JP3850115B2 - 印字媒体の巻取り機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、ラベル連続体などの印字媒体に所定の情報を印字するプリンタの外部に装着して、プリンタから排出される印字媒体を巻取る印字媒体の巻取り機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば図6ないし図8に示すような巻取り機2が知られている。この巻取り機2は、プリンタ(例えばラベルプリンタ)6の外部に取付け固定プレート4にて固定・位置決めされ、前記プリンタ6にて所定の情報が印字されて排出方向Fに排出される、例えばラベル連続体などの印字媒体Lを巻取るための装置であって、巻取り軸8、ラベル押え部材10を有する。なお、12、14、16は、おのおの第1、第2、第3のガイドローラを示す。
【0003】
巻取り軸8は、片持ち支持され、その一端(根本側)には、印字媒体Lの一方の側端部を規制する幅規制板18が固設されており、他端は開放端となっている。更に、この巻取り軸8の軸方向Wには、印字媒体Lの止着用の溝20が形成されている。また、幅規制板18には、ラベル押え部材10用の係合穴21が設けられている。この巻取り軸8は、図示しない駆動源(例えば、モータ)によって正回転または逆回転されるようになっている。
【0004】
ラベル押え部材10は、主に図7で示すように、止着部材22と幅規制板24とから成り、前記巻取り軸8に対し着脱自在に設けられている。
【0005】
この巻取り機2にて前記プリンタ6から排出された印字媒体Lを巻取る場合、第1、第2、第3のガイドローラ12、14、16を経て印字媒体Lを巻取り軸8へと引き出す。そして、印字媒体Lの一方の側端部を巻取り軸8の根本側に固設された幅規制板18に当接させ、止着部材22を巻取り軸8の溝20に係合しながら巻取り軸8と止着部材22にて印字媒体Lを挟持し、止着部材22を前記幅規制板18に設けた係合穴21に係合する。更に、幅規制板24を巻取り軸8に開放端側から装着して前記止着部材22をより巻取り軸8へ押し付けるようにしている。また、幅規制板24は、印字媒体Lの他方の側端部に当接させる。そして、図示せぬ電源を投入すると、印字媒体Lは、巻取り軸8の幅規制板18とラベル押え部材10の幅規制板24との間で規制されながら巻取り軸8に巻取られる。
【0006】
巻取り後の印字媒体Lを取り外す場合は、主に図8にて示すように、幅規制板24を巻取り軸8から外し、更に、巻取り軸8の溝20に係合している止着部材22を外すと、巻取られた印字媒体Lは止着部材22ごと取り出せるようになっている。
【0007】
しかしながら、このような従来の巻取り機2では、印字媒体Lの保持用の部品として止着部材22を必要とし、また、この止着部材22にて印字媒体Lを巻取り軸8に係合した上で、更に、幅規制板24を装着して止着部材22を介し印字媒体Lをより巻取り軸8に押し付けるようにしているので、部品の点数も多く、かつ、装着が面倒なものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような問題点に着目してなされたもので、巻取り軸への印字媒体の装着を容易とした印字媒体の巻取り機を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の印字媒体の巻取り機は、一端が片持ち支持されて突設され、他端が開放端とされる回転軸と、一端に第1の幅規制板が固設され他端が開放端とされるとともに、開放端および第1の幅規制板間の幅方向の外周面の一部に被係止部が形成され、かつ、上記回転軸に開放端側から嵌装して固定することにより回転力を受けて印字媒体を巻取る巻取り軸と、第2の幅規制板、嵌合リング部および係止部が形成され、上記巻取り軸の他端側に前記嵌合リング部を嵌合して巻取られる印字媒体の位置を前記第2の幅規制板にて規制する位置決め手段と、を備え、上記印字媒体の巻き始めの端部を上記被係止部および上記係止部にて係止することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態による巻取り機30を図1ないし図5に基づき説明する。なお、従来例と同様の部分には同一の符号を付すに止め、その詳述はこれを省略する。
【0011】
図1は、本発明に係る巻取り機30の概略斜視図であって、主に、回転軸34、巻取り軸36および位置決め手段38から成る位置決め装置32を備えている。なお、12、14は、各々第1および第2のガイドローラである。
【0012】
回転軸34は、一端が片持ち支持された状態で突設され、他端は開放端となっており、軸方向Wには、セット位置目盛り40および巻取り軸36の係止・回転防止用の溝42が設けられている。前記セット位置目盛り40は、印字媒体Lの幅に対応した「目盛り」であって、根本側から開放端に向けた軸方向Wに沿って目盛りが小さくなるように設定されている。
【0013】
巻取り軸36は、主に、第1の幅規制板44、印字媒体Lの被係止部としての溝48および固定ネジ52を備えている。なお、50は、図示しない巻芯の係止用の板バネである。
【0014】
第1の幅規制板44は一端に固設されており、他端は開放端となっている。また、被係止部としての溝48は、巻取り軸36の外周面の軸方向Wに沿って設けられている。
【0015】
また、巻取り軸36は、前記回転軸34に開放端側から嵌装して回転軸34の軸方向Wに沿って摺動可能となっており、第1の幅規制板44が回転軸34の根本側にくるように装着する。この巻取り軸36は、固定ネジ52を締め付けると固定ネジ52の先端が前記巻取り軸34の溝42に係合して固定されるようになっている。
【0016】
位置決め手段38は、第2の幅規制板54、嵌合リング部56および係止部としての押え舌片58から形成されている。幅規制板54には、前記巻取り軸36よりやや大きめの径の穴があけられており、片面にこの穴とほぼ同じ径の嵌合リング部56が固定されている。嵌合リング部56は、リング状の一部にスリット60が形成されており、リングの径が多少伸縮するようになっている。係止部としての押え舌片58は、板バネ状を呈して幅規制板54より突出して設けられ、前記巻取り軸36側に弾性付勢力を与えるためのものであって、印字媒体Lを巻取る際の押えに使用する。そして、幅規制板54が回転軸34の根本側となるよう嵌合リング部56を前記巻取り軸36に装着し、かつ、押え舌片58を前記巻取り軸36の被係止部としての溝48に係合して巻取り軸36の軸方向Wに沿って摺動できるようになっている。
【0017】
こうした構成の巻取り機30において、プリンタ6から排出された印字媒体Lを巻取る際、巻取り軸36を回転軸34に沿って摺動しセット位置目盛り40の適宜位置、すなわち、印字媒体Lの幅に対応した目盛り位置に位置決めし、固定ネジ52にて固定すると、巻取り軸36の第1の幅規制板44がプリンタ6の中央部位から排出される印字媒体Lの一方の側端部の位置に位置決めされる。より具体的には、プリンタ6の軸方向Wの図示しない中心線に対応した巻取り機30の回転軸34における対応位置(プリンタ6の中心線に対応する仮の中心線)から、印字媒体Lの幅のほぼ1/2の距離分、回転軸34の根本側に離れた位置に位置決めされる。
【0018】
そして、位置決めされた第1の幅規制板44へ向けてプリンタ6から印字媒体Lを引き出し、印字媒体Lの一方の側端部を幅規制板44に当接する。
【0019】
次に、巻取り軸36に印字媒体Lを直接巻取る場合、図3及び図4に示すように、巻取り軸36の開放端側より位置決め手段38の嵌合リング部56を第2の幅規制板54が内側となるように嵌装し、巻取り軸36に沿って摺動して第2の幅規制板54を印字媒体Lに当接する。このとき、位置決め手段38の押え舌片58が巻取り軸36の溝48に係合して印字媒体Lを外側より押えるようになっている。
【0020】
このように、押え舌片58が形成された位置決め手段38を溝48に沿って摺動させるだけで、印字媒体Lを巻取り軸36側へ付勢・係止して装着できるので、装着が簡単なものであり、更に、巻取り軸36の溝48と、この溝48に納まった状態で係合した押え舌片58とによって印字媒体Lを挟持するので、押え舌片58は邪魔とならず、かつ、印字媒体Lの保持力が強固になるものである。
【0021】
なお、巻取り軸36の外周面に形成した被係止部としては、溝48を例に説明したがこれに限定されないことは勿論であり、穴であっても可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る印字媒体の巻取り機は、開放端を備えた回転軸と、外周面の一部に被係止部が形成され、かつ、回転軸に開放端側から嵌装して固定する巻取り軸と、第2の幅規制板、嵌合リング部および係止部が形成され、上記巻取り軸の他端側に嵌合リング部を嵌合して巻取られる印字媒体の位置を前記第2の幅規制板にて規制する位置決め手段と、を備え、前記印字媒体の巻き始めの端部を上記被係止部および上記係止部にて係止するので、巻取り軸に位置決め手段を嵌合するだけで印字媒体が被係止部と係止部により係止されるため、装着が簡単、かつ、強固であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による巻取り機の概略斜視図
【図2】同、回転軸への巻取り軸の装着状態を説明する概略斜視図
【図3】同、巻取り軸への印字媒体の装着状態を説明する概略斜視図
【図4】同、図3中、矢示IV方向から見た概略側面図
【図5】同、図4中、矢示V方向から見た概略平面図
【図6】従来の巻取り機を示す概略斜視図
【図7】同、印字媒体を装着する際の巻取り軸とラベル押え部材との関係を説明する概略斜視図
【図8】同、印字媒体を取り外した状態を説明する概略斜視図
【符号の説明】
L 印字媒体(ラベル連続体)
W 軸方向
F 印字媒体Lの排出方向
2 巻取り機(従来)
4 取付け固定プレート
6 プリンタ(ラベルプリンタ)
8 巻取り軸
10 ラベル押え部材
12 第1のガイドローラ
14 第2のガイドローラ
16 第3のガイドローラ
18 幅規制板
20 止着用の溝
21 係合穴
22 止着部材
24 幅規制板
30 巻取り機(本発明の実施の形態)
32 位置決め装置
34 回転軸
36 巻取り軸
38 位置決め手段
40 セット位置目盛り
42 溝
44 第1の幅規制板
48 被係止部(溝)
50 係止部材(板バネ)
52 固定ネジ
54 第2の幅規制板
56 嵌合リング部
58 係止部(押え舌片)
60 スリット
Claims (1)
- 一端が片持ち支持されて突設され、他端が開放端とされる回転軸と、
一端に第1の幅規制板が固設され他端が開放端とされるとともに、開放端および第1の幅規制板間の幅方向の外周面の一部に被係止部が形成され、かつ、上記回転軸に開放端側から嵌装して固定することにより回転力を受けて印字媒体を巻取る巻取り軸と、
第2の幅規制板、嵌合リング部および係止部が形成され、上記巻取り軸の他端側に前記嵌合リング部を嵌合して巻取られる印字媒体の位置を前記第2の幅規制板にて規制する位置決め手段と、を備え、
上記印字媒体の巻き始めの端部を上記被係止部および上記係止部にて係止することを特徴とする印字媒体の巻取り機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27503897A JP3850115B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 印字媒体の巻取り機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27503897A JP3850115B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 印字媒体の巻取り機 |
Publications (2)
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JPH1191993A JPH1191993A (ja) | 1999-04-06 |
JP3850115B2 true JP3850115B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=17550007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27503897A Expired - Lifetime JP3850115B2 (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 印字媒体の巻取り機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1997
- 1997-09-22 JP JP27503897A patent/JP3850115B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
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