JP3898368B2 - 可塑性食品素材の成形方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、センターの食品素材が可塑性食品素材によって完全に包み込まれるようにした可塑性食品素材の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
チョコレート、キャンデー、キャラメル等の可塑性食品において、センターに食感や味の異なる食品素材を包んだものがある。そして、このような可塑性食品を成形する方法としては、▲1▼多重ノズルを用いて異なる種類の可塑性食品素材を同時に押出して所定長さに切断することにより成形する方法、▲2▼内ノズルと、間隙を有してそれを囲繞する外ノズルとからなる多重ノズルを用い、可塑性食品素材をモールドに注入して成形する方法であって、外ノズルからの可塑性食品素材の押出しを開始した後、所定時間経過後に内ノズルからの可塑性食品素材の押出しを行い、内ノズルからの押出しを終了した後、所定時間経過後に外ノズルからの押出しを終了させる方法、▲3▼チョコレート等において、デポジッターでモールドいっぱいにチョコレート生地を流し込み、シェーキングしながら型ごと反転して中央部のまだ固まっていないチョコレートを流し出し、型の内側にチョコレートが層状に残ったのを冷却して固め、その中にセンターとしてクリームやジャム等をデポジットし、センターの上に再びチョコレート生地を流して包み込む方法等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記▲1▼の方法では、製品の両端面においてセンターの素材が露出してしまい、完全に包むことができなかった。また、上記▲2▼の方法では、センターの素材を外の素材で完全に包むことはできるが、1つのモールドに1つの多重ノズルを用いていたため、センターとそれを包み込む外の素材との組合せしか作ることができず、外観、食感等において単純なものしか作れなかった。更に、上記▲3▼の成形方法では、作業工程が多く手間がかかると共に、上記▲2▼の方法と同様に、センターとそれを包み込む外の素材との組合せしか作ることができず、外観、食感等において単純なものしか作れなかった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、センターを有する可塑性食品であって、従来のものより変化に富んだ外観、食感、風味を有するものを製造できるようにした可塑性食品素材の成形方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による可塑性食品素材の成形方法は、内ノズルと一定の間隙を有してそれを囲繞する外ノズルとからなる多重ノズルを、1つのモールドに対して複数本並列に配列し、前記各多重ノズルの内ノズルと外ノズルとから異なる種類の可塑性食品素材をモールド内に押出して成形する方法であって、前記各ノズルから押出す可塑性食品素材の40℃における粘度を、それらの平均粘度に対して、±15ポイズの範囲に調整し、前記各多重ノズルの前記外ノズルから前記可塑性食品素材の押出しを開始し、該外ノズルから押出された可塑性食品素材どうしが互いに接合した後、前記内ノズルからの前記可塑性食品素材の押出しを行うと共に、前記各多重ノズルの外ノズルどうし及び内ノズルどうしの前記可塑性食品素材の流速をほぼ同じにし、前記内ノズルからの押出しを終了した後、所定時間経過後に前記外ノズルからの押出しを終了させるようにすると共に、前記各多重ノズルの吐出口と、前記モールドの底壁又はその上に既に堆積された食品素材の上面との距離が、3〜8mmの範囲に維持されるように、前記各多重ノズル又は前記モールドの高さを徐々に変化させながら、前記各多重ノズルからの前記可塑性食品素材の押出しを同期させて行うことを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、外ノズルからの可塑性食品素材の押出しを開始した後、所定時間経過後に内ノズルからの可塑性食品素材の押出しを行い、内ノズルからの押出しを終了した後、所定時間経過後に外ノズルからの押出しを終了させるようにすることにより、内ノズルから押出された食品素材が外ノズルから押出された食品素材によって完全に包み込まれる。
【0007】
また、上記内ノズルと外ノズルとからなる多重ノズルを1つのモールドに対して複数本並列に配列し、各多重ノズルからの可塑性食品素材の押出しを同期させて行うことにより、センターを有する食品が複数個連結されたような形態の食品を製造することができる。
【0008】
この食品は、複数の多重ノズルの外ノズルから押出された各食品素材が接合された外観を有し、これを噛んだ断面は、外ノズルから押出された食品素材からなる外殻と、内ノズルから押出された食品素材からなるセンターとがそれぞれ現れてより変化に富んだ模様をなし、これらの各食品素材の有する食感、風味等の違いによって、味覚的にも変化に富んだものとなる。
【0009】
また、前記各ノズルから押出す可塑性食品素材の40℃における粘度が、それらの平均粘度に対して、±15ポイズの範囲に調整されているので、各ノズルから押出された可塑性食品素材がモールド内で広がる速度がほぼ同じになり、上記のような形態の食品を効率よく製造することが可能となる。
更に、前記各多重ノズルの外ノズルどうし及び内ノズルどうしの前記可塑性食品素材の流速をほぼ同じにすることで、各多重ノズルから押出された食品素材が同じ断面積で接合されるので、より美しい外観及び断面模様を有する食品を得ることができる。
【0010】
また、前記各多重ノズルの吐出口のモールドに対する高さを互いにほぼ同じ高さにして押出しを行うことが好ましい。これによって、隣接する多重ノズルから押出された食品素材の接合面が一定化しやすくなり、異なる食品素材どうしがきれいな面で接合された食品を得ることができる。
【0012】
更にまた、前記可塑性食品素材が、チョコレート、クリーム、ジャム及びキャンデーから選択される少なくとも1つであることが好ましい。これらの食品素材は、本発明の方法によって成形するのに適した粘度を有しており、原料配合を調整することにより色等を変えて外観を変化させやすく、本発明の方法を適用する利点が特に大きいものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明において、可塑性食品素材とは、ある程度の粘度を有する食品素材であり、具体的にはチョコレート、キャンデー、キャラメル、アイスクリーム、ジャム、クリームなどが好ましい。本発明において、内ノズルと外ノズルとから押出す食品素材の組合せとしては、例えばホワイトチョコレート、ビターチョコレート、ミルクチョコレートのように、同じ種類の食品素材であって配合組成を変えたものの組合せであってもよく、チョコレートとジャム、チョコレートとクリームのように、異なる種類の食品素材の組合せであってもよい。
【0014】
また、各ノズルから押出す可塑性食品素材の40℃における粘度が、それらの平均粘度に対して、±15ポイズの範囲に調整されていることが好ましい。各食品素材の粘度の差を上記範囲に設定することにより、所定の形状、模様を有する食品を得やすくなる。なお、本発明における粘度は、BL型粘度計を用いて、40℃の条件で測定した粘度を意味する。
【0015】
本発明において、多重ノズルとは、内ノズルとそれを囲繞する外ノズルとからなり、内ノズルと外ノズルの間に一定の間隙を有するものを意味する。また、内ノズルの更に内側に別の内ノズルがあって、3重以上の構造をなすノズルであってもよい。多重ノズルの大きさ等は、特に限定されないが、例えば、内ノズルの内径が2〜5mm、外ノズルの内径が5〜10mm、内ノズルと外ノズルの間隙が1〜3mmのものが好ましく採用される。なお、内ノズルの吐出口と外ノズルの吐出口は、同じ位置にあることが好ましいが、いずれか一方が前方に突出した形状をなすものでもよい。
【0016】
また、多重ノズルの内ノズル及び外ノズルから押出す食品素材の流速も特に限定されないが、通常1〜3ml/秒程度が好ましい。更に、各ノズルの吐出口と、モールドの底壁又はその上に既に堆積された食品素材の上面との距離、すなわち食品素材が落下する距離は、3〜8mmの範囲に維持されることが好ましい。このため、食品素材の充填を行いつつ、多重ノズル又はモールドの高さを徐々に変化させて、各ノズルの吐出口と堆積された食品素材の上面との距離が上記範囲に入るように調整することが好ましい。なお、落下距離が上記よりも短いと、内ノズルから吐出される食品素材が、外ノズルから吐出される食品素材を突き破って、センターの食品素材が露出してしまうことがあり、上記よりも長いと、モールド内でとぐろを巻くように変形してしまい、センターの食品素材を完全に包み込むことが難しくなるという問題がある。
【0017】
また、1つのモールドに対して使用される上記多重ノズルの本数は、モールドのキャビティの大きさや、目的とする製品形態によって異なるが、好ましくは2〜4本である。
【0018】
図1〜6には、本発明の可塑性食品素材の成形方法の一実施形態が示されている。図1は多重ノズルをモールド上に配置した状態を示す斜視図、図2〜5は成形工程を示す断面図、図6は得られた製品を中間で切断した状態を示す斜視図である。
【0019】
図1に示すように、この実施形態では、所定形状をなすモールド5上に、2つの多重ノズル6、7を並列して配置している。多重ノズル6,7は、モールド5に対して上下方向に相対移動可能とされ、可塑性食品素材の充填に伴って上方に移動し、前述した落下距離が常に一定に保たれるようにしてある。
【0020】
多重ノズル6は、可塑性食品素材の貯留タンクやホッパー等に、ポンプや定量供給装置等を介して連結された内ノズル1と外ノズル2とからなり、内ノズル1の先端部1aが、外ノズル2の先端部2aの内側に挿入され、その部分で2重円筒状をなしている。この2重円筒状をなす部分において、内ノズル1の先端部1aの外周と、外ノズル2の先端部2aの内周との間に環状の間隙が形成され、外ノズル2を通して供給される食品素材は上記間隙を通って吐出され、内ノズル1を通る食品素材は内ノズル1の先端部1aから吐出される。
【0021】
もう一方の多重ノズル7も、上記と全く同様に内ノズル3と外ノズル4とからなり、内ノズル3の先端部3aが、外ノズル4の先端部4aの内側に挿入され、その部分で2重円筒状をなしている。
【0022】
そこで、上記多重ノズル6、7をモールド5の底壁から所定の距離をおいて上方に配置し、多重ノズル6の内ノズル1から可塑性食品素材A、外ノズル2から可塑性食品素材B、多重ノズル7の内ノズル3から可塑性食品素材C、外ノズル4から可塑性食品素材Dを供給して、食品の成形を行うことにする。
【0023】
図2に示すように、モールド5内に、まず多重ノズル6、7の外ノズル2、4を通して可塑性食品素材B、Dをそれぞれ所定量充填すると、各可塑性食品素材B、Dは、モールド5の底壁上に均等に広がってその中央部で接合された形状となる。なお、前述したように、食品素材の充填に伴って多重ノズル6、7を徐々に上方に移動させ、食品素材の落下距離が常に一定に保たれるようにする。
【0024】
その後、図3に示すように、多重ノズル6、7の内ノズル1、3を通して可塑性食品素材A、Cの充填を開始する。可塑性食品素材A、Cは、既にモールド内に充填されている可塑性食品素材B、Dに包まれるように充填されていく。
【0025】
こうして、図4に示すように、モールド5の開口部近傍まで充填を進行させた後、多重ノズル6、7の内ノズル1、3から供給される可塑性食品素材A、Cの充填を停止し、外ノズル2、4から供給される可塑性食品素材B、Dのみを所定量充填する。
【0026】
最後に外ノズル2、4から供給される可塑性食品素材B、Dの充填を停止すると、図5に示すように、可塑性食品素材Aが可塑性食品素材Bに完全に包み込まれ、可塑性食品素材Cが可塑性食品素材Dに完全に包み込まれると共に、外殻をなす可塑性食品素材B、Dどうしがモールド5内の中間部で接合された状態となる。そして、充填された可塑性食品素材を必要に応じて脱気、冷却して固め、デモールドすることにより、図6に示すような成形品10を得ることができる。
【0027】
この成形品10は、その外観が可塑性食品素材B、Dで2分され、噛んだときの断面ではそれらの内部に更に食品素材A、Cが現れるので、変化に富んだ外観をなす。また、各食品素材A〜Dの食感、風味の違いによって、味覚的にも変化に富んだ製品となり、一つの製品でいろいろな食品を味わうことができる。
【0028】
なお、可塑性食品素材A〜Dは、全てが異なる種類のものである必要はなく、例えばAとDが同じであったり、BとCが同じであってもよい。
【0029】
図7には、本発明の成形方法によって得られる製品の他の例が示されている。この成形品11は、図1における多重ノズルを3本並列させて配置し、それぞれの多重ノズルから上記と同様な方法で可塑性食品素材を押出すことによって得られるものである。
【0030】
すなわち、この成形品11は、可塑性食品素材Aが可塑性食品素材Bに完全に包み込まれ、可塑性食品素材Cが可塑性食品素材Dに完全に包み込まれ、可塑性食品素材Eが可塑性食品素材Fに完全に包み込まれると共に、外殻をなす可塑性食品素材B、D、Fどうしが並列して接合された形態をなしている。
【0031】
図8には、本発明の成形方法の他の実施形態が示されている。なお、図1〜6と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略することにする。
【0032】
この実施形態では、多重ノズル6、7の内ノズル1、3からの可塑性食品素材A、Cの充填を途中で中断させることにより、センターとなる食品素材A、Cが2つの塊に上下に別れて、外ノズル2、4の食品素材B、Dに包み込まれるようにした点が、図1〜6の実施形態と相違している。このように、内ノズル1、3からの可塑性食品素材A、Cの充填を途中で中断することにより、更に変化に富んだ製品を得ることができる。
【0033】
図9には、本発明の成形方法の更に他の実施形態が示されている。この実施形態では、モールド5の底部の高さが中間で異なっていて、図中右側の部分の底部5aが段状に高くなっている。一方の多重ノズル6は、深い方の底部5b上に配置され、他方の多重ノズル7は、浅い方の底部5a上に配置されている。
【0034】
そして、成形に際しては、まず、一方の多重ノズル6の外ノズル2から可塑性食品素材Bを所定量押出し、その後、内ノズル1から可塑性食品素材Aを押出すことによって、深い方の底部5b上に食品素材A、Bを先に充填する。これらの食品素材A、Bが浅い方の底部5aと同じ高さになったら、上記多重ノズル6の押出しを継続させながら、他方の多重ノズル7の外ノズル4から可塑性食品素材Dを所定量押出し、その後、内ノズル3から可塑性食品素材Cを押出す。
【0035】
こうして、各食品素材をモールド5の開口部の手前まで充填したら、内ノズル1、3からの可塑性食品素材A、Cの充填を終了し、その後、外ノズル2、4から可塑性食品素材B、Dを所定量充填した後、食品素材の充填を終了する。
【0036】
その結果、可塑性食品素材Aが可塑性食品素材Bに完全に包み込まれ、可塑性食品素材Cが可塑性食品素材Dに完全に包み込まれると共に、外殻をなす可塑性食品素材B、Dどうしがモールド5内の中間部で接合されており、かつ、可塑性食品素材C、Dからなる部分の高さが、可塑性食品素材A、Bからなる部分の高さよりも低い形状をなす製品を得ることができる。
【0037】
本発明は、上記のような成形態様をも含むものであり、各多重ノズルからの可塑性食品素材の押出しは、成形工程の少なくとも一時期において同期させて行えばよく、成形工程の最初から最後まで同期させて行う必要はない。
【0038】
【実施例】
以下、実施例を挙げて更に詳しく説明する。なお、以下の実施例は、図1〜5に示した2本の多重ノズル6、7を用いて行ったものである。多重ノズル6の内ノズル1から押出される可塑性食品素材をAとし、外ノズル2から押出される可塑性食品素材をBとし、多重ノズル7の内ノズル3から押出される可塑性食品素材をCとし、外ノズル4から押出される可塑性食品素材をDとする。なお、各食品素材の粘度は、40℃において前述した条件で測定したものである。外ノズル2、4からの食品素材B、Dの押出し速度は2ml/秒、内ノズル1、3からの食品素材A、Bの押出し速度は1.5ml/秒とした。
【0039】
また、内ノズル1、3としては内径3mm、外径5mmのものを用い、外ノズル2、4としては内径6mmのものを使用し、モールド5としては、縦35mm×横18mm×深さ12mmのものを使用した。そして、多重ノズル6、7は、モールド5の中心から等距離の位置であって、モールドの底面から6mmの高さに設置し、食品素材の充填に伴って多重ノズル6、7を徐々に上昇させることにより、充填された可塑性食品素材の上面とノズルとの隙間が常に6mm程度になるように調整した。
【0040】
実施例1
可塑性食品素材A〜Dとして下記のものを用い、図1〜6に示した方法でチョコレート成形品を得た。
食品素材A:ノーテンパミルクチョコレート(粘度130ポイズ)
食品素材B:ホワイトチョコレート(粘度145ポイズ)
食品素材C:ノーテンパビターチョコレート(粘度120ポイズ)
食品素材D:ミルクチョコレート(粘度115ポイズ)
【0041】
こうして得られた成形品は、外観がホワイトチョコレートとミルクチョコレートとからなり、噛んだ断面においては、ホワイトチョコレート内にノーテンパミルクチョコレートが現れ、ミルクチョコレート内にノーテンパビターチョコレートが現れる変化に富んだ形態をなすものであった。また、食感、風味の点でも、各食品素材の違いによって変化に富んでいた。
【0042】
実施例2
可塑性食品素材A〜Dとして下記のものを用い、図1〜6に示した方法でチョコレート成形品を得た。
食品素材A:イチゴソース(粘度115ポイズ)
食品素材B:ホワイトチョコレート(粘度90ポイズ)
食品素材C:ホワイトクリーム(粘度96ポイズ)
食品素材D:ミルクチョコレート(粘度87ポイズ)
【0043】
こうして得られた成形品は、外観がホワイトチョコレートとミルクチョコレートとからなり、噛んだ断面においては、ホワイトチョコレート内にイチゴソースが現れ、ミルクチョコレート内にホワイトクリームが現れる変化に富んだ形態をなすものであった。また、食感、風味の点でも、各食品素材の違いによって変化に富んでいた。
【0044】
実施例3
可塑性食品素材A〜Dとして下記のものを用い、図1〜6に示した方法でチョコレート成形品を得た。
食品素材A:ホワイトクリーム(粘度63ポイズ)
食品素材B:ビターチョコレート(粘度87ポイズ)
食品素材C:プラリネクリーム(粘度60ポイズ)
食品素材D:ミルクチョコレート(粘度80ポイズ)
【0045】
こうして得られた成形品は、外観がビターチョコレートとミルクチョコレートとからなり、噛んだ断面においては、ビターチョコレート内にホワイトクリームが現れ、ミルクチョコレート内にプラリネクリームが現れる変化に富んだ形態をなすものであった。また、食感、風味の点でも、各食品素材の違いによって変化に富んでいた。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、色、食感、味等が異なる複数の可塑性食品素材を組合せて、外観や噛んだ断面における模様に変化があり、食べた際には、それぞれの食品素材の食感、風味が味わえる製品を、工業的に生産性よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による可塑性食品素材の成形方法の一実施形態で用いる成形装置の斜視図である。
【図2】 同成形方法における最初の段階を示す断面図である。
【図3】 同成形方法における次の段階を示す断面図である。
【図4】 同成形方法における更に次の段階を示す断面図である。
【図5】 同成形方法における最終段階を示す断面図である。
【図6】 同成形方法によって得られた製品を中間で切断した状態を示す斜視図である。
【図7】 本発明による可塑性食品素材の成形方法において多重ノズルを三組使用して得られた製品を中間で切断した状態を示す斜視図である。
【図8】 本発明による可塑性食品素材の成形方法の他の実施形態を示す断面図である。
【図9】 本発明による可塑性食品素材の成形方法の更に他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1、3 内ノズル
2、4 外ノズル
5 モールド
6、7 多重ノズル
A〜F 可塑性食品素材
Claims (3)
- 内ノズルと一定の間隙を有してそれを囲繞する外ノズルとからなる多重ノズルを、1つのモールドに対して複数本並列に配列し、前記各多重ノズルの内ノズルと外ノズルとから異なる種類の可塑性食品素材をモールド内に押出して成形する方法であって、
前記各ノズルから押出す可塑性食品素材の40℃における粘度を、それらの平均粘度に対して、±15ポイズの範囲に調整し、
前記各多重ノズルの前記外ノズルから前記可塑性食品素材の押出しを開始し、該外ノズルから押出された可塑性食品素材どうしが互いに接合した後、前記内ノズルからの前記可塑性食品素材の押出しを行うと共に、前記各多重ノズルの外ノズルどうし及び内ノズルどうしの前記可塑性食品素材の流速をほぼ同じにし、
前記内ノズルからの押出しを終了した後、所定時間経過後に前記外ノズルからの押出しを終了させるようにすると共に、前記各多重ノズルの吐出口と、前記モールドの底壁又はその上に既に堆積された食品素材の上面との距離が、3〜8mmの範囲に維持されるように、前記各多重ノズル又は前記モールドの高さを徐々に変化させながら、前記各多重ノズルからの前記可塑性食品素材の押出しを同期させて行うことを特徴とする可塑性食品素材の成形方法。 - 前記各多重ノズルの吐出口のモールドに対する高さを互いにほぼ同じ高さにして押出しを行う請求項1記載の可塑性食品素材の成形方法。
- 前記可塑性食品素材が、チョコレート、クリーム、ジャム及びキャンデーから選択される少なくとも1つである請求項1又は2記載の可塑性食品素材の成形方法。
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