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JP3809839B2 - データ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法 - Google Patents

データ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、データ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法に関する。
近年、EMIノイズの低減などを目的としたインターフェースとしてLVDS(Low Voltage Differential Signaling)などの高速シリアル転送インターフェースが脚光を浴びている。この高速シリアル転送インターフェースでは、トランスミッタ回路がシリアル化されたデータを差動信号(diffrential signals)により送信し、レシーバ回路が差動信号を差動増幅することでデータ転送を実現する。
さて、一般的な携帯電話は、電話番号入力や文字入力のためのボタンが設けられる第1の機器部分と、メインLCD(Liquid Crystal Display)やサブLCDやカメラが設けられる第2の機器部分と、第1、第2の機器部分を接続するヒンジなどの接続部分により構成される。この場合に、第1の機器部分に設けられる第1の基板と、第2の機器部分に設けられる第2の基板との間のデータ転送を、シリアル信号線を用いたシリアル転送により行えば、接続部分を通る配線の本数を減らすことができ、好都合である。従って、このような接続部分での効率的なシリアル転送を実現できる高速シリアルインターフェースの出現が望まれている。
ところで、上述の第1の基板に実装されるアプリケーションプロセッサは、メインLCDやサブLCDに対して表示データを転送する。一方、メインLCDやサブLCDも、そのステータス情報などをアプリケーションプロセッサに転送する場合がある。しかしながら、この場合に、転送データの大部分は、アプリケーションプロセッサがメインLCDやサブLCDに対して転送する表示データが占めている。従って、このような用途での転送方式は、データを送信しながら同時にデータを受信できる全二重転送方式である必要はなく、どちらの方向の転送もできるがデータの送信とデータの受信は同時にできない半二重転送方式であれば十分である。そして半二重転送方式を採用すれば、上述の第1、第2の機器部分を通る配線の本数を、全二重転送方式に比べて更に減らすことができ、接続部分の設計の容易化等を図れる。
特開2001−222249号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、半二重転送方式のシリアル転送に好適なデータ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法を提供することにある。
本発明は、シリアル信号線を介したデータ転送を行うためのデータ転送制御装置であって、シリアル信号線を介してデータを送信するトランスミッタ回路と、シリアル信号線を介してデータを受信するレシーバ回路と、前記トランスミッタ回路によりデータが送信される転送方向である送信方向と前記レシーバ回路によりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う転送方向切り替え回路と、前記転送方向切り替え回路に、転送方向の切り替えを指示する転送方向切り替え指示回路と、上層の回路から転送方向切り替え要求が来た場合に、転送方向切り替え要求コードを生成するコード生成回路とを含み、上層の回路から転送方向切り替え要求が来た場合に、前記トランスミッタ回路が、前記コード生成回路により生成された転送方向切り替え要求コードをシリアル信号線を介して相手側データ転送制御装置に送信し、転送方向切り替え要求コードの送信後に前記転送方向切り替え指示回路が、送信方向から受信方向への転送方向の切り替えを、前記転送方向切り替え回路に指示するデータ転送制御装置に関係する。
本発明では、上層の回路から転送方向切り替え要求が来た場合に、転送方向切り替え要求コードがシリアル信号線を介して相手側データ転送制御装置に送信され、その転送方向切り替え要求コードの送信後に、送信方向から受信方向に転送方向が切り替わる。従って例えば、転送方向の切り替えタイミングにおいてシリアル信号線に2つのトランスミッタ回路が接続されてしまうなどの事態を防止でき、半二重転送方式のシリアル転送に好適なデータ転送制御装置を提供できる。
また本発明では、NビットのデータをMビット(N<M。N、Mは2以上の整数)のデータに拡張する符号化方式でデータを符号化するエンコード回路と、前記エンコード回路から受けたパラレルのデータをシリアルのデータに変換して前記トランスミッタ回路に出力するパラレル/シリアル変換回路とを含み、前記コード生成回路が、前記符号化方式で規定される特殊コードのうち前記転送方向切り替え要求コードに割り当てられた特殊コードを生成することで、前記転送方向切り替え要求コードを生成するようにしてもよい。
このようにすれば、符号化方式で規定される特殊コードを有効活用して、相手側データ転送制御装置に転送方向の切り替え要求を伝えることが可能になる。
また本発明では、前記コード生成回路が、上層の回路から特殊コード生成指示信号を受け、前記特殊コード生成指示信号により転送方向切り替え要求コードの生成が指示された場合に、前記転送方向切り替え要求コードを生成するようにしてもよい。
このように特殊コード生成指示信号を利用して特殊コードの生成を行えば、コード生成回路の処理や構成を簡素化でき、回路の小規模化等が可能になる。
また本発明では、前記トランスミッタ回路が、シリアル信号線を介して送信するデータに付加して、シリアル信号線を介して前記転送方向切り替え要求コードを送信するようにしてもよい。
このようにすれば、例えば次のトランザクションで転送方向を切り替えることなどが可能になり、処理を効率化できる。
また本発明では、前記トランスミッタ回路が、シリアル信号線を介して前記転送方向切り替え要求コードを送信した後に、所与のビット数以上連続して論理レベルが第1の論理レベルに固定されるアイドル信号をシリアル信号線に出力するようにしてもよい。
このようにすれば、転送方向の切り替えタイミングを、相手側データ転送制御装置との間で揃えることなどが容易になる。
また本発明では、前記上層の回路としてリンクコントローラを含み、前記リンクコントローラが、前記トランスミッタ回路の送信が完了した後、所定時間が経過しても相手側データ転送制御装置から応答パケットを受信せず、タイムアウトになった場合に、受信方向から送信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を行うようにしてもよい。
このようにすれば、シリアル信号線に2つのトランスミッタ回路が接続されてしまう事態を防止しながらも、相手側データ転送制御装置にパケットの再送等を行うことが可能になる。
また本発明では、前記上層の回路としてリンクコントローラを含み、前記リンクコントローラが、前記トランスミッタ回路の送信が完了した後、相手側データ転送制御装置からCRCエラーを通知するパケットを受信した場合には、受信方向から送信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を行うようにしてもよい。
このようにすれば、CRCエラーが発生した場合にも、これに適正に対処できる。
また本発明は、シリアル信号線を介したデータ転送を行うためのデータ転送制御装置であって、シリアル信号線を介してデータを送信するトランスミッタ回路と、シリアル信号線を介してデータを受信するレシーバ回路と、前記トランスミッタ回路によりデータが送信される転送方向である送信方向と前記レシーバ回路によりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う転送方向切り替え回路と、前記転送方向切り替え回路に、転送方向の切り替えを指示する転送方向切り替え指示回路と、前記レシーバ回路により受信された転送方向切り替え要求コードを検出するコード検出回路と、通知信号を生成して上層の回路に出力する通知信号生成回路とを含み、前記コード検出回路により前記転送方向切り替え要求コードが検出された場合に、前記転送方向切り替え指示回路が、受信方向から送信方向への転送方向の切り替えを、前記転送方向切り替え回路に指示し、前記通知信号生成回路が、相手側データ転送制御装置から転送方向の切り替え要求が来たことを通知する信号を生成して上層の回路に出力するデータ転送制御装置に関係する。
本発明では、転送方向切り替え要求コードが検出された場合に、転送方向が受信方向から送信方向に切り替わると共に、転送方向の切り替え要求が来たことが、上層の回路に通知される。従って例えば、転送方向の切り替えタイミングにおいてシリアル信号線に2つのトランスミッタ回路が接続されてしまうなどの事態を防止でき、半二重転送方式のシリアル転送に好適なデータ転送制御装置を提供できる。
また本発明では、前記レシーバ回路から受けたシリアルのデータをパラレルのデータに変換するシリアル/パラレル変換回路と、前記シリアル/パラレル変換回路からパラレルのデータを受け、所定の符号化方式により符号化されたデータと特殊コードの復号化処理を行うデコード回路を含み、前記コード検出回路が、前記符号化方式で規定される特殊コードのうち前記転送方向切り替え要求コードに割り当てられた特殊コードを検出することで、前記転送方向切り替え要求コードを検出するようにしてもよい。
このようにすれば、符号化方式で規定される特殊コードを有効活用して、転送方向切り替え要求コードを検出することが可能になり、回路や処理の簡素化を図れる。
また本発明では、前記コード検出回路による前記転送方向切り替え要求コードの検出時又は検出前において、受信エラーが検出された場合には、前記転送方向切り替え指示回路が、受信方向から送信方向への転送方向の切り替え指示をキャンセルするようにしてもよい。
このようにすれば、受信エラー時に、シリアル信号線に2つのトランスミッタ回路が接続されてしまうなどの事態を防止できる。
また本発明では、前記上層の回路としてリンクコントローラを含み、前記リンクコントローラが、相手側データ転送制御装置から受信したパケットにCRCエラーが検出された場合には、相手側データ転送制御装置に対してCRCエラーを通知するためのパケットを送信し、パケットの送信が完了した後に、送信方向から受信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を行うようにしてもよい。
このようにすれば、CRCエラーが発生した場合にも適正に対処できるようになる。
また本発明は、上記のいずれかのデータ転送制御装置と、通信デバイス、プロセッサ、撮像デバイス、及び表示デバイスの少なくとも1つとを含む電子機器に関係する。
また本発明は、シリアル信号線を介して接続される第1、第2のデータ転送制御装置間でのデータ転送の制御方法であって、前記第1、第2のデータ転送制御装置の各々は、シリアル信号線を電流駆動してデータを送信するトランスミッタ回路と、シリアル信号線に流れる電流を検出してデータを受信するレシーバ回路と、前記トランスミッタ回路によりデータが送信される転送方向である送信方向と前記レシーバ回路によりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う転送方向切り替え回路とを含み、前記第1のデータ転送制御装置の前記転送方向切り替え回路が、転送方向を送信方向から受信方向に切り替え、前記第1のデータ転送制御装置の転送方向が送信方向から受信方向に切り替わった後に、前記第2のデータ転送制御装置の前記転送方向切り替え回路が、転送方向を受信方向から送信方向に切り替えるデータ転送制御方法に関係する。
本発明によれば、第1のデータ転送制御装置での転送方向が送信方向から受信方向に切り替わった後に、第2のデータ転送制御装置での転送方向が、受信方向から送信方向に切り替わるようになる。従って、シリアル信号線に2つのトランスミッタ回路が接続されてしまうなどの事態を防止しながら、シリアル転送による半二重転送を実現できる。
また本発明では、受信エラーが生じた場合には、前記第2のデータ転送制御装置での受信方向から送信方向への転送方向の切り替えをキャンセルするようにしてもよい。
また本発明では、前記第1のデータ転送制御装置から前記第2のデータ転送制御装置への転送方向切り替え要求の検出時又は検出前に受信エラーが生じた場合に、前記第2のデータ転送制御装置での受信方向から送信方向への転送方向の切り替えをキャンセルするようにしてもよい。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.データ転送制御装置の構成例
図1にホスト側、ターゲット側のデータ転送制御装置10、30の構成例を示す。本実施形態ではこれらのホスト側、ターゲット側のデータ転送制御装置10、30を用いることで、システムバス、インターフェースバス間のブリッジ機能を実現している。なおデータ転送制御装置10、30は図1の構成に限定されず、図1の回路ブロックの一部を省略したり、回路ブロック間の接続形態を変更したり、図1とは異なる回路ブロックを追加してもよい。例えばリンクコントローラ200、300、インターフェース回路210、310の少なくとも1つを省略する構成としてもよい。
ホスト(TX)側データ転送制御装置10とターゲット(RX)側データ転送制御装置30は、例えば差動信号(diffrential signals)のシリアルバスを介してパケット転送を行う。より具体的には、シリアルバスの差動信号線(広義にはシリアル信号線。他の説明でも同様)を電流駆動(或いは電圧駆動)することによりパケットの送受信を行う。
ホスト側データ転送制御装置10は、CPUや表示コントローラ等のシステムデバイスとの間のインターフェース処理を行うインターフェース回路210を含む。インターフェース回路210は、システムデバイスとの間のRGBインターフェース、MPUインターフェース、或いはシリアルインターフェースなどを実現する。
ホスト側データ転送制御装置10は、リンク層の処理(パケット生成、パケット解析、トランザクション制御等)を行うリンクコントローラ200を含む。リンクコントローラ200は、シリアルバスを介してターゲット側データ転送制御装置30に転送されるパケット(リクエストパケット、ストリームパケット等)を生成し、生成したパケットを送信する処理を行う。具体的には、送信トランザクションを起動して、生成したパケットの送信をトランシーバ20に指示する。
ホスト側データ転送制御装置10は、物理層の処理等を行うトランシーバ20を含む。このトランシーバ20は、リンクコントローラ200により指示されたパケットを、シリアルバスを介してターゲット側データ転送制御装置30に送信する。なおトランシーバ20はターゲット側データ転送制御装置30からのパケットの受信も行う。この場合にはリンクコントローラ200が、受信したパケットを解析して、リンク層(トランザクション層)の処理を行う。
ホスト側データ転送制御装置10は内部レジスタ250を含む。この内部レジスタ250は例えばポートアクセスレジスタ、コンフィギュレーションレジスタ、LVDSレジスタ、割り込み制御レジスタ、ターゲット(RX)用レジスタ、パワーダウンモード設定レジスタなどを含む。システムデバイスは、システムバスを介して内部レジスタ250にアドレス(コマンド)やデータ(パラメータ)を書き込んだり、内部レジスタ250からリードデータやステータス情報等を読み込む。また内部レジスタ250のうちのターゲット用レジスタの情報はパケット化されて、ターゲット側データ転送制御装置30の内部レジスタ350にシリアルバスを介して転送される。即ちターゲット側の内部レジスタ350はホスト側の内部レジスタ250のサブセット(シャドウレジスタ)になっている。
ターゲット側データ転送制御装置30は、物理層の処理等を行うトランシーバ40を含む。このトランシーバ40は、シリアルバスを介してホスト側データ転送制御装置10からのパケットを受信する。なおトランシーバ40はホスト側データ転送制御装置10へのパケットの送信も行う。この場合にはリンクコントローラ300が、送信するパケットを生成し、生成したパケットの送信を指示する。
ターゲット側データ転送制御装置30はリンクコントローラ300を含む。このリンクコントローラ300は、ホスト側データ転送制御装置10からのパケットの受信処理を行い、受信したパケットを解析するリンク層(トランザクション層)の処理を行う。
ターゲット側データ転送制御装置30は、インターフェースバスに接続される1又は複数のデバイス(メインLCD、サブLCD、カメラ等)との間のインターフェース処理を行うインターフェース回路310を含む。このインターフェース回路310は、図示しないRGBインターフェース回路、MPUインターフェース回路、シリアルインターフェース回路などを含むことができる。
ターゲット側データ転送制御装置30は内部レジスタ350を含む。この内部レジスタ350は、ターゲット側に必要な情報を記憶する。具体的には、インターフェース回路310から出力されるインターフェース信号の信号形式(出力フォーマット)を規定するためのインターフェース情報などを記憶する。
2.シリアル転送手法
次に本実施形態のシリアル転送手法とトランシーバ20、40の構成例を説明する。なお本実施形態において、ホスト側データ転送制御装置10はクロックを供給する側であり、ターゲット側データ転送制御装置30は、供給されたクロックをシステムクロックとして使用して動作する側である。
図1においてDTO+、DTO−はホスト側(データ転送制御装置10)がターゲット側(データ転送制御装置30)に出力するデータ(OUTデータ)である。CLK+、CLK−は、ホスト側がターゲット側に供給するクロックである。ホスト側はCLK+/−のエッジ(例えば立ち上がりエッジ。立ち下がりエッジでもよい)に同期してDTO+/−を出力する。従ってターゲット側は、CLK+/−を用いてDTO+/−をサンプリングして取り込むことができる。更に図1では、ターゲット側はホスト側から供給されたクロックCLK+/−に基づいて動作する。即ちCLK+/−はターゲット側のシステムクロックになる。このためPLL(Phase Locked Loop)回路12(広義にはクロック生成回路)はホスト側に設けられ、ターゲット側には設けられていない。なおPLL回路12を設けずに外部からのシステムクロックによりクロックCLKを供給してもよい。
DTI+、DTI−はターゲット側がホスト側に出力するデータ(INデータ)である。STB+、STB−は、ターゲット側がホスト側に供給するストローブ(広義にはクロック)である。ターゲット側はホスト側から供給されたCLK+/−に基づいてSTB+/−を生成して出力する。そしてターゲット側はSTB+/−のエッジ(例えば立ち上がりエッジ。立ち下がりエッジでもよい)に同期してDTI+/−を出力する。従ってホスト側はSTB+/−を用いてDTI+/−をサンプリングして取り込むことができる。
DTO+/−、CLK+/−、DTI+/−、STB+/−の各々は、トランスミッタ回路(ドライバ回路)がこれらの各々に対応する差動信号線(シリアル信号線)を電流駆動(電圧駆動でもよい)することにより送信される。なお、より高速転送を実現するためには、DTO+/−、DTI+/−の各差動信号線を2ペア以上設ければよい。
ホスト側のトランシーバ20は、OUT転送用(広義にはデータ転送用)、クロック転送用のトランスミッタ回路22、24や、IN転送用(広義にはデータ転送用)、ストローブ転送用(広義にはクロック転送用)のレシーバ回路26、28を含む。ターゲット側のトランシーバ40は、OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路42、44や、IN転送用、ストローブ転送用のトランスミッタ回路46、48を含む。なおこれらの回路ブロックの一部を含まない構成としてもよい。例えば全二重転送が不要な場合には、ホスト側のレシーバ回路26、28やターゲット側のトランスミッタ回路46、48を省略する構成にしてもよい。
OUT転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路22、24は、各々、DTO+/−、CLK+/−の差動信号線を電流駆動(広義にはシリアル信号線を駆動)することでDTO+/−、CLK+/−を送信する。OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路42、44は、各々、DTO+/−、CLK+/−の差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、電流・電圧変換により得られた差動電圧信号(第1、第2の電圧信号)の比較処理(差動増幅処理)を行うことで、DTO+/−、CLK+/−を受信する。
IN転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路46、48は、各々、DTI+/−、STB+/−の差動信号線を電流駆動(シリアル信号線を駆動)することでDTI+/−、STB+/−を送信する。IN転送用、ストローブ転送用のレシーバ回路26、28は、各々、DTI+/−、STB+/−の差動信号線に流れる電流に基づいて電流・電圧変換を行い、電流・電圧変換により得られた差動電圧信号(第1、第2の電圧信号)の比較処理(差動増幅処理)を行うことで、DTI+/−、STB+/−を受信する。なお以下では差動信号を用いた差動伝送方式を例にとり説明するが、本実施形態はシングルエンド伝送にも適用できる。
3.詳細な構成例
図2、図3に本実施形態の詳細な構成例を示す。なお図2、図3の回路ブロックの一部を省略したり他の回路ブロックを追加する構成にしてもよい。また以下では、適宜、ホスト側のトランスミッタ回路22、24、レシーバ回路26、28を、各々、OUTTX、CLKTX、INRX、STBRXと表す。またターゲット側のレシーバ回路42、44、トランスミッタ回路46、48を、各々、OUTRX、CLKRX、INTX、STBTXと表す。
図2はホスト側のトランシーバ20、リンクコントローラ200の構成例である。図2においてリンクコントローラ200(広義には上層の回路)が含むトランザクションコントローラ50は、データ転送のトランザクション制御を行う。具体的にはリクエストパケットやアクノリッジパケットやストリームパケットなどのパケットの転送指示を行う。またパケット生成&転送アボート回路52は、トランザクションコントローラ50により転送指示されたパケット(パケットのヘッダ)を生成するための処理や、データ転送をアボートするための処理を行う。
トランシーバ20が含む8B/10Bエンコード回路54(広義にはエンコード回路)は、8B/10B符号化方式(広義には、NビットをMビット(N<M。N、Mは2以上の整数)に拡張する符号化方式)によりデータを符号化する処理を行う。8B/10Bエンコード回路54が含むコード生成回路55は、8B/10B符号化で規定される10ビット(広義にはMビット)の特殊コードの生成処理を行う。具体的には、8B/10B符号化方式の特殊コードに割り当てられたプリアンブルコードやストップコードやアボートコードやディレクションコード(転送方向切り替え要求コード)などの生成処理や付加処理を行う。なおエンコード回路54が行う符号化方式は8B/10B符号化方式には限定されない。
パラレル/シリアル変換回路56は、8B/10Bエンコード回路54から受けたパラレルのデータをシリアルのデータに変換する。そしてOUTTXは、パラレル/シリアル変換回路56からのシリアルデータを受け、DTO+/−のシリアル信号線を駆動して、データを送信する。またCLKTXは、PLL回路12で生成されたクロックを受け、CLK+/−のシリアル信号線を駆動して、クロックを送信する。これらのOUTTX、CLKTXは、シリアル信号線を電流駆動(又は電圧駆動)するアナログ回路により構成できる。またPLL回路12で生成されたクロックは分周回路14により分周されて、トランシーバ20やリンクコントローラ200内の回路ブロック(パラレルデータを処理するブロック)に供給される。
INRXは、DTI+/−のシリアル信号線を介して転送されるデータを受信し、受信したシリアルのデータをシリアル/パラレル変換回路60に出力する。STBRXは、STB+/−のシリアル信号線を介して転送されるストローブ(クロック)を受信し、受信したストローブをシリアル/パラレル変換回路60に出力する。これらのINRX、STBRXは、シリアル信号線の駆動電流(又は駆動電圧)を検出するアナログ回路により構成できる。
シリアル/パラレル変換回路60は、DTI+/−のシリアル信号線を介して転送されるシリアルのデータをパラレルのデータに変換する。具体的には、シリアル/パラレル変換回路60は、DTI+/−のシリアル信号線を介して転送されるシリアルのデータを、STB+/−のシリアル信号線を介して転送されるストローブ(クロック)に基づいてサンプリングする。そしてサンプリングされたシリアルのデータをパラレルのデータに変換する。
シリアル/パラレル変換回路60はアイドル検出回路59、プリアンブルエラー検出回路61を含む。アイドル検出回路59は例えば差動信号で「0」のアイドル信号(論理レベルが第1の論理レベルに固定されるアイドル信号)を検出する回路である。プリアンブルエラー検出回路61は、8B/10B符号化方式の特殊コードの1つであるプリアンブルコードの検出処理を行う。そしてプリアンブルコードが検出されないというエラー状態であるプリアンブルエラーが検出されると、リンクコントローラ200に通知する。
8B/10Bデコード回路62(広義にはデコード回路)は、8B/10B符号化方式で符号化されたデータや特殊コードの復号化処理を行う。8B/10Bデコード回路62が含むコード検出回路63は、8B/10B符号化で規定される特殊コードの検出処理を行う。具体的には、8B/10B符号化方式の特殊コードに割り当てられたストップコード、アボートコード、ディレクションコード(転送方向切り替え要求コード)等の検出処理を行う。
エラー信号生成回路64は、プリアンブルエラーが検出されたり、ディスパリティエラーやデコードエラーが検出されると、エラー信号を生成してトランザクションコントローラ50に出力する。
インターフェース回路65は、PHY−LINK間(トランシーバ−リンクコントローラ間)のインターフェース処理を行う回路である。このインターフェース回路65は、通知信号を生成してリンクコントローラ200(上層の回路)に出力する通知信号生成回路66を含む。通知信号生成回路66は、例えばターゲット側データ転送制御装置30(広義には相手側データ転送制御装置)から転送方向の切り替え要求が来たことを通知する信号などを生成してリンクコントローラ200に出力する。
リンクコントローラ200が含むパケット解析&ヘッダ・データ分離回路68は、受信パケットの解析処理や、受信パケットのヘッダとデータを分離する処理を行う。リンクコントローラ200が含むインターフェース回路67は、PHY−LINK間のインターフェース処理を行う回路である。
なお本実施形態ではDTO+、DTO−を用いた半二重転送が可能になっており、そのために、DTO+、DTO−のシリアル信号線に接続されるレシーバ回路HRXが設けられている。このHRXは、半二重転送において転送方向が切り替わった場合に、DTO+、DTO−のシリアル信号線を介して転送されるデータを受信する。また転送方向切り替え回路58は、OUTTXによりデータが送信される転送方向である送信方向と、HRXによりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う。また転送方向切り替え指示回路57は、転送方向切り替え回路58に、転送方向の切り替えを指示する。
図3はターゲット側のトランシーバ40、リンクコントローラ300の構成例である。図3の回路70、72、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88の構成及び動作は、各々、図2の回路50、52、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68とほぼ同様であるため、説明を省略する。なおストローブ制御回路16(分周回路)は、CLKRXで受信したクロックを受け、クロック分周などのストローブ制御を行って、ストローブ信号をSTBTXに出力する。また分周回路18は、CLKRXで受信したクロックを受け、分周したクロックをトランシーバ40やリンクコントローラ300内の回路ブロックに供給する。またトランスミッタ回路TTXはDTO+、DTO−を用いた半二重転送を行うときに使用される。具体的にはTTXは、半二重転送において転送方向が切り替わった場合に、DTO+、DTO−のシリアル信号線を駆動して、データを送信する。この時の転送方向の切り替えは転送方向切り替え回路78が行い、その転送方向切り替えの指示は、転送方向切り替え指示回路77が行う。
4.8B/10B符号
8B/10B符号化では、8ビットの256種類のデータを10ビットの256種類のデータに符号化する。この符号化により、10ビットのデータの「1」と「0」の比率を、4:6、5:5、6:4にしてDC成分のバランスを整えることができる。具体的には8B/10B符号化では、8ビットのデータをlsbからmsbに向かってA、B、C、D、E、F、G、Hと定義する。符号化処理では、ABCDE(5ビット)のデータブロックx(10進表記)とFGH(3ビット)のデータブロックy(10進表記)に分離する。この分離したデータブロックを、DxyというDコードと呼ばれるキャラクタコードに置き換えて考える。そしてABCDEのブロックには5B/6Bの符号化を行い、abcdei(6ビット)に変換する、FGHのブロックには3B/4Bの符号化を行い、fghj(4ビット)に変換する。そしてabcdeiとfghjをまとめる事により、10ビットの符号化されたデータを得る。
この8B/10B符号化によれば、「0」や「1」が連続するデータであっても、符号化後は信号のビット変化が多くなり、雑音などに起因する転送エラーの発生を低減できる。また8B/10B符号化によれば、ビット幅が8ビットから10ビットに拡張されるため、データ以外にも図4に示すような特殊コード(制御コード)を生成することが可能になる。
本実施形態では、8B/10B符号化(ビット幅を拡張する符号化)により得られる特殊コードに、プリアンブルコードやストップコードやディレクションコード(転送方向切り替え要求コード)などを割り当てて、データ転送用のシリアル信号線(DTO)を介して転送している。例えば図4では、K28.1、K28.2、K28.3、K28.4、K28.5、K28.6、K28.7のコードが、各々、プリアンブルコード、ストップコード、アボートコード、ディビジョンコード(多チャンネル分割転送コード)、データパワーダウンコード、ディレクションコード(転送方向切り替え要求コード)、オールパワーダウンコードに割り当てられて、データ転送用のシリアル信号線を介して転送される。するとレシーバ側は、8B/10B符号化方式における復号化処理を行って、K28.1〜K28.7のコードを検出することで、ディレクションコード等を検出する。
なお図4に示すようにそれぞれのコードには、プラスコード(ポジティブシンボルのコード)とマイナスコード(ネガティブシンボルのコード)がある。マイナスコードはプラスコードの各ビットをビット反転したコードである。
8B/10B符号化では、8ビットのデータを10ビットのプラスコードのデータとマイナスコードのデータに変換して交互に送信する。これにより、受信側は10ビット毎に次のデータのディスパリティを予測できるため、伝送路でのエラーを検出することが可能になる。
5.半二重転送
次に本実施形態の半二重転送方式について説明する。なお半二重転送を実現できる場合には、全二重転送を行わなくても済むため、図2の全二重転送用のレシーバ回路INRX、STBRXや、図3の全二重転送用のトランスミッタ回路INTX、STBTXの構成を省略できる。
図5(A)(B)を用いて本実施形態の半二重転送方式の概略を説明する。図5(A)は通常時での半二重転送方式の概略を示す図である。まず図5(A)の(1)に示すように、ホスト(広義には第1のデータ転送制御装置)が、送信方向から受信方向に転送方向を切り替える。具体的には図2の転送方向切り替え指示回路57が、転送方向切り替え回路58に対して、転送方向の切り替えを指示する。すると転送方向切り替え回路58は、トランスミッタ回路OUTTXから半二重転送用のレシーバ回路HRXに切り替える。即ち順方向(送信方向)の転送方向では、転送方向切り替え回路58は、OUTTXをイネーブル状態に設定して、HRXをディスエーブル状態に設定している。これに対して転送方向が切り替わって、逆方向(受信方向)になると、転送方向切り替え回路58は、OUTTXをディスエーブル状態に設定して、HRXをイネーブル状態に設定する。
このようにホスト(第1のデータ転送制御装置)が送信方向から受信方向に転送方向を切り替えた後に、図5(A)の(2)に示すように、ターゲット(広義には第2のデータ転送制御装置)が、受信方向から送信方向に転送方向を切り替える。具体的には図3の転送方向切り替え指示回路77が、転送方向切り替え回路78に対して、転送方向の切り替えを指示する。すると転送方向切り替え回路78は、レシーバ回路OUTRXから半二重転送用のトランスミッタ回路TTXに切り替える。即ち順方向(受信方向)の転送方向では、転送方向切り替え回路78は、OUTRXをイネーブル状態に設定して、TTXをディスエーブル状態に設定している。これに対して転送方向が切り替わって、逆方向(送信方向)になると、転送方向切り替え回路78は、OUTRXをディスエーブル状態に設定して、TTXをイネーブル状態に設定する。
次に図5(A)の(3)に示すように、ターゲットが逆方向の転送を開始する。即ちターゲットのトランスミッタ回路TTXがシリアル信号線を電流駆動して、データをホストに送信する。すると図5(A)の(4)に示すように、ホストも逆方向の受信を行う。即ちホストのレシーバ回路HRXは、シリアル信号線を介して流れる電流を検出して(電流を電圧に変換して)、TTXから転送されるデータを受信する。
図5(B)は受信失敗時での本実施形態の半二重転送方式の概略を示す図である。まず図5(B)の(1)に示すように、ホスト(第1のデータ転送制御装置)が送信方向から受信方向に転送方向を切り替える。そして本実施形態では、受信エラーが生じた場合には、ターゲット(第2のデータ転送制御装置)は、転送方向を受信方向から送信方向に切り替えない。即ちターゲットは、ホストからの転送方向切り替え要求により行うはずであった受信方向から送信方向への転送方向の切り替えをキャンセルし、レシーバ回路OUTRXからトランスミッタ回路TTXへの切り替えを行わない。より具体的には、ホストからターゲットへの転送方向切り替え要求の検出時又は検出前(転送方向切り替え要求コードの検出時又は検出前)に受信エラーが生じた場合に、ターゲットは、受信方向から送信方向への転送方向の切り替えをキャンセルする。このような受信エラーとしては、例えばプリアンブルエラーやデコードエラーなどがある。
そして図5(B)の(2)に示すように、ホストは、送信完了後、所定時間が経過してもターゲットから応答(応答パケット)が無く、タイムアウトになった場合には、受信方向から送信方向に転送方向を戻して、再度送信を行う。そしてその後、送信方向から受信方向に転送方向を切り替える。
次に図5(B)の(3)に示すようにターゲットは、レシーバ回路OUTRXによる受信に成功したら、受信方向から送信方向に転送方向を切り替える。
なお転送方向切り替え要求の検出後に発覚するCRCエラーなどの場合には、通常通り、ホストからの転送方向切り替え要求に従って、ターゲットは、受信方向から送信方向に転送方向を切り替える。そしてターゲットはCRCエラーを通知するためのパケットをホストに送信し、パケットの送信が完了した後に、送信方向から受信方向に転送方向を戻す。一方、ホスト(リンクコントローラ200)は、CRCエラーを通知するパケットをターゲットから受信すると、受信方向から送信方向に転送方向を戻す。
電流駆動のシリアル転送では、ホストのトランスミッタ回路とターゲットのトランスミッタ回路が同一のシリアル信号線に接続される事態を避けることが望ましい。このような事態が生じると、2つのトランスミッタ回路がVSS側に電流を流し込む電流駆動を行うため、シリアル信号線の電位が0Vに落ちてしまい、正常状態への復帰に長時間を要してしまうからである。一方、ホストのレシーバ回路とターゲットのレシーバ回路が同一のシリアル信号線に接続される事態が生じても、これらのレシーバ回路が有するDCバイアス回路により、シリアル信号線の電圧は例えば1V程度のDCバイアス電圧に維持される。従って、短時間でアナログ回路が正常状態に復帰できる。
この点、図5(A)の本実施形態の半二重転送方式では、まずホストがトランスミッタ回路OUTTXからレシーバ回路HRXに切り替え、その後にターゲットがレシーバ回路OUTRXからトランスミッタ回路TTXに切り替える。従って転送方向の切り替えタイミングにおいてトランスミッタ回路OUTTXとTTXがDTO+/−のシリアル信号線に同時に接続されてしまう事態を回避できる。そしてこのような転送方向の切り替えタイミングにおいては、レシーバ回路HRXとOUTRXがDTO+/−に接続されるようになる。従って、レシーバ回路HRXとOUTRXが有するDCバイアス回路により、シリアル信号線の電圧は例えば1V程度のDCバイアス電圧に維持されるため、短時間でアナログ回路が正常状態に復帰できる。
更に図5(B)に示すように本実施形態では、受信エラー時においては、ターゲットはレシーバ回路OUTRXからトランスミッタ回路TTXに切り替えない。従ってホストが、タイムアウトになってレシーバ回路HRXからトランスミッタ回路OUTTXに戻した場合にも、DTO+/−のシリアル信号線にホストのトランスミッタ回路OUTTXとターゲットのトランスミッタ回路TTXが同時に接続されてしまう事態を回避できる。従って、受信エラーの場合においても、ホストのレシーバ回路HRXとターゲットのレシーバ回路OUTRXがシリアル信号線に接続されることが保証されるため、短時間でアナログ回路が正常状態に復帰できるようになる。
次に図6(A)(B)を用いて本実施形態の半二重転送方式の詳細を説明する。まず図6(A)に示すように、ホストのリンクコントローラ200(上層の回路)から、転送方向の切り替え要求が来る。すると8B/10Bエンコード回路54のコード生成回路55が、転送方向切り替え要求コードを生成する。
具体的には本実施形態ではエンコード回路54は8B/10Bの符号化方式(広義にはNビットのデータをMビットのデータに拡張する符号化方式)でデータを符号化する。そしてコード生成回路55は、8B/10B符号化方式で規定される特殊コードのうち転送方向切り替え要求コードに割り当てられた特殊コードを生成する。即ち図4において、転送方向切り替え要求コードであるディレクションコードは、8B/10Bの特殊コードK28.6に割り当てられている。そして後述するようにコード生成回路55は、リンクコントローラ200(上層の回路)から、特殊コード生成指示信号(TxCode)を受け、特殊コード生成指示信号により転送方向切り替え要求コード(ディレクションコード)の生成が指示された場合に、転送方向切り替え要求コードを生成する。このようにして、リンクコントローラ200の転送方向切り替え要求は受け付けられる。
次にパラレル/シリアル変換回路56は、シリアル転送(パラレル/シリアル変換)を実行しながら、転送方向切り替え要求を監視する。そして10ビットの転送方向切り替え要求コードの全てをアナログ回路に渡し終えた段階で、転送方向切り替え指示回路57が、転送方向の切り替えを転送方向切り替え回路58に指示する。即ち、アナログ回路のトランスミッタ回路OUTTXが、転送方向切り替え要求コード(ディレクションコード)をシリアル信号線を介してターゲットに送信した後に、転送方向の切り替えを指示する。そしてこのように転送方向の切り替えが指示されると、転送方向切り替え回路58が転送方向を送信方向から受信方向に切り替える。即ちトランスミッタ回路OUTTXからレシーバ回路HRXに切り替える。
以上のように本実施形態では、リンクコントローラ200(上層の回路)から転送方向切り替え要求が来た場合に、トランスミッタ回路OUTTXが、コード生成回路55により生成された転送方向切り替え要求コードをシリアル信号線を介してホスト(相手側データ転送制御装置)に送信する。そして転送方向切り替え要求コードの送信後に転送方向切り替え指示回路57が、送信方向から受信方向への転送方向の切り替えを、転送方向切り替え回路58に指示する。
次に図6(B)に示すように、ターゲットのシリアル/パラレル変換回路80は、シリアル受信(シリアル/パラレル変換)を行いながら、ホストからの転送方向切り替え要求を監視する。そしてコード検出回路83により転送方向切り替え要求コードが検出された場合には、転送方向切り替え指示回路77が転送方向切り替え回路78に転送方向の切り替えを指示する。そしてこのように転送方向の切り替えが指示されると、転送方向切り替え回路78が転送方向を受信方向から送信方向に切り替える。即ちレシーバ回路OUTRXからトランスミッタ回路TTXに切り替える。
またコード検出回路83が転送方向切り替え要求コードを検出すると、通知信号生成回路86が、転送方向切り替え要求が来たことを通知する信号(DIR)を生成して、リンクコントローラ300に出力する。
具体的には本実施形態ではデコード回路82は、シリアル/パラレル変換回路80からパラレルのデータを受け、8B/10Bの符号化方式により符号化されたデータと特殊コードの復号化処理を行う。そしてコード検出回路83は、8B/10B符号化方式で規定される特殊コードのうち転送方向切り替え要求コードに割り当てられた特殊コード(図4のK28.6)を検出することで、転送方向切り替え要求コードを検出する。なお前述したようにコード検出回路83によるコード検出時又はコード検出前において、受信エラーが検出された場合には、転送方向切り替え指示回路77は、受信方向から送信方向への転送方向の切り替え指示をキャンセルする。
以上のように本実施形態では、コード検出回路83により転送方向切り替え要求コードが検出された場合に、転送方向切り替え指示回路77が、受信方向から送信方向への転送方向の切り替えを、転送方向切り替え回路78に指示する。また通知信号生成回路86が、ホスト(相手側データ転送制御装置)から転送方向の切り替え要求が来たことを通知する信号を生成して、リンクコントローラ300(上層の回路)に出力する。これにより、リンクコントローラ300は、ホストからの転送方向切り替え要求が来たことを知ることができ、その後の処理を進めることができる。
図6(A)(B)で説明したように本実施形態では、転送方向切り替え要求コードをホストからターゲットに送信することで、ホストからの転送方向切り替え要求をターゲットに伝えている。そしてホストは、転送方向切り替え要求コードを送信した後に、トランスミッタ回路OUTTXからレシーバ回路HRXに切り替える。またターゲットは、転送方向切り替え要求コードを検出した後に、レシーバ回路OUTRXからトランスミッタ回路TTXに切り替える。この場合、シリアル信号線を介した転送方向切り替え要求コードの転送には一定の時間を要する。従って、この転送方向切り替えの際の一定の時間の間は、シリアル信号線にはホストのレシーバ回路HRXとターゲットのレシーバ回路OUTRXが接続されることになり、シリアル信号線の電圧を例えば1Vの電圧に維持できるため、短時間でアナログ回路が正常状態に復帰できる。
6.データ転送フォーマット
図7に通常転送方式におけるデータ転送フォーマットを示す。図7において、シリアル信号線を介してデータが転送されていない状態がアイドル状態である。本実施形態では、所与のビット数(Mビット)以上連続して、シリアル信号線の論理レベルが第1の論理レベル(例えば「0」)に固定される状態(信号)を、アイドル状態(アイドル信号)と定義している。より具体的には、差動信号の「0」が10ビット(Mビット)以上連続して出力されている状態(信号)を、アイドル状態(アイドル信号)と定義している。ここで差動信号の「0」とは例えば、差動信号のマイナス側の信号線(DTO−、DTI−)に流れる電流の方がプラス側の信号線(DTO+、DTI+)に流れる電流よりも多い状態である。また差動信号の「1」とは例えば、差動信号のプラス側の信号線に流れる電流の方がマイナス側の信号線に流れる電流よりも多い状態である。
図7に示すように本実施形態では、パケット転送をする場合に、パケットとパケットの切れ目にIDLEと2つのプリアンブルコードが挿入される。具体的には送信側は、差動信号で「0」のアイドル信号IDLEをシリアル信号線に出力した後、プラスコード(広義には第1の極性)のプリアンブルコードPRE+とマイナスコード(広義には第2の極性)のプリアンブルコードPRE−をシリアル信号線を介して送信する。これにより受信側は、プリアンブルコードを検出してパケットの同期を取ることができる。その後、送信側は、8B/10Bにより符号化されたプラスコードのDATA+とマイナスコードのDATA−を送信し、最後にストップコードSTOP+/−を送信する。そしてその後、再びアイドル信号IDLEを出力する。
以上のように本実施形態ではアイドル期間において、アイドルコードを出力するのではなくて、差動信号で「0」(「1」でもよい)のアイドル信号を出力するようにしている。従ってアイドル期間において、エンコード回路(コード生成回路)やパラレル/シリアル変換回路やシリアル/パラレル変換回路やデコード回路(コード検出回路)の動作を停止することができる。従って、アイドル期間にロジック回路において無駄な電流が流れるのを効果的に防止でき、省電力化を図れる。これにより、携帯電話などの携帯情報機器の待機時に流れる電流などを低減できる。
更に本実施形態では、プラスコード(第1の極性)のプリアンブルコードPRE+を無視して検出せずに、マイナスコード(第2の極性)のプリアンブルコードPRE−だけを検出するようにしている。そしてプリアンブルコードPRE−が検出されなかったことを条件に(PRE−が1又は複数回検出されなかったことを条件に)、プリアンブルエラーの通知信号をアクティブにして、プリアンブルエラーを通知する。
このようにプリアンブルコードPRE−だけを検出するようにすれば、PRE+の先頭ビットでの「0」から「1」へのデータの変化を検出できなかった場合にも、PRE+は無視されるため、プリアンブルエラーが検出されることはない。従ってプリアンブルエラーが誤って通知されてしまう事態を防止できる。
図8に、通常転送方式においてホスト側がターゲット側にデータを送信するときの信号波形例を示す。一方、図9に、本実施形態の半二重転送方式においてホスト側がターゲット側にデータを送信するときの信号波形例を示し、図10に、半二重転送方式においてターゲット側がホスト側にデータを送信するときの信号波形例を示す。
図8に示すように通常転送方式においては、ホスト(OUTTX)は、シリアル信号線を介して送信するパケットのデータに付加して、ストップコード(STOP)を送信する。これに対して図9の半二重転送方式では、ホスト(OUTTX)は、シリアル信号線を介して送信するパケットのデータに付加して(パケットのデータの送信後に)、転送方向切り替え要求コード(Direction)を送信する。このようにすればホストは、データの送信後、例えば次のトランザクションで、転送方向を送信方向から受信方向に切り替えてデータを受信することが可能になる。
ホスト(OUTTX)は、シリアル信号線を介して転送方向切り替え要求コード(Direction)を送信した後、差動信号で「0」のアイドル信号を出力する。即ち10ビット(Mビット)以上連続して論理レベルが第1の論理レベル(「0」)に固定されるアイドル信号をシリアル信号線に出力する。
ホストは、このような10ビットのIDLEを出力した時点で、転送方向を送信方向から受信方向に切り替える。これにより逆方向の転送が可能になる。一方、ターゲットは、転送方向切り替え要求コード(Direction)を検出した後、1個(10ビット)のIDLEを検出した時点で、転送方向を受信方向から送信方向に切り替える。これにより転送方向の切り替えタイミングで、OUTTXとTTXが同時にシリアル信号線に接続される事態が回避される。
なおホストが転送方向切り替え要求コード(Direction)を送信した後、ターゲット側で受信エラーが生じた場合には、前述のように、ターゲット側では転送方向の切り替えが禁止される。このため、ホストは、転送方向を戻すのに転送方向切り替え要求コードを送信する必要がなくなり、処理を簡素化できる。
また図9と図10を比較すればわかるように、本実施形態の半二重転送では、順方向であるホストからターゲットへのデータ転送では、転送レートが例えば200Mbpsであり、高速になっている。これに対して逆方向であるターゲットからホストへのデータ転送では、転送レートが例えば50Mbpsであり、低速になっている。
7.トランスミッタ回路、レシーバ回路、転送方向切り替え回路の構成
図11に、トランスミッタ回路、レシーバ回路、転送方向切り替え回路の詳細な構成例を示す。なお本実施形態のこれらの各回路は図11の構成には限定されない。
図11に示すようにホスト側のトランスミッタ回路OUTTXはN型(広義には第1導電型。他の説明でも同様)のトランジスタTR1、TR2、TR3、TR4と、電流源IH1、IL1、IH2、IL2を含む。なおIH1、IH2は、IL1、IL2に比べて多くの電流を流すことができる電流源である。
トランジスタTR1は、そのドレインにDTO+の信号線が接続され、そのゲートに、トランジスタTR11を介して入力信号DIN+が入力され、そのソースに、電流源IH1が接続される。トランジスタTR2は、そのドレインにDTO+の信号線が接続され、そのゲートに、トランジスタTR12を介して入力信号DIN−が入力され、そのソースに、電流源IL1が接続される。トランジスタTR3は、そのドレインにDTO−の信号線が接続され、そのゲートに、トランジスタTR12を介して入力信号DIN−が入力され、そのソースに、電流源IH2が接続される。トランジスタTR4は、そのドレインにDTO−の信号線が接続され、そのゲートに、トランジスタTR11を介して入力信号DIN+が入力され、そのソースに、電流源IL2が接続される。
例えばトランジスタTR11、TR12がオンになっていたとする。すると、DIN+がHレベル(「1」)でDIN−がLレベル(「0」)の場合には、トランジスタTR1、TR4がオンになり、トランジスタTR2、TR3がオフになる。従って電流源IH1により、DTO+の信号線には大きな電流が流れ、電流源IL2により、DTO−の信号線には小さな電流が流れる。一方、DIN+がLレベルでDIN−がHレベルの場合には、トランジスタTR2、TR3がオンになり、トランジスタTR1、TR4がオフになる。従って電流源IL1により、DTO+の信号線には小さな電流が流れ、電流源IH2により、DTO−の信号線には大きな電流が流れる。このようにすることでシリアル信号線の電流駆動が可能になる。
ターゲット側のレシーバ回路OUTRXはDCバイアス回路400、402、I−V変換回路410、412、コンパレータ414を含む。DCバイアス回路400、402は、差動信号の入力ノードN1、N2に例えば1V程度のDCバイアス電圧を発生する。I−V変換回路410、412は、各々、DTO+、DTO−の信号線に流れる電流を電圧に変換する。この場合、DCバイアス回路400、402によりDCバイアス電圧を発生することで、I−V変換回路410、412での電流−電圧変換を高速化できる。コンパレータ414はI−V変換回路410、412の電流−電圧変換により生成された第1、第2の電圧を比較し、DOUTとして出力する。
なおターゲット側のトランスミッタ回路TTXの構成はホスト側のトランスミッタ回路OUTTXとほぼ同様であり、ホスト側のレシーバ回路HRXの構成もターゲット側のレシーバ回路OUTRXとほぼ同様であるため、説明を省略する。
図2のホスト側の転送方向切り替え回路58は、図11に示すようにN型(第1導電型)のトランジスタTR11、TR12、TR13、TR14を含む。図3のターゲット側の転送方向切り替え回路78は、N型のトランジスタTR21、TR22、TR23、TR24を含む。
ホスト側の転送方向切り替え指示信号SDIRがLレベルになると、トランジスタTR11、TR12がオンになり、入力信号DIN+、DIN−がトランジスタTR1、TR2、TR3、TR4に入力されるようになる。即ちトランスミッタ回路OUTTXがイネーブル状態に設定される。また、指示信号SDIRがLレベルになるとトランジスタTR13、TR14がオフになり、DCバイアス回路420、422がディスエーブル状態に設定される。またI−V変換回路430、432もディスエーブル状態に設定される。このためレシーバ回路HRXがディスエーブル状態に設定される。これにより、転送方向は送信方向に設定される。
一方、ホスト側の指示信号SDIRがHレベルになると、Lレベルの場合とは逆に、トランスミッタ回路OUTTXがディスエーブル状態に設定されると共にレシーブ回路HRXがイネーブル状態に設定され、転送方向は受信方向に設定される。
同様に、ターゲット側の転送方向切り替え指示信号SDIRがLレベルになると、レシーバ回路OUTRXがイネーブル状態に設定され、トランスミッタ回路TTXがディスエーブル状態に設定されるため、転送方向は受信方向に設定される。一方、指示信号SDIRがHレベルになると、レシーバ回路OUTRXがディスエーブル状態に設定され、トランスミッタ回路TTXがイネーブル状態に設定されるため、転送方向は送信方向に設定される。以上のように、転送方向切り替え指示回路57、77により出力される指示信号SDIRを用いて、転送方向を任意の方向に切り替えることが可能になる。
8.PHY−LINKインターフェース信号
図12に本実施形態のPHY−LINK間(インターフェース回路65、67の間や、85、87の間)のインターフェース信号の例を示す。図12においてLINK_SCLKは、PHY(トランシーバ)がLINK(リンクコントローラ)に供給するシステムクロックである。Wakeupはパワーダウン状態をLINKが解除するためのウェイクアップ信号である。ReceiveWakeupは、Wakeup信号を受信したことをPHYがLINKに通知するための信号である。SetPowerdownCiはCLK/STB用レシーバ回路をパワーダウン状態に設定することをLINKがPHYに要求するための信号である。RxData[7:0]は、シリアル信号線での受信データを8B/10B符号化回路により復号化してPHYがLINKに出力する8ビットのパラレル受信データである。このRxData[7:0]はLINK_SCLKに同期してRxStrobeと共にPHYからLINKに出力される。
RxValidは、シリアル信号線で受信したパケットのスタートからエンドまでを示す信号であり、データがPHYに存在している間はアサートされる。RxStrobeは、PHYがLINKに供給するデータ用ストローブ信号である。RxStrobeがアサートされている期間にRxData[7:0]が出力される。SetPowerdownDiは、データ受信用レシーバ回路をパワーダウン状態に設定することをLINKがPHYに要求するための信号である。
RxCode[3:0]は、シリアル信号線において8B/10B符号化方式で規定(定義)されている特殊コードを検出したことをPHYがLINKに通知するための信号である。RxCode[3:0]はLINK_SCLKに同期して、RxStrobeと共にPHYからLINKに出力される。図13にRxCode値の具体例を示す。PHYは、RxValidをアサートする時には、Rxコード値=4である「PREAMBLE検出」をLINKに出力する必要がある。
SetPowerdownCoは、CLK/STB用トランスミッタ回路をパワーダウン状態に設定することをLINKがPHYに要求するための信号である。TxData[7:0]は、シアル信号線に出力する8ビットのパラレルの送信データである。LINKは、LINK_SCLKに同期してPHYがTxStrobeを出力するまで、TxData[7:0]を保持してPHYに出力する必要がある。
TxValid(送信データ有効・無効信号)は、送信パケットのスタートからエンドまでを示す信号であり、LINKの送信準備ができたことをLINKがPHYに通知するための信号である。LINKに送信データが存在している間は、TxValidはアサートされる。TxValidはLINK_SCLKに同期して出力する必要がある。TxStrobeは、PHYがデータ受信を完了したことをLINKに通知するための信号である。LINKはTxStrobeを検出した場合、TxDataを次のデータに切り替える必要がある。SetPowerdownDoは、データ転送用トランスミッタをパワーダウン状態に設定することをLINKがPHYに要求するための信号である。
TxCode[3:0]は、8B/10B符号で規定されている特殊コードを送信することをLINKがPHYに要求するための信号である。図14にTxCode値の具体例を示す。LINKは、信号TxValidをアサートする時には、Txコード値=4である「PREAMBLE挿入」をPHYに出力する必要がある。またLINKは、LINK_SCLKに同期してPHYがTxStrobeを出力するまで、TxCode[3:0]を保持してPHYに出力する必要がある。
TxSpeed[2:0]はターゲット側が送信データの転送レートを指示する場合に使用する信号である。半二重通信専用信号であるDirectionは、半二重通信実行時にシリアル信号線での現在の転送方向をPHYがLINKに通知するための信号である。例えばDirection値が「0」の場合は、転送方向が順方向(ホストからターゲットへの転送)であることが通知され、「1」の場合は、転送方向が逆方向(ターゲットからホストへの転送)であることが通知される。LINKは、Direction値で示す転送方向と逆の転送方向の転送要求を出力することが禁止される。Transfer_Typeは、サポートされる通信方法をLINKがPHYに対して通知するための信号である。Transfer_Type値が「0」の場合は全二重通信をサポートし、「1」の場合は半二重通信をサポートすることを示す。
図15に通常転送方式のデータ送信時におけるPHY−LINKのインターフェース信号の波形例を示す。送信側のLINKがシリアル信号線を介したデータの送信を行う場合には、LINKは、信号TxValidをアサートして、データ送信を行う準備ができたことをPHYに通知する。そしてLINKは、TxValidをアサートした後、図14のTxCode[3:0]の値を「4」に設定して、PHY(8B/10Bエンコード回路)にプリアンブルコードの生成(出力)を指示する。このプリアンブルコードは、図4に示すように8B/10B符号の特殊コードK28.1に割り当てられたコードである。その後、シリアル信号線へのデータ出力準備ができた時点で、PHYが、TxStrobeを1クロック期間だけアサートし、データ転送が開始する。そしてLINKは、TxStrobeを検出した時点で、TxCode[3:0]の値を「0」にして、データ転送状態に設定し、送信データTxData[7:0]をPHYに出力する。またLINKは、TxStrobeを見つけるとLINK_SCLKに同期してTxDataを次のデータに切り替える。その後、LINKは、最後のデータに対するTxStrobeを見つけた時点で、LINK_SCLKに同期してTxValidをネゲートして、データ送信を終了する。このように図15の転送ではTxStrobe以外の信号はLINKが駆動することになる。
図16に半二重転送方式のデータ送信時におけるPHY−LINKのインターフェース信号の波形例を示す。図16では図15とは異なり、LINKは、データ送信終了時にTxCode[3:0]の値を「F」に設定している。この「F」のTxCode[3:0]は、図14に示すようにLINKがPHYに転送方向切り替え要求を行うためのものである。
このように本実施形態では、PHYのコード生成回路55(8B/10Bエンコード回路54)は、リンクコントローラ200(上層の回路)から特殊コード生成指示信号TxCode[3:0]を受け、このTxCode[3:0]により指示される特殊コードの生成処理を行っている。例えば図16では、データ転送終了時に「F」の値に設定された信号TxCode[3:0]を出力する。これによりリンクコントローラ200は、特殊コードK28.6に割り当てられた転送方向切り替え要求コード(Direction)の生成(出力)を、PHYのコード生成回路55に指示している。このようなTxCode[3:0]を利用して特殊コードの生成を指示すれば、コード生成回路55の処理や構成を簡素化でき、回路の小規模化等を図れる。
なお、ホストから転送方向切り替え要求が来たことをターゲットのLINKに通知する場合は、PHYは、図13のRxCode[3:0]を「F」に設定してLINKに出力する。このような通知信号RxCode[3:0]=Fを用いることで、ターゲットのLINKは、ホストから転送方向の切り替え要求が来たことを知ることができ、その後の処理を進めることができる。
9.パケット構成
図17(A)〜図18(B)に、シリアルバスを介して転送されるパケットのフォーマット例を示す。なお、各パケットのフィールド構成やフィールド配置は図17(A)〜図18(B)の例に限定されず、種々の変形実施が可能である。
図18(A)のライトリクエストパケットは、データ(コマンドを含む)のライトを要求するためのパケットである。このライトリクエストパケットは、応答要求、パケットタイプ、ラベル、リトライ、アドレスサイズ、同期コード、データレングスのフィールドにより構成されるヘッダのフィールドと、ライト先(広義にはアクセス先)を指定するアドレスのフィールドと、ライトデータのフィールドと、CRC(Cyclic Redundancy Check)のフィールドを有する。
図17(B)のアクノリッジパケット(ハンドシェークパケット)は、アクノリッジメント(ACK)やネガティブアクノリッジメント(NACK)を送信するためのパケットである。このアクノリッジパケットは、パケットタイプ、ラベル、リトライ、応答コードのフィールドにより構成されるヘッダのフィールドと、CRCのフィールドを有する。
図18(A)のリードリクエストパケットは、データのリードを要求するためのパケットである。このリードリクエストパケットは、応答要求、パケットタイプ、ラベル、リトライ、アドレスサイズ、データレングスのフィールドにより構成されるヘッダのフィールドと、リード先(広義にはアクセス先)を指定するアドレスのフィールドと、CRCのフィールドを有する。
図18(B)のレスポンスパケットは、リードリクエストパケットに対してレスポンスを返すためのパケットであり、パケットタイプ、ラベル、リトライのフィールドにより構成されるヘッダのフィールドと、レスポンスデータのフィールドと、CRCのフィールドを有する。
10.トランザクション例
次に、本実施形態のトランザクション例について図19〜図22を用いて説明する。図19は、半二重転送方式でのコマンド/データの書き込みトランザクションの成功例である。まずホストのLINKは、コマンド/データ書き込みのために、図17(A)のライトリクエストパケットの送信を指示する。この際、図14のTxCodeの値を「F」に設定する。するとホストのPHYは、ライトリクエストパケットの送信が完了した後に、転送方向を送信方向から受信方向(ターゲットからホストへの方向)に切り替える。このライトリクエストパケットの送信の際には図9で説明したように、パケットデータの後ろに、8B/10Bの特殊コードである転送方向切り替え要求コード(Direction)が付加される。
ライトリクエストパケットを受信したターゲットのLINKは、受信に成功すると、図17(B)のアクノリッジパケットの送信を指示する。この場合に、アクノリッジパケットの応答コードのフィールドには、受信成功を意味する「0」の値が書き込まれる。またターゲットのPHYは、転送方向切り替え要求コード(Direction)を検出すると、転送方向を送信方向(ターゲットからホストへの方向)に切り替える。そしてターゲットのPHYは、LINKから指示されたアクノリッジパケットをホストに送信する。そしてアクノリッジパケットの送信の完了後に、転送方向を送信方向から受信方向に戻す。またホストのPHYも、アクノリッジパケットの受信が完了すると、転送方向を受信方向から送信方向に戻す。そしてホストのLINKは、アクノリッジパケットの応答コードを見て、受信成功を確認する。
図20は、半二重転送方式でのコマンド/データの書き込みトランザクションの第1の失敗例である。図20では、転送方向切り替え要求コード(Direction)の検出時や検出前に受信エラーが発生している。具体的にはプリアンブルエラーやデコードエラーなどが発生している。この場合には図20に示すように、ターゲット側での転送方向の切り替えはキャンセルされ、切り替えは行われない。
そしてホストのLINKは、PHYの送信が完了した後、所定時間が経過してもターゲットから応答パケットを受信せず、タイムアウトになった場合に、受信方向から送信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を出す。これによりホストのPHYは、転送方向を受信方向から送信方向に戻す。この際、ターゲット側では転送方向の切り替えは行われていないため、ホストのトランスミッタ回路とターゲットのトランスミッタ回路とが同一のシリアル信号線に接続されてしまう事態が回避される。
ホストのLINKは、タイムアウトになったため、リトライフィールドに「1」を書き込んだライトリクエストパケットを再送する。そしてライトリクエストパケットの送信が完了すると、PHYは転送方向を受信方向に切り替える。そしてターゲットのLINKがライトリクエストパケットの受信に成功すると、その後は図19と同様のシーケンスになる。
図21は、半二重転送方式でのコマンド/データの書き込みトランザクションの第2の失敗例である。図21では、転送方向切り替え要求コード(Direction)の検出後に受信エラーが発生している。具体的にはCRCエラーが発生している。この時には図21では図20とは異なり、ターゲット側での転送方向切り替えのキャンセルは間に合わないため、ターゲット側の転送方向は送信方向に切り替わっている。
するとターゲットのLINKは、CRCエラーを通知するためのアクノリッジパケットの送信を指示する。具体的には、このアクノリッジパケットの応答コードのフィールドには、CRCエラー(データフェイル)を意味する「F」の値が書き込まれる。そしてLINKは、アクノリッジパケットの送信が完了した後に、送信方向から受信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を行う。
一方、ホストのLINKは、CRCエラーを通知するアクノリッジパケットをターゲットから受信した場合には、受信方向から送信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を行う。そしてホストのLINKは、リトライフィールドに「1」を書き込んで、ライトリクエストパケットを再送する。その後は図20と同様のシーケンスになる。
なお図22には半二重転送方式でのコマンド/データの読み込みトランザクションの成功例を示す。転送方向切り替えに関する基本的な考え方は図19と同様である。
11.電子機器
図23に本実施形態の電子機器の構成例を示す。この電子機器は本実施形態で説明したデータ転送制御装置502、512、514、520、530を含む。またベースバンドエンジン500(広義には通信デバイス)、アプリケーションエンジン510(広義にはプロセッサ)、カメラ540(広義には撮像デバイス)、或いはLCD550(広義には表示デバイス)を含む。別の言い方をすれば図23の電子機器は、ターゲット側データ転送制御装置520、530と、ターゲット側データ転送制御装置520、530にシリアルバス(シリアル信号線)を介して接続されるホスト側データ転送制御装置514と、ターゲット側データ転送制御装置520、530にインターフェースバスを介して接続される1又は複数のデバイス540、550を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。この構成によればカメラ機能とLCD(Liquid Crystal Display)の表示機能を有する携帯電話などを実現できる。但し本実施形態の電子機器は携帯電話には限定されず、デジタルカメラ、PDA、電子手帳、電子辞書、或いは携帯型情報端末など種々の電子機器に適用できる。
図23に示すようにベースバンドエンジン500に設けられたホスト側のデータ転送制御装置502と、アプリケーションエンジン510(グラフィックエンジン)に設けられたターゲット側のデータ転送制御装置512との間で、本実施形態で説明したシリアル転送が行われる。またアプリケーションエンジン510に設けられたホスト側のデータ転送制御装置514と、カメラインターフェース回路522を含むデータ転送制御装置520や、LCDインターフェース回路532を含むデータ転送制御装置530との間でも、本実施形態で説明したシリアル転送が行われる。
図23の構成によれば、従来の電子機器に比べて、EMIノイズを低減できる。またデータ転送制御装置の小規模化、省電力化を実現することで、電子機器の更なる省電力化を図れる。また電子機器が携帯電話である場合には、携帯電話の接続部分(ヒンジ部分)に通る信号線をシリアル信号線にすることが可能になり、実装の容易化を図れる。
なお本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語(上層の回路、エンコード回路、デコード回路、Nビット、Mビット、第1の極性、第2の極性、シリアル信号線等)として引用された用語(リンクコントローラ、8B/10Bエンコード回路、8B/10Bデコード回路、8ビット、10ビット、プラスコード、マイナスコード、差動信号線等)は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。またデータ転送制御装置、トランシーバ、リンクコントローラ等の構成も図1〜図3で説明した構成に限定されない。また半二重転送手法も本実施形態で説明した手法に限定されない。
データ転送制御装置の構成例。 ホスト側のトランシーバ、リンクコントローラの構成例。 ターゲット側のトランシーバ、リンクコントローラの構成例。 特殊コードに各種コードを割り当てる手法の説明図。 図5(A)(B)は本実施形態の半二重転送方式の概要の説明図。 図6(A)(B)は本実施形態の半二重転送方式の詳細な説明図。 通常転送方式のデータ転送フォーマット例。 通常転送方式でホストがターゲットにデータを送信する時の信号波形例。 半二重転送方式でホストがターゲットにデータを送信する時の信号波形例。 半二重転送方式でターゲットがホストにデータを送信する時の信号波形例。 トランスミッタ回路、レシーバ回路、転送方切り替え回路の構成例。 PHY−LINKインターフェース信号の例。 RxCodeの例。 TxCodeの例。 通常転送方式でのPHY−LINKのインターフェース信号の波形例。 半二重転送方式でのPHY−LINKのインターフェース信号の波形例。 図17(A)(B)はパケットのフォーマット例。 図18(A)(B)はパケットのフォーマット例。 コマンド/データ書き込みトランザクションの成功例。 コマンド/データ書き込みトランザクションの第1の失敗例。 コマンド/データ書き込みトランザクションの第2の失敗例。 コマンド/データ読み込みトランザクションの成功例。 電子機器の構成例。
符号の説明
10 ホスト側データ転送制御装置、12 PLL回路、14、18 分周回路、
20 トランシーバ、22、24 OUT転送用、クロック転送用のトランスミッタ回路、 26、28 IN転送用、ストローブ転送用のレシーバ回路、
30 ターゲット側データ転送制御装置、40 トランシーバ、
42、44 OUT転送用、クロック転送用のレシーバ回路、
50、70 トランザクションコントローラ、
52、72 パケット生成&転送アボート回路、
54、74 8B/10Bエンコード回路、55、75 コード生成回路、
56、76 パラレル/シリアル変換回路、57、77 転送方向切り替え指示回路、
58、78 転送方向切り替え回路、59、79 アイドル検出回路、
60、80 シリアル/パラレル変換回路、61、81 プリアンブルエラー検出回路、
62、82 8B/10Bデコード回路、63、83 コード検出回路、
64、84 エラー信号生成回路、65、67、85、87 インターフェース回路、
66、86 通知信号生成回路、68、88 パケット解析&ヘッダ・データ分離回路、

Claims (12)

  1. シリアル信号線を介したデータ転送を行うためのデータ転送制御装置であって、
    シリアル信号線を介してデータを送信するトランスミッタ回路と、
    シリアル信号線を介してデータを受信するレシーバ回路と、
    リンクコントローラと、
    前記トランスミッタ回路によりデータが送信される転送方向である送信方向と前記レシーバ回路によりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う転送方向切り替え回路と、
    前記転送方向切り替え回路に、転送方向の切り替えを指示する転送方向切り替え指示回路と、
    前記リンクコントローラから転送方向切り替え要求が来た場合に、転送方向切り替え要求コードを生成するコード生成回路とを含み、
    前記リンクコントローラから転送方向切り替え要求が来た場合に、前記トランスミッタ回路が、前記コード生成回路により生成された転送方向切り替え要求コードをシリアル信号線を介して相手側データ転送制御装置に送信し、転送方向切り替え要求コードの送信後に前記転送方向切り替え指示回路が、送信方向から受信方向への転送方向の切り替えを、前記転送方向切り替え回路に指示し、
    前記リンクコントローラが、
    前記トランスミッタ回路の送信が完了した後、所定時間が経過しても相手側データ転送制御装置から応答パケットを受信せず、タイムアウトになった場合に、受信方向から送信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を行うことを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. シリアル信号線を介したデータ転送を行うためのデータ転送制御装置であって、
    シリアル信号線を介してデータを送信するトランスミッタ回路と、
    シリアル信号線を介してデータを受信するレシーバ回路と、
    リンクコントローラと、
    前記トランスミッタ回路によりデータが送信される転送方向である送信方向と前記レシーバ回路によりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う転送方向切り替え回路と、
    前記転送方向切り替え回路に、転送方向の切り替えを指示する転送方向切り替え指示回路と、
    前記リンクコントローラから転送方向切り替え要求が来た場合に、転送方向切り替え要求コードを生成するコード生成回路とを含み、
    前記リンクコントローラから転送方向切り替え要求が来た場合に、前記トランスミッタ回路が、前記コード生成回路により生成された転送方向切り替え要求コードをシリアル信号線を介して相手側データ転送制御装置に送信し、転送方向切り替え要求コードの送信後に前記転送方向切り替え指示回路が、送信方向から受信方向への転送方向の切り替えを、前記転送方向切り替え回路に指示し、
    前記リンクコントローラが、
    前記トランスミッタ回路の送信が完了した後、相手側データ転送制御装置からCRCエラーを通知するパケットを受信した場合には、受信方向から送信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を行うことを特徴とするデータ転送制御装置。
  3. 請求項1又は2において、
    NビットのデータをMビット(N<M。N、Mは2以上の整数)のデータに拡張する符号化方式でデータを符号化するエンコード回路と、
    前記エンコード回路から受けたパラレルのデータをシリアルのデータに変換して前記トランスミッタ回路に出力するパラレル/シリアル変換回路とを含み、
    前記コード生成回路が、
    前記符号化方式で規定される特殊コードのうち前記転送方向切り替え要求コードに割り当てられた特殊コードを生成することで、前記転送方向切り替え要求コードを生成することを特徴とするデータ転送制御装置。
  4. 請求項3において、
    前記コード生成回路が、
    前記リンクコントローラから特殊コード生成指示信号を受け、前記特殊コード生成指示信号により転送方向切り替え要求コードの生成が指示された場合に、前記転送方向切り替え要求コードを生成することを特徴とするデータ転送制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記トランスミッタ回路が、
    シリアル信号線を介して送信するデータに付加して、シリアル信号線を介して前記転送方向切り替え要求コードを送信することを特徴とするデータ転送制御装置。
  6. 請求項5において、
    前記トランスミッタ回路が、
    シリアル信号線を介して前記転送方向切り替え要求コードを送信した後に、所与のビット数以上連続して論理レベルが第1の論理レベルに固定されるアイドル信号をシリアル信号線に出力することを特徴とするデータ転送制御装置。
  7. シリアル信号線を介したデータ転送を行うためのデータ転送制御装置であって、
    シリアル信号線を介してデータを送信するトランスミッタ回路と、
    シリアル信号線を介してデータを受信するレシーバ回路と、
    前記トランスミッタ回路によりデータが送信される転送方向である送信方向と前記レシーバ回路によりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う転送方向切り替え回路と、
    前記転送方向切り替え回路に、転送方向の切り替えを指示する転送方向切り替え指示回路と、
    前記レシーバ回路により受信された転送方向切り替え要求コードを検出するコード検出回路と、
    通知信号を生成して上層の回路に出力する通知信号生成回路とを含み、
    前記コード検出回路により前記転送方向切り替え要求コードが検出された場合に、前記転送方向切り替え指示回路が、受信方向から送信方向への転送方向の切り替えを、前記転送方向切り替え回路に指示し、前記通知信号生成回路が、相手側データ転送制御装置から転送方向の切り替え要求が来たことを通知する信号を生成して上層の回路に出力し、
    前記コード検出回路による前記転送方向切り替え要求コードの検出時又は検出前において、受信エラーが検出された場合には、前記転送方向切り替え指示回路が、受信方向から送信方向への転送方向の切り替え指示をキャンセルすることを特徴とするデータ転送制御装置。
  8. シリアル信号線を介したデータ転送を行うためのデータ転送制御装置であって、
    シリアル信号線を介してデータを送信するトランスミッタ回路と、
    シリアル信号線を介してデータを受信するレシーバ回路と、
    リンクコントローラと、
    前記トランスミッタ回路によりデータが送信される転送方向である送信方向と前記レシーバ回路によりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う転送方向切り替え回路と、
    前記転送方向切り替え回路に、転送方向の切り替えを指示する転送方向切り替え指示回路と、
    前記レシーバ回路により受信された転送方向切り替え要求コードを検出するコード検出回路と、
    通知信号を生成して前記リンクコントローラに出力する通知信号生成回路とを含み、
    前記コード検出回路により前記転送方向切り替え要求コードが検出された場合に、前記転送方向切り替え指示回路が、受信方向から送信方向への転送方向の切り替えを、前記転送方向切り替え回路に指示し、前記通知信号生成回路が、相手側データ転送制御装置から転送方向の切り替え要求が来たことを通知する信号を生成して前記リンクコントローラに出力し、
    前記リンクコントローラが、
    相手側データ転送制御装置から受信したパケットにCRCエラーが検出された場合には、相手側データ転送制御装置に対してCRCエラーを通知するためのパケットを送信し、パケットの送信が完了した後に、送信方向から受信方向に転送方向を戻す転送方向切り替え要求を行うことを特徴とするデータ転送制御装置。
  9. 請求項7又は8において、
    前記レシーバ回路から受けたシリアルのデータをパラレルのデータに変換するシリアル/パラレル変換回路と、
    前記シリアル/パラレル変換回路からパラレルのデータを受け、所定の符号化方式により符号化されたデータと特殊コードの復号化処理を行うデコード回路を含み、
    前記コード検出回路が、
    前記符号化方式で規定される特殊コードのうち前記転送方向切り替え要求コードに割り当てられた特殊コードを検出することで、前記転送方向切り替え要求コードを検出することを特徴とするデータ転送制御装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかのデータ転送制御装置と、
    通信デバイス、プロセッサ、撮像デバイス、及び表示デバイスの少なくとも1つとを含むことを特徴とする電子機器。
  11. シリアル信号線を介して接続される第1、第2のデータ転送制御装置間でのデータ転送の制御方法であって、
    前記第1、第2のデータ転送制御装置の各々は、
    シリアル信号線を電流駆動してデータを送信するトランスミッタ回路と、
    シリアル信号線に流れる電流を検出してデータを受信するレシーバ回路と、
    前記トランスミッタ回路によりデータが送信される転送方向である送信方向と前記レシーバ回路によりデータが受信される転送方向である受信方向の切り替えを行う転送方向切り替え回路とを含み、
    前記第1のデータ転送制御装置の前記転送方向切り替え回路が、転送方向を送信方向から受信方向に切り替え、
    前記第1のデータ転送制御装置の転送方向が送信方向から受信方向に切り替わった後に、前記第2のデータ転送制御装置の前記転送方向切り替え回路が、転送方向を受信方向から送信方向に切り替え、
    受信エラーが生じた場合には、前記第2のデータ転送制御装置での受信方向から送信方向への転送方向の切り替えをキャンセルすることを特徴とするデータ転送制御方法。
  12. 請求項11において、
    前記第1のデータ転送制御装置から前記第2のデータ転送制御装置への転送方向切り替え要求の検出時又は検出前に受信エラーが生じた場合に、前記第2のデータ転送制御装置での受信方向から送信方向への転送方向の切り替えをキャンセルすることを特徴とするデータ転送制御方法。
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