JP3825175B2 - Method for promoting hydrosilylation - Google Patents
Method for promoting hydrosilylation Download PDFInfo
- Publication number
- JP3825175B2 JP3825175B2 JP13482798A JP13482798A JP3825175B2 JP 3825175 B2 JP3825175 B2 JP 3825175B2 JP 13482798 A JP13482798 A JP 13482798A JP 13482798 A JP13482798 A JP 13482798A JP 3825175 B2 JP3825175 B2 JP 3825175B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- group
- hydrosilylation
- compound
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素化珪素化合物による、アルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を有する化合物のヒドロシリル化方法に関する。更に詳しくは、ヒドロシル化反応の促進方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヒドロシリル化反応は不飽和化合物と水素化珪素を反応させる方法として知られている。
この反応を利用する技術分野で知られている主要な問題点のひとつは、それぞれの反応条件において反応途中で速度が低下したり、あるいは反応が停止することである。Onopchenko.A.ら(J.Org.Chem.,52,4118,(1987))やLewis.L.N.ら(J.Am.Chem.Soc.,112,5998,(1990))や特開平5−213972で報告されているように、白金触媒が失活した場合、触媒を再活性化する為に酸素を使用する方法がある(特開平8−283339)。反応を促進する有効な物質を添加する方法についても、アセチレンアルコール類の添加(特開平8−231563)、不飽和の第二及び第三アルコール類の添加(特開平8−291181)、第三アルコール類の添加(特開平8−333373)、不飽和ケトン類の添加(特開平8−208838)、エン−イン不飽和化合物の添加(特開平9−25281)等の方法が提題されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、不飽和化合物が高分子重合体である場合や、不飽和基濃度が低い場合、反応液の粘性が高い場合、末端オレフィンに比べてヒドロシリル化活性が低い内部オレフィンの反応をおこなう場合、あるいは反応原料や溶媒に反応阻害物質が含まれる場合は、ヒドロシリル化反応が効率的に進まないことが多い。
【0004】
このような反応活性が低下する系では、反応時間を長くすると副反応が優先するため、反応収率を上げるためには高価な貴金属触媒や反応物質を多量に用いる必要があり、コスト的に非常に不利になる。
しかし、従来公知のヒドロシリル化反応の促進方法では、上記のようなヒドロシリル化に不利な条件下では、十分な効果が得られないことが明らかになった。
【0005】
本発明の目的は、ヒドロシリル化反応を、より効果的に促進するための新たな方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らが鋭意検討をおこなった結果、土壌、粘土鉱物、活性白土あるいは石炭質から有機溶剤によって抽出された物質の存在下でヒドロシリル化反応をおこなうことにより、ヒドロシリル化反応が促進されることを見いだし、本発明を完成した。このような有機溶剤による抽出物が、ヒドロシリル化の促進剤となり得ることは従来知られていないため、本発明は全く新規なものである。また、本発明の抽出物は安価であるため、本発明は至って実用的なものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
すなわち本発明は、
(A)式RaXbHcSiで表される珪素化合物
(Rは炭素数1〜20のアルキル基で、aが2以上の場合は各々同じでも異なっていてもよい。Xはハロゲン、アルコキシ基、アシロキシ基ないしは水酸基であって、bが2以上の場合は、各々同じでも異なっていてもよい。a,bは0〜3の整数でcは1〜3の整数でa+b+c=4)
(B)アルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を含有する化合物
(C)第8族金属を含む触媒
(D)土壌、粘土鉱物、活性白土あるいは石炭質から有機溶剤によって抽出された物質
存在下での、ヒドロシリル化方法に関する。
【0008】
また本発明は、上記(A)がメチルジクロロシラン、ジメトキシメチルシラン、ジエトキシメチルシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシランより選ばれる化合物である上記ヒドロシリル化方法に関する。
また本発明は、上記(B)が分子量500〜200000のアルケニル基を含有する有機重合体であり、
(E)平均分子量200〜800であるパラフィン系可塑剤の存在下に反応させる上記ヒドロシリル化方法に関する。
【0009】
また本発明は、(D)の量が、(B)の化合物の重量を基準として0.0000001〜0.1倍とする上記ヒドロシリル化方法に関する。
また本発明は、(D)が、活性白土から抽出された物質である上記ヒドロシリル化方法に関する。
本発明で用いる珪素化合物〔RaXbHcSi、上記(A)成分〕の具体例としては、例えば、トリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルクロロシラン、トリメチルシロキシジクロロシランなどのハロゲン化シラン類、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ジメトキシメチルシラン、メトキシジメチルシラン、ジメトキシフェニルシラン、1,3,3,5,5,7,7−ヘプタメチル−1,1−ジメトキシテトラシロキサンなどのアルコキシシラン類、メチルジアセトキシシラン、トリメチルシロキシメチルアセトキシシランなどのアシロキシシラン類、ジメチルシラン、トリメチルシロキシメチルシラン、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサンなどの分子中にSi−H結合を2個以上有するハイドロシラン類、メチルジ(イソプロペニルオキシ)シランなどのアルケニルオキシシラン類などが挙げられ、これらの中では、メチルジクロロシラン、ジメトキシメチルシラン、ジエトキシメチルシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン等が好ましいが、これらに限定されるものではない。
【0010】
本発明に使用される珪素化合物(RaXbHcSi)量は、特に制限されるものではないが、通常、アルケニル基1モルに対して0.1〜20モルであり、工業的スケールにおける経済性を考慮する場合には0.5〜3モルが好ましい。
本発明に使用される触媒は周期律表第8族金属であるコバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、プラチナ(白金)を有するものであり、それらの単体、金属塩あるいは有機化合物との錯体があげられる。具体的には、例えば白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラックなどの担体に固体白金を担持させた担体上の白金金属、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体などの白金化合物、白金−オレフィン錯体[例えばPt(CH2=CH2)2(PPh3)、Pt(CH2=CH2)2Cl2]、白金−ビニルシロキサン錯体[Pt{(vinyl)Me2SiOSiMe2(vinyl)}、Pt{Me(vinyl)SiO}4]、白金−ホスフィン錯体[Ph(PPh3)4、Pt(PBu3)4]、白金−ホスファイト錯体[Pt{P(OPh)3}4]等の白金錯体等が本発明に適用される。ジカルボニルジクロロ白金やAshbyの米国特許第3159601および3159662号明細書中に記載された白金−炭化水素複合体、並びにLamoreauxの米国特許第3220972号明細書中に記載された白金−アルコラート触媒が上げられる。さらに、Modicの米国特許第3516946号明細書中に記載された塩化白金−オレフィン複合体も本発明において有効である。
【0011】
これらの触媒は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよいが、反応活性の点から、塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−アセチルアセトナート錯体、白金−ビニルシロキサン錯体が好ましい。
触媒使用量としては特に制限はないが、通常、アルケニル基1モルに対して白金触媒を10−1から10−8モル使用し、10−3から10−6モルの範囲で使用するのが好ましい。10−8モルより少ない場合にはヒドロシリル化反応が十分に進行しない可能性がある。また、経済性、触媒の腐食性の観点から10−1モルを越えないことが好ましい。
【0012】
また、触媒は取扱を容易にし、安定化させるために不活性な溶媒に希釈される。溶媒はベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、あるいはハロゲン化炭化水素、アルコール、グリコール類、エーテル類、エステル類等が好ましい。
本発明方法で反応に供されるアルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を有する化合物の具体的な例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のアルファオレフィン、あるいはシクロヘキセン、トランス−2−ヘキセンや、ブタジエン、デカジエン、あるいはアリルトリメチルシランなどがある。
【0013】
アルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を有する高分子化合物のヒドロシリル化をおこなうことにより、シリル基(すなわち珪素原子を有する基)を末端に有する高分子化合物を得ることができる。例えばメチルジメトキシシランを用いた場合には、末端に加水分解性シリル基であるジメトキシシリル基を有する高分子化合物を得ることができる。加水分解性シリル基を末端に有する重合体は、空気中の湿分等によるシラノール縮合反応により架橋体を生成し得るので有用である(特開昭63−6041)。このようなシリル基を有する高分子化合物は、例えば接着剤、粘着剤、塗料、シーリング材、防水材など耐候性、耐熱性、耐透湿性を要求される用途に利用される。
【0014】
アルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を有する高分子化合物の主鎖成分としては、炭化水素系主鎖、ハロゲン化炭化水素系主鎖、飽和炭化水素系主鎖、ポリエーテル系主鎖、ポリエステル系主鎖、ポリアミド系主鎖、ポリイミド系主鎖等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。シリル基を有する高分子化合物の主鎖成分として好ましいものとして、イソブチレンや炭素数5〜12のオレフィン類、共役ジエン類、非共役ジエン類、ビニルエーテル類、芳香族ビニル化合物、ノルボルネン類、シクロペンタジエン類、ジシクロペンタジエン類、ビニルシラン類などの重合体、あるいはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等をあげることが出来る。
【0015】
特に好ましい、アルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を有する高分子化合物の例としては、アリル基を末端に有するポリプロピレンオキサイドやアリル基を末端に有するポリイソブチレンを挙げることができる。アリル基を末端に有するポリイソブチレンの合成方法としては、ポリイソブチレンとアリルトリメチルシランとの反応(特開昭63−105005)やジエン類との反応(特開平4−288309)などが知られている。
【0016】
本発明のヒドロシリル化反応は無溶媒系でも、溶媒存在下でもおこなうことができる。ヒドロシリル化反応の溶媒としては、通常、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、エステル類を用いることができるが、ヘプタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等を用いることが好ましい。また、特に高分子化合物のヒドロシリル化をおこなう場合においては、液状化や粘度低下の為に溶媒を用いる方法が好ましい。高分子化合物の製品化工程において加えられる可塑剤を反応溶媒とすることもできる。アルケニル基を有する高分子化合物の分子量が500〜200000である場合には、たとえば分子量200〜800のパラフィン系可塑剤を反応溶媒に用いることが好ましい。このような可塑剤としてはパラフィン50〜90%、ナフテン10〜50%、アロマ約1%の組成比の混合物などを挙げることができる。このような可塑剤としては、具体的には、ポリブテン、水添ポリブテン、α−メチルスチレンオリゴマー、ビフェニル、トリフェニル、トリアリールジメタン、アルキレントリフェニル、液状ポリブタジエン、水添液状ポリブタジエン、アルキルジフェニル等の炭化水素系化合物、BAA−15(大八化学)、P−103、W320(大日本インキ)、PN−150(アデカアーガス)などのアジピン酸エステル化合物、TOTM、TITM(新日本理化)、W−700(大日本インキ)、などのトリメリット酸エステル系化合物、NS−100、NM−26、NP−24、PS−32、PW−32、PX−32(出光興産)などの石油系プロセスオイル類、アルケン−68(日石油洗剤)、BF−1000(アデカアーガス)、KE−828(荒川化学)、DOTP(新日本理化)などが好ましく、加熱減量が小さいといった点で、アルケン−68、PS−32、PW−32、PX−32、DOTP、NS−100、TOTMなどが特に好ましいが必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0017】
本発明において、ヒドロシリル化反応をおこなう際の反応器気相部は、窒素やヘリウムなどの不活性ガスのみから成ってもよいし、酸素存在下でおこなうことも可能である。ヒドロシリル化反応をおこなう際には、安全性の観点から反応器気相部は窒素やヘリウムなどの不活性ガスの存在下で実施することがある。しかしながら、本発明のヒドロシリル化反応を行う場合に、反応器気相部を窒素やヘリウムなどの不活性ガスの存在下行った場合には、ヒドロシリル化反応速度が低下する傾向がある。
【0018】
本発明では、反応器気相部の酸素濃度を爆発性混合組成を回避する値に設定することにより、酸素存在下で安全にヒドロシリル化反応を促進することができる。反応器気相部の酸素濃度は、例えば0.5〜10%とすることができる。
さらに本発明では、反応溶媒や可塑剤が酸素により酸化されることを抑制する為に、酸化防止剤の存在下でヒドロシリル化反応をおこなうことができる。酸化防止剤としては、ラジカル連鎖禁止剤の機能を有するフェノール系酸化防止剤、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、テトラキス{メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタンなどを用いることができる。同様のラジカル連鎖禁止剤としてアミン系酸化防止剤、例えば、フェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミンなどを用いることも出来るがこれらに限定されるものではない。
【0019】
本発明においてヒドロシリル化反応温度は、通常、30℃以上200℃以下であり、好ましくは、50℃以上120℃以下である。
本発明において、土壌、粘土鉱物、活性白土あるいは石炭質は、従来公知のもの全てを用いることができる。
本発明で使用される活性白土は酸性白土と呼ばれる天然に存在する粘土類を酸処理したものであり、構成元素として珪素、アルミニウム、鉄などを含むものである。粒径は15〜200メッシュ程度のものが市販されているが、接触方式に応じて粉末状、顆粒状から好適なものを選択することができる。
【0020】
本発明における抽出の際に用いる有機溶媒は、通常、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、エステル類を用いることができるが、好ましいものとして、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒を挙げることができる。
本発明において、土壌、粘土鉱物、活性白土あるいは石炭質は、天然の有機成分あるいは無機成分を含有しており、有機溶剤に可溶である成分についてヘキサンやトルエンを始めとする炭化水素溶剤で抽出し、溶剤を濃縮することもできる。 また、本発明では、ヒドロシリル化反応の反応基質、あるいはヒドロシリル化反応の反応溶媒を用いて、土壌、粘土鉱物、活性白土あるいは石炭質中の天然の有機成分あるいは無機成分を抽出することも可能である
本発明において、反応に用いる土壌、粘土鉱物、活性白土あるいは石炭質から有機溶剤によって抽出された物質の量は、反応基質の重量に基づいて0.000001wt%〜50wt%を用いることができ、さらに好ましくは0.00001wt%〜10wt%である。添加量が50%より多くても反応促進効果はほとんど向上せず、また0.000001%より少ないと十分な反応促進効果が得られない。なお、本発明において「抽出された物質の量」には、抽出の際に用いた有機溶媒量あるいは可塑剤量は含まないものとする。
【0021】
【実施例】
次に本発明方法の実施例をあげて更に具体的な説明を示す。本実施例では、重合体の分子量はGPC測定により確認した(ポリスチレンスタンダード、ポリスチレンゲルカラム使用、移動相はクロロホルム)。
実施例1
アリル基末端のポリイソブチレン(分子量15000、重合体1分子当たりのアリル基数が2.0)40kgとジメトキシメチルシラン1.4kgとを反応させる。反応溶媒としてプロセスオイルPS−32(出光石油)20kgを用いた。触媒としては白金ビニルシロキサン錯体(0.00000831mmol/μLキシレン溶液)を2.8g添加した。反応器の気相部分には酸素を5vol%含有する窒素を圧力5atmまで仕込んだ。酸化防止剤として2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールを12g添加した。活性白土3kgとトルエン4kgを接触させて反応促進物質をトルエンに溶出し、そのトルエンを蒸発して100倍濃縮して0.04kgとして反応器に添加した。
【0022】
ジメトキシメチルシランを添加して反応を開始してから70℃にて15時間混合攪拌を継続した。
アリル基のヒドロシリル化反応転化率を評価するために反応液のサンプルを採取して赤外分光光度計によってアリル官能基の濃度を測定した結果、残存アリル基は検出されず従って反応転化率は100%であった。このサンプルについて1H−NMR測定でジメトキシメチルシラン導入率を測定したところ、ポリマー1分子当たり1.5個のシリル基が導入されていた。
【0023】
こうして調整されたシリル基末端ポリマーを縮合架橋させて定型(JIS3号ダンベル:幅5mm×厚さ2mm)のゴム状硬化物を作製し、伸張試験によって硬化物モジュラスを評価した。縮合架橋はシリル基末端ポリマーと可塑剤PS−32の混合物重量100に対して水0.67及びオクチル酸錫2.5の重量比率で混合して50℃にて20時間かけて硬化させた。このゴム状硬化物の引っ張り試験をして、50%伸張における引っ張り応力は1.2kg/cm2であった。結果を表1にまとめた。
実施例2
トルエン/エチルシクロヘキサン(8/2容積比)混合液150kgにアリル基末端のポリイソブチレン(分子量15000、アリル官能化率は重合体1分子当たり末端アリル基数が2.0)40kgを溶解して、その溶液を活性白土充填層(10kg)に流通させることにより、活性白土に含まれる反応促進物質を溶出させた。その後トルエン/エチルシクロヘキサン溶媒を蒸発除去してアリル基末端ポリイソブチレンをとりだし、反応促進物質を改めて添加しないこと以外は実施例1と同様にヒドロシリル化反応を15時間実施した。
【0024】
実施例1と同様に反応液のサンプルを採取してアリル官能基の濃度を測定した結果、残存アリル基は検出されず従って反応転化率は100%であった。このサンプルについて、ジメトキシメチルシラン導入率を測定したところ、ポリマー1分子当たり1.4個のシリル基が導入されていた。
こうして調整されたシリル基末端ポリマーを縮合架橋させて定型のゴム状硬化物を作製し、伸張試験によって硬化物モジュラスを評価した。このゴム状硬化物の引っ張り試験をして、50%伸張における引っ張り応力は1.1kg/cm2であった。結果を表1にまとめた。
比較例1
実施例1にて反応促進物質を添加すること無くヒドロシリル化反応を15時間実施した。
【0025】
実施例1と同様に反応液のサンプルを採取して残存アリル官能基の濃度を測定した結果、反応転化率は70%であった。このサンプルについて、ジメトキシメチルシラン導入率を測定したところ、ポリマー1分子当たり0.7個のシリル基が導入されていた。
さらにヒドロシリル化を継続して反応開始から30時間後に反応液のサンプルを採取して残存アリル官能基の濃度を測定した結果、反応転化率は95%であった。このサンプルについて、ジメトキシメチルシラン導入率を測定したところ、ポリマー1分子当たり0.8個のシリル基が導入されていた。こうして調整されたシリル基末端ポリマーを縮合架橋させて定型のゴム状硬化物を作製し、伸張試験によって硬化物モジュラスを評価した。このゴム状硬化物の引っ張り試験をして、50%伸張における引っ張り応力は0.7kg/cm2であった。結果を表1にまとめた。
比較例2
実施例1にて反応促進物質を添加する操作の代わりに0.04kgのトルエンを添加してヒドロシリル化反応を15時間実施した。
実施例1と同様に反応液のサンプルを採取して残存アリル官能基の濃度を測定した結果、反応転化率は75%であった。このサンプルについて、ジメトキシメチルシラン導入率を測定したところ、ポリマー1分子当たり0.8個のシリル基が導入されていた。
【0026】
さらにヒドロシリル化を継続して反応開始から30時間後に反応液のサンプルを採取して残存アリル官能基の濃度を測定した結果、反応転化率は100%であった。このサンプルについて、ジメトキシメチルシラン導入率を測定したところ、ポリマー1分子当たり1.1のシリル基が導入されていた。こうして調整されたシリル基末端ポリマーを縮合架橋させて定型のゴム状硬化物を作製し、伸張試験によって硬化物モジュラスを評価した。このゴム状硬化物の引っ張り試験をして、50%伸張における引っ張り応力は0.8kg/cm2であった。結果を表1にまとめた。
【0027】
【表1】
【0028】
本発明の方法でヒドロシリル化反応を行うと15時間で反応率が100%であったが、比較例1、2の従来法では15時間での反応転化率は低く、反応完了までに30時間を要した。これによって本発明方法の反応促進効果が示されている。
反応完了時におけるシリル官能化率は比較例1、2にくらべて実施例1、2の方が高い値であり、この効果でゴム状硬化物の架橋による引っ張り応力が強い結果が得られている。
【0029】
【発明の効果】
本発明の方法でアルケニル基を有する化合物のヒドロシリル化を行うことによって従来の反応促進法では不十分であった系についても、十分な反応速度の促進が可能になり、反応生成物を安定的に得ることができた。本発明の方法を用いることにより、触媒消費量を最少化して費用低減が達成できるとともに製品中の残留触媒量が減少するため、製品純度を上げることができる。
【0030】
また、アルケニル基を有する高分子のヒドロシリル化により架橋可能なシリル基を有する高分子化合物を製造する場合は、反応促進によりシリル基の導入率が向上し、優れた物性を示す硬化物を得ることが可能となった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for hydrosilylation of a compound having an alkenyl group (carbon-carbon unsaturated bond) with a silicon hydride compound. More specifically, the present invention relates to a method for promoting a hydrosilation reaction.
[0002]
[Prior art]
The hydrosilylation reaction is known as a method of reacting an unsaturated compound with silicon hydride.
One of the main problems known in the technical field using this reaction is that the speed is lowered during the reaction or the reaction is stopped under each reaction condition. Onopchenko. A. (J. Org. Chem., 52, 4118, (1987)) and Lewis. L. N. (J. Am. Chem. Soc., 112, 5998, (1990)) and JP-A-5-213972, when the platinum catalyst is deactivated, oxygen is used to reactivate the catalyst. There is a method of using (Japanese Patent Laid-Open No. 8-283339). As for the method of adding an effective substance for promoting the reaction, addition of acetylene alcohols (JP-A-8-231563), addition of unsaturated secondary and tertiary alcohols (JP-A-8-291118), tertiary alcohol There are proposed methods such as addition of benzene (JP-A-8-333373), addition of unsaturated ketones (JP-A-8-2088838), addition of ene-in unsaturated compounds (JP-A-9-25281), and the like.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Generally, when the unsaturated compound is a polymer, when the unsaturated group concentration is low, when the reaction solution is highly viscous, when reacting with an internal olefin having a hydrosilylation activity lower than that of the terminal olefin, or When the reaction raw material or solvent contains a reaction inhibitor, the hydrosilylation reaction often does not proceed efficiently.
[0004]
In such a system in which the reaction activity decreases, side reaction takes precedence when the reaction time is lengthened. Therefore, in order to increase the reaction yield, it is necessary to use a large amount of expensive noble metal catalyst or reactant, which is very costly. Disadvantageous.
However, it has been clarified that conventionally known methods for promoting a hydrosilylation reaction cannot obtain a sufficient effect under the above-described disadvantageous conditions for hydrosilylation.
[0005]
An object of the present invention is to provide a new method for promoting the hydrosilylation reaction more effectively.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies by the present inventors, the hydrosilylation reaction is promoted by carrying out the hydrosilylation reaction in the presence of a substance extracted from soil, clay minerals, activated clay or coal with an organic solvent. And the present invention was completed. Since it has not been conventionally known that such an organic solvent extract can serve as an accelerator for hydrosilylation, the present invention is completely novel. Moreover, since the extract of the present invention is inexpensive, the present invention is extremely practical.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
That is, the present invention
(A) A silicon compound represented by the formula RaXbHcSi (R is an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and when a is 2 or more, they may be the same or different. X is a halogen, an alkoxy group, an acyloxy group or A hydroxyl group, and when b is 2 or more, they may be the same or different, a and b are integers of 0 to 3 , c is an integer of 1 to 3, and a + b + c = 4)
(B) Compound containing alkenyl group (carbon-carbon unsaturated bond) (C) Catalyst containing Group 8 metal (D) In the presence of a substance extracted from soil, clay mineral, activated clay or coal by an organic solvent In the hydrosilylation process.
[0008]
The present invention also relates to the above hydrosilylation method, wherein (A) is a compound selected from methyldichlorosilane, dimethoxymethylsilane, diethoxymethylsilane, trimethoxysilane, and triethoxysilane.
Moreover, this invention is an organic polymer in which said (B) contains the alkenyl group of molecular weight 500-200000,
(E) It is related with the said hydrosilylation method made to react in presence of the paraffinic plasticizer whose average molecular weight is 200-800.
[0009]
The present invention also relates to the above hydrosilylation method wherein the amount of (D) is 0.0000001 to 0.1 times based on the weight of the compound (B).
The present invention also relates to the above hydrosilylation method, wherein (D) is a substance extracted from activated clay.
Specific examples of the silicon compound [RaXbHcSi, component (A)] used in the present invention include halogenated silanes such as trichlorosilane, methyldichlorosilane, dimethylchlorosilane, and trimethylsiloxydichlorosilane, trimethoxysilane, and triethoxy. Silane, dimethoxymethylsilane, methoxydimethylsilane, dimethoxyphenylsilane, alkoxysilanes such as 1,3,3,5,5,7,7-heptamethyl-1,1-dimethoxytetrasiloxane, methyldiacetoxysilane, trimethylsiloxy In the molecule such as acyloxysilanes such as methylacetoxysilane, dimethylsilane, trimethylsiloxymethylsilane, 1,1,3,3-tetramethyldisiloxane, 1,3,5-trimethylcyclotrisiloxane Hydrosilanes having two or more bonds, alkenyloxysilanes such as methyldi (isopropenyloxy) silane, and the like. Among these, methyldichlorosilane, dimethoxymethylsilane, diethoxymethylsilane, trimethoxysilane, Triethoxysilane or the like is preferable, but is not limited thereto.
[0010]
The amount of the silicon compound (RaXbHcSi) used in the present invention is not particularly limited, but is usually 0.1 to 20 mol with respect to 1 mol of the alkenyl group, and considers economics on an industrial scale. In some cases, 0.5-3 mol is preferred.
The catalyst used in the present invention has a group 8 metal of the periodic table, such as cobalt, nickel, ruthenium, rhodium, palladium, iridium, and platinum (platinum). Complex. Specifically, for example, platinum metal, chloroplatinic acid, a complex of chloroplatinic acid and alcohol, aldehyde, ketone, etc. on a carrier in which solid platinum is supported on a carrier such as simple substance of platinum, alumina, silica, carbon black, etc. Platinum compounds, platinum-olefin complexes [e.g. Pt (CH2 = CH2) 2 (PPh3), Pt (CH2 = CH2) 2Cl2], platinum-vinylsiloxane complexes [Pt {(vinyl) Me2SiOSiMe2 (vinyl)}, Pt {Me (Vinyl) SiO} 4], platinum-phosphine complexes [Ph (PPh3) 4, Pt (PBu3) 4], platinum-phosphite complexes [Pt {P (OPh) 3} 4], etc. Applies to Examples include dicarbonyldichloroplatinum and platinum-hydrocarbon complexes described in Ashby US Pat. Nos. 3,159,601 and 3,159,622, and platinum-alcoholate catalysts described in Lamoreaux US Pat. No. 3,220,972. . Further, the platinum chloride-olefin complex described in Modic US Pat. No. 3,516,946 is also useful in the present invention.
[0011]
These catalysts may be used alone or in combination of two or more. From the viewpoint of reaction activity, chloroplatinic acid, platinum-olefin complex, platinum-acetylacetonate complex, platinum-vinylsiloxane. Complexes are preferred.
Although there is no restriction | limiting in particular as a usage-amount of a catalyst, Usually, it is preferable to use the platinum catalyst in 10-1 to 10-8 mol with respect to 1 mol of alkenyl groups, and to use it in the range of 10-3 to 10-6 mol. . If the amount is less than 10-8 mol, the hydrosilylation reaction may not proceed sufficiently. Moreover, it is preferable not to exceed 10-1 mol from a viewpoint of economical efficiency and the corrosiveness of a catalyst.
[0012]
The catalyst is also diluted in an inert solvent for ease of handling and stabilization. The solvent is preferably a hydrocarbon solvent such as benzene, toluene or xylene, or a halogenated hydrocarbon, alcohol, glycols, ethers, esters or the like.
Specific examples of the compound having an alkenyl group (carbon-carbon unsaturated bond) subjected to the reaction in the method of the present invention include alpha olefins such as ethylene, propylene, 1-butene and 1-hexene, cyclohexene, trans There are 2-hexene, butadiene, decadiene, and allyltrimethylsilane.
[0013]
By performing hydrosilylation of a polymer compound having an alkenyl group (carbon-carbon unsaturated bond), a polymer compound having a silyl group (that is, a group having a silicon atom) at the terminal can be obtained. For example, when methyldimethoxysilane is used, a polymer compound having a dimethoxysilyl group which is a hydrolyzable silyl group at the terminal can be obtained. A polymer having a hydrolyzable silyl group at its terminal is useful because it can form a crosslinked product by a silanol condensation reaction with moisture in the air (Japanese Patent Laid-Open No. 63-6041). Such a polymer compound having a silyl group is used in applications requiring weather resistance, heat resistance, and moisture permeability, such as adhesives, pressure-sensitive adhesives, paints, sealing materials, and waterproofing materials.
[0014]
The main chain component of the polymer compound having an alkenyl group (carbon-carbon unsaturated bond) includes a hydrocarbon main chain, a halogenated hydrocarbon main chain, a saturated hydrocarbon main chain, a polyether main chain, and a polyester. Examples thereof include, but are not limited to, system main chains, polyamide main chains, and polyimide main chains. Preferred as the main chain component of the polymer compound having a silyl group are isobutylene, olefins having 5 to 12 carbon atoms, conjugated dienes, nonconjugated dienes, vinyl ethers, aromatic vinyl compounds, norbornenes, and cyclopentadiene. And polymers such as dicyclopentadiene and vinylsilane, polyethylene glycol, polypropylene glycol, polytetramethylene glycol and the like.
[0015]
Examples of particularly preferred polymer compounds having an alkenyl group (carbon-carbon unsaturated bond) include polypropylene oxide having an allyl group at the end and polyisobutylene having an allyl group at the end. Known methods for synthesizing polyisobutylene having an allyl group at its terminal include reaction of polyisobutylene with allyltrimethylsilane (JP-A 63-105005) and reaction with dienes (JP-A 4-288309). .
[0016]
The hydrosilylation reaction of the present invention can be carried out in the absence of a solvent or in the presence of a solvent. As the solvent for the hydrosilylation reaction, hydrocarbons, halogenated hydrocarbons, ethers and esters can be usually used, but heptane, hexane, benzene, toluene, xylene and the like are preferably used. In particular, when hydrosilylation of a polymer compound is performed, a method using a solvent for liquefaction or viscosity reduction is preferred. A plasticizer added in the step of commercializing the polymer compound can be used as a reaction solvent. When the molecular weight of the polymer compound having an alkenyl group is 500 to 200,000, for example, a paraffinic plasticizer having a molecular weight of 200 to 800 is preferably used as the reaction solvent. Examples of such a plasticizer include a mixture having a composition ratio of 50 to 90% paraffin, 10 to 50% naphthene, and about 1% aroma. Specific examples of such a plasticizer include polybutene, hydrogenated polybutene, α-methylstyrene oligomer, biphenyl, triphenyl, triaryldimethane, alkylene triphenyl, liquid polybutadiene, hydrogenated liquid polybutadiene, and alkyldiphenyl. Hydrocarbon compounds such as BAA-15 (Daihachi Chemical), P-103, W320 (Dainippon Ink), PN-150 (Adeka Argus), adipate compounds, TOTM, TITM (New Japan Rika), W Petroleum process oils such as trimellitic acid ester compounds such as NS-700 (Dainippon Ink), NS-100, NM-26, NP-24, PS-32, PW-32, PX-32 (Idemitsu Kosan) Alkene-68 (Nippon Petroleum Detergent), BF-1000 (Adeka Argus), KE-82 (Arakawa Chemical), DOTP (New Nippon Rika), etc. are preferable, and alkene-68, PS-32, PW-32, PX-32, DOTP, NS-100, TOTM, etc. are particularly preferable in that the loss on heating is small. However, it is not necessarily limited to these.
[0017]
In the present invention, the gas phase part of the reactor for carrying out the hydrosilylation reaction may be composed of only an inert gas such as nitrogen or helium, or can be carried out in the presence of oxygen. When performing a hydrosilylation reaction, the reactor gas-phase part may be implemented in presence of inert gas, such as nitrogen and helium, from a safety viewpoint. However, when the hydrosilylation reaction of the present invention is performed, if the gas phase part of the reactor is used in the presence of an inert gas such as nitrogen or helium, the hydrosilylation reaction rate tends to decrease.
[0018]
In the present invention, the hydrosilylation reaction can be promoted safely in the presence of oxygen by setting the oxygen concentration in the gas phase of the reactor to a value that avoids the explosive mixture composition. The oxygen concentration in the gas phase part of the reactor can be, for example, 0.5 to 10%.
Furthermore, in this invention, in order to suppress that a reaction solvent and a plasticizer are oxidized with oxygen, hydrosilylation reaction can be performed in presence of antioxidant. As the antioxidant, a phenolic antioxidant having a function of a radical chain inhibitor, such as 2,6-di-tert-butyl-p-cresol, 2,6-di-tert-butylphenol, 2,4- Dimethyl-6-tert-butylphenol, 2,2'-methylenebis (4-methyl-6-tert-butylphenol), 4,4'-butylidenebis (3-methyl-6-tert-butylphenol), 4,4'-thiobis (3-methyl-6-tert-butylphenol), tetrakis {methylene-3 (3,5-di-tert-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate} methane, 1,1,3-tris (2-methyl-4 -Hydroxy-5-tert-butylphenyl) butane and the like can be used. As the same radical chain inhibitor, amine-based antioxidants such as phenyl-β-naphthylamine, α-naphthylamine, N, N′-di-sec-butyl-p-phenylenediamine, phenothiazine, N, N′-diphenyl- Although p-phenylenediamine etc. can also be used, it is not limited to these.
[0019]
In the present invention, the hydrosilylation reaction temperature is usually 30 ° C. or higher and 200 ° C. or lower, and preferably 50 ° C. or higher and 120 ° C. or lower.
In the present invention, any conventionally known soil, clay mineral, activated clay, or coal can be used.
The activated clay used in the present invention is an acid-treated natural clay called acid clay, and contains silicon, aluminum, iron and the like as constituent elements. A particle size of about 15 to 200 mesh is commercially available, but a suitable one can be selected from powder and granules according to the contact method.
[0020]
As the organic solvent used in the extraction in the present invention, hydrocarbons, halogenated hydrocarbons, ethers, and esters can be usually used. Preferred are hydrocarbons such as hexane, heptane, toluene, and xylene. Mention may be made of solvents.
In the present invention, soil, clay mineral, activated clay or coal is a natural organic component or inorganic component, and components soluble in organic solvents are extracted with hydrocarbon solvents such as hexane and toluene. In addition, the solvent can be concentrated. In the present invention, it is also possible to extract natural organic components or inorganic components in soil, clay minerals, activated clay, or coal using a reaction substrate for hydrosilylation reaction or a reaction solvent for hydrosilylation reaction. In one aspect of the present invention, the amount of a substance extracted from soil, clay mineral, activated clay, or coal by an organic solvent used in the reaction can be 0.000001 wt% to 50 wt% based on the weight of the reaction substrate. More preferably, it is 0.00001 wt%-10 wt%. If the addition amount is more than 50%, the reaction promoting effect is hardly improved, and if it is less than 0.000001%, a sufficient reaction promoting effect cannot be obtained. In the present invention, the “amount of the extracted substance” does not include the amount of organic solvent or plasticizer used in the extraction.
[0021]
【Example】
Next, more specific explanation will be given by giving examples of the method of the present invention. In this example, the molecular weight of the polymer was confirmed by GPC measurement (polystyrene standard, polystyrene gel column used, mobile phase was chloroform).
Example 1
40 kg of allyl group-terminated polyisobutylene (molecular weight 15000, number of allyl groups per polymer molecule of 2.0) is reacted with 1.4 kg of dimethoxymethylsilane. As a reaction solvent, 20 kg of process oil PS-32 (Idemitsu Petroleum) was used. As the catalyst, 2.8 g of platinum vinylsiloxane complex (0.00000831 mmol / μL xylene solution) was added. The gas phase part of the reactor was charged with nitrogen containing 5 vol% oxygen to a pressure of 5 atm. 12 g of 2,6-di-tert-butyl-p-cresol was added as an antioxidant. 3 kg of activated clay and 4 kg of toluene were brought into contact with each other to elute the reaction promoting substance into toluene, and the toluene was evaporated and concentrated 100 times to add 0.04 kg to the reactor.
[0022]
After the reaction was started by adding dimethoxymethylsilane, mixing and stirring were continued at 70 ° C. for 15 hours.
In order to evaluate the hydrosilylation reaction conversion rate of the allyl group, a sample of the reaction solution was taken and the concentration of the allyl functional group was measured by an infrared spectrophotometer. As a result, the remaining allyl group was not detected, and therefore the reaction conversion rate was 100. %Met. When the introduction rate of dimethoxymethylsilane was measured for this sample by 1H-NMR measurement, 1.5 silyl groups were introduced per molecule of polymer.
[0023]
The thus-prepared silyl group-terminated polymer was subjected to condensation crosslinking to produce a regular (JIS No. 3 dumbbell: width 5 mm × thickness 2 mm) rubber-like cured product, and the cured product modulus was evaluated by an extension test. Condensation crosslinking was carried out at 50 ° C. for 20 hours by mixing at a weight ratio of 0.67 water and 2.5 tin octylate to 100 weight mixture of silyl group-terminated polymer and plasticizer PS-32. This rubber-like cured product was subjected to a tensile test, and the tensile stress at 50% elongation was 1.2 kg / cm 2. The results are summarized in Table 1.
Example 2
In 150 kg of a toluene / ethylcyclohexane (8/2 volume ratio) mixed solution, 40 kg of allyl group-terminated polyisobutylene (molecular weight: 15,000, allyl functionalization rate: 2.0 number of terminal allyl groups per polymer molecule) The reaction promoting substance contained in the activated clay was eluted by circulating the solution through the activated clay packed bed (10 kg). Thereafter, the toluene / ethylcyclohexane solvent was removed by evaporation to remove the allyl group-terminated polyisobutylene, and the hydrosilylation reaction was carried out for 15 hours in the same manner as in Example 1 except that the reaction accelerator was not added again.
[0024]
As a result of collecting a sample of the reaction solution and measuring the concentration of the allyl functional group in the same manner as in Example 1, no residual allyl group was detected, and thus the reaction conversion rate was 100%. When the introduction rate of dimethoxymethylsilane was measured for this sample, 1.4 silyl groups were introduced per polymer molecule.
The thus-prepared silyl group-terminated polymer was subjected to condensation crosslinking to prepare a standard rubber-like cured product, and the cured product modulus was evaluated by an extension test. This rubber-like cured product was subjected to a tensile test, and the tensile stress at 50% elongation was 1.1 kg / cm 2. The results are summarized in Table 1.
Comparative Example 1
In Example 1, the hydrosilylation reaction was carried out for 15 hours without adding the reaction accelerator.
[0025]
As in Example 1, a sample of the reaction solution was collected and the concentration of the remaining allyl functional group was measured. As a result, the reaction conversion rate was 70%. When the introduction rate of dimethoxymethylsilane was measured for this sample, 0.7 silyl groups were introduced per polymer molecule.
Further, hydrosilylation was continued, and a sample of the reaction solution was collected 30 hours after the start of the reaction, and the concentration of the remaining allyl functional group was measured. As a result, the reaction conversion rate was 95%. When the introduction rate of dimethoxymethylsilane was measured for this sample, 0.8 silyl groups were introduced per polymer molecule. The thus-prepared silyl group-terminated polymer was subjected to condensation crosslinking to prepare a standard rubber-like cured product, and the cured product modulus was evaluated by an extension test. This rubber-like cured product was subjected to a tensile test, and the tensile stress at 50% elongation was 0.7 kg / cm 2. The results are summarized in Table 1.
Comparative Example 2
Instead of adding the reaction accelerator in Example 1, 0.04 kg of toluene was added and the hydrosilylation reaction was carried out for 15 hours.
A sample of the reaction solution was collected in the same manner as in Example 1 and the concentration of the remaining allyl functional group was measured. As a result, the reaction conversion rate was 75%. When the introduction rate of dimethoxymethylsilane was measured for this sample, 0.8 silyl groups were introduced per polymer molecule.
[0026]
Further, hydrosilylation was continued and 30 hours after the start of the reaction, a sample of the reaction solution was collected and the concentration of the remaining allyl functional group was measured. As a result, the reaction conversion rate was 100%. When the introduction rate of dimethoxymethylsilane was measured for this sample, 1.1 silyl groups were introduced per molecule of polymer. The thus-prepared silyl group-terminated polymer was subjected to condensation crosslinking to prepare a standard rubber-like cured product, and the cured product modulus was evaluated by an extension test. This rubber-like cured product was subjected to a tensile test, and the tensile stress at 50% elongation was 0.8 kg / cm 2. The results are summarized in Table 1.
[0027]
[Table 1]
[0028]
When the hydrosilylation reaction was carried out by the method of the present invention, the reaction rate was 100% in 15 hours, but in the conventional methods of Comparative Examples 1 and 2, the reaction conversion rate in 15 hours was low, and 30 hours were required for completion of the reaction. It cost. This shows the reaction promoting effect of the method of the present invention.
The silyl functionalization rate at the completion of the reaction is higher in Examples 1 and 2 than in Comparative Examples 1 and 2, and this effect has resulted in strong tensile stress due to crosslinking of the rubber-like cured product. .
[0029]
【The invention's effect】
By carrying out the hydrosilylation of a compound having an alkenyl group by the method of the present invention, it becomes possible to accelerate the reaction rate sufficiently even for a system that has been insufficient by the conventional reaction accelerating method, and the reaction product can be stably stabilized. I was able to get it. By using the method of the present invention, the catalyst consumption can be minimized to achieve cost reduction and the amount of residual catalyst in the product can be reduced, so that the product purity can be increased.
[0030]
In the case of producing a polymer compound having a silyl group capable of crosslinking by hydrosilylation of a polymer having an alkenyl group, the introduction rate of the silyl group is improved by promoting the reaction, and a cured product having excellent physical properties is obtained. Became possible.
Claims (5)
(A)式RaXbHcSiで表される珪素化合物
(Rは炭素数1〜20のアルキル基で、aが2以上の場合は各々同じでも異なっていてもよい。Xはハロゲン、アルコキシ基、アシロキシ基ないしは水酸基であって、bが2以上の場合は、各々同じでも異なっていてもよい。a,bは0〜3の整数でcは1〜3の整数でa+b+c=4)
(B)アルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を含有する化合物
(C)第8族金属を含む触媒
(D)土壌、粘土鉱物、活性白土あるいは石炭質から有機溶剤によって抽出された物質(A), (B), (C), hydrosilylation method in the presence of component (D).
(A) A silicon compound represented by the formula RaXbHcSi (R is an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and when a is 2 or more, each may be the same or different. X is a halogen, an alkoxy group, an acyloxy group or And when b is 2 or more, they may be the same or different, a and b are integers of 0 to 3, c is an integer of 1 to 3, and a + b + c = 4)
(B) Compound containing alkenyl group (carbon-carbon unsaturated bond) (C) Catalyst containing Group 8 metal (D) Substance extracted from soil, clay mineral, activated clay or coal by organic solvent
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13482798A JP3825175B2 (en) | 1997-05-20 | 1998-05-18 | Method for promoting hydrosilylation |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-129228 | 1997-05-20 | ||
JP12922897 | 1997-05-20 | ||
JP13482798A JP3825175B2 (en) | 1997-05-20 | 1998-05-18 | Method for promoting hydrosilylation |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1135630A JPH1135630A (en) | 1999-02-09 |
JP3825175B2 true JP3825175B2 (en) | 2006-09-20 |
Family
ID=26464687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13482798A Expired - Fee Related JP3825175B2 (en) | 1997-05-20 | 1998-05-18 | Method for promoting hydrosilylation |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3825175B2 (en) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001122883A (en) * | 1999-10-26 | 2001-05-08 | Ge Toshiba Silicones Co Ltd | Method for producing organosilyl unsaturated carboxylate |
US7307134B2 (en) * | 2002-02-22 | 2007-12-11 | Henkel Corporation | Mixed alkoxysilyl functional polymers |
DE102007047212A1 (en) * | 2007-10-02 | 2009-04-09 | Wacker Chemie Ag | Curable silicone compositions |
-
1998
- 1998-05-18 JP JP13482798A patent/JP3825175B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1135630A (en) | 1999-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3393906B2 (en) | Method for producing polymer containing functional group | |
EP0864588B1 (en) | Processes for producing polymers having functional groups | |
EP1000951B1 (en) | Hydrosilylation process and polymers produced by the process | |
EP1018530B1 (en) | Method of producing reactive silicon group-containing polyether oligomers | |
JP4007467B2 (en) | Hydrosilylation reaction method and polymer produced by the method | |
JP3825175B2 (en) | Method for promoting hydrosilylation | |
JP4302272B2 (en) | Method for promoting hydrosilylation reaction | |
EP1116731B1 (en) | Ethylene/alpha-olefin/unconjugated polyene random copolymer rubber containing hydrolyzable silyl group and process for producing the same | |
JP2001131231A (en) | Method for production of silylated compound by utilizing hydrosilylation and silylated compound | |
JP2832465B2 (en) | Composition for electric and electronic parts materials and electric and electronic parts materials | |
JP3782179B2 (en) | Method for producing polymer having functional group | |
JP3393905B2 (en) | Method for producing functional group-containing polymer | |
JPH09208623A (en) | Preparation of isobutylene polymer having functional group | |
JP4342071B2 (en) | Novel hydrosilylation catalyst and process for producing the same | |
JP2001131414A (en) | Process for hydrosilylation | |
JP3445866B2 (en) | Method for producing functional group-containing polymer | |
JP2001087724A (en) | Cleaning method of reactor | |
JPH0959317A (en) | Production of polyolefin containing hydrolyzable silicon | |
JP2008195823A (en) | Method for producing reactive silicon group-having organic polymer | |
JPH08100028A (en) | Production of isobutylene polymer having reactive silicon group | |
JP2005068048A (en) | Method for producing hydrocarbon-based compound containing reactive silicon group and method for producing composition containing the same | |
JP2002241431A (en) | Hydrosilylating reaction method | |
JPH09208622A (en) | Preparation of isobutylene polymer having functional group | |
JP2008195822A (en) | Method for producing reactive silicon group-having organic polymer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050823 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051024 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |