JP3888087B2 - ドアランチャンネルの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアに取付けられるドアランチャンネルに係り、特に、アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方のパネルの端縁部分を覆うためのモールリップを備えたドアランチャンネルの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プレスドアと称されるドアは、図6に示すように、アウタパネル51及びインナパネル52を備えており、これら両パネル51,52の間に断面略コ字状のサッシュ53が設けられている。このようなドアにおいては、モールリップ54を有するタイプのドアランチャンネル55が取付けられることがある。
【0003】
かかるドアランチャンネル55は、取付基部56及び一対の側壁部57,58からなる断面略コ字状の本体部59と、両側壁部57,58の略先端から本体部59内側に延びる一対のリップ部61,62とを有している。そして、本体部59が前記サッシュ53に嵌め込まれることで、ドアランチャンネル55が取着され、ドアガラス63の車内側及び車外側が前記一対のリップ部61,62によりシールされる。
【0004】
また、インナパネル52の端縁部分52Aを覆うようにして、車内側の側壁部58にはモールリップ54が一体形成されている。つまり、かかる端縁部分52A等は、搭乗者等から視認される部位であるため、モールリップ54で覆い隠すことで外観品質の向上が図られている。なお、モールリップ54の先端は、例えばインナパネル52の段差部分にまで延びている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ドアの下部と上部とでは、インナパネル52の構造が相違する場合がある。より詳しくは、ドアの下部において、強度を高めるための板状のリーンフォース64が設けられることがある。この場合、インナパネル52が外方に膨出するよう図7に示すような段差が形成され、インナパネル52及びサッシュ53間にリーンフォース64が取付けられる。かかるリーンフォース64をインナパネルの一種とみれば、ドア下部においては、パネル全体の厚みが増大しているといえる。すなわち、ドア下部においては、パネルの厚みが大きく、上部においてはリーンフォース64が設けられていない分、厚みは小さい。
【0006】
しかしながら、従来におけるドアランチャンネル55においては、インナパネル52及びサッシュ53の接合部分が、モールリップ54と、それに対応する側壁部58とで挟持されるよう構成されている。つまり、モールリップ54は対応する側壁部58に接触する方向への変形力を有している。このため、上記のように厚みが部位によって相違する場合には、モールリップ54が、前記厚みの相違に追従して「よたり変形」を起こしてしまう場合がある。そして、このようによたり変形が起こってしまうと、折角外観品質の向上を図って設けられているモールリップ54の意義が没却されてしまい、却って外観が悪化してしまうおそれがある。
【0007】
なお、モールリップはアウタパネル側に設けられることもあり、いずれの側に設けられるにしても上述した課題は内在するものである。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方のパネルの端縁部分を覆うためのモールリップを備えたドアランチャンネルに関し、部位に応じて形状が相違してしまうことによる外観の悪化を防止することのできるドアランチャンネルの取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0010】
手段1.取付基部及び該取付基部の両側に一体形成された一対の側壁部を備えた断面略コ字状の本体部と、
前記両側壁部の先端部分からそれぞれ本体部内側に向かって延び、ドアガラスとの間をシールするための一対のリップ部と、
前記両側壁部のうち少なくとも一方の先端又はほぼ先端から前記リップ部とは反対側に延びるモールリップと
を備えたドアランチャンネルのうち、前記本体部を、ドアを構成するアウタパネル及びインナパネル間に設けられた断面略コ字状のサッシュに対し嵌め込み、前記アウタパネル及びインナパネルのうちの少なくとも一方のパネルの端縁部分を前記モールリップで覆うようにしたドアランチャンネルの取付構造であって、
前記サッシュが前記アウタパネル及びインナパネルの端縁部分に対し取り付けられており、
前記サッシュのうち、前記少なくとも一方のパネルの端縁部分から突出し、前記モールリップに対応した少なくとも一方の先端部分を前記ドアガラスとは反対側に折り曲げることでフランジ部を形成するとともに、
前記モールリップの付け根部に、前記フランジ部が延びる方向に凹設された凹部を形成し、該凹部に前記フランジ部を嵌め込むようにし、
前記モールリップで覆われる前記アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方のパネルの端縁部分は、前記ドアランチャンネルの長手方向に沿った部位によって厚みが相違するよう構成されており、最大肉厚部分の厚みよりも前記フランジ部の幅の方が大きいことを特徴とするドアランチャンネルの取付構造。
【0011】
手段1によれば、ドアランチャンネルの本体部が、ドアを構成するアウタパネル及びインナパネル間に設けられた断面略コ字状のサッシュに対し嵌め込まれることで、アウタパネル及びインナパネルのうちの少なくとも一方のパネルの端縁部分がモールリップで覆われる。さて、サッシュのうち、前記少なくとも一方のパネルの端縁部分から突出し、前記モールリップに対応した少なくとも一方の先端部分がドアガラスとは反対側に折り曲げられることで形成されたフランジ部に、モールリップの付け根部に形成された凹部が嵌め込まれる。このため、モールリップの形状は、前記フランジ部への係合により規制されることとなる。従って、アウタパネル及びインナパネルのうち、モールリップで覆われる部分が変形していたとしても、その変形形状に追従してモールリップがよたり変形してしまうといった事態、つまり、部位によってモールリップの形状が相違してしまうといった事態が抑制される。その結果、部位に応じて形状が相違してしまうことによる外観の悪化を防止することができる。また、前記係合が抜け止めとしても作用することとなり、ドアランチャンネルの取付状態の一層の安定化が図られる。
また、モールリップで覆われる前記アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方のパネルの端縁部分が、補強等を目的として部位によって厚みが相違させられるような場合でも、最大肉厚部分の厚みよりもフランジ部の幅の方が大きいため、モールリップの形状及び位置状態は、フランジ部への係合によって規制されることとなる。このため、定形性がより確実に保持される。
【0016】
手段2.前記ドアランチャンネルの取付状態にあっては、前記パネルの端縁部分の最大肉厚部分に相当する前記モールリップの断面形状と、それよりも薄肉部分に相当する前記モールリップの断面形状とがほぼ同等となるよう、前記フランジ部の幅を設定するようにしたことを特徴とする手段1に記載のドアランチャンネルの取付構造。
【0017】
手段2によれば、フランジ部の幅が設定されることで、ドアランチャンネルの取付状態にあっては、前記パネルの端縁部分の最大肉厚部分に相当するモールリップの断面形状と、それよりも薄肉部分に相当するモールリップの断面形状とがほぼ同等とさせられる。このため、上記作用効果が確実に奏され、外観品質の悪化をより確実に防止できる。
【0018】
手段3.取付基部及び該取付基部の両側に一体形成された一対の側壁部を備えた断面略コ字状の本体部と、
前記両側壁部の先端部分からそれぞれ本体部内側に向かって延び、ドアガラスとの間をシールするための一対のリップ部と、
前記両側壁部のうち少なくとも一方の先端又はほぼ先端から前記リップ部とは反対側に延びるモールリップと
を備えたドアランチャンネルのうち、前記本体部を、ドアを構成するアウタパネル及びインナパネル間に設けられた断面略コ字状のサッシュに対し嵌め込み、前記アウタパネル及びインナパネルのうちの少なくとも一方のパネルの端縁部分を前記モールリップで覆うようにしたドアランチャンネルの取付構造であって、
前記サッシュが前記アウタパネル及びインナパネルの端縁部分に対し取り付けられており、
前記サッシュのうち、前記少なくとも一方のパネルの端縁部分から突出し、前記モールリップに対応した少なくとも一方の先端部分を前記ドアガラスとは反対側に折り曲げることでフランジ部を形成するとともに、
前記モールリップの付け根部に、前記フランジ部が延びる方向に凹設された凹部を形成し、該凹部に前記フランジ部を嵌め込むようにし、
前記モールリップで覆われる前記アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方のパネルの端縁部分は、前記サッシュに対し直接接合される当接部分と、前記少なくとも一方のパネル及びサッシュ間にリーンフォースが取り付けられることに基づき変形させられることによりサッシュから離間する離間部分とを有しており、前記離間部分における前記サッシュ外面と前記アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方の外面との距離よりも前記フランジ部の幅の方が大きいことを特徴とするドアランチャンネルの取付構造。
【0019】
手段3によれば、モールリップで覆われる前記アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方のパネルの端縁部分が、補強等を目的として部位によって変形させられ、サッシュに対し直接接合される当接部分と、前記少なくとも一方のパネル及びサッシュ間にリーンフォースが取り付けられることに基づき変形させられることによりサッシュから離間する離間部分とを有しているような場合でも、前記離間部分におけるサッシュ外面とアウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方の外面との距離よりも、フランジ部の幅の方が大きいため、モールリップの形状及び位置状態は、フランジ部への係合によって規制されることとなる。このため、定形性がより確実に保持される。
【0020】
手段4.前記ドアランチャンネルの取付状態にあっては、前記離間部分に相当する前記モールリップの断面形状と、前記当接部分に相当する前記モールリップの断面形状とがほぼ同等となるよう、前記フランジ部の幅を設定するようにしたことを特徴とする手段3に記載のドアランチャンネルの取付構造。
【0021】
手段4によれば、フランジ部の幅が設定されることで、ドアランチャンネルの取付状態にあっては、離間部分に相当するモールリップの断面形状と、当接部分に相当するモールリップの断面形状とがほぼ同等とさせられる。このため、上記作用効果が確実に奏され、外観品質の悪化をより確実に防止できる。
手段5.前記凹部の底壁に前記フランジ部の先端が当接又はほぼ当接するようにしたことを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のドアランチャンネルの取付構造。
手段5によれば、凹部の底壁にフランジ部の先端が当接又はほぼ当接させられる。このため、前記モールリップの形状、位置状態が一義的に定められるため、部位に応じて形状が相違してしまうことをより一層防止でき、外観の悪化をより確実に防止することができる。
【0022】
手段6.前記ドアランチャンネルの非取付状態にあっては、前記モールリップが前記側壁部に当接又はほぼ当接するよう構成されていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のドアランチャンネルの取付構造。
【0023】
手段6のように、ドアランチャンネルの非取付状態にあって、モールリップが側壁部に当接又はほぼ当接するよう構成されている場合には、当該ドアランチャンネルが取付けられると、モールリップは、前記側壁部側への変形応力(例えば挟持応力)を有することとなり、従来の技術で説明したような「よたり変形」の発生が一層懸念されるところであるが、上記各手段の構成が採用されることから、そのような「よたり変形」は起こりにくいものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0025】
図2は自動車用ドア1を内側から見た状態を示す正面図であり、図3は図2のA−A線部分断面図(但し、90度反時計方向に回動させてある;図4,図5等においても同様)である。これらの図に示すように、自動車用ドア1の外周形状に対応して、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)よりなるドアランチャンネル2が取付けられている。より詳しく説明すると、ドア1は、アウタパネル3及びインナパネル4を備えており、これら両パネル3,4の間に断面略コ字状のサッシュ5が設けられている。サッシュ5は、両パネル3,4よりも薄肉の金属材料により構成されており、両側壁部分には、それぞれ内方へ突出する係止突起6,7が形成されている。このサッシュ5は、基本的には、アウタパネル3及びインナパネル4の端縁部分3A,4Aの当接部分に対し、スポット溶接等により接合されている。
【0026】
一方、ドアランチャンネル2は、取付基部11及び一対の側壁部12,13からなる断面略コ字状の本体部14と、両側壁部12,13の略先端から本体部14内側に延びる一対のリップ部15,16とを有している。そして、本体部14が前記サッシュ5に嵌め込まれることで、特に、取付基部11が前記係止突起6,7に係合させられることで、ドアランチャンネル2が取着されている。また、昇降可能に設けられたドアガラス17の車内側及び車外側が、前記一対のリップ部15,16によってシールされるようになっている。
【0027】
本実施の形態では、インナパネル4の端縁部分4Aを覆うようにして、車内側の側壁部13には、モールリップ18が一体形成されている。このモールリップ18は断面略く字状をなしており、その先端は、例えばインナパネル4の段差部分にまで延びている。なお、ドアランチャンネル2の非取付状態にあっては、モールリップ18が側壁部13に当接するよう構成されており、かかる構成によりドアランチャンネル2の取付時における保持性能が高められている。
【0028】
さて、本実施の形態では、ドア1の下部と上部とでは、インナパネル4の構造が相違している。より詳しくは、図1,3,4に示すように、ドア1の下部においては、強度を高めるべく板状のリーンフォース19が設けられている。この場合、ドア1の下部においてインナパネル4が外方に膨出するよう段差が形成され、インナパネル4及びサッシュ5間にリーンフォース19が取付けられている。すなわち、インナパネル4は、前記サッシュ5に対し直接接合される前記当接部分と、変形によりサッシュ5から離間する離間部分とを有している。なお、かかるリーンフォース19をインナパネル4の一種とみれば(2つを合わせてパネル体と考えれば)、ドア1下部においては、パネル体の厚みが増大しているともいえる。このような考え方において、ドア1下部においては、パネル体の厚みが大きく、上部においてはリーンフォース19が設けられていない分だけ、パネル体の厚みは小さくなっているといえる。
【0029】
本実施の形態では、サッシュ5の車内側の先端部分が前記ドアガラス17とは反対側に折り曲げられることで、フランジ部21が形成されている。このフランジ部21の幅は、インナパネル4及びリーンフォース19(パネル体)の最大肉厚部分の厚みよりも大きくなるよう、換言すれば、前記離間部分(膨出部分)におけるサッシュ5外面とインナパネル4の外面との距離よりも大きくなるよう、所定幅に設定されている。
【0030】
また、前記モールリップ18の付け根部には、凹部22が形成されている。そして、該凹部22にフランジ部21が嵌め込まれた格好となっている。しかも、この嵌め込み状態にあっては、凹部22の底壁にフランジ部21の先端がほぼ当接した状態となっている。勿論、フランジ部21の先端が凹部22の底壁に完全に当接した状態となっていてもよい。
【0031】
次に、上記のように構成されてなるドアランチャンネル2の取付構造における作用効果について説明する。
【0032】
本実施の形態では、インナパネル4には下部において段差が形成され、インナパネル4及びサッシュ5間にリーンフォース19が取付けられており、インナパネル4は、サッシュ5に対し直接接合される前記当接部分と、変形によりサッシュ5から離間する離間部分とを有している。また、ドアランチャンネル2の非取付状態にあっては、モールリップ18が側壁部13に当接するよう構成されている。このような構成下、従来ではモールリップ18がよたり変形を起こしてしまっていたのに対し、本実施の形態では、サッシュ5の先端部分がドアガラス17とは反対側に折曲げられてフランジ部21が形成され、このフランジ部21に、モールリップ18の付け根部に形成された凹部22が嵌め込まれる。このため、モールリップ18の形状は、フランジ部21への係合により規制されることとなる。従って、本実施の形態の如くインナパネル4のうちモールリップ18で覆われる部分が変形していたとしても、その変形形状に追従してモールリップ18がよたり変形してしまうといった事態、つまり、部位によってモールリップ18の形状が相違してしまうといった事態が抑制される。その結果、部位に応じて形状が相違してしまうことによる外観の悪化を防止することができる。
【0033】
特に、本実施の形態では、フランジ部21の幅が、離間部分(膨出部分)におけるサッシュ5外面とインナパネル4の外面との距離よりも大きくなるよう、所定幅に設定されている。従って、モールリップ18の形状及び位置状態は、フランジ部21への係合によって規制されることとなる。このため、モールリップ18の定形性がより確実に保持される。また、前記所定幅の設定により、離間部分に相当するモールリップ18の断面形状と、当接部分に相当するモールリップ18の断面形状とがほぼ同等とされ、より一層の外観品質の向上が担保される。
【0034】
さらに、前記取付基部11が前記係止突起6,7に係合させられること以外にもこのフランジ部21による係合が、抜け止めとしても作用することとなり、ドアランチャンネル2の取付状態の一層の安定化を図ることができる。
【0035】
併せて、本実施の形態では、インナパネル4には特に加工を施す必要がなく、比較的薄肉でかつ別体のサッシュ5を折曲形成することで係合可能な構成とした。このため、加工等を比較的容易に行うことができ、上記のような構造とすることに困難性を伴わない。
【0036】
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0037】
(a)上記実施の形態では、インナパネル4の端縁部分4Aを覆うようにして、ドアランチャンネル2の車内側の側壁部13にモールリップ18が一体形成されている場合について具体化されているが、例えば図5に示すように、アウタパネル3の端縁部分3Aを覆うようにして、車外側の側壁部12にもモールリップ31を有するタイプのドアランチャンネル32に具体化することもできる。
【0038】
この場合、同図に示すように、サッシュ5の先端部分を、ドアガラス17とは反対側に折曲げることでフランジ部33を形成するとともに、モールリップ31の付け根部に凹部34を形成し、該凹部34にフランジ部33が嵌め込まれた格好でドアランチャンネル32を取付けることとしてもよい。
【0039】
(b)また、上記実施の形態のようにインナパネル4側にモールリップ18を設ける場合や、上記(a)のようにインナパネル4側にモールリップ18を設け、かつ、アウタパネル3側にモールリップ31を設ける場合以外にも、アウタパネル側にのみモールリップを設ける場合に具体化することもできる。
【0040】
(c)上記実施の形態では、インナパネル4とは別体で、リーンフォース19を設ける構成としているが、リーンフォース19の代わりに、インナパネル4に一体的な肉厚部分を設けることとしてもよい。
【0041】
(d)リーンフォースや肉厚部分を断続的に設けることとしてもよい。
【0042】
(e)上記実施の形態では、ドアランチャンネル2をEPDMにより構成しているが、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、或いは軟質のポリ塩化ビニル等の他の素材により構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は一実施の形態におけるドアランチャンネルの取付構造を示す部分斜視図であり、(b)は、(a)の一点鎖線で囲んだ部分の内部構造を示す部分斜視図である。
【図2】自動車用ドアを内側から見た状態を示す正面図である。
【図3】図2のA−A線部分断面相当図である。
【図4】図2のB−B線部分断面相当図である。
【図5】別の実施の形態におけるドアランチャンネルの取付構造を示す断面図である。
【図6】従来技術におけるドアランチャンネルの取付構造を示す断面図である。
【図7】従来技術におけるドアランチャンネルの取付構造を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1…ドア、2…ドアランチャンネル、3…アウタパネル、4…インナパネル、5…サッシュ、11…取付基部、12,13…側壁部、14…本体部、15,16…リップ、17…ドアガラス、18,31…モールリップ、19…リーンフォース、21,33…フランジ部、22,34…凹部。
Claims (5)
- 取付基部及び該取付基部の両側に一体形成された一対の側壁部を備えた断面略コ字状の本体部と、
前記両側壁部の先端部分からそれぞれ本体部内側に向かって延び、ドアガラスとの間をシールするための一対のリップ部と、
前記両側壁部のうち少なくとも一方の先端又はほぼ先端から前記リップ部とは反対側に延びるモールリップと
を備えたドアランチャンネルのうち、前記本体部を、ドアを構成するアウタパネル及びインナパネル間に設けられた断面略コ字状のサッシュに対し嵌め込み、前記アウタパネル及びインナパネルのうちの少なくとも一方のパネルの端縁部分を前記モールリップで覆うようにしたドアランチャンネルの取付構造であって、
前記サッシュが前記アウタパネル及びインナパネルの端縁部分に対し取り付けられており、
前記サッシュのうち、前記少なくとも一方のパネルの端縁部分から突出し、前記モールリップに対応した少なくとも一方の先端部分を前記ドアガラスとは反対側に折り曲げることでフランジ部を形成するとともに、
前記モールリップの付け根部に、前記フランジ部が延びる方向に凹設された凹部を形成し、該凹部に前記フランジ部を嵌め込むようにし、
前記モールリップで覆われる前記アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方のパネルの端縁部分は、前記ドアランチャンネルの長手方向に沿った部位によって厚みが相違するよう構成されており、最大肉厚部分の厚みよりも前記フランジ部の幅の方が大きいことを特徴とするドアランチャンネルの取付構造。 - 前記ドアランチャンネルの取付状態にあっては、前記パネルの端縁部分の最大肉厚部分に相当する前記モールリップの断面形状と、それよりも薄肉部分に相当する前記モールリップの断面形状とがほぼ同等となるよう、前記フランジ部の幅を設定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のドアランチャンネルの取付構造。
- 取付基部及び該取付基部の両側に一体形成された一対の側壁部を備えた断面略コ字状の本体部と、
前記両側壁部の先端部分からそれぞれ本体部内側に向かって延び、ドアガラスとの間をシールするための一対のリップ部と、
前記両側壁部のうち少なくとも一方の先端又はほぼ先端から前記リップ部とは反対側に延びるモールリップと
を備えたドアランチャンネルのうち、前記本体部を、ドアを構成するアウタパネル及びインナパネル間に設けられた断面略コ字状のサッシュに対し嵌め込み、前記アウタパネル及びインナパネルのうちの少なくとも一方のパネルの端縁部分を前記モールリップで覆うようにしたドアランチャンネルの取付構造であって、
前記サッシュが前記アウタパネル及びインナパネルの端縁部分に対し取り付けられており、
前記サッシュのうち、前記少なくとも一方のパネルの端縁部分から突出し、前記モールリップに対応した少なくとも一方の先端部分を前記ドアガラスとは反対側に折り曲げることでフランジ部を形成するとともに、
前記モールリップの付け根部に、前記フランジ部が延びる方向に凹設された凹部を形成し、該凹部に前記フランジ部を嵌め込むようにし、
前記モールリップで覆われる前記アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方のパネルの端縁部分は、前記サッシュに対し直接接合される当接部分と、前記少なくとも一方のパネル及びサッシュ間にリーンフォースが取り付けられることに基づき変形させられることによりサッシュから離間する離間部分とを有しており、前記離間部分における前 記サッシュ外面と前記アウタパネル及びインナパネルのうち少なくとも一方の外面との距離よりも前記フランジ部の幅の方が大きいことを特徴とするドアランチャンネルの取付構造。 - 前記ドアランチャンネルの取付状態にあっては、前記離間部分に相当する前記モールリップの断面形状と、前記当接部分に相当する前記モールリップの断面形状とがほぼ同等となるよう、前記フランジ部の幅を設定するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のドアランチャンネルの取付構造。
- 前記凹部の底壁に前記フランジ部の先端が当接又はほぼ当接するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドアランチャンネルの取付構造。
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