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JP3976974B2 - 遊技機用の制御基板 - Google Patents

遊技機用の制御基板 Download PDF

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JP3976974B2
JP3976974B2 JP36505799A JP36505799A JP3976974B2 JP 3976974 B2 JP3976974 B2 JP 3976974B2 JP 36505799 A JP36505799 A JP 36505799A JP 36505799 A JP36505799 A JP 36505799A JP 3976974 B2 JP3976974 B2 JP 3976974B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に備えられる遊技機用の制御基板に係り、詳しくは複数の端子を有するコネクタが装着されてい制御基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機に備えられる基板には複数のスルーホールが設けられ、同スルーホールの周りには、IC(集積回路)やコネクタ等の複数の実装部品の形状を示した輪郭線が記載されている。また、前記スルーホールの近傍において、前記輪郭線の外側には、IC及びコネクタ等を取付けるための目印である位置表示用文字が記載されている。そして、前記スルーホールに各々対応する端子が装着されることにより、ICやコネクタ等の各実装部品は基板上の前記輪郭線内に配設される。
【0003】
このような基板において、プログラムや回路の変更時、又は何か不具合が起きたとき等に実装部品の所定の端子における入出力信号を検査する場合には、1番目の端子から順番に数えて所望する端子を探し出していた。そして、その端子にテスターを当てることにより入出力の信号を測るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、基板に取付けられる実装部品の端子の数は非常に多く、それに加えて、それらの端子は同一形状で小さいため、1番目から順に端子を数えていくと端子の数え間違いがあったりして、検査に手間がかかるという問題があった。そして、このように各端子の入出力信号を検査する機会は多く、その度に所定の端子を見つけだすために1番目の端子から順に数えなくてはいけないという問題があった。
【0005】
本発明は上記した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、特定の端子を検査する際に、誤った順で端子の数を数えることなく、迅速に検査を行うことができる遊技機用の制御基板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、機体の外郭をなす外枠と、該外枠の開口前面側に開閉及び着脱自在に取付けられる前枠を備えた遊技機において前記前枠の裏面側には、遊技に係る各種の制御を実行する制御装置が装備されており、該制御装置の内部に収容される遊技機用の制御基板であって、前記制御基板には、前記前枠の裏側に装着される他の制御基板と電気的に接続するための複数の端子を1列に配置したコネクタと複数の端子を2列に配置したコネクタが設けられているとともに、前記制御基板は前記コネクタを外部に露出させた状態で前記制御装置の内部に収容されており、前記複数の端子を1列に配置したコネクタと前記複数の端子を2列に配置したコネクタは、それぞれの端子が同一方向に列を形成するよう横並びで配置されており、各コネクタの各端子を挿入するよう前記制御基板に形成されたスルーホール群の近傍には、最初のスルーホールから数えて何番目のスルーホールであるかを外部から認識可能とするための標識となる端子の番号を示す数字を設け、前記端子を1列に配置したコネクタの前記スルーホール群の数え順は、一方の端のスルーホールから他方の端のスルーホールに向けて1つずつ数えるように設定されており、前記端子を1列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、前記数え順が最初と最後のスルーホールのそれぞれに対応する位置に前記標識が設けられているとともに、前記端子を2列に配置したコネクタの前記スルーホール群の数え順は、1列目の端子を挿入するスルーホールと2列目の端子を挿入するスルーホールを交互に1つずつ数えるように設定されており、前記端子を2列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、前記スルーホール群の両端に位置し、前記数え順が最初と最後のスルーホール、及び前記最初のスルーホールに対し前記数え順が次の順番のスルーホールと前記最後のスルーホールに対し前記数え順が1つ前の順番のスルーホールのそれぞれに対応する位置に前記標識が設けられていることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機用の制御基板において、前記端子を2列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、前記標識の数え順方向を示す補助標識となる矢印がさらに設けられていることを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機用の制御基板において、前記制御基板には、長矩形状に形成された前記端子を1列に配置したコネクタの形状に沿って輪郭線が設けられているとともに、該輪郭線の近傍には前記端子を1列に配置したコネクタの装着位置を認識可能とするための位置表示用文字が設けられており、前記端子を1列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、前記最初のスルーホールから所定数離れたスルーホールに対応する位置であって、前記輪郭線の一方の長辺側に前記標識がさらに設けられている一方で、前記輪郭線の他方の長辺側に前記最初と最後のスルーホールに対応する前記標識と前記位置表示文字が設けられていることを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、機体の外郭をなす外枠と、該外枠の開口前面側に開閉及び着脱自在に取付けられる前枠を備えた遊技機において前記前枠の裏面側には、遊技に係る各種の制御を実行する制御装置が装備されており、該制御装置の内部に収容される遊技機用の制御基板であって、前記制御基板には、前記前枠の裏側に装着される他の制御基板と電気的に接続するための複数の端子を1列に配置したコネクタと複数の端子を2列に配置したコネクタが設けられているとともに、前記制御基板は前記コネクタを外部に露出させた状態で前記制御装置の内部に収容されており、前記複数の端子を1列に配置したコネクタと前記複数の端子を2列に配置したコネクタは、それぞれの端子が同一方向に列を形成するよう横並びで配置されており、各コネクタの各端子を挿入するよう前記制御基板に形成されたスルーホール群の近傍には、最初のスルーホールから数えて何番目のスルーホールであるかを外部から認識可能とするための標識となる端子の番号を示す数字を設け、前記端子を1列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、最初と最後のスルーホールのそれぞれに対応する位置に前記標識が設けられているとともに、前記端子を2列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、最初のスルーホールに対応する位置、又は前記最初と最後のスルーホールのそれぞれに対応する位置に前記標識が設けられ、かつ当該標識の数え順方向を示す補助標識となる矢印が設けられていることを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をパチンコ遊技機に備えられる基板に具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下の説明において「右」又は「左」は特に断らない限り、機裏側から見た場合の「右」又は「左」を示すものとする。
【0011】
本実施形態のパチンコ遊技機は、図1に示すように、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側に、前枠12が開閉及び着脱可能に取付けられ、前枠12の裏側には、各種の球経路及び処理部を備えた機構セット盤13が着脱可能にセットされている。機構セット盤13の略中央部には前記前枠12にセット保持された遊技盤14の大きさと対応する窓口13aが形成され、前記遊技盤14の裏面には該遊技盤14の表面に設けられた映像表示部(図示しない)の映像内容を制御する映像表示基板15等が取付けられている。
【0012】
前記機構セット盤13の裏面側において、前記窓口13aの下方、即ち、機構セット盤13の下部外側には、ゲーム内容を制御する主制御基板20を備える主制御装置21及びセーフ球検出処理と貯留球排出処理(賞球払出しと貸し球)を制御する払出し制御基板22を備える払出し制御装置23が並設されている。そして、主制御装置21よりも下方位置には機表側の打球発射装置の作動状態を制御する発射制御基板を備える発射制御装置24と、スピーカから発せられる効果音を制御する音制御基板を備える音制御装置25が設けられている。
【0013】
次に、前記主制御基板20について詳しく説明する。
図2に略示すように、主制御基板20における基板本体29には実装部品としての複数の集積回路(以下、「IC」という。)30が装着されると共に、同じく実装部品としてのコンデンサ31、抵抗器32、コネクタ33〜36等が装着されている。各IC30、コンデンサ31、抵抗器32、コネクタ33〜36等の装着位置における基板本体29上には装着時における各IC30等の取付方向を外部から認識可能とするための輪郭線37が印刷されており、各輪郭線37の近傍には当該輪郭線37内に装着される各IC30等の種別を認識可能とするための位置表示用文字(例えば、抵抗器32であれば、「R1」等)38が印刷されている。
【0014】
図2において、前記基板本体29の右下隅部には前記IC30の一つであり、ゲーム内容を制御する制御信号等を入出力する中央処理装置(以下、「CPU」という。)39が装着されている。前記CPU39は略長矩形状に形成されており、片側(図2においては左側)の短辺部40には凹部40aが設けられている。そして、基板本体29におけるCPU39の装着位置にはCPU39の形状に沿って輪郭線37が印刷されている。即ち、前記輪郭線37は長矩形状の線に凹部が併記された形状になっている。また、前記輪郭線37の近傍にはCPU39の装着位置であることを認識するための「IC1」という位置表示用文字38が印刷されている。図3に示すように、前記輪郭線37の内部にはスルーホール群41が2列に亘って設けられ、同スルーホール群41は複数のスルーホール(本実施形態では40個)41aから構成されている。そして、CPU39における相対向する両長辺部42にはそれぞれ複数の端子(本実施形態においては20ずつ)39aが備えられており、同端子39aは前記スルーホール41aに挿入され基板本体29の裏面でハンダにて固定されている。この結果、前記各端子39aを介して様々な信号がCPU39に対して入出力されるようになっている。
【0015】
前記基板本体29における長辺部42に対向する輪郭線37の外側、即ち、端子39aが挿入されるスルーホール群41の近傍には、前記輪郭線37に沿うように標識43が印刷されている。CPU39の装着位置において前記標識43は、表示手段としてのアラビア数字44及び目盛り45とにより構成されている。前記目盛り45はCPU39の各端子39aと対向する位置に複数(本実施形態では40本)印刷されており、CPU39の四隅に位置する目盛り45及び5つおきに位置する目盛り45は他の目盛り45よりも長く表記されている。そして、四隅に位置する目盛り45の付近にはCPU39の四隅に位置する各端子39aの番号を示す1,20,21,40というアラビア数字44が印刷されている。さらに、5つおきに位置して、他の目盛りよりも長く表記される目盛り45の付近には、5,10,15,25,30,35というアラビア数字44が印刷されている。
【0016】
図2に示すように、前記基板本体29の上部には他の制御基板22や制御装置24,25等と電気的に接続するための複数のコネクタ(本実施形態では4個)33〜36が装着されている。第1〜第4コネクタ33〜36は略長矩形状に形成されており、基板本体29には各コネクタ33〜36の形状に沿って輪郭線37が印刷されている。即ち、前記輪郭線37は略長矩形状に記載されている。図4に示すように、前記各輪郭線37の内部にはスルーホール群41をなす複数のスルーホール41aが貫設されている。各コネクタ33〜36にはそれぞれ複数の端子33a〜36aが備えられており、同端子33a〜36aは前記スルーホール41aに挿入され基板本体29の裏面でハンダにより固定されている。また、前記輪郭線37の近傍には各コネクタ33〜36の装着位置を認識可能とするための「CN1」や「CN4」等の位置表示用文字38がそれぞれ印刷されている。
【0017】
前記基板本体29における各コネクタ33〜36の輪郭線37の外側、即ち、端子33a〜36aが挿入されるスルーホール群41の近傍には、前記輪郭線37に沿って標識43が印刷されている。コネクタ33〜36の装着位置において前記標識43は、アラビア数字44のみ、又は表示手段としてのアラビア数字44とアルファベット文字46にて構成されている。まず、一列に各端子33a,35aが並ぶ第1及び第3コネクタ33,35においては、最初の端子33a,35a及び最後の端子33a,35aに対応する位置とその中央の位置にその端子33a,35aの番号を記した1,7,13及び1,5,8というアラビア数字44が印刷されている。また、端子36aの数が少ない第4コネクタ36においては、最初の端子36a及び最後の端子36aに対応する位置にその端子36aの番号を記した1,6というアラビア数字44が印刷されている。
【0018】
また、2列に亘って設けられたスルーホール群41に各端子34aが挿入される第2コネクタ34においては、その端子34aの列方向に沿って第2コネクタ34の両端部に位置する各2本の端子34aと対応する位置に1,2及び19,20というアラビア数字44が印刷されている。そして、前記アラビア数字44の近傍には、端子34aの数え順方向を示す補助標識としての矢印49が記されている。また、このコネクタ34については、アラビア数字44の他に、輪郭線37の近傍に第2コネクタ34の各端子34aから入出力される信号の具体的名称を示すLMP,SOL,及びLEDというアルファベット文字46が印刷されている。
【0019】
次に上記のように構成された主制御基板20の作用を説明する。
まず、基板本体29にCPU39を装着する場合においては、前記基板本体29上に記載されている「IC1」という位置表示用文字38を確認し、また、輪郭線37の凹部とCPU39の凹部40aが一致するように取付方向を決めて、CPU39の端子39aを基板本体29のスルーホール41aに挿入する。また、コネクタ33〜36を基板本体29に装着する場合においては、基板本体29上に記載されている例えば「CN1」等の位置表示用文字38を確認し、輪郭線37の形状に加えて、輪郭線37に沿って記載されている最初と最後のアラビア数字44とコネクタ33〜36上の端子33a〜36aの番号が合うように取付方向を決めて取付ける。
【0020】
次いで、CPU39に対して入出力される信号が正しいかどうか特定の端子39aを用いて検査する場合について説明する。通常、各端子39aに入出力される信号は予めその端子39aの番号と共に分かっている。従って、種々の理由により特定の信号がCPU39に入出力されているか否かを検査する際には、端子39aの番号によってその信号の検査位置は指示される。検査する端子39aが、例えば25番目に位置する端子39aであるときには、「25」というアラビア数字44の記載位置を確認して、その文字に対応する端子39aを見ることにより、迅速にその端子39aの位置は確認される。そして、その端子39aに治具を当て、テスターの波形を見ることにより、その端子39aから正しく入出力信号が出されているかが確認される。
【0021】
また、検査する端子39aが例えば基板本体29にアラビア数字44にて記載されていない19番目に位置する端子39aであるときには、その番号に近いアラビア数字44(例えば「20」)を確認し、そこから、輪郭線37に沿って記載されている目盛り45をたどっていくことにより、迅速にその端子39aの位置は確認され検査される。このように、CPU39の四隅の番号及び5の倍数である番号の端子39aは基板本体29上のアラビア数字44にて容易に且つ迅速に認識されると共に、それ以外の番号の端子39aについては目盛り45をたどることで、容易に且つ迅速に認識される。
【0022】
次に、コネクタ33〜36に対して入出力される信号を検査する場合において説明する。
第1及び第3コネクタ33,35については、各コネクタ33,35に備えられている端子33a,35aの数はCPU39と異なり少ないため、所定の端子33a,35aの番号が指示される場合は、最初の数字44、最後の数字44、又はその中間の数字44のうちいずれか1つのアラビア数字44を確認し、そこから端子33a,35aをたどっていくことにより、所望する端子33a,35aの位置は迅速に認識される。また第4コネクタ36については、さらに備えられている端子36aの数は少ないため、特定の端子36aの番号が指示された場合でも、最初の数字44又は最後の数字44のいずれか一方のアラビア数字44を確認しそこから端子36aの番号をたどっていくことにより、迅速に所望する端子36aは認識される。
【0023】
そして、2列に端子34aが並ぶ第2コネクタ34については、最初2つと最後2つの数字44と共にそれらの端子34aの数え順が矢印49にて示されているため、端子34aの数え順番を間違えることなく所望する端子34aまでの番号が数えられる。さらに、第2コネクタ34に関しては、アラビア数字44以外に所定の端子34aから入出力される信号の具体的名称を示すLMP,SOL,及びLEDというアルファベット文字46が印刷されているため、それぞれの端子34aの機能の違いが明確に分かり、さらに迅速に所望する端子34aが確認され検査される。
【0024】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、CPU39及びコネクタ33〜36が装着されるスルーホール41aの近傍に印刷された各端子33a〜36a,39aと対応する番号を示すアラビア数字44により、特定の端子33a〜36a,39aを見つけだす場合、まず、アラビア数字44を確認することで、いちいち一番目の端子33a〜36a,39aから所望する端子33a〜36a,39aまで順番に数えていく必要がなく、容易に且つ迅速に所望する端子33a〜36a,39aの位置を確認することができる。従って、特定の端子33a〜36a,39aの入出力信号を検査する場合でも迅速に検査を行うことができる。
【0025】
(2)上記実施形態では、最初と最後の端子33a〜36a,39aに対応する位置にアラビア数字44が記してあるため、そのCPU39若しくはコネクタ33〜36が備えている端子33a〜36a,39aの数が容易に認識できる。
【0026】
(3)上記実施形態では、CPU39における各アラビア数字44の間には目盛り45が記載されているため、特定の端子39aの番号が5の倍数でなくても、いちいち端子39aを見ないで所望する端子39aの位置を確認できる。
【0027】
(4)上記実施形態では、2列に端子34aが並ぶ第2コネクタ34には最初と最後の2本ずつの端子34aに対応したアラビア数字44が記してあり、さらに、各端子34aの番号の数え順を示す矢印49が記してあるため、所望する番号の端子34aを見つける際に、誤った順で端子34aを数えるおそれがない。
【0028】
(5)さらに、上記実施形態では、第2コネクタ34に対するスルーホール41aの近傍に、アラビア数字44以外に所定の端子34aから入出力される信号の具体的名称を示すLMP,SOL,及びLEDというアルファベット文字46が印刷されているため、それぞれの端子34aの機能の違いが明確に分かり、さらに迅速に所望する端子34aを確認することができる。
【0029】
(6)上記実施形態では、コネクタ33〜36に対して、その最初の端子33a〜36a及び最後の端子33a〜36aに対するアラビア数字44が記してあるため、CPU39と異なり、コネクタ33〜36及び輪郭線37に凹部等が設けられていなくても差し間違いのおそれはない。
【0030】
(7)上記実施形態では、CPU39に対するスルーホール群41において、5つ毎にアラビア数字44が記載されているため、所望する端子39aの位置を予測し易い。従って、さらに迅速に検査を行うことができる。
【0031】
なお、上記実施形態は以下のような別例に変更して具体化してもよい。
・上記実施形態では、端子33a〜36a,39aの位置を把握する標識用の文字としてアラビア数字44及びアルファベット文字を用いたが、漢字等の他の文字を用いてもよい。
【0032】
・上記実施形態では、CPU39の標識43はアラビア数字44と目盛り45にて構成したが、図5及び図6並びに図7に示すように、表示手段としての記号47とアラビア数字44にて標識43を構成してもよい。図5によれば、CPU39の四隅にアラビア数字44を印刷し、その間は5つおきに同じ記号47が印刷されている。このようにすれば、文字を用いる場合と異なり、大きさを考慮しなくてよいため、スペースが規制されても、容易に端子39aの位置を認識できる。
【0033】
また、図6に示すように、5つおきの記号47を全て同じ記号にせずに、記載される記号47をそれぞれ異なるようにしてもよい。このようにすれば、同じ記号47を用いる場合と異なり、各記号47の区別が容易にでき、迅速に端子39aの位置は確認できる。
【0034】
また、図7に示すように、5の倍数にあたる位置は○で、10の倍数にあたる位置は△というように、一定の法則をもたせて記号47が異なるようにしてもよい。
【0035】
さらに、各記号を着色して色で記号47を区別するようにしてもよいし、アラビア数字44を用いずに記号47のみで標識43を構成してもよい。
・上記実施形態では、CPU39の標識43はアラビア数字44と目盛り45にて構成したが、図8に示すように、四隅に位置するアラビア数字44に加えて、輪郭線37に沿って端子39aの5つ分に相当する横長状のエリア48を記載し、それらをそれぞれ異なる色で着色してもよい。尚、図8においては、標識43は表示手段としてのエリア48とアラビア数字44にて構成される。
【0036】
・上記実施形態では、各アラビア数字44の間に目盛り45が記載されていたが、目盛り45は記載しなくてもよい。
・上記実施形態では、アラビア数字44はCPU39の四隅以外に5つ毎に記載されていたが、例えば10毎や2つ毎等、各実装部品のスペースに収まるならばどのような間隔で記載してもよい。また、標識43を掲載するスペースに規制があるときは、CPU39の四隅の位置のみ、又は最初と最後の端子39aの位置のみに掲載してもよい。
【0037】
・上記実施形態では、基板本体29における輪郭線37に沿って、基板本体29の表面に標識43を記載したが、基板の裏面に記載してもよい。また、CPU39及びコネクタ33〜36等が基板本体29の側縁部に配設されている場合には、基板本体29の側面に標識43を記してもよい。
【0038】
・上記実施形態では、標識43が記載される場所としてパチンコ遊技機における主制御基板20に具体化したが、これに限らず払出し制御基板22や発射制御基板等他の基板に具体化させてもよい。さらに、パチンコ遊技機の基板に限らず、他の遊技機等に取付けられる基板に具体化させてもよい。
【0039】
・上記実施形態では、標識43はCPU39とコネクタ33〜36に対するスルーホール群41の近傍のみに設けられていたが、CPU39以外の他のIC30等、基板本体29上に装着される他の実装部品に対するスルーホール群41の近傍にも掲載してもよい。
【0040】
・上記実施形態では、SOL等の所定の端子34aから入出力される信号の具体的名称を示すアルファベット文字46は基板本体29上において第2コネクタ34の装着位置にのみ記載されていたが、他のコネクタ33,35,36の装着位置に設けてもよい。また、SOL等の入出力される信号の具体的名称を示すアルファベット文字46を記載する場所はコネクタ33〜36だけに限らずスルーホール41aに対して直接配線がされている実装部品の入出力部(図示しない)に対しても記載してよい。
【0041】
・上記実施形態では、端子39aはCPU39の長辺部42にのみ設けられていたが、四辺全てに端子39aをもつCPU39であってもよい。このようにした場合は、その四辺の端子39aに対応するように、標識43は設けられる。
【0042】
・さらに、コネクタ33〜36の数、及びCPU39及びコネクタ33〜36の端子33a〜36a,39aの数は上記実施形態の数に限定されることなくいくつでもよい。
【0043】
次に、上記実施形態及び各別例から把握できる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、それらの効果と共に以下に記載する。
(1)請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の基板において、前記スルーホール群は複数列のスルーホール群からなり、そのスルーホール群の近傍には前記標識の数え順方向を示す補助標識が設けられている基板。このようにすれば、複数列に亘ってスルーホールが設けられている場合でも、補助標識に従って数えていくことにより数え順を間違えるおそれがない。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、発明によれば、特定の端子を検査する際に、誤った順で端子の数を数えることなく、迅速に検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるパチンコ遊技機を略示する背面図。
【図2】同じく主制御基板を略示する正面図。
【図3】同じくCPUが取付けられる前の主制御基板を略示する要部正面図。
【図4】同じくコネクタが取付けられる前の主制御基板を略示する要部正面図。
【図5】別の実施形態における主制御基板を略示する要部正面図。
【図6】別の実施形態における主制御基板を略示する要部正面図。
【図7】別の実施形態における主制御基板を略示する要部正面図。
【図8】別の実施形態における主制御基板を略示する要部正面図。
【符号の説明】
33〜36…コネクタ(実装部品)、39…CPU(実装部品)、33a〜36a,39a…端子、41…スルーホール群、41a…スルーホール、43…標識、44…アラビア数字(表示手段)、45…目盛り(表示手段)、46…アルファベット文字(表示手段)。

Claims (4)

  1. 機体の外郭をなす外枠と、該外枠の開口前面側に開閉及び着脱自在に取付けられる前枠を備えた遊技機において前記前枠の裏面側には、遊技に係る各種の制御を実行する制御装置が装備されており、該制御装置の内部に収容される遊技機用の制御基板であって、
    前記制御基板には、前記前枠の裏側に装着される他の制御基板と電気的に接続するための複数の端子を1列に配置したコネクタと複数の端子を2列に配置したコネクタが設けられているとともに、前記制御基板は前記コネクタを外部に露出させた状態で前記制御装置の内部に収容されており、
    前記複数の端子を1列に配置したコネクタと前記複数の端子を2列に配置したコネクタは、それぞれの端子が同一方向に列を形成するよう横並びで配置されており、
    各コネクタの各端子を挿入するよう前記制御基板に形成されたスルーホール群の近傍には、最初のスルーホールから数えて何番目のスルーホールであるかを外部から認識可能とするための標識となる端子の番号を示す数字を設け、
    前記端子を1列に配置したコネクタの前記スルーホール群の数え順は、一方の端のスルーホールから他方の端のスルーホールに向けて1つずつ数えるように設定されており、
    前記端子を1列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、前記数え順が最初と最後のスルーホールのそれぞれに対応する位置に前記標識が設けられているとともに、
    前記端子を2列に配置したコネクタの前記スルーホール群の数え順は、1列目の端子を挿入するスルーホールと2列目の端子を挿入するスルーホールを交互に1つずつ数えるように設定されており、
    前記端子を2列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、前記スルーホール群の両端に位置し、前記数え順が最初と最後のスルーホール、及び前記最初のスルーホールに対し前記数え順が次の順番のスルーホールと前記最後のスルーホールに対し前記数え順が1つ前の順番のスルーホールのそれぞれに対応する位置に前記標識が設けられている遊技機用の制御基板。
  2. 前記端子を2列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、前記標識の数え順方向を示す補助標識となる矢印がさらに設けられている請求項1に記載の遊技機用の制御基板。
  3. 前記制御基板には、長矩形状に形成された前記端子を1列に配置したコネクタの形状に沿って輪郭線が設けられているとともに、該輪郭線の近傍には前記端子を1列に配置したコネクタの装着位置を認識可能とするための位置表示用文字が設けられており、
    前記端子を1列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、前記最初のスルーホールから所定数離れたスルーホールに対応する位置であって、前記輪郭線の一方の長辺側に前記標識がさらに設けられている一方で、前記輪郭線の他方の長辺側に前記最初と最後のスルーホールに対応する前記標識と前記位置表示文字が設けられている請求項1又は請求項2に記載の遊技機用の制御基板。
  4. 機体の外郭をなす外枠と、該外枠の開口前面側に開閉及び着脱自在に取付けられる前枠を備えた遊技機において前記前枠の裏面側には、遊技に係る各種の制御を実行する制御装置が装備されており、該制御装置の内部に収容される遊技機用の制御基板であって、
    前記制御基板には、前記前枠の裏側に装着される他の制御基板と電気的に接続するための複数の端子を1列に配置したコネクタと複数の端子を2列に配置したコネクタが設けられているとともに、前記制御基板は前記コネクタを外部に露出させた状態で前記制御装置の内部に収容されており、
    前記複数の端子を1列に配置したコネクタと前記複数の端子を2列に配置したコネクタは、それぞれの端子が同一方向に列を形成するよう横並びで配置されており、
    各コネクタの各端子を挿入するよう前記制御基板に形成されたスルーホール群の近傍には、最初のスルーホールから数えて何番目のスルーホールであるかを外部から認識可能とするための標識となる端子の番号を示す数字を設け、
    前記端子を1列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、最初と最後のスルーホールのそれぞれに対応する位置に前記標識が設けられているとともに、
    前記端子を2列に配置したコネクタの前記スルーホール群の近傍には、最初のスルーホールに対応する位置、又は前記最初と最後のスルーホールのそれぞれに対応する位置に前記標識が設けられ、かつ当該標識の数え順方向を示す補助標識となる矢印が設けられている遊技機用の制御基板。
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