JP3816024B2 - コンクリートブロックの設置方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はコンクリートブロックの設置方法及び設置器具に関し、特にボックスカルバート等のプレキャストコンクリートブロックの据付け及び水平移動に関わるコンクリートブロックの設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は特開2000−273938号公報に開示されているコンクリートブロックの設置方法の概略図であり、図10は図9のX−Xラインの断面図であり、図11は図10の“Y”部分の拡大図である。
【0003】
これらの図を参照して、プレキャストコンクリートブロックの1つである中央が空洞のボックスカルバート61a〜ボックスカルバート61cが順次基礎コンクリート19上に連結された状態に設置されている。ワイヤ18にて係止されて吊り上げられたボックスカルバート61dは、上方からボックスカルバート61cの近くに吊り下ろされる。そして水平方向の矢印に示す方向に引寄せられて、ボックスカルバート61a〜ボックスカルバート61cのように連結状態に移動する。
【0004】
この水平移動時における基礎コンクリート19との摩擦抵抗を低減するためにボックスカルバート61の下部は特殊形状を有している。すなわち、図11に示されているように、ボックスカルバート61の下面には、下方に突き出る突起部62が形成され、突起部62の表面には鋼板63が取り付けられている。一方、基礎コンクリート19にはI型鋼よりなるガイドレール65が埋め込まれ、その上方面に複数の鋼球66が配置されている。
【0005】
このようにボックスカルバート61及び基礎コンクリート19を形成した状態で、突起部62がガイドレール65上に位置するようにボックスカルバート61を基礎コンクリート19上に設置する。この状態でボックスカルバート61を水平方向に移動させると、鋼球66のベアリング効果によって、水平方向への移動に対する抵抗が軽減され、スムーズにボックスカルバート61同士を連結することができる。
【0006】
通常ボックスカルバート61は連結状態に引寄せられた後、これらの相互のシールを確保するために更に相互に引寄せる締め固め作業がなされ、これらは一体化することになる。その後ボックスカルバート61の下部と基礎コンクリート19の上面との間に流動性の生コンクリートを流し込むことによって、ボックスカルバート61を基礎コンクリート19に固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のコンクリートブロックの設置方法であれば、上述のようにボックスカルバート61の下部に突起部62を設ける等してボックスカルバート61を特殊形状に仕上げる必要がある。そのため、通常のボックスカルバート61に比べてコスト的に不利なものとなる。
【0008】
又、鋼球66を配置するためにガイドレール65を基礎コンクリート19に埋め込む必要があるため、その作業に手間がかかり結果としてコストも増大する。
【0009】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、一般形状のコンクリートブロックにも適用でき、スムーズな水平移動を可能とするコンクリートブロックの設置方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、コンクリートブロックの設置方法であって、基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備え、配置工程は、基礎コンクリートの上面にシート状の滑り材を一面が上面となるように設置する工程と、滑り材の上面に板状の平板を設置する工程と、平板上にコンクリートブロックを載置する工程とを含むものである。
【0011】
このように構成すると、コンクリートブロックを移動する際、滑り材との接触面の摩擦係数が移動によって生じる接触面の摩擦係数の中で一番小さくなる。そして、移動工程においてコンクリートブロックは平板とともに移動する。
【0014】
請求項2記載の発明は、コンクリートブロックの設置方法であって、基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備え、配置工程は、基礎コンクリートの上面に板状の平板を一面が面するように設置する工程と、平板の上面にシート状の滑り材を設置する工程と、滑り材上にコンクリートブロックを載置する工程とを含むものである。
【0015】
このように構成すると、コンクリートブロックを移動する際、滑り材との接触面の摩擦係数が移動によって生じる接触面の摩擦係数の中で一番小さくなる。そして、移動工程において滑り材はコンクリートブロックとともに移動する。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、平板はコンクリートブロックの両端下方にレール状に配置され、コンクリートブロックは、ガイドプレートにより平板に沿って移動するものである。
【0017】
このように構成すると、コンクリートブロックの移動は平板が基準となる。
【0020】
請求項4記載の発明は、コンクリートブロックの設置方法であって、基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備え、配置工程は、基礎コンクリートの上面に板状の第1平板を設置する工程と、第1平板の上面にシート状の滑り材を設置する工程と、滑り材の上面に第2平板を設置する工程と、第2平板上にコンクリートブロックを載置する工程とを含むものである。
【0021】
このように構成すると、コンクリートブロックを移動する際、滑り材との接触面の摩擦係数が移動によって生じる接触面の摩擦係数の中で一番小さくなる。そして、滑り材は第1平板と第2平板との間に挟まれた状態になる。
請求項5記載の発明は、コンクリートブロックの設置方法であって、基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備え、滑り剤の摩擦係数は、0.1〜0.4としたものである。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、滑り材の一面の滑り摩擦係数は、0.1〜0.4としたものである。
【0023】
請求項7記載の発明は、コンクリートブロックの設置方法であって、基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな第1滑り材及び第2滑り材を、その一面同士が接する状態で配置する配置工程と、コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備えたものである。
【0024】
このように構成すると、第1滑り材と第2滑り材の接触面で滑り動作が生じる。
【0025】
請求項8記載の発明は、コンクリートブロックの設置方法であって、コンクリートブロックとコンクリートブロックを支持するジャッキの支持体の上面との間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、コンクリートブロックを支持体上でほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備えたものである。
【0026】
このように構成すると、ジャッキで支持された状態でコンクリートブロックを移動させる際、滑り材と接触面の摩擦係数が移動によって生じる接触面の摩擦係数の中で1番小さくなる。
【0027】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、配置工程は、支持体の上面にシート状の滑り材を一面が上面となるように設置する工程と、滑り材の上面に板状の平板を設置する工程と、平板上にコンクリートブロックを載置する工程とを含むものである。
【0028】
このように構成すると、移動工程においてコンクリートブロックは平板とともに移動する。
【0029】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、配置工程は、支持体の上面に板状の平板を設置する工程と、平板の上面にシート状の滑り材を一面が面するように設置する工程と、滑り材上にコンクリートブロックを載置する工程とを含むものである。
【0030】
このように構成すると、移動工程において滑り材はコンクリートブロックとともに移動する。
【0031】
請求項11記載の発明は、コンクリートブロックの設置方法であって、コンクリートブロックとコンクリートブロックを支持するジャッキの支持体の上面との間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より少ない第1滑り材及び第2滑り材を、一面同士が接する状態で配置する配置工程と、コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備えたものである。
【0032】
このように構成すると、ジャッキで支持した状態で第1滑り材と第2滑り材の接触面で滑り動作が生じる。
【0033】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明の構成において、配置工程は、第1滑り材又は第2滑り材の上面に更に平板を配置する工程を含むものである。
【0034】
このように構成すると、第1滑り材と第2滑り材の接触面で安定した滑り動作が生じる。
【0035】
請求項13記載の発明は、請求項8から請求項12のいずれかに記載の発明の構成において、支持体はジャッキの爪部を含み、滑り材の一面の滑り摩擦係数を、0.1〜0.4としたものである。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、滑り材との接触面の摩擦係数が一番小さくなるため、水平方向へのコンクリートブロックの移動に要する力が低減する。又、滑り材を配置するだけでよいため、効率的なコンクリートブロックの設置及び調整が可能となる。更に、コンクリートブロックは平板を介して滑り材上に載置されるため、コンクリートブロックの底面状態に関わらず滑り材の滑り機能が安定して発揮される。又、滑り材に対する接触面積が確定するため、コンクリートブロックの移動に要する力を予測することが容易となる。
【0038】
請求項2記載の発明は、滑り材との接触面の摩擦係数が一番小さくなるため、水平方向へのコンクリートブロックの移動に要する力が低減する。又、滑り材を配置するだけでよいため、効率的なコンクリートブロックの設置及び調整が可能となる。更に、滑り材はコンクリートブロックとともに移動するため、滑り材の使用が移動範囲に対して少なくてすみ効率的な設置方法となる。
【0039】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、コンクリートブロックの移動は平板が基準となるため、平板を所望位置に設置することにより正確なコンクリートブロックの移動が可能となる。
【0041】
請求項4記載の発明は、滑り材との接触面の摩擦係数が一番小さくなるため、水平方向へのコンクリートブロックの移動に要する力が低減する。又、滑り材を配置するだけでよいため、効率的なコンクリートブロックの設置及び調整が可能となる。更に、滑り材は第1平板と第2平板との間に挟まれた状態となるため、滑り材に加わる力が安定するのでスムーズなコンクリートブロックの移動が可能となる。
請求項5記載の発明は、滑り材との接触面の摩擦係数が一番小さくなるため、水平方向へのコンクリートブロックの移動に要する力が低減する。又、滑り材を配置するだけでよいため、効率的なコンクリートブロックの設置及び調整が可能となる。更に、滑り材の一面の滑り摩擦係数は0.1〜0.4の範囲であるため、コンクリートブロックの水平移動に要する力が低減するとともに、その力を滑り材に対する接触面積に応じて算出することが可能となる。
【0042】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、滑り材の一面の滑り摩擦係数は0.1〜0.4の範囲であるため、コンクリートブロックの水平移動に要する力が低減するとともに、その力を滑り材に対する接触面積に応じて算出することが可能となる。
【0043】
請求項7記載の発明は、第1滑り材と第2滑り材との接触面で滑り動作が生じるため、コンクリートブロックの水平移動に要する力を極めて低減できるとともに、安定した移動が可能となる。
【0044】
請求項8記載の発明は、滑り材との接触面の摩擦係数が1番小さくなるため、水平方向へのコンクリートブロックの移動に要する力が低減する。又、ジャッキの支持体の上に滑り材を配置するだけでジャッキの支持状態での調整ができるため、効率的なコンクリートブロックの設置及び調整が可能となる。
【0045】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、コンクリートブロックは平板を介して滑り材上に配置されるため、コンクリートブロックの底面状態に関わらず滑り材の滑り機能が安定して発揮される。又、滑り材に対する接触面積が確定するため、コンクリートブロックの移動に要する力を予測することが容易となる。
【0046】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、滑り材はコンクリートブロックとともに移動するため、滑り材の使用が移動範囲に対して少なくて済み効率的な設置方法となる。
【0047】
請求項11記載の発明は、第1滑り材と第2滑り材との接触面で滑り動作が生じるため、コンクリートブロックの水平移動に要する力を極めて低減できるとともに、安定した移動が可能となる。又、ジャッキの支持状態での調整ができるため、効率的なコンクリートブロックの設置が可能となる。
【0048】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明の効果に加えて、より安定したコンクリートブロックの滑り動作が確保される。
【0049】
請求項13記載の発明は、請求項8から請求項12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、滑り材の一面の滑り摩擦係数は0.1〜0.4の範囲であるため、コンクリートブロックの水平移動に要する力が低減されるとともに、その力を滑り材に対する接触面積に応じて算出することが可能となる。又、ジャッキの爪部に支持された状態でコンクリートブロックの所望の水平移動ができるため、安定した作業が可能となる。
【0050】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法を示す概略図であり、図2は図1のII−IIラインの断面図であり、図3は図2の“X”部分の拡大図であり、更に、図4は図3のIV−IVラインの断面図である。
【0051】
これらの図を参照して、基礎コンクリート19の上に長尺シート状の滑り材22が設置されている。滑り材22の上面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数(動摩擦係数)は、鋼材とコンクリートとの間の摩擦係数より小さな値となっており、具体的にはその値は0.1〜0.4となっている。滑り材22は具体的にはステンレスグラフファイト(ステンレス板の表面に形成された複数の凹所に黒鉛を主体とした固体潤滑材を埋め込んだもの)や四弗化エチレン、或いは四弗化エチレンにグラスファイバーを加えたもの等を用いることができる。尚、四弗化エチレンよりなる滑り材22であれば、その下面も上面と同様の滑り摩擦係数を有しているが、この設置方法においては少なくとも滑り材22の上面のみが上記のような値の摩擦係数を有していれば良い。
【0052】
滑り材22の上面には板状の鉄板よりなる平板21が設置されている。そして平板21の上には上方から吊り下ろされたボックスカルバート16が載置されることになる。
【0053】
この状態でボックスカルバート16に対して水平方向に力が加わると、平板21はボックスカルバート16とともに移動し、滑り材22の上を滑ることになる。すなわち、この状態においてはこの移動に伴って生じる摩擦力は、平板21と滑り材22との間で最小となるように構成されている。具体的には、ボックスカルバート16の下面と平板21の上面との間で生じる摩擦力や、滑り材22の下面と基礎コンクリート19の上面との間で生じる摩擦力に比べて、平板21の下面と滑り材22の上面との間に生じる摩擦力が小さくなるように設定されている。
【0054】
この実施の形態においては、ボックスカルバート16の移動範囲の下方において滑り材22が配置されているため、平板21はボックスカルバート16の下面に対して所定間隔で配置すれば良いことになる。
【0055】
次に、この実施の形態におけるコンクリートブロックの設置方法の手順について説明する。
【0056】
まず、吊り下ろされ水平方向に移動させるボックスカルバート16の移動領域における基礎コンクリート19の上に、滑り材22を配置する。そして吊り下ろされるボックスカルバート16の下方であって滑り材22の上面に、所定間隔で平板21を配置する。
【0057】
次に配置された平板21の上にワイヤ18を介してボックスカルバート16を吊り下ろす。そして図示しないウィンチやワイヤ等を用いてボックスカルバート16を水平方向に移動させる。このとき図4に示すように、ボックスカルバート16は平板21とともに滑り材22の上面をスムーズに滑り、その移動に対して必要な力が軽減する。これによって、スムーズなボックスカルバート16の移動作業が可能となる。このとき滑り材22は、基礎コンクリート19に対して移動することはなく、配置された状態の位置を保持する。
【0058】
このようにして、ボックスカルバート16a〜ボックスカルバート16dは順次引寄せられて連結状態となり、更にこれらの連結部のシールを確保するために締め固めが行われる。この締め固め作業においても滑り材22の作用によってボックスカルバート16はスムーズに移動する。
【0059】
ボックスカルバート16a〜ボックスカルバート16dの締め固めが完了すると、その状態でボックスカルバート16a〜ボックスカルバート16dの下部と基礎コンクリート19の上面との間に流動性を有する生コンクリート又はモルタルが流し込まれる。これによってボックスカルバート16a〜ボックスカルバート16dは、平板21及び滑り材22とともに基礎コンクリート19上に固定されてその据付作業が終了する。
【0060】
図5はこの発明の第2の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法を示す概略図であって、先の実施の形態による図4に対応した図である。
【0061】
図を参照して、この実施の形態においては、基礎コンクリート19の上にはレール状に配置された板状の平板25が設置されている。そして平板25の上面には上述した滑り材22が、その下面が上記の所定の摩擦係数を有する面となるように所定間隔で配置されている。そして、滑り材22上にボックスカルバート16が載置される。この状態でボックスカルバート16に対して水平方向に力を加えると、滑り材22と平板25との接触面に生じる摩擦力が他の部位に比べて一番小さくなるため、滑り材22はボックスカルバート16とともに平板25上をスムーズに移動することになる。
【0062】
この実施の形態においては滑り材22はボックスカルバート16とともに移動するため、先の実施の形態のようにボックスカルバート16の移動範囲において滑り材22を全面に配置する必要がない。そのため必要な滑り材22を低減することが可能となる。又、平板25は基礎コンクリート19の形成時に併せて埋め込むように設置することも可能であるため、より安定した状態で平板25の上を滑り材22を介してボックスカルバート16を移動させることが可能となる。
【0063】
又、この場合、平板25の側面に沿って移動するようなガイドプレート26をボックスカルバート16の側面等に取付けることによって、ボックスカルバート16を平板25に沿ったルートで移動させることが容易となる。そしてこのガイドプレート26をボックスカルバート16の両側側面に取り付けておき、その内方に一対の平板25を配置するようにすれば、移動軌道が振れることなくより安定した水平移動が可能となる。
【0064】
図6はこの発明の第3の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【0065】
図を参照して、この実施の形態においては、プレキャストコンクリートブロック31を直接滑り材22上に載置せずに、プレキャストコンクリートブロック31の下面に取り付けられた高さ調整金具33を介して滑り材22上に設置している。滑り材22はその上面が上記の所定の摩擦係数を有する面となるように設置されている。尚、高さ調整金具33はその中央のナットを回転させることによってその両側に螺合するボルトの突出し長さを変化させる機能を有するものである。又、高さ調整金具33は上下を逆転させて使用しても良く、或いはナットに螺合する上方のボルトを下方のそれと同一の形状としたものを用いても良い。
【0066】
そこで、この実施の形態においては、プレキャストコンクリートブロック31を基礎コンクリート19から所定の高さに調整した後、プレキャストコンクリートブロック31の下面と滑り材22の上面との間隔に合うように高さ調整金具33を調整して設置する。このようにして高さ調整金具33の下方のボルトの平頭34が、土台37上の滑り材22上に当接される。
【0067】
高さ調整金具33によるプレキャストコンクリートブロック31の基礎コンクリート19に対する高さ調整が終了すると、プレキャストコンクリートブロック31を水平方向に力を加えて所定量移動させる。この場合、プレキャストコンクリートブロック31の下面に取り付けられた高さ調整金具33の平頭34の下面が滑り材22の上面に対して滑ることによって、容易にプレキャストコンクリートブロック31は水平方向に移動する。そして、滑り材22の下面と土台37の上面との間で生じる摩擦力は、平頭34の下面と滑り材22の上面との間で生じる摩擦力に比べて大きいため、滑り材22の土台37に対する位置はそのまま保持される。
【0068】
このようにして、プレキャストコンクリートブロック31の高さ方向及び水平方向の調整及び移動が完了すると、プレキャストコンクリートブロック31の下部と基礎コンクリート19の上面との間に生コンクリート又はモルタルが流し込まれ、プレキャストコンクリートブロック31はその状態で基礎コンクリート19に固定され、据付作業が完了する。尚、この実施の形態においては土台37は必ずしも形成する必要がなく、滑り材22を直接基礎コンクリート19上に配置するように構成しても良い。
【0069】
図7はこの発明の第4の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【0070】
図を参照して、この実施の形態においては先の第3の実施の形態で示した高さ調整金具33の平頭34を直接滑り材22の上に載置しない点が異なっている。すなわち、この実施の形態においては、高さ調整金具33の平頭34は鉄板よりなる第2平板41に溶接固定されている。
【0071】
一方、滑り材22は基礎コンクリート19に形成された土台37上に直接設置されずに、土台37上に載置された鉄板よりなる第1平板39の上面に設置されている。すなわち、滑り材22は第1平板39の上面と第2平板41の下面との間で挟まれた状態にセットされることになる。ここで、滑り材22の上記の所定の摩擦係数を有する面は、上面又は下面のいずれであっても良い。その面は必ず第1平板39又は第2平板41に面した状態となるからである。
【0072】
次に、先の実施の形態と同様にプレキャストコンクリートブロック31の基礎コンクリート19に対する高さ方向の調整が終了すると、プレキャストコンクリートブロック31に水平方向の力を加えて所定量水平方向に移動させる。このときこの移動に伴って高さ調整金具33の下部に固定されている第2平板41はともに水平移動する。この場合第2平板41の下面全体及び第1平板39の上面全体で滑り材22を押圧しているため、滑り材22の下面に対する第1平板39又は滑り材22の上面に対する第2平板41の滑りはスムーズに確保される。
【0073】
尚、滑り材22の下面と第1平板39の上面との間に生じる摩擦力を、滑り材22の上面と第2平板41の下面との間で生じる摩擦力と同等に設定しておけば、第1平板39と第2平板41とは滑り材22を介して相対的に水平方向に移動することになり、プレキャストコンクリートブロック31のよりスムーズな水平移動が可能となる。
【0074】
又、上記の実施の形態において、滑り材22の所定の摩擦係数を有する面を下面側とし、第2平板41を取り除いて高さ調整金具33の平頭34を滑り材22の上面に直接当接するように構成しても良い。この場合、滑り材22は高さ調整金具33と共に移動して、第1平板39との間でスムーズに滑ることになる。
【0075】
図8はこの発明の第5の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【0076】
図を参照して、先の第3の実施の形態によるものと異なる点は、高さ調整金具33の平頭34の下面と基礎コンクリート19上に形成された土台37の上面との間に配置される滑り材が、1枚ではなく第1滑り材43及び第2滑り材44よりなる2枚の滑り材で構成されている点である。第1滑り材43及び第2滑り材44は、いずれも上記の所定の摩擦係数を有する面を保有し、これらの面が互いに接するように配置されている。
【0077】
すなわち、この実施の形態においては、第1滑り材43の下面と第2滑り材44の上面との間で生じる摩擦力は、第1滑り材43の上面と高さ調整金具33の平頭34の下面との間で生じる摩擦力及び第2滑り材44の下面と土台37の上面との間で生じる摩擦力のいずれよりも極めて小さくなるように設定されている。従って、この構成によれば、プレキャストコンクリートブロック31の重量が相当大きなものであっても、その水平移動は小さな力によって可能となり、第1滑り材43の下面と第2滑り材44の上面との間の滑りによってスムーズに確保されることになる。
【0078】
尚、上記の実施の形態において、重ね合わせた状態の第1滑り材43及び第2滑り材44の上面及び下面を2枚の鋼板等の平板で挟み、その上下にコンクリートブロック31及び基礎コンクリート19が配置されるように構成しても良い。これによって、第1滑り材43及び第2滑り材44同士の滑り効果がより安定した状態で発揮される。
【0079】
図12はこの発明の第6の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法を示す概略図である。
【0080】
図を参照して、この実施の形態においては、ボックスカルバート16は基礎コンクリート19の上に載置された油圧ジャッキ50によって支持された状態で水平方向への調整がされるものである。ここで、油圧ジャッキ50は基礎コンクリート19上に載置されるベース体54と、ベース体54上に取付けられた油圧ピストン51と、油圧ピストン51に対してピストンロッドを介して接続され、上下方向に移動自在な支持体55と、ベース体54に対して回動自在に取付けられ、これを上下に移動させることによって油圧ピストン51を介して支持体55を上下させるハンドレバー52とから構成されている。支持体55は横方向に突出する爪部56及び支持体55の上面となる頭部57のいずれかによって重量物を支持して、これを上下方向に移動できるように構成されている。
【0081】
この実施の形態においては、支持体55の爪部56の上面に上述した滑り材22が、その下面が上記の所定の摩擦係数を有する面となるように配置されている。そして滑り材22上にボックスカルバート16のコーナー部下面が配置される。このようにして油圧ジャッキ50によって支持されたボックスカルバート16に対して水平方向に力を加えると、滑り材22と油圧ジャッキ50の爪部56との接触面に生じる摩擦力が他の部位に比べて1番小さくなるため、滑り材22はボックスカルバート16とともに爪部56上をスムーズに移動することになる。
【0082】
このようにして、ボックスカルバート16の高さ調整を油圧ジャッキ50でしながら、水平方向の微調整を滑り材22を介することによって容易に行うことが可能となる。
【0083】
図13はこの発明の第7の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法を示す概略図であって、図12で示した実施の形態によるものに対応した図である。
【0084】
図を参照して、先の第6の実施の形態によるものと異なる点は、油圧ジャッキ50の爪部56とボックスカルバート16のコーナー部下面との間に配置される滑り材が、1枚ではなく第1滑り材43及び第2滑り材44よりなる2枚の滑り材で構成されている点である。第1滑り材43及び第2滑り材44は、いずれも上記の所定の摩擦係数を有する面を保有し、これらの面が互いに接するように配置されている。
【0085】
すなわち、この実施の形態においては、第1滑り材43の下面と第2滑り材44の上面との間で生じる摩擦力は、第1滑り材43の上面とボックスカルバート16の下面との間で生じる摩擦力及び第2滑り材44の下面と油圧ジャッキ50の爪部56の上面との間で生じる摩擦力のいずれよりも極めて小さくなるように設定されている。従って、この構成によれば、ボックスカルバート16の重量が相当大きなものであっても、油圧ジャッキ50によって支持した状態でその水平移動は小さな力によって可能となる。
【0086】
図14はこの発明の第8の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法を示す概略図であって、先の第6の実施の形態を示す図12に対応した図である。
【0087】
図を参照して、先の第6の実施の形態によるものと異なる点は、滑り材22の上面とボックスカルバート16のコーナー下面との間に平板21が挿入されている点である。滑り材22の上面は上記の所定の摩擦係数を有している。これによって、滑り材22の上面と平板21の下面との間で生じる摩擦力は、平板21の上面とボックスカルバート16の下面との間で生じる摩擦力及び滑り材22の下面と油圧ジャッキ50の爪部56の上面との間で生じる摩擦力のいずれよりも小さくなるように設定されている。これによってボックスカルバート16は平板21と一体となって、油圧ジャッキ50によって支持された状態で滑り材22の上をスムーズに水平方向に移動することが可能となる。
【0088】
図15はこの発明の第9の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法を示す概略図であって、先の第7の実施の形態を示す図13に対応した図である。
【0089】
図を参照して、先の第7の実施の形態によるものと異なる点は、第1滑り材43の上面とボックスカルバート16の下面との間に平板21が設置されている点である。これによって第1滑り材43及び第2滑り材44は平板21及び爪部56によってその上下が挟まれることになり、第1滑り材43と第2滑り材44との間の滑らかな滑りをよりスムーズに発揮させることが可能となる。
【0090】
図16はこの発明の第10の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法を示す概略図であって、先の第6の実施の形態を示す図12に対応した図である。
【0091】
図を参照して、先の第6の実施の形態によるものと異なる点は、油圧ジャッキ50の爪部56の上面と滑り材22の下面との間に平板59が配置されている点である。一般的に油圧ジャッキ50の爪部56はその上面の面積は小さいため、滑り材22の下面との接触面積を充分広く取れない場合があり得る。そこで爪部56の上面により大きな平板59を配置してその上に滑り材22を配置するようにすれば、滑り材22の下面による滑り効果が安定して発揮されることになる。
【0092】
尚、この実施の形態による平板59の爪部56上への配置は、上記の第6の実施の形態によるもののみならず、第7〜第9の実施の形態による構成に対しても同様に適応でき、安定した効果を発揮し得ることになる。
【0093】
又、上記の第6の実施の形態から第10の実施の形態においてはボックスカルバート16は油圧ジャッキ50の爪部56を介して支持されているが、爪部56の代わりに油圧ジャッキ50の頭部57上にボックスカルバート16を載置する場合にも同様に適応できることは言うまでもない。
【0094】
更に、上記の各実施の形態では、滑り材に接する平板は鉄板を用いているが、これに代えてステンレス板や硬質合成樹脂板等のある程度滑らかな面を有する板を用いても同様の効果を奏する。
【0095】
更に、油圧ジャッキの支持体の代わりに角材等の支持材の上面を用いてボックスカルバート等を支持して、これを水平移動させても良い。すなわち、この出願において油圧ジャッキの支持体とは、これらの支持材を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態よるコンクリートブロックの設置方法の概略を示した図である。
【図2】図1で示したII−IIラインの断面図である。
【図3】図2で示した“X”部分の拡大図である。
【図4】図3で示したIV−IVラインの断面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【図8】この発明の第5の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【図9】従来のコンクリートブロックの設置方法の概略を示した図である。
【図10】図9で示したX−Xラインの断面図である。
【図11】図10で示した“Y”部分の拡大図である。
【図12】この発明の第6の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【図13】この発明の第7の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【図14】この発明の第8の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【図15】この発明の第9の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【図16】この発明の第10の実施の形態によるコンクリートブロックの設置方法の概略構成を示した図である。
【符号の説明】
16…ボックスカルバート
19…基礎コンクリート
21,25…平板
22…滑り材
26…ガイドプレート
31…プレキャストコンクリートブロック
33…高さ調整金具
37…土台
39…第1平板
41…第2平板
43…第1滑り材
44…第2滑り材
50…油圧ジャッキ
55…支持体
56…爪部
57…頭部
59…平板
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (13)
- コンクリートブロックの設置方法であって、
基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、
前記コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備え、
前記配置工程は、前記基礎コンクリートの上面にシート状の前記滑り材を前記一面が上面となるように設置する工程と、
前記滑り材の上面に板状の平板を設置する工程と、
前記平板上に前記コンクリートブロックを載置する工程とを含む、コンクリートブロックの設置方法。 - コンクリートブロックの設置方法であって、
基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、
前記コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備え、
前記配置工程は、前記基礎コンクリートの上面に板状の平板を設置する工程と、
前記平板の上面にシート状の前記滑り材を前記一面が面するように設置する工程と、
前記滑り材上に前記コンクリートブロックを載置する工程とを含む、コンクリートブロックの設置方法。 - 前記平板は、前記コンクリートブロックの両端下方にレール状に配置され、
前記コンクリートブロックは、ガイドプレートにより前記平板に沿って移動する、請求項2記載のコンクリートブロックの設置方法。 - コンクリートブロックの設置方法であって、
基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、
前記コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備え、
前記配置工程は、前記基礎コンクリートの上面に板状の第1平板を設置する工程と、
前記第1平板の上面にシート状の前記滑り材を設置する工程と、
前記滑り材の上面に第2平板を設置する工程と、
前記第2平板上に前記コンクリートブロックを載置する工程とを含む、コンクリートブロックの設置方法。 - コンクリートブロックの設置方法であって、
基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、
前記コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備え、
前記滑り材の前記一面の滑り摩擦係数は、0.1〜0.4である、コンクリートブロックの設置方法。 - 前記滑り材の前記一面の滑り摩擦係数は、0.1〜0.4である、請求項1から請求項4のいずれかに記載のコンクリートブロックの設置方法。
- コンクリートブロックの設置方法であって、
基礎コンクリートとコンクリートブロックとの間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートブロックとの滑り摩擦係数より少ない第1滑り材及び第2滑り材を、前記一面同士が接する状態で配置する配置工程と、
前記コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備えた、コンクリートブロックの設置方法。 - コンクリートブロックの設置方法であって、
コンクリートブロックと前記コンクリートブロックを支持するジャッキの支持体の上面との間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートとの滑り摩擦係数より小さな滑り材を配置する配置工程と、
前記コンクリートブロックを前記支持体上でほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備えた、コンクリートブロックの設置方法。 - 前記配置工程は、
前記支持体の上面にシート状の前記滑り材を前記一面が上面となるように設置する工程と、
前記滑り材の上面に板状の平板を設置する工程と、
前記平板上に前記コンクリートブロックを載置する工程とを含む、請求項8記載のコンクリートブロックの設置方法。 - 前記配置工程は、
前記支持体の上面に板状の平板を設置する工程と、
前記平板の上面にシート状の前記滑り材を前記一面が面するように設置する工程と、
前記滑り材上に前記コンクリートブロックを載置する工程とを含む、請求項8記載のコンクリートブロックの設置方法。 - コンクリートブロックの設置方法であって、コンクリートブロックと前記コンクリートブロックを支持するジャッキの支持体の上面との間に、少なくともその一面におけるメッキ鋼板に対する滑り摩擦係数が、鋼材とコンクリートの滑り摩擦係数より少ない第1滑り材及び第2滑り材を、前記一面同士が接する状態で配置する配置工程と、
前記コンクリートブロックをほぼ水平方向に移動させる移動工程とを備えた、コンクリートブロックの設置方法。 - 前記配置工程は、前記第1滑り材又は前記第2滑り材の上面に更に平板を配置する工程を含む、請求項11記載のコンクリートブロックの設置方法。
- 前記支持体は前記ジャッキの爪部を含み、前記滑り材の前記一面の滑り摩擦係数は、0.1〜0.4である、請求項8から請求項12のいずれかに記載のコンクリートブロックの設置方法。
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