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JP3819826B2 - Electric motor drive device - Google Patents

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JP3819826B2
JP3819826B2 JP2002283721A JP2002283721A JP3819826B2 JP 3819826 B2 JP3819826 B2 JP 3819826B2 JP 2002283721 A JP2002283721 A JP 2002283721A JP 2002283721 A JP2002283721 A JP 2002283721A JP 3819826 B2 JP3819826 B2 JP 3819826B2
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Japan
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electric motor
hydraulic pressure
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initial diagnosis
abnormality
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友幸 土屋
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される電動モータに並列に接続される一対の半導体スイッチと、前記電動モータの通常作動時には前記両半導体スイッチを同時にオン・オフさせるための駆動信号を出力する制御ユニットとを備える電動モータ駆動装置に関し、特に、半導体スイッチの故障を診断するための構成の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば電動モータを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、電動モータをPMW駆動することで、電動モータに接続される電界効果型トランジスタ等の半導体スイッチが発熱し、さらには性能劣化や故障が生じることを抑制するために、一対の前記半導体スイッチを電動モータに接続するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように一対の半導体スイッチが電動モータに並列に接続されている場合にも、各半導体スイッチの異常を診断する必要があり、その故障診断時に、各半導体スイッチをそれぞれ所定時間オンして電動モータを作動せしめるようにしたのでは、異常診断のための時間が無駄に長くなり、電動モータの作動音が目立つようになる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、一対の半導体スイッチの異常を判定するための時間短縮を図り、異常検出のための電動モータの作動による作動音の発生をごく短時間に抑え得るようにした電動モータ駆動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、車両に搭載される電動モータに並列に接続される一対の半導体スイッチと、前記電動モータの通常作動時には前記両半導体スイッチを同時にオン・オフさせるための駆動信号を出力する制御ユニットとを備える電動モータ駆動装置において、前記制御ユニットは、イグニッションスイッチが導通する毎に切換えるようにして前記一対の半導体スイッチの一方を所定時間だけ導通させるオン信号を出力するとともにオン信号が付与された側の半導体スイッチの異常を実際の電動モータへの電力供給状態に基づいて診断する初期診断手段と、該初期診断手段による診断終了後の電動モータの通常作動時に前記両半導体スイッチから成る並列回路の両端間で発生する電位差に基づいて前記並列回路の異常を診断する通常時診断手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、車両用エンジンを始動させるためにイグニッションスイッチを導通操作したときに、一対の半導体スイッチの一方に所定時間だけ導通させるためのオン信号が付与されるので、オン信号が付与された側の半導体スイッチの異常を実際の電動モータへの電力供給状態に基づいて初期診断手段で診断することができる。また初期診断手段による診断終了後の電動モータの通常作動時には、初期診断で診断された半導体スイッチとは異なる半導体スイッチで異常が生じていると、初期診断で正常と判断された半導体スイッチのみに電動モータを駆動する電流が流れるので、その正常な半導体スイッチの発熱量が大きくなり、発熱量が大きくなることで正常な半導体スイッチの抵抗値が上昇することに基づいて両半導体スイッチから成る並列回路の両端間の電位差が大きくなる。したがって初期診断で正常と診断された半導体スイッチとは異なる半導体スイッチの異常を通常時診断手段によって診断することができる。しかも初期診断手段での診断対象となる半導体スイッチは、イグニッションスイッチの導通毎に交互に切り換わるものであり、また電動モータの通常作動時には初期診断手段での診断対象となった半導体スイッチとは異なる半導体スイッチが診断対象となるものであり、初期診断時に短い時間だけ電動モータを診断のために作動せしめるだけで、一対の半導体スイッチの異常を診断することが可能であり、一対の半導体スイッチの異常を判定するための時間短縮を図ることができ、異常検出のための電動モータの作動による作動音の発生をごく短時間に抑えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1〜図8は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の液圧回路図、図2は電動モータの駆動装置の構成を示す図、図3は制御ユニットによる電動モータの異常診断処理手順を示すフローチャート、図4は初期診断の対象を定めるための手順を示すフローチャート、図5は初期診断処理手順を示すフローチャート、図6はイグニッションオン毎に初期診断対象が切り換わる状態を説明するためのタイミングチャート、図7は通常時診断処理手順を示すためのフローチャート、図8は初期診断が終了した後の通常時診断時のタイミングチャートの一例を示す図である。
【0009】
先ず図1において、タンデム型のマスタシリンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力ポート1A,1Bを備えており、左前輪用車輪ブレーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dと、前記第1および第2出力ポート1A,1Bに個別に接続された第1および第2出力液圧路3A,3Bとの間に、ブレーキ液圧制御装置4が設けられる。
【0010】
ブレーキ液圧制御装置4は、第1出力液圧路3Aに対応した液圧路20Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁6A,6Bと、第2出力液圧路3Bに対応した液圧路20Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常開型電磁弁6C,6Dと、液圧路20A,20B側へのブレーキ液の流通を許容するようにして前記常開型電磁弁6A〜6Dに並列に接続されるチェック弁7A,7B,7C,7Dと、第1および第2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ個別に対応した第1および第2リザーバ8A,8Bと、第1リザーバ8Aならびに左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび右後輪用車輪ブレーキ2B間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁9A,9Bと、第2リザーバ8Bならびに右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2D間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁9C,9Dと、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸入部が接続されるとともに吐出部が液圧路20A,20Bに接続される第1および第2ポンプ10A,10Bと、両ポンプ10A,10Bを駆動する共通1個の電動モータ11と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに第1および第2ポンプ10A,10Bの吸入部間にそれぞれ介設される常閉型電磁弁12A,12Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出部および前記液圧路20A,20B間にそれぞれ介設される第1および第2ダンパ13A,13Bと、第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2ダンパ13A,13B間にそれぞれ設けられる第1および第2オリフィス14A,14Bと、各ポンプ10A,10B側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第1および第2ポンプ10A,10Bならびに第1および第2リザーバ8A,8B間に介設されるチェック弁15A,15Bと、第2出力液圧路3Bに取付けられる圧力センサ16と、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに液圧路20A,20B間にそれぞれ設けられるレギュレータ21A,21Bとを備える。
【0011】
常閉型電磁弁12A,12Bは、第1および第2ポンプ10A,10Bならびにチェック弁15A,15B間と、出力液圧路3A,3Bとの間にそれぞれ設けられる。
【0012】
レギュレータ21A,21Bは、第1および第2出力液圧路3A,3Bならびに液圧路20A,20B間に、常開型電磁弁5A,5Bと、一方向弁18A,18Bと、リリーフ弁19A,19Bとが並列に接続されて成るものである。
【0013】
一方向弁18A,18Bは、第1および第2出力液圧路3A,3B側からだけのブレーキ液の流通を許容するようにして常開型電磁弁5A,5Bに並列に接続される。またリリーフ弁19A,19Bは、液圧路20A,20Bの液圧が所定値以上になるのに応じて開弁するようにして常開型電磁弁5A,5Bに並列に接続される。
【0014】
このようなレギュレータ21A,21Bは、マスタシリンダMに通じる第1および第2出力液圧路3A,3Bおよび液圧路20A,20B間を常時は連通するものの、常閉型電磁弁12A,12Bの開弁時には出力液圧路3A,3Bおよび前記液圧路20A,20B間を遮断しつつ液圧路20A,20Bの液圧が設定値以上となるのに応じて前記液圧路20A,20Bの液圧をマスタシリンダM側に逃がすように作動し、それにより液圧路20A,20Bの液圧を設定値以下に調整する。
【0015】
また圧力センサ16は、マスタシリンダMから液圧が出力されているか否か、すなわちブレーキペダルPが踏まれているか否かを検出するものであり、上記車両の横滑り制御およびトラクション制御や、マスタシリンダMの出力液圧に応じた電動モータ11の回転数制御等に用いられる。
【0016】
ところで、上記ブレーキ液圧制御装置4において、各車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、常開型電磁弁5A,5Bを消磁、開弁するとともに常閉型電磁弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で、各常開型電磁弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるとともに各常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされる。これによりマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が連通されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が遮断される。したがってマスタシリンダMの第1出力ポート1Aから出力されるブレーキ液圧は常開型電磁弁5Aおよび常開型電磁弁6A,6Bを介して左前輪および右後輪用車輪ブレーキ2A,2Bに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポート1Bから出力されるブレーキ液圧は、常開型電磁弁5Bおよび常開型電磁弁6C,6Dを介して右前輪用および左後輪用車輪ブレーキ2C,2Dに作用する。
【0017】
上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入りそうになったときに、常開型電磁弁6A〜6Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対応する常開型電磁弁が励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁9A〜9Dのうち上記車輪に対応する常閉型電磁弁が励磁、開弁される。これによりロック状態に入りそうになった車輪に対応する部分でマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が遮断されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が連通される。したがってロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ8Aまたは第2リザーバ8Bに吸収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧が減圧されることになる。
【0018】
またブレーキ液圧を一定に保持する際には、常開型電磁弁6A〜6Dが励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁され、これにより車輪ブレーキ2A〜2DがマスタシリンダMおよびリザーバ8A,8Bから遮断される。
【0019】
さらにブレーキ液圧を増圧する際には、常開型電磁弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるともに、常閉型電磁弁9A〜9Dが消磁、閉弁状態とされ、これによりマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間が連通されるとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ8A,8B間が遮断される。
【0020】
このように常開型電磁弁5A,5Bを消磁、開弁するとともに常閉型電磁弁12A,12Bを消磁、閉弁した状態で、各常開型電磁弁6A〜6Dおよび各常閉型電磁弁9A〜9Dの消磁・励磁を制御することにより、車輪をロックさせることなく、効率良く制動することができる。
【0021】
ところで、上述のようなアンチロックブレーキ制御中に、電動モータ11は回転作動し、この電動モータ11の作動に伴って第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動されるので、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸収されたブレーキ液は、第1および第2ポンプ10A,10Bに吸入され、次いで第1および第2ダンパ13A,13Bを経て第1および第2出力液圧路3A,3Bに還流される。このようなブレーキ液の還流によって、第1および第2リザーバ8A,8Bのブレーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏み込み量の増加を防ぐことができる。しかも第1および第2ポンプ10A,10Bの吐出圧の脈動は第1および第2ダンパ13A,13Bならびに第1および第2オリフィス14A,14Bの働きにより抑制され、上記還流によってブレーキペダルPの操作フィーリングが阻害されることはない。
【0022】
またブレーキ液圧制御装置4は、上述のアンチロックブレーキ制御に加えて、非ブレーキ操作状態での車両の横滑り制御やトラクション制御を行なうことができる。
【0023】
而してたとえば横滑り制御時には、レギュレータ21A,21Bの常開型電磁弁5A,5Bが励磁、閉弁されるとともに常閉型電磁弁12A,12Bが励磁、開弁され、さらに電動モータ11の作動により第1および第2ポンプ10A,10Bが駆動され、各常開型電磁弁6A〜6Dのうち制動したい車輪に対応する常開型電磁弁以外の常開型電磁弁が励磁、閉弁される。
【0024】
これにより両ポンプ10A,10Bは、マスタシリンダMのブレーキ液を第1および第2出力ポート1A,1Bから第1および第2出力液圧路3A,3B、常閉型電磁弁12A,12Bを介して吸入し、各車輪ブレーキ2A〜2Dのうち選択された車輪ブレーキに、常開型電磁弁6A〜6Dのうち開弁している常開型電磁弁を介してブレーキ液を供給し、ブレーキ液がマスタシリンダM側に逆流することは、常開型電磁弁5A,5Bが閉弁していることによって阻止される。
【0025】
このような横滑り制御やトラクション制御時に、第1および第2ポンプ10A,10Bからの吐出液圧が作用する液圧路20A,20Bの液圧が設定値以上となると、レギュレータ21A,21Bのリリーフ弁19A,19Bにより、過剰油圧分がマスタシリンダM側に逃がされることになり、ブレーキ圧が作用している車輪ブレーキに過剰の液圧が作用することが回避される。
【0026】
しかも液圧路20A,20Bおよびオリフィス14A,14B間にダンパ13A,13Bが介設されているので、レギュレータ21A,21Bの作動によって液圧路20A,20Bに生じる脈動をダンパ13A,13Bで吸収することができ、レギュレータ21A,21Bの作動による脈動に起因した作動音の発生を抑えることができる。
【0027】
図2において、電動モータ11には、一対の半導体スイッチとしての第1および第2電界効果型トランジスタ(FET:以下FETと言う)25,26が並列に接続されて成る並列回路27が接続されており、前記並列回路27は、イグニッションスイッチ28を介して車載のバッテリ29に接続される。
【0028】
第1および第2FET25,26のオン・オフは制御ユニット30によって制御されるものであり、電動モータ11の通常作動時に、制御ユニット30は電動モータ11をPMW駆動すべく、第1および第2FET25,26を同時にオン・オフさせるための駆動信号を出力する。
【0029】
しかも制御ユニット30は、イグニッションスイッチ28が導通する毎に切換えるようにして第1および第2FET25,26の一方を所定時間だけ導通させるオン信号を出力するとともにオン信号が付与された側のFETの異常を実際の電動モータ11への電力供給状態に基づいて診断する初期診断手段と、該初期診断手段による診断終了後の電動モータ11の通常作動時に前記並列回路27の両端間で発生する電位差に基づいて前記並列回路27の異常を診断する通常時診断手段とを備えるものであり、イグニッションスイッチ28の導通に応じた信号、ならびに並列回路27の両端間で生じる電位差が制御ユニット30に入力される。
【0030】
制御ユニット30は、両FET25,26の異常を図3で示す手順に従って診断するものであり、ステップS1では、初期診断が終了したか否かを診断し、未終了であると判断したときにはステップS2において初期診断手段による初期診断を実行し、またステップS1で初期診断が終了していると判断したときにはステップS3で通常時診断を実行する。
【0031】
ところで、第1および第2FET25,26のいずれを初期診断の対象にするかは、イグニッションスイッチ28の導通毎に図4で示す処理を実行することにより定められるものであり、初期診断対象判断指数MTRDRVCTを〔MTRDRVCT(n) =MTRDRVCT(n-1) +1〕として定める。すなわち初期診断対象判断指数MTRDRVCTはイグニッションスイッチ28の導通毎に[1]だけ加算されていくことになる。
【0032】
ステップS2の初期診断は、初期診断手段により図5で示すサブルーチンに従って実行されるものであり、ステップS11では、今回の初期診断対象判断指数MTRDRVCT(n) が偶数であるか奇数であるかを判断し、奇数であると判断したときには第1FET25を選択し、ステップS12において第1FET25を所定時間だけ駆動する信号を出力する。またステップS12で今回の初期診断対象判断指数MTRDRVCT(n) が偶数であると判断したときには第2FET26を選択し、ステップS13において第2FET26を所定時間だけ駆動する信号を出力する。
【0033】
すなわち図6で示すように、イグニッションスイッチ28の導通毎に、初期診断対象判断指数MTRDRVCTが交互に奇数および偶数となり、それに応じて奇数のときには第1FET25を所定時間T(たとえば320m秒)だけ駆動する信号が制御ユニット30の初期診断手段から出力され、また偶数のときには第2FET26を所定時間Tだけ駆動する信号が制御ユニット30の初期診断手段から出力されることになる。
【0034】
ステップS12もしくはステップS13の処理が終了した後には、ステップS14に進んで、診断対象となったFETの正常・異常を判定するものであり、所定時間だけ導通させるオン信号の出力にもかかわらず電動モータ11に正常な電力が供給されないことに基づいて異常判定を行なうことになる。
【0035】
ステップS3の通常時診断は、通常時診断手段により図7で示すサブルーチンに従って実行されるものであり、ステップS21では、電動モータ11の駆動中であるか否かを判定し、駆動中であると判断したときにステップS22に進んで並列回路27の両端間で生じている電位差が大きいか否かを判定し、電位差が小さかったときにはステップS23において通常時診断の対象たるFETが正常と判断し、電位差が大きかったときにはステップS24において通常時診断の対象たるFETが異常と判断する。
【0036】
すなわち図8で示すように、第1FET25を診断対象とした初期診断で第1FET25が正常であると判定した後の通常時診断時に、第1および第2FET25,26を同時に導通するためのオン信号を出力したときに、第2FET26が異常であったときには、正常であれば鎖線で示すように導通するはずの第2FET26が実線で示すようにオフ状態のままとなることにより、正常である第1FET25のみに電動モータ11を駆動するための電流が流れ、第1FET25の発熱量が増大して抵抗値が上昇することに基づいて、第1および第2FET25,26から成る並列回路27の両端間で生じる電位差が大きくなるものであり、電位差が大きくなったこと、ならびに初期診断で第1FET25が正常であると判断されていることに基づいて、第2FET26が異常であると判定することができる。
【0037】
次にこの実施例の作用について説明すると、電動モータ11の通常作動時には第1および第2FET25,26を同時にオン・オフさせるための駆動信号を出力する制御ユニット30は、イグニッションスイッチ28が導通する毎に切換えるようにして第1および第2FET25,26の一方を所定時間だけ導通させるオン信号を出力するとともにオン信号が付与された側のFETの異常を実際の電動モータ11への電力供給状態に基づいて診断する初期診断手段と、該初期診断手段による診断終了後の電動モータの通常作動時に第1および第2FET25,26から成る並列回路27の両端間で発生する電位差に基づいて前記並列回路27の異常を診断する通常時診断手段とを備えている。
【0038】
したがって車両用エンジンを始動させるためにイグニッションスイッチ28を導通操作したときに、第1および第2FET25,26の一方に所定時間だけ導通させるためのオン信号が付与されるので、オン信号が付与された側のFETの異常を実際の電動モータ11への電力供給状態に基づいて初期診断手段で診断することができる。また初期診断手段による診断終了後の電動モータ11の通常作動時には、初期診断で診断されたFETとは異なるFETで異常が生じていると、初期診断で正常と判断されたFETのみに電動モータ11を駆動する電流が流れるので、その正常なFETの発熱量が大きくなり、発熱量が大きくなることで正常なFETの抵抗値が上昇することに基づいて両FET25,26から成る並列回路27の両端間の電位差が大きくなる。したがって初期診断で正常と診断されたFETとは異なるFETの異常を通常時診断手段によって診断することができる。
【0039】
しかも初期診断手段での診断対象となるFETは、イグニッションスイッチ28の導通毎に交互に切り換わるものであり、また電動モータ11の通常作動時には初期診断手段での診断対象となったFETとは異なるFETが診断対象となるものであり、初期診断時に短い時間だけ電動モータ11を診断のために作動せしめるだけで、一対のFET25,26の異常を診断することが可能であり、両FET25,26の異常を判定するための時間短縮を図ることができ、異常検出のための電動モータ11の作動による作動音の発生をごく短時間に抑えることができる。
【0040】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0041】
たとえば上記実施例では、半導体スイッチとしてFETを用いた場合について説明したが、電動モータへの電力供給をオン・オフする半導体スイッチであれば、FETに限定されることはない。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、一対の半導体スイッチの異常を判定するための時間短縮を図ることができ、異常検出のための電動モータの作動による作動音の発生をごく短時間に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ブレーキ装置の液圧回路図である。
【図2】電動モータの駆動装置の構成を示す図である。
【図3】制御ユニットによる電動モータの異常診断処理手順を示すフローチャートである。
【図4】初期診断の対象を定めるための手順を示すフローチャートである。
【図5】初期診断処理手順を示すフローチャートである。
【図6】イグニッションオン毎に初期診断対象が切り換わる状態を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】通常時診断処理手順を示すためのフローチャートである。
【図8】初期診断が終了した後の通常時診断時のタイミングチャートの一例を示す図である。
【符号の説明】
11・・・電動モータ
25,26・・・半導体スイッチとしてのFET
27・・・並列回路
28・・・イグニッションスイッチ
30・・・制御ユニット
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention includes a pair of semiconductor switches connected in parallel to an electric motor mounted on a vehicle, and a control unit that outputs a drive signal for simultaneously turning on and off both the semiconductor switches during normal operation of the electric motor. In particular, the present invention relates to an improvement in a configuration for diagnosing a failure of a semiconductor switch.
[0002]
[Prior art]
For example, in a vehicle brake hydraulic pressure control device equipped with an electric motor, when the electric motor is driven by PMW, a semiconductor switch such as a field effect transistor connected to the electric motor generates heat, and further, performance degradation and failure occur. In order to suppress this, there is one in which a pair of the semiconductor switches are connected to an electric motor.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Even when a pair of semiconductor switches are connected in parallel to the electric motor in this way, it is necessary to diagnose the abnormality of each semiconductor switch. At the time of failure diagnosis, each semiconductor switch is turned on for a predetermined time, and the electric motor is turned on. If the motor is operated, the time for abnormality diagnosis becomes uselessly long, and the operation sound of the electric motor becomes conspicuous.
[0004]
The present invention has been made in view of such circumstances, shortens the time for determining an abnormality of a pair of semiconductor switches, and generates an operation sound due to the operation of an electric motor for detecting an abnormality in a very short time. An object of the present invention is to provide an electric motor drive device that can be suppressed.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a pair of semiconductor switches connected in parallel to an electric motor mounted on a vehicle, and simultaneously turning on and off both semiconductor switches during normal operation of the electric motor. In an electric motor drive device comprising a control unit for outputting a drive signal, the control unit outputs an ON signal for conducting one of the pair of semiconductor switches for a predetermined time by switching each time the ignition switch is conducted. And an initial diagnosis means for diagnosing an abnormality in the semiconductor switch on the side to which the ON signal is given based on a state of power supply to the actual electric motor, and both of the two during normal operation of the electric motor after the diagnosis by the initial diagnosis means is completed. An abnormality of the parallel circuit is diagnosed based on a potential difference generated between both ends of the parallel circuit composed of semiconductor switches. Characterized in that it comprises a normal diagnosis means.
[0006]
According to such a configuration, when the ignition switch is turned on to start the vehicle engine, an on signal for turning on one of the pair of semiconductor switches for a predetermined time is given, so the on signal is The abnormality of the semiconductor switch on the assigned side can be diagnosed by the initial diagnosis means based on the power supply state to the actual electric motor. Also, during normal operation of the electric motor after completion of the diagnosis by the initial diagnosis means, if an abnormality occurs in a semiconductor switch different from the semiconductor switch diagnosed in the initial diagnosis, only the semiconductor switch determined to be normal in the initial diagnosis is electrically operated. Since the current that drives the motor flows, the amount of heat generated by the normal semiconductor switch increases, and when the amount of heat generated increases, the resistance value of the normal semiconductor switch increases. The potential difference between both ends increases. Therefore, an abnormality of the semiconductor switch different from the semiconductor switch diagnosed as normal in the initial diagnosis can be diagnosed by the normal time diagnostic means. Moreover, the semiconductor switch to be diagnosed by the initial diagnosis means is alternately switched every time the ignition switch is turned on, and is different from the semiconductor switch to be diagnosed by the initial diagnosis means during normal operation of the electric motor. Semiconductor switches are to be diagnosed, and it is possible to diagnose abnormalities in a pair of semiconductor switches by operating the electric motor for diagnosis for a short time at the time of initial diagnosis. It is possible to shorten the time for determining the occurrence of the operation, and it is possible to suppress the generation of the operation sound due to the operation of the electric motor for detecting the abnormality in a very short time.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below based on one embodiment of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0008]
1 to 8 show an embodiment of the present invention, FIG. 1 is a hydraulic circuit diagram of a vehicle brake device, FIG. 2 is a diagram showing the configuration of an electric motor drive device, and FIG. 3 is a control unit. FIG. 4 is a flowchart showing a procedure for determining an initial diagnosis target, FIG. 5 is a flowchart showing an initial diagnosis processing procedure, and FIG. 6 is an initial diagnosis target every time the ignition is turned on. FIG. 7 is a flowchart for illustrating a normal-time diagnosis processing procedure, and FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a timing chart at the time of normal-time diagnosis after completion of the initial diagnosis.
[0009]
First, in FIG. 1, a tandem master cylinder M is provided with first and second output ports 1A and 1B for generating brake fluid pressure in accordance with a pedaling force applied to a brake pedal P by a vehicle driver. Wheel brake 2A, right rear wheel wheel brake 2B, right front wheel wheel brake 2C and left rear wheel wheel brake 2D, and first and second individually connected to the first and second output ports 1A and 1B, respectively. A brake fluid pressure control device 4 is provided between the output fluid pressure paths 3A and 3B.
[0010]
The brake hydraulic pressure control device 4 includes normally open solenoid valves 6A and 6B provided between the hydraulic pressure path 20A corresponding to the first output hydraulic pressure path 3A and the left front wheel brake 2A and the right rear wheel brake 2B. And the hydraulic pressure path 20B corresponding to the second output hydraulic pressure path 3B, the normally open electromagnetic valves 6C and 6D provided between the right front wheel brake 2C and the left rear wheel brake 2D, respectively, and the hydraulic pressure path 20A , 20B side check valves 7A, 7B, 7C, 7D connected in parallel to the normally open solenoid valves 6A-6D so as to allow the brake fluid to flow, and first and second output hydraulic pressure paths The first and second reservoirs 8A, 8B individually corresponding to 3A, 3B, and the normally closed provided between the first reservoir 8A and the left front wheel brake 2A and the right rear wheel brake 2B, respectively. The normally closed solenoid valves 9C and 9D, and the first and second reservoirs 8A and 8B provided between the solenoid valves 9A and 9B, the second reservoir 8B, the right front wheel brake 2C and the left rear wheel brake 2D, respectively. The first and second pumps 10A, 10B, the suction part of which is connected to the hydraulic pressure passages 20A, 20B, the common electric motor 11 for driving both pumps 10A, 10B, Normally closed solenoid valves 12A and 12B interposed between the suction portions of the first and second output hydraulic pressure paths 3A and 3B and the first and second pumps 10A and 10B, and the first and second pumps 10A and 10B, respectively. First and second dampers 13A and 13B, first and second pumps 10A and 10B, and first and second hydraulic pressure passages 20A and 20B, respectively. The first and second pumps 10A, 10B and the first and second orifices 14A, 14B provided between the two dampers 13A, 13B, and the first and second pumps 10A, 10B and the first pump 10A, 10B and the first pumps 10A, 10B, respectively. Check valves 15A and 15B interposed between the first and second reservoirs 8A and 8B, a pressure sensor 16 attached to the second output hydraulic pressure path 3B, the first and second output hydraulic pressure paths 3A and 3B, and the liquid Regulators 21A and 21B provided between the pressure paths 20A and 20B, respectively.
[0011]
The normally closed solenoid valves 12A and 12B are provided between the first and second pumps 10A and 10B and the check valves 15A and 15B, and between the output hydraulic pressure paths 3A and 3B, respectively.
[0012]
The regulators 21A and 21B include normally-open electromagnetic valves 5A and 5B, one-way valves 18A and 18B, and relief valves 19A, between the first and second output hydraulic pressure paths 3A and 3B and the hydraulic pressure paths 20A and 20B. 19B is connected in parallel.
[0013]
The one-way valves 18A, 18B are connected in parallel to the normally open solenoid valves 5A, 5B so as to allow the brake fluid to flow only from the first and second output hydraulic pressure paths 3A, 3B. The relief valves 19A and 19B are connected in parallel to the normally open solenoid valves 5A and 5B so as to open in response to the hydraulic pressure of the hydraulic pressure paths 20A and 20B becoming a predetermined value or higher.
[0014]
Such regulators 21A and 21B always communicate between the first and second output hydraulic pressure paths 3A and 3B and the hydraulic pressure paths 20A and 20B communicating with the master cylinder M, but the normally closed solenoid valves 12A and 12B. When the valve is opened, the output hydraulic pressure paths 3A, 3B and the hydraulic pressure paths 20A, 20B are shut off, and the hydraulic pressure paths 20A, 20B become higher than a set value in response to the hydraulic pressure of the hydraulic pressure paths 20A, 20B exceeding the set value. It operates so as to release the hydraulic pressure to the master cylinder M side, thereby adjusting the hydraulic pressure in the hydraulic pressure paths 20A and 20B to a set value or less.
[0015]
The pressure sensor 16 detects whether or not the hydraulic pressure is being output from the master cylinder M, that is, whether or not the brake pedal P is being depressed. This is used for controlling the rotational speed of the electric motor 11 according to the output hydraulic pressure of M.
[0016]
By the way, in the brake fluid pressure control device 4, during normal braking in which each wheel is not likely to be locked, the normally open solenoid valves 5A and 5B are demagnetized and opened, and the normally closed solenoid valves 12A and 12B are demagnetized. In the closed state, the normally open solenoid valves 6A to 6D are demagnetized and opened, and the normally closed solenoid valves 9A to 9D are demagnetized and closed. As a result, the master cylinder M and the wheel brakes 2A to 2D communicate with each other and the wheel brakes 2A to 2D and the reservoirs 8A and 8B are disconnected. Accordingly, the brake hydraulic pressure output from the first output port 1A of the master cylinder M acts on the left front wheel brakes and the right rear wheel brakes 2A and 2B via the normally open solenoid valve 5A and the normally open solenoid valves 6A and 6B. To do. The brake fluid pressure output from the second output port 1B of the master cylinder M is the right front wheel brakes 2C, 2D via the normally open solenoid valve 5B and the normally open solenoid valves 6C, 6D. Act on.
[0017]
When the wheel is about to enter the locked state during the brake, the normally open type electromagnetic valve corresponding to the wheel that is about to enter the locked state among the normally open type electromagnetic valves 6A to 6D is excited and closed. In addition, among the normally closed solenoid valves 9A to 9D, the normally closed solenoid valves corresponding to the wheels are excited and opened. As a result, the master cylinder M and the wheel brakes 2A to 2D are disconnected at the portion corresponding to the wheel that is about to enter the locked state, and the wheel brakes 2A to 2D and the reservoirs 8A and 8B are communicated. Therefore, a part of the brake fluid pressure of the wheel that is about to enter the locked state is absorbed by the first reservoir 8A or the second reservoir 8B, and the brake fluid pressure of the wheel that is about to enter the locked state is reduced. Become.
[0018]
When the brake fluid pressure is kept constant, the normally open solenoid valves 6A to 6D are excited and closed, and the normally closed solenoid valves 9A to 9D are demagnetized and closed, whereby the wheel brake 2A. ˜2D is disconnected from the master cylinder M and the reservoirs 8A and 8B.
[0019]
Further, when the brake fluid pressure is increased, the normally open solenoid valves 6A to 6D are demagnetized and opened, and the normally closed solenoid valves 9A to 9D are demagnetized and closed. The cylinder M and the wheel brakes 2A to 2D communicate with each other and the wheel brakes 2A to 2D and the reservoirs 8A and 8B are disconnected.
[0020]
In this manner, the normally open solenoid valves 5A and 5B are demagnetized and opened, and the normally closed solenoid valves 12A and 12B are demagnetized and closed, and the normally open solenoid valves 6A to 6D and the normally closed solenoid valves are closed. By controlling the demagnetization / excitation of the valves 9A to 9D, braking can be performed efficiently without locking the wheels.
[0021]
By the way, during the antilock brake control as described above, the electric motor 11 is rotated, and the first and second pumps 10A and 10B are driven in accordance with the operation of the electric motor 11. Therefore, the first and second pumps are driven. The brake fluid absorbed in the reservoirs 8A and 8B is sucked into the first and second pumps 10A and 10B, and then passes through the first and second dampers 13A and 13B to the first and second output hydraulic pressure paths 3A and 3B. Refluxed. Such recirculation of the brake fluid can prevent an increase in the amount of depression of the brake pedal P due to the absorption of the brake fluid in the first and second reservoirs 8A and 8B. In addition, the pulsation of the discharge pressures of the first and second pumps 10A and 10B is suppressed by the action of the first and second dampers 13A and 13B and the first and second orifices 14A and 14B. The ring is not disturbed.
[0022]
The brake fluid pressure control device 4 can perform side slip control and traction control of the vehicle in a non-brake operation state in addition to the above-described antilock brake control.
[0023]
Thus, for example, during side slip control, the normally open solenoid valves 5A and 5B of the regulators 21A and 21B are excited and closed, and the normally closed solenoid valves 12A and 12B are excited and opened, and the operation of the electric motor 11 is further performed. Thus, the first and second pumps 10A and 10B are driven, and the normally open solenoid valves other than the normally open solenoid valve corresponding to the wheel to be braked among the normally open solenoid valves 6A to 6D are excited and closed. .
[0024]
As a result, both pumps 10A, 10B allow the brake fluid of the master cylinder M to flow from the first and second output ports 1A, 1B to the first and second output hydraulic pressure paths 3A, 3B and the normally closed solenoid valves 12A, 12B. The brake fluid is supplied to the selected wheel brake of the wheel brakes 2A to 2D via the normally open solenoid valve that is open among the normally open solenoid valves 6A to 6D. Is prevented from flowing back to the master cylinder M side because the normally open solenoid valves 5A and 5B are closed.
[0025]
When the hydraulic pressure in the hydraulic pressure passages 20A and 20B on which the discharge hydraulic pressure from the first and second pumps 10A and 10B acts during such side slip control and traction control becomes a set value or more, the relief valves of the regulators 21A and 21B 19A and 19B allow excess hydraulic pressure to escape to the master cylinder M side, so that excessive hydraulic pressure is prevented from acting on the wheel brake on which the brake pressure is applied.
[0026]
Moreover, since the dampers 13A and 13B are interposed between the hydraulic pressure paths 20A and 20B and the orifices 14A and 14B, pulsations generated in the hydraulic pressure paths 20A and 20B due to the operation of the regulators 21A and 21B are absorbed by the dampers 13A and 13B. Therefore, it is possible to suppress the generation of the operation sound due to the pulsation caused by the operation of the regulators 21A and 21B.
[0027]
In FIG. 2, the electric motor 11 is connected with a parallel circuit 27 in which first and second field effect transistors (FET: hereinafter referred to as FET) 25 and 26 as a pair of semiconductor switches are connected in parallel. The parallel circuit 27 is connected to an in-vehicle battery 29 via an ignition switch 28.
[0028]
On / off of the first and second FETs 25 and 26 is controlled by the control unit 30, and during normal operation of the electric motor 11, the control unit 30 controls the first and second FETs 25, 25 to drive the electric motor 11 by PMW. A drive signal for simultaneously turning on and off 26 is output.
[0029]
In addition, the control unit 30 outputs an ON signal that makes one of the first and second FETs 25 and 26 conductive for a predetermined time so as to switch every time the ignition switch 28 is turned on, and an abnormality of the FET on the side to which the ON signal is given. On the basis of the actual power supply state to the electric motor 11 and the potential difference generated between both ends of the parallel circuit 27 during normal operation of the electric motor 11 after completion of the diagnosis by the initial diagnosis means. Normal time diagnosis means for diagnosing abnormality of the parallel circuit 27, and a signal corresponding to the conduction of the ignition switch 28 and a potential difference generated between both ends of the parallel circuit 27 are input to the control unit 30.
[0030]
The control unit 30 diagnoses the abnormality of the FETs 25 and 26 in accordance with the procedure shown in FIG. 3. In step S1, it is diagnosed whether or not the initial diagnosis has been completed. In step S3, an initial diagnosis is performed by the initial diagnosis means. If it is determined in step S1 that the initial diagnosis has been completed, a normal diagnosis is performed in step S3.
[0031]
By the way, which of the first and second FETs 25 and 26 is to be subjected to the initial diagnosis is determined by executing the processing shown in FIG. 4 every time the ignition switch 28 is turned on, and the initial diagnosis target determination index MTRDRVCT. Is defined as [MTRDRVCT (n) = MTRDRVCT (n−1) +1]. That is, the initial diagnosis target determination index MTRDRVCT is incremented by [1] every time the ignition switch 28 is turned on.
[0032]
The initial diagnosis in step S2 is executed by the initial diagnosis means according to the subroutine shown in FIG. 5. In step S11, it is determined whether the current initial diagnosis target determination index MTRDRVCT (n) is an even number or an odd number. If it is determined that the number is odd, the first FET 25 is selected, and a signal for driving the first FET 25 for a predetermined time is output in step S12. If it is determined in step S12 that the current initial diagnosis target determination index MTRDRVCT (n) is an even number, the second FET 26 is selected, and a signal for driving the second FET 26 for a predetermined time is output in step S13.
[0033]
That is, as shown in FIG. 6, each time the ignition switch 28 is turned on, the initial diagnosis target determination index MTRDRVCT alternately becomes odd and even, and when it is odd, the first FET 25 is driven for a predetermined time T (for example, 320 ms). A signal is output from the initial diagnosis means of the control unit 30, and when it is an even number, a signal for driving the second FET 26 for a predetermined time T is output from the initial diagnosis means of the control unit 30.
[0034]
After the process of step S12 or step S13 is completed, the process proceeds to step S14 to determine normality / abnormality of the FET to be diagnosed. Abnormality determination is performed based on the fact that normal power is not supplied to the motor 11.
[0035]
The normal diagnosis in step S3 is executed according to the subroutine shown in FIG. 7 by the normal diagnosis means. In step S21, it is determined whether or not the electric motor 11 is being driven. When the determination is made, the process proceeds to step S22 to determine whether or not the potential difference generated between both ends of the parallel circuit 27 is large. When the potential difference is small, it is determined in step S23 that the FET to be subjected to normal diagnosis is normal. If the potential difference is large, it is determined in step S24 that the FET that is the object of the normal diagnosis is abnormal.
[0036]
That is, as shown in FIG. 8, an ON signal for simultaneously conducting the first and second FETs 25 and 26 at the time of normal diagnosis after the first FET 25 is determined to be normal in the initial diagnosis with the first FET 25 as a diagnosis target. When the second FET 26 is abnormal at the time of output, only the normal first FET 25 is normal because the second FET 26, which is supposed to be conductive if normal, remains off as indicated by the solid line. A potential difference generated between both ends of the parallel circuit 27 composed of the first and second FETs 25 and 26 based on the fact that a current for driving the electric motor 11 flows and the amount of heat generated by the first FET 25 increases to increase the resistance value. Is increased, the potential difference is increased, and it is determined that the first FET 25 is normal in the initial diagnosis. Based on, it can be determined that the 2FET26 is abnormal.
[0037]
Next, the operation of this embodiment will be described. The control unit 30 that outputs a drive signal for simultaneously turning on and off the first and second FETs 25 and 26 during normal operation of the electric motor 11 is used every time the ignition switch 28 is turned on. Based on the actual power supply state to the electric motor 11, an ON signal is output that makes one of the first and second FETs 25, 26 conductive for a predetermined time. Of the parallel circuit 27 based on a potential difference generated between both ends of the parallel circuit 27 composed of the first and second FETs 25 and 26 during normal operation of the electric motor after completion of diagnosis by the initial diagnosis means. A normal time diagnosis means for diagnosing an abnormality.
[0038]
Therefore, when the ignition switch 28 is turned on to start the vehicle engine, an on signal is given to one of the first and second FETs 25 and 26 for a predetermined time, so the on signal is given. The abnormality of the FET on the side can be diagnosed by the initial diagnosis means based on the actual power supply state to the electric motor 11. Further, during normal operation of the electric motor 11 after completion of the diagnosis by the initial diagnosis means, if an abnormality has occurred in the FET different from the FET diagnosed in the initial diagnosis, only the FET determined to be normal in the initial diagnosis has the electric motor 11. Since the current that drives the current flows, the amount of heat generated by the normal FET increases, and the resistance value of the normal FET increases by increasing the amount of heat generated. The potential difference between them increases. Therefore, the abnormality of the FET different from the FET diagnosed as normal in the initial diagnosis can be diagnosed by the normal diagnostic means.
[0039]
In addition, the FETs to be diagnosed by the initial diagnosis means are alternately switched every time the ignition switch 28 is turned on, and are different from the FETs to be diagnosed by the initial diagnosis means during normal operation of the electric motor 11. The FET is a diagnosis target, and it is possible to diagnose the abnormality of the pair of FETs 25 and 26 only by operating the electric motor 11 for diagnosis for a short time at the time of initial diagnosis. The time for determining the abnormality can be shortened, and the generation of the operation sound due to the operation of the electric motor 11 for detecting the abnormality can be suppressed in a very short time.
[0040]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made without departing from the present invention described in the claims. It is.
[0041]
For example, in the above-described embodiment, the case where the FET is used as the semiconductor switch has been described. However, the semiconductor switch is not limited to the FET as long as it is a semiconductor switch that turns on / off the power supply to the electric motor.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to reduce the time for determining an abnormality of a pair of semiconductor switches, and to suppress the generation of operation noise due to the operation of the electric motor for detecting an abnormality in a very short time. Can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a hydraulic circuit diagram of a vehicle brake device.
FIG. 2 is a diagram showing a configuration of an electric motor drive device.
FIG. 3 is a flowchart showing an abnormality diagnosis processing procedure of the electric motor by the control unit.
FIG. 4 is a flowchart showing a procedure for determining an initial diagnosis target;
FIG. 5 is a flowchart showing an initial diagnosis processing procedure;
FIG. 6 is a timing chart for explaining a state in which the initial diagnosis target is switched every time the ignition is turned on.
FIG. 7 is a flowchart for illustrating a normal-time diagnosis processing procedure;
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a timing chart during normal diagnosis after the initial diagnosis is completed.
[Explanation of symbols]
11 ... Electric motor 25, 26 ... FET as semiconductor switch
27 ... Parallel circuit 28 ... Ignition switch 30 ... Control unit

Claims (1)

車両に搭載される電動モータ(11)に並列に接続される一対の半導体スイッチ(25,26)と、前記電動モータ(11)の通常作動時には前記両半導体スイッチ(25,26)を同時にオン・オフさせるための駆動信号を出力する制御ユニット(30)とを備える電動モータ駆動装置において、前記制御ユニット(30)は、イグニッションスイッチ(28)が導通する毎に切換えるようにして前記一対の半導体スイッチ(25,26)の一方を所定時間だけ導通させるオン信号を出力するとともにオン信号が付与された側の半導体スイッチの異常を実際の電動モータ(11)への電力供給状態に基づいて診断する初期診断手段と、該初期診断手段による診断終了後の電動モータ(11)の通常作動時に前記両半導体スイッチ(25,26)から成る並列回路(27)の両端間で発生する電位差に基づいて前記並列回路(27)の異常を診断する通常時診断手段とを備えることを特徴とする電動モータ駆動装置。A pair of semiconductor switches (25, 26) connected in parallel to the electric motor (11) mounted on the vehicle and both the semiconductor switches (25, 26) are turned on simultaneously during normal operation of the electric motor (11). And a control unit (30) for outputting a drive signal for turning off the control unit (30), wherein the control unit (30) is switched every time the ignition switch (28) is turned on. An initial signal for outputting an ON signal for conducting one of (25, 26) for a predetermined time and diagnosing an abnormality in the semiconductor switch on the side to which the ON signal is applied based on the actual power supply state to the electric motor (11) During the normal operation of the diagnosis means and the electric motor (11) after completion of the diagnosis by the initial diagnosis means, the two semiconductor switches (25, 2 Electric motor drive device, characterized in that it comprises a normal diagnosis means for diagnosing abnormality of the parallel circuit (27) based on a potential difference occurring between both ends of) the parallel circuit consisting of (27).
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