JP3975909B2 - 撮像装置、記録装置および再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像された動画データを記録媒体に記録する動画記録装置に係り、記録しながら伝送路へ送信する通信機能を備えた動画記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関連する従来の技術として、例えば特開2001−285875号公報(特許文献1)に記載の技術がある。この公報には「MPEG2画像圧縮情報をMPEG4画像圧縮情報に変換する際に、演算処理量とビデオメモリ量を低減する」ことを課題とし、「飛び越し走査によるMPEG2画像圧縮情報を構成するマクロブロックの8×8成分のDCT係数の内、4×8成分のみを用いて飛び越し画像を復号するMPEG2画像情報復号化部と、MPEG2画像情報復号化部にて復号された飛び越し画像の第1フィールド又は第2フィールドのいずれか一方を選択して順次操作の画像を生成する走査変換部と、走査変換部にて生成された画像に対して水平方向にダウンサンプリングを行うダウンサンプラと、ダウンサンプラにてダウンサンプリングされた画像に対して垂直方向にダウンサンプリングを行うダウンサンプラと、ダウンサンプラにてダウンサンプリングされた画像をMPEG4画像圧縮情報に符号化する符号化手段とを有する」という解決手段が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−285875号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
動画像データを記録したり、伝送路に乗せたりする目的で、動画像データを圧縮符号化する手法が広く用いられている。MPEG−2は、放送および蓄積メディアに適用することを想定した動画像の符号化方式の国際規格であり、デジタル放送や、光ディスクの一種であるDVDの規格に採用されている。ビデオカメラの分野においても、撮像された動画データをMPEG−2で符号化してDVDなどの記録媒体に記録することが行われている。一方、撮像された動画データをインターネットや携帯電話などの公衆回線に乗せて送る場合には、放送のように大容量の伝送路を占有することができないため、通信に適した高圧縮符号化であるMPEG−4で符号化することが多い。
【0005】
しかしながら、このような高圧縮符号化は、圧縮率が高い反面、画質が劣り、コンシューマや監視用途のビデオカメラの記録には適さないという欠点があった。
【0006】
上記従来技術には、MPEG−2からMPEG−4へ変換する手法はあるが、記録に適した符号化データと通信に適した符号化データを同時に生成することについては示されていない。両者を同時に生成した場合、撮像された動画データを記録に適した符号化データで高画質で記録媒体に記録しながら、通信に適した符号化データでインターネットや携帯電話などの公衆回線に乗せて送ることができる機能を追加することができる。
【0007】
また、上記従来技術は、両者を同時に生成両者を同時に生成し、撮像された動画データを記録に適した符号化データで高画質で記録媒体に記録しながら、通信に適した符号化データでインターネットや携帯電話などの公衆回線に乗せて送ることができる機能をビデオカメラに追加した場合の、回路規模縮小や消費電力低下について示されていない。
本発明の目的は、上記課題を解決し、多機能な撮像装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は特許請求の範囲に記載の発明により達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。この実施形態によれば、撮像された動画データを、高画質で記録媒体に記録しながら、インターネットや携帯電話などの公衆回線に乗せて送ることができる。
【0012】
図1は、本発明による通信機能付き動画記録装置のブロック図である。撮像手段である撮像部1は被写体2を撮像して動画データを生成する。圧縮符号化手段の1つであるMPEG−2符号化部3は動画データをMPEG−2方式で符号化し、記録手段である記録部4はそれを光ディスクや磁気ディスクや半導体メモリその他の記憶素子などの記録媒体5へ記録する。一方、圧縮符号化手段の1つであるMPEG−4符号化部6は動画データをMPEG−4方式で符号化し、通信手段の1つであるネットワーク送信部7はそれをインターネットや携帯電話などの公衆回線または専用の回線であるネットワーク8へ送信する。
【0013】
図2は、本発明による通信機能付き動画記録装置により同時に生成される符号化方式の異なる符号化データを示した概念図である。図2の下段に示すように、MPEG−4は、フレームレートを落とし、なおかつ画像サイズを縮小して符号化レートを小さくする。
【0014】
以上により、撮像された動画データを高画質で記録媒体に記録しながら、インターネットや携帯電話などの公衆回線に乗せて送ることができる。コンシューマのビデオカメラの場合には、撮像した画像を高画質で残しつつ、公衆回線を通じて撮像の様子を他者に配信することが可能である。インターネット利用の場合には、不特定多数への映像を配信することもでき、だれでもどこでも放送局になれるといった新しい付加価値を提供することができる。監視用途のビデオカメラの場合には、監視対象の映像を後に証拠として提出可能な高画質でローカルに設けた記録媒体に残しつつ、ネットワークを通じて遠隔監視を行うことができる。
【0015】
図1に戻って説明を続ける。通信手段の1つであるネットワーク受信部9は、ネットワークを通じて送られてくる音声、映像、文字、制御情報などを受信し、表示手段である表示部10はこれらの情報を表示し、スピーカ(不図示)は受信した音声を出力する(なお、表示部10やスピーカなどの、音声や映像、文字を表示または出力する部を出力手段と呼ぶことがある)。操作手段である操作部11は、キー入力などの操作者の指示を受け付ける。制御手段であるシステム制御部12は、操作部11あるいはネットワーク受信部9からの情報に従って撮像部、符号化部、記録部、送信部からなるシステム全体の動作を制御する。コンシューマのビデオカメラの場合には、ネットワークを通じて通信先の相手から送られてくる音声情報や文字情報などを表示部11により操作者が確認する。これにより、通信先の相手からの被写体の変更、ズーム、露出などの撮影条件のリクエストに応じて、操作者が操作部11を通じて撮影条件を変更することができる。監視用途のビデオカメラの場合には、ネットワークを通じて送られてくる制御情報に基づき、システム制御部12がシステム全体の動作を制御する。これにより、遠隔監視者が被写体の変更、ズーム、露出、記録画質などの撮影条件を変更することができる。
【0016】
図3は、遠隔監視による記録画質の制御の一例を示した概念図である。通常状態では、記録媒体5への記録はフレームレートを下げた状態で行われる。遠隔監視者が異常を検知し、ネットワークを介してアラームの制御信号を送ると、システム制御部12がMPEG−2符号化部3および記録部4を制御し、フルフレームでの記録へ変更する。これにより、長時間記録とアラーム時の高精細記録を両立することができる。
【0017】
図4は、本発明による通信機能付き動画記録装置の表示部10に表示される画面を説明する図である。図4(a)は、電源を入れて録画の準備をしたときに表示される画面である。録画の準備ができてることをユーザに示すように「録画準備OK」との表示がされる。図4(b)は、その後操作部11を操作することにより表示されるメニュー画面である。メニュー画面には様々な設定をしたり、様々な機能を実行するための表示がされるが、ここでは通信機能の有無を選択する部分だけ図示している。ここではデフォルトとして通信機能「無」が選択されているとする。なおデフォルトで通信機能「有」としても、または前回の選択をそのまま維持するようにしても良い。
【0018】
図4(c)は、メニュー画面で通信機能を「有」に選択したときの表示画面である。「有」を選択すると本装置はネットワークとの接続を開始する。例えば、まず無線LANに接続し、不図示のメモリに記憶しておいたIDとパスワードをインターネット接続業者のサーバに送信して、インターネットに接続する。なおユーザは予めインターネット接続業者と契約し、IDとパスワードを取得し、本装置のメモリに格納しておく。そして接続が完了すると図4(d)のように接続完了の旨を表示する。
【0019】
図4(e)は、接続が完了した後に表示される宛先指定の表示画面である。ここでは、自宅PC(パソコン、以下PCという)、会社PC、サービスサーバ、PDAの選択肢がある画面例を示してある。自宅PCや会社PCは予めそれぞれを示すIPアドレスをメモリに記憶しておく。サービスサーバとは、撮影した映像を自宅PCや会社PCのような特定の宛先に送信するのではなく、所定のサーバに送信してそのサーバに記憶し、不特定多数の者がそのサーバにアクセスすることにより撮影した映像を閲覧できるようにするものである。また、PDAとは、ユーザの所有するPDAに送信するものである。
【0020】
図4(f)は、上記の操作によりネットワークと接続された後の表示画面である。この画面には録画準備OKとの表示に加え、現在ネットワークに接続中である旨が表示される。ここで、操作部11(例えば不図示の録画開始ボタン)を操作すると録画が開始され図4(g)に示す画面が表示される。このとき撮像部1で撮像された映像がMPEG−2符号化部3でMPEG−2方式で符号化され、記録部4で記録媒体5に記録される。画面には現在録画中である旨が表示されている。そして操作部11(例えば不図示の送信開始ボタンまたは録画開始ボタン)を操作すると送信が開始され図4(h)に示す画面が表示される。このとき撮像部1で撮像された映像がMPEG−4符号化部6でMPEG−4方式で符号化され、ネットワーク送信部7でネットワーク8に送信される。画面には現在送信中である旨が表示されている。なお、ネットワーク送信部7では、入力されたMPEG−4で符号化された映像を適切なサイズのパケットに分割し、各パケットのヘッダに上述のように指定された宛先のIPアドレスと撮像映像ライブ受信ソフトのIPアドレスとを含めて送信する。
【0021】
そして操作部11(不図示の送信停止ボタンまたは録画停止ボタン)を操作すると、MPEG−4符号化部6とネットワーク送信部7は停止してMPEG−4で符号化された映像のネットワークへの送信を停止し、図4(g)に示す画面に戻る。次に操作部11(不図示の録画停止ボタン)を操作すると、MPEG−2符号化部3と記録部4は停止してMPEG−2で符号化された映像の記録媒体への記録を停止し、図4(f)に示す画面に戻る。
【0022】
図5は、上記のようにして送信されたMPEG−4方式で符号化された映像を自宅PCまたは会社PCにて受信して表示するときの画面である。映像を受信するPCで映像を受信するためのソフトである撮像映像ライブ受信ソフトを起動すると、ウインドウ501が表示される。ウインドウ501の中には、受信したMPEG−4方式で符号化された映像を復号化して表示する領域である映像表示領域502と、通信機能付き動画記録装置に撮影条件のリクエストを出す操作のためのアイコンである操作アイコン503と、通信機能付き動画記録装置に送信するテキストデータを入力するためのテキスト入力欄504と、入力したテキストデータを送信する指示をするための送信ボタン505と、音声入力のON/OFFを切り替える音声入力ボタン506と、が表示されている。
【0023】
このPCで映像を閲覧する遠隔閲覧者は、映像表示領域502により現在撮像されている映像を閲覧することができる。そして、撮影条件の変更を希望する場合は、操作アイコン503を操作して撮影者に撮影条件変更のリクエストを出すことができる。例えば現在撮影している方向よりももっと左を撮影して欲しい場合には、操作アイコン503にある「撮影方向」の「左へ」を操作(例えばクリック)する。すると、撮影方向をもっと左へ移動するリクエストがPCから通信機能付き動画記録装置へ送信され、通信機能付き動画記録装置の表示部10に撮影方向をもっと左へ移動するリクエストが表示される。また撮影方向を右へ移動するリクエストも同様であり、また明るさやズームなどの他の撮影条件変更のリクエストも同様である。そして操作者はその表示部10に表示されたリクエストを確認し、操作部11を操作して遠隔閲覧者の希望に合わせて撮影することができる。
【0024】
また、ここでは撮影条件変更のリクエストが通信機能付き動画記録装置の表示部10に表示される例を示したが、例えば、システム制御部12がこのリクエストを受信し、操作者が操作部11を操作しなくとも自動的にリクエストに応じた撮影をするようにしても良い。この場合、操作アイコン503の撮影方向に関するリクエストは無効とし、これに代えて「パン」に関するリクエストを用いる。この場合、通信機能付き動画記録装置は三脚等の運台に固定し、パンできる構成にしておく。
【0025】
また、操作アイコンに代えて又は加えて、テキストを送信することにより撮影条件のリクエストを操作者に伝えることができる。この場合、どのように撮影して欲しいのかという希望をテキストで自由に伝えることができるので、操作者と遠隔閲覧者とのコミュニケーションがよりスムーズになる。遠隔閲覧者はテキスト入力欄504にテキストを入力し、入力が終わったら送信ボタン505を操作(例えばクリック)する。すると入力されたテキストデータがPCから通信機能付き動画記録装置に送信され、通信機能付き動画記録装置の表示部10に表示される。操作者はその表示部10に表示されたリクエストを確認し、操作部11を操作して遠隔閲覧者の希望に合わせて撮影することができる。
【0026】
また、PCにマイク等の音声入力部を設け、音声を遠隔閲覧者から操作者に伝えることもできる。この場合、音声入力ボタン506を操作して音声入力ONにし、その後はマイクに向かって伝えたい内容を話せば、その音声がPCから通信機能付き動画記録装置に送信され、通信機能付き動画記録装置の不図示のスピーカーから出力される。操作者はそのスピーカーから出力される音声を確認し、操作部11を操作して遠隔閲覧者の希望に合わせて撮影することができる。
【0027】
また、音声入力によって遠隔閲覧者のリクエストを操作者に伝える場合に備えて、通信機能付き動画記録装置は次のように構成されるとより良い。まずスピーカーから出力されるリクエストの音声がマイクに入力されないように、スピーカーとマイクとは離れた位置に配置する。また通常の撮影用のマイクの他に、操作者が遠隔閲覧者へ向けて返事をするための会話用マイクを備える構成にするとさらに良い。この場合、通常撮影用のマイクに入力された音声はMPEG−2符号化部3に入力され、映像とともに記録媒体5に記録される。一方会話用マイクに入力された音声はMPEG−2符号化部3には入力されず、MPEG−4符号化部6に通常撮影用マイクに入力された音声とともに入力され、ネットワーク送信部7からネットワーク8へ送信される。このように通常撮影用マイクと会話用マイクとに分けることにより、記録媒体5には操作者と遠隔閲覧者との会話が入らず、一方操作者と遠隔閲覧者とは音声で会話をすることができる。なお、操作者と遠隔閲覧者に音声の入出力端子を設け、マイク付きヘッドフォンを接続して、このマイク付きヘッドフォンに会話用の音声を入出力するようにしても良い。
【0028】
なお、通信機能付き動画記録装置のネットワーク送信部7は、通信機能付き動画記録装置のIPアドレスをヘッダに含めて映像を送信するので、撮像映像ライブ受信ソフトはこの通信機能付き動画記録装置のIPアドレスを一時的に記憶しておき、PCから通信機能付き動画記録装置にデータを送信する場合には、そのデータのヘッダに一時記憶しておいた通信機能付き動画記録装置のIPアドレスを含めて送信する。
【0029】
また、以上の説明では遠隔閲覧するPCで撮像映像ライブ受信ソフトを起動するように説明したが、遠隔閲覧者から操作者へリクエストをせず受信した映像を閲覧するのみであれば一般のブラウザ(および必要であればMPEG−4を復号化するプラグイン)であっても閲覧可能である。
【0030】
また、以上の説明では通信機能付き動画記録装置から映像を閲覧するPCへそのPCを宛先として映像を直接送信する場合を説明したが、上述したサービスサーバを介して閲覧することもできる。この場合、上述のように通信機能付き動画記録装置はサービスサーバを宛先として指定し、そのサービスサーバにMPEG−4方式で符号化した映像を送信する。サービスサーバは受信した映像を記憶する。遠隔閲覧者は遠隔閲覧者のPCからそのサービスサーバへアクセスし、通信機能付き動画記録装置から送信された映像を閲覧することできる。この場合は一般ブラウザ(および必要であればMPEG−4を復号化するプラグイン)のみで閲覧可能であり、遠隔閲覧者の負担が少ない。またこの場合は、サービスサーバにて撮像映像ライブ受信ソフトと同様の画面を作成し、その画面に閲覧者がアクセスすることにより、一般ブラウザでありながら撮像映像ライブ受信ソフトと同様の機能を得ることができる。この際、操作アイコン503の操作やテキストデータの送信が遠隔閲覧者により指示された場合には、サービスサーバにて指示内容を判断し、撮像映像ライブ受信ソフトと同様の機能を果たすように、操作アイコンに対応したリクエストや入力されたテキストデータを通信機能付き動画記録装置に送信する。
【0031】
図6は、遠隔閲覧者から上述のようにリクエストを受信して通信機能付き動画記録装置の表示部10に表示した画面の例を示す図である。上述したように、「録画中」および「送信中」の表示がされていることから、現在、撮像してMPEG−2方式で符号化した映像を記録媒体に記録中であり、かつ、MPEG−4方式で符号化した映像をネットワークに送信中であることが分かる。そしてさらに、遠隔閲覧者から撮像方向をもっと左へ移動して欲しいリクエスト、ズームアップして欲しいリクエストが受信され、画面左下に表示されている。また、遠隔閲覧者からテキストデータの送信があった場合には、画面右下のテキスト表示領域にそのテキストを表示する。このように、遠隔閲覧者から様々なリクエストやテキストを受信して表示部10に表示するので、操作者は遠隔閲覧者と会話をしながら撮影をすることができる。
【0032】
なお、以上の説明の中で、MPEG−4方式に符号化した映像をPDAに送信する例を示したが、PDAの他に携帯電話やノートPCなどの携帯端末であっても良い。また、通信機能付き動画記録装置の表示部10が本体から取り外し可能に構成されており、表示部10と本体との双方に通信手段を設けても良い。この場合、上述のように、本体から表示部10へMPEG−4方式で圧縮した映像を送信して表示部10で表示し、閲覧することができる。またさらに、表示部10とともに操作部11の全部または一部を本体と取り外し可能に構成しても良い。この場合、上述のように表示部10で映像を閲覧することができ、さらに操作部11で本体に対し上述したようなリクエストを送信して遠隔操作をすることができる。これらのように構成すれば、本体を運台に固定し、表示部10と操作部11を取り外して遠隔操作することができるので、重たい本体を持ちつづける必要がなく、手ぶれもなく、使い勝手が良い。
【0033】
以上説明した実施例によれば、操作者は遠隔閲覧者と会話をしながら撮影をすることができる。例えば、子供の運動会へ父が通信機能付き動画記録装置を持って撮影に行き、母は自宅にいながら父から送信された映像をPCで閲覧することができ、会場に行った父も自宅にいる母もリアルタイムで子供の運動会での姿を閲覧することができる。さらに母が撮影して欲しい場面や撮影条件を会場で撮影している父に伝えることができ、父母ともに満足する映像を記録することができる。また父は、本体を三脚に固定し、手持ちの携帯端末で遠隔操作することにより、一日中重たい装置を持つ必要がなく手軽で簡単に撮影することができる。
【0034】
次に、上述のサービスサーバについてより詳細に説明する。上述したように、図4(e)に示す宛先指定画面においてサービスサーバを指定すると、MPEG−4方式で符号化した映像はサービスサーバに送信される。ユーザは予めサービスサーバを運用しているサービス業者と契約しており、サービスサーバに映像を送信して記憶するためのIDとパスワードを取得しておき、映像を送信する際には送信開始時にそのIDとパスワードを送信して認証を受け、その後映像を送信する。このIDとパスワードは予め通信機能付き動画記録装置のメモリ(不図示)に記憶しておき、サービスサーバを選択すると自動的に認証を受けるようにしておくと便利である。あるいは、サービスサーバに契約ユーザの通信機能付き動画記録装置のIPアドレスを登録しておき、そのIPアドレスからの映像は常に受信するようにしても良い。
【0035】
またユーザはサービス業者との契約の際に、ユーザが映像を記憶するサーバのURLを取得する。ユーザはこのURLを遠隔閲覧者に予め伝えておき、遠隔閲覧者はPCのブラウザにこのURLを入力することにより、上述したように通信機能付き動画記録装置から送信された映像を閲覧することができる。
【0036】
さらに、サービスサーバには各ユーザの通信機能付き動画記録装置から送信され記憶された映像をリストアップし、ユーザと直接関係のない第三者が閲覧できるようにすることもできる。その際、ユーザは各映像にその映像の内容を表すようなタイトルを付けることができるようにし、サービスサーバはそれを記憶する。そして、サービスサーバでは第三者に対してタイトルの検索ができるようにすれば、ユーザおよび第三者間で撮影した映像を自由に交換することができるようになる。その際、交換する映像は既にサービスサーバに記憶してあるMPEG−4方式で符号化した映像でも良く、あるいは撮影したユーザにアクセスする手段を設け、撮影したユーザが記録媒体に記録しているMPEG−2方式で符号化した映像を交換するようにしても良い。
【0037】
こうすれば、例えば、上述した運動会を例にすれば、会場で撮影している多くのユーザは様々な映像を撮影しており、時には他人が撮影した映像の中に自分の子供の映像が含まれていることがある。このような場合に、各ユーザが撮影しながら映像をサービスサーバに送信し、例えばその学校名と運動会をタイトルとして付ければ、自宅にいる母は自分の子供が一番良く写ってる映像を選択してリアルタイムに閲覧することができる。さらにその後、サービスサーバに記憶されている各映像をチェックし、欲しい映像をMPEG−4方式で符号化された映像として取得することができる。あるいは撮影したユーザにアクセスしてMPEG−2方式で符号化したデータを取得することができる。このようにすれば、1台のカメラで撮影するよりも多くの角度から子供の運動会での姿が撮影された映像を得ることができる。
【0038】
なお、以上の説明では撮像装置または記録装置として説明してきたが、再生装置においても応用することができる。例えば、MPEG−2方式で符号化された映像が記録された記録媒体からその映像を再生する再生手段と、その再生された映像を復号化して映像信号にする復号化手段を設ける。これによりMPEG−2方式で符号化され記録されている映像を再生して閲覧することができる。そして、復号化された映像信号を再びMPEG−4方式で符号化し、ネットワークに送信する。これにより、操作者が再生することにより操作者が閲覧できることはもちろんのこと、遠隔地にいる遠隔閲覧者も同時に閲覧することができる。
【0039】
また、以上の説明ではMEPG−4方式で符号化した映像信号はネットワークに送信する例を説明してきたが、ネットワークに送信する以外に、記録媒体にMPEG−2方式の映像信号とともに記録したり、または別の記録媒体に記録したりすることもできる。別の記録媒体とは例えばメモリーカードなどである。
【0040】
また、以上の説明では、図1に示すようにMPEG−2符号化部3とMPEG−4符号化部6とを別の構成として説明してきたが、これらは1つのLSIで構成されることが望ましい。両者の共通部分を共通化したり流用したりすることにより、回路規模縮小や消費電力低下などの効果があるからである。
【0041】
また、以上の説明では、記録に適した符号化方式としてMPEG−2方式を、通信に適した符号化方式としてMPEG−4方式を例として説明してきたが、これに限られるものではなく、他の符号化方式であっても本発明の適用範囲である。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、多機能な撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通信機能付き動画記録装置のブロック図。
【図2】本発明による通信機能付き動画記録装置により同時に生成される符号化方式の異なる符号化データを示した概念図。
【図3】遠隔監視による記録画質の制御の一例を示した概念図。
【図4】本発明による通信機能付き動画記録装置の表示画面を示す図。
【図5】本発明による通信機能付き動画記録装置から送信された映像を他の端末で表示した際の表示画面を示す図。
【図6】本発明による通信機能付き動画記録装置が他の端末から情報を受信して表示したときの図。
【符号の説明】
1…撮像部、
2…被写体、
3…MPEG−2符号化部、
4…記録部、
5…記録媒体、
6…MPEG−4符号化部、
7…ネットワーク送信部、
8…ネットワーク、
9…ネットワーク受信部、
10…表示部、
11…操作部、
12…システム制御部。
Claims (3)
- 被写体を撮像して映像信号を出力する撮像手段と、
前記映像信号を第1の符号化方式および第2の符号化方式で並列的に符号化し、前記第1の符号化方式で符号化された第1の符号データおよび前記第2の符号化方式で符号化された第2の符号データを並列的に出力する、1つのLSIで構成された符号化手段と、
前記第1の符号データを記録媒体に記録する記録手段と、
前記第2の符号データを、伝送路を介して接続された外部装置に送信する通信手段と、
操作手段と、
前記通信手段が伝送路に接続する際に用いる接続情報を記憶する記憶部と、を有し、
前記操作手段の操作により前記通信手段を使用しない撮影モードから使用する撮影モードに切り替えられた場合に、前記記憶部に記憶されている接続情報を伝送路に送信し、伝送路と接続し、
前記操作手段の操作により前記記録手段は記録を開始し、
伝送路と接続中、かつ前記記録中に前記操作手段の操作により送信開始を指示された場合に、前記通信手段は前記外部装置への前記第2の符号化データの送信を開始し、
伝送路と接続中、かつ前記記録中に前記操作手段の操作により送信停止を指示された場合に、前記通信手段は前記外部装置への前記第2の符号化データの送信を停止し、
伝送路と接続中、かつ前記第2の符号化データの送信中でないときに前記操作手段の操作により記録停止を指示された場合に、前記記録手段は記録を停止することを特徴とするビデオカメラ。 - 請求項1において、
前記記憶部は前記通信手段が第2の符号データを送信する宛先である宛先情報を1つ以上記憶しており、
前記撮影モードの切替の際に、前記操作手段の操作により前記宛先情報のうち1つを指定すること、
を特徴とするビデオカメラ。 - 請求項1又は2のいずれかにおいて、
前記第1の符号化方式はMPEG2であり、前記第2の符号化方式はMPEG4であること、
を特徴とするビデオカメラ。
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