JP3855498B2 - 回転操作型電子部品およびその製造方法 - Google Patents
回転操作型電子部品およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3855498B2 JP3855498B2 JP30247798A JP30247798A JP3855498B2 JP 3855498 B2 JP3855498 B2 JP 3855498B2 JP 30247798 A JP30247798 A JP 30247798A JP 30247798 A JP30247798 A JP 30247798A JP 3855498 B2 JP3855498 B2 JP 3855498B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- shaft
- coil spring
- friction plate
- compression coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H19/00—Switches operated by an operating part which is rotatable about a longitudinal axis thereof and which is acted upon directly by a solid body external to the switch, e.g. by a hand
- H01H19/54—Switches operated by an operating part which is rotatable about a longitudinal axis thereof and which is acted upon directly by a solid body external to the switch, e.g. by a hand the operating part having at least five or an unspecified number of operative positions
- H01H19/56—Angularly-movable actuating part carrying contacts, e.g. drum switch
- H01H19/58—Angularly-movable actuating part carrying contacts, e.g. drum switch having only axial contact pressure, e.g. disc switch, wafer switch
- H01H19/585—Angularly-movable actuating part carrying contacts, e.g. drum switch having only axial contact pressure, e.g. disc switch, wafer switch provided with printed circuit contacts
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H19/00—Switches operated by an operating part which is rotatable about a longitudinal axis thereof and which is acted upon directly by a solid body external to the switch, e.g. by a hand
- H01H19/005—Electromechanical pulse generators
Landscapes
- Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
- Adjustable Resistors (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸を回転操作することにより所定の電気信号を発する回転操作型電子部品およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器の小形化と高性能化の動向に伴い、使用される電子部品に対しても小形化の要望が強いが、回転操作型電子部品においては、同じ構成で小形化すると回転軸操作時の回転トルクが低くなってしまうため、小形化しても操作軸の回転トルクを所定の大きさに設定できる高トルクタイプの回転操作型電子部品が普及しつつある。
【0003】
従来このようなタイプの回転操作型電子部品について、回転操作型エンコーダを例として、図面を用いて説明する。
【0004】
図4は従来の高トルクタイプの回転操作型エンコーダの側面断面図、図5は同分解斜視図であり、同図において、1は上方の操作部1Aと下端部外周に一体に形成されたフランジ部1Bを備えた樹脂製の回転軸で、その中間の円形軸部1Cが金属製の軸受2の円形貫通孔2A内に回転可能に嵌合保持されており、この嵌合部には高粘度のグリースが塗布されている。
【0005】
そして、軸受2の下方には回転軸1のフランジ部1Bが位置すると共に、フランジ部1B中央下面に設けた位置決め部1Dを孔部3Aで回転可能に保持する樹脂製の箱形ケース3が配設されている。
【0006】
また、この箱形ケース3内のフランジ部1Bの下面には、弾性金属薄板製の可動接点4が装着され、この可動接点4はケース3の凹部底面に形成された放射状接点部等からなる固定接点5に弾接して両者でパルス信号生成用の接点部を構成すると共に、固定接点5と電気的に導通している端子6が箱形ケース3の側方から外方に突出しており、これらで電気信号生成部7を構成している。
【0007】
さらに、8は軸受2の上方から箱形ケース3を固定する金属カバーで、このカバー8と箱形ケース3の上面の間に挟持された弾性金属板製のばね部材9の弾性脚部9Aが回転軸1のフランジ部1Bの上面中間段部1E上に弾接している。
【0008】
このように構成された回転操作型エンコーダの動作は、回転軸1の上方の操作部1Aを回転操作すると、フランジ部1Bが回転してその下面に装着された可動接点4が固定接点5上を弾接摺動して、所定の電気信号としてのパルス信号が生成され、その信号を複数の端子6から取り出すものである。
【0009】
この時に、回転軸1は、フランジ部1Bの上面中間段部1Eがばね部材9の弾性接点脚部9Aにより下方に押し付けられて回転することになるため、回転軸1の所定の大きさの回転トルクが得られるものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の回転操作型電子部品としての回転操作型エンコーダにおいては、弾性金属板製のばね部材9の弾性脚部9Aを樹脂製の回転軸1のフランジ部1Bの上面中間段部1Eに弾接させて回転軸1の高い回転トルクを発生させる構造であり、回転操作型電子部品の外径が小形化されるにつれて、ばね部材9の弾性脚部9Aの径等も小さくせざるを得ず、それに伴って弾性脚部9Aによる押し付け力も弱くなるので、一般的には、ばね部材9の材質や材厚等を変更してばね部材9の弾接力を大きくするようにして対応しているが、これにも限界があり、また大きなばね圧力を実現することができても、ばね部材9が弾接する樹脂製のフランジ部1Bに局部的に大きな圧力が加わることになるために、この接触面に潤滑グリースを塗布していても回転操作時の感触が悪くなると共に、回転操作中の摩擦面の摩耗が大きい等の課題があった。
【0011】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、小形化しても高くて安定した回転トルクで滑らかな操作感触を有すると共に、寿命特性の優れた回転操作型電子部品およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の回転操作型電子部品は、円筒部と平板状の基板部からなる軸受の円筒部に中間の円形軸部を回転可能に嵌合保持され、下端部外周にフランジ部を有する回転軸の中央に、下端が開口部となった孔を設け、この孔の開口部の周囲に回転軸と共回りするが独立して上下動できるように係合した摩擦板を、孔内に配した圧縮コイルばねによって箱形ケースの底面に弾接させることにより、回転軸の平板状のフランジ部の上面を軸受の平板状の基板部の下面に弾接させるように構成するものである。
【0013】
これにより、回転軸の回転操作時に、回転軸のフランジ部と軸受の基板部を平板状どうしの広い接触面で摩擦させることができるので、小形化しても高い回転トルクで滑らかな操作感触を有し、しかも寿命特性の優れた回転操作型電子部品を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、円筒部とその根元の平板状の基板部からなる軸受と、この軸受の円形貫通孔に中間の円形軸部を回転可能に嵌合保持され、軸受から突出した上部の操作部および下端部外周に一体に形成された平板状のフランジ部からなり中央に下端が開口部となった孔を有すると共にフランジ部の下面に可動接点を保持した樹脂製の回転軸と、この回転軸の下端部を覆うように軸受の基板部外周下面に結合され、その平板状の底面の外周部に上記可動接点に対応した固定接点を配設した樹脂製の箱形ケースと、上記回転軸の中央の孔の奥から下方の上記箱形ケースの底面側への付勢力を有するように回転軸の孔内に配された圧縮コイルばねと、上記回転軸と共回りするが独立して上下動できるように回転軸の孔の開口部の周囲に係合され、上記圧縮コイルばねの付勢力によって上記箱形ケースの底面に弾接する摩擦板により構成される回転操作型電子部品としたものであり、圧縮コイルばねによって、摩擦板を箱形ケースの底面に、回転軸の平板状のフランジ部を軸受の平板状の基板部にそれぞれ弾接させることにより、回転軸の回転操作時に、回転軸のフランジ部と軸受の基板部が広い接触面で摩擦するので、小形化しても高く安定した回転トルクを得ることができると共に、圧縮コイルばねを回転軸の円形軸部内の孔に収容するので、圧縮コイルばねを装着することによって、回転操作型電子部品の寸法が大きくならないという作用を有する。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、圧縮コイルばねの中央を通って回転軸の中央の孔の奥から下方に伸ばされた柱状部を、摩擦板に設けた中央孔に対して、圧縮コイルばねと摩擦板の重さでは抜けないが、圧縮コイルばねの付勢力と同等以上の力によって上下方向に動くように圧入したものであり、請求項1に記載の発明による作用に加えて、回転軸の中央の孔の奥から伸ばされた柱状部を、摩擦板の中央の孔に圧入する構成とすることにより、回転軸の回転操作時に、摩擦板が回転軸の孔の開口部の周囲に共回りするが独立して上下動できるように係合した部分に発生する回転方向の遊び角を目立たなくすることができて、より良好な操作感触を有する回転操作型電子部品を実現することができると共に、回転操作型電子部品を組み立てる際に、圧縮コイルばねと摩擦板が回転軸の中央の孔から抜け出すことを防止できて、組立作業が容易になるという作用を有する。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、回転軸の円形軸部と軸受の円形貫通孔との嵌合部、および回転軸のフランジ部上面と軸受の基板部下面の間に高粘度のグリースを塗布したものであり、広い接触面に高粘度のグリースを塗布することにより、回転軸の回転操作時に高く滑らかな回転トルクを得ることができると共に、接触面の摩耗も少ないので寿命特性の優れた回転操作型電子部品を実現することができるという作用を有する。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、摩擦板の下面と箱形ケースの底面の接触面に高粘度のグリースを塗布すると共に、箱形ケースの底面の、摩擦板の下面との接触部と固定接点配設部との間に、リング状の仕切部を箱形ケースの底面と一体に設けたものであり、請求項3に記載の発明による作用に加えて、回転軸の回転操作時に更に滑らかな回転感触を得ることができ、寿命特性もより優れた回転操作型電子部品を実現できると共に、箱形ケースの底面と一体に設けた仕切部により、摩擦板の下面とケース底面の接触面に塗布した高粘度のグリースが箱形ケースの底面の外周部に配設された固定接点の部分に流れ出すことを防止できるので、高粘度のグリースによる接点部への影響を防ぐことができるという作用を有する。
【0018】
請求項5に記載の発明は、回転軸の円形軸部の孔内に収容した圧縮コイルばねを押し縮めて、上記孔の下端の開口部を塞ぐように開口部の外周に係合した摩擦板の中央孔に、円形軸部の孔の奥から圧縮コイルばねの中央を通り伸ばされた柱状部を通し、その先端部をカシメ等の方法により広げて抜け止めすることにより、回転軸と圧縮コイルばねと摩擦板をあらかじめ連結して請求項2〜4のいずれか一つに記載の回転操作型電子部品を組み立てる回転操作型電子部品の製造方法としたものであり、本発明の回転操作型電子部品の組立時に最も扱い難い圧縮コイルばねを、摩擦板と共に回転軸の円形軸部の孔内にあらかじめ装着しておくことによって、回転操作型電子部品全体としての組立工程を効率化することができると共に、自動組立化も容易になるという作用を有する。
【0019】
以下、本発明の実施の形態による回転操作型電子部品について、回転操作型エンコーダを例として図面を用いて説明する。
【0020】
図1は本発明の一実施の形態による回転操作型エンコーダの側面断面図、図2は同分解斜視図であり、同図において、11は上方の操作部11Aと中間の円形軸部11Bおよび下端部外周に一体に形成されたフランジ部11Cからなる樹脂製の回転軸、12は円筒部12Aと基板部12Bからなる金属製の軸受で、回転軸11の円形軸部11Bが軸受12の円形貫通孔12Cに回転可能に嵌合保持され、この嵌合部に高粘度のグリースが塗布されていることは従来の技術の場合と同様であるが、回転軸11のフランジ部11Cは上面11Dが平らな平板状、軸受12の基板部12Bは下面が平らな平板状で、この平板部に塗布された高粘度のグリースを挟んで平らな面どうしが当接するように配設されており、また、操作軸11の中央には下端が開口部となった孔11Eが設けられていて、この孔11E内にはその奥と開口部との方向に伸縮する圧縮コイルばね13が孔11Eの内周に沿って配されると共に、この孔11Eの奥から圧縮コイルばね13の中央を通って開口部に向けて柱状部11Fが伸ばされている。
【0021】
そして、回転軸11の孔11Eの開口部には、樹脂製リング状の摩擦板14が上記の圧縮コイルばね13を押し縮めるように配置され、その外周の凸部14Aがこれと係合するように開口部に設けられた凹部11Gに対して、共回りするが独立して上下動できるように係合されると共に、摩擦板14の円形の中央孔14Bには、孔11Eの奥から伸ばされた上記の柱状部11Fが圧入されている。
【0022】
ここで、摩擦板14の円形の中央孔14Bに柱状部11Fを圧入する力は、圧縮コイルばね13と摩擦板14の重さでは抜けないが、圧縮コイルばね13が摩擦板14を下方へ押す付勢力と同等以上の力によって摩擦板14が上下方向に動くように圧入されている。
【0023】
なお、回転軸11の孔11E内の柱状部11Fの先端11Hが広げられているのは、この回転操作型エンコーダを組み立てる際に、後述するように、回転軸11と圧縮コイルばね13および摩擦板14をあらかじめ結合して外れないようにするためである。
【0024】
そして、回転軸11のフランジ部11Cおよび摩擦板14の下方には、樹脂製の箱形ケース15が軸受12の基板部12Bの外周下面に結合して配設され、その平板状の底面15Aに塗布された高粘度のグリースを挟んで、圧縮コイルばね13に押された摩擦板14のリング状の下面14Cが弾接していることにより、圧縮コイルばね13の弾性力によって回転軸11に上方への付勢力が働き、上記の平らな平板部どうしが高粘度のグリースを挟んで当接した部分で、回転軸11のフランジ部11C上面が軸受12の基板部12Bに弾接する。
【0025】
また、箱形ケース15の底面15Aの外周部には放射状接点部等からなる固定接点16が配設され、この固定接点16に対して回転軸11のフランジ部11Cの下面外周部に保持された弾性金属薄板製の可動接点17が弾接して両者でパルス信号生成用の接点を構成すると共に、固定接点16と導通した端子18が箱形ケース15の側方から外方に突出しており、これらで電気信号生成部を形成していることは従来の技術の場合と同様である。
【0026】
なお、箱形ケース15の底面15Aにおいて、摩擦板14の下面14Cの弾接部と外周部の固定接点16との間に設けられたリング状の突起は、この底面15Aと摩擦板14の下面14Cの弾接部に塗布された高粘度のグリースが固定接点16の部分に流れ出すことを防止するための仕切部19であり、回転軸11のフランジ部11C下面のリング状突部11Jと係合して回転軸11と箱形ケース15の間の位置決めの役目もしている。
【0027】
さらに、20は、従来の技術の場合と同様の金属カバーで、その脚部20Aにより軸受12の上方から箱形ケース15を固定している。
【0028】
次に、本実施の形態による回転操作型エンコーダの組立方法について説明する。
【0029】
まず、回転軸11に可動接点17と圧縮コイルばね13および摩擦板14を結合するのであるが、その方法について図3の断面図を用いて説明する。
【0030】
同図に示すように、あらかじめフランジ部11Cの下面外周に可動接点17をカシメ装着した回転軸11に対し、中央の孔11Eの奥から伸ばされた柱状部11Fに被せるようにして圧縮コイルばね13を孔11E内に挿入し、その下方の柱状部11Fの先端を円形の中央孔14Bに圧入することにより摩擦板14を装着し、これを押し込むことによって圧縮コイルばね13を少し押し縮めて、摩擦板14の外周の凸部14Aを孔11Eの開口部の凹部11Gにはめ込み、この状態で柱状部11Fの先端11Hをカシメ加工して広げることによって摩擦板14が柱状部11Fから抜けないようにして、可動接点を保持した回転軸11と圧縮コイルばね13および摩擦板14を連結一体化する。
【0031】
このようにして、可動接点17と圧縮コイルばね13および摩擦板14を装着した回転軸11の円形軸部11Bを、基板部12Bの平板状の下面にあらかじめ高粘度のグリースを塗布した軸受12の円形貫通孔12Cに下方から挿入し、その下面に、平板状の底面15Aにあらかじめ高粘度のグリースを塗布した箱形ケース15を組合わせるのであるが、この時、回転軸11のフランジ部11Cの上面が軸受12の基板部12Bの下面に当たった状態で、箱形ケース15の平板状の底面15Aに摩擦板14のリング状の下面14Cを当てて摩擦板14を少し押し上げ、圧縮コイルばね13を少し押し縮めることによって、摩擦板14の外周の凸部14Aが孔11Eの開口部の多角形部11Gに深く入り込むと共に、圧縮コイルばね13の弾性力によって回転軸11のフランジ部11Cの上面が軸受12の基板部12Bの下面に強く弾接することになる。
【0032】
この後、軸受12の上方から金属カバー20の脚部20Aで箱形ケース15をカシメ固定して、回転操作型エンコーダとして完成するものである。
【0033】
以上のように構成された本実施の形態による回転操作型エンコーダの動作は、回転軸11の上方の操作部11Aを回転操作すると、フランジ部11Cが回転してその下面に装着された可動接点17が固定接点16上を弾接摺動して、所定の電気信号としてのパルス信号が生成され、その信号を端子18から取り出すことは従来の技術の場合と同様であるが、この時に、高粘度のグリースを塗布された回転軸11の円形軸部11Bと軸受12の円形貫通孔12Cとの嵌合部、および同様に高粘度のグリースを塗布された回転軸11のフランジ部11Cの平板状の上面と軸受12の基板部12Bの平板状の下面との弾接面が滑らかに摩擦回転することにより、回転軸11の所定の大きさの回転トルクが得られる。
【0034】
このように本実施の形態によれば、圧縮コイルばね13によって、摩擦板14を箱形ケース15の底面15Aに、回転軸11の平板状のフランジ部11Cを軸受12の平板状の基板部12Bにそれぞれ高粘度のグリースを挟んで弾接させるので、回転軸11の回転操作時に回転軸11のフランジ部11Cと軸受12の基板部12Bが広い接触面で摩擦して、高く安定した回転トルクで滑らかな操作感触を得ることができると共に、圧縮コイルばね13を回転軸11の円形軸部11B内の孔11Eに収容するので、圧縮コイルばね13を装着することによって、外径寸法が大きくならず、しかも寿命特性の優れた回転操作型電子部品を実現することができるものである。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、回転軸の回転操作時に、回転軸のフランジ部と軸受の基板部を平板状どうしの広い接触面で摩擦させることができるので、小形化しても高い回転トルクで滑らかな操作感触を有し、しかも寿命特性の優れた回転操作型電子部品およびその製造方法を実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転操作型電子部品としての回転操作型エンコーダの側面断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同回転軸に圧縮コイルばねおよび摩擦板を結合する方法を説明する断面図
【図4】従来の回転操作型エンコーダの側面断面図
【図5】同分解斜視図
【符号の説明】
11 回転軸
11A 操作部
11B 円形軸部
11C フランジ部
11D 上面
11E 孔
11F 柱状部
11G 凹部
11H 先端
11J リング状突部
12 軸受
12A 円筒部
12B 基板部
12C 円形貫通孔
13 圧縮コイルばね
14 摩擦板
14A 凸部
14B 中央孔
14C 下面
15 箱形ケース
15A 底面
16 固定接点
17 可動接点
18 端子
19 仕切部
20 金属カバー
20A 脚部
Claims (5)
- 円筒部とその根元の平板状の基板部からなる軸受と、この軸受の円形貫通孔に中間の円形軸部を回転可能に嵌合保持され、軸受から突出した上部の操作部および下端部外周に一体に形成された平板状のフランジ部からなり中央に下端が開口部となった孔を有すると共にフランジ部の下面に可動接点を保持した樹脂製の回転軸と、この回転軸の下端部を覆うように軸受の基板部外周下面に結合され、その平板状の底面の外周部に上記可動接点に対応した固定接点を配設した樹脂製の箱形ケースと、上記回転軸の中央の孔の奥から下方の上記箱形ケースの底面側への付勢力を有するように回転軸の孔内に配された圧縮コイルばねと、上記回転軸と共回りするが独立して上下動できるように回転軸の孔の開口部の周囲に係合され、上記圧縮コイルばねの付勢力によって上記箱形ケースの底面に弾接するリング状の摩擦板により構成される回転操作型電子部品。
- 圧縮コイルばねの中央を通って回転軸の中央の孔の奥から下方に伸ばされた柱状部を、摩擦板の中央孔に対して、圧縮コイルばねと摩擦板の重さでは抜けないが、圧縮コイルばねの付勢力と同等以上の力によって上下方向に動くように圧入した請求項1記載の回転操作型電子部品。
- 回転軸の円形軸部と軸受の円形貫通孔との嵌合部、および回転軸のフランジ部上面と軸受の基板部下面の間に高粘度のグリースを塗布した請求項1または2記載の回転操作型電子部品。
- 摩擦板の下面と箱形ケースの底面の接触面に高粘度のグリースを塗布すると共に、箱形ケースの底面の、摩擦板の下面との接触部と固定接点配設部との間に、リング状の仕切部を箱形ケースの底面と一体に設けた請求項3記載の回転操作型電子部品。
- 回転軸の円形軸部の孔内に収容した圧縮コイルばねを押し縮めて、上記孔の下端の開口部を塞ぐように開口部の外周に係合した摩擦板の中央孔に、円形軸部の孔の奥から圧縮コイルばねの中央を通り伸ばされた柱状部を通し、その先端部をカシメ等の方法により広げて抜け止めすることにより、回転軸と圧縮コイルばねと摩擦板をあらかじめ連結して請求項2〜4のいずれか一つに記載の回転操作型電子部品を組み立てる回転操作型電子部品の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30247798A JP3855498B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 回転操作型電子部品およびその製造方法 |
MYPI99004581A MY122381A (en) | 1998-10-23 | 1999-10-22 | Rotary type electronic component and manufacturing method of the same |
US09/426,274 US6175091B1 (en) | 1998-10-23 | 1999-10-25 | Rotary type electronic component and manufacturing method of the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30247798A JP3855498B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 回転操作型電子部品およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000133087A JP2000133087A (ja) | 2000-05-12 |
JP3855498B2 true JP3855498B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=17909429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30247798A Expired - Fee Related JP3855498B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 回転操作型電子部品およびその製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6175091B1 (ja) |
JP (1) | JP3855498B2 (ja) |
MY (1) | MY122381A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3587721B2 (ja) * | 1999-04-12 | 2004-11-10 | アルプス電気株式会社 | クリック付き回転型電気部品 |
JP2001283684A (ja) * | 2000-03-29 | 2001-10-12 | Alps Electric Co Ltd | プッシュスイッチ付回転型電気部品 |
DE60208408T2 (de) * | 2001-10-10 | 2006-09-28 | Sonion Roskilde A/S | Digitaler pulserzeuger |
JP2007517231A (ja) * | 2003-12-24 | 2007-06-28 | カスケード マイクロテック インコーポレイテッド | アクティブ・ウェハプローブ |
US6972386B1 (en) * | 2004-07-20 | 2005-12-06 | Knowles Electronics, Llc | Digital pulse generator and manufacturing method thereof |
US7091437B2 (en) * | 2004-10-06 | 2006-08-15 | Premier Image Technology Corporation | Rotary switch |
JP5914312B2 (ja) * | 2012-12-07 | 2016-05-11 | 東京コスモス電機株式会社 | 回転操作型電子部品 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1403986A (en) * | 1971-11-12 | 1975-08-28 | Lucas Electrical Co Ltd | Electric switches |
JPS59728Y2 (ja) | 1980-06-23 | 1984-01-10 | アルプス電気株式会社 | 回転形可変抵抗器 |
US4439654A (en) | 1982-09-29 | 1984-03-27 | Motorola, Inc. | Waterproof control knob assembly with integral switch |
US4625084A (en) * | 1984-11-29 | 1986-11-25 | Robertshaw Controls Company | Rotary switch construction and method of making the same |
JPH0532967Y2 (ja) * | 1985-11-06 | 1993-08-23 | ||
GB9111811D0 (en) * | 1991-06-01 | 1991-07-24 | Ford New Holland Limited | Power take-off devices |
US5291177A (en) | 1992-11-04 | 1994-03-01 | Yung Chang Industrial Co., Ltd. | Variable resistor |
US5491462A (en) | 1994-02-22 | 1996-02-13 | Wico Corporation | Joystick controller |
JP3763169B2 (ja) * | 1996-08-23 | 2006-04-05 | 松下電器産業株式会社 | プッシュスイッチ付き回転操作型電子部品およびその製造方法 |
JP3766207B2 (ja) * | 1998-05-25 | 2006-04-12 | アルプス電気株式会社 | 複合操作型電気部品 |
-
1998
- 1998-10-23 JP JP30247798A patent/JP3855498B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-10-22 MY MYPI99004581A patent/MY122381A/en unknown
- 1999-10-25 US US09/426,274 patent/US6175091B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6175091B1 (en) | 2001-01-16 |
MY122381A (en) | 2006-04-29 |
JP2000133087A (ja) | 2000-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100356195B1 (ko) | 가압·회전 조작형 전자부품 | |
KR101662825B1 (ko) | 전기 부품의 클릭 기구 | |
JP3855498B2 (ja) | 回転操作型電子部品およびその製造方法 | |
JP2001298896A (ja) | 給電端子内蔵モータ | |
KR100453998B1 (ko) | 스위치장치 | |
KR200450483Y1 (ko) | 로터리 딥 스위치 | |
JP4174222B2 (ja) | 回転型センサ | |
JP2002039788A (ja) | 回転型センサ | |
JPS5921484Y2 (ja) | スイツチ | |
JP2004362979A (ja) | スイッチ装置 | |
JP3017034B2 (ja) | 回転操作型電気部品 | |
JP4435136B2 (ja) | イグニッションスイッチ | |
JP3690111B2 (ja) | 車載用回転操作型電子部品 | |
KR100403430B1 (ko) | 회전형 전기부품 | |
JPH0637552Y2 (ja) | ロータリスイッチの可動接片板 | |
JP3705517B2 (ja) | ポテンショメータ | |
KR200289955Y1 (ko) | 편평형 진동모터 | |
JP4259731B2 (ja) | 回転体のトルク出し機構 | |
CN213180057U (zh) | 一种编码器及电子设备 | |
JP3037806B2 (ja) | クリック感触付き電気部品の製造方法 | |
JP2529022Y2 (ja) | ロ−タリスイッチ | |
JP2020187992A (ja) | 回転型電子部品 | |
JP2553972Y2 (ja) | 回転操作型電気部品 | |
JP2583867Y2 (ja) | クリック感触付きロータリスイッチ | |
JP2020184464A (ja) | 回転型電子部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040115 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050629 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060807 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060904 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |