JP3864272B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壜体に組付けられ、廃棄時において該壜体と容易に分別可能とした合成樹脂製ヒンジキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のヒンジキャップの従来例として、実用新案登録第2596699号公報記載のものが知られている。
【0003】
この公報記載のヒンジキャップは、壜体口筒の外周に嵌着するキャップ本体の組付き筒に、ヒンジの一側端近傍の上端から下端に亘って縦方向の弱化線を設けると共に、キャップ本体の頂板に、前記弱化線の上部に連続した周方向の弱化ラインを設けて構成され、廃棄時には、ヒンジを介して連結されている蓋体を引っ張ることにより、前記弱化線と弱化ラインを破断してキャップ全体を壜体口筒から取り外し、分別するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、キャップの取り外しに際し、まず蓋体を側方へ引っ張って弱化線と弱化ラインとを破断し、次いで、この弱化ラインの破断が周方向の半ばを越したところで、蓋体を上方へ引っ張ってキャップ本体を壜体口筒から離脱させなければならないので、キャップの取り外し操作が面倒で手間がかかる、と云う問題があった。
【0005】
また、蓋体を上方へ引っ張ってキャップ本体を離脱させる際の強いショックで、キャップ本体の内面、特に内筒(シール筒)に付着している内容液が飛散し、周囲を汚す恐れがある、と云う問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、分別廃棄時における、壜体口筒からのヒンジキャップの取り外し操作を容易にすると共に、その取り外し時の内容液の飛散を防止することを技術的課題とし、もってヒンジキャップの分別を容易にかつ迅速、円滑に達成できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の手段は、
組付き筒により壜体口筒の外周に組付くキャップ本体と、該キャップ本体の後端にヒンジで連結された蓋体とから構成される合成樹脂製のヒンジキャップであること、
前記組付き筒後端のヒンジ連結部の下方に、少なくとも連結部と等しい横幅を有する孔もしくは凹部さらにはスリット等の分離部分を設けること、
該連結部の両側近傍に、孔もしくは凹部さらにはスリット等の分離部分の上端から組付き筒の上端に亘って一対の肉薄の後部弱化線を縦方向に形成すること、
キャップ本体の頂部の周縁部に、両側の後部弱化線とそれぞれ連続する両側一対の肉薄の上部弱化線を周方向に形成すること、
組付き筒の前端部に、組付き筒の上端から下端まで縦方向に形成され、かつ上端が上部弱化線の前端に連続する、少なくとも一本の肉薄の前部弱化線を設けること、
にある。
【0008】
分別廃棄時には、蓋体を開けて上方へ引っ張ると、ヒンジを介して、組付き筒の後端上部が孔もしくは凹部さらにはスリット等の分離部分の上端から後部弱化線に沿って破断開放され、続いてキャップ本体の頂部が上部弱化線に沿って破断開放され、さらに組付き筒の前端部が、一方の前部弱化線に沿って下端まで、他方の前部弱化線に沿って途中まで、それぞれ破断されるので、そのまま蓋体を引き上げれば、キャップ全体を壜体口筒から容易に取り外すことができる。
【0009】
その場合において、キャップ本体の頂部内面等に付着している内容液は、上部弱化線の破断による頂部開放の際の軽いショックで、壜体内に落下してしまうので、最後のキャップ取り外しの際のショックで周囲に飛散する恐れは全く無い。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
ヒンジキャップは、壜体口筒22に組付くキャップ本体1と、このキャップ本体1の後端にヒンジ21を介して連結された蓋体13とから構成されている。
【0011】
キャップ本体1は、壜体口筒の外周に嵌着する組付き筒2の上端内方に、蓋体13の周壁15が係脱可能に外嵌する嵌着筒片8を起立連設し、さらにその内方に、頂板5を介して、壜体口筒22の内周面に密接するシール筒6を連設すると共に、頂板5の上面内側には注出口を形成する注出筒片7が立設されている。
【0012】
キャップ本体1の注出口の底面は、破断溝10の内側部分を除去壁部11とした口壁9で閉塞されており、この除去壁部11は、その上面に一体設されたプルリング12を使用時に引き上げることにより、破断溝10部分で破断されて除去される。
【0013】
蓋体13の頂壁14の内面には、蓋体13の閉状態において注出筒片7の内周面に密接して注出口を密閉する栓筒片16が突設されている。
【0014】
キャップ本体1の組付き筒2後端のヒンジ連結部3の下方には、該連結部3の横幅よりもやや幅広の孔4が開設してあり、かつ該連結部3の両側近傍には、該孔4の上端から組付き筒2の上端に亘って、一対の肉薄溝状の後部弱化線18が縦方向に形成されている。
【0015】
また、キャップ本体1の頂部1aの周縁部分、すなわち嵌着筒片8と組付き筒2との境界部分(図4参照)には、両側の後部弱化線18と連続する両側一対の肉薄となった上部弱化線19が、キャップ本体1の前端部まで周方向に形成されている。
【0016】
なお、この上部弱化線19は、その形成箇所が嵌着筒片8と組付き筒2との境界部分に限定されることはなく、例えば嵌着筒片8の下端部とか、嵌着筒片8と組付き筒2を連結すべく、嵌着筒片8の下端に外鍔状に設けた鍔片に形成しても良い。
【0017】
そして、組付き筒2の前端部には、一方が組付き筒2の上端から下端まで、他方が組付き筒2の上端から途中まで、それぞれ縦方向に形成された両側一対の肉薄溝状の前部弱化線20が設けてあり、この各前部弱化線20の上端に、前記各上部弱化線19の前端が連続している。
【0018】
なお、組付き筒2の後端部に設ける孔4の代りに、図7に示すように、貫通しない凹部17としても良いし、さらにはスリットとしても良く、要は分離機能を発揮することのできる分離部分を形成すれば良い。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
分別廃棄時には、蓋体を上方へ引っ張る一方向への操作のみで、キャップ本体の後部、上部および前部の各弱化線を確実に破断でき、かつキャップ全体を壜体口筒から取り外すことができるので、ヒンジキャップの分別を容易に、かつ迅速、円滑に達成することができる。
【0020】
また、キャップ本体の頂部内面等に付着している内容液は、上部弱化線の破断による頂部開放の際の軽いショックで壜体内に落下してしまうので、最後のキャップ取り外しの際のショックで飛散して、周囲を汚す恐れは全く無く、分別を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、全体縦断側面図。
【図2】図1に示した実施例の、全体正面図。
【図3】図1に示した実施例の、全体背面図。
【図4】図1に示した実施例の、要部拡大縦断側面図。
【図5】図1に示した実施例の、開蓋状態を示す斜め前方からの全体斜視図。
【図6】図1に示した実施例の、開蓋状態を示す斜め後方からの要部斜視図。
【図7】本発明の他の実施例を示す、要部拡大縦断側面図。
【符号の説明】
1 ; キャップ本体
1a; 頂部
2 ; 組付き筒
3 ; ヒンジ連結部
4 ; 孔
5 ; 頂板
6 ; シール筒
7 ; 注出筒片
8 ; 嵌着筒片
9 ; 口壁
10; 破断溝
11; 除去壁部
12; プルリング
13; 蓋体
14; 頂壁
15; 周壁
16; 栓筒片
17; 凹部
18; 後部弱化線
19; 上部弱化線
20; 前部弱化線
21; ヒンジ
22; 壜体口筒
Claims (1)
- 組付き筒(2)により壜体口筒(22)の外周に組付くキャップ本体(1)と、該キャップ本体(1)の後端にヒンジ(21)で連結された蓋体(13)とから構成される合成樹脂製のヒンジキャップであって、
前記組付き筒(2)後端のヒンジ連結部(3)の下方に、少なくとも該連結部(3)と等しい横幅を有する孔(4)、凹部(17)もしくはスリットからなる分離部分を設け、該連結部(3)の両側近傍に、前記分離部分の上端から組付き筒(2)の上端に亘って一対の肉薄の後部弱化線(18)を縦方向に形成し、前記蓋体(13)の引き上げにより該後部弱化線(18)と前記分離部分上端で区画された部分が前記ヒンジ(21)とともに前記組付き筒(2)から分離されるように形成し、
更に、キャップ本体(1)の頂部(1a)の周縁部に、両側の後部弱化線(18)とそれぞれ連続する両側一対の肉薄の上部弱化線(19)を周方向に形成し、かつ組付き筒(2)の前端部に、組付き筒(2)の上端から下端まで縦方向に形成され、かつ上端が上部弱化線(19)の前端に連続する少なくとも一本の肉薄の前部弱化線(20)を設けて成るヒンジキャップ。
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- 1999-12-15 JP JP35563999A patent/JP3864272B2/ja not_active Expired - Fee Related
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