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JP3970988B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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JP3970988B2
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学装置におけるレンズ鏡筒の繰り出し機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多段式ズーム鏡胴構造として提案された特開平7−27963号公報に開示されたものは、ズーム鏡胴を3段繰り出し機構とし、最外周に固定筒があり、この中のギヤ1個により、内側の枠を沈胴位置から撮影可能な位置であるワイド位置からテレ位置まで移動させてズーミングを行う構造を有したものである。
また、特開平8−313788号公報に開示のものは、沈胴位置から、撮影可能なセットアップ位置までは送りネジで行い、その後、外周の回転枠を回すことにより、ズーミングを行う構造のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特開平7−27963号公報のものは、鏡枠を沈胴位置からワイド位置〜テレ位置まで1つのカムで移動させているため、繰り出し量が大きい場合は、カムのリード角が立ち、負荷が重くなるという欠点があった。
また、上述の特開平8−313788号公報のものは、セットアップ用の送りネジ駆動と、ズーム駆動とを切り換えなければならず、切り換え機構が複雑となり、また、切り換え時間もかかるという欠点があった。また、セットアップ時の光線モレ対策が必要であった。
【0004】
本発明は、以上の不具合を解決するためになされたものであり、繰り出し量を稼ぐことができ、沈胴時のレンズ鏡筒の全長を短縮することができるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ鏡筒は、固定枠と、上記固定枠の内側に配され、焦点距離変更動作時に光軸周りに回転する移動枠と、上記移動枠の内側に配され、上記固定枠に対し上記移動枠と共に光軸方向に進退すると共に上記移動枠の光軸周りの回転に応じて上記移動枠に対して光軸方向に進退し、上記固定枠により光軸方向に直進案内されるフロートキーと、上記移動枠とフロートキーとの間に配され、上記移動枠と共に光軸周りに回転すると共に上記フロートキーの外周に形成されたカムにより光軸方向に進退するカム枠と、上記カム枠に形成された第1のカムと、上記カム枠と上記フロートキーとの間に配され、上記カム枠に設けられた第1のカムにより光軸方向に進退する第1のズーム枠と、上記第1のズーム枠の内側に配され、上記フロートキーにより回転が規制されると共に上記第1のズーム枠の回転を規制する部材と、を具備したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の実施の形態について説明する。
本発明の第1の実施の形態のレンズ鏡筒であるズームレンズ鏡筒について、図1〜図11を用いて説明する。なお、図1、2は、本実施の形態のズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。また、図3は、ズーム用ギヤ部の断面部分を含む上記ズームレンズ鏡筒の沈胴状態での縦断面図であり、図4は、セット用ギヤ部周りの部分断面図である。図5は、上記ズームレンズ鏡筒のワイド状態での縦断面図であり、図6は、テレ状態での縦断面図である。図7は、沈胴状態の被写体側からみた透視断面図であり、図8は、ワイド状態での被写体側からみた透視断面図であり、図9は、テレ状態での被写体側からみた透視断面図である。図10は、上記ズームレンズ鏡筒の沈胴状態での固定枠、移動枠、カム枠、フロートキー、セット枠を内周側からみた透視展開図である。図11は、上記ズームレンズ鏡筒のセットアップ完了状態での固定枠、移動枠、カム枠、フロートキー、セット枠を内周側からみた透視展開図である。なお、上記各図にて、O1 は、レンズ光軸を示し、O2 は、鏡筒部の中心軸を示している。
【0009】
本実施の形態のズームレンズ鏡筒は、移動枠周りの部材とカム枠周りの部材とから構成される。上記移動枠周りの部材は、図1に示すように主にカメラ本体等に固着されて支持される固定枠1と、固定枠1に対して進退と回動が可能な移動枠2と、固定枠1にガイドされて回動しない状態で該移動枠2と同時に進退駆動されるフロートキー4と、フロートキー4に対して回転方向は自由で、進退方向はガイドされた状態て、一体的に同時に進退駆動されるセット枠5と、カメラ駆動機構を介して駆動され、セット枠5を回転駆動する第1のギヤであるセット用ギヤ13と、カメラ駆動機構を介して駆動され、移動枠2を回転駆動する第2のギヤであるズーム用ギヤ12とで構成されている。なお、上記移動枠2は、固定枠1に対して収納されたときの位置である沈胴位置と、セットアップ位置である撮影可能位置との間を進退可能であり、さらに、ズーミング時には回動駆動される。
【0010】
さらに、上記ズームレンズ鏡筒のカム枠周りの部材としては、図2に示すように、主に移動枠2に回転方向をガイドされ、フロートキー4のカムにより進退駆動されるカム枠3と、フロートキー4に回転方向をガイドされて、カム枠3のカムによって進退駆動される第1群ズーム枠(以下、1Z枠と記載する)6と、1Z枠6と一体的に進退駆動され、フロートキー4に回転方向をガイドされ、結果として、1Z枠の回転を規制するシャッタ本体(以下、S本体と記載する)7と、1Z枠6に支持され、撮影レンズである第1群レンズを支持する第1レンズ保持枠としての第1群レンズ保持枠(以下、1G枠と記載する)9と、S本体7に摺動自在に支持され、カム枠3のカムにより進退駆動され、撮影レンズである第2群レンズを支持する第2レンズ保持枠としての第2群レンズ保持枠(以下、2G枠と記載する)10とで構成されている。
【0011】
上述した構成を有する本ズームレンズ鏡筒の詳細について、以下、説明する。なお、セット枠5を回動して、移動枠2を収納位置である沈胴状態からワイド状態の撮影可能な突出位置に繰り出す動作をセットアップ動作とし、また突出位置から沈胴位置に繰り込む動作をセットダウン動作とする。そして、上記セットアップ動作とセットダウン動作を含めてセット動作とする。さらに、移動枠2を回動してワイド状態からテレ状態にズーミングする動作をズームアップ動作とし、テレ状態からワイド状態にズーミングする動作をズームダウン動作とする。そして、上記ズームアップ動作とズームダウン動作を含めてズーム動作とする。
【0012】
上記移動枠2の沈胴位置と突出位置間のセットアップ,セットダウン動作である進退は、セット枠5を進退駆動することによって行われる。すなわち、カメラ駆動機構によりセット動作領域の移動長に対応する軸方向に長い平歯車形状の固定枠1に保持されたセット用ギヤ13を回転させ、該ギヤにギヤ結合しているセット枠5を回転させながら固定枠1のカムにより光軸方向に移動させ、その移動に伴って移動枠2が進退駆動される。
【0013】
また、ズーム動作のための移動枠2の回動駆動は、前記カメラ駆動機構により、固定枠1に保持されたセット動作領域の移動長に対応する軸方向に長い平歯車形状のズーム用ギヤ12を回転させ、該ギヤにギヤ結合している移動枠2を回動して行われるものとする。
【0014】
上記固定枠1は、セット動作時に回転するセット用ギヤ13を保持するため所定の位置に軸穴が設けてあり、その軸穴にセット用ギヤ13の軸端部の一端が嵌合していて、上記軸端部の他端は、固定枠1と位置決め固定されているセット用ギヤ押さえ15の軸穴と嵌合している。このように両軸端部が支持されたセット用ギヤ13は、固定枠1の所定位置で回転可能となっている。
また、同様にズーム動作をするために回転するズーム用ギヤ12もその軸端部がズーム用ギヤ押さえ14と固定枠1の軸穴に支持され、固定枠1に対して所定の位置で回転可能となっている。
【0015】
また、上記固定枠1には、移動枠用キー溝1a、1b、1cおよびキー溝1a′、1b′、1c′が設けられている。上記キー溝1a、1b、1cは、それぞれ光軸O方向に平行の溝部であって、セット動作中、移動枠2の回転動作を規制しながら進退させるセット動作領域部を形成する。また、上記キー溝1a′、1b′、1c′は、上記セット領域部と連接して設けられ、光軸O方向に垂直な方向の溝部であって、セット動作終了後、移動枠2の進退動作を規制した状態で回動駆動させるズーム動作領域部を形成する。
【0016】
上記セット枠5は、ギヤ部5dによりセット用ギヤ13と連結されていてカメラ駆動機構によりセット用ギヤ13が回転すると、それに伴って回転するが、セット枠5のカムフォロワ5a、5b、5cが固定枠1に設けられたセット枠用カム溝1d、1e、1fと嵌合しているので、セット枠5は、回転とともに進退する。
【0017】
また、セット枠5は、フロートキー4と嵌合しており、かつ、フロートキー4のバヨネットツメ4fにバヨネット受部5eが嵌まっているので、回転方向は回転自在であるが、光軸方向はフロートキー4と一体的に移動する。
【0018】
上記フロートキー4は、自己の回転止めキー4gが固定枠1のキー溝1cと嵌合するため、回転が規制されていて、カムフォロワー4d、4eが移動枠2のフロートキー用カム溝2g、2hと嵌合しているので、移動枠2の回転に伴ってカムの作用により進退する。
【0019】
上記移動枠2は、固定枠1に嵌合し、カムフォロワ2a、2b、2cが固定枠1の移動枠用キー溝1a、1b、1cに嵌入している。セット動作中は、上記キー溝のセット動作領域部を回転を規制された状態で進退し、セット動作終了後は、上記キー溝のズーム動作領域部を進退規制状態で回転駆動される。
【0020】
上記カム枠3は、移動枠2と嵌合し、かつ、回転止キー3g、3hが、移動枠2のキー溝2d、2eに嵌入しているので、回転方向は移動枠2と一体的に回転し、光軸O方向は進退自在となっている。また、カム枠3のカムフォロワー3d、3e、3fがフロートキー4のカム溝4h、4i、4jと嵌合しているので、カム枠3は、その回転動作によって、固定枠1に回転規制状態に支持されているフロートキー4のカム作用により進退する。
【0021】
上記1Z枠6は、カム枠3と嵌合しており、カムフォロワ6a、6b、6cがカム枠3の1Z枠用カム溝3a、3b、3cに嵌入している。また、1Z枠6にはS本体7が後述するようにビスにより固定されている。上記S本体7は、フロートキー4と嵌合しており、フロートキー4の回転止めキー溝4a、4b、4cの嵌合する回転止めキー7a、7b、7cが設けられている。したがって、S本体7は、1Z枠6と共にフロートキー4に対して回転を係止された状態でカム枠3の回転によるカム作用により進退する。
【0022】
なお、1Z枠6の前部には3ヶ所のS本体7取付用の穴が開いていて、ビスによりS本体7を固定している。そして、1Z枠6は、上記ビスを隠すために1Z飾り17により前方が覆われている。
【0023】
上記1G枠9は、第1群レンズを保持しており、1Z枠6とS本体7に固着されている図示しない支持軸に嵌合し、光軸O方向に進退可能に支持されている。そして、図示しない駆動源により焦点合わせが行えるようになっている。
また、S本体7の後方には、シャッタ羽根が配設されており、その羽根は羽根押さえ8により保持されている。シャッタ羽根は、S本体7に設けられる図示しない駆動源により駆動される。
【0024】
上記2G枠10には、第2群レンズが保持されていて、その2G枠10の回転止めのキー10aがS本体7の回転止めキー溝7dに嵌入している。また、2G枠10の支持穴10cには2G軸11が固着されている。2G軸11の他端は、S本体7の嵌合穴7eに嵌合している。さらに、2Gバネ16が2G軸11に挿入され、S本体7と2G枠10の間に挟み込まれているので、2G枠10は、S本体7に対して光軸O1 方向のフィルム面側に付勢された状態で光軸O1 方向は進退自在に保持されている。
【0025】
また、2G枠10にはカムフォロワ10bが設けてあり、カム枠3の2G枠用カム溝3iに嵌入している。したがって、2G枠10は、S本体7に保持されながらカム枠3の回転動作によりS本体7に対して進退駆動される。なお、上記2G枠用カム溝3iは、光軸O1 と平行なキー溝である2G枠沈胴用のカム溝3jと連接しており、上記カムフォロワ10bは、カム溝3iからカム溝3jに移行し、嵌入可能である。
【0026】
次に、以上のように構成された本実施の形態のズームレンズ鏡筒のセットアップ動作について説明する。
いま、ズームレンズ鏡筒が図3の縦断面図、および、図10の展開図に示すように沈胴状態にあるとする。この状態にて、固定枠1に回転自在に保持されているセット用ギヤ13をカメラの駆動機構により被写体側から見て時計回りに回転させると、セット用ギヤ13にセット枠5のギヤ部5dが噛合しているのでセット枠5が被写体側から見て反時計回りに回転する。
【0027】
上記セット枠5は、固定枠1と嵌合しており、セット枠5のカムフォロワ5a、5b、5cが固定枠1の内径側のセット枠カム1d、1e、1fに嵌入している。したがって、セット枠5は、上記反時計回りの回転によりカム作用により光軸方向前方へ繰り出される。
【0028】
セット枠5が前方へ繰り出されるとき、セット枠5と回転自在に嵌合し、固定枠1に対して回転が規制されているフロートキー4も共に前方へ繰り出される。このとき、フロートキー4の回転止めキー4gは、移動枠カムフォロア2cが嵌入する光軸O1 に平行な直進キーである固定枠1のカム溝1cに嵌入しているので、フロートキー4は、回転することなくセット枠5と共に前方へ繰り出されることになる。
【0029】
フロートキー4が前方へ繰り出されると、フロートキー4のカムフォロワ4d、4eと嵌合している移動枠2も共に前方へ繰り出される。このとき、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cは、固定枠1の沈胴状態から撮影状態位置までのセット動作領域中、光軸O方向に平行なキー溝1a、1b、1cと嵌合しているので、移動枠2もフロートキー4と共に回転することなく前方へ繰り出される。
【0030】
フロートキー4のカムフォロワ4d、4eは、移動枠2のカム2g、2hに嵌入していて、カム枠3のカムフォロワ3d、3e、3fがフロートキー4のカム溝4h、4i、4jに嵌入しているので、カム枠3は、回転しないフロートキー4と移動枠2に伴って前方へ繰り出される。
【0031】
上述のようにカム枠3とフロートキー4が回転せず共に前方へ繰り出されると、1Z枠6は、カムフォロワ6a、6b、6cとカム枠3のカム3a、3b、3cが嵌合しており、さらに、1Z枠6に固定されたS本体7の回転止めキー7a、7b、7cがフロートキー4のキー溝4a、4b、4cに嵌入しているために共に前方へ繰り出されることになる。
【0032】
上述の状態でセット枠5が回転しながら前方へ繰り出されると、移動枠2も前方に繰り出されて、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cは、固定枠1のセット動作領域で光軸方向に平行なキー溝1a、1b、1cの終端部で当て付く。この状態で移動枠2の光軸方向の繰り出される動作、すなわち、セットアップ動作終了が終了し、撮影可能な突出位置に繰り出されたワイド状態となる。図5は、上記セットアップ動作が終了したワイド状態にある本ズームレンズ鏡筒の縦断面図を示している。
【0033】
一方、セットダウン動作は、固定枠1に保持されているセット用ギヤ13をセットアップ動作とは反対方向である被写体側から見て反時計回りに回転させることによって行う。そのセット用ギヤ13の回転により、セット枠5が同様にセットアップ動作時とは反対方向に回動し、固定枠5のカム作用により光軸O1 に沿って繰り込まれることになる。そして、セットアップ動作時と同様に上記セット枠5の繰り込み動作に伴ってフロートキー4、移動枠2、カム枠3、1Z枠6が共に光軸O1 方向に繰り込まれ、沈胴状態となる。
【0034】
次に、本ズームレンズ鏡筒のズームアップ、および、ズームダウン動作について説明する。
上記セットアップ動作により図5に縦断面図、および、図11の展開図に示す沈胴位置から撮影可能な突出位置(ワイド状態)へ移動枠2等が繰り出された状態からズームアップ状態にする場合、固定枠1に保持されるズーム用ギヤ12をカメラの駆動機構により被写体側から見て時計回りに回転駆動する。
【0035】
なお、本実施の形態の例では、図5に示すようにズーム用ギヤ12と移動枠2のギヤ部2fが上記セット動作中に噛合状態を維持するため、ズーム用ギヤ12は、移動枠2が光軸方向に進退するセット動作領域の移動長に対応する寸法だけ軸方向に長い平歯形状のギヤを採用している。しかし、その変形例として、セットアップ動作時、移動枠2は回転せず、光軸方向に繰り出されることから、セットアップ動作完了時に、移動枠2のギヤ部2fとズーム用ギヤ12が噛合するように構成してもよい。この場合、ズーム用ギヤ12は、軸方向に短いギヤ形状となる。
【0036】
さて、本実施の形態の場合、ズーム用ギヤ12と移動枠2のギヤ部2fとは常時噛合状態にあって、ズームアップ動作ではズーム用ギヤ12の回転により移動枠2が被写体側からみて反時計回りに回転する。移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cは、固定枠1のセット動作領域に対応する光軸O1方向に平行なキー溝1a、1b、1cの終端部から、光軸O1 方向とは垂直な方向の固定枠内径に沿ったキー溝1a′、1b′、1c′に移行して嵌入し、移動枠2を被写体側から見て反時計回りに回転させることができる。
【0037】
また、カム枠3の回転止めキー3g、3hが移動枠2のカム枠用回転止めキー溝2d、2eに嵌入しているので、移動枠2の回転に伴ってカム枠3も回転する。また、フロートキー4のカムフォロワ4d、4eが移動枠2のフロートキー用カム2g、2hに嵌入していて、かつ、回転止めキー4gが固定枠1と移動枠用キー溝1cに嵌入しており、さらに、フロートキー4が回転が規制されているので、フロートキー4は、移動枠2の回転によりカム作用により光軸O1 方向の前方に繰り出されることになる。
【0038】
さらに、移動枠2により回転駆動されるカム枠3のカムフォロワ3d、3e、3fがフロートキー4のカム枠用カム4h、4i、4jに嵌入しているので、回転が規制されているフロートキー4に対してカム枠3は、カム作用により光軸O1 方向前方に回転しながら繰り出され、かつ、フロートキー4自体の繰り出しに伴って、さらに繰り出されることになる。
【0039】
そして、1Z枠6は、カムフォロワ6a、6b、6cがカム枠3の1Z枠用カム3a、3b、3cに嵌入しており、また、1Z枠6に固定されて一体となって移動するS本体7の回転止めキー7a、7b、7cが回転規制されているフロートキー4の回転止めキー溝4a、4b、4cに嵌入している。したがって、1Z枠6は、上記カム枠3の回転によるカム作用により、光軸方向前方に回転しない状態で繰り出されることになる。
【0040】
第2群用のレンズ保持枠である2G枠10は、2G枠自身に固定された2G軸11が1Z枠6に固定されたS本体7の軸穴7eに嵌合していて、その2G軸11には2Gバネ16がS本体7との間に挿入されており、光軸O方向後方に付勢される。
また、2G枠10のカムフォロワ10bがカム枠3の2G枠用カム3iと嵌合しており、2G枠10の回転止めキー10aがS本体7の回転止めキー溝7dと嵌合しているので、上記2G枠10は、1Z枠6の動きに伴い、カム枠3の回転によるカム作用で1Z枠6に対して相対的に光軸方向に繰り出される。
【0041】
上述のように移動枠2の回転に対して1Z枠6と一体となった1群用レンズ保持枠である1G枠9の繰り出し動作と、上記1G枠9の繰り出しに対応する第2群用レンズ保持枠である2G枠10の繰り出し動作がズームアップ動作であって、第1群レンズとと第2群レンズを所定のテレ位置まで繰り出した時、移動枠2の回転を停止すれば、ズームアップが完了する。
【0042】
一方、ズームダウン動作は、上述のズームアップ動作とは逆にズーム用ギヤ12を被写体側からみて反時計回りに回転させて行い、1G枠9、2G枠10が繰り込まれると、ワイド状態が得られる。そして、ワイド位置、すなわち、セットアップ動作が終了したときの位置まで到達すると、移動枠2のカムフォロワー2a、2b、2cは、固定枠1の光軸方向とは垂直なキー溝1a′、1b′、1c′の終端部で当て付く。これで移動枠2が回転するズームダウン動作は終了となる。なお、そのまま、ズームアップ動作を行う場合、ズーム用ギヤ12を被写体側からみて時計回りに回転すればよい。
【0043】
ズームダウン動作後、セットダウン動作を行う場合は、セット用ギヤ13を回転して、セット枠5を回転させる。この回転によりセット枠5は後退し、フロートキー4と移動枠2も後退する。そのとき、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cは、固定枠1の光軸O方向に平行なキー溝1a、1b、1cに入り込んでいる。
【0044】
なお、セットダウン動作時、2G枠10のカムフォロワ10bは、カム枠3の光軸方向に延びたカム溝3jに入り込めるようになっていて、2G枠10には後方に向けて突出した形状の沈胴用ストッパ10dが設けられていて、セットアップ状態から沈胴方向に移動して間もなく、沈胴用ストッパ10dから鏡枠の後方のカメラ本体の部材に当て付く。
【0045】
さらに、そのまま、セットダウン動作を続けるが、沈胴用ストッパ10dの当て付きにより2G枠10の後退はせず、前記のように2G枠10のカムフォロワ10bがカム枠3のカム溝3jに入り込んで2Gバネ16がチャージされていく。そして、1G枠9と2G枠10の間隔は、次第に詰まっていく。そして、セット枠5の回転が止まったところで図3の沈胴状態、すなわち、セットダウン状態となる。
【0046】
なお、上記セットアップ動作からズームアップ動作に切り換える場合、セットアップ動作による移動枠2の光軸O方向前方への繰り出しにおいて、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cが固定枠1の光軸方向に平行なキー溝1a、1b、1cの終端部へ当て付いたことを図示しない検知手段によって検出するようにする。その検出信号に基づいて、カメラの駆動機構によるセット用ギヤ13の駆動状態からズーム用ギヤ12の駆動状態へ、カメラの駆動切換機構によって行えばよい。
【0047】
また、ズームダウン動作からセットダウン動作に切り換える場合、ズーム動作による移動枠2の回転動作において、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cが固定枠1の光軸方向に垂直なキー溝1a′、1b′、1c′の終端部へ当て付いたことを図示しない検知手段により検出する。その検出信号に基づき、カメラの駆動機構によるズーム用ギヤ12の駆動状態からセット用ギヤ13の駆動状態へ、カメラの駆動切換機構により切り換えることによって行う。
【0048】
セット動作用のセット枠5のギヤ部5dとズーム動作用の移動枠2のギヤ部2fは、光軸O2 方向で略同一平面位置に存在し、光軸O2 方向の進退動作は一体となって動く。お互いの回転動作にて干渉しないためには、それぞれの回転動作のスペースを確保する必要がある。
そこで、本実施の形態ではセットアップ動作とズームアップ動作のそれぞれの回転方向とセットダウン動作とズームダウン動作のそれぞれの回転方向を同一方向にしてあるため、セットアップ動作完了後、セット枠5のギヤ部5dが回転して、空いたスペースにズームアップ動作のための移動枠2のギヤ部2fを回転して入り込ませることができる。
【0049】
上述したように本実施の形態のズームレンズ鏡筒によれば、レンズ鏡筒のレンズ保持枠の沈胴位置から撮影可能な突出位置までのセットアップ動作域での繰り出し動作と、ズーム動作域での繰り出し動作との切り換えが簡単であり、機構も簡単な構成となる。
【0050】
さらに、沈胴状態からのセットアップ動作と撮影可能状態でのズーム動作がセット用ギヤとズーム用ギヤとで分離駆動されることにから負荷が軽減される。また、フロートキーをズーム動作で前後させることにより、ズーム繰り出し量が稼げるので、沈胴時のレンズ鏡筒の全長が短縮できる。また、固定枠をレンズ鏡筒の最外周に配設することにより、セットアップ時でも光線モレの心配がない。
またさらに、ズーム動作時、セット枠ギヤを退避させて、移動枠ギヤをセット枠ギヤと同一の平面部分に入り込ませて回動できるようにしたことにより、カメラの鏡胴内のスペースが有効に利用でき、沈胴時のレンズ鏡筒の全長を短縮することができる。
【0051】
次に、本発明の第2の実施の形態のレンズ鏡筒であるズームレンズ鏡筒について説明する。
前記第1の実施の形態のズームレンズ鏡筒の駆動系では、セット動作、または、ズーム動作が2系統の独立した駆動機構によりセット用ギヤ13とズーム用ギヤ12の何れか一方をレンズ鏡筒の駆動状態の検出信号に基づいて選択され、切り換え駆動される。すなわち、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cが固定枠1の光軸方向に平行なキー溝1a、1b、1cの終端部へ当て付いたことを図示しない検知手段によって検出し、その検出信号に基づいて、カメラの駆動機構によるセット用ギヤ13の駆動状態からズーム用ギヤ12の駆動状態への切り換えが行われる。その駆動状態切り換えのためにカメラ内蔵の駆動系切り換え機構が必要である。
【0052】
そこで、駆動系切り換え機構が必要である上述の第1の実施の形態のレンズ鏡筒の駆動系に対して、本実施の形態のズームレンズ鏡筒の駆動系は、図12の駆動系のブロック構成図に示す構成の駆動系を採用する。すなわち、本実施の形態の場合、単一の駆動源51の出力により、2つの差動出力軸をもつデファレンシャル機構52を駆動し、上記出力軸により駆動される第1出力ギヤ53、または、第2出力ギヤ54を介してセット用ギヤ13、または、ズーム用ギヤ12を駆動する駆動系で構成されており、上記セット用ギヤ13とズーム用ギヤ12のうち、セット動作、または、ズーム動作の状態によって回転可能な側が自動的に選択され、駆動される。なお、上記デファレンシャル機構52は、例えば、遊星ギヤ等で構成されており、上記第1出力ギヤ53、または、第2出力ギヤ54の何れか一方が回転規制された状態になると、他方の出力ギヤのみが正逆回転駆動される。
【0053】
なお、ズームレンズ鏡筒自体の構造は、前記図1〜11等に示したものと同一構造を有するものとする。
そこで、本ズームレンズ鏡筒の沈胴状態から撮影可能なワイド状態までのセット動作状態にあっては、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cがセット動作領域である直進キー溝1a、1b、1cに嵌入している。したがって、移動枠2は回転できず、移動枠2のギヤ部2fと連結しているズーム用ギヤ12は回転規制され、セット用ギヤ13のみ回転可能な状態にある。
【0054】
上記セット用ギヤ13を時計回りに回転させると、セット枠5が回転して移動枠2が光軸方向前方に繰り出され、セットアップ完了状態、すなわち、ワイド状態になる。そのとき、セット枠5のカムフォロワ5a、5b、5cが固定枠1のカム溝1d、1e、1fのカム部終端に当て付き、セット枠5はそれ以上回転できず、セット用ギヤ13の時計回りの回転が規制された状態になる。
【0055】
また、ワイド状態とテレ状態の間のズーム動作中は、セット枠5のカムフォロワ5a、5b、5cは、フロートキー4と一体となった進退動作状態で固定枠1のカム溝1d、1e、1fの終端部から光軸方向に平行なキー溝1d′、1e′、1f′に移行しており、セット枠5は回転できず、セット用ギヤ13も回転規制状態にある。一方、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cは、上記セットアップ動作が完了すると同時に上記固定枠1の移動枠用キー1a、1b、1cの終端部と連結する光軸方向に垂直なズーム動作領域である移動枠用キー1a′、1b′、1c′に入り込んでいる。したがって、ズーム用ギヤ12は回転可能な状態となる。
【0056】
上述のようなセット用ギヤ13,ズーム用ギヤ12の回転、または、回転規制状態のもとで、セットアップ動作を行う場合、沈胴状態にあるとき、図1に示す駆動源51によりデファレンシャル機構52を駆動すると、上述したようにズーム用ギヤ12は回転できないので、セット用ギヤ13のみが第1出力ギヤ53により回転駆動され、セット枠5、移動枠2が繰り出される。
【0057】
セットアップ動作が完了し、移動枠2がワイド状態である撮影可能位置に到達すると、セット用ギヤ13は回転規制状態となる。また、移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cが前記光軸O1方向と垂直な固定枠1のキー溝1a′、1b′、1c′に入り込んでおり、ズーム用ギヤ12は回転可能な状態にある。このような状態では、駆動源51でデファレンシャル機構52を駆動するとデファレンシャル機構の特性により、ズーム用ギヤ12のみが時計回りに回転駆動され、ズームアップ動作するようになる。
【0058】
なお、ズームダウン動作も同様に移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cが固定枠1の光軸O2 方向に垂直な方向のキー溝1a′、1b′、1c′との嵌合しており、ズーム用ギヤ12の反時計回りの回転により移動枠2がズームダウン方向に移動する。移動枠2のカムフォロワ2a、2b、2cが固定枠のキー溝1a′、1b′、1c′のキー溝終端部に当てついて止まると、ズームダウン動作終了となる。
【0059】
次に、ズームダウン動作後のセットダウン動作について説明すると、上記ズーム動作中は、セット枠5のカムフォロワ5a、5b、5cは、固定枠1の光軸方向に平行なキー溝1d′、1e′、1f′と嵌合しているため、回転することはできないが、ズーム動作終了時にはセット枠5のカムフォロワ5a、5b、5cは、固定枠1のセット枠用カム1d、1e、1fに入り込み、セット用ギヤ13は回転可能になる。同時にズーム用ギヤ12は、回転できない状態になる。
【0060】
上述のようにズーム用ギヤ12が回転規制された状態では、デファレンシャル機構52の性質により、セット用ギヤ13が回転することになる。セット用ギヤ13とセット枠5のギヤ部5dとの連結状態にあるもでセット枠5が回転する。そして、セット枠5のカムフォロワ5a、5b、5cは前述のように固定枠1のカム溝1d、1e、1fに入り込み、セット枠5は、カム作用により光軸方向に繰り込まれ、セットダウンする。
【0061】
上述したように本実施の形態のズームレンズ鏡筒のデファレンシャル機構を用いれば、前記第1の実施の形態の場合のようにカメラの駆動系の切り換え機構が不要となり、駆動制御も簡単になる。さらに、カメラ内のスペースの有効利用ができ、カメラの小型化に有利となる。
【0062】
(付記)
上述の本発明の実施の形態に基づいて、以下に示す構成を提案することができる。すなわち、
(1) カメラ本体に対して沈胴する沈胴位置と、該沈胴位置より前方に繰り出された撮影可能位置との間で進退される撮影レンズ鏡筒と、
上記撮影レンズ鏡筒を上記沈胴位置と撮影可能位置との間で進退させるための第1のギヤと、
上記撮影レンズ鏡筒に焦点距離変更動作を行わせるための第2のギヤと、
を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。
【0063】
(2) 上記付記(1)において、さらに上記撮影レンズ鏡筒は、最外周に固定枠を有しており、該固定枠に上記第1のギヤおよび第2のギヤが配置されている。
【0064】
(3) 固定枠と、
上記固定枠の内周で沈胴位置から撮影可能位置の間では光軸方向に進退されると共に、焦点距離変更時には固定される移動枠と、
上記移動枠の後部に設けられ、固定枠に設けられたカムによって上記沈胴位置から撮影可能位置まで回動されるセット枠と、
上記セット枠を駆動する第1のギヤと、
上記移動枠を駆動する第2のギヤと、
を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。
【0065】
(4) 上記付記(3)において、上記セット枠が沈胴位置から撮影可能位置に移動した際、上記移動枠のギヤ部が第2のギヤと噛合する。
【0066】
(5) 上記付記(3)において、上記固定枠には、上記セット枠を移動させるための第1カム手段と、上記移動枠を、沈胴位置から撮影可能位置の間は回動規制し、撮影可能位置に移動した後には光軸方向の進退を規制する第2カム手段とを有する。
【0067】
(6) 固定枠と、
上記固定枠の内周に設けられ、焦点距離変更動作時に光軸周りに回転する移動枠と、
上記移動枠の内周に設けられ、該移動枠によって上記固定枠に対して回転されながら該移動枠に対して光軸方向にカム枠と、
上記カム枠の内周に設けられ、該カム枠によって直進移動される第1のレンズ保持枠と、
上記第1のレンズ保持枠の内周に設けられ、上記固定枠によって、光軸周りの回転を規制されてているフロートキーと、
上記フロートキーの内周に設けられ、上記第1のレンズ保持枠に対して直進差動する第2のレンズ保持枠と、
を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。
【0068】
(7) 上記付記(6)において、上記フロートキーは、上記移動枠の内周面に設けらたカム手段により、焦点距離変更動作時に光軸方向に進退される。
【0069】
(8) 上記付記(6)において、上記カム枠は、フロートキーの外周面に設けらたカム手段により、焦点距離変更動作時に光軸方向に進退される。
【0070】
【発明の効果】
本発明のレンズ鏡筒によれば、フロートキーを設け、焦点距離変更動作で前後させることにより、繰り出し量を稼ぐことができ、沈胴時のレンズ鏡筒の全長が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のレンズ鏡筒であるズームレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図2】図1のズームレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図3】図1のズームレンズ鏡筒の沈胴状態での縦断面図。
【図4】図1のズームレンズ鏡筒のセット用ギヤ部周りの部分断面図。
【図5】図1のズームレンズ鏡筒のワイド状態での縦断面図。
【図6】図1のズームレンズ鏡筒のテレ状態での縦断面図。
【図7】図1のズームレンズ鏡筒の沈胴状態の被写体側からみた透視断面図。
【図8】図1のズームレンズ鏡筒のワイド状態の被写体側からみた透視断面図。
【図9】図1のズームレンズ鏡筒のテレ状態の被写体側からみた透視断面図。
【図10】図1のズームレンズ鏡筒の沈胴状態での固定枠、移動枠、カム枠、フロートキー、セット枠を内周側からみた透視展開図。
【図11】図1のズームレンズ鏡筒のワイド状態であるセットアップ完了状態での固定枠、移動枠、カム枠、フロートキー、セット枠を内周側からみた透視展開図。
【図12】本発明の第2の実施の形態のレンズ鏡筒の駆動系のブロック構成図。
【符号の説明】
1……固定枠
2……移動枠
3……カム枠
4……フロートキー
5……セット枠
9……1G枠
(撮影レンズ鏡筒、第1のレンズ保持枠)
10……2G枠
(撮影レンズ鏡筒、第2のレンズ保持枠)
12……ズーム用ギヤ(第2のギヤ)
13……セット用ギヤ(第1のギヤ)

Claims (3)

  1. 固定枠と、
    上記固定枠の内側に配され、焦点距離変更動作時に光軸周りに回転する移動枠と、
    上記移動枠の内側に配され、上記固定枠に対し上記移動枠と共に光軸方向に進退すると共に上記移動枠の光軸周りの回転に応じて上記移動枠に対して光軸方向に進退し、上記固定枠により光軸方向に直進案内されるフロートキーと、
    上記移動枠とフロートキーとの間に配され、上記移動枠と共に光軸周りに回転すると共に上記フロートキーの外周に形成されたカムにより光軸方向に進退するカム枠と、
    上記カム枠に形成された第1のカムと、
    上記カム枠と上記フロートキーとの間に配され、上記カム枠に設けられた第1のカムにより光軸方向に進退する第1のズーム枠と、
    上記第1のズーム枠の内側に配され、上記フロートキーにより回転が規制されると共に上記第1のズーム枠の回転を規制する部材と、
    を具備したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記第1のズーム枠の内側に配され、レンズ群を保持する第1のレンズ保持枠と、
    上記カム枠に形成された第2のカムと、
    上記第2のカムにより駆動され、レンズ群を保持する第2のレンズ保持枠と、
    を具備し、
    上記第2のレンズ保持枠は上記第1のレンズ保持枠に対し、直進差動することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 上記移動枠は、上記固定枠内に収納される沈胴位置と上記固定枠から突出する突出位置とを移動可能であって、上記移動枠が上記突出位置において回転することにより変倍動作が行われることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
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