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JP3868917B2 - 三次元計測装置及び検査装置 - Google Patents

三次元計測装置及び検査装置 Download PDF

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JP3868917B2 JP2003094174A JP2003094174A JP3868917B2 JP 3868917 B2 JP3868917 B2 JP 3868917B2 JP 2003094174 A JP2003094174 A JP 2003094174A JP 2003094174 A JP2003094174 A JP 2003094174A JP 3868917 B2 JP3868917 B2 JP 3868917B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、三次元計測装置及び検査装置に係り、より詳しくは、プリント基板上に配設されたクリームハンダ等の計測対象を計測するための三次元計測装置及び当該計測装置を具備する検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板の製造過程にあって、主要な工程として基板上に電子部品を実装する工程がある。電子部品の実装に際しては、まずプリント基板上に配設された所定の電極パターン上にクリームハンダが印刷される。次に、該クリームハンダの粘性に基づいてプリント基板上に電子部品が仮止めされる。その後、前記プリント基板がリフロー炉へ導かれ、所定のリフロー工程を経ることでハンダ付けが行われる。リフロー炉に導かれる前段階においてクリームハンダの印刷状態を検査する必要があり、かかる検査に際して三次元計測装置を具備する検査装置が用いられることがある。
【0003】
上記のようなクリームハンダの印刷状態の検査においては、所定の基準高さを演算し設定するとともに、該設定された基準高さをベースに、クリームハンダの高さや体積が計算される。そして、その高さや体積が所定条件を満たしている場合には良品と判定され、満たしていない場合には不良品と判定される。
【0004】
上記基準高さを設定する手法としては、検査対象のハンダに対してレーザー光を照射して輝度画像を得、その輝度画像に対して、予め指定された輝度条件をもとに、ハンダ印刷範囲(境界位置)を検出し、さらにその境界位置における高低レベル値を基準高さとして設定するものが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。また、検査対象としてランドを検査する際に、ランド1個毎に設けられた測定基準部に基づき、はんだ膜厚が測定されるものがあった(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許3203397号公報
【特許文献2】
特開平8−64958号公報
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】
しかし、特許文献1に記載されたはんだ付け状態検査装置の場合、境界位置を検出して、境界位置の高低レベル画像に対して高さ測定基準レベルを求めるので、計測が複雑化し検査に際し多くの時間を要するという課題があった。
【0007】
また、特許文献2に記載されたはんだ膜厚測定方法の場合、検査対象のランド1個毎に設けられた測定基準部に基づき、はんだ膜厚が測定される。そのため、ランドの個数が増加すると測定基準部の個数も増加し、計測に際し多くの時間を要するという課題があった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高い計測精度を維持しながらスピーディに三次元計測、検査を行うことの可能な三次元計測装置及び検査装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記載する。
【0010】
手段1.基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
前記基板の大きさに対応するパターンデータを取得するパターンデータ取得手段と、
前記取得されたパターンデータを、複数の領域に分割する分割手段と、
前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
を備え、前記基準部設定手段で設定され、前記計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成したことを特徴とする三次元計測装置。
【0011】
手段1によれば、基板上に配設された計測対象の高さが求められることに基づいて、計測対象の三次元計測が行われる。この場合において、パターンデータが複数に分割され、分割された領域に基準部がそれぞれ設定される。そして、計測対象に近接する最適基準部に基づいて、分割された領域内の計測対象の三次元計測が行われる。このため、例えば基板に反り等が生じ、基板上の計測対象の高さに高低差が生じてしまったとしても、計測対象に近接する基準部の高さを基準高さとして三次元計測が行われる。従って、基板の反り等による高低差の影響を払拭することができる。また、分割された領域毎に基準部が設定されることから、基準部の個数が分割された領域の個数に制限される。そのため、計測対象が多く計測対象毎に基準部が設定される場合に比べて、設定されるべき基準部の個数が少なくて済み、計測の効率化を図ることができる。従って、比較的高い計測精度を維持しながらスピーディに三次元計測を行うことができる。なお、「パターンデータ」とあるのは、基板上の回路パターンを含んでなるデータであって、主として平面データ、画像化されたデータが具体例として挙げられる。また、「基準部」とあるのは、基板上の位置、領域を指すものであって、点であっても、所定の面積を有していてもよい。さらに、「最適基準部に基づいて」とあるのを、「最適基準部の高さに基づいて」或いは「最適基準部の高さを基準高さとして」或いは「最適基準部の高さを基準高さとして、その基準高さに基づいて」としてもよい(以下、各手段において同様)。
【0012】
手段2.基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
前記基板の大きさに対応するパターンデータを取得するパターンデータ取得手段と、
前記取得されたパターンデータを、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割する分割手段と、
前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
を備え、前記基準部設定手段で設定され、前記計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成したことを特徴とする三次元計測装置。
【0013】
手段2によれば、基板上に配設された計測対象の高さが求められることに基づいて、計測対象の三次元計測が行われる。この場合において、パターンデータが所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割され、分割された領域に基準部がそれぞれ設定される。そして、計測対象に近接する最適基準部に基づいて、縦横に分割された領域内の計測対象の三次元計測が行われる。このため、基板に反り等が生じ基板上の計測対象の高さに高低差が生じてしまったとしても、計測対象に近接する最適基準部を基準として三次元計測が行われる。従って、基板の反り等による高低差の影響を払拭することができる。また、縦横に分割された領域に基準部が設定されることから、基準部の個数が分割された領域の個数に制限される。そのため、計測対象が比較的多く、計測対象毎に基準部が設定される場合に比べて、設定されるべき基準部の個数が少なくて済み、計測の効率化を図ることができる。従って、比較的高い計測精度を維持しながらスピーディに三次元計測を行うことができる。また、パターンデータが、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割されるので、分割領域及び基準部の配置が整然となり、計測精度が高精度になる。
【0014】
手段3.前記パターンデータ取得手段は、予め存在するプリント基板に関するパターンデータを入力するパターンデータ入力手段を備えることを特徴とする手段1または2に記載の三次元計測装置。
【0015】
手段3によれば、パターンデータ入力手段を介して、予め存在するプリント基板に関するパターンデータが入力されるので、いちいちパターンデータに関する取得作業を経ることなく、パターンデータを比較的容易に取得することができる。
【0016】
手段4.前記分割された領域内の計測対象を特定する計測対象特定手段と、前記計測対象特定手段で特定された計測対象に関し、前記基準部設定手段で設定された、計測対象に近接する最適基準部を関連させる関連手段とを備えることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の三次元計測装置。
【0017】
手段4によれば、分割された領域内に存在する計測対象と、計測対象に近接する最適基準部との整合をより確実に図ることができ、ひいては計測精度の向上をより確実に図ることができる。
【0018】
手段5.基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
前記基板に対し、所定の光を照射可能な照射手段と、
前記所定の光が照射された前記基板を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段にて撮像された画像データに基づき、パターンデータを取得するパターンデータ取得手段と
前記取得されたパターンデータを、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割する分割手段と、
前記分割された領域内の計測対象を特定する計測対象特定手段と、
前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
を備え、前記計測対象特定手段で特定された計測対象に関し、前記基準部設定手段で設定され、計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成したことを特徴とする三次元計測装置。
【0019】
手段5によれば、基板上に配設された計測対象の高さが求められることに基づいて、計測対象の三次元計測が行われる。この場合において、基板に対し、照射手段により、所定の光が照射される。また、所定の光の照射された基板が、撮像手段によって撮像される。さらに、撮像手段にて撮像された画像データに基づき、パターンデータの取得が行われる。かかるパターンデータが所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割され、分割された領域毎に基準部がそれぞれ設定される。また、計測対象特定手段により、分割された領域内に存在する計測対象が特定される。そして、特定された計測対象に関し、計測対象に近接する最適基準部に基づいて、縦横に分割された領域内の計測対象の三次元計測が行われる。このため、基板に反り等が生じ基板上の計測対象の高さに高低差が生じてしまったとしても、計測対象に近接する最適基準部を基準として三次元計測が行われる。従って、基板の反り等による高低差の影響を払拭することができる。また、縦横に分割された領域に基準部が設定されることから、基準部の個数が分割された領域の個数に制限される。そのため、計測対象が比較的多く、計測対象毎に基準部が設定される場合に比べて、設定されるべき基準部の個数が少なくて済み、計測の効率化を図ることができる。従って、比較的高い計測精度を維持しながらスピーディに三次元計測を行うことができる。また、パターンデータが、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割されるので、分割領域及び基準部の配置が整然となり、計測精度が高精度になる。また、計測対象特定手段により、前記分割された領域内の計測対象が特定される。このため、分割された領域に設定された基準部と、分割された領域内に存在する計測対象との整合をより確実に図ることができ、ひいては計測精度の向上をより確実に図ることができる。
【0020】
手段6.前記撮像手段によって撮像される基板は、マスタプリント基板であることを特徴とする手段5に記載の三次元計測装置。
【0021】
手段6によれば、マスタプリント基板が撮像されることにより得られた画像データに基づいて、プリント基板に関するパターンデータが取得される。従って、プリント基板に関するパターンデータは精度の高いものとなる。
【0022】
手段7.前記撮像手段によって撮像される基板は、計測対象となるプリント基板であることを特徴とする手段5に記載の三次元計測装置。
【0023】
手段7によれば、計測対象となるプリント基板が撮像されることにより得られた画像データに基づいて、プリント基板に関するパターンデータが取得される。そのため、プリント基板に関するパターンデータについては、実際に計測対象となるプリント基板のパターンに基づいて三次元計測が行われる。従って、三次元計測の精度は高いものとなる。
【0024】
手段8.前記基板はプリント基板であり、前記計測対象はプリント基板の銅箔上に配設されたクリームハンダであり、前記基準部は前記銅箔の高さに基づいて設定されることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の三次元計測装置。
【0025】
手段8によれば、銅箔上に配設されたクリームハンダの三次元計測を正確、かつ、スピーディに行うことができる。尚、銅箔上に所定厚さのレジストが配設され、基準部がそのレジストの高さに基づいて設定された場合、基準部は銅箔の高さに基づいて設定されたことになる。
【0026】
手段9.前記各基準部は、前記分割手段によって分割された各領域の中心から最も近い回路パターン上に設定されることを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の三次元計測装置。
【0027】
手段9によれば、各基準部は、分割された領域の中心から最も近い回路パターン上に設定されるため、計測対象と最適基準部とが必然的に近くなる。従って、三次元計測に際しての基準高さが、より妥当な値となり、ひいては基板の反り等による高低差の影響が少なくなり、三次元計測の精度が高い。
【0028】
手段10.前記最適基準部として、適切であるか否かを判断する判断手段が設けられていることを特徴とする手段9に記載の三次元計測装置。
【0029】
手段10によれば、最適基準部として不適切と判断された場合は、より妥当な別の最適基準部を採用することができ、計測精度の低下を防止することができる。
【0030】
手段11.前記判断手段によって、最適基準部として不適切と判断された場合、前記基準部設定手段では、前記分割された領域のうち計測対象に近い少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部を新たに設定するようにしたことを特徴とする手段10に記載の三次元計測装置。
【0031】
手段11によれば、最適基準部として不適切と判断された場合、計測対象に近い少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部が新たに設定される。従って、より妥当な別の最適基準部を採用することができ、計測精度の低下を防止することができる。しかも、新たに設定される最適基準部が、少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づくものであるため、計測に際しての基準高さが許容範囲を逸脱したものとはなりにくい。
【0032】
手段12.前記基準部設定手段は、前記分割された領域の少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて前記最適基準部を設定するようにしたことを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の三次元計測装置。
【0033】
手段12によれば、計測手段に近い少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部が設定される。従って、1の基準部が最適基準部とされる場合に比べて、計測に際しての基準高さが許容範囲を逸脱したものとはなりにくい。結果として、より安定した計測を行うことができる。
【0034】
手段13.前記基準部設定手段によって設定される最適基準部が、適切であるか否かを判断する判断手段が設けられていることを特徴とする手段12に記載の三次元計測装置。
【0035】
手段13によれば、最適基準部として不適切と判断された場合は、より妥当な別の最適基準部を採用することができ、計測精度の低下を防止することができる。
【0036】
手段14.前記判断手段によって、最適基準部として不適切と判断された場合、前記基準部設定手段は、前記少なくとも3つの基準部とは、少なくとも1つが相違する少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部を新たに設定するようにしたことを特徴とする手段13に記載の三次元計測装置。
【0037】
手段14によれば、より妥当な別の最適基準部を採用することができ、計測精度の低下を一層防止することができる。
【0038】
手段15.手段1乃至14のいずれかに記載の三次元計測装置を具備し、前記三次元計測装置の計測結果に基づき、前記計測対象に関する良否判定を行うよう構成したことを特徴とする検査装置。
【0039】
手段15によれば、計測対象の良否判定をより正確、かつ、スピーディに行うことができ、ひいては、検査精度の向上を図ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0041】
図1は、本実施の形態における三次元計測装置1を模式的に示す概略構成図である。なお、本実施の形態では、三次元計測装置1は、プリント基板Kの回路パターン(例えば銅箔からなる)上に印刷されてなるクリームハンダの印刷状態を検査するための印刷状態検査装置として具現化されている。
【0042】
図1に示すように、三次元計測装置1は、基台2を備えているとともに、基台2上には、X軸移動機構3及びY軸移動機構4が設けられている。Y軸移動機構4上には、レール10が配設されており、該レール10上に基板としてのプリント基板Kが載置されるようになっている。そして、X軸移動機構3及びY軸移動機構4が作動することで、プリント基板KがX軸方向及びY軸方向に移動するようになっている。
【0043】
三次元計測装置1はまた、三次元計測用照射手段5と、撮像手段としてのCCDカメラ(カラーカメラ)6と、CCDカメラ6に対し電気的に接続された主制御手段7とを備えている。三次元計測用照射手段5は、プリント基板Kの表面に対し斜め上方から所定の光パターンを照射するように構成されている。CCDカメラ6は、プリント基板Kの真上に配置され、プリント基板K上の前記光パターンの照射された部分を撮像可能となっている。そして、主制御手段7では、所定の三次元計測方法によって、CCDカメラ6にて撮像された画像データに基づき画像処理が行われ、所定の検査パッドPD(図3等参照)に位置するクリームハンダの三次元計測(主として高さ計測及び体積計測)が行われるようになっている。つまり、主制御手段7は、所定の検査パッドPDに位置するクリームハンダの高さ(体積)に基づいて印刷状態を検査する検査手段8を具備している。なお、本実施の形態における三次元計測に際しては、位相シフト法、光切断法、空間コード法、合焦法等、任意の計測方法が適宜採用される。
【0044】
本実施の形態における三次元計測装置1は、前記三次元計測に際し(先だって)、所定の検査パッドPDに位置するクリームハンダが配設されてなる領域を抽出するための手段を具備している。当該手段には、ハンダ抽出用照射手段11が含まれる。ハンダ抽出用照射手段11は、三次元計測用照射手段5による光パターンの照射に先だってプリント基板Kに対し、所定の光を照射するものである。
【0045】
より詳しく説明すると、ハンダ抽出用照射手段11は、図示しない上下一対のリングライトを具備している。上部のリングライトは、小入射角での光照射を行うようになっているとともに、赤色または緑色の光を照射可能に構成されている。下部のリングライトは、大入射角での光照射を行うようになっているとともに、青色または緑色の光を選択的に照射可能に構成されている。通常、プリント基板Kにおいては、ランド及び回路パターンを形成するための赤色系統の銅箔が設けられており、その上に青色系統のクリームハンダが印刷されていることから、赤色光はクリームハンダ部分からは暗くしか反射されず青色光は銅箔部分からは暗くしか反射されない。これにより、青色画像としては銅箔部分がより暗く、赤色画像としてはクリームハンダ部分がより暗くなることから、各色画像とも、明暗の差が大きくなる。そこで、本実施の形態では、三次元計測に先だって、計測対象たるクリームハンダの領域抽出を行うべく、両リングライトにより赤色青色の光を照射し、その照射面をCCDカメラ6で撮像し、CCDカメラ6による撮像から得られた画像データに基づき、主制御手段7において、クリームハンダの配設領域を特定(抽出)する作業が行われるようになっている。
【0046】
また、プリント基板K上に緑色系統のレジストが塗布されている場合、プリント基板Kと塗布されたレジストとの間に回路パターンが形成されているか否かを問わず、下部のリングライトが緑色光を照射すると、反射光としての緑色光がレジストから明るく反射される。この場合、上部のリングライトが緑色光を照射すると、緑色光が回路パターン上のレジストから明るく反射されるのに対し、回路パターンが存在しないレジストからは暗くしか反射されない。これにより、両リングライトにより緑色光を照射し、その照射面をCCDカメラ6で撮像すると、CCDカメラ6による撮像から得られた画像データに基づき、主制御手段7において、レジストが塗布されている場所を特定(抽出)する作業、及びプリント基板Kとレジストとの間の回路パターンを特定(抽出)する作業が行われるようになっている。
【0047】
次に、主制御手段7を中心とする三次元計測装置1の電気的構成について説明する。
【0048】
図2に示すように、CCDカメラ6は、主制御手段7に対し電気的に接続されている。主制御手段7は、上述したように、検査手段8を備えている。これとともに、主制御手段7は、印刷されたクリームハンダの大きさや配置データ及びプリント基板Kに関するパターンデータ等を入力するためのパターンデータ入力手段17が接続されている。
【0049】
主制御手段7は、照射制御手段21に接続されている。照射制御手段21は、前記三次元計測用照射手段5、ハンダ抽出用照射手段11(上下一対のリングライト)に接続されており、前記主制御手段7からの制御信号に基づき、各照射手段5,11の照射の実行制御及び各色の光の照射の切換制御を行う。
【0050】
主制御手段7はまた、X軸移動制御手段22及びY軸移動制御手段23に接続されている。これらX軸移動制御手段22及びY軸移動制御手段23は、主制御手段7からの制御信号に基づき、前記X軸移動機構3及びY軸移動機構4を適宜駆動制御する。これにより、プリント基板KがX軸方向、Y軸方向へと適宜移動させられる。
【0051】
次に、上記のように構成されてなる三次元計測装置1における作用及び効果を、主制御手段7によって行われる制御内容を中心として説明する。
【0052】
主制御手段7は、予め定められたプログラムに従って、各種工程を経る。より詳しくは、(1)パターンデータ等の入力工程、(2)所定の大きさの分割領域にパターンデータを分割する分割工程、(3)分割されたパターンデータに基づいて、分割領域毎の基準部設定用の基準エリア候補を設定する設定工程、(4)計測対象となるクリームハンダが載置される検査パッドPDに近接する基準エリア候補に基づいて、クリームハンダの検査を行う検査工程を経る。そして、全検査エリアでの検査が終了した時点で、主制御手段7による検査が完了する。
【0053】
(1)パターンデータの入力工程に際しては、パターンデータは、パターンデータ入力手段17を介して主制御手段7へ入力される。より詳しくは、パターンデータの入力に際し、所謂ガーバデータ、マウントデータ、部品形状データ等の、基板製作上必要な複合データが使用される。そして、主制御手段7は、パターンデータ入力手段17を介して、各クリームハンダの配置、大きさ、形状等の基礎データ及びプリント基板Kに関するパターンデータを入力する。
【0054】
具体的には、パターンデータは、画像データ上、図3に示すように、基板の大きさに対応する長方形状をなしている。そして、その長方形状の内部に、クリームハンダが載置される検査パッドPD及びこの検査パッドPDに連続する複数の回路パターンのデータが存在している。この場合、パターンデータは、CCDカメラ6による撮像から得られた画像データに基づいて取得されるようになっていてもよい。
【0055】
(2)次に、パターンデータを所定長さ毎に縦横に並んだ分割領域に分割することが行われる。この場合、分割手段としての主制御手段7により、長方形状のパターンデータは、縦方向にN等分され、横方向にM等分されてマトリックス状になる。よりわかりやすく説明すると、パターンデータは、図4に示すように、縦方向及び横方向に等分(例えば4等分)され、合計16個の分割領域C1乃至C16が形成される。このように等分に分割された分割領域C1乃至C16も長方形状をなし、各分割領域C1乃至C16の大きさは、検査対象となるクリームハンダが載置される検査パッドPD及びパターンの一部を少なくとも含む。
【0056】
(3)次に、等分に分割された分割領域毎に基準部設定用の基準エリア候補が設定される。この場合、等分に分割された分割領域の中心が最初に検索される。その後に、当該中心から一番近いところに位置するパターンデータに、基準部設定用の基準エリア候補が設定される。具体的には、基準部設定手段としての主制御手段7は、図5に示すように、等分に分割された分割領域C1乃至C16の中心に最も近いところに位置するパターンデータに、基準部設定用の基準エリア候補A1乃至A16を設定する。
【0057】
(4)次に、計測対象となるクリームハンダに近接する基準部設定用の基準エリア候補A1乃至A16に基づいて、クリームハンダの検査を行う検査工程を行う。その検査工程に際しては、計測対象特定手段としての主制御手段7は、分割された領域C1乃至C16内の計測対象となるクリームハンダが載置される検査パッドPD1を特定し、検査パッドPD1に対し基準エリア候補A1乃至A16(この場合基準エリア候補A7)を割り付け関連付ける(図6参照)。
【0058】
検査パッドPD1に載置されるクリームハンダの検査に際しては、関連づけられた基準エリア候補A7が用いられる。そして、所定の三次元計測方法によって、CCDカメラ6にて撮像された画像データに基づき画像処理が行われ、クリームハンダの三次元計測が行われる。このとき、主制御手段7では、関連づけられた基準エリア候補A7を基準高さとしてクリームハンダの高さ、ひいては体積が演算される。つまり、本実施の形態では、原則として、前記基準エリア候補A1乃至A16のいずれかが、最適基準部として採用される。
【0059】
主制御手段7は、検査対象となる全てのクリームハンダが載置される検査パッドPDが特定されたか否かを確認する。そして、全てのクリームハンダが載置される検査パッドPDが特定された旨が確認されると、各クリームハンダの検査が実行される。次に、主制御手段7は、X軸移動制御手段22及びY軸移動制御手段23を介してX軸移動機構3及びY軸移動機構4を適宜駆動制御し、必要に応じてプリント基板Kを適宜移動させる。
【0060】
なお、上記(3)に記載された領域C1乃至C16毎の最適基準部の設定方法については、上記の方法に必ずしも限定されず、別の設定方法を採用してもよい。すなわち、主制御手段7は、分割領域C1乃至C16の中心に最も近いところに位置する回路パターン上に、基準エリア候補A1乃至A16を設定しても、クリームハンダが載置される検査パッドPDと基準エリア候補A1乃至A16との距離が所定値以上の場合は、その基準エリア候補A1乃至A16を不適切として採用しない。このような判断手段として機能する主制御手段7により、基準エリア候補A1乃至A16の適否の判断がなされることにより、基準部として不適切なものが排除される。その場合、16個の基準エリア候補A1乃至A16の内から、クリームハンダが載置される検査パッドPD1に対して一番近い3個(4個以上でもよい)の基準エリア候補A1乃至A16が選ばれる。その後、選ばれたものに基づいて基準平面を形成した上で最適基準部が特定され、検査パッドPD1に対し最適基準部が割り付け関連付けられる。そして、その最適基準部の高さが基準高さとされた上で、クリームハンダの三次元計測が行われる。この場合、最適基準部がより精度よく設定されることとなる。
【0061】
より詳細には、計測対象になる検査パッドPD1が、例えば分割領域C7に位置する場合、図7に示されるように、分割領域C7及び分割領域C7に近接する分割領域C3、C6の基準エリア候補A7、A3及びA6の3点が選択されて、その3点を頂点とする三角形PH1を含む基準平面が形成される。このような基準平面を形成した上で最適基準部が特定され、検査パッドPD1に対し最適基準部が割り付け関連付けられ、その基準基準部の高さを基準高さとすることにより、クリームハンダの三次元計測が行われる。
【0062】
更に、別の判別方法を採用してもよい。すなわち、図7に示される分割領域C3、C6及びC7の基準エリア候補A3、A6及びA7の3点が選択されて、その3点を頂点とする三角形PH1が例えば正三角形に近いか否かが判定される(このときのロジックは任意に設定可能である)。3点を頂点とする三角形PH1が正三角形にある程度近いと判別された場合、その三角形PH1を含む基準平面は適正と判別され、その基準平面が採用され、最適基準部が特定される。それに対し、3点を頂点とする三角形PH1が正三角形に近くないと判別された場合、その三角形PH1を含む基準平面は不適正と判別され、その基準平面は採用されない。そして、その三角形PH1を含む基準平面は不適正と判別された場合、図8に示されるように、異なる3点として、例えば分割領域C2、C3及びC7の基準エリア候補A2、A3及びA7(先ほどとは相違する別の3つの候補)が選択されて、その3点を頂点とする三角形PH2が、正三角形に近いか否かが再び判定される。そして、3点を頂点とする三角形PH2が正三角形にある程度近いと判別された場合、その三角形PH2を含む基準平面は適正と判別され、その基準平面が採用されて、最適基準部が特定される。以下同様の処理が繰り返される。
【0063】
更に、別の態様として、判定される三角形PH1が検査パッドPD1に一定の距離に比べて近くない場合であっても、再度、判定される三角形PH1が正三角形に近いか否かが判定されてもよい。そして、判定される三角形PH1が正三角形にある程度近い場合、その三角形PH1を含む基準平面は適正と判別されてもよい。
【0064】
以上詳述したように、本実施の形態では、プリント基板K1の大きさに対応するパターンデータを取得し、取得されたパターンデータを、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割し、分割された各分割領域C1乃至C16毎に基準部としての基準エリア候補A1乃至A16が設定される。そして、計測対象となるクリームハンダが載置される検査パッド(PD1)に近接する基準エリア候補A1乃至A16のうちの基準エリア候補(A7)に基づいて(1つの基準エリア候補が最適基準部とされ)、その最適基準部の高さが基準高さとされた上で、計測対象となるクリームハンダの三次元計測が行われる。このため、反り等に起因してプリント基板K1に高低差が生じてしまったとしても、その高低差の影響を払拭することができ、正確な三次元計測及び検査を行うことができる。
【0065】
また、各分割領域C1乃至C16毎に基準エリア候補A1乃至A16が設定されることから、計測対象となるクリームハンダ毎に基準部が設定される場合に比べて、設定されるべき基準部の種類(数)が少なくて済む。即ち、仮に、計測対象となるクリームハンダ毎に基準部が設定されるとすると、計測対象が例えば200個あれば、基準部も200個必要となる。それに対し、本実施の形態によれば、計測対象が例えば200個あっても、分割領域C1乃至C16の個数分、つまり基準部は16個で済むことになる。従って、比較的スピーディに三次元計測及び検査を行うことができる。また、パターンデータが、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割されるので、分割領域C1乃至C16及び基準エリア候補A1乃至A16の配置が整然となり、計測精度が高精度になる。また、分割領域C1乃至C16に設定された基準エリア候補A1乃至A16と、分割領域C1乃至C16内に存在する計測対象との整合がより確実に図られることにより、計測精度の向上を確実に図ることができる。
【0066】
また、基準エリア候補A1乃至A16は、分割領域C1乃至C16の中心から近いところのパターンに設定されるため、計測対象となるクリームハンダに載置される検査パッドPDと選定された基準エリア候補A1乃至A16とは相互に近くなり、三次元計測の精度が高いものとなる。
【0067】
さらに、上述した別の最適基準部の設定方法によれば、1つの基準エリア候補A1乃至A16が最適基準部として設定される場合の不安定さを解消することができ、より安定した、かつ正確な三次元計測及び検査を実現することができる。
【0068】
また、パターンデータ入力手段17を介して、プリント基板Kに関するパターンデータが入力されるので、プリント基板Kに関するパターンデータを容易に取得することができる。
【0069】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0070】
(a)上記実施の形態では、クリームハンダの印刷状態を検査するための検査装置に具現化されているが、上記のような構成を別の三次元計測装置及び検査装置に具現化することも可能である。例えば、基板上に設けられたハンダバンプの高さ計測等を行うこととしてもよい。
【0071】
(b)撮像手段としては、上記実施の形態のようなエリアを撮像可能なCCDカメラ以外にも、例えば、CMOSカメラなど、エリア状又はライン状に撮像可能なカメラであってもよく、必ずしもCCDカメラに限定されるものではない。
【0072】
(c)各照射手段5,11を構成する光源は、ハロゲンランプでもよいし、LEDであってもよい。また、レーザ光を照射可能な照射手段を採用してもよい。
【0073】
(d)上記実施の形態では、パターンデータが縦横4等分されているが、縦横2等分、縦横3等分、縦横5等分以上に分割してもよい。この場合、プリント基板K1のそりよる高低差の影響を払拭するためには、分割する個数を多くするのが望ましい。また、パターンデータの縦横は必ずしも等分されている必要はない。
【0074】
(e)上記実施の形態では、XY軸方向へプリント基板Kが移動する構成となっているが、プリント基板K及びCCDカメラ6が互いに相対移動可能であればよく、例えばCCDカメラ6がXY軸方向へ移動可能となっていてもよい。
【0075】
(f)撮像手段によって撮像される基板は、マスタプリント基板であってもいし、計測対象となるプリント基板であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における計測装置を模式的に示す概略斜視図である。
【図2】主制御手段等の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本実施の形態における三次元計測を説明するための模式図であって、取得されたパターンデータを示す。
【図4】本実施の形態における三次元計測を説明するための模式図であって、分割されたパターンデータを示す。
【図5】本実施の形態における三次元計測を説明するための模式図であって、分割されたパターンデータ内の基準エリア候補の割付状態を示す。
【図6】本実施の形態における三次元計測を説明するための模式図であって、分割されたパターンデータ内の基準エリア候補の割付及び検査対象の特定を示す。
【図7】本実施の形態における三次元計測を説明するための模式図であって、分割されたパターンデータ内の他の基準部の割付及び検査対象の特定を示す。
【図8】本実施の形態の変更例における三次元計測を説明するための模式図であって、分割されたパターンデータ内の他の基準部の割付及び検査対象の特定を示す。
【符号の説明】
1…三次元計測装置、3…X軸移動機構、4…Y軸移動機構、5…三次元計測用照射手段、6…撮像手段としてのCCDカメラ、7…パターンデータ取得手段、基準部設定手段、分割手段、計測対象特定手段、判断手段としての主制御手段、8…検査手段、17…パターンデータ入力手段、K…プリント基板、C1乃至C16…分割領域、A1乃至A16…基準部としての基準エリア候補、A7…最適基準部としての基準エリア候補、PD…検査パッド、PD1…計測対象としてクリームハンダが載った検査パッド、PH1…三角形、PD2…三角形。

Claims (16)

  1. 基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
    前記基板の大きさに対応するパターンデータを取得するパターンデータ取得手段と、
    前記取得されたパターンデータを、複数の領域に分割する分割手段と、
    前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
    を備え、
    前記基準部設定手段で設定され、前記計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成し
    前記各基準部は、前記分割手段によって分割された各領域の中心から最も近い回路パターン上に設定されるものであり、
    前記最適基準部として、適切であるか否かを判断する判断手段が設けられ、
    前記判断手段によって、最適基準部として不適切と判断された場合、前記基準部設定手段では、前記分割された領域のうち計測対象に近い少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部を新たに設定するようにしたことを特徴とする三次元計測装置。
  2. 基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
    前記基板の大きさに対応するパターンデータを取得するパターンデータ取得手段と、
    前記取得されたパターンデータを、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割する分割手段と、
    前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
    を備え、前記基準部設定手段で設定され、前記計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成し
    前記各基準部は、前記分割手段によって分割された各領域の中心から最も近い回路パターン上に設定されるものであり、
    前記最適基準部として、適切であるか否かを判断する判断手段が設けられ、
    前記判断手段によって、最適基準部として不適切と判断された場合、前記基準部設定手段では、前記分割された領域のうち計測対象に近い少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部を新たに設定するようにしたことを特徴とする三次元計測装置。
  3. 基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
    前記基板の大きさに対応するパターンデータを取得するパターンデータ取得手段と、
    前記取得されたパターンデータを、複数の領域に分割する分割手段と、
    前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
    を備え、前記基準部設定手段で設定され、前記計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成し
    前記基準部設定手段は、前記分割された領域の少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて前記最適基準部を設定するようにしたことを特徴とする三次元計測装置。
  4. 基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
    前記基板の大きさに対応するパターンデータを取得するパターンデータ取得手段と、
    前記取得されたパターンデータを、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割する分割手段と、
    前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
    を備え、前記基準部設定手段で設定され、前記計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成し
    前記基準部設定手段は、前記分割された領域の少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて前記最適基準部を設定するようにしたことを特徴とする三次元計測装置。
  5. 前記基準部設定手段によって設定される最適基準部が、適切であるか否かを判断する判断手段が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の三次元計測装置。
  6. 前記判断手段によって、最適基準部として不適切と判断された場合、前記基準部設定手段は、前記少なくとも3つの基準部とは、少なくとも1つが相違する少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部を新たに設定するようにしたことを特徴とする請求項に記載の三次元計測装置。
  7. 前記パターンデータ取得手段は、予め存在するプリント基板に関するパターンデータを入力するパターンデータ入力手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の三次元計測装置。
  8. 前記分割された領域内の計測対象を特定する計測対象特定手段と、
    前記計測対象特定手段で特定された計測対象に関し、前記基準部設定手段で設定された、計測対象に近接する最適基準部を関連させる関連手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の三次元計測装置。
  9. 基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
    前記基板に対し、所定の光を照射可能な照射手段と、
    前記所定の光が照射された前記基板を撮像可能な撮像手段と、
    前記撮像手段にて撮像された画像データに基づき、パターンデータを取得するパターンデータ取得手段と
    前記取得されたパターンデータを、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割する分割手段と、
    前記分割された領域内の計測対象を特定する計測対象特定手段と、
    前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
    を備え、前記計測対象特定手段で特定された計測対象に関し、前記基準部設定手段で設定され、計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成し
    前記各基準部は、前記分割手段によって分割された各領域の中心から最も近い回路パターン上に設定されるものであり、
    前記最適基準部として、適切であるか否かを判断する判断手段が設けられ、
    前記判断手段によって、最適基準部として不適切と判断された場合、前記基準部設定手段では、前記分割された領域のうち計測対象に近い少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部を新たに設定するようにしたことを特徴とする三次元計測装置。
  10. 基板上に配設された計測対象の高さを求めることに基づいて、前記計測対象の三次元計測を行う三次元計測装置であって、
    前記基板に対し、所定の光を照射可能な照射手段と、
    前記所定の光が照射された前記基板を撮像可能な撮像手段と、
    前記撮像手段にて撮像された画像データに基づき、パターンデータを取得するパターンデータ取得手段と
    前記取得されたパターンデータを、所定長さ毎に縦横に並んだ所定の大きさの領域に分割する分割手段と、
    前記分割された領域内の計測対象を特定する計測対象特定手段と、
    前記分割された領域毎に基準部をそれぞれ設定する基準部設定手段と
    を備え、前記計測対象特定手段で特定された計測対象に関し、前記基準部設定手段で設定され、計測対象に近接する最適基準部に基づいて、前記分割された領域内の計測対象の三次元計測を行うよう構成し
    前記基準部設定手段は、前記分割された領域の少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて前記最適基準部を設定するようにしたことを特徴とする三次元計測装置。
  11. 前記基準部設定手段によって設定される最適基準部が、適切であるか否かを判断する判断手段が設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の三次元計測装置。
  12. 前記判断手段によって、最適基準部として不適切と判断された場合、前記基準部設定手段は、前記少なくとも3つの基準部とは、少なくとも1つが相違する少なくとも3つの基準部により特定される基準平面に基づいて最適基準部を新たに設定するようにしたことを特徴とする請求項11に記載の三次元計測装置。
  13. 前記撮像手段によって撮像される基板は、マスタプリント基板であることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の三次元計測装置
  14. 前記撮像手段によって撮像される基板は、計測対象となるプリント基板であることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の三次元計測装置。
  15. 前記基板はプリント基板であり、前記計測対象はプリント基板の銅箔上に配設されたクリームハンダであり、前記基準部は前記銅箔の高さに基づいて設定されることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の三次元計測装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載の三次元計測装置を具備し、前記三次元計測装置の計測結果に基づき、前記計測対象に関する良否判定を行うよう構成したことを特徴とする検査装置。
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