JP3977728B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、噴孔プレートを備える流体噴射弁に関するものであり、例えば内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バルブとバルブシートとが形成するバルブ本体の燃料下流側に複数の噴孔を形成した薄板の噴孔プレートを配設し、各噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁が知られている。このような構成の燃料噴射弁において、従来、噴射燃料の微粒化を促進させるために、複数の噴孔を燃料噴射方向に向けて燃料噴射弁中心軸からしだいに離れるように傾斜させて設け、かつ噴孔の形状を末広がりにした燃料噴射弁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−317431号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の燃料噴射弁において、噴孔の穴径は非常に小さい。そして、この噴孔の加工においては、非常に小さな穴径でしかも末広がりの形状であるため非常に難しいものであった。また、噴孔の寸法精度は燃料の定常流量に直接影響するため、寸法の精度管理が非常に難しいものであった。そのため、高価な工作機械と多くの工数を必要としコストが向上し、また、生産効率が上がらないので問題であった。さらに、各噴孔間の寸法ばらつきが多くなりやすいという課題もあった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、容易に噴孔の加工をすることができ、複数の噴孔間で寸法のばらつきを少なく加工することができ、工数とコストを削減することができ、生産性の向上を図ることができ、さらに、噴孔出口にて薄い燃料液膜を形成することができ、噴射燃料を良好に微粒化させることができる燃料噴射弁を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る燃料噴射弁は、内部に燃料通路を有するとともに端部にバルブシートが形成されたバルブ本体と、バルブシートに着座することで燃料通路を閉塞し、バルブシートから離座することで前記燃料通路を解放するバルブと、バルブ本体の先端部に設けられ、バルブの開弁時に燃料通路から流出する燃料を噴射する噴孔が形成された噴孔プレートとを備え、噴孔は、複数の第1円柱状孔と、複数の第1円柱状孔のそれぞれと一対一で対応し、複数の第1円柱状孔の下流側に連通するようにそれぞれが分離して設けられ、それぞれ第1円柱状孔の穴径よりも大きな穴径を有し、第1円柱状孔の中心軸に対して所定の角度傾斜する複数の第2円柱状孔とを有する。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の燃料噴射弁1の全体構成を示す縦断面図である。図2は図1のバルブ装置3の先端部の要部拡大図である。図1及び図2において、燃料噴射弁1は、ハウジング2と、このハウジング2の内側端部に設けられたバルブ装置3と、ハウジング2の内側中間部に設けられたソレノイド装置4とを有している。
【0008】
バルブ装置3は、段付き円筒形でバルブシート6に形成されたバルブシート口6a及びキャビティ7を有するバルブ本体5と、キャビティ7に溶接接合され複数の平行円柱状孔28(第1円柱状孔)を有する第1噴孔プレート8と、第1噴孔プレート8に重ねて溶接接合され、平行円柱状孔28の下流側に連通する複数の傾斜円柱状孔29(第2円柱状孔)を有する第2噴孔プレート9と、バルブ本体5の中心軸I上を進退動しバルブシート口6aを開閉するニードルバルブ11と、このニードルバルブ11の移動の上限を定めたストッパプレート10と、ニードルバルブ11の上端部で溶接接合された可動鉄心12とを備えている。
【0009】
ハウジング2は、燃料噴射弁1をシリンダヘッド(図示せず)に取り付けるためのフランジ13aを有するヨーク13と、ヨーク13の一端に連結されたハウジング部14とを備えている。ヨーク13の先端部にはかしめ部13bが形成されており、このかしめ部13bでバルブ本体5とヨーク13とが結合されている。
【0010】
ソレノイド装置4は、導線が巻回されたコイル15と、このコイル15が装着されたボビン16と、このボビン16の内周部に取り付けられた円筒形状の固定鉄心17と、この固定鉄心17の内部に固定されたスリーブ18と、このスリーブ18の端部とニードルバルブ11の端部との間に縮設されニードルバルブ11をバルブシート6に付勢する圧縮ばね20と、コイル15の導線が接続された端子21とを備えている。
なお、スリーブ18内の通路18a、バルブ本体5とニードルバルブ11との間に形成された隙間により燃料通路が形成されている。
【0011】
図3は第1噴孔プレート8の正面図である。第1噴孔プレート8に形成された第1円柱状孔としての平行円柱状孔28は、噴孔入口28aから噴孔出口28bまで同一径とされた円柱状の孔であり、バルブ本体5の中心軸Iを中心に同一円周上に等間隔に設けられ、バルブ本体5の中心軸Iに対して平行に穿孔されている。
【0012】
図4は第2噴孔プレート9の正面図である。第2噴孔プレート9に形成された第2円柱状孔としての傾斜円柱状孔29は、噴孔入口29aから噴孔出口29bまで同一径とされた円柱状の孔であり、バルブ本体5の中心軸Iを中心に同一円周上に等間隔に設けられ、バルブ本体5の中心軸Iに対して所定の角度傾斜して穿孔されている。各々の傾斜円柱状孔29は、燃料噴射方向に向けてバルブ本体5の中心軸Iからしだいに離れるように傾斜して形成されている。そして、傾斜円柱状孔29が第2噴孔プレート9の主面に対して傾斜して穿孔されているため、第2噴孔プレート9の表面に形成された入口29aと出口29bは輪郭が楕円をなしている。
【0013】
図5は平行円柱状孔28の出口28bと傾斜円柱状孔29の入口29aの位置関係を示す説明図である。平行円柱状孔28の出口28bの輪郭を形成する円の中心O1が、傾斜円柱状孔29の入口29aの輪郭を形成する楕円の長軸X上に位置している。
【0014】
動作を説明する。開弁信号に呼応してニードルバルブ11が図2の上方に移動すると、ニードルバルブ11とバルブシート6との間に隙間が生じる。これにより昇圧されていた燃料液体は、ニードルバルブ11とバルブシート6の間の隙間、バルブシート口6a、及びキャビティ7を通過し、複数個設けられた平行円柱状孔28を経由し、傾斜円柱状孔29に導入され、最終的に傾斜円柱状孔29の出口29bより噴出する。
【0015】
図6は本実施の形態の燃料の流れ方を示す縦断面図である。図7は傾斜円柱状孔29の各部分での流れ方を示す横断面図である。図7の(a)は図6の傾斜円柱状孔29の上流部の燃料液体Fの様子を示すA−A線に沿う横断面図である。(b)は傾斜円柱状孔29の中流部の燃料液体Fの様子を示すB−B線に沿う横断面図である。(c)は傾斜円柱状孔29の下流部の燃料液体Fの様子を示すC−C線に沿う横断面図である。
【0016】
図6及び図7に示すように、平行円柱状孔28を通過した燃料液体Fが傾斜円柱状孔29に流入する際、燃料液体Fが傾斜円柱状孔29の内壁面に衝突する。このとき、平行円柱状孔28の出口28bの中心が、傾斜円柱状孔29の入口29aの楕円長軸上に位置しているため、衝突した燃料液体Fは傾斜円柱状孔29の内壁面を周方向両側に徐々に広がりながら傾斜円柱状孔29を通過し出口29bへと流れる。これにより燃料液体Fは、傾斜円柱状孔29の出口29bで、傾斜円柱状孔29の内壁面に沿った薄い液膜状となって噴出され、さらに均一に微粒化される。
【0017】
ここで傾斜円柱状孔29の出口29bにて薄い液膜を良好に形成して均一に微粒化させるためには、図8に示すように、平行円柱状孔28の穴径d1、傾斜円柱状孔29の穴径d2、平行円柱状孔28に対する傾斜円柱状孔29の傾斜角α、傾斜円柱状孔29が形成されている部分の噴孔プレート9の平行円柱状孔28の中心軸方向の長さ、すなわち、平行円柱状孔28の中心軸方向の第2プレート9の厚さLの関係は、
【0018】
d2/d1>1 かつ α>0 (式1)
【0019】
である必要がある。すなわち、傾斜円柱状孔29の穴径d2は、平行円柱状孔28の穴径d1より大きくなければならず、そして、傾斜円柱状孔29は傾斜している必要がある。そして、さらに好ましくは、
【0020】
d2/d1>1 かつ L×tanα>d1 (式2)
【0021】
であることが望ましい。すなわち、傾斜円柱状孔29の長さは、平行円柱状孔28の穴径d1より長いことが望ましい。この関係を満たすことで、平行円柱状孔28を通過した燃料液体Fが傾斜円柱状孔29に流入する際、燃料液体Fが傾斜円柱状孔29の内壁面に確実に衝突し、傾斜円柱状孔29の内壁面を周方向両側に広がりながら傾斜円柱状孔29の出口29bへと流れる。これにより燃料液体Fは、傾斜円柱状孔29の出口29bで、傾斜円柱状孔29の内壁面に沿った薄い液膜状となって噴出され、より均一に良好に微粒化される。
【0022】
このような構成の燃料噴射弁においては、平行円柱状孔28と傾斜円柱状孔29とを各々別々に第1噴孔プレート8と第2噴孔プレート9に形成し、この2枚のプレートを重ねることで、良好に微粒化を行うことができる噴孔を形成するので、容易に噴孔の加工をすることができ、また、複数の噴孔間で寸法のばらつきを少なく加工でき、さらに、工数とコストが削減され生産性の向上を図ることができる。
【0023】
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2の燃料噴射弁を示す平行円柱状孔28の出口28bと傾斜円柱状孔29の入口29aの位置関係を説明する説明図である。本実施の形態においては、図9に示すように平行円柱状孔28の出口28aの輪郭を形成する円の中心O2が、傾斜円柱状孔29の入口29aの輪郭を形成する楕円の長軸X上に位置しないように構成されている。
【0024】
図10は本実施の形態の燃料の流れ方を示す縦断面図である。図11は傾斜円柱状孔29の各部分での流れ方を示す横断面図である。図11の(a)は図10の傾斜円柱状孔29の上流部の燃料液体Fの様子を示すU−U線に沿う横断面図である。(b)は傾斜円柱状孔29の中流部の燃料液体Fの様子を示すV−V線に沿う横断面図である。(c)は傾斜円柱状孔29の下流部の燃料液体Fの様子を示すW−W線に沿う横断面図である。
【0025】
本実施の形態の燃料噴射弁においては、図10及び図11に示すように、平行円柱状孔28を通過した燃料液体Fが傾斜円柱状孔29に流入する際、燃料液体Fが傾斜円柱状孔29の内壁面に衝突する。このとき、平行円柱状孔28の出口28aの輪郭を形成する円の中心O2が、傾斜円柱状孔29の入口29aの輪郭を形成する楕円の長軸X上に位置しないよう構成されているため、衝突する燃料液体11の大半が傾斜円柱状孔29の内壁面を、傾斜円柱状孔29の入口29aの楕円の長軸に対して平行円柱状孔28の出口28bの中心O2が位置する反対の方向へ流れつつ、傾斜円柱状孔29の出口29bへと流れる。このため、燃料液体Fは傾斜円柱状孔29の内壁面に沿ってらせん状に流れる。これにより、傾斜円柱状孔出口29b付近では燃料液体Fは内壁面に沿った旋回流となり、傾斜円柱状孔29の内壁面に沿った薄い液膜状となって噴出され、さらに均一に微粒化される。
【0026】
ここで傾斜円柱状孔29の出口29bにて薄い液膜を形成するためには、平行円柱状孔28の噴孔直径d1、傾斜円柱状孔29の噴孔直径d2、傾斜円柱状孔29の傾斜角α、平行円柱状孔中心軸方向の第2プレート6の厚さLの関係は、実施の形態1の式2と同様にすることが望ましい。
【0027】
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3の燃料噴射弁を示す平行円柱状孔28の出口28bと傾斜円柱状孔29の入口29aの位置関係を説明する説明図である。本実施の形態においては、平行円柱状孔28の出口28bの輪郭を形成する円の中心O3が、傾斜円柱状孔29の入口29a輪郭を形成する楕円の長軸X上に位置しないように構成され、なおかつ平行円柱状孔28の出口28bの輪郭を形成する円と傾斜円柱状孔29の入口29aの輪郭を形成する楕円が交差せずに1点で接する様に構成されている。
【0028】
このような構成の燃料噴射弁においては、傾斜円柱状孔29の出口29b付近での燃料液体Fの旋回流速度が増加し、微粒化度合いをさらに高めることができる。
【0029】
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4の燃料噴射弁を示す平行円柱状孔28の出口28bと傾斜円柱状孔29の入口29aの位置関係を説明する説明図である。本実施の形態においては、平行円柱状孔28の出口28aの輪郭を形成する円の中心O4が、傾斜円柱状孔29の入口29aの輪郭を形成する楕円の長軸X上に位置しないように構成され、なおかつ平行円柱状孔28の出口28bの輪郭を形成する円と傾斜円柱状孔29の入口29aの輪郭を形成する楕円が交差せずに1点で接する様に構成され、さらに平行円柱状孔28の出口28bの輪郭を形成する円の中心O4が、傾斜円柱状孔29の入口29aの輪郭を形成する楕円の短軸Y上に位置するように構成されている。
【0030】
このような構成の燃料噴射弁においては、傾斜円柱状孔29の出口29b付近での燃料液体Fの旋回流強度が増加し、微粒化度合いをさらに高めることができる。
【0031】
実施の形態5.
図14はこの発明の実施の形態5の燃料噴射弁を示す噴孔プレートの要部拡大図である。本実施の形態においては、第1円柱状孔としての平行円柱状孔38と第2円柱状孔としての傾斜円柱状孔39は、同一の噴孔プレート30に形成されている。噴孔プレート30の厚さは、実施の形態1から4の第1噴孔プレート8と第2噴孔プレート9を合わせた厚さと考えてよい。平行円柱状孔38は、バルブ本体5の中心軸Iに対して平行に穿孔されている。平行円柱状孔38の入口38aは噴孔プレート30のキャビティ7に対向する面に形成されている。傾斜円柱状孔39は、噴孔プレート30の裏面側から所定の角度傾けて穴開けされて形成されている。平行円柱状孔38の出口38aと傾斜円柱状孔39の入口39aは、噴孔プレート30の内部にて連通している。
【0032】
ここで傾斜円柱状孔39の出口39bにて薄い液膜を形成するためには、平行円柱状孔38の噴孔直径d1、傾斜円柱状孔39の噴孔直径d2、傾斜円柱状孔39の傾斜角α、及び傾斜円柱状孔39が形成されている部分の噴孔プレート30の平行円柱状孔38の中心軸方向の長さ、すなわち、平行円柱状孔38の中心軸と傾斜円柱状孔39の中心軸とが交わった点から噴孔プレート30の下端面までの長さLの関係は、実施の形態1の式2と同様にすることが望ましい。
【0033】
このような構成の燃料噴射弁においては、平行円柱状孔38と傾斜円柱状孔39を同一のプレートに設けることにより、部品点数を削減することができる。
【0034】
実施の形態6.
図15はこの発明の実施の形態6の燃料噴射弁を示すバルブ装置の要部拡大図である。本実施の形態においては、第1噴孔プレート8に、第1円柱状孔としての第1傾斜円柱状孔48が形成されている。第1傾斜円柱状孔48は、バルブ本体5の中心軸に対して角β傾いて形成されている。また、第2噴孔プレート9に、第2円柱状孔としての第2傾斜円柱状孔49が形成されている。
【0035】
本実施の形態においては、第1傾斜円柱状孔48の穴径d1、第2傾斜円柱状孔49の穴径d2、第1傾斜円柱状孔48に対する第2傾斜円柱状孔49の傾斜角α、第2傾斜円柱状孔49が形成されている部分の噴孔プレート9の第1傾斜円柱状孔48の中心軸方向の長さ、すなわち、第1傾斜円柱状孔48の中心軸が噴孔プレート9の両主面と交差する2点間の距離Lの関係は、実施の形態1の式2と同様にすることが望ましい。
【0036】
このような構成の燃料噴射弁においては、第1傾斜円柱状孔48をバルブ本体5の中心軸に対して所定の角度傾かせることにより、例えば燃料噴射弁中心軸に近い位置に燃料液体を噴射したい場合でも、微粒化性能を損なうことなく噴射することができる。すなわち、微粒化効果を損なうことなく、所望の燃料液体噴出方向を設定することができる。
【0037】
【発明の効果】
この発明に係る燃料噴射弁は、内部に燃料通路を有するとともに端部にバルブシートが形成されたバルブ本体と、バルブシートに着座することで燃料通路を閉塞し、バルブシートから離座することで燃料通路を解放するバルブと、バルブ本体の先端部に設けられ、バルブの開弁時に燃料通路から流出する燃料を噴射する噴孔が形成された噴孔プレートとを備え、噴孔は、複数の第1円柱状孔と、複数の第1円柱状孔のそれぞれと一対一で対応し、複数の第1円柱状孔の下流側に連通するようにそれぞれが分離して設けられ、それぞれ第1円柱状孔の穴径よりも大きな穴径を有し、第1円柱状孔の中心軸に対して所定の角度傾斜する複数の第2円柱状孔とを有する。そのため、噴孔を、直径と傾きの違う2つの円柱状孔を連結させた構成とすることにより、容易に噴孔の加工をすることができ、複数の噴孔間で寸法のばらつきを少なく加工することができ、工数とコストが削減され生産性の向上を図ることができる。さらに、噴孔出口にて薄い燃料液膜を形成することができ、噴射燃料を良好に微粒化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の燃料噴射弁の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】 図1のバルブ装置の先端部の要部拡大図である。
【図3】 図1のバルブ装置の第1噴孔プレートの正面図である。
【図4】 図1のバルブ装置の第2噴孔プレートの正面図である。
【図5】 平行円柱状孔の出口と傾斜円柱状孔の入口の位置関係を説明する説明図である。
【図6】 平行円柱状孔及び傾斜円柱状孔内の燃料の流れ方を示す縦断面図である。
【図7】 図6の傾斜円柱状孔の各部分での流れ方を示す横断面図である。
【図8】 平行円柱状孔と傾斜円柱状孔の位置及び形状の関係を説明する縦断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2の燃料噴射弁を示す平行円柱状孔の出口と傾斜円柱状孔の入口の位置関係を説明する説明図である。
【図10】 平行円柱状孔及び傾斜円柱状孔内の燃料の流れ方を示す縦断面図である。
【図11】 図10の傾斜円柱状孔の各部分での流れ方を示す横断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態3の燃料噴射弁を示す平行円柱状孔の出口と傾斜円柱状孔の入口の位置関係を説明する説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態4の燃料噴射弁を示す平行円柱状孔の出口と傾斜円柱状孔の入口の位置関係を説明する説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態5の燃料噴射弁を示す噴孔プレートの要部拡大図である。
【図15】 この発明の実施の形態6の燃料噴射弁を示すバルブ装置の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁、5 バルブ本体、6 バルブシート、6a バルブシート口、7 キャビティ、8 第1噴孔プレート、9 第2噴孔プレート、11 ニードルバルブ(バルブ)、18 スリーブ、18a 通路(燃料通路)、28 平行円柱状孔(第1円柱状孔)、28a 入口、28b 出口、29 傾斜円柱状孔(第2円柱状孔)、29a 入口、29b 出口、30 プレート、38 平行円柱状孔(第1円柱状孔)、39 傾斜円柱状孔(第2円柱状孔)、48 第1傾斜円柱状孔(第1円柱状孔)、49 第2傾斜円柱状孔(第2円柱状孔)、I バルブ本体の中心軸、C1 第1円柱状孔の中心軸、C2 第2円柱状孔の中心軸、d1 第1円柱状孔の穴径、d2 第2円柱状孔の穴径、L 第2プレートの厚さ、α 第2円柱状孔の傾斜角、O1,O2,O3,O4 第1円柱状孔の出口の中心、X 長軸、Y 短軸。
Claims (8)
- 内部に燃料通路を有するとともに端部にバルブシートが形成されたバルブ本体と、前記バルブシートに着座することで前記燃料通路を閉塞し、前記バルブシートから離座することで前記燃料通路を解放するバルブと、前記バルブ本体の先端部に設けられ、前記バルブの開弁時に前記燃料通路から流出する燃料を噴射する噴孔が形成された噴孔プレートとを備え、
前記噴孔は、複数の第1円柱状孔と、複数の前記第1円柱状孔のそれぞれと一対一で対応し、複数の前記第1円柱状孔の下流側に連通するようにそれぞれが分離して設けられ、それぞれ前記第1円柱状孔の穴径よりも大きな穴径を有し、前記第1円柱状孔の中心軸に対して所定の角度傾斜する複数の第2円柱状孔とを有する
ことを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記第1円柱状孔の穴径d1、前記第2円柱状孔の穴径d2、前記第1円柱状孔に対する前記第2円柱状孔の傾斜角α、前記第2円柱状孔が形成されている部分の前記噴孔プレートの前記第1円柱状孔の中心軸方向の長さLの関係が、
d2/d1>1 かつ L×tanα>d1
であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。 - 前記第1円柱状孔は、平板状の第1噴孔プレートに穿孔され、前記第2円柱状孔は、前記第1噴孔プレートに重なる第2噴孔プレートに穿孔されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射弁。 - 前記第1円柱状孔の出口の輪郭を形成する円の中心は、前記第2円柱状孔の入口の輪郭を形成する楕円の長軸上に位置する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記第1円柱状孔の出口の輪郭を形成する円の中心は、前記第2円柱状孔の入口の輪郭を形成する楕円の長軸から外れた位置にある
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記第1円柱状孔の出口が輪郭を形成する円は、前記第2円柱状孔の入口の輪郭を形成する楕円に1点で内接する
ことを特徴とする請求項5に記載の燃料噴射弁。 - 前記第1円柱状孔の出口の輪郭を形成する円の中心は、前記第2円柱状孔の入口の輪郭を形成する楕円の短軸上に位置する
ことを特徴とする請求項6に記載の燃料噴射弁。 - 前記第1円柱状孔は、前記バルブ本体の中心軸に対して所定の角度傾いている
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
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