JP3829801B2 - 情報表示制御装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、指定された見出語に対応する情報を検索する情報表示制御装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、国語辞典、英和辞典、和英辞典等の各種辞書、各種用語辞典、百科事典等、数種類の電子辞書データが組み込まれた電子辞書と呼ばれる情報表示制御装置が知られている。
【0003】
また、従来から、入力した文章の文字列を形態素解析し、当該文字列に関連する異なる表記を全て電子辞書の見出しとして取得して検索する技術が知られている。この電子辞書の技術によれば、送り仮名や表記の違い等によらない高確率な検索を実現している(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−203281号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した電子辞書の技術においては、例えば、複数の単語が組み合わされた複合語を検索語に指定した場合等において、当該複合語を1つの単語として検索するため、複合語の説明情報を表示することが困難であった。また、特許文献1に記載の技術を用いても、検索語に指定された複合語を構成する単語の説明情報を複合語の説明情報として画面上に表示させるものではないため、使い勝手が悪かった。
【0006】
本発明は、上記した従来の事情に鑑みてなされたものであり、電子辞書等の情報表示制御装置において、検索語に複合語が指定された際に、当該複合語を構成する単語の説明情報を適切に表示することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための本発明は、
見出語と、当該見出語の説明情報とを対応付けて記憶した情報記憶手段(例えば、図2に示すドイツ語辞書DB62)と、
文字列を入力する入力手段(例えば、図2に示す入力装置20)と、
この入力手段により入力された入力文字列を複数の部分文字列に分離する分離手段(例えば、図2に示すCPU10;図9に示すステップA220〜A236)と、
この分離手段により分離された各部分文字列それぞれと一致する見出語に対応付けられたそれぞれの情報を前記情報記憶手段から読み出して、並列に表示する表示手段(例えば、図2に示す表示装置30,CPU10;図9に示すステップA240)と、
を備える情報表示制御装置である。
【0008】
また、他の発明として、
コンピュータに、
見出語と、当該見出語の説明情報とを対応付けて記憶した情報記憶機能(例えば、図2に示すドイツ語辞書DB62)と、
文字列を入力する入力機能(例えば、図2に示す入力装置20)と、
この入力機能により入力された入力文字列を複数の部分文字列に分離する分離機能(例えば、図2に示すCPU10;図9に示すステップA220〜A236)と、
この分離機能により分離された各部分文字列それぞれと一致する見出語に対応付けられたそれぞれの情報を前記情報記憶機能から読み出して、並列に表示する制御を行う表示制御機能(例えば、図2に示すCPU10;図9に示すステップA240)と、
を実現させるためのプログラムを構成してもよい。
【0009】
これらの発明によれば、入力文字列を複数の部分文字列に分離し、当該各部分文字列と一致する見出語に対応付けられた情報を、情報記憶手段から読み出して並列に表示させることができる。従って、分離された各部分文字列それぞれと一致する見出語に対応付けられたそれぞれの情報を情報記憶手段から読み出して並列に表示することができる。これによれば、検索語に複合語等の複数の単語で構成される文字列が入力された場合に、入力文字列を構成する単語の説明情報を適切に表示させることができる。
【0010】
また、上述の発明の情報表示制御装置において、
前記情報記憶手段に記憶される各見出語には、当該見出語の変化形が対応付けて記憶され、
前記分離手段は、
前記入力文字列を複数の部分文字列に分割する分割手段(例えば、図2に示すCPU10;図9に示すステップA222)と、
この分割手段により分割された連続する先後の部分文字列の内、先の部分文字列と一致する見出語を前記情報記憶手段から検索する検索手段(例えば、図2に示すCPU10;図9に示すステップA224)と、
この検索手段により検索された場合に、当該検索された見出語の変化形が前記入力文字列に含まれるか否かを判断する変化形判断手段(例えば、図2に示すCPU10;図9に示すステップA226)と、
前記検索手段により検索された場合に、前記変化形判断手段により変化形が含まれないと判断されたときには、前記先の部分文字列の位置で、変化形が含まれると判断されたときには、当該変化形を含む位置で、前記入力文字列を分離する手段(例えば、図2に示すCPU10;図9に示すステップA228〜A238)と、
を有するように構成してもよい。
【0011】
この場合、入力文字列に、部分文字列と一致する見出語の変化形が含まれるか否かを判断することができる。これによれば、見出語の変化形を含む複数の部分文字列で構成される入力文字列が検索語として入力された場合に、入力文字列を適切な位置で分離することができる。従って、入力文字列を構成する部分文字列の説明情報を適切に表示させることができる。
【0012】
さらに、
前記分離手段により分離されて得た部分文字列を記憶する分離履歴記憶手段(例えば、発明の実施の形態における分離履歴テーブル)を備え、
前記分離手段は、前記入力文字列に、前記分離履歴記憶手段に記憶される部分文字列と一致する文字列が含まれる場合に、当該文字列を部分文字列として分離する手段(例えば、図2に示すCPU10)を有する情報表示制御装置を構成してもよい。
【0013】
この場合、入力文字列が部分文字列に分離された際に、当該部分文字列を履歴として保持し、この履歴に従って入力文字列を部分文字列に分離することができる。
【0014】
また、他の発明として、
見出語と、当該見出語の説明情報とを対応付けて記憶した情報記憶手段(例えば、図12に示すドイツ語辞書DB72)と、
文字列を入力する入力手段(例えば、図2に示す入力装置20)と、
この入力手段により入力された入力文字列の先頭に分離動詞の前綴りが存在するか否かを判別する第1判別手段(例えば、図2に示すCPU10;図17に示すステップB180)と、
この第1判別手段により存在すると判別された場合に、当該前綴りの直後に特定変化用文字列が存在するか否かを判別する第2判別手段(例えば、図2に示すCPU10;図17に示すステップB184,B188)と、
前記第1判別手段により存在すると判別された場合に、前記第2判別手段により存在しないと判別されたときには当該入力文字列の前綴りを除いた部分文字列を基本形に変換し、前記第2判別手段により存在すると判別されたときには当該入力文字列の前綴り及び特定変化用文字列を除いた部分文字列を基本形に変換する変換手段(例えば、図2に示すCPU10;図17に示すステップB185,B191,B194)と、
前記第1判別手段により存在すると判別された場合に、当該前綴り及び前記変換手段により変換された部分文字列から成る文字列と一致する見出語に対応づけられた情報を前記情報記憶手段から読み出して表示する表示手段(例えば、図2に示す表示装置30,CPU10;図17に示すステップB186)と、
を備える情報表示制御装置を構成してもよい。
【0015】
また、
コンピュータに、
見出語と、当該見出語の説明情報とを対応付けて記憶した情報記憶機能(例えば、図12に示すドイツ語辞書DB72)と、
文字列を入力する入力機能(例えば、図2に示す入力装置20)と、
この入力機能により入力された入力文字列の先頭に分離動詞の前綴りが存在するか否かを判別する第1判別機能(例えば、図2に示すCPU10;図17に示すステップB180)と、
この第1判別機能により存在すると判別された場合に、当該前綴りの直後に特定変化用文字列が存在するか否かを判別する第2判別機能(例えば、図2に示すCPU10;図17に示すステップB184,B188)と、
前記第1判別機能により存在すると判別された場合に、前記第2判別機能により存在しないと判別されたときには当該入力文字列の前綴りを除いた部分文字列を基本形に変換し、前記第2判別機能により存在するとされたときには当該入力文字列の前綴り及び特定変化用文字列を除いた部分文字列を基本形に変換する変換機能(例えば、図2に示すCPU10;図17に示すステップB185,B191,B194)と、
前記第1判別機能により存在すると判別された場合に、当該前綴り及び前記変換機能により変換された部分文字列から成る文字列と一致する見出語に対応づけられた情報を前記情報記憶機能から読み出して表示する制御を行う表示制御機能(例えば、図2に示すCPU10;図17に示すステップB186)と、
を実現させるためのプログラムを構成することとしてもよい。
【0016】
これらの発明によれば、検索語に分離動詞の変化形が指定された場合に、当該分離動詞の前綴りと残りの文字列とを分離して、前綴り以降の残りの文字列を基本形に変換するとともに、前綴りと基本形に変換された残りの文字列から成る文字列と一致する見出語を情報記憶手段から再度検索し、当該見出語に対応付けられた情報を表示させることができる。従って、検索語に分離動詞の変化形が指定された場合に、当該分離動詞の変化形を基本形に変換することにより、該当する説明情報を適切に表示させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図19を参照して、本発明に係る情報表示制御装置を折りたたみ式の携帯型電子辞書(以下、単に「電子辞書」という。)に適用した場合の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
電子辞書には、国語辞典、英和辞典、和英辞典等の各種辞書、各種用語辞典、百科事典等の各種電子辞書データ(辞書データベース(以下、データベースを「DB」という。)が内蔵されている。この電子辞書データには、見出語に対応付けて、当該見出語を説明するための文字データや、画像データ、動画データ、音声データ等が記憶される。ユーザは、辞書種別を選択して検索語を入力することにより、当該検索語の説明情報等を表示させることができる。以下、電子辞書に、ドイツ語辞典の電子辞書データが内蔵されている場合を例にとって説明する。
【0019】
図1に、情報表示制御装置の一種である電子辞書1の斜視概観図の一例を示す。同図に示すように、電子辞書1は、ディスプレイ3と、各種キー群5とを備えて構成されている。各種キー群5を構成するキーにはそれぞれ固有の機能が割り当てられており、ユーザは、これらのキーを押下して電子辞書1を操作する。
【0020】
具体的には、文字入力キー、操作の確定指示を入力する決定キー、カーソルの移動指示等を入力するカーソルキー、辞書種別の選択キー、指定した単語へのジャンプキー、指定した単語の用例表示キー等を備える。
【0021】
〔第1の実施の形態〕
先ず、本発明を適用した電子辞書の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、複数の名詞で構成される複合名詞が検索語に指定された際に、複合名詞を、当該複合名詞を構成する名詞(以下、適宜「構成名詞」という。)に分離して、各構成名詞の説明情報を表示させる。
【0022】
先ず、電子辞書1の機能構成例について説明する。図2に、電子辞書1の機能ブロック図を示す。同図に示すように、電子辞書1は、CPU10、入力装置20、表示装置30、RAM40、フラッシュROM60の各機能部を備えて構成される。
【0023】
CPU10は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御する。具体的には、CPU10は、入力装置20から入力される押下信号等に応じてフラッシュROM60に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果をRAM40に保存するとともに、当該処理結果を表示するための表示信号を適宜表示装置30に出力して、対応した表示情報を表示させる。
【0024】
入力装置20は、仮名、漢字、アルファベット等の文字入力や機能選択等に必要なキー群を備え、押下されたキーの押下信号等をCPU10に出力する。この入力装置20におけるキー入力により、特に、検索語の入力、辞書種別の選択、検索実行指示、ジャンプ実行指示等の入力手段を実現する。尚、この入力装置20は、図1に示すキー群5に相当するものである。
【0025】
表示装置30は、CPU10から入力される表示信号に基づいて各種画面を表示させるものであり、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。尚、この表示装置30は、図1に示すディスプレイ3に相当する。
【0026】
フラッシュROM60には、各種初期設定、ハードウェアの検査、又は必要なプログラムのロード等を行うための初期プログラムが格納される。CPU10は、電子辞書1の電源投入時においてこの初期プログラムを実行することにより、電子辞書1の動作環境を設定する。
【0027】
また、フラッシュROM60には、電子辞書1の動作に係る各種処理プログラムや電子辞書1の備える種々の機能を実現するためのプログラム等が格納されるとともに、特に、ドイツ語辞書DB62と、変化形語尾一覧66と、ユーザ辞書DB64と、辞書検索プログラム68とが格納される。また、辞書検索プログラム68は、複合名詞分離プログラム68aと、ユーザ辞書登録プログラム68bとを備える。
【0028】
CPU10は、このフラッシュROM60に格納された辞書検索プログラム68に従って辞書検索処理を実行する。具体的には、CPU10は、検索指示の入力に応じてドイツ語辞書DB62に記憶される見出語データから指定された検索語と一致する見出語データを検索して、対応する説明データを表示装置30に表示させる。また、検索実行指示が入力された際に、指定された検索語の文字列で入力文字列格納領域42を更新する。
【0029】
図3に、ドイツ語辞書DB62の蓄積形式の一例を示す。同図に示すように、ドイツ語辞書DB62には、見出語データと、当該見出語データの説明データとが対応付けられたドイツ語の辞書データが蓄積される。
【0030】
また、CPU10は、指定された検索語と一致する見出語データがドイツ語辞書DB62から検索されない場合に、複合名詞分離プログラム68aに従って複合名詞分離処理を実行する。即ち、CPU10は、検索語に含まれる名詞を探索し、検索語が複数の名詞で構成される場合に検索語を複合名詞と判断して、当該構成名詞の説明データを表示画面上に並列に表示させる。
【0031】
具体的には、CPU10は、検索語の文字列(以下、適宜「入力文字列」という。)を分割して抽出した文字列(以下、適宜「抽出文字列」という。)と一致する名詞の見出語データ(以下、適宜「名詞見出語データ」という。)を、ドイツ語辞書DB62から検索する。そして、CPU10は、一致する名詞見出語データが検索されない場合に、入力文字列の分割位置を変更して再度文字列を抽出し、同様の処理を繰り返す。そして、CPU10は、抽出文字列と一致する名詞見出語データが検索され、且つ残りの文字列と一致する名詞見出語データが検索された場合に、当該分割位置で入力文字列を分離して、構成名詞格納領域44を更新する。
【0032】
図4は、複合名詞を構成する構成名詞の探索方法を説明するための説明図である。同図(a)は、複合名詞“Nachtpunkt”を構成名詞に分離する場合を示している。CPU10は、入力文字列“Nachtpunkt”の先頭文字から“N”→“Na”→・・・と順次分割位置を変更して文字列を抽出し、一致する名詞見出語データを検索する。同図に示す例では、抽出文字列“Nacht”と一致する名詞見出語データがドイツ語辞書DB62内に存在し、且つ残りの文字列“Punkt”と一致する名詞見出語データがドイツ語辞書DB62内に存在すると判断された結果、入力文字列“Nachtpunkt”が構成名詞“Nacht”,“Punkt”に分離される。
【0033】
また、図4(b)は、構成名詞が2格変化した複合名詞“Kindesalter”を構成名詞に分離する場合を示している。CPU10は、入力文字列“Kindesalter”の先頭文字から“K”→“Ki”→・・・と順次分割位置を変更して文字列を抽出し、一致する名詞見出語データを検索する。同図に示すように、抽出文字列“Kind”と一致する名詞見出語データがドイツ語辞書DB62内に存在する。この際、CPU10は、変化形語尾一覧66を参照し、抽出文字列“Kind”の直後の変化形語尾を検出する。
【0034】
図5に、変化形語尾一覧66の一例を示す。同図に示す変化形語尾一覧66には、単数の2格変化形語尾“s”及び“es”と、複数変化形語尾“e”及び“er”とが格納される。
【0035】
図4(b)に示す例では、文字列“Kind”を抽出した際、残りの文字列“Esalter”と一致する名詞見出語データがドイツ語辞書DB62内に存在しないが、抽出文字列“Kind”の直後に変化形語尾“es”が存在し、且つ、残りの文字列“alter”と一致する名詞見出語データがドイツ語辞書DB62内に存在すると判断された結果、入力文字列“Kindesalter”が構成名詞“Kind”,“Alter”に分離される。
【0036】
また、CPU10は、ユーザ辞書登録プログラム68bに従ってユーザ辞書登録処理を実行する。具体的には、CPU10は、入力文字列が複合名詞であった場合に、当該複合名詞をユーザ辞書DB64に登録する。
【0037】
図6に、ユーザ辞書DB64の蓄積形式の一例を示す。同図に示すように、ユーザ辞書DB64には、複合名詞に対応付けて、当該複合名詞の構成名詞と、各構成名詞の性別と、変化形とが格納される。また、変化形には、構成名詞の単数2格変化形及び複数変化形が格納される。上記したように、CPU10は、例えば、複合名詞“Nachtpunkt”の検索実行指示に応じて、複合名詞分離処理により“Nachtpunkt”を構成名詞“Nacht”,“Punkt”に分離する。この際、CPU10は、各見出語データ“Nacht”,“Punkt”に対応する説明データから性別と変化形を取得して、ユーザ辞書DB64にレコードL10を追加する。
【0038】
RAM40は、CPU10が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備える。特に、入力文字列格納領域42と、構成名詞格納領域44とを備える。
【0039】
次に、本発明を適用した第1の実施の形態における電子辞書1の動作について図7〜図10を参照して説明する。図7,図9は電子辞書1の動作フローを、図8,図10は表示装置30に表示される画面の遷移例をそれぞれ示している。
【0040】
図7は、辞書検索処理の実行に係る電子辞書1の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、CPU10は、表示装置30に検索語入力画面を表示させ、検索語が入力されるとともに(ステップA10)、検索実行が指示される(ステップA12)まで待機する。
【0041】
図8(a)に、検索語入力画面100の一例を示す。同図に示すように、検索語入力ボックス102に、検索語"Nachtpunkt"が入力されている。
【0042】
CPU10は、検索実行指示に応じて検索処理を実行する。具体的には、ドイツ語辞書DB62に記憶されている見出語データから検索語と一致する見出語データを検索する。また、この際、指定された検索語で入力文字列格納領域42を更新する。そして、CPU10は、指定された検索語と一致する見出語データが検索された場合には(ステップA14:YES)、対応する説明データを表示装置30に表示させて(ステップA16)、本処理を終了する。
【0043】
また、CPU10は、検索語と一致する見出語データがドイツ語辞書DB62から検索されない場合には(ステップA14:NO)、ユーザ辞書DB64から検索語と一致する複合名詞を検索し、一致する複合名詞が検索された場合には(ステップA18:YES)、ステップA16に遷移し、対応する説明データを表示装置30に表示させて、本処理を終了する。
【0044】
そして、CPU10は、ユーザ辞書DB64から検索語と一致する複合名詞が検索されない場合に(ステップA18:NO)、複合名詞分離処理を実行する(ステップA20)。
【0045】
図9は、複合名詞分離処理の実行に係る電子辞書1の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、CPU10は、先ず、ポインタ位置を検索語の先頭文字位置に初期化する(ステップA220)。ここで、ポインタとは、入力文字列から抽出する文字列の最後尾の文字を指示するものである。次いで、CPU10は、ポインタ位置までの文字列を抽出する(ステップA222)。
【0046】
次いで、CPU10は、ステップA222で抽出した抽出文字列と一致する名詞見出語データをドイツ語辞書DB62から検索し、一致する名詞見出語データが検索された場合に(ステップA224:YES)、入力文字列において、抽出文字列に続く文字列が変化形語尾か否かを判別する(ステップA226)。
【0047】
そして、抽出文字列に続く文字列が変化形語尾ではないと判別した場合に(ステップA226:NO)、CPU10は、残りの文字列と一致する名詞見出語データをドイツ語辞書DB62から検索し、一致する名詞見出語データが検索された場合に(ステップA228:YES)、当該時点でのポインタ位置で入力文字列を分離し、分離された各部分文字列で構成名詞格納領域44を更新する(ステップA230)。次いで、CPU10は、ポインタ位置を入力文字列の最終文字位置に設定する(ステップA232)。
【0048】
また、CPU10は、ステップA226において変化形語尾を検出した場合には、当該変化形語尾以降の残りの文字列と一致する名詞見出語データをドイツ語辞書DB62から検索し、一致する名詞見出語データが検索された場合に(ステップA234:YES)、上述したステップA230に遷移する。
【0049】
そして、CPU10は、ステップA224において、抽出文字列がドイツ語辞書DB62から検索されない場合、ステップA228において、残りの文字列がドイツ語辞書DB62から検索されない場合、ステップA234において、変化形語尾以降の残りの文字列がドイツ語辞書DB62から検索されない場合、又はステップA232のポインタ位置の移動処理に続いて、入力文字列を最終文字までチェックしたか否かを判別する(ステップA235)。そして、CPU10は、最終文字までのチェックが終了していない場合には、ポインタ位置を1文字分移動させた後(ステップA236)、ステップA222に戻って上述した処理を繰り返す。
【0050】
また、入力文字列の最終文字までのチェックが終了した場合であって(ステップA235:YES)、入力文字列が複合名詞の場合に(ステップA238:YES)、当該名詞の意味を並列に表示して(ステップA240)、本処理を終了する。
【0051】
図8(b)に、この段階で表示される検索結果表示画面104の一例を示す。同図に示す検索結果表示画面104は、2つの説明データ表示エリアE12,E14を備え、複合名詞“Nachtpunkt”の構成名詞“Nacht”の説明データが説明データ表示エリアE12に、構成名詞“Punkt”の説明データが説明データ表示エリアE14にそれぞれ表示されている。この図8(b)に示す検索結果表示画面104は、検索語表示エリアE10において、文字列“Nacht”上にカーソルCが位置する場合の画面例であり、構成名詞“Nacht”の説明データ表示エリアE12が強調表示されている。カーソルキーを操作して、カーソルCを文字列“Punkt”上に移動させると、図8(c)に示す検索結果表示画面104に表示更新され、構成名詞“Punkt”の説明データ表示エリアE14が強調表示される。
【0052】
図10に、検索語に複合名詞を指定した際の他の画面遷移例を示す。同図(a)に示す検索語入力画面110において検索語入力ボックス112に複合名詞“Kindesalter”を入力して検索実行を指示すると、当該複合名詞が“Kindes”,“alter”に分離され、同図(b)に示すように、説明データ表示エリアE22に“Kindes”の不定形“Kind”の説明データが、説明データ表示エリアE24に構成名詞“Alter”の説明データがそれぞれ表示された検索結果表示画面114が表示される。尚、(b)に示す検索結果表示画面114は、検索語表示エリアE20において文字列“Kindes”上にカーソルCが位置する場合の画面例であり、構成名詞“Kind”の説明データ表示エリアE22が強調表示されている。また、(c)に示すように、カーソルキーを操作して、カーソルCを文字列“Alter”上に移動させると、構成名詞“Alter”の説明データ表示エリアE24が強調表示される。
【0053】
そして、CPU10は、複合名詞分離処理に続いて、ユーザ辞書登録処理を実行する(図7;ステップA22)。具体的には、複合名詞分離処理を実行した結果検索語が複合名詞と判断された場合に、当該複合名詞をユーザ辞書DB64に登録する。
【0054】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、複数の名詞を組み合わせた複合名詞が検索語に指定された際に、当該複合名詞を構成名詞に分離するとともに、構成名詞の説明データを表示画面上に並列に表示することができる。これによれば、ユーザは、ドイツ語辞書DB62に登録されていない複合名詞を検索語に指定した場合であっても、表示画面上で各構成名詞の説明データを同時に参照することにより、複合名詞の意味を理解することができる。従って、電子辞書1の使い勝手を向上させることができる。
【0055】
尚、上記した実施の形態においては、複合名詞を構成する2つの構成名詞を分離する場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、2以上の名詞で構成された複合名詞が検索語に指定された場合も適用することも可能である。具体的には、例えば、CPU10は、図9に示して説明した複合名詞分離処理において、ステップA232の処理実行後、複合名詞分離処理を再帰的に呼び出すように構成することで、残りの文字列を対象に、当該残りの文字列に含まれる構成名詞を分離する。
【0056】
また、上記した複合名詞分離処理により分離された構成名詞を履歴として保持することとしてもよい。そして、この分離履歴を複合名詞分離処理の実行時に参照して、入力文字列に、以前複合名詞分離処理により分離された構成名詞と一致する文字列が含まれる場合に、当該文字列を優先的に分離することとしてもよい。
【0057】
図11に、分離履歴テーブルの一例を示す。同図に示すように、分離履歴テーブルには、構成名詞と、当該構成名詞を検出した回数とが対応付けて格納される。
【0058】
CPU10は、複合名詞分離処理の実行後、分離された構成名詞を分離履歴テーブルに登録する。この際、CPU10は、分離した構成名詞と一致する文字列が既に分離履歴テーブルに保持されている場合には、対応する検出回数を更新する。
【0059】
また、CPU10は、複合名詞分離処理の実行時に、入力文字列から分離履歴テーブルに保持されている構成名詞と一致する文字列を検出した場合に、検出回数を考慮して、当該文字列を構成名詞として優先的に分離する。
【0060】
例えば、CPU10は、入力文字列から分離履歴テーブルに格納される“Rad”と“Radar”を検出した場合には、検出回数を参照して、先ず、検出回数の多い“Radar”を入力文字列の構成名詞として優先的に分離する。そして、CPU10は、入力文字列の“Radar”以降の残りの文字列と一致する名詞見出語データがドイツ語辞書DB62から検索されない場合に、“Rad”を入力文字列の構成名詞として分離する。そして、CPU10は、入力文字列の“Rad”以降の残りの文字列と一致する名詞見出語データがドイツ語辞書DB62から検索されない場合には、上記したように、入力文字列の先頭から順次構成名詞を探索する。
【0061】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明を適用した電子辞書の第2の実施の形態について説明する。尚、第2の実施の形態における電子辞書の構成は、第1の実施の形態において図2に示した電子辞書1の構成において、RAM40を図12(a)に示すRAM50,フラッシュROM60を(b)に示すフラッシュROM70に置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0062】
第2の実施の形態は、前綴りと基礎動詞から成る分離動詞の変化形を検出するものであり、分離動詞の変化形が検索語に指定された際に、当該分離動詞を基本形に変換して、対応する説明データを表示させる。
【0063】
先ず、図12を参照して、第2の実施の形態における電子辞書のRAM50とフラッシュROM70の構成について説明する。(a)にRAM50の、(b)にフラッシュROM70の構成をそれぞれ示す。(a)に示すように、RAM50には、入力文字列格納領域52と、検出した分離動詞の不定形文字列を保持する不定形文字列格納領域54を備える。また、(b)に示すように、フラッシュROM70には、第2の実施の形態を実現するため、特に、ドイツ語辞書DB72と、前綴り一覧74と、特定変化用文字列一覧76と、辞書検索プログラム78とが格納され、辞書検索プログラム78は、分離動詞検出プログラム78aを備える。
【0064】
CPU10は、このフラッシュROM70に格納される辞書検索プログラム78に従って、辞書検索処理を実行する。具体的には、CPU10は、検索指示の入力に応じてドイツ語辞書DB72に記憶される見出語データから指定された検索語と一致する見出語データを検索して、対応する説明データを表示装置30に表示させる。ここで、ドイツ語辞書DB72は、第1の実施の形態と同様に、見出語データと説明データとが対応付けられたドイツ語の辞書データが蓄積されたデータベースである。
【0065】
また、CPU10は、指定された検索語と一致する見出語データがドイツ語辞書DB72から検索されない場合に、分離動詞検出プログラム78aに従って分離動詞検出処理を実行する。即ち、CPU10は、検索語が分離動詞の変化形であるか否かを判断して不定形に変換し、当該分離動詞の説明データを表示画面上に表示させる。
【0066】
具体的には、CPU10は、先ず、前綴り一覧74を参照して、入力文字列の先頭の前綴りを検出する。
【0067】
図13に、前綴り一覧74の一例を示す。同図に示すように、前綴り一覧74には、前綴りとなる語の文字列が格納される。CPU10は、入力文字列が前綴り一覧74に格納される前綴りの何れかと一致する文字列で開始する場合に、以下の処理を続ける。
【0068】
即ち、CPU10は、続いて、特定変化用文字列一覧76を参照して、前綴りの直後の特定変化用文字列を検出する。
【0069】
図14に、特定変化用文字列一覧76の一例を示す。同図に示す特定変化用文字列一覧76には、分離動詞を名詞化する際に前綴りと基礎動詞との間に挿入される“zu”と、動詞の過去分詞形の先頭文字列“ge”が格納されている。
【0070】
入力文字列の前綴りの直後に特定変化用文字列“zu”が存在する場合、CPU10は、当該特定変化用文字列“zu”以降の残りの文字列が動詞の不定形か否かを判別する。具体的には、CPU10は、“zu”以降の残りの文字列と一致する動詞の見出語データ(以下、適宜「動詞見出語データ」という。)をドイツ語辞書DB72から検索する。そして、CPU10は、動詞の不定形の場合に、入力文字列から“zu”を除いた文字列で不定形文字列格納領域54を更新する。
【0071】
また、入力文字列の前綴りの直後に特定変化用文字列“ge”が存在する場合、CPU10は、前綴り以降の残りの文字列が動詞の過去分詞形か否かを判別する。具体的には、CPU10は、前綴り以降の残りと文字列と過去分詞形が一致する動詞見出語データをドイツ語辞書DB72から検索する。そして、CPU10は、過去分詞形の場合に、当該過去分詞形を不定形に変換し、前綴りと不定形から成る文字列で不定形文字列格納領域54を更新する。
【0072】
さらに、入力文字列の前綴りの直後に特定変化用文字列が存在しない場合、CPU10は、前綴り以降の残りの文字列が動詞の過去分詞形か否かを判別し、特殊変化する動詞の過去分詞形を検知する。そして、CPU10は、過去分詞形の場合に、当該過去分詞形を不定形に変換し、前綴りと基礎動詞の不定形から成る文字列で不定形文字列格納領域54を更新する。
【0073】
そして、CPU10は、不定形文字列格納領域54に格納される分離動詞の不定形文字列と一致する見出語データ(以下、適宜「分離動詞見出語データ」という。)に対応する説明データをドイツ語辞書DB72から読み出して表示装置30に表示させる。
【0074】
次に、本発明を適用した第2の実施の形態における電子辞書の動作について図15〜図19を参照して説明する。図15,図17は第2の実施の形態における電子辞書の動作フローを、図16,図18,図19は表示装置30に表示される画面の遷移例をそれぞれ示している。
【0075】
図15は、辞書検索処理の実行に係る第2の実施の形態における電子辞書の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、CPU10は、表示装置30に検索語入力画面を表示させ、検索語が入力されるとともに(ステップB10)、検索実行が指示される(ステップB12)まで待機する。
【0076】
CPU10は、検索実行指示に応じて検索処理を実行する。具体的には、ドイツ語辞書DB72に記憶されている見出語データから検索語と一致する見出語データを検索する。また、この際、指定された検索語と一致する見出語データが存在する場合には(ステップB14:YES)、対応する説明データを表示装置30に表示させて(ステップB16)、本処理を終了する。
【0077】
そして、CPU10は、検索語と一致する見出語データが検索されない場合に(ステップB14:NO)、分離動詞検出処理を実行する(ステップB18)。
【0078】
図17は、分離動詞検出処理の実行に係る第2の実施の形態における電子辞書の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、CPU10は、先ず、入力文字列の先頭の前綴りを検出する。そして、CPU10は、入力文字列の先頭に前綴りが存在する場合に(ステップB180:YES)、前綴りの直後の特定変化用文字列を検出する。
【0079】
具体的には、CPU10は、特定変化用文字列“zu”が検出された場合であって(ステップB182:YES)、“zu”以降の残りの文字列が動詞の不定形の場合に(ステップB184:YES)、入力文字列から“zu”を除いた文字列で不定形文字列格納領域54を更新し(ステップB185)、該当する分離動詞見出語データに対応する説明データを表示させる(ステップB186)。
【0080】
例えば、図16(a)に示すように、検索語入力画面200において、検索語入力ボックス201に名詞化された分離動詞である“aufzukommen”を入力すると、同図(b)に示すように、検索結果表示画面202には、分離動詞見出語データ“aufkommen”に対応する説明データが表示され、検索語“aufzukommen”が分離動詞“aufkommen”の名詞化であることを示している。
【0081】
また、CPU10は、特定変化用文字列“ge”が検出された場合であって(ステップB188:YES)、ステップB180で検出された前綴り以降の残りの文字列が動詞の過去分詞形の場合に(ステップB190:YES)、先ず、当該過去分詞を不定形に変換し、前綴りと基礎動詞の不定形から成る文字列で不定形文字列格納領域54を更新する(ステップB191)。次いで、CPU10は、ステップB186に遷移して、該当する分離動詞見出語データに対応する説明データを表示させる。
【0082】
図18に、検索語に分離動詞の過去分詞形を指定した場合の画面遷移例を示す。同図(a)に示す検索語入力画面210において、検索語入力ボックス212に検索語“aufgekommen”を入力すると、(b)に示すように、検索結果表示画面214には、分離動詞見出語データ“aufkommen”に対応する説明データが表示され、検索語“aufgekommen”が分離動詞“aufkommen”の過去分詞形であることを示している。
【0083】
さらに、CPU10は、特定変化用文字列が検出されない場合であって、ステップB180で検出された前綴り以降の残りの文字列が動詞の過去分詞形の場合に(ステップB192:YES)、先ず、当該過去分詞を不定形に変換し、前綴りと基礎動詞の不定形から成る文字列で不定形文字列格納領域54を更新する(ステップB194)。次いで、CPU10は、ステップB186に遷移し、該当する分離動詞見出語データに対応する説明データを表示させる。
【0084】
また、CPU10は、ステップB180において入力文字列の先頭に前綴りが存在しないと判断された場合、又はステップB192において前綴り以降の残りの文字列が過去分詞形でない場合と判断された場合には、本処理を終了する。
【0085】
また、CPU10は、分離動詞一覧の表示指示が入力された場合に(ステップB196:YES)、検索語に指定された分離動詞と同一の基礎動詞を有する分離動詞を一覧表示させる(ステップB198)。
【0086】
例えば、図16(b)に示す検索結果表示画面202において、分離動詞一覧ボタン203を選択すると、同図(c)に示すように、検索結果表示画面202上に分離動詞一覧画面204が表示され、検索語に指定された“aufzukommen”と同一の基礎動詞“kommen”を有する分離動詞が一覧表示される。
【0087】
また、CPU10は、分離動詞一覧から特定の分離動詞が選択されると(ステップB200:YES)、当該選択された分離動詞と一致する見出語データに対応する説明データをドイツ語辞書DB72から読み出して表示させる(ステップB202)。
【0088】
例えば、図16(c)に示す分離動詞一覧画面204から、例えば、分離動詞“mitkommen”を選択すると、同図(d)に示すように、当該分離動詞“mitkommen”の説明データが表示される。
【0089】
また、基礎動詞となり得る動詞の説明データを表示する際に、表示画面上に分離動詞一覧ボタンを配置し、当該分離動詞一覧ボタンが選択された際に、当該動詞を基礎動詞とする分離動詞の一覧を表示させてもよい。
【0090】
図19に、この場合の画面遷移例を示す。同図(a)に示す検索語入力画面230において検索語入力ボックス231に動詞“kommen”を入力して検索実行を指示すると、(b)に示すように、見出語データ“kommen”に対応する説明データが表示されるとともに、分離動詞一覧ボタン233が配置された検索結果表示画面232が表示される。この検索結果表示画面232において分離動詞一覧ボタン233を選択すると、(c)に示すように、分離動詞一覧画面234が表示され、動詞“kommen”を基礎動詞とする分離動詞の一覧が表示される。例えば、分離動詞一覧画面234から、分離動詞“mitkommen”を選択すると、(d)に示すように、検索結果表示画面235に、見出語データ“mitkommen”に対応する説明データが表示されるようになっている。
【0091】
これによれば、例えば、分離して文末に前綴りが配置されている場合等、検索語に指定された動詞が分離動詞の基礎動詞である可能性を提示し、ユーザの翻訳作業を支援することができる。
【0092】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、検索語に分離動詞の変化形が指定された場合であっても、当該分離動詞の前綴りと残りの文字列とを分離する。そして、前綴りの直後に特定変化形文字列“zu”を検出した場合には、特定変化形文字列“zu”を除いた不定形文字列を作成し、前綴りの直後に動詞の特定変化形文字列“ge”を検出した場合には、前綴り以降の文字列を不定形に変換して不定形文字列を作成し、前綴りの直後に特定変化形文字列が検出されない場合であって、前綴り以降の残りの文字列が動詞の過去分詞形の場合には、当該残りの文字列を不定形に変換して不定形文字列を作成することにより、指定された分離動詞の変化形を基本形に変換することができる。従って、基本形に変換された文字列と一致する分離動詞見出語データをドイツ語辞書DB72から再度検索することにより対応する説明データを表示させることができる。
【0093】
以上、本発明をドイツ語辞書DBを有する電子辞書に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、複数の単語が結合した文字列が検索語に指定された場合に、本発明を適用することが可能である。
【0094】
尚、この実施の形態では電子辞典、電子事典などを含む電子辞書を適用例として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、電子時計などの電子機器全般に適用可能である。また、電子辞書本体に対して着脱可能なメモリカード、CD等に電子辞書データを記憶することとしてもよい。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、入力文字列を複数の部分文字列に分離し、当該各部分文字列と一致する見出語に対応付けられた情報を、情報記憶手段から読み出して並列に表示させることができる。従って、分離された各部分文字列それぞれと一致する見出語に対応付けられたそれぞれの情報を情報記憶手段から読み出して並列に表示することができる。これによれば、検索語に複合語等の複数の単語で構成される文字列が入力された場合に、入力文字列を構成する単語の説明情報を適切に表示させることができる。
【0096】
また、入力文字列に、部分文字列と一致する見出語の変化形が含まれるか否かを判断することができる。これによれば、見出語の変化形を含む複数の部分文字列で構成される入力文字列が検索語として入力された場合に、入力文字列を適切な位置で分離することができる。従って、入力文字列を構成する部分文字列の説明情報を適切に表示させることができる。
【0097】
また、入力文字列が部分文字列に分離された際に、当該部分文字列を履歴として保持し、この履歴に従って入力文字列を部分文字列に分離することができる。
【0098】
また、検索語に分離動詞の変化形が指定された場合に、当該分離動詞の前綴りと残りの文字列とを分離して、前綴り以降の残りの文字列を基本形に変換するとともに、前綴りと基本形に変換された残りの文字列から成る文字列と一致する見出語を情報記憶手段から再度検索し、当該見出語に対応付けられた情報を表示させることができる。従って、検索語に分離動詞の変化形が指定された場合に、当該分離動詞の変化形を基本形に変換することにより、該当する説明情報を適切に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の電子辞書の斜視概観図の一例を示す図。
【図2】第1の実施の形態における電子辞書の機能構成例を示す図。
【図3】ドイツ語辞書DBの蓄積形式の一例を示す図。
【図4】複合名詞を構成する構成名詞の探索方法を説明するための説明図。
【図5】変化形語尾一覧の一例を示す図。
【図6】ユーザ辞書DBの蓄積形式の一例を示す図。
【図7】第1の実施の形態における辞書検索処理の実行に係る電子辞書の動作フローを示す図。
【図8】第1の実施の形態における電子辞書の画面遷移例を示す図。
【図9】第1の実施の形態における複合名詞分離処理の実行に係る電子辞書の動作フローを示す図。
【図10】第1の実施の形態における電子辞書の画面遷移例を示す図。
【図11】分離履歴テーブルの一例を示す図。
【図12】第2の実施の形態におけるフラッシュROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。
【図13】前綴り一覧の一例を示す図。
【図14】特定変化用文字列一覧の一例を示す図。
【図15】第2の実施の形態における辞書検索処理の実行に係る電子辞書の動作フローを示す図。
【図16】第2の実施の形態における電子辞書の画面遷移例を示す図。
【図17】第2の実施の形態のおける分離動詞検出処理の実行に係る電子辞書の動作フローを示す図。
【図18】第2の実施の形態における電子辞書の画面遷移例を示す図。
【図19】第2の実施の形態における電子辞書の画面遷移例を示す図。
【符号の説明】
1 電子辞書
10 CPU
20 入力装置
30 表示装置
40 RAM
42 入力文字列格納領域
44 構成名詞格納領域
60 フラッシュROM
62 ドイツ語辞書DB
64 ユーザ辞書DB
66 変化形語尾一覧
68 辞書検索プログラム
68a 複合名詞分離プログラム
68b ユーザ辞書登録プログラム
Claims (4)
- 見出語と、当該見出語の説明情報とを対応付けて記憶した情報記憶手段と、
複数の単語が結合した複合語等の文字列を入力する入力手段と、
この入力手段により入力された入力文字列である複数の単語が結合した複合語等の文字列を複数の部分文字列に分離する分離手段と、
この分離手段により分離された各部分文字列それぞれと一致する見出語に対応付けられたそれぞれの説明情報を前記情報記憶手段から読み出す読出手段と、
前記入力手段により入力された入力文字列を表示する入力文字列表示領域と、前記読出手段により読み出されたそれぞれの説明情報を表示する前記分離手段により分離された数分の情報個別表示領域とを所定位置に配置して説明情報表示画面を表示制御する表示制御手段と、
この表示制御手段によって表示制御された入力文字列表示領域に表示されている入力文字列上にカーソルを表示し、ユーザの移動操作に応じて当該入力文字列上のみを移動表示させるカーソル表示制御手段と、
前記分離手段により分離された部分文字列のうち、前記カーソル表示制御手段によって移動表示されるカーソルが現在位置している部分文字列を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された部分文字列に一致する見出語の説明情報が表示されている情報個別表示領域を、他の情報個別表示領域に比べて強調表示するとともに、前記検出手段により検出されている部分文字列が変化する毎に、強調表示する情報個別表示領域を切り替えて強調表示する強調表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示制御装置。 - 前記カーソル表示制御手段は、前記カーソルを前記入力文字列の文字方向に沿って1文字ずつ移動表示させる手段であり、
前記表示制御手段は、前記情報個別表示領域を、前記入力文字列の文字方向に沿って、前記分離手段によって分離された部分文字列の位置順に並列に配置して前記説明情報表示画面を表示制御する手段であり、
ユーザの移動操作に従ったカーソルの移動方向と、当該カーソルの移動に応じた前記強調表示制御手段による強調表示の切り替わり順とが同方向であることを特徴とする請求項1に記載の情報表示制御装置。 - 見出語と、当該見出語の説明情報とを対応付けて記憶した情報記憶手段を備えたコンピュータを、
複数の単語が結合した複合語等の文字列を入力する入力手段、
この入力手段により入力された入力文字列である複数の単語が結合した複合語等の文字列を複数の部分文字列に分離する分離手段、
この分離手段により分離された各部分文字列それぞれと一致する見出語に対応付けられたそれぞれの説明情報を前記情報記憶手段から読み出す読出手段、
前記入力手段により入力された入力文字列を表示する入力文字列表示領域と、前記読出手段により読み出されたそれぞれの説明情報を表示する前記分離手段により分離された数分の情報個別表示領域とを所定位置に配置して説明情報表示画面を表示制御する表示制御手段、
この表示制御手段によって表示制御された入力文字列表示領域に表示されている入力文字列上にカーソルを表示し、ユーザの移動操作に応じて当該入力文字列上のみを移動表示させるカーソル表示制御手段、
前記分離手段により分離された部分文字列のうち、前記カーソル表示制御手段によって移動表示されるカーソルが現在位置している部分文字列を検出する検出手段、
この検出手段により検出された部分文字列に一致する見出語の説明情報が表示されている情報個別表示領域を、他の情報個別表示領域に比べて強調表示するとともに、前記検出手段により検出されている部分文字列が変化する毎に、強調表示する情報個別表示領域を切り替えて強調表示する強調表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。 - 請求項3に記載のプログラムであって、
前記カーソル表示制御手段が、前記カーソルを前記入力文字列の文字方向に沿って1文字ずつ移動表示させるように前記コンピュータを機能させ、
前記表示制御手段が、前記情報個別表示領域を、前記入力文字列の文字方向に沿って、前記分離手段によって分離された部分文字列の位置順に並列に配置して前記説明情報表示画面を表示制御するように前記コンピュータを機能させることにより、
ユーザの移動操作に従ったカーソルの移動方向と、当該カーソルの移動に応じた前記強調表示制御手段による強調表示の切り替わり順とが同方向となることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
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