JP3879339B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定の状況に応じてエンジンとモータとを選択して走行するハイブリッド自動車のような車両の下部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の下部車体構造としては、例えば特開平5−238273号公報に記載の構造がある。
すなわち、図10に示すように車両91のシート92下部のフロアパネル下方にバッテリ93を配設した構造である。なお図中、94はモータ、95は複数のプーリ96…で案内されたワイヤで、バッテリ93の積降し時に該バッテリ93が格納されたキャリア97の全体を可動させるためのものである。
【0003】
このような電気自動車においては燃料タンクが不要で、モータを駆動するバッテリ93を搭載すればよいが、所定の運転状況に応じてエンジン(内燃機関)とモータ(電動機)とを選択して走行するハイブリッド自動車にあっては、エンジン用の燃料タンクとモータ用のバッテリとの双方が必要となり、これら燃料タンクとバッテリとの両方を搭載したうえで、地上高を低くし、かつ荷室を確保しつつコンパクトな車両を構成することが要請される。
【0004】
そこで、燃料タンクをフロア下部に配置し、荷室にバッテリを搭載する構造が考えられるが、この場合には荷室スペースが狭くなり、一方、荷室内部にバッテリを搭載し、荷室外部に燃料タンクを配置した場合にも、荷室スペースが狭くなる問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、乗員が着座するシート下部のフロアパネルに該フロアパネルの主面(一般面)より高い段部を形成し、フロアパネル下部の段部空間内にエンジン用の燃料タンクとモータ用のバッテリとを配設することで、ハイブリッド自動車の車両前後方向の長さを短縮しつつ、低床化を図ることができ、さらに、エンジンから後方に延びる排気管をフロアパネル下部に配設し、この排気管をバッテリの車外方向側を介して後方に延出し、バッテリの排気管と対応する側に冷却ファンを設けることで、排気管から出る熱が燃料タンクに及ぶのを防止し、熱害の低減を図ることができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0006】
この発明はまた、燃料タンクとバッテリとを車幅方向に並設することで、ハイブリッド自動車のより一層の低床化を図ることができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0007】
この発明はさらに、燃料タンクとバッテリの後方にスペアタイヤ格納部を設けることで、スペアタイヤを格納することができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0008】
この発明はさらに、バッテリと燃料タンクとの間を遮蔽するバッテリケース内にバッテリを設けることで、バッテリは熱をもつが、この熱が燃料タンクに及ぶのを防止し、熱害の低減を図ることができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0009】
この発明はさらに、上述のバッテリケースの内部にバッテリの充放電制御を行なう制御装置を設けることで、バッテリと制御装置とのユニット化を図り、メンテナンス性の向上を図ることができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0010】
この発明はさらに、ハイブリッド自動車が一列のシートと、該シート後方に位置する荷室とを備えることで、車両のコンパクト化を図りつつ、充分な荷室スペースを確保することができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両の下部車体構造は、所定の状況に応じてエンジンとモータとを選択して走行するハイブリッド自動車における車両の下部車体構造であって、乗員が着座するシート下部のフロアパネルに該フロアパネルの主面より高い段部を形成し、上記フロアパネル下部の上記段部の空間内に上記エンジン用の燃料タンクと上記モータ用のバッテリとを配設し、上記フロアパネルの下部にはエンジンから後方に延びる排気管が配設され、上記排気管はバッテリの車外方向側方を介して後方に延びると共に、上記バッテリの排気管と対応する側に冷却ファンが配設されたものである。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記燃料タンクと上記バッテリとを車幅方向に並設したものである。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記燃料タンクとバッテリの後方にスペアタイヤ格納部が設けられたものである。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記バッテリは該バッテリと燃料タンクとの間を遮蔽するバッテリケース内に設けられたものである。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記バッテリケースの内部にはバッテリの充放電制御を行なう制御装置が配設されたものである。
【0016】
この発明の一実施態様においては、上記ハイブリッド自動車は一列のシートと、該シート後方に位置する荷室とを備えたものである。
【0017】
【作用】
この発明によると、ハイブリッド自動車は所定の状況に応じてエンジンとモータとを選択して走行するが、乗員が着座するシート下部のフロアパネルに該フロアパネルの主面よりも高い段部を設け、上述のフロアパネル下部の段部の空間内にエンジン用の燃料タンクとモータ用のバッテリとを配設したので、ハイブリッド自動車の車両前後方向の長さを短縮しつつ、低床化を図ることができる。
【0018】
しかも、エンジンから後方に延びる排気管をフロアパネル下部に配設し、この排気管をバッテリの車外方向側方を介して後方に延出し、バッテリの排気管と対応する側に冷却ファンを設けたので、エンジンの駆動時には排気流通により排気管から熱が出るが、この熱が燃料タンクに及ぶのを冷却ファンにて防止し、燃料タンクに対する熱害の低減を図ることができる。
【0019】
この発明の一実施態様によると、燃料タンクとバッテリとを車幅方向に並設したので、これら両者の配置高さが低減でき、これによりハイブリッド自動車のより一層の低床化を達成することができる。
【0020】
この発明の一実施態様によると、燃料タンクとバッテリの後方にスペアタイヤ格納部を設けたので、この格納部にスペアタイヤを格納することができる。
この発明の一実施態様によると、上述のバッテリを、該バッテリと燃料タンクとの間を遮蔽するバッテリケース内に設けたので、バッテリが熱をもっても、この熱が燃料タンクに及ぶのをバッテリケースにて防止し、燃料タンクに対する熱害の低減を図ることができる。
【0021】
この発明の一実施態様によると、バッテリケースの内部にはバッテリの充放電制御を行なう制御装置を配設したので、バッテリと制御装置とのユニット化を図ることができ、この結果、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0022】
この発明の一実施態様によると、一列のシートと、該シート後方に位置する荷室とを備えているので、ハイブリッド自動車のコンパクト化を図りつつ、充分な荷室スペースを確保することができる。
【0023】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はハイブリッド自動車における車両の下部車体構造を示し、図1、図2において、エンジンルーム1と車室2とを区画するダッシュロアパネル3を設け、このダッシュロアパネル3の上部にはカウル閉断面を有して車幅方向に延びるカウルボックス4を取付ける一方、ダッシュロアパネルの下部にはフロアパネル5を一体的に接合している。
【0024】
上述のフロアパネル5はその中央部にトンネル部5aを有すると共に、乗員が着座する一列の左右のシート6,6(車幅方向に並設されたドライバーズシートとパッセンジャーズシートとの2シート)の下部には、該フロアパネル5の主面(一般面)5bよりも高い段部7が形成されている。
【0025】
この実施例では、フロアパネル5の主面5bから上方に立上がるキックアップ部8と、このキックアップ部8の上端から水平に後方へ延びる水平部9とで上述の段部7を構成している。ここで、上述の段部7のフロア主面からの高さは後述するバッテリケース39の全高と、燃料タンク32の全高とのうち、高さが大きい方の全高と略同等になるように設定されている。
【0026】
さらに、上述の段部7における水平部9の後端には段下げ部10を介してスペアタイヤ格納部としてのスペアタイヤパン11を形成し、このスペアタイヤパン11にスペアタイヤ12(図2、図3参照)を格納すべく構成している。
【0027】
また、上述の段部7の下面前側と下面後側とには車幅方向に延びるクロスメンバ13,14を張架して、各要素7,13間、7,14間には同方向に延びる閉断面を構成している。
【0028】
一方、上述のエンジンルーム1に搭載したエンジン15にはトランスミッション16を連結する一方、エンジン15の排気マニホルドに取付けた排気管17をフロアパネル5の下部を通ってエンジン15から車両の後方に向けて延設している。
【0029】
この排気管17には触媒コンバータ18,19(いわゆるキャタリスト)および消音手段としてのサイレンサ20を介設している。
図1、図2において21,21は左右の前輪、22,22は左右の後輪で、フロアパネル5の下部には後輪22,22を懸架するトーションビーム式のリヤサスペンション23が配設されている。
【0030】
上述のリヤサスペンション23は左右のトレーリングアーム24,24と、これら左右のトレーリングアーム24,24間を張架する断面略コ字状のトーションビーム25と、左右一対のダンパ26,26とを備え、トレーリングアーム24,24前端部の支点部27,27は、車体前後方向に延びるサイドフレーム28,28の下部に設けられたブラケット29,29に対して枢支されている。
【0031】
なお、図1、図2において30はインストルメントパネル、31はステアリングホイールであり、一列構造のシート6,6はシートクッション6aと、シートバック6bと、ヘッドレスト6cをそれぞれ備えている。
【0032】
ところで、上述のシートクッション6a,6aの下部に対応する段部7の空間内には、エンジン15用の燃料タンク32と、モータ用のバッテリ33(詳しくは複数のセルを有するバッテリパック)とが配設されるが、この実施例では図3に示す如く、バッテリ33を右側に位置させ、また燃料タンク32を左側に位置させた状態で、これら両者32,33を車幅方向に並設している。
【0033】
上述の燃料タンク32は図4に示すように、スチールベルト等からなる複数の取付けベルト34,34(但し、図面では図示の便宜上、1本のベルトのみを示す)を用いて段部7前後のクロスメンバ13,14に取付けている。
【0034】
すなわち、上述の各クロスメンバ13,14には予めスタッドボルト35,35を植設し、このスタッドボルト35,35に対応してクロスメンバ13,14下面に硬質ゴムからなる防振ゴム36,36を配設し、この防振ゴム36,36の下面に取付けベルト34の取付け部34a,34aを配置した後に、下方からナット37,37を上述のスタッドボルト35,35に螺合することで、燃料タンク32を段部7の空間内に配設したものである。
また段部7の水平部9下面と燃料タンク32の上面との間には防振手段としてのラバー部材38を介設している。
【0035】
一方、上述のバッテリ33は図3に示す如く、該バッテリ33と燃料タンク32との間を遮蔽する略有底角状形状のバッテリケース39(いわゆるバッテリボックス)内に収納され、このバッテリケース39内に収納された状態で図5に示すように段部7前後のクロスメンバ13,14に取付けられている。
【0036】
すなわち、バッテリケース39の外面には複数の取付けブラケット40,40を設ける一方、上述の各クロスメンバ13,14には予めスタッドボルト41,41を植設し、このスタッドボルト41,41に対応してクロスメンバ13,14下面に硬質ゴムからなる防振ゴム42,42を配設し、この防振ゴム42,42の下面に上述の取付けブラケット40,40を配設した後に、下方からナット43,43を上述のスタッドボルト41,41に螺合することで、バッテリ33が収納されたバッテリケース39を段部7の空間内に配設したものである。
【0037】
上述のバッテリケース39の内部は図6乃至図9に示す如く構成されている。
図8に示す如く、バッテリケース39の内部中間部にバッテリ33,33を上下ニ段に収納し、このバッテリ33の後部(車両のリヤ側)にはインレットダクト44を配置している。
【0038】
また、バッテリ33の前部にはアウトレットダクト45を配置すると共に、このアウトレットダクト45と連通するように、その右部に冷却ファン46を設け、ファンモータ47(図7参照)の回転により図8に矢印で示す如くインレットダクト44の吸込部から吸引した空気を、バッテリ33、アウトレットダクト45を介して冷却ファン46の吸込口46aで吸引し、その吐出部46bからバッテリケース39の外部へ空気を吐出し、バッテリケース39内の温度を略一定に保つように構成している。
【0039】
さらに、上述のバッテリ33の右部には、図6、図7に示すように、充放電切換用リレーなどのリレーを格納するリレースペース48を設け、上述のアウトレットダクト45の左部にはサービスプラグ49を設け、アウトレットダクト45の前部にはバッテリ33の充放電制御を行なう制御装置としてのECU50を配設している。
【0040】
上述のバッテリケース39の前側左部には、図6に示すように、スラント部51を形成し、このスラント部51にコネクタ52を取付ける一方、バッテリケース39の右側下部には車両の前後方向に延びる凹部53を形成し、前述の排気管17はこの凹部53を利用してバッテリ33の車外方向右側を介して後方に延出させている。
【0041】
また、上述の冷却ファン46はバッテリ33の排気管17と対応する側に配設されている。換言すれば、上述の凹部53を通る排気管17とバッテリ33との間に位置するように冷却ファン46を配置したものである。
【0042】
さらに、上述のインレットダクト44と、冷却ファン46の吐出部46bとに対応する2つの開口部54,55をもった蓋部材56(図6参照)を設け、この蓋部材56でバッテリケース39の上面開口部分を覆うように構成している。
【0043】
ここで、上述のバッテリ33はバッテリケース39の内底面に対して図9に示す如くマウントされている。
すなわち、バッテリ33に複数のブラケット57,57を設ける一方、上述のバッテリケース39には予めスタッドボルト58,58を植設し、このスタッドボルト58,58に対応してバッテリケース39の内底面に防振ゴム59,59を配設し、この防振ゴム59,59の上面に上述のブラケット57,57を配置した後に、上方からナット60,60を上述のスタッドボルト58,58に螺合することで、燃料タンク32との間を遮蔽するバッテリケース39内に上述のバッテリ33をマウント支持させたものである。
【0044】
このようにして、図1、図3に示す如く段部7の空間内に燃料タンク32と、バッテリ33を収納したバッテリケース39とを車幅方向に並設し、これら両者32,33の後方に前述のスペアタイヤパン11(図1参照)を設ける一方、上述のトーションビーム式のリヤサスペンション23の剛性部(トーションビーム25よりも前側に位置する左右トレーリングアーム24,24の一部分参照)で燃料タンク32とバッテリ33の車幅方向最外部を囲むように配設したものであり、さらにドライバーズシートとパッセンジャーズシートからなる2シート構造かつ一列のシート6,6の後方には荷室61を形成したものである。なお、必要に応じて荷室61の上部にはリヤパッケージトレイが設けられる。
【0045】
このように構成したハイブリッド自動車は所定の運転状況に応じてエンジン15とモータとを選択して走行され、上述のエンジン15には燃料タンク32から燃料が供給され、上述のモータにはバッテリケース39内のバッテリ33から電源が供給される。
【0046】
ところで、上記構成の車両の下部車体構造によれば、図1、図3に示すように、乗員が着座するシート6下部のフロアパネル5に該フロアパネル5の主面5bよりも高い段部7を設け、上述のフロアパネル5下部の段部7の空間内にエンジン15用の燃料タンク32とモータ用のバッテリ33とを配設したので、ハイブリッド自動車の車両前後方向の長さを短縮しつつ、車両の低床化を図ることができる。
【0047】
しかも、燃料タンク32とバッテリ33とを車幅方向に並設したので、これら両者32,33の配置高さが低減でき、これによりハイブリッド自動車のより一層の低床化を達成することができる。
【0048】
また、燃料タンク32とバッテリ33の後方にスペアタイヤ12格納部としてのスペアタイヤパン11を設けたので、この格納部(スペアタイヤパン11参照)にスペアタイヤ12を格納することができる。
【0049】
さらに、上述のバッテリ33を、該バッテリ33と燃料タンク32との間を遮蔽するバッテリケース39内に設けたので、バッテリ33が熱をもっても、この熱が燃料タンク32に及ぶのをバッテリケース39にて防止し、燃料タンク32に対する熱害の低減を図ることができる。
【0050】
そのうえ、バッテリケース39の内部にはバッテリ33の充放電制御を行なう制御装置(ECU50参照)を配設したので、バッテリ33と制御装置(ECU50参照)とのユニット化を図ることができ、この結果、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0051】
加えて、上述のトーションビーム式のリヤサスペンション23の剛性部(トレーリングアーム24参照)が燃料タンク32とバッテリ33の車幅方向最外部を囲むように配設されているので、このリヤサスペンション23の剛性部によりバッテリ33と燃料タンク32の側突時の安全性向上を図ることができる。
【0052】
また、エンジン15から後方に延びる排気管17をフロアパネル5下部に配設し、この排気管17をバッテリ33の車外方向側方(この実施例では右側方)を介して後方に延出し、バッテリ33の排気管17と対応する側に冷却ファン46を設けたので、エンジン15の駆動時には排気の流通により排気管17から熱が出るが、この熱が燃料タンク32に及ぶのを冷却ファン46にて防止し、燃料タンク32に対する熱害の低減を図ることができる。
【0053】
さらには、一列のシート6,6と、該シート6,6の後方に位置する荷室61とを備えているので、ハイブリッド自動車のコンパクト化を図りつつ、充分な荷室61スペースを確保することができる。
【0054】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のスペアタイヤ格納部は、実施例のスペアタイヤパン11に対応し、
以下同様に、
バッテリの充放電制御を行なう制御装置は、ECU50(エンジンコントロールユニット)に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0055】
例えば、上記実施例においては冷却ファン46として、シロッコファン(多翼ファン)を用いたが、押込みタイプの他のファンを用いてもよいことは云うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
ハイブリッド自動車の車両前後方向の長さを短縮しつつ、車両の底床化を図ることができる効果があり、しかも、排気管から出る熱が燃料タンクに及ぶのを防止し、熱害の低減を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両の下部車体構造を示す側面図。
【図2】 フロアパネルを省略した状態で示す図1の平面図。
【図3】 図2の要部拡大図。
【図4】 燃料タンクの取付け構造を示す側面図。
【図5】 バッテリケースの取付け構造を示す側面図。
【図6】 バッテリ周辺構造を示す分解斜視図。
【図7】 バッテリケースの内部構造を示す平面図。
【図8】 図7のA−A線矢視断面図。
【図9】 バッテリのマウントを示す説明図。
【図10】 従来の車両の下部車体構造を示す説明図。
【符号の説明】
5…フロアパネル
5b…主面
6…シート
7…段部
11…スペアタイヤパン(スペアタイヤ格納部)
15…エンジン
17…排気管
22…後輪
32…燃料タンク
33…バッテリ
39…バッテリケース
46…冷却ファン
50…ECU(制御装置)
61…荷室
Claims (6)
- 所定の状況に応じてエンジンとモータとを選択して走行するハイブリッド自動車における車両の下部車体構造であって、
乗員が着座するシート下部のフロアパネルに該フロアパネルの主面より高い段部を形成し、
上記フロアパネル下部の上記段部の空間内に上記エンジン用の燃料タンクと上記モータ用のバッテリとを配設し、
上記フロアパネルの下部にはエンジンから後方に延びる排気管が配設され、
上記排気管はバッテリの車外方向側方を介して後方に延びると共に、
上記バッテリの排気管と対応する側に冷却ファンが配設された
車両の下部車体構造。 - 上記燃料タンクと上記バッテリとを車幅方向に並設した
請求項1記載の車両の下部車体構造。 - 上記燃料タンクとバッテリの後方にスペアタイヤ格納部が設けられた
請求項1または2記載の車両の下部車体構造。 - 上記バッテリは該バッテリと燃料タンクとの間を遮蔽するバッテリケース内に設けられた
請求項1〜3の何れか1に記載の車両の下部車体構造。 - 上記バッテリケースの内部にはバッテリの充放電制御を行なう制御装置が配設された
請求項4記載の車両の下部車体構造。 - 上記ハイブリッド自動車は一列のシートと、該シート後方に位置する荷室とを備えた
請求項1〜5の何れか1に記載の車両の下部車体構造。
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