JP3844255B2 - Anti-fogging coated synthetic resin window material for vehicles - Google Patents
Anti-fogging coated synthetic resin window material for vehicles Download PDFInfo
- Publication number
- JP3844255B2 JP3844255B2 JP3707894A JP3707894A JP3844255B2 JP 3844255 B2 JP3844255 B2 JP 3844255B2 JP 3707894 A JP3707894 A JP 3707894A JP 3707894 A JP3707894 A JP 3707894A JP 3844255 B2 JP3844255 B2 JP 3844255B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- synthetic resin
- window material
- group
- saturated polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、防曇性被覆合成樹脂物品に関し、特に、発熱性パターン層と該パターン層上にハードコート層を形成した車両用の窓材等に利用できる防曇性被覆合成樹脂車両用窓材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両を軽量化するために、その窓材として無機ガラスに代わって合成樹脂を使用することが試みられている。元来車両の外側と内側における温度および湿度が異なる雰囲気下では大気中の水分が車両用の窓の表面で結露して窓を曇らせ、視界を妨げるという問題があり、窓材として無機ガラスのみならず合成樹脂を用いる場合も同様の問題がある。また、合成樹脂製窓を作製する上で、窓の表面にハードコートを実施することは耐擦傷性、耐候性を向上させるためには不可欠である。従来、合成樹脂製窓材に防曇性を付与するための技術としては以下のような方法が採用されている。
(1)合成樹脂窓材に界面活性剤を添加して該樹脂を用いて成形する。
(2)親水性ポリマーあるいはこれに界面活性剤を加えたものを合成樹脂窓材表面にコーティングする。
(3)界面活性剤を含有するフィルムを合成樹脂窓材表面に貼付する。
【0003】
しかしながら、上述の各方法で得られた合成樹脂窓材はその作製初期には防曇性能を十分発揮することができるが、長期間使用していると、防曇性が著しく低下してしまうという問題点がある。また、合成樹脂窓材の表面が傷つきやすく、耐候性も不十分のため長期耐久性に劣ることがあった。
さらに具体的に述べると、前記(1)の方法で得られた窓材は、表面層に界面活性剤が集中して存在しているのではないために防曇性に限界があり、優れた防曇性を付与することが難しいこと、および合成樹脂材料そのものが表面層を形成しているため、表面の耐擦傷性、耐候性に乏しいため長期使用に耐えられないことがある。
【0004】
また、前記(2)の方法で得られた窓材は、親水性ポリマーが水分を吸収して柔らかくなるため、耐擦傷性に乏しく、また親水性ポリマーが水分を吸収したり放出したりすることを繰り返すために耐候性にも問題があり、さらに界面活性剤が長期の使用で放出され、防曇性が低下することがある。
前記(3)の方法で得られた窓材は、合成樹脂フィルムそのものが表面層を形成するため、耐擦傷性、耐候性に乏しいため長期使用に問題がある。
このような問題点を解決する最良の方法は、合成樹脂窓材の表面に導電体ペーストを塗着硬化させ、防曇機能を発揮するのに必要な発熱量を確保できるように抵抗値を調整(具体的には発熱線の厚さ、幅、長さ、本数などを調整する事で行う)したパターンに焼付け、その後、該導電体ペーストが塗着された合成樹脂窓材の表面の全体にハードコート膜を成形する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記導電体ペーストが発熱線のパターンとして塗着された樹脂窓材表面の全体にハードコート膜を成形する方法においては、合成樹脂物品と付着性が良好で耐熱性、耐候性も有しており、また、防曇機能を発揮させるのに必要な発熱量が確保できるような低抵抗値を実現できる導電体ペーストと、合成樹脂物品および該導電体ペーストの耐摩耗性を改善するためのハードコート液と接触してもペースト部分が侵食を受けることもなく、溶出白化を起こすこともなく、良好な付着性、耐候性を維持できるハードコート剤との組み合わせが得られておらず、導電体ペーストが発熱線のパターンとして塗着された樹脂窓材表面の全体にハードコート膜を成形する方法は実用化されていなかった。
本発明の目的は、防曇性能を有する合成樹脂物品を製造するにあたり、長期間防曇性能を発揮させるだけでなく、元来、具備されるべき耐擦傷性と耐候性をも同時に有する合成樹脂車両用窓材を提供することである。
また、本発明の目的は、ハードコート塗布時に導電体ペーストの溶出、合成樹脂物品からの導電体ペーストの剥離などの問題のない防曇性能を有する合成樹脂車両用窓材を製造することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、次の構成によって達成される。
すなわち、ポリカーボネート樹脂の板、アクリル樹脂の板(A)上に(1)飽和ポリエステル樹脂、(2)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル樹脂の混合物、(3)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂の混合物または(4)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂の混合物からなるバインダー樹脂と導電性付与剤と溶剤を含む導電体ペーストを用いて形成された発熱性パターン層(B)と、該パターン層(B)上に形成された、シリコーン系ハードコート層(D)とからなる車両用防曇性被覆合成樹脂製窓材である。
本発明の車両用防曇性被覆合成樹脂製窓材の前記発熱性パターン層(B)とシリコーン系ハードコート層(D)との間にアクリル樹脂またはアクリルモノマーとこれと共重合可能な他のモノマーとのコポリマーを含有するアクリル系溶媒タイプ下塗り層(C)を形成した構成でも良い。
また、本発明の車両用防曇性被覆合成樹脂製窓材の発熱性パターン層(B)は複数列の発熱線と該複数列の発熱線の両端に設けられた一対の電極部からなる構成とすることができる。
【0007】
また、本発明の車両用防曇性被覆合成樹脂製窓材は次の方法で製造することができる。
すなわち、ポリカーボネート樹脂の板、アクリル樹脂の板またはポリカーボネート樹脂フィルムで被覆したアクリル樹脂の板(A)上に(1)飽和ポリエステル樹脂、(2)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル樹脂の混合物、(3)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂の混合物または(4)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂の混合物からなるバインダー樹脂と導電性付与剤と溶剤を含む導電体ペーストを塗布し、硬化させて発熱性パターン層(B)を塗布し、硬化させ、該パターン層(B)上にシリコーン系ハードコート層(D)を塗布し、硬化させることからなる。
上記製造方法において、発熱性パターン層(B)を形成した後、該パターン層(B)上にアクリル樹脂またはアクリルモノマーとこれと共重合可能な他のモノマーとのコポリマーを含有するアクリル系溶媒タイプ下塗り層(C)を塗布し、硬化させ、その後、下塗り層(C)上にシリコーン系ハードコート層(D)を塗布し、硬化させる方法である。
本発明の車両用防曇性被覆合成樹脂製窓材のシリコーン系ハードコート層は次式
RSi(OH)3
ただし、Rは1ないし3個の炭素原子を持つアルキル基、ビニル基、3、3、3−ト リフルオロプロピル基、γ−アミノプロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基およ びγ−グリシドキシプロピル基からなる群から選択される。
の部分縮合物と、コロイダルシリカまたは他のコロイダル金属酸化物の水あるいはアルコール分散液と、からなるコロイダルシリカまたは他のコロイダル金属酸化物含有オルガノポリシロキサンから形成することが好ましい。
【0008】
以下、防曇性被覆成分等について詳細に説明する。
1、防曇機能を発揮させる導電体ペーストの構成
(1)バインダーとなる樹脂
バインダー樹脂としては、アクリル系、エポキシ系、フェノール系、ポリエステル系樹脂などを使用することもできるが、ポリエステル系樹脂が最も好ましい。その理由は(イ)銀粉、銅粉を分散させやすいため抵抗値が最も低いペースト剤が得られる、(ロ)ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などへの付着性が優れている、(ハ)良好な耐熱性を保有している、(ニ)良好な耐候性を保有している。(ホ)耐溶剤性に優れていることなどのためである。
本発明のバインダー樹脂として用いるポリエステル系樹脂としては、例えば、芳香族カルボン酸(例えば、フタール酸、トリメリット酸など)と可撓性を付与するために脂肪族カルボン酸(例えば、マレイン酸、コハク酸など)の混合物である二塩基酸とグリコール類(例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなど)からなる飽和ポリエステル樹脂が好ましく、その分子量は5,000〜40,000、より好ましくは10,000〜30,000である。前記分子量が低すぎると耐溶剤性、耐熱性が低下し、前記分子量が高すぎると銀粉、銅粉などの分散が難しく抵抗値が高くなってしまう。
【0009】
また、バインダー樹脂としてポリエステル系樹脂単独で用いること、飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル樹脂および/または塩化ビニルと酢酸ビニル共重合樹脂の混合物を用いることができる。上記飽和ポリエステル樹脂と混合される塩化ビニル樹脂または塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合樹脂の含有量は飽和ポリエステル樹脂中に0〜40重量%で用いることが好ましい。
上記バインダー樹脂として飽和ポリエステル樹脂単独で用いる場合はさらに架橋剤としてイソシアネート化合物あるいはブロックイソシアネート化合物を含有させてもよい。この架橋剤の飽和ポリエステル樹脂中の含有量は0〜20重量%で用いることが好ましい(飽和ポリエステル樹脂は二塩基酸とグリコール類の付加反応であり、若干のOH基が残存しているので、このOH基がイソシアネート化合物と反応する)。また、ハードコート時あるいはプライマーコート時に用いる高沸点エーテル系およびアルコール系溶剤に対し、特に耐溶剤性を向上させる必要がある場合は、塩化ビニル樹脂あるいは塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂との混合物とすること、または架橋剤としてイソシアネートあるいはブロックイソシアネートを含入することが好ましい。
【0010】
(2)導電性付与剤
銀粉などの導電性の金属粉を用いる。前記金属粉はステアリン酸などの長鎖の有機酸で表面処理(滑剤として有効)を実施し、分散性を向上させることが好ましい。導電性付与剤の形状はフレーク状が好ましく、フレーク状の場合は、その直径1μ〜30μm、厚さ3〜5μm程度の微細な大きさが好ましい。
また、銀粉の他に銅や亜鉛の粉などの導電性の金属粉を用いることができる。
(3)溶剤
溶解性が大きく、印刷性に悪影響を及ぼさなければ特に制限を受けることはないが、特に好ましくは高沸点溶媒であるブチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテートなどが好ましく使用される。
導電体ペーストの固形分は(1)+(2)で35〜75重量%の範囲が好ましい。より好ましくは50〜70重量%である。導電体ペーストの固形分が低いと低抵抗値を出現できず、また固形分が高いと銀粉などの導電性の金属粉の分散性を損なうからである。
【0011】
2、導電体ペーストの膜厚、硬化条件の最適条件
合成樹脂物品表面の防曇機能を発現させるためには200〜800W/m2程度の発熱量が必要である。したがって、例えば、図1に示す合成樹脂製の窓枠において、電極部1a、1bの間の抵抗値、言い換えれば導電体ペーストから形成される発熱線2の厚さ、幅、長さ、本数を変更することにより、所望の発熱量を得ることができる。ただし、電極部1a、1bおよび発熱線2の膜厚は5〜30μm程度が好ましい。より好ましくは10〜20μmである。
電極部1a、1bおよび発熱線2の膜厚が5μm以下となると、所要の抵抗値が得られず、30μm以上となると発熱線2を構成する導電体パターンの塗膜の可撓性が低下し、クラックが入りやすくなると共にハードコート時に、その境界部より液ダレを生じやすい。
導電体ペーストの硬化条件としては残留溶媒をできるだけなくすために約80〜130℃で行うが、前記温度範囲の低温域では比較的長い時間乾燥させ、高温域ではより短い乾燥時間とする。硬化時間は約20分〜3時間の間で行うことが好ましい。乾燥が不十分であるとバインダー樹脂が溶出されたり、十分な低抵抗値が得られない傾向がある。
【0012】
3、シリコーン系ハードコート材料
特に限定されるものではないが、以下に示されるような代表的なシリコーン系ハードコート剤が好ましく用いることができる。
RSi(OH)3
(ただし、Rは1ないし3個の炭素原子を持つアルキル基、ビニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、γ−アミノプロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基およびγ−グリシドキシプロピル基からなる群から選択される。好ましいRはメチル基、γ−グリシドキシプロピル基である。)の部分縮合物と、コロイダルシリカまたは他のコロイダル金属酸化物の水あるいはアルコール分散液とからなるコロイダルシリカ含有オルガノポリシロキサンコート剤を用いる。
樹脂材料がポリカーボネート、耐熱アクリル樹脂などの場合、上記シリコーン系ハードコート剤と該合成樹脂材料との双方に付着性良好な下塗り層を設けることが特に好ましく、特に限定されるものではないが、アクリル樹脂またはおよびアクリルモノマーと共重合可能な他のモノマーとのコポリマーに必要に応じ架橋剤、紫外線吸収剤を含有するアクリル系溶媒タイプ下塗り層が好ましく用いられる。
【0013】
また、合成樹脂物品が窓である場合には、窓の外側から電極部1a、1bに接続する端子あるいは導線を見えなくしてデザイン性を向上させるために、合成樹脂窓の周縁部分に遮蔽性のインクでマスキング印刷を行っても良い。このようなマスキング印刷は通常導電体ペーストを塗着する前に行われる。
本発明の導電体ペーストを用いた発熱性パターン層と、該パターン層上に形成されたシリコーン系ハードコート層は合成樹脂物品としては合成樹脂板、合成樹脂フィルム、合成樹脂成形品に用いることができる。例えば車両用窓材、冷蔵保管庫等の窓、寒冷地における採光窓等に用いることができる。
また、前記本発明の合成樹脂物品が車両用窓材等である場合には、その表面のみならず裏面に設けることで、合成樹脂物品の耐久性が向上する。
【0014】
【作用】
本発明によれば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などの合成樹脂からなる合成樹脂板に直接スクリーン印刷などで防曇機能を持たせるのに必要な発熱量を確保できるように抵抗値を調整した導電体ペーストからなるパターンを塗布し、これを焼き付け、さらにこの導電体パターン層の上から問題なく、ハードコーティングをかけることができるようになったので、合成樹脂物品の表面に防曇性を付与することができると共に導電体ペースト部も含めて、合成樹脂物品表面全体の耐擦傷性、耐侯性向上を達成することができるようになった。また、この飽和ポリエステル樹脂系導電性パターン層は合成樹脂物品表面への付着性が良好で、耐候性も有しており、シリコーン系ハードコート液と接触しても溶出もなく、また侵食を受けることもない。さらに防曇機能をもたせるのに必要な発熱量を確保できる導電体ペーストの選定およびその導電体ペーストと接着良好で耐擦傷性、耐候性良好なシリコーン系ハードコートとの組み合わせにより防曇性と耐擦傷性、耐候性の良好な被覆合成樹脂物品が得られる。また、無機ガラスと同様に印刷された導電体ペーストの上から問題なく、ハードコーティングをかけることができるようになったので、導電体ペーストでパターン印刷された発熱線部分と他の部分からなる防曇性を有する合成樹脂物品表面を外観上優れたものに仕上げることが可能となった。
【0015】
【実施例】
本発明の実施例を次に説明する。
実施例1
(下塗り塗料の調整)
プロピレングリコールモノメチルエーテル320gを窒素雰囲気下90℃に保ちつつ、メタアクリル酸メチル90g、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10g、アゾビスイソブチロニトリル0.8gの混合物を2時間かかって加え、さらに同温度に5時間保った。その後、エチルセロソルブ760g、ジ−n−ブチルアミンの10%水溶液5g、ジエチレングリコール1.1g、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール20gを加え、下塗り塗料Aとした。
(上塗り塗料の調整)
コロイダルシリカ(日産化学工業(株)製、商品名スノーテックスO−40、水分散タイプ、固形分40%)135gおよびコロイダルアンチモンオキサイド(日産化学工業(株)製、商品名酸化アンチモンゾル1510P、水分散タイプ、固形分12%)110gにメチルトリメトキシシラン207g、酢酸7.0gを加え、温度を50℃に保ちながら3時間撹拌し、加水分解を行う。その後、n−ブタノール195g、イルプロピルアルコール195g、酢酸ナトリウム1.26gおよび酢酸11.0gを添加して上塗り塗料Aとした。
【0016】
(自動車窓材の成形)
予め洗浄されたポリカーボネート板(筒中プラスチック工業(株)製、商品名ポリカエース)の表面に導電体ペーストA(藤倉化成(株)製、商品名ドータイトFA−323、バインダー樹脂が飽和ポリエステル樹脂であり、架橋剤がプロックイソシアネートであるタイプ、比抵抗3.5×10-5Ωcm)をスクリーン印刷して、線間隔15mmで平行に配した線幅1.0mmの複数の発熱線およびこれらの発熱線の左右両端に幅20mmの一対の電極部を塗着し、120℃で45分間加熱して導電体ペーストを硬化させて発熱線パターン層とした。
該発熱線付きポリカーボネート板を180℃で10分加熱し、熱プレス曲げにより、自動車用窓材Aを成形した。
【0017】
この発熱線付き自動車用窓材Aに前記下塗り塗料Aを浸漬法(ディップコート法)により塗布して熱風乾燥炉で120℃、30分間加熱乾燥した。この時、発熱線部の印刷面の部分は下塗り塗料Aで侵食を受けることなく、また溶出される成分もなく清浄なコート面が得られた。
次に、このようにして得られた下塗り層で被覆されたポリカーボネート製自動車用窓材Aに前記上塗り塗料Aを浸漬法により塗布して、熱風乾燥炉で120℃、60分間加熱乾燥して硬化させた。この時も発熱線部の印刷面の部分は侵食を受けることなく、また溶出もなく清浄なコート面が得られた。
このようにして得られた発熱線付き被覆自動車用窓材Aは透明で清浄なコート面を有しており、発熱線部分、透明部分共に耐摩耗性A、付着性100/100、耐水性も良好で、さらにサンシャインウェザオーメーターテスト2000時間後の外観、硬度、付着性も良好であった。また、防曇性は通電後10分以内(6〜7分後)に完全に曇りが晴れることを確認できた。
【0018】
なお、塗膜の評価法は次の方法で行った。
耐摩耗性;#0000スチールウールで摩擦し傷のつきにくさを調べ次のように判定した。
A;強く摩擦しても傷がつかない。
B;強く摩擦すると少し傷がつく。
C;弱い摩擦でも傷がつく。
付着性;いわゆるクロスカットテープテストで塗装表面にナイフで1mm間隔で縦横に各11本の平行線を入れて100個のマス目をクロスカットし、その上にセロファン粘着テープを付着させた後、テープを剥離して100個のマス目の中で剥離しないマス目の個数をもって表示した。
耐水性;60℃の温水中に7日放置後、膜の白化、クラックまたは剥離などの異常の有無を確認する。
促進耐侯テスト;サンシャインカーボンアークウェザオーメーターにより耐侯性を評価した。なお、ブラックパネル温度は63±3℃、水スプレーは12分/時間のサイクルで実施した。また、キセノンアークウェザオメーターにても耐侯性を評価した。なお、ブラックパネル温度は63±3℃ 水スプレーは18分/2時間のサイクル、照射強度は340nmにおいて0.35W/m2で実施した。
次に防曇性の測定方法は次の方法で行った。
各発熱線付き被覆合成樹脂製窓材を乗用車に取付け、車外温度0℃、車内温度30℃、車内湿度80%RHの環境下におき、曇りが発生した後、直ちに電極端子間に12Vの電圧をかけ、曇りが晴れるまでの時間を測定した。
【0019】
実施例2
(上塗り塗料の調整)
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン80g、メチルトリメトキシシラン144g、コロイダルシリカ(日産化学工業(株)製、商品名スノーテックスO、水分散タイプ、固形分20%)71gおよび0.1N塩酸水溶液170gを混合し、80℃に保ちながら2時間撹拌して加水分解を行った。このようにして得られた三元共加水分解物溶液にエチルセロソルブ146g、過塩素酸アンモニウム1.3gを添加して上塗り塗料Bとした。
予め洗浄されたアクリル板(住友化学工業(株)製、商品名スミペックス)の表面に導電体ペーストB(藤倉化成(株)製、ドータイトFA−517(商品名)、バインダー樹脂が飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂の混合物からなるタイプ、比抵抗3.0×10-5Ωcm)をスクリーン印刷して、線間隔20mmで平行に配した線幅1.5mmの複数の発熱線およびこれらの発熱線の左右両端に幅20mmの一対の電極部を塗着し、90℃で2時間加熱して導電体ペーストを硬化させた。
【0020】
該発熱線付きアクリル板を140℃で10分加熱し、真空成形法にて自動車用窓材Bを成形した。
この発熱線付き自動車用窓材Bに上塗り塗料Bを流し塗り(フローコート法)により塗布し、熱風乾燥炉で80℃3時間加熱乾燥した。この時、発熱線部の印刷面の部分は何らの変化はなく、溶出による白化もなく清浄なコート面が得られた。
このようにして得られた発熱線付き自動車用窓材Bは透明で清浄なコート面を有しており、発熱線部分、透明部分共に耐摩耗性A、付着性100/100、耐水性も良好で、さらにサンシャインウェザーオーメーターテスト2000時間後の外観、硬度、付着性も良好であった。また、防曇性は通電後10分以内(5〜6分後)に完全に曇りが晴れることを確認できた。
【0021】
参考例および参考比較例1、2
なお、本参考例は本発明の実施例ではない。
予め洗浄されたポリカーボネートフィルム(筒中プラスチック工業(株)製、商品名ポリカエース、0.5mm厚)にアクリル系黒色マスキングインク剤を使用してスクリーン印刷を行い、120℃、10分間乾燥し、リヤーウィンドーに相当する形状の周縁部に幅40mmの着色遮蔽部を作成した。さらに、その着色遮蔽部の上に実施例1と同様の導電体ペーストAを用い実施例1と同様の発熱線パターンをスクリーン印刷し、120℃で45分間加熱して導電体ペーストを硬化させた。このとき、その着色遮蔽部の上に同様の方法により表1に示すようなバインダー樹脂がフェノール系樹脂およびエポキシ系樹脂の導電体ペーストを用いて同様の発熱線パターンをスクリーン印刷し、120℃で45分間加熱して導電体ペーストを硬化させた。
【0022】
【表1】
【0023】
該着色遮蔽部付き、互いに異なる導電体ペーストからなる発熱線付きポリカーボネートフィルムを窓材形状に切断して射出成形用金型に貼り付け、耐熱アクリル樹脂(ローム&ハース社製KAMAX T−240)を射出し、いわゆるフィルムインサート成形法にて各種窓材Cを作成した。
上記成形法により作製された各種窓材Cに実施例1で調整した下塗り塗料Aを浸漬法で塗布して熱風乾燥炉で120℃、60分間加熱乾燥した。
得られた下塗り層で被覆されたポリカーボネートフィルムインサート耐熱アクリル窓材Cに実施例1で調整した上塗り塗料Aを浸漬法にて塗布し加熱乾燥炉で120℃、60分間加熱乾燥し硬化させた。
このようにして得られた着色遮蔽部付き、発熱線付き被覆耐熱アクリル各種窓材Cのうち導電体ペーストAを用いた窓材Cは透明で、清浄なコート面を有しており、発熱線部分、透明部分共に耐摩耗性A、付着性100/100、耐水性も良好で、さらにキセノンウェザーオメーターテスト2000時間後の外観、硬度、付着性も良好であった。また、防曇性能は通電後10分以内(6〜7分後)に完全に曇りが晴れることを確認できた。しかしながら、他の導電体ペーストを用いた窓材Cは発熱線の剥離を起こしたり、また防曇性能は通電後20分を経過しても完全に曇りが晴れないことが確認された。
【0024】
実施例4および比較例3、4
(下塗り塗料の調整)
プロピレングリコールモノメチルエーテル400g、メタアクリル酸メチル170g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート30gの混合物を窒素雰囲気下で80℃に保ちながら、アゾビスイソブチロニトリル1.0gをプロピレングリコールモノメチルエーテル200gに溶かした溶液を2時間かけて加え、さらに5時間同温度に保った。その後プロピレングリコールモノメチルエーテル400g、2−(2’−ヒドロキシ−5’−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール21gを加え下塗り塗料Bとした。
(上塗り塗料の調整)
コロイダルシリカ(日産化学工業(株)製、商品名スノーテックスO−40、水分散タイプ、固形分40%)150g、コロイダルアンチモンオキサイド(日産化学工業(株)製、商品名サンコロイドAMT−130S、アルコール分散タイプ固形分30%)35gにメチルトリメトキシシラン220g、酢酸10gを加えて温度を55℃に保ちながら2時間撹拌して加水分解を行った。その後イソプロピルアルコール250g、n−ブタノール200g、酢酸ナトリウム1.3g、酢酸11gを添加して上塗り塗料Cとした。
【0025】
(発熱線付き窓材)
耐熱アクリル樹脂(旭化成(株)製、商品名デルモアH350A)を用いて射出成形された窓材Dの表面に導電体ペーストC(藤倉化成(株)製、商品名ドータイトFA−333、バインダー樹脂が飽和ポリエステル樹脂単独のタイプ、比抵抗3.0×10-5Ωcm)をスクリーン印刷して線間隔15mmで平行に配した線幅1.0mmの複数の発熱線およびこれらの発熱線の左右両端に幅20mmの一対の電極部を塗着し、120℃で60分間加熱して導電体ペーストを硬化させた。
このとき窓材Dに同様の方法で導電体ペーストCをスクリーン印刷し、同様の発熱線パターンを作成し、比較例3〜4の各乾燥温度と時間で硬化させた。
該乾燥条件の異なる発熱線付き窓材Dに下塗り塗料Cを浸漬法にて塗布して30分間乾燥後、上塗り塗料Cを浸漬法により塗布し、110℃で60分間加熱乾燥して硬化させた。
このようにして得られた窓材Dは表2の通り、乾燥温度が低すぎたり乾燥時間が短かすぎるなど乾燥不十分の場合、導電体ペーストが溶出して白化したり、導電体ペーストがコート液の溶剤に侵食され浮きあがるなどの不良を発生した。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、導電体ペーストを用いる発熱パターン層により合成樹脂車両用窓材は防曇性が発揮でき、しかも合成樹脂車両用窓材全体の表面に形成されたシリコン樹脂製のハードコート層により耐擦傷性、耐侯性の向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の合成樹脂物品上に形成される導電体ペーストを用いた発熱線と電極部のパターンを説明する図である。
【符号の説明】
1…電極部、2…発熱線[0001]
[Industrial application fields]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to an antifogging coated synthetic resin article, and in particular, an antifogging coated synthetic resin that can be used for an exothermic pattern layer and a vehicle window material having a hard coat layer formed on the pattern layer.Vehicle window materialAnd its manufacturing method.
[0002]
[Prior art]
In order to reduce the weight of the vehicle, it has been attempted to use a synthetic resin instead of inorganic glass as the window material. Originally, in an atmosphere where the temperature and humidity on the outside and inside of the vehicle are different, moisture in the atmosphere condenses on the surface of the window for the vehicle and fogs the window, obstructing the field of view. The same problem occurs when a synthetic resin is used. Further, in producing a synthetic resin window, it is indispensable to carry out a hard coat on the window surface in order to improve the scratch resistance and weather resistance. Conventionally, the following methods have been adopted as techniques for imparting antifogging properties to synthetic resin window materials.
(1) A surfactant is added to a synthetic resin window material and molded using the resin.
(2) The surface of the synthetic resin window material is coated with a hydrophilic polymer or a surfactant added thereto.
(3) A film containing a surfactant is attached to the surface of the synthetic resin window material.
[0003]
However, the synthetic resin window material obtained by each of the above-mentioned methods can sufficiently exhibit the antifogging performance at the initial stage of its production, but if used for a long time, the antifogging property is remarkably lowered. There is a problem. Further, the surface of the synthetic resin window material is easily damaged, and the durability is inferior due to insufficient weather resistance.
More specifically, the window material obtained by the method (1) has an excellent antifogging property because the surfactant is not concentrated in the surface layer, and is excellent. Since it is difficult to impart antifogging properties, and the synthetic resin material itself forms a surface layer, it may be unable to withstand long-term use due to poor surface scratch resistance and weather resistance.
[0004]
In addition, the window material obtained by the method (2) is poor in scratch resistance because the hydrophilic polymer absorbs moisture and becomes soft, and the hydrophilic polymer absorbs and releases moisture. Therefore, there is a problem in weather resistance. Further, the surfactant is released after long-term use, and the antifogging property may be lowered.
The window material obtained by the method (3) has a problem in long-term use because the synthetic resin film itself forms a surface layer and is poor in scratch resistance and weather resistance.
The best way to solve these problems is to apply a conductive paste to the surface of the synthetic resin window material and harden it, and adjust the resistance value to ensure the amount of heat generation necessary to demonstrate the anti-fogging function. Baking into a pattern (specifically, adjusting the thickness, width, length, number, etc. of the heating wire), and then over the entire surface of the synthetic resin window material coated with the conductive paste This is a method of forming a hard coat film.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method of forming a hard coat film on the entire surface of the resin window material on which the conductor paste is applied as a pattern of heating lines, it has good adhesion to synthetic resin articles and has heat resistance and weather resistance. In addition, a conductive paste capable of realizing a low resistance value capable of securing a calorific value necessary for exhibiting an anti-fogging function, a synthetic resin article, and an improvement in wear resistance of the conductive paste Even if it comes into contact with the hard coat solution, the paste part will not be eroded, no whitening will occur, and a combination with a hard coat agent that can maintain good adhesion and weather resistance has not been obtained. A method for forming a hard coat film on the entire surface of a resin window material on which body paste is applied as a pattern of heating lines has not been put to practical use.
An object of the present invention is to produce a synthetic resin article having antifogging performance, and not only exhibit antifogging performance for a long period of time, but also have a scratch resistance and weather resistance that should originally be provided.Vehicle window materialIs to provide.
Another object of the present invention is to provide a synthetic resin having anti-fogging performance without any problems such as elution of the conductive paste during hard coat application and peeling of the conductive paste from the synthetic resin article.Vehicle window materialIs to manufacture.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The above object of the present invention is achieved by the following configuration.
That is, polycarbonate resin plate, acrylic resinBoard (A) on (1) saturated polyester resin, (2) mixture of saturated polyester resin and vinyl chloride resin, (3) mixture of saturated polyester resin and vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin, or (4) saturated polyester resin and chloride. An exothermic pattern layer (B) formed using a conductive paste containing a binder resin comprising a mixture of vinyl resin and vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin, a conductivity-imparting agent and a solvent, and the pattern layer (B) It consists of a silicone-based hard coat layer (D) formed on the topFor vehiclesAnti-fogging coating synthetic resinMadeIt is a window material.
Of the present inventionFor vehiclesAnti-fogging coating synthetic resinMadeA copolymer of an acrylic resin or an acrylic monomer and another monomer copolymerizable therewith between the exothermic pattern layer (B) of the window material and the silicone hard coat layer (D)-The structure which formed the acrylic-type solvent-type undercoat (C) to contain may be sufficient.
In addition, the present inventionFor vehiclesAnti-fogging coating synthetic resinMadeThe exothermic pattern layer (B) of the window material can be composed of a plurality of rows of heating lines and a pair of electrode portions provided at both ends of the rows of heating lines.
[0007]
In addition, the present inventionAn anti-fogging coating synthetic resin window material for vehicles can be manufactured by the following method.
(1) a saturated polyester resin, (2) a mixture of a saturated polyester resin and a vinyl chloride resin on an acrylic resin plate (A) coated with a polycarbonate resin plate, an acrylic resin plate or a polycarbonate resin film, (3) Mixture of saturated polyester resin and vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin or (4) Binder resin composed of a mixture of saturated polyester resin, vinyl chloride resin and vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin, conductivity imparting agent and solvent A body paste is applied and cured to apply an exothermic pattern layer (B) and cured, and a silicone-based hard coat layer (D) is applied to the pattern layer (B) and cured.Consists of.
Made aboveManufacturing methodInAfter forming the exothermic pattern layer (B), a copolymer of an acrylic resin or acrylic monomer and another monomer copolymerizable therewith on the pattern layer (B)-Apply and harden the acrylic solvent type undercoat layer (C) to be contained, and then apply and harden the silicone hard coat layer (D) on the undercoat layer (C).WhoIs the law.
Of the present inventionFor vehiclesAnti-fogging coating synthetic resinMadeThe silicone hard coat layer of the window material is
RSi (OH)Three
R represents an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, a vinyl group, a 3, 3, 3-trifluoropropyl group, a γ-aminopropyl group, a γ-methacryloxypropyl group, and a γ-glycid. Selected from the group consisting of xyloxy groups.
And a water or alcohol dispersion of colloidal silica or other colloidal metal oxide,Colloidal silica consisting ofOr other colloidal metal oxideIt is preferable to form from containing organopolysiloxane.
[0008]
Hereinafter, the antifogging coating component and the like will be described in detail.
1. Structure of conductor paste that demonstrates anti-fogging function
(1)Resin used as binder
As the binder resin, an acrylic resin, an epoxy resin, a phenol resin, a polyester resin, or the like can be used, but a polyester resin is most preferable. The reason is(I)Because it is easy to disperse silver powder and copper powder, the paste with the lowest resistance is obtained.(B)Excellent adhesion to polycarbonate resin, acrylic resin, etc.(C)Possesses good heat resistance,(D)Has good weather resistance.(E)This is because it has excellent solvent resistance.
Examples of the polyester resin used as the binder resin of the present invention include an aromatic carboxylic acid (for example, phthalic acid, trimellitic acid, etc.) and an aliphatic carboxylic acid (for example, maleic acid, succinic acid, etc.) for imparting flexibility. A saturated polyester resin composed of a dibasic acid and a glycol (for example, polyethylene glycol, polypropylene glycol, etc.), which is a mixture of acids, etc., and its molecular weight is preferably 5,000 to 40,000, more preferably 10,000 to 30. , 000. When the molecular weight is too low, the solvent resistance and heat resistance are lowered, and when the molecular weight is too high, dispersion of silver powder, copper powder and the like is difficult and the resistance value becomes high.
[0009]
Moreover, it is possible to use a polyester resin alone as the binder resin, a saturated polyester resin, a mixture of a saturated polyester resin and a vinyl chloride resin, and / or a vinyl chloride and vinyl acetate copolymer resin. The content of the vinyl chloride resin mixed with the saturated polyester resin or the copolymer resin of vinyl chloride and vinyl acetate is preferably 0 to 40% by weight in the saturated polyester resin.
When the saturated polyester resin alone is used as the binder resin, an isocyanate compound or a blocked isocyanate compound may be further contained as a crosslinking agent. The content of the crosslinking agent in the saturated polyester resin is preferably 0 to 20% by weight (saturated polyester resin is an addition reaction of dibasic acid and glycols, and some OH groups remain, This OH group reacts with the isocyanate compound). In addition, when it is necessary to improve the solvent resistance especially for high boiling point ether and alcohol solvents used at the time of hard coating or primer coating, a mixture of vinyl chloride resin or vinyl chloride / vinyl acetate copolymer resin and It is preferable to include an isocyanate or a blocked isocyanate as a crosslinking agent.
[0010]
(2)Conductivity imparting agent
Conductive metal powder such as silver powder is used. The metal powder is preferably subjected to a surface treatment (effective as a lubricant) with a long-chain organic acid such as stearic acid to improve dispersibility. The shape of the conductivity-imparting agent is preferably flaky. In the case of flaky, a fine size having a diameter of about 1 to 30 μm and a thickness of about 3 to 5 μm is preferable.
In addition to silver powder, conductive metal powder such as copper or zinc powder can be used.
(3)solvent
Although there is no particular limitation as long as the solubility is high and printability is not adversely affected, butyl cellosolve acetate, ethyl cellosolve acetate and the like, which are high-boiling solvents, are preferably used.
The solid content of the conductor paste is(1)+(2)The range of 35 to 75% by weight is preferable. More preferably, it is 50 to 70% by weight. This is because when the solid content of the conductive paste is low, a low resistance value cannot appear, and when the solid content is high, the dispersibility of conductive metal powder such as silver powder is impaired.
[0011]
2. Optimum conditions for conductor paste thickness and curing conditions
200-800 W / m to develop the anti-fogging function on the surface of synthetic resin articles2Some degree of heat generation is required. Therefore, for example, in the synthetic resin window frame shown in FIG. 1, the resistance value between the electrode portions 1a and 1b, in other words, the thickness, width, length, and number of the
When the film thickness of the electrode portions 1a, 1b and the
The conductive paste is cured at about 80 to 130 ° C. in order to eliminate the residual solvent as much as possible. However, the conductive paste is dried for a relatively long time in the low temperature range and shorter in the high temperature range. The curing time is preferably between about 20 minutes and 3 hours. If the drying is insufficient, the binder resin tends to be eluted or a sufficiently low resistance value cannot be obtained.
[0012]
3. Silicone hard coat material
Although not particularly limited, typical silicone hard coat agents as shown below can be preferably used.
RSi (OH)Three
(Wherein R is an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, vinyl group, 3,3,3-trifluoropropyl group, γ-aminopropyl group, γ-methacryloxypropyl group and γ-glycidoxypropyl group) Selected from the group consisting of groups, preferably R is a methyl group or a γ-glycidoxypropyl group) and water or an alcohol dispersion of colloidal silica or other colloidal metal oxide. Colloidal silica-containing organopolysiloxane coating agent is used.
When the resin material is polycarbonate, heat-resistant acrylic resin or the like, it is particularly preferable to provide an undercoat layer having good adhesion on both the silicone-based hard coat agent and the synthetic resin material. An acrylic solvent type subbing layer containing a crosslinking agent and an ultraviolet absorber as needed is preferably used for a resin or a copolymer of an acrylic monomer and another monomer copolymerizable with an acrylic monomer.
[0013]
Further, when the synthetic resin article is a window, the peripheral portion of the synthetic resin window has a shielding property in order to improve the design by hiding the terminals or conductors connected to the electrode portions 1a and 1b from the outside of the window. Masking printing may be performed with ink. Such masking printing is usually performed before applying the conductor paste.
The exothermic pattern layer using the conductor paste of the present invention and the silicone-based hard coat layer formed on the pattern layer can be used as a synthetic resin article for a synthetic resin plate, a synthetic resin film, and a synthetic resin molded product. it can. For example, it can be used for windows for vehicles, windows for refrigerated storage, lighting windows in cold regions, and the like.
Further, when the synthetic resin article of the present invention is a vehicle window material or the like, the durability of the synthetic resin article is improved by providing it on the back surface as well as the front surface thereof.
[0014]
[Action]
According to the present invention, a synthetic resin comprising a synthetic resin such as a polycarbonate resin or an acrylic resin.On the boardApply a pattern made of a conductive paste whose resistance value is adjusted so that the amount of heat generation necessary to provide an antifogging function can be secured by direct screen printing, etc., and then baked, and then from above this conductive pattern layer Since the hard coating can be applied without any problem, the surface of the synthetic resin article can be given anti-fogging property, and the conductor paste part, including the conductive paste part, can be scratched on the entire surface of the synthetic resin article. An improvement in weather resistance can be achieved. In addition, this saturated polyester resin-based conductive pattern layer has good adhesion to the surface of synthetic resin articles, has weather resistance, does not elute even when contacted with a silicone-based hard coat solution, and is subject to erosion. There is nothing. Furthermore, by selecting a conductive paste that can secure the heat generation necessary to provide an antifogging function, and combining the conductive paste with a silicone hard coat with good adhesion, scratch resistance, and weather resistance, antifogging and A coated synthetic resin article having good scratch resistance and weather resistance can be obtained. In addition, since the hard coating can be applied without any problem on the printed conductive paste as in the case of inorganic glass, the heating line portion patterned with the conductive paste and other portions are protected. It has become possible to finish the surface of a synthetic resin article having cloudiness with an excellent appearance.
[0015]
【Example】
Examples of the present invention will now be described.
Example 1
(Adjustment of undercoat)
While maintaining 320 g of propylene glycol monomethyl ether at 90 ° C. under a nitrogen atmosphere, a mixture of 90 g of methyl methacrylate, 10 g of γ-methacryloxypropyltrimethoxysilane, and 0.8 g of azobisisobutyronitrile was added over 2 hours. The same temperature was maintained for 5 hours. Thereafter, 760 g of ethyl cellosolve, 5 g of a 10% aqueous solution of di-n-butylamine, 1.1 g of diethylene glycol, and 20 g of 2- (2′-hydroxy-5′-t-butylphenyl) benzotriazole were added to obtain a base coating material A.
(Adjusting the top coat)
Colloidal silica (manufactured by Nissan Chemical Industries, trade name Snowtex O-40, water dispersion type, solid content 40%) 135 g and colloidal antimony oxide (manufactured by Nissan Chemical Industries, trade name: antimony oxide sol 1510P, water (Dispersion type, solid content: 12%) 207 g of methyltrimethoxysilane and 7.0 g of acetic acid are added to 110 g, and the mixture is stirred for 3 hours while maintaining the temperature at 50 ° C. to perform hydrolysis. Thereafter, 195 g of n-butanol, 195 g of ylpropyl alcohol, 1.26 g of sodium acetate and 11.0 g of acetic acid were added to obtain a top coating material A.
[0016]
(Formation of automotive window materials)
Conductor paste A (manufactured by Fujikura Kasei Co., Ltd., trade name Dotite FA-323, binder resin is a saturated polyester resin on the surface of a pre-cleaned polycarbonate plate (made by Tsutsunaka Plastic Industry Co., Ltd., trade name Polycaace), A type in which the cross-linking agent is plock isocyanate, specific resistance 3.5 × 10-FiveΩcm) is screen-printed, and a plurality of heating lines with a line width of 1.0 mm arranged in parallel with a line interval of 15 mm and a pair of electrode portions with a width of 20 mm are applied to the left and right ends of these heating lines. The conductor paste was cured by heating for 45 minutes to obtain a heating line pattern layer.
The polycarbonate plate with a heating wire was heated at 180 ° C. for 10 minutes, and automotive window material A was formed by hot press bending.
[0017]
The undercoat paint A was applied to the automotive window material A with a heating wire by a dipping method (dip coating method) and dried by heating in a hot air drying oven at 120 ° C. for 30 minutes. At this time, the printed surface portion of the heating wire portion was not eroded by the undercoat paint A, and a clean coated surface was obtained without any eluted components.
Next, the above-mentioned top coating material A is applied to the polycarbonate automobile window material A coated with the undercoat layer thus obtained by a dipping method, and is cured by heating and drying in a hot air drying oven at 120 ° C. for 60 minutes. I let you. Also at this time, the printed surface portion of the heating wire portion was not eroded and a clean coated surface was obtained without elution.
The coated automotive window material A with a heating wire thus obtained has a transparent and clean coated surface, and both the heating wire portion and the transparent portion have wear resistance A, adhesion 100/100, and water resistance. Furthermore, the appearance, hardness and adhesion after 2000 hours of the sunshine weatherometer test were also good. Moreover, anti-fogging property has confirmed that cloudiness became completely clear within 10 minutes (after 6-7 minutes) after electricity supply.
[0018]
In addition, the evaluation method of the coating film was performed with the following method.
Abrasion resistance: rubbed with # 0000 steel wool and examined for resistance to scratching, and judged as follows.
A: Even if it rubs strongly, it is not damaged.
B: Slightly scratched when rubbed strongly.
C: Even a weak friction can be scratched.
Adhesiveness: In the so-called cross-cut tape test, after cross-cutting 100 squares by putting 11 parallel lines vertically and horizontally at 1 mm intervals on the painted surface with a knife, and attaching cellophane adhesive tape on it, The tape was peeled off and displayed as the number of squares that did not peel out of the 100 squares.
Water resistance: after standing in warm water at 60 ° C. for 7 days, check for abnormalities such as whitening of the film, cracks or peeling.
Accelerated weather resistance test: Weather resistance was evaluated by a sunshine carbon arc weatherometer. The black panel temperature was 63 ± 3 ° C., and water spraying was performed at a cycle of 12 minutes / hour. The xenon arc weatherometer was also evaluated for weather resistance. The black panel temperature is 63 ± 3 ° C. Water spray is a cycle of 18 minutes / 2 hours, and the irradiation intensity is 0.35 W / m at 340 nm.2It carried out in.
Next, the measurement method of anti-fogging property was performed by the following method.
A window made of synthetic resin with a heating wire is attached to a passenger car, placed in an environment with an outside temperature of 0 ° C, an inside temperature of 30 ° C, and an inside humidity of 80% RH. And time until cloudy weather was cleared was measured.
[0019]
Example 2
(Adjusting the top coat)
80 g of γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane, 144 g of methyltrimethoxysilane, 71 g of colloidal silica (trade name Snowtex O, water dispersion type, solid content 20%, manufactured by Nissan Chemical Industries, Ltd.) and 0.1N hydrochloric acid aqueous solution 170 g was mixed and hydrolyzed by stirring for 2 hours while maintaining at 80 ° C. 146 g of ethyl cellosolve and 1.3 g of ammonium perchlorate were added to the ternary cohydrolyzate solution thus obtained to obtain a top coating material B.
Conductor paste B (made by Fujikura Kasei Co., Ltd., Dotite FA-517 (trade name), binder resin is saturated polyester resin on the surface of a previously cleaned acrylic plate (Sumitomo Chemical Co., Ltd., trade name Sumipex) Type consisting of a mixture of vinyl chloride / vinyl acetate copolymer resin, specific resistance 3.0 × 10-FiveΩcm) is screen-printed, a plurality of heating lines having a line width of 1.5 mm arranged in parallel with a line interval of 20 mm, and a pair of electrode portions having a width of 20 mm are applied to the left and right ends of these heating lines. The conductor paste was cured by heating for 2 hours.
[0020]
The acrylic plate with a heating wire was heated at 140 ° C. for 10 minutes, and an automobile window material B was formed by a vacuum forming method.
The top coating material B was applied by flow coating (flow coating method) to the automotive window material B with a heating wire, and dried by heating at 80 ° C. for 3 hours in a hot air drying furnace. At this time, there was no change in the printed surface portion of the heating line portion, and a clean coated surface was obtained without whitening due to elution.
The automotive window material B with a heating wire thus obtained has a transparent and clean coat surface, and both the heating wire portion and the transparent portion have wear resistance A, adhesion 100/100, and water resistance are also good. Furthermore, the appearance, hardness and adhesion after 2000 hours of the sunshine weatherometer test were also good. Further, the antifogging property was confirmed to be completely cloudy within 10 minutes (after 5 to 6 minutes) after energization.
[0021]
Reference exampleandreferenceComparative Examples 1 and 2
This reference example is not an example of the present invention.
Screen printing was performed on a pre-cleaned polycarbonate film (product name: Polyca ace, 0.5 mm thickness, manufactured by Tsutsunaka Plastic Industry Co., Ltd.) using an acrylic black masking ink, dried at 120 ° C. for 10 minutes, and rear win A colored shielding part having a width of 40 mm was formed on the peripheral part of the shape corresponding to the dough. Further, on the colored shielding part, the same conductive paste A as in Example 1 was used to screen-print the same heating line pattern as in Example 1 and heated at 120 ° C. for 45 minutes to cure the conductive paste. . At this time, the same heat generating line pattern was screen-printed on the colored shielding part using a conductive paste of a phenolic resin and an epoxy resin as shown in Table 1 by the same method at 120 ° C. The conductor paste was cured by heating for 45 minutes.
[0022]
[Table 1]
[0023]
The polycarbonate film with a heating wire made of different conductive pastes with colored shielding portions is cut into a window material shape and attached to an injection mold, and a heat-resistant acrylic resin (KAMAX T-240 manufactured by Rohm & Haas) is applied. Various window materials C were prepared by injection and so-called film insert molding.
The undercoating paint A prepared in Example 1 was applied to the various window materials C produced by the above molding method by a dipping method, followed by heat drying at 120 ° C. for 60 minutes in a hot air drying furnace.
The topcoat paint A prepared in Example 1 was applied to the polycarbonate film insert heat-resistant acrylic window material C coated with the obtained undercoat layer by a dipping method, and was dried by heating in a heating drying oven at 120 ° C. for 60 minutes to be cured.
The window material C using the conductive paste A among the various heat-resistant acrylic coated window materials C with the colored shielding portion and the heating wire thus obtained is transparent and has a clean coated surface. The part and the transparent part both had abrasion resistance A, adhesion 100/100, good water resistance, and good appearance, hardness and adhesion after 2000 hours of xenon weatherometer test. Further, the anti-fogging performance was confirmed to be completely cloudy within 10 minutes after energization (after 6 to 7 minutes). However, it was confirmed that the window material C using another conductive paste caused exfoliation of exothermic lines, and the antifogging performance was not completely clouded even after 20 minutes had passed after energization.
[0024]
Example 4 and Comparative Examples 3 and 4
(Adjustment of undercoat)
A solution prepared by dissolving 1.0 g of azobisisobutyronitrile in 200 g of propylene glycol monomethyl ether while maintaining a mixture of 400 g of propylene glycol monomethyl ether, 170 g of methyl methacrylate and 30 g of 2-hydroxyethyl methacrylate at 80 ° C. in a nitrogen atmosphere. Was added over 2 hours and kept at the same temperature for an additional 5 hours. Thereafter, 400 g of propylene glycol monomethyl ether and 21 g of 2- (2′-hydroxy-5′-octylphenyl) benzotriazole were added to prepare an undercoat paint B.
(Adjusting the top coat)
Colloidal silica (manufactured by Nissan Chemical Industries, trade name Snowtex O-40, water dispersion type, solid content 40%) 150 g, colloidal antimony oxide (manufactured by Nissan Chemical Industries, Ltd., trade name Sun Colloid AMT-130S, Alcohol-dispersed solid content (30% solid) was added to 220 g of methyltrimethoxysilane and 10 g of acetic acid, and the mixture was stirred for 2 hours while maintaining the temperature at 55 ° C. for hydrolysis. Thereafter, 250 g of isopropyl alcohol, 200 g of n-butanol, 1.3 g of sodium acetate and 11 g of acetic acid were added to obtain a top coating material C.
[0025]
(Window material with heating wire)
Conductor paste C (made by Fujikura Kasei Co., Ltd., trade name Dotite FA-333, binder resin) is formed on the surface of the window material D that is injection-molded using a heat-resistant acrylic resin (trade name Delmore H350A, manufactured by Asahi Kasei Co., Ltd.). Saturated polyester resin single type, specific resistance 3.0 × 10-FiveA plurality of heating lines having a line width of 1.0 mm arranged in parallel with a line spacing of 15 mm and a pair of electrode portions having a width of 20 mm are applied to the left and right ends of these heating lines. The conductor paste was cured by heating for a minute.
At this time, the conductor paste C was screen-printed on the window material D by the same method, a similar heating line pattern was created, and cured at each drying temperature and time of Comparative Examples 3-4.
The undercoat paint C was applied to the window material D with a heating wire having different drying conditions by a dipping method and dried for 30 minutes, and then the top coat C was applied by a dipping method and dried by heating at 110 ° C. for 60 minutes to be cured. .
The window material D thus obtained is as shown in Table 2, and when the drying temperature is too low or the drying time is too short and the drying is insufficient, the conductive paste is eluted and whitened, or the conductive paste is Defects such as erosion by the solvent of the coating liquid and floating occurred.
[0026]
[Table 2]
[0027]
【The invention's effect】
According to the present invention, the heat generation pattern layer using the conductor pasteCompositionresinVehicle window materialCan exhibit anti-fogging properties andCompositionresinVehicle window materialImprovement of scratch resistance and weather resistance can be achieved by the hard coat layer made of silicon resin formed on the entire surface.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining a pattern of heating lines and electrode portions using a conductive paste formed on a synthetic resin article according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... electrode part, 2 ... heating wire
Claims (4)
(1)飽和ポリエステル樹脂、(2)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル樹脂の混合物、(3)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂の混合物または(4)飽和ポリエステル樹脂と塩化ビニル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂の混合物からなるバインダー樹脂と導電性付与剤と溶剤を含む導電体ペーストを用いて形成された発熱性パターン層(B)と、
該パターン層(B)上に形成された、シリコーン系ハードコート層(D)とからなることを特徴とする車両用防曇性被覆合成樹脂製窓材。(1) Saturated polyester resin, (2) Mixture of saturated polyester resin and vinyl chloride resin, (3) Saturated polyester resin and vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin on polycarbonate resin plate, acrylic resin plate ( A) (4) Exothermic pattern layer formed by using a conductive paste containing a binder resin, a conductivity-imparting agent, and a solvent comprising a mixture or (4) a saturated polyester resin, a vinyl chloride resin, and a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin. B) and
The pattern layer (B) formed on a silicone based hard coat layer (D) and vehicle anti-fogging, characterized in that consists of coating a synthetic resin window material.
RSi(OH)3
(Rは1ないし3個の炭素原子を持つアルキル基、ビニル基、3、3、3−トリフルオロプロピル基、γ−アミノプロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基およびγ−グリシドキシプロピル基からなる群から選択される。)
の部分縮合物と、コロイダルシリカまたは他のコロイダル金属酸化物の水あるいはアルコール分散液と、からなるコロイダルシリカまたは他のコロイダル金属酸化物含有オルガノポリシロキサンから形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用防曇性被覆合成樹脂製窓材。The silicone-based hard coat layer (D) has the following formula: RSi (OH) 3
(R is an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, a vinyl group, a 3,3,3-trifluoropropyl group, a γ-aminopropyl group, a γ-methacryloxypropyl group, and a γ-glycidoxypropyl group. Selected from the group of
Claim to a partial condensate of, characterized in that it is formed with water or an alcohol dispersion of colloidal silica or other colloidal metal oxides, from colloidal silica or other colloidal metal oxide-containing organopolysiloxane consisting of 1 The window material made from anti-fogging coating synthetic resin for vehicles in any one of -3.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3707894A JP3844255B2 (en) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | Anti-fogging coated synthetic resin window material for vehicles |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3707894A JP3844255B2 (en) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | Anti-fogging coated synthetic resin window material for vehicles |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241932A JPH07241932A (en) | 1995-09-19 |
JP3844255B2 true JP3844255B2 (en) | 2006-11-08 |
Family
ID=12487523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3707894A Expired - Fee Related JP3844255B2 (en) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | Anti-fogging coated synthetic resin window material for vehicles |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3844255B2 (en) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6958189B2 (en) * | 2003-03-31 | 2005-10-25 | Exatec, Llc | Ink for a polycarbonate substrate |
JP2009107333A (en) * | 2007-10-12 | 2009-05-21 | Hitachi Chem Co Ltd | Transparent resin laminate with electrically conductive circuit and manufacturing method for it |
US20150152269A1 (en) * | 2012-05-29 | 2015-06-04 | Kimoto Co., Ltd. | Antifog sheet |
JP2014218103A (en) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | 株式会社レニアス | Resin glass for vehicle having heating layer, and method of manufacturing the same |
DE102015008838B4 (en) * | 2015-07-05 | 2023-10-12 | INPRO Innovationsgesellschaft für fortgeschrittene Produktionssysteme in der Fahrzeugindustrie mbH | Method for producing a heating system on a 3D plastic window such as a 3D plastic vehicle window |
JP6984388B2 (en) * | 2017-12-20 | 2021-12-17 | 住友ベークライト株式会社 | Structures and interior materials |
JP2020026097A (en) * | 2018-08-13 | 2020-02-20 | 株式会社小糸製作所 | Manufacturing method of component for vehicle |
JP2021098472A (en) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 株式会社小糸製作所 | Resin molding for vehicle window and method for manufacturing resin molding for vehicle window |
-
1994
- 1994-03-08 JP JP3707894A patent/JP3844255B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07241932A (en) | 1995-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5766739A (en) | Panel composed of synthetic resins and coated with an antifogging layer and a method of making the panel | |
US4211823A (en) | Tintable coatings and articles having such coatings | |
JP3102696B2 (en) | Coating composition and coated resin molded article using the composition | |
ES2745076T3 (en) | Polysilazan-containing coatings for metallic and polymeric surfaces | |
EP0716051B1 (en) | Anti-fogging coating composition, anti-fogging coated article and method for producing same | |
JP3844255B2 (en) | Anti-fogging coated synthetic resin window material for vehicles | |
WO1999057212A1 (en) | Coating composition and method for preparing the same, and scuff-resistant plastic lense | |
JPS6125432B2 (en) | ||
JP4378817B2 (en) | Transparent resin plate with colored layer, and sound insulation plate and automobile window plate produced using transparent resin plate with colored layer | |
US20180333937A1 (en) | Transfer film, and transfer sticker and glass product using the same | |
JP3091119B2 (en) | Transparent resin plate with colored layer | |
JP3681169B2 (en) | Method for forming a hard coat layer on a polycarbonate resin substrate surface | |
JP3182660B2 (en) | Antistatic coating material composition | |
JP2006028469A (en) | Antistatic paint, antistatic sheet, and method for producing the same | |
JPS6112734A (en) | Manufacture of coated plastic molded article having excellent abrasion resisance | |
JP4011653B2 (en) | Transfer foil | |
JP3885980B2 (en) | Transfer sheet | |
JP2000015755A (en) | Transparent resin laminate having shield part | |
JPS6014970A (en) | Formation of colored paint coated film on hard coating layer | |
JP2007177196A (en) | Antifogging and stain-resistant item | |
JP2000265109A (en) | Primer composition for polypropylene coating | |
JPH0782396A (en) | Resin product with shielding part and production thereof | |
JP2002055204A (en) | Substrate with antireflection film | |
JPS58222160A (en) | Coating composition | |
WO2022246777A1 (en) | Abs plastic profile for electric bicycle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060706 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060811 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |