JP3810300B2 - Electrostatic chuck - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PVD、CVD、プラズマCVD等の成膜装置や、プラズマエッチング、光励起エッチング等のエッチング装置に使用され、半導体ウェハ等のウェハを吸着保持する静電チャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、PVD、CVD、プラズマCVD等の成膜装置や、プラズマエッチング、光エッチング等のエッチング装置などの主に半導体製造装置においては、半導体ウェハ(以下、単にウェハという)を精度良く保持する手段として静電気力により吸着保持する静電チャックが用いられている。
【0003】
半導体製造装置の多くは真空中での処理が多く、成膜装置では、成膜時の反応ガスによりウェハが加熱され、ウェハ表面の温度分布が不均一になり、その結果、ウェハの不良が発生するという問題があった。また、エッチング装置においても、プラズマエッチングガスや光励起エッチング時の紫外線や可視光によりウェハが加熱され、ウェハ表面の温度分布が不均一になり、その結果、エッチングレートが温度分布によりばらつき、ウェハの全面を均一にエッチングできないといった問題があった。その為、如何にウェハ表面の温度分布を均一にするかが課題となっていた。
【0004】
そこで、特開平7−153825号公報には、図5に示すように、板状セラミック体22中に静電吸着用電極23を埋設してなり、上記板状セラミック体22の上面には多数の突起24と、これらの突起24と同じ高さを有し、かつ突起24を包囲するように設けられた幅sが1mm〜5mmの環状の外周凸部25を備えた静電チャック21が開示されており、上記突起24及び外周凸部25の頂面にウェハWを載せた状態で静電吸着用電極23との間に電圧を印加することにより静電気力を発現させ、ウェハWを突起24及び外周凸部25の頂面に吸着固定させるとともに、ウェハWと板状セラミック体22の上面との間に形成される空間にヘリウム等の熱伝導性ガスを供給することでウェハWと静電チャック21との間の熱伝導特性を高め、ウェハWの温度分布を均一にする技術が提案されている。
【0005】
また、特開平7−86385号公報には、図6に示すように、静電吸着用電極として機能する板状金属体32の上面に、その外周部34を残して凹部33を形成するとともに、上記板状金属体32の凹部33を含む上面及び側面に誘電体層35を被着し、外周部34頂面上の誘電体層表面35aから凹部33底面上の誘電体層表面35bまでの深さrを数10μm〜0.1乃至0.2mmとした静電チャック31が開示されており、上記外周部34頂面上の誘電体層表面35aにウェハWの周縁部を載せた状態で板状金属体32との間に電圧を印加することにより静電気力を発現させ、ウェハWの周縁部のみを外周部34頂面上の誘電体層表面35aに吸着固定させるとともに、ウェハWと凹部33とで形成される空間に熱伝導性ガスを供給することでウェハWと静電チャック31との間の熱伝導特性を高め、ウェハWの温度分布を均一にする技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−153825号公報のように多数の突起24と外周凸部25の頂面でウェハWを吸着保持するようにした静電チャック21では、反りや変形したウェハWを固定する際、部分的にしか吸着させることができず、吸着不足からウェハWの位置ズレや酷い場合にはウェハWが落下する恐れがあった。
【0007】
また、同公報には外周凸部25の内側領域が吸着領域であると記載され、外周凸部25の下方にまで静電吸着用電極23が埋設されていないことから、外周凸部25とウェハWとの間には静電気力が発生しておらず、その結果、反りや変形したウェハWを固定すると、外周凸部25の頂面との間に多数の隙間ができ、これらの隙間より熱伝導性ガスが漏れ出して半導体製造装置内の真空度を低下させ、成膜精度やエッチング精度に悪影響を与える恐れがあった。
【0008】
一方、特開平7−86385号公報のように中央部に大きな凹部33を設け、その外周部34の凸部のみでウェハWを吸着保持するようにした静電チャック31では、吸着力が小さいため、ウェハWと凹部33とで形成される空間に供給される熱伝導性ガスの供給圧によってウェハWの周縁と外周部34の頂面との間に部分的に隙間ができ、この隙間より熱伝導性ガスが漏れて加工中の真空度を低下させ、その結果、各種加工精度に悪影響を与えるといった課題があった。
【0009】
【発明の目的】
本発明の目的は、反りや変形したウェハでも強固に吸着し、ウェハ表面の温度分布を均一にすることができるとともに、冷却ガスのガス漏れが少なく、さらにはウェハの離脱応答性に優れた静電チャックを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題に鑑み、本発明の静電チャックは、板状セラミック体の一方の主面に、ウェハの第二の保持面となる頂面を有する外周部を残して、深さが3μm〜10μmで、周縁部を除く中央領域の底面が上記ウェハの吸着領域である第一の保持面となる凹部を形成し、該凹部底面の上記周縁部にガス溝を備えてなり、上記第一の保持面の下方であって、上記第二の保持面より内側の板状セラミック体中又は板状セラミック体の他方の主面に静電吸着用電極を備えた静電チャックであって、上記第二の保持面におけるうねりを1μm〜3μmとするとともに、上記凹部底面の周縁部にガス溝を設け、上記凹部底面下方の板状セラミック体中又は板状セラミック体の他方の主面に静電吸着用電極を配置したことを特徴とする。
【0011】
また、好ましくは、静電吸着用電極の占有領域における最外周部から上記外周部の内壁面までの距離を5〜10mmとすることが良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1は本発明の静電チャックの一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は断面図である。また図2は図1(b)のA部を拡大した断面図である。
【0014】
この静電チャック1は、ウェハと略同じ大きさを有する円板状をした板状セラミック体2の一方の主面に、その外周部4を残して平面形状が円形をした凹部3を有し、上記外周部4の頂面を第二の保持面4aとするとともに、上記凹部底面の周縁部にガス溝5を備え、ガス溝5で囲まれた凹部底面を第一の保持面3aとしたもので、凹部底面下方の板状セラミック体2の他方の主面6には一対の半円状をした静電吸着用電極7を配置してある。
【0015】
板状セラミック体2を形成する材質としては、アルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、イットリウム−アルミニウム−ガーネット質焼結体(以下、YAG質焼結体という)、単結晶アルミナ(サファイア)を用いることができ、これらの中でも窒化アルミニウム質焼結体は熱伝達率が50W/m・k以上、高いものでは熱伝達率100W/m・k以上を有し、熱伝導性に優れることから、ウエハの均熱性を高める点で好ましい。また、単結晶アルミナ(サファイア)を用いれば、セラミック焼結体と違いボイドや脱粒がないため、パーティクルの発生を極力嫌う場合に好適である。
【0016】
第一の保持面3aは板状セラミック体2の他方の主面6と平行な平坦面としてあり、静電気力に影響を与える第一の保持面3aから静電吸着用電極7までの距離が一定となるようにしてある。
【0017】
凹部3の深さh(第二の保持面4aから第一の保持面3aまでの距離)は3μm〜10μmとし、板状セラミック体2の一方の主面外周に微小凸部を形成するとともに、第二の保持面4aである外周部4の頂面におけるうねりを1μm〜3μmとしてある。
【0018】
さらに、板状セラミック体2にはガス溝5に開口する複数個のガス導入孔8を穿孔してあり、これらのガス導入孔8よりガス溝5を介してヘリウムガス等の熱伝達性ガスをウェハと凹部3とで形成される空間に供給するようになっている。
【0019】
また、この静電チャック1には、板状セラミック体2の他方の主面側にガラスや樹脂系接着剤からなる絶縁性の接合層14を介してアルミニウムやステンレス等の金属からなるベース部材9を接合してあり、このベース部材9には、板状セラミック体2のガス導入孔8とそれぞれ連通するガス供給孔10を備えるとともに、一対の静電吸着用電極7と電気的に接続された給電端子12を取り出すための電極取出孔11を備えている。なお、13は電極取出孔11内に設けられた絶縁管で、細長い給電端子12が金属製のベース部材9と接触し、短絡を起こすのを防止してある。
【0020】
この静電チャック1によりウェハWを固定するには、図3(a)に示すように、ウェハWの周縁部が板状セラミック体2の外周部4の頂面である第二の保持面4aと当接するように載せた状態で、給電端子12間に通電すると、静電吸着用電極7とウェハWとの間に静電気力が発現し、図3(b)に示すように、ウェハWの周縁を板状セラミック体2の外周部4の頂面である第二の保持面4aと当接させた状態で、ウェハWの中央を板状セラミック体2の凹部底面である第一の保持面3aと接触するように吸着させることができ、反りや変形したウェハWでも同様に吸着させることができる。
【0021】
そして、ガス導入孔8よりガス溝5を介してヘリウムガス等の熱伝達性ガスをウェハWと凹部3とで形成される空間に供給することにより、ウェハWの周縁と第二の保持面4aとの間からの熱伝導性ガスの漏れを抑え、かつウェハW表面の温度分布を均一にすることができ、この状態で成膜加工を施せば、ウェハW上に均一な膜厚を有し、かつ均質な薄膜を形成することができ、また、エッチング加工を施せば、ウェハW上の薄膜を精度良く加工することができるというように各種加工精度を高めることができる。
【0022】
即ち、本発明によれば、板状セラミック体2の一方の主面における外周部4を残してその大部分を凹部3とし、この凹部底面を吸着領域としたことから、反りや変形したウェハWでも強固に吸着固定することができる。そして、吸着時にはウェハWの中央を第一の保持面3aと接触させ、ウェハWの周縁を第二の保持面4aと接触させるとともに、ウェハWと凹部3とで形成される空間には熱伝導性ガスを供給することができるため、ウェハWの中央及び周縁の熱伝達特性を近似させることができ、ウェハW表面の温度分布を均一にすることができる。しかも、ウェハWの中央は第二の保持面4aより低い位置にある第一の保持面3aに吸着されるため、ウェハWを第二の保持面4aの内周エッジ部に密着させることができるとともに、第二の保持面4aとも接触させることができるため、ウェハWと凹部3とで形成される空間に供給した熱伝導性ガスがウェハWの周縁と第二の保持面4aとの間から漏れることを効果的に防止することができるため、加工中の真空度を低下させるようなことがない。
【0023】
さらに、本発明によれば、凹部底面下方の板状セラミック体2の他方の主面6にのみ静電吸着用電極7を配置し、凹部底面を吸着領域としたことから、第二の保持面4aとウェハWとの間には静電気力が働かず、静電吸着用電極7への通電を止めた時の残留吸着力が少なく、また、強制的に下凸に湾曲させられていたウェハWの弾性力によってウェハWを直ちに離脱させることができる。
【0024】
なお、本発明の静電チャック1を用いてウェハWを吸着させると、図3(b)に示すように、ウェハWはその中央が下凸となるように湾曲した状態で固定されることになるが、本件発明者の研究によれば、吸着時のウェハWの平面度を高めるよりも、ウェハW表面の温度分布を一様にする方が重要であることを突き止め、本発明に至った。
【0025】
ところで、このような作用効果を奏するためには、前述したように、凹部3の深さhを3μm〜10μmとするとともに、第二の保持面4aである外周部4の頂面におけるうねりを1μm〜3μmとすることが重要である。
【0026】
即ち、凹部3の深さhが10μmを超えると、吸着時におけるウェハWの平面度が悪くなりすぎるため、成膜時には膜厚みが不均一となり、エッチング時には形状悪化を引き起こすなど各種加工精度に悪影響を与えるとともに、ウェハWを吸着保持するのに十分な静電吸着力が得られなくなるからであり、逆に凹部3の深さhが3μm未満となると、第二の保持面4aにおけるうねりが3μmである場合、第二の保持面4aの最も窪んだ箇所の高さが第一の保持面3aと同等程度となり、吸着時にウェハWの周縁と第二の保持面4aとの間に大きな隙間ができ、熱伝導性ガスの漏れ量が多くなり過ぎて成膜時やエッチング時における真空度を低下させてしまうため、成膜精度やエッチング精度に悪影響を与えてしまうからである。
【0027】
また、外周部4の頂面におけるうねりが1μm未満になると、吸着時にウェハWが貼り付き、ウェハWの離脱時には直ちに切り離すことができなくなるからであり、逆に、外周部4の頂面におけるうねりが3μmを超えると、ウェハWの周縁を外周部4のうねりに沿って変形させることができないために部分的な隙間ができ、熱伝導性ガスが漏れ易くなるからである。
【0028】
なお、外周部4の頂面におけるうねりとは、真円度測定器で第二の保持面4aである外周部4の頂面全周の変位を測定し、この変位の最大値と最小値の差のことである。
【0029】
さらに、外周部4の幅tは1mm〜10mmとすることが好ましい。なぜなら、外周部4の幅tが1mm未満となると、凹部3の形成時に外周部4の頂面内周エッジ部に欠けや割れが生じ易く、また、欠けや割れが生じると幅tが狭いことからウェハWとの間に隙間ができ、この隙間より熱伝導性ガスが漏れ易くなるからであり、逆に、外周部4の幅tが10mmを超えると、吸着時にウェハWの中央が下凸に湾曲し難くなり、第一の保持面3aである凹部底面に吸着させることができなくなり、ウェハWの保持力が小さくなるとともに、ウェハWと凹部3とで形成される空間に供給された熱伝導性ガスがウェハWの周縁と第二の保持面4aとの間より漏れ易くなるからである。ただし、外周部4の幅tは全周にわたって必ずしも一様である必要性はなく、部分的に狭い箇所や広い箇所があっても良いが、このような場合、外周部4の狭い箇所の幅tは1mm以上、外周部4の広い箇所の幅tは10mm以下となるようにすれば良い。
【0030】
また、熱伝導性ガスの漏れをより効果的に防止するには、第二の保持面4aである外周部4の頂面における表面粗さを滑らかに仕上げ、ウェハWが吸着保持された時に隙間ができないようにすることが良く、具体的には算術平均表面粗さ(Ra)で0.6μm以下とすることが良い。
【0031】
一方、第一の保持面3aである凹部底面はウェハWと接することから、できるだけ平滑に仕上げることが好ましく、具体的には算術平均表面粗さ(Ra)で1.2μm以下とすることが良い。
【0032】
また、静電吸着用電極7の占有領域における最外周部から外周部4の内壁面までの距離kは5〜10mmとすることが好ましい。なぜなら、この距離kが5mm未満となると、静電吸着用電極7が外周部4の下方近傍にまで位置することになり、ウエハWを吸着させるとウェハWと第二の保持面4aとの間にも静電気力が発生し、ウエハWの離脱時における残留吸着力が大きくなるために、ウエハWの離脱応答性が損なわれるからであり、逆に上記距離kが10mmを超えると、ウエハWと第一の保持面3aとの距離が離れすぎるために大きな静電気力が得られず、ウエハWの周縁を第二の保持面4aに押し付ける力が小さくなるため、ウェハWと凹部3とで構成される空間に供給される熱伝導性ガスの供給圧によってウエハWの周縁と第二の保持面4aとの間に部分的に隙間ができ、この隙間より熱伝導性ガスが漏れ易くなるからである。
【0033】
ところで、図1に示す静電チャック1を製作するには、上下面が平滑に仕上げられた板状セラミック体2を用意し、板状セラミック体2の他方の主面6に、イオンプレーティング法、PVD法、CVD法、スパッタリング法、メッキ法等の膜形成手段により、Ti、W、Mo、Ni等の金属やその炭化物等からなる導体層を被着し、次いでエッチング加工により不要な箇所を除去することにより、半円状した一対の静電吸着用電極7を形成する。
【0034】
この時、後述する凹部3形成時に、静電吸着用電極7の占有領域の最外周部が外周部4の内壁面より5mm〜10mm離れた距離kに位置するようにすることが好ましい。
【0035】
次に、板状セラミック体2の一方の主面の所定位置にマシニング加工やブラスト加工によってガス溝5及びガス導入孔8を形成するとともに、静電吸着用電極7には給電端子12を導電性接着剤等で接着固定する。
【0036】
そして、板状セラミック体2の他方の主面側にガラスや樹脂系接着剤等の絶縁性を有する接合層14を介してベース部材9を接合した後、板状セラミック体2の一方の主面に、その外周部4を残して深さhが3μm〜10μmの凹部3を形成するとともに、外周部4の頂面におけるうねりが1μm〜3μmとなるように仕上げることにより図1に示す静電チャック1を得ることができる。
【0037】
ここで、板状セラミック体2に凹部3を形成する手段としては、ブラスト加工やエッチング加工にて形成することができるが、ロータリー加工機を用いた研削加工にて製作することが好ましい。なぜなら、ロータリー加工機を用いれば、研磨代が残った粗加工の状態から外周部4と凹部3を同時に仕上げ加工まで一貫して加工することができ、また、精度良く仕上げることができる。
【0038】
また、外周部4は凹部3を仕上げ加工する際に、外周部4の仕上げ代を残しておき、外周部4のみラップ研磨により加工することができる。このラップ研磨条件としては、板状セラミック体2が窒化アルミニウム質焼結体からなる場合、平面度10μm以下の鋳鉄のラップ盤を用い、10μm以下のダイヤモンド砥粒を用いることで、外周部4の頂面におけるうねりを1μm〜3μmとすることができる。
【0039】
以上、本実施形態では板状セラミック体2の他方の主面6に静電吸着用電極7を備えた静電チャック1を例にとって説明したが、図4に示すように、凹部底面下方の板状セラミック体2中に静電吸着用電極7を埋設した静電チャック1にも適用できることは言う迄もない。
【0040】
また、本発明は前述した実施形態だけに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、改良や変更したものでも良いことは言う迄もない。
【0041】
【実施例】
(実施例1)
図1に示す静電チャック1を製作し、凹部の深さhを異ならせた時のウェハ表面の温度バラツキ、熱伝導性ガスの漏れ量、及び離脱応答性について調べる実験を行った。
【0042】
本実験では、窒化アルミニウム質焼結体からなる直径200mm、厚み1mmの円板状をした板状セラミックス体2を用意し、この板状セラミック体2の他方の主面にメッキ法にてNi膜を被着した後、エッチング加工により不要箇所を除去することにより、一対の半円状をした静電吸着用電極7を円を構成するように形成した。
【0043】
次に、各静電吸着用電極7に給電端子12を導電性接着剤によって固着した後、板状セラミック体2の他方の主面側にアルミニウム製のベース部材9をシリコン系接着剤からなる接合層14を介して接合した。
【0044】
次いで、板状セラミック体2の一方の主面の所定位置にブラスト加工にてガス溝5と、このガス溝5に連通するガス導入口8を形成した後、板状セラミック体2の一方の主面の外周部4を残して深さhを異ならせた凹部3を形成することにより各試料としての静電チャックを製作した。
【0045】
なお、外周部4の頂面の幅tは4mm、ガス溝5で囲まれた凹部底面の直径は190mm、静電吸着用電極7の占有領域における最外周部から外周部4の内壁面までの距離kは5mmとした。
【0046】
そして、得られた静電チャック1を真空容器内に設置し、図3(a)に示すように、8インチのシリコンウェハを外周部4の頂面の載せた後、一対の静電吸着用電極7に通電することにより静電気力を発現させ、図3(b)に示すようにシリコンウェハを静電チャック1に吸着させるようにした状態で、ガス導入孔8から熱伝導性ガスとしてヘリウムガスを2666Paの圧力で供給し、ヘリウムガスの漏れ量をヘリウムの供給量と真空容器内の差圧で測定した。また、その時のシリコンウェハ表面の温度バラツキを測定した。ただし、ウェハ表面の設定温度は100℃とし、また温度バラツキは、任意に選んだウェハ表面の測定点10点の最高温度と最低温度の温度差ΔTとして測定した。
【0047】
さらに、ヘリウムガスを供給してから60秒後に静電吸着用電極7への通電を止め、ウェハが離脱するまでの時間、つまり離脱応答時間を測定し、離脱応答性を評価した。ただし、ウェハが離脱するまでの時間はウェハが離脱した瞬間にヘリウムの漏れ量が急激に増大し始めることから、静電吸着用電極7への通電を止めてからヘリウムガスの漏れ量が急激に増大し、10SCCMとなるまでの時間を測定し評価した。
【0048】
それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0049】
【表1】
【0050】
表1より判るように、まずいずれの試料もウェハの離脱時間が10秒以下と離脱応答性は良好であることが判る。
【0051】
ただし、ヘリウムガスの漏れ具合について見てみると、凹部3の深さhが0μmである試料No.1は、ウェハを吸着固定した際に、凹部底面と外周部4の頂面との間に段差が無いため、ウェハの周縁を外周部4の頂面に強く密着させることができず、8.3SCCMものヘリウムガスの漏れが発生した。
【0052】
また、凹部3の深さhが15μmである試料No.5は、ウェハから凹部底面までの距離が離れすぎているため、静電吸着用電極7に通電しても大きな静電気力を発生させることができず、強固に吸着させることができないため、ヘリウムガスの供給圧によりウェハと外周部4の頂面との間に隙間ができ、この隙間より7.8SCCMものヘリウムガスの漏れが発生した。
【0053】
一方、ウェハ表面の温度バラツキについて見てみると、凹部3の深さhが0μmである試料No.1は、ヘリウムガスの漏れのためにウェハの中央まで充分に行き渡らず、ウェハの中央における熱伝達特性を高めることができなかった。その結果、ウェハ表面の温度バラツキが12℃と大きいかった。
【0054】
これに対し、凹部3の深さhが3μm〜10μmの範囲にある試料No.2〜4は、ヘリウムガスの漏れ量を5SCCM以下に抑えることができるとともに、ウェハ表面の温度バラツキを5℃以下と均一にすることができ、優れていた。
【0055】
この結果、凹部3の深さhは3〜10μmとすれば良いことが判る。
(実施例2)
次に、凹部3の深さhを5μmに固定し、外周部4の頂面におけるうねりを異ならせる以外は実施例1と同様の条件にてウェハ表面の温度バラツキ、熱伝導性ガスの漏れ量、及び離脱応答性について調べる実験を行った。
【0056】
結果は表2に示す通りである。
【0057】
【表2】
【0058】
表2より判るように、外周部4の頂面におけるうねりが0.5μmである試料No.6は、離脱応答時間が13.5秒と長かった。この原因は、外周部4の頂面のうねりが小さいため、吸着時にウェハの周縁が外周部4の頂面に押し付けられ、その結果、真空密着したリンギング状態となり、離脱し難くなったものと思われる。
【0059】
また、外周部4の頂面におけるうねりが5μmである試料No.9は、吸着時にうねりに沿ってウェハを密着させることができないため、ウェハと外周部4の頂面との間に隙間ができ、この隙間より12.7SCCMものヘリウムガスの漏れが発生した。
【0060】
これに対し、外周部4の頂面におけるうねりが1μm〜3μmの範囲にある試料No.7,8は、ヘリウムガスの漏れ量を5SCCM以下に抑えることができるとともに、ウェハ表面の温度バラツキを5℃以下と均一にすることができ、さらにはウェハの離脱応答性にも優れていた。
【0061】
この結果、外周部4の頂面におけるうねりは1μm〜3μmとすれば良いことが判る。
【0062】
そして、実施例1及び実施例2の結果より、凹部3の深さhを3μm〜10μmとするとともに、外周部4の頂面におけるうねりを1μm〜3μmとし、凹部底面下方の板状セラミック体2の他方の主面6に静電吸着用電極7を配置することにより、熱伝導性ガスのガス漏れを抑えつつ、ウェハ表面の温度分布を均一にすることができるとともに、ウェハの離脱応答性にも優れた静電チャック1を提供できることが判る。また、このような静電チャック1は大きな吸着力が得られるため、反りや変形したウェハでも強固に吸着して固定することができる。
(実施例3)
さらに、凹部3の深さhを5μm、外周部4の頂面におけるうねりを1μmに固定し、静電吸着用電極7の占有領域における最外周部から外周部4の内壁面までの距離kを異ならせる以外は実施例1と同様の条件にてウェハ表面の温度バラツキ、熱伝導性ガスの漏れ量、及び離脱応答性について調べる実験を行った。
【0063】
結果は表3に示す通りである。
【0064】
【表3】
【0065】
表3より判るように、静電吸着用電極7の占有領域における最外周部から外周部4の内壁面までの距離kが3mmである試料No.10は、ウェハの離脱応答性が15.3秒と長かった。この原因としては、静電吸着用電極7が外周部4の下方近くまで形成されていることにより、静電気力が外周部4にまで影響し、ウェハの離脱時に外周部4に残留吸着力が働き、離脱にかかる時間がかかったものと思われる。
【0066】
また、静電吸着用電極7の占有領域における最外周部から外周部4の内壁面までの距離kが15mmである試料No.13は、静電吸着用電極7の占有領域が狭くなり過ぎるために凹部底面でのウェハの吸着力が小さく、ウェハの周縁を外周部4の頂面に押し付ける力が弱くなり、その結果、ヘリウムガスの圧力により、ウェハの周縁と外周部4の頂面との間に部分的な隙間ができ、7.7SCCMものヘリウムガスの漏れが発生した。
【0067】
これに対し、静電吸着用電極7の占有領域における最外周部から外周部4の内壁面までの距離kが5mm〜10mmの範囲にある試料No.11,12は、ヘリウムガスの漏れ量が5SCCM以下と少なく、ウェハの離脱にかかる時間も10秒以下と短かく良好な結果であった。また、ウェハ表面の温度バラツキも5℃以下と良好であった。
【0068】
この結果、静電吸着用電極7の占有領域における最外周部から外周部4の内壁面までの距離kは5mm〜10mmとすれば良いことが判る。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、本発明の静電チャックは、板状セラミック体の一方の主面に、ウェハの第二の保持面となる頂面を有する外周部を残して、深さが3μm〜10μmで、周縁部を除く中央領域の底面が上記ウェハの吸着領域である第一の保持面となる凹部を形成し、該凹部底面の上記周縁部にガス溝を備えてなり、上記第一の保持面の下方であって、上記第二の保持面より内側の板状セラミック体中又は板状セラミック体の他方の主面に静電吸着用電極を備えた静電チャックであって、上記第二の保持面におけるうねりを1μm〜3μmとするとともに、上記凹部底面の周縁部にガス溝を設け、上記凹部底面下方の板状セラミック体中又は板状セラミック体の他方の主面に静電吸着用電極を配置したことによって、反りや変形したウェハでも強固に吸着固定することができる。
【0070】
また、吸着時にはウェハの中央を第一の保持面である凹部底面と接触させ、ウェハの周縁を第二の保持面である外周部の頂面と接触させるとともに、ウェハと凹部とで形成される空間には熱伝導性ガスを供給することができるため、ウェハの中央及び周縁の熱伝達特性を近似させることができ、ウェハ表面の温度分布を均一にすることができる。
【0071】
しかも、ウェハの中央は第二の保持面より低い位置にある第一の保持面に吸着されるため、ウェハを第二の保持面の内周エッジ部に密着させることができるとともに、第二の保持面とも接触させることができるため、ウェハと凹部とで形成される空間に供給した熱伝導性ガスがウェハの周縁と第二の保持面との間から漏れることを効果的に防止することができ、各種加工中の真空度を低下させることがない。
【0072】
その為、本発明の静電チャックを成膜加工やエッチング加工等の各種加工に用いれば、ウェハに対して精度の高い加工を施すことができる。
【0073】
その上、静電吸着用電極は凹部底面の下方にしか配置していないことから、静電吸着用電極への通電を止めれば、残留吸着力が小さく、かつ強制的に下凸に湾曲させられていたウェハの弾性力によってウェハを保持面より直ちに離脱させることができるため、静電チャックからの離脱応答性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電チャックの一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】図1のA部を拡大した断面図である。
【図3】(a)(b)は本発明の静電チャックを用いてウェハを吸着する時の過程を示す断面図である。
【図4】本発明の静電チャックの他の例を示す断面図である。
【図5】従来の静電チャックの一例を示す断面図である。
【図6】従来の静電チャックの他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:静電チャック 2:板状セラミック体、3:凹部、3a:第一の保持面
4:外周部、4a:第二の保持面 5:ガス溝 6:他方の主面
7:静電吸着用電極 8:ガス導入孔 9:ベース部材 10:ガス供給孔
11:電極取出孔 12:給電端子 13:絶縁管 14:接合層
W:ウェハ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electrostatic chuck that is used in film forming apparatuses such as PVD, CVD, and plasma CVD, and etching apparatuses such as plasma etching and photoexcited etching, and holds a wafer such as a semiconductor wafer by suction.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a means for accurately holding a semiconductor wafer (hereinafter simply referred to as a wafer) in a semiconductor manufacturing apparatus such as a film forming apparatus such as PVD, CVD, or plasma CVD, or an etching apparatus such as plasma etching or photoetching. An electrostatic chuck that is attracted and held by electrostatic force is used.
[0003]
Many semiconductor manufacturing equipment is processed in a vacuum, and in the film formation equipment, the wafer is heated by the reaction gas during film formation, resulting in uneven temperature distribution on the wafer surface, resulting in wafer defects. There was a problem to do. Also in the etching apparatus, the wafer is heated by plasma etching gas, ultraviolet light or visible light during photoexcited etching, and the temperature distribution on the wafer surface becomes non-uniform. As a result, the etching rate varies depending on the temperature distribution, and the entire surface of the wafer is changed. There is a problem that the film cannot be etched uniformly. Therefore, how to make the temperature distribution on the wafer surface uniform has been a problem.
[0004]
Therefore, in JP-A-7-153825, as shown in FIG. 5, an electrostatic chucking electrode 23 is embedded in a plate-like ceramic body 22, and a large number of electrodes are formed on the upper surface of the plate-like ceramic body 22. An
[0005]
Further, in JP-A-7-86385, as shown in FIG. 6, a concave portion 33 is formed on the upper surface of a plate-like metal body 32 that functions as an electrode for electrostatic adsorption, leaving its outer
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the
[0007]
Further, the publication describes that the inner region of the outer peripheral convex portion 25 is an attracting region, and the electrostatic attracting electrode 23 is not buried below the outer peripheral convex portion 25. No electrostatic force is generated with respect to W, and as a result, when the warped or deformed wafer W is fixed, a large number of gaps are formed between the top surfaces of the outer peripheral projections 25, and heat is generated from these gaps. The conductive gas leaks and lowers the degree of vacuum in the semiconductor manufacturing apparatus, which may adversely affect film formation accuracy and etching accuracy.
[0008]
On the other hand, the electrostatic chuck 31 in which a large concave portion 33 is provided in the central portion and the wafer W is attracted and held only by the convex portion of the outer
[0009]
OBJECT OF THE INVENTION
The object of the present invention is to firmly adsorb even a warped or deformed wafer, to make the temperature distribution on the wafer surface uniform, to reduce the leakage of cooling gas, and to provide a static response with excellent wafer detachment response. It is to provide an electric chuck.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in view of the above problems, the electrostatic chuck of the present invention is provided on one main surface of the plate-shaped ceramic body. Having a top surface to be a second holding surface of the wafer Leaving the outer periphery , Depth 3μm ~ 10μm Thus, the bottom surface of the central region excluding the peripheral portion becomes the first holding surface which is the suction region of the wafer. Forming a recess, A gas groove is provided in the peripheral edge portion of the bottom surface of the recess, and is located below the first holding surface and inside the second holding surface or in the other main part of the plate ceramic body. An electrostatic chuck having an electrostatic chuck electrode on its surface, the above Second holding surface And a gas groove is provided at the peripheral edge of the bottom surface of the recess, and an electrode for electrostatic attraction is arranged in the plate ceramic body below the bottom surface of the recess or on the other main surface of the plate ceramic body It is characterized by that.
[0011]
Preferably, the distance from the outermost peripheral portion to the inner wall surface of the outer peripheral portion in the occupation region of the electrostatic chucking electrode is 5 to 10 mm.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
[0013]
1A and 1B are views showing an example of an electrostatic chuck according to the present invention. FIG. 1A is a plan view and FIG. 1B is a cross-sectional view. FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a portion A in FIG.
[0014]
The
[0015]
Examples of the material for forming the plate-like
[0016]
The first holding surface 3a is a flat surface parallel to the other
[0017]
The depth h of the concave portion 3 (distance from the second holding surface 4a to the first holding surface 3a) is 3 μm to 10 μm, and a minute convex portion is formed on the outer periphery of one main surface of the plate-like
[0018]
Further, the plate-like
[0019]
Further, the
[0020]
In order to fix the wafer W by the
[0021]
Then, by supplying a heat transfer gas such as helium gas from the
[0022]
In other words, according to the present invention, the outer
[0023]
Furthermore, according to the present invention, since the
[0024]
When the wafer W is attracted using the
[0025]
By the way, in order to exhibit such an effect, as described above, the depth h of the
[0026]
That is, if the depth h of the
[0027]
Further, if the undulation on the top surface of the outer
[0028]
The waviness on the top surface of the outer
[0029]
Furthermore, the width t of the outer
[0030]
Further, in order to more effectively prevent leakage of the heat conductive gas, the surface roughness on the top surface of the outer
[0031]
On the other hand, since the bottom surface of the recess, which is the first holding surface 3a, is in contact with the wafer W, it is preferably finished as smooth as possible. Specifically, the arithmetic average surface roughness (Ra) is preferably 1.2 μm or less. .
[0032]
In addition, the distance k from the outermost peripheral portion to the inner wall surface of the outer
[0033]
By the way, in order to manufacture the
[0034]
At this time, it is preferable that the outermost peripheral portion of the occupied area of the
[0035]
Next, the gas groove 5 and the
[0036]
And after joining the
[0037]
Here, as a means for forming the
[0038]
Further, the outer
[0039]
As described above, in the present embodiment, the
[0040]
Further, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and it goes without saying that improvements and modifications may be made without departing from the gist of the present invention.
[0041]
【Example】
Example 1
The
[0042]
In this experiment, a plate-like
[0043]
Next, after the feeding
[0044]
Next, after the gas groove 5 and the
[0045]
The width t of the top surface of the outer
[0046]
Then, the obtained
[0047]
Further, the energization of the
[0048]
Each result is as shown in Table 1.
[0049]
[Table 1]
[0050]
As can be seen from Table 1, first, it can be seen that the detachment response of each sample is good because the detachment time of the wafer is 10 seconds or less.
[0051]
However, looking at the degree of helium gas leakage, the sample No. 1 in which the depth h of the
[0052]
Further, the sample No. 1 in which the depth h of the
[0053]
On the other hand, looking at the temperature variation on the wafer surface, the sample No. 1 in which the depth h of the
[0054]
On the other hand, the sample No. in which the depth h of the
[0055]
As a result, it can be seen that the depth h of the
(Example 2)
Next, except that the depth h of the
[0056]
The results are as shown in Table 2.
[0057]
[Table 2]
[0058]
As can be seen from Table 2, the sample No. 6 in which the undulation on the top surface of the outer
[0059]
Sample No. 9 having a waviness of 5 μm on the top surface of the outer
[0060]
On the other hand, sample Nos. 7 and 8 in which the waviness on the top surface of the outer
[0061]
As a result, it can be seen that the waviness on the top surface of the outer
[0062]
And from the result of Example 1 and Example 2, while making the depth h of the recessed
Example 3
Further, the depth h of the
[0063]
The results are as shown in Table 3.
[0064]
[Table 3]
[0065]
As can be seen from Table 3, a sample No. 2 in which the distance k from the outermost peripheral portion to the inner wall surface of the outer
[0066]
In addition, in sample No. 1 in which the distance k from the outermost peripheral portion to the inner wall surface of the outer
[0067]
On the other hand, the sample k in which the distance k from the outermost peripheral portion to the inner wall surface of the outer
[0068]
As a result, it can be seen that the distance k from the outermost peripheral portion to the inner wall surface of the outer
[0069]
【The invention's effect】
As described above, the electrostatic chuck of the present invention has one main surface of the plate-like ceramic body, Having a top surface to be a second holding surface of the wafer Leaving the outer periphery , Depth 3μm ~ 10μm Thus, the bottom surface of the central region excluding the peripheral portion becomes the first holding surface which is the suction region of the wafer. Forming a recess, A gas groove is provided in the peripheral edge portion of the bottom surface of the recess, and is located below the first holding surface and inside the second holding surface or in the other main part of the plate ceramic body. An electrostatic chuck having an electrostatic chuck electrode on its surface, the above Second holding surface And a gas groove is provided at the peripheral edge of the bottom surface of the recess, and an electrode for electrostatic attraction is arranged in the plate ceramic body below the bottom surface of the recess or on the other main surface of the plate ceramic body As a result, even a warped or deformed wafer can be firmly adsorbed and fixed.
[0070]
Further, at the time of suction, the center of the wafer is brought into contact with the bottom surface of the concave portion that is the first holding surface, the peripheral edge of the wafer is brought into contact with the top surface of the outer peripheral portion that is the second holding surface, and the wafer and the concave portion are formed. Since heat conductive gas can be supplied to the space, the heat transfer characteristics of the center and the periphery of the wafer can be approximated, and the temperature distribution on the wafer surface can be made uniform.
[0071]
Moreover, since the center of the wafer is attracted to the first holding surface at a position lower than the second holding surface, the wafer can be brought into close contact with the inner peripheral edge portion of the second holding surface, and the second Since it can be brought into contact with the holding surface, it is possible to effectively prevent the heat conductive gas supplied to the space formed by the wafer and the recess from leaking between the peripheral edge of the wafer and the second holding surface. And the vacuum degree during various processing is not reduced.
[0072]
Therefore, if the electrostatic chuck of the present invention is used for various processes such as a film forming process and an etching process, it is possible to perform highly accurate processing on the wafer.
[0073]
In addition, since the electrostatic adsorption electrode is disposed only below the bottom surface of the recess, if the energization to the electrostatic adsorption electrode is stopped, the residual adsorption force is small and it is forced to bend downward. Since the wafer can be immediately detached from the holding surface by the elastic force of the wafer, the release response from the electrostatic chuck can be improved.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are diagrams showing an example of an electrostatic chuck according to the present invention, in which FIG. 1A is a plan view and FIG. 1B is a cross-sectional view.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a portion A in FIG.
3A and 3B are cross-sectional views showing a process when a wafer is attracted using the electrostatic chuck of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing another example of the electrostatic chuck of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an example of a conventional electrostatic chuck.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing another example of a conventional electrostatic chuck.
[Explanation of symbols]
1: Electrostatic chuck 2: Plate-shaped ceramic body, 3: Recess, 3a: First holding surface
4: outer peripheral portion, 4a: second holding surface 5: gas groove 6: other main surface
7: Electrode for electrostatic attraction 8: Gas introduction hole 9: Base member 10: Gas supply hole
11: Electrode extraction hole 12: Feeding terminal 13: Insulating tube 14: Bonding layer
W: Wafer
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