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JP3836918B2 - 自動車の変速操作装置 - Google Patents

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JP3836918B2
JP3836918B2 JP24234396A JP24234396A JP3836918B2 JP 3836918 B2 JP3836918 B2 JP 3836918B2 JP 24234396 A JP24234396 A JP 24234396A JP 24234396 A JP24234396 A JP 24234396A JP 3836918 B2 JP3836918 B2 JP 3836918B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転席のステアリングホイールの近傍に設けられる自動車の変速操作装置に関し、特に所定のシフトに設定された状態を検出する検出構造および検出スイッチの取付け構造に係る自動車の変速操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、運転席において、車体と一体の基盤に設けられた支持軸回りに回動自在に軸支され、かつ、シフト姿勢とシフト解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成された操作レバーを有するコラムシフト方式の変速操作装置が知られている。
【0003】
上記基盤には、支持軸の軸心を中心とした円弧状のディテントプレートが設けられている。このディテントプレートには、円弧の外周縁部に複数のシフト位置を有するディテント溝が凹設されており、このディテント溝の所定のシフト位置に操作レバーのディテントピンが嵌まり込むことによってシフト設定されるようになっている。
【0004】
そして、上記操作レバーは、シフト解除姿勢に設定するとディテントピンがディテント溝から抜け出て支持軸回りに回動可能になり、シフト姿勢に設定するとディテントピンがディテント溝のいずれかのシフト位置に嵌まり込むように構成されている。
【0005】
また、基盤には操作レバーが所定のシフトに設定されたことを検出する検出スイッチが取り付けられている一方、操作レバーには上記検出スイッチをオン・オフする操作片が設けられており、操作レバーが所定のシフトに設定された状態で操作片が検出スイッチをオンするとともに、上記シフトが解消されると、検出スイッチはオフされるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記のような変速操作装置は、手狭な運転席に設けられていることから、コンパクトに構成されることが要望され、従って、上記操作片の取り付け位置についてもコンパクト化を阻害しないように設けることが求められる。
【0007】
また従来、検出スイッチはねじ止めで基盤に取り付けられていたことから、ねじによって部品点数が多くなり、その分部品コストが嵩むとともに、面倒なねじ止め作業を行わなければならず、その分組み付け工数が多くなって組み付けコストが嵩むという問題点を有していた。
【0008】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、変速操作装置のコンパクト化を阻害せず、また、検出スイッチ取付け構造における部品点数および組み付け工数の低減が可能な自動車の変速操作装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の自動車の変速操作装置は、車体と一体の基盤に設けられた支持軸回りに回動自在に軸支され、かつ、シフト姿勢とシフト解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成された操作レバーと、上記支持軸の軸心を中心とした円弧状に形成され、かつ、円弧に沿って凹設された複数のシフト位置を有するディテントプレートとを有し、上記操作レバーをシフト解除姿勢に設定した状態で上記支持軸回りに回動させることによりディテントプレートの所望のシフト位置が選択され、操作レバーをシフト姿勢に姿勢変更することによりシフト設定されるように構成された自動車の変速操作装置において、上記ディテントプレートは、上記支持軸の軸心を曲率中心とした小さい径の内周縁および大きい径の外周縁と両側縁とによって囲まれた板状体で形成され、上記外周縁に複数のシフト位置に対応したディテント溝が凹設され、上記内周縁は滑らかに円弧状に形成され、上記操作レバーは、シフト姿勢に設定された状態で上記ディテント溝に嵌まり込むディテントピンと、シフト解除姿勢に設定された状態で上記内周縁に当接し、操作レバーの支持軸回りの回動に応じて上記内周縁に案内されつつ移動するガイドピンとを備えて形成され、上記基盤には、操作レバーの所定シフト位置へのシフトを検出するための検出スイッチがスイッチ取付け手段を介して取り付けられ、上記検出スイッチは、押圧することによってスイッチオンされるとともに、上記押圧を解除することによってスイッチオフされる検出端子を有し、上記操作レバーがシフト姿勢で所定のシフトに設定された状態で上記ガイドピンにより上記検出端子が押圧され、上記操作レバーがシフト解除姿勢に設定された状態で上記ガイドピンの上記押圧が解除されるように上記スイッチ取付け手段と上記操作レバーとの相対位置が設定されていることを特徴とするものである。
【0010】
この自動車の変速操作装置によれば、操作レバーを所定のシフトに設定すると、操作レバーのガイドピンが検出スイッチの検出端子を押圧して検出スイッチはオンされ、所定のシフトを解錠すると検出スイッチはオフされる。
【0011】
また、検出スイッチは、ディテントピンの径方向の移動範囲を規制するガイドピンによってオン・オフされるようになっており、このガイドピンが検出スイッチをオン・オフする操作片の役割を果たしているため、別途操作片を設ける必要はなく、その分変速操作装置のコンパクト化に寄与される。
【0012】
本発明の請求項2記載の自動車の変速操作装置は、請求項1記載の自動車の変速操作装置において、上記スイッチ取付け手段は、基盤表面に上記検出スイッチを挟持するように一体に突設された一対の係止突片と、これら突片間の基盤表面に突設され、かつ、上記検出スイッチに穿設された位置決め孔に嵌入する少なくとも1本の位置決めピンとを備えて形成され、上記各係止突片は、上端部に上記検出スイッチを係止する爪片を有し、少なくとも一つの係止突片は外方に向かって弾性変形するように弾力性を備えて形成され、上記各爪片は上記検出スイッチの縁部に対向した面が内方に向かって先下がりした傾斜面を有し、上記検出端子は、検出スイッチが上記係止突片間に装着された状態で上記各爪片に干渉しない位置に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0013】
この自動車の変速操作装置によれば、位置決め孔を位置決めピンに対応させた状態で検出スイッチを各係止突片の方向に押圧することにより、検出スイッチの両側縁部が爪片の傾斜面に摺接して各係止突片を押し広げるため、各係止突片は弾性変形して爪片部分が外方に向かって広がり、これによって検出スイッチは係止突片の爪片下部に嵌まり込んだ状態になる。そして、検出スイッチは、位置決めピンにより位置決めされたて爪片により抜け止めされ、基盤に確実に装着される。
【0014】
このように、検出スイッチを、従来のようにねじ止めではなく、係止突片による挟持で基盤に取り付けるようにしたため、ねじ止めの場合に比べて部品点数が減少するとともに、基盤にワンタッチで取り付けることが可能になり、組み付け工数も減少する。
【0015】
そして、検出端子は、検出スイッチが係止突片間に装着された状態で各爪片に干渉しない位置に取り付けられているため、検出端子にガイドピンによるオン・オフ動作を支障なく行わせることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る自動車の変速操作装置に係る一実施形態を示す分解斜視図であり、図2は、その組み立て斜視図である。これらの図において-X−+X方向を幅方向、-Y−+Y方向を前後方向という。変速操作装置1は、車体に一体の支持盤2と、この支持盤2に揺動自在に設けられたレバー装置3と、上記支持盤2に固定されたディテントプレート4と、上記レバー装置3よって操作されるセレクトレバー5と、レバー装置3の抜け止め構造6と、レバー装置3がパーキングレンジ(Pレンジ)に設定された状態を検出するPレンジ検出スイッチ7と、このPレンジ検出スイッチ7を支持盤2取り付けるスイッチ取付け手段8を備えた基本構成を有している。
【0017】
上記支持盤2は、自動車の運転席のステアリングホイール近傍であって、運転者が操作し易い位置に固定されている。本実施形態においては、支持盤2は、図略のステアリングシャフトに貫通させた状態で車体に固定され、これによって変速操作装置1の操作をステアリングホイールの操作と同心で行い得るようにしている。なお、支持盤2の固定位置は、ステアリングシャフトと同心の位置であることに限定されるものではなく、支持盤2の近傍にステアリングシャフトに平行に支持ロッドを設け、この支持ロッドに基盤を外嵌することにより基盤を車体に固定するようにしてもよい。また、レバー装置3をフロアに立設してもよい。
【0018】
また、上記支持盤2は、所定の金型に加熱溶融した合成樹脂原料を射出することによって成形する、いわゆる射出成形法によって製造されている。合成樹脂原料としては、熱可塑性のものが適用され、例えばポリプロピレン、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等が採用されている。
【0019】
このような支持盤2は、正面視で略正方形状の底板21と、この底板21の周縁部から後方(+Y方向)に向かって突設された周壁22と、上記底板21の中央部から後方に向かって突設された軸筒(支持軸)23と、上記底板21の幅方向の左側部から前方(−Y方向)に突設されたブラケット24とを備えて形成されている。
【0020】
この支持盤2は、正面視で略正方形状の底板21と、この底板21の周縁部から後方(+Y方向)に向かって突設された周壁22と、上記底板21の中央部から後方に向かって突設された軸筒(支持軸)23と、上記底板21の幅方向の左側部から前方(−Y方向)に突設されたブラケット24とを備えている。
【0021】
上記軸筒23は、上記レバー装置3を軸心回りに回動自在に軸支するものであり、周壁22の前後寸法よりも長く寸法設定され、これによって側面視で周壁22よりも後方に突出した状態になっている。また、上記ブラケット24は、上記セレクトレバー5を支持するものであり、前端部にセレクトレバー5を支持するための幅方向に延びる軸孔24aが穿設されている。
【0022】
上記支持盤2は、後面部における軸筒23の幅方向右方(+X方向)において底板21から後方に向かって突設された上下方向一対のねじ座25を有しており、これらねじ座25の前後方向に延びるネジ孔に上記ディテントプレート4がビス44によってねじ止めされるようにしている。上記各ねじ孔は、軸筒23の軸心を中心とした略同一円周上に螺設されている。また、上記ねじ座25と支持盤2の周壁22との間にはリブ25aが架橋され、これらのリブ25aによってねじ座25が補強されている。
【0023】
また、水平方向に延びる下部の周壁22には節度ばね装着片26が後方に向かって突設され、この節度ばね装着片26に板ばねを加工して形成された節度ばね27がねじ止めされるようになっている。節度ばね27は、基端側に装着孔が穿設されているとともに、先端側に上方に向かって円弧状に膨出した円弧部27aを有し、この円弧部27aによってレバー装置3の回動操作に節度感を付与し得るようにしている。
【0024】
また、上記支持盤2は、底板21の後面部において後方に向かって突設された一対の係止爪61を有している。これらの係止爪61は上記軸筒23に装着されたレバー装置3の抜け止め用のものであり、軸筒23の軸心を中心とした同一円周上に点対称状態で設けられている。この係止爪61は、前後方向に延びる根元片61aと、この根元片61aの先端部から軸筒23の軸心方向に向けて折り曲げられた爪片61bとからなり、爪片61bの前方側にレバー装置3の一部(後述する抜止めフィン62)が嵌め込まれる装着空間61cが形成されている。そしてレバー装置3はこれら一対の係止爪61によって軸筒23から抜け止めされるようになっている。
【0025】
上記レバー装置3は、軸筒23に摺接状態で外嵌される外嵌筒31と、この外嵌筒31の外周面から幅方向の左方に向けて突設されたセレクトアーム33と、外嵌筒31の軸心を中心とした円弧状で外嵌筒31の下部に設けられた節度板34と、上記セレクトアーム33の突設される方向に対して逆方向に延びるように外嵌筒31に接続された操作レバー36とを備えて形成されている。
【0026】
上記外嵌筒31は、その前端側の外周面に上記係止爪61に対応して外方に向かって突出した一対の円弧状の抜止めフィン62を有している。これら抜止めフィン62は、所定の有効円弧長Lを有しているとともに、係止爪61の装着空間61cに嵌まり込み得る径方向の厚み寸法を有し、これによって外嵌筒31が軸筒23に外嵌され、かつ、各抜止めフィン62が装着空間61cに内嵌された状態で、抜止めフィン62と爪片61bとが互いに干渉し合う範囲内において外嵌筒31が軸筒23から抜け出るのが阻止されるようになっている。
【0027】
ちなみに、上記有効円弧長Lは、図5の(イ)に示すように、抜止めフィン62の一方の端部および軸筒23の軸心を結ぶ直線と、抜止めフィン62の他方の端部および軸筒23の軸心を結ぶ直線とで形成される角度β(図5)が後述する有効角度α°(図5)よりも若干大きくなるように長さ設定されている。
【0028】
そして、上記抜け止め構造6は、支持盤2の底板21から後方に向けて突設された上記一対の係止爪61と、外嵌筒31の前端側に上記各係止爪61に対応して外方に向けて突設された上記一対の抜止めフィン62とから構成されている。
【0029】
上記セレクトアーム33は、外嵌筒31の軸筒23回りの回動をセレクトレバー5に伝達するものであり、先端部にセレクトレバー5に摺接状態で接続される球状のセレクトボール32が設けられている。
【0030】
上記節度板34は、外嵌筒31の外周面上における上記節度ばね27に対応した位置に設けられている。この節度板34の外周部には波形の凹凸縁部34aが形成されており、外嵌筒31が軸筒23に嵌め込まれた状態で、この凹凸縁部34aの凹部に上記節度ばね27の円弧部27aが付勢状態で嵌まり込むように節度板34および節度ばね27の相対位置が設定されている。これによって外嵌筒31を軸筒23回りに回動させると、円弧部27aが凹凸縁部34aの凸部を相対的に乗り越える毎に節度感が得られるようになっている。
【0031】
上記操作レバー36は、基端側に軸受筒37を有しているとともに、先端側に把持して操作レバー36を操作する把手36aを有している。上記軸受筒37は操作レバー36に対してその延びる方向に直交するようにに固定され、これによって軸孔37aが上下方向に延びるように方向設定されている。
【0032】
一方、上記外嵌筒31には、その外周面に上記セレクトアーム33に対して逆方向に突設された上下一対のレバー支持ブラケット35が設けられている。これら一対のレバー支持ブラケット35は、それらの隙間寸法が軸受筒37の長さ寸法よりも若干大きめに設定されているとともに、中央部に上記軸受筒37の軸孔37aの径と等しい径を有する互いに対向した軸孔35aが穿設されている。
【0033】
そして、上下のレバー支持ブラケット35の隙間に軸受筒37が差し入れられた状態でボルト軸38がレバー支持ブラケット35の軸孔35aおよび軸受筒37の軸孔37aに挿通され、ボルト軸38の外部に突出した部分に座金38bを介してナット38aを螺着締結することにより、操作レバー36がボルト軸38回りに回動自在に外嵌筒31に接続されるようにしている。
【0034】
従って、ボルト軸38を介して外嵌筒31と操作レバー36とが接続されて形成したレバー装置3は、その外嵌筒31を支持盤2の軸筒23に外嵌することによって把手36aの操作で軸筒23回りに回動し得るようになるとともに、操作レバー36を前後方向に動かすことによって操作レバー36はボルト軸38回りに正逆回動し得るようになっている。
【0035】
上記軸受筒37は、その外周面に放射状に突設された3本の突出ピン39を有している。これら突出ピン39の内の1本(付勢用ピン39a)は、軸受筒37の表面から操作レバー36とは反対方向に延びるように突設されている。一方、上下のレバー支持ブラケット35間には、前端部がレバー支持ブラケット35に固定され、かつ、後端部が付勢用ピン39aに接続されたコイルばね35bが挾設されている。そして、軸受筒37がボルト軸38を介してレバー支持ブラケット35に取り付けられた状態で付勢用ピン39aがコイルばね35bの後方端に押圧当接し、これによって操作レバー36は付勢用ピン39aを介してボルト軸38回りに反時計方向に常に付勢されるようになっている。
【0036】
また、上記突出ピン39の内の残りの2本(回動規制ピン39b)は、操作レバー36のボルト軸38回りの回動範囲を設定するためのものである。この回動規制ピン39bは、上記ディテントプレート4の内周縁部(後述するガイド面41)に摺接するガイドピン39cと、同外周縁部(後述するディテント溝42)に摺接するディテントピン39dとからなっている。このような回動規制ピン39bは、レバー装置3が支持盤2に装着された状態でディテントプレート4がガイドピン39cおよびディテントピン39dによって所定の余裕で挟持されるように軸受筒37の表面に位置設定および寸法設定がなされている。
【0037】
これによりレバー装置3が支持盤2に装着された状態で、把手36aを操作することにより、操作レバー36は、ディテントピン39dがディテントプレート4の後述する上部ストッパ421に当接する角度位置から後述する下部ストッパ422に当接する角度位置までの有効角度α°(図5の(イ))の範囲内でボルト軸38回りに正逆回動させ得るようになっている。
【0038】
上記ディテントプレート4は、中心角が略直角の円弧状に形成され、内縁面に軸筒23の軸心を中心にした滑らかなガイド面41が形成されているとともに、外縁面にディテント溝42が凹設され、このディテント溝42が区画されることによって各区画毎に変速操作のレンジが設定されている。
【0039】
本実施形態においては、図1に示すように、パーキング時に選択されるPレンジ42a、後退時に選択されるRレンジ42b、ニュートラル時に選択されるNレンジ42c、通常の走行時に選択されるDレンジ42d、高速走行時に選択されるSレンジ42e、および低速走行時に選択されるLレンジ42fが上方から下方に向かって順次設定されている。
【0040】
このようなディテントプレート4は、その上下端部に上記支持盤2のねじ座25に対応して貫設された装着孔43を有しており、これらの装着孔43を通してビス44をねじ座25のねじ孔に螺着締結することによってディテントプレート4が支持盤2に装着されるようになっている。
【0041】
そして、ディテントプレート4が装着された状態の支持盤2にレバー装置3を装着した状態では、操作レバー36は、コイルばね35bの付勢力によって付勢用ピン39aを介してボルト軸38回りに反時計方向に付勢され、これによってディテントピン39dはディテント溝42のいずれかのレンジ42a,42b,42c,42d,42e,42fに嵌まり込んだシフト姿勢になるとともに、コイルばね35bの付勢力に抗して操作レバー36をボルト軸38回りに時計方向に回動させることにより、ガイドピン39cがディテントプレート4のガイド面41に当接し、かつ、ディテントピン39dが嵌まり込んでいるレンジ42a,42b,42c,42d,42e,42fから外れるシフト解除姿勢になるようにしている。
【0042】
また、Pレンジ42aの上方には、操作レバー36がシフト解除姿勢に設定された状態でも乗り越えることができない上部ストッパ421が設けられているとともに、Lレンジ42fの下方には同下部ストッパ422が設けられ、これらストッパ421,422によって操作レバー36の軸筒23回りの回動範囲が設定されている。
【0043】
従って、動かなくなるまで操作レバー36を後方に引いた状態で把手36aを操作して操作レバー36を軸筒23回りに回動回動させることにより、レバー装置3は上部ストッパ421と下部ストッパ422との範囲内で回動し、この操作を停止することによって選択されたいずれかのレンジ42a,42b,42c,42d,42e,42fにシフト設定された状態になる。
【0044】
なお、本実施形態においては、Pレンジ42aからRレンジ42bへのシフト変更、Nレンジ42cからRレンジ42bへのシフト変更、Rレンジ42bからPレンジ42aへのシフト変更、およびSレンジ42eからLレンジ42fへのシフト変更については、操作レバー36をシフト解除姿勢に姿勢変更してから行わなければならないが、Nレンジ42c〜Sレンジ42e間のシフト変更、42bからNレンジ42cへのシフト変更、およびLレンジ42fからSレンジ42eへのシフト変更については、操作レバー36がシフト姿勢に設定された状態で行い得るようになっている。そしてシフト姿勢のままのシフト変更は、節度ばね27および節度板34による節度感で認識されるようになっている。
【0045】
上記セレクトレバー5は、水平杆51と垂直杆52とからなるL字形状を呈して形成されている。このセレクトレバー5の角部には、上記ブラケット24の軸孔24aに対応した軸孔53が穿設されている。また、水平杆51の先端部には上記セレクトボール32に対応した水平方向に延びる長孔54が穿設されている。また、垂直杆52の他端部には装着孔55が穿設されている。
【0046】
そして、ボルト軸56がブラケット24の内側から軸孔24aおよび軸孔53に差し通された状態で座金56bを介してナット56aがボルト軸56の先端に螺着された状態でセレクトレバー5は支持盤2の幅方向左側部にボルト軸56回りに回動自在に軸支されている。
【0047】
上記水平杆51は、セレクトレバー5がボルト軸56に軸支された状態で支持盤2の周壁22から後方に突出し、かつ、軸筒23に装着された外嵌筒31のセレクトボール32が長孔54に摺接状態で嵌入するように長さ寸法が設定されている。従って、把手36aの操作で外嵌筒31を軸筒23回りに回動させることによりセレクトボール32も回動し、この回動によってセレクトレバー5はボルト軸56回りに正逆回動するようになっている。
【0048】
また、上記垂直杆52の下端部には装着孔55に挿通されたボルト57を介してセレクトワイヤ58が接続されている。このセレクトワイヤ58は、基端部に接続孔の穿設された接続金具58aが取り付けられており、装着孔55に挿通されたボルト57の先端部にこの接続孔を外嵌してからナット57aで締結することにより、セレクトワイヤ58が垂直杆52に接続されるようにしている。
【0049】
そして、セレクトワイヤ58の先端側は図略のトランスミッションに接続され、セレクトレバー5の軸孔53回りの回動によるセレクトワイヤ58の牽索量の変化によってトランスミッションが切り換わるようになっている。
【0050】
そして、操作レバー36がシフト解除姿勢でPレンジ42aに設定された状態でガイドピン39cが検出端子72から離間しており、操作レバー36がPレンジ42aにおいてシフト姿勢に姿勢変更されることによってガイドピン39cが検出端子72をスイッチ本体71の方向に押圧し、これによってPレンジ検出スイッチ7がオンされるように検出端子72とガイドピン39cとの間の相対位置関係が設定されている。
【0051】
また、Pレンジ検出スイッチ7をオンすることによって、図略のシフトロック機構を動作させるアクチュエータが駆動するようにしており、一旦Pレンジ42aに設定されるとシフトロック機構によるシフトロックによってブレーキ操作を行う等の所定の操作を行わなければレンジ変更し得ないようにしている。
【0052】
図3は、Pレンジ検出スイッチ7の取付け構造の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、Pレンジ検出スイッチ7がスイッチ取付け手段8に取り付けられる直前の状態、(ロ)は、Pレンジ検出スイッチ7がスイッチ取付け手段8に取り付けられた状態をそれぞれ示している。図3に示すように、上記Pレンジ検出スイッチ7は、操作レバー36がPレンジ42aにシフトされたとき、このシフト状態を検出するためのものであり、箱型のスイッチ本体71と、このスイッチ本体71の上面に付設された検出端子72とを備えて形成されている。上記検出端子72は板状に形成され、基端部がスイッチ本体71の上面端部に取り付けられているとともに先端側が遊動可能に設定され、この遊動部分をスイッチ本体71に向けて押圧することによりPレンジ検出スイッチ7がオンされるようになっている。
【0053】
このようなPレンジ検出スイッチ7は、ディテントプレート4のPレンジ42a近傍の底板21に後方に向かって突設されたスイッチ取付け手段8に取り付けられ、その検出端子72がPレンジ42aの反対側のディテントプレート4のガイド面41に対向するように位置設定されている。
【0054】
上記スイッチ取付け手段8は、底板21に後方に向かって突設された一対の係止突片81と、これら係止突片81間で後方に向かって突設された2本の位置決めピン83とを備えて形成されている。上記一対の係止突片81は、支持盤2の後方面における軸筒23の右斜め上方部分に、上記軸受筒37のガイドピン39cに対応して斜めに配設されている。一対の係止突片81間の距離は、上記スイッチ本体71の横幅寸法よりも僅かに大きめに長さ設定され、これによって一対の係止突片81間に横置きでスイッチ本体71が嵌め込まれ得るようになっている。
【0055】
また、係止突片81は、それぞれの先端部から互いに対向する方向に突設された爪片82を有している。これらの爪片82は、スイッチ本体71が係止突片81間に挟持された状態で、スイッチ本体71を係止し得る位置に設けられている。また、各爪片82の頂部には互いに対向した方向に向かって先下がりの傾斜が形成されている。
【0056】
このような係止突片81は、支持盤2の金型を用いた射出成形による製造時に底板21に一体に形成させるようにしている。そして、金型からの型抜きのために、底板21の爪片82に対応した部分には、型抜き孔21aが設けられている。このように形成される係止突片81は、弾性変形して爪片82間の距離が広がり得るように厚み寸法が設定され、これによってスイッチ本体71を一対の爪片82の頂部の傾斜面間に押し当てることにより、各係止突片81が互いに離間する方向に弾性変形するようにしている。
【0057】
一方、上記スイッチ本体71には、上記位置決めピン83に対応した位置決め孔73が穿設されている。そして、これらの位置決め孔73が各位置決めピン83に外嵌されることによって係止突片81間に挟持されたPレンジ検出スイッチ7の位置決めが確実に行われるようにしている。
【0058】
このようなスイッチ取付け手段8によれば、図3の(イ)に矢印で示すように、スイッチ本体71を係止突片81の爪片82間に押し付けることにより、爪片82の傾斜面はスイッチ本体71の両側縁部によって押圧され、この押圧力の分力によって係止突片81は互いに離間する方向に弾性変形し、これによってPレンジ検出スイッチ7は、図3の(ロ)に示すように、位置決め孔73が位置決めピン83に外嵌し、かつ、スイッチ本体71の両側縁部が各爪片82に係止されて係止突片81間に挟持された状態になる。
【0059】
このPレンジ検出スイッチ7がスイッチ取付け手段8に装着された状態においては、軸受筒37がシフト解除姿勢に設定された状態で、ガイドピン39cは図3の(ロ)に実線で示すように、その先端部が検出端子72の上面を押圧しないが、軸受筒37のシフト姿勢への姿勢変更によって、図3の(ロ)に二点鎖線で示すように、ガイドピン39cが検出端子72を押圧し、これによって検出端子72はスイッチ本体71に近接する方向に移動してPレンジ検出スイッチ7がオンされる。逆に軸受筒37がシフト解除姿勢に戻ることによって検出端子72はガイドピン39cによる押圧が解除され、これによってPレンジ検出スイッチ7はオフになる。
【0060】
以下、本発明の作用について、図4および図5を基に説明する。図4は、図2のA−A線断面略図であり、(イ)は操作レバー36がシフト姿勢に設定された状態、(ロ)は操作レバー36がシフト解除姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。また、図5は、図2のB−B線断面略図であり、(イ)は操作レバー36がシフト姿勢でSレンジ42eに設定された状態、(ロ)は操作レバー36がシフト解除姿勢でPレンジ42aに位置した状態をそれぞれ示している。
【0061】
まず、運転者が操作レバー36の把手36aから手を離した状態では、図4の(イ)に示すように、コイルばね35bの付勢力によって付勢用ピン39aが幅方向に押圧され、これによって操作レバー36はボルト軸38回りに反時計方向に回動してディテントピン39dが所定のディテント溝42に嵌まり込み(図4の(イ)に示す例ではPレンジ42aの溝に嵌まり込んでいる)、操作レバー36がいずれかのレンジ42a,42b,42c,42d,42e,42fにシフトされた状態が(シフト姿勢)維持されている。なお、図5の(イ)に示す例では、操作レバー36はSレンジ42eに設定されている。
【0062】
そして、操作レバー36がPレンジ42aに設定された状態(図4の(イ))では、ガイドピン39cがPレンジ検出スイッチ7の検出端子72をスイッチ本体71の方向に押圧した状態になっているため、Pレンジ検出スイッチ7はオンされ、これによって図略のシフトロック機構を動作させるアクチュエータが駆動してシフトロック状態になり、ブレーキ操作等を行わない限りレンジ変更することができないようになる。
【0063】
ついで、図4の(イ)に示す状態において、把手36aの操作によりコイルばね35bの付勢力に抗して操作レバー36をボルト軸38回りに時計方向に回動すると、操作レバー36は、ディテントピン39dがディテント溝42から抜け出したシフト解除姿勢になる。そして、ガイドピン39cがディテントプレート4のガイド面41に当接し、これによってそれ以上の操作レバー36のボルト軸38回りの時計方向の回動が阻止されるとともに、以後、図4の(ロ)および図5の(ロ)に示すように、操作レバー36は、ガイドピン39cがガイド面41にガイドされつつ軸筒23回りに回動することが可能になり、これによってシフト変更操作を行い得る状態になる。
【0064】
そして、Pレンジ42aにおいて操作レバー36がシフト解除姿勢に設定された状態では、ガイドピン39cによる検出端子72の押圧状態が解除されるため、Pレンジ検出スイッチ7はオフされ、上記シフトロック状態が解除される。
【0065】
本発明の変速操作装置1は、以上詳述したように、支持盤2にスイッチ取付け手段8を備えてなり、このスイッチ取付け手段8は、支持盤2の底板21にPレンジ検出スイッチ7を挟持するように突設された一対の係止突片81と、これら係止突片81間の底板21に突設された2本の位置決めピン83とからなり、各係止突片81には上端部に互いに対向する方向に突出した爪片82が設けられ、しかも係止突片81は、爪片82間が離間する方向に弾性変形するように弾力性を備えて形成されているため、Pレンジ検出スイッチ7の位置決め孔を位置決めピン83に外嵌させた状態で係止突片81を弾性変形させてPレンジ検出スイッチ7を係止突片81間に挟持させることにより、Pレンジ検出スイッチ7は、位置決めされた状態で互いに対向した爪片82により抜け止めされ、これによってPレンジ検出スイッチ7を支持盤2に確実に装着することができる。
【0066】
このように、Pレンジ検出スイッチ7を、従来のようにねじ止めではなく、係止突片81による挟持で支持盤2に取り付けるようにしたため、ねじ止めの場合に比べて部品点数を削減することができるとともに、組み付け工数をも減少させることができ、これによって製造コストの低減を図ることが可能になる。
【0067】
本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0068】
(1)上記の実施形態においては、係止突片81間に2本の位置決めピン83が設けられているが、本発明は位置決めピン83が2本であることに限定されるものではなく、1本でもよいし、3本以上でもよい。
【0069】
(2)上記の実施形態においては、一対の係止突片81の双方が弾性変形し得るように厚み寸法が設定されているが、いずれか一方のみを弾性変形し得るようにしてもよい。
【0070】
(3)上記の実施形態においては、スイッチ取付け手段8は、操作レバー36がPレンジ42aに設定された状態でPレンジ検出スイッチ7がそれを検出し得る位置に形成されているが、操作レバー36がPレンジ42a以外の他のレンジに設定された状態で、それを検出する位置にもスイッチ取付け手段8を設けてもよい。
【0071】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の自動車の変速操作装置によれば、操作レバーは、シフト姿勢に設定された状態でディテントプレートのディテント溝に嵌まり込むディテントピンと、シフト解除姿勢に設定された状態でディテントプレートの内周縁に当接して移動するガイドピンとを有し、操作レバーがシフト姿勢で所定のシフトに設定された状態でガイドピンにより検出スイッチの検出端子が押圧され、操作レバーがシフト解除姿勢に設定された状態記ガイドピンの上記押圧が解除されるようにしているため、操作レバーを所定のシフトに設定することによって検出スイッチはオンされ、逆に操作レバーによる上記所定のシフトが解除されると、ガイドピンによる検出端子の押圧が解消される。
【0072】
また、検出スイッチは、ディテントピンの径方向の移動範囲を規制するガイドピンによってオン・オフされるようになっており、このガイドピンが検出スイッチをオン・オフする操作片の役割を果たしているため、別途操作片を設ける必要はなく、その分変速操作装置のコンパクト化を図ることができる。
【0073】
本発明の請求項2記載の自動車の変速操作装置によれば、車体と一体の基盤に形成されたスイッチ取付け手段は、基盤表面に検出スイッチを挟持するように突設された一対の係止突片と、これら突片間の基盤表面に突設された少なくとも1本の位置決めピンとを備えて形成され、各係止突片は、上端部に検出スイッチを係止する爪片を有し、少なくとも一つの係止突片は外方に向かって弾性変形するように弾力性を備えて形成され、各爪片は検出スイッチの縁部に対向した面が内方に向かって先下がりした傾斜面を有しているため、検出スイッチの位置決め孔を位置決めピンに外嵌させた状態で係止突片を弾性変形させて検出スイッチを係止突片に支持させることにより、検出スイッチは、位置決めされた状態で基盤に確実に装着することができる。
【0074】
このように、検出スイッチを、従来のようにねじ止めではなく、係止突片による挟持で基盤に取り付けるようにしたため、ねじ止めの場合に比べて部品点数を削減することができるとともに、ワンタッチ組み付けが可能になり、組み付け工数をも減少させることが可能になり、製造コストの低減を図ることができる。
【0075】
そして、検出端子は、検出スイッチが係止突片間に装着された状態で各爪片に干渉しない位置に取り付けられているため、検出端子にガイドピンによるオン・オフ動作を支障なく行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の変速操作装置に係る一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す変速操作装置の組立斜視図である。
【図3】Pレンジ検出スイッチの取付け構造の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、Pレンジ検出スイッチがスイッチ取付け手段に取り付けられる直前の状態、(ロ)は、Pレンジ検出スイッチがスイッチ取付け手段に取り付けられた状態をそれぞれ示している。
【図4】図2のA−A線断面略図であり、(イ)は操作レバーがシフト姿勢に設定された状態、(ロ)は操作レバーがシフト解除姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。
【図5】図2のB−B線断面略図であり、(イ)は操作レバーがシフト姿勢でSレンジに設定された状態、(ロ)は操作レバーがシフト解除姿勢でPレンジに位置した状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 変速操作装置 2 支持盤
21 底板 22 周壁
23 軸筒(支持軸) 24 ブラケット
24a 軸孔 25 ねじ座
25a リブ 26 節度ばね装着片
27 節度ばね 27a 円弧部
3 レバー装置 31 外嵌筒
32 セレクトボール 33 セレクトアーム
34 節度板 34a 凹凸縁部
35 レバー支持ブラケット
35a 軸孔 36 操作レバー
36a 把手 37 軸受筒
37a 軸孔 38 ボルト軸
39 突出ピン 39a 付勢用ピン
39b 回動規制ピン 39c ガイドピン
39d ディテントピン
4 ディテントプレート
41 ガイド面 42 ディテント溝
42a Pレンジ 42b Rレンジ
42c Nレンジ 42d Dレンジ
42e Sレンジ 42f Lレンジ
5 セレクトレバー 51 水平杆
52 垂直杆 53 軸孔
54 長孔 55 装着孔
56 ボルト軸 57 ボルト
58 セレクトワイヤ
6 抜け止め構造 61 係止爪
61a 根元片 61b 爪片
61c 装着空間 62 抜止めフィン
7 Pレンジ検出スイッチ
71 スイッチ本体 72 検出端子
73 位置決め孔
8 スイッチ取付け手段
81 係止突片 82 爪片
83 位置決めピン

Claims (2)

  1. 車体と一体の基盤に設けられた支持軸回りに回動自在に軸支され、かつ、シフト姿勢とシフト解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成された操作レバーと、上記支持軸の軸心を中心とした円弧状に形成され、かつ、円弧に沿って凹設された複数のシフト位置を有するディテントプレートとを有し、上記操作レバーをシフト解除姿勢に設定した状態で上記支持軸回りに回動させることによりディテントプレートの所望のシフト位置が選択され、操作レバーをシフト姿勢に姿勢変更することによりシフト設定されるように構成された自動車の変速操作装置において、上記ディテントプレートは、上記支持軸の軸心を曲率中心とした小さい径の内周縁および大きい径の外周縁と両側縁とによって囲まれた板状体で形成され、上記外周縁に複数のシフト位置に対応したディテント溝が凹設され、上記内周縁は滑らかに円弧状に形成され、上記操作レバーは、シフト姿勢に設定された状態で上記ディテント溝に嵌まり込むディテントピンと、シフト解除姿勢に設定された状態で上記内周縁に当接し、操作レバーの支持軸回りの回動に応じて上記内周縁に案内されつつ移動するガイドピンとを備えて形成され、上記基盤には、操作レバーの所定シフト位置へのシフトを検出するための検出スイッチがスイッチ取付け手段を介して取り付けられ、上記検出スイッチは、押圧することによってスイッチオンされるとともに、上記押圧を解除することによってスイッチオフされる検出端子を有し、上記操作レバーがシフト姿勢で所定のシフトに設定された状態で上記ガイドピンにより上記検出端子が押圧され、上記操作レバーがシフト解除姿勢に設定された状態で上記ガイドピンの上記押圧が解除されるように上記スイッチ取付け手段と上記操作レバーとの相対位置が設定されていることを特徴とする自動車の変速操作装置。
  2. 上記スイッチ取付け手段は、基盤表面に上記検出スイッチを挟持するように一体に突設された一対の係止突片と、これら突片間の基盤表面に突設され、かつ、上記検出スイッチに穿設された位置決め孔に嵌入する少なくとも1本の位置決めピンとを備えて形成され、上記各係止突片は、上端部に上記検出スイッチを係止する爪片を有し、少なくとも一つの係止突片は外方に向かって弾性変形するように弾力性を備えて形成され、上記各爪片は上記検出スイッチの縁部に対向した面が内方に向かって先下がりした傾斜面を有し、上記検出端子は、検出スイッチが上記係止突片間に装着された状態で上記各爪片に干渉しない位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の自動車の変速操作装置。
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