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JP3872870B2 - オイルクーラ - Google Patents

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JP3872870B2
JP3872870B2 JP19266197A JP19266197A JP3872870B2 JP 3872870 B2 JP3872870 B2 JP 3872870B2 JP 19266197 A JP19266197 A JP 19266197A JP 19266197 A JP19266197 A JP 19266197A JP 3872870 B2 JP3872870 B2 JP 3872870B2
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関などに設けられる、オイルクーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般汎用機関などを出力アップする際には、該機関に設けたオイルクーラの容量を大きくする必要があるが、容量アップして大型化したオイルクーラを設けるには、取付けスペースなどの物理的制約があって、十分な容量を確保できない場合があった。
この場合、オイル温度が上昇してしまい、必要油膜の確保や、オイルによる各部の冷却、清浄などの、潤滑性能の確保が困難になるとともに、オイルの早期劣化を招くために、オイル交換のインターバルを短くする必要があった。
そこで、オイルクーラの容量アップの必要があって、取付けスペースなどの物理的制約がある場合には、オイルクーラを複数個設けて容量を確保していた。
このように、複数個のオイルクーラを設けた技術としては、例えば、実公平6−40890号公報に記載の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、機関に複数個のオイルクーラを設けると、一つのオイルクーラと他のオイルクーラとを連結するオイル通路や、それぞれのオイルクーラと該オイルクーラに連結したオイルフィルタとのオイル通路などが多数必要であり、配管構造や取付け構成が複雑になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
機関Eに対し、付設したオイルクーラ1と、別置きオイルクーラ2の複数のオイルクーラを設ける構成において、機関Eに付設したオイルクーラ1のオイル出口部にスペーサ3を配設し、該スペーサ3には、別置きオイルクーラ2へのオイル通路である排出通路3bと、該別置きオイルクーラ2からのオイル戻し通路である供給通路3aとを備え、該オイルクーラ1と別置きオイルクーラ2との間を、排出通路3bに連通したオイル通路7、及び供給通路3aに連通したオイル戻し通路8により連結し、該スペーサ3にフィルタ取付け座3cを構成し、該フィルタ取付け座3cにオイルフィルタ4を取付け、別置きオイルクーラ2からオイルクーラ1へ戻る間に、潤滑油は該オイルフィルタ4を通過し濾過されるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のオイルクーラを備えた機関の正面図、図2は同じくオイルクーラを示す側面断面図、図3は同じく側面断面図、図4はスペーサを示す平面図、図5は図4におけるA−A断面図、図6は図4におけるB−B断面図である。
【0007】
まず、本発明のオイルクーラを備えた機関Eについて、図1により説明する。
機関Eには、オイルクーラ1が設けられており、該オイルクーラ1には、スペーサ3を介してオイルフィルタ4が取付けられている。
また、機関Eには、前記オイルクーラ1とは別に、別置きオイルクーラ2を配設し、該別置きオイルクーラ2とオイルクーラ1とは、オイル通路7及びオイル戻し通路8により連結されている。
【0008】
そして、オイルクーラ1からオイル通路7を通じて別置きオイルクーラ2へ潤滑油を供給し、該別置きオイルクーラ2からオイル戻し通路8を通じてオイルクーラ1へ潤滑油を戻して、オイルクーラ1と別置きオイルクーラ2との間を潤滑油が循環するように構成している。潤滑油は、該オイルクーラ1にスペーサ3を介して取付けたオイルフィルタ4によって、別置きオイルクーラ2からオイルクーラ1へ戻る間に、濾過されて清浄化される。
【0009】
また、多管式のオイルクーラである別置きオイルクーラ2には、冷却水ポンプ5により汲み上げられた海水などが、インタークーラ6を通過した後に冷却水供給管10により供給され、該別置きオイルクーラ2内の潤滑油を冷却して、冷却水排出管11から排出される。
尚、多板式のオイルクーラであるオイルクーラ1は、清水により冷却されている。
【0010】
次に、オイルクーラ1について図2、図3により説明する。
機関Eに設けられたオイルクーラ1側面にはクーラカバー1aが固設され、該クーラカバー1aにはオイルフィルタ4が、スペーサ3を介して取付けられている。図4乃至図6に示すように、スペーサ3には上下に貫通する貫通孔3dが形成されており、該貫通孔3dにユニオン21を貫通して、該ユニオン21の下端部をクーラカバー1a内に嵌入し、ユニオン21の上端部をオイルフィルタ4内に嵌入するとともに、スペーサ3のフィルタ取付け座3cへオイルフィルタ4を着座させることで、該オイルフィルタ4がオイルクーラ1に取付けられている。
【0011】
また、スペーサ3には、排出通路3b、及び供給通路3aが形成されている。オイルクーラ1内の潤滑油が、クーラカバー1aに形成したオイル出口1cから、スペーサ3の該排出通路3bを通じて、前記オイル通路7へ送出され、別置きオイルクーラ2へ供給されるのである。
そして、前記オイル戻し通路8を通じて別置きオイルクーラ2から戻された潤滑油が、スペーサ3の該供給通路3aへ供給されるのである。供給通路3aへ供給された潤滑油はオイルフィルタ4へ案内され、該オイルフィルタ4内の濾過部材4aを通過して濾過された後に、前記ユニオン21を通じて、クーラカバー1aのオイル入口1bへ案内され、オイルクーラ1内へ戻される。
【0012】
このように、一つのオイルクーラ1では冷却容量が不足するため、別置きオイルクーラ2を取付ける場合には、従来オイルフィルタを取付けていたオイルクーラ1のオイルフィルタ取付け部に前記スペーサ3を配設し、該スペーサ3の上面に形成したフィルタ取付け座3cにオイルフィルタ4を取付けたのである。
そして、このスペーサ3に、別置きオイルクーラ2への潤滑油の通路であるオイル通路7及びオイル戻し通路8を形成し、また、オイルクーラ1とオイルフィルタ4との間の潤滑油の通路を確保して、オイルクーラ1、別置きオイルクーラ2、及びオイルフィルタ4間の潤滑油の循環を可能としたのである。
【0013】
これにより、単一のスペーサ3によって両オイルクーラ1・2を接続することができ、オイルクーラ同士を連結するパイプなどを減少することが可能となり、簡単な構成でオイルクーラの2連化を行なうことができて、冷却容量アップの自由度を広くすることができた。
また、オイルフィルタ4を、スペーサ3を介してオイルクーラ1に取付けたので、該オイルフィルタ4とオイルクーラ1とを、パイプなどを用いることなく直接に接続することができ、取付け構造が簡単となって、オイルフィルタ4の取付けを容易にすることができ、また、機関Eのコンパクト化を図ることができた。
尚、本実施例においては、機関Eにオイルクーラを2つ設けた場合を示したが、これに限らず、2つより多くのオイルクーラを配設した場合にも本発明を適用することができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
機関Eに対し、付設したオイルクーラ1と、別置きオイルクーラ2の複数のオイルクーラを設ける構成において、機関Eに付設したオイルクーラ1のオイル出口部にスペーサ3を配設し、該スペーサ3には、別置きオイルクーラ2へのオイル通路である排出通路3bと、該別置きオイルクーラ2からのオイル戻し通路である供給通路3aとを備え、該オイルクーラ1と別置きオイルクーラ2との間を、排出通路3bに連通したオイル通路7、及び供給通路3aに連通したオイル戻し通路8により連結し、該スペーサ3にフィルタ取付け座3cを構成し、該フィルタ取付け座3cにオイルフィルタ4を取付け、別置きオイルクーラ2からオイルクーラ1へ戻る間に、潤滑油は該オイルフィルタ4を通過し濾過されるので、オイルクーラ同士を連結するパイプ等を減少させることが可能となり、簡単な構成でオイルクーラの多連化を行なうことが出来て、潤滑油の冷却容量アップの自由度を広くすることができた。
【0015】
さらに、前記スペーサに、オイルフィルタを取付けたので、オイルフィルタとオイルクーラとを、パイプなどを用いることなく直接に接続することができ、取付け構造が簡単となって、オイルフィルタの取付けを容易にすることができ、また、機関のコンパクト化を図ることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオイルクーラを備えた機関の正面図である。
【図2】 同じくオイルクーラを示す側面断面図である。
【図3】 同じく側面断面図である。
【図4】 スペーサを示す平面図である。
【図5】 図4におけるA−A断面図である。
【図6】 図4におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
E 機関
1 オイルクーラ
1a クーラカバー
1b オイル入口
1c オイル出口
2 別置きオイルクーラ
3 スペーサ
7 オイル通路
8 オイル戻し通路

Claims (1)

  1. 機関(E)に対し、付設したオイルクーラ(1)と、別置きオイルクーラ(2)の複数のオイルクーラを設ける構成において、
    機関(E)に付設したオイルクーラ(1)のオイル出口部にスペーサ(3)を配設し、該スペーサ(3)には、別置きオイルクーラ(2)へのオイル通路である排出通路(3b)と、該別置きオイルクーラ(2)からのオイル戻し通路である供給通路(3a)とを備え、
    該オイルクーラ(1)と別置きオイルクーラ(2)との間を、排出通路(3b)に連通したオイル通路(7)、及び供給通路(3a)に連通したオイル戻し通路(8)により連結し、
    該スペーサ(3)にフィルタ取付け座(3c)を構成し、該フィルタ取付け座(3c)にオイルフィルタ(4)を取付け、別置きオイルクーラ(2)からオイルクーラ(1)へ戻る間に、潤滑油は該オイルフィルタ(4)を通過し濾過されることを特徴とするオイルクーラ。
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