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JP3942338B2 - ステアリングホイールのホーンスイッチ - Google Patents

ステアリングホイールのホーンスイッチ Download PDF

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JP3942338B2
JP3942338B2 JP2000140797A JP2000140797A JP3942338B2 JP 3942338 B2 JP3942338 B2 JP 3942338B2 JP 2000140797 A JP2000140797 A JP 2000140797A JP 2000140797 A JP2000140797 A JP 2000140797A JP 3942338 B2 JP3942338 B2 JP 3942338B2
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勇治 関冨
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Toyoda Gosei Co Ltd
Matsuo Industries Inc
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    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/203Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns
    • B60R21/2035Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns using modules containing inflator, bag and cover attachable to the steering wheel as a complete sub-unit
    • B60R21/2037Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns using modules containing inflator, bag and cover attachable to the steering wheel as a complete sub-unit the module or a major component thereof being yieldably mounted, e.g. for actuating the horn switch or for protecting the driver in a non-deployment situation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のステアリングホイールに配置されるホーンスイッチに関し、詳しくは、ホーンスイッチ操作時に押し下げる可動側部材側を、下方への移動を許容して、固定側部材側に連結させる連結ボルトを備えて構成されるホーンスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、この種のホーンスイッチでは、特開平10−106382号公報等で知られているように、固定側接点を有してステアリングホイール本体側に支持される固定側部材と、ホーンパッド側に連結される可動側部材と、を備えて構成されていた。可動側部材は、固定側接点と接触することによりホーンを作動可能な可動側接点を有して、固定側部材の上方に配置されていた。
【0003】
そして、固定側部材と可動側部材との間には、可動側接点を固定側接点から離隔させるように上方へ付勢するばねが、配設されるとともに、可動側部材の下方への移動を許容して可動側接点の固定側接点からの離隔距離を規定するように、固定側部材側に可動側部材側を連結させる連結ボルトが、配設されていた。連結ボルトは、固定側部材の下面側に当接する頭部と、頭部から上方に延びて可動側部材側のねじ孔に締結される軸部と、を備えていた。
【0004】
しかし、従来の連結ボルトは、固定側部材の下方から固定側部材を貫通して可動側部材に締結されるように構成されており、緩めば落下してしまう虞れが生じていた。
【0005】
また、連結ボルトの締結時には、固定側部材と可動側部材とをずれないように位置決めして、固定側部材を挿通させて連結ボルトを可動側部材側のねじ孔に締結させることとなり、従来は、可動側部材側のねじ孔の周囲に、複数の位置決め孔を設け、それらの位置決め孔に所定の位置決め突起を嵌めて、連結ボルトを可動側部材に締結させていた。
【0006】
しかしながら、連結ボルトは、ステアリングホイール全体で複数配設され、かつ、回して可動側部材に締結させることから、可動側部材が締め付け時のトルクを受けて回る場合もあり、その場合には、他の連結ボルトの締結部位で、位置決め孔から位置決め突起が抜けて、位置ずれを生ずることとなり、連結ボルトの締結作業に手間がかかることとなっていた。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、緩んでも連結ボルトの落下を防止でき、また、連結ボルトの締結作業が容易となるステアリングホイールのホーンスイッチを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るホーンスイッチは、固定側接点を有してステアリングホイール本体側に支持される固定側部材と、
前記固定側接点と接触することによりホーンを作動可能な可動側接点を有して、前記固定側部材の上方に配置される可動側部材と、
前記固定側部材と前記可動側部材との間に配設されて前記可動側接点を前記固定側接点から離隔させるように上方へ付勢するばねと、
前記可動側部材の下方への移動を許容して前記可動側接点の前記固定側接点からの離隔距離を規定するように、前記固定側部材側に前記可動側部材側を連結させる連結ボルトと、
を備えて構成され、
前記連結ボルトが、前記固定側部材の下面側に当接する頭部と、該頭部から上方に延びて前記可動側部材側のねじ孔に締結される軸部と、を備えて構成されるステアリングホイールのホーンスイッチであって、
前記固定側部材が、前記ステアリングホイール本体側に接続される固定側基部と、該固定側基部に連結されて前記固定側接点を支持する固定側支持材と、を備えて構成され、
前記固定側支持材が、前記固定側基部の取付孔に結合可能な結合部を備えるとともに、前記結合部の結合時における前記固定側基部の下面側に突出する部位に、前記可動側部材側に締結可能に前記連結ボルトの前記頭部の下面側を係止して、前記固定側支持材に前記連結ボルトを仮止め可能な係止脚を備えて構成され、
前記可動側部材が、ホーンスイッチ押下げ操作用のパッドに接続されて前記ねじ孔を有した可動側基部と、該可動側基部に連結されて前記可動側接点を支持する可動側支持材と、を備えて構成され、
前記固定側接点、前記可動側接点、前記固定側支持材、前記可動側支持材、及び、前記ばねが、前記連結ボルトの軸部を挿通可能な挿通孔を備えた略筒形状に形成され、
前記固定側接点と前記可動側接点とを各々支持した前記固定側支持材と前記可動側支持材とが、それぞれ、前記ばねの下端と上端とを支持するばね座を備えるとともに、前記ばねを前記ばね座間に介在させた状態で、かつ、前記可動側支持材の下方への移動を許容した状態で、スイッチアッセンブリーを形成可能に、相互に係合される係合部を備え、
前記可動側支持材が、前記ばねの上端を支持する前記ばね座の外周縁から下方に筒状に延びて、ホーンスイッチ操作時における前記固定側接点と前記可動側接点との相互の接触部位の周囲を、非操作時の状態も含めて、覆い可能な筒状のカバー部を備え、
前記可動側支持材の前記係合部が、前記カバー部の下端外周から突設されて、先端を上方へ屈曲させた係止片部として形成され、
前記固定側支持材の前記係合部が、前記ばねの下端を支持する前記ばね座の外周縁から上方へ突設されて、前記係止片部を係止するリング部として形成されていることを特徴とする。
【0012】
さらにまた、前記可動側部材は、エアバッグ装置を連結させて支持するように構成しても良い。
【0013】
【発明の効果】
本発明に係るホーンスイッチでは、連結ボルトが、可動側部材側のねじ孔に締結可能に頭部の下面側を係止されて、固定側部材に仮止めされており、緩んでも、頭部の下面側を係止される状態となって、落下する虞れが生じない。
【0014】
勿論、可動側部材側への締結時には、連結ボルトが、頭部下面側を係止された状態で固定側部材に仮止めされているだけであり、頭部から延びる軸部側は、可動側部材側のねじ孔側へ延びており、単にドライバー等の治具を連結ボルトの頭部に装着させて、押し付けつつ回せば、連結ボルトの軸部がねじ孔に嵌まって位置決めされ、支障なく、連結ボルトを可動側部材側に締結することができる。
【0015】
したがって、本発明に係るステアリングホイールのホーンスイッチでは、緩んでも連結ボルトの落下を防止でき、また、連結ボルトの締結作業を容易に行なうことができる。
【0016】
そして固定側接点を支持する固定側支持材における結合部を、固定側基部の取付孔に結合させれば、固定側支持材に設けられて連結ボルトを仮止め可能な係止脚が、固定側基部に取り付けられることから、固定側部材側に、別途、連結ボルトの仮止め用の部材を組み付けなくとも良く、ホーンスイッチの構成部品点数と組立工数とを低減することができる。
【0017】
また固定側接点と可動側接点とを各々支持した固定側支持材と可動側支持材とを、ばねを間に介在させた状態で、かつ、可動側支持材の下方への移動を許容した状態で、相互に係合させて、スイッチアッセンブリーを形成しておけば、固定側・可動側接点、固定側・可動側支持材、及び、ばねを、紛失せずに管理することができて、その後の固定側基部等への取り付け等の取り扱いに便利となる。勿論、スイッチアッセンブリーを構成する固定側・可動側接点、固定側・可動側支持材、及び、ばねは、連結ボルトの軸部を挿通可能な挿通孔を備えた略筒形状としているため、固定側部材側に仮止めされる連結ボルトと干渉する虞れはない。
【0018】
さらに、可動側支持材に設けられたカバー部が、非操作時の状態も含めて、ホーンスイッチ操作時における固定側接点と可動側接点との相互の接触部位の周囲を覆っていることから、ホーンスイッチ操作時における固定側接点と可動側接点との相互の接触部位間に、異物が侵入することを防止することができる。
【0019】
そして、請求項2に記載したように構成する場合には、エアバッグ装置とホーンスイッチとを予め組み付けておいて、ホーンスイッチの固定側部材を利用して、エアバッグ装置ごと、ステアリングホイール本体に取り付けることが可能となるため、ステアリングホイールの組み立てが容易となる。すなわち、小さなホーンスイッチを大きなステアリングホイール本体側に直接組み付ける場合には、ステアリングホイール本体のリング部が干渉する等して、組み付け難いが、ステアリングホイール本体より小さなエアバッグ装置に対して、ホーンスイッチを組み付ける場合には、干渉する部位が少なく、容易に組み付けることができ、落下等しても、その部品を見付け易いからである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
実施形態のホーンスイッチHが使用されるステアリングホイールWは、図1〜3に示すように、円環状のリング部Rと、リング部Rの中央に配置されるボス部Bと、リング部Rとボス部Bとを連結する3本のスポーク部Sと、を備えて構成され、構成部品上では、ステアリングホイール本体1と、ボス部Bの上部に配置されるエアバッグ装置10と、ステアリングホイール本体1に接続されてエアバッグ装置10を支持するホーンスイッチHと、から構成されている。
【0022】
ステアリングホイール本体1とは、エアバッグ装置10とホーンスイッチHとを除いた部位を言い、リング部R・ボス部B・スポーク部Sの各部を連結するように配置される芯金2を備えて、芯金2におけるリング部芯金3とリング部芯金3側の各スポーク部芯金5とには、合成樹脂製の被覆層6が被覆されている。ボス部Bの部位の芯金4は、図示しないステアリングシャフトと接続される鋼製のボス4aと、ボス4aの周囲を覆ってリング部芯金3やスポーク部芯金5と一体的に形成されるアルミニウム合金等からなる被覆部4bと、から構成されている。なお、ステアリングホイール本体1は、ボス部Bの下部を覆うように、芯金2にねじ止めされるロアカバー7を備えて構成されている。
【0023】
エアバッグ装置10は、図2・3に示すように、膨張可能に折り畳まれた袋状のエアバッグ11、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレーター13、折り畳まれたエアバッグ11を覆うパッド14、及び、エアバッグ11・インフレーター13・パッド14を保持するバッグホルダ15、を備えて構成されている。
【0024】
インフレーター13は、上部にガス吐出口13bを備えた略円柱状の本体部13aと、本体部13aの外周面から突出するフランジ部13cと、を備えて構成されている。
【0025】
パッド14は、合成樹脂製として、エアバッグ11の膨張時に所定部位を破断させる天井壁部14aと、天井壁部14aの外周縁付近から下方へ延びる略六角筒形状の側壁部14bと、を備えて構成されている。側壁部14bの内周面には、所定位置に、後述するバッグホルダ15の側壁部17に設けられた係止爪17aを係止させる係止部14c(図2参照)が形成されている。また、天井壁部14aの下面には、後述するバッグホルダ15の取付片部18(可動側基部43)に当接する図示しない複数のリブが形成されている。
【0026】
バッグホルダ15によるエアバッグ11とインフレーター13との保持は、エアバッグ11内に配置される円環状のリテーナ12が下方へ延びる4本のボルト12a(図3・4参照)を備え、これらのボルト12aをエアバッグ11・バッグホルダ15・インフレーター13のフランジ部13cに貫通させてナット12b止めすることにより、行なっている。また、バッグホルダ15によるパッド14の保持は、パッド側壁部14bのリベット19止めと、係止爪17aの係止部14cへの係止と、により行なっている。
【0027】
バッグホルダ15は、図2〜5に示すように、軽量化と形状賦形性を考慮してマグネシウム等からなるダイカスト製とし、中央にインフレーター本体部13aを下方から挿入可能な挿通孔16aを備えた横板部16と、横板部16の前縁側や後縁付近の左右両側から上下方向に延びる側壁部17と、を備えて構成されている。横板部16の挿通孔16aの周囲には、リテーナ12の各ボルト12aを挿通させる貫通孔16bが形成されている。
【0028】
各側壁部17には、所定位置に、パッド側壁部14bの係止部14cに係止される係止爪17aが形成され、また、所定位置に、パッド側壁部14bをリベット19止めする際の取付孔17b(図2参照)が形成されている。
【0029】
各側壁部17の上端には、外方へ横方向に延びる3つの取付片部18が形成され、これらの各取付片部18は、ホーンスイッチHの後述する可動側基部43を構成するものであり、各可動側基部43には、後述する連結ボルト53を締結するためのねじ孔43aが形成されている。
【0030】
また、バッグホルダ15には、ホーン作動回路の正極側に導通するように、図示しないリード線が結線されている。
【0031】
実施形態のホーンスイッチHは、図1〜4に示すように、各スポーク部Sの近傍におけるパッド14周縁の裏面側の3箇所に配設されており、それぞれ、図11・16に示すように、固定側部材21、可動側部材41、ばね39、及び、連結ボルト53を備えて構成されている。固定側部材21は、固定側接点37を有してステアリングホイール本体1側に支持され、可動側部材41は、固定側接点37と接触することによりホーンを作動可能な可動側接点51を有して、固定側部材21の上方に配置されている。ばね39は、コイルばねとして、固定側部材21と可動側部材41との間に配設されて可動側接点51を固定側接点37から離隔させるように上方へ付勢している。連結ボルト53は、可動側部材41の下方への移動を許容して可動側接点51の固定側接点37からの離隔距離を規定するように、固定側部材21側に可動側部材41側を連結させている。
【0032】
また、固定側部材21は、図11・16に示すように、ステアリングホイール本体1側に接続される固定側基部25と、固定側基部25に連結されて固定側接点37を支持する固定側支持材29と、を備えて構成されている。
【0033】
なお、実施形態の場合、3箇所の固定側基部25は、図1・4・6に示すように、1つの板金製の固定側プレート22に連結されて形成されており、固定側プレート22は、上方から見てU字形の連結杆部23と、連結杆部23から上方へ延びる3つの縦板部24と、各縦板部24の上端から横方向の外方へ延びる3つの固定側基部25と、を備えて構成されている。
【0034】
そして、各固定側基部25の中央には、それぞれ、円形の孔の対称的な位置の両縁に略直角三角形の孔の斜辺側を付けたような形状で開口した取付孔25aが、形成され、取付孔25aの周囲には、2つの係止孔25bが貫通されている。また、各固定側基部25の外縁側には、スポーク部Sの被覆層6に当接して支持される支持片部26が形成されている。
【0035】
さらに、ステアリングホイールWの前方側となる2つの固定側基部25L・25Rには、図3・4・6に示すように、それぞれ、外方の縁から下方へ延びる接続片部27が形成され、各接続片部27には、ナット27bが固着されて、固定側基部25L・25R(固定側プレート22)をスポーク部芯金5L・5Rにボルト8止めさせるためのねじ孔27aが形成されている。
【0036】
各固定側支持材29は、図7〜11・15・16に示すように、ポリアセタール等の絶縁性を有した合成樹脂からなって、中央に挿通孔30aを貫通させた略円筒形状に形成されている。そして、略円筒状の筒状部30の下部には、半径方向外方へ延びるフランジ部31と係止板部34とが、上下方向に間隔を空けて、配設されている。
【0037】
フランジ部31は、円環状として、90°ずつずれた位置の4箇所に、上下方向に貫通する貫通孔31aが形成されている。各貫通孔31aには、固定側接点37の後述する接触部37eの突出部37fが挿通されている。また、フランジ部31には、筒状部30を中心とする対称の位置に、固定側接点37の後述する切り起こし爪37dを係止する係止環部31bが形成されている。さらに、フランジ部31の外周縁には、各貫通孔31aの近傍の位置に、上方へ延びる4つのリング部32が突設されている。各リング部32は、可動側支持材45の後述する係止片部49を係止する係合部を構成するものであり、各係止片部49を係止させることにより、スイッチアセンブリーAを形成することができるように構成されている。なお、フランジ部31は、固定側接点37の接触部37eを介在させて、コイルばね39の下端を支持するばね座の役目も果たす。
【0038】
係止板部34は、筒状部30の下端面と併せて、固定側基部25の取付孔25aの開口形状に対応するように、三角板形状として、筒状部30を中心とする対称の位置に、2つ配設されている。各係止板部34の上面には、略半球状の係止突起34aが形成されている。
【0039】
そして、各係止板部34には、下面から下方へ突出する係止脚35がそれぞれ形成されており、これらの係止脚35は、軸部35bの下端で内側に曲る鉤部35aが、連結ボルト53の後述する頭部54の下面を係止することとなる。なお、各係止脚35の軸部35bの長さは、頭部54の長さより長く、鉤部35aで頭部54を係止した状態では、連結ボルト53の後述する雄ねじ部57の上端が、スイッチアッセンブリーAの後述する可動側支持材45から僅かに突出する長さとしている。
【0040】
フランジ部31と係止板部34との間隔は、固定側基部25の板厚と略等しく設定されており、フランジ部31と係止板部34とそれらの間の筒状部30とは、固定側支持材29を固定側基部25の取付孔25aにバヨネット結合させる結合部33を構成している。すなわち、係止板部34・34と筒状部30の下部とを、取付孔25aに貫通させ、さらに、取付孔25aの周縁をフランジ部31と係止板部34との間で挟持するように、固定側支持材29を90°回転させて、固定支持材29は、固定側基部25の取付孔25aにバヨネット結合されることとなる。なお、その結合時、各係止板部34の係止突起34aは、固定側基部25の係止孔25bに嵌合され、固定側支持材29が周方向に回り止めされることとなる。また、筒状部30の下端面には、バヨネット結合時に、固定側支持材29を回転させやすいように、治具等を嵌め込む凹部30bが形成されている。
【0041】
固定側接点37は、図7〜11・14・16に示すように、ばね鋼から形成されて、中央に挿通孔37aを貫通させて、固定側支持材29の筒状部30の上端に対応した略円環状の本体部37bを、上端に備えるとともに、本体部37bの両縁から下方へ延びる縦壁部37c・37cを備え、さらに、各縦壁部37cの下端における両側から、ヒレ状に延びる4つの接触部37eを備えて構成されている。各縦壁部37cには、上端側を切り離した切り起こし爪37dが形成されている。また、各接触部37eには、下方へ隆起するように突出する突出部37fが形成されている。固定側接点37は、固定側支持材29の筒状部30に、接触部37eを下方にして、縦壁部37c・37c間を嵌め込み、各切り起こし爪37dを係止環部31bに係止させることにより、上方への抜けを防止されて、固定側支持材29に組み付けられることとなる。この組付時、本体部37bは、固定側支持材29の筒状部30の上端面に支持され、各接触部37eの突出部37fは、固定側支持材29の各貫通孔31aから下方へ突出することとなる。そして、固定側接点37を組み付けた固定側支持材29を固定側基部25にバヨネット結合させれば、各突出部37fが固定側基部25に接触し、固定側接点37は、固定側プレート22がスポーク部芯金5L・5Rにボルト8止めされる際、突出部37f・固定側プレート22・芯金5L・5Rを介して、ホーン作動回路の負極側に導通することとなる。
【0042】
各可動側部材41は、図2・3・5・7〜11・16に示すように、ホーンスイッチHの押下げ操作用のパッド14に接続される可動側基部43と、可動側基部43に対して当接することによって連結されて、可動側接点51を支持する可動側支持材45と、を備えて構成されている。実施形態の場合、各可動側基部43は、バッグホルダ15の3つの取付片部18から構成されており、バッグホルダ15が、1つの可動側プレート42としての機能を果たしている。
【0043】
そして、各可動側基部43には、既述したように、中央に、連結ボルト53の雄ねじ部57を螺合させるねじ孔43aが配設されている。ねじ孔43aの下端周縁には、連結ボルト53の雄ねじ部57が螺合し易いように、テーパ状の案内面43b(図11参照)が形成されている。
【0044】
各可動側支持材45は、図7〜11・13・16に示すように、ポリアセタール等の絶縁性を有した合成樹脂からなって、中央に挿通孔46aを貫通させた略円筒状の筒状部46を備えるとともに、筒状部46の上端から外方へ延びる円環状のフランジ部47を備え、さらに、フランジ部47の外周縁から下方へ延びる円筒状のカバー部48を備えて構成されている。筒状部46の内周面には、対向する両側に、可動側接点51を組み付けるための係止突起46bが突設されている。フランジ部47は、コイルばね39の上端のばね座47を構成することとなる。
【0045】
また、カバー部48は、ホーンスイッチHの操作時における固定側接点37と可動側接点51との相互の接触部位(本体部37b・51b)の周囲を、非操作時においても覆い可能なように、コイルばね39も覆って、下方へ延びている。さらに、カバー部48の下端外周には、90°ずつずれた位置に、先端を上方へ屈曲させた4つの係止片部49が突設されている。これらの係止片部49は、固定側支持材29の各リング部32に係止される係合部を構成するものであり、係合部32・49を係合させて、スイッチアッセンブリーAを形成する際に使用する。なお、リング部32の開口形状や係止片部49の配置位置は、ホーンを作動させるように可動側支持材45を固定側支持材29側に接近させても、相互に干渉しないように設定されている。
【0046】
可動側接点51は、図7〜11・12・16に示すように、ばね鋼から形成され、中央に挿通孔51aを有した略円環状の本体部51bを備えるとともに、本体部51bの外周縁から上方へ延びる円筒状の縦壁部51dを備え、さらに、縦壁部51dの上端から外方へ延びる略四角環状の接触部51fを備えて構成されている。本体部51bには、固定側接点37の本体部37bに点接触できるように、4つの凸部51cが下方に突設されている。縦壁部51dには、90°ずつずれた位置に、係止孔51eが形成されている。可動側接点51は、縦壁部51dを上方から筒状部46内に嵌めて、各係止孔51eに所定の係止突起46bを係止させることにより、上方への抜けを防止されて、可動側支持材45に組み付けられている。この組付時には、接触部51fが、可動側支持材45におけるフランジ部47の上面に支持され、凸部51cが、可動側支持材45における筒状部46の下端から下方に突出することとなる。
【0047】
コイルばね39は、図7〜11・16に示すように、中央に挿通孔39aを備えた略円筒形状として、上端を可動側支持材45のフランジ部47に当接させ、下端を、固定側接点37の接触部37eを介在させて、固定側支持材29のフランジ部31に当接させている。
【0048】
連結ボルト53は、図11・16に示すように、円板状の頭部54と、頭部54から上方に延びる軸部55と、を備えて構成されている。軸部55は、上端側に、可動側基部43のねじ孔43aに螺合可能な雄ねじ部57が形成されるとともに、下端側に、雄ねじ部57より外径寸法を大きくし、かつ、頭部54より外径寸法を小さくした円柱状の大径部56が形成されて構成されている。頭部54の外径寸法は、スイッチアッセンブリーAを構成する固定側接点37・可動側接点51・固定側支持材29・可動側支持材45・ばね39の挿通孔37a・51a・30a・46a・39aの内径寸法より大きく、固定側支持材29の係止脚35・35で下面側を係止可能に形成されている。また、軸部55の外径寸法は、挿通孔37a・51a・30a・46a・39aの内径寸法より小さく設定されている。
【0049】
なお、実施形態の場合には、外径寸法を大径部56と等しくしたワッシャ59を利用して、連結ボルト53をねじ孔43aに締結している。
【0050】
そして、連結ボルト53の締結時、大径部56は、ワッシャ59を介在させて、可動側基部43の下面側におけるねじ孔43aの周縁に当接し、頭部54の上面が、固定側支持材29の係止板部34を介在させて、固定側基部25の下面側における取付孔25aの周縁に当接することから、コイルばね39の付勢力によって相互に離隔するように配置された固定側・可動側接点37・51の接触部位である本体部37bと凸部51cとの距離、すなわち、ホーンストロークを規定することとなる。ちなみに、係合部32・49相互を係合させてスイッチアッセンブリーAを組み立てた際の、固定側・可動側接点37・51の接触部位である本体部37bと凸部51cとの距離は、連結ボルト53の締結時より、若干、大きく設定されている。
【0051】
スイッチアッセンブリーAの組み立ては、予め、切り起こし爪37d・37dを各係止環部31bに係止させて、固定側支持材29に固定側接点37を組み付けておくとともに、各係止孔51eに係止突起46bを係止させて、可動側支持材45に可動側接点51を組み付けておく。
【0052】
そして、コイルばね39の下端を、固定側接点37の各接触部37eを介在させて、フランジ部31上に当接させ、コイルばね39の上端を可動側支持材45のフランジ部47の下面に当接させるように、コイルばね39を介在させて、固定側支持材29と可動側支持45とを接近させ、各リング部32に係止片部49を係止させれば、スイッチアッセンブリーAを組み立てることができる。
【0053】
ついで、挿通孔37a・51a・30a・46a・39aに軸部55を挿通させて、頭部54の下面を係止脚35・35に係止させて、スイッチアッセンブリーAにワッシャ59とともに連結ボルト53を組み付けておき、さらに、固定側支持材29の結合部33を固定側基部25の取付孔25aにバヨネット結合させて、固定側プレート22に対して、3個ずつのスイッチアッセンブリーAと連結ボルト53とを取り付けておく。
【0054】
なお、連結ボルト53とワッシャ59とは、固定側プレート22に対して3個のスイッチアッセンブリーAを組み付けた後に、係止脚35・35を利用して、組み付けても良い。
【0055】
そして、予め組み立てておいたエアバッグ装置10のバッグホルダ15である可動側プレート42の各可動側基部43(取付片部18)を各スイッチアッセンブリーAの上方に配置させて、各連結ボルト53を下方から回し、可動側基部43の各ねじ孔43aに雄ねじ部57を螺合させれば、固定側プレート22ごと、3個のホーンスイッチHを組み付けたエアバッグ装置10を形成することができる。
【0056】
なお、ホーンスイッチHのエアバッグ装置10への組付は、実際には、エアバッグ装置10を上下逆に作業台等の上に配置させて、その上方から、各雄ねじ部57を下面側から突出させた状態で、固定側プレート22を配置させ、各連結ボルト53を締結することとなる。
【0057】
ちなみに、エアバッグ装置10は、既述したように、エアバッグ11内にリテーナ12を配置させて、エアバッグ11を折り畳むとともに、リテーナ12から延びる各ボルト12aをバッグホルダ15・インフレーターフランジ部13cに挿通させてナット12b止めし、さらに、パッド側壁部14bの各係止部14cにバッグホルダ側壁部17の係止爪17aを係止させて、パッド側壁部14bをバッグホルダ側壁部17にリベット19止めすれば、組み立てておくことができる。
【0058】
そして、エアバッグ装置10に固定側プレート22ごとホーンスイッチHを組み付けたならば、固定側基部25L・25Rの各接続片部27をスポーク部芯金5L・5Rに当て、芯金5L・5Rの裏面側から芯金5L・5Rを挿通させてボルト8を各接続片部27のねじ孔27aに螺合させれば、ステアリングホイールWを組み立てることができる。
【0059】
なお、この組立時には、ステアリングホイール本体1は、予め、ボス部芯金4のボス4aを車両のステアリングシャフトに接続させておく。
【0060】
また、各ホーンスイッチHの可動側接点51は、連結ボルト53をねじ孔43aに螺合させた際、コイルばね39の付勢力によって、可動側基部43のねじ孔43a周縁に接触部51fが圧接され、可動側プレート42(バッグホルダ15)に結線された図示しないリード線を介して、ホーン作動回路の正極側に導通することとなる。また、各ホーンスイッチHの固定側接点37は、固定側プレート22がスポーク部芯金5R・5Lにボルト8止めされる際、接触部37eの突出部37f・固定側プレート22・芯金5L・5Rを介して、ホーン作動回路の負極側に導通することとなる。
【0061】
上記のように組み付けられたステアリングホイールWでは、パッド14を押してエアバッグ装置10を押し下げれば、コイルばね39の付勢力に抗して、可動側部材41が固定側部材21に接近して、可動側接点51における本体部51bの凸部51cが固定側接点37の本体部37bに接触し、ホーンを作動させることとなる。
【0062】
また、インフレーター13が作動すれば、インフレーター13からの膨張用ガスがエアバッグ11内に流入され、エアバッグ11が、パッド14の天井壁部14aを押し開いて、大きく膨張することとなる。
【0063】
そして、実施形態のホーンスイッチHでは、連結ボルト53が、可動側部材41側のねじ孔43aに締結可能に頭部54の下面側を係止脚35・35に係止されて、固定側部材21に仮止めされており、緩んでも、頭部54の下面側を係止脚35・35係止される状態となって、落下する虞れが生じない。
【0064】
勿論、可動側部材41側への締結時には、連結ボルト53が、頭部54の下面側を係止された状態で固定側部材21に仮止めされているだけであり、頭部54から延びる軸部55側は、可動側部材41のねじ孔43a側へ延びており、単にドライバー等の治具を連結ボルト53の頭部54に装着させて、押し付けつつ回せば、連結ボルト53の雄ねじ部57がねじ孔43aに嵌まって位置決めされ、ずれるような支障を生じさせることなく、連結ボルト53を可動側部材41側に締結することができる。
【0065】
したがって、実施形態のステアリングホイールWのホーンスイッチHでは、緩んでも連結ボルト53の落下を防止でき、また、連結ボルト53の締結作業を容易に行なうことができる。
【0066】
そして、実施形態のホーンスイッチHでは、連結ボルト53を仮止めする係止脚35・35を、固定側基部25にバヨネット結合する固定側支持材29の固定側基部25から下方に突出する係止板部34に形成している。そのため、固定側接点37を支持した固定側支持材29の結合部33を、固定側基部25の取付孔25aに結合させれば、固定側支持部材29に設けられて連結ボルト53を仮止め可能な係止脚35・35が、固定側基部25に取り付けられることから、固定側部材21側に、別途、連結ボルト53の仮止め用の部材を組み付けなくとも良く、ホーンスイッチHの構成部品点数と組立工数とを低減することができる。勿論、この点を考慮しなければ、固定側基部25自体に、係止脚35・35と同様な仮止め部材を、別途、組み付けるように構成しても良い。
【0067】
また、実施形態のホーンスイッチHでは、固定側接点37と可動側接点51とを各々支持した固定側支持材29と可動側支持材45とを、ばね39を間に介在させた状態で、かつ、可動側支持材45の下方への移動を許容した状態で、相互の係合部32・49を係合させて、スイッチアッセンブリーAを形成している。
そのため、スイッチアッセンブリーAとして、固定側・可動側接点37・51、固定側・可動側支持材29・45、及び、ばね39を、紛失せずに管理することができて、その後の固定側基部25等への取り付け等の取り扱いに便利となる。
勿論、スイッチアッセンブリーAを構成する固定側・可動側接点37・51、固定側・可動側支持材29・45、及び、ばね39は、連結ボルト53の軸部55を挿通可能な挿通孔37a・51a・30a・46a・39aを備えた略筒形状としているため、固定側部材21側に仮止めされる連結ボルト53と干渉する虞れはない。
【0068】
さらに、実施形態のホーンスイッチHでは、可動側支持材45に設けられたカバー部48が、ホーンスイッチ操作時における固定側接点37と可動側接点51との相互の接触部位37b・51cの周囲を、非操作時の状態も含めて、覆っていることから、ホーンスイッチ操作時における固定側接点37と可動側接点51との相互の接触部位37b・51c間に、異物が侵入することを防止することができる
【0069】
さらにまた、実施形態のホーンスイッチHでは、可動側部材41側における可動側基部43をエアバッグ装置10のバッグホルダ15の取付片部18として構成し、エアバッグ装置10を連結させて支持する構成としているため、エアバッグ装置10とホーンスイッチHとを予め組み付けておいて、ホーンスイッチHの固定側部材21側における固定側プレート22の各接続片部27を利用して、エアバッグ装置10ごと、ステアリングホイール本体1に取り付けることができて、ステアリングホイール1の組み立てが容易となる。すなわち、小さなホーンスイッチHを大きなステアリングホイール本体1側に直接組み付ける場合には、ステアリングホイール本体1のリング部Rが干渉する等して、組み付け難いが、ステアリングホイール本体1より小さなエアバッグ装置10に対して、ホーンスイッチHを組み付ける場合には、干渉する部位が少なく、容易に組み付けることができ、落下等しても、その部品を見付け易いからである。
【0070】
さらに、実施形態のホーンスイッチHでは、連結ボルト53のねじ孔43aへの締結時、可動側支持材45や可動側接点51を挟み込むことなく、ワッシャ59を介在させて、直接、大径部53が可動側基部43に当接する構造であることから、可動側支持材45や可動側接点51を変形させる虞れも生じない。勿論、連結ボルト53が、ワッシャ59を介在させて、ねじ孔43aに螺合されており、ワッショ59によって、締結力を向上させた状態で、連結ボルト53を可動側基部43に締結することができる。
【0071】
さらにまた、実施形態のホーンスイッチHでは、スイッチアッセンブリーAを形成する際の、固定側支持材29と可動側支持材45との相互の係合部32・49を、連結ボルト53の周囲で90°ずつずれた4箇所に形成しており、安定して固定側支持材29と可動側支持材45とを係合させることができる。なお、このような作用・効果は、固定側支持材29と可動側支持材45との相互の係合部32・49を、連結ボルト53の周囲で均等に分離された3箇所以上に設ければ良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のホーンスイッチが使用されるステアリングホイールの平面図である。
【図2】同実施形態のステアリングホイールの概略断面図であり、図1のII−II部位を示す。
【図3】同ステアリングホイールの概略断面図であり、図1のIII −III 部位を示す。
【図4】同実施形態のホーンスイッチを組み付けたエアバッグ装置の底面図である。
【図5】同実施形態のホーンスイッチにおける可動側部材の可動側プレートを示す平面図である。
【図6】同実施形態のホーンスイッチにおける固定側部材の固定側プレートを示す平面図である。
【図7】同実施形態のスイッチアッセンブリーの平面図である。
【図8】同実施形態のスイッチアッセンブリーの底面図である。
【図9】同実施形態のスイッチアッセンブリーの部分断面図であり。図7のIX−IX部位に対応する。
【図10】同実施形態のスイッチアッセンブリーの部分断面図であり。図8のX−X部位に対応する。
【図11】同実施形態のホーンスイッチの使用態様を示す拡大部分断面図である。
【図12】同実施形態の可動側接点を示す斜視図である。
【図13】同実施形態の可動側支持材を示す斜視図である。
【図14】同実施形態の固定側接点を示す斜視図である。
【図15】同実施形態の固定側支持材を示す斜視図である。
【図16】同実施形態のホーンスイッチの分解斜視図である。
【符号の説明】
1…ステアリングホイール本体、
10…エアバッグ装置、
21…固定側部材、
25…固定側基部、
29…固定側支持材、
30a・37a・39a・46a・51a…挿通孔、
32…(係合部)リング部、
33…結合部、
35…係止脚、
37…固定側接点、
39…コイルばね、
41…可動側部材、
43…可動側基部、
43a…ねじ孔、
45…可動側支持材、
48…カバー部、
49…(係合部)係止片部、
51…可動側接点、
53…連結ボルト、
54…頭部、
55…軸部、
HS…ホーンスイッチ、
A…スイッチアッセンブリ−、
W…ステアリングホイール。

Claims (2)

  1. 固定側接点を有してステアリングホイール本体側に支持される固定側部材と、
    前記固定側接点と接触することによりホーンを作動可能な可動側接点を有して、前記固定側部材の上方に配置される可動側部材と、
    前記固定側部材と前記可動側部材との間に配設されて前記可動側接点を前記固定側接点から離隔させるように上方へ付勢するばねと、
    前記可動側部材の下方への移動を許容して前記可動側接点の前記固定側接点からの離隔距離を規定するように、前記固定側部材側に前記可動側部材側を連結させる連結ボルトと、
    を備えて構成され、
    前記連結ボルトが、前記固定側部材の下面側に当接する頭部と、該頭部から上方に延びて前記可動側部材側のねじ孔に締結される軸部と、を備えて構成されるステアリングホイールのホーンスイッチであって、
    前記固定側部材が、前記ステアリングホイール本体側に接続される固定側基部と、該固定側基部に連結されて前記固定側接点を支持する固定側支持材と、を備えて構成され、
    前記固定側支持材が、前記固定側基部の取付孔に結合可能な結合部を備えるとともに、前記結合部の結合時における前記固定側基部の下面側に突出する部位に、前記可動側部材側に締結可能に前記連結ボルトの前記頭部の下面側を係止して、前記固定側支持材に前記連結ボルトを仮止め可能な係止脚を備えて構成され、
    前記可動側部材が、ホーンスイッチ押下げ操作用のパッドに接続されて前記ねじ孔を有した可動側基部と、該可動側基部に連結されて前記可動側接点を支持する可動側支持材と、を備えて構成され、
    前記固定側接点、前記可動側接点、前記固定側支持材、前記可動側支持材、及び、前記ばねが、前記連結ボルトの軸部を挿通可能な挿通孔を備えた略筒形状に形成され、
    前記固定側接点と前記可動側接点とを各々支持した前記固定側支持材と前記可動側支持材とが、それぞれ、前記ばねの下端と上端とを支持するばね座を備えるとともに、前記ばねを前記ばね座間に介在させた状態で、かつ、前記可動側支持材の下方への移動を許容した状態で、スイッチアッセンブリーを形成可能に、相互に係合される係合部を備え、
    前記可動側支持材が、前記ばねの上端を支持する前記ばね座の外周縁から下方に筒状に延びて、ホーンスイッチ操作時における前記固定側接点と前記可動側接点との相互の接触部位の周囲を、非操作時の状態も含めて、覆い可能な筒状のカバー部を備え、
    前記可動側支持材の前記係合部が、前記カバー部の下端外周から突設されて、先端を上方へ屈曲させた係止片部として形成され、
    前記固定側支持材の前記係合部が、前記ばねの下端を支持する前記ばね座の外周縁から上方へ突設されて、前記係止片部を係止するリング部として形成されていることを特徴とするステアリングホイールのホーンスイッチ。
  2. 前記可動側部材が、エアバッグ装置を連結させて支持していることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイールのホーンスイッチ。
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