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JP3951915B2 - 電気二重層キャパシタの充放電回路 - Google Patents

電気二重層キャパシタの充放電回路 Download PDF

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JP3951915B2 JP2002379130A JP2002379130A JP3951915B2 JP 3951915 B2 JP3951915 B2 JP 3951915B2 JP 2002379130 A JP2002379130 A JP 2002379130A JP 2002379130 A JP2002379130 A JP 2002379130A JP 3951915 B2 JP3951915 B2 JP 3951915B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気二重層キャパシタの充放電回路に関するものであり、回路構成を簡略化できるように工夫したものである。更に詳述すると、本発明は、電気二重層キャパシタのエネルギーを有効に取り出す充放電回路であり、回路構成が簡単でありながら、エネルギーを有効に取り出すだけでなく、充放電の極性を変えることができ、電気二重層キャパシタの劣化防止を行なうものである。
【0002】
【従来の技術】
電気二重層キャパシタは、活性炭と電解液との界面に形成される電気二重層に蓄積される電気エネルギーを利用するものであり、大きな電気容量を充放電できる大容量コンデンサである。その用途は、メモリバックアップ用の小容量品から、電気自動車のパワーアシスト用としての中容量品、そして電力貯蔵用蓄電池代替としての大容量品までと幅広い。
【0003】
電気二重層キャパシタでは、正極性で充電を行ってこの充電した電力を放電する正極性モードと、逆極性で充電を行ってこの充電した電力を放電する逆極性モードとを、交互に採用して充放電動作をしている。しかも、モード切換の時には、完全放電してから、他方のモードに移行している。なお、充放電のモード切換は、充放電毎に逐次行なう場合や、予め決めた期間毎に行なう場合がある(例えば特許文献1参照)。
【0004】
このように充放電のモード切換をしている理由を次に説明する。電気二重層キャパシタは、片極性で使用していると、キャパシタ電極に印加された電位により、製造過程での残留異物が電解質部へ移動して充放電特性が劣化してしまう。そこで、前述したように、正極性モードと逆極性モードとで交互に充放電動作させて印加極性を逆にすることにより、残留異物の電解質への移動を小さくして、劣化を防止しているのである。
【0005】
ここで、充放電極性モードの切換を可能としつつ、電気二重層キャパシタを充放電する従来の充放電回路を、図7を参照しつつ説明する。
【0006】
図7に示すように、系統連系インバータ1は、変圧器2を介して電力系統3に接続されている。この系統連系インバータ1は、インバータ動作(逆変換動作)をして電気二重層キャパシタCに充電されていた直流電力を交流電力に変換して系統側に送ったり、コンバータ動作(順変換動作)をして系統の交流電力を直流電力に変換して電気二重層キャパシタCに向けて送る。
【0007】
双方向チョッパ4は、正極ラインPと負極ラインNを介して系統連系インバータ1に接続されている。この双方向チョッパ4は、ダイオードD1が逆接続されたスイッチング素子SW1と、ダイオードD2が逆接続されたスイッチング素子SW2と、直流リアクトルLとで構成されている。スイッチング素子SW1とスイッチング素子SW2は直列接続されており、直流リアクトルLは、スイッチング素子SW1,SW2を接続する接続ラインから引き出されている。なお、スイッチング素子SW1,SW2は、具体的にはIGBTにより構成されている。
【0008】
極性切換スイッチ5は、双方向チョッパ4と電気二重層キャパシタCとの間に介在されている。この極性切換スイッチ5は、切換器6からのスイッチ切換信号S1に応じて、α側やβ側に投入される。
【0009】
ライン7には、リレーK1と抵抗Rが介装されており、ライン8には、リレーK2が介装されている。これらライン7,8は、電気二重層キャパシタCに対して並列に接続されている。
【0010】
比較器CP1は、電気二重層キャパシタCの電圧を示す検出電圧Vdet と、設定電圧Vset1とを比較し、Vdet <Vset1となったらハイレベル信号H1を出力する。ハイレベル信号H1が出力されたら、フリップフロップFF1は投入信号ON1を出力する。投入信号ON1が出力されるとリレーK1が投入される。
【0011】
比較器CP2は、電気二重層キャパシタCの電圧を示す検出電圧Vdet と、設定電圧Vset2とを比較し、Vdet <Vset2となったらハイレベル信号H2を出力する。なお、Vset2<Vset1となっている。ハイレベル信号H2が出力されたら、フリップフロップFF2は投入信号ON2を出力する。投入信号ON2が出力されるとリレーK2が投入される。
【0012】
比較器CP3は、電気二重層キャパシタCの電圧を示す検出電圧Vdet と、設定電圧Vset3とを比較し、Vdet <Vset3となったらハイレベル信号H3を出力する。なお、Vset3<Vset2となっている。ハイレベル信号H3が出力されたら、フリップフロップFF3は切換信号CHを出力する。切換信号CHが出力される毎に、切換器6は若干時間遅れしてからリセット信号rを出力し、このリセット信号rにより、フリップフロップFF1〜FF3がリセット状態に戻る。
【0013】
また切換器6は、切換信号CHを受信する毎に、または切換信号CHを予め設定した回数だけ受信する毎に、または予め設定した期間経過した後に切換信号CHを受信すると、スイッチ切換信号S1を出力する。スイッチ切換信号S1が出力されると、極性切換スイッチ5の投入位置が変更される。つまり、α側に投入されていたらβ側に投入位置が変更され、β側に投入されていたらα側に投入位置が変更される。
【0014】
このような構成になっている充放電回路における、双方向チョッパ4による充放電動作を説明する。
【0015】
充電時には双方向チョッパ4は、降圧チョッパとして動作する。即ち、充電時には、スイッチング素子SW2がOFF状態とされ、スイッチング素子SW1が交互にON・OFFされる。
【0016】
そして、スイッチング素子SW1がONになっている期間では、インバータ1→スイッチング素子SW1→直流リアクトルL→極性切換スイッチ5→電気二重層キャパシタC→極性切換スイッチ5→インバータ1という経路で電流が流れる。またスイッチング素子SW1がOFFになっている期間では、直流リアクトルL→極性切換スイッチ5→電気二重層キャパシタC→極性切換スイッチ5→ダイオードD2→直流リアクトルLという経路で電流が流れる。このようにして、インバータ1により発生した直流電力が電気二重層キャパシタCに送られて、電気二重層キャパシタCの充電が行なわれる。
【0017】
なお、極性切換スイッチ5がα側に投入されているときには、電気二重層キャパシタCには正極性(図7ではu側がプラス、d側がマイナス)で充電され(正極性モードで充電され)、極性切換スイッチ5がβ側に投入されているときには、電気二重層キャパシタCには逆極性(図7ではu側がマイナス、d側がプラス)で充電される(逆極性モードで充電される)。
【0018】
放電時には双方向チョッパ4は、昇圧チョッパとして動作する。即ち、放電時には、スイッチング素子SW1がOFF状態とされ、スイッチング素子SW2が交互にON・OFFされる。
【0019】
そして、スイッチング素子SW2がONになっている期間では、電気二重層キャパシタC→極性切換スイッチ5→直流リアクトルL→スイッチング素子SW2→極性切換スイッチ5→電気二重層キャパシタCという経路で電流が流れる。またスイッチング素子SW2がOFFになっている期間では、電気二重層キャパシタC→極性切換スイッチ5→直流リアクトルL→ダイオードD1→インバータ1→極性切換スイッチ5→電気二重層キャパシタCという経路に電流が流れる。このようにして電気二重層キャパシタCの放電が行なわれ、電気二重層キャパシタCに充電していた直流電流がインバータ1に送られ、交流電力に変換されて電力系統3に送られる。
【0020】
次に極性切換動作について、図8を参照しつつ説明する。
【0021】
図8において、期間Iは待機期間であり、電気二重層キャパシタCはフル充電されておりその検出電圧Vdet は高い。
【0022】
期間IIにおいて、電気二重層キャパシタCから通常の放電を行なう。通常の放電を行なっているときに、Vdet <Vset1となったら、比較器CP1からハイレベル信号H1が出力されて、フリップフロップFF1が投入信号ON1を出力する結果、リレーK1が投入される。
【0023】
リレーK1の投入により、電気二重層キャパシタC→リレーK1→抵抗R→電気二重層キャパシタCという経路で閉回路が形成されて、電気二重層キャパシタCは極性切換のための放電が行なわれる(期間III )。
【0024】
更に、Vdet <Vset2となったら、比較器CP2からハイレベル信号H2が出力されて、フリップフロップFF2が投入信号ON2を出力する結果、リレーK2が投入される。
リレーK2の投入により、電気二重層キャパシタCの両端が短絡されて、電気二重層キャパシタCは完全放電される(期間IV)。
【0025】
そして、Vdet <Vset3となったら、比較器CP3からハイレベル信号H3が出力されて、フリップフロップFF3が切換信号CHを出力し、切換器6により極性切換スイッチ5の投入位置が変更される。また、リセット信号rにより、フリップフロップFF1〜FF3がリセットされる。
【0026】
【特許文献1】
特開2002−142369号公報
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図7及び図8に示す従来の充放電回路では、極性切換のために、極性切換スイッチ5、切換器6、比較器CP1〜CP3、フリップフロップFF1〜FF3、リレーK1,K2というように、多数の回路部品が必要であり、全体の装置構成が大型で複雑になっていた。
また、双方向チョッパ4の切換のためのシーケンスの他に、極性切換のためのシーケンスが余分に必要になる。
更に、大型の電気二重層キャパシタCを採用して、その充電電圧が高い場合には、極性切換スイッチ5としては汎用的なマグネットでは対応できず、電気鉄道で使用しているような大容量遮断器が必要となり、装置が大型化してしまう。
【0028】
本発明は、上記従来技術に鑑み、電気二重層キャパシタへの充放電極性の切換を可能としつつ、回路構成を簡略化した、電気二重層キャパシタの充放電回路を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の構成は、ダイオードが逆並列に接続された第1のスイッチング素子の負極端子と、ダイオードが逆並列に接続された第2のスイッチング素子の正極端子とが直列接続された第1アームと、
ダイオードが逆並列に接続された第3のスイッチング素子の負極端子と、ダイオードが逆並列に接続された第4のスイッチング素子の正極端子とが直列接続された第2アームと、
電気二重層キャパシタと直流リアクトルとが直列接続されたキャパシタ用ラインとを有し、
第1のスイッチング素子の正極端子と第3のスイッチング素子の正極端子とが接続されると共に、第2のスイッチング素子の負極端子と第4のスイッチング素子の負極端子とが接続される状態で、第1アームと第2アームとが並列接続されており、
キャパシタ用ラインの一端は、第1のスイッチング素子の負極端子と第2のスイッチング素子の正極端子とを接続する接続ラインに接続されており、キャパシタ用ラインの他端は、第3のスイッチング素子の負極端子と第4のスイッチング素子の正極端子とを接続する接続ラインに接続されおり、
正極性モードでは、充電時には、第2及び第3のスイッチング素子を常時OFF、第4のスイッチング素子を常時ONとし、第1のスイッチング素子をON/OFFし、放電時には、第1及び第3及び第4のスイッチング素子を常時OFFとし、第2のスイッチング素子をON/OFFし、電気二重層キャパシタを完全放電させる時には、第1及び第3及び第4のスイッチング素子を常時OFFとし、第2のスイッチング素子を常時ONとし、
逆極性モードでは、充電時には、第1及び第4のスイッチング素子を常時OFF、第2のスイッチング素子を常時ONとし、第3のスイッチング素子をON/OFFし、放電時には、第1及び第2及び第3のスイッチング素子を常時OFFとし、第4のスイッチング素子をON/OFFし、電気二重層キャパシタを完全放電させる時には、第1及び第2及び第3のスイッチング素子を常時OFFとし、第4のスイッチング素子を常時ONとし、
しかも、電気二重層キャパシタの完全放電をしてから、正極性モードと逆極性モードとが切り換えられると共に、正極性モードと逆極性モードは、交互に切り換えられることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0032】
図1は本発明の実施の形態に係る充放電回路100を示す。この充放電回路100は、正極ラインPと負極ラインNを介して系統連系インバータ1に接続されている。
【0033】
系統連系インバータ1は、変圧器2を介して電力系統3に接続されている。この系統連系インバータ1は、インバータ動作(逆変換動作)をして電気二重層キャパシタCに充電されていた直流電力を交流電力に変換して系統側に送ったり、コンバータ動作(順変換動作)をして系統の交流電力を直流電力に変換して電気二重層キャパシタCに向けて送る。
【0034】
電気二重層キャパシタCに対して充放電をする充放電回路100は、第1アーム110と、第2アーム120と、キャパシタ用ライン130とで構成されている。
【0035】
第1アーム110は、ダイオードD11が逆接続されたIGBTでなるスイッチング素子SW11のエミッタ(負極端子)と、ダイオードD12が逆接続されたIGBTでなるスイッチング素子SW12のコレクタ(正極端子)とが、接続ライン111を介して直列接続して構成されている。
【0036】
第2アーム120は、ダイオードD13が逆接続されたIGBTでなるスイッチング素子SW13のエミッタ(負極端子)と、ダイオードD14が逆接続されたIGBTでなるスイッチング素子SW14のコレクタ(正極端子)とが、接続ライン121を介して直列接続して構成されている。
【0037】
そして、第1アーム110と第2アーム120は、系統連系インバータ1に対して並列接続されている。より具体的には、スイッチング素子SW11のコレクタ(正極端子)とスイッチング素子SW13のコレクタ(正極端子)とが接続されると共に、スイッチング素子SW12のエミッタ(負極端子)とスイッチング素子SW14のエミッタ(負極端子)とが接続される状態で、アーム110,120が並列接続されている。
【0038】
キャパシタ用ライン130は、直流リアクトルL1と、電気二重層キャパシタCと、直流リアクトルL2とが、直列接続して構成されている。このキャパシタ用ライン130は、その一端が接続ライン111に接続されており、その他端が接続ライン121に接続されている。
【0039】
上述した構成となっている充放電回路100の充放電動作を、正極性モードでの充電、正極性モードでの放電、逆極性モードでの充電、逆極性モードでの放電に分けて、図2〜図5を参照しつつ説明する。
また、本実施の形態では、正極性モードの動作と逆極性モードの動作は交互に行なうようになっているため、モード切換動作が必要であるが、モード切換動作については、充放電動作を説明した後に行なう。
【0040】
まず、正極性モードでの充電動作を図2を参照しつつ説明する。このときには、スイッチング素子SW12,SW13は常時OFF、スイッチング素子SW14は常時ONとなっている。そして、スイッチング素子SW11をON/OFFすることにより、降圧チョッパ動作が行なわれて、電気二重層キャパシタCに充電がされる。
【0041】
即ち、スイッチング素子SW11がONになっている期間では、インバータ1→スイッチング素子SW11→直流リアクトルL1→電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL2→スイッチング素子SW14→インバータ1という経路で電流が流れる。またスイッチング素子SW11がOFFになっている期間では、直流リアクトルL1→電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL2→スイッチング素子SW14→ダイオードD12→直流リアクトルL1という経路で電流が流れる。このようにして、インバータ1により発生した直流電力が電気二重層キャパシタCに送られて、電気二重層キャパシタCの充電が行なわれる。
【0042】
次に、正極性モードでの放電動作を図3を参照しつつ説明する。このときにはスイッチング素子SW11,SW13,SW14は常時OFFとなっており、スイッチング素子SW12がON/OFFすることにより、昇圧チョッパ動作が行なわれて、電気二重層キャパシタCからの放電動作が行なわれる。
【0043】
即ち、スイッチング素子SW12がONになっている期間では、電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL1→スイッチング素子SW12→ダイオードD14→直流リアクトルL2→電気二重層キャパシタCという経路で電流が流れる。またスイッチング素子SW12がOFFになっている期間では、電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL1→ダイオードD11→インバータ1→ダイオードD14→直流リアクトルL2→電気二重層キャパシタCという経路に電流が流れる。このようにして電気二重層キャパシタCの放電が行なわれ、電気二重層キャパシタCに充電していた直流電流がインバータ1に送られ、交流電力に変換されて電力系統3に送られる。
【0044】
次に、逆極性モードでの充電動作を図4を参照しつつ説明する。このときには、スイッチング素子SW11,SW14は常時OFF、スイッチング素子SW12は常時ONとなっている。そして、スイッチング素子SW13をON/OFFすることにより、降圧チョッパ動作が行なわれて、電気二重層キャパシタCに充電がされる。
【0045】
即ち、スイッチング素子SW13がONになっている期間では、インバータ1→スイッチング素子SW13→直流リアクトルL2→電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL1→スイッチング素子SW12→インバータ1という経路で電流が流れる。またスイッチング素子SW13がOFFになっている期間では、直流リアクトルL2→電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL1→スイッチング素子SW12→ダイオードD14→直流リアクトルL2という経路で電流が流れる。このようにして、インバータ1により発生した直流電力が電気二重層キャパシタCに送られて、電気二重層キャパシタCの充電が行なわれる。
【0046】
次に、逆極性モードでの放電動作を図5を参照しつつ説明する。このときにはスイッチング素子SW11,SW12,SW13は常時OFFとなっており、スイッチング素子SW14がON/OFFすることにより、昇圧チョッパ動作が行なわれて、電気二重層キャパシタCからの放電動作が行なわれる。
【0047】
即ち、スイッチング素子SW14がONになっている期間では、電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL2→スイッチング素子SW14→ダイオードD12→直流リアクトルL1→電気二重層キャパシタCという経路で電流が流れる。またスイッチング素子SW14がOFFになっている期間では、電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL2→ダイオードD13→インバータ1→ダイオードD12→直流リアクトルL1→電気二重層キャパシタCという経路に電流が流れる。このようにして電気二重層キャパシタCの放電が行なわれ、電気二重層キャパシタCに充電していた直流電流がインバータ1に送られ、交流電力に変換されて電力系統3に送られる。
【0048】
また、本実施の形態では、正極性モードの動作と逆極性モードの動作は交互に行なうようになっている。つまり、
(1)正極性モードで充電して、その後に放電をする、
(2)逆極性モードで充電をして、その後に放電をする、
という動作を交互に行なう。このように交互に動作モードを換えるモード切換の際には、次に説明するように、電気二重層キャパシタCを完全放電してから、他の極性モードに移行する。そこで、極性切換動作について、図6を参照しつつ説明する。
【0049】
図6において、期間▲1▼は正極性モードでの待機期間であり、電気二重層キャパシタCはフル充電されておりその検出電圧(キャパシタの充電電圧)Vdet は高い。
【0050】
期間▲2▼では、正極性モードにおいて、電気二重層キャパシタCから通常の放電を行なう。つまり、図3に示すように、スイッチング素子SW11,SW13,SW14を常時OFFとすると共に、スイッチング素子SW12をON/OFFして、通常の放電を行なう。
【0051】
正極性モードにおいて通常の放電を行なっているときに、Vdet <Vset11 となったら、期間▲3▼に移行して、正極性モードにおける、極性切換のための放電を行なう。つまり、スイッチング素子SW11,SW13,SW14を常時OFFとすると共に、スイッチング素子SW12を常時ONにする。このようにすることにより、電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL1→スイッチング素子SW12→ダイオードD14→直流リアクトルL2→電気二重層キャパシタCという経路で電流が流れ続けて、電気二重層キャパシタCの充電電圧が低下してくる。
【0052】
正極性モードにおいて極性切換のための放電を行なっているときに、Vdet <Vset12 となったら、期間▲4▼に移行して、逆極性モードにおける充電を開始する。つまり、図4に示すように、スイッチング素子SW11,SW14を常時OFF、スイッチング素子SW12を常時ONとし、スイッチング素子SW13をON/OFFして、通常の充電をする。
【0053】
フル充電されたら、期間▲5▼に移行して逆極性モードでの待機状態となる。
【0054】
期間▲6▼では、逆極性モードにおいて、電気二重層キャパシタCから通常の放電を行なう。つまり、図5に示すように、スイッチング素子SW11,SW12,SW13を常時OFFとすると共に、スイッチング素子SW14をON/OFFして、通常の放電を行なう。
【0055】
逆極性モードにおいて通常の放電を行なっているときに、−Vdet <−Vset11 となったら、期間▲7▼に移行して、逆極性モードにおける、極性切換のための放電を行なう。つまり、スイッチング素子SW11,SW12,SW13を常時OFFとすると共に、スイッチング素子SW14を常時ONにする。このようにすることにより、電気二重層キャパシタC→直流リアクトルL2→スイッチング素子SW14→ダイオードD12→直流リアクトルL1→電気二重層キャパシタCという経路で電流が流れ続けて、電気二重層キャパシタCの充電電圧が低下してくる。
【0056】
逆極性モードにおいて極性切換のための放電を行なっているときに、−Vdet <−Vset12 となったら、期間▲8▼に移行して、正極性モードにおける充電を開始する。つまり、図2に示すように、スイッチング素子SW12,SW13を常時OFF、スイッチング素子SW14を常時ONとし、スイッチング素子SW11をON/OFFして、通常の充電をする。
【0057】
このように本実施の形態では、正極性モード動作と逆極性モード動作を交互に行なうようにしているため、残留異物が電解質部へ移動することに起因する電気二重層キャパシタCの劣化を効果的に防止することができる。
【0058】
また、半導体のスイッチング素子SW11〜SW14を主要部材として構成しているため、このスイッチング素子SW11〜SW14のスイッチング動作を調整することにより、充電動作と放電動作の切換のみならず、正極性モードと逆極性モードの切換ができる。
【0059】
また、従来技術では極性切換のために、極性切換スイッチ5、切換器6、比較器CP1〜CP3、フリップフロップFF1〜FF3、リレーK1,K2、抵抗Rというように、多数の回路部品が必要であったが、本発明ではかかる部品は不要になり、回路構成を簡略化できる。
【0060】
またスイッチング素子として高電圧タイプのものを採用すれば、大型の電気二重層キャパシタCを採用してその充電電圧が高くなっても、充放電やモード切換が容易にできる。
【0061】
【発明の効果】
以上、実施の形態と共に具体的に説明したように、本発明によれば、従来技術に比べて部品点数が少ない簡単な構成でありながら、電気二重層キャパシタへの充放電ができるのみならず、充放電極性の切り換えができ電気二重層キャパシタの劣化防止を図ることができる。
また、高電圧の電気二重層キャパシタであっても、充放電やモード切換が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る充放電回路を示す回路図。
【図2】本発明の実施の形態に係る充放電回路を、正極性モードでの充電状態で示す回路図。
【図3】本発明の実施の形態に係る充放電回路を、正極性モードでの放電状態で示す回路図。
【図4】本発明の実施の形態に係る充放電回路を、逆極性モードでの充電状態で示す回路図。
【図5】本発明の実施の形態に係る充放電回路を、逆極性モードでの放電状態で示す回路図。
【図6】本発明の実施の形態に係る充放電回路のモード切換動作を示す状態図。
【図7】従来の充放電回路を示す回路図。
【図8】従来の充放電回路のモード切換動作を示す状態図。
【符号の説明】
1 系統連系インバータ
2 変圧器
3 電力系統
100 充放電回路
110 第1アーム
120 第2アーム
130 キャパシタ用ライン
SW11〜SW14 スイッチング素子
D11〜D14 ダイオード
C 電気二重層キャパシタ
L1,L2 直流リアクトル

Claims (1)

  1. ダイオードが逆並列に接続された第1のスイッチング素子の負極端子と、ダイオードが逆並列に接続された第2のスイッチング素子の正極端子とが直列接続された第1アームと、
    ダイオードが逆並列に接続された第3のスイッチング素子の負極端子と、ダイオードが逆並列に接続された第4のスイッチング素子の正極端子とが直列接続された第2アームと、
    電気二重層キャパシタと直流リアクトルとが直列接続されたキャパシタ用ラインとを有し、
    第1のスイッチング素子の正極端子と第3のスイッチング素子の正極端子とが接続されると共に、第2のスイッチング素子の負極端子と第4のスイッチング素子の負極端子とが接続される状態で、第1アームと第2アームとが並列接続されており、
    キャパシタ用ラインの一端は、第1のスイッチング素子の負極端子と第2のスイッチング素子の正極端子とを接続する接続ラインに接続されており、キャパシタ用ラインの他端は、第3のスイッチング素子の負極端子と第4のスイッチング素子の正極端子とを接続する接続ラインに接続されおり、
    正極性モードでは、充電時には、第2及び第3のスイッチング素子を常時OFF、第4のスイッチング素子を常時ONとし、第1のスイッチング素子をON/OFFし、放電時には、第1及び第3及び第4のスイッチング素子を常時OFFとし、第2のスイッチング素子をON/OFFし、電気二重層キャパシタを完全放電させる時には、第1及び第3及び第4のスイッチング素子を常時OFFとし、第2のスイッチング素子を常時ONとし、
    逆極性モードでは、充電時には、第1及び第4のスイッチング素子を常時OFF、第2のスイッチング素子を常時ONとし、第3のスイッチング素子をON/OFFし、放電時には、第1及び第2及び第3のスイッチング素子を常時OFFとし、第4のスイッチング素子をON/OFFし、電気二重層キャパシタを完全放電させる時には、第1及び第2及び第3のスイッチング素子を常時OFFとし、第4のスイッチング素子を常時ONとし、
    しかも、電気二重層キャパシタの完全放電をしてから、正極性モードと逆極性モードとが切り換えられると共に、正極性モードと逆極性モードは、交互に切り換えられることを特徴とする電気二重層キャパシタの充放電回路。
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