JP3871563B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品に関し、更に詳しくは、防漏壁に、肌に当接する湾曲した弾性伸縮部を備えた吸収性物品であって、簡易な構造を有し、製造容易な吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品として、防漏壁に、長手方向に弾性伸縮し且つ着用者の肌に面状に当接する弾性伸縮部を備えた吸収性物品が知られている。斯かる防漏壁は、着用者の肌に柔軟にフィットし、排泄物の幅方向への移行を阻止する。
しかし、防漏壁が着用中に装着者の体圧によって内側に倒れたり潰れたりして、防漏壁同士間の吸収領域の幅を狭めてしまう場合があり、そのような場合には、吸収性物品が有する本来の吸収性能を充分に発揮させることができなくなったり、弾性伸縮部に経血が付着して非衛生的な印象を与えてしまうという不都合があった。
また、防漏壁が着用中に装着者の体圧によって外側に倒れたり潰れたりして、防漏効果が低下したり、体への密着性が悪化したりすることがあった。
尚、防漏壁が内側に倒れたり潰れたりして生じる不都合を回避するには、倒れたり潰れたりしても充分な吸収領域が維持されるように、防漏壁を平面視において湾曲させて防漏壁同士間の幅を拡大しておくことも考えられるが、防漏壁を湾曲させる場合には、吸収性物品の構造が複雑化したり、製造工程が複雑化して製造コストが増大する等の問題がある。
【0003】
従って、本発明の第1の目的は、防漏壁に、着用者の肌に当接する湾曲した弾性伸縮部を有する吸収性物品であって、本来の吸収性能を確実に発現させることができ、また、前記弾性伸縮部に経血や尿等の排泄液が付着しにくく、しかも簡易な構造を有しており、製造容易な吸収性物品を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、防漏壁に、着用者の肌に当接する湾曲した弾性伸縮部を有する吸収性物品であって、体へのフィット性に優れており、湾曲した防漏壁により長手方向の排泄液の流れ性(方向や速度等)を変化させることによって優れた吸収性能や防漏性能を発現させることができ、しかも簡易な構造を有しており、製造容易な吸収性物品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層と、両層間に介在された液保持性の吸収層と、該吸収層の左右両側縁それぞれの近傍から起立した防漏壁とを具備し、実質的に縦長に形成された吸収性物品において、前記吸収性物品は、着用時に着用者の排泄部に対向する排泄部対向部並びにその前後に位置する前方部及び後方部を有する、生理用ナプキン又は失禁パッドであり、前記防漏壁それぞれは、複数本の弾性部材が長手方向に沿って配された面状の弾性伸縮部を有しており、前記弾性伸縮部それぞれは、幅方向内側の収縮力を幅方向外側の収縮力より大きくなして、外方に凸となるように湾曲させてあり、前記防漏壁それぞれは、前記排泄部対向部において起立しており、前記前方部及び後方部それぞれにおける該排泄部対向部寄りの部位においては、少なくとも前記幅方向内側が前記表面層に固定されて、起立していない、吸収性物品を提供することにより前記第1の目的を達成したものである(以下、第1発明というときは、この発明をいう)。
【0005】
また、本発明は、液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層と、両層間に介在する液保持性の吸収層と、該吸収層の左右両側縁それぞれの近傍から起立した防漏壁とを具備し、実質的に縦長に形成された吸収性物品において、前記吸収性物品は、着用時に着用者の排泄部に対向する排泄部対向部並びにその前後に位置する前方部及び後方部を有する、生理用ナプキン又は失禁パッドであり、前記防漏壁それぞれは、複数本の弾性部材が長手方向に沿って配された面状の弾性伸縮部を有しており、前記弾性伸縮部それぞれは、幅方向外側の収縮力を幅方向内側の収縮力より大きくなして、内方に凸となるように湾曲させてあり、前記防漏壁それぞれは、前記排泄部対向部において起立しており、前記前方部及び後方部それぞれにおける該排泄部対向部寄りの部位においては、少なくとも前記幅方向内側が前記表面層に固定されて、起立していない、吸収性物品を提供することにより前記第2の目的を達成したものである(以下、第2発明というときは、この発明をいう)。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。
図1には、第1発明の一実施形態としての生理用ナプキンをその表面シート側からみた平面図が示されており、図2には、図1のX−X線断面図が示されており、図3には、図1のY−Y線断面図が示されている。
【0007】
図1〜図3に示すように、本実施形態の生理用ナプキン1は、縦長の形状をしており、液透過性の表面層としての表面シート2、液不透過性の裏面層としての裏面シート3、及び表面シート2と裏面シート3との間に介在された液保持性の吸収層としての吸収体4を具備する。ナプキン1の左右両側部には、その長さ方向に沿って一対の防漏壁5,5が配されている。防漏壁5は、吸収体4の左右両側縁それぞれの近傍から起立している。
【0008】
生理用ナプキン1は、その着用時に着用者の排泄部に対向する部位である排泄部対向部Aと、該排泄部対向部Aに隣接し且つナプキン1の前方及び後方にそれぞれ位置する前方部B及び後方部Cとに区分される。
【0009】
表面シート2は、吸収体4の上面の全域を被覆し且つ吸収体4の側縁から延出して裏面シート側へ巻き込まれている。裏面シート3は、吸収体4の下面を被覆している。裏面シート3は、吸収体4の側縁から外方に延出してサイドフラップ6を形成している。サイドフラップ6は、ナプキン1の排泄部対向部Aの位置において更に外方へ延出しており一対のウイング7を形成している。表面シート2及び裏面シート3はそれぞれ吸収体4の前後端から延出し、その延出部分において互いに接合されている。吸収体4の表面シート2側には閉じた形状の防漏溝8が形成されている。防漏溝8は、吸収体4と表面シート2とが一体的に圧密化されて形成されている。
【0010】
防漏壁5それぞれは、図2に示すように、一枚の帯状シート50を、弾性部材9を内包するように、幅方向に且つT字型に折り畳んで形成されている。
防漏壁5は、複数本の弾性部材9が長手方向に沿って配された面状の弾性伸縮部52を有している。弾性伸縮部52は、着用者の肌に面状に当接し、各弾性伸縮部52には弾性部材9の収縮によりギャザーが生じている。
各弾性伸縮部52は、吸収体4の左右両側縁それぞれの近傍から起立した基壁部51の上端部に連設されており、該基壁部51の上端部からナプキン1の内方及び外方それぞれへ張り出す内方張出部52a及び外方張出部52bから構成されている。
内方張出部52a及び外方張出部52bはそれぞれ上面が同一平面上に位置するようにほぼ水平方向に張り出している。また、両張出部52a,52bの張り出し幅はほぼ同一である。基壁部51は、上端部が弾性伸縮部52の非肌当接面側に一体的に連設されており、下端部は、吸収体4の下面側に巻き込まれた部位において、吸収体4と裏面シート3との間に固定されている。
【0011】
両張出部52a,52bそれぞれには、その長さ方向に沿って糸状の弾性部材9が間隔を設けて3本づつ配設されている。弾性部材9は、少なくともナプキン1の排泄部対向部Aに配されており、各弾性部材9は、防漏壁形成用シート50に伸張状態で固定されている。この固定手段としては、ヒートシールやホットメルト接着剤などが用いられる。
【0012】
本実施形態における両弾性伸縮部52は、それぞれ、幅方向内側(ナプキン1の幅方向中央側)の収縮力を幅方向外側の収縮力より大きくなして、外方に凸となるように湾曲させてある。
幅方向内側及び外側の収縮力は、以下のようにして測定される。
吸収性物品(製品)が平面状となるように弾性伸縮部を自然に伸張させ、その状態において、排泄部対向部Aから弾性伸縮部52を所定の長さに切り出す。
そして、その弾性伸縮部を幅方向に2等分する中央線を想定し、その中央線よりもナプキンの幅方向外側に位置する部分の長手方向の両端部をそれぞれ、引張試験機〔オリエンテック社製,「RTM−100」〕のチャックに挟んだ。その時のチャック間の距離は前記所定の長さとした。引張試験機には、積分計〔トーヨー ボールドウィン社(Toyo Baldwin Co.,LTD)製「MODEL U-3120 INTEGRATOR〕を連結した。
そして、10mm/minの速度で、それぞれのチャックを圧縮方向に移動させ、その時の収縮力の減少曲線の積分値を、弾性伸縮部の幅方向外側の収縮力とした。
また、切り出した弾性伸縮部の前記中央線よりもナプキンの幅方向内側に位置する部分の長手方向の両端部をそれぞれ、引張試験機のチャックに挟む以外は、上記と同様にして、弾性伸縮部の幅方向内側の収縮力を求めた。
【0013】
弾性伸縮部52の幅方向内側の収縮力Aと幅方向外側の収縮力Bとの比(A/B)は、弾性伸縮部を円弧状に湾曲させ得る限り特に制限されないが、例えば1.2〜3.0であることが、弾性伸縮部の凸型湾曲形状の安定性の観点から好ましい。
【0014】
弾性伸縮部52の幅方向内側の収縮力と幅方向外側の収縮力とを異ならせる方法としては、弾性伸縮部の幅方向内側に配設する弾性部材と幅方向外側に配設する弾性部材とで弾性部材の伸長率を異ならせる方法、弾性伸縮部の幅方向内側と外側とで弾性部材の本数を異ならせる方法、弾性伸縮部の幅方向内側と外側とで弾性部材の配設間隔を異ならせる方法、弾性伸縮部の幅方向内側と外側とで配設する弾性部材の太さ(断面積)を異ならせる方法及びこれらを組み合わせた方法等を挙げることができる。
【0015】
本実施形態においては、弾性伸縮部52の幅方向内側(内方張出部)52aに配設された弾性部材9の伸長率を、幅方向外側(外方張出部)52bに配設された弾性部材9の伸長率より高くして、弾性伸縮部52の幅方向内側の収縮力を幅方向外側の収縮力より大きくしてある。具体的には、内方張出部52aに配設された3本の弾性部材はそれぞれ160%に伸張させた状態(伸長率160%)において固定してあり、外方張出部52bに配設された3本の弾性部材はそれぞれ130%に伸張させた状態(伸長率130%)において固定してある。
【0016】
弾性伸縮部52の幅方向内側と外側とで弾性部材の伸長率を異ならせる場合には、弾性伸縮部52の幅方向両端に配設された弾性部材の伸長率を少なくとも異ならせることが製造コスト、凸型湾曲形状へのフレキシブルな対応とその対応範囲の観点から好ましい。
【0017】
本実施形態の生理用ナプキン1によれば、弾性伸縮部52の幅方向内側の収縮力を幅方向外側の収縮力より大きくなして、該弾性伸縮部52の平面視形状を、図1に示すように湾曲させてあるため、ナプキンの構造を複雑化させたり、製造工程を複雑化させたりすことなく弾性伸縮部を湾曲させることができる。そのため、例えば既存の製造設備を活用することができ、また、製造コストの抑制が可能である。
また、生理用ナプキン等の吸収性物品は、その複数を包装袋に圧縮状態に充填して市販等されるが、上述のようにして弾性伸縮部52を湾曲させてあるため、そのような圧縮状態下に放置された後においても、弾性伸縮部52が確実に湾曲する。
【0018】
また、弾性伸縮部52の収縮により、ナプキン1が長手方向において裏面シート3側に凸(吸収面は凹)となるように湾曲して着用者の体型に沿った形状となるため、フィット性及び防漏防止効果に優れている。
尚、本実施形態の生理用ナプキン1においては、弾性伸縮部52を平面視において外方に凸となるように湾曲させてあるので、着用中に防漏壁5が同士間の幅が狭まっても極端に吸収領域の幅が狭められることがなく充分な吸収性能が維持される。また、弾性伸縮部52に経血が付着し非衛生的な印象を与えてしまうという不都合を防止できる。
【0019】
本実施形態における防漏壁5は、排泄部対向部Aの位置においてのみ起立しており、且つ前方部B及び後方部Cの位置においては少なくとも弾性伸縮部52の幅方向内側(内方張出部52a)が表面シート2に固定されることで起立が阻害されている(起立していない,図3参照)。これによって、排泄部対向部Aの位置において、弾性伸縮部52の平面視形状が確実に湾曲し、また、ナプキン1が長手方向において一層確実に裏面シート3側に凸(吸収面は凹)となるように湾曲して着用者の体型に沿った形状となるため、フィット性及び防漏防止効果に一層優れている。
【0020】
本発明においては、防漏壁形成用シート50が繊維集合体から形成されており、各弾性伸縮部52に、エンボス加工により、幅方向に延びる圧縮部と、圧縮されていない非圧縮部又は該圧縮部より弱く圧縮された弱圧縮部とが長手方向に交互に形成されていることが好ましい(図示せず)。斯かる構成により、弾性部材9とシート50とが圧縮部において強固に固定されるので、弾性伸縮部52を一層確実に湾曲させることができる。また、圧縮部の剛性が高まることにより、弾性伸縮部52の面形状の安定性が向上する。
【0021】
本実施形態の生理用ナプキンの形成材料について説明すると、表面シート2、吸収体、裏面シート3、防漏壁形成用シート50及び弾性部材9としては、それぞれ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に従来用いられている各種の材料を特に制限なく用いることができる。
【0022】
防漏壁形成用シート(繊維集合体)の形成材料としては、不織布、特に疎水性繊維からなるか又は疎水化処理されたエアスルー不織布、スパンボンド不織布又はスパンボンド/メルトブロー複合不織布を用いることが好ましい。また、フィルムや、不織布とフィルムの複合材料を用いることもできる。
弾性部材の構成材料としては、ポリオレフィン類及びポリウレタン類の発泡体並びに天然ゴムが好ましく用いられる。弾性部材は、線径が0.2〜0.5mm、特に0.25〜0.3mmの糸状のものが好ましいが、帯状、フィルム状等の形態のものを用いることもできる。
【0023】
尚、防漏壁5の高さH(図2参照,基壁部51を伸ばして測定)は5〜50mm、特に10〜40mmであることが横漏れ防止効果の観点から好ましく、弾性伸縮部52の幅〔内方張出部52aの先端と、外方張出部52bの先端との間の距離〕W(図2参照)は6〜40mm、特に10〜30mmであることが身体とのフィット性と横漏れ防止効果の観点から好ましい。
【0024】
次に、第2発明の一実施形態としての男性用失禁パッドについて説明する。
本実施形態の男性用失禁パッド1’は、上述した生理用ナプキン1と同様の基本構成を有するため、特に異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、上述した生理用ナプキン1についての説明が適宜適用される。
【0025】
本実施形態の男性用失禁パッド1’においては、弾性伸縮部52の幅方向外側(外方張出部)52bに配設された弾性部材9の伸長率を、幅方向内側(内方張出部)52aに配設された弾性部材9の伸長率より高くして、弾性伸縮部52の幅方向外側の収縮力を幅方向内側の収縮力より大きくしてある。具体的には、内方張出部52aに配設された3本の弾性部材はそれぞれ130%に伸張させた状態において固定してあり、外方張出部52bに配設された3本の弾性部材はそれぞれ160%に伸張させた状態において固定してある。
【0026】
本実施形態の男性用失禁パッド1’によれば、弾性伸縮部52の幅方向外側の収縮力を幅方向内側の収縮力より大きくなして、該弾性伸縮部の平面視形状を、図4に示すように内方に凸となるように湾曲させてあるため、男性の排泄部との密着性に優れている。また、湾曲した弾性伸縮部(防漏壁)により後方部への液の流れ性(方向や速度等)が変化しているため、防漏壁を湾曲させていないものと比較して吸収性能及び防漏性能に優れている。
【0028】
図5には、第1発明の他の実施形態としての生理用ナプキンが示されている。本実施形態について、特に説明しない点については、上述した生理用ナプキン1についての説明が適宜適用される。
図5に示す生理用ナプキンにおいては、排泄部対向部A及び後方部Cにおいて、防漏壁5が起立しており、排泄部対向部Aにおける防漏壁5Aの弾性伸縮部は、上述した生理用ナプキン1の弾性伸縮部と同様に、幅方向内側の収縮力を幅方向外側の収縮力より大きくなして、外方に凸となるように湾曲させてあり、後方部Cにおける防漏壁5Cの弾性伸縮部は、幅方向外側の収縮力を幅方向内側の収縮力より大きくなして、内方に凸となるように湾曲させてある。尚、図中の符号12は、防漏壁が起立しないように弾性伸縮部を表面シート等の他の部材上に固定した箇所を示している。
【0029】
本実施形態の生理用ナプキンによれば、排泄部対向部Aにおける防漏壁5Aにより、上述した生理用ナプキン1と同様の作用効果が奏されるのに加えて、後方部Cにおける防漏壁5Cにより、長手方向への排泄液の流れを抑制ないし低減させることができる。
【0030】
本発明(第1,第2発明)の吸収性物品は、前記各実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しに範囲において種々変形可能である。
【0031】
例えば、前記各実施形態においては、防漏壁5における基壁部51の基端(固定端)は、吸収体の側縁の位置よりもやや内方に位置していたが、これに代えて吸収体の側縁の位置又は該側縁よりもやや外方に位置させてもよい。例えば、防漏壁5を構成するシート材50の下端部を外側に向けて折り曲げ、その折り曲げた部分をサイドフラップ上に接合して良い。
【0032】
また、前記各実施形態においては両張出部52a,52bに同数の弾性部材9を同様に配したが、これに代えて、内方張出部52aと外方張出部52bとで、弾性部材を配する位置、伸張率及び/又は本数が異なるようにしてもよい。
【0033】
また、T字型の防漏壁を採用する場合、内方張出部52a及び外方張出部52bそれぞれの張り出し幅は同一でも異なっていても良い。また、面状の弾性伸縮部は、平面状のものに限られず、例えば幅方向の断面が円弧状のものであっても良い。更に防漏壁は、図6に示すような断面形状であっても良い。図6中、符号11はシート同士の接合部である。
本発明に係る吸収性物品は、生理用ナプキン又は失禁パッドである。
【0034】
【発明の効果】
第1発明によれば、防漏壁に、着用者の肌に当接する湾曲した弾性伸縮部を有する吸収性物品であって、本来の吸収性能を確実に発現させることができ、また、前記弾性伸縮部に経血や尿等の排泄液が付着しにくく、しかも簡易な構造を有しており、製造容易な吸収性物品を提供することができる。
第2発明によれば、防漏壁に、着用者の肌に当接する湾曲した弾性伸縮部を有する吸収性物品であって、体へのフィット性に優れており、湾曲した防漏壁により長手方向の排泄液の流れ性(方向や速度等)を変化させることによって優れた吸収性能や防漏性能を発現させることができ、しかも簡易な構造を有しており、製造容易な吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施形態としての生理用ナプキンを自然状態においてその表面シート側からみた平面図である。
【図2】図1におけるX−X線断面図である。
【図3】図1におけるY−Y線断面図である。
【図4】第2発明の一実施形態としての男性用失禁パッドを自然状態においてその表面シート側からみた平面図である。
【図5】第1及び第2発明の他の実施形態としての生理用ナプキンを自然状態においてその表面シート側からみた平面図である。
【図6】防漏壁の他の形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
1’男性用失禁パッド(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 防漏壁
51 基壁部
52 弾性伸縮部
52a 内方張出部
52b 外方張出部
9 弾性部材
Claims (4)
- 液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層と、両層間に介在された液保持性の吸収層と、該吸収層の左右両側縁それぞれの近傍から起立した防漏壁とを具備し、実質的に縦長に形成された吸収性物品において、
前記吸収性物品は、着用時に着用者の排泄部に対向する排泄部対向部並びにその前後に位置する前方部及び後方部を有する、生理用ナプキン又は失禁パッドであり、
前記防漏壁それぞれは、複数本の弾性部材が長手方向に沿って配された面状の弾性伸縮部を有しており、前記弾性伸縮部それぞれは、幅方向内側の収縮力を幅方向外側の収縮力より大きくなして、外方に凸となるように湾曲させてあり、
前記防漏壁それぞれは、前記排泄部対向部において起立しており、前記前方部及び後方部それぞれにおける該排泄部対向部寄りの部位においては、少なくとも前記幅方向内側が前記表面層に固定されて、起立していない、吸収性物品。 - 液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層と、両層間に介在する液保持性の吸収層と、該吸収層の左右両側縁それぞれの近傍から起立した防漏壁とを具備し、実質的に縦長に形成された吸収性物品において、
前記吸収性物品は、着用時に着用者の排泄部に対向する排泄部対向部並びにその前後に位置する前方部及び後方部を有する、生理用ナプキン又は失禁パッドであり、
前記防漏壁それぞれは、複数本の弾性部材が長手方向に沿って配された面状の弾性伸縮部を有しており、前記弾性伸縮部それぞれは、幅方向外側の収縮力を幅方向内側の収縮力より大きくなして、内方に凸となるように湾曲させてあり、
前記防漏壁それぞれは、前記排泄部対向部において起立しており、前記前方部及び後方部それぞれにおける該排泄部対向部寄りの部位においては、少なくとも前記幅方向内側が前記表面層に固定されて、起立していない、吸収性物品。 - 前記弾性伸縮部は、前記吸収層の左右両側縁それぞれの近傍から起立した基壁部の上端部に連設されており、該基壁部の上端部から前記吸収性物品の内方及び外方それぞれへ張り出す内方張出部及び外方張出部から構成されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記内方張出部及び前記外方張出部それぞれには、前記弾性部材が間隔を設けて複数配設されている請求項1〜3の何れか記載の吸収性物品。
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