JP3948080B2 - 赤目修正に対応可能なカメラシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボ撮影で生じる撮影画像の赤目を修正する赤目修正に対応可能なカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ストロボ撮影において発生する撮影画像の赤目を修正するためのカメラシステムが特開平2−64532号公報に開示されている。赤目現象とは、電子閃光装置を用いたカラー写真撮影において、人間の眼が赤色または金色に光って写ることをいう。この現象は、眼の瞳孔を通過した電子閃光装置の発光部の閃光が網膜部分で反射され、その反射光がフィルムに写って発生するものである。眼の網膜部分には毛細血管が多数存在し、その血液中のヘモグロビンが赤色であるので、その反射光が赤みを帯びて写るのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開平2−64532号公報には、銀塩カメラにおいて赤目情報をフィルム上に磁気記録しておき、プリンタでプリントするときに、赤目情報に基づいてプリントした写真を選別するもの(第3図、第6図)、あるいは、赤目情報があるときに瞳をレーザで照射して赤目修正するもの(第7図)が開示されている。一方、赤目を抑制するために撮影直前にプリ発光を行う手法が知られているが、プリ発光を行う場合に必ずしもプリ発光および赤目修正の両者の動作を行う必要がない。また、撮影モードの選択と無関係に赤目修正を行うのは適切でない場合がある。
【0004】
本発明の目的は、赤目修正が必要な場合にのみ赤目修正を行うようにしたカメラシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図1および図8に対応づけて説明すると、請求項1に記載の発明は、撮影に際して赤目現象が発生しうる撮影条件か否かを検知し、赤目現象が発生しうる条件である旨を撮影駒と関連付けて記録する赤目発生条件記録手段4と、赤目発生条件記録手段4の動作の有無を切換える記録動作切換手段5と、赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段2とを備え、記録動作切換手段5によって赤目発生条件記録手段の動作を禁止している場合にはプリ発光手段2の動作を許可し、記録動作切換手段5によって赤目発生条件記録手段4の動作をさせている場合にはプリ発光手段2の動作を禁止するようにしたことにより上述の目的が達成される。
請求項2に記載の発明は、撮影に際して赤目現象が発生しうる撮影条件であると判定された撮影駒について撮影画像の赤目部分の画像データを修正する修正手段104、103と、修正手段104、103の動作の有無を切換える修正動作切換手段109と、赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段107とを備え、修正動作切換手段109によって修正手段104、103の動作を禁止している場合にはプリ発光手段107の動作を許可し、修正動作切換手段109によって修正手段104、103の動作をさせている場合にはプリ発光手段107の動作を禁止するようにしたことにより上述の目的が達成される。
請求項3に記載の発明は、撮影に際して赤目現象が発生しうる撮影条件か否かを検知し、赤目現象が発生しうる条件である旨を撮影駒と関連付けて記録する赤目発生条件記録手段4と、赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段2と、プリ発光手段2の動作の有無を切換えるプリ発光動作切換手段6と、プリ発光動作切換手段6によってプリ発光手段2の動作を禁止している場合には赤目発生条件記録手段4を動作させ、プリ発光動作切換手段6によってプリ発光手段2の動作を許可している場合には赤目発生条件記録手段4の動作を禁止するようにしたことにより上述の目的が達成される。
請求項4に記載の発明は、赤目修正すべき旨を指示する修正指示情報を撮影駒と関連付けて記録する修正指示情報記録手段4と、赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段2と、セルフタイマー撮影およびセルフタイマー撮影でない撮影を択一的に選択するセルフタイマー撮影選択手段7とを備え、セルフタイマー撮影選択手段7によってセルフタイマー撮影が選択された撮影駒についてはプリ発光手段2によるプリ発光の有無にかかわりなく修正指示情報記録手段4を動作させ、セルフタイマー撮影選択手段7によってセルフタイマー撮影が選択されなかった撮影駒についてはプリ発光手段2によるプリ発光をしない場合にのみ修正指示情報記録手段4を動作させるようにしたことにより上述の目的が達成される。
請求項5に記載の発明は、赤目修正すべき旨を指示する修正指示情報を撮影駒と関連付けて記録する修正指示情報記録手段4と、赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段2と、リモートコントロール撮影およびリモートコントロール撮影でない撮影を択一的に選択するリモートコントロール撮影選択手段7とを備え、リモートコントロール撮影選択手段7によってリモートコントロール撮影が選択された撮影駒についてはプリ発光手段2によるプリ発光の有無にかかわりなく修正指示情報記録手段4を動作させ、リモートコントロール撮影選択手段7によってリモートコントロール撮影が選択されなかった撮影駒についてはプリ発光手段2によるプリ発光をしない場合にのみ修正指示情報記録手段4を動作させるようにしたことにより上述の目的が達成される。
請求項6に記載の発明は、赤目修正すべき旨を指示する修正指示情報を撮影駒と関連付けて記録する修正指示情報記録手段4と、赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段2と、人物撮影専用モードおよび人物撮影専用モードでない撮影モードを択一的に選択する人物撮影専用モード選択手段7とを備え、人物撮影専用モード選択手段7によって人物撮影専用モードが選択された撮影駒についてはプリ発光手段2によるプリ発光の有無にかかわりなく修正指示情報記録手段4を動作させ、人物撮影専用モード選択手段7によって人物撮影専用モードが選択されなかった撮影駒についてはプリ発光手段2によるプリ発光をしない場合にのみ修正指示情報記録手段4を動作させるようにしたことにより上述の目的が達成される。
【0006】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図3を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第1の実施の形態について説明する。
【0008】
図1において、P1は装填した銀塩フィルムF(図2)に被写体像を光学的に記録するカメラ本体部であり、1は被写体の輝度を検出する輝度情報検出部である。2は撮影(ストロボ撮影)時に発光して被写体を照明するストロボ装置(電子閃光装置)である。ストロボ装置2はストロボ撮影前のプリ発光によって赤目の発生を抑制する目的でも用いられる。プリ発光により瞳が閉じるため、その後のストロボ撮影で赤目の発生を抑制することができる。3は撮影時に絞りやシャッタ等、カメラ各部の撮影制御部材(不図示)の制御を行う撮影制御部である。
【0009】
図1において、4は情報記録部であり、フィルムFの余白に各駒ごとに設けた撮影情報記録領域M2(図2)に赤目の修正を指示する赤目情報等の撮影情報を写し込む。情報記録部4は、例えば1つの発光ダイオードからなり、フィルム給送しながらこの発光ダイオードを所定のタイミングで点灯してフィルムFの撮影情報記録領域M2を露光し、これにより赤目情報等を記録することができる。なお、図2においてM1は被写体像が写し込まれる画像領域であり、この画像領域M1がフィルムFの各駒に相当する。PFはカメラの給送機構(不図示)と係合するフィルムパーフォレーションであり、給送機構を駆動することによりフィルムFを給送することができる。
【0010】
図1において、5は修正モード選択スイッチであり、赤目修正モードを選択するか否か、すなわち赤目が発生する撮影条件であると判定されたときに、赤目情報をフィルムFの撮影情報記録領域M2に写し込むか否かを選択するためのスイッチである。後述するように、例えば赤目修正モードが選択されていない場合には、赤目が発生する撮影条件であると判定されたときでも撮影領域M2への赤目情報の写し込みを行わないようにする。なお、赤目が発生する撮影条件か否かの判定については後述する。
【0011】
図1において、6はストロボ装置2の発光モードを切替えるための発光モード選択スイッチである。発光モード選択スイッチ6により、自動発光モード、強制発光モード、発光禁止モード、プリ発光モード(赤目軽減モード)等が選択できる。自動発光モードとは撮影条件に基づいてストロボ発光の有無を自動的に決定するモードであり、強制発光モードとは常にストロボ撮影を行うモードであり、発光禁止モードとはストロボ発光を行わずに撮影するモードであり、プリ発光モードとは赤目を軽減するために1回ストロボ発光(プリ発光)を行った後、ストロボ撮影に移行するモードである。
【0012】
図1において、7は撮影モード選択スイッチであり、セルフタイマー撮影モード(あるいはリモコン撮影モード)、ポートレート撮影モード等が選択できる。ポートレートモードとは人物撮影(肖像撮影)に適するように撮影制御を行う撮影モードである。図1において、9はカメラ本体部P1の動作を制御するカメラ制御装置であり、輝度情報検出部1、ストロボ装置2、撮影制御部3、情報記録部4、修正モード選択スイッチ5、発光モード選択スイッチ6および撮影モード選択スイッチ7と接続されている。
【0013】
図1において、P2はプリンタであり、フィルム余白の撮影情報記録領域M2に記録された撮影情報を読取る情報読取部21と、読取られた情報から赤目情報の有無を検出する赤目情報検出部22と、赤目情報が検出された駒を選別する選別部23とを備える。
【0014】
情報読取部21は、例えばフォトインタラプタから成り、フォトインタラプタの受光素子と発光素子との間にフィルム余白の撮影情報記録領域M2を位置せしめて赤目情報を読取る。上述のように、赤目修正を行うべきであると判定されている場合には撮影情報記録領域M2が露光されているから、発光素子の光が領域M2によって遮断される。一方、赤目修正を行うべきでないと判定されている場合には領域M2が露光されないから、発光素子の光が受光素子に到達する。したがって、情報読取部21は受光素子の出力の状態から領域M2の情報を読取ることができる。
【0015】
また、赤目検出部22は、例えば受光素子からの信号を基準レベルの信号と比較することにより、受光素子に光が照射されているか否かを判定するように構成される。さらに選別部23は、例えば赤目検出部22で赤目情報が記録されている駒の写真を、通常の写真(赤目情報が記録されていないネガフィルムから得られた写真)とは別のトレイにプリント後に送り出し、後作業にて写真上の瞳に加筆修正するための選別を行う。すなわち、この選別部23は、赤目情報が検出された駒を通常の写真と選別するための信号を不図示のアクチュエータに出力して、プリントされた写真の排出経路を切替える。
【0016】
次に、図3(a)を用いて、第1の実施の形態のカメラシステムの動作について説明する。図3(a)のステップS1では輝度情報検出部1の輝度情報およびストロボ装置2の使用の有無を読み込み、ステップS2へ進む。ステップS2ではステップS1で読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS3へ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。
【0017】
赤目現象はストロボ光に起因しているので、ストロボ装置2を使用しない撮影では発生しない。また、赤目現象は撮影環境が暗い場合に発生しやすいが、これは暗い場合に瞳孔の直径が大きくなるため、眼球内部へのストロボ光の入射光量および眼球内部からの反射光量のいずれも大きくなるからである。ステップS1では、このような赤目現象の発生する可能性を判定するのに必要な情報を読み込み、ステップS2において発生の可能性を判定するようにしたものである。
【0018】
ステップS3では修正モード選択スイッチ5の状態を読み込み、赤目修正モードが選択されていると判定されればステップS5へ進み、赤目修正モードが選択されていないと判定されればステップS4へ進む。ステップS4ではプリ発光を行った後、ストロボ撮影を行い、リターンする。一方、ステップS5ではプリ発光をすることなくストロボ撮影を行い、ステップS6へ進む。ステップS6では赤目情報をフィルムFの撮影情報記録領域M2に写し込んでリターンする。なお、図3(a)ではステップS4において撮影を行った場合には、その後に赤目情報の写し込みを行わないようにしているが、この場合もプリ発光が禁止された場合(ステップS5、ステップS6)と同様に、赤目情報の写し込みを行うようにしてもよい。
【0019】
次に、図3(b)を用いてプリンタP2の動作について説明する。フィルムFを現像してプリンタP2にセットすると、図3(b)の動作が実行される。まず、ステップS101において、情報読取部21で撮影情報記録領域M2に記録された撮影情報を読取る。具体的には、例えば、フィルム余白の撮影情報記録領域M2と対向するフォトインタラプタの発光素子を点灯し、受光素子の出力を検出する。次いでステップS102に進み、赤目情報の有無を判定する。例えば、発光素子の光が領域M2の赤目情報によって遮断されると受光素子は光を受光しないからその出力はローレベルであり、それにより赤目情報検出部22は赤目情報を検出する。赤目情報が有る場合にはステップS104に進んで赤目フラグを立て、その後、ステップS104において印画紙に画像領域M1のネガ像を焼き付ける。
【0020】
ステップS102で赤目情報が無いと判定されると、ステップS103をスキップしてステップS104でプリントする。その後ステップS105に進み、赤目フラグが有るか否かを判定する。赤目フラグが有ると判定されるとステップS106に進み、プリントされた写真をトレイに送り出す。赤目フラグが無いと判定されるとステップS107に進んで、プリントされた写真を通常写真用のトレイへ送り出す。
【0021】
全駒について以上のようにプリントした後、赤目写真用トレイに送り出された写真については、レタッチと呼ばれる手法で写真上の赤目を直接加筆修正する。
【0022】
第1の実施の形態のカメラシステムでは、赤目修正モードが選択されている場合には撮影時のプリ発光を禁止し(ステップS5)、プリンタP2において赤目修正すべく赤目情報をフィルムFに写し込むようにしている(ステップS6)。プリ発光を省略することにより、フィルムF上には赤目が写し込まれる可能性があるが、赤目修正を行うことが予定されている場合には、プリ発光を省略しても修正により最終的には赤目の部分が残らないため問題はない。したがって第1の実施の形態では、赤目修正モードの選択と無関係にプリ発光を行う場合と比べて、電力消費を抑制することができる。なお、プリ発光のための発光装置、例えば発光ダイオード等をストロボ装置2と別に設けてもよい。
【0023】
−第2の実施の形態−
以下、図4を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第2の実施の形態の動作について説明する。第2の実施の形態のカメラシステムの構成は第1の実施の形態のカメラシステムと同一であるため、その説明は省略する。
【0024】
図4のステップS11では輝度情報検出部1の輝度情報およびストロボ装置2の使用の有無を読み込み、ステップS12へ進む。ステップS12ではステップS11で読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS13へ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。
【0025】
ステップS13では発光モード選択スイッチ6の状態を読み込み、プリ発光モードが選択されていないと判定されればステップS14へ進む。ステップS14ではプリ発光を行わずにストロボ撮影を行い、ステップS15へ進む。ステップS15ではフィルムFの撮影情報記録領域M2に赤目情報を写し込んでリターンする。一方、ステップS13においてプリ発光モードが選択されていると判定されればステップS16へ進み、ステップS16ではプリ発光を行った後、ストロボ撮影を行ってリターンする。
【0026】
第2の実施の形態では、プリ発光モードが選択されている場合には、撮影に際して赤目情報をフィルムFに写し込まないようにしている。プリ発光モードが選択されている場合にはプリ発光が行われるため(ステップS16)、赤目が発生する可能性が極めて低く、赤目修正の必要がない。このため、第2の実施の形態ではこのような場合にはプリンターP2における赤目修正を行わないようにして、処理の簡略化を図っている。
【0027】
−第3の実施の形態−
以下、図5を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第3の実施の形態の動作について説明する。第3の実施の形態のカメラシステムの構成は第1の実施の形態のカメラシステムと同一であるため、その説明は省略する。
【0028】
図5はストロボ撮影が選択された場合の動作の一部を示している。図5のステップS21では撮影モード選択スイッチ7の状態を読み込み、セルフタイマー撮影モード(あるいはリモコン撮影モード)またはポートレート撮影モードが選択されていると判定されればステップS24へ進み、これらの撮影モードがいずれも選択されていないと判定されればステップS22へ進む。ステップS22ではプリ発光を行うか否か判断し、プリ発光を行うと判定されればステップS23へ進み、プリ発光を行わないと判定されればステップS24へ進む。ステップS23ではストロボ撮影を行い、リターンする。
【0029】
ステップS24では輝度情報検出部1の輝度情報およびストロボ装置2の使用の有無を読み込み、ステップS25へ進む。ステップS25ではステップS24で読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS26へ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。ステップS26ではストロボ撮影を行い、ステップS27へ進む。ステップS27では赤目情報をフィルムFの撮影情報記録領域M2に写し込み、リターンする。
【0030】
第3の実施の形態では、セルフタイマー撮影モード(あるいはリモコン撮影モード)またはポートレート撮影モードが選択されている場合には、赤目発生の可能性があるものと判定されていれば(ステップS25)、プリ発光の有無と無関係に赤目情報を記録するようにしている(ステップS27)。また、セルフタイマー撮影モード(あるいはリモコン撮影モード)またはポートレート撮影モードが選択されていない場合には、プリ発光を行わない場合にのみ赤目情報を記録するようにしている(ステップS23、ステップS27)。このように、セルフタイマー撮影等の撮影モードが選択されている場合には、プリ発光を行う撮影駒についても後工程で赤目修正を行うようにしたのは、これらの撮影モードでは人物が被写体となる可能性が高いため、確実に赤目を排除できる処理を採るようにしたものである。プリ発光後のストロボ撮影では通常は赤目が生じないが、この場合においても稀に赤目が発生することがあるため、赤目が発生した場合にはプリンターP2での赤目修正により対処するようにしたものである。
【0031】
−第4の実施の形態−
以下、図6を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第4の実施の形態の動作について説明する。第4の実施の形態のカメラシステムの構成は第1の実施の形態のカメラシステムと同一であるため、その説明は省略する。
【0032】
図6のステップS31では輝度情報検出部1の輝度情報およびストロボ装置2の使用の有無を読み込み、ステップS32へ進む。ステップS32ではステップS31で読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS33へ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。
【0033】
ステップS33では修正モード選択スイッチ5の状態を読み込み、修正モードが選択されていると判定されればステップS35へ進み、修正モードが選択されていないと判定されればステップS34へ進む。ステップS34では発光モード選択スイッチ6の状態を読み込み、プリ発光モードが選択されていると判定されればステップS37へ進み、プリ発光モードが選択されていないと判定されればステップS35へ進む。
【0034】
ステップS35ではプリ発光を行わずにストロボ撮影を行い、ステップS36へ進む。ステップS36ではフィルムFの撮影情報記録領域M2に赤目情報を写し込んでリターンする。一方、ステップS37ではプリ発光を行いステップS38へ進む。ステップS38ではストロボ撮影を行いリターンする。
【0035】
このように、第4の実施の形態では修正モードが選択されておらず、かつプリ発光モードが選択されている場合には、プリ発光を行い赤目情報の記録を行わない(ステップS37、ステップS38)。また、修正モードが選択されている場合、またはプリ発光モードが選択されていない場合には、プリ発光を行わず赤目情報を記録する(ステップS35、ステップS36)。
【0036】
−第5の実施の形態−
以下、図7を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第5の実施の形態の動作について説明する。第5の実施の形態のカメラシステムの構成は第1の実施の形態のカメラシステムと同一であるため、その説明は省略する。
【0037】
図7のステップS41では輝度情報検出部1の輝度情報およびストロボ装置2の使用の有無を読み込み、ステップS42へ進む。ステップS42ではステップS41で読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS43へ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。
【0038】
ステップS43では修正モード選択スイッチ5の状態を読み込み、修正モードが選択されていると判定されればステップS44へ進み、修正モードが選択されていないと判定されればステップS45へ進む。ステップS44では発光モード選択スイッチ6の状態を読み込み、プリ発光モードが選択されていると判定されればステップS45へ進み、プリ発光モードが選択されていないと判定されればステップS47へ進む。
【0039】
ステップS45ではプリ発光を行いステップS46へ進む。ステップS46ではストロボ撮影を行いリターンする。一方、ステップS47ではプリ発光を行わずにストロボ撮影を行い、ステップS48へ進む。ステップS48ではフィルムFの撮影情報記録領域M2に赤目情報を写し込んでリターンする。
【0040】
このように、第5の実施の形態では修正モードが選択されている場合、またはプリ発光モードが選択されている場合には、プリ発光を行い赤目情報の記録を行わない(ステップS45、ステップS46)。また、修正モードが選択され、かつプリ発光モードが選択されていない場合には、プリ発光を行わず赤目情報を記録する(ステップS47、ステップS48)。
【0041】
−第6の実施の形態−
以下、図8〜図10を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は第1の実施の形態のカメラシステムで開示したシーケンス動作をデジタルカメラシステムに適用したものである。
【0042】
図8において101は光電変換素子(CCD)を用いた画像センサ、102は画像センサ101から出力されたアナログ信号を増幅するとともに、その信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、103はデジタル化された画像信号を高画質化する各種の処理、例えば画像のγ変換等を行うとともに、画像信号に対する圧縮処理(例えばJPEG等の規格に即した処理)の他、後述する赤目修正画像処理を行う画像処理回路である。104は画像信号を記憶するメモリであり、例えばノート型パーソナルコンピュータ等に挿脱されるICカード等が用いられる。105はメモリ104に蓄積された画像信号を外部プリンタ等に転送するための伝送装置、106は画像データおよび画像データの属性情報(例えば、撮影条件等)を表示する液晶モニタである。107は被写体の輝度が低い場合に撮影時に発光して被写体を照明するストロボ装置である。108は撮影時に押込まれるレリーズスイッチである。
【0043】
図8において、109は修正モード選択スイッチであり、赤目修正モードを選択するか否か、すなわち赤目が発生する撮影条件であると判定されたときに、赤目情報をメモリ104に記録するか否かを選択するためのスイッチである。赤目修正モードが選択されていない場合には、赤目が発生する撮影条件であると判定されたときでも赤目情報の記録は行われない。
【0044】
図8において、110はストロボ装置107の発光モードを切替えるための発光モード選択スイッチである。発光モード選択スイッチ110により、自動発光モード、強制発光モード、発光禁止モード、プリ発光モード(赤目軽減モード)等が選択できる。自動発光モードとは撮影条件に基づいてストロボ発光の有無を自動的に決定するモードであり、強制発光モードとは常にストロボ撮影を行うモードであり、発光禁止モードとはストロボ発光を行わずに撮影するモードであり、プリ発光モードとは赤目を軽減するために1回ストロボ発光を行った後、ストロボ撮影に移行するモードである。
【0045】
図8において、111は撮影モード選択スイッチであり、セルフタイマー撮影モード(あるいはリモコン撮影モード)、ポートレート撮影モード等が選択できる。ポートレートモードとは人物撮影(肖像撮影)に適するように撮影制御を行う撮影モードである。また、112は動作切換選択スイッチであり、撮影を可能とする画像記録モードと、画像の再生を可能とする画像再生モードとを択一的に切換えるスイッチである。
【0046】
図8において、113はカメラ各部を制御する中央演算処理装置であり、画像センサ101、A/D変換器102、画像処理回路103、メモリ104、伝送装置105、液晶モニタ106、ストロボ装置107、レリーズスイッチ108、修正モード選択スイッチ109、発光モード選択スイッチ110、撮影モード選択スイッチ111および動作切換スイッチ112と接続されている。
【0047】
次に、第6の実施の形態のカメラシステムにおける画像記録時(撮影時)の動作について説明する。図9(a)の画像記録時の動作は、画像記録モード(撮影を可能とするモード)が選択されているときにおいてレリーズスイッチ108がオンしたことを検出するとスタートし、ステップS51では輝度情報およびストロボ使用情報を読み込む。輝度情報は画像センサ101の出力信号に基づいて得られる撮影時における被写体の輝度を示す情報である。また、ストロボ使用情報は撮影時にストロボ装置107による発光を行うか否かを示す情報である。続くステップS52ではステップS51で読み込んだ情報に基き、赤目現象が発生する可能性のある撮影条件か否かを判断し、赤目が発生しうる撮影条件であると判定されればステップS53へ進み、赤目が発生し得ない撮影条件であると判定されれば不図示のルーチンへ進む。
【0048】
赤目現象はストロボ光に起因しているので、ストロボ装置107を使用しない撮影では発生しない。また、赤目現象は撮影環境が暗い場合に発生しやすいが、これは暗い場合に瞳孔の直径が大きくなるため、眼球内部へのストロボ光の入射光量および眼球内部からの反射光量のいずれも大きくなるからである。ステップS51では、このような赤目現象の発生する可能性を判定するのに必要な情報を読み込み、ステップS52において赤目現象の発生を予測するようにしたものである。
【0049】
次に、ステップS53では修正モード選択スイッチ109の状態を読み込み、赤目修正モードが選択されていると判定されればステップS55へ進み、赤目修正モードが選択されていないと判定されればステップS54へ進む。ステップS54ではプリ発光を行った後、ストロボ撮影を行い、リターンする。このステップS54ではストロボ発光により照明された被写体像を画像センサ101を介して取込み、被写体像をメモリ104に記録する。
【0050】
一方、ステップS55ではプリ発光をすることなくストロボ撮影を行い、ステップS56へ進む。このステップS55ではステップS54における動作と同様、画像センサ101を介して取込んだ被写体像をメモリ104に記録する。ステップS56ではステップS52における判定結果に基づき、赤目現象の発生の可能性があることを示す赤目情報をメモリ104に記録し、シーケンスを終了する。赤目情報はメモリ104のアドレス内にステップS55で記録した画像と互いに関連づけて記録される。例えば、図10に示すように撮影された各画像は、ヘッダー情報001A,001B,・・・に基づいてグループ化される。図10では「001」の番号でグループ化された一の画像に関する記録情報を示している。
【0051】
図9(a)ではステップS54において撮影を行った場合には、その後に赤目情報の記録を行わないようにしているが、この場合もプリ発光が禁止された場合(ステップS55、ステップS56)と同様に、赤目情報の写し込みを行うようにしてもよい。
【0052】
次に、画像再生時における動作について説明する。図9(b)の画像再生時の動作は画像再生モードが選択されているときに実行される。図9(b)のステップS61では、操作者の入力操作により指定された再生駒の画像および記録情報をメモリ104から読み込む。ステップS62ではステップS61において読み込んだ記録情報に赤目情報が含まれているか否か判断し、赤目情報が含まれていると判定されればステップS63へ進み、赤目情報が含まれていないと判定されればステップS65へ進む。
【0053】
ステップS63では選択された駒の画像について赤目修正画像処理を行う。ステップS63の赤目修正画像処理では赤目現象が発生している眼の領域を抽出し、その領域を黒色に変換する。具体的には、例えば、周知の画像処理により選択された駒の画像の中から眼の領域を抽出し赤目修正領域をn行m列のマトリクス領域として決定する。そして、赤目修正領域が決定されたら、1行1列の画素から画像を1行ずつ走査し、赤色が検出された画素を黒に変換する。眼を抽出するにあたっては、例えば、白色および黒色の領域の配置および形状等を検出し、これに基づいて眼の領域を抽出することができる。撮影距離が一定値以下の場合に限って赤目修正画像処理を行うようにし、撮影距離が一定値以上の場合には人物撮影であっても赤目が目立たないので、眼の領域の抽出を行わないようにしてもよい。
【0054】
また、赤目修正処理に先立ち、操作者が修正領域を指定できるようにしてもよい。例えば、液晶モニタ106で画像を表示した状態において操作者がペン入力等で眼の部分を含むような領域を指定できるように構成し、指定された領域について上述の抽出処理および色の変換処理を行うようにすればよい。修正領域を予め指定することにより不必要な部分についての抽出処理等が不要になるので、赤目修正処理の時間を短縮できる。
【0055】
続いてステップS64ではメモリ104に記録された画像データを赤目修正処理後の画像データに書き換え、ステップS65へ進む。ステップS65では選択された画像を液晶モニタ106に再生表示するとともに、その画像が伝送装置105を介して出力される。ここでは、ステップS63、ステップS64において赤目修正処理されている場合には、修正後の画像が再生される。
【0056】
第6の実施の形態のカメラシステムでは、赤目修正モードが選択されている場合には撮影時のプリ発光を禁止し(ステップS55)、画像再生時に赤目修正すべく赤目情報をメモリ104に記録するようにしている(ステップS56)。プリ発光を行わずストロボ撮影をする場合には、赤目が写し込まれる可能性があるが、赤目修正を行うことが予定されている場合には、プリ発光を省略しても修正により最終的には再生画像に赤目の部分が残らないため問題はない。したがって第6の実施の形態では、赤目修正モードの選択と無関係にプリ発光を行う場合と比べて、電力消費を抑制することができる。
【0057】
赤目修正画像処理を行うタイミングは画像再生時に限定されない。
【0058】
−第7の実施の形態−
以下、図11を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第7の実施の形態の動作について説明する。第7の実施の形態のカメラシステムの構成は第6の実施の形態のカメラシステムと同一であるため、その説明は省略する。第7の実施の形態は第2の実施の形態のカメラシステムで開示したシーケンス動作をデジタルカメラシステムに適用したものである。
【0059】
図11のステップS11Aでは輝度情報およびストロボ使用情報を読み込み、ステップS12Aへ進む。ステップS12AではステップS11Aで読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS13Aへ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。
【0060】
ステップS13Aでは発光モード選択スイッチ110の状態を読み込み、プリ発光モードが選択されていないと判定されればステップS14Aへ進む。ステップS14Aではプリ発光を行わずにストロボ撮影を行い、ステップS15Aへ進む。ステップS15ではメモリ104に赤目情報を記録してリターンする。一方、ステップS13Aにおいてプリ発光モードが選択されていると判定されればステップS16Aへ進み、ステップS16Aではプリ発光を行った後、ストロボ撮影を行ってリターンする。
【0061】
第7の実施の形態では、プリ発光モードが選択されている場合には、撮影に際して赤目情報をメモリ104に記録しないようにしている。プリ発光モードが選択されている場合にはプリ発光が行われるため(ステップS16A)、赤目が発生する可能性が極めて低く、赤目修正の必要がない。このため、第7の実施の形態ではこのような場合には再生時における赤目修正を行わないようにして、処理の簡略化を図っている。
【0062】
−第8の実施の形態−
以下、図12を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第8の実施の形態の動作について説明する。第8の実施の形態のカメラシステムの構成は第6の実施の形態のカメラシステムと同一であるため、その説明は省略する。第8の実施の形態は第3の実施の形態のカメラシステムで開示したシーケンス動作をデジタルカメラシステムに適用したものである。
【0063】
図12はストロボ撮影が選択された場合の動作の一部を示している。図12のステップS21Aでは撮影モード選択スイッチ111の状態を読み込み、セルフタイマー撮影モード(あるいはリモコン撮影モード)またはポートレート撮影モードが選択されていると判定されればステップS24Aへ進み、これらの撮影モードがいずれも選択されていないと判定されればステップS22Aへ進む。ステップS22Aではプリ発光を行うか否か判断し、プリ発光を行うと判定されればステップS23Aへ進み、プリ発光を行わないと判定されればステップS24Aへ進む。ステップS23Aではストロボ撮影を行い、リターンする。
【0064】
ステップS24Aでは輝度情報およびストロボ使用情報を読み込み、ステップS25Aへ進む。ステップS25AではステップS24Aで読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS26Aへ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。ステップS26Aではストロボ撮影を行い、ステップS27Aへ進む。ステップS27Aでは赤目情報をメモリ104に記録し、リターンする。
【0065】
第8の実施の形態では、セルフタイマー撮影モード(あるいはリモコン撮影モード)またはポートレート撮影モードが選択されている場合には、赤目発生の可能性があるものと判定されていれば(ステップS25A)、プリ発光の有無と無関係に赤目情報を記録するようにしている(ステップS27A)。また、セルフタイマー撮影モード(あるいはリモコン撮影モード)またはポートレート撮影モードが選択されていない場合には、プリ発光を行わない場合にのみ赤目情報を記録するようにしている(ステップS23A、ステップS27A)。このように、セルフタイマー撮影等の撮影モードが選択されている場合には、プリ発光を行う撮影駒についても再生時に赤目修正を行うようにしたのは、これらの撮影モードでは人物が被写体となる可能性が高いため、確実に赤目を排除できる処理を採るようにしたものである。プリ発光後のストロボ撮影では通常は赤目が生じないが、この場合においても稀に赤目が発生することがあるため、赤目が発生した場合には再生時の赤目修正により対処するようにしたものである。
【0066】
−第9の実施の形態−
以下、図13を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第9の実施の形態の動作について説明する。第9の実施の形態のカメラシステムの構成は第6の実施の形態のカメラシステムと同一であるため、その説明は省略する。第9の実施の形態は第4の実施の形態のカメラシステムで開示したシーケンス動作をデジタルカメラシステムに適用したものである。
【0067】
図13のステップS31Aでは輝度情報およびストロボ使用情報を読み込み、ステップS32Aへ進む。ステップS32AではステップS31Aで読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS33Aへ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。
【0068】
ステップS33Aでは修正モード選択スイッチ109の状態を読み込み、修正モードが選択されていると判定されればステップS35Aへ進み、修正モードが選択されていないと判定されればステップS34Aへ進む。ステップS34Aでは発光モード選択スイッチ110の状態を読み込み、プリ発光モードが選択されていると判定されればステップS37Aへ進み、プリ発光モードが選択されていないと判定されればステップS35Aへ進む。
【0069】
ステップS35Aではプリ発光を行わずにストロボ撮影を行い、ステップS36Aへ進む。ステップS36Aではメモリ104に赤目情報を写し込んでリターンする。一方、ステップS37Aではプリ発光を行いステップS38Aへ進む。ステップS38Aではストロボ撮影を行いリターンする。
【0070】
このように、第9の実施の形態では修正モードが選択されておらず、かつプリ発光モードが選択されている場合には、プリ発光を行い赤目情報の記録を行わない(ステップS37A、ステップS38A)。また、修正モードが選択されている場合、またはプリ発光モードが選択されていない場合には、プリ発光を行わず赤目情報を記録する(ステップS35A、ステップS36A)。
【0071】
−第10の実施の形態−
以下、図14を用いて、本発明による赤目修正に対応可能なカメラシステムの第10の実施の形態の動作について説明する。第10の実施の形態のカメラシステムの構成は第6の実施の形態のカメラシステムと同一であるため、その説明は省略する。第10の実施の形態は第5の実施の形態のカメラシステムで開示したシーケンス動作をデジタルカメラシステムに適用したものである。
【0072】
図14のステップS41Aでは輝度情報およびストロボ使用情報を読み込み、ステップS42Aへ進む。ステップS42AではステップS41Aで読み込まれた情報に基づいて赤目が発生しうる撮影条件か否か判断し、赤目発生の可能性があるものと判定されればステップS43Aへ進み、赤目発生の可能性がないものと判定されれば不図示のルーチンへ飛ぶ。
【0073】
ステップS43Aでは修正モード選択スイッチ109の状態を読み込み、修正モードが選択されていると判定されればステップS44Aへ進み、修正モードが選択されていないと判定されればステップS45Aへ進む。ステップS44Aでは発光モード選択スイッチ110の状態を読み込み、プリ発光モードが選択されていると判定されればステップS45Aへ進み、プリ発光モードが選択されていないと判定されればステップS47Aへ進む。
【0074】
ステップS45Aではプリ発光を行いステップS46Aへ進む。ステップS46Aではストロボ撮影を行いリターンする。一方、ステップS47Aではプリ発光を行わずにストロボ撮影を行い、ステップS48Aへ進む。ステップS48Aではメモリ104に赤目情報を記録してリターンする。
【0075】
このように、第10の実施の形態では修正モードが選択されている場合、またはプリ発光モードが選択されている場合には、プリ発光を行い赤目情報の記録を行わない(ステップS45A、ステップS46A)。また、修正モードが選択され、かつプリ発光モードが選択されていない場合には、プリ発光を行わず赤目情報を記録する(ステップS47A、ステップS48A)。
【0076】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、記録動作切換手段によって赤目発生条件記録手段の動作を禁止している場合にはプリ発光手段の動作を許可し、記録動作切換手段によって赤目発生条件記録手段の動作をさせている場合にはプリ発光手段の動作を禁止するようにしたので、プリ発光手段の消費電力を抑制できる。
請求項2に記載の発明によれば、修正動作切換手段によって修正手段の動作を禁止している場合にはプリ発光手段の動作を許可し、修正動作切換手段によって修正手段の動作をさせている場合にはプリ発光手段の動作を禁止するようにしたので、プリ発光手段の消費電力を抑制できる。
請求項3に記載の発明によれば、プリ発光動作切換手段によってプリ発光手段の動作を禁止している場合には赤目発生条件記録手段を動作させ、プリ発光動作切換手段によってプリ発光手段の動作を許可している場合には赤目発生条件記録手段の動作を禁止するので、カメラシステムにおける処理を簡略化することができる。
請求項4に記載の発明によれば、セルフタイマー撮影選択手段によってセルフタイマー撮影が選択された撮影駒についてはプリ発光手段によるプリ発光の有無にかかわりなく修正指示情報記録手段を動作させ、セルフタイマー撮影選択手段によってセルフタイマー撮影が選択されなかった撮影駒についてはプリ発光手段によるプリ発光をしない場合にのみ修正指示情報記録手段を動作させるようにしたので、赤目を確実に排除することができる。
請求項5に記載の発明によれば、リモートコントロール撮影選択手段によってリモートコントロール撮影が選択された撮影駒についてはプリ発光手段によるプリ発光の有無にかかわりなく修正指示情報記録手段を動作させ、リモートコントロール撮影選択手段によってリモートコントロール撮影が選択されなかった撮影駒についてはプリ発光手段によるプリ発光をしない場合にのみ修正指示情報記録手段を動作させるようにしたので、赤目を確実に排除することができる。
請求項6に記載の発明によれば、人物撮影専用モード選択手段によって人物撮影専用モードが選択された撮影駒についてはプリ発光手段によるプリ発光の有無にかかわりなく修正指示情報記録手段を動作させ、人物撮影専用モード選択手段によって人物撮影専用モードが選択されなかった撮影駒についてはプリ発光手段によるプリ発光をしない場合にのみ修正指示情報記録手段を動作させるようにしたので、赤目を確実に排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のカメラシステムを示すブロック図。
【図2】銀塩フィルムを示す図。
【図3】第1の実施の形態のカメラシステムの動作を示す図であり、(a)は撮影時における動作を示すフローチャート、(b)はプリント時における動作を示すフローチャート。
【図4】第2の実施の形態のカメラシステムの動作を示すフローチャート。
【図5】第3の実施の形態のカメラシステムの動作を示すフローチャート。
【図6】第4の実施の形態のカメラシステムの動作を示すフローチャート。
【図7】第5の実施の形態のカメラシステムの動作を示すフローチャート。
【図8】第6の実施の形態のカメラシステムを示すブロック図。
【図9】第6の実施の形態のカメラシステムの動作を示す図であり、(a)は撮影時における動作を示すフローチャート、(b)は再生時における動作を示すフローチャート。
【図10】赤目情報のメモリへの記録方法を示す図。
【図11】第7の実施の形態のカメラシステムの動作を示すフローチャート。
【図12】第8の実施の形態のカメラシステムの動作を示すフローチャート。
【図13】第9の実施の形態のカメラシステムの動作を示すフローチャート。
【図14】第10の実施の形態のカメラシステムの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
2 ストロボ装置
4 情報記録部
5 修正モード選択スイッチ
6 発光モード選択スイッチ
7 撮影モード選択スイッチ
103 画像処理回路
104 メモリ
107 ストロボ装置
109 修正モード選択スイッチ
Claims (6)
- 撮影に際して赤目現象が発生しうる撮影条件か否かを検知し、赤目現象が発生しうる条件である旨を撮影駒と関連付けて記録する赤目発生条件記録手段と、
前記赤目発生条件記録手段の動作の有無を切換える記録動作切換手段と、
赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段とを備え、
前記記録動作切換手段によって前記赤目発生条件記録手段の動作を禁止している場合には、前記プリ発光手段の動作を許可し、前記記録動作切換手段によって前記赤目発生条件記録手段の動作をさせている場合には前記プリ発光手段の動作を禁止するようにしたことを特徴とする赤目修正に対応可能なカメラシステム。 - 撮影に際して赤目現象が発生しうる撮影条件であると判定された撮影駒について撮影画像の赤目部分の画像データを修正する修正手段と、
前記修正手段の動作の有無を切換える修正動作切換手段と、
赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段とを備え、
前記修正動作切換手段によって前記修正手段の動作を禁止している場合には、前記プリ発光手段の動作を許可し、前記修正動作切換手段によって前記修正手段の動作をさせている場合には前記プリ発光手段の動作を禁止するようにしたことを特徴とする赤目修正に対応可能なカメラシステム。 - 撮影に際して赤目現象が発生しうる撮影条件か否かを検知し、赤目現象が発生しうる条件である旨を撮影駒と関連付けて記録する赤目発生条件記録手段と、
赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段と、
前記プリ発光手段の動作の有無を切換えるプリ発光動作切換手段と、
前記プリ発光動作切換手段によって前記プリ発光手段の動作を禁止している場合には前記赤目発生条件記録手段を動作させ、前記プリ発光動作切換手段によって前記プリ発光手段の動作を許可している場合には前記赤目発生条件記録手段の動作を禁止するようにしたことを特徴とする赤目修正に対応可能なカメラシステム。 - 赤目修正すべき旨を指示する修正指示情報を撮影駒と関連付けて記録する修正指示情報記録手段と、
赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段と、
セルフタイマー撮影およびセルフタイマー撮影でない撮影を択一的に選択するセルフタイマー撮影選択手段とを備え、
前記セルフタイマー撮影選択手段によってセルフタイマー撮影が選択された撮影駒については前記プリ発光手段によるプリ発光の有無にかかわりなく前記修正指示情報記録手段を動作させ、前記セルフタイマー撮影選択手段によってセルフタイマー撮影が選択されなかった撮影駒については前記プリ発光手段によるプリ発光をしない場合にのみ前記修正指示情報記録手段を動作させるようにしたことを特徴とする赤目修正に対応可能なカメラシステム。 - 赤目修正すべき旨を指示する修正指示情報を撮影駒と関連付けて記録する修正指示情報記録手段と、
赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段と、
リモートコントロール撮影およびリモートコントロール撮影でない撮影を択一的に選択するリモートコントロール撮影選択手段とを備え、
前記リモートコントロール撮影選択手段によってリモートコントロール撮影が選択された撮影駒については前記プリ発光手段によるプリ発光の有無にかかわりなく前記修正指示情報記録手段を動作させ、前記リモートコントロール撮影選択手段によってリモートコントロール撮影が選択されなかった撮影駒については前記プリ発光手段によるプリ発光をしない場合にのみ前記修正指示情報記録手段を動作させるようにしたことを特徴とする赤目修正に対応可能なカメラシステム。 - 赤目修正すべき旨を指示する修正指示情報を撮影駒と関連付けて記録する修正指示情報記録手段と、
赤目現象が発生しうる条件下で、撮影直前に赤目軽減のためのプリ発光を行うプリ発光手段と、
人物撮影専用モードおよび人物撮影専用モードでない撮影モードを択一的に選択する人物撮影専用モード選択手段とを備え、
前記人物撮影専用モード選択手段によって人物撮影専用モードが選択された撮影駒については前記プリ発光手段によるプリ発光の有無にかかわりなく前記修正指示情報記録手段を動作させ、前記人物撮影専用モード選択手段によって人物撮影専用モードが選択されなかった撮影駒については前記プリ発光手段によるプリ発光をしない場合にのみ前記修正指示情報記録手段を動作させるようにしたことを特徴とする赤目修正に対応可能なカメラシステム。
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JP29551297A JP3948080B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 赤目修正に対応可能なカメラシステム |
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JPH11133489A JPH11133489A (ja) | 1999-05-21 |
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JP29551297A Expired - Lifetime JP3948080B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 赤目修正に対応可能なカメラシステム |
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1997
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