板13とが絶縁される。即ち、例えば、第1貫通孔及び第3貫通孔の内壁面には反射層を形成できるが、この反射層として反射効率がよいニッケル、金及び銀の各めっきをこの順に積層してなる積層めっき(例えば、合計厚さ30〜40μm)等を用いる場合に特に効果的に機能される。
このような積層めっきは、以下のようにして形成できる。即ち、第1貫通孔の内壁面にめっき層(銅など)が形成された底部基板11と、第2貫通孔の内壁面にめっき層が形成されていない絶縁性中間層12と、第3貫通孔の内壁面にめっき層(銅など)が形成された上部基板13と、を貫通孔同士が連通するように積層する。その後、第1貫通孔〜第3貫通孔までが連通されてなる窪み内に銀イオン等の所望の金属イオンを含有する液体を投入し、第1貫通孔及び第3貫通孔の各内壁面に形成されためっき層に通電することにより形成できる。
しかし、この積層めっきを形成する際に、絶縁性中間層12がないと、図28に示すように、第1貫通孔の内壁面に形成される積層めっきと、第3貫通孔の内壁面に形成される積層めっきとの各々の成長した端部が迫り出し、この端部同士は極近接されたり、更には、接触されたりする(例えば、図28における短絡部900)こととなる。即ち、底部基板11に配設された導体層と上部基板13に配設された導体層との間の絶縁、底部基板11に配設された導体層と絶縁性中間層12に配設された導体層との間の絶縁、などの各層間の絶縁を十分に図ることができないという不具合を生じる。上記の迫り出し量は、合計で、例えば、60〜80μmにも達し、接着剤層の厚さを通常よりも厚くすることで防止できるものではない。
これに対して、絶縁性中間層12を備える場合は、第1貫通孔の内壁面反射層と第3貫通孔の内壁面反射層との間の絶縁を十分に保持することができる。従って、底部基板11の回路、絶縁性中間層12の回路、及び上部基板13の回路などを各々独立して(絶縁させて)形成することができる。このために、小さなチップ面積(LED実装基板)において、上下層に配線を分けることができ(図31参照)、配線の信頼性を十分に確保しながら(過度に配線幅を細くせずに)複数のLED素子を駆動する回路を形成できる。
特に複数のLED素子を個別に制御する必要がある場合には、少なくとも、各LED素子に共通のグランド電極以外に、LED素子の数に対応する配線が個別に必要となる。このような場合にも、絶縁性中間層12を備えることにより、LED素子からのボンディングを底部基板11と絶縁性中間層12との両方に振り分けることができる(図32参照、絶縁性中間層12を上部基板11よりも内側へ迫り出させた構造である)。
また、底部基板11へボンディングし、更に、絶縁性中間層12に形成したスルーホールを介して一部の配線を絶縁性中間層12の上面側へ引き回すことにより配線を分離することもできる(図31参照)。特に上述のようにダイボンド方式のLED素子を用いる場合には、放熱用支持フィルムを電極として利用しないために、底部基板11等に形成されるランド数が多くなる。このような場合であっても、絶縁性中間層12を備えることで回路を振り分けることができ好ましい。
このように、絶縁性中間層12に回路を備える場合であって、特に絶縁性中間層12の上面側に回路を備える場合は、いわゆる片面銅貼積層を絶縁性中間層12として用いることもできる。
絶縁性中間層12の表面には上記「上部基板13」が積層されている。上部基板13は、絶縁層を有する。また、通常、その両面に導体層5が設けられる。絶縁層としては樹脂及びセラミック等を用いることができる。樹脂を用いる場合、樹脂の種類は特に限定されず、底部基板と同様の樹脂を用いることができる。この樹脂を用いた絶縁層は、例えば、ガラスクロス等の基材にエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂のワニスを含浸させ、これを乾燥してプリプレグとし、このプリプレグを加熱し、樹脂を硬化させて形成することができる。セラミックを用いる場合も、底部基板の場合と同様の材質とすることができ、同様の方法により形成することができる。
上部基板13の厚さは特に限定されず、100〜4000μm、特に300〜3000μm、更に500〜2500μmとすることができる。
導体層5の形成方法は特に限定されず、金属箔を積層する方法、めっき法及びスパッタリング法等のいずれであってもよい。導体層5の材質も特に限定されず、銅等を用いることができ、通常、銅が用いられる。即ち、いわゆる両面銅貼積層を用いることもできる。この導体層5の厚さは、例えば、10〜150μmとすることができる。
上部基板13は第3貫通孔を有する。この第3貫通孔は、底部基板11に設けられた第1貫通孔及び絶縁性中間層12に設けられた第2貫通孔と連通しており、その個数は特に限定されないが、通常、第1貫通孔及び第2貫通孔の個数と同数である。第3貫通孔は、絶縁層を貫通して設けられる。更に、この絶縁層の両面に導体層5が設けられているときは、絶縁層と導体層とを貫通して設けられる。第3貫通孔を設ける方法も特に限定されず、例えば、ドリル加工及び座ぐり加工等が挙げられる。第3貫通孔の横断面の形状も特に限定されず、円形、楕円形並びに三角形、四角形及び六角形等の多角形とすることができる。また、この第3貫通孔の横断面の形状は、第1貫通孔及び第2貫通孔の各々の横断面の形状と相似であることが好ましく、更には第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔が軸を同じくしていることがより好ましい。また、第3貫通孔の横断面の寸法(断面円形であるときは直径、その他の形状であるときは最大寸法)は特に限定されず、少なくとも第1貫通孔の断面の寸法と同等である。
第3貫通孔の内壁面は、図8のように、ドリル加工等によって加工されたままでもよく、図3のように、その表面に導体層5を設けることもでき、更には、図4のように、導体層5に加えて反射層6を設けることもできる。この反射層6により輝度を高くすることができる。反射層6の材質及び形成方法は特に限定されず、底部基板11の場合と同様とすることができる。更に、第3貫通孔は、図3及び図4のように、底部基板11の一面に対して垂直方向に設けられていてもよいが、図5、図11及び図14のように、底部基板11の一面側から上部基板13の上面側へと傾斜する傾斜面とすることができる。このように傾斜面とすることで、出力光をより容易に所定方向へ集光させることができる。
更に、第3貫通孔の内壁面を傾斜面とし、且つこの傾斜面に反射層6を設けることで、より輝度を高くすることができる。底部基板11の一面に対する傾斜面の角度は特に限定されないが、第1貫通孔の場合と同様とすることができる。この角度は第1貫通孔の内壁面を傾斜面としたときと同じであってもよく、異なっていてもよい。更に、傾斜面としたときの第3貫通孔の断面の寸法(断面円形であるときは直径、その他の形状であるときは最大寸法)は特に限定されず、実装されるLED素子2の大きさ等により設定することができる。
上部基板13は、出力光を反射させる反射層6として機能させることのみを目的として配設することができる。更に、この上部基板13に、LED素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設されていてもよい。この回路には、抵抗、ダイオード及びコネクタ(コネクタ用配線など)等を配置することができる。
また、この上部基板13は後述する充填材100を充填する際には、充填材100が他部へ流れ出さないように保持するための、保持枠としての機能を有することができる。
更に、前述のごとく、図8〜27、図32、図34、図36及び図37に示すように、上部基板13は内壁面には反射層6を備えない形態とすることができる。この場合、前記ガラスエポキシ基板を用いた場合には上部基板は透光性を有することとなる。その他にも、ポリカーボネート系樹脂(ポリカーボネート等)、ポリオレフィンサルファイド系樹脂(ポリエチレンサルファイド等)、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等)などからなる板体、ペースト(ペーストをシート状に印刷)、ドライフィルム等を用いることで、上部基板13に透光性を持たせることができる。即ち、透光性上部基板とすることができる。
上部基板13が透光性である場合には、非透光性(反射層6を備えるなど)である場合に比べて視野角の広いLED実装基板とすることができる。即ち、第1貫通孔の内壁面及び第3貫通孔の内壁面の両方に反射層6を備えるLED実装基板(図3〜5参照)は、LED素子が放射する光をより指向的に放射できる傾向にある。例えば、視野角は90度未満(特に70〜80度)とすることができる。
一方、第1貫通孔の内壁面には反射層6を備え、且つ第3貫通孔の内壁面には反射層6を備えないLED実装基板(即ち、第1貫通孔の内壁面及び第3貫通孔の内壁面のうちの該第1貫通孔の内壁面のみに反射層が設けられているLED実装基板)では(図9〜27、図32、図34、図36及び図37参照)、LED素子2が放射する光をより広角的に放射できる傾向にある。例えば、視野角は90度以上(特に100〜120度、更には110〜115度)とすることができる。このようなLED実装基板は、特に、室内、車内、船内及び航空機内等における広角照明に用いることができる。更に、透光性看板等の内部照明等として用いることができる。
尚、上述のように、上部基板13が透光性を有し且つ第3貫通孔の内壁面に反射層6を備えないことで、LED素子2から放射された光が上部基板13を透過できるようにできる。この場合、上部基板13の外側面に、貫通孔側に光を閉じ込めるための反射層を形成できるが、この反射層は形成してもよく、形成しなくてもよい。上部基板13と空気との間には屈折率差を生じており、この屈折率差が反射層の役目を果たすために光を閉じ込めることができるからである。しかし、高い輝度を求めるためには透光性上部基板の外側面131(図26参照)に反射層(第3貫通孔側へ向かって反射する反射層)を備えることができる。
上記上部基板13における透光性とは、可視光に対する透光性であり、特に400〜800nmの波長の光について70%以上(より好ましくは70〜95%、更に好ましくは75〜95%、特に好ましくは80〜90%)の透光率であることが好ましい。このような材料としては、各種光学樹脂が挙げられる。即ち、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエステル樹脂、シクロオレフィン樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂、及び環状ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。尚、後述するように演色性を改善するためのフィルタ機能を付与する場合には、所定の波長(又は波長域)における透過率が特異的に低下されてもよい。
更に、この上部基板13は、上記透光性の有無に関わらず、金属粒子及びセラミック粒子(結晶性石英粒子など)を分散させて含有させることにより、LED素子2からの光を分散させて、LED実装基板の輝度を向上させることもできる。これらの光分散性粒子を含有させる場合には、上部基板13は非透光性であるよりも、透光性であることが好ましい。
底部基板11が有する第1貫通孔と、絶縁性中間層12が有する第2貫通孔と、上部基板13が有する第3貫通孔とは、各々の全段面が連通するように(第1貫通孔よりも第2貫通孔が大きく、第2貫通孔よりも第3貫通孔が大きい)積層されておればよい。それぞれの中心軸はずれていてもよく、一致していてもよいが、軸を同じくすることが好ましい。また、前記のように各々の貫通孔の寸法も特に限定されないが、図3乃至5等のように、第2貫通孔は第1貫通孔より大径であり(底部基板11の内壁面が傾斜面であるときは、第2貫通孔は、第1貫通孔の大径側より大径である。)、第3貫通孔は第2貫通孔と同径であり(上部基板13の内壁面が傾斜面であるときは、第2貫通孔と、第3貫通孔の小径側とが同径である。)、且つ第1貫通孔と、第2貫通孔と、第3貫通孔とが軸を同じくしていることが好ましい。
また、上記各貫通孔が連通されてなる孔には、なんら充填されていなくてもよいが、充填材100(例えば、前記封止樹脂など)が充填されていてもよい。この充填材100は、どのように貫通孔内に充填されてもよいが、LED素子2が埋設されるように、上記各貫通孔のうちの(即ち、第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔のうちの)少なくとも第1貫通孔内に充填することが好ましい(図15〜27、図32、図34、図36及び図37参照)。これにより、LED素子2の劣化を防止でき、長期にわたり信頼性の高いLED実装基板1を得ることができる。
また、LED素子2には、通常、これを駆動する電力を供給するためのボンディングワイヤ9が接続されるが、このボデンィングワイヤ9も充填材内に埋設されるように、充填材100が充填されることが好ましい。ボデンィングワイヤ9の全体が埋設されることで、その劣化を防止でき、長期にわたり信頼性の高いLED実装基板1を得ることができる。また、充填材100の乾燥又は硬化の際の収縮による断線も防止できる。
ボンディングワイヤ9を充填材内に埋設するには、上記絶縁性中間層の厚さにもよるが、通常、上記第1貫通孔内と共に上記第2貫通孔内にも充填材を充填することとなる。
この充填材100の構成は特に限定されないが、通常、図15〜27、図32、図34、図36及び図37に示すように、少なくとも透光性樹脂101を含有する。
上記「透光性樹脂」は、透光性を有する樹脂である。その透光性は可視光に対する透光性であり、特に300〜950nmの波長の光について60%以上(より好ましくは70〜95%、更に好ましくは75〜95%、特に好ましくは75〜90%)の透光率であることが好ましい。
この透光性樹脂101を構成する樹脂は特に限定されない。透光性樹脂101としては、エポキシ樹脂及びシリコン樹脂等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。充填材100に含有される透光性樹脂101の含有量は特に限定されないが、充填材100全体を100体積%とした場合に10〜100体積%(更に13〜100体積%、より更に20〜100体積%、特に30〜100体積%)とすることができる。尚、通常、上記透光性樹脂を用いるが、透光性樹脂に換えて液体ガラスを用いることもできる。
また、充填材100には、透光性樹脂101以外の他の成分を含有できる。他の成分としては、図16、図17、図19、図20、図22、図23、図25〜27、図29、図32、図34、図36及び図37に示すように、透光性粒子102が挙げられる。
上記「透光性粒子」は、透光性を有する粒子である。透光性粒子102を含有することにより、LED素子2から放射された光をより効率よく、底部基板11から上部基板13の方向へ放射させることができる。その透光性は可視光に対する透光性であり、特に300〜950nmの波長の光について5%以上(より好ましくは10〜50%、更に好ましくは20〜60%)の透光率であることが好ましい。この透光性粒子102は、無機材料からなる粒子であってもよく、有機材料からなる粒子であってもよいが、無機材料からなる粒子であることが好ましい。通常、より高い透光性が得られるからである。
透光性粒子102が上記無機材料からなる場合に、この無機材料としては、石英、アルミノケイ酸塩、アルミノホウケイ酸塩、ホウケイ酸、及びケイ酸塩等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらは結晶質であってもよいが、非晶質が好ましい。即ち、石英ガラス、アルミノケイ酸塩系ガラス、アルミノホウケイ酸塩系ガラス、ホウケイ酸系ガラス、ケイ酸塩系ガラス等が好ましい。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの無機材料のなかでも、石英ガラスが特に好ましい。石英ガラスは透光性に優れているからである(通常、他のガラス材料に比べて20%以上の透過率が良い)。また、石英ガラスは比熱容量が大きく、充填材全体、更には、LED実装基板全体の温度を低く保つことができる。尚、透光性粒子102が有機材料からなる場合には前記透光性樹脂101として利用できる各種樹脂をそのまま適用できる。
また、無機材料からなる透光性粒子102には上記材料以外にも他の成分が含有されてもよい。他の成分としては、Al、Ti、Fe及びNbから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む化合物{透光性粒子(石英ガラス等)に対して不純物となる}が挙げられる。なかでも金属元素の酸化物及び/又は複酸化物が好ましい。即ち、例えば、Al、TiO、Fe及びNb等が挙げられる。
これらの成分が含有されることで、透光性粒子102は透光性を有すると共に、光分散性も有することができる。このために、LED素子2から放射された光を分散させつつ、透過させることができ、極めて効率よく発光させることができる。また、特に後述するように充填材100内に蛍光体103が含有される場合に、上記金属酸化物等が含有される石英ガラス粒子が含有されることが好ましい。充填材100に蛍光体103が含有されると、充填材100全体では透過率は低下する。しかし、不純物が含有された透光性粒子(特に石英ガラス粒子)102が含有されることで、光分散性を十分に確保できるために十分な蛍光を得ることができる。更に、蛍光体103のみを含有する(即ち、透光性粒子102を含有しない)場合に比べて透光性を向上させることができる。即ち、光分散性が向上されることと、光透過性が向上されることとの相乗効果により、高い輝度を得ることができる。
この金属酸化物などの不純物の含有割合は特に限定されないが、通常、透光性粒子102全体を100質量%とした場合に0.01〜0.2質量%(好ましくは0.05〜0.2質量%、より好ましくは0.1〜0.15質量%)である。
透光性粒子102の大きさ及び形状等は特に限定されないが、平均粒径(最大長さ)は1〜30μm(より好ましくは1〜15μm、更に好ましくは2〜10μm、より更に好ましくは3〜7μm、特に好ましくは4〜6μm、とりわけ好ましくは4〜5μm)が好ましい。この範囲では、十分な透光性を確保しつつ、且つ十分な光分散性を得ることができる。透光性粒子102の形状は特に限定されないが、通常、球状及び/又は不定形粒子状などである。
また、透光性粒子102の含有量も特に限定されないが、通常、充填材100全体を100質量%とした場合に0.01〜50質量%(より好ましくは1〜45質量%、更に好ましくは10〜45質量%、より更に好ましくは20〜43質量%、特に好ましくは25〜42質量%、より特に好ましくは30〜40質量%)とすることが好ましい。
更に、上記充填材100には、図17、図20、図23、図26、図27、図29、図32、図34、図36及び図37に示すように、必要に応じて蛍光体103を含有させることができる。
蛍光体103を含有する場合には、LED素子2から直接放射された色以外の光色も得ることができる。即ち、例えば、青色LED素子を備える場合に、黄色蛍光能を有する蛍光体103を用いることで黄色の光が得られ、青色との混色により白色として視認される光が得られる。
蛍光体103は、どのような色に蛍光する蛍光体103であってもよい。即ち、例えば、黄色蛍光能を有する蛍光体(黄色蛍光体)、赤色蛍光能を有する蛍光体(赤色蛍光体)、青色蛍光能を有する蛍光体(青色蛍光体)、緑色蛍光能を有する蛍光体(緑色蛍光体)、及び橙色蛍光能を有する蛍光体等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記黄色蛍光体としては、例えば、YAG蛍光体、TAG蛍光体、サルファイド蛍光体及びニトライド蛍光体等が挙げられる。これらの蛍光体103は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、赤色蛍光体としては、稀土類ボレート系蛍光体{(Y,Gd)BO:Eu等}、酸化イットリウム系蛍光体(YS:Eu、Y:Eu等)などが挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。更に、青色蛍光体としては、硫化亜鉛系蛍光体(ZnS:Ag,Al等)、アルカリ土類リン酸塩系蛍光体{(SrCaBaMg)(POCl:Eu等}、アルミン酸アルカリ土類塩系蛍光体(BaMgAl1017:Eu等)、タングステン酸系蛍光体(CaWO等)などが挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、緑色蛍光体としては、硫化亜鉛系蛍光体(ZnS:Cu,Al等)、稀土類リン酸塩系蛍光体(LaPO:Ce,Tb)、ケイ酸亜鉛系蛍光体(ZnSiO:Mn等)、ガドリニウム酸硫化物系蛍光体(GdS:Tb等)などが挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのなかでも、LED素子2として青色LED素子2を用いる場合には、特に黄色蛍光能を有する蛍光体103を用いることが好ましい。この黄色蛍光能を有する蛍光体としては、例えば、YAG蛍光体、TAG蛍光体、サルファイド蛍光体及びニトライド蛍光体等が挙げられる。これらの蛍光体103は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
蛍光体103を含有する場合には、充填材100全体を100質量%とした場合に10〜40質量%(より好ましくは15〜35質量%、更に好ましくは20〜30質量%、特に好ましくは21〜25質量%)とすることが好ましい。
尚、蛍光体103の大きさ及び形状等は特に限定されないが、通常、平均粒径30〜200μm(より好ましくは40〜150μm、特に好ましくは45〜147μm)であることが好ましい。また、その形状は、通常、球状及び/又は不定形粒子状である。
本発明のLED実装基板1は、図21〜27、図32、図34、図36及び図37に示すように、更に、レンズ200を備えることができる。レンズ200を備えることにより備えない場合に比べて輝度を向上させることできる(無効光を集光することができる)。また、備えない場合に比べてレンズ形状によってより広角又はより狭角(指向性)の視野角のLED実装基板1とすることができる。
レンズ200は、例えば、上部基板11上に設けられ、且つ少なくとも第3貫通孔の開口面を覆う別体のレンズ200を備えることができる(図21〜27、図32、図34、図36及び図37参照)。また、上記充填材100の上端がレンズ形状に形成されることによって充填材100と一体のレンズを備えることもできる。これらのうちでは別体のレンズ200を用いることが好ましい。レンズ形状を精度良く自由に選択することができるからである。
更に、例えば、前述のように上部基板11が透光性であり、且つ広角レンズ200を上部基板11上に第3貫通孔の開口面を覆って備える場合には、視野角が特に広い(例えば、視野角が90度以上、特に100〜120度、更には110〜115度)LED実装基板1を得ることができる(図21〜26、図32、図34、図36及び図37等参照)。
一方、より狭角なレンズ200を備えることにより視野角が狭い指向性に優れた(例えば、視野角が90度未満、特に70〜80度)LED実装基板を得ることができる(図27参照)。
このLED実装基板1に用いるレンズ200の形状は特に限定されないが、通常、少なくともLED実装基板1の外表面側にレンズ形状を有することが好ましい。このレンズ形状は、凸レンズ形状であってもよく、凹レンズ形状であってもよい。また、レンズ200の内側(LED実装基板内部側)の形状は特に限定されず、平坦面であってもよく、凹面であってもよく、凸面であってもよいが、これらのなかでは平坦面又は凹面であることが好ましい。
また、上記別体のレンズ200を備える場合は、図21〜図27、図32、図34、図36及び図37に示すようにリブ部201を備えることによって第3貫通孔内に圧入して配設してもよく、上部基板11上に接着剤等によって接合して配設してもよく、その他の方法により配設してもよい。これらのなかではリブ部201を用いることが好ましい。接着剤を用いる場合に比べて屈折率の変化する界面数を低減でき、より輝度の高いLED実装基板1を得ることができるからである。
尚、レンズ200の配設方法に関わらず、レンズ200を備えることにより貫通孔内の防塵及び防水の効果を得ることができ、長期信頼性に優れたLED実装基板1を得ることができる。また、レンズ200を構成する材質については従来公知の光学レンズを用いることができ、樹脂レンズであってもよく、ガラスレンズであってもよい。
更に、レンズ200を備える場合にはそのレンズ200を、上部基板13が透光性を有する場合には上部基板13を、各々(少なくとも一方を)着色することで、レンズ200及び上部基板13にフィルタ機能を持たせることができる。この着色は、レンズ200及び/又は上部基板13を構成する材料内に着色剤を混入して行ってもよく、レンズ200及び/又は上部基板13の表面を染色して行ってもよい。
即ち、例えば、青色LED素子2を備え、且つ黄色蛍光能を有する蛍光体103を含有する充填材100を用いたLED実装基板1において、レンズ200及び/又は上部基板13をピンク色に着色することで、演色性を改善できる。従って、より自然な白色光と視認できる光源が得られる。
更に、例えば、青色LED素子2を備え、且つ黄色蛍光能を有する蛍光体103を含有する充填材100を用いたLED実装基板1において、レンズ200及び/又は上部基板13を赤色に着色することで、ピンク色〜紫色(特にピンク色〜赤紫色)に発光するLED実装基板が得られる。
また、図36に示すように、青色LED素子2を備え、且つ黄色蛍光能を有する蛍光体103を含有する充填材100を用いたLED実装基板1においては、充填材100の上部表面に、透光性樹脂151と、透光性樹脂内に分散されて含有された赤色蛍光能を有する蛍光体(赤色蛍光体)152と、を含有する赤色フィルタ層150を備えることで、ピンク色〜紫色(特にピンク色〜赤紫色)に発光するLED実装基板が得られる。上記赤色蛍光体としては前述の赤色蛍光体をそのまま適用できる。
更に、図37に示すように、青色LED素子2を備え、且つ透光性粒子102を含有する充填材100(この充填材100は黄色蛍光能を有する蛍光体103を含有しなくてもよい)を用いたLED実装基板1においては、充填材100の上部表面に、透光性樹脂161と、透光性樹脂161内に分散されて含有された黄色蛍光能を有する蛍光体(黄色蛍光体)162と、を含有する黄色蛍光層160を備えることができる。更に、この黄色蛍光層160の上部表面に、上記赤色フィルタ層150を備えることができる。これらの黄色蛍光層160と赤色フィルタ層150とを備える場合は、図36に示すLED実装基板と同様に、ピンク色〜紫色(特にピンク色〜赤紫色)に発光するLED実装基板が得られる。
赤色着色剤(染料など)及び赤色蛍光体等は、加熱により性能が低下するものが多く、特に80℃、更には100℃以上の温度が負荷される状況では劣化が激しい。しかし、本発明のLED実装基板は放熱性に優れており、赤色着色剤及び赤色蛍光体が劣化し難く、長期にわたって赤色を保持できる。また、この効果は、充填材100を含有し、且つ透光性粒子102として石英ガラス粒子を含有する場合に特に高く得られる。即ち、石英ガラス粒子は、比熱容量が大きく充填材100の温度上昇を抑えることができるからである。
従って、本発明のLED実装基板は、耐久性が高いピンク色〜紫色(特にピンク色〜赤紫色)に発光するLED実装基板とすることができる。
また、上記赤色フィルタ層150を用いる場合、LED素子2から赤色フィルタ層150までの距離が1.5〜6mm(更には2〜4mm、特に2〜3mm)と近い場合には赤色蛍光体152としては稀土類ボレート系蛍光体{(Y,Gd)BO:Eu等}を用いることが好ましい。更に、この蛍光体を用いる場合には、赤色フィルタ層150内に、透光性樹脂151及び赤色蛍光体152以外に、前記透光性粒子を含有させることが好ましい。この場合、例えば、質量割合において透光性樹脂:赤色蛍光体:透光性粒子が、35〜55質量%:40〜55質量%:5〜15質量%となるように配合することが好ましい。
一方、LED素子2から赤色フィルタ層150までの距離が3〜8mm(更には5〜8mm)と遠い場合には赤色蛍光体152としては酸化イットリウム系蛍光体(YS:Eu、Y:Eu等)を用いることが好ましい。
また、上記でいうピンク色とは、白色光と赤色光とが混合された光の色である。この混合比率は特に限定されないが、通常、白色光:赤色光が20〜80%:80〜20%(好ましくは30〜70%:70〜30%)である。一方、紫とは、青色光と赤色光とが混合された光の色である。この混合比率は特に限定されないが、通常、青色光:赤色光が1〜99%:99〜1%である。このうち赤紫の混合比率が50%を超える光の色である。但し、上記混合比率は、発光時間の比率に相当し、通常、デューティー回路において制御される。
更に、上記赤色フィルタ層150及び上記黄色蛍光層160は、各々、流動性を有する透光性樹脂(未硬化物)中に蛍光体等を含有する混合樹脂を所定位置(第1貫通孔等の内部)に流し込んだ後に、硬化させて形成してもよい。更に、予め薄膜状(厚さ0.15〜0.8mm程度)に形成された状態のシート状物を、充填材100の上部表面(更には黄色蛍光層160の上部表面)に積層(積層圧着でもよい)した後、硬化させて形成してもよい。
本発明のLED実装基板1は、底部基板11と、LED素子2と、絶縁性中間層12と、上部基板13とを備える。これらの底部基板11、絶縁性中間層12及び上部基板13は、単層であってもよく、複層であってもよい。即ち、1層の樹脂層又はセラミック層のみからなってもよく、2層以上の樹脂層又はセラミック層からなってもよい。また、樹脂層及びセラミック層以外にも上記のごとく導体層を備えることができる。この導体層は、底部基板11、絶縁性中間層12及び上部基板13の各々の内部に形成されていてもよく、外部(上面及び/又は下面)に形成されていてもよい。即ち、底部基板11、絶縁性中間層12及び上部基板13は、各々絶縁層と導体層とが積層された積層体であってもよい。
更に、このLED実装基板1は、底部基板11と上部基板13との間に、絶縁性中間層12の他に更に1層又は2層以上(通常、6層以下)の絶縁層を有していてもよい。この場合、各々の絶縁層の間には、絶縁性中間層12が有する絶縁性接着層8と同様の絶縁性接着層が介装される。また、このように更に他の絶縁層を設けたときは、この絶縁層に、絶縁性中間層12等と同様に、LED素子を点灯させ、且つ制御するための回路を配設することができ、LED素子のより複雑な制御が可能とすることもできる。
本発明のLED実装基板1は、例えば、以下のようにして製造することができる。
底部基板11、及び上部基板13を前記のようにして作製する。その後、絶縁性中間層1の絶縁層の両面に前記のように絶縁性接着層8となる未硬化接着層を形成する。次いで、底部基板11と絶縁性中間層の一方の面の未硬化接着層とを当接させ、上部基板11と絶縁性中間層の絶縁層の他方の面の未硬化接着層とを当接させて積層する。その後、例えば、150〜180の温度、真空プレスの通常の圧力である約3MPaの圧力で、加熱、加圧し、一体の積層体とする。加熱、加圧の時間は特に限定されず、温度及び圧力等によもよるが、50〜80分間とすることができる。
次いで、底部基板11に設けられた第1貫通孔の内部であって、且つ底部基板の絶縁層の一面に積層された放熱用支持フィルム4に、LED素子2を接合し、次いで、LED素子の電極端子と底部基板に設けられた電極3とをボンディングワイヤ9により接続し、LED実装基板1とすることができる。また、第1貫通孔及び第2貫通孔の各々の内壁面に反射層6を設ける場合、及び第1貫通孔及び第2貫通孔のそれぞれの内壁面を傾斜面とする場合、は、底部基板11と、絶縁層の両面に未硬化接着層を有し、絶縁性中間層12となる積層体と、上部基板13とを積層するに先立ち予め加工しておく必要がある。ボンディングワイヤ9の材質は特に限定されず、金ワイヤ及びアルミニウムワイヤ等を用いることができる。
尚、底部基板、絶縁性中間層及び上部基板の各々を、LED実装基板の所定寸法より大きく形成し、その後、ダイシングにより個片化して複数の積層体とし、次いで、LED素子を実装し、ボンディングワイヤを配置することで、複数のLED実装基板を効率よく製造することもできる。
また、第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔には、通常、封止樹脂(100)が充填される。これによりLED素子2及びボンディングワイヤ9等が外部からの衝撃等から保護され、LED素子2の脱落、ボンディングワイヤ9の脱落及び断線等が防止される。この封止樹脂(100)は特に限定されないが、透明性の高い樹脂であることが好ましい。この封止樹脂としては、エポキシ樹脂等を用いることができる。この封止樹脂により形成される封止部の表面は平坦であってもよく、レンズ状であってもよいが、凸レンズ状とすることが好ましい。
更に、図3〜5及び図8〜27では、第1貫通孔の内部において放熱用支持フィルム4に1個のLED素子2が接合されているが、図6及び図30のように、複数個のLED素子2を配置させ、接合させることもできる。このように複数個のLED素子2を配置させる場合、従来のLED実装基板では、LED素子の周辺に回路が配設され、抵抗等が配置されるため、LED素子2を密に配置させることはできない。一方、本発明のLED実装基板1では、LED素子2の周辺に回路を配設する必要がないため、図6のように、LED素子を密に配置させることができる。従って、LED実装基板の発光面積が同じである場合、従来のLED実装基板に比べてより多くの出力光が得られ、容易に輝度の高いLED実装基板とすることができる。また、所要の出力光を得る場合、LED実装基板を容易により小型化することもできる。
本発明のLED実装基板1は、基板(底部基板11、絶縁性中間層12、上部基板13及び各種回路111及び121等)、LED素子2、充填材100(透光性樹脂101、透光性粒子102及び蛍光体103等)及びレンズ200以外にも他部を備えることができる。他部としては、図30に示すようにコネクタ500が挙げられる。即ち、LED実装基板1とLED実装基板1とを接続するためのコネクタ500、LED実装基板1とLED実装基板以外の各種外部回路とを接続するためのコネクタ等が挙げられる。上記LED実装基板1同士を接続できるコネクタ500を備える場合には、必要に応じてLED実装基板を延長(増設)できる。
本発明のLED実装基板1における回路構成(及びその周辺回路構成)は特に限定されないが、例えば、図33に示すような構成とすることができる。図33に示す回路はその一部のみが本発明のLED実装基板に搭載される。
図33に示す回路は、第1貫通孔内に収められた3種(例えば、RGBの3色)のLED素子(点線で囲んだ範囲の3つのLED素子が1つの第1貫通孔内に配置される)を備える。各LED素子は同種(発光色、制御、形状、大きさなど)毎に直列に接続されている。これらは個別のチップに搭載されたLED素子同士を接続して形成してもよく、すべてのLED素子を1つのLED実装基板内に有する基板を用いてもよい。
また、この回路は、デューティー制御回路部401を備えることができる。デューティー回路401はLED素子2の点滅周期(即ち、輝度)を制御する回路である。このデューティー制御回路部401は、図33に示すように各系列のLED素子に対して各々1つを備えてもよく、すべてのLED素子を統合して制御する1つを備えてもよい。このデューティー制御回路部401は、本発明のLED実装基板上に搭載してもよく、このLED実装基板が搭載されるマザーボードに搭載してもよい。
更に、この回路は、駆動回路部402を備えることができる。この駆動回路部402は、デューティー制御回路部401から得られた信号を用いてLED素子2を駆動するためのドライバである。この駆動回路部402は、図33に示すように各系列のLED素子に対して各々1つを備えてもよく、すべてのLED素子を統合して駆動する1つを備えてもよい。この駆動回路部402は、本発明のLED実装基板上に搭載してもよく、このLED実装基板が搭載されるマザーボードに搭載してもよい。この駆動回路部402としては、各種トランジスタを用いることができ、なかでもCMOSが好ましい。
また、この回路は、電流制御回路部403を備えることができる。この電流制御回路部403は、LED素子に流れる電流量を制御する回路である。具体的には抵抗回路及び抵抗素子等が挙げられる。この電流制御回路部403は、図33に示すように各系列のLED素子に対して各々1つを備えてもよく、すべてのLED素子を統合して制御する1つを備えてもよい。この電流制御回路部403は、本発明のLED実装基板上に搭載してもよく、このLED実装基板が搭載されるマザーボードに搭載してもよい。
更に、この回路は、保護回路部404を備えることができる。この保護回路部404は、過電圧がかかるのを保護する回路である。この保護回路部404は本発明のLED実装基板上に搭載してもよく、本発明のLED実装基板が搭載されるマザーボードに搭載してもよい。更に、電源405に接続されて使用される。
更に、本発明のLED実装基板は、通常、マザーボードへ搭載されて使用される。その搭載形態は特に限定されない。例えば、図34に示すように、放熱用支持フィルムの一部を端子電極として利用し、マザーボード300が備えるマザーボード側回路301と接続することができる。接続に際しては導電性接合材302(即ち、ハンダ及びロウ材など)を用いることができる。更に、導電性接合材302による接続では、図34に示すようにフィレットを伴って接続されることが好ましい。これにより、底部基板11の側面に配設された導体層5との間の確実な電気的接続を得ると共に、優れた接合強度が得られる。従って、LED実装基板を備えたマザーボートにおける信頼性を向上させることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1
(1)底部基板
ガラスクロスにエポキシ樹脂が含浸され、硬化されてなる厚さ800μmの絶縁層の両面に、厚さ50μmの銅箔が積層された市販の両面銅張積層板から所要寸法の正方形の積層体を切り出した。その後、この積層体に、ドリル加工によって等間隔に複数個の第1貫通孔を形成した。この第1貫通孔は直径が1540μmの円筒形の貫通孔とした。次いで、導体層5(銅箔)にサブトラクティブ法により電極3を有する配線パターンを形成した。その後、ガラスクロスにエポキシ樹脂が含浸された厚さ40μmのプリプレグを作製し、このプリプレグを、積層体の一面側の第1貫通孔の開口部を除く部分に積層した。次いで、積層体の一面に上記のプリプレグを介して放熱用支持フィルム4となる厚さ105μmの銅箔を積層した。その後、第1貫通孔の内壁面及び放熱用支持フィルム4の表面のうちの第1貫通孔が開口している部分に厚さ18μmの銅めっき層を形成し、この銅めっき層の表面に厚さ2μmの電解銀めっき層を形成し、反射層6を作製した。
尚、積層体の一面に積層されていた導体層5(銅箔)は、プリプレグの積層前に予め除去しておいた。
(2)絶縁性中間層となる積層体
ガラスクロスにエポキシ樹脂が含浸され、硬化されてなる厚さ200μmの絶縁体から上記(1)の底部基板と同寸法の正方形の積層体を切り出した。その後、この積層体に、ドリル加工によって、上記(1)における第1貫通孔に対応する位置に、直径3010μmの円筒形の第2貫通孔を形成した。次いで、ガラスクロスにエポキシ樹脂が含浸された厚さ40μmのプリプレグを作製し、このプリプレグを、積層体の両面の第2貫通孔の開口部を除く部分に積層した。
(3)上部基板
ガラスクロスにエポキシ樹脂が含浸され、硬化されてなる厚さ600μmの絶縁層の両面に、厚さ50μmの銅箔が積層された市販の両面銅張積層板から上記(1)の底部基板及び上記(2)の絶縁性中間層となる積層体と同寸法の正方形の積層体を切り出した。その後、この積層板に、ドリル加工によって、上記(2)における第2貫通孔に対応する位置に、第2貫通孔と同じ直径の円筒形の第3貫通孔を形成した。次いで、第3貫通孔の内壁面に厚さ18μmの銅めっき層を形成し、この銅めっき層の表面に厚さ2μmの電解銀めっき層を形成し、反射層6を作製した。
(4)LED実装基板の製造
上記(1)の底部基板11の他面に、第1貫通孔と第2貫通孔とが同心円状となるように、上記(2)の積層体の一面側を積層し、この積層体の他面側に、上記(3)の上部基板13の一面側を、第2貫通孔と第3貫通孔とが同心円状となるように積層し、その後、温度120℃、圧力3MPaで、60分間加熱、加圧して、底部基板11となる積層体と、絶縁性中間層となる積層体と、上部基板13とを一体に接合した。次いで、第1貫通孔の内部の径方向の中心部において、放熱用支持フィルム4(銅箔)の表面に青色発光LED素子2をエポキシ樹脂により接合し、その後、金線からなるボンディングワイヤ9によりLED素子の電極端子と底部基板11に形成された電極3とを接続した。次いで、第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔に、封止樹脂としてエポキシ樹脂を充填し(図示せず)、各々のLED素子2の上部に封止樹脂からなる凸レンズを形成し、図4に示す断面形状を有する複数のLED実装基板1を製造した。
尚、本発明においては、上記の具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。
また、本明細書内で述べた赤、青及び緑の各々の光の波長は厳密に定められているものではないが、本明細書では、通常、赤は620〜650nm、青は460〜470nm、緑は520〜560nmである。
更に、本発明には含まれないが、図35に示すように、絶縁性中間層を備えず、上部基板13が透光性であって、本発明にいう充填材100及びレンズ200を備えるLED実装基板が有用であることはいうまでもない。
本発明の発光ダイオード実装基板の一例を示す平面図である。 図1の発光ダイオード実装基板の一部を拡大して示す平面図である。 図2のA−A’における断面を示す模式図である。 図3の発光ダイオード実装基板において発光ダイオード素子が実装された貫通孔の内壁面に反射層が設けられた態様を示す模式図である。 図4の発光ダイオード実装基板において反射層が設けられた貫通孔の内壁面が傾斜面になっている態様を示す模式図である。 第1貫通孔の内部において放熱用支持フィルムに複数の発光ダイオード素子が接合されている態様を示す平面図である。 基板が分割されておらず、一体に形成されている従来の発光ダイオード実装基板の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 絶縁性中間層を備えないことによる不具合を説明する模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板において充填材を備える場合の光の放射原理を説明する模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例を示す平面図である。 本発明の発光ダイオード実装基板において絶縁性中間層が回路を備える場合の内部構成を説明する模式的な透過斜視図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板における回路の一例を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板をマザーボード実装した例を示す断面模式図である。 絶縁性中間層を備えない発光ダイオード実装基板の一例を示す断面模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。 本発明の発光ダイオード実装基板の一例の断面を示す模式図である。
符号の説明
1;発光ダイオード実装基板、11;底部基板、111;底部基板回路、12;絶縁性中間層、121;絶縁性中間層回路、122;スルーホール、13;上部基板、2;発光ダイオード素子、3;電極、4;放熱用支持フィルム(銅箔)、5;導体層(銅箔層)、6;反射層(銀めっき層)、7;接合層、8;絶縁性接着層、9;ボンディングワイヤ、100;充填材、101;透光性樹脂、102;透光性粒子、103;蛍光体、150;赤色フィルタ層、151;透光性樹脂、152;赤色蛍光体、160;黄色フィルタ層、161;透光性樹脂、162;黄色蛍光体、200;レンズ、201;リブ部、300;マザーボード、301;マザーボード側回路、302;導電性接合材、401;デューティー制御回路部、402;駆動回路部、403;電流制御回路部、404;保護回路部、405;電源、500;コネクタ、900;短絡部。

Claims (22)

  1. 絶縁層と、該絶縁層の一面に積層された厚さ50〜500μmの放熱用支持フィルムと、該絶縁層の他面に設けられた導体層とを有し、該絶縁層と該導体層とを貫通する第1貫通孔が設けられた底部基板、
    該第1貫通孔の内部において該放熱用支持フィルムに接合された発光ダイオード素子、 該底部基板の他面のうちの該第1貫通孔の開口部を除く部分に積層され、且つ該第1貫通孔の開口面の全面と連通する第2貫通孔を有する絶縁性中間層、及び該絶縁性中間層の表面のうちの該第2貫通孔の開口部を除く部分に積層され、且つ該第2貫通孔の開口面の全面と連通する第3貫通孔を有する上部基板、を備え、
    該底部基板と該上部基板とは電気的に絶縁されていることを特徴とする発光ダイオード実装基板。
  2. 上記底部基板と上記絶縁性中間層との間、及び該絶縁性中間層と上記上部基板との間に、絶縁性接着層が介装されている請求項1に記載の発光ダイオード実装基板。
  3. 上記絶縁性中間層に、上記発光ダイオード素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設されている請求項1又は2に記載の発光ダイオード実装基板。
  4. 上記上部基板に、上記発光ダイオード素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設されている請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  5. 上記第2貫通孔は上記第1貫通孔より大径であり、該第2貫通孔と上記第3貫通孔とは同径であって、且つ該第1貫通孔と、該第2貫通孔と、該第3貫通孔とが軸を同じくしている請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  6. 上記第1貫通孔内に露出された上記放熱用支持フィルムの表面に反射層を備える請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  7. 上記放熱用支持フィルムが銅フィルムからなる請求項1乃至6のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  8. 上記上部基板上に設けられ、且つ少なくとも上記第3貫通孔の開口面を覆うレンズを備える請求項1乃至7のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  9. 上記第1貫通孔の内部において上記放熱用支持フィルムに複数の発光ダイオード素子が接合されている請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の発光ダイオード実装基板。
  10. 上記発光ダイオード素子は3種を備え、このうちの1種は赤色発光ダイオード素子であり、他の1種は緑色発光ダイオード素子であり、更に他の1種は青色発光ダイオード素子である請求項1乃至9のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  11. 上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方が、上記底部基板の一面側から上記上部基板の表面側へと傾斜面になっている請求項1乃至10のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  12. 上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方に反射層が設けられている請求項1乃至11のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  13. 上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの該第1貫通孔の内壁面のみに反射層が設けられ、且つ上記上部基板は透光性を有する請求項1乃至12に記載の発光ダイオード実装基板。
  14. 上記各貫通孔のうちの少なくとも該第1貫通孔内に、上記発光ダイオード素子が埋設されるように充填された充填材を備える請求項1乃至13のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  15. 上記絶縁性中間層に、上記発光ダイオード素子を点灯させ、且つ制御するための回路が配設され、
    上記第2貫通孔は上記第1貫通孔より大径であり、該第2貫通孔と上記第3貫通孔とは同径であって、且つ該第1貫通孔と、該第2貫通孔と、該第3貫通孔とが軸を同じくしており、
    該第1貫通孔の内部において上記放熱用支持フィルムに複数の発光ダイオード素子が接合されており、該各貫通孔のうちの少なくとも該第1貫通孔内に、該発光ダイオード素子が埋設されるように充填された充填材を備え、
    更に、上記上部基板上に設けられ、且つ少なくとも上記第3貫通孔の開口面を覆うレンズを備える請求項1に記載の発光ダイオード実装基板。
  16. 上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの該第1貫通孔の内壁面のみに反射層が設けられ、且つ上記上部基板は透光性を有し、
    上記第2貫通孔は該第1貫通孔より大径であり、該第2貫通孔と該第3貫通孔とは同径であって、且つ該第1貫通孔と、該第2貫通孔と、該第3貫通孔とが軸を同じくしており、
    該第1貫通孔の内部において上記放熱用支持フィルムに複数の発光ダイオード素子が接合されており、該各貫通孔のうちの少なくとも該第1貫通孔内に、該発光ダイオード素子が埋設されるように充填された充填材を備え、
    更に、該上部基板上に設けられ、且つ少なくとも該第3貫通孔の開口面を覆うレンズを備える請求項1に記載の発光ダイオード実装基板。
  17. 上記充填材は、該充填材中においてマトリックスとなっている透光性樹脂を含有し、且つ、該透光性樹脂中に分散された透光性粒子を含有する請求項14乃至16のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  18. 上記透光性粒子は、不純物を含有した石英ガラス粒子である請求項17に記載の発光ダイオード実装基板。
  19. 上記充填材は、該充填材中においてマトリックスとなっている透光性樹脂を含有し、且つ、該透光性樹脂中に分散された蛍光体を含有する請求項14乃至18のうちのいずれかに記載の発光ダイオード実装基板。
  20. 上記底部基板と上記絶縁性中間層との間、及び該絶縁性中間層と上記上部基板との間に、絶縁性接着層が介装され、上記第1貫通孔の内壁面及び上記第3貫通孔の内壁面のうちの少なくとも一方が、該底部基板の一面側から該上部基板の表面側へと傾斜面になっており、該第1貫通孔の該内壁面及び該第3貫通孔の該内壁面のうちの少なくとも一方に反射層が設けられており、該第2貫通孔は該第1貫通孔より大径であり、該第2貫通孔と該第3貫通孔とは同径であって、且つ該第1貫通孔と、該第2貫通孔と、該第3貫通孔とが軸を同じくしている請求項1に記載の発光ダイオード実装基板。
  21. 上記発光ダイオード素子として、青色発光ダイオード素子を備え、
    上記蛍光体として、黄色蛍光能を有する蛍光体を含有し、
    更に、上記充填材の上部表面に、透光性樹脂と、該透光性樹脂内に分散されて含有された赤色蛍光能を有する蛍光体と、を含有する赤色フィルタ層を備える請求項15又は16に記載の発光ダイオード実装基板。
  22. 上記発光ダイオード素子として、青色発光ダイオード素子を備え、
    上記蛍光体として、黄色蛍光能を有する蛍光体を含有し、
    上記透光性を有する上記上部基板及び/又は上記レンズは、赤色に着色されている請求項15又は16に記載の発光ダイオード実装基板。
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