JP3852584B2 - Method for reducing skin irritation of composition for external use - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は外用組成物中の防腐剤に起因する皮膚刺激を低減する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、化粧料等の外用組成物中には、外部から汚染してくる微生物の増殖を抑制し、経時とともにこれらの微生物を死滅させて製品の保存性を向上させるため、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン類と通称される)等の防腐剤が配合されている。
【0003】
パラベン類等の防腐剤は、外用組成物に用いる防腐手段として、安全性及び有効性に優れたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ごく一部の敏感な皮膚を有する使用者に対して、使用時に防腐剤に起因する刺激感が感じられる場合も想定されないわけではない。特に昨今は、より肌に優しい外用組成物が求められる傾向がある。したがって、このパラベン類などを初めとする防腐剤を防腐手段として配合するだけでは、昨今の外用組成物に対する要求を完全に満足させることは出来ない。
【0005】
一方、ごく一部の敏感な皮膚を有する使用者に対して、より肌に優しい外用組成物を提供するためには、パラベン類などの防腐剤を全く使用しない外用組成物を調製することも考えられる。
【0006】
防腐剤を使用しない外用組成物の調製にあたっては、製造工程中の微生物汚染を防止するために、無菌室またはそれに準ずる設備を用意し継続して製造環境を良好に維持する必要がある。したがって、防腐剤配合の外用組成物を調製する場合よりも、さらに高価で厳密な製造環境が要求されると同時に厳密な製造作業が要求される。
【0007】
また、一般的には、パラベン類などの防腐剤を使用しない場合でも、エチルアルコールに代表される1価のアルコールや、プロピレングリコールやブチレングリコールなどに代表される2価のアルコールを高濃度で配合することで製造時の微生物汚染を抑制することは可能である。しかしながら、使用時にひりつきなどの皮膚刺激を感じたり、べたつきを感じたりして使用感が悪化するなどの問題点があった。
【0008】
本発明者等は上述の課題に鑑みて鋭意研究した結果、通常の防腐手段として用いられている各種防腐剤を配合した外用組成物を、その防腐剤成分を吸着する容器又は部材に充填又は接触させて使用に供すると、製造時の微生物汚染に対して全く問題を生じることがなく、使用時に防腐剤に起因する皮膚刺激が効率よく低減され、皮膚に優しい化粧料等の外用組成物を使用者に提供できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明の目的は、外用組成物中の防腐剤に起因する皮膚刺激を低減して、より肌に優しい外用組成物を提供するための方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、製造時の微生物汚染に対する危険性が格段に少なく、安全性に優れ、さらに、使用時にべたつきなどが生じて使用感が悪化することがない外用組成物を提供する方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、ABS樹脂、PET樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、コットン、レーヨン、パルプからなる群から選ばれた材料から構成される容器又は部材に、N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチルDL−ピロリドンカルボン酸塩からなる防腐剤を配合した外用組成物を充填又は接触させて、N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチルDL−ピロリドンカルボン酸塩からなる防腐剤の皮膚刺激を低減させることを特徴とする外用組成物の皮膚刺激低減化方法を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、ABS樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリアセタール樹脂からなる群から選ばれた材料から構成される容器又は部材に、フェノキシエタノールからなる防腐剤を配合した外用組成物を充填又は接触させて、フェノキシエタノールからなる防腐剤の皮膚刺激を低減させることを特徴とする外用組成物の皮膚刺激低減化方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0014】
本発明において、外用組成物とは、人の皮膚に対して適用する組成物全般を包括する概念である。例えば、基礎化粧料、メーキャップ化粧料、毛髪化粧料等の化粧料や、皮膚若しくは毛髪洗浄料、軟膏剤等の種々の医薬品ないし医薬部外品等の皮膚外用剤として適用可能な組成物のことを言う。
液体、クリーム状、固体状などの外用組成物の形態も問わない。本発明は外用組成物をその形態及び商品毎に個別に皮膚刺激を低減する方法を提供するものである。
【0015】
本発明において、容器とは、消費者に商品を提供するために、外用組成物を中味として保管するための容器全般を広く包括する概念である。その形態は、例えば、ボトル、チューブ、ポーションカップ、パウチパックなど種々の個別の化粧料に広く適用可能な容器若しくは包装を意味する。
また、部材とは、容器を構成する部材を意味する。また、容器全体でなく、容器の一部を構成する部材や、容器を直接構成しなくても容器の中に中身の外用組成物と一緒に充填可能な部材も意味する。容器とは直接関係がないが外用組成物に接触可能であって、外用組成物と一緒に容器に充填可能な部材も意味する。すなわち、中身の外用組成物の性状を損なうことなく、接触することができ、自由な形状を取ることができる材料である。例えば、ディスペンサーのノズルやチューブ、化粧水含浸タイプのパックやシートに適用される不織布や織布、さらには、容器中にて外用組成物に接触可能な独立したシートやビーズ類などが該当する。シートやビーズは中身の外用組成物と一緒に容器に充填可能な部材であり、その大きさは制限されない。
【0016】
本発明において、防腐とは、細菌、カビ、酵母等の汚染微生物全てに対する抵抗性を意味し、防腐力とはこれらの汚染微生物に対する防御力を意味する。防腐剤とは、防腐力を期待して外用組成物中に配合される成分を意味する。
例えば、外用組成物に利用される防腐剤として、通称パラベン類と称されるパラオキシ安息香酸エステル類、フェノキシエタノール、デビドロ酢酸ナトリウム、CAEと称されるN−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチルDL−ピロリドンカルボン酸塩などが挙げられる。これらの防腐剤は市販品を利用できる。
【0017】
パラベン類、フェノキシエタノール、デビドロ酢酸ナトリウムは、外用組成物製造時における所望の微生物汚染抑制効果が有効に十分に発揮されるために、組成物全量に対して0.005%(質量百分率)以上の割合で配合される。0.01%(質量百分率)以上の割合で配合することが好ましく、さらに0.05%(質量百分率)以上の割合で配合することが防腐効果の顕著な向上のために特に好ましい。パラベン類、フェノキシエタノール、デビドロ酢酸ナトリウムの配合量の上限は特に限定されないが、外用組成物に対して1.0%(質量百分率)以上配合すると、水への溶解性や乳化安定性の点で好ましくない場合があり、外用組成物の物性が悪化する傾向が強くなる。
【0018】
本発明においては、特に防腐手段の一成分として配合するN−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチルDL−ピロリドンカルボン酸塩を外用組成物中に配合することもまた好ましい。N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチルDL−ピロリドンカルボン酸塩(以下、CAEと言う)は公知の化粧料原料であり、市販品では味の素株式会社などから入手可能である。
CAEは、外用組成物製造時における所望の微生物汚染抑制効果が有効に十分に発揮されるために、組成物全量に対して0.001%(質量百分率)以上の割合で配合される。0.005%(質量百分率)以上の割合で配合することが好ましく、さらに0.01%(質量百分率)以上の割合で配合することが防腐効果の顕著な向上のために特に好ましい。パラベン類の配合量の上限は特に限定されるべきものではないが、外用組成物に対して0.5%(質量百分率)以上配合すると、安定性の点で好ましくない場合がある。
CAEは、パラベン類などの他の防腐剤と比較して、少ない配合量で所望の防腐力を発揮でき、刺激低減作用も大きく好ましい。特にPET材質で構成される容器若しくは外用組成物が接触する部材において、本発明の顕著な効果が発揮される。
【0019】
上記のパラベン類やCAEを防腐剤として含有した外用組成物は製造時における防腐力は全く問題ない。また、容器に充填された製品の保管中の防腐力も問題ない。通常の工場設備により防腐という観点からは全く問題がない製品が製造される。この外用組成物は常法により容器に充填される。容器若しくは外用組成物に接触する部材は防腐剤吸着材料から構成される。防腐剤吸着材料は配合される防腐剤により異なり、使用する防腐剤に応じて適宜選択されるが、全般的にABS樹脂、PBT樹脂、PET樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、コットン、レーヨン、パルプが好ましい。CAEにおいては特異的にPET樹脂が好ましい。
容器若しくは部材は防腐剤吸着材料のみで構成されていても、他の材料がブレンドされて構成されていてもよい。配合する防腐剤、容器の目的や強度、形状などにより適宜決定することが可能であり、特に制限されるものではない。例えば、ABS樹脂の場合、製造時の微生物汚染を効果的に抑制できる有効量の防腐剤を効果的に吸着させ、皮膚刺激を効率良く低減させるためには、容器材質の50%(質量百分率)以上の割合で配合することが望ましい。
最終の容器形態は使用時に中味への微生物汚染の機会が少ない容器形態、すなわち、バックレスチューブ、ディスペンサー容器、1回使いきりタイプの容器などが好ましいが、必ずしもこれらの中味戻りがない容器にする必要はない。
コットン、レーヨン、パルプを使用する場合はシート状に構成し、化粧水などを含浸させシート状化粧料として外用組成物を常時接触させて刺激を低下することが好ましい。
また、ポリアミド樹脂はナイロン樹脂として称され、ナイロン6,6やナイロン6,12が好ましい。ポリアミド樹脂はビーズとして容器の中に製品の外用組成物と一緒に充填し、外用組成物と常時接触させることにより刺激を低下させることが好ましい。ビーズの充填量は特に限定されず適宜決定される。
【0020】
本発明は、容器若しくは部材に防腐剤を吸着させ、製造時及び製品保存時の防腐力を確保しつつ、防腐剤に起因する刺激を低減する新規な手段である。すなわち、外用組成物の防腐剤に起因する刺激低下の用途に容器若しくは部材を積極的に利用するものであり、適用可能な外用組成物及びその剤形は制限がなく、例えば、水溶液系、可溶化系、乳化系、油液系、ゲル系、ペースト系、軟膏系、エアゾール系、水―油2層系、水―油―粉末3層系等の幅広い剤型の外用組成物に対して利用できる方法である。外用組成物の商品形態も、基礎化粧料であれば、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、エッセンス(美容液)、パック、マスク等に利用出来る。また、毛髪用化粧料であれば、シャンプー、リンス、整髪料、養毛料等に利用できる。医薬品または医薬部外品などの皮膚外用剤である各種の軟膏剤等に広く利用が可能である。
外用組成物は配合成分に防腐剤を配合して、目的とする化粧料、皮膚外用剤などを常法により製造することが出来る。外用組成物の配合成分は任意である。水を含む外用組成物、特に水の配合量が多い化粧水や乳液は高い防腐力を要求されるため本発明の方法が好ましく利用される。
本発明は、防腐剤を含有するすべての外要素にたいして応用可能な方法であり、簡単な方法にて皮膚刺激を低減可能な有意義な方法である。また、防腐剤無添加による製造上の微生物汚染のリスクや、製造時の微生物汚染を抑制するためにエタノールや2価のアルコールを高濃度で配合することに起因するひりつきやべたつきなども全く心配する必要がない。
【0021】
【実施例】
本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。本発明はこれらの実施例により限定されない。外用組成物の配合量は特に断らない限り組成物全量に対する%(質量百分率)を意味する。
【0022】
「防腐剤吸着材料の吸着度の確認試験」
化粧料に汎用される4種類の防腐剤、すなわち、メチルパラベン、フェノキシエタノール、デビドロ酢酸ナトリウム(以下、DHA−Sと言う)、CAEについて、各種材料の吸着度を検討した。「表1」に示す化粧水を作成し、スクリュー管に10gを入れ、各材質のペレット5gを浸漬し、室温(15℃〜20℃)にて1ヶ月放置後、防腐剤の残存量を常法により液体クロマトグラフィーを用いて定量して処方値と比較した。結果を「表2」に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
*1:ポリプロピレン(日本ポリケム株式会社)
*2:高密度ポリエチレン(三井化学株式会社)
*3:低密度ポリエチレン(三井化学株式会社)
*4:直鎖状低密度ポリエチレン(三井化学株式会社)
*5:接着性ポリエチレン(三井化学株式会社)
*6:ポリエチレンテレフタレート(三菱レーヨン株式会社)
*7:ポリブチレンテレフタレート(ポリプラスチック株式会社)
*8:エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ株式会社)
*9:ポリアミド樹脂(ナイロン6、6:三菱化学株式会社)
*10:ポリスチレン(旭化成工業株式会社)
*11:アクリロニトリルスチレン樹脂(旭化成工業株式会社)
*12:アクリロニトリルスチレンブタジエン樹脂(旭化成工業株式会社)
*13:ポリアセタール樹脂(ポリプラスチック)
【0025】
上記結果から、特に、ABS樹脂、PBT樹脂、EVOH樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、コットン、レーヨン、パルプなどに顕著な吸着効果が見られる。また、CAEは上記の材料に対して総合的に吸着効果が高く、さらに、PETに対して特異的に吸着効果がある。
【0026】
次に、「表3」及び「表4」に示す化粧水を常法により製造し、皮膚刺激と使用性に対する使用試験と、製造時の微生物汚染の確認試験を行った。
【0027】
使用試験1
過去にパラベンまたはデヒドロ酢酸ナトリウム(通称DHA−S)またはCAEを配合した外用組成物を使用して皮膚の刺激感を訴えたパネリスト30名に対して、本発明の方法により刺激低下させた外用組成物を1日当り朝夕2回の頻度で1週間使用させて、皮膚刺激及び使用感(使用性に満足したか)を申告させた。なお、使用試験は、容器に充填し1ヶ月室温放置(15〜20℃)後に行った。
【0028】
製造時における微生物汚染試験
製造直後および室温(15℃)に1週間放置した製品1gあたりの一般生菌数を寒天平板培養法にて測定した。以下の基準のうち、◎ないし○は製品として合格であり問題ないレベルである。
◎:製造直後も1週間放置後も菌は検出されない
○:製造直後に菌が検出されるが1週間後には菌は検出されない
△:製造直後に菌が検出され、1週間後にも菌は検出される
×:製造直後に検出された菌が増殖している
【0029】
「実施例1〜6、比較例1〜6」
実施例1及び2は、化粧水をアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)製のボトル容器(容量200CC)に充填した。
実施例3及び4は、それぞれポリプロピレン製容器(容量200CC)及びアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)製のボトル容器(容量200CC)に、部材として直径0.2cmのナイロンビーズ10gと一緒に化粧水を充填した。
なお、比較例1は実施例1の化粧水をポリプロピレン製容器に充填した場合、比較例2は実施例1に防腐剤を配合せずに、ABS製容器に充填した場合である。比較例3は防腐剤を配合せずに高配合の1,3−ブチレングリコールの防腐効果を期待してABS製容器に充填した場合、比較例4は比較例3に防腐剤を配合した場合である。
実施例5は、外用組成物として化粧水をコットン不織布に含浸させたマスクである。実施例6は、化粧水をPP材質の不織布に含浸させ、不織布の片面にナイロンシートを添付したマスクである。これらのマスクは常法により製造し評価を行った。マスクはアルミニウム製のパウチパックを行い、室温で1ヶ月放置後に使用試験を行った。
比較例5は、実施例5の化粧水をPP材質の不織布に含浸させた場合、比較例6は、実施例6の化粧水からメチルパラベン及びフェノキシエタノールを抜去した場合である。
結果を併せて「表3」及び「表4」に示す。
【表3】
【表4】
【0030】
上記結果から、容器材質にABSを使用した実施例1、2においては、皮膚刺激はほとんどなく、使用感も良好であり、製造時の微生物汚染も抑制されていることが確認された。
一方、容器材質としてPPを選定した比較例1においては、製造時の微生物汚染を抑制できることが確認できたものの、使用時の皮膚刺激が多く認められた。また、容器材質にABSを使用し、防腐剤成分をすべて抜去している比較例2においては、使用感が良好であり、皮膚刺激も少なかったが、製造時の微生物汚染を抑制することはできなかった。
また、容器材質をPPに変更して同時に容器中にナイロン製のビーズを加えた実施例3、あるいは、容器材質をABSとして容器中にナイロン製のビーズを加えた実施例4は、製造時の微生物汚染を効果的に防止し、皮膚刺激を訴える者は極わずかであり、使用感も良好であった。
さらに、コットン不織布、PP不織布及びナイロンシートに化粧水が接触している実施例5及び6についても、製造時の微生物汚染を効果的に防止し、皮膚刺激を訴える者は極わずかであり、使用感も良好であった。
上記の結果により、本発明の方法によって、外用組成物の適切な中味処方と、容器またはその関連部材を組み合わせることにより、製造時の微生物汚染を抑制しつつ、防腐剤に起因する皮膚刺激を低減でき、使用感触が良好な外用組成物が提供できることが明らかになった。
【0031】
以下に本発明のその他の実施例を挙げる。いずれも、皮膚刺激が低下した化粧料を提供できる。
【0032】
下記処方の美白用乳液を常法により製造し、PET樹脂のディスペンサーチューブを付属したディスペンサー容器に充填する。
乳液処方:
ステアリン酸 2.5%
セチルアルコール 1.5
ワセリン 5.0
流動パラフィン 10.0
ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 2.0
ポリエチレングリコール1500 3.0
トリエタノールアミン 1.0
L−オルニチンカリウム塩 5.0
α−トコフェール 0.5
イオン交換水 残 余
香料 適 量
CAE 0.01
【0033】
下記処方の化粧水を常法により製造し、PETボトルに充填し、直径0.2cmのABS製ビーズを任意の量入れる。
化粧水処方:
1,3−ブチレングリコール 4.0%
2−フェノキシエタノール 0.05
POE(50)オレイルエーテル 0.5
PEG300 1.0
エタノール 6.0
ジプロピレングリコール 1.0
乳酸 0.02
乳酸ナトリウム50%水溶液 0.25
エデト酸三ナトリウム 0.01
精製水 残 余
【0034】
下記処方の日焼け止めクリームを常法により製造し、変性PE(アドマー)を最内層に有するラミネートチューブに充填する。
日焼け止めクリーム処方
1,3−ブチレングリコール 2.0%
ジプロピレングリコール 2.0
デビドロ酢酸ナトリウム 0.3
2−フェノキシエタノール 0.2
パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0
オキシベンゼン 3.0
4-tert-ブチル-4'-メトキシベンゾイルメタン 1.0
シリコーン疎水化処理二酸化チタン 3.0
スクワラン 40.0
ジイソステリン酸グリセリン 0.5
有機変性モンモリナイト 1.5
香料 適 量
精製水 残 余
【0035】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、防腐剤を含有する外用組成物の皮膚刺激を効率良く低減できる。
また、製造時及び保存時の微生物汚染を心配することなく防腐剤配合の安全性の高い外用組成物を提供できるため、防腐剤無添加による製造上の微生物汚染のリスクや特別な製造設備を回避できる。
さらに、製造時の微生物汚染を抑制するために、エチルアルコールに代表される1価のアルコールや、プロピレングリコールやブチレングリコールなどに代表される2価のアルコールを高濃度で配合する必要がないので、ひりつきやべたつきなどを特に心配することなく、使用感の優れた外用組成物を提供できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for reducing skin irritation caused by a preservative in a composition for external use.
[0002]
[Prior art]
In general, in compositions for external use such as cosmetics, paraoxybenzoic acid esters (parabens) are used in order to suppress the growth of microorganisms contaminated from the outside and to kill these microorganisms over time to improve the shelf life of the product. And other preservatives are blended.
[0003]
Preservatives such as parabens are excellent in safety and effectiveness as antiseptic means used in compositions for external use.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, it is not unforeseen that a user who has a small part of sensitive skin may feel irritation due to the preservative during use. Especially in recent years, there is a tendency that a skin-friendly external composition is required. Therefore, it is not possible to completely satisfy the recent requirements for the composition for external use only by blending preservatives such as parabens as a preservative.
[0005]
On the other hand, in order to provide a skin-friendly external composition to users who have only a part of sensitive skin, it is also considered to prepare an external composition that does not use any preservatives such as parabens. It is done.
[0006]
In preparing a composition for external use that does not use a preservative, it is necessary to prepare a sterile room or similar equipment and maintain a good manufacturing environment in order to prevent microbial contamination during the manufacturing process. Accordingly, a more expensive and strict manufacturing environment is required and a strict manufacturing operation is required at the same time than when an external composition containing a preservative is prepared.
[0007]
In general, even when preservatives such as parabens are not used, monohydric alcohols typified by ethyl alcohol and dihydric alcohols typified by propylene glycol and butylene glycol are blended at a high concentration. By doing so, it is possible to suppress microbial contamination during production. However, there are problems such as feeling skin irritation such as sticking or stickiness during use, which deteriorates the feeling of use.
[0008]
As a result of diligent research in view of the above-mentioned problems, the present inventors filled or contacted a container or member that adsorbs the preservative component with an external composition containing various preservatives used as a normal preservative means. When used, there is no problem with microbial contamination during production, and skin irritation caused by preservatives is effectively reduced during use, and skin-friendly cosmetics and other external compositions are used. The present invention was completed by finding out that it can be provided to a person.
[0009]
The objective of this invention is providing the method for reducing the skin irritation resulting from the antiseptic | preservative in an external composition, and providing the external composition which is kind to skin.
Another object of the present invention is to provide a composition for external use that has a significantly low risk of microbial contamination at the time of manufacture, is excellent in safety, and does not deteriorate the feeling of use due to stickiness during use. The purpose is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention relates to a container or member composed of a material selected from the group consisting of ABS resin, PET resin, ethylene-vinyl alcohol copolymer resin, polyamide resin, polyacetal resin, cotton, rayon, and pulp. -Comprising an external composition containing a preservative comprising coconut oil fatty acid acyl L-arginine ethyl DL-pyrrolidone carboxylate, and comprising N-coconut oil fatty acid acyl L-arginine ethyl DL-pyrrolidone carboxylate An object of the present invention is to provide a method for reducing skin irritation of an external composition characterized by reducing skin irritation of an antiseptic.
[0011]
Further, the present invention fills a container or member composed of a material selected from the group consisting of ABS resin, ethylene-vinyl alcohol copolymer resin, and polyacetal resin with an external composition containing a preservative composed of phenoxyethanol. Alternatively , the present invention provides a method for reducing skin irritation of a composition for external use, wherein the skin irritation of a preservative comprising phenoxyethanol is reduced by contacting.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0014]
In the present invention, the external composition is a concept encompassing all compositions applied to human skin. For example, a composition applicable as a skin external preparation such as cosmetics such as basic cosmetics, makeup cosmetics, hair cosmetics, various pharmaceuticals such as skin or hair cleansing agents, ointments, or quasi-drugs. Say.
The form of the composition for external use, such as liquid, cream form, and solid form, is also not ask | required. This invention provides the method of reducing skin irritation | stimulation individually for the form and goods of an external composition.
[0015]
In the present invention, the term “container” is a concept that broadly encompasses all containers for storing a composition for external use as a content in order to provide commodities to consumers. The form means a container or packaging widely applicable to various individual cosmetics such as bottles, tubes, potion cups, pouch packs, and the like.
Moreover, a member means the member which comprises a container. Further, it means not only the whole container but also a member constituting a part of the container, or a member that can be filled together with the external composition in the container without directly constituting the container. It also means a member that is not directly related to the container but can contact the composition for external use and can be filled in the container together with the composition for external use. That is, it is a material that can be brought into contact and can take a free shape without impairing the properties of the external composition. For example, a nozzle or tube of a dispenser, a non-woven fabric or a woven fabric applied to a lotion-impregnated pack or sheet, and an independent sheet or bead that can contact an external composition in a container are applicable. Sheets and beads are members that can be filled in a container together with the external composition contained therein, and the size thereof is not limited.
[0016]
In the present invention, “preservation” means resistance to all contaminating microorganisms such as bacteria, molds and yeasts, and “preservative power” means protection against these contaminating microorganisms. An antiseptic | preservative means the component mix | blended in an external composition in anticipation of antiseptic power.
For example, as preservatives used in compositions for external use, paraoxybenzoates commonly called parabens, phenoxyethanol, sodium devidroacetate, N-coconut oil fatty acid acyl L-arginine ethyl DL-pyrrolidone called CAE Examples thereof include carboxylates. These preservatives can use a commercial item.
[0017]
Parabens, phenoxyethanol, and sodium devidroacetate are 0.005% (mass percentage) or more with respect to the total amount of the composition in order to effectively exhibit the desired effect of suppressing microbial contamination during the production of the composition for external use. It is blended with. It is preferable to mix | blend in the ratio of 0.01% (mass percentage) or more, and it is especially preferable for mixing | blending in the ratio of 0.05% (mass percentage) or more for remarkable improvement of antiseptic effect. The upper limit of the blending amount of parabens, phenoxyethanol, and sodium devidroacetate is not particularly limited, but blending 1.0% (mass percentage) or more with respect to the external composition is preferable in terms of solubility in water and emulsion stability. There is a case where the physical properties of the composition for external use are deteriorated.
[0018]
In this invention, it is also preferable to mix | blend N-coconut oil fatty-acid acyl L-arginine ethyl DL-pyrrolidone carboxylate mix | blended especially as one component of an antiseptic means in an external composition. N-coconut oil fatty acid acyl L-arginine ethyl DL-pyrrolidone carboxylate (hereinafter referred to as CAE) is a known cosmetic raw material, and is commercially available from Ajinomoto Co., Inc. and the like.
CAE is blended at a ratio of 0.001% (mass percentage) or more with respect to the total amount of the composition in order to effectively and sufficiently exert the desired microbial contamination suppressing effect during the production of the external composition. It is preferable to mix | blend in the ratio of 0.005% (mass percentage) or more, and also blending in the ratio of 0.01% (mass percentage) or more is especially preferable for the remarkable improvement of antiseptic effect. The upper limit of the amount of parabens to be blended is not particularly limited, but blending 0.5% (mass percentage) or more with respect to the composition for external use may not be preferable in terms of stability.
CAE can exhibit a desired preservative power with a small amount compared to other preservatives such as parabens, and is also preferable because of its great stimulus reduction effect. The remarkable effect of this invention is exhibited especially in the member which the container comprised from PET material or the composition for external use contacts.
[0019]
The composition for external use containing the above parabens or CAE as a preservative has no problem in preserving power at the time of production. Further, there is no problem with the antiseptic power during storage of the product filled in the container. Normal factory equipment produces products that are completely free from the standpoint of preserving. This external composition is filled in a container by a conventional method. The member in contact with the container or the composition for external use is composed of a preservative-adsorbing material. The preservative adsorbing material varies depending on the preservative to be blended, and is appropriately selected according to the preservative used. In general, ABS resin, PBT resin, PET resin, ethylene-vinyl alcohol copolymer resin, polyamide resin, Polyacetal resin, cotton, rayon and pulp are preferred. In CAE, PET resin is specifically preferred.
The container or member may be composed of only the preservative adsorbing material or may be composed of other materials blended. It can be appropriately determined depending on the preservative to be blended, the purpose, strength and shape of the container, and is not particularly limited. For example, in the case of ABS resin, in order to effectively adsorb an effective amount of an antiseptic that can effectively suppress microbial contamination during production and to efficiently reduce skin irritation, 50% (mass percentage) of the container material It is desirable to mix at the above ratio.
The final container form is preferably a container form with little chance of microbial contamination of the contents during use, that is, a backless tube, a dispenser container, a single use type container, etc. There is no need.
When cotton, rayon, or pulp is used, it is preferably formed into a sheet shape, impregnated with a lotion or the like, and constantly contacted with an external composition as a sheet-shaped cosmetic material to reduce irritation.
The polyamide resin is referred to as a nylon resin, and nylon 6,6 and nylon 6,12 are preferable. It is preferable that the polyamide resin is filled in the container together with the external composition of the product as beads, and the irritation is reduced by always contacting with the external composition. The filling amount of the beads is not particularly limited and is appropriately determined.
[0020]
The present invention is a novel means for reducing irritation caused by an antiseptic agent while adsorbing the antiseptic agent to a container or a member and ensuring antiseptic power during production and product storage. That is, the container or member is actively used for the purpose of reducing irritation caused by the preservative of the external composition, and the applicable external composition and its dosage form are not limited. Used for externally applied compositions in a wide range of dosage forms such as solubilized, emulsified, oil / liquid, gel, paste, ointment, aerosol, water-oil two-layer, water-oil-powder three-layer It can be done. If the product form of the composition for external use is also a basic cosmetic, it can be used for facial cleansers, lotions, emulsions, creams, gels, essences (beauty serums), packs, masks and the like. Moreover, if it is cosmetics for hair, it can utilize for a shampoo, rinse, a hair-styling agent, a hair nourishing agent, etc. It can be widely used for various ointments that are external preparations for skin such as pharmaceuticals or quasi drugs.
The composition for external use can be prepared by blending a preservative with the ingredients and preparing the intended cosmetics, skin external preparations and the like by conventional methods. The compounding component of the composition for external use is arbitrary. Since the composition for external use containing water, especially the lotion and milky lotion with a large amount of water are required to have high antiseptic power, the method of the present invention is preferably used.
The present invention is a method that can be applied to all external elements containing a preservative, and is a meaningful method that can reduce skin irritation by a simple method. In addition, there is no concern about the risk of microbial contamination during production due to the addition of no preservatives, and stickiness or stickiness caused by the high concentration of ethanol or dihydric alcohol to suppress microbial contamination during production. There is no need to do.
[0021]
【Example】
The present invention will be described more specifically with reference to examples. The present invention is not limited by these examples. Unless otherwise specified, the amount of the composition for external use means% (mass percentage) with respect to the total amount of the composition.
[0022]
"Confirmation test of degree of adsorption of preservative adsorbing material"
Regarding the four types of preservatives commonly used in cosmetics, namely, methylparaben, phenoxyethanol, sodium devidroacetate (hereinafter referred to as DHA-S), and CAE, the degree of adsorption of various materials was examined. Make up the skin lotion shown in “Table 1”, put 10 g in the screw tube, immerse 5 g of pellets of each material, leave it for one month at room temperature (15 ° C. to 20 ° C.), and then adjust the remaining amount of preservative. It was quantified by liquid chromatography by the method and compared with the prescription value. The results are shown in “Table 2”.
[0023]
[Table 1]
[0024]
[Table 2]
* 1: Polypropylene (Nippon Polychem Corporation)
* 2: High density polyethylene (Mitsui Chemicals)
* 3: Low density polyethylene (Mitsui Chemicals)
* 4: Linear low density polyethylene (Mitsui Chemicals)
* 5: Adhesive polyethylene (Mitsui Chemicals)
* 6: Polyethylene terephthalate (Mitsubishi Rayon Co., Ltd.)
* 7: Polybutylene terephthalate (Polyplastics Corporation)
* 8: Ethylene-vinyl alcohol copolymer (Kuraray Co., Ltd.)
* 9: Polyamide resin (nylon 6, 6: Mitsubishi Chemical Corporation)
* 10: Polystyrene (Asahi Kasei Corporation)
* 11: Acrylonitrile styrene resin (Asahi Kasei Corporation)
* 12: Acrylonitrile styrene butadiene resin (Asahi Kasei Corporation)
* 13: Polyacetal resin (polyplastic)
[0025]
From the above results, a remarkable adsorption effect is seen particularly in ABS resin, PBT resin, EVOH resin, polyamide resin, polyacetal resin, cotton, rayon, pulp and the like. Moreover, CAE has a high adsorption effect on the above materials overall, and has a specific adsorption effect on PET.
[0026]
Next, lotions shown in "Table 3" and "Table 4" were produced by a conventional method, and a use test for skin irritation and usability and a test for confirming microbial contamination during production were performed.
[0027]
Usage test 1
The composition for external use reduced in irritation by the method of the present invention for 30 panelists who complained of skin irritation using a composition externally formulated with paraben or sodium dehydroacetate (commonly called DHA-S) or CAE in the past Items were used twice a day in the morning and evening for a week to report skin irritation and feeling of use (whether satisfied with usability). The use test was conducted after filling the container and allowing it to stand at room temperature for 1 month (15 to 20 ° C.).
[0028]
Microbial contamination test during production Immediately after production, the number of viable bacteria per gram of the product left for 1 week at room temperature (15 ° C.) was measured by an agar plate culture method. Among the following criteria, ◎ or ○ is a level that is acceptable as a product and has no problem.
A: Bacteria are not detected immediately after production or after being left for 1 week ○: Bacteria are detected immediately after production, but no bacteria are detected after 1 week Δ: Bacteria are detected immediately after production, Bacteria are detected after 1 week ×: Bacteria detected immediately after production are growing [0029]
"Examples 1-6, Comparative Examples 1-6"
In Examples 1 and 2, lotion was filled in a bottle container (capacity 200 CC) made of acrylonitrile butadiene styrene resin (ABS).
Examples 3 and 4 were a lotion with 10 g nylon beads having a diameter of 0.2 cm as a member in a polypropylene container (capacity 200 CC) and a bottle container (capacity 200 CC) made of acrylonitrile-butadiene-styrene resin (ABS), respectively. Filled.
In addition, the comparative example 1 is a case where the lotion of Example 1 is filled in a polypropylene container, and the comparative example 2 is a case where an ABS container is filled without preserving the preservative in Example 1. Comparative Example 3 is a case where the antiseptic effect of the high blending 1,3-butylene glycol is filled without preserving the antiseptic, and the ABS container is filled, and Comparative Example 4 is a case where the preservative is blended with Comparative Example 3. is there.
Example 5 is a mask obtained by impregnating a cotton non-woven fabric with lotion as an external composition. Example 6 is a mask in which a non-woven fabric made of PP material is impregnated with lotion and a nylon sheet is attached to one side of the non-woven fabric. These masks were manufactured and evaluated by a conventional method. The mask was a pouch made of aluminum, and a use test was conducted after leaving it for one month at room temperature.
The comparative example 5 is a case where the non-woven fabric made of PP material is impregnated with the skin lotion of the example 5, and the comparative example 6 is a case where methylparaben and phenoxyethanol are extracted from the skin lotion of the example 6.
The results are also shown in “Table 3” and “Table 4”.
[Table 3]
[Table 4]
[0030]
From the above results, it was confirmed that in Examples 1 and 2 in which ABS was used as the container material, there was almost no skin irritation, the feeling of use was good, and microbial contamination during production was also suppressed.
On the other hand, in Comparative Example 1 in which PP was selected as the container material, although it was confirmed that microbial contamination during production could be suppressed, many skin irritation during use was observed. In Comparative Example 2 in which ABS was used as the container material and all the preservative components were removed, the feeling of use was good and the skin irritation was low, but microbial contamination during production could be suppressed. There wasn't.
Further, Example 3 in which the container material was changed to PP and nylon beads were added to the container at the same time, or Example 4 in which the container material was ABS and the nylon beads were added to the container was as follows. There were very few people who effectively prevented microbial contamination and complained of skin irritation.
Furthermore, for Examples 5 and 6 in which lotion is in contact with cotton non-woven fabric, PP non-woven fabric and nylon sheet, microbial contamination during production is effectively prevented, and there are very few people who complain of skin irritation. The feeling was also good.
Based on the above results, the method of the present invention reduces the skin irritation caused by the preservative while suppressing microbial contamination during production by combining the appropriate content formulation of the composition for external use and the container or its related member. It was clarified that an external composition having a good feeling in use can be provided.
[0031]
Other examples of the present invention will be given below. Either can provide a cosmetic with reduced skin irritation.
[0032]
A whitening emulsion having the following formulation is produced by a conventional method and filled in a dispenser container with a PET resin dispenser tube.
Latex formula:
Stearic acid 2.5%
Cetyl alcohol 1.5
Vaseline 5.0
Liquid paraffin 10.0
Polyoxyethylene (10 mol) monooleate 2.0
Polyethylene glycol 1500 3.0
Triethanolamine 1.0
L-ornithine potassium salt 5.0
α-Tocopher 0.5
Ion exchange water Residual fragrance Appropriate amount CAE 0.01
[0033]
A lotion having the following formulation is produced by a conventional method, filled into a PET bottle, and an arbitrary amount of ABS beads having a diameter of 0.2 cm is added.
Lotion formula:
1,3-butylene glycol 4.0%
2-Phenoxyethanol 0.05
POE (50) oleyl ether 0.5
PEG300 1.0
Ethanol 6.0
Dipropylene glycol 1.0
Lactic acid 0.02
Sodium lactate 50% aqueous solution 0.25
Edetate trisodium 0.01
Purified water residue [0034]
A sunscreen cream having the following formulation is produced by a conventional method, and filled in a laminated tube having a modified PE (Admer) in the innermost layer.
Sunscreen cream formula 1,3-butylene glycol 2.0%
Dipropylene glycol 2.0
Sodium devidroacetate 0.3
2-Phenoxyethanol 0.2
Octyl paramethoxycinnamate 5.0
Oxybenzene 3.0
4-tert-butyl-4'-methoxybenzoylmethane 1.0
Silicone hydrophobized titanium dioxide 3.0
Squalane 40.0
Diisosteric acid glycerin 0.5
Organically modified montmorillonite 1.5
Perfume Appropriate amount of purified water Residue [0035]
【The invention's effect】
According to the method of the present invention, the skin irritation of an external composition containing a preservative can be efficiently reduced.
In addition, it can provide a highly safe external composition containing preservatives without worrying about microbial contamination during production and storage, thus avoiding the risk of microbial contamination and special production equipment due to the absence of preservatives. it can.
Furthermore, in order to suppress microbial contamination during production, it is not necessary to blend a monovalent alcohol typified by ethyl alcohol or a divalent alcohol typified by propylene glycol or butylene glycol at a high concentration. An external composition having an excellent feeling of use can be provided without particularly worrying about stickiness or stickiness.
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