[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3827653B2 - Method for producing electrode for fuel cell - Google Patents

Method for producing electrode for fuel cell Download PDF

Info

Publication number
JP3827653B2
JP3827653B2 JP2003142663A JP2003142663A JP3827653B2 JP 3827653 B2 JP3827653 B2 JP 3827653B2 JP 2003142663 A JP2003142663 A JP 2003142663A JP 2003142663 A JP2003142663 A JP 2003142663A JP 3827653 B2 JP3827653 B2 JP 3827653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
solution
electrode
exchange membrane
ion exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003142663A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2004047455A (en
Inventor
修 角谷
孝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2003142663A priority Critical patent/JP3827653B2/en
Publication of JP2004047455A publication Critical patent/JP2004047455A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3827653B2 publication Critical patent/JP3827653B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Inert Electrodes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正・負極間にイオン交換膜を配置し、負極の触媒に水素を接触させるとともに正極の触媒に酸素を接触させることにより発電する燃料電池用電極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の燃料電池を説明する説明図である。燃料電池100は、負極層(水素極)101と正極層(酸素極)102との間にイオン交換膜103を配置し、負極層101に含む触媒に水素分子(H)を接触させるとともに、正極層102に含む触媒に酸素分子(O)を接触させることにより、電子eを矢印の如く流すことにより、電流を発生させるものである。電流を発生させる際に、水素分子(H)と酸素分子(O)とから生成水(HO)を得る。
この燃料電池10の負極層101、正極層102、イオン交換膜103を主要構成部材とする燃料電池用電極を次図で詳しく説明する。
【0003】
図11は従来の燃料電池を構成する燃料電池用電極を示す説明図である。
燃料電池用電極は、一対の拡散層104,105の内側にそれぞれバインダー層106及びバインダー層107を備え、これらバインダー層106及びバインダー層107の内側にそれぞれ負極層101及び正極層102を備え、これら負極層101及び正極層102の間にイオン交換膜103を備える。
【0004】
この燃料電池用電極を製造する際には、先ず拡散層104にバインダー層106用の溶液を塗布するとともに、拡散層105にバインダー層107用の溶液を塗布し、塗布したバインダー層106,107を焼成することによりバインダー層106,107を固化する。
【0005】
次に、固化したバインダー層106に負極層101の溶液を塗布するとともに、固化したバインダー層107に正極層102の溶液を塗布し、塗布した負・正極層101,102を乾燥することにより負・正極層101,102を固化する。
次いで、固化した負極層101にシート状のイオン交換膜103を載せ、続いてイオン交換膜103に正極層102が固化された拡散層105を載せて7層の多層構造を形成する。
次に、この多層構造を矢印の如く加熱圧着することにより電極構造を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、燃料電池用電極はイオン交換膜103としてシートを使用しており、加えてバインダー層106、負極層101、正極層102、バインダー層107のそれぞれの層を固化した状態で加熱圧着するので、それぞれの層の境界に密着不良部分が発生する虞がある。
燃料電池用電極の各層に密着不良部分が発生すると、電流を効率よく発生することが難しくなり、製造ラインの検査の段階において、これらの燃料電池用電極が廃棄処分や修復処分になり、そのことが生産性を高める妨げになっている。
【0007】
さらに、燃料電池用電極のイオン交換膜103としてシートを使用しているので、燃料電池用電極を加熱圧着の際に、イオン交換膜103を加熱状態で加圧することになり、イオン交換膜103の性能が低下する虞がある。これにより、検査の段階で廃棄処分や修復処分の対象となる部品が一層多くなり、そのことが生産性を高める妨げになっている。
【0008】
加えて、イオン交換膜103としてシートを使用しているので、イオン交換膜103の取扱い性を考慮するとイオン交換膜103をある程度厚くする必要がある。このため、燃料電池用電極を薄くすることが難しく、そのことが燃料電池用電極の小型化を図る妨げになる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、それぞれの層の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができ、さらにイオン交換膜の性能低下を防ぐことができ、加えてイオン交換膜を薄くすることができる燃料電池用電極の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、それぞれの層間に密着不良部分が発生するのは、先の塗膜が固化した後に、次の溶液を塗布して、この溶液が先の塗膜に滲み込まず、結果として密着不良が発生することが、その原因であることを突き止めた。
そこで、先の塗膜が乾かないうちに、次の溶液を重ねたところ、溶液が先の塗膜に滲み込み、密着性が著しく高まることが分かった。
同様に、シート状のイオン交換膜に溶液を塗布した場合にも、溶液がシート状のイオン交換膜に滲み込まず、結果として密着不良が発生することが、その原因であることを突き止めた。
【0011】
そこで、請求項1は、シート上に、燃料電池を構成する正・負いずれか一方の電極用の溶液に、白金又は白金−ルテニウムを担持させた炭素を含有させたものを塗布して一方の電極層を形成する工程と、一方の電極層が未乾燥のうちに、この電極層上にイオン交換膜用の溶液を塗布してイオン交換膜を形成する工程と、イオン交換膜が未乾燥のうちに、このイオン層上に正・負いずれか他方の電極用の溶液を塗布して他方の電極層を形成する工程と、一対の電極層及びイオン交換膜を乾燥することにより固化する工程とからなる燃料電池用電極の製造方法であって、前記一方の電極層を形成する工程は、前記シート上に、第1層用の溶液を噴霧状態で塗布して第1層を形成し、第1層が未乾燥のうちに、この第1層上に第2層用の溶液を噴霧状態で塗布することにより第2層を形成し第1、2層で前記一方の電極層を構成し、気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、前記第2層の気孔率を70〜75%、前記第1層の気孔率を76〜85%として、前記第2層の気孔率を前記第1層の気孔率より小さくするために、前記第2層用の溶液を前記第1層用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布し、前記一対の電極層及び前記イオン交換膜を乾燥することにより固化する工程は、前記一対の電極層及び前記イオン交換膜を乾燥する際に、一対の電極層及びイオン交換膜に荷重をかけない状態を保つことを特徴とする。
【0012】
【数3】

Figure 0003827653
【0013】
イオン交換膜に溶液を採用し、電極用の溶液及びイオン交換膜用の溶液をそれぞれ未乾燥の状態で塗布すれば、境界で混合が発生する。
これにより、一対の電極及びイオン交換膜の各層の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができるので、イオン交換膜における反応効率を良好に保つことができる。
【0014】
ここで、イオン交換膜にシートを使用した場合、シート状イオン交換膜の取扱い性を好適に保つためにはイオン交換膜をある程度厚くする必要がある。このため、燃料電池用電極を薄くすることが難しく、そのことが燃料電池用電極の小型化を図る妨げになる。
【0015】
そこで、請求項1においてイオン交換膜を溶液とし、イオン交換膜を溶液の状態で取り扱うことができるようにした。イオン交換膜を溶液とすることで、取扱いの際にイオン交換膜の厚さを規制する必要はない。このため、イオン交換膜を薄くすることが可能になり、燃料電池用電極を薄くすることができる。
【0016】
ところで、燃料電池を使用して電流を発生させる際に、水素分子(H)と酸素分子(O)とが反応して燃料電池内に生成水(HO)を生成する。この生成水は側拡散層(カーボンペーパー)を透過させて燃料電池の外部に排出する。
しかし、未乾燥の電極層上にイオン交換膜用の溶液を塗布すると、イオン交換膜用の溶液が電極層に浸透して、浸透した溶液で電極層の空隙が減少してしまう虞がある。
【0017】
このため、燃料電池用電極を製造する際に、電極層をイオン交換膜の下方に配置すると、イオン交換膜用の溶液で電極層の空隙が減少してしまい、発電により生成した生成水を、拡散層から燃料電池の外部に効率よく排出できないことが懸念される。
【0018】
生成水を効率よく排出することができないと、水素や酸素の反応ガスを好適に供給することが妨げられるので、濃度過電圧が高くなり、燃料電池の発電性能を良好に保つことが難しくなる。
なお、「濃度過電圧」とは、電極における反応物質及び反応生成物の補給及び除去の速度が遅く、電極の反応が妨害されるときに現れる電圧低下をいう。すなわち、濃度過電圧が高くなるということは電圧低下量が増すということである。
【0019】
そこで、請求項1において、一方の電極層を、イオン交換膜から離れた面側の第1層と、イオン交換膜に接触する面側の第2層との二層に分け、第2層の気孔率を70〜75%、第1層の気孔率を76〜85%として、第2層の気孔率を第1層より小さく設定した。第2層の気孔率を小さくすることで、第2層にイオン交換膜の溶液が浸透することを抑えることができるので、イオン交換膜用の溶液が電極層に浸透することを抑制できる。
このように、イオン交換膜用の溶液が電極層に浸透することを抑制することにより、イオン交換膜用の溶液で電極層の空隙が減少することを防止できる。
【0020】
また、請求項は、第2層の気孔率を第1層の気孔率より小さくするために、第2層用の溶液を第1層用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布することにした
【0021】
第2層用の溶液を第1層用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布することで、第2層の濃度を第1層の濃度よりも高くして、第2層の気孔率を第1層の気孔率より小さくすることができる。
このように、第2層用の溶液を第1層用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布するだけの簡単な手段で、第2層の気孔率を第1層の気孔率よりも小さくできる。
【0022】
請求項は、第2層の気孔率を第1層の気孔率より小さくするために、第2層用の溶液中に含有する炭素の粒径を第1電極層の溶液中に含有する炭素の粒径より小さくすることにより、第2層用の溶液の濃度を第1層用の溶液の濃度より高くしたことを特徴とする。
【0023】
第2層用の溶液中に含有する炭素の粒径を第1電極層の溶液中に含有する炭素の粒径より小さくすることで、第2層の濃度を第1層の濃度よりも高くして、第2層の気孔率を第1層の気孔率より小さくすることができる。
このように、第2層用の溶液中に含有する炭素の粒径を第1電極層の溶液中に含有する炭素の粒径より小さくするだけの簡単な手段で、第2層の気孔率を第1層の気孔率よりも小さくできる。
【0024】
請求項3は、前記一方の電極用の溶液に、白金、白金−ルテニウムの一方を担持させた炭素を混合させたもの、前記イオン交換膜用の溶液、及び前記他方の電極用の溶液に、白金、白金−ルテニウムの他方を担持させた炭素を混合させたものを、それぞれインクジェット方式により塗布することを特徴とする。
インクジェットは塗布範囲を正確に絞り込むことができるので、未塗布部分にマスキング処理を施す必要がなく、溶液を有効に使用することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る燃料電池用電極(第1実施形態)を備えた燃料電池を示す分解斜視図である。
燃料電池ユニット10は複数(2個)の燃料電池11,11で構成したものである。燃料電池11は、燃料電池用電極12を構成するシート状の負極側拡散層13の外側に負極側流路基板31を配置し、燃料電池用電極12を構成するシート状の正極側拡散層14の外側に正極側流路基板34を配置したものである。
【0026】
負極側拡散層13に負極側流路基板31を積層することで、負極側流路基板31の流路溝31aを負極側拡散層13で覆うことにより、水素ガス流路32を形成する。また、正極側拡散層14に正極側流路基板34を積層することで、正極側流路基板34の流路溝34aを正極側拡散層14で覆うことにより、酸素ガス流路35を形成する。
【0027】
燃料電池用電極12は、正極側拡散層14及び負極側拡散層13の内側にそれぞれバインダーを介して一方の電極層としての正極層18及び他方の電極層としての負極層17を備え、これら正極層18及び負極層17の間にイオン交換膜19を備える。
このように、構成した燃料電池11をセパレータ36を介して複数個(図1では2個のみを示す)備えることで、燃料電池ユニット10を構成する。
なお、燃料電池用電極12については図2で詳しく説明する。
【0028】
燃料電池ユニット10によれば、水素ガス流路32に水素ガスを供給することで、負極層17に含む触媒に水素分子(H)を吸着させるとともに、酸素ガス流路35に酸素ガスを供給することで、正極層18に含む触媒に酸素分子(O)を吸着させる。これにより、電子(e)を矢印の如く流して電流を発生させることができる。
なお、電流を発生させる際には、水素分子(H)と酸素分子(O)とから生成水(HO)が発生する。
【0029】
図2は本発明に係る燃料電池用電極(第1実施形態)を示す説明図である。
燃料電池用電極12は、負極側拡散層13及び正極側拡散層14の内側にそれぞれ負極層17及び正極層18を備え、これら負極層17及び正極層18の間にイオン交換膜19を備える。
負極側拡散層13は、負極側のカーボンペーパー13a及び負極側のバインダー層15aからなるシート材(シート)である。
また、正極側拡散層14は、正極側のカーボンペーパー14a及び正極側のバインダー層16aからなるシート材(シート)である。
【0030】
負極側のバインダー層15aを構成するバインダーは、カーボンフッ素樹脂である。また、正極側のバインダー層16aを構成するバインダーは、撥水性を備えたカーボンポリマーであり、カーボンポリマーはポリテトラフルオロエチレンの骨格にスルホン酸を導入したものが該当する。
【0031】
負極層17は、負極用の溶液に触媒21を混合し、溶液を塗布後に乾燥することで固化したものである。負極層17の触媒21は、炭素22の表面に触媒として白金−ルテニウム合金23を担持したものであり、白金−ルテニウム合金23に水素分子(H)を吸着させるものである。
【0032】
正極層18は、イオン交換膜19から離れた面側(すなわち、正極側拡散層14に接触する面側)の第1層18aと、イオン交換膜19に接触する面側の第2層18bとの二層に分け、且つ、気孔率が下記の▲1▼式で定義されるときに、第2層18bは、第1層18aより小さな気孔率にしたものである。
【0033】
【数4】
Figure 0003827653
【0034】
但し、真比重とは、内部に空隙や気孔を持たない状態の材料の比重をいう。また、嵩比重とは、空隙や気孔を包含する材料について一様な密度分布をなすものとみなした場合の比重をいう。
【0035】
第1層18aは、第1層18a用の溶液に触媒24を混合し、溶液を塗布後に乾燥することで固化したものである。第1層18aの触媒24は、炭素25の表面に触媒として白金26を担持したものであり、白金26に酸素分子(O)を吸着させるものである。
【0036】
また、第2層18bは、第1層18aと同様に、第2層18b用の溶液に触媒24を混合し、溶液を塗布後に乾燥することで固化したものである。第2層18bの触媒24は、炭素25の表面に触媒として白金26を担持したものであり、白金26に酸素分子(O)を吸着させるものである。
【0037】
この第2層18bは、第1層18aの触媒24と比較して、触媒24…を、密に配置することで、第2層18bの気孔率を第1層18aより小さくしたものである。具体的には、第2層18bの気孔率を70〜75%とし、第1層18aの気孔率を76〜85%とした。
【0038】
ここで、第2層18bの気孔率を70〜75%と設定した理由について説明する。
第2層18bの気孔率を70%未満とすると、気孔率が小さくなりすぎて、イオン交換膜19の溶液を第2層18bに適正量浸透させることができない虞がある。よって、イオン交換膜19と第2層18bとの密着性を良好に保つことが難しい。
そこで、第2層18bの気孔率を70%以上に設定して、イオン交換膜19と第2層18bとの密着性を良好に保つようにした。
【0039】
一方、第2層18bの気孔率が75%を超えると、気孔率が大きくなりすぎて、イオン交換膜19の溶液を第2層18bに過大に浸透してしまう虞がある。よって、正極層18の気孔(空隙部)がイオン交換膜19の溶液で減少してしまい、発電により生成した生成水を、正極層18の気孔(空隙部)を通して好適に排出することができない。
そこで、第2層18bの気孔率を75%以下に設定して、生成水を好適に排水できるようにした。
【0040】
次に、第1層18aの気孔率を76〜85%と設定した理由について説明する。
第1層18aの気孔率を76%未満とすると、気孔率(空隙部)が小さすぎて生成水を効率よく排水することが難しい。
そこで、第1層18aの気孔率を76%以上に設定して、生成水を好適に排水することができるようにした。
【0041】
一方、第1層18aの気孔率が85%を超えると、気孔率が大きくなりすぎて生成水の保水性が低下し、第1層18aが乾燥してしまい、イオンの伝導を阻害する虞がある。このため、抵抗過電圧が高くなり電流を効率よく発生することができない虞がある。
そこで、第1層18aの気孔率を85%以下に設定して、抵抗過電圧を抑え電流を効率よく発生するようにした。
【0042】
イオン交換膜19は、正極層18(詳しくは、第2層18b)及び負極層17間に溶液の状態で塗布した後、負極層17及び正極層18とともに一緒に乾燥することにより負極層17及び正極層18と一体に固化したものである。
【0043】
次に、燃料電池用電極12の製造方法を図3〜図5に基づいて説明する。
図3(a)〜(c)は本発明に係る燃料電池用電極(第1実施形態)の製造方法を示す第1工程説明図である。
(a)において、シート状の正極側拡散層14を配置する。すなわち、正極側拡散層14のカーボンペーパー14aをセットした後、このカーボンペーパー14a上にバインダー層16a用の溶液を塗布する。
【0044】
(b)において、バインダー層16aが未乾燥のうちに、バインダー層16aの上方でスプレー51を矢印▲1▼の如く移動して、バインダー層16a上に正極層18のうちの第1層18a用の溶液を噴射口52から塗布する。これにより、バインダー層16aに第1層18aを形成する。
ここで、気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、第1層18aの気孔率を76〜85%とした。
【0045】
【数5】
Figure 0003827653
【0046】
第1層18aが未乾燥のうちに、第1層18aの上方でスプレー51を継続的に矢印▲1▼の如く移動して、第1層18a上に正極層18のうちの第2層18b用の溶液を噴射口52から塗布する。これにより、第1層18aに第2層18bを形成する。
【0047】
第2層18bの溶液として第1層18aの溶液と同じものを使用し、第2層18b用の溶液のスプレー圧、すなわち噴霧圧(噴霧エネルギー)を、第1層18a用の溶液のスプレー圧、すなわち噴霧圧(噴霧エネルギー)より高く設定した。
具体的には、気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、第2層18bの気孔率を70〜75%とした。
なお、第2層17b用の溶液の噴霧圧を高く設定することにより、溶液の噴射スピードも上昇する。
【0048】
第1実施形態によれば、第2層18b用の溶液を第1層18a用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布することで、第2層18bの濃度を第1層18aの濃度よりも高くして、第2層18bの気孔率を第1層18aの気孔率より小さくすることができる。
このように、第2層18b用の溶液を第1層18a用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布するだけの簡単な手段で、第2層18bの気孔率を第1層18aの気孔率よりも小さくできる。
【0049】
【数6】
Figure 0003827653
【0050】
なお、第1実施形態では、第1層18aの溶液及び第2層18bの溶液をそれぞれ同じスプレー51で噴霧状に塗布した例について説明したが、これに限らないで、第1層18aの溶液と第2層18bの溶液とをそれぞれ個別のスプレーを用い、それぞれのスプレーのスプレー圧(噴霧圧)を変えることにより溶液を塗布することも可能である。
【0051】
さらに、第2層17b用の溶液の噴霧エネルギーを、第1層17a用の溶液の噴霧エネルギーより高く設定する手段として噴霧圧に代えて、スプレー51の噴射口52を塗布面に近づけることで、噴霧エネルギーを高くすることも可能である。
【0052】
(c)において、第2層18b用の溶液の噴霧圧を、第1層18a用の溶液の噴霧圧より高く設定することで、第2層18bの触媒24を第1層18aの触媒24より密に配置することができる。
これにより、気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、第2層18bを第1層18aより小さな気孔率に形成することができる。
【0053】
【数7】
Figure 0003827653
【0054】
図4(a),(b)は本発明に係る燃料電池用電極(第1実施形態)の製造方法を示す第2工程説明図である。
(a)において、正極層18を構成する第2層18bが未乾燥のうちに、第2層18bの上方でコーター54を矢印▲2▼の如く移動して、第2層18b上にイオン交換膜19用の溶液を塗布してイオン交換膜19を形成する。
【0055】
ここで、正極層18を、イオン交換膜19から離れた面側の第1層18aと、イオン交換膜19に接触する面側の第2層18bとの二層に分け、第2層18bの気孔率を70〜75%とし、第1層18aの気孔率を76〜85%とし、第2層18bの気孔率を第1層18aより小さく設定した。
【0056】
第2層18bの気孔率を小さくすることで、第2層18bにイオン交換膜19の溶液が浸透することを抑えることができるので、イオン交換膜19用の溶液が第2層18bに浸透することを抑制できる。
これにより、イオン交換膜19用の溶液で正極層18の気孔(空隙部)が減少することを防止できる。
【0057】
ここで、第2層18bの気孔率を70%以上に設定して、イオン交換膜19と第2層18bとの密着性を良好に保つことができ、第2層18bの気孔率を75%以下に設定して、生成水を好適に排水できる気孔(空隙部)確保するようにした。
また、第1層18aの気孔率を76%以上に設定して、生成水を好適に排水する気孔(空隙部)を確保するようにし、第1層18aの気孔率を85%以下に設定して、抵抗過電圧を抑え電流を効率よく発生できるようにした。
【0058】
(b)において、イオン交換膜19が未乾燥のうちに、イオン交換膜19の上方でスプレー56を矢印▲3▼の如く移動して、イオン交換膜19上に負極層17用の溶液を噴射口57から塗布する。これにより、イオン交換膜19に負極層17を形成する。
【0059】
図5(a)〜(c)は本発明に係る燃料電池用電極(第1実施形態)の製造方法を示す第3工程説明図である。
(a)において、負極層17が未乾燥のうちに、負極層17上に、負極側拡散層13(図2参照)を構成するバインダー層15aの溶液を塗布する。
(b)において、バインダー層15aに負極側のカーボンペーパー13aを載せることにより、バインダー層15a及びカーボンペーパー13aでシート状の負極側拡散層13を形成する。
【0060】
次に、バインダー層16a、正極層18、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aが未乾燥のうちに、バインダー層16a、正極層18、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aに荷重をかけないで、バインダー層16a、正極層18、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aを一緒に乾燥する。
【0061】
(c)において、バインダー層16a、正極層18、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aを固化することで、バインダー層16a、正極層18、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aを固化した状態で一体に積層する。
これにより、燃料電池用電極12の製造工程が完了する。
【0062】
このように、燃料電池用電極12の製造方法によれば、バインダー層16a、正極層18、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aが未乾燥の状態で、それぞれの上面に溶液を塗布することで、それぞれの境界において隣接する溶液同士を好適に混合させることができる。
【0063】
よって、バインダー層16aと正極層18(第1層18a、第2層18b)との間の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができる。また、正極層18とイオン交換膜19との間の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができる。さらに、イオン交換膜19と負極層17との間の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができる。
加えて、負極層17とバインダー層15aとの間の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができる。
これにより、燃料電池用電極12における反応効率を良好に保つことができる。
【0064】
加えて、イオン交換膜19を溶液とすることで、イオン交換膜19を溶液の状態で取り扱うことができるので、取扱い性の観点からイオン交換膜19の厚さを規制する必要はない。このため、イオン交換膜19を薄くすることが可能になり、燃料電池用電極12を薄くすることができる。
【0065】
次に、燃料電池用電極の第2実施形態を図6〜図9に基づいて説明する。なお、第2実施形態の燃料電池用電極において、第1実施形態と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0066】
図6は本発明に係る燃料電池用電極(第2実施形態)を示す説明図である。
燃料電池用電極62は、負極側拡散層13及び正極側拡散層14の内側にそれぞれ負極層17(他方の電極層)及び正極層68(一方の電極層)を備え、これら負極層17及び正極層68の間にイオン交換膜19を備える。
すなわち、第2実施形態の燃料電池用電極62は、第1実施形態の燃料電池用電極12と比較して正極層68が異なるだけでその他の構成は第1実施形態と同様である。以下、正極層68について詳しく説明する。
【0067】
正極層68は、イオン交換膜19から離れた面側(すなわち、正極側拡散層14に接触する面側)の第1層68aと、イオン交換膜19に接触する面側の第2層68bとの二層に分け、且つ、気孔率が下記の▲1▼式で定義されるときに、第2層68bは、第1層68aより小さな気孔率にしたものである。
【0068】
【数8】
Figure 0003827653
【0069】
第1層68aは、第1実施形態の第1層18aと同様に、第1層68a用の溶液に触媒24を混合し、溶液を塗布後に乾燥することで固化したものである。第1層68aの触媒24は、炭素25の表面に触媒として白金26を担持したものであり、白金26に酸素分子(O)を吸着させるものである。この炭素(電極)25の粒径はD1である。
【0070】
また、第2層68bは、第2層68b用の溶液に触媒64を混合し、溶液を塗布後に乾燥することで固化したものである。第2層68bの触媒64は、炭素64の表面に触媒として白金65を担持したものであり、白金65に酸素分子(O)を吸着させるものである。
この炭素(電極)64の粒径はD2であり、炭素64の粒径D2は、第1層68aを構成する炭素25の粒径D1と比較して小径に形成されている。
【0071】
この第2層68bを構成する炭素64の粒径D2を、第1層68aを構成する炭素25の粒径D1より小さく設定することにより、第1層68aを構成する炭素25と比較して、第2層68bを構成する炭素64を密に配置することができる。
【0072】
これにより、第2層68bの気孔率を第1層68aより小さくすることができる。具体的には、第2層68bの気孔率を70〜75%とし、第1層68aの気孔率を76〜85%とした。
なお、第2層68bの気孔率を70〜75%とし、第1層68aの気孔率を76〜85%とした理由は、第1実施形態で第2層18bの気孔率を70〜75%とし、第1層18aの気孔率を76〜85%とした理由と同じであり、その説明を省略する。
【0073】
次に、燃料電池用電極62の製造方法を図7〜図9に基づいて説明する。
図7(a)〜(c)は本発明に係る燃料電池用電極(第2実施形態)の製造方法を示す第1工程説明図である。
(a)において、シート状の正極側拡散層14を配置する。すなわち、正極側拡散層14のカーボンペーパー14aをセットした後、このカーボンペーパー14a上にバインダー層16a用の溶液を塗布する。
【0074】
(b)において、バインダー層16aが未乾燥のうちに、バインダー層16aの上方でスプレー71を矢印▲4▼の如く移動して、バインダー層16a上に正極層68のうちの第1層68a用の溶液を噴射口72から塗布する。これにより、バインダー層16aに第1層68aを形成する。
ここで、気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、第1層68aの気孔率を76〜85%とした。
【0075】
【数9】
Figure 0003827653
【0076】
(c)において、第1層68aが未乾燥のうちに、第1層68aの上方でスプレー73を継続的に矢印▲5▼の如く移動して、第1層68a上に正極層68のうちの第2層68b用の溶液を噴射口74から塗布する。これにより、第1層68aに第2層68bを形成する。
ここで、第2層68bの溶液は、炭素64の粒径D2を、第1層68aの炭素25の粒径D1より小さく設定することで、第1層68aの溶液を構成する炭素25と比較して、第2層68bを構成する炭素64を密に配置することができる。
【0077】
これにより、第2層68bの気孔率を第1層68aより小さくすることができる。具体的には、気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、第2層68bの気孔率を70〜75%とした。
【0078】
【数10】
Figure 0003827653
【0079】
図8(a),(b)は本発明に係る燃料電池用電極(第2実施形態)の製造方法を示す第2工程説明図である。
(a)において、図7で説明したように第2層68bの溶液を、炭素64の粒径D2が、第1層68aの炭素25の粒径D1より小さし、第1層68aの溶液中の炭素25と比較して、第2層68bの溶液中の炭素64を密に配置することで、第2層68bの触媒63を第1層68aの触媒24より密に配置することができる。
これにより、気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、第2層68bを第1層68aより小さな気孔率に形成することができる。
【0080】
【数11】
Figure 0003827653
【0081】
(b)において、正極層68を構成する第2層68bが未乾燥のうちに、第2層68bの上方でコーター76を矢印▲6▼の如く移動して、第2層68b上にイオン交換膜19用の溶液を塗布してイオン交換膜19を形成する。
【0082】
ここで、正極層68を、イオン交換膜19から離れた面側の第1層68aと、イオン交換膜19に接触する面側の第2層68bとの二層に分け、第2層68bの気孔率を70〜75%とし、第1層68aの気孔率を76〜85%とし、第2層18bの気孔率を第1層18aより小さく設定した。
【0083】
第2層68bの気孔率を小さくすることで、第2層68bにイオン交換膜19の溶液が浸透することを抑えることができるので、イオン交換膜19用の溶液が第2層68bに浸透することを抑制できる。
これにより、イオン交換膜19用の溶液で極層68の気孔(空隙部)が減少することを防止できる。
【0084】
ここで、第2層68bの気孔率を70%以上に設定して、イオン交換膜19と第2層68bとの密着性を良好に保つことができ、第2層68bの気孔率を75%以下に設定して、生成水を好適に排水できる気孔(空隙部)確保するようにした。
また、第1層68aの気孔率を76%以上に設定して、生成水を好適に排水する気孔(空隙部)を確保するようにし、第1層68aの気孔率を85%以下に設定して、抵抗過電圧を抑え電流を効率よく発生できるようにした。
【0085】
(c)において、イオン交換膜19が未乾燥のうちに、イオン交換膜19の上方でスプレー77を矢印▲7▼の如く移動して、イオン交換膜19上に負極層17用の溶液を噴射口78から塗布する。これにより、イオン交換膜19に負極層17を形成する。
【0086】
図9(a)〜(c)は本発明に係る燃料電池用電極(第2実施形態)の製造方法を示す第3工程説明図である。
(a)において、負極層17が未乾燥のうちに、負極層17上に、負極側拡散層13(図6参照)を構成するバインダー層15aの溶液を塗布する。
(b)において、バインダー層15aに負極側のカーボンペーパー13aを載せることにより、バインダー層15a及びカーボンペーパー13aでシート状の負極側拡散層13を形成する。
【0087】
次に、バインダー層16a、正極層68、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aが未乾燥のうちに、バインダー層16a、正極層68、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aに荷重をかけないで、バインダー層16a、正極層68、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aを一緒に乾燥する。
【0088】
(c)において、バインダー層16a、正極層68、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aを固化することで、バインダー層16a、正極層68、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aを固化した状態で一体に積層する。
これにより、燃料電池用電極12の製造工程が完了する。
【0089】
このように、燃料電池用電極12の製造方法によれば、バインダー層16a、正極層68、イオン交換膜19、負極層17、バインダー層15aが未乾燥の状態で、それぞれの上面に溶液を塗布することで、それぞれの境界において隣接する溶液同士を好適に混合させることができる。
【0090】
よって、バインダー層16aと正極層68(第1層68a、第2層68b)との間の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができる。また、正極層68とイオン交換膜19との間の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができる。さらに、イオン交換膜19と負極層17との間の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができる。
加えて、負極層17とバインダー層15aとの間の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができる。
これにより、燃料電池用電極12における反応効率を良好に保つことができる。
【0091】
加えて、イオン交換膜19を溶液とすることで、イオン交換膜19を溶液の状態で取り扱うことができるので、取扱い性の観点からイオン交換膜19の厚さを規制する必要はない。このため、イオン交換膜19を薄くすることが可能になり、燃料電池用電極12を薄くすることができる。
【0092】
なお、前記第1実施形態及び第2実施形態では、正極層18,68を下方に配置するとともに負極層17を上方に配置した例について説明したが、負極層を前記実施形態の正極層18,68と同様に二層に分けて下方に配置することも可能である。
すなわち、負極層を前記実施形態の正極層18,68と同様に第1層および第2層の二層に分け、第2層を第1層より小さな気孔率に設定し、正極層を実施形態の負極層17と同様の層にし、負極層を下方に配置するとともに正極層を上方に配置しても同様の効果を得る。
【0093】
また、前記第1実施形態では、正極層18の第1、第2層18a,18bをスプレーで塗布し、前記第2実施形態では、正極層68の第1、第2層68a,68bをスプレーで塗布した例について説明したが、各層はスプレーに限らないで、インクジェット方式を採用して塗布することも可能である。要は、各層用の溶液を噴霧状に塗布できればよい。
【0094】
ここで、スプレー及びインクジェットは溶液を噴霧状に塗布する点で同じである。スプレーは噴霧範囲が比較的広く塗布時間を短くできるが、未塗布部分を確保するためにマスキング処理が必要になる。一般に、マスキング処理部に付着した溶液は回収が難しい。
【0095】
一方、インクジェットは塗布範囲を正確に絞り込むことができるので、未塗布部分にマスキング処理を施す必要がなく、溶液を有効に使用することができる。但し、インクジェットは、塗布範囲が狭いのでスプレーと比較して塗布スピードが劣る。
【0096】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、イオン交換膜に溶液を採用し、電極用の溶液及びイオン交換膜用の溶液をそれぞれ未乾燥の状態で塗布すれば、境界で混合が発生する。これにより、一対の電極及びイオン交換膜の各層の境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができるので、イオン交換膜における反応効率を良好に保つことができる。
この結果、燃料電池用電極の品質を安定させることができるので、生産性を高めることができる。
【0097】
加えて、イオン交換膜を溶液とすることで、イオン交換膜を溶液の状態で取り扱うことができるので、取扱い性の観点からイオン交換膜の厚さを規制する必要はない。このため、イオン交換膜を薄くすることが可能になり、燃料電池用電極を薄くすることができるので、燃料電池用電極の小型化を図ることができる。
【0098】
また、一方の電極層を、イオン交換膜から離れた面側の第1層と、イオン交換膜に接触する面側の第2層との二層に分け、第2層の気孔率を70〜75%、第1層の気孔率を76〜85%として、第2層の気孔率を第1層より小さく設定した。第2層の気孔率を小さくすることで、第2層にイオン交換膜の溶液が浸透することを抑えることができるので、イオン交換膜用の溶液が電極層に浸透することを抑制できる。
【0099】
このように、イオン交換膜用の溶液が電極層に浸透することを抑制することにより、イオン交換膜用の溶液で電極層の空隙が減少することを防止できる。
従って、発電により生成した生成水を、電極層の空隙から拡散層まで導いて拡散層の空隙から好適に排出することができるので、燃料電池に生じる濃度過電圧を低く抑えることができる。
【0100】
請求項は、第2層用の溶液を第1層用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布することで、第2層の濃度を第1層の濃度よりも高くして、第2層の気孔率を第1層の気孔率より小さくすることができる。
このように、第2層用の溶液を第1層用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布するだけの簡単な手段で、第2層の気孔率を第1層の気孔率よりも小さくできるので、燃料電池用電極のコストを抑えることができる。
【0101】
請求項は、第2層用の溶液中に含有する炭素の粒径を第1電極層の溶液中に含有する炭素の粒径より小さくすることで、第2層の濃度を第1層の濃度よりも高くして、第2層の気孔率を第1層の気孔率より小さくすることができる。
このように、第2層用の溶液中に含有する炭素の粒径を第1電極層の溶液中に含有する炭素の粒径より小さくするだけの簡単な手段で、第2層の気孔率を第1層の気孔率よりも小さくできるので、燃料電池用電極のコストを抑えることができる。
【0102】
また、請求項3は、一方の電極用の溶液、イオン交換膜用の溶液、及び他方の電極用の溶液を、それぞれインクジェット方式により塗布することにした。
インクジェットは塗布範囲を正確に絞り込むことができるので、未塗布部分にマスキング処理を施す必要がなく、溶液を有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃料電池用電極(第1実施形態)を備えた燃料電池を示す分解斜視図
【図2】 本発明に係る燃料電池用電極(第1実施形態)を示す説明図
【図3】 本発明に係る燃料電池用電極の製造方法(第1実施形態)を示す第1工程説明図
【図4】 本発明に係る燃料電池用電極の製造方法(第1実施形態)を示す第2工程説明図
【図5】 本発明に係る燃料電池用電極の製造方法(第1実施形態)を示す第3工程説明図
【図6】 本発明に係る燃料電池用電極(第2実施形態)を示す説明図
【図7】 本発明に係る燃料電池用電極の製造方法(第2実施形態)を示す第1工程説明図
【図8】 本発明に係る燃料電池用電極の製造方法(第2実施形態)を示す第2工程説明図
【図9】 本発明に係る燃料電池用電極の製造方法(第2実施形態)を示す第3工程説明図
【図10】 従来の燃料電池を説明する説明図
【図11】 従来の燃料電池を構成する燃料電池用電極を示す説明図
【符号の説明】
11…燃料電池、12…燃料電池用電極、13…負極側拡散層(シート)、14…正極側拡散層、17…負極層(他方の電極層)、18,68…正極層(一方の電極層)、18a,68a…第1層、18b,68b…第2層、19…イオン交換膜、D1,D2…炭素(電極)の粒径。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a method for producing an electrode for a fuel cell that generates electricity by placing an ion exchange membrane between a positive electrode and a negative electrode, bringing hydrogen into contact with the negative electrode catalyst, and bringing oxygen into contact with the positive electrode catalyst.
[0002]
[Prior art]
  FIG. 10 is an explanatory diagram for explaining a conventional fuel cell. In the fuel cell 100, an ion exchange membrane 103 is disposed between a negative electrode layer (hydrogen electrode) 101 and a positive electrode layer (oxygen electrode) 102, and hydrogen molecules (H2) Are brought into contact with each other, and oxygen molecules (O2) To contact the electron eIs caused to flow as shown by an arrow to generate a current. When generating an electric current, hydrogen molecules (H2) And oxygen molecules (O2) And produced water (H2O) is obtained.
  The fuel cell electrode having the negative electrode layer 101, the positive electrode layer 102, and the ion exchange membrane 103 of the fuel cell 10 as main components will be described in detail with reference to the following drawings.
[0003]
  FIG. 11 is an explanatory view showing a fuel cell electrode constituting a conventional fuel cell.
  The fuel cell electrode includes a binder layer 106 and a binder layer 107 inside the pair of diffusion layers 104 and 105, respectively, and a negative electrode layer 101 and a positive electrode layer 102 inside the binder layer 106 and the binder layer 107, respectively. An ion exchange membrane 103 is provided between the negative electrode layer 101 and the positive electrode layer 102.
[0004]
  When manufacturing the fuel cell electrode, first, a solution for the binder layer 106 is applied to the diffusion layer 104, and a solution for the binder layer 107 is applied to the diffusion layer 105. Binder layers 106 and 107 are solidified by firing.
[0005]
  Next, the negative electrode layer 101 solution is applied to the solidified binder layer 106, the positive electrode layer 102 solution is applied to the solidified binder layer 107, and the applied negative / positive electrode layers 101, 102 are dried to make negative The positive electrode layers 101 and 102 are solidified.
  Next, a sheet-like ion exchange membrane 103 is placed on the solidified negative electrode layer 101, and then a diffusion layer 105 on which the positive electrode layer 102 is solidified is placed on the ion exchange membrane 103 to form a seven-layer multilayer structure.
  Next, this multilayer structure is heat-pressed as shown by an arrow to form an electrode structure.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
  As described above, the fuel cell electrode uses a sheet as the ion exchange membrane 103, and in addition, thermocompression bonding with the binder layer 106, the negative electrode layer 101, the positive electrode layer 102, and the binder layer 107 solidified. Therefore, there is a possibility that a poor adhesion portion may occur at the boundary between the layers.
  If poor adhesion occurs in each layer of the fuel cell electrode, it will be difficult to generate current efficiently, and these fuel cell electrodes will be discarded or repaired at the stage of inspection of the production line. Is an obstacle to increasing productivity.
[0007]
  Further, since the sheet is used as the ion exchange membrane 103 of the fuel cell electrode, when the fuel cell electrode is thermocompression bonded, the ion exchange membrane 103 is pressurized in a heated state. There is a possibility that the performance is lowered. This increases the number of parts that are subject to disposal or repair at the inspection stage, which hinders productivity.
[0008]
  In addition, since a sheet is used as the ion exchange membrane 103, it is necessary to increase the thickness of the ion exchange membrane 103 to some extent in consideration of the handleability of the ion exchange membrane 103. For this reason, it is difficult to make the fuel cell electrode thin, which hinders downsizing of the fuel cell electrode.
[0009]
  Therefore, an object of the present invention is to prevent the occurrence of a poor adhesion portion at the boundary of each layer, to further prevent the performance of the ion exchange membrane from being reduced, and to reduce the thickness of the ion exchange membrane. Another object of the present invention is to provide a method for producing a fuel cell electrode.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
  The inventors of the present invention have poor adhesion between the respective layers. After the previous coating has solidified, the following solution is applied, and this solution does not soak into the previous coating. It was determined that the cause of the poor adhesion was the cause.
  Then, when the next solution was stacked before the previous coating film was dried, it was found that the solution soaked into the previous coating film and the adhesion was remarkably increased.
  Similarly, when the solution was applied to the sheet-like ion exchange membrane, it was found that the solution was not soaked into the sheet-like ion exchange membrane, resulting in the occurrence of poor adhesion.
[0011]
  Accordingly, claim 1 is to support platinum or platinum-ruthenium on a sheet in a solution for either positive or negative electrode constituting a fuel cell.CharcoalContains elementLetA step of coating the electrode layer to form one electrode layer, and a step of forming an ion exchange membrane by applying a solution for the ion exchange membrane on the electrode layer while the one electrode layer is undried. A step of applying a solution for either the positive or negative electrode on the ion layer while the ion exchange membrane is undried to form the other electrode layer, and a pair of electrode layers and an ion exchange membrane. A method for producing a fuel cell electrode comprising a step of solidifying by drying, wherein the step of forming the one electrode layer comprises applying a solution for the first layer in a sprayed state on the sheet. A first layer is formed, and while the first layer is undried, a solution for the second layer is applied on the first layer in a sprayed state to form a second layer, and the first and second layers When one electrode layer is configured and the porosity is defined by the following formula (1), the porosity of the second layer is In order to make the porosity of the second layer smaller than the porosity of the first layer by setting the porosity of the first layer to 0 to 75% and the porosity of the first layer to 76 to 85%, the solution for the second layer is added to the first layer. The step of applying the spray energy higher than the solution for one layer and solidifying the pair of electrode layers and the ion-exchange membrane by solidifying the pair of electrode layers and the ion-exchange membrane is performed when the pair of electrode layers and the ion-exchange membrane are dried. The electrode layer and the ion exchange membrane are kept in a state where no load is applied.
[0012]
[Equation 3]
Figure 0003827653
[0013]
  If a solution is employed for the ion exchange membrane and the electrode solution and the ion exchange membrane solution are applied in an undried state, mixing occurs at the boundary.
  Thereby, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between each layer of the pair of electrodes and the ion exchange membrane, so that the reaction efficiency in the ion exchange membrane can be kept good.
[0014]
  Here, when a sheet is used for the ion exchange membrane, the ion exchange membrane needs to be thickened to some extent in order to keep the handleability of the sheet-like ion exchange membrane suitably. For this reason, it is difficult to make the fuel cell electrode thin, which hinders downsizing of the fuel cell electrode.
[0015]
  Accordingly, in claim 1, the ion exchange membrane is used as a solution, and the ion exchange membrane can be handled in a solution state. By using the ion exchange membrane as a solution, it is not necessary to regulate the thickness of the ion exchange membrane during handling. For this reason, it becomes possible to make an ion exchange membrane thin, and the electrode for fuel cells can be made thin.
[0016]
  By the way, when generating a current using a fuel cell, hydrogen molecules (H2) And oxygen molecules (O2) Reacts with the generated water (H2O). This generated water passes through the side diffusion layer (carbon paper) and is discharged to the outside of the fuel cell.
  However, when an ion exchange membrane solution is applied onto an undried electrode layer, the ion exchange membrane solution may permeate into the electrode layer, and the permeation of the electrode layer may decrease.
[0017]
  For this reason, BurningWhen the electrode layer is disposed below the ion exchange membrane when manufacturing the electrode for the battery, the gap of the electrode layer is reduced by the solution for the ion exchange membrane, and the generated water generated by the power generation is removed from the diffusion layer. There is a concern that the fuel cell cannot be efficiently discharged outside.
[0018]
  If the generated water cannot be efficiently discharged, it is difficult to suitably supply the reactive gas such as hydrogen or oxygen, so that the concentration overvoltage becomes high and it becomes difficult to maintain the power generation performance of the fuel cell.
  The “concentration overvoltage” refers to a voltage drop that occurs when the rate of replenishment and removal of reactants and reaction products at the electrode is slow and the electrode reaction is hindered. That is, when the concentration overvoltage becomes high, the amount of voltage drop increases.
[0019]
  Therefore, in claim 1,on the other handThe electrode layer is divided into two layers, a first layer on the surface side away from the ion exchange membrane and a second layer on the surface side in contact with the ion exchange membrane,The porosity of the second layer is 70 to 75%, the porosity of the first layer is 76 to 85%,The porosity of the second layer was set smaller than that of the first layer. By reducing the porosity of the second layer, it is possible to prevent the ion exchange membrane solution from penetrating into the second layer, so that the ion exchange membrane solution can be prevented from penetrating into the electrode layer.
  Thus, by suppressing the solution for the ion exchange membrane from penetrating into the electrode layer, it is possible to prevent the gap of the electrode layer from being reduced by the solution for the ion exchange membrane.
[0020]
  Also,Claim1Apply a solution for the second layer with a higher spray energy than the solution for the first layer in order to make the porosity of the second layer smaller than the porosity of the first layer.Made.
[0021]
  By applying the solution for the second layer with a higher spray energy than the solution for the first layer, the concentration of the second layer is made higher than the concentration of the first layer, and the porosity of the second layer is set to the first layer. It can be made smaller than the porosity.
  In this way, the porosity of the second layer can be made smaller than the porosity of the first layer by simple means of applying the solution for the second layer with a higher spray energy than the solution for the first layer.
[0022]
  Claim2Is contained in the solution for the second layer in order to make the porosity of the second layer smaller than the porosity of the first layer.carbonIn the solution of the first electrode layercarbonIt is characterized in that the concentration of the solution for the second layer is made higher than the concentration of the solution for the first layer by making it smaller than the particle size.
[0023]
  Contained in the solution for the second layercarbonIn the solution of the first electrode layercarbonBy making it smaller than the particle size, the concentration of the second layer can be made higher than the concentration of the first layer, and the porosity of the second layer can be made smaller than the porosity of the first layer.
  Thus, contained in the solution for the second layercarbonIn the solution of the first electrode layercarbonThe porosity of the second layer can be made smaller than the porosity of the first layer by simple means of making the particle size smaller than that of the first layer.
[0024]
  According to a third aspect of the present invention, one of platinum and platinum-ruthenium is supported on the one electrode solution.CharcoalMix elementsLetThe other of platinum and platinum-ruthenium is supported on the solution for the ion exchange membrane and the solution for the other electrode.CharcoalMix elementsLetEach is coated by an ink jet method.
  Since inkjet can narrow down the application range accurately, it is not necessary to mask the uncoated area, and the solution can be used effectively.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
  FIG. 1 is an exploded perspective view showing a fuel cell provided with a fuel cell electrode (first embodiment) according to the present invention.
  The fuel cell unit 10 is composed of a plurality (two) of fuel cells 11 and 11. In the fuel cell 11, the negative electrode side flow path substrate 31 is disposed outside the sheet-like negative electrode side diffusion layer 13 constituting the fuel cell electrode 12, and the sheet-like positive electrode side diffusion layer 14 constituting the fuel cell electrode 12. The positive-side flow path substrate 34 is disposed outside the surface.
[0026]
  By stacking the negative electrode side flow path substrate 31 on the negative electrode side diffusion layer 13, the flow path groove 31 a of the negative electrode side flow path substrate 31 is covered with the negative electrode side diffusion layer 13, thereby forming the hydrogen gas flow path 32. In addition, by stacking the positive electrode side flow path substrate 34 on the positive electrode side diffusion layer 14, the flow path groove 34 a of the positive electrode side flow path substrate 34 is covered with the positive electrode side diffusion layer 14, thereby forming the oxygen gas flow path 35. .
[0027]
  The fuel cell electrode 12 includes a positive electrode layer 18 as one electrode layer and a negative electrode layer 17 as the other electrode layer inside a positive electrode side diffusion layer 14 and a negative electrode side diffusion layer 13 via a binder, respectively. An ion exchange membrane 19 is provided between the layer 18 and the negative electrode layer 17.
  Thus, the fuel cell unit 10 is configured by providing a plurality (only two are shown in FIG. 1) of the configured fuel cells 11 with the separator 36 interposed therebetween.
  The fuel cell electrode 12 will be described in detail with reference to FIG.
[0028]
  According to the fuel cell unit 10, by supplying hydrogen gas to the hydrogen gas flow path 32, hydrogen molecules (H2) And oxygen gas is supplied to the oxygen gas flow path 35, whereby oxygen molecules (O2). As a result, electrons (e) As shown by an arrow to generate a current.
  When generating an electric current, hydrogen molecules (H2) And oxygen molecules (O2) And produced water (H2O) occurs.
[0029]
  FIG. 2 is an explanatory view showing a fuel cell electrode (first embodiment) according to the present invention.
  The fuel cell electrode 12 includes a negative electrode layer 17 and a positive electrode layer 18 inside the negative electrode side diffusion layer 13 and the positive electrode side diffusion layer 14, respectively, and an ion exchange membrane 19 between the negative electrode layer 17 and the positive electrode layer 18.
  The negative electrode side diffusion layer 13 is a sheet material (sheet) composed of the carbon paper 13a on the negative electrode side and the binder layer 15a on the negative electrode side.
  Further, the positive electrode side diffusion layer 14 is a sheet material (sheet) composed of the positive electrode side carbon paper 14a and the positive electrode side binder layer 16a.
[0030]
  The binder constituting the negative electrode side binder layer 15a is a carbon fluororesin. Further, the binder constituting the positive electrode side binder layer 16a is a carbon polymer having water repellency, and the carbon polymer corresponds to a skeleton of polytetrafluoroethylene introduced with sulfonic acid.
[0031]
  The negative electrode layer 17 is solidified by mixing the catalyst 21 in a negative electrode solution and drying the solution after application. The catalyst 21 of the negative electrode layer 17 has a platinum-ruthenium alloy 23 supported on the surface of carbon 22 as a catalyst.2) Is adsorbed.
[0032]
  The positive electrode layer 18 includes a first layer 18 a on the surface side away from the ion exchange membrane 19 (that is, a surface side in contact with the positive electrode diffusion layer 14), and a second layer 18 b on the surface side in contact with the ion exchange membrane 19. Divided into two layers, and the porosity is▲ 1 ▼As defined by the equation, the second layer 18b has a smaller porosity than the first layer 18a.
[0033]
[Expression 4]
Figure 0003827653
[0034]
  However, the true specific gravity refers to the specific gravity of a material that does not have voids or pores therein. The bulk specific gravity refers to the specific gravity when a material including voids and pores is considered to have a uniform density distribution.
[0035]
  The first layer 18a is solidified by mixing the catalyst 24 in the solution for the first layer 18a and drying the solution after application. The catalyst 24 of the first layer 18a has platinum 26 supported on the surface of carbon 25 as a catalyst.2) Is adsorbed.
[0036]
  Similarly to the first layer 18a, the second layer 18b is obtained by mixing the catalyst 24 with the solution for the second layer 18b and solidifying the solution by applying and drying the solution. The catalyst 24 of the second layer 18b is one in which platinum 26 is supported as a catalyst on the surface of carbon 25, and oxygen molecules (O2) Is adsorbed.
[0037]
  In the second layer 18b, the porosity of the second layer 18b is made smaller than that of the first layer 18a by arranging the catalysts 24 ... densely compared to the catalyst 24 of the first layer 18a. Specifically, the porosity of the second layer 18b was set to 70 to 75%, and the porosity of the first layer 18a was set to 76 to 85%.
[0038]
  Here, the reason why the porosity of the second layer 18b is set to 70 to 75% will be described.
  If the porosity of the second layer 18b is less than 70%, the porosity may be too small to allow a proper amount of the solution of the ion exchange membrane 19 to penetrate into the second layer 18b. Therefore, it is difficult to maintain good adhesion between the ion exchange membrane 19 and the second layer 18b.
  Therefore, the porosity of the second layer 18b is set to 70% or more so as to maintain good adhesion between the ion exchange membrane 19 and the second layer 18b.
[0039]
  On the other hand, if the porosity of the second layer 18b exceeds 75%, the porosity becomes too high, and the solution of the ion exchange membrane 19 may excessively penetrate into the second layer 18b. Therefore, the pores (voids) of the positive electrode layer 18 are reduced by the solution of the ion exchange membrane 19, and the generated water generated by power generation cannot be suitably discharged through the pores (voids) of the positive electrode layer 18.
  Therefore, the porosity of the second layer 18b is set to 75% or less so that the generated water can be suitably drained.
[0040]
  Next, the reason why the porosity of the first layer 18a is set to 76 to 85% will be described.
  If the porosity of the first layer 18a is less than 76%, the porosity (void portion) is too small and it is difficult to drain the generated water efficiently.
  Therefore, the porosity of the first layer 18a is set to 76% or more so that the generated water can be drained suitably.
[0041]
  On the other hand, if the porosity of the first layer 18a exceeds 85%, the porosity becomes too large, the water retention of the generated water is lowered, the first layer 18a is dried, and the ion conduction may be hindered. is there. For this reason, resistance overvoltage becomes high, and there is a possibility that current cannot be generated efficiently.
  Therefore, the porosity of the first layer 18a is set to 85% or less so as to suppress the resistance overvoltage and generate a current efficiently.
[0042]
  The ion exchange membrane 19 is applied between the positive electrode layer 18 (specifically, the second layer 18b) and the negative electrode layer 17 in a solution state, and then dried together with the negative electrode layer 17 and the positive electrode layer 18, whereby the negative electrode layer 17 and This is solidified integrally with the positive electrode layer 18.
[0043]
  Next, the manufacturing method of the electrode 12 for fuel cells is demonstrated based on FIGS.
  FIGS. 3A to 3C are first process explanatory views showing a method of manufacturing a fuel cell electrode (first embodiment) according to the present invention.
  In (a), the sheet-like positive electrode side diffusion layer 14 is disposed. That is, after setting the carbon paper 14a of the positive electrode side diffusion layer 14, a solution for the binder layer 16a is applied on the carbon paper 14a.
[0044]
  In (b), while the binder layer 16a is undried, the spray 51 is indicated by an arrow above the binder layer 16a.▲ 1 ▼Then, the solution for the first layer 18a of the positive electrode layer 18 is applied onto the binder layer 16a from the injection port 52. Thereby, the first layer 18a is formed on the binder layer 16a.
  Where the porosity is▲ 1 ▼When defined by the equation, the porosity of the first layer 18a was 76 to 85%.
[0045]
[Equation 5]
Figure 0003827653
[0046]
  While the first layer 18a is undried, the spray 51 is continuously arrowed above the first layer 18a.▲ 1 ▼The solution for the second layer 18b of the positive electrode layer 18 is applied from the injection port 52 onto the first layer 18a. Thereby, the second layer 18b is formed in the first layer 18a.
[0047]
  The same solution as the solution of the first layer 18a is used as the solution of the second layer 18b, and the spray pressure of the solution for the second layer 18b, that is, the spray pressure (spray energy) is set to the spray pressure of the solution for the first layer 18a. That is, it was set higher than the spray pressure (spray energy).
  Specifically, the porosity is▲ 1 ▼When defined by the formula, the porosity of the second layer 18b was set to 70 to 75%.
  Note that the spraying speed of the solution is also increased by setting the spray pressure of the solution for the second layer 17b high.
[0048]
  According to the first embodiment, the concentration of the second layer 18b is made higher than the concentration of the first layer 18a by applying the solution for the second layer 18b with a higher spray energy than the solution for the first layer 18a. Thus, the porosity of the second layer 18b can be made smaller than the porosity of the first layer 18a.
  As described above, the porosity of the second layer 18b is made higher than the porosity of the first layer 18a by simply applying the solution for the second layer 18b with higher spraying energy than the solution for the first layer 18a. Can be small.
[0049]
[Formula 6]
Figure 0003827653
[0050]
  In addition, although 1st Embodiment demonstrated the example which apply | coated the solution of the 1st layer 18a and the solution of the 2nd layer 18b in the spray form with the same spray 51, respectively, it is not restricted to this, The solution of the 1st layer 18a It is also possible to apply the solution by using individual sprays for the solution of the second layer 18b and changing the spray pressure (spray pressure) of each spray.
[0051]
  Furthermore, instead of the spray pressure as a means for setting the spray energy of the solution for the second layer 17b higher than the spray energy of the solution for the first layer 17a, the spray port 52 of the spray 51 is brought closer to the application surface, It is also possible to increase the spray energy.
[0052]
  In (c), by setting the spray pressure of the solution for the second layer 18b to be higher than the spray pressure of the solution for the first layer 18a, the catalyst 24 of the second layer 18b is more than the catalyst 24 of the first layer 18a. It can be arranged densely.
  This reduces the porosity below▲ 1 ▼When defined by the equation, the second layer 18b can be formed with a smaller porosity than the first layer 18a.
[0053]
[Expression 7]
Figure 0003827653
[0054]
  4 (a) and 4 (b) are second process explanatory views showing a method of manufacturing a fuel cell electrode (first embodiment) according to the present invention.
  In (a), while the second layer 18b constituting the positive electrode layer 18 is undried, the coater 54 is moved to an arrow above the second layer 18b.▲ 2 ▼The ion exchange membrane 19 is formed by applying a solution for the ion exchange membrane 19 on the second layer 18b.
[0055]
  Here, the positive electrode layer 18 is divided into two layers of a first layer 18a on the surface side away from the ion exchange membrane 19 and a second layer 18b on the surface side in contact with the ion exchange membrane 19, and the second layer 18b The porosity was set to 70 to 75%, the porosity of the first layer 18a was set to 76 to 85%, and the porosity of the second layer 18b was set smaller than that of the first layer 18a.
[0056]
  By reducing the porosity of the second layer 18b, it is possible to prevent the solution of the ion exchange membrane 19 from penetrating into the second layer 18b, so that the solution for the ion exchange membrane 19 penetrates into the second layer 18b. This can be suppressed.
  Thereby, it is possible to prevent the pores (voids) of the positive electrode layer 18 from being reduced by the solution for the ion exchange membrane 19.
[0057]
  Here, the porosity of the second layer 18b can be set to 70% or more to maintain good adhesion between the ion exchange membrane 19 and the second layer 18b, and the porosity of the second layer 18b can be 75%. It set to the following, and it was made to ensure the pore (space | gap part) which can drain | emit generated water suitably.
  Further, the porosity of the first layer 18a is set to 76% or more so as to secure pores (voids) for suitably draining the generated water, and the porosity of the first layer 18a is set to 85% or less. Therefore, the resistor overvoltage is suppressed and the current can be generated efficiently.
[0058]
  In (b), while the ion exchange membrane 19 is undried, the spray 56 is moved over the ion exchange membrane 19 with an arrow.▲ 3 ▼The solution for the negative electrode layer 17 is applied onto the ion exchange membrane 19 from the injection port 57. Thereby, the negative electrode layer 17 is formed on the ion exchange membrane 19.
[0059]
  FIGS. 5A to 5C are explanatory views of a third step showing a method for manufacturing a fuel cell electrode (first embodiment) according to the present invention.
  In (a), while the negative electrode layer 17 is undried, a solution of the binder layer 15a constituting the negative electrode side diffusion layer 13 (see FIG. 2) is applied on the negative electrode layer 17.
  In (b), the negative electrode side carbon paper 13a is placed on the binder layer 15a, thereby forming the sheet-like negative electrode side diffusion layer 13 with the binder layer 15a and the carbon paper 13a.
[0060]
  Next, while the binder layer 16a, the positive electrode layer 18, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a are undried, the binder layer 16a, the positive electrode layer 18, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a. The binder layer 16a, the positive electrode layer 18, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a are dried together without applying a load to the substrate.
[0061]
  In (c), the binder layer 16a, the positive electrode layer 18, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer are solidified by solidifying the binder layer 16a, the positive electrode layer 18, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a. The 15a is solidified and laminated together.
  Thereby, the manufacturing process of the electrode 12 for fuel cells is completed.
[0062]
  Thus, according to the method for manufacturing the fuel cell electrode 12, the solution is applied to the upper surface of the binder layer 16a, the positive electrode layer 18, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a in an undried state. By doing so, the solution which adjoins in each boundary can be mixed suitably.
[0063]
  Therefore, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between the binder layer 16a and the positive electrode layer 18 (first layer 18a, second layer 18b). In addition, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between the positive electrode layer 18 and the ion exchange membrane 19. Furthermore, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between the ion exchange membrane 19 and the negative electrode layer 17.
  In addition, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between the negative electrode layer 17 and the binder layer 15a.
  Thereby, the reaction efficiency in the electrode 12 for fuel cells can be kept favorable.
[0064]
  In addition, since the ion exchange membrane 19 can be handled as a solution by using the ion exchange membrane 19 as a solution, it is not necessary to regulate the thickness of the ion exchange membrane 19 from the viewpoint of handleability. For this reason, the ion exchange membrane 19 can be made thinner, and the fuel cell electrode 12 can be made thinner.
[0065]
  Next, 2nd Embodiment of the electrode for fuel cells is described based on FIGS. Note that in the fuel cell electrode of the second embodiment, the same members as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
[0066]
  FIG. 6 is an explanatory view showing a fuel cell electrode (second embodiment) according to the present invention.
  The fuel cell electrode 62 includes a negative electrode layer 17 (the other electrode layer) and a positive electrode layer 68 (one electrode layer) inside the negative electrode side diffusion layer 13 and the positive electrode side diffusion layer 14, respectively. An ion exchange membrane 19 is provided between the layers 68.
  That is, the fuel cell electrode 62 of the second embodiment is the same as the first embodiment except for the positive electrode layer 68 as compared with the fuel cell electrode 12 of the first embodiment. Hereinafter, the positive electrode layer 68 will be described in detail.
[0067]
  The positive electrode layer 68 includes a first layer 68 a on the surface side away from the ion exchange membrane 19 (that is, a surface side in contact with the positive electrode diffusion layer 14), and a second layer 68 b on the surface side in contact with the ion exchange membrane 19. Divided into two layers, and the porosity is▲ 1 ▼As defined by the equation, the second layer 68b has a smaller porosity than the first layer 68a.
[0068]
[Equation 8]
Figure 0003827653
[0069]
  Similar to the first layer 18a of the first embodiment, the first layer 68a is solidified by mixing the catalyst 24 with the solution for the first layer 68a and drying the solution after application. The catalyst 24 of the first layer 68a is one in which platinum 26 is supported as a catalyst on the surface of carbon 25, and oxygen molecules (O2) Is adsorbed. The particle size of the carbon (electrode) 25 is D1.
[0070]
  The second layer 68b is obtained by mixing the catalyst 64 with the solution for the second layer 68b, and solidifying the solution by applying and drying the solution. The catalyst 64 of the second layer 68b is one in which platinum 65 is supported as a catalyst on the surface of carbon 64, and oxygen molecules (O2) Is adsorbed.
  The particle diameter of the carbon (electrode) 64 is D2, and the particle diameter D2 of the carbon 64 is formed smaller than the particle diameter D1 of the carbon 25 constituting the first layer 68a.
[0071]
  By setting the particle size D2 of the carbon 64 constituting the second layer 68b to be smaller than the particle size D1 of the carbon 25 constituting the first layer 68a, compared with the carbon 25 constituting the first layer 68a, The carbon 64 constituting the second layer 68b can be densely arranged.
[0072]
  Thereby, the porosity of the 2nd layer 68b can be made smaller than the 1st layer 68a. Specifically, the porosity of the second layer 68b was 70 to 75%, and the porosity of the first layer 68a was 76 to 85%.
  The reason why the porosity of the second layer 68b is 70 to 75% and the porosity of the first layer 68a is 76 to 85% is that the porosity of the second layer 18b is 70 to 75% in the first embodiment. This is the same as the reason why the porosity of the first layer 18a is 76 to 85%, and the description thereof is omitted.
[0073]
  Next, a method for manufacturing the fuel cell electrode 62 will be described with reference to FIGS.
  FIGS. 7A to 7C are first process explanatory views showing a method of manufacturing a fuel cell electrode (second embodiment) according to the present invention.
  In (a), the sheet-like positive electrode side diffusion layer 14 is disposed. That is, after setting the carbon paper 14a of the positive electrode side diffusion layer 14, a solution for the binder layer 16a is applied on the carbon paper 14a.
[0074]
  In (b), while the binder layer 16a is undried, the spray 71 is indicated by an arrow above the binder layer 16a.▲ 4 ▼The solution for the first layer 68a of the positive electrode layer 68 is applied from the injection port 72 onto the binder layer 16a. Thereby, the first layer 68a is formed on the binder layer 16a.
  Where the porosity is▲ 1 ▼When defined by the equation, the porosity of the first layer 68a was 76 to 85%.
[0075]
[Equation 9]
Figure 0003827653
[0076]
  In (c), while the first layer 68a is undried, the spray 73 is continuously arrowed above the first layer 68a.▲ 5 ▼The solution for the second layer 68b of the positive electrode layer 68 is applied from the injection port 74 onto the first layer 68a. Thereby, the second layer 68b is formed in the first layer 68a.
  Here, the solution of the second layer 68b is compared with the carbon 25 constituting the solution of the first layer 68a by setting the particle size D2 of the carbon 64 smaller than the particle size D1 of the carbon 25 of the first layer 68a. Thus, the carbon 64 constituting the second layer 68b can be densely arranged.
[0077]
  Thereby, the porosity of the 2nd layer 68b can be made smaller than the 1st layer 68a. Specifically, the porosity is▲ 1 ▼When defined by the formula, the porosity of the second layer 68b was set to 70 to 75%.
[0078]
[Expression 10]
Figure 0003827653
[0079]
  FIGS. 8A and 8B are second process explanatory views showing a method of manufacturing a fuel cell electrode (second embodiment) according to the present invention.
  7A, the solution of the second layer 68b in the solution of the second layer 68b is smaller than the particle size D1 of the carbon 25 of the first layer 68a.TheThen, compared with the carbon 25 in the solution of the first layer 68a, the carbon 64 in the solution of the second layer 68b is densely arranged, whereby the catalyst 63 of the second layer 68b is replaced with the catalyst 24 of the first layer 68a. It can arrange more densely.
  This reduces the porosity below▲ 1 ▼When defined by the formula, the second layer 68b can be formed with a smaller porosity than the first layer 68a.
[0080]
## EQU11 ##
Figure 0003827653
[0081]
  In (b), while the second layer 68b constituting the positive electrode layer 68 is undried, the coater 76 is moved to the arrow above the second layer 68b.▲ 6 ▼The ion exchange membrane 19 is formed by applying a solution for the ion exchange membrane 19 on the second layer 68b.
[0082]
  Here, the positive electrode layer 68 is divided into two layers, a first layer 68a on the surface side away from the ion exchange membrane 19 and a second layer 68b on the surface side in contact with the ion exchange membrane 19, and the second layer 68b The porosity was set to 70 to 75%, the porosity of the first layer 68a was set to 76 to 85%, and the porosity of the second layer 18b was set smaller than that of the first layer 18a.
[0083]
  By reducing the porosity of the second layer 68b, it is possible to prevent the solution of the ion exchange membrane 19 from penetrating into the second layer 68b, so that the solution for the ion exchange membrane 19 penetrates into the second layer 68b. This can be suppressed.
  As a result, the solution for the ion exchange membrane 19PositiveIt is possible to prevent the pores (voids) of the polar layer 68 from decreasing.
[0084]
  Here, the porosity of the second layer 68b can be set to 70% or more to maintain good adhesion between the ion exchange membrane 19 and the second layer 68b, and the porosity of the second layer 68b can be 75%. It set to the following, and it was made to ensure the pore (space | gap part) which can drain | emit generated water suitably.
  In addition, the porosity of the first layer 68a is set to 76% or more so as to secure pores (voids) for suitably draining the generated water, and the porosity of the first layer 68a is set to 85% or less. Therefore, the resistor overvoltage is suppressed and the current can be generated efficiently.
[0085]
  In (c), while the ion exchange membrane 19 is undried, the spray 77 is indicated by an arrow above the ion exchange membrane 19.▲ 7 ▼The solution for the negative electrode layer 17 is applied onto the ion exchange membrane 19 from the injection port 78. Thereby, the negative electrode layer 17 is formed on the ion exchange membrane 19.
[0086]
  FIGS. 9A to 9C are third process explanatory views showing a method of manufacturing a fuel cell electrode (second embodiment) according to the present invention.
  In (a), while the negative electrode layer 17 is undried, a solution of the binder layer 15a constituting the negative electrode side diffusion layer 13 (see FIG. 6) is applied on the negative electrode layer 17.
  In (b), the negative electrode side carbon paper 13a is placed on the binder layer 15a, thereby forming the sheet-like negative electrode side diffusion layer 13 with the binder layer 15a and the carbon paper 13a.
[0087]
  Next, while the binder layer 16a, the positive electrode layer 68, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a are undried, the binder layer 16a, the positive electrode layer 68, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a. The binder layer 16 a, the positive electrode layer 68, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15 a are dried together without applying a load.
[0088]
  In (c), the binder layer 16a, the positive electrode layer 68, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer are solidified by solidifying the binder layer 16a, the positive electrode layer 68, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a. The 15a is solidified and laminated together.
  Thereby, the manufacturing process of the electrode 12 for fuel cells is completed.
[0089]
  As described above, according to the method for manufacturing the fuel cell electrode 12, the solution is applied to the upper surfaces of the binder layer 16a, the positive electrode layer 68, the ion exchange membrane 19, the negative electrode layer 17, and the binder layer 15a in an undried state. By doing so, the solution which adjoins in each boundary can be mixed suitably.
[0090]
  Therefore, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between the binder layer 16a and the positive electrode layer 68 (the first layer 68a and the second layer 68b). In addition, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between the positive electrode layer 68 and the ion exchange membrane 19. Furthermore, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between the ion exchange membrane 19 and the negative electrode layer 17.
  In addition, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between the negative electrode layer 17 and the binder layer 15a.
  Thereby, the reaction efficiency in the electrode 12 for fuel cells can be kept favorable.
[0091]
  In addition, since the ion exchange membrane 19 can be handled as a solution by using the ion exchange membrane 19 as a solution, it is not necessary to regulate the thickness of the ion exchange membrane 19 from the viewpoint of handleability. For this reason, the ion exchange membrane 19 can be made thinner, and the fuel cell electrode 12 can be made thinner.
[0092]
  In the first and second embodiments, the example in which the positive electrode layers 18 and 68 are disposed below and the negative electrode layer 17 is disposed above has been described.Similarly to the positive electrode layers 18 and 68 of the above embodiment, the negative electrode layer can be divided into two layers and disposed below.
  That is, the negative electrode layer is divided into two layers of the first layer and the second layer in the same manner as the positive electrode layers 18 and 68 of the above embodiment, the second layer is set to have a smaller porosity than the first layer, and the positive electrode layer is formed in the embodiment. The negative electrode layer 17 is arranged in the same manner, the negative electrode layer is disposed below and the positive electrode layer is disposed above.However, the same effect is obtained.
[0093]
  In the first embodiment, the first and second layers 18a and 18b of the positive electrode layer 18 are applied by spraying. In the second embodiment, the first and second layers 68a and 68b of the positive electrode layer 68 are sprayed. In the example described above, each layer is not limited to spraying, but can be applied by employing an ink jet method. In short, it is sufficient that the solution for each layer can be applied in a spray form.
[0094]
  Here, spray and inkjet are the same in that the solution is applied in a spray form. Although the spray has a relatively wide spray range and can shorten the application time, a masking process is required to secure an uncoated part. In general, it is difficult to recover the solution attached to the masking unit.
[0095]
  On the other hand, since the application range of the ink jet can be narrowed down accurately, it is not necessary to perform a masking process on the uncoated part, and the solution can be used effectively. However, since the inkjet application range is narrow, the application speed is inferior to that of spray.
[0096]
【The invention's effect】
  The present invention exhibits the following effects by the above configuration.
  According to the first aspect, when a solution is used for the ion exchange membrane, and the electrode solution and the ion exchange membrane solution are applied in an undried state, mixing occurs at the boundary. Thereby, it is possible to prevent a poor adhesion portion from occurring at the boundary between each layer of the pair of electrodes and the ion exchange membrane, so that the reaction efficiency in the ion exchange membrane can be kept good.
  As a result, the quality of the fuel cell electrode can be stabilized, and the productivity can be increased.
[0097]
  In addition, since the ion exchange membrane can be handled as a solution by using the ion exchange membrane as a solution, it is not necessary to regulate the thickness of the ion exchange membrane from the viewpoint of handleability. For this reason, the ion exchange membrane can be made thin and the fuel cell electrode can be made thin, so that the fuel cell electrode can be miniaturized.
[0098]
  Also,on the other handThe electrode layer is divided into two layers, a first layer on the surface side away from the ion exchange membrane and a second layer on the surface side in contact with the ion exchange membrane,The porosity of the second layer is 70 to 75%, the porosity of the first layer is 76 to 85%,The porosity of the second layer was set smaller than that of the first layer. By reducing the porosity of the second layer, it is possible to prevent the ion exchange membrane solution from penetrating into the second layer, so that the ion exchange membrane solution can be prevented from penetrating into the electrode layer.
[0099]
  Thus, by suppressing the solution for the ion exchange membrane from penetrating into the electrode layer, it is possible to prevent the gap of the electrode layer from being reduced by the solution for the ion exchange membrane.
  Therefore, the generated water generated by the power generation can be guided from the gap of the electrode layer to the diffusion layer and suitably discharged from the gap of the diffusion layer, so that the concentration overvoltage generated in the fuel cell can be suppressed low.
[0100]
  Claim1Applies the second layer solution at a higher spray energy than the first layer solution, so that the concentration of the second layer is higher than the concentration of the first layer, and the porosity of the second layer is It can be made smaller than the porosity of one layer.
  In this way, since the porosity of the second layer can be made smaller than the porosity of the first layer by simply applying the solution for the second layer with a higher spray energy than the solution for the first layer, The cost of the fuel cell electrode can be reduced.
[0101]
  Claim2Is contained in the solution for the second layercarbonIn the solution of the first electrode layercarbonBy making it smaller than the particle size, the concentration of the second layer can be made higher than the concentration of the first layer, and the porosity of the second layer can be made smaller than the porosity of the first layer.
  Thus, contained in the solution for the second layercarbonIn the solution of the first electrode layercarbonThe porosity of the second layer can be made smaller than the porosity of the first layer by a simple means that is smaller than the particle diameter of the first layer, so that the cost of the fuel cell electrode can be suppressed.
[0102]
  According to the third aspect of the present invention, the solution for one electrode, the solution for the ion exchange membrane, and the solution for the other electrode are each applied by an ink jet method.
  Since inkjet can narrow down the application range accurately, it is not necessary to mask the uncoated area, and the solution can be used effectively.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a fuel cell equipped with a fuel cell electrode (first embodiment) according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing a fuel cell electrode according to the present invention (first embodiment).
FIG. 3 is a first process explanatory diagram showing a method of manufacturing a fuel cell electrode according to the present invention (first embodiment).
FIG. 4 is an explanatory diagram of a second process showing a method of manufacturing a fuel cell electrode according to the present invention (first embodiment).
FIG. 5 is an explanatory diagram of a third process showing a method of manufacturing a fuel cell electrode according to the present invention (first embodiment).
FIG. 6 is an explanatory view showing a fuel cell electrode according to the present invention (second embodiment).
FIG. 7 is a first process explanatory view showing a method of manufacturing a fuel cell electrode according to the present invention (second embodiment).
FIG. 8 is an explanatory diagram of a second process showing a method of manufacturing an electrode for a fuel cell according to the present invention (second embodiment).
FIG. 9 is an explanatory diagram of a third step showing a method of manufacturing a fuel cell electrode according to the present invention (second embodiment).
FIG. 10 is an explanatory diagram for explaining a conventional fuel cell.
FIG. 11 is an explanatory view showing a fuel cell electrode constituting a conventional fuel cell.
[Explanation of symbols]
  DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Fuel cell, 12 ... Electrode for fuel cells, 13 ... Negative electrode side diffusion layer (sheet), 14 ... Positive electrode side diffusion layer, 17 ... Negative electrode layer (the other electrode layer), 18, 68 ... Positive electrode layer (one electrode) Layer), 18a, 68a ... first layer, 18b, 68b ... second layer, 19 ... ion exchange membrane, D1, D2 ... particle size of carbon (electrode).

Claims (3)

シート上に、燃料電池を構成する正・負いずれか一方の電極用の溶液に、白金又は白金−ルテニウムを担持させた炭素を含有させたものを塗布して一方の電極層を形成する工程と、一方の電極層が未乾燥のうちに、この電極層上にイオン交換膜用の溶液を塗布してイオン交換膜を形成する工程と、イオン交換膜が未乾燥のうちに、このイオン層上に正・負いずれか他方の電極用の溶液を塗布して他方の電極層を形成する工程と、一対の電極層及びイオン交換膜を乾燥することにより固化する工程とからなる燃料電池用電極の製造方法であって、
前記一方の電極層を形成する工程は、
前記シート上に、第1層用の溶液を噴霧状態で塗布して第1層を形成し、第1層が未乾燥のうちに、この第1層上に第2層用の溶液を噴霧状態で塗布することにより第2層を形成し第1、2層で前記一方の電極層を構成し、
気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、前記第2層の気孔率を70〜75%、前記第1層の気孔率を76〜85%として、前記第2層の気孔率を前記第1層の気孔率より小さくするために、前記第2層用の溶液を前記第1層用の溶液より高い噴霧エネルギーで塗布し、
前記一対の電極層及び前記イオン交換膜を乾燥することにより固化する工程は、
前記一対の電極層及び前記イオン交換膜を乾燥する際に、一対の電極層及びイオン交換膜に荷重をかけない状態を保つことを特徴とする燃料電池用電極の製造方法。
Figure 0003827653
On a sheet, a solution for the positive and negative one of the electrodes of a fuel cell, platinum or platinum - forming one electrode layer by applying what was contained-carbon that was supported ruthenium A step of applying an ion exchange membrane solution on the electrode layer to form an ion exchange membrane while one of the electrode layers is undried, and an ion layer while the ion exchange membrane is undried A fuel cell electrode comprising: a step of applying a positive electrode or negative electrode solution on the other to form the other electrode layer; and a step of solidifying the pair of electrode layers and the ion exchange membrane by drying. A manufacturing method of
The step of forming the one electrode layer includes
On the sheet, a solution for the first layer is applied in a sprayed state to form a first layer, and the solution for the second layer is sprayed on the first layer while the first layer is undried. The second layer is formed by coating with the first and second electrode layers to form the one electrode layer,
When the porosity is defined by the following equation (1), the porosity of the second layer is set to 70 to 75% and the porosity of the first layer is set to 76 to 85%. In order to make it smaller than the porosity of the first layer, the solution for the second layer is applied with a higher spray energy than the solution for the first layer,
The step of solidifying by drying the pair of electrode layers and the ion exchange membrane,
A method for producing an electrode for a fuel cell, wherein a load is not applied to the pair of electrode layers and the ion exchange membrane when the pair of electrode layers and the ion exchange membrane are dried.
Figure 0003827653
シート上に、燃料電池を構成する正・負いずれか一方の電極用の溶液に、白金又は白金−ルテニウムを担持させた炭素を含有させたものを塗布して一方の電極層を形成する工程と、一方の電極層が未乾燥のうちに、この電極層上にイオン交換膜用の溶液を塗布してイオン交換膜を形成する工程と、イオン交換膜が未乾燥のうちに、このイオン層上に正・負いずれか他方の電極用の溶液を塗布して他方の電極層を形成する工程と、一対の電極層及びイオン交換膜を乾燥することにより固化する工程とからなる燃料電池用電極の製造方法であって、
前記一方の電極層を形成する工程は、
前記シート上に、第1層用の溶液を噴霧状態で塗布して第1層を形成し、第1層が未乾燥のうちに、この第1層上に第2層用の溶液を噴霧状態で塗布することにより第2層を形成し第1、2層で前記一方の電極層を構成し、
気孔率を下記の▲1▼式で定義するときに、前記第2層の気孔率を70〜75%、前記第1層の気孔率を76〜85%として、前記第2層の気孔率を前記第1層の気孔率より小さくするために、前記第2層用の溶液中に含有する前記炭素の粒径を前記第1電極層の溶液中に含有する前記炭素の粒径より小さくすることにより、第2層用の溶液の濃度を第1層用の溶液の濃度より高くし、
前記一対の電極層及び前記イオン交換膜を乾燥することにより固化する工程は、
前記一対の電極層及び前記イオン交換膜を乾燥する際に、一対の電極層及びイオン交換膜に荷重をかけない状態を保つことを特徴とする燃料電池用電極の製造方法。
Figure 0003827653
On a sheet, a solution for the positive and negative one of the electrodes of a fuel cell, platinum or platinum - forming one electrode layer by applying what was contained-carbon that was supported ruthenium A step of applying an ion exchange membrane solution on the electrode layer to form an ion exchange membrane while one of the electrode layers is undried, and an ion layer while the ion exchange membrane is undried A fuel cell electrode comprising: a step of applying a positive electrode or negative electrode solution on the other to form the other electrode layer; and a step of solidifying the pair of electrode layers and the ion exchange membrane by drying. A manufacturing method of
The step of forming the one electrode layer includes
On the sheet, a solution for the first layer is applied in a sprayed state to form a first layer, and the solution for the second layer is sprayed on the first layer while the first layer is undried. The second layer is formed by coating with the first and second electrode layers to form the one electrode layer,
When the porosity is defined by the following equation (1), the porosity of the second layer is set to 70 to 75% and the porosity of the first layer is set to 76 to 85%. In order to make it smaller than the porosity of the first layer, the particle size of the carbon contained in the solution for the second layer is made smaller than the particle size of the carbon contained in the solution of the first electrode layer. The concentration of the solution for the second layer is made higher than the concentration of the solution for the first layer,
The step of solidifying by drying the pair of electrode layers and the ion exchange membrane,
A method for producing an electrode for a fuel cell, wherein a load is not applied to the pair of electrode layers and the ion exchange membrane when the pair of electrode layers and the ion exchange membrane are dried.
Figure 0003827653
前記一方の電極用の溶液に、白金、白金−ルテニウムの一方を担持させた炭素を混合させたもの、前記イオン交換膜用の溶液、及び前記他方の電極用の溶液に、白金、白金−ルテニウムの他方を担持させた炭素を混合させたものを、それぞれインクジェット方式により塗布することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料電池用電極の製造方法。Wherein the solution for one of the electrodes, platinum, platinum - that one is mixed-carbon that was supported ruthenium, a solution for the ion-exchange membrane, and the solution for the other electrode, platinum, platinum - the method according to claim 1 or claim 2 wherein the fuel cell electrode that is mixed-carbon having supported thereon the other ruthenium, respectively, characterized in that applied by an inkjet method.
JP2003142663A 2002-05-22 2003-05-20 Method for producing electrode for fuel cell Expired - Fee Related JP3827653B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142663A JP3827653B2 (en) 2002-05-22 2003-05-20 Method for producing electrode for fuel cell

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002147550 2002-05-22
JP2003142663A JP3827653B2 (en) 2002-05-22 2003-05-20 Method for producing electrode for fuel cell

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004047455A JP2004047455A (en) 2004-02-12
JP3827653B2 true JP3827653B2 (en) 2006-09-27

Family

ID=31719627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003142663A Expired - Fee Related JP3827653B2 (en) 2002-05-22 2003-05-20 Method for producing electrode for fuel cell

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3827653B2 (en)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4996822B2 (en) * 2004-11-10 2012-08-08 本田技研工業株式会社 Manufacturing method of electrode layer for fuel cell
JP5011867B2 (en) * 2006-07-21 2012-08-29 トヨタ自動車株式会社 Method of manufacturing membrane electrode assembly for fuel cell
JP2008027799A (en) * 2006-07-24 2008-02-07 Toyota Motor Corp Assembly for fuel cell, fuel cell, and manufacturing method of fuel cell
US20100159351A1 (en) * 2007-06-15 2010-06-24 Sumitomo Chemical Company Limited Membrane-electrode assembly, and membrane-electrode-(gas diffusion layer) assembly and solid polymer fuel cell each comprising the same
JP4456148B2 (en) 2007-11-27 2010-04-28 アイシン精機株式会社 Membrane electrode assembly for fuel cell, fuel cell and fuel cell system
JP5501044B2 (en) * 2010-03-16 2014-05-21 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 Membrane electrode assembly and fuel cell
JP5760607B2 (en) * 2011-03-31 2015-08-12 大日本印刷株式会社 Membrane-electrode assembly, method for producing the same, and catalyst layer-electrolyte membrane laminate
US10756354B2 (en) 2015-09-03 2020-08-25 Nissan Motor Co., Ltd. Membrane catalyst layer assembly production method and membrane catalyst layer assembly production device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004047455A (en) 2004-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5002874B2 (en) Method for forming electrode catalyst layer of fuel cell
JP5044062B2 (en) Method for producing membrane-catalyst layer assembly
JP3827653B2 (en) Method for producing electrode for fuel cell
JP5286887B2 (en) Membrane / electrode assembly with reinforcing sheet for polymer electrolyte fuel cell and method for producing the same
JP2003109606A (en) High molecular electrolyte fuel cell and method of manufacturing the same
JP2002270187A (en) High polymer electrolyte type fuel cell and manufacturing method therefor
JP2000299119A (en) Manufacture of catalyst layer
TWI230483B (en) Manufacturing process for fuel cell, and fuel cell apparatus
WO2010047125A1 (en) Material for use in formation of electrode layer for fuel cell, membrane electrode assembly for fuel cell, fuel cell, process for producing material for use in formation of electrode layer for fuel cell, and process for producing electrode layer for fuel cell
JP3828507B2 (en) Fuel cell electrode
JP3898569B2 (en) Manufacturing method of fuel cell
JP5619841B2 (en) Method for producing polymer electrolyte fuel cell
JP2009032438A (en) Manufacturing method for membrane-electrode assembly of fuel battery and membrane-electrode assembly
JP3828455B2 (en) Manufacturing method of fuel cell
JP3828453B2 (en) Manufacturing method of fuel cell
JP3961983B2 (en) Manufacturing method of fuel cell
US20230369607A1 (en) Method for producing a functionalized structurized composition for a fuel cell and membrane electrode assembly
JP2004158446A (en) Manufacturing method of fuel cell and fuel cell device
JP3863068B2 (en) Method for producing electrode for fuel cell
JP3943442B2 (en) Manufacturing method of membrane-electrode structure for fuel cell
JP3428079B2 (en) Energy conversion device, fuel cell, and method of manufacturing fuel cell
JP2006344517A (en) Manufacturing method of fuel cell
JP5614468B2 (en) Manufacturing method of gas diffusion electrode for fuel cell
JP5804449B2 (en) Manufacturing method of membrane electrode assembly
JP2009187872A (en) Method of manufacturing membrane-electrode assembly for fuel cell

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees