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JP3734791B2 - ガスタービンの水噴射制御装置 - Google Patents

ガスタービンの水噴射制御装置 Download PDF

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雅昭 辻本
徹 小竹
健 杉本
博之 小濱
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼器への燃料流量を調節する燃料制御手段を有するガスタービンの燃焼器に噴射する水量を制御するための水噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンの燃焼器への水噴射は、運転中の燃焼器内の温度を下げてガスタービンからの排出物(とくに窒素酸化物)を低減するため一般に行われている。こうした水噴射を行なう際には、通常(正常な運転中)は、燃料流量、タービン入り口/出口ガス温度、燃焼温度などに応じて一定の比率になるように、つまりあらかじめ定められた値(所定の設定値)になるように水噴射量を制御している(たとえば特許文献1を参照)。また、ガスタービンの燃焼器内の圧力変動が小さいうちは燃焼温度によって水の噴射量を制御するが、圧力変動が大きくなると、その圧力変動を圧力変動検知器にて検知するとともに上限設定器にて水噴射量に制限を加えて燃焼器の圧力変動を抑制し、燃焼器の安全な運用が行なえる装置も提案されている(たとえば特許文献2を参照)。
【0003】
ところが、ガスタービンの回転速度が急激に減少する急減速時などの過渡運転状態においては、水噴射量が過剰になって燃焼器の火焔が吹き消えるという不都合が生じるおそれがある。これは、燃料流量やガス温度や燃焼温度などは燃料流量が制御された結果としてのガスタービンの運転状態を表す二次的要素であるので、ガスタービンの制御状態の変化に即座に追随しないからである。したがって、ガスタービンの急減速時に、上記の燃焼温度などに応じて水の噴射量を制御していたのでは過剰になるおそれがあり、燃焼の吹き消えなどの不都合が生じるおそれがある。
【0004】
【特許文献1】
特開昭55−40238号公報(明細書第10頁中段〜同第11頁中段、第3図)
【特許文献2】
特開昭55−14926号公報(明細書第2頁右欄上段〜同左欄下段、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の一般的なガスタービンの水噴射制御装置および上記公報に記載の制御装置では、下記のような点でさらに改善の余地がある。すなわち、
いずれも、タービン入り口/出口ガス温度、燃焼温度などの燃料流量が制御された結果としての二次的要素に応じて一定の比率で水噴射量を制御しているから、たとえばガスタービンの回転速度を急減速したときに、ガス温度や燃焼温度などへは即座に反映されない。つまり実際に水噴射量が大幅に制限されたり、水噴射量がゼロになったりするのにタイムラグがある。このため、タイムラグの間は水の噴射量が過剰になって燃焼器の火焔が吹き消えたりする。また上記特許文献2に記載の制御装置では、燃焼温度だけでなく圧力変動も同時に検知することによって圧力変動時には水噴射量の上限値を制限するが、この装置の場合にも、基本的には燃焼温度を基準に水噴射量を制御するので、同様の不都合が生じる。
【0006】
本発明は上述した従来の不都合な点を解消し、ガスタービンの回転速度が急激に減速されたときにも水噴射量を即座に対応して過剰状態にならないようにし、燃焼器の火焔の吹き消えなどを防止してガスタービンの運転状態を安定させることができる、ガスタービンの水噴射制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明にかかるガスタービンの水噴射制御装置は、ガスタービンにおける燃焼器への水の噴射量を、同ガスタービンの燃料流量等に応じて調節する機能をもつ2軸型ガスタービンの水噴射制御装置において、上記の水の噴射量を、下記の(1)又は(2)の場合に、上記ガスタービンの運転が安定した状態に維持できる所定の設定値(ゼロすなわち水噴射の停止を含む)に制限する急減速時用制御手段および同急減速時用制御手段への切換え器を設けたことを特徴としている。
(1)上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度(回転数)が急減速となるような燃料制御状態を検知した場合、(2)上記ガスタービンの運転中にそのガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度を急減速させる外部指令(たとえば、定格運転中に故障が発生したときの異常信号や運転中にトラブルが発生しオペレータが急減速スイッチを押したとき)を検知した場合。
【0008】
上記構成を有する本発明にかかるガスタービンの水噴射制御装置によれば、普通の運転状態では、従来と同様に、燃料流量、タービン入り口/出口ガス温度、燃焼温度などの運転状態を表すパラメータに応じて一定の比率(関数)になるように水噴射量が制御される。このときの水噴射量は、排気ガスに含まれるNOxを規定量に減らすのに必要な最適水量に設定される。本発明の制御装置では上記燃料流量などのパラメータの監視だけでなくガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転数(回転速度)も同時に監視しており、その回転数が急減速されるような燃料制御状態のとき、すなわちガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転数設定値とその実際の回転数との偏差が、急減速へ移行することを示すときにはこれが検知され切換え器によって急減速運転時の水噴射制御状態に切り換わって、急減速時の水噴射量制御プログラム(演算器)で演算される設定値に水噴射量が制御される。この水噴射量は、ガスタービンの運転を安定させるために最
小限に絞った水量である。
【0009】
ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転数設定値とその実際の回転数との偏差は、燃料流量、タービン入り口/出口ガス温度、燃焼温度などに比べると、より現状の燃料制御状態に直結したパラメータであるから、即座に急減速となる燃料制御状態を検知できる。したがって、従来の装置に比べて現状の運転状態とのタイムラグがなく、燃焼器に対し過剰な量の水噴射が行われることがなく、安定した運転状態を維持できる。
【0010】
また、外部急減速指令の検知については、ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転数設定値とその実際の回転数との偏差が、急減速へ移行することを示す前に、急減速させる指令(の信号)を操作員(作業者)などが外部から入力したときにも、これを検知する検知手段を介して切換え器によって急減速運転時の水噴射制御状態に切り換わって、急減速時の水噴射量制御プログラム(演算器)で演算される設定値に基づいて水噴射量が制御される。この後者の場合は、ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転数設定値とその実際の回転数との偏差が、急減速へ移行することを示す直前に切換え器によって急減速運転状態の制御に切り換わるため、ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の急減速に対して前者よりもさらに早く応答できる。
【0011】
請求項2記載のガスタービンの水噴射制御装置は、ガスタービンにおける燃焼器への水の噴射量を、同ガスタービンの通常運転時における燃料流量等に応じて一定の比率で排気ガスに含まれるNOx低減に最適な状態に演算する水噴射量設定値演算器を備えた2軸型ガスタービンの水噴射制御装置において、上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急減速となるような燃料制御状態を検知する手段とガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度の急減速に関係する外部指令の発生を検知する手段とをそれぞれ設けるとともに、ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度に応じてガスタービンの運転が安定した状態に維持できる水噴射量を演算する急減速時水噴射量設定値演算器を設け、上記検知手段が上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急減速となるような燃料制御状態あるいは外部急減速指令を検知したときに、上記水噴射量設定値演算器から上記急減速時水噴射量設定値演算器に切り換えるための切換え器を設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項2記載のガスタービンの水噴射制御装置による作用は、実質的に請求項1の上述した作用と共通するものであるので繰り返し記述することは避けるが、請求項1における急減速時用制御手段は請求項2の急減速時水噴射量設定値演算器に該当するものである。
【0013】
請求項3に記載のように、上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急減速となるような燃料制御状態あるいは外部急減速指令を検知した状態が解除されたのち、水の噴射量を通常値へ復帰させる上記切換え器の切換を遅らせるON→OFF遅延器を、上記切換え器に組み込むことが好ましい。
【0014】
このように構成した請求項3の水噴射制御装置によれば、切換え器によって急減速運転状態の制御に切り換わったのちに、たとえば上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急減速となるような燃料制御状態あるいは外部急減速指令を検知してすぐに検知状態が解除されたときでも、つまり急減速となるような燃料制御状態が検知されなくなった場合および外部急減速指令の出力状態などが解除された場合でも、ON→OFF遅延器によって通常の水噴射量の設定値への切り換えが遅らされるために、ガスタービンの運転が十分に安定してから切り換わることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるガスタービンの水噴射制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明の水噴射制御装置の実施形態を概略的に示す系統図である。同図に示すように、本例は2軸型ガスタービン10に適用した場合であり、ガス発生機10aには低圧圧縮機1と高圧圧縮機2があり、低圧圧縮機1を駆動すための低圧タービン5と高圧圧縮機2を駆動するための高圧タービン4がある。低圧圧縮機1と低圧タービン5は、回転軸1aを介して連結され、高圧圧縮機2と高圧タービン4は、中空回転軸2aを介して連結される。回転軸1aは、中空回転軸2aの中心部を貫通して配装され、したがって、低圧圧縮機1と高圧圧縮機2は、それぞれ独立して駆動される。高圧圧縮機2と高圧タービン4の中間で中空回転軸2aの周りに燃焼器3が配設されている。外部から取り込んだ空気Aは、低圧圧縮機1によって圧縮され、次いで高圧圧縮機2によって圧縮され、高圧空気となり燃焼器3へ導かれる。一方、燃料タンク(図示せず)から燃料ポンプ32を介して燃料供給ライン31にて送られる燃料Fは、燃焼器3へ供給され、燃料Fが燃焼することによって燃焼器3で高温・高圧ガスGが発生する。この高温・高圧ガスGが高圧タービン4、低圧タービン5、出力タービン6へと順に供給される。この高温・高圧ガスのエネルギーは、低圧タービン及び高圧タービンを介して低圧圧縮機1及び高圧圧縮機2を駆動する動力に使用され、さらに出力タービン6を介して出力タービン軸6aに減速機7を介して連結された被駆動装置8の動力に使用される。なお、出力タービン6から排気ガスEが排出される。
【0017】
燃料供給ライン31には、燃料ポンプ32側から燃料流量計33および燃料流量調整弁34が介設されている。燃焼器3へ供給される燃料の流量は、被駆動装置8が必要とする動力に応じて低圧圧縮機回転数設定値演算器35で導かれた低圧圧縮機回転数設定値と、回転軸1aに装着された回転速度検出器26にて検出される実際の低圧圧縮機回転数が一致するように、燃料流量調節計36にて導かれた燃料流量調整弁開度指令に応じて燃料流量調整弁34が駆動されることによって、制御される。
【0018】
また、水タンク12からの水Wが水ポンプ13を介して燃焼器3へ送られる水供給ライン11には、水ポンプ13側から噴射水流量計14および噴射水流量調整弁15が介設されている。
【0019】
通常の運転時における燃焼器3への水噴射量の制御は、燃料流量計33にて検出される燃料流量を表す信号が、燃料流量に基づいて水噴射量を一定の比率(関数)で演算する水噴射量設定値演算器16に入力される。この演算器16にて演算される水噴射量設定値の信号は、変化率制限器17を介して調節計18に入力される。演算器16にて演算される水噴射量は、ガスタービン10から発生するNOxを規定量に削減するのに必要な水量である。調節計18は、燃焼器3に噴射する水量が所定量になるよう噴射水流量調整弁15の開度を調節するもので、同調整弁15の開度を演算し、噴射水流量調整弁15へ開度指令信号を出力する。変化率制限器17は、急激な噴射水流量の変化を抑えるため、水噴射量設定値の変化率を増加時には増加率を低く抑える一方減少時には減少率を低くすることなどにより、制限して変化率を緩和する。ここまでの構成については、従来より公知のものである。
【0020】
本発明では、さらに2軸型ガスタービン10の回転数(回転速度)が実際に急減速状態になる前に燃焼器3への水噴射量を瞬時に抑制して過剰にならないように、次の制御手段を組み込んでいる。すなわち、図1に示すとおり、
燃料流量調節計36から得られる低圧圧縮機1の回転軸1aの回転数偏差の変化に基づいてガスタービン10が急減速となるような燃料制御状態か否かを検知するための急減速燃料制御状態検知器21を設置している。また、急減速時等に燃焼器3への水噴射量を回転速度検出器26で検出される低圧圧縮機1の回転軸1aの回転数に基づいて運転状態が安定して行われる最小限の水噴射量(ゼロすなわち水噴射の停止を含む)に演算する急減速時水噴射量設定値演算器22を設置している。この演算器22で演算された水噴射量の設定値は、上記演算器16に比べてかなり低いが、低圧圧縮機1の回転軸1aの回転数に応じて一定の比率(関数)で演算される点は上記の演算器16と共通し、ガスタービン10の回転数に対する比率が水噴射停止つまりゼロとなる場合を含め通常運転時に比べてかなり低い値になる点が相違する。
【0021】
演算器22は燃料流量に基づき一定比率で水噴射量を演算する上記の演算器16に換わるもので、水噴射量設定値演算器16と変化率制限器17の間に切換え器23を介設し、燃料制御状態(急減速に移行するか否か)に応じて二つの演算器16・22のうち一方の演算器16又は22のいずれか(図1は通常運転状態を示す)となるように切換え器23で切り換えるようにしている。
【0022】
上記の急減速燃料制御状態検知器21が急減速を検知した場合だけでなく、外部急減速指令手段41から外部急減速指令が出力された場合にも、急減速時水噴射量設定値演算器22からの信号が切換え器23に入るように、OR回路25を介して急減速燃料制御状態検知器21および外部急減速指令手段41にそれぞれ接続されている。さらに本実施形態ではOR回路25と切換え器23の間には、ON→OFF遅延器24を介設している。このON→OFF遅延器24は、急減速燃料制御状態検知器21による急減速が検知されなくなった時および外部急減速指令手段41による急減速指令の入力が解除された時に、瞬時に切換え器23が通常の水噴射量の設定値へ切り換わるのを遅らせ、ガスタービン10の運転状態が十分に安定してから切り換わるようにするものである。
【0023】
以上が本発明の特徴部分を表しているが、この特徴部分は図1において点線で囲んでいる。
【0024】
上記に本実施形態のガスタービンの水噴射制御装置について説明したが、本発明の水噴射制御装置は下記のように実施することができる。
【0025】
(1) 上記実施例は、高圧・低圧圧縮機及び出力タービンの例を示すが、圧縮機及び出力タービンがそれぞれ、一組しかない場合でも適用できる。
【0026】
▲2▼ ON→OFF遅延器24を省くこともできる。
【0027】
▲3▼ 通常の運転状態における水噴射量の制御に関して、水噴射量設定値演算器26で水噴射量を演算するための運転パラメータとして、燃料流量に代えてタービン入り口/出口ガス温度や燃焼温度などを用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明にかかるガスタービンの水噴射制御装置には、次のような優れた効果がある。すなわち、
・ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急激に減速されたときにも水噴射量を即座に対応して過剰状態にならないよう急減速運転時の制御に切換えることができ、したがって燃焼器の火焔の吹き消えなどを防止でき、ガスタービンの運転を安定させられる。
【0029】
・ON→OFF遅延器を組み込むことによって、切換え器によって急減速運転状態の制御に切り換わったのち、たとえばすぐに急減速が検知されなくなった場合および外部急減速指令の入力が解消された場合でも、ON→OFF遅延器によってガスタービンの運転が十分に安定してから通常の水噴射量の設定値へ切り換えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水噴射制御装置の実施形態を概略的に示す系統図である。
【符号の説明】
10 2軸型ガスタービン
11 水供給ライン
12 水タンク
13 水ポンプ
14 噴射水流量計
15 噴射水流量調整弁
16 水噴射量設定値演算器
17 変化率制限器
18 噴射水流量調節計
21 急減速燃料制御状態検知器
22 急減速時水噴射量設定値演算器
23 切換え器
24 ON→OFF遅延器
25 OR回路
26 回転速度検出器
31 燃料供給ライン
32 燃料ポンプ
33 燃料流量計
34 燃料流量調整弁
35 低圧圧縮機回転数設定値演算器
36 燃料流量調節計
41 外部急減速指令手段

Claims (3)

  1. 燃焼器への燃料流量を調節する燃料制御手段を有するガスタービンにおける燃焼器への水の噴射量を、同ガスタービンの燃料流量等に応じて調節する機能をもつ2軸型ガスタービンの水噴射制御装置において、
    上記の水の噴射量を、下記の(1)又は(2)の場合に、上記ガスタービンの運転が安定した状態に維持できる所定の設定値に制限する急減速時用制御手段および同急減速時用制御手段への切換え器を設けたことを特徴とする2軸型ガスタービンの水噴射制御装置。
    (1)上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急減速となるような燃料制御状態を検知した場合、
    (2)上記ガスタービンの運転中にそのガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度を急減速させる外部指令を検知した場合。
  2. 燃焼器への燃料流量を調節する燃料制御手段を有するガスタービンにおける燃焼器への水の噴射量を、同ガスタービンの通常運転時における燃料流量等に応じて一定の比率で排気ガスに含まれるNOx低減に最適な状態に演算する水噴射量設定値演算器を備えた2軸型ガスタービンの水噴射制御装置において、
    上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急減速となるような燃料制御状態を検知する手段とガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度の急減速に関係する外部指令の発生を検知する手段とをそれぞれ設けるとともに、
    ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度に応じてガスタービンの運転が安定 した状態に維持できる水噴射量を演算する急減速時水噴射量設定値演算器を設け、
    上記検知手段が上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急減速となるような燃料制御状態あるいは外部急減速指令を検知したときに、上記水噴射量設定値演算器から上記急減速時水噴射量設定値演算器に演算器を切り換える切換え器を設けたこと
    を特徴とする2軸型ガスタービンの水噴射制御装置。
  3. 上記ガスタービンにおける圧縮機の回転軸の回転速度が急減速となるような燃料制御状態あるいは外部急減速指令を検知した状態が解除されたのち、水の噴射量を通常値へ復帰させる上記切換え器の切換を遅らせるON→OFF遅延器を、上記切換え器に組み込んだことを特徴とする請求項1又は2記載の2軸型ガスタービンの水噴射制御装置。
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