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JP3896919B2 - シリコンウエーハのNi汚染の評価方法 - Google Patents

シリコンウエーハのNi汚染の評価方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デバイス動作に悪影響を及ぼす重金属不純物を評価する方法に関するものであり、具体的には、シリコンウエーハのNi汚染を評価する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路等のデバイスを作製するためのウエーハとしては、主にチョクラルスキー法(CZ法)によって育成したシリコン単結晶から作製したシリコン単結晶ウエーハが用いられている。このシリコン単結晶ウエーハに様々なデバイスを形成する際、熱処理をはじめとして高温工程が行われるが、この高温工程中にシリコン単結晶ウエーハが不純物汚染にさらされる可能性は否定できない。
【0003】
このような不純物は、デバイス動作に悪影響を及ぼすものであるため、それらをデバイス形成領域であるウエーハ表面近傍から除去する必要がある。そのため、このような不純物を除去する技術として、いわゆるゲッタリング技術が進歩してきた。このゲッタリング技術において、そのターゲットとなる代表的な不純物はFeやNiを始めとする重金属である。
【0004】
不純物となる重金属のうち、Feに関しては、そのデバイスへの影響が数多く調査されている。例えばp型シリコンウエーハにおいて、Feはライフタイムを著しく低下させ、また酸化膜耐圧特性にも極めて悪影響を及ぼすことが知られている。このような知見が得られた背景には、Feがウエーハに混入していることを正確に評価、測定できる方法が確立されているからである。その中でも、ウエーハ中のFeを評価する方法として、DLTS(Deep Level Transient Spectroscopy)法は有益であり、1010〜1014cm−3までの濃度範囲を定量的に測定できる。
【0005】
しかしながら、Niに関しては、ウエーハに混入したNiを定量的に評価する簡便な方法はあまり知られていない。例えば、上記Feの評価には有益であったDLTS法を用いてNiの評価を行う場合、特殊な試料形成法を用いない限り、混入したNiが検出されることはない。
【0006】
化学分析法、例えば原子吸光法や誘導結合プラズマ質量分析法(ICP−MS法)などは、Niに限らず、あらゆる重金属不純物の濃度測定に使用されるが、その検出下限は1015cm−3と高く、実際の工程汚染などの評価に適用することはほとんど不可能である。また、SIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry)法の検出下限も1015cm−3と化学分析法と同様に高く、Ni汚染の評価に適用することはできない。
【0007】
一方、ウエーハに混入したNiを非常に簡便に検出する方法として、熱処理後のシリコンウエーハに選択エッチングを行い、ウエーハ表面に形成されたNiシリサイドを浅いピット(シャローピット;S−pit)として顕在化させ、そのピットを光学顕微鏡で観察したり、あるいは集光灯下でウェーハ表面を観察する方法(Haze testとも呼ばれる)がある。この選択エッチングによって形成されるシャローピットは、Niに限らず他の重金属種でも形成されることがあるが、それはパラジウムなど実際にはウエーハに存在する可能性の低い元素であり、汚染元素として一般的なFeやCuなどではシャローピットを形成しにくい。このことから、シリコンウエーハに選択エッチングを施してシャローピットを形成すれば、Ni起因のシャローピットとほぼ同定できるため、Ni汚染の簡便な定性的評価法となりうる。
【0008】
しかしながら、このシリコンウエーハを選択エッチングして評価する場合、ウエーハ表面がデバイス作製前の鏡面状態であることを必要とする。そのため、デバイス作製後のシリコンウエーハに対して、選択エッチングを行いウエーハ表面にシャローピットを形成してそのNi汚染を評価することは、ウエーハ表面が鏡面ではないために非常に困難であった。また、ウエーハ表面に形成されたデバイス形成膜を剥離してシャローピットを形成させることも考えられるが、ウエーハ表面からデバイス形成膜を剥離することは難しく、その後のシャローピット観察が困難な表面状態になるし、仮にウエーハ表面のデバイス形成膜を完璧に剥離できても、非常に手間を要する。したがって、今までデバイスが作製されたシリコンウエーハに対してNi汚染の評価を行うことは非常に困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、シリコンウエーハのNi汚染、特に、従来では評価が非常に困難であったデバイスが作製されたシリコンウエーハのNi汚染を簡便に評価できる評価方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、シリコンウエーハのNi汚染を評価する方法であって、前記シリコンウエーハを劈開し、該劈開したシリコンウエーハに熱処理を行った後、シリコンウエーハの劈開面に選択エッチングを行って浅いエッチピット(シャローピット)を形成し、該劈開面に形成された浅いエッチピットを観察することによってシリコンウエーハのNi汚染を評価することを特徴とするシリコンウエーハのNi汚染の評価方法が提供される(請求項1)。
【0011】
このように、シリコンウエーハを劈開し、この劈開したシリコンウエーハに熱処理を行った後、その劈開面に選択エッチングを行って浅いエッチピット(シャローピット)を形成し、その後、シリコンウエーハの劈開面に形成された浅いエッチピットを観察すれば、ウエーハ表面が鏡面でないシリコンウエーハであってもシリコンウエーハに混入しているNiを浅いエッチピットとして劈開面に顕在化させて容易に測定できるため、シリコンウエーハのNi汚染を簡便に評価することができる。
【0012】
このとき、前記評価するシリコンウエーハを、ウエーハ表面に電子デバイスが作製されたものとすることができる(請求項2)。
このように、本発明によれば、従来ではNi汚染の評価を行うことが困難であったウエーハ表面に電子デバイスが作製されたシリコンウエーハであっても、劈開面を用いて簡便にNi汚染の評価を行うことができる。
【0013】
また、前記熱処理において、冷却を行う際の冷却速度を1℃/minより大きく200℃/min以下の範囲に制御することが好ましい(請求項3)。
選択エッチング処理後に劈開面に形成されるエッチピットの密度は、熱処理で冷却を行う際の冷却速度によって変化する。したがって、冷却を行う際の冷却速度は適切に制御されることが好ましく、上記のように、冷却速度を1℃/minより大きく200℃/min以下の範囲に制御することによって、劈開面にエッチピットが適切に形成される条件とすることができるため、シリコンウエーハのNi汚染の評価を高精度に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
従来、シリコンウエーハのNi汚染の評価は、熱処理を行った後の鏡面状態のウエーハ表面に選択エッチングを施して、ウエーハ表面に浅いエッチピット(シャローピット)を形成し、このシャローピットを光学顕微鏡等により観察することによって行うことができた。しかしながら、例えば、ウエーハ表面にデバイスを作製する際に被るシリコンウエーハのNi汚染を評価する場合、デバイス形成膜除去後のシリコンウエーハはウエーハ表面が鏡面ではないため、シリコンウエーハに選択エッチングを行ってもシャローピットを観察することができず、デバイス作製後のウエーハのNi汚染を評価することは非常に困難であった。
【0015】
そこで、本発明者は、シリコンウエーハを劈開し、その劈開面にNi起因のシャローピットを形成した後、この形成したシャローピットを観察することによって、ウエーハ表面が鏡面状態ではないシリコンウエーハ、あるいは、ウエーハ表面にデバイスが形成されたデバイス作製後のシリコンウエーハであっても、ウエーハのNi汚染の評価を簡便に行うことができることを見出し、本発明を完成させた。
【0016】
すなわち、本発明のシリコンウエーハのNi汚染の評価方法は、シリコンウエーハのNi汚染を評価する方法であって、シリコンウエーハを劈開し、この劈開したシリコンウエーハに熱処理を行った後、シリコンウエーハの劈開面に選択エッチングを行ってシャローピットを形成し、この劈開面に形成されたシャローピットを観察することによってシリコンウエーハのNi汚染を評価するシリコンウエーハのNi汚染の評価方法である。
【0017】
以下、本発明のシリコンウエーハのNi汚染の評価方法について詳細に説明する。
先ず、評価の対象となるNi汚染が疑われるシリコンウエーハを劈開し、断面(劈開面)を露出する。このとき、シリコンウエーハを劈開する方法は特に限定されるものではないが、例えば、先端にダイヤモンドが埋め込まれたペン型治具(ダイヤモンドペン)を面方位(100)のシリコンウエーハのエッジ部に当て、結晶方位<110>方向に応力を加えることによって、(100)面に垂直で劈開しやすい(110)面に沿ってシリコンウエーハ劈開することができる。
【0018】
シリコンウエーハを劈開して劈開面を露出させた後、このシリコンウエーハに例えば抵抗加熱式熱処理炉を用いて熱処理を行う。
この熱処理において、シリコンウエーハを所定の温度まで加熱することによってウエーハ中のNiを再固溶させ、その後、ウエーハを室温まで冷却する。この冷却過程において、ウエーハの劈開面近傍にNi原子を拡散させ、Niシリサイドの形態で析出させる。
【0019】
尚、この熱処理において、加熱する際の昇温速度や熱処理時間、また熱処理雰囲気等は特に限定されるものではなく、必要に応じて適宜決定することができる。例えば、昇温速度は0.1〜10000℃/min、熱処理温度は300℃〜シリコンの融点以下、熱処理時間は1秒〜100時間、雰囲気はH、O、Ar、N、Heあるいはこれらの混合雰囲気等を挙げることができる。一方、熱処理における冷却速度は発生するシャローピット密度に影響を及ぼすので重要であるが、これについては後述する。
【0020】
上記熱処理を行った後、シリコンウエーハに選択エッチング液等を用いて選択エッチングを行い、析出したNiシリサイドをシャローピットとして顕在化させる。このシャローピットは、劈開面に析出したNiシリサイドの量に応じて形成される。したがって、この劈開面に形成されたNi起因のシャローピットを光学顕微鏡等で観察し、そのシャローピット密度を測定することによって、シリコンウエーハのNi汚染の評価を簡便に行うことができる。
【0021】
尚、上記の選択エッチングの方法は特に限定されるものではなく、例えば、選択エッチング液として混酸(HF,HNO系)やSecco液等を用いてウエーハを10秒〜30分間浸漬させることによって、容易に選択エッチングすることができる。
【0022】
そして、本発明のシリコンウエーハのNi汚染の評価方法では、シリコンウエーハ劈開後の熱処理において、冷却を行う際の冷却速度は、発生するシャローピット密度に影響を及ぼすので重要であり、1℃/minより大きく200℃/min以下、好ましくは40〜200℃/minの範囲に制御することが好ましい。
【0023】
ここで、熱処理における冷却速度と選択エッチングによってシリコンウエーハ表面に形成されるエッチピットの密度との関係について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、選択エッチングによってシリコンウエーハに形成されるシャローピットの密度は、熱処理の際の冷却速度に依存している。そのため、冷却時の冷却速度を制御することにより、選択エッチング後にウエーハに形成されるシャローピット密度を変化させることができる。
【0024】
すなわち、冷却速度を速くするほど、シャローピットを高密度に発生させることができるため、ウエーハのNi汚染の評価を高精度に行うことが可能となる。しかしながら、熱処理を上述のように抵抗加熱式熱処理炉を用いて行う場合、冷却速度が200℃/minを超えると、冷却速度を安定して制御することが困難となり、Ni汚染の評価に誤差を生じさせる恐れがある。さらに、極端な場合にはウエーハが破損してしまう。したがって、この場合は、熱処理における冷却速度を200℃/min以下に制御することが好ましい。
【0025】
また一方、熱処理の際に冷却速度を遅くするとシャローピット密度が低下し、1℃/min以下の低い冷却速度で冷却を行うと、劈開面に形成されるシャローピット密度が検出下限以下となってしまうことがあり、また、冷却時間に多大な時間を要し効率が悪い。したがって、本発明では、熱処理における冷却速度を少なくとも1℃/minより大きくするものとし、40℃/min以上に制御することが好ましい。
【0026】
以上のように、シリコンウエーハを劈開し、この劈開したシリコンウエーハに熱処理・選択エッチングを順次行って劈開面にNi起因のシャローピットを形成し、その後、この形成されたシャローピットを観察することによって、シリコンウエーハ、特に、従来では評価困難であったウエーハ表面に電子デバイスが作製されたシリコンウエーハのNi汚染を簡便に評価することができる。
【0027】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例、比較例1)
CZ法により、直径200mm、初期酸素濃度14ppma(JEIDA)、方位<100>のシリコン単結晶インゴットを引き上げた。この単結晶インゴットを常法に従いスライスした後、研磨を行い、通常デバイス作製用基板として使用されるシリコンウエーハを作製した。
【0028】
今回、試料として、このウエーハ表面が鏡面であるシリコンウエーハと、ウエーハの鏡面側に、実デバイスを作製する代わりに酸化膜耐圧を測定するためのパターン(ゲート酸化膜厚50nm、リンドープポリシリコン電極(シート抵抗約25Ω/□、膜厚300nm))を形成したシリコンウエーハとを用意した。
【0029】
次に、これら2種類のシリコンウエーハの裏面に、Niを1012cm−2の濃度で故意汚染し、800℃、14分の熱処理でウエーハバルク中に均一に拡散させた。このようにして作製したシリコンウエーハをデバイス作製工程にてNiに汚染されたウエーハと想定した。
その後、ダイヤモンドペンを用いて、それぞれのシリコンウエーハを(110)面に沿って劈開し、その断面(劈開面)を露出させた。またこのとき、比較のためにウエーハを劈開しないものも準備した(比較例1)。
【0030】
続いて、これらのシリコンウエーハに、800℃、14分の再固溶熱処理を施し、800℃から室温まで冷却速度を200℃/min、40℃/min、および1℃/minに設定して冷却を行った。熱処理後、それぞれのシリコンウエーハに混酸系の選択エッチング液(JIS H0609:1999によるB液)を用いて選択エッチングを施し、劈開面に(比較例1のウエーハは、ウエーハ表面に)シャローピットを形成した。その後、各シリコンウエーハを光学顕微鏡にて観察し、形成されたシャローピットの密度を測定した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0003896919
【0032】
表1に示したように、シリコンウエーハを劈開し、その劈開したシリコンウエーハに熱処理・選択エッチングを順次行って劈開面にNi起因のシャローピットを形成することによって、従来では評価困難とされていたデバイス(パターン)を形成したシリコンウエーハであっても、ウエーハのNi汚染を簡便に評価することができた。またデバイス(パターン)を形成しなかったシリコンウエーハについても同様に劈開面でウエーハ中のNiを簡便に評価することができた。
【0033】
また、熱処理の際に冷却速度を速くするほど、シャローピットのサイズは小さくなるが高密度に発生させることができ、Ni汚染の評価をより高精度に行うことができる。一方、熱処理の際に冷却速度を1℃/minに設定した試料では、冷却速度が遅かったために、シャローピット密度が検出下限未満となってしまい観察できなかった。
【0034】
一方、シリコンウエーハに劈開を行わなかった場合(比較例1)、パターンを形成したシリコンウエーハでは、ウエーハ表面を光学顕微鏡で観察する際に、ウエーハ表面のデバイスパターンに妨害されてシャローピットの観察が困難となり、はっきりとしたNiの存在を確認することはできなかった。
【0035】
(比較例2、比較例3)
次に、比較のため、シリコンウエーハにNi汚染を施した後、Niを再固溶させる熱処理を行わずに選択エッチングした試料を作製し、顕微鏡観察を行った。先ず、試料として、実施例と同様に、ウエーハ表面が鏡面であるシリコンウエーハと、シリコンウエーハの鏡面側にパターン(ゲート酸化膜厚50nm、リンドープポリシリコン電極(シート抵抗約25Ω/□、膜厚300nm))を形成したシリコンウエーハを用意した。
【0036】
次に、これら2種類のシリコンウエーハの裏面に、Niを1012cm−2の濃度で故意汚染し、800℃、14分の熱処理でウエーハバルク中に均一に拡散させ、その後、冷却速度を200℃/minまたは1℃/minに設定して800℃から室温まで冷却を行った。
【0037】
ウエーハにNi汚染した後、ダイヤモンドペンを用いてシリコンウエーハを(110)面に沿って劈開し、その断面(劈開面)を露出させた(比較例2)。またこのとき、ウエーハを劈開しないものも準備した(比較例3)。
続いて、再固溶熱処理を行わずに、それぞれのシリコンウエーハに混酸系の選択エッチング液(JIS H0609:1999によるB液)を用いて選択エッチングを施した。その後、各シリコンウエーハを光学顕微鏡にて観察した。その結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
Figure 0003896919
【0039】
表2に示したように、ウエーハを劈開した試料(比較例2)は、再固溶熱処理を行わなかったために、いずれの試料にも選択エッチング後の劈開面にシャローピットは観察されず、ウエーハのNi汚染を評価することができなかった。
【0040】
また、シリコンウエーハに劈開を行わなかった場合(比較例3)、パターンを形成したシリコンウエーハでは、ウエーハ表面を光学顕微鏡で観察する際に、ウエーハ表面のデバイスパターンに妨害されてシャローピットの観察が困難となり、はっきりとしたNiの存在を確認することはできなかった。
【0041】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシリコンウエーハのNi汚染の評価方法によれば、シリコンウエーハに混入しているNiを劈開面にシャローピットとして顕在化させて測定できるため、従来ではNi汚染の評価が困難であったウエーハ表面に電子デバイスが作製されたシリコンウエーハであっても、ウエーハのNi汚染を簡便に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却速度とシャローピット密度の関係を示すグラフである。

Claims (3)

  1. シリコンウエーハのNi汚染を評価する方法であって、前記シリコンウエーハを劈開し、該劈開したシリコンウエーハに熱処理を行った後、シリコンウエーハの劈開面に選択エッチングを行って浅いエッチピット(シャローピット)を形成し、該劈開面に形成された浅いエッチピットを観察することによってシリコンウエーハのNi汚染を評価することを特徴とするシリコンウエーハのNi汚染の評価方法。
  2. 前記評価するシリコンウエーハを、ウエーハ表面に電子デバイスが作製されたものとすることを特徴とする請求項1に記載のシリコンウエーハのNi汚染の評価方法。
  3. 前記熱処理において、冷却を行う際の冷却速度を1℃/minより大きく200℃/min以下の範囲に制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコンウエーハのNi汚染の評価方法。
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