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JP3841893B2 - バックライトユニット及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は液晶パネルの裏面側から光を照射するバックライトユニットと、これを用いた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7及び図8は、従来のバックライトユニットを示す概略断面構成図である。図において、1は光源となる直線状のランプチューブ、2はランプチューブ1から発光される光を拡散する導光体、3は導光体2に対向して配置された液晶表示パネル、4は導光体2をはさんで液晶表示パネル3の反対側に配置された反射板である。図6における5は、導光体2の反対側に漏れる光を反射し集光する反射体であるランプリフレクタである。
【0003】
また、図9及び図10は、図7に示す従来のバックライトユニットを用いて構成した液晶表示装置の例を示した概略断面構成図であり、図11及び図12は、図8に示す従来のバックライトユニットを用いて構成した液晶表示装置の例を示した概略断面構成図である。図において、7は電気回路基板、8は液晶表示パネル3の画素を駆動するドライバIC、9は電気回路基板7からドライバIC8を経て液晶表示パネル3に信号を伝送するTCP(Tape Carrier Package)である。
次に動作について説明する。図7のバックライトユニットは、導光体2の端部に複数本の光源用ランプチューブ1を置き、ランプチューブ1で発光した光を導光体2で拡散して、液晶表示パネル3に照射する。また、ランプチューブ1から導光体2の反対側に発光した光は、ランプリフレクタ5で反射し、集光され、導光体2に入り、光の利用効率を高めている。
【0004】
また、図8に示すバックライトユニットは、ランプチューブ1を導光体2の裏側に置き、ランプチューブ1で発光した光を導光体2で拡散して、液晶表示パネル3に照射する。
図9ないし図12に示す液晶表示装置のように、液晶表示パネル3を駆動するためのドライバIC8や電気回路基板7は、バックライトユニットの全面額縁部分に配置したり(図9)、バックライトユニットの裏側に配置したり(図10、図12)している。
なお、このような従来装置を改良した例として、特開平8−62426号公報、特開平5−249320号公報があり、導光体の背面に凹部を設けて、そこに光源を配置して光の利用効率を高めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図7のような従来の液晶表示装置に使用されるバックライトユニットは、光の利用効率が悪く、しかも液晶表示装置の額縁が大きくなるという問題があった。また、図8のようなバックライトユニットは、液晶表示装置の厚みが大きくなるという問題があった。
また、特開平8−62426号公報、特開平5−249320号公報で紹介されたバックライトユニットは、いずれも導光体での光の拡散がほぼ均一になる導光体への光の入射が行われるものではなかった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、液晶表示装置の額縁を狭くし、厚みを薄くすることができ、しかも光利用効率がよく明るいバックライトユニットを得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わるバックライトユニットにおいては、液晶表示パネルの背面に配置され、液晶表示パネルと反対側の面に設けられた凹部を有する光拡散用の導光体、この導光体の凹部に配置された光源、この光源を挟み、導光体の凹部を覆うように設けられた、光源に対向して凸部または凹部が形成されている反射体を備え、導光体の凹部は、幅方向に平行な断面が深さ方向を主軸とする放物線を形成しているとともに、光源は、導光体の凹部が形成する放物線の焦点に配置されているものである。
また、導光体の凹部は、直線状に延在する溝状に形成されているものである。
また、導光体の凹部は、面の中央部に形成されているものである。
さらに、導光体の液晶表示パネルと反対側の面は、凹部の幅方向の周端部に向って導光体の厚みが薄くなるよう傾斜しているものである。
【0008】
加えて、反射体の凸部は、導光体の凹部の幅方向に平行な断面が凹部の深さ方向を主軸とする放物線を形成しているものである。
また、この発明に係わる液晶表示装置においては、バックライトユニットに対向して配置された液晶表示パネルと、バックライトユニットの液晶表示パネルと反対側に配置され、液晶表示パネルに接続された電気回路基板を備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるバックライトユニットを示す概略断面構成図である。図において、1〜5は上記従来装置と同一のものであり、その説明を省略する。10は光を拡散する導光体2の中央近傍に設けられた細長い溝状の凹部であり、幅方向の断面が深さ方向を主軸とする放物線形状に形成され、ランプチューブ1がこの放物線の焦点に配置されている。そして、ランプチューブ1の発光する光を反射し集光するランプリフレクタ5を、ランプチューブ1を挟んで、この凹部10に配置している。
【0010】
このように構成されたバックライトユニットにおいては、導光体2の凹部10の放物線の焦点に配置されたランプチューブ1の発光する光は、放物面で屈折して導光体2に入射し、そこでほぼ均一に拡散されて、ほぼ均一の輝度分布を得て液晶表示パネル3に照射する。また、ランプリフレクタ5の方向に発光された光は、ランプリフレクタ5で反射され、導光体2に入射される。凹部10の断面を放物線状に形成したことにより、導光体での光の拡散がほぼ均一になる導光体への光の入射が行われる。このため、光の利用効率を高めてランプチューブ1の数を削減でき、消費電力を低減することができる。
【0011】
図2は、図1のバックライトユニットを用いて構成した液晶表示装置を示す概略断面構成図である。TCP9を介して電気回路基板7をバックライトユニットの裏側に配置している。このため、液晶表示装置の額縁を小さくできる。
【0012】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2によるバックライトユニットを示す概略断面構成図である。実施の形態2では、実施の形態1に加えて、光を拡散する導光体2の背面を、凹部10近傍から凹部10の幅方向の端部にかけて斜めに形成している。
図4は、図3のバックライトユニットを用いて構成した液晶表示装置を示す概略断面構成図である。TCP9を介して電気回路基板7をバックライトユニットの裏側の斜めにした部分に配置している。
このため、光の利用効率を高めると共に、電気回路基板7等を配置するスペースが得られて、液晶表示装置の厚みを薄くすることができる。
【0013】
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3によるバックライトユニットを示す概略断面構成図である。実施の形態3は、実施の形態1または実施の形態2に加えて、光源を挟み、光を拡散する導光体2の凹部10を被うように設けられたランプリフレクタ5に、光源に対向して、導光体2の凹部10の幅方向に平行な断面が凹部10の深さ方向を主軸とする放物線形状の凸部を形成したものである。このため、ランプリフレクタ5で反射された光を、効率よく導光体2に入射でき、光の利用効率を更に高めている。
【0014】
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4によるバックライトユニットを示す概略断面構成図である。実施の形態4は、実施の形態3において複数のランプチューブ1を図6a,bに示すように配置したもので、この場合も実施の形態3とほぼ同等の効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
液晶表示パネルの背面に配置され、液晶表示パネルと反対側の面に設けられた凹部を有する光拡散用の導光体、この導光体の凹部に配置された光源、この光源を挟み、導光体の凹部を覆うように設けられた、光源に対向して凸部または凹部が形成されている反射体を備え、導光体の凹部は、幅方向に平行な断面が深さ方向を主軸とする放物線を形成しているとともに、光源は、導光体の凹部が形成する放物線の焦点に配置されているので、導光体での光の拡散がほぼ均一になる導光体への光の入射が行われ、光の利用効率を高めて光源の数を削減でき、消費電力を低減できる。
また、導光体の凹部は、直線状に延在する溝状に形成されているので、直線状の光源を配置することができる。
【0016】
また、導光体の凹部は、面の中央部に形成されているので、光源の数を削減できる。
さらに、導光体の液晶表示パネルと反対側の面は、凹部の幅方向の周端部に向って導光体の厚みが薄くなるよう傾斜しているので、液晶表示装置に必要な電気回路基板の配置スペースを確保でき、従って液晶表示装置の厚みを薄くすることができる。
【0017】
えて、反射体の凸部は、導光体の凹部の幅方向に平行な断面が凹部の深さ方向を主軸とする放物線を形成しているので、反射光の導光体への入力を効率のよいものにすることができる。
また、バックライトユニットと、このバックライトユニットに対向して配置された液晶表示パネルと、バックライトユニットの液晶表示パネルと反対側に配置され、液晶表示パネルに接続された電気回路基板を備えたので、液晶表示装置の厚みを薄くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバックライトユニットを示す概略断面構成図である。
【図2】 図1のバックライトユニットを用いて構成した液晶表示装置を示す概略断面構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるバックライトユニットを示す概略断面構成図である。
【図4】 図3のバックライトユニットを用いて構成した液晶表示装置を示す概略断面構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるバックライトユニットを示す概略断面構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態4によるバックライトユニットを示す概略断面構成図である。
【図7】 従来のバックライトユニットを示す概略断面構成図である。
【図8】 従来のバックライトユニットの他の例を示す概略断面構成図である。
【図9】 図7の従来のバックライトユニットで構成した液晶表示装置を示す概略断面構成図である。
【図10】 図7の従来のバックライトユニットで構成した液晶表示装置の他の例を示す概略断面構成図である。
【図11】 図8の従来のバックライトユニットで構成した液晶表示装置を示す概略断面構成図である。
【図12】 図8の従来のバックライトユニットで構成した液晶表示装置の他の例を示す概略断面構成図である。
【符号の説明】
1 ランプチューブ、2 導光体、3 液晶表示パネル、4 反射板、
5 ランプリフレクタ、7 電気回路基板、8 ドライバIC、9 TCP、
10 凹部。

Claims (6)

  1. 液晶表示パネルの背面に配置され、液晶表示パネルと反対側の面に設けられた凹部を有する光拡散用の導光体、この導光体の凹部に配置された光源、この光源を挟み、導光体の凹部を覆うように設けられた、上記光源に対向して凸部または凹部が形成されている反射体を備え、上記導光体の凹部は、幅方向に平行な断面が深さ方向を主軸とする放物線を形成しているとともに、上記光源は、上記導光体の凹部が形成する放物線の焦点に配置されていることを特徴とするバックライトユニット。
  2. 導光体の凹部は、直線状に延在する溝状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のバックライトユニット。
  3. 導光体の凹部は、面の中央部に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のバックライトユニット。
  4. 導光体の液晶表示パネルと反対側の面は、凹部の幅方向の周端部に向って導光体の厚みが薄くなるよう傾斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のバックライトユニット。
  5. 反射体の凸部は、導光体の凹部の幅方向に平行な断面が凹部の深さ方向を主軸とする放物線を形成していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載のバックライトユニット。
    ックライトユニット。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項記載のバックライトユニット、このバックライトユニットに対向して配置された液晶表示パネル、上記バックライトユニットの液晶表示パネルと反対側に配置され、液晶表示パネルに接続された電気回路基板を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
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