JP3853195B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体装置に関し、特に、複数種類のインターフェイスに対応することのできる入力回路の構成に関する。より特定的には、この発明はクロック信号に同期して動作する同期型半導体装置の入力回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は、従来の入力回路の構成の一例を概略的に示す図である。図18において、入力回路902は、外部からの信号EXSIと基準電圧VREFとを比較し、その比較結果に応じた信号を生成する比較回路902aと、比較回路902aの出力信号をバッファ処理(増幅)して内部信号INSIを生成するインバータ902bを含む。この比較回路902aおよびインバータ902bは、内部電源電圧VDDPを動作電源電圧として受ける。
【0003】
基準電圧VREFは、基準電圧発生回路900により生成される。この基準電圧発生回路900は、外部電源電圧EXVDDを受ける外部電源ノードに結合され、一定の大きさの定電流を生成する定電流源900aと、定電流源900aから供給される定電流を電圧に変換して基準電圧VREFをノード900cに生成する電流/電圧変換素子(Z)900bを含む。この電流/電圧変換素子900bは、たとえば、抵抗素子またはゲートとドレインが相互接続されるMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)で構成される。
【0004】
図19は、図18に示す入力回路の動作を示す信号波形図である。以下、図19を参照して図18に示す入力回路の動作について簡単に説明する。
【0005】
比較回路902aは、負入力に外部信号EXSIを受け、正入力に基準電圧VREFを受けており、差動増幅回路として動作する。
【0006】
外部信号EXSIが基準電圧VREFよりも高い場合には、その差に応じて、比較回路902aの出力信号がローレベルとなる。インバータ902bが比較回路902aのローレベルの信号を増幅してかつ反転して出力するため、内部信号INSIは、内部電源電圧VDDPレベルのHレベルとなる。
【0007】
一方、外部信号EXSIが基準電圧VREFよりも低くなると、比較回路902aは、その差に応じたハイレベルの信号を出力する。インバータ902bは比較回路902aの出力信号を反転しかつ増幅するため、内部信号INSIは、接地電圧レベルのLレベルとなる。
【0008】
したがって、内部信号INSIは、外部信号EXSIが基準電圧VREFを交差するごとに、その論理レベルを急速に変化させることができ、急峻な立上り/立下り波形を有する内部信号を生成することができる。すなわち、この差動増幅回路902aを用いて外部信号EXSIと基準電圧VREFとを比較して、該比較結果に従って内部信号INSIを生成することにより、外部信号EXSIに波形歪みが生じても、急峻に立上がり/立下がる内部信号を生成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
基準電圧VREFは、この外部信号EXSIの振幅に応じて、その振幅の中央値に設定される。たとえば、外部信号EXSIが、1.8V(=VDDQ)のときには、0.9Vに設定される。
【0010】
図20は、外部信号EXSIの論理ハイレベル(Hレベル)および論理ローレベル(Lレベル)と基準電圧との関係を概略的に示す図である。図20において外部信号EXSIは、Hレベルの下限値は、電圧VIHレベルであり、Lレベルの上限値は、電圧VILである。通常、LVTTLインターフェイスにおいては、ハイレベル下限電圧VIHが、2.0Vに設定され、また、ローレベル上限電圧VILが、0.8Vに設定される。従って、このLVTTLインターフェイスにおいて、基準電圧VREFは、中央値の1.4Vに設定される。
【0011】
しかしながら、最近、インターフェイスとして、低電源電圧の出力回路で信号/データを転送するために、1.8V系インターフェイスにおいては、このハイレベル下限電圧VIHが、0.8・VDDQの電圧レベルに設定され、またLレベルの上限値VILは、0.2・VDDQに設定される。ここで、電圧VDDQは、外部信号EXSIの駆動する回路の動作電源電圧を示す。この場合、基準電圧VREFは、その電圧レベルが、中央値の0.9Vに設定される。
【0012】
基準電圧VREFは、図18に示すように、定電流源900aからの定電流を、電流/電圧変換素子900bにより電圧に変換して生成される。したがって、基準電圧VREFは、電圧VDDQに依存しない一定の電圧レベルである。この電源電圧VDDQは、1.65Vから1.95Vの範囲で変動することがその仕様値の上で許容される。
【0013】
いま、図21(A)に示すように、電源電圧VDDQが1.95Vに上昇した場合、外部信号EXSIのハイレベル下限電圧VIHは、1.56Vとなり、一方、ローレベル上限電圧VILは、0.36Vとなる。基準電圧VREFは、0.9Vで一定であり、したがって、基準電圧VREFとハイレベル電圧VIHの差は0.66V、一方、基準電圧VREFとローレベル電圧VILの差は0.54Vとなる。したがって、外部信号EXSIがHレベルからLレベルへ変化する場合に、この外部信号EXSIが基準電圧VREFを横切るまでに要する時間と、Lレベルの信号が、Hレベルに立上がるときに、基準電圧VREFを横切るまでに要する時間とが異なり、内部信号の外部信号の立下がりに対する応答が遅れる。
【0014】
また、図21(B)に示すように、電源電圧VDDQが、1.65Vに低下した場合には、ハイレベル電圧VIHが、1.32Vとなり、ローレベル電圧VILが、0.32Vとなる。この場合においても、基準電圧VREFは0.9Vであり、ハイレベル下限電圧VIHと基準電圧VREFの差は、0.42Vとなり、一方、基準電圧VREFとローレベル上限電圧VILの差が0.58Vとなる。したがって、この状態においては、内部信号は、外部信号の立上がりに対する応答が遅れた信号となる。
【0015】
すなわち、図22(A)に誇張して示すように、電源電圧VDDQが上昇した場合には、内部信号INSIが、外部信号EXSIの立上がりに対する応答が遅れるため、また、同様、外部信号EXSIの立上がりに対する応答が速くなるため、図22(A)において一点鎖線で示す理想応答波形よりも、の内部信号INSIのHレベル期間が短くなる。
【0016】
また、図22(B)に示すように、電源電圧VDDQの電圧レベルが低下した場合には、基準電圧VREFの電圧レベルは相対的に上昇するため、内部信号INSIは、外部信号EXSIの立上がりに対する応答が速く、一方、外部信号EXSIの立上がりに対する応答が遅くなるため、図22(B)に一点鎖線で示す理想応答波形よりもそのHレベル期間が長くなる。
【0017】
すなわち、この外部信号EXSIのHレベルを規定する電源電圧VDDQの電圧レベルが変動すると、内部信号INSIの立上がりまたは立下がりの応答の遅れが生じ、外部信号の変化に正確に応答する内部信号を生成することができなくなるという問題が生じる。
【0018】
また、外部信号EXSIが、信号路の伝搬損失により、ハイレベル下限電圧VIHとローレベル上限電圧VILの間で変化する場合、外部電源電圧VDDQの変動に従って、ハイレベル下限電圧VIHおよびローレベル上限電圧VILそれぞれと基準電圧の差が互いに異なるため、入力回路の動作マージンがハイレベル電圧およびローレベル信号に対して異なり、その動作マージンを保証することができず、正確に外部信号に応じた内部信号を生成することができなくなるという問題が生じる。
【0019】
特に、電源電圧VDDQは、信号/データ出力回路の動作電源電圧として利用されるため、送信側の出力回路の動作電源電圧が、その信号/データ出力動作時において変動すると、受信側の半導体記憶装置において入力信号の電圧レベルの変動が大きくなり、正確に入力信号の論理レベルを判定して入力信号に対応する内部信号を生成することができなくなるという問題が生じる。
【0020】
また、処理システムにおいては、用いられるインターフェイスが異なる場合がある。上述のようにLVTTLインターフェイスで信号/データを転送するシステムと、1.8V系インターフェイスで信号/データを転送するシステムとが存在する。このような複数のインターフェイスに対し別々に、チップを設計すると設計効率が低下する。従って、複数のインターフェイスに対し共通のチップ設計を行い、最終的に使用されるインターフェイスに応じて、基準電圧の電圧レベルを設定することが一般に行われる。
【0021】
このような複数のインターフェイスにおいて上述のように入力信号が電源電圧レベルに依存するハイレベル下限電圧およびローレベル上限電圧を有するインターフェイスを含む場合においても、内部信号の処理速度に影響を及ぼすことなく、正確に入力信号の論理レベルを電源電圧の変動に係らずに行うことが要求される。
【0022】
それゆえ、この発明の目的は、外部信号の振幅を規定する電源電圧が変動しても、正確かつ安定に内部信号を生成することのできる入力回路を提供することである。
【0023】
この発明の他の目的は、複数のインターフェイスに対しても、容易に適応して、信号処理速度を低下させることなく、正確に入力信号の論理レベルを判定することのできる入力回路を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の観点に係る半導体装置は、第1の電源パッドから与えられる第1の電源電圧からこの第1の電源電圧に依存する基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、第1の入力信号を受け、この第1の入力信号と基準電圧の電圧レベルの関係に従って第1の入力信号の論理レベルを判定し、該判定結果に従って第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧レベルの第1の内部信号を生成する第1の入力回路と、第1の電源パッドと別に配置された第2の電源パッドを介して与えられる第1の電源電圧を動作電源電圧として受け、与えられた信号をバッファ処理して外部へ出力する出力回路を備える。
【0025】
好ましくは、第1の入力回路は、第2の電源電圧を動作電源電圧として受けて動作し、第1の入力信号と基準電圧とを差動増幅して、その増幅結果に従って第1の内部信号を生成する比較回路を備える。
【0026】
好ましくは、第1の入力信号は、半導体装置の信号の取込および出力タイミングを規定するクロック信号である。
【0027】
好ましくは、基準電圧発生回路は、第1の電源電圧の1/2の電圧レベルの電圧を基準電圧として生成する。
【0028】
この発明の第2の観点に係る半導体装置は、第1の電源電圧を動作電源電圧として受けて動作し、入力信号をバッファ処理して第1の電源電圧レベルの振幅の信号を生成するゲート回路と、このゲート回路の出力信号を第2の電源電圧レベルの振幅の信号に変換して内部信号を生成するレベル変換回路とを備える。入力信号は、その論理レベルを決定する電圧が第2の電源電圧に依存する。
【0029】
好ましくは、第1の電源電圧の投入を検出する電源投入検出回路がさらに設けられる。ゲート回路は、電源投入検出回路の出力信号と入力信号とを受ける。
【0030】
好ましくは、半導体装置は、クロック信号に従って信号の取込および出力を行なう同期型半導体装置であり、入力信号は、クロック信号以外の信号である。
【0031】
また、好ましくは、レベル変換回路は、第2の電源電圧を動作電源電圧として受けて、ゲート回路の出力信号に従って第2の電源電圧レベルの振幅の相補信号を出力する第1および第2の出力ノードを有するレベル変換器と、第2の電源電圧を動作電源電圧として受け、第1の出力ノードの信号をラッチしかつ内部信号を生成するラッチ回路とを備える。
【0032】
好ましくは、これに代えて、レベル変換回路は、第2の動作電源電圧を動作電源電圧として受け、ゲート回路の出力信号に従って第2の電源電圧レベルの振幅の相補信号を出力する第1および第2の出力ノードを有するレベル変換器と、第2の電源電圧をゲートに受け、このゲート回路の出力信号を第1の出力ノードに伝達する転送ゲートを含む。
【0033】
この発明の第3の観点に係る半導体装置は、第1の電源電圧を動作電源電圧として受け、活性化時外部からのクロック信号と第1の基準電圧とを比較し、該比較結果に従って、外部クロック信号に対応する内部クロック信号を生成する第1のクロック入力回路と、第2の電源電圧を動作電源電圧として受け、外部クロック信号と第2の基準電圧とを比較し、該比較結果に従って外部クロック信号に対応する第2の内部クロック信号を生成する第2のクロック入力回路と、クロック信号とクロック信号の有効/無効を指定するクロックイネーブル信号とに従って、第1のクロック入力回路を活性化するための第1のクロック制御信号を生成する第1のクロック制御回路と、クロック信号とクロックイネーブル信号とに従って、第2のクロック入力回路を活性化するための第2のクロック制御信号を生成する第2のクロック制御回路とを備える。
【0034】
好ましくは、電源電圧レベルを特定する動作モードに従って、第1および第2のクロック制御信号を選択的に非活性化するための制御回路が設けられる。
【0035】
好ましくは、第1および第2のクロック制御回路は、同一電源ノードの電圧を動作電源電圧として受ける。
【0036】
また、好ましくは、第1および第2のクロック入力回路および第1および第2のクロック制御回路は、外部から与えられる電源電圧をそれぞれ第1および第2の電源電圧として受ける。この外部電源電圧の電圧レベルに従ってクロック信号の振幅が決定される。
【0037】
好ましくは、さらに、クロック信号以外の信号を入力するパッドと、配設ピッチが異なり、クロック信号を入力すためのクロックパッドが設けられる。第1および第2のクロック入力回路および第1および第2のクロック制御回路のそれぞれの少なくとも初段回路は、クロックパッドに近接して配置される。
【0038】
また好ましくは、第1および第2のクロック入力回路および第1および第2のクロック制御回路に対し、電源電圧の電圧レベルを特定する動作モードに応じて選択的にクロック信号を伝達するクロック伝達線が設けられる。
【0039】
第1の電源電圧に依存する基準電圧と第1の入力信号の電圧レベルの関係に従って第1の入力信号の論理レベルを判定することにより、この第1の電源電圧レベルが変動しても、基準となる第1の電源電圧を用いて入力信号の論理レベルを判定しており、第1の電源電圧レベルの変動にかかわりなく正確に、内部信号を生成することができる。
【0040】
また、クロック信号に対しては、電源電圧の利用可能な電圧レベルに応じて複数系統を設け、電源電圧レベルに応じて対応のクロック信号生成経路を活性化することにより、外部電源電圧が変更され、クロック信号の振幅が変更される場合においても、正確に、かつ容易に外部クロック信号に応じた内部クロック信号を生成することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
[全体の構成]
図1は、この発明に従う半導体装置の全体の構成を概略的に示す図である。図1において、半導体装置1は、外部電源電圧EXVDDから各種内部電源電圧を生成する内部電源回路2と、内部電源回路2からの内部電源電圧を動作電源電圧として受けるメモリ回路3を含む。図1においては、内部電源回路2が生成する内部電源電圧として、周辺電源電圧VDDPとアレイ電源電圧VDDSを代表的に示す。メモリ回路3は、メモリセルが行列状に配列されるメモリセルアレイと、このメモリセルアレイからメモリセルを選択するメモリ選択回路とを含む。メモリアレイに対してはアレイ電源電圧VDDSが与えられ、メモリセルを選択する回路部分には周辺電源電圧VDDPが与えられる。
【0042】
半導体装置1は、さらに、外部信号EXCLKとこのクロック信号の有効/無効を示す外部クロックイネーブル信号XCLKEとを受けて、内部クロック信号CLKINを生成するクロック入力回路4と、外部信号EXSGに従って内部信号を生成する信号入力バッファ回路5と、外部からの入力データを受け内部データを生成するデータ入力バッファ回路6と、メモリ回路3において選択されたメモリセルから読出されたデータを外部へ出力するためのデータ出力バッファ回路7を含む。
【0043】
図1において、データ入力バッファ回路6およびデータ出力バッファ回路7は、共通の端子(パッド)を介してデータの入出力を行なうように示す。しかしながら、このデータ入力バッファ回路6およびデータ出力バッファ回路7は、それぞれ別々の端子(パッド)を介してデータの入力および出力を行なってもよい。
【0044】
クロック入力回路4、信号入力バッファ回路5、データ入力バッファ回路6およびデータ出力バッファ回路7へは、外部からの出力電源電圧VDDQと内部電源回路2からの周辺電源電圧VDDPが与えられる。
【0045】
この出力電源電圧VDDQに従って、データDQおよび外部信号EXSG、外部クロック信号EXCLKおよび外部クロックイネーブル信号XCLKEの振幅が決定される。すなわち、この半導体装置1が適用されるインターフェイスに応じて出力電源電圧VDDQの電圧レベルも設定される。クロック入力回路4、信号入力バッファ回路5、データ入力バッファ回路6およびデータ出力バッファ回路7に対して出力電源電圧VDDQを与え、この出力電源電圧VDDQと外部からの信号(データを含む)との電圧関係に従って内部信号を生成する。これにより、出力電源電圧VDDQが変動しても、また、その用いられるインターフェイスに応じて電源電圧レベルが変更される場合においても、正確に外部信号の論理レベルを反転して内部信号を生成することができる。
【0046】
[実施の形態1]
図2は、この発明の実施の形態1に従う入力バッファ回路の構成を示す図である。図2においては、図1に示すクロック入力回路4、信号入力バッファ回路4およびデータ入力バッファ回路6の初段の入力バッファ回路の構成を共通に示す。この初段の入力バッファ回路が、外部からパッドを介して与えられる信号/データをバッファ処理して内部信号を生成する。
【0047】
図2において、入力バッファ回路は、基準電圧Vref1と外部信号EXSの電圧レベルとを比較し、その比較結果を示す信号OUTを生成する比較回路10と、比較回路10の出力信号OUTをバッファ処理して内部信号BUFINを生成するインバータバッファ12を含む。これらの比較回路10およびインバータバッファ12は、周辺電源電圧VDDPを動作電源電圧として受ける。基準電圧Vref1は、出力電源電圧VDDQの1/2の電圧レベルを有し、出力電源電圧VDDQに依存する電圧である。
【0048】
比較回路10は、電源ノードと内部ノードNAの間に接続されかつそのゲートが内部ノードNAに接続されるPチャネルMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)10aと、電源ノードと内部ノードNBの間に接続されかつそのゲートが内部ノードNAに接続されるPチャネルMOSトランジスタ10bと、内部ノードNAと内部ノードNCの間に接続されかつそのゲートに基準電圧Vref1を受けるNチャネルMOSトランジスタ10cと、内部ノードNBと内部ノードNCの間に接続されかつそのゲートに外部信号EXSを受けるNチャネルMOSトランジスタ10dと、内部ノードNCと接地ノードの間に接続される定電流源10eを含む。この定電流源10eにより、比較回路10の動作電流が決定される。
【0049】
比較回路10においては、MOSトランジスタ10aおよび10bがカレントミラー段を構成し、MOSトランジスタ10aを流れる電流のミラー電流がMOSトランジスタ10bを介して流れる。すなわち、これらのMOSトランジスタ10aおよび10bのサイズが同じ場合には、MOSトランジスタ10aおよび10bには、同じ大きさの電流が流れる。
【0050】
MOSトランジスタ10cおよび10dは差動段を構成しており、基準電圧Vref1と外部信号EXSの電圧レベルの差に応じた信号を、内部ノードNBに生成する。たとえば、外部信号EXSが、基準電圧Vref1よりも高い場合には、MOSトランジスタ10dのコンダクタンスが大きくなり、MOSトランジスタ10dを介して流れる電流が、MOSトランジスタ10cを介して流れる電流よりも多くなる。MOSトランジスタ10cへは、MOSトランジスタ10aから電流が供給されており、したがって、このMOSトランジスタ10dは、MOSトランジスタ10bから供給される電流を放電し、ノードNBからの出力信号OUTはローレベルとなる。
【0051】
逆に、外部信号EXSが、基準電圧Vref1よりも低い場合には、MOSトランジスタ10cのコンダクタンスが、MOSトランジスタ10dのコンダクタンスよりも大きくなり、MOSトランジスタ10cを流れる電流が、MOSトランジスタ10dを介して流れる電流よりも大きくなる。MOSトランジスタ10cを介して流れる電流のミラー電流が、MOSトランジスタ10aおよび10bのカレントミラー段を介してMOSトランジスタ10dに与えられるため、MOSトランジスタ10dは、与えられた電流をすべて放電することができず、ノードNBからの出力信号OUTはハイレベルとなる。
【0052】
インバータバッファ12は、電源ノードとノード12cの間に接続されかつそのゲートに比較回路10の出力信号OUTを受けるPチャネルMOSトランジスタ12aと、ノード12cと接地ノードの間に接続されかつそのゲートに比較回路10の出力信号OUTを受けるNチャネルMOSトランジスタ12bを含む。
【0053】
このインバータバッファ12は、出力信号OUTを増幅しかつ反転して内部信号BUFINを生成する。したがって、比較回路10の出力信号OUTの電圧レベルが、中間電圧レベルであっても、比較回路12の入力論理しきい値を超えれば、高速で、内部信号BUFINが、比較回路10の出力信号OUTの論理レベルに応じた電圧レベルに駆動される。この内部信号BUFINは、振幅が内部電源電圧VDDPの信号である。従って、この図2に示す回路により、振幅がVDDQの外部信号EXSが、振幅VDDPの信号にレベル変換される。
【0054】
基準電圧Vref1は、出力電源電圧VDDQの1/2倍の電圧レベルを有する。したがって、出力電源電圧VDDQが変動した場合には、この外部信号EXSを生成する回路においても同じ出力電源電圧VDDQを用いて外部信号を生成しており、その電圧レベルが変動する。したがって、常に、基準電圧Vref1は、出力電源電圧VDDQの変化に追随して変動しており、出力電源電圧VDDQの電圧レベルが変動しても、基準電圧Vref1は、外部信号EXSのハイレベル下限電圧(以下、ハイレベル電圧と称す)VIHおよびローレベル上限電圧(以下、ローレベル電圧と称す)VILの中間値を維持することになり、出力電源電圧VDDQの変動にかかわらず、正確に、外部からの信号EXSの論理レベルを判定することができ、また動作マージンも、常にハイレベル電圧VIH、ローレベルVILに対して同一とすることができる。
【0055】
なお、この外部信号EXSは、図1に示す信号のいずれであってもよい。
図3は、図1に示す基準電圧Vref1を発生する回路14の構成の一例を示す図である。図3において、基準電圧発生回路14は、出力電源ノードとノードNDの間に接続される抵抗素子14aと、ノードNDとノードNEの間に接続されかつそのゲートがノードNDに接続されるNチャネルMOSトランジスタ14bと、ノードNEとノードNFの間に接続されかつそのゲートがノードNFに接続されるPチャネルMOSトランジスタ14cと、ノードNFと接地ノードの間に接続される抵抗素子14dと、出力電源ノードとノードNGの間に接続されかつそのゲートがノードNDに接続されるNチャネルMOSトランジスタ14eと、ノードNGと接地ノードとの間に接続され、かつそのゲートがノードNFに接続されるPチャネルMOSトランジスタMOSトランジスタ14fを含む。出力電源ノードには、出力回路等に対し動作電源電圧を供給するパッドとは別のパッドからの出力電源電圧VDDQが与えられる。出力回路動作時において出力電源電圧VDDQが変動しても、その影響を受けることなく安定に基準電圧を生成するためである。
【0056】
抵抗素子14aおよび14dの抵抗値は、それぞれR1およびR2であり、MOSトランジスタ14bおよび14cのチャネル抵抗(オン抵抗)よりも十分に大きい。この状態においては、MOSトランジスタ14bおよび14cが、ダイオードモードで動作し、順方向にそのしきい値電圧の絶対値の電圧降下を生じさせる。抵抗素子14aおよび14dの抵抗値R1およびR2が等しい場合には、ノードNDおよびNFの電圧V(ND)およびV(NF)は、それぞれ、次式で表わされる。
【0057】
V(ND)=(VDDQ/2)+Vthn,
V(NF)=(VDDQ/2)−|Vthp|.
ここで、VthnおよびVthpは、それぞれ、MOSトランジスタ14bおよび14cのしきい値電圧を示す。
【0058】
MOSトランジスタ14eは、そのゲート電圧が、ドレインノードの電圧、すなわち出力電源電圧VDDQよりも低いためソースフォロアモードで動作し、ノードNGに、ノードNDの電圧V(ND)よりしきい値電圧Vthn低い電圧を伝達する。したがって、このMOSトランジスタ14eにより、ノードNGへは、(VDDQ/2)の電圧が伝達される。
【0059】
一方、MOSトランジスタ14fは、そのドレインノードの電圧が、そのゲートの電圧、すなわちノードNFの電圧よりも低いため、同様ソースフォロアモードで動作し、MOSトランジスタ14fは、ノードNGに、ノードNFの電圧V(NF)よりもそのしきい値電圧の絶対値|vthp|高い電圧、すなわち、(VDDQ/2)の電圧を伝達する。ここで、MOSトランジスタ14cおよび14fのしきい値電圧は等しく、またMOSトランジスタ14bおよび14eのしきい値電圧は等しいとしている。
【0060】
基準電圧Vref1が、電圧(VDDQ/2)よりも低くなった場合には、MOSトランジスタ14eのゲート−ソース間電圧がしきい値電圧Vthnよりも大きくなり、MOSトランジスタ14eがオン状態となり、ノードNGへ電流を供給し、基準電圧Vref1の電圧レベルを上昇させる。一方、基準電圧Vref1の電圧レベルが、(VDDQ/2)の電圧レベルよりも上昇した場合には、MOSトランジスタ14fのソース−ゲート間電圧がそのしきい値電圧の絶対値よりも大きくなりMOSトランジスタ14が導通し、基準電圧Vref1の電圧レベルを低下させる。したがって、これらのMOSトランジスタ14eおよび14fのソースフォロアモード動作より、基準電圧Vref1の電圧レベルを、(VDDQ/2)の電圧レベルに保持することができる。
【0061】
また、基準電圧発生回路14においては、抵抗素子14aおよび14dの抵抗値を十分大きくすることにより、微小電流で、中間電圧VDDQ/2を生成することができる。この場合、基準電圧発生回路14は、単に、入力バッファ回路の比較回路を構成する差動増幅回路の差動段のゲート容量を充電することが要求されるだけであり、この基準電圧発生回路14のMOSトランジスタ14eおよび14fのサイズは十分することができ、またその消費電力も十分小さくすることができる。
【0062】
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、外部信号の論理レベルを決定する電源電圧に基づいて基準電圧を生成し、この基準電圧と外部信号との比較を行なっており、出力電源電圧変動時、すなわち外部信号の振幅変動時(電圧レベルの変動時)においても、十分に正確に、基準電圧を、この変動した外部信号のハイレベル電圧とローレベル電圧の中間電圧レベルに維持することができ、正確に外部信号の論理レベルの判断を行なうことができる。
【0063】
また、外部信号のハイレベル電圧VIHおよびローレベル電圧VILに対す基準電圧Vref1のマージンを互いに、出力電源電圧変動時においても等しくすることができ、常にハイレベル電圧VIHおよびローレベルVILに対する基準電圧のマージンを同じとすることができ、安定に外部信号の論理レベルの判定を行うことができる。
【0064】
[実施の形態2]
図4は、この発明の実施の形態2に従う入力回路の構成を示す図である。図4においても、1つの外部信号EXSを受け、内部信号BUFINを生成する入力バッファ回路の構成を示す。図4において、入力バッファ回路は、外部信号EXSを受け、出力電源電圧VDDQレベルの振幅を有する信号を生成するインバータバッファ16と、インバータバッファ16の出力信号を、内部電源電圧VDDPレベルの振幅の信号に変換するレベル変換回路18と、レベル変換回路18の出力信号をバッファ処理(増幅)して内部信号BUFINを生成するインバータバッファ20を含む。
【0065】
インバータバッファ16は、出力電源電圧VDDQを動作電源電圧として受け、またはレベル変換回路18およびインバータバッファ20は、内部電源電圧VDDPを、動作電源電圧として受ける。したがって、外部信号EXSを、出力電源電圧VDDQを動作電源電圧として受けるインバータバッファ16で受けることにより、このインバータバッファ16の入力論理しきい値を、VDDQ/2の電圧レベルに設定することにより、外部信号EXSの振幅が、出力電源電圧VDDQの変動により変動しても、入力論理しきい値を、常に、VDDQ/2の電圧レベルに維持することができ、電源電圧VDDQが変動しても、正確に外部信号EXSの論理レベルの判定を行なうことができる。
【0066】
このインバータバッファ16の出力信号をレベル変換回路18で内部電源電圧VDDPレベルの信号に変換して、インバータバッファ20で内部電源電圧VDDPレベルの内部信号BUFINを生成することにより、内部回路の動作電源電圧に応じた内部信号を生成することができる。
【0067】
インバータバッファ16は、出力電源ノードと内部ノードNGの間に接続されかつそのゲートに外部信号EXSを受けるPチャネルMOSトランジスタ16aと、出力電源ノードとノードNGの間に接続さかつそのゲートにイネーブル信号ENを受けるPチャネルMOSトランジスタ16bと、ノードNGと接地ノードとの間に直列に接続されるNチャネルMOSトランジスタ16cおよび16dを含む。
【0068】
MOSトランジスタ16cは、そのゲートに外部信号EXSを受け、MOSトランジスタ16dは、そのゲートにイネーブル信号ENを受ける。このイネーブル信号ENは、パワーダウンモード時において非活性化され、イネーブル信号ENの非活性化時、MOSトランジスタ16bがオン状態、MOSトランジスタ16dがオフ状態となる。したがって、ノードNGは、出力電源電圧VDDQレベルに維持される。このイネーブル信号ENの非活性時ノードNGを出力電源電圧VDDQレベルに維持することにより、外部信号EXSの変化にかかわらず、このインバータバッファ16の動作を停止させることができ、消費電流を低減することができる。
【0069】
レベル変換回路18は、内部電源ノードと内部ノードNHの間に接続されかつそのゲートが内部ノードNIに接続されるPチャネルMOSトランジスタ18aと、内部電源ノードと内部ノードNIの間に接続されかつそのゲートが内部ノードNHに接続されるPチャネルMOSトランジスタ18bと、内部ノードNHと接地ノードの間に接続されかつそのゲートにインバータバッファ16の出力信号を受けるNチャネルMOSトランジスタ18cと、内部ノードNIと接地ノードの間に接続されかつそのゲートにインバータバッファ16の出力信号をインバータ18eを介して受けるNチャネルMOSトランジスタ18dを含む。インバータ18eは、出力電源電圧VDDQを動作電源電圧として受ける。
【0070】
このレベル変換回路18においては、インバータバッファ16の出力信号がHレベルのときには、インバータ18eの出力信号がLレベルとなり、MOSトランジスタ18cがオン状態、MOSトランジスタ18dがオフ状態となる。したがって、ノードNHの電圧低下に従って、MOSトランジスタ18bがオン状態へ移行し、ノードNIを内部電源電圧VDDPレベルに充電する。この内部ノードNIの電圧レベルの上昇に従って、MOSトランジスタ18aが非導通となり、最終的に、内部ノードNIが内部電源電圧VDDPレベル、内部ノードNHが、接地電圧レベルとなる。この状態においては、MOSトランジスタ18aはオフ状態であり、ノードNIのHレベルの信号が、MOSトランジスタ18aおよび18bによりラッチされて消費電流は生じない。
【0071】
一方、インバータバッファ16の出力信号がLレベルのときには、インバータ18eの出力信号がHレベルとなり、MOSトランジスタ18cがオン状態、MOSトランジスタ18dがオン状態となり、内部ノードNIが接地電圧レベルへ駆動される。この内部ノードNIの電圧低下に伴ってMOSトランジスタ18aがオン状態へ移行し、内部ノードNHの電圧レベルを上昇させる。最終的に、内部ノードNHが、内部電源電圧VDDPレベルとなり、内部ノードNIが接地電圧レベルとなる。
【0072】
したがって、インバータバッファ16の出力信号がLレベルのときにレベル変換回路18からLレベルの信号が出力され、インバータ16の出力信号が出力電源電圧VDDQレベルのときには、レベル変換回路18から、内部電源電圧VDDPレベルの信号が出力される。
【0073】
レベル変換回路18を用いて、内部電源電圧VDDPレベルの信号を生成することにより、インバータバッファ20における入力論理しきい値に対するレベル変換回路18の出力信号のハイレベルおよびローレベルのマージンを確保し、高速で、内部信号BUFINを生成する。
【0074】
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、外部からの信号を、出力電源電圧を動作電源電圧として受けるインバータバッファで受け、その出力信号をレベル変換して内部電源電圧レベルの信号を生成しており、出力電源電圧VDDQの変動時においても、正確に外部信号EXのハイレベル電圧およびローレベル電圧のマージンを等しくすることができ、確実に外部信号EXの論理レベルを判定して内部信号を生成することができる。
【0075】
[実施の形態3]
図5は、この発明の実施の形態3に従う入力バッファ回路の構成を概略的に示す図である。図5においては、入力バッファ回路は、外部信号EXSと電源投入検出回路22からの電源投入検出信号ZPORQを受けるゲート回路24と、ゲート回路24の出力信号をレベル変換するレベル変換回路18と、レベル変換回路18の出力信号をバッファ処理(増幅)して内部信号BUFINを生成するインバータバッファ20を含む。
【0076】
電源投入検出回路22は、出力電源電圧VDDQが投入されて安定化されたときに、その電源投入検出信号ZPORQをHレベルに立上げる。この電源投入検出回路22の構成としては、例えば容量素子の容量結合による内部ノードの電圧レベルを電源電圧の電圧レベルの上昇に応じて上昇させて、電源電圧の投入を検出する通常の構成が用いられればよい。
【0077】
ゲート回路24は、NAND回路であり、出力電源電圧VDDQを動作電源電圧として受ける。レベル変換回路18は、ゲート回路24の出力信号を反転するインバータ18eと、ゲート回路24の出力信号とインバータ18eの出力信号に従ってレベル変換動作を行なうレベル変換器19を含む。このレベル変換器19は、図4に示すMOSトランジスタ18a−18dを含む構成に対応する。
【0078】
内部電源電圧VDDPは、出力電源電圧VDDQと異なる外部電源電圧EXVDDから生成される。一方、この出力電源電圧VDDQは、外部から与えられる。これらの電源電圧VDDQおよびEXVDDは、同時に与えられるとは限らない。それらの投入シーケンスもまた特に仕様では定められていない。したがって、たとえば、外部電源電圧EXVDDが出力電源電圧VDDQよりも先に投入され、内部電源電圧VDDPが先に立上がり安定化したとき、まだ、この出力電源電圧VDDQが与えられない場合がある。このときに、出力電源電圧VDDQの論理で入力初段を作成した場合、誤動作が生じまた、この初段回路においてリークが発生する可能性がある。
【0079】
このとき、図5に示すように、出力電源電圧VDDQの投入を検出する電源投入検出回路22の出力する電源投入検出信号ZPORQと入力信号EXSとを組合せておくことにより、電源投入検出回路22からの電源投入検出信号ZPORQをLレベルに設定することができ、このゲート回路24の出力信号を、出力電源電圧VDDQレベルに固定する。これにより、外部電源電圧EXVDDが先に投入されてかつまだ出力電源電圧EXVDDが与えられない場合においても、入力信号EXSの電圧レベルに係らず、入力初段でのリークおよび誤動作を防止することができる。
【0080】
すなわち、図6に示すように、外部電源電圧EXVDDのみが、与えられ出力電源電圧VDDQが与えられない場合においても、確実に入力初段のリークおよび回路誤動作を防止することができる。また、続いて出力電源電圧VDDQが与えられる場合においても、この出力電源電圧VDDQの立上り特性も問題はなく、通常動作を行わせることができる。
【0081】
[実施の形態4]
図7は、この発明の実施の形態4に従う入力バッファ回路の構成を概略的に示す図である。この図7に示す入力バッファ回路において、図4に示す入力バッファ回路と以下の点が異なっている。すなわち、インバータバッファ20と半並行に、駆動力の小さなインバータ26が設けられる。このインバータ26は、内部電源電圧VDDPを動作電源電圧として受ける。これらのインバータバッファ20およびインバータ26によりラッチ力の小さなラッチ回路を構成する。この図7に示す入力バッファ回路の他の構成は、図5に示す入力バッファ回路の構成と同じであリ、対応する部分には同一参照番号を付して、それらの詳細説明は省略する。
【0082】
図8は、図7に示す入力バッファ回路の動作を示す信号波形図である。以下、図8を参照して図7に示す入力バッファ回路の動作について説明する。
【0083】
外部電源電圧EXVDDが投入され、この外部電源電圧EXVDDに従って生成される内部電源電圧VDDPが所定の電圧レベルで安定化する。このとき、まだ出力電源電圧VDDQは投入されていない。この状態において、電源投入検出信号ZPORQは接地電圧レベルのLレベルである。
【0084】
内部電源電圧VDDPが投入され、出力電源電圧VDDQが投入されていない場合には、ゲート回路24およびインバータ18eの出力信号がともに接地電圧レベルのLレベルであり、レベル変換回路18においてMOSトランジスタ18cおよび18dがともにオフ状態にある。したがって、この状態においては、内部電源電圧VDDPの電圧レベルが上昇した場合、レベル変換回路18において内部ノードNIの電圧レベルが、中間電圧レベルに浮き上がることが考えられる。この内部ノードNIの電圧レベルが浮き上がった状態では、インバータバッファ20において貫通電流が流れ、また、内部信号BUFINの電圧レベルも中間電圧レベルとなると、内部回路において誤動作が生じる。
【0085】
しかしながら、インバータバッファ20とインバータ26によるラッチ回路により、内部ノードNIの電圧レベルをHレベルまたはLレベルに初期設定する。これにより、内部ノードNIの電圧レベルは、この電源電圧VDDPの投入時において上昇し中間電圧レベルになって、インバータバッファ20において貫通電流が流れるのを抑制し、またその内部信号BUFINが中間電圧レベルの不安定な状態となり、次段回路が誤動作するのを防止する。
【0086】
出力電源電圧VDDQが投入されてその電圧レベルが上昇し安定化すると、電源投入検出信号ZPORQがHレベルとなる。このときには、外部信号EXSの電圧レベルに従ってゲート回路24の出力信号とインバータ18eの出力信号の論理レベルが決定される。応じて、このレベル変換回路18の出力信号も、これらのゲート回路24およびインバータ18eの出力信号に従って設定される。
【0087】
これにより、ゲート回路24に対し電源投入検出信号ZPORQを与え、出力電源電圧VDDQの投入前はその出力信号を確実にLレベルに設定して、その出力ノードの電圧レベルが上昇し、レベル変換回路18においてMOSトランジスタ18cがオン状態となり、このレベル変換回路18において貫通電流が流れるのを抑制する。さらに、内部ノードNIの電圧レベルを、インバータバッファ20およびインバータ26により構成されるラッチ回路によりHレベルまたはLレベルに初期設定することにより、インバータバッファ20における貫通電流の防止および内部信号BUFINの不安定な電圧レベルによる次段回路の誤動作を抑制することができる。
【0088】
なお、図7において示すように、内部ノードNIとゲート回路24の出力の間に、そのゲートに周辺電源電圧VDDPを受ける転送ゲート(NチャネルMOSトランジスタ)18fを配置しても良い。周辺電源電圧VDDPの電圧レベルが上昇するときに導通して内部ノードNIとゲート回路24の出力ノードを結合する。出力電源電圧VDDQが投入されていない場合には、ゲート回路24の出力信号はLレベルである。従って、内部ノードNIを接地電圧レベルに初期設定することができ、確実にレベル変換回路18の初期状態を、内部ノードNIがLレベルの状態に設定することができる。
【0089】
通常動作時においては、この転送ゲート18fは、ゲートに周辺電源電圧VDDPを受けており、周辺電源電圧VDDPが出力電源電圧VDDQよりも低い場合には、ゲート回路24の出力信号がHレベルのときには、デカップルトランジスタとして機能し、出力電源電圧VDDQが内部ノードNIに伝達されるのは防止することができる。また、逆に、周辺電源電圧VDDPが、たとえ出力電源電圧VDDQよりも高い場合においては、通常、このような状態の場合には、この出力電源電圧VDDQが1.8V、周辺電源電圧VDDPが外部電源電圧EXVDDと同じ2.5Vの電圧レベルに設定され、ゲート回路24の出力信号がHレベルのときには、この転送ゲートのゲート−ソース間電圧が、そのしきい値電圧程度であり、転送ゲート18fは、ほぼオフ状態となり、レベル変換回路18のレベル変換に対し悪影響は及ぼさない。
【0090】
また、ゲート回路24の出力信号がLレベルのときには、内部ノードNIの電圧レベルも接地電圧レベルであり、何ら問題は生じない。
【0091】
以上のように、この発明の実施の形態4に従えば、レベル変換回路の出力ノードを弱いラッチ能力を有するラッチ回路で初期設定するように構成しており、レベル変換回路18において貫通電流が生じるのを防止し、またこの出力信号の電圧レベルをHレベルまたはLレベルに設定することにより、インバータバッファ20における貫通電流を防止でき、また内部信号BUFINが不安定な電圧レベルに保持されるのを防止でき、次段回路の誤動作を抑制することができる。
【0092】
なお、インバータ26の電流駆動能力は十分小さくされ、これらのインバータバッファ20およびインバータ26によるラッチ回路のラッチ能力は十分に小さくされ、ゲート回路24およびインバータ18eの出力信号に従ってレベル変換回路18の出力信号は確実に高速で変化するように設定される。
【0093】
[実施の形態5]
図9は、この発明の実施の形態5に従う入力回路の構成を概略的に示す図である。図9に示す構成においては、外部からのクロック信号EXCLKに従って内部クロック信号CLKを生成するクロック入力回路4、信号入力バッファ回路5およびデータ入力バッファ回路6(図1参照)の構成を、それらの入力信号の特性に合せて異ならせる。
【0094】
クロック入力回路4は、パッドPDBを介して与えられる外部クロック信号EXCLKと基準電圧Vref1とを受ける比較回路10と、比較回路10の出力信号をバッファ処理する(増幅する)インバータバッファ12と、インバータバッファ12の出力信号に従って所定の時間幅を有するパルス信号の形態で内部クロック信号CLKINを生成する内部クロック発生回路30を含む。これらの比較回路10、インバータバッファ12および内部クロック発生回路30は、内部電源電圧VDDPを動作電源電圧として受ける。内部クロック信号CLKINは、内部回路動作のタイミングおよび外部からの信号の取込タイミングを決定する。したがって、内部クロック信号CLKINはできるだけ早いタイミングで確定状態に駆動することが要求されるため、比較的遅延時間の大きなレベル変換回路を利用せず、比較回路10を用いて早いタイミングで内部クロック信号CLKINを生成する。
【0095】
一方、外部アドレス信号、コマンドおよび入力データは、この内部クロック信号CLKINに対してセットアップ時間およびホールド時間を確保するために、通常、遅延回路が用いられる。したがって、特に、内部クロック信号CLKINに対して要求されるほど高速で、これらの信号に対応する内部信号を発生することは要求されない。したがって、これらのアドレス信号、コマンド、および入力データビットに対しては、レベル変換回路18を利用する。図9において、これらのアドレス信号、コマンド、および入力データビットを、符号EXSDで示す。
【0096】
これらの信号入力バッファ回路の各々は、パッドPDAを介して与えられる外部信号EXSDと電源投入検出信号ZPORQを受けるゲート回路24と、ゲート回路24の出力信号のレベルを変換するレベル変換回路18と、レベル変換回路18の出力信号をバッファ処理して出力するインバータバッファ20と、インバータバッファ20の出力信号を所定時間遅延する遅延回路32と、遅延回路32の出力信号をバッファ処理するインバータバッファ34と、内部クロック信号CLKINの立上がりに応答してインバータバッファ34の出力信号を取込みラッチするラッチ回路36を含む。この遅延回路32は、駆動能力の小さなインバータで構成されており、この遅延回路32の駆動能力は小さく、インバータバッファ34により、高速で、ラッチ回路36へ内部信号を伝達する。この遅延回路32により、外部信号EXSDの内部クロック信号CLKINに対するセットアップ時間およびホールド時間が調整される。したがって、レベル変換回路18を用いて、この外部信号EXSDを内部電源電圧レベルのVDDPレベルの変換する場合においても、そのレベル変換における遅延時間の影響は生じない。
【0097】
差動増幅回路で構成される比較器回路10は、その差動増幅動作のために、ゲート回路24に比べて消費電流は大きい(通常動作モード時において常時電流を流す)。したがって、特に高速応答が要求される外部クロック信号EXCLKに対して、この差動増幅回路を有する比較回路を利用して入力バッファ回路を構成し、かつ他の高速応答性が要求されないアドレス信号、入力データ、およびコマンドに対してはゲート回路24を利用して、入力回路全体の消費電流を低減する。これにより、半導体装置全体としての信号入力回路における消費電流を低減することができる。
【0098】
なお、図9においては、電源投入検出信号と外部からの信号EXSDを受けるゲート回路24が用いられている。しかしながら、このゲート回路24に代えて、外部からの信号EXSDだけを受けるCMOSインバータバッファの回路が設けられてもよい。また、インバータバッファ20に対しさらに、駆動能力の小さなインバータを、図7に示すようにラッチ回路を構成するように配置してもよい。
【0099】
以上のように、この発明の実施の形態5に従えば、高速応答性が要求される外部クロック信号に対して、差動増幅型比較回路で構成される入力バッファ回路を用い、高速応答性が要求されない外部信号に対してはゲート回路を用いており、半導体装置の動作速度を低下させることなく入力回路全体の消費電流を低減することができる。
【0100】
[実施の形態6]
図10は、この発明の実施の形態6に従う入力回路の構成を概略的に示す図である。図10に示す構成においては、内部クロック信号を発生するために、クロック入力回路4において、(LV)TTLインターフェイス用のクロックバッファ回路46と、1.8Vインターフェイス用のクロックバッファ回路48が設けられる。クロックバッファ回路46は、基準電圧Vref2と外部クロック信号EXCLKを受ける差動増幅器で構成される比較回路46aと、クロックイネーブル信号ENCK1とモードセレクト信号MLVTを受けるAND回路46bと、AND回路46bの出力信号がHレベルのとき導通し、比較回路46aを活性化するNチャネルMOSトランジスタ46cと、AND回路46bの出力信号がLレベルのとき導通し、比較回路46aの出力ノードを内部電源電圧VDDPレベルにプリチャージするPチャネルMOSトランジスタ46dを含む。
【0101】
基準電圧Vref2は、TTLインターフェイスに合せて、たとえば1.4Vの電圧レベルに設定される。ここで、TTLインターフェイスにおいては、入力ハイレベル電圧VIHが2.0Vであり、入力ローレベル電圧VILが、0.8Vである。
【0102】
クロックバッファ回路48は、外部クロック信号EXCLKと基準電圧Vref3を受ける比較回路48aと、クロック制御信号ENCK2とモードセレクト信号MLVTを受けるゲート回路48bと、ゲート回路48bの出力信号がHレベルのとき導通し、比較回路48aを活性化するNチャネルMOSトランジスタ48cと、ゲート回路48bの出力信号がLレベルのときに導通し、比較回路48aの出力ノードを内部電源電圧VDDPレベルに充電するPチャネルMOSトランジスタ48eを含む。
【0103】
ゲート回路48bは、モードセレクト信号MLVTがLレベルでありかつクロック制御信号ENCK2がHレベルのときに、Hレベルの信号を出力する。基準電圧Vref3は、この1.8Vインターフェイスに合せて、出力電源電圧VDDQの1/2の電圧レベルに設定される。すなわち、基準電圧Vref3は、出力電源電圧VDDQに依存する電圧レベルを有する。しかしながら、本実施の形態においては、この基準電圧Vref3は、出力電源電圧VDDQと独立に、一定の電圧レベル(例えば0.9V)に設定されても良い。ここで、1.8Vインターフェイスの場合には、前述のごとく、入力ハイレベル電圧VIHが、0.8・VDDQであり、入力ローレベル電圧VILが、0.2・VDDQである。
【0104】
クロック入力回路4は、さらに、これらのクロックバッファ回路46および48の出力信号を受けるAND回路50と、AND回路50の出力信号に従って内部クロック信号CLKINを生成する内部クロック発生回路52を含む。これらのAND回路50および内部クロック発生回路52は、周辺電源電圧VDDPを動作電源電圧として受ける。
【0105】
モードセレクト信号MLVTは、インターフェイスが、1.8Vインターフェイスであるか、(LV)TTLインターフェイスであるかに応じて、HレベルまたはLレベルに設定される。TTL(LVTTL)モード時においては、モードセレクト信号MLVTがHレベルに固定的に設定され、クロックバッファ回路46がイネーブルされ、一方、クロックバッファ回路48は、ゲート回路48bの出力信号がLレベルであり、MOSトランジスタ48cがオフ状態となり、その内部クロック発生動作が停止される。
【0106】
一方、1.8Vインターフェイスの場合には、モードセレクト信号MLVTがLレベルに設定され、クロックバッファ回路46は、AND回路46bの出力信号がLレベルであり、MOSトランジスタ46cがオフ状態となるため、クロック発生動作が停止される。一方、クロックバッファ回路48は、ゲート回路48bの出力信号がLレベルとなるため、クロック制御信号ENCK2に従ってMOSトランジスタ48cがオン状態に選択的に設定され、比較回路48aが、クロック発生動作を行なう。
【0107】
クロックバッファ46および48は、それぞれ、非活性状態時においては、その出力ノードは、MOSトランジスタ46dまたは48eにより、内部電源電圧VDDPレベルに設定される。したがって、AND回路50は、活性化されたクロックバッファ回路46または48の出力信号に従ってバッファクロック信号BUFCLKを生成する。内部クロック発生回路52は、このバッファクロック信号BUFCLKに従って所定のパルス幅を有する内部クロック信号CLKINを生成する。
【0108】
この図10に示すように、TTL(LVTTL)インターフェイス用および1.8Vインターフェイス用それぞれにクロックバッファ回路46および48を設け、これらを使用されるインターフェイスに応じて選択的に活性化することにより、インターフェイスが1.8VインターフェイスおよびTTL(LVTTL)インターフェイスのいずれであっても、容易に回路構成を変更することなく、内部クロック信号を生成することができる。
【0109】
これらのクロックバッファ回路46および48の動作を制御するために、クロック制御回路42および48が設けられる。クロック制御回路42および44は、同一構成を有するため、図10においては、クロック制御回路42の構成を示す。
【0110】
図10において、クロック制御回路42は、パワーダウン指示信号PWDWNを受けるインバータ42aと、インバータ42aの出力信号と外部クロック信号EXCLKとモードセレクト信号MLVTとを受けるNAND回路42bと、フリップフロップを構成するORゲート42cおよび複合ゲート42dと、複合ゲート42dの出力信号をバッファ処理してクロック制御信号ENCK1を生成するインバータ42eを含む。
【0111】
ORゲート42cは、ラッチ回路41からの内部クロックイネーブル信号CKEと複合ゲート42dの出力信号を受ける。複合ゲート42dは、等価的に、NAND回路42bの出力信号と外部クロックイネーブル信号XCKEを受けるANDゲートと、このANDゲートとNORゲート42cの出力信号を受けるNORゲートを含む。
【0112】
ラッチ回路41は、バッファ40から与えられるバッファクロックイネーブル信号を内部クロック信号CLKINの立上がりで取込みラッチして内部クロックイネーブル信号CKEを生成する。
【0113】
バッファ40は、図9に示すゲート回路24、レベル変換回路18およびインバータバッファ20およびインバータバッファ34含む。すなわち、外部クロックイネーブル信号EXCKEを、出力電源電圧を動作電源電圧として受けるゲート回路で受ける。このバッファ40は、従って、インターフェイスに応じて配置される回路を含み、2系統配置される回路のうち、使用されるインターフェイスに応じてモードセレクト信号MLVTに従って1系統のバッファ回路が活性化される。
【0114】
ラッチ回路41からの内部クロックイネーブル信号CKEが、クロックバッファ42および44へ共通に与えられる。これにより、そのインターフェイスが1.8VインターフェイスおよびTTL(LVTTL)インターフェイスのいずれであっても、外部クロックイネーブル信号XCKEから内部クロックイネーブル信号CKEを正確に生成することができる。また、ラッチ回路41を、1.8VインターフェイスおよびTTL(LVTTL)インターフェイスに共通に配置することにより、回路占有面積を低減する。
【0115】
クロック制御回路44へは、モードセレクト信号MLVTの反転信号ZMLVTが与えられる。これらのクロック制御回路42および44においては、このNAND回路42bの仕様は、そのインターフェイスに合わせて最適化される。すなわち、クロック制御回路42においては、NAND回路42bの外部クロック信号EXCLKに対するハイレベル/ローレベルの基準は、1.4Vとなるように設定され、一方、クロック制御回路44においては、この外部クロック信号EXCLKに対するハイレベル/ローレベルの中間値が、0.9Vとなるように設定される。これはトランジスタのサイズ調整(レシオ調整)により実現される。
【0116】
したがって、クロック制御信号ENCK1およびENCK2を生成するクロック制御回路42および44を、それぞれ用いられるインターフェイスに合わせて別々に配置することにより、それぞれのインターフェイスに応じて、回路構成要素を最適化することができる。また、使用されるインターフェイスに応じてこれらのクロック制御回路42および44の一方を選択的に活性化することにより、1.8VインターフェイスおよびTTL(LVTTL)インターフェイスのいずれに対しても適応することができる。
【0117】
図11は、図10に示すクロック制御回路42および44の動作を示す信号波形図である。以下、図11を参照してクロック制御回路42および44の動作について説明する。
【0118】
バッファ40においては、2系統のバッファ回路が設けられている。すなわち、TTLインターフェイス用と1.8Vインターフェイス用の2つの入力バッファ回路が設けられており、モードセレクト信号MVTに従って1つが活性化される。この入力バッファ回路においては、出力電源電圧VDDQをそれぞれ、インターフェイスに対して、入力初段ゲート回路が最適化されており、内部電源電圧VDDPを動作電源電圧として受ける。
【0119】
ラッチ回路41は、内部クロック信号CLKINの立上がりに応答してバッファ40の出力信号を取込み、内部クロックイネーブル信号CKEを生成する。今、パワーダウン指示信号PWDWNは、Lレベルに設定されている状態を考える。この状態においては、インバータ42aの出力信号はHレベルである。モードセレクト信号MLVTがHレベルのときには、クロック制御回路42において、NAND回路42bがイネーブルされ、外部クロック信号EXCLKを反転して出力する。
【0120】
今、クロック制御信号ENCKEが、外部クロックイネーブル信号XCKEに従ってLレベルに設定され、内部クロック発生動作は停止されている状態を考える。この状態においては、外部クロックイネーブル信号XCKEがHレベルに立上がり、外部クロック信号EXCLKがLレベルであれば、複合ゲート42dの出力信号がLレベルとなり、クロック制御信号ENCK1がHレベルに立上がる。
【0121】
このクロック制御信号ENCK1がHレベルに立上がると、クロックバッファ回路46において、MOSトランジスタ46cがオン状態となり、一方、MOSトランジスタ46dがオフ状態となり、比較回路46aが活性化され、外部クロック信号XCLKが立上がりに応答して、内部クロック信号を生成し、応じて、AND回路50からのバッファクロック信号BUFCLKが変化する。ここで、クロックバッファ回路48の出力信号は、モードセレクト信号がHレベルの時にはHレベルに保持されており、AND回路50がバッファ回路として動作する。
【0122】
このバッファクロック信号BUFCLKの立上がりに応答して内部クロック発生回路52が内部クロック信号CLKINを生成する。この内部クロック信号CLKINがHレベルに立上がると、ラッチ回路41がラッチ動作を行ない、バッファ40からの外部クロックイネーブル信号XCKEを取込み、内部クロックイネーブル信号CKEをHレベルに設定する。この内部クロック信号CKEがHレベルに立上げられると、クロックバッファ回路42のORゲート42cの出力信号はHレベルとなり、複合ゲート42dの出力信号はLレベルに保持され、クロック制御信号ENCK1がHレベルを維持する。
【0123】
次のクロックサイクルにおいて、外部クロックイネーブル信号XCKEがLレベルに立下げられても、ORゲート42cの出力信号はHレベルであり、クロック制御信号ENCK1はHレベルを維持する。クロック制御信号ENCK1がHレベルであり、内部クロック信号CLKINが生成されて内部クロックイネーブル信号CKEがLレベルとなると、NORゲート42cの出力信号がLレベルとなり、複合ゲート42dの出力信号がHレベルとなり、クロック制御信号ENCK1がLレベルとなる。
【0124】
このクロック制御信号ENCK1がLレベルとなると、クロックバッファ回路46の内部クロック発生動作が停止される。内部クロック発生回路52は、このANDゲート50からのバッファクロック信号BUFCLKの立上がりに応答して所定のパルス幅を有する内部クロック信号を生成しており、したがって、このクロックイネーブル信号CKEがLレベルに立下がってから、次のクロックサイクルにおける内部クロック信号CLKINの生成を停止させる。
【0125】
この外部クロック信号EXCLKが立上がる以前の外部クロックイネーブル信号XCKEをHレベルとして、クロック制御信号ENCK1を活性化し、クロックバッファ回路46を活性化することにより、外部クロックイネーブル信号XCKEがLレベルのときにクロックバッファ回路の動作を停止させて消費電流を低減することができる。また、外部クロックイネーブル信号XCKEに従って内部クロック信号を、そのクロックサイクルから確実に発生することができる。
【0126】
なお、図10に示すクロックバッファ回路46および48において、モードセレクト信号MLVTは、特定のボンディングパッドを所定の電圧レベルに設定することにより固定的に生成される。しかしながら、ANDゲート46bおよびゲート回路48bに代えて、メタルスイッチを用い、マスク配線で、MOSトランジスタ46cおよび48cのゲートを接地電圧および対応のクロック制御信号のいずれかを受ける状態に固定的に設定してもよい。
【0127】
クロック制御回路44およびクロックバッファ回路48は、モードセレクト信号MLVTがLレベルに設定されたときに動作可能状態に設定され、上述のクロック制御回路42およびクロックバッファ回路46と同様の動作を行う。
【0128】
なお、各クロック制御回路42および44とクロックバッファ回路46および48に対して外部クロック信号EXCLKを伝達するクロック伝達線は、たとえば第1層アルミニウム配線で形成し、使用されるクロック制御回路およびクロックバッファ回路に対してのみ、外部クロック信号EXCLKを伝達する。これにより、外部クロック信号EXCLKを伝達するクロック信号線の負荷を軽減し、高速で外部クロック信号EXCLKを伝達する。
【0129】
パワーダウン指示信号PWDWNがHレベルのときには、インバータ42aの出力信号がLレベルとなり、NAND回路42bの出力信号がHレベルに固定される。このとき、外部クロックイネーブル信号XCKEをLレベルに固定することにより、クロック制御信号ENCK1をLレベルに設定して、対応のクロックバッファ回路の動作を停止させることができる。これにより、パワーダウンモード時の消費電流を低減することができる。
【0130】
なお、1.8Vインターフェイス用のクロック制御回路44においては、先の実施の形態9において示したように、出力電源電圧VDDQを動作電源電圧として受けるゲートを初段回路に用いることができる。
【0131】
図12は、この1.8Vインターフェイス用のクロック制御回路44の構成を概略的に示す図である。図12において、クロック制御回路44は、出力電源電圧VDDQを受ける出力電源回路部44Qと、内部電源電圧VDDPを動作電源電圧として受ける周辺電源回路部44Pを含む。
【0132】
出力電源部44Qは、パワーダウン指示信号PWDWNを受けるインバータ44aと、インバータ44aの出力信号と外部クロック信号EXCLKとモードセレクト信号MLVTを受けるNANDゲート44bと、NANDゲート44bの出力信号と外部クロックイネーブル信号XCKEを受けるANDゲート44cを含む。これらのインバータ44a、NANDゲート44bおよびANDゲート44cは、出力電源電圧VDDQを、動作電源電圧として受ける。
【0133】
周辺電源部44Pは、AND回路44cの出力信号を、内部電源電圧VDDPの振幅の信号に変換するレベル変換回路44dと、フリップフロップを構成するORゲート44eおよびNORゲート44fと、NORゲート44fの出力信号を反転してクロック制御信号ENCK2を生成するインバータ44gを含む。これらのレベル変換回路44d、OR回路44e、NORゲート44fおよびインバータ44gは、内部電源電圧VDDPを動作電源電圧として受ける。
【0134】
ここで、レベル変換回路44dが用いられているのは、1.8Vインターフェイスにおいては、周辺電源電圧VDDPとしては、出力電源電圧VDDQよりも電圧レベルの高い外部電源電圧EXVDDが用いられるためである。
【0135】
この1.8Vインターフェイス系のクロック制御回路44においては、外部の信号を受けるゲート回路に、動作電源電圧として、出力電源電圧VDDQを与えることにより、この出力電源電圧VDDQの変動時においても、正確に内部信号を生成することができる。
【0136】
図13は、クロック入力回路の配置を概略的に示す図である。図13において、パッド50a−50dおよびクロック入力パッド51が配置される。パッド50aおよび50bの間のピッチ、パッド50bおよび50cの間のピッチおよびパッド50cおよび50dの間のピッチは、所定のピッチPTAに設定される。クロック信号を入力するパッド51と隣接するパッド50cの間のピッチは、ピッチPTAよりも大きく、PTBに設定される。
【0137】
このクロック入力パッド51と、他の信号/データを入力するパッド50cの間に、クロック制御回路およびクロックバッファ回路の初段回路を含む2系統の初段回路55を配置する。ここで、2系統は、1.8Vインターフェイス系の回路およびTTL(LVTTL)インターフェイス系の回路である。この2系統初段回路55に隣接して、これらのクロック制御回路42および44とクロック入力バッファ46および48の主回路(次段以降の回路)が配置される。この2系統主回路から、内部クロック信号CLKINが生成される。
【0138】
この2系統初段回路55は、その外部クロック信号EXCLKを受ける回路、すなわち、図10におけるNANDゲート42b、44b(図示せず)、および比較回路46aおよび48aを含む。2系統主回路55は、これらのクロック制御回路42および44とクロック入力バッファ46および48の残りの回路部分を示す。
【0139】
このクロック入力パッド51のピッチを、他のパッドに比べて広くすることにより、2系統初段回路55をクロック入力パッド51に近接して配置することができる。これにより、外部クロック信号EXCLKを伝達する信号経路を短くすることができ、高速で、複数のゲート回路に対しクロック信号EXCLKを伝達することができる。
【0140】
なお、図13においては、2系統初段回路55は、クロック入力パッド51と50cの間の領域に配置されている。しかしながら、この2系統初段回路55は、クロック入力パッド51近傍に配置されていればよく、この外部クロックイネーブル信号CKEを受けるクロックイネーブル入力パッド50bおよびクロック入力パッド51に近接してかつ対向して配置されてもよい。
【0141】
すなわち、クロックイネーブル信号CKEを受けるクロック制御回路をクロックイネーブル信号入力パッド50bに近接して配置し、また外部クロック信号CLKとクロック制御信号に従って内部クロック信号を生成するクロック入力バッファを、クロック入力パッド51の近傍に配置する。この場合、クロック入力パッド51に対して対称的にクロック入力バッファおよびクロック制御回路を配置することにより、この外部クロック信号EXCLKのクロック入力バッファおよびクロック制御回路に対する伝搬時間を同じとすることができ、高速で、クロック信号を初段ゲートに伝達することができる。
【0142】
具体的に、図14に示すように、クロック入力パッド51およびクロックイネーブル入力パッド50b間の距離をL0とし、またクロック入力パッド51と他の信号を受ける入力パッド50cの間の距離もL0とする。通常のパッドの距離はL1である。クロック入力パッド50bおよびクロック入力パッド51に隣接して、1.8VインターフェイスおよびTTLインターフェイス用の2系統の制御初段55aを配置する。この制御初段55aは、クロック制御回路の外部信号を受けるゲートである。この2系統制御初段55aに隣接して、これらの1.8VインターフェイスおよびTTLインターフェイスの各制御信号ENCK1およびENCK2を生成する2系統制御主回路56aを配置する。
【0143】
一方、クロック入力パッド51と他のパッド50cの間の領域に、2系統入力バッファ初段55bを配置する。この2系統入力バッファ初段55bにおいては、基準電圧と外部クロック信号EXCLKとを受ける比較器が配置される。この2系統入力バッファ初段55bに隣接して、内部クロック信号CLKINを、クロック制御信号ENCK1およびENCK2に従って生成する2系統入力バッファ主回路56bを配置する。
【0144】
この図14に示す配置の場合、2系統制御初段55aおよび2系統入力バッファ初段55bとクロック入力パッド51の距離をほぼ等しくすることができ、これらの回路に対するクロック信号の伝搬遅延を同じとすることができ、正確なタイミングで内部クロック信号CLKINおよびクロック制御信号ENCK1およびENCK2を生成することができる。
【0145】
以上のように、この発明の実施の形態6に従えば、1.8VインターフェイスおよびTTLインターフェイスそれぞれに対してクロック信号を発生するための回路構成を別々に配置しており、インターフェイスが異なる場合においても、回路配置を変更することなく容易に正確な波形を有する内部クロック信号を生成することができる。
【0146】
[実施の形態7]
図15(A)は、この発明の実施の形態7に従う電源配置を概略的に示す図である。図15(A)において、バッファ回路60a−60nが配置される。これらのバッファ回路60a−60nは、図1に示す出力電源電圧VDDQを動作電源電圧として受ける回路4−7を含むが、図15(A)においては、図1に示すデータ入力バッファ回路6およびデータ出力回路7の構成を代表的に示す。
【0147】
バッファ回路60a−60nの各々は、入力バッファ回路および出力バッファ回路を含む。入力バッファ回路は、左記の実施の形態1から6において説明した回路構成を有する。
【0148】
これらのバッファ回路60a−60nは、それぞれ、データ端子(パッド)61a−61nに結合され、外部とデータの授受を行う。
【0149】
これらのバッファ回路60a−60nは、共通に出力電源線62の電源電圧VDDQおよび出力接地線63の接地電圧VSSQを、一方および他方動作電源電圧として受ける。出力電源線62は、パッド64aおよび64bに結合され、外部からの出力電源電圧VDDQを伝達する。出力接地線63は、パッド65aおよび65bを介して外部から与えられる出力接地電圧VSSQを伝達する。
【0150】
出力電源線62と出力接地線63の間に、電圧安定化のためのデカップル容量66aおよび66bが接続される。
【0151】
出力電源電圧VDDQの1/2の電圧レベルの基準電圧Vrefを生成する基準電圧発生回路70は、これらの出力電源線62および出力接地線63と別に配置された電源線72および接地線74から動作電源電圧を受ける。電源線72は、パッド71に結合されて、外部からの出力電源電圧VDDQを伝達し、接地線74は、パッド73に結合されて外部からの接地電圧VSSを伝達する。
【0152】
電源線72と接地線74の間にデカップル容量75が接続される。接地線74は、内部回路において共通に接地電圧VSSを伝達する。
【0153】
電源線72と出力電源線62とは別々のパッド64a、64bおよび71から外部出力電源電圧VDDQを受ける。出力接地線63と接地線74とは、それぞれ、別々のパッド64a、64bおよび73から接地電圧VSSQおよびVSSを受ける。従って、出力電源線62と電源線72とは、交流的に分離されており、また、出力接地線63と接地線74とは交流的に分離されている。特に、接地線74と出力接地線63は、互いに異なるピン端子を介して接地電圧を受けており、互いに電気的に分離される。
【0154】
図15(B)は、図15(A)に示すバッファ回路60a―60nの動作時における出力電源電圧線および出力接地線の電圧レベルの変化を示す図である。図15(B)において、曲線Aは、出力電源線62の電圧変化を示し、曲線Cは、出力接地線63の電圧変化を示す。曲線Bは、出力端子(パッド)の電圧変化を示す。以下、図15(B)を参照して図15(A)に示すバッファ回路のデータ出力動作時における出力電源電圧線62および出力接地線63の電圧変化について説明する。
【0155】
いま、データ出力動作が行われ,バッファ回路60a−60nが同時に動作した状態を考える。この状態においては、データ端子61a−61nが出力データに応じて駆動されるため、出力電源線62の出力電源電圧VDDQが消費される。
【0156】
出力デ−タが、Hデータであり、対応のデータ端子の電圧レベルが立ち上がるときには、出力電源線62から対応のデータ出力端子へ電流が流れ、出力電源線62の出力電源電圧VDDQが消費され、出力電源線62の出力電源電圧VDDQが低下する。この出力電源線62の電圧の電圧レベルの低下が、デカップル容量66aおよび66bにより出力接地線63に伝達され、出力接地線63の電圧レベルが低下する。
【0157】
一方、出力データがLデータであり、対応のデータ出力端子がLレベルに駆動される場合には、出力接地線63に出力ノードから電流が流入し、出力接地線63の電圧レベルが上昇する。この出力接地線63の電圧レベルの上昇が、デカップル容量66aおよび66bを介して出力電源線62に伝達され、出力電源線62の電圧レベルが上昇する。
【0158】
データ出力動作時においては、バッファ回路60a−60nが同時に動作するため、出力データのパターンに応じて、大きく出力電源線62および出力接地線63の電圧レベルが大きく変化する。
【0159】
この様なデータ出力時の電源ノイズは、多ビットデータが高速で出力されるため、大きくかつ急峻であり、かつ種々の周波数成分を有しており、デカップル容量またはローパスフィルタを用いても除去することはできない。
【0160】
このデータ出力時において、例えば、データ出力とデータ書き込みとを交互に実行する場合がある。このような場合、大きく変化した出力電源電圧VDDQおよび出力接地電圧VSSQを用いて基準電圧Vref1を生成した場合、外部からの出力電源電圧のレベルが一定であっても、基準電圧の電圧レベルが、内部でのデータ出力動作に応じて変化し、正確に入力信号の論理レベルの判定を行うことができなくなる。入力信号を生成する回路においては、この半導体記憶装置における出力電源電圧の変動は伝達されていないため、入力信号の電圧レベルは、半導体記憶装置の出力動作と独立に一定の電圧レベルである。これは、半導体記憶装置の電源端子には、大きな寄生容量が付随しており、この寄生容量により、半導体記憶装置における電源ノイズは、入力信号を生成する外部装置には伝達されないためである。
【0161】
しかしながら、図15(A)に示すように、基準電圧発生回路70の電源線72を出力電源線62と交流的に分離することにより、バッファ回路60a−60nが動作して出力電源線62の出力電源電圧VDDQが変動しても、基準電圧発生回路70の電源電圧VDDQは、この出力電源線62の電圧変動の影響を受けることなく、一定の電圧レベルを保持することができる。また、出力接地線63と接地線74は、分離されており、出力接地線63の電圧変動は、接地線74には伝達されない。したがって、図15(B)において示すように、基準電圧発生回路70は、安定に一定電圧レベルの基準電圧Vrefを生成することができる。
【0162】
また、電源線72と接地線74との間にはデカップル容量75が接続されており、電源線72の電圧変動が吸収され、安定に電源線72の電源電圧VDDQを一定の電圧レベルに保持することができる。また、たとえ、デカップル容量75により電源線72と接地線74の間で容量結合により電圧レベルが変動しても、電源線72の電源電圧VDDQと接地線74の接地電圧VSSQの差は、一定であるため、基準電圧Vrefが、(VDDQ−VSSQ)/2で与えられるため、これらの電圧変動の影響を受けることなく一定の電圧レベルの基準電圧Vrefを生成することができ、内部動作により出力電源電圧および/出力接地電圧が変動しても、その変動の影響を受けることなく安定に一定レベルの基準電圧Vrefを生成することができ、正確に入力信号の論理レベルを判定することができる。
【0163】
図16は、図15(A)に示す基準電圧発生回路70の構成を概略的に示す図である。図16において、基準電圧発生回路70は、電源パッド71に電源線72を介して結合されるローパスフィルタ70aと、ローパスフィルタ70aを介して電源線72に結合される内部電源線77と、内部電源線77上の電源電圧VDDQと接地電圧VSSとにしたがって、基準電圧Vrefを生成する基準電圧発生部70bを備える。
【0164】
ローパスフィルタ70aは、電源線72のノイズ成分を除去して、安定な電源電圧を内部電源線77に伝達する。したがって、内部電源線77の電源電圧は、外部からの電源電圧VDDQが変動しても、その変動成分を除去して安定な一定の電源電圧を内部電源線77に伝達する。特に、電源線72が、出力電源線62と交流的に分離されており、出力電源線62の出力電源電圧VDDQが変動しても、ローパスフィルタ70aは、単に外部からの電源電圧のノイズ成分を除去するだけであり、出力電源線62の大きなノイズ成分を除去することは要求されないため、電源線72の電源電圧VDDQをノイズのない安定な電圧レベルに維持することができる。また、出力接地線63と接地線74とは分離されているため、出力接地線63のノイズ成分が接地線74に伝達されることはなく、正確に(VDDQ−VSS)/2の電圧レベルの基準電圧を正確にかつ安定に生成することができる。
【0165】
図17は、電源電圧VDDQを供給する部分の構成を概略的に示す図である。図17において、出力電源パッド64が、ボンディングワイア81を介して出力電源端子80に接続される。電源パッド71が、ボンディングワイア82を介して出力電源端子80に接続される。
【0166】
出力電源パッド64が、出力電源線62を介してバッファ回路60に接続される。ここで、バッファ回路60は、図15(A)に示すバッファ回路60a−60nを代表的に示し、また、パッド64は、図15(A)に示すパッド64aおよび64bを代表的に示す。
【0167】
電源パッド71が、電源線72を介して基準電圧発生回路70に結合される。これらの電源パッド64および71が同一の電源端子80に接続されていても、ボンディングワイア81および82の寄生容量は大きく、また、パッド81および71の寄生容量も大きく、電源線81および82は、交流的に分離されており、出力電源線62において、大きなノイズ成分が発生しても、これらの寄生容量により、出力電源線62のノイズは吸収され、電源線72に出力電源線62のノイズが伝達されるのを確実に防止することができる。
【0168】
また、接地パッド65が出力接地端子86にボンディングワイア87を介して接続され、接地パッド73が、接地端子85にボンディングワイア88を介して接続される。出力接地パッド65は、図15(A)の出力接地パッド65aおよび65bを代表的に示す。
【0169】
出力接地端子86と接地端子85は別々の端子であり、出力接地端子86は、出力回路専用の接地電圧VSSQを供給し、接地端子85は内部回路に共通に接地電圧VSSを供給する。接地線74と出力接地線63とは、互いに異なる外部接地端子に結合されており、これらは、互いに分離されている。したがって、出力接地線63にノイズが生じても、このノイズが接地線74に伝達されることはない。
【0170】
したがって、出力バッファ回路が動作し、出力電源線62および/または出力接地線63にノイズが生じても、基準電圧発生回路70は、安定に出力電源電圧VDDQの1/2の電圧レベルの基準電圧Vrefを生成することができる。
【0171】
以上のように、この発明の実施の形態7に従えば、出力回路に動作電源電圧を供給する出力電源線および出力接地線と交流的に分離された電源線および接地線の電圧を利用して基準電圧を生成しており、正確に電源電圧の1/2の電圧レベルの基準電圧を生成することができ、入力信号の論理レベルを正確に内部回路の動作による電源ノイズの影響を受けることなく、判定することができる。
【0172】
なお、上述の実施の形態1から7においては、1.8VインターフェイスとTTLインターフェイスを説明している。しかしながら、この外部信号の振幅は、出力電源電圧レベルに依存するインターフェイスであれば、本発明は適用可能である。
【0173】
したがって、この1.8Vインターフェイスに限定されない。また、1.8Vインターフェイスと異なるインターフェイスとしてTTLインターフェイスが用いられているが、他のインターフェイスであってもよい。
【0174】
【発明の効果】
以上のように、この発明に従えば、外部信号の振幅を決定する出力電源電圧が変動しても、その出力電源電圧と外部信号の電圧レベルに応じて内部信号を生成しており、正確に、内部信号を生成することができる。
【0175】
すなわち、出力回路が動作電源電圧を受ける第2のパッドと異なる第1のパッドを介して与えられる第1の電源電圧から第1の電源電圧に依存する基準電圧を生成し、この基準電圧と入力信号とに従って入力信号の論理レベルを判定して内部信号を生成しており、この第1の電源電圧変動時においても正確に入力信号の論理レベルを判定して内部信号を生成することができ、動作マージンの広い入力回路を実現することができる。
【0176】
また、この第1の電源電圧にその電圧レベルが依存する基準電圧と入力信号とを差動増幅し、その増幅結果に従って内部信号を生成することにより、第1の電源電圧変動時においても比較基準となる基準電圧のレベルも応じて変動し、正確に、入力信号の変動に対して論理レベルの判定を行なって内部信号を生成することができる。また、比較基準電圧が、入力信号の振幅の変動に応じて変動するため、ハイレベル入力電圧およびローレベル入力電圧それぞれに対するマージンを同じとすることができ、安定に比較動作を行なうことができる。さらに差動増幅動作を行っており、高速で内部信号を生成することができる。
【0177】
また、差動増幅回路へ与えられる入力信号としてクロック信号を与えることにより、早いタイミングで、内部クロック信号を生成することができる。
【0178】
また、この基準電圧として、第1の電源電圧1/2の電圧レベルを利用することにより、正確に、第1の電源電圧の振幅の1/2の基準電圧を第1の電源電圧変動時においても生成することができ、正確に、入力信号のハイレベル/ローレベルを判定することができる。
【0179】
また、入力回路の構成として、第1の電源電圧を動作電源電圧として受けるゲート回路で入力信号を受け、そのゲート回路の出力信号を第2の電源電圧レベルの振幅に変換することにより、ゲート回路の入力論理しきい値が、第1の電源電圧レベルに応じて変化するため、入力信号の振幅変動時においても正確に出力信号の論理レベルの判定を行なって内部信号を生成することができる。
【0180】
また、このゲート回路へ電源投入検出信号を与えることにより、第1の電源電圧未投入時においてもゲート回路の出力信号を固定することができ、次段回路の誤動作および次段回路におけるリーク電流の発生や、第1の電源電圧投入時のリーク電流の発生を防止することができる。
【0181】
また、このゲート回路へは、クロック信号以外の信号を与えることにより、動作速度を損なうことなく安定に内部信号を生成することができる。
【0182】
また、レベル変換回路においてその出力ノードにラッチ回路を設けることにより、レベル変換回路の出力ノードの電圧レベルが中間電圧レベルに浮き上がるのを防止でき、次段バッファ回路において貫通電流が生じるのを抑制することができる。
【0183】
また、レベル変換回路出力ノードとゲート回路の出力ノードの間にそれらの電源電圧に対応する電圧をゲートに受ける転送ゲートを配置することにより、このレベル変換回路の出力ノードが、電源投入時に不安定になるのを防止することができる。
【0184】
また、異なるインターフェイスそれぞれに対応して内部クロック信号発生回路およびクロック制御回路を配置することにより、インターフェイスが異なる場合においても、確実に、内部クロック信号を発生しかつ内部クロック信号を発生動作停止時クロック入力バッファの初段回路の動作を停止させることができる。
【0185】
また、動作モードに応じてこれらのクロック制御信号を選択的に活性化するための制御回路を無効化することにより、使用されるインターフェイスに応じたクロック入力バッファ回路のみを動作させることができ、消費電流を低減することができる。
【0186】
また、これらのクロック制御回路に同一電源ノードの電圧を動作電源電圧として与えることにより、単にインターフェイスにおいて電源電圧レベルが変わる場合においても、別々に電源ノードを配置する必要がない。
【0187】
また、この外部電源電圧の電圧レベルに従ってクロック信号の振幅が決定されるため、個々に電源電圧レベルに応じて入力初段ゲートを最適化することができ、いずれのインターフェイスにおいても最適動作性能を有するクロック出力部を実現することができる。
【0188】
また、このクロック信号を入力するパッドのピッチを他のパッドと異ならせ、この近傍に、クロック入力回路初段を少なくとも配置することにより、外部クロック信号の伝達線の距離を短くすることができ、高速でクロック信号を伝達することができる。
【0189】
また、クロック信号を伝達する信号線を、選択的に使用される回路に対してのみ接続することにより、クロック信号伝達線の負荷を最小限にすることができ、高速でクロック信号を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従う半導体装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に従う入力回路の構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における基準電圧を発生する回路の構成の一例を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に従う入力回路の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に従う入力回路の構成を概略的に示す図である。
【図6】 図5に示す電源投入検出回路の動作を示す信号波形図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に従う入力回路の構成を示す図である。
【図8】 図7に示す入力回路の動作を示す信号波形図である。
【図9】 この発明の実施の形態5に従う入力回路の構成を概略的に示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に従う入力回路の構成を示す図である。
【図11】 図10に示すクロック制御回路の動作を示す信号波形図である。
【図12】 この発明の実施の形態6の変更例の構成を概略的に示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態6におけるクロック入力回路の配置を概略的に示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態6に従うクロック入力回路の配置の変更例を示す図である。
【図15】 (A)は、この発明の実施の形態7に従う電源配置を概略的に示す図であり、(B)は、図15(A)に示す電源配置におけるデータ出力時の電圧変化を示す図である。
【図16】 図15(A)に示す基準電圧発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図17】 パッドとピン端子との接続を概略的に示す図である。
【図18】 従来の入力回路の構成を概略的に示す図である。
【図19】 図16に示す入力回路の動作を示す信号波形図である。
【図20】 図16に示す入力回路の入力信号と基準電圧との関係を示す図である。
【図21】 (A)は、外部電源電圧上昇時の基準電圧と入力信号の論理レベルとの関係を概略的に示す図であり、(B)は、出力電源電圧低下時における基準電圧と入力信号の論理レベルの関係を示す図である。
【図22】 (A)は、出力電源電圧上昇時の内部信号波形を概略的に示し、(B)は、出力電源電圧低下時の内部信号波形を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 半導体装置、2 内部電源回路、3 メモリ回路、4 クロック入力回路、5 信号入力バッファ回路、6 データ入力バッファ回路、10 比較回路、12 インバータバッファ、14 基準電圧発生回路、16 インバータバッファ、18 レベル変換回路、20 インバータバッファ、22 電源投入検出回路、24 ゲート回路、18f 転送ゲート、26 インバータバッファ、30内部クロック発生回路、36 ラッチ回路、40 バッファ、41 ラッチ回路、42,44 クロック制御回路、46,48 クロックバッファ回路、50AND回路、52 内部クロック発生回路、44Q 出力電源部、44b 内部電源部、44d レベル変換回路、55 2系統初段回路、55a 2系統制御初段、55b 2系統入力バッファ初段、56 2系統主回路、56a 2系統制御主回路、56b 2系統入力バッファ主回路、60a−60n バッファ回路、62 出力電源線、63出力接地線、64,64a,64b 出力電源パッド、65,65a,65b 出力接地パッド、70 基準電圧発生回路、72
電源線、73 接地パッド、74 接地線、80,85,86 ピン端子。
Claims (15)
- 第1の電源パッドから与えられる第1の電源電圧から前記第1の電源電圧に依存する基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、
第1の入力信号を受け、前記基準電圧と前記第1の入力信号の電圧レベルの関係に従って前記第1の入力信号の論理レベルを判定し、該判定結果に従って前記第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧レベルの第1の内部信号を生成する第1の入力回路とを備え、前記第 1 の入力信号は、その論理レベルを決定する電圧レベルが前記第 1 の電源電圧に依存して決定され、さらに、
前記第1の電源パッドと別に配置された第2の電源パッドから前記第1の電源電圧を動作電源電圧として受け、与えられた信号をバッファ処理して外部へ出力する出力回路を備える、半導体装置。 - 前記第1の入力回路は、
前記第2の電源電圧を動作電源電圧として受けて動作し、前記第1の入力信号と前記基準電圧とを差動増幅し、該差動増幅結果に従って前記第1の内部信号を生成する差動増幅回路を備える、請求項1記載の半導体装置。 - 前記第1の入力信号は、前記半導体装置の信号の取込および出力タイミングを規定するクロック信号である、請求項2記載の半導体装置。
- 前記基準電圧発生回路は、前記第1の電源電圧の1/2の電圧レベルの電圧を前記基準電圧として生成する、請求項1記載の半導体装置。
- 第1の電源電圧を動作電源電圧として受けて動作し、入力信号をバッファ処理して前記第1の電源電圧レベルの振幅の信号を生成するゲート回路を備え、前記入力信号は、その論理レベルを決定する電圧レベルが前記第1の電源電圧に依存して決定され、さらに
前記第 1 の電源電圧とは異なる第2の電源電圧を動作電源電圧として受けて動作し、前記ゲート回路の出力信号を前記第2の電源電圧レベルの振幅の信号に変換して内部信号を生成するレベル変換回路を備える、半導体装置。 - 前記第1の電源電圧の投入を検出する電源投入検出回路をさらに備え、
前記ゲート回路は、前記電源投入検出回路の出力信号と前記入力信号とを受ける、請求項5記載の半導体装置。 - 前記半導体装置は、クロック信号に従って信号の取込および出力を行なう同期型半導体装置であり、
前記入力信号は、前記クロック信号以外の信号である、請求項5または6記載の半導体装置。 - 前記レベル変換回路は、
前記第2の電源電圧を動作電源電圧として受け、前記ゲート回路の出力信号に従って前記第2の電源電圧レベルの振幅の相補信号を出力する第1および第2の出力ノードを有するレベル変換器と、
前記第2の電源電圧を動作電源電圧として受け、前記第1の出力ノードの信号をラッチし、かつ前記内部信号を生成するラッチ回路とを備える、請求項5または6記載の半導体装置。 - 前記レベル変換回路は、
前記第2の動作電源電圧を動作電源電圧として受け、前記ゲート回路の出力信号に従って前記第2の電源電圧レベルの振幅の相補信号を出力する第1および第2の出力ノードを有するレベル変換器と、
前記第2の電源電圧をゲートに受け、前記ゲート回路の出力信号を前記第1の出力ノードに伝達する転送ゲートとを備える、請求項5または6記載の半導体装置。 - 第1の電源電圧を動作電源電圧として受け、活性化時外部からのクロック信号と第1の基準電圧とを比較し、該比較結果に従って、前記外部クロック信号に対応する内部クロック信号を生成する第1のクロック入力回路、
第2の電源電圧を動作電源電圧として受け、前記外部クロック信号と第2の基準電圧とを比較し、該比較結果に従って外部クロック信号に対応する第2の内部クロック信号を生成する第2のクロック入力回路、
前記クロック信号と前記クロック信号の有効/無効を指定するクロックイネーブル信号とに従って、前記第1のクロック入力回路を活性化するための第1のクロック制御信号を生成する第1のクロック制御回路、および
前記外部クロック信号と前記クロックイネーブル信号とに従って前記第2のクロック入力回路を活性化するための第2のクロック制御信号を生成する第2のクロック制御回路を備える、半導体装置。 - 電源電圧レベルを特定する動作モードに従って、前記第1および第2のクロック制御信号を選択的に非活性化するための制御回路をさらに備える、請求項10記載の半導体装置。
- 前記第1および第2のクロック制御回路は、同一電源ノードの電圧を動作電源電圧として受ける、請求項10記載の半導体装置。
- 前記第1および第2のクロック入力回路および前記第1および第2のクロック制御回路は、外部から与えられる第1および第2の外部電源電圧を前記第1および第2の電源電圧として受け、前記外部電源電圧の電圧レベルに従って前記クロック信号の振幅が決定される、請求項10記載の半導体装置。
- 前記クロック信号以外の信号入力をするパッドと配設ピッチが異なり、前記クロック信号を入力するためのクロックパッドをさらに備え、
前記第1および第2のクロック入力回路および前記第1および第2のクロック制御回路のそれぞれの少なくとも初段回路は、前記クロックパッドに近接して配置される、請求項10記載の半導体装置。 - 前記第1および第2のクロック入力回路および前記第1および第2のクロック制御回路に対し、電源電圧の電圧レベルを特定する動作モードに応じて選択的に前記クロック信号を伝達するクロック伝達線をさらに備える、請求項10記載の半導体装置。
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