JP3863295B2 - シート状物カール除去装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、枚葉印刷機等において印刷用紙等シート状物のカール現象を修正するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多色刷りのオフセット印刷の場合、単色刷りに比較して、水及びインキの塗布量及び印圧が大きくなるため、紙の種類によってはカールが強くなり、排紙機構の排紙台への整紙が困難になって作業能率の低下並びに裏写り(印刷用紙辺の擦れ)による印刷面の汚れ等の原因となっていた。
【0003】
そこで、従来では、例えば図3及び図4に示すようなカール修正装置が提案されている(特開昭57−195054号公報等参照)。
【0004】
これは、先ず、圧胴1に送られて印刷が施された印刷用紙Pは、一対のスプロケット2間を走行するチェーン3に取り付けられた排紙爪4と当金5との間に挾持されて受板6上に送られ、排紙爪4を離した後スローダウン装置7によりブレーキをかけられて排紙台8上に収容されるようになっている。
【0005】
そして、前記過程において、印刷後の印刷用紙Pはその印刷面P1 を上面としてカールを起こし易いが、本装置では、前記排紙機構内の受板6途中に排紙爪4に接近させてカール修正用バキュームガイド10を設置することによりこれを防止している。
【0006】
即ち、前記バキュームガイド10の上面には印刷用紙Pの幅方向へ延びる一対の円弧状凸面11とそれらの間で凹状をなすくぼみ12とによりカール修正面を形成するとともに、同くぼみ12の幅方向全体に細長い吸気孔(図示せず)を透設してバキュームガイド10の内部と連通させている。このバキュームガイド10の内部は吸気ポンプ13によって常に強力に吸気されており、この吸引力はバルブ14によって調整される。
【0007】
前記吸気ポンプ13は、印刷用紙Pを挾持した排紙爪4がバキュームガイド10を通過した直後に作動し、印刷用紙Pはその下面がバキュームガイド10のカール修正面上に沿うように吸気孔からの吸引により彎曲して順次カールを修正されながら排紙台8上に収容される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のカール修正装置にあっては、薄紙でかつ片面印刷の場合にその効果が大きく発揮されるが、厚紙や両面印刷の場合には、修正不能(厚紙の場合)であったり、印刷面がカール修正面に擦られて損紙となる(両面印刷の場合)虞がある。
【0009】
そこで、従来では、厚紙や両面印刷の場合には、バキュームガイド10を受板6の下方に収納(退避)するようになっている。そのため、当該排紙時には、受板6に比較的大きな切れ目が発生することになり、その切れ目でエアーが洩れる(バルブ14を切れ忘れると)ために、紙暴れが生じると共に、受板6とバキュームガイド10との段差による紙の擦れが発生するという問題点があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、カール除去部の退避時における紙暴れと紙の擦れを効果的に防止することができるシート状物カール除去装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るシート状物カール除去装置は、印刷されたシート状物をガイド部材に形成されたシート状物ガイド面に沿わせながらバキューム源が接続されたカール除去部材により吸引して前記シート状物のカールを矯正し、デリバリー部へ搬送するシート状物カール除去装置において、前記カール除去部材のカール除去部をシート状物ガイド面から退避させたときに、前記カール除去部が退避する前の位置と略同じ位置に移動する移動ガイドを設け、該移動ガイドの前記移動の際には同移動ガイドの移動ガイド面と前記シート状物ガイド面が略同一平面上になるようにしたことを特徴とする。
また、前記カール除去部材に前記移動ガイドが支持されていることを特徴とする。
【0012】
[作用]
上記構成によれば、カール除去部の退避時には、移動ガイドによりシート状物ガイド面の切れ目が塞がれ、エアーの洩れが無くなって紙暴れが防止されると共に、シート状物ガイド面と移動ガイド面とがフラットになるため、紙の擦れが防止される。
また、カール除去部材に前記移動ガイドが支持されると、駆動源の共用化等で構造の簡略化が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係るシート状物カール除去装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
[実施例]
図1は本発明の一実施例を示す両面・片面印刷兼用枚葉印刷機の排紙部の側面図で、図2は同じく要部の異なった作用状態図である。尚、これらの図において、図3及び図4と同一部材には同一符号を付して説明する。
【0015】
即ち、図において、圧胴1に送られて印刷が施されたシート状物としての印刷用紙Pは、一対のスプロケット2間を走行するチェーン3に取り付けられた排紙爪4と当金5との間に挾持されてガイド部材としての受板6上に送られ、排紙爪4を離した後スローダウン装置7によりブレーキをかけられて排紙台8上に収容されるようになっている。
【0016】
そして、前記過程において、薄い印刷用紙Pに生じるカールを、片面印刷時にのみ、修正するためのカール除去部材20が前記排紙機構内の受板6途中に設置される。
【0017】
前記カール除去部材20は、図示しない左,右両フレーム間に回転自在に支持された支持軸21と、該支持軸21上に所定間隔離間して固設された複数のクランク板22と、これらクランク板22間に架設された移動ガイドとしての移動ガイド板部23と、この移動ガイド板部23と一体に形成されたカール除去部24と、前記クランク板22にピストンロッド先端がピン25により回動自在に結合されると共にヘッド基端が機械側の所定の固定部材26にブラケット27を介してピン28により回動自在に結合されたエアーシリンダ29とを備え、該エアーシリンダ29の伸長時には前記移動ガイド板部23が受板6上に位置し(図1の状態参照)、反対に収縮時には、前記移動ガイド板部23が退避位置に回転・移動する一方、前記カール除去部24が、退避位置から受板6上に前記移動ガイド板部23に代わって位置されるようになっている(図2の状態参照)。
【0018】
前記移動ガイド板部23は、前記受板6のガイド面6aとほぼ同一幅であって、前記受板6上への移動の際には、そのガイド面23aと前記受板6のガイド面6aとが略同一平面上になるようになっている。
【0019】
前記カール除去部24は、前記受板6のガイド面6aとほぼ同一幅であって、その上面には印刷用紙Pの幅方向へ延びる一対の円弧状凸面24aとそれらの間で凹状をなすくぼみ24bとによりカール修正面を形成するとともに、同くぼみ24bの幅方向全体に細長い吸気孔(図示せず)を透設してカール除去部24内部の負圧通路24cと連通させている。この負圧通路24cの内部は図示しないバキュームポンプ等のバキューム源とバルブを介して接続されている。
【0020】
このように構成されるため、薄い印刷用紙Pの片面印刷時には、前記エアーシリンダ29を収縮させて前記カール除去部24を受板6上に位置させれば良い(図2の状態参照)。これにより、排紙爪4に挾持されて受板6上を通過する印刷用紙Pはその下面がカール除去部24のカール修正面上に沿うように吸気孔からの吸引により彎曲して順次カールが修正されることになる。
【0021】
一方、厚紙や両面印刷時には、前記エアーシリンダ29を伸長させて前記移動ガイド板部23を退避位置から受板6上に前記カール除去部24に代わって位置させれば良い(図1の状態参照)。これにより、受板6上の切れ目(カール除去部24の退避により形成される)が前記移動ガイド板部23により塞がれ、エアーの洩れが無くなって紙暴れが防止されると共に、受板6のガイド面26aと移動ガイド板部23のガイド面23aとがフラットになるため、紙の擦れが防止される。
【0022】
そして、本実施例では、前記移動ガイド板部23とカール除去部24とが一体に形成されているため、エアーシリンダ29の共用化等で構造の簡略化が図れる。
【0023】
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、移動ガイド板部23をカール除去部24と別体に形成して専用の駆動系で動作させるとか、カール除去部24の駆動系にリンク機構を介して連動させる等各種変更が可能であることはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、印刷されたシート状物をガイド部材に形成されたシート状物ガイド面に沿わせながらバキューム源が接続されたカール除去部材により吸引して前記シート状物のカールを矯正し、デリバリー部へ搬送するシート状物カール除去装置において、前記カール除去部材のカール除去部をシート状物ガイド面から退避させたときに、前記カール除去部が退避する前の位置と略同じ位置に移動する移動ガイドを設け、該移動ガイドの前記移動の際には同移動ガイドの移動ガイド面と前記シート状物ガイド面が略同一平面上になるようにしたので、カール除去部の退避時には、移動ガイドによりシート状物ガイド面の切れ目が塞がれ、エアーの洩れが無くなって紙暴れが防止されると共に、シート状物ガイド面と移動ガイド面とがフラットになるため、紙の擦れが防止される。
【0025】
また、前記カール除去部材に前記移動ガイドが支持されているので、駆動源の共用化等で構造の簡略化が図れる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す両面・片面印刷兼用枚葉印刷機の排紙部の側面図である。
【図2】同じく要部の異なった作用状態図である。
【図3】従来例の両面・片面印刷兼用枚葉印刷機の排紙部の側面図である。
【図4】同じく要部の異なった作用状態図である。
【符号の説明】
1 圧胴
2 スプロケット
3 チェーン
4 排紙爪
5 当金
6 受板
7 スローダウン装置
8 排紙台
20 カール除去装置
21 支持軸
22 クランク板
23 移動ガイド板部
24 カール除去部
25 ピン
26 固定部材
27 ブラケット
28 ピン
29 エアーシリンダ
Claims (2)
- 印刷されたシート状物をガイド部材に形成されたシート状物ガイド面に沿わせながらバキューム源が接続されたカール除去部材により吸引して前記シート状物のカールを矯正し、デリバリー部へ搬送するシート状物カール除去装置において、
前記カール除去部材のカール除去部をシート状物ガイド面から退避させたときに、前記カール除去部が退避する前の位置と略同じ位置に移動する移動ガイドを設け、該移動ガイドの前記移動の際には同移動ガイドの移動ガイド面と前記シート状物ガイド面が略同一平面上になるようにしたことを特徴とするシート状物カール除去装置。 - 前記カール除去部材に前記移動ガイドが支持されていることを特徴とする請求項1記載のシート状物カール除去装置。
Priority Applications (1)
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JP20004098A JP3863295B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | シート状物カール除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP20004098A JP3863295B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | シート状物カール除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000026004A JP2000026004A (ja) | 2000-01-25 |
JP3863295B2 true JP3863295B2 (ja) | 2006-12-27 |
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ID=16417837
Family Applications (1)
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JP20004098A Expired - Fee Related JP3863295B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | シート状物カール除去装置 |
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Country | Link |
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JP2017001879A (ja) * | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
1998
- 1998-07-15 JP JP20004098A patent/JP3863295B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000026004A (ja) | 2000-01-25 |
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