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JP3819075B2 - 人工呼吸装置および人工呼吸装置を制御する方法 - Google Patents

人工呼吸装置および人工呼吸装置を制御する方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、人工呼吸装置に関する。本願発明はまた、人工呼吸装置を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
肺は生体において最も重要な器官の1つである。肺の主要な機能は生体と外気とのガス交換である。肺のなかで空気中の酸素(O)が血管へ拡散され、血管から炭酸ガス(CO)が空気中へと拡散される。そしてCOは呼気の際に肺から取り出される。実際のガス交換は肺胞内の空気と体液の界面において行われる。健康な人の肺には約30億個の肺胞があり、その総面積は約100mである。肺胞は微細な毛細血管網を構成している肺毛細血管網内にある。この毛細血管は非常に薄く、赤血球は1度に1つづつしか通過できない。
【0003】
創傷や病気、または人工呼吸(麻酔中等)のために肺機能が影響され、患者(通常は人または家畜)が自発呼吸を十分に維持出来ない場合がある。その場合、人工的なレスピレーションないしは換気が必要となる。急を要する際に最も簡単で時間のかからない人工呼吸法は口うつし法である。しかし、この方法は長期治療には向かず、全ての急性疾患に対応できるものでもない。
【0004】
器械的人工呼吸法はこれまでにも長い間知られており、一例としていわゆる鉄の肺がある。鉄の肺では、患者は首までチャンバに覆われる。患者に強制的に吸気を行わせるため、空気がこのチャンバからポンプで排出され、その結果肺が強制的に膨張させられる。こうして空気が肺に流入するわけである。この種の一般に陰圧呼吸と呼ばれる人工呼吸法では、装置がかさばることと患者の体を完全に覆わなければならないことが大きな欠点であった。
【0005】
1950年代のポリオの大流行の際、人工呼吸を必要とする患者の数が急増したため、陽圧呼吸法が開発された。原理的には、ピストンポンプにより過圧を作り出し、チューブと呼吸マスクを介して患者の肺に空気を強制的に送気するものであった。当初ポンプは手動で制御され、大抵は学生が患者の肺に定期的に空気を送気した。その後、ポンプ用の器械的装置が開発された。
【0006】
これら初期の陽圧ベンチレーション装置はほとんどが、患者の1回換気量(V)を制御して、規定量、すなわちポンプのストローク量を吸気毎に患者の肺へ送気していた。この方法は、肺が良好なコンプライアンスを有している場合には問題は無い。しかし、無気肺区域がある場合、すなわち肺が“固く”なっている場合には、送気により肺内に圧力が生じ、肺が損傷を受けることがある。肺の各領域に対する圧力が異なると、剪断力が生じ、肺が損傷を受けたり患者の回復が遅れる。絶対圧力が高いと、隣接する肺胞により介在する毛細血管が収縮し、生命維持に不可欠な血流が妨げられる(過拡張;overdistention)。重篤な症状の場合、過度の圧力により組織が破裂することもある。
【0007】
その後、人工呼吸装置は大幅に改良された。60年代に入っては、電子的に制御されたベンチレータが開発され、既存の器械的ベンチレータより正確に圧力と流量を制御できるようになった。また、いくつかの新しい換気様式が開発された。
【0008】
現在の技術水準におけるベンチレータ装置、例えばスウェーデンのシーメンス・エルマ社製サーボベンチレータ300では、医師は多数の換気モード例えば圧制御PC、圧補助PS、換気量制御VC、換気量補助VS、圧補助換気量制御PRVC、持続的気道内陽圧呼吸CPAPその他、およびこれらの様々なバリエーションから選択することができる。また、1つのベンチレータを新生児、小児および成人の患者に使用することもできる。
【0009】
しかしながら、呼吸気を患者の肺に送気するだけでは不十分である。肺は個人差があり、例えばコンプライアンスや無肺区域の多少に差があるため、治療は必ず個々の患者に応じて行わなければならない。特に、陽圧式人工呼吸法による場合には、送出する呼吸ガスの圧力または量が高過ぎないようにしないと、気圧傷害や過膨張による損傷をきたすことがある。前述したように、極端なピーク圧によって肺における過拡張や組織破裂が引き起こされることもある。さらには、多大な1回換気量(V)や内圧変化、肺の機能的残気量(FRC)を下回った呼気終末肺気量、ならびに閉状態から開状態への移行の繰り返しによる肺胞内の表面活性物質の喪失の危険性もある。表面活性物質が喪失されると肺が固くなる。患者の状態の変化(改善ないし悪化)に合わせて治療も変化させる必要がある。別のモードを選択してもよいし、吸気パルスに関連した多くのパラメータの内の1つを変化させることもできる。よって、患者の状態を監視する事の重要性は早くから認識されていたのであり、この点でも進歩が遂げられた。
【0010】
患者をいかに治療するかを判断するにあたって、医師が最初に考慮したのはおそらく肺の力学であったと思われる。スパイロメータを他の器具と組み合わせて、肺力学のパラメータ、例えば1回換気量、残気量および機能的残気量(FRC)を測定できた。また、肺の抵抗とコンプライアンスも様々な測定および計算方法によって測定された。これらのパラメータを用いて、医師は肺の状態を知ることができた。さらに、死腔も考慮しなければならない要素であった。正常な肺の場合、口、鼻、咽頭、気管および気管支が解剖学的死腔を構成する。これに、人工呼吸装置と患者を繋ぐチューブも死腔に加わり、それだけ吐いた息に含まれる炭酸ガス濃度の高いガスを再吸入する量が増える。よって、肺の換気を改良し、特に過小換気(高過ぎる血中COレベルとなる)や過大換気(低過ぎる血中COレベルとなる)を避けるために、COもまた考慮しなければならなかった。
【0011】
以上のような付加的考慮とは別に、患者の容態を全般的に監視することが、とりわけ集中治療において重要な手段となってきた。通常、監視という場合、ECG、EEG,CO酸素飽和度(S)の測定を含み、また最近では血液中の酸素分圧(P)と炭酸ガス分圧(PCO)の測定も含む。熟練した医師であればこうした測定の後、患者に換気させて、上記のような監視されたパラメータから生命維持に必要な値、例えば十分な酸素飽和度が得られるようにする。
【0012】
吸気パルスパラメータに対して閉ループ方式を利用する方法が公知である。それによれば、体機能パラメータの測定に基づいて、制御装置により吸気パルスパラメータが自動的に変化させられる。米国特許出願5,103,814に記載されたベンチレータ装置では、患者のS測定値に基づいて呼吸ガス内の酸素割合が制御される。すなわち、Sが閾値を下回る時には患者により多くの酸素(FO)が供給され、Sが閾値を上回る場合には呼吸ガス中のFOが低減されるのである。同様の装置はEP−A−504 725にも記載されている。このような装置における大きな問題点は、1つのパラメータを変化させるだけでは不十分であるということである。例えば、肺が突然虚脱した場合、Oを100%に増加したとしても、最適なガス交換を得ることはできないのである。
【0013】
自動化の試みは他にもなされている。“適応肺換気コントローラを用いた、器械的換気装置からの自動ウィーニング”と題する論文(“Automatic weaning from mechanical ventilation using an adaptive lung ventilation controller”,Linton他、Chest 1994 Dec;106(6),1843−1850)は患者の自動ウィーニング装置が記載されている。この装置は一呼吸毎に自動的に患者の肺力学に適応するもので、呼吸仕事量を最小限に抑え、肺胞換気を維持し、内在PEEP(intrinsic PEEP)を避けるよう構成されている。米国特許出願4,986,268にはより完全な制御が目標とされている。呼気に含まれる酸素と炭酸ガスが測定され、これらと所定の肺エラスタンスと空気粘性係数に基づいて、1回換気量(V)ならびに呼吸速度(RR)が自動的に計算され設定される。さらに別の装置が“適応肺換気コントローラ”と題する論文(Laubscher他、IEEE Trans.Biomed.Eng.1994 Jan; 41(1);51−59)に記載されている。この装置によれば、医師は必要な総肺胞換気量をプログラムすれば、制御システムが自動的に器械速度と吸気圧レベルを調節することによりその必要レベルを維持するよう動作する。調節は患者の肺の構造および合計死腔に基づいて行われる。
【0014】
上記のシステムによれば特定の機能または特定の患者カテゴリーに対するシステムを自動化できる。しかし、これらによって患者の容態を問わず呼吸を完全に自動制御できるわけではなく、また回復時間の短縮化を目標にしたものは数少ない。
【0015】
いずれにしろ、患者にとってどのような人工呼吸法が最適であるかを決定する際には多くのパラメータや要素を考慮しなければならない。患者と、または肺の状態に関わるパラメータは多く見つけ出されてきたが、これらパラメータ間の関連や、いかにそれらを利用すれば最適治療が行い得るのかという点は分かっていない。起こりうる問題としては、酸素供給不足、過小換気、過大換気、量損傷、圧外傷、過拡張、組織破裂、剪断力等がある。特に、個々の患者に対して最適な人工呼吸を行わせることがこれまで常に課題であったが、そのようなシステムは未だ実現していない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明の第1の課題は患者に対して至適化された人工呼吸を得ることのできる人工呼吸システムを提供することである。このシステムにおいては、患者の容態に最も関連の深いパラメータが考慮され、患者と肺の回復時間を短縮させることが目標とされている。
【0017】
本願発明の第2の課題は、上記のように人工呼吸システムを制御する方法を提供することである。
【0018】
上記第1の課題は本発明によれば、生体の肺に接続可能な、呼吸ガスの可調節吸気パルスを自動的に発生させ、肺に供給するための呼吸ガス供給ユニットと、呼吸ガス供給ユニットに接続されて、補正ユニットに供給される制御信号に基づいて吸気パルスの発生、供給を制御する補正ユニットと、肺の機能に関する少なくとも1つのパラメータを測定するためのモニタリングユニットと、モニタリングユニットに接続されて、吸気パルスパラメータの変化を測定するための制御ユニットを具備した人工呼吸装置において、前記モニタリングユニットと前記制御ユニットと前記補正ユニットは閉ループを形成し、前記モニタリングユニットが、血中ガスパラメータを測定するために生体の血管系に接続された血中ガスアナライザを有し、前記制御ユニットは、制御可能な吸気パルスの至適最大吸気圧と、当該最大吸気圧と呼気終末陽圧の間の差である圧力振幅とを、前記測定された血中ガスパラメータに基づいて決定し、かつ圧外傷、過膨張による損傷、過拡張、および低酸素血管収縮のうち少なくとも1つを含む心肺の悪影響を最小限に抑えつつ血管系に十分な酸素供給を行えるよう設定し、かつ前記補正ユニットに前記至適最大吸気圧および圧力振幅を有する吸気パルスを発生、供給させる前記制御信号を生成するための手段を有している、
ことを特徴とする、人工呼吸装置によって解決される。また上述の課題は、以下のステップ、すなわち、
a)測定された終末呼気流量と測定された最大呼気流量との測定比を終末呼気流量と最大呼気流量との基準比と比較することによって、吸気時間と呼気時間の至適比(I:E比)を決定し、
b)同様に前記測定比と前記基準比とを比較することによって、至適呼吸速度(RR)を決定し、
c)生体の血中ガスパラメータを測定し、当該血中ガスパラメータから肺の拡張圧(Po)を決定し、
d)肺が虚脱する肺の閉圧(Pc)を決定し、
e)前記血中ガスパラメータの最新の測定を行うことを含めて、所定の間隔で肺の状態をモニタし、必要であれば、前記ステップ(a)〜(d)のうち少なくとも1つに依存して肺に供給される吸気パルスの変化を決定し、
f)吸気パルスを変化させて自発呼吸を促進するステップを具備した、
ことを特徴とする、生体の肺に接続可能な人工呼吸装置の自動制御方法によって解決される。
好ましくは、血中ガスアナライザ(C14A)は血中酸素分圧(P )を測定するための手段を有し、制御ユニット(22)は、測定P が所定のP 閾値を上回るような、最小の最大吸気圧(PIP)と圧力振幅を決定するための手段を有する。
好ましくは、モニタリングユニット(14,14A−14F)がさらに肺に関連する呼吸ガスの出入り流量(Φ)を測定するための流量計(14B)を有し、制御ユニット(22)は、外部呼気終末陽圧(PEEP )、呼吸速度(RR)および吸気/呼気時間比(I:E比)から成るグループから選択された、吸気パルスの少なくとも1つのパラメータを決定するための手段を有する。
好ましくは、制御ユニットは、呼気終末流量(Φ EE )と最大呼気流量(Φ PE )とを決定し、かつ決定された呼気終末流量(Φ EE )と最大呼気流量(Φ PE )との間の商に基づいて至適呼吸速度(RR)を決定するための手段を有する。
好ましくは、装置は、測定パラメータを表示するためにモニタリングユニット(14,14A−14F)に接続されたモニタスクリーン(16、18)を具備している。
好ましくは、制御ユニット(22)は、検出された吸気パルスパラメータにおける変化に基づいて制御信号を発生するための手段を有する。
好ましくは、手動入力に基づいてさらに別の制御信号を供給するために、補正ユニット(8)に接続された、手動により制御可能な制御パネル(10)を有し、前記制御パネルは、制御信号または前記別の制御信号のどちらが優先するかを決定するための手段を有する。
好ましくは、制御ユニット(22)は、肺の拡張圧(P )を決定するための手段を有する。
好ましくは、制御ユニット(22)は、肺の閉圧(P )を決定するための手段を有する。
好ましくは、血中ガスアナライザ(14A)は、血中炭酸ガス分圧(P CO )を測定するための手段を有する。
好ましくは、モニタリングユニット(14,14A−14F)が、呼気ガス中のCO 濃度を測定するためのCO 計(14E)を有し、制御ユニット(22)は、終末1回換気量CO ,CO 毎分発生量、CO 1回発生量、無効1回換気量、有効1回換気量および有効換気量から成るグループから選択された少なくとも1つのCO パラメータを決定するための手段を有する。
好ましくは、制御ユニット(22)は、所定の間隔で低換気の有無を決定するための手段を有する。
好ましくは、制御ユニット(22)は、低換気が検知された場合に、低換気を避けるために、最大吸気圧(PIP)および人工呼吸装置の死腔(DS)のうちの少なくとも1つの変化量を決定するための手段を有する。
好ましくは、制御ユニットが所定の間隔で過換気の有無を決定するための手段を有する。
好ましくは、制御ユニットは、過換気が検知された場合に、過換気を避けるため、最大吸気圧(PIP)と、呼気終末陽圧(PEEP)と、人工呼吸装置の死腔(DS)と、呼吸速度とから成るグループから選択された少なくとも1つのパラメータにおける変化を測定するための手段を有する。
好ましくは、モニタリングユニット(14,14A−14F)が、血管系の血圧を測定するための血圧計(14D)を有し、制御ユニット(22)は、所定の間隔で心肺系減圧の有無を測定し、前記減圧があれば心肺系減圧信号を発生する手段を有し、前記心肺系減圧信号は、人にとって知覚可能な警告信号を含む。
好ましくは、制御ユニット(22)は、反復的に現在の吸気パルスパラメータが変化することによって新たな吸気パルスパラメータを検出し、新たな吸気パルスパラメータを有した所定数の吸気パルスが肺に供給された後に、少なくとも1つの測定パラメータへの効果をモニタするための手段を有する。
好ましくは、ステップa)が以下のサブステップ、すなわち、a1)現在のI:E比を読み取り、a2)終末呼気流量(Φ EE )を測定し、a3)最大呼気流量(Φ PE )を測定し、a4)測定された終末呼気流量(Φ EE )と最大呼気流量(Φ PE )とのEEP Φ比を計算し、a5)計算されたEEP kΦ 比を所定の第1EEP 閾値と比較し、a6)計算されたEEP Φ比が第1EEP Φ閾値を越える場合、現在のI:E比を至適I:E比と決定し、a7)計算されたEEP Φ比が第1のEEP Φ閾値を越えない場合、現在のI:E比を所定の最大I:E比と比較し、a8)現在のI:E比が所定の最大I:E比を越える場合、現在のI:E比を至適I:E比と決定し、a9)現在のI:E比が所定の最大I:E比を越えない場合、現在のI:E比を所定のI:E比閾値と比較し、a10)現在のI:E比が所定のI:E比閾値を越える場合、新たにI:E比を計算し、その新たな比は第1EEP Φ閾値から計算されたEEP Φ比を引いた差に現在のI:E比を加えた合計に等しく、当該新たなI:E比で上記サブステップをa2)から繰り返し、a11)現在のI:E比が所定のI:E比閾値を越えない場合、計算されたEEP Φ比を第2のEEP Φ閾値と比較し、a12)計算されたEEP Φ比が第2のEEP Φ閾値を越える場合、新たにI:E比を設定し、上記サブステップをa2)から繰り返し、a13)計算されたEEP Φ比が第2のEEP Φ閾値を越えない場合、現在のI:E比を最大I:E比と決定するサブステップを有している。
好ましくは、第1のEEP Φ閾値が30から40の間であり、第2のEEP Φ閾値が10から20の間であり、I:E比閾値が60%から80%の間である。
好ましくは、ステップb)が以下のサブステップ、すなわち、b1)現在呼吸速度(R R)を読み取り、b2)終末呼気流量(Φ EE )を測定し、b3)最大呼気流量(Φ PE )を測定し、b4)測定された終末呼気流量(Φ EE )と最大呼気流量(Φ PE )とのEEP Φ比を計算し、b5)計算されたEEP 比を所定の第1EEP 閾値と比較し、b6)計算されたEEP Φ比が第1EEP Φ閾値を越える場合、現在の呼吸速度(RR)を至適呼吸速度と決定し、b7)計算されたEEP Φ比が第1のEEP Φ閾値を越えない場合、現在の呼吸速度を所定の最大呼吸速度と比較し、b8)現在の呼吸速度が所定の最大呼吸速度を越える場合、現在の呼吸速度を至適呼吸速度と決定し、b9)現在の呼吸速度(RR)が所定の最大呼吸速度を越えない場合、計算されたEEP Φ比を第2のEEP Φ閾値と比較し、b10)計算されたEEP Φ比が第2のEEP Φ閾値を越える場合、計算されたEEP Φ比を第3のEEP Φ閾値と比較し、b11)計算されたEEP Φ比が第3のEEP Φ閾値を越える場合、新たに呼吸速度(RR)を、現在の呼吸速度(RR)を第1の係数で乗じた値に等しくなるよう決定し、上記サブステップをb1)から繰り返し、b12)計算されたEEP Φ比が第3のEEP Φ閾値を越えない場合、新たに呼吸速度(RR)を、現在の呼吸速度(RR)を第2の係数で乗じた値に等しくなるよう決定し、上記サブステップをb1)から繰り返し、b13)計算されたEEP Φ比が第2のEEP Φ閾値を越えない場合、新たに呼吸速度(RR)を、現在の呼吸速度(RR)を第3の係数で乗じた値に等しくなるよう決定し、上記サブステップをb1)から繰り返すサブステップを有している。
好ましくは、第1のEEP Φ閾値が40であり、第2のEEP Φ閾値が20であり、第3のEEP Φ閾値が30であり、第1の係数が1.2であり、第2の係数が1.5であり、第3の係数が2である。
好ましくは、ステップc)が以下のサブステップすなわち、c1)生体の体重を求め、c2)現在最大吸気圧(PIP)と現在呼気終末陽圧(PEEP)を有した所定の数の吸気パルスを供給し、c3)生体の血中酸素分圧(P )を測定し、c4)測定P を所定のP 閾値と比較し、c5)測定P が所定のP 閾値を越える場合、 PIPを拡張圧(P )とし、その決定された拡張圧(P )と現在PEEPを記憶し、c6)測定P が所定のP 閾値を越えない場合、生体に対する吸気流量(Φ)を測定し、供給された呼吸ガスの1回換気量(V )を決定し、決定された1回換気量(V )と体重との間の係数を計算し、計算された係数と所定のV 閾値を比較し、c7)計算された係数が所定のV 閾値を越える場合、炭酸ガス含量(Co 含量)を測定し、それを所定のCo 含量閾値と比較し、c8)計算された係数が所定のV 閾値を越えない場合、または測定CO 含量が所定のCo 含量閾値を越える場合、現在PIPを所定の最大PIP値と比較し、c9)現在のPIPが最大PIP値を越えない場合、現在PIPと第1の所定の増分との和に等しくなるよう新たに現在PIPを設定し、上記サブステップをc2)から繰り返し、c10)測定CO 含量が所定のCo 含量閾値を越えない場合、内在呼気終末陽圧(PEEP )を測定し、それを所定の最大PEEP 値と比較し、c11)測定PEEP が所定の最大PEEP 値を越えない場合、現在PIPを最大PIP値と比較し、c12)現在のPIPが所定の最大PIP値を越えない場合、現在PIPと第2の所定の増分との和に等しくなるよう、新たに現在PIPを設定し、測定された内在呼気終末陽圧PEEP が所定の最大値を超えず、かつ現在PEEPが所定の最大値を超えない場合、現在PEEPと第3の所定の増分との和に等しくなるよう新たに現在PEEPを設定し、上記サブステップをc2)から繰り返し、c13)現在PIPが所定の最大PIP値を越える場合、現在PEEPを所定の最大PEEP値と比較し、c14)現在PEEPが所定の最大PEEP値を越えない場合、現在のPEEPと第4の所定の増分との和に等しくなるよう新たに現在PEEPを設定し、上記サブステップをc2)から繰り返し、c15)現在PEEPが所定の最大PEEP値を越える場合、またはサブステップc10)におけるPEEP が所定の最大PEEP 値を越える場合、またはサブステップc8)における現在のPIPが所定の最大PIP値を超える場合、新たな最大PIP値、新たな最大PEEP 値または新たな最大PEEP 値を準備すべきかが決定され、c16)新たな最大値が用意されない場合、現在PIPを拡張圧(P )とし て決定し、この決定された拡張圧(P )と現在PEEPを記憶し、c17)新たな最大値が用意される場合、それらを設定し、上記サブステップをc2)から繰り返すサブステップを有している。
好ましくは、所定のV 閾値が5〜7ml/kg,第1の所定の増分が2cmH O,第2の所定の増分が2cmH O,第3の所定の増分が2cmH O,そして第4の所定の増分が2cmH Oである。
好ましくは、ステップd)が以下のサブステップ、すなわち、d1)現在の最大吸気圧(PIP)と現在の呼気終末陽圧(PEEP)を有した所定の数の吸気パルスを供給し、d2)肺の内部または周辺の圧力、呼吸ガス流量、血中酸素分圧(P )、およびCO 濃度を呼気または血中から測定し、d3)測定P 量を所定のP 閾値と比較し、d4)測定P 量が所定のP 閾値を越えない場合、現在PIPを閉圧(P )として決定し、決定された閉圧(P )と現在PEEPを記憶し、d5)測定P 量が前記P 閾値を越える場合、測定されたCO 含量を第1の所定のCO 含量閾値と比較し、d6)測定されたCO 含量が第1の所定CO 含量閾値を越える場合、現在PIPを所定の最小PIP値と比較し、d7)現在PIPが所定の最小PIP値を越える場合、1回換気量(V )を決定して所定のV 閾値と比較し、d8)決定された1回換気量(V )が所定のV 閾値を越えない場合、測定されたCO 含量を第2の所定CO 含量閾値と比較し、d9)決定された1回換気量が所定のV 閾値を越える、または測定されたCO 含量が第2の所定CO 閾値を越えない場合、現在PIP値を第1のPIP閾値と比較し、d10)現在PIP値が第1のPIP閾値を越える場合、現在PIPから第1の所定の減分だけ引いた値に等しくなるよう新たに現在PIP値を設定し、上記サブステップをd1)から繰り返し、d11)現在PIPが第1のPIP閾値を越えない場合、現在のPIPを第2のPIP閾値と比較し、d12)現在PIPが第2の所定のPIP閾値を越える場合、現在PIPから第2の所定減分だけ引いた値に等しくなるような新たな現在PIPを設定し、上記サブステップをd1)から繰り返し、d13)現在PIPが第2の所定のPIP閾値を越えない場合、現在PIPを所定の最小PIP値と比較し、d14)現在PIPが所定の最小PIP値を越える場合、現在PIPから第3の所定減分だけ引いた値に等しくなるように新たな現在PIPを設定し、上記サブステップをd1)から繰り返し、d15)現在PIPが所定の最小PIP値を越えない場合、またはサブステップd5)における測定されたCO 含量が第1の所定のCO 閾値を越える場合、またはサブステップd6)における現在PIPが所定の最小PIP値を越えない場合、または測定されたCO 含量が第2の所定CO 閾値を越える場合、測定されたCO 含量を第3の閾値と比較し、d16)測定されたCO 含量が第3のCO 閾値を越える場合、現在PEEPを所定の最小PEEP値と比較し、d17)現在PEEPが所定の最小PEEP値を越える場合、現在PEEPから第4の減分だけ引いた値に等しくなるような新たな現在PIPを設定し、上記サブステップをd1)から繰り返し、d18)現在PEEPが所定の最小PEEP値を越えない場合、または測定されたCO 含量が第3のCO 閾値を越えない場合、新たに最小PIP値、または最小PEEP値を準備できるか決定し、d19)新たに最小値を準備できる場合、新たに最小値を設定し、手順をサブステップd1)から繰り返し、d20)新たに最小値を準備できない場合、現在PIPを閉圧(P )と決定し、決定された閉圧(P )と現在PEEPを記憶するサブステップを有している。
好ましくは、所定のV 閾値が5〜7ml/kgであり、第1の所定のPIP閾値が30〜45cmH Oであり、第2の所定PIP閾値が20〜30cmH Oであり、第1の所定の減分が3cmH Oであり、第2の所定の減分が2cmH Oであり、第3の所定の減分が1cmH Oであり、第4の所定の減分が2cmH Oである。
好ましくは、ステップe)が以下のサブステップ、すなわち、e1)圧力、CO 含量、およびP と血圧を測定し、e2)測定P を所定のP 閾値と比較し、e3)測定P が所定のPaO2閾値を越えない場合、ステップc)とd)を繰り返し、e4)測定P が所定のP 閾値を越える場合、測定されたCO 含量を第 1の所定のCO 閾値と比較し、e5)測定されたCO 含量が第1の所定のCO 閾値を越える場合、呼吸速度(RR)、呼気終末陽圧(PEEP)、最大吸気圧(PIP)および/または死腔(DS)の設定を、測定CO 含量が第1の所定CO 閾値を越えないようになるまで変化させ、e6)測定されたCO 含量が第1の所定のCO 閾値を越えない場合、測定されたCO 含量を第2の所定CO 閾値と比較し、e7)測定されたCO 含量が第2の所定のCO 閾値を越える場合、死腔(DS)および/または最大吸気圧(PIP)の設定を、測定されたCO 含量が第2の所定CO 閾値を越えなくなるまで、または死腔とPIPの最大/最小値が達せられるまで変化させ、e8)測定されたCO 含量が第2の所定のCO 閾値を越えない場合、血圧を所定の血圧閾値と比較し、e9)測定された血圧が所定の血圧閾値内にあるときはステップe)を終了し、e10)血圧が所定の血圧閾値外にあるときは警報を発生するサブステップを有している。
【0019】
基本的には、人工呼吸において最も重要な点は肺に対する圧力負担を低減すると同時に血管系に対する十分な酸素供給を確保することであると、現在のところ認識されている。そうすることにより、患者に対するマイナスの影響を最小限に抑えつつ、生命維持に必要な条件をもたらすことができる。
【0020】
原則として、肺胞の基本的性質を考慮する必要がある。肺胞はラプラスの法則、すなわちP=2γ/rによって説明できる。ここで、Pはある特定の半径を持った気泡を維持するために要する圧力、γは液体とガスの界面における表面張力、そしてrは気泡の半径である。つぶれた肺胞を膨らませるためには比較的高圧が必要であるが、肺胞の膨張につれて半径が増加するに従い、低い圧力で膨張させることが出来るようになる。つまり、肺胞が膨張しているときは、高い内圧を加えなくても開いたままでいられるのである。肺を拡張しておくことの重要性は“肺の拡張と肺拡張の維持”と題された論文(“Open up the lung and keep the lung open”,IntensiveCare Medicine,1992,18: 319−321)に詳述されている。本願発明の人工呼吸システムはこの性質を肺全体に応用して利用し、該性質と生命維持に不可欠なパラメータである血管の酸素供給とを組み合わせている。
【0021】
肺に供給される圧力―特にピーク圧力と圧力振幅―を最小限に抑えることで、心肺系に対するマイナスの影響、例えば圧外傷、量外傷および低酸素血管収縮等を完全に避けることは出来ないにせよ、最小限にすることができる。本願発明の人工呼吸システムは、患者の自発呼吸が無い場合の圧調節モードと、患者の自発呼吸がある場合の圧補助モードにおいて最も効率よく作動する。しかし、他の動作モードにおいても同様の有利な結果をもたらすことができる。例えば、換気量調節モードにおいて、圧力を測定して呼吸ガスの供給を制御することにより、所望の圧力パラメータを得、維持することができる。
【0022】
また、上記第2の課題は本願発明によれば以下の構成を有した方法によって解決される。
【0023】
すなわち、呼気流が流量計で測定され、吸気/呼気時間比(I:E比)と呼吸速度(RR)の至適化設定が、測定された終末呼気流(ΦEE)とピーク呼気流(ΦPE)との間の商に基づいて決定される。
【0024】
【発明の実施の形態】
例えば、好適な血中ガスパラメータは酸素分圧(P)である。Pは最適な血中ガスパラメータであり、血管系の酸素供給量を表す。Pは、例えば血中酸素飽和度や、呼気酸素含有量を測定して動脈血酸素供給量を算定するよりも好ましい。なぜなら、血液が完全に飽和している時でも、Pは変化するからである。
【0025】
本願システムでは、関連のあるパラメータは全てその場で自動的に測定されるため、動作は完全に自動化されている。以下に説明するように、その他の動作も可能である。
【0026】
本願発明の別の実施形態においては、測定されたパラメータを表示するためのモニタスクリーンがモニタリングユニットに接続されている。モニタスクリーンはまた制御ユニットに接続して測定された吸気パルスパラメータを表示させることもできる。モニタリングスクリーンは人工呼吸装置と医師との間の完璧なインタフェースとして動作する。医師は人工呼吸装置を自動的に動作させて患者の換気全般を装置に任せるべきか、あるいは制御ユニットはそのスクリーン上に所望の新しいパラメータを表示するだけにとどめるかを選択できる。後者の場合、医師自身が、患者の治療ないしは診断のための表示パラメータを用いるかどうかを決める。モニタスクリーンとモニタリングユニットは患者用モニタリングシステム全体の一部とすることができる。例えば、集中治療において、ECG,EEGのモニタリング、および血行動態パラメータ、例えば血圧、酸素飽和度、血中酸素分圧および炭酸ガス分圧、酸素消費量、炭酸ガス発生量等ならびにその他のパラメータを測定して、モニタスクリーン上に表示することができる。
【0027】
概して、本願発明の人工呼吸装置はあらゆる人工換気に対する応用可能性を持っている。病院において、本願発明のベンチレータ装置をスタッフのための教育機器として使用することも可能である。モニタスクリーンを介した相互的操作により、すべての段階において患者の容態に関する情報と、個々の場合においていかに患者を換気させるかが分かる。
【0028】
本願発明のさらに別の実施例においては、まず初めに肺が虚脱しているかをチェックすることにより、肺の状態が測定される。これは、血中酸素分圧から知ることができる。肺が虚脱している場合、拡張圧手順が開始される。拡張圧(P)の決定に続いて肺の終圧(P)が決定される。終圧(P)は、肺を換気して血管に十分な酸素を供給する際の、最低圧を示している。
【0029】
人工呼吸装置の制御方法は複数の論理的規準、すなわちプロトコルから構成されるのが好ましい。肺の状態を所定の間隔で評価することにより、所定の規準すなわちプロトコルを必要に応じて開始させることができる。特に、本願発明においては拡張プロトコル、低減プロトコル、維持プロトコルおよびウィーニングプロトコルを具備する。開放プロトコルにおいては拡張圧(P)が決定される。低減プロトコルでは閉圧(P)が決定される。維持プロトコルでは肺を拡張した状態に保つ。そして、最後に、患者が人工呼吸装置から離脱可能な程度に回復した時にウィーニングプロトコルが開始される。これらのプロトコルは患者の容態に従って開始されるので、通常は常に上記の順番に従う。すなわち、拡張プロトコル、低減プロトコル、維持プロトコル、そしてウィーニングプロトコルの順番である。
【0030】
本願における呼気パルスという用語は、呼気パルスとその肺に対する作用を規定するあらゆる関連性を持ったパラメータ全てを指す。例えば、呼気終末陽圧(PEEP)は通常呼気の終わり毎に設定される肺に対する外部過圧として設定される。次の吸気パルスはこの高められた圧力のもとで始まるため、肺に対する呼気パルスの作用もまた呼気終末陽圧 (PEEP)に依存する。よって、PEEPもまた吸気パルスの関連パラメータである。同様の考え方は呼気時間についても当てはまる。すなわち、任意の吸気パルスも、例えば吸気時間と呼気時間との比率に依存しているからである。
【0031】
【実施例】
以下に、図面を参照しながら本願発明の実施例を詳細に説明する。
【0032】
本願発明の人工呼吸装置は、ガス入口2A,2B,2Cを介して制御可能量のガスを取り入れるガス送気ユニット2を有する。取り込まれたガスはガス供給ユニット2において所定の割合で混合され、ガス供給システム6を介して患者の肺に供給される。呼吸ガスは吸気相の間に間欠的にも、また連続的にも送出でき、呼吸ガスの吸気パルスが吸気相の間に重畳される。ガス送出ユニット2は補正ユニット8によって補正される。補正ユニット8は呼吸ガスの流れ、圧力、ガス混合比、タイミング等を補正するものである。これらの吸気パルスパラメータはすべて医師あるいは他の臨床スタッフにより制御パネル10に入力可能であり、その場合制御信号は制御パネル10からデータバス12を介して補正ユニット8へ送られる。制御パネル10にはまた年齢、性別、体重、体格等の患者情報を入力するための機能を持たせることもでき、それらの情報により治療をさらに至適化することができる。その他の、本願システムにとって意味のある情報としては、人工呼吸の理由(疾病、呼吸不全、呼吸筋不全等)、および患者の肉体的状態に関する情報(チアノーゼ、胸壁移動、気腫、皮膚温等)が考えられる。
【0033】
患者4はまたモニタリングユニット14にも接続されている。モニタリングユニット14は患者4の血管系に接続された血中ガスアナライザ14Aと、患者4の肺に対する呼吸ガスの出入りを測定するための流量計14Bと、患者4の肺内部または近隣の圧力を測定するための圧力ゲージ14Cと、患者4の血圧を測定するための血圧計14Dと、呼気ガス内の炭酸ガス含有量を測定するためのCOメータを有する。
【0034】
測定ユニットのその他の構成要素としては酸素計14G,肺力学計14H,心電計14Iおよび脳波計14Jが考えられる。体温およびその他の患者の状態を反映するパラメータの計器を測定ユニット14に含めることも可能である。
【0035】
すべての測定されたパラメータはデータバス17を介してモニタスクリーン16へ送ることができる。モニタスクリーン16では、グラフまたは数値をディスプレイに表示させることができる。医師は制御ノブ20を使って見たいパラメータを選択できる。モニタスクリーン16にはまた、上記制御パネル10の所で説明した患者データを入力するための機能を持たせることも可能である。モニタリングユニット14はまた、データバス24を介して制御ユニット22にも接続されている。制御ユニット22はさらにデータバス12を介して制御パネル10に接続されており、そこから一連の吸気パルスパラメータならびに選択された換気モードと患者の種類、すなわち新生児、小児、成人の別が入力される。制御ユニット22はまた、患者の体重、体格、年齢、性別に関する情報を制御パネル10またはモニタスクリーン16を介して受け取ることもできる。モニタリングユニット14上の測定パラメータと、制御パネル10およびモニタスクリーン16上の現在の設定をもとに、制御ユニット22は人工呼吸装置に対する至適な設定、特に吸気パルス、例えば吸気圧(PIP)、終末圧、陽(PEEP)、陰(NEEP)、呼吸速度(RR)および吸気/呼気時間比(I:E比)等に対する至適設定を新たに算定、決定する。
【0036】
制御ユニット22はまたモニタリングユニット14内の実測パラメータに関連したパラメータを算定することができ、これらの算定されたパラメータもまたモニタスクリーン16上に表示できる。算定されるパラメータは例えば1回換気量、分時換気量、酸素消費量、CO1回発生量およびCO分時発生量である。これら算定パラメータはまた、新たな設定値の計算にも用いることができる。時間の経過に伴うパラメータ値の変化、例えば血中ガス、酸素消費量等もまた制御ユニット22により測定でき、新たな設定値の決定に用いることができる。
【0037】
図1におけるブロックは物理的構造というよりは機能を表している。つまり、モニタリングユニット14内の計器のうちいくつか(流量計14B、圧力計14Cなど)および補正ユニット8はガス供給ユニット2と一体化する事も可能である。また一方で、モニタリングユニット14内の他の計器、例えば血中ガスアナライザ14Aなどは別の装置から構成することができる。同様に、制御ユニット22とモニタスクリーン16はパソコン等のコンピュータにより構成することができる。
【0038】
新しい設定値の決定は反復法に基づいておこなうことができる。すなわち、一度設定を変える毎に変化結果をモニタリングユニット14でモニタし、そしてまた新たに設定を変えるのである。上記設定値はまた、現在の患者データと、制御ユニット22の知識背景としての役割を果たすデータベース内に蓄積された患者データに基づいて、純粋に数学的計算により決定することもできる。知識背景を有するこのデータベースは、測定パラメータと設定された吸気パルスパラメータの両方の最大値と閾値を決定する際に非常に有用である。
【0039】
新たに決定した設定値はモニタスクリーン16上に表示することができる。表示された設定はさらに別の設定を促すものと見なせば、医師はそれに従って設定を変えることもできる。また、人工呼吸器の次の自動設定に関する情報を表示することもできる。その場合は、制御ユニット22からさらに別の制御信号が発生され、データバス26を介して補正ユニット8に送られる。この別の制御信号はこの場合制御パネル10からの制御信号に優先する。好適には、装置を完全に自動にするか(閉ループ換気)、半自動にするかまたは手動にするかは医師が選択できる。
【0040】
至適設定を決定できるよう、制御ユニット22は一連の決定プロトコルないしは制御方法を有する。図2に、そのような一連のプロトコルの基本例を示す。患者の人工呼吸装置への接続に引き続いて、患者の容態に関する評価(28)がなされ、容態に応じて異なるプロトコルが制御ユニット22により作動される。よって、患者4の肺が虚脱している場合には拡張プロトコル30が作動される。拡張プロトコル30については以下に詳述する。肺が、十分に拡張している場合には、低減プロトコル32が作動される。この低減プロトコル32についても以下に詳述する。低減プロトコル32の主な目的は、肺が十分に拡張していられる最低ピーク圧のPIPと圧振幅を求めることである。次に、血管中に十分酸素供給の維持しつつも肺を最低可能な圧力で拡張しておくために維持プロトコル34が作動される。最後に、患者が基本的には健康であるが人工呼吸の使用により呼吸器系筋肉が弱まった、ないしは患者が人工呼吸に慣れてしまったという場合に、ウィーニングプロトコル36が開始される。これも、以下に詳述する。通常、これらプロトコルは同じ順番で進む。すなわち、拡張、低減、維持、ウィーニングである。
【0041】
本願発明の人工呼吸装置は基本的には、血管系に十分な酸素供給を確保しつつ、心肺系に与えるマイナスの影響を最低限に抑えるというコンセプトに基づいている。このコンセプトを実現するためには、肺の基本的機能、特に肺胞の機能が考慮されなければならない。図3に体積/圧力の図を示す。図中において、曲線35は虚脱した肺胞内の体積と圧力の関係を示している。曲線35の第1部分35Aでは、圧力は急速に上昇するが、体積はわずかしか上昇しない。これは、上記したように、ラプラスの法則に関する理由によるものである。肺胞を拡張するために高い圧力が必要とされている。肺胞が膨らみ始めると、第2領域35Bで示すように体積の増加がより急速になってくる。ある点35Cにおいて、曲線35は曲がる。この点は肺胞の拡張圧Poaと呼ばれる。肺胞はさらに膨らむが、体積の増加はより低い膨張圧で進む。この状態が第3の領域35Dまで進み、ついには平衡状態に達する。この平衡状態にあるのが第2の変わり点である。さらに肺胞の膨張を進めるためには、組織の反作用があるため、圧力を増やす必要がある。この関係が第4の領域35Fまで維持される。ここにおいて肺胞は、胸部によってこれ以上の膨張が妨げられる程度にまで膨張している。この段階でいくら圧力を上昇しても肺組織に損傷を与え、心肺系の減圧を引き起こすのみである。図中に閉圧Pと、理想的なピーク吸気圧PIPおよび呼気終末陽圧PEEPを示す。PIPとPEEPとの違いは吸気パルスに対する圧振幅ΔPにある。この関係が肺全体に適用される。
【0042】
規準の論理的集合体すなわちプロトコルを実行に移す第1の方法が図4に示されている。図示のフローチャートは至適酸素供給を得るために必要な様々なステップを表している。ここで先ず最初に、患者の至適人工呼吸に必要な原理を、図3に関連して上記説明したものに加えて説明しておく。要するに十分な肺胞換気、すなわち酸素を供給して炭酸ガスを除去すれば良いわけであるが、これだけでは不十分である。好適には、空気のみ(低い吸気酸素濃度)を用いて心肺系に対するダメージを最小限に抑える必要がある。血液への酸素供給の制御は例えば酸素飽和度(S)ではなく酸素分圧(P)の測定に基づいて行う。Pが好ましいのは、それが100%Pにおいてもガス交換を反映するからである。さらに、圧力、特に最大吸気圧PIP、および吸気パルスの圧振幅はできるだけ低くした方がよい。そうすることにより、肺と心肺系に対する物理的悪影響が最小限となるからである。呼吸速度(RR)と吸気/呼気時間比(I:E比)は、呼気の終末における肺内圧、いわゆる内在呼気終末陽圧(intrinsic PEEP又はPEEP)に影響を与えるので、これらもまた至適化のために変化させる。
【0043】
本願発明によれば、ほとんどの患者の場合、比較的シンプルな手段でPIP,PEEP(PIP−PEEP=圧振幅)、RRおよびI:E比を至適化することが可能である。P,血圧および吸気流量Φが、必要な測定パラメータである。これらのパラメータの重要性とパラメータ間の関連を認識したことにより、真の閉ループ換気が可能となったのである。
【0044】
図4を再び参照し、第1のブロック38から全ての手順が始まる。第2のブロック40において、酸素分圧Pと、呼吸速度RR等の換気条件の測定値が制御ユニットによって読みとられる。肺が十分に拡張しているかどうかの判断が次にブロック42でなされる。この判断はこの場合、基本的には実測Pに基づいて行われる。測定Pが所定の閾値を下回るようであれば、肺が拡張していないと判断される。その場合、すなわちブロック42の出力がNoである時、ブロック44で拡張プロトコルが作動される。拡張プロトコル処理では、肺が拡張され、よって血管への酸素供給が改善される。設定を新たにする必要があることもある。さらにPの測定と設定値の読取りがブロック40で再び行われ、その後ブロック46にて肺の状態がさらにテストされる。
【0045】
この段階で、閉圧Pが決定されたかどうかがチェックされる。決定されていなければ、すなわちブロック46の出力がNoの場合、ブロック48において低減プロトコルが開始される。低減プロトコルが終了した後、ブロック40における測定と読取りが再びなされる。低減プロトコル処理の間、新たな設定が好ましいか、そして過小換気ないしは過大換気の有無が判定される。
【0046】
閉圧Pが決定された後、すなわちブロック46の出力がYesである場合、維持およびウィーニングプロトコルがブロック50で開始される。維持およびウィーニングプロトコル処理は肺の拡張を維持し、そして最終的には患者を人工呼吸への依存から離脱させるために行う。維持およびウィーニングプロトコルに引き続くブロック52において、ウィーニングが成功したかどうかの試験が行われる。不成功であれば、すなわちブロック52の出力がNoであると、ブロック40での測定と読取りを再び行う。一方、ウィーニングが成功していれば、つまりブロック52の出力がYesであれば、治療はブロック54で終了となり、患者は人工呼吸装置から離される。
【0047】
次に、図5から図17において、患者の肺の至適換気を得るための第2の方法が図示してある。この第2の方法に関連して様々なプロトコルをより詳細に説明する。
【0048】
図5のフローチャートにより第2の方法の概略を示す。ブロック56から手順が始まり、ブロック58に進み、吸気時間と呼気時間の至適比(I:E比)が求められる。至適比が見つかるまで、すなわちブロック60の出力がNoである限り、この手順は継続される。至適I:E比が求められると、すなわちブロック60の出力がYesとなれば、ブロック62において至適呼吸速度(RR)が求められる。I:E比の場合と同様、この至適呼吸比(RR)を見つける手順はそれが見つかるまで続けられる。ブロック64の出力がYesとなり至適RRが決定されると、ブロック66において拡張圧Pを求める作業から第2の方法が開始される。上記の決定の場合と同じく、このブロック68とブロック66間のループは拡張圧Pが見つかるまで続く。ブロック66と68はこのように上述した拡張プロトコルに対応するのである。実際には、“本来の”拡張圧Pが見つからない場合がある(主に重篤な肺の状態による)。第2の方法は引き続き低減プロトコルに進み、ブロック70で閉圧Pを求める動作が始まる。閉圧Pとは基本的には肺が、一旦拡張した後に再び虚脱し始める圧力のことである。ブロック72における判断は、閉圧Pが見つかるまで繰り返される。こうして求められた拡張および閉圧(P,P)は順番に設定され、肺はブロック74における維持プロトコルに従って拡張が維持される。第2の方法はブロック76で終了し、患者はウィーニングされる。
【0049】
図6に2つの図を示す。1つは吸気パルス78に対する圧力対時間の関係を表す。吸気パルス78はPEEPレベルにおける低圧とPIPの最大圧を有する。パルス78は吸気時間tの長さの吸気相と、呼気時間tの長さの呼気相を有する。この圧力対時間の図の下にあるのは流量と時間の関係を表す図であり、吸気および呼気間における患者への換気の出入りを表す。流量曲線80は急峻に最大吸気量ΦPIにまで上昇し、呼気流量ΦEIで終わる。終末呼気流量ΦEIは常にゼロでなければならない。ゼロに至るまでに、1回換気量は肺内で再配分されている。呼気の間、最初流入量は多く、最大呼気流量ΦPEに達するが、それは、肺と外気との圧力差が大きいからである。呼気の終末において、終末呼気流量ΦEEを測定する。終末呼気流量ΦEEは、次の吸気パルスが肺と外気(チューブ)との間の圧差が等しくなる前に新たに始まる場合、ゼロより大きい。最大呼気流量ΦPEと終末呼気流量ΦEEとに基づいて、これらの比、すなわちEEP流量を算定できる。このEEP流量をもとに、至適I:E比と至適RRを、図7と8のフローチャートに示したように決定できる。
【0050】
図7には、至適I:E比を第2の方法に従って求めるサブステップが示されている。同図において、第1のブロック82が開始である。既述のEEP流量(EEPΦ)はそれから所望のEEPΦ値−この場合は40−と比較される。終末呼気流量ΦEEは常に最大呼気流量ΦPEより小さいため、EEPΦは常に1より小さい。所望の値40はよって、分数、すなわち0.40ないし40%を指す。所望の値は本例においては40が用いられたが、1から99の間の値であれば、人工呼吸装置に接続された患者に応じて(すなわち、年齢、体格、体重、性別、人工呼吸を必要とする理由等)、適宜選択できる。適切な値は知識データベースに基づいて選択できる。しかし、所望のEEPΦに対する好適な間隔は30から40である。同様のことは、通常パーセンテージで表されるI:E比についても言える。もしもEEP流量がこの所望のEEPΦ値を超えるならば、すなわちブロック84の出力がNoである場合、ブロック86において患者に対する至適I:E比が求められたことになる。EEP流量が40を下回る場合、つまりブロック84の出力がYesであれば、I:E比はブロック88においてI:E比の最大設定値と比較される。上記したのと同様に、最大I:E比は患者と患者の条件に依存する。1から99%のいずれの値も可能である。ここでもまた、知識データベースにより個々の患者に対する適当な値が求められる。本実施例においては、最大I:E比は80%である。I:E比がすでに最大値である、すなわちブロック88の出力がNoであるとき、このI:E比がとりあえず至適I:E比として用いるが、それは患者の状態によりそれより適当な値が決定できなかったからである。そして、手順はブロック86で終了する。
【0051】
しかし、もしもI:E比が最大を下回る、すなわちブロック88の出力がYesの場合、I:E比は第1のI:E比閾値−本実施例では67%−と比較される。I:E比が67%を超える、すなわちブロック90の出力がNoの場合、新たにブロック92でI:E比が設定され、40からEEPk流量を引いた数値と現在のI:E比の合計に等しくなるようにされる。そしてブロック84において、EEP流量を決定し所望のEEPΦ値と比較する手順が繰り返される。しかし、I:E比が67%を下回る、すなわちブロック90の出力がYesであれば、EEP流量はブロック94において第1のEEPΦ閾値と比較される。この第2の比較において、閾値は15である。ブロック94の出力がNo,すなわちEEP流量が15を上回る場合、ブロック92に従って新しいI:E比が設定される。EEP流量が15を下回る、つまりブロック94の出力がYesであれば、I:E比はブロック96においてI:E比の最大値に設定される。そしてブロック84における判断が再開され、現在のEEP流量が第1のEEPΦ閾値と比較される。
【0052】
同様に、図8には至適呼吸速度RRを求めるためのサブステップが示されている。この手順は開shブロック98で始まり、至適I:E比の評価の場合と同様、EEP流量が、ブロック100において所望のEEPΦ−再び40−と比較される。EEP流量が所望のEEPΦ値を上回る、すなわち出力Noの場合は至適呼吸速度RRも求たったことになり、手順はブロック102で終了する。しかし、EEP流量が所望のEEPΦ値を下回る場合、すなわちブロック100の出力がYesであれば、呼吸速度RRはブロック104において呼吸速度RRの最大値と比較される。呼吸速度RRがすでに最大値と等しい、すなわち出力がNoであれば、至適呼吸速度RRが(とりあえず)求められたことになり、手順はブロック102で終了する。
【0053】
呼吸速度RRが最大値を下回る、すなわちブロック104の出力がYesであれば、EEPk流量値はブロック106において第2のEEPΦ閾値と比較される。本実施例では第2のEEPΦは20である。もしEEP流量が20をより少ない、すなわち出力がYesの場合、呼吸速度RRは現在の呼吸速度RRの2倍に設定される。EEP流量が20を超える、すなわちブロック106の出力がNoの場合、EEP流量はブロック110において第3のEEPΦ閾値、この場合30と比較される。EEP流量が30より大きければ、すなわち出力がNoの場合、呼吸速度RRはブロック112で新たに現在呼吸速度RRの1.2倍に設定され、ブロック100においてEEP流量は再び第1のEEPΦ閾値である40と比較される。
【0054】
EEP流量が第3のEEPΦ閾値である30を上回らない、すなわちブロック110の出力がYesであれば、呼吸速度RRは新たにブロック114において1.5倍にされ、ブロック100におけるEEP流量の評価が再開される。
【0055】
図6と7に示した、これらI:E比とRRの評価ステップに続いて拡張プロトコルが始まる。図9に、拡張圧Poを決定するための一連の吸気パルス116A−116Fが示されている。最初の2つの吸気パルス116Aは呼吸終末陽圧PEEPと最大吸気圧PIPを有する。それらは吸気時間tと呼気時間tを有する。この吸気および呼気時間は図7と8に示したスキームに従って評価されたものである(I:E比とRRのどちらもtとtに影響する。)。第1の吸気パルス116Aによって十分に肺を拡張出来ない場合、すなわち十分なPが得られない場合、新しい吸気パルスないしは吸気パルスシーケンス116Bが用いられる。第2の吸気パルス116Bは最大圧PIPが高められているが、PEEPは第1の吸気パルス116Aと同じである。肺が拡張しない限り、連続的にPIPおよび/またはPEEP値が増加される。この手順は、肺が十分に拡張する、またはPIPとPEEPレベルの最大設定が達せられるまで続けられる。
【0056】
開圧Pを求め、吸気パルスシーケンスを決定するための手順が図10のフローチャートに示されている。同図において、開始ブロック118は拡張プロトコルの開始点を示す。酸素分圧Pが先ず最初に(複数の吸気パルスの送出の後)ブロック120において分析され、測定PをP閾値と比較することにより肺が十分に拡張しているかどうかが評価される。肺が十分に拡張している、すなわち出力がYesであれば、開圧Pが見つかったことになり、手順はブロック124にて終了する。肺が十分に拡張していなければ、この手順はブロック126に進み、1回換気量VtがVt閾値である7ml/kgと比較される。例示の閾値(7ml/kg)はまた、患者に応じて1から20ml/kgの幅広い範囲から選択できる。通常は、5〜7ml/kgの値が用いられる。言い換えれば、体重70kgの患者の場合、V閾値は490mlである。患者の体重は図1に関して説明したように、制御パネル10またはモニタスクリーン16から入力される。あるいはまた、モニタリングユニット14に患者用の体重計14Fを設けることも可能である。体重の代わりに体格を用いて1回換気量を決定することもできる。そうすれば患者の脂肪量による1回換気量への影響を無くすことができる(脂肪量は肺の大きさとは無関係である)。
【0057】
1回換気量がV閾値を上回る場合、すなわち出力がYesであれば、ブロック128において過小換気を疑う。過小換気であるということは、肺胞の換気が不十分であり、患者の肺と血管系内の炭酸ガスCO含量が増加する。過小換気が無い、すなわち出力がNoであれば、内在PEEPが測定され、許容最大内在PEEPと比較される。内在PEEPが最大内在PEEP値を下回る場合、つまり出力Yesの場合、外部PEEPがブロック132において最大外部PEEP値と比較される。外部PEEPが最大外部PEEP値を上回らなければ、つまり出力Noの場合、ブロック210において新たにPEEPは現在PEEPプラス2cmHOに等しく設定される。そして手順はブロック120で再開し、P分析に入る。Pがガス交換の増加に反応するには、拡張した肺胞量の増加のため少し時間がかかるため、測定前に1〜2分待たなければならない。
【0058】
外部PEEPが最大外部PEEP値と等しいまたはそれを上回る、すなわちブロック132の出力がNoである場合、ブロック140において新たに最大値を用意すべきかどうかが評価される。あらたにPEEPの最大値を用意する場合には、手順はブロック120において新たな最大PEEP値に移行する。同様に、内在PEEPが最大PEEP値を上回る場合、すなわちブロック130の出力がNoであれば、ブロック140において新たに最大値を用意するべきか否かが評価される。
【0059】
次に、1回換気量VがV閾値である7ml/kgと比較されたブロック126に戻る。1回換気量Vがこの閾値より小さければ、手順はブロック142に続き、現在PIPが最大PIP値と比較される。最大PIP値は20〜70cmHOの間の値であれば良いが、好ましくは40〜60cmHOの間である。もし、現在PIPが最大PIP値より小さい、すなわち出力Yesの場合、新しいPIPは前回のPIP+2cmHOに等しく設定され、ブロック120においてP分析が再開する。しかし、PIPが最大PIP値を上回る、すなわち出力Noの場合、ブロック140において新しい最大値を用意するべきか否かが評価される。そうでなければ、手順はブロック124にて終了し、現在PIP圧が拡張圧Pとなる。その場合、肺を拡張する際に損傷を与えるおそれがある。最後に、過小換気がある場合、つまりブロック128の出力がYesの場合、PIPは再び最大PIP値とブロック142において比較され、手順は上記のごとく継続する。そして、開圧Pまたは最大許容圧をすべての肺に対して求める。
【0060】
開圧はいずれの公知の手順、特に、公知スウェーデン特許出願番号9502031−9および9502032−7に記載された手順によって求めることができる。開圧を求める別の方法はSE−C−501560に記載されている。
【0061】
開圧が見つけられると、第2の方法は、図5におけるブロック70と72に対応する低減プロトコルに進む。低減プロトコルの第1のフェーズはどの圧力が再び虚脱するか、すなわち、閉圧Pを決定することである。図11において、一連の吸気パルス146A−146Eが示されている。これらの吸気パルス146A−146Eは図9の吸気パルスシークエンスに対応するが、PIPとPEEPが低減している。よって、2つ目の吸気パルス146Bは1つ目の吸気パルス146Aより小さいPIPを有し、3つ目の吸気パルス146Cはさらに小さなPIPを有している。4番目のパルスでは、PEEPとPIPの両方が低減され、5番目と6番目の吸気パルス146Eと146FにおいてはわずかにPIPが変化せられている。閉圧Pを求めるための手順は図12のフローチャートに記載され、ブロック148から始まる。
【0062】
拡張圧Pを求めるためのステップと同様に、ブロック150においてPが分析され、その後ブロック152において肺が拡張しているかどうかがチェックされる。以下、Pの測定に言及する時には、肺胞の変化はすべてPに影響を与えるだけの時間を持ったものと前提する。肺が拡張していないとき、閉圧Pは決定されており、ブロック154において閉圧を求める手順は終了される。しかし、これは通常手順の最初には当てはまらず、肺は通常拡張している、すなわちブロック152の出力はYesである。そして、ブロック156において重度の過小換気があるかどうかチェックされる。出力がYesの場合、外部PEEPが最小外部PEEP値を越えているかどうかがブロック162においてチェックされる。外部PEEPが最小外部PEEP値より小さい場合、すなわち出力Noの場合、ブロック160において新しい最小値を用意すべきか否かがチェックされる。そうでなければ、手順はブロック154において終了する。新しい最小値が準備された、すなわち出力Yesの場合、手順はブロック150でのPの分析とともに再開する。外部PEEPが最小外部PEEP値を上回っていれば、つまり出力Yesの時、ブロック164において新しいPEEPが現在のPEEP値から2cmHOを引いた値に等しくなるよう設定される。そして、手順はブロック150においてPの分析とともに再開する。
【0063】
ブロック156における重度の過小換気チェックの結果がNoであれば、今度はPIPが最小PIP値を越えているかどうかがブロック166にてチェックされる。PIPが最小PIP値より小さければ、つまり出力Noの場合、手順はブロック158において継続し過大換気をチェックする。過大換気は不必要な肺胞の換気から生じ、少量の炭酸ガスの生成によりその徴候を示す。これは呼気ガスまたは血中炭酸ガス分圧を調べることによりわかる。もし過大換気があり出力がYesの場合、ブロック160で新しい最小値がひつようかどうかチェックする必要がある。ブロック158の過大換気の制御において、過大換気がある、すなわち出力Noの場合、ブロック162において上記したごとくPEEPが評価される。
【0064】
しかし、PIPがまだ最小値を上回っていれば、つまりブロック166において出力Yesであれば、手順はブロック168において1回換気量Vが7ml/kg(図10のチェックと同様)より小さいかをチェックすることにより継続される。1回換気量Vが確かにこのV閾値より小さく、出力がYesであれば、手順はブロック170において過小換気の有無をチェックするとにより継続し、もし出力がYesであれば、ブロック162から再開する。
【0065】
ブロック168と170におけるチェックのうちいずれかがNoであれば、つまり、1回換気量Vが7ml/kgを越えている、または過小換気が無いならば、現在のPIPが第1のPIP閾値とブロック172において比較される。その場合、第1のPIP閾値は40cmHOである。もし、PIPが第1のPIP閾値を越えていれば(閉圧(P)手順の初期にはよくあるケースである)、PIPは新たに現在のPIPから第1の所定の低減分、例えば3cmHOを引いた値に等しくなるよう設定される。新しいPIPが設定された後、Pをブロック150において再び分析する。ここでもまた、分析の前に所定の時間経過させなければならない。それは、低減されたPIPによる肺と血管系における反応が起こるのを確認するためである。もし、現在のPIPがすでに40cmHOより小さければ、つまりブロック172の出力がNoであれば、現在のPIPは第2のPIP閾値とブロック176において比較される。この場合第2のPIP閾値は25cmHOであり、もし現在のPIPがこの第2のPIPを越えるようであれば、つまり出力Yesであれば、新しいPIPが現在のPIPから第2の所定低減量、例えば2cmHOを引いた値に等しくなるよう、ブロック178において設定される。前記と同様、新しい値を設定したときはブロック150においてPを分析する。PIPが25cmHOをさえも下回る場合には、ブロック180において第3の閾値と比較する。第3のPIP閾値はプログラムされた最小PIP値であり、例えば20cmHOである。PIPは通常、実測PIPであるので、この段階ではブロック166における制御の際には最小値より大きいにもかかわらず、制御最小PIP値を下回っているかもしれない。そうであれば、手順はブロック158において、ブロック166においてPIPが最小PIP値を下回っていた時の場合と同様、再開する。通常は、しかし、手順のこの段階においては現行PIPは少なくとも最小値より大きく、出力はYesであり、PIPは新たに現在PIPから第3の所定低減量、例えば1cmHOを引いた値に等しくるようブロック182において設定される。そして手順はブロック150においてPを分析することにより再開する。この手順は後のPIPとPEEPの低減とともに、肺がまた虚脱したと見なされるまで続けられる。言い換えれば、測定Pが所定のP閾値を下回る、または2つのP計測値間の、所定のレベルを上回る大きさの変化を生じた際に、手順は終わる。
【0066】
血中ガスパラメータ(P)中の変化はまた、新しい設定値を決定するときにも利用できる。たとえば、拡張および閉圧を決定する際に、測定PaO2の変化を用いて新しいPIPまたはPEEPを決定できる。
【0067】
閉圧が求められたら、次のフェーズ、すなわち肺の拡張を維持するステップに入ることができる。これは、図13のフローチャートに示されている。開始はブロック184で示され、まず最初に必要なことは決定された拡張および閉圧(PとP)をブロック186で順番に設定することである。この手順の最大の目的すなわち肺の拡張を維持することを達成するために、ブロック187と188においてPを分析し、閾値と比較される。測定されたPなどから肺が拡張していないと分かれば、新しい拡張圧Poと閉圧Pcを求めなければならず、よって図9と11のフローチャートに記載された手順が繰り返され、これら2つの重要な圧値が求められる。肺が拡張している限り、つまり出力Yesであれば、維持手順はブロック192において過大換気をチェックして継続する。出力がNoで過大換気が無ければ、ブロック194において過小換気の有無がチェックされる。出力Noで過小換気が無い限り、ブロック195において血行動態がチェックされる。これらの制御、すなわちブロック192における過大換気、ブロック194における過小換気、およびブロック195における血行動態の制御はすべて、肺や血管系に対する悪影響無しに最低限可能な圧力をもってして患者に人工呼吸を行わせるという、本願発明による主要な構成の重要な要素をなす。血行動態がOKであり、ブロック195の出力がYesであれば、手順はブロック196において終了する。この手順は治療の間所定の間隔で繰り返され、患者の状態が安定していることを確実にする。
【0068】
ブロック192の出力がYesで、過大換気がある場合は、それが呼吸速度、PEEP圧、PIPのいずれによるのか、また、死腔を増加できるかどうかが表化される。この評価手順は図14のフローチャートに記載されている。
【0069】
この評価はブロック206からはじまり、まず最初にブロック208において呼吸速度が1.2倍にされる。そして、ブロック210において過大換気がチェックされ、呼吸速度がうまく増加していれば過大換気は無いということになり、評価はブロック212において終了する。出力がYesで過大換気がまだあるようであれば、ブロック214において呼吸速度RRがすでに2回増加されたかがチェックされる。まだであればブロック208において呼吸速度は再び1.2倍にされ、もう1度過大換気をチェックする。呼吸速度RRがすでに2回増加されていた場合、すなわちブロック214の出力がYesの場合、呼吸速度はそれ以上増加させない。そのかわり、PEEPが最大PEEP値より大きいかが、ブロック216においてチェックされる。PEEPが最大PEEPより小さければ、ブロック218においてPEEPは2cmHOだけ増加される。そして、220において、PEEPのこの増加が過大換気に対して何らかの影響を与えたかがチェックされる。その結果、過大換気が無くなっていれば、ブロック212において評価は終了し、呼吸速度RRとPEEPは該新しい設定が用いられる。しかし、過大換気がまだあれば、PEEPが2cmHOずつ、最大PEEP値に達するまで増加される。この間、過大換気が無くならなければ、ブロック222において今度はPIPを低減しなければならない。PIPは1cmHOだけ低減される。この低減の後、ブロック224において肺がまだ拡張しているかどうかがまずチェックされる。拡張していれば、ブロック226においてPIPの増加によって過大換気が無くなったかどうかがチェックされる。過大換気が無くなっていれば、評価は成功となり、ブロック212において終了する。まだ過大換気があれば、ブロック228において人工呼吸装置の死腔を増加させる。その場合、死腔は過大換気が無くなるまで増加させる。死腔を増加させるたび毎に、ブロック224において肺がまだ十分に拡張しているかどうかがチェックされる。測定Pから肺がもう拡張していないと分かれば、ブロック230において再び拡張させなければならず、ブロック232において維持手順を再開させる必要がでてくる。図14の肺の拡張を維持するブロック232は図13の肺を拡張させる手段に対応する。
【0070】
死腔を増加させるためにはいくつかの方法がある。最も手っ取り早い解決法は言うまでもなく物理的死腔を、特に患者と人工呼吸装置との間のチュービングを伸ばすことにより増加することである。しかし、これでは患者を人工呼吸装置から外す必要があり、患者の回復が十分出ない場合には肺を虚脱させてしまう恐れがある。新しいチュービングを付加すると、評価スキームを初めからやり直して手順全体を繰り返さなければならなくなる。主にこの理由から、死腔を増加させるたびに肺の拡張をチェックしなければならないのである。
【0071】
図16に、本願人工呼吸装置用の接続装置6が示されている。接続装置6は呼吸ガス駆動ユニット2と患者4とをお互いに接続する。接続装置は、それぞれのガス入口2A,2B,2Cからのガスを混合して呼吸ガスにするためのミキシングチャンバ254を有する。混合された呼吸ガスは吸気チューブ256を介して気管チューブ258またはそれに対応する患者への接続チューブに導かれる。呼気ガスは患者から気管チューブ258と呼気チューブ260を介して導かれる。気管チューブ258上には膨張縮小可能な材質の部分262を配設して、患者を離脱させることなく死腔を変化できるようにする事ができる。この部分262を膨らませることにより、死腔が増加する。
【0072】
死腔を膨らませる別の方法によれば、第1のバルブ264と第2のバルブ266を使用する。第1のバルブは呼気チューブ260内に位置し、呼気チューブ内の流量を制御できる。第2のバルブ266はガス供給ユニット2内の呼気チューブと吸気チューブの接続点に位置する。第2のバルブ266は通常は閉じられており、呼吸ガスは上記のごとく接続装置6を通過する。しかし、呼気の終末部分において第2バルブ266を開いて第1バルブ264を閉じることにより、呼気ガスは呼気チューブ260内を流れることができない。なぜなら、チューブ260は第1バルブ264によりシールされているからである。その代わり、呼気ガスは吸気チューブ256内を吸気チューブ256と呼気チューブ260との開口に向かって、すなわち第2バルブ266の方へ流れる。吸気チューブ256の一部はこの場合気管チューブ258の延長部として、あるいは部分262の膨張部分として働く。次に吸気パルスが送気されると、第1バルブ264は開き、第2バルブ266は閉じて、他の正常な吸気と同様に吸気が始まる。
【0073】
本願の装置にはさらに別のガス接続管268が具備されている。この別のガス接続管は可制御ガス源に接続され、気管チューブ258を終端としている。ガスチューブ268内のガス流は呼吸ガス流と同時に制御可能であり、患者に供給されるガスの全体量を正確に制御できるようになっている。ガスチューブ268はまた死腔を増加させる、ないしは同様の効果を得るために活用できる。つまり、物理的に死腔を変化させるのではなく、呼吸ガス内に少量の炭酸ガスを、直接またはこの別のガスチューブ268を介して加えるのである。この炭酸ガスの付加を制御して吸気の始まりと共に供給されるようにすれば、死腔を増加したのと同様の効果が得られる。付加する炭酸ガスの量は個々の患者に合わせて、過大換気の無いときの測定値、体重またはその他の算定値と比較して計算できる。
【0074】
過大換気の検知に基づくすべてのチェックが終了し、新しい設定が準備されたなら、図13の維持手順が再開される。
【0075】
図13において、ブロック194の出力がYesで過小換気がある場合、ブロック200において死腔が大きすぎるか、または最大吸気圧PIPが誤っていないかが評価される。図15に示されたこの評価は開始ブロック234から始まる。まず、ブロック236において死腔が死腔の最小値を越えているかがチェックされる。そうであれば、ブロック238において死腔が低減される。その後、再びブロック240において過小換気の有無がチェックされる。もしなければ、評価はブロック242において終了する。過小換気が存在し、死腔が最小値を越えている限り、この手順が繰り返される。死腔がその最小値に達してもなお、過小換気、すなわちブロック236の出力がNoである場合、現在のPIPが最大許容PIPを越えているかどうかがブロック244においてチェックされる。現在PIPが最大PIPを越えていなければ、ブロック246において現在PIP値が1cmHOだけ増加せられる。過大換気の場合に関しての評価と同様に、PIPは過小換気が無くなるまで、または最大PIPに達するまで1cmHOずつ増加される。ここでもまた、最大PIPにより損傷を与えかねない圧力が避けられる。よって、ブロック248において過小換気の有無が調べられる。現在のPIPが最大PIPに達する前に、過小換気が無くなっていれば、評価はブロック242にて終了となる。もし、過小換気が継続するようであれば、つまりブロック246の出力がYesであれば、そして現在PIPが最大PIPに達している場合は、しばらくの間過小換気をそのままにしておき、評価をブロック242にて終了させる。
【0076】
過大換気の場合と同様に、死腔もまた、患者に対して過小換気の原因となっているチュービングを物理的に除去することにより簡単に変化できる。ここでもまた、患者を外すことは肺を虚脱させるというリスクがあるため、手順全体を繰り返す必要がでてくる。再び図16を参照して、患者は必ずしも装置から外す必要はない。膨張可能部分262を圧縮することにより死腔を減少できる。死腔を減少させるべつの方法は、ガスチューブ268を介して呼気相の終わりに空気を送る方法である。そうすれば、最後の呼気量が一定量の空気と混ざり、吸気相の始まる際には吸い込まれる呼吸ガスの量は低減される。もし、上記したような、第1バルブ264と第2バルブ266の機能(図16)を利用して死腔を増加させていた場合には、通常の吸気/呼気タイミングに戻ることにより、すなわち第1バルブ264と第2バルブ266を使用することなく、死腔を簡単に低減できる。
【0077】
図13のブロック195における血行動態のチェックにより血行動態の減圧が見られた場合、気胸、すなわち空気が肺の胸膜領域に入り込んでないかをブロック201でチェックする必要がある。気胸は多くの場合、胸壁の穿孔により引き起こされる。開放性気胸の場合、肺は虚脱し、換気が行われなくなる。人工呼吸の間には、閉鎖性気胸の確率が高い。閉鎖性気胸は肺の断裂であり、気管系と胸膜空間が直通状態となる。気胸の存在する、すなわち出力Yesの場合、ブロック202において、例えば胸管を挿入して圧を開放しなければならない。血行動態は好適には心肺系の減圧をモニタリングユニットによる血圧測定に基づいてチェックして制御する。その他の血行動態減圧を示す測定値ももちろん使用可能である。
【0078】
心肺系の減圧はあるが気胸は無いという場合、つまりブロック201の出力がNoの場合、あるいは気胸が早い段階で除去された場合、ブロック204において組織間液交換を行う。組織間液交換がうまくいけば、許容最大量まで交換を行う。その後、患者には心肺活性薬を投与して、これらの困難および患者にたいする副作用を無くす。これらの手段がすべて取られたことが、人工呼吸装置の制御パネルまたはモニタスクリーンに所定のコードを入力して医師が確認したのち、維持シーケンスはブロック196において終了する。
【0079】
所定の間隔をおいて、制御ユニットは維持手順を繰り返す。
【0080】
患者が十分回復したならば、離脱させる必要がある。患者をウィーニングさせる基本的な原理は急激に患者に自発呼吸をさせないことである。はじめはゆっくりと、そして患者が十分自発呼吸するにつれて、だんだんと速く調節換気から補助換気へと移行する。
【0081】
図17にこのことをフローチャートを用いて示す。ウィーニングプロトコル、ないしは手順はブロック270から始まる。先行のプロトコルと同様、ブロック272においてPが測定される。測定Pは第1の閾値Tと、ブロック274において比較される。第1の閾値Tはあるレベルの良好な酸素供給に対応する。この段階では、肺は拡張しており、患者は実際上人工呼吸を必要とする状態からは回復している。
【0082】
測定P値が第1の閾値Tより小さい場合、すなわち出力Noのとき、ブロック276において第2の閾値Tと比較される。第2の閾値Tは十分だと考えられるある一定量の酸素供給に対応する。測定Pが第2の閾値Tと等しい、または上回る場合、つまり第1の閾値Tと第2の閾値Tの中間にある場合、現在の設定をとりあえず維持し、所定時間の経過後(本実施例では10分)、ブロック278においてPが新たに測定され、手順はブロック272から再開する。
【0083】
測定P値がブロック274において第1の閾値Tより小さい場合、患者の自発呼吸速度(RR)が測定され、ブロック280においてRRの閾値と比較される。RR閾値は十分な自発呼吸に関わるもので、測定自発呼吸速度がこの閾値を越える場合、つまり出力Yesの場合、ウィーニングはブロック282にて終了する。
【0084】
しかし、測定自発呼吸速度が不十分である場合、あるいはまたPが第2の閾値Tより小さい場合、設定値がブロック284において評価され、その後で新しい設定値とともに手順はブロック272から再開する。測定Pが低すぎたか、または測定自発呼吸速度が低すぎたかに応じて、現在PIP,PEEP,RR,I:E比を増加または低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本願の人工呼吸装置の1実施例を表す図である。
【図2】図2は肺系の換気を至適化するための基本的コンセプトを示す図である。
【図3】図3は虚脱した肺の圧力対体積図である。
【図4】図4は本願発明による人工呼吸装置を制御するための第1の方法を示すフローチャートである。
【図5】図5は本願発明による人工呼吸装置を制御するための第2の方法を示すフローチャートである。
【図6】図6は吸気パルスの圧力図と流量図である。
【図7】図7は第2の方法の第1のサブステップを示すフローチャートである。
【図8】図8は第2の方法の第2のサブステップを示すフローチャートである。
【図9】図9は拡張圧を決定するための吸気パルスの図である。
【図10】図10は第2の方法の第3のサブステップを示すフローチャートである。
【図11】図11は閉圧を決定するための吸気パルスを示す図である。
【図12】図12は第2の方法の第4のサブステップを示すフローチャートである。
【図13】図13は第2の方法の第5のサブステップを示すフローチャートである。
【図14】図14は第2の方法の第6のサブステップを示すフローチャートである。
【図15】図15は第2の方法の第7のサブステップを示すフローチャートである。
【図16】図16は本願発明の人工呼吸装置に使用可能な呼吸ガス供給装置を示す図である。
【図17】図17は第2の方法の第8のサブステップを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ガス供給ユニット
4 患者
6 ガス供給装置
8 補正ユニット
10 制御パネル
12、24、26 データバス
14 モニタリングユニット
16 モニタリングスクリーン
18 ディスプレイ
20 ノブ
22 制御ユニット

Claims (2)

  1. 生体(4)の肺に接続可能な、呼吸ガスの可調節吸気パルス(78)を自動的に発生させ、肺に供給するための呼吸ガス供給ユニット(2)と、
    呼吸ガス供給ユニット(2)に接続されて、補正ユニット(8)に供給される制御信号に基づいて吸気パルス(78;116A−116F;146A−146F)の発生、供給を制御する補正ユニット(8)と、
    肺の機能に関する少なくとも1つのパラメータを測定するためのモニタリングユニット(14、14A−14F)と、
    モニタリングユニット(14,14A−14F)に接続されて、吸気パルスパラメータの変化を測定するための制御ユニット(22)を具備した人工呼吸装置において、
    前記モニタリングユニットと前記制御ユニットと前記補正ユニットは閉ループを形成し、
    前記モニタリングユニット(14,14A−14F)が、血中ガスパラメータを測定するために生体(4)の血管系に接続された血中ガスアナライザ(14A)を有し、
    前記制御ユニット(22)は、制御可能な吸気パルス(78;116A−116F;146A−146F)の至適最大吸気圧(PIP)と、当該最大吸気圧(PIP)と呼気終末陽圧(PEEP)の間の差である圧力振幅(ΔP)とを、前記測定された血中ガスパラメータに基づいて決定し、かつ
    圧外傷、過膨張による損傷、過拡張、および低酸素血管収縮のうち少なくとも1つを含む心肺の悪影響を最小限に抑えつつ血管系に十分な酸素供給を行えるよう設定し、かつ
    前記補正ユニット(8)に前記至適最大吸気圧および圧力振幅を有する吸気パルスを発生、供給させる前記制御信号を生成するための手段を有している、
    ことを特徴とする、人工呼吸装置。
  2. 以下のステップ、すなわち、
    a)測定された終末呼気流量と測定された最大呼気流量との測定比を終末呼気流量と最大呼気流量との基準比と比較することによって、吸気時間と呼気時間の至適比(I:E比)を決定し、
    b)同様に前記測定比と前記基準比とを比較することによって、至適呼吸速度(RR)を決定し、
    c)生体の血中ガスパラメータを測定し、当該血中ガスパラメータから肺の拡張圧(Po)を決定し、
    d)肺が虚脱する肺の閉圧(Pc)を決定し、
    e)前記血中ガスパラメータの最新の測定を行うことを含めて、所定の間隔で肺の状態をモニタし、必要であれば、前記ステップ(a)〜(d)のうち少なくとも1つに依存して肺に供給される吸気パルスの変化を決定し、
    f)吸気パルスを変化させて自発呼吸を促進するステップを具備した、
    ことを特徴とする、生体の肺に接続可能な人工呼吸装置の自動制御方法。
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