JP3875278B2 - リングローラ粉砕機の改良 - Google Patents
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Description
本発明はさらに詳細には、ローラの両端部が粉砕機のフレームに取付けられた2つのアームによって支持されリングの軸線に平行な1つの同じ軸線の周りに回動できるようにし、弾性押圧手段が前記アームに作用する、上記の型の粉砕機に関する。
これらの粉砕機において、粉砕されるべき材料が粉砕軌道の全幅にわたって均一に分配されない時に、特に大きな破片が軌道上に導入された時、ローラはそれ自体をリングに対し傾斜して位置させ、それにより効率が低下するものとなる。この欠点を克服するため、この2つのアームは相互に対し堅く取付けられるが、これは大きな破片又は粉砕不可能な物体がリングとローラとの間を通過した場合に、ローラによって加えられた粉砕力がリングの減少された区域に集中し、ローラとリングとに過剰の機械的応力が生じるものとなる。
本発明の目的は、ローラのリングに対する傾斜した位置づけを制限するとともに同時に粉砕圧力を制限しそれにより機械的応力を許容できる値の範囲に限定し、またローラの揺動運動の減少とその固定とに寄与する、簡単な手段を提供することである。
本発明によれば、2つのアームはこれらアームの回転軸線に平行な捩りシャフトによって相互に連結される。このシャフトはアームの回転軸線上に又はこの軸線の外側に、前記軸線に関しローラと同じ側に又は他側に配置することができる。
以下の記載は本発明の実施態様の2つの形式をこれに限定されない例として示す添付図面を参照する。ここで
図1は本発明により製造されたリング型粉砕機の側面図である。
図2は図1の2−2線に沿った断面図である。
図3は本発明の実施態様の他の形式を示す図2と同様な部分図である。
図1と2に示される粉砕機は、軸線周りに回転可能なシュー又はスキッド(滑り材)12によって支持され水平軸線を有するリング10によって構成され、これらのシューはブッシュ又はローラに置換えることができる。リングは図示しない公知の手段、例えばその出力シャフトがリングに固定された歯つき車と噛合う歯車又はピニオンを担持するモーター又は減速機によって回転駆動される。
リングは、その中間部分に環状粉砕軌道14を形成する摩耗プレートで内側が被覆された殻体によって形成されている。
リングはその両端が固定された端部部分によって閉鎖され、端部部分は一端に供給シュートが連結されまた他端に放出シュートと微細な粒子を空気で排除する吸引導管とが連結されるが、これらの要素は図面には示されていない。
軸線がリングの軸線と平行なローラ16がリングの内部に配置されリングが無負荷状態で回転するよう駆動された時軌道14の上を走行できるようにし、粉砕機が生産状態にある時ローラが軌道を覆う材料の層の上を走行する。ローラにはリングの外側でそれぞれの側に配設された2つのアーム22に固定された軸受20に取付けられた2つのシャフト端部すなわちスタブシャフト18が設けられ、軸受20がアーム22の端部の間に固定されている。アーム22の端部の一方は例えばキーによりシャフト24に固定され、シャフト24の軸線はローラの軸線に平行でありまたその両端部が座部又は支持体28に取付けられた軸受26によって支持されている。
油圧ジャッキ30がアーム22の他方の端部を粉砕機のフレームに又は基礎に連結しローラが軌道に押しつけられるようにする。これらジャッキは、その内部の圧力を調整することができるようにしまたそのため軌道を覆う材料の層にローラによって加えられた力を調整できるようにする油圧プラント又はユニットから油圧が供給される。
シャフト24の捩り強度特性は、相互に対しアーム22の一定の角度的なたわみを可能にするような捩り強度である。その役割りは、ローラが材料の層の局部的な余分の厚さによって上昇された時ローラの軌道に対する傾斜位置を制限し、ローラと軌道に異常な機械的応力を形成することのある材料の層と軌道とに過剰の圧力が局部的に加えられることがないようにすることである。これはまたローラとアーム22との揺動運動を減少するのに役立つ。
図1と2に示される実施態様の形式においては、シャフト24はアーム22の回動軸線としてまた捩りシャフトとしての作用をする。これら2つの作用は、例えばアーム22がシャフト24と同様に配設された1つのシャフト上を相互に独立して回転するよう取付けられることと、捩りシャフトがこれと同軸でその両端部がアーム22に固定されると管状シャフトとされることに分けることができる。図示の例におけるようにリングを通過するのに代えて、シャフト24はリングの外側に置くことができる。
図3は捩りシャフトが図1と2の粉砕機におけるように同軸に配置されるのに代えて、ローラ16′を支持するアーム22′の回動軸線からある距離をおいて位置する実施態様の他の形式を示す。各アーム22′は座部又は支持体28′に取付けられたシャフト端部32に関節接合され、この2つのアームはこれらのアームの回動軸線に関してローラとは反対側に配置された管状捩りシャフト24′によって相互に連結される。この配置構造は捩りシャフトをリングの外側に置くことができるようにし、一定の利点を有している。図3の粉砕機では捩りシャフトがまた屈撓して作動することが注目されるべきであり、また明細書と請求の範囲に用いられている“捩りシャフト”なる表現は実施態様の形式に限定されずまたシャフトが捩りのみにより作動することを意味するものではないことが明確に理解されるものである。
ローラの支持アームと捩りシャフトとの他の形式と配置構造が請求の範囲に規定された本発明の範囲から逸脱することなく採用できるものである。
Claims (8)
- 水平の軸線を有するリングと、該リングをその軸線の周りに回転するよう駆動する手段と、軸線が前記リングの軸線と平行でありまた前記リングの内部に置かれその内側表面の上を走行することができる少なくとも1つのローラと、前記ローラを前記リングに押しつける弾性手段とによって構成され、前記ローラはその両端部が粉砕機のフレームに取付けられた2つのアームにより支持されリングの軸線に平行な軸線の周りに回動できるようにしている粉砕機において、前記2つのアーム(22,22′)がこれらアームの回転軸線に平行な捩りシャフト(24,24′)によって相互に連結されていることを特徴とする粉砕機。
- 捩りシャフト(24)がアーム(22)の回転軸線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の粉砕機。
- アーム(22)が、その両端部が粉砕機のフレームに取付けられた軸受(26)によって支持されている捩りシャフト(24)にキー止めされていることを特徴とする請求項2に記載の粉砕機。
- 捩りシャフト(24′)がアーム(22′)の回転軸線から一定距離をおいて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の粉砕機。
- 捩りシャフトがリングを貫通していることを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載の粉砕機。
- 捩りシャフトがリングの外側に置かれていることを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載の粉砕機。
- 捩りシャフトが管状であることを特徴とする請求項1から6のうちの1項に記載の粉砕機。
- さらに、支持体を具備し、前記アームの一端は前記捩りシャフトに固定されており、前記アームの他端は前記弾性手段を介して前記フレームに連結されており、前記捩りシャフトは前記支持体に支持されている請求項1に記載の粉砕機。
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