JP3805426B2 - 地上敷設コイル装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は例えば実開昭51−69211号公報及び特開平6−314611号公報に記載されたコイルを用いた従来の磁気浮上鉄道の地上敷設コイル装置の正面図である。図6は図5のVI−VI線に沿う矢視断面図である。また図7は図5のVII−VII線に沿う部分的な矢視断面図である。
【0003】
磁気浮上鉄道の地上敷設コイル装置には、車両に推進力を発生させる為の推進コイル装置と、車両の浮上案内をする浮上コイル装置とがある。図5において、概略板状の浮上コイル装置3は、周囲および中央に形成された取付座9に、締結手段4を挿入されてコンクリート軌道1に締結されている。浮上コイル装置3は、4個のコイル装置7がモールド樹脂であるガラス短繊維強化樹脂のモールド樹脂8に埋め込まれて構成されている。
【0004】
図6において、磁気浮上鉄道のコンクリート軌道1は側壁1aと底壁1bとで断面がU字形状をなしている。図6の右側の側壁1aは省略されて図示されていない。そして、U字形状のコンクリート軌道1内には、図示しない車両が配置される。側壁1aの車両側に形成された穴には、車両に推進力を発生させる為の推進コイル装置2が、敷設されている。また、車両の浮上案内をする浮上コイル装置3が推進コイル装置2の上に固定されている。浮上コイル装置3は、締結手段4によって側壁1aに固定されている。
【0005】
図7において、長い棒状の導体5に、半硬化性絶縁部材からなるプリプレグ状の絶縁テープ6が巻かれたものが複数回巻回されて、さらに隣り合う導体5が互いに密着するように寄せ集められて圧縮され、コイル7が形成されている。
【0006】
コイル7は、ガラス短繊維強化樹脂のモールド樹脂8でモールドされて埋め込まれている。モールド樹脂8はコイル7を絶縁保持している。コイル7とモールド樹脂8とは浮上コイル装置3を構成している。モールド樹脂8の外側の7箇所および中央の1箇所には、モールド樹脂8が部分的に薄肉に形成されて取付座9が形成されている。各取付座9には取付穴10が穿孔されている。
【0007】
一方、コンクリート軌道1側においては、側壁1aに円筒形のインサート11が埋設されている。インサート11には、側壁1aの主面側から雌ねじが形成されている。ボルト12が、座金13および取付穴10を貫通して、インサート11に螺合している。ボルト12は、座金13を介して浮上コイル装置3を側壁1aに締結している。なお、ボルト12及び座金13は締結手段4を構成している。
【0008】
次に浮上コイル装置3の製造方法について説明する。まず、耐熱性を有する合成繊維紙に半硬化状の樹脂を含浸させたプリプレグ状の絶縁テープ6が、長い棒状の導体5に巻きつけられる。次に絶縁テープ6が半硬化状のまま、導体5がコイル状に巻回される。次にコイル状に巻回された導体5が、所定の温度及び所定の圧力下で圧縮されてさらに樹脂を硬化されて所定の形状に成形され、コイル7が作製される。
【0009】
次に、シートモールディングコンパウンド(以下SMCという)と呼ばれるシート状の半硬化性ガラス短繊維強化樹脂が所定の枚数重ねられてコイル7の周囲に配置される。それらが所定の金型内に収納されて加熱・加圧成形処理されてモールディングされ、コイル7が硬化したガラス短繊維強化樹脂のモールド樹脂8に埋め込まれる。モールディングされる際、モールド樹脂8の外側及び中央に取付座9が形成される。このようにして浮上コイル装置3が完成される。
【0010】
ここで、SMCは、例えば熱硬化性ポリエステル樹脂とガラス短繊維強化基材などとをコンパウンドし、約2mmの厚さのシート状に形成したものが用いられる。加熱・加圧成形時における金型内での流動性を考慮して、ガラス短繊維は、一般に3〜6mm(最大でも約25mm)のものが用いられ、約30重量%含有するように選択されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された従来の地上敷設コイル装置においては、モールド樹脂8が部分的に薄肉にされて形成された取付座9が、ボルト12及び座金13で締め付けられて固定される。一方、車体が駆動される時には、車体の浮上と反対方向および車体の進行と反対方向、さらに車体が停止する制動時には、制動と反対方向の力が浮上コイル装置3に加わる。これらの力はモールド樹脂8からなる取付座9に直接そして断続的に加わるため、長い間には取付座9が塑性変形をおこし、ボル卜12に緩みが生じる。そのため、定期的に締結手段4のゆるみを点検する必要があり、点検保守において手間がかかるという間題点があった。
【0012】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、締結手段の点検保守作業において手間のかからない地上敷設コイル装置およびその製造方法を得ることが課題である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、導体が所定形状に巻回されてなるコイルと、コンクリート軌道に取り付けるための取付座を有し、内部にコイルを埋め込んでコイルを支持するガラス繊維を含有したガラス繊維強化樹脂からなるモールド樹脂と、貫通する取付穴を有し、両端面がモールド樹脂の表面に露出するように、モールド樹脂の取付座の部位に埋め込まれたブッシュとからなる磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置において、ブッシュは、海綿状の金属多孔体で作製され、その一端が、取付座のコンクリート軌道に対向した面から突出している。
【0017】
請求項2の地上敷設コイル装置においては、ガラス繊維は、連続ガラス繊維である。
【0019】
請求項3の地上敷設コイル装置においては、金型内に、コイルを配置し、コイルの周囲に連続ガラス繊維マットを包囲して配置し、さらに取付座を形成する箇所に海綿状の金属多孔体で作製されたブッシュを配置する工程と、金型内に液状樹脂を注入する工程と、液状樹脂を硬化させ、コイル、液状樹脂およびブッシュを一体化する工程とを含む。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の一例を示す部分断面図である。図5乃至図7に示した従来の地上敷設コイル装置と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0021】
図1において、浮上コイル装置16は、海綿状の金属多孔体が円筒状に形成されて作製された取付穴18を有するブッシュ17を備えている。ブッシュ17は、取付座9に埋め込まれている。ブッシュ17の長さは取付座9の厚さより長く、両端部が取付座9の両主面から所定の長さ(例えば1mm以上)突出するよう埋め込まれている。
【0022】
次に、浮上コイル装置16の製造方法について説明する。従来技術と同じように、まず耐熱性を有する合成繊維紙に半硬化状の樹脂を含浸させたプリプレグ状の絶縁テープ6が、長い棒状の導体5に巻きつけられる。次に絶縁テープ6が半硬化状の状態で、導体5がコイル状に巻回される。次にコイル状に巻回された導体5が、所定の温度及び所定の圧力下で樹脂を硬化されて、所定の形状に成形されてコイル7が作製される。
【0023】
次に、SMCと呼ばれるシート状の半硬化性ガラス短繊維強化樹脂が所定の枚数重ねられてコイル7の周囲に配置される。また取付座9が形成されるべき複数の箇所にブッシュ17が配置される。それらが所定の金型内に収納されて加熱・加圧成形処理されてモールディングされ、コイル7が硬化したガラス短繊維強化樹脂のモールド樹脂8に埋め込まれる。その際ブッシュ17は取付座9に埋め込まれる。そのときSMCの樹脂は、ブッシュ17の空孔部に浸透して一体化する。このようにして浮上コイル装置16が作製される。
【0024】
ここで、ブッシュ17を構成する海綿状の金属多孔体は、例えば、住友電工製セルメットなどのように骨格が海綿のように3次元の網目状になっているもので、ニッケル又はニッケルークロム台金なとで作製されている。
【0025】
上記のように形成された浮上コイル装置16は、図7に示す従来技術と同様に、軌道1の側壁1aに埋設されたインサート11に、ボルト12及び座金13からなる締結手段4で締結されて固定される。この際、ブッシュ17はその端面において座金13およびインサート11に当接し、取付座9が塑性変形することがないので、ボルト12締結に対して十分な強度を発揮することができる。
【0026】
また、ブッシュ17は金属多孔体なので、SMCの樹脂は、ブッシュ17の空孔部に浸透し、樹脂とブッシュ17の界面の機械的強度を向上させ、列車通過時の吸引力や反発力に対しても十分な強度を発揮することとなる。
【0027】
さらに、ブッシュ17の一端は浮上コイル装置16の取り付けられる面である取付座9の裏面から、突出しているので、側壁1aとの間に隙間ができ、たとえ側壁1aの表面に凹凸があっても、浮上コイル装置16を側壁1aに確実に取り付けることができる。
【0028】
尚、本実施の形態では、ブッシュ17は、その両端が取付座9の両主面から突出するように、取付座9の厚さより長く形成されているが、取付座9と同じ長さでもある程度の効果を得ることができる。
【0029】
実施の形態2.
図2はこの発明の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の他の例を示す部分断面図である。本実施の形態における浮上コイル装置20は、モールド樹脂22にL−SMCと呼ばれる半硬化性連続ガラス繊維強化樹脂を使うところが、実施の形態1と相違している。
【0030】
浮上コイル装置20の製造方法について説明する。まず、実施の形態1と同様にコイル7が形成される。次に、L−SMCと呼ばれるシート状の半硬化性連続ガラス繊維強化樹脂が所定の枚数重ねられてコイル7の周囲に配置される。また実施の形態1と同様に取付座9が形成されるべき複数の箇所にブッシュ17が配置される。それらが所定の金型内に収納されて加熱・加圧成形処理されてモールディングされ、コイル7が硬化した連続ガラス繊維強化樹脂のモールド樹脂22に埋め込まれる。その際ブッシュ17は取付座9に埋め込まれる。そのときL−SMCの樹脂は、ブッシュ17の空孔部に浸透して一体化する。このようにして浮上コイル装置20が作製される。
【0031】
ここで、連続ガラス強化樹脂のL−SMCは、例えば特開平5−301221号公報に記載されているように、熱硬化性ポリエステル樹脂に連続ガラス繊維を渦巻状に密度が均等になるように含んだもので、成形性及び強度を考慮して連続ガラス繊維を30〜40重量%含有したものである。本実施の形態のモールド樹脂22においては、連続ガラス繊維を含有するので従来のSMCの約1.5倍の機械的強度を有している。従って、浮上コイル装置20の強度をさらに向上させ、さらにモールド樹脂22とブッシュ17との界面の機械的強度を向上させる。
【0032】
実施の形態3.
図3はこの発明の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の他の例を示す部分断面図である。本実施の形態における浮上コイル装置25は、モールド樹脂27にTMCと呼ばれる半硬化性ガラス短繊維強化樹脂の肉厚のシートを使うところが、実施の形態1と相違している。
【0033】
浮上コイル装置25の製造方法について説明する。まず、実施の形態1と同様にしてコイル7が形成される。次に、TMCと呼ばれる半硬化性ガラス短繊維強化樹脂の厚肉シートが所定の枚数重ねられてコイル7の周囲に配置される。さらに実施の形態1と同様に取付座9が形成されるべき複数の箇所にブッシュ17が配置される。それらが所定の金型内に収納されて加熱・加圧成形処理されてモールディングされ、コイル7が硬化した連続ガラス繊維強化樹脂のモールド樹脂27に埋め込まれる。その際ブッシュ17は取付座9に埋め込まれる。そのときTMC樹脂は、ブッシュ17の空孔部に浸透して一体化する。このようにして浮上コイル装置25が作製される。
【0034】
ここで、TMC(武田薬品工業の商標)は、熱硬化性ポリエステル樹脂とガラス短繊維強化基材(成形性及び強度を考慮してガラス短繊維を30〜65wt%含有)などをコンパウンドし、従来のSMCに比べシートの厚さを例えば6mm程度又はそれ以上の厚肉にしたものであり、SMCと同等以上の機械的強度を有している。
【0035】
このため、本実施の形態は、実施の形態1と同様の効果を得ると共に、使用するモールド樹脂27は、肉厚シート状のものを使用するので、ガラス繊維の含有量を増やすことができ、また実施の形態には示さなかったが連続ガラス繊維も含有することができる。また肉厚シート状なので、薄肉シート状のものを重ねて使用するより、作業が簡単となり製造が容易である。
【0036】
実施の形態4.
図4はこの発明の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の他の例を示す部分断面図である。本実施の形態における浮上コイル装置34は、モールド樹脂にガラス繊維マット32aと液状樹脂32bを使い、また導体29の絶縁に絶縁塗膜30を用いるところが、実施の形態1と相違している。
【0037】
浮上コイル装置34の製造方法について説明する。まず、絶縁塗膜30が処理された導体29がコイル状に巻回されてコイル31が形成される。次に、コイル31の周囲にガラス繊維マット32aが配置され、また実施の形態1と同様に取付座9が形成されるべき複数の箇所に、ブッシュ17が配置される。それらが金型内に収納される。そして、金型内に液状樹脂32bが注入含浸処理されてコイル31を包囲する。その後液状樹脂32bが硬化される。硬化した液状樹脂32bがコイル31とブッシュ36を一体化して保持する。こうして浮上コイル装置34が作製される。
【0038】
ここで、ガラス繊維マット32aには、例えば連続ガラス繊維のプリフォームマットなどが用いられ、液状樹脂32bとの接着性を向上するため各種の界面処理が施される。また、液状樹脂32bは、例えばエポキシ樹脂その他低粘度の樹脂が適用できる。そして、上記実施の形態1と同様の効果が得られると共に、液状樹脂32bはブッシュ17の空孔部に含浸しやすく、樹脂とブッシュ17の界面の機械的強度をさらに向上させる。さらに、連続ガラス繊維を上記実施の形態2で用いたL−SMCよりも更に高充填できるのでモールド樹脂の機械的強度を更に向上できる。
【0039】
請求項1の地上敷設コイル装置においては、コンクリート軌道に取り付けるための取付座を有し、導体が所定形状に巻回されてなるコイルと、内部にコイルを埋め込んでコイルを支持するガラス繊維を含有したガラス繊維強化樹脂からなるモールド樹脂と、貫通する取付穴を有し、両端面がモールド樹脂の表面に露出するように、モールド樹脂の取付座の部位に埋め込まれたブッシュとからなるので、モールド樹脂が塑性変形することがなく、ボルト締結に対して十分な強度を発揮することができる。そのため、定期的に締結手段のゆるみを点検する必要がなくなり、点検保守において手間がかからない。また、ブッシュの一端は、取付座のコンクリート軌道に対向した面から突出しているので、取付面の凹凸に影響されずに確実に取り付けることができる。さらにまた、ブッシュは、海綿状の金属多孔体で作製されているので、モールド樹脂とブッシュとの界面の機械的強度を向上し、列車通過時の吸引力や反発力に対しても十分な強度を発揮する。
【0043】
請求項2の地上敷設コイル装置においては、ガラス繊維は、連続ガラス繊維であるので、モールド樹脂の強度をさらに向上させ、さらにモールド樹脂とブッシュとの界面の機械的強度を向上させる。
【0045】
請求項3の地上敷設コイル装置においては、金型内に、コイルを配置し、コイルの周囲に連続ガラス繊維マットを包囲して配置し、さらに取付座を形成する箇所に海綿状の金属多孔体で作製されたブッシュを配置する工程と、金型内に液状樹脂を注入する工程と、液状樹脂を硬化させ、コイル、液状樹脂およびブッシュを一体化する工程とを含むので、液状樹脂はブッシュの空孔部に含浸しやすく、樹脂とブッシュの界面の機械的強度をさらに向上させる。さらに、ガラス繊維の含有量を増やすことができ、モールド樹脂の機械的強度を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の一例を示す部分断面図である。
【図2】 この発明の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の他の例を示す部分断面図である。
【図3】 この発明の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の他の例を示す部分断面図である。
【図4】 この発明の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の他の例を示す部分断面図である。
【図5】 従来の磁気浮上鉄道の地上敷設コイル装置の正面図である。
【図6】 図5のVI−VI線に沿う矢視断面図である。
【図7】 図5のVII−VII線に沿う部分的な矢視断面図である。
【符号の説明】
7 コイル、8,22,27 モールド樹脂、9 取付座、17 ブッシュ、18 取付穴、32a ガラス繊維、32b 液状樹脂。
Claims (3)
- 導体が所定形状に巻回されてなるコイルと、
コンクリート軌道に取り付けるための取付座を有し、内部に上記コイルを埋め込んで該コイルを支持するガラス繊維を含有したガラス繊維強化樹脂からなるモールド樹脂と、
貫通する取付穴を有し、両端面が上記モールド樹脂の表面に露出するように、該モールド樹脂の上記取付座の部位に埋め込まれたブッシュとからなる磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置において、
上記ブッシュは、海綿状の金属多孔体で作製され、その一端が、上記取付座のコンクリート軌道に対向した面から突出していることを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置。 - 上記ガラス繊維は、連続ガラス繊維である請求項1記載の磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置。
- 金型内に、コイルを配置し、該コイルの周囲に連続ガラス繊維マットを包囲して配置し、さらに取付座を形成する箇所に海綿状の金属多孔体で作製されたブッシュを配置する工程と、
上記金型内に液状樹脂を注入する工程と、
上記液状樹脂を硬化させ、上記コイル、上記液状樹脂および上記ブッシュを一体化する工程と
を含む磁気浮上式鉄道の地上敷設コイル装置の製造方法。
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JP13220696A JP3805426B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 地上敷設コイル装置およびその製造方法 |
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1996
- 1996-05-27 JP JP13220696A patent/JP3805426B2/ja not_active Expired - Fee Related
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