[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3819781B2 - 熱収縮フィルム及びそのフィルム包装体 - Google Patents

熱収縮フィルム及びそのフィルム包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP3819781B2
JP3819781B2 JP2002020111A JP2002020111A JP3819781B2 JP 3819781 B2 JP3819781 B2 JP 3819781B2 JP 2002020111 A JP2002020111 A JP 2002020111A JP 2002020111 A JP2002020111 A JP 2002020111A JP 3819781 B2 JP3819781 B2 JP 3819781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
perforation
container
heat
knob
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002020111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003221061A (ja
Inventor
厚司 佐藤
敏郎 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Iwata Label Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Iwata Label Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senju Pharmaceutical Co Ltd, Iwata Label Co Ltd filed Critical Senju Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2002020111A priority Critical patent/JP3819781B2/ja
Publication of JP2003221061A publication Critical patent/JP2003221061A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3819781B2 publication Critical patent/JP3819781B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱収縮フィルム及び熱収縮フィルムで容器をシュリンク包装したフィルム包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、熱収縮フィルムは、複雑な形状をした容器に対して密着性を高く維持した状態で包装できる等の理由から、薬液が収容された容器に対して広く用いられている。そして、上記のフィルムを用いて容器を包装する場合、容器の周側面にフィルムを巻き回して、このフィルムの左右両端を重ねて接合部を有する筒状フィルムを形成し、この筒状フィルムの外側から熱収縮をかけることにより、一般的に容器の周側面がシュリンク包装される。
【0003】
上記のシュリンク包装には、被包装体を保護する包装という役割と、栓の封印、すなわちバージンシール性を保障する役割が要求される。このため、このような要求を満たすフィルムとしては、図9に示したように、容器の栓部よりやや下側に装着される位置に、左右両端にわたるフィルム開封用の横方向のミシン目を設けられたものが、従来より用いられている(実開平4−63483号公報)。
【0004】
そして、このようなフィルム包装体を開封する場合、容器の胴部周側面を一方の手で保持し、他方の手で容器の栓部をひねってミシン目を破りつつ容器から栓部を取り外すことが通常行なわれるが、このようなフィルム開封操作を行なったときには、以下の問題点があった。
【0005】
すなわち、薬液が収容される容器には、点眼等を行なう場合の便宜を考慮して、合成樹脂からなる柔軟性を付与した容器が多く用いられており、例えばフィルム開封用のミシン目が適正に施されておらずミシン目が破れにくい場合、若しくはフィルム部分が滑りやすい場合等には、容器の胴部を強く押圧しつつ保持するため、容器の栓部分をひねって容器から栓部分を取り外したときに、容器内部に収容された薬液が容器の外に一部飛び出してしまう、いわゆる「液ダレ」を生じることがあった。
【0006】
また、上記のフィルムは、その横方向のミシン目に沿って開封した後においても、ミシン目の上部と下部が切り離されるだけであるので、未開封のフィルム包装体であるか否かの判別がつき難く、いわゆるバージンシール性の保障という点でも、少なからず問題があった。
【0007】
さらに、薬液が収容された容器を被包装体とする場合、容器の使用開始時から終了時に至るまで、印刷として施された商品表示等のフィルム部分が容器にしっかりと装着され、容器の使用終了後には、容器と上記フィルム部分が容易に分別回収できるようにすることも必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、容器に装着された熱収縮フィルムの開封が快適に行なえ、開封後容器の栓部分に装着されていたフィルム上部のみが取り外され、容器の胴部に装着されていた、商品表示等が印刷されたフィルム下部は、容器の使用が終了するまで装着可能な熱収縮フィルム及びそのフィルム包装体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱収縮フィルム又はそのフィルム包装体は、栓部と胴部からなる容器の周側面にフィルムを巻き回し、このフィルムの左右両端を重ねて接合部を形成して装着される熱収縮フィルム又はそのフィルム包装体において、上記フィルムは、容器の栓部よりやや下側に装着される位置に、左右両端に渡る横方向のミシン目が設けられ、上記接合部の外周側に配置される左右両端のいずれか一方には、前記ミシン目位置を付け根下部とし、ミシン目上方を付け根上部とする、所定幅を有するフィルム開封用のつまみ部が設けられ、かつその先端は上記ミシン目より下方に延設され、上記フィルムの裏面で上記ミシン目より下のフィルム下部には、上記つまみ部の先端を除いて接着剤層が設けられており、上記接着剤層を介して上記フィルム下部が熱収縮されずに容器の胴部周側面に接着されるとともに、上記つまみ部のうち、その先端が熱収縮されずに容器の胴部周側面に装着され、次いで上記ミシン目より上のフィルム上部が、熱収縮により容器の栓部周側面に装着されることを特徴とする。
【0010】
かかる熱収縮フィルム及びフィルム包装体によれば、つまみ部のうち、横方向のミシン目より下方に延設されているつまみ部の先端は、シュリンク包装時に熱が加えられることがないので、包装前の大きさ、形状、幅が維持された状態で容器に装着される。このため、つまみ部の先端が容器の円筒外方に少しはみ出しているので、手で摘みやすく開封操作を快適に行なうことができる。
【0011】
また、上記のフィルムは、その左右両端のいずれか一方に設けられたつまみ部の付け根上部からフィルムの上端にかけて斜め方向のミシン目が設けられることが好ましい。これにより、フィルムに設けられたミシン目より上のフィルム上部の開封性をさらに向上させることができる。
また、上記の構成に加えて、フィルムは、その左右両端のいずれか一方に設けられたつまみ部の付け根上部を始点とする所定長さの横方向のミシン目と、この横方向のミシン目の終点を始点としてフィルムの上端にかけて斜め方向のミシン目が設けられることが更に好ましい。
【0012】
また、本発明において、上記斜め方向のミシン目は、このミシン目の始点から終点に至る直線を想定した場合に、この直線を横切るように複数の切り込みが配置されていることが好ましい。これにより、ミシン目の斜め下端部から斜め上端部に沿ってフィルム上部が開封しやすくなるとともに、開封後の破断面が一直線ではなくなるので、バージンシール性が高く保障される。
【0013】
また、上記のフィルムは、その左右両端のいずれか一方に設けられたつまみ部の付け根上部から上方に向かって、その裏面の端縁部に接着剤層が設けられることが好ましい。この接着剤層を設けることにより、フィルムに設けられたミシン目上部の開封性をさらに向上させることができる。
また、上記のフィルムは、その表面または裏面のいずれか一方に印刷層が設けられることが好ましい。これにより、本発明の熱収縮フィルムは、被包装体である容器を単に保護する包装フィルムとしての役割だけでなく、情報伝達機能をも備えたラベル機能付き包装フィルムとすることができる。
また、上記のフィルムは、その左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の表面に、開封方向を示す目印が施されていることが好ましい。これにより、使用者はフィルムの開封方向を直ちに認識することできる。
【0014】
また、フィルムは、縦方向の100℃における収縮率が45%以上であり、横方向の100℃における伸縮率が10%以下であることが好ましい。このような収縮率と伸縮率を有するフィルムを用いることにより、容器包装時にフィルムの皺の発生をなくすことができるので、体裁のよいフィルム包装体とすることができる。
また、本発明のフィルム包装体は、上記の熱収縮フィルムが、栓部と胴部からなる容器の周側面に装着されて構成されるものである。かかる容器としては、特に合成樹脂を原材料とした柔軟性を有するものが好ましい。
また、上記容器は、点眼液、点耳液、及び点鼻液から選ばれる薬液が収容された容器であることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のフィルム包装体について、その一実施例を示した外観斜視図である。また、図2は、このフィルム包装体に用いられる本発明の熱収縮フィルム(以下、単に「フィルム」という)の一例を示したものであり、(a)はフィルムを示す正面図、(b)はこのフィルムを用いて構成される筒状フィルムを示す外観斜視図である。
【0016】
図1に示したフィルム包装体A(以下、「包装体A」という)は、栓部22と胴部23とからなる容器21の周側面にフィルム11を巻き回して、その左右両端を重ねて接合部32を有する筒状フィルム31を形成し、次いで容器21の栓部22に相当するフィルム上部12を熱収縮によりシュリンク包装することにより基本的に構成される。
【0017】
本発明において、フィルム上部12に部分的に熱収縮を施す場合、例えば、フィルム上部を100℃程度のシュリンクトンネルに入れたり、若しくはシュリンクガンを用いる等公知の方法を採用することができる。また、本発明では、被包装体の対象となる容器21は特に限定されるものではなく、点眼薬、点耳薬、点鼻薬等の薬液が収容された容器が好ましく用いられる。また、容器21の構成部材としては、基本的に栓部22と胴部23とを備えるものであれば特に限定されない。また、容器21の原材料についても特に限定されるものではなく、樹脂製若しくはガラス製のいずれも用いることができるが、本発明では、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂等の汎用の合成樹脂からなり、柔軟性、衛生性、安全性等を有するものが好ましく用いられる。
【0018】
また、フィルム11としては、約20〜200μmの厚みを有する一軸延伸されたフラットフィルムが好ましく用いられる。また、その原材料についてもフィルム成形可能な熱可塑性樹脂であれば特に制限されるものではなく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリエステル等を例示することができる。
【0019】
また、フィルム11は、縦方向の100℃における収縮率として45%以上が好ましく、55%以上が更に好ましい。また、横方向の100℃における伸縮率として10%以下が好ましく、5%以下が更に好ましく、2%以下が特に好ましい。縦方向の収縮率が45%を下回ると、シュリンク包装したときにフィルム11に皺ができやすくなる。また、横方向の伸縮率が10%を上回ると、後述する印刷層の表示が収縮されて変形する可能性が高くなる。
【0020】
また、フィルム11は、シュリンク包装した場合において、容器21の栓部22よりやや下側、すなわち容器の胴部23の上部に装着される位置に、左右両端にわたる横方向のミシン目14が設けられることが好ましい。このミシン目14は、複数の切り込みが横方向に沿って一列に形成されたものであり、容器21の栓部22に装着された、ミシン目14より上のフィルム上部12の取り外しを容易にするための破断誘導線としての役割を有するものである。
【0021】
具体的には、図1で示した容器21を用いてシュリンク包装する場合には、胴部23の上部であって、その肩部よりやや下側に装着される高さ位置に、横方向のミシン目14を設けることが好ましい。これは、横方向のミシン目の下部領域を構成するフィルム下部13には、後述する商品表示等の印刷が通常施されるので、できるだけ印刷面積を広く確保したいという要請が一方にあり、他方胴部23の肩部より上部にミシン目14を設けると、ミシン目に皺が生じて包装体A自体の体裁が悪くなるからである。
【0022】
また、上記フィルム11の裏面で、かつ横方向のミシン目14より下のフィルム下部13には接着剤を塗布することにより接着剤層17を設けることが好ましい。本発明において、接着剤層17を設ける領域は特に限定されず、フィルム下部13の裏面の全面にわたって接着剤層17を設けてもよく、包装体Aの生産安定性を考慮する場合は、図3に示したように、フィルム下部13の裏面の左右縁部と上端縁部の三方に接着剤層を設けることが好ましい。これは、フィルム11を容器21に装着する工程において、長尺の離型紙にフィルム11が一定間隔で貼着されたものを一定速度下で連続式に剥離する必要があり、接着剤層17の面積が大きいほど、フィルム11が離型され難くなるので、実用上支障のない範囲で接着剤の使用量を少なくする必要があるからである。なお、本発明において、上記の接着剤としては、感圧接着剤、感熱接着剤などを使用することができる。
【0023】
また、フィルム11の表面または裏面のいずれか一方には、印刷層18が設けられることが好ましい。この印刷層18は、商品表示、環境ラベル等の印刷が施されるものである。本発明においては、包装体Aの使用時にフィルム上部12が取り外されるので、必要な表示等が施された印刷層は、少なくともミシン目14より下のフィルム下部13に配置されることが好ましい。本実施例では、フィルム11の裏面のミシン目14より下方に印刷層18が設けられている(図3参照)。このような印刷層を設けることにより、本発明のフィルムは、被包装体である容器を単に保護する包装フィルムとしての役割だけでなく、情報伝達機能をも備えたラベル機能付き包装フィルムとしての役割を有するものとなる。
【0024】
また、上記のフィルム11の右端には、上述した横方向のミシン目14と接合される高さ位置に、フィルム開封用のつまみ部15を設けることが好ましい。具体的には、図2に示したように、つまみ部15は、ミシン目14と同じ高さ位置を付け根下部15bとし、それより上方を付け根上部15aとし、その先端15cはミシン目14より下方に延設されるように構成されることが好ましい。かかる構成にすることにより、つまみ部15を摘んで筒状フィルム31を開封する場合、ミシン目14よりも上のフィルム上部12のみを取り外すことができる。なお、本発明では、図1または図2に示したように、つまみ部15の表面には、開封方向を示す目印71を施すこともできる。これにより、使用者はフィルム上部12の開封方向を直ちに認識することできる。
【0025】
本発明において、つまみ部15の位置は、図2(a)の如くフィルム11の右端に必ずしも限定されるものではなく、筒状フィルム31を形成したときに、接合部32の外周側に配置される左右両端のいずれか一方であればよい。また、つまみ部15の形状、大きさ及び幅についても特に限定されず、手で摘める程度の形状、大きさ及び幅を適宜設計することができる。また、つまみ部15の付け根上部15aの位置は、つまみ部15を摘んでミシン目14に沿ってフィルム上部12を開封する際に、開封途中でつまみ部15が破断しない程度の幅を有するようにミシン目14より上方に設ければよい。
【0026】
上述した如く、本発明においてシュリンク包装は容器21の栓部22に相当する部分にのみ行なわれ、また、つまみ部15の先端15cは横方向のミシン目14より下方に延設されている。このため、つまみ部15のうち横方向のミシン目14より下の部分はシュリンク包装時に熱が加えられることがないので、包装前の大きさ、形状、幅が維持された状態で容器21に装着される。このようにして製造された包装体Aは、つまみ部15が、容器21の円筒外方に少しはみ出しているので、手で摘みやすく開封操作を快適に行なうことができる。
【0027】
また、つまみ部15の付け根部分(15b)がミシン目14と同じ高さに位置し、また付け根部分(15a)がミシン目14より上方に位置しているため、包装体Aに装着されている筒状フィルム31をミシン目14に沿って開封した場合に、容器21の栓部22に装着されているフィルム上部12のみが取り外され、容器21の胴部23に装着されているフィルム下部13は、容器の使用が終了するまで装着される。これにより、フィルム下部13に上述した印刷層18を設けたフィルム11を用いた場合、印刷層18が容器21に装着された状態で包装体Aを使用することができるので、使用中においても印刷層18のラベル機能を維持することができる。さらに包装体Aの使用終了後には、容器21とフィルム下部13とを容易に分別回収することもできる。
【0028】
また、包装体Aの製造後においては、容器21の栓部22を機械で摘んで後工程に付すことが必要とされるが、本発明の包装体Aのつまみ部15は栓部22より下方に位置しているため、摘み出し操作を妨げられることなく、かかる操作を円滑に行なえるという利点も有する。
【0029】
また、包装体Aは上記に説明した高さ位置に横方向のミシン目14とつまみ部15が設けられているので、フィルム上部12の開封時において、一方の手で容器21の栓部22上面と胴部23下面を持ち、他方の手でつまみ部15を持って、横方向のミシン目14に沿って開封する姿勢が誘導されやすくなる。このため、上述した如く、開封中に容器21の胴部23周側面に強い力がかからないので、従来のフィルム包装体に比べて、いわゆる液ダレが生じる心配はなくなる。
【0030】
図4は、本発明に係るフィルム包装体の第2実施例を示す外観斜視図である。また、図5は、このフィルム包装体に用いられる本発明のフィルムの第2実施例を示す正面図である。フィルム包装体Bに用いられるフィルム41は、上述したフィルム11の各構成に加えて、つまみ部15の付け根上部15aからフィルム41の上端41aにかけて斜め方向のミシン目16が設けられたものである。
【0031】
このミシン目16は複数の切り込み61が付け根上部15aからフィルム上端41aにかけて斜め方向に配置されたものであり、上述した横方向のミシン目14とともに、フィルム上部12の取り外しをさらに容易にするための破断誘導線としての役割を有するものである。このミシン目16としては、付け根上部15aからフィルム上端41aに至る直線上に沿って切り込み61を配置することができる。また、付け根上部15aからフィルム上端41aに至る直線を想定した場合に、この直線を横切るように複数の切り込み61を配置することもできる。
【0032】
このように、上記の仮想直線を横切るように切り込み61を配置した場合、ミシン目16は、全体としてジグザグ模様若しくは斜線模様等が付されて形成される。図5は、斜線模様が付されたミシン目16の一例を示したものであり、付け根上部15aからフィルム上端41aに至る直線を想定した場合に、この直線より若干斜めに切り込み61を配置したものである。切り込み61をこのように配置することにより、直線のミシン目が施された場合よりも斜め方向のミシン目16に沿って開封されやすくなる。また、開封後の破断面が稲妻状のジグサグ線を形成するので、従来のフィルム包装体に比べてバージンシール性をより強く保障できることになる。
また、本発明において斜め方向のミシン目16の端部となる上端41aの位置については、斜め方向の開封が妨げられない限り特に限定されるものではなく、包装する容器21の大きさ等により適宜変更し得る。
【0033】
図6は、本発明に係るフィルム包装体の第3実施例を示す外観斜視図である。また、図7は、このフィルム包装体に用いられる本発明のフィルムの第3実施例を示す正面図である。フィルム包装体Cに用いられるフィルム51は、第1実施例のフィルム11の各構成に加えて、つまみ部15の付け根上部15aを始点とする所定長さの横方向のミシン目19と、この横方向のミシン目19の終点を始点としてフィルム上端51aにかけて、全体として一直線の斜め方向ミシン目16が設けられている。
【0034】
上記の横方向のミシン目19は、斜め方向のミシン目16に沿ってフィルム上部12の取り外しをさらに容易にするための破断誘導線としての役割を有するものである。この役割を適切に発揮させるため、ミシン目19は、その下に位置する横方向のミシン目14と平行に設けることが好ましく、その長さは初期の開封を適切に誘導できる程度であれば足り、極端に長くする必要はない。
【0035】
また、本実施例においては、フィルム51の裏面において、つまみ部15の付け根上部15aから上方に向かって、その端縁部に接着剤層20を設けるようにしてもよい(図8参照)。この接着剤層20を設けることにより、つまみ部15の付け根部分(15a,15b)の上方と下方のフィルム右端縁部が容器21に接着された状態でつまみ部15を持って開封できるので、開封初期において横方向のミシン目14,19がミシン目に沿って開封されやすくなる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の熱収縮フィルム及びその包装体によれば、容器に装着されたシュリンクフィルムの開封が快適に行なえ、開封後容器の栓部分に装着されていたフィルム上部のみが取り外され、容器の胴部に装着されていた、商品表示等が印刷されるフィルム下部は、容器の使用が終了するまで装着可能であるとともに、バージンシール性が高く保障される。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム包装体の第1実施例を示す外観斜視図である。
【図2】図1のフィルム包装体に用いられるフィルムの一例を示したものであり、(a)はフィルムを示す正面図、(b)はフィルムを用いて構成される筒状フィルムを示す外観斜視図である。
【図3】図2(a)のフィルムの裏面図である。
【図4】フィルム包装体の第2実施例を示す外観斜視図である。
【図5】図4のフィルム包装体に用いられるフィルムの第2実施例を示す正面図である。
【図6】フィルム包装体の第3実施例を示す外観斜視図である。
【図7】図6のフィルム包装体に用いられるフィルムの第3実施例を示す正面図である。
【図8】図7のフィルムの裏面図である。
【図9】従来から用いられているフィルム包装体を示すものであり、(a)はフィルムを示す正面図、(b)はその断面図、(c)はフィルム包装体の断面図である。
【符号の説明】
A,B,C フィルム包装体
11,41,51 フィルム
12 フィルム上部
13 フィルム下部
14 横方向のミシン目
15 つまみ部
15a 付け根上部
15b 付け根下部
15c つまみ部の先端
16 斜め方向のミシン目
17 接着剤層
18 印刷層
19 横方向のミシン目
20 接着剤層
21 容器
22 栓部
23 胴部
31 筒状フィルム
32 接合部
41a,51a フィルム上端
61 切り込み
71 目印

Claims (18)

  1. 栓部と胴部からなる容器の周側面にフィルムを巻き回し、このフィルムの左右両端を重ねて接合部を形成して装着される熱収縮フィルムにおいて、
    前記フィルムは、容器の栓部よりやや下側に装着される位置に、左右両端に渡る横方向のミシン目が設けられ、
    前記接合部の外周側に配置される左右両端のいずれか一方には、前記ミシン目位置を付け根下部とし、ミシン目上方を付け根上部とする、所定幅を有するフィルム開封用のつまみ部が設けられ、かつその先端は前記ミシン目より下方に延設され、
    前記フィルムの裏面で前記ミシン目より下のフィルム下部には、前記つまみ部の先端を除いて接着剤層が設けられており、
    前記接着剤層を介して前記フィルム下部が熱収縮されずに容器の胴部周側面に接着されるとともに、前記つまみ部のうち、その先端が熱収縮されずに容器の胴部周側面に装着され、
    次いで前記ミシン目より上のフィルム上部が、熱収縮により容器の栓部周側面に装着される熱収縮フィルム。
  2. フィルムの左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の付け根上部からフィルムの上端にかけて斜め方向のミシン目が設けられている請求項1に記載の熱収縮フィルム。
  3. フィルムの左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の付け根上部を始点とする所定長さの横方向のミシン目と、この横方向のミシン目の終点を始点としてフィルムの上端にかけて斜め方向のミシン目が設けられている請求項1または請求項2に記載の熱収縮フィルム。
  4. 斜め方向のミシン目は、このミシン目の始点から終点に至る直線を想定した場合に、この直線を横切るように複数の切り込みが配置されている請求項2または請求項3に記載の熱収縮フィルム。
  5. フィルムの左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の付け根上部から上方に向かって、その裏面の端縁部に接着剤層が設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
  6. フィルムの表面または裏面のいずれか一方に印刷層が設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
  7. フィルムの左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の表面に、開封方向を示す目印が施されている請求項1から請求項6のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
  8. 縦方向の100℃における収縮率が45%以上であり、横方向の100℃における伸縮率が10%以下である請求項1から請求項7のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
  9. 栓部と胴部からなる容器の周側面にフィルムを巻き回し、このフィルムの左右両端を重ねて接合部を形成して装着されるフィルム包装体において、
    前記フィルムは、容器の栓部よりやや下側に装着される位置に、左右両端に渡る横方向のミシン目が設けられ、
    前記接合部の外周側に配置される左右両端のいずれか一方には、前記ミシン目位置を付け根下部とし、ミシン目上方を付け根上部とする、所定幅を有するフィルム開封用のつまみ部が設けられ、かつその先端は前記ミシン目より下方に延設され、
    前記フィルムの裏面で前記ミシン目より下のフィルム下部には、前記つまみ部の先端を除いて接着剤層が設けられており、
    前記接着剤層を介して前記フィルム下部が熱収縮されずに容器の胴部周側面に接着されるとともに、前記つまみ部のうち、その先端が熱収縮されずに容器の胴部周側面に装着され、
    次いで前記ミシン目より上のフィルム上部が、熱収縮により容器の栓部周側面に装着されているフィルム包装体。
  10. フィルムの左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の付け根上部からフィルムの上端にかけて斜め方向のミシン目が設けられている請求項9に記載のフィルム包装体。
  11. フィルムの左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の付け根上部を始点とする所定長さの横方向のミシン目と、この横方向のミシン目の終点を始点としてフィルムの上端にかけて斜め方向のミシン目が設けられている請求項9または請求項10に記載のフィルム包装体。
  12. 斜め方向のミシン目は、このミシン目の始点から終点に至る直線を想定した場合に、この直線を横切るように複数の切り込みが配置されている請求項10または請求項11に記載のフィルム包装体。
  13. フィルムの左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の付け根上部から上方に向かって、その裏面の端縁部に接着剤層が設けられている請求項9から請求項12のいずれかに記載のフィルム包装体。
  14. フィルムの表面または裏面のいずれか一方に印刷層が設けられている請求項9から請求項13のいずれかに記載のフィルム包装体。
  15. フィルムの左右両端のいずれか一方に設けられているつまみ部の表面に、開封方向を示す目印が施されている請求項9から請求項14のいずれかに記載のフィルム包装体。
  16. 縦方向の100℃における収縮率が45%以上であり、横方向の100℃における伸縮率が10%以下である請求項9から請求項15のいずれかに記載のフィルム包装体。
  17. 前記容器は、合成樹脂を原材料とした柔軟性を有するものである請求項9から請求項16のいずれかに記載のフィルム包装体。
  18. 前記容器には、点眼液、点耳液、及び点鼻液から選ばれる薬液が収容されている請求項9から請求項17のいずれかに記載のフィルム包装体。
JP2002020111A 2002-01-29 2002-01-29 熱収縮フィルム及びそのフィルム包装体 Expired - Fee Related JP3819781B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002020111A JP3819781B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 熱収縮フィルム及びそのフィルム包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002020111A JP3819781B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 熱収縮フィルム及びそのフィルム包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003221061A JP2003221061A (ja) 2003-08-05
JP3819781B2 true JP3819781B2 (ja) 2006-09-13

Family

ID=27743701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002020111A Expired - Fee Related JP3819781B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 熱収縮フィルム及びそのフィルム包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3819781B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4343677B2 (ja) 2003-12-22 2009-10-14 株式会社岩田レーベル シュリンクラベル
JP5718158B2 (ja) * 2011-05-30 2015-05-13 株式会社岩田レーベル 包装容器用表示ラベル及び表示ラベル付き包装容器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5812728Y2 (ja) * 1981-04-11 1983-03-11 大日本印刷株式会社 容器
JPS59133465U (ja) * 1983-02-25 1984-09-06 冨士シ−ル工業株式会社 チユウインガム容器包装材
JPH0714735B2 (ja) * 1987-06-19 1995-02-22 東洋製罐株式会社 開封容易な蓋
JP2563899Y2 (ja) * 1990-10-09 1998-02-25 リンテック株式会社 包装ラベル付き細口瓶
JPH0667362U (ja) * 1993-02-26 1994-09-22 積水化学工業株式会社 熱収縮性フイルム
JPH11310211A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 House Foods Corp シーリング包装
JP3603263B2 (ja) * 1999-08-17 2004-12-22 参天製薬株式会社 シーリングラベル
JP2001225854A (ja) * 2000-02-17 2001-08-21 Suntory Ltd シールおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003221061A (ja) 2003-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5112902B2 (ja) 包装体
JPH074377U (ja) 包装体
KR20110027796A (ko) 포장체
JP3283016B2 (ja) 包装体
JP6202913B2 (ja) ラベル付き容器
WO2001041682A1 (fr) Preservatif
JPH11268783A (ja) 包装体の開封構造
JP2013049433A (ja) 熱収縮性筒状フィルム
JP3819781B2 (ja) 熱収縮フィルム及びそのフィルム包装体
JP2006213372A (ja) 包装構造および包装方法
JPH10147374A (ja) ウェットシートの収納袋
JPH09104449A (ja) 包装容器
JP3310623B2 (ja) 包装体及び熱収縮性包装材
JP2004142818A (ja) シーリングラベル
JP4260800B2 (ja) 絆創膏及びその製造方法
JP2003146339A (ja) 手提袋
JP2008265859A (ja) キャップシール
JPH0810819Y2 (ja) 多機能型ラベル
JP5113017B2 (ja) アンプル容器包装体
JPWO2020158553A1 (ja) 長尺筒状シュリンクラベル原反、包装体の製造方法、及び副ラベル付き筒状シュリンクラベル
JP6539994B2 (ja) 巻取体及びその製造方法、並びに内容物入り包装袋の製造方法
JP2016097997A (ja) 包装袋
JPH0142532Y2 (ja)
JP3156193B2 (ja) ブリスターパック
JPH08104356A (ja) ティシュカートンの包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3819781

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees