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JP3849681B2 - 車両用エンジンの保護構造 - Google Patents

車両用エンジンの保護構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両用エンジンの保護構造に関するものである。
車両用エンジンにおける燃料供給管と燃料デリバリパイプとの接続部を車両衝突時の入力荷重から保護する構造は、下記特許文献に開示されている。
図6には、同文献に示されている図面を基に、車幅方向視であるエンジンの側面図(図6(A))と、正面図(図6(B))とを示す。これらによれば、エンジンは車両に対して横置きされ、エンジン本体を構成するシリンダヘッドの車両前方側には樹脂製の吸気マニホールドが設けられ、吸気マニホールドの複数の分岐管はシリンダヘッドの車両前方面の上方に固定されている。また吸気マニホールドは、シリンダブロックの車両前方部に配設されたサージタンクを経て、車幅方向に長い上流吸気管を一体的に有し、その上流吸気管はエンジン本体の車幅方向端部より車幅方向外方の位置まで延びている。その結果、スロットルボディは、車両前後方向視でエンジン本体から外れた位置において上流吸気管と接続されている。この上流吸気管は、シリンダヘッドの車幅方向側端面に複数のボルトで締結されたステーに別のボルトで支持されている。シリンダヘッドと吸気マニホールドとの間には燃料デリバリパイプが車幅方向に延びるように配設され、燃料デリバリパイプはステーの近傍部で燃料導入部とされ、燃料導入部からは車両後方に延びる突出管が設けられ、突出管の後端部は、高圧燃料ポンプから燃料を供給する高圧燃料供給管とを接続する接続部が設けられている。したがって、下記特許文献1によれば、ステーによって燃料デリバリパイプと高圧燃料ポンプから燃料を供給する高圧燃料供給管とを接続する接続部が保護される構造となっている。
ところで、特許文献1に開示の構造は、吸気マニホールドは、分岐管、サージタンク、上流吸気管とで構成され、車両前後方向視で上下方向、及び左右方向に比較的大きな部材とされているものである。
しかし、例えばターボチャージャを備えるエンジンの場合、部品レイアウトの関係から吸気管長の短い、つまりコンパクトな吸気マニホールドにする必要があり、そのようなコンパクトな吸気マニホールドの場合、特許文献1のようなステーのみでは、燃料デリバリパイプ、及び燃料デリバリパイプと燃料供給管との接続部を車両衝突時の入力荷重から保護する構造としては不十分である。
即ち、吸気マニホールドが全体的にコンパクト化されると、スロットルボディが車両前後方向視でエンジン本体の前方側に位置、つまり、燃料デリバリパイプの前方に位置することになる。その結果、車両前方から荷重が入力された際、車両前方側に配置されている部品によって比較的に剛性の高い塊状のスロットルボディがエンジン本体側に後退し、燃料デリバリパイプに損傷を与える可能性がある。
また、上記と同様に、コンパクトな吸気マニホールドとし、スロットルボディを接続する構造の場合、燃料デリバリパイプと高圧燃料ポンプから燃料を供給する高圧燃料供給管とを接続する接続部は、その車両前方に位置する吸気上流管が配設されていないためステーによる保護が不十分となってしまう。したがって、燃料デリバリパイプと高圧燃料ポンプから燃料を供給する高圧燃料供給管とを接続する接続部についても、車両前方側に配置されている部品による損傷を防止する新たな保護構造が必要である。
特開2001−193601号公報
以上より本発明は、ショート吸気長のコンパクトな吸気マニホールドとスロットルボディとをエンジン本体より車両前方で接続、配設する構造において、車両前方からの入力荷重があった際、吸気マニホールド及びスロットルボディと、エンジン本体との間でエンジン前後方向に延びる燃料デリバリパイプ、及び燃料デリバリパイプと燃料供給管との接続部が、スロットルボディや車両前方に配置される構造物等によって損傷されるのを防止する保護構造を提供する。
本発明に関わる車両用エンジンの保護構造の第一の構成は、車幅方向に気筒が配列されると共に、車幅方向の一方がエンジン前方側、他方がエンジン後方側とされる直列多気筒のエンジンが車両に搭載され、一端がシリンダヘッドの車両前方側面に接続され、他端が車両前方に延びた後、下方側に湾曲されてサージタンク部に接続される複数の分岐管からなる吸気マニホールドと、シリンダヘッドと吸気マニホールドとの接続部の下方においてエンジン前後方向に延設される燃料デリバリパイプと、サージタンク部のエンジン後方側に接続されると共に、燃料デリバリパイプの車両前方に配設されるスロットルボディと、燃料デリバリパイプのエンジン後方側に接続される燃料供給管と、燃料デリバリパイプと燃料供給管との接続部の周囲を保護する金属製のプロテクタ部材とを備え、プロテクタ部材は、燃料デリバリパイプと燃料供給管との接続部よりも車両前方側に配置されると共に、シリンダヘッドにおけるエンジン後方側にて締結部材により締結されており、プロテクタ部材には少なくとも、車両前後方向にて前記スロットルボディと前記燃料デリバリパイプとの間に配置されると共に、吸気マニホールドのエンジン後端側の分岐管部と、サージタンク部とスロットルボディの接続部近傍とで締結部材により締結されるデリバリパイププロテクタ部が一体に形成されているものである。
第一の構成によれば、プロテクタ部材は金属製とされ、燃料デリバリパイプと燃料供給管との接続部周囲を保護するように、シリンダヘッドにおけるエンジン後方側にて締結部材により締結されている。また、プロテクタ部材には、デリバリパイププロテクタ部が一体に形成されており、このデリバリパイププロテクタ部は、車両前後方向にてスロットルボディと燃料デリバリパイプとの間に配置されると共に、吸気マニホールドのエンジン後端側の分岐管部と、サージタンク部とスロットルボディの接続部近傍とで締結部材により締結されるものである。つまり、プロテクタ部材は、シリンダヘッド、吸気マニホールドの分岐管部、及びサージタンク部とスロットルボディの接続部近傍とで締結してあり、車両前方衝突の際のスロットルボディや車両前方に配置される構造部材等の後退に対して、燃料デリバリパイプの燃料供給管接続部周囲、デリバリパイプ本体部分の衝突保護を1つのプロテクタ部材で行なうことができる。
また、第一の構成によれば、吸気マニホールドは、そのサージタンク部にスロットルボディが接続された構造とされる。このような構造は、スロットルボディが接続されるサージタンク部のエンジン後方側の端部に、スロットルボディの重量が下向きの荷重として加わるので、その支持強度を高める必要がある。これに対して、第一の構成では、プロテクタ部材は、シリンダヘッドと吸気マニホールドの分岐管と締結された上で、さらにサージタンク部とスロットルボディの接続部近傍にも接続される。つまり、スロットルボディを含む吸気マニホールドは、これら複数箇所で締結されたプロテクタ部材によって支持されることとなり、その支持強度が向上できる。なお、サージタンク部とスロットルボディの接続部近傍とは、吸気マニホールドとスロットルボディとを組付けた状態での重心位置近傍であり、支持強度の向上が効果的である。
さらに、上記支持強度の向上効果により、車両前方衝突の際にスロットルボディの後退を抑制でき、燃料デリバリパイプを保護する効果をより一層奏することができる。
本発明に関わる第二の構成は、デリバリパイププロテクタ部が断面略円弧状の板形状に形成されると共に、補強リブを有するものである。
第二の構成によれば、デリバリパイププロテクタ部が断面略円弧状の板形状に形成されているため比較的軽量であり、且つ、補強リブを有するので強度、剛性が高く、燃料デリバリパイプの保護機能を高めることができる。
本発明に関わる第三の構成は、吸気マニホールドとスロットルボディとの接続部近傍には、シリンダブロックに締結されるステーが設けられ、ステーの途中部にデリバリパイププロテクタ部が締結されているものである。
第三の構成によれば、ステーは、吸気マニホールドとスロットルボディとの接続部近傍と、シリンダブロックとを連結するとともに、デリバリパイププロテクタ部も締結できる構造とされている。したがって、吸気マニホールドの支持強度を一層向上させるとともに、プロテクタ部材の支持強度をも高めることができる。
本発明に関わる第四の構成は、デリバリパイププロテクタ部は吸気マニホールドに対し、エンジン後方側からエンジン前方側に向かって締結部材を締結することによって支持されているものである。
第四の構成によれば、デリバリパイププロテクタ部を吸気マニホールドに対し車両前後方向にボルト等の締結部材で組付けしようとすると、吸気マニホールドの各気筒への分岐管が障害物となって組付け難いが、吸気マニホールドに対し、エンジン後方側からエンジン前方側に向かってボルトで組付けるので障害物が無く、組付け作業性が向上できる。
本発明に関わる第五の構成は、吸気マニホールドが軽合金製とされているものである。
第五の構成によれば、吸気マニホールドが軽合金製とされているので、樹脂製の吸気マニホールドよりも剛性が高く、それ自体により燃料デリバリパイプの保護性能を向上させることができ、また、プロテクタ部材の吸気マニホールドへの支持強度を、なお一層向上させることができる。
以上、本発明のプロテクタ部材によれば、ショート吸気長のコンパクトな吸気マニホールドとスロットルボディとをエンジン本体より車両前方で接続、配設する構造において、車両前方からの入力荷重があった際、吸気マニホールド及びスロットルボディと、エンジン本体との間でエンジン前後方向に延びる燃料デリバリパイプ、及び燃料デリバリパイプと燃料供給管との接続部が、スロットルボディや車両前方に配置される構造部材等によって損傷されるのを防止する保護構造が提供でき、また、スロットルボディを含む吸気マニホールドをその重心位置近傍で効果的に支持することにより支持強度をも向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るエンジンの車両前方視図、図2は、図1のエンジンの後方側からの側面図、図3は、本発明に係るプロテクタ部材の斜視図、図4は、プロテクタ部材の詳細を示す図、図5は、図1におけるA−A断面図である。なお、以下、複数の図面を用いて説明する場合がある。この場合、必ずしも参照する全ての図面に符号を付していないが、何れかの図面には符号を付しているので、これを下に理解されたい。
図1において、エンジン1は、直列4気筒の直噴エンジンで、車両に対して横置き、即ち、車幅方向に4つの燃焼室気筒が配列する向きに配置されている。なお、エンジン1は図示しないターボチャージャが設けられているが、これに限定されるものではなく、本実施の形態では、特に説明は加えない。
エンジン1は、シリンダヘッド3と、シリンダブロック5とを有し、シリンダヘッド3は、ガスケット(不図示)を介してシリンダブロック5の上端面に配設され、テンションボルト(不図示)により周知の方法で締結されている。シリンダヘッド3の上部にはシリンダヘッドカバー7がシール部材(不図示)を介して配設、固定されている。
シリンダブロック5のエンジン前方側には、例えば、エアコン用圧縮機9を始めとする複数の部材が固定され、これらを駆動させるためのプーリ部材11、ベルト部材13等が備えられている。一方、シリンダブロック5のエンジン後方側には、セルモータ15が固定されている。
シリンダヘッド3の車両前方側には、吸気マニホールド21が複数の締結部材T1により固定されている。
本実施形態では、吸気マニホールド21は軽合金、例えばアルミ合金製の鋳物材とされるが、本発明の主旨からするとこれに限定されるものではない。
吸気マニホールド21は、スロットルボディ29と連結されるサージタンク25と、サージタンク25から分岐した分岐管23a、23b、23c、23dとを有し、これら分岐管は、エンジン前方側から、分岐管23a、分岐管23b、分岐管23c、分岐管23dの順に並ぶよう配置されている。なお、符号27はサージタンク25とスロットルボディ29との間には上流側連結管と呼ばれる部分で、この上流側連結管27はサージタンク25の一部とされる。
分岐管23a、23b、23c、23dは、図2に示すように、サージタンク25の上部から上方に向かって延びた後、シリンダヘッド3の車両前方側面部3cに向かうように大きく湾曲した形状とされ、最もエンジン後方側に配置されている分岐管23dの下部からは、下方に突出した略三角形状の支持部51が一体的に形成されている。
また、図1と図2に示すように、吸気マニホールド21には、サージタンク25の一部である上流側連結管27の下部で、且つスロットルボディ29に近い部分からステー53が車両後下方に向かって一体的に延設されており、ステー53の下部はシリンダブロック5の車両前方側面部5bに対して締結部材T7により固定されている。
ステー53が上流側連結管27から延びる位置は、次の理由により設定されている。即ち、吸気マニホールド21がスロットルボディ29と組付けられていない状態にあっては、吸気マニホールド21がエンジン前後方向で略対称形であるところから、そのエンジン前後方向の重心位置は、サージタンク部25の略中央付近にある。ここで、スロットルボディ29をサージタンク部25に組付けると、重心位置はスロットルボディ29側に移る。つまりサージタンク部25の一部とされる上流側連結管27のスロットルボディ29に近い位置となる。したがって、ステー53が設けられる位置を吸気マニホールド21とスロットルボディ29とを組付けた状態での重心近傍とすれば、エンジンの振動に対して効果的に支持強度を高めることができる。
なお、後の説明で明らかになるが、ステー53の途中部にはプロテクタ部材31が締結され、このプロテクタ部材31はシリンダヘッド3と吸気マニホールド21とに締結される構造であるため、サージタンク25の一部である上流側連結管27とスロットルボディ29とは、ステー53のみならず、間接的にプロテクタ部材31によっても強く支持されていることになる。
また、スロットルボディ29はエンジン1の燃焼に係る空気量を精密に制御する部材であるため、強く支持して極力、振動を抑える必要があり、且つ金属部材であるために比較的重量も重いので、吸気マニホールド21に連結された際に吸気マニホールド21を含めた重量バランスの観点からもその支持性を高める必要がある。したがって、ステー53は、サージタンク25の一部である上流側連結管27と共にスロットルボディ29も支持し、振動、重量バランスを適正に保つ効果も有している。
次に、プロテクタ部材31の構造を図3と図4に基づいて説明する。
図3は、プロテクタ部材31のエンジン前方側からの斜視図である。また、図4において、図4(A)はプロテクタ部材31の車両前方からの正面図、図4(B)は図4(A)におけるZ方向矢視図、図4(C)は図4(A)におけるX−X断面図である。
図3によれば、プロテクタ部材31は、燃料デリバリパイプ47(図1参照)のエンジン後方側を保護するプロテクタ部(デリバリパイププロテクタ部)31aと、燃料デリバリパイプ47のエンジン後方側端部と燃料供給管41との接続部45(図1参照)の周囲を保護する支持枠体部31eとを有している。
プロテクタ部31aは、エンジン前後方向視断面で、車両前方に膨出するように略円弧状の板形状に形成されている(図4(C)参照)。
また、プロテクタ部31aの周縁には車両前方に向かって延びる補強リブ31bが一体的に形成されている。
よって、プロテクタ部材31は、板形状であると共に、補強リブ31bを有しているため、比較的軽量であり、且つ強度、剛性が高い構造とされている。
さらに、プロテクタ部31aのエンジン前方側端部においては、上方に向かうプロテクタ部上方支持部31cと、下方に向かうプロテクタ部下方支持部31dとが一体的に形成されており、プロテクタ部上方支持部31cとプロテクタ部下方支持部31dとには、夫々、エンジン前後方向に延びるボルト挿通孔H5、H6が設けられている(図4(A)参照)。
支持枠体部31eは、プロテクタ部31aのエンジン後方側端部である前方側枠部31iと、前方側枠部31iの上部からシリンダヘッド3に向かう上枠部31fと、上枠部31fのシリンダヘッド3側の上側端部32aから下方に向かう側枠部31gと、側枠部31gの下側端部32bと、下側端部32bと前方側枠部31iの下部とを連結する下枠部31hとにより、開口kを有する形状とされている。また、下枠部31hの途中部分には、締結部32cが設けられている(図4(B)参照)。
そして、上側端部32aと下側端部32bとには、夫々、エンジン前後方向に延びるボルト挿通孔H2、H3が設けられ、締結部32cのエンジン後方側の面にはネジ孔H4が設けられている(図4(A)参照)。
以上、プロテクタ部材31の形状を説明したが、これを基に、プロテクタ部材31のシリンダヘッド3等への取付け構造について図1と図2を用いて詳しく説明する。
図1によれば、シリンダヘッド3のエンジン後方側端面は、後端面部3aと、後端面部3aの下方部においてさらにエンジン後方側に突出して設けられた締結面部3bとからなっている。なお、シリンダヘッド3の後端面部3aの下方延長線は、シリンダブロック5のエンジン後方側端面部5aと略一致する。
プロテクタ部材31のプロテクタ部31aは、シリンダヘッド3とシリンダブロック5よりも車両前方側で、且つ吸気マニホールド21のサージタンク25よりも車両後方側において、シリンダヘッド3の後方部から、後端面部3a及び締結面部3bよりもさらにエンジン後方側に突出するように、また、シリンダヘッド3とシリンダブロック5とを跨ぐように設けられている。
そして、図1と図2から分かるように、プロテクタ部材31は、複数箇所が締結部材であるボルトで締結されている。即ち、プロテクタ部材31の上側端部32aと下側端部32b(図3参照)は、シリンダヘッド3の締結面部3bに当接し、エンジン後方側から夫々、ボルトT2、T3により締結され、プロテクタ部上方支持部31c(図3参照)は、吸気マニホールド21における分岐管23dの下部から下方に突出した支持部51とボルトT5によりエンジン後方側から締結され、さらにプロテクタ部下方支持部31d(図3参照)は、ステー53の途中部においてエンジン後方側からボルトT6により締結されている。
したがって、プロテクタ部材31は、それ自身が補強リブ31bを有する構造とされていることと、シリンダヘッド3と吸気マニホールド21とにエンジン前後方向に分散して合計4箇所のボルトにより締結されている構造とにより、極めて高強度、高剛性の構造とされている。
また、プロテクタ部材31に対して、ボルトT2、T3、T5、T6はエンジン後方側から締結されるため、大きな部材によって塞がれることなく、組付けの作業性が良い。
なお、図1と図2に示しているボルトT4は、プロテクタ部材31において下枠部31hの途中部分に設けられている締結部32c(図3参照)にパイプ部材(符号なし)を固定するものであり、このボルトT4もエンジン後方側から締結される。
次に、燃料デリバリパイプ47の配設構造について説明する。
図1に示すように、燃料デリバリパイプ47は、プロテクタ部31aよりも車両後方で、且つシリンダヘッド3の車両前方側面部3cよりも車両前方、即ち、プロテクタ部31aとシリンダヘッド3との間でエンジン前後方向に向かうように配設されている。
燃料デリバリパイプ47からは、各気筒内に直接燃料を噴射するインジェクタ(不図示)に連結される連結部47aがシリンダヘッド3に向かうように設けられ、その横部から突出してエンジン前後方向に延びる有孔取付部47bが設けられており、この有孔取付部47bがシリンダヘッド3に当接されてボルトT10により締結されている。つまり、本実施形態の場合、4気筒エンジンであるため、燃料デリバリパイプ47は、シリンダヘッド3に対し4箇所で締結されていることになる。なお、図1において、連結部47a、有孔取付部47b、ボルトT10は、最もエンジン前方側の部分のみ示しており、他の3箇所については省略した。
燃料デリバリパイプ47は、シリンダヘッド3の締結面部3bに固定されている燃料ポンプPから圧送される燃料を供給する燃料供給管41と接続部45で接続されている。
接続部45は、燃料供給管41側のフランジ43と、燃料デリバリパイプ47側のフランジ49との間にシール部材(不図示)が介設されると共に、締結部材T9により連結された構造とされている(図2参照)。
燃料供給管41は、図2に示すように、車両後方側から接続部45に向かって延びていると共に、図3の支持枠体部31eにおける側枠部31gと、シリンダヘッド3の締結面部3bとの隙間を利用して車両前後方向に配設されているものである。
したがって、接続部45は、図2に示すように、プロテクタ部材31の支持枠体部31eである前方側枠部31iと、上枠部31fと、側枠部31gと、下枠部31hとによって囲まれ、車両前方に配置されている構造部材の後退による損傷の発生が抑えられている。
また、接続部45に近い燃料デリバリパイプ47のエンジン後方側部分は、プロテクタ部材31よりも車両後方側に設けられている構造とされている。
この接続部45に近い燃料デリバリパイプ47のエンジン後方側部分については、図1のA−A断面である図5に示している。同図によれば、燃料デリバリパイプ47のエンジン後方側部分は、吸気マニホールド21の分岐管23dと、プロテクタ部材31の断面略円弧状に形成されたプロテクタ部31aとにより覆われている。そして、プロテクタ部31aの車両前方側にはスロットルボディ29が配置されている。したがって、車両前方衝突により、スロットルボディ29よりも車両前方に配置されている構造部材がスロットルボディ29に衝突し、万が一、スロットルボディ29がエンジン側に後退しても、プロテクタ部31aが燃料デリバリパイプ47を保護できる構造となっている。なお、このような場合、先に説明したように、プロテクタ部31aは分岐管23dに設けられた支持部51とステー53の途中部とに支持、締結されているため、燃料デリバリパイプ47を保護できるものである。
以上、吸気マニホールド21、プロテクタ部材31、及び燃料デリバリパイプ47の構造について説明したが、これによれば、燃料デリバリパイプ47と燃料供給管41との接続部45は、プロテクタ部材31の支持枠体部31eにより車両前後方向が囲まれた構造とされ、これにより、車両前方衝突による車両前方に配置された構造部材の後退があっても、接続部45周囲は損傷が防止可能とされている。

また、燃料デリバリパイプ47のエンジン後方側で、接続部45に近い部分は、その車両前方側にプロテクタ部材31のプロテクタ部31aが配設された構造とされている。そしてこのプロテクタ部31aは、吸気マニホールド21の分岐管23dに設けられた支持部51とステー53の途中部とに支持、締結されている。したがって、プロテクタ部31aの車両前方に配設されるスロットルボディ29が車両前方衝突によって後退してきても、プロテクタ部材31のプロテクタ部31aによって保護される。
また、吸気マニホールド21におけるスロットルボディ29との接続部近傍からシリンダブロック5の車両前方側面部5bに向けてステー53が延設されて固定され、さらにステー53には、プロテクタ部材31のプロテクタ部下方支持部31dが連結される一方、吸気マニホールド21のエンジン後端側の分岐管23dにはプロテクタ部材31のプロテクタ部上方支持部31cが連結される構造となって、比較的重量の重いスロットルボディ29が吸気マニホールド21のエンジン後方側に連結されても、そのエンジン振動に対する支持強度が高い構造とされ、さらに、これらの連結関係により、前方衝突等によるスロットルボディ29の後退時にプロテクタ部材31の支持剛性をも高めることができる。
本発明に係るエンジンの車両前方視図 エンジンの後方側からの側面図 本発明に係るプロテクタ部材の斜視図 プロテクタ部材の詳細を示す図 図1におけるA−A断面図 従来技術を示す図
符号の説明
1・・・エンジン
3・・・シリンダヘッド
3b・・・シリンダヘッド後方締結面部
5・・・シリンダブロック
21・・・吸気マニホールド
23a、23b、23c、23d・・・分岐管
25・・・サージタンク
29・・・スロットルボディ
31・・・プロテクタ部材
31a・・・プロテクタ部(デリバリパイププロテクタ部)
31b・・・補強リブ
41・・・燃料供給管
45・・・接続部
47・・・燃料デリバリパイプ
51・・・支持部
53・・・ステー
T1・・・締結部材
T2、T3、T5、T6・・・ボルト(締結部材)
T7・・・ボルト(締結部材)

Claims (5)

  1. 車幅方向に気筒が配列されると共に、車幅方向の一方がエンジン前方側、他方がエンジン後方側とされる直列多気筒のエンジンが車両に搭載され、
    一端がシリンダヘッドの車両前方側面に接続され、他端が車両前方に延びた後、下方側に湾曲されてサージタンク部に接続される複数の分岐管からなる吸気マニホールドと、
    前記シリンダヘッドと前記吸気マニホールドとの接続部の下方においてエンジン前後方向に延設される燃料デリバリパイプと、
    前記サージタンク部のエンジン後方側に接続されると共に、前記燃料デリバリパイプの車両前方に配設されるスロットルボディと、
    前記燃料デリバリパイプのエンジン後方側に接続される燃料供給管と、
    前記燃料デリバリパイプと前記燃料供給管との接続部の周囲を保護する金属製のプロテクタ部材とを備え、
    前記プロテクタ部材は、前記燃料デリバリパイプと前記燃料供給管との接続部よりも車両前方側に配置されると共に、前記シリンダヘッドにおけるエンジン後方側にて締結部材により締結されており、
    前記プロテクタ部材には少なくとも、車両前後方向にて前記スロットルボディと前記燃料デリバリパイプとの間に配置されると共に、前記吸気マニホールドのエンジン後端側の分岐管部と、前記サージタンク部と前記スロットルボディの接続部近傍とで締結部材により締結されるデリバリパイププロテクタ部が一体に形成されていることを特徴とする車両用エンジンの保護構造。
  2. 請求項1において、前記デリバリパイププロテクタ部が断面略円弧状の板形状に形成されると共に、補強リブを有することを特徴とする車両用エンジンの保護構造。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記吸気マニホールドと前記スロットルボディとの接続部近傍には、シリンダブロックに締結されるステーが設けられ、該ステーの途中部に前記デリバリパイププロテクタ部が締結されていることを特徴とする車両用エンジンの保護構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つにおいて、前記デリバリパイププロテクタ部は前記吸気マニホールドに対し、エンジン後方側からエンジン前方側に向かって締結部材を締結することによって支持されていることを特徴とする車両用エンジンの保護構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1つにおいて、前記吸気マニホールドが軽合金製であることを特徴とする車両用エンジンの保護構造。
JP2003350181A 2003-10-09 2003-10-09 車両用エンジンの保護構造 Expired - Fee Related JP3849681B2 (ja)

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