JP3734200B2 - 無杼織機における不良糸除去方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、無杼織機の不良糸除去装置において、緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良に係る緯糸すなわち不良糸を経糸の開口内から牽引して除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特公平8−11855号公報は、緯入れミスに係る不良糸を除去する装置を開示している。その除去装置は、緯入れノズルの先端近傍に配置された案内ノズルの吹き上げ動作と、除去装置の吸引作用とにより、空気流により不良糸を除去装置の内部に案内し、除去装置の内部で不良糸を把持した後、除去装置から緯入れノズルに至る部分において緯糸を切断してから、除去装置による不良糸の牽引作用によって、不良糸を経糸の開口内から除去している。
【0003】
上記技術によると、空気流の作用により、緯糸を除去装置の内部へ案内するため、確実性に乏しく、装置の内部で緯糸把持のミスが発生し、不良糸の除去を確実に行うことができない。特に、多色緯入れを行うために、無杼織機が複数の緯入れノズルを備えている場合、各緯入れノズルの配置と案内ノズルとの位置関係から、全ての緯糸を除去装置の内部に正確に案内することは難しく、ミスが発生しやすい。
【0004】
また、特公平6−63161号公報は、同様に、不良糸の除去装置を示している。その除去装置は、巻き取りドラムを回転させて、不良糸を巻き付けピンで捕捉し、貯留装置から緯入れノズルに連なる緯糸とともに不良糸を巻き取りドラムの外周溝部に巻き付けて、不良糸を開口内から牽引し除去する。
【0005】
上記の除去装置の場合、経糸の開口内の不良糸が全て巻き取られた後に、緯入れノズルに連なる緯糸が切断され、巻き付けた糸とともに処理される。このため不良糸の巻き付けに際し、測長貯留装置から緯入れノズルに連なる緯糸も不良糸と同じ長さすなわち1ピックに相当する分だけ巻き取られ、廃棄される。この結果、糸処理のための緯糸の長さが長くなり、不良糸の除去処理に伴って緯糸の消費量が多くなってしまう。
【0006】
【発明の目的】
したがって、本発明の目的は、無杼織機において、緯入れ不良に伴う不良糸の除去に際し、糸処理に必要な緯糸の長さを少なくしつつ、不良糸の除去を確実に行われるようにすることである。
【0007】
【発明の解決手段】
上記目的の下に、本発明は、回転可能な巻き取りドラムと、この巻き取りドラムの周面所定位置に設けられた巻き付けピンとを備え、緯入れ不良の発生時に、緯入れノズルの先端から給糸側織布端に連なる緯糸に巻き付けピンを係合させ、巻き取りドラムの回転により、緯糸を巻き取りドラムの周面上に巻き付けることにより、経糸の開口中から緯糸に連なる不良糸を牽引除去する不良糸除去装置を備えた無杼織機において、巻き取りドラムの回転による緯糸およびこの緯糸に連なる不良糸の巻き取りを開始し、緯糸およびこの緯糸に連なる不良糸の巻き取り過程で、巻き付けられた緯糸の巻き取りドラムに対する巻き付け抵抗が巻き付け量の増加に伴って経糸の開口中からの不良糸の引き出し抵抗よりも大となる巻き付け量に達したときに、緯入れノズルから巻き取りドラムに連なる緯糸を切断し、その後、巻き取りドラムの回転により不良糸の巻き取りを開口中からの不良糸の抜き取り完了まで続行するようにしている。この方法によると、緯糸が巻き付けピンによる捕捉によって巻き取りドラムに確実に案内され、しかも巻き取りの初期で、巻き取りドラムに対する緯糸の巻き付け量の増加に伴って必要な摩擦力が確保されたときに、緯入れノズルから巻き取りドラムに連なる緯糸が切断されるので、糸処理に伴う緯入れノズル側の緯糸の消費量が最小限度に抑えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、空気噴射式の無杼織機1および不良糸除去装置2を示している。無杼織機1において、緯糸3は、給糸体4から供給され、測長貯留装置5のドラム6の外周面で、係止ピン7によって係止され、回転ガイド8の回転運動によって、1回の緯入れに必要な長さだけ測長され、かつ緯入れタイミングまで貯留されている。緯入れタイミングで、係止ピン7がドラム6上で測長貯留状態の緯糸3を解舒したとき、緯入れノズル9は、空気を噴射することによって、内部に導かれている緯糸3を経糸10の開口11の内部に緯入れする。この緯入れ後、筬12は、筬打ち運動によって、緯入れされた緯糸3を織布13の織り前14に打ち込む。この後、緯糸3は、給糸側の織り端で、給糸カッタ15によって切断され、緯入れノズル9の内部の緯糸3から分離する。
【0009】
緯入れ過程で、緯入れの良否は、反給糸側の織布端で、フィーラ16によって検出される。ベンドピックやショートピックなどの緯入れ不良が発生したとき、フィーラ16は、緯糸3の先端を検出できないため、緯入れ不良の信号を発生して、織機制御装置40に送り込む。織機制御装置40は、緯入れ不良の信号を受けた時点で、緯糸3の切断を阻止するための手段として、吹き上げノズル17を動作させ、緯糸3を給糸カッタ15の切断域から外し、必要に応じ、給糸カッタ15を動作しない状態とする。これによって、緯入れ不良に係る緯糸3すなわち不良糸3aは、緯入れノズル9の内部の緯糸3につながったままの状態となっている。この後、織機制御装置40は、不良糸3aの抜き取りに必要な動作の制御を行い、また不良糸除去装置2に対して動作指令を与える。
【0010】
不良糸除去装置2は、待機位置Aと緯入れノズル9に近い引き込み位置Bとの間で、図示しない案内駆動手段によって移動可能な状態で支持されており、緯糸3および不良糸3aを巻き取るための巻き取りドラム18、緯糸3を引き込むための巻き付けピン19および巻き取りドラム18を駆動するための駆動モータ20を備えている。なお、巻き取り後の不良糸3aは、イジェクタノズル22の吸引作用によって、サクションマウス21から入り、クリーナケース23の内部に収容されるようになっている。
【0011】
つぎに、図2は、不良糸除去装置2の構成例を示している。巻き取りドラム18は、外周面に沿って軸方向に糸巻き付け用のドラムワイヤ39を所定間隔で複数本を有しており、中心位置の2つの軸受け25、止めナット26によって駆動モータ20の出力軸27に対し回転自在に支持されており、内部で、カッタブラケット28、スプリング29を収容し、また溝24の近くの軸方向のスリット空間内で、カッタ30を備えている。
【0012】
カッタブラケット28は、筒状の軸受け部分により、出力軸27に対し回動自在に、かつ軸方向に移動可能な状態で支持され、これと軸受け25との間に設けられたスプリング29の圧縮力によって、付勢されている。カッタブラケット28と一体のカムフォロア34は、出力軸27に圧入などによって固定されている筒状のカム38の段付きカム斜面に当接している。
【0013】
カッタ30は、巻き取りドラム18のスリット空間内で、巻き取りドラム18に固定された固定刃31と、固定刃31に対し移動可能な可動刃32とで構成されている。可動刃32は、ピン35によってカッタブラケット28に連結されている。またラチェットホイール33は、外周の歯でラチェット37とかみ合い、巻き取りドラム18の正転方向の回転を許容するが、巻き取りドラム18の逆転時に、ラチェット37に係り合って、巻き取りドラム18の逆転を阻止する。なお、ラチェット37は、巻き取りドラム18に回動自在に取り付けられ、また、ラチェットホイール33は、駆動モータ20を取り付けるためのブラケット36に固定されている。
【0014】
また、既に記載した通り、カムフォロア34は、筒状のカム38の段付きカム斜面に当接している。ここでカムフォロア34とカム38とは、一種のかみ合いクラッチを構成しており、カム斜面の段部とカムフォロア34との当接により、駆動モータ20の出力軸27の正転方向の回転を巻き取りドラム18に伝達するが、出力軸27の逆転方向の回転時にはカム斜面によりカッタブラケット28をスプリング29に抗して押すことにより、カッタ30の可動刃32を移動させ、切断動作をさせる。
【0015】
そして、巻き付けピン19は、溝24の部分で巻き取りドラム18に半径方向に設けられ、巻き取りドラム18の外周面から突出する長さを有している。
【0016】
図3は、緯入れ不良発生時の無杼織機1の動作順序および不良糸除去装置2の動作順序をステップ1、2、・・17として示している。緯入れフィーラ16によって緯入れ不良が検出されたとき、ステップ1として、織機制御装置40は、係止ピン7を1往復させ、ドラム6の外周面で糸処理に必要な1ターンの緯糸3を解舒した後、吹き上げノズル17をオンの状態とし、また必要に応じて給糸カッタ15を不作動の状態とする。これによって、給糸側で、緯糸3は、吹き上げノズル17からの空気流によって、吹き上げられた状態となり、給糸カッタ15によって切断されず、不良糸3aに連なったままの状態となっている。
【0017】
緯入れ不良が検出された後、ステップ2で、織機制御装置40は、無杼織機1を停止させるための制御に入るが、無杼織機1は、回転系の慣性のために、緯入れ不良発生の緯入れサイクルで停止せず、つぎの緯入れサイクルで、緯入れしないまま、完全な停止状態となる。
【0018】
ステップ3、4で、織機制御装置40は、無杼織機1をクランク角270度から自動的に逆転させ、最終的に180度で停止させることにより、不良糸3aを口出し状態とし、吹き上げノズル17をオフとし、これに代わって緯入れノズル9および必要に応じて開口11に沿って設けられている図示しないサブノズルのうち給糸側に近いグループのサブノズルを噴射状態とする。もちろん、経糸10は、最大開口の状態となって、開口11から不良糸3aを引き抜きやすい状態になっている。このとき、吹き上げノズル17によって吹き上げられていた緯糸3は、経糸10の開口11の内部に挿入される。この挿入に伴って、不良糸3aは織り前(織り口)14から順次引き離される。このようにして、緯入れノズル9に連なる緯糸3は、経糸10の開口11の内部で緯入れノズル9やサブノズルの空気噴射によって、一直線状となり、織り前14から離れる。
【0019】
ステップ5で、不良糸除去装置2は、待機位置Aから引き込み位置Bまで移動する。ここで、織機制御装置40は、駆動モータ20を正転方向に回転させ、巻き取りドラム18を巻き取り方向に回転させる。この回転時に、巻き付けピン19は、緯入れノズル9と織布13の緯入れ側織り端との間で緯糸3を係止し、それを巻き取りドラム18の方向に引き込み、緯糸3を巻き取りドラム18に対し巻き付け状態とする。
【0020】
ステップ6で、不良糸除去装置2は、待機位置Aに戻る。この間に、駆動モータ20は、さらに巻き取り方向に1回転し、巻き取りドラム18を1回転させることによって巻き取りドラム18に対する緯糸3の巻き付け量を増加させる。緯糸3の巻き付け量の増加によって、巻き取りドラム18と緯糸3との間に必要な摩擦力が確保できるため、緯糸3は、上記の巻き取り過程で、巻き取りドラム18にしっかりと保持された状態となる。したがって、この保持状態で、巻き取りドラム18に巻き付けられた緯糸3の巻き取りドラム18に対する巻き付け抵抗は、経糸10の開口11の中から不良糸3aを引き出すときの抵抗よりも大となる巻き付け量に達し、滑り抜けないようになっている。
【0021】
ステップ7で、織機制御装置40は、無杼織機1を正転させ、ステップ8で、係止ピン7の1往復により、1ターンの緯糸3を解舒するとともに、緯入れノズル9および第1グループのサブノズルを噴射し、緯入れノズル9に連なる緯糸3を給糸カッタ15の切断領域に臨ませる。ステップ9で、無杼織機1は、機械式カッタの場合、クランク角320度で、また電動カッタの場合50度で完全に停止する。
【0022】
ステップ10で、給糸カッタ15は、緯入れノズル9から不良糸除去装置2につながる緯糸3を緯入れノズル9の先端近くで切断する。したがって、この後の不良糸3aの抜き取りに際し、緯入れノズル9の内部の緯糸3は、もはや引き出されず,消費されなくなる。
【0023】
ステップ11、12で、無杼織機1は自動的に逆転し、クランク角180度で停止する。ステップ13で、不良糸3aの抜き取りのために、駆動モータ20は巻き取りドラム18を巻き取り方向に駆動することによって、抜き取り完了時点まで、不良糸3aを巻き取りドラム18のドラムワイヤ39の外周に巻き込んでいく。このときの駆動モータ20の正転方向の回転は、出力軸27を介し、クラッチ機能を有するカムフォロア34とカム38によって巻き取りドラム18に伝達される。このため伝達トルクは、不良糸3aを開口11の内部から抜き取るための引き出し抵抗よりも大きな力でなければならない。この後、イジェクタノズル22がオンの状態になり、サクションマウス21で吸引方向の空気流を発生する。
【0024】
ステップ14で、巻き付け状態の不良糸3aの排出のために、駆動モータ20は、逆転方向に回転する。このとき、ラチェットホイール33とラチェット37のかみ合いによって、巻き取りドラム18は、逆転方向に対し回り止め状態となる。このため、出力軸27の逆転方向の回転力は、カム38のカム斜面によりカムフォロア34を図2で右方向に移動させ、カッタブラケット28を介して可動刃32を同じ方向に移動させる。このとき、巻き取りドラム18の溝24の部分に巻き付けられていた不良糸3aは、固定刃31に対する可動刃32の移動によって切断され、溝24から取り外し得る状態となり、サクションマウス21からの吸引空気流によって、その内部に入り、イジェクタノズル22に加速されてクリーナケース23の内部に収納される。
【0025】
無杼織機1は、ステップ15で、自動的に逆転し、ステップ16で、再起動のためのクランク角320度で停止する。つづくステップ17で、無杼織機1は、オペレータの手動操作によって、あるいは織機制御装置40からの自動起動指令によって、再起動の状態に設定される。なお、巻き取り完了状態は、巻き取りドラム18の所定回転数を検出することによって、または不良糸除去装置2と織布13の緯入れ側織り端との間で不良糸3aの有無を検出することによって、判断される。
【0026】
上記具体例では、不良糸除去装置2を移動可能とし、緯入れ不良の発生時にのみ、引き込み位置Bに移動させるものとしたが、これに代えて、不良糸除去装置2は、除去動作のための位置に固定されたものであってもよい。また、移動式の場合、移動方向も上下方向に限らず、任意の方向でよい。
【0027】
また上記実施例では、機械式の給糸カッタ15を用い、吹き上げノズル17により緯入れされた緯糸3の切断を阻止しているが、これに代えて、電動カッタを用い、電動カッタを電気的に動作しない状態とすることにより、緯糸3の切断を阻止するようにしてもよい。
【0028】
さらに、上記実施例では、巻き取りドラム18から緯入れノズル9に連なる緯糸3の切断を給糸カッタ15により行っているが、この給糸カッタ15とは別の専用のカッタを設け、それにより切断するようにしてもよい。
【0029】
さらに、イジェクタノズル22は、巻き取り継続中に作動させるようにしてもよい。これにより、巻き取りドラム18に溜まった風綿を除去することができ、内蔵のカッタ30が不作動となることをこれによって防止することができる。
【0030】
不良糸3aの牽引過程において、不良糸3aが経糸10やキャッチコードなどに絡まって、牽引中の不良糸3aや経糸10が切断するのを防止するため、牽引中の不良糸3aの張力を検出する手段を設け、設定値以上の張力が掛かったときに、巻き取り動作を停止させるようにしてもよい。また、巻き取りドラム18を回転駆動する駆動モータ20は、使用する緯糸3の種類に合わせて制御し、適当な加速度、速度のもとに駆動するのが好ましい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果が得られる。緯入れ不良発生後、不良糸は不良糸除去装置の巻き付けピンに捕捉され、巻き取りドラムに巻き取られて確実に牽引される。また、巻き付け開始後、不良糸の巻き付け量が緯糸が巻き取りドラムに保持される状態、すなわち不良糸が巻き取りドラムに巻き付けられることにより発生する緯糸の巻き取りドラムに対する巻き付け抵抗が不良緯糸を経糸開口中から引き出す際にかかる引き出し抵抗よりも大となる巻き付け量の状態に達した時点で、緯入れノズルに連なる緯糸の切断を行ってしまうため、その後、緯入れノズル側から緯糸が引き出されて無駄に消費されることがなく、不良糸除去処理に必要な緯糸の長さを最小限度のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無杼織機の主要部および不良糸除去装置の説明図である。
【図2】不良糸除去装置の要部の断面図である。
【図3】不良糸除去動作時の無杼織機の動作および不良糸除去装置の動作順序の説明図である。
【符号の説明】
1 無杼織機
2 不良糸除去装置
3 緯糸
3a 不良糸
4 給糸体
5 測長貯留装置
6 ドラム
7 係止ピン
8 回転ガイド
9 緯入れノズル
10 経糸
11 開口
12 筬
13 織布
14 織り前
15 給糸カッタ
16 フィーラ
17 吹き上げノズル
18 巻き取りドラム
19 巻き付けピン
20 駆動モータ
21 サクションマウス
22 イジェクタノズル
23 クリーナケース
24 溝
25 軸受け
26 止めナット
27 出力軸
28 カッタブラケット
29 スプリング
30 カッタ
31 固定刃
32 可動刃
33 ラチェットホイール
34 カムフォロア
35 ピン
36 ブラケット
37 ラチェット
38 カム
39 ドラムワイヤ
40 織機制御装置
【発明の技術分野】
本発明は、無杼織機の不良糸除去装置において、緯入れ不良の発生時に、緯入れ不良に係る緯糸すなわち不良糸を経糸の開口内から牽引して除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特公平8−11855号公報は、緯入れミスに係る不良糸を除去する装置を開示している。その除去装置は、緯入れノズルの先端近傍に配置された案内ノズルの吹き上げ動作と、除去装置の吸引作用とにより、空気流により不良糸を除去装置の内部に案内し、除去装置の内部で不良糸を把持した後、除去装置から緯入れノズルに至る部分において緯糸を切断してから、除去装置による不良糸の牽引作用によって、不良糸を経糸の開口内から除去している。
【0003】
上記技術によると、空気流の作用により、緯糸を除去装置の内部へ案内するため、確実性に乏しく、装置の内部で緯糸把持のミスが発生し、不良糸の除去を確実に行うことができない。特に、多色緯入れを行うために、無杼織機が複数の緯入れノズルを備えている場合、各緯入れノズルの配置と案内ノズルとの位置関係から、全ての緯糸を除去装置の内部に正確に案内することは難しく、ミスが発生しやすい。
【0004】
また、特公平6−63161号公報は、同様に、不良糸の除去装置を示している。その除去装置は、巻き取りドラムを回転させて、不良糸を巻き付けピンで捕捉し、貯留装置から緯入れノズルに連なる緯糸とともに不良糸を巻き取りドラムの外周溝部に巻き付けて、不良糸を開口内から牽引し除去する。
【0005】
上記の除去装置の場合、経糸の開口内の不良糸が全て巻き取られた後に、緯入れノズルに連なる緯糸が切断され、巻き付けた糸とともに処理される。このため不良糸の巻き付けに際し、測長貯留装置から緯入れノズルに連なる緯糸も不良糸と同じ長さすなわち1ピックに相当する分だけ巻き取られ、廃棄される。この結果、糸処理のための緯糸の長さが長くなり、不良糸の除去処理に伴って緯糸の消費量が多くなってしまう。
【0006】
【発明の目的】
したがって、本発明の目的は、無杼織機において、緯入れ不良に伴う不良糸の除去に際し、糸処理に必要な緯糸の長さを少なくしつつ、不良糸の除去を確実に行われるようにすることである。
【0007】
【発明の解決手段】
上記目的の下に、本発明は、回転可能な巻き取りドラムと、この巻き取りドラムの周面所定位置に設けられた巻き付けピンとを備え、緯入れ不良の発生時に、緯入れノズルの先端から給糸側織布端に連なる緯糸に巻き付けピンを係合させ、巻き取りドラムの回転により、緯糸を巻き取りドラムの周面上に巻き付けることにより、経糸の開口中から緯糸に連なる不良糸を牽引除去する不良糸除去装置を備えた無杼織機において、巻き取りドラムの回転による緯糸およびこの緯糸に連なる不良糸の巻き取りを開始し、緯糸およびこの緯糸に連なる不良糸の巻き取り過程で、巻き付けられた緯糸の巻き取りドラムに対する巻き付け抵抗が巻き付け量の増加に伴って経糸の開口中からの不良糸の引き出し抵抗よりも大となる巻き付け量に達したときに、緯入れノズルから巻き取りドラムに連なる緯糸を切断し、その後、巻き取りドラムの回転により不良糸の巻き取りを開口中からの不良糸の抜き取り完了まで続行するようにしている。この方法によると、緯糸が巻き付けピンによる捕捉によって巻き取りドラムに確実に案内され、しかも巻き取りの初期で、巻き取りドラムに対する緯糸の巻き付け量の増加に伴って必要な摩擦力が確保されたときに、緯入れノズルから巻き取りドラムに連なる緯糸が切断されるので、糸処理に伴う緯入れノズル側の緯糸の消費量が最小限度に抑えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、空気噴射式の無杼織機1および不良糸除去装置2を示している。無杼織機1において、緯糸3は、給糸体4から供給され、測長貯留装置5のドラム6の外周面で、係止ピン7によって係止され、回転ガイド8の回転運動によって、1回の緯入れに必要な長さだけ測長され、かつ緯入れタイミングまで貯留されている。緯入れタイミングで、係止ピン7がドラム6上で測長貯留状態の緯糸3を解舒したとき、緯入れノズル9は、空気を噴射することによって、内部に導かれている緯糸3を経糸10の開口11の内部に緯入れする。この緯入れ後、筬12は、筬打ち運動によって、緯入れされた緯糸3を織布13の織り前14に打ち込む。この後、緯糸3は、給糸側の織り端で、給糸カッタ15によって切断され、緯入れノズル9の内部の緯糸3から分離する。
【0009】
緯入れ過程で、緯入れの良否は、反給糸側の織布端で、フィーラ16によって検出される。ベンドピックやショートピックなどの緯入れ不良が発生したとき、フィーラ16は、緯糸3の先端を検出できないため、緯入れ不良の信号を発生して、織機制御装置40に送り込む。織機制御装置40は、緯入れ不良の信号を受けた時点で、緯糸3の切断を阻止するための手段として、吹き上げノズル17を動作させ、緯糸3を給糸カッタ15の切断域から外し、必要に応じ、給糸カッタ15を動作しない状態とする。これによって、緯入れ不良に係る緯糸3すなわち不良糸3aは、緯入れノズル9の内部の緯糸3につながったままの状態となっている。この後、織機制御装置40は、不良糸3aの抜き取りに必要な動作の制御を行い、また不良糸除去装置2に対して動作指令を与える。
【0010】
不良糸除去装置2は、待機位置Aと緯入れノズル9に近い引き込み位置Bとの間で、図示しない案内駆動手段によって移動可能な状態で支持されており、緯糸3および不良糸3aを巻き取るための巻き取りドラム18、緯糸3を引き込むための巻き付けピン19および巻き取りドラム18を駆動するための駆動モータ20を備えている。なお、巻き取り後の不良糸3aは、イジェクタノズル22の吸引作用によって、サクションマウス21から入り、クリーナケース23の内部に収容されるようになっている。
【0011】
つぎに、図2は、不良糸除去装置2の構成例を示している。巻き取りドラム18は、外周面に沿って軸方向に糸巻き付け用のドラムワイヤ39を所定間隔で複数本を有しており、中心位置の2つの軸受け25、止めナット26によって駆動モータ20の出力軸27に対し回転自在に支持されており、内部で、カッタブラケット28、スプリング29を収容し、また溝24の近くの軸方向のスリット空間内で、カッタ30を備えている。
【0012】
カッタブラケット28は、筒状の軸受け部分により、出力軸27に対し回動自在に、かつ軸方向に移動可能な状態で支持され、これと軸受け25との間に設けられたスプリング29の圧縮力によって、付勢されている。カッタブラケット28と一体のカムフォロア34は、出力軸27に圧入などによって固定されている筒状のカム38の段付きカム斜面に当接している。
【0013】
カッタ30は、巻き取りドラム18のスリット空間内で、巻き取りドラム18に固定された固定刃31と、固定刃31に対し移動可能な可動刃32とで構成されている。可動刃32は、ピン35によってカッタブラケット28に連結されている。またラチェットホイール33は、外周の歯でラチェット37とかみ合い、巻き取りドラム18の正転方向の回転を許容するが、巻き取りドラム18の逆転時に、ラチェット37に係り合って、巻き取りドラム18の逆転を阻止する。なお、ラチェット37は、巻き取りドラム18に回動自在に取り付けられ、また、ラチェットホイール33は、駆動モータ20を取り付けるためのブラケット36に固定されている。
【0014】
また、既に記載した通り、カムフォロア34は、筒状のカム38の段付きカム斜面に当接している。ここでカムフォロア34とカム38とは、一種のかみ合いクラッチを構成しており、カム斜面の段部とカムフォロア34との当接により、駆動モータ20の出力軸27の正転方向の回転を巻き取りドラム18に伝達するが、出力軸27の逆転方向の回転時にはカム斜面によりカッタブラケット28をスプリング29に抗して押すことにより、カッタ30の可動刃32を移動させ、切断動作をさせる。
【0015】
そして、巻き付けピン19は、溝24の部分で巻き取りドラム18に半径方向に設けられ、巻き取りドラム18の外周面から突出する長さを有している。
【0016】
図3は、緯入れ不良発生時の無杼織機1の動作順序および不良糸除去装置2の動作順序をステップ1、2、・・17として示している。緯入れフィーラ16によって緯入れ不良が検出されたとき、ステップ1として、織機制御装置40は、係止ピン7を1往復させ、ドラム6の外周面で糸処理に必要な1ターンの緯糸3を解舒した後、吹き上げノズル17をオンの状態とし、また必要に応じて給糸カッタ15を不作動の状態とする。これによって、給糸側で、緯糸3は、吹き上げノズル17からの空気流によって、吹き上げられた状態となり、給糸カッタ15によって切断されず、不良糸3aに連なったままの状態となっている。
【0017】
緯入れ不良が検出された後、ステップ2で、織機制御装置40は、無杼織機1を停止させるための制御に入るが、無杼織機1は、回転系の慣性のために、緯入れ不良発生の緯入れサイクルで停止せず、つぎの緯入れサイクルで、緯入れしないまま、完全な停止状態となる。
【0018】
ステップ3、4で、織機制御装置40は、無杼織機1をクランク角270度から自動的に逆転させ、最終的に180度で停止させることにより、不良糸3aを口出し状態とし、吹き上げノズル17をオフとし、これに代わって緯入れノズル9および必要に応じて開口11に沿って設けられている図示しないサブノズルのうち給糸側に近いグループのサブノズルを噴射状態とする。もちろん、経糸10は、最大開口の状態となって、開口11から不良糸3aを引き抜きやすい状態になっている。このとき、吹き上げノズル17によって吹き上げられていた緯糸3は、経糸10の開口11の内部に挿入される。この挿入に伴って、不良糸3aは織り前(織り口)14から順次引き離される。このようにして、緯入れノズル9に連なる緯糸3は、経糸10の開口11の内部で緯入れノズル9やサブノズルの空気噴射によって、一直線状となり、織り前14から離れる。
【0019】
ステップ5で、不良糸除去装置2は、待機位置Aから引き込み位置Bまで移動する。ここで、織機制御装置40は、駆動モータ20を正転方向に回転させ、巻き取りドラム18を巻き取り方向に回転させる。この回転時に、巻き付けピン19は、緯入れノズル9と織布13の緯入れ側織り端との間で緯糸3を係止し、それを巻き取りドラム18の方向に引き込み、緯糸3を巻き取りドラム18に対し巻き付け状態とする。
【0020】
ステップ6で、不良糸除去装置2は、待機位置Aに戻る。この間に、駆動モータ20は、さらに巻き取り方向に1回転し、巻き取りドラム18を1回転させることによって巻き取りドラム18に対する緯糸3の巻き付け量を増加させる。緯糸3の巻き付け量の増加によって、巻き取りドラム18と緯糸3との間に必要な摩擦力が確保できるため、緯糸3は、上記の巻き取り過程で、巻き取りドラム18にしっかりと保持された状態となる。したがって、この保持状態で、巻き取りドラム18に巻き付けられた緯糸3の巻き取りドラム18に対する巻き付け抵抗は、経糸10の開口11の中から不良糸3aを引き出すときの抵抗よりも大となる巻き付け量に達し、滑り抜けないようになっている。
【0021】
ステップ7で、織機制御装置40は、無杼織機1を正転させ、ステップ8で、係止ピン7の1往復により、1ターンの緯糸3を解舒するとともに、緯入れノズル9および第1グループのサブノズルを噴射し、緯入れノズル9に連なる緯糸3を給糸カッタ15の切断領域に臨ませる。ステップ9で、無杼織機1は、機械式カッタの場合、クランク角320度で、また電動カッタの場合50度で完全に停止する。
【0022】
ステップ10で、給糸カッタ15は、緯入れノズル9から不良糸除去装置2につながる緯糸3を緯入れノズル9の先端近くで切断する。したがって、この後の不良糸3aの抜き取りに際し、緯入れノズル9の内部の緯糸3は、もはや引き出されず,消費されなくなる。
【0023】
ステップ11、12で、無杼織機1は自動的に逆転し、クランク角180度で停止する。ステップ13で、不良糸3aの抜き取りのために、駆動モータ20は巻き取りドラム18を巻き取り方向に駆動することによって、抜き取り完了時点まで、不良糸3aを巻き取りドラム18のドラムワイヤ39の外周に巻き込んでいく。このときの駆動モータ20の正転方向の回転は、出力軸27を介し、クラッチ機能を有するカムフォロア34とカム38によって巻き取りドラム18に伝達される。このため伝達トルクは、不良糸3aを開口11の内部から抜き取るための引き出し抵抗よりも大きな力でなければならない。この後、イジェクタノズル22がオンの状態になり、サクションマウス21で吸引方向の空気流を発生する。
【0024】
ステップ14で、巻き付け状態の不良糸3aの排出のために、駆動モータ20は、逆転方向に回転する。このとき、ラチェットホイール33とラチェット37のかみ合いによって、巻き取りドラム18は、逆転方向に対し回り止め状態となる。このため、出力軸27の逆転方向の回転力は、カム38のカム斜面によりカムフォロア34を図2で右方向に移動させ、カッタブラケット28を介して可動刃32を同じ方向に移動させる。このとき、巻き取りドラム18の溝24の部分に巻き付けられていた不良糸3aは、固定刃31に対する可動刃32の移動によって切断され、溝24から取り外し得る状態となり、サクションマウス21からの吸引空気流によって、その内部に入り、イジェクタノズル22に加速されてクリーナケース23の内部に収納される。
【0025】
無杼織機1は、ステップ15で、自動的に逆転し、ステップ16で、再起動のためのクランク角320度で停止する。つづくステップ17で、無杼織機1は、オペレータの手動操作によって、あるいは織機制御装置40からの自動起動指令によって、再起動の状態に設定される。なお、巻き取り完了状態は、巻き取りドラム18の所定回転数を検出することによって、または不良糸除去装置2と織布13の緯入れ側織り端との間で不良糸3aの有無を検出することによって、判断される。
【0026】
上記具体例では、不良糸除去装置2を移動可能とし、緯入れ不良の発生時にのみ、引き込み位置Bに移動させるものとしたが、これに代えて、不良糸除去装置2は、除去動作のための位置に固定されたものであってもよい。また、移動式の場合、移動方向も上下方向に限らず、任意の方向でよい。
【0027】
また上記実施例では、機械式の給糸カッタ15を用い、吹き上げノズル17により緯入れされた緯糸3の切断を阻止しているが、これに代えて、電動カッタを用い、電動カッタを電気的に動作しない状態とすることにより、緯糸3の切断を阻止するようにしてもよい。
【0028】
さらに、上記実施例では、巻き取りドラム18から緯入れノズル9に連なる緯糸3の切断を給糸カッタ15により行っているが、この給糸カッタ15とは別の専用のカッタを設け、それにより切断するようにしてもよい。
【0029】
さらに、イジェクタノズル22は、巻き取り継続中に作動させるようにしてもよい。これにより、巻き取りドラム18に溜まった風綿を除去することができ、内蔵のカッタ30が不作動となることをこれによって防止することができる。
【0030】
不良糸3aの牽引過程において、不良糸3aが経糸10やキャッチコードなどに絡まって、牽引中の不良糸3aや経糸10が切断するのを防止するため、牽引中の不良糸3aの張力を検出する手段を設け、設定値以上の張力が掛かったときに、巻き取り動作を停止させるようにしてもよい。また、巻き取りドラム18を回転駆動する駆動モータ20は、使用する緯糸3の種類に合わせて制御し、適当な加速度、速度のもとに駆動するのが好ましい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果が得られる。緯入れ不良発生後、不良糸は不良糸除去装置の巻き付けピンに捕捉され、巻き取りドラムに巻き取られて確実に牽引される。また、巻き付け開始後、不良糸の巻き付け量が緯糸が巻き取りドラムに保持される状態、すなわち不良糸が巻き取りドラムに巻き付けられることにより発生する緯糸の巻き取りドラムに対する巻き付け抵抗が不良緯糸を経糸開口中から引き出す際にかかる引き出し抵抗よりも大となる巻き付け量の状態に達した時点で、緯入れノズルに連なる緯糸の切断を行ってしまうため、その後、緯入れノズル側から緯糸が引き出されて無駄に消費されることがなく、不良糸除去処理に必要な緯糸の長さを最小限度のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無杼織機の主要部および不良糸除去装置の説明図である。
【図2】不良糸除去装置の要部の断面図である。
【図3】不良糸除去動作時の無杼織機の動作および不良糸除去装置の動作順序の説明図である。
【符号の説明】
1 無杼織機
2 不良糸除去装置
3 緯糸
3a 不良糸
4 給糸体
5 測長貯留装置
6 ドラム
7 係止ピン
8 回転ガイド
9 緯入れノズル
10 経糸
11 開口
12 筬
13 織布
14 織り前
15 給糸カッタ
16 フィーラ
17 吹き上げノズル
18 巻き取りドラム
19 巻き付けピン
20 駆動モータ
21 サクションマウス
22 イジェクタノズル
23 クリーナケース
24 溝
25 軸受け
26 止めナット
27 出力軸
28 カッタブラケット
29 スプリング
30 カッタ
31 固定刃
32 可動刃
33 ラチェットホイール
34 カムフォロア
35 ピン
36 ブラケット
37 ラチェット
38 カム
39 ドラムワイヤ
40 織機制御装置
Claims (1)
- 回転可能な巻き取りドラムと、この巻き取りドラムの周面所定位置に設けられた巻き付けピンとを備え、緯入れ不良の発生時に、緯入れノズルの先端から給糸側織布端に連なる緯糸に巻き付けピンを係合させ、巻き取りドラムの回転により、緯糸を巻き取りドラムの周面上に巻き付けることにより、経糸の開口中から緯糸に連なる不良糸を牽引除去する不良糸除去装置を備えた無杼織機において、
巻き取りドラムの回転による緯糸およびこの緯糸に連なる不良糸の巻き取りを開始し、緯糸およびこの緯糸に連なる不良糸の巻き取り過程で、巻き付けられた緯糸の巻き取りドラムに対する巻き付け抵抗が巻き付け量の増加に伴って経糸の開口中からの不良糸の引き出し抵抗よりも大となる巻き付け量に達したときに、緯入れノズルから巻き取りドラムに連なる緯糸を切断し、その後、巻き取りドラムの回転により不良糸の巻き取りを開口中からの不良糸の抜き取り完了まで続行することを特徴とする無杼織機における不良糸除去方法。
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-
1997
- 1997-10-06 JP JP28912597A patent/JP3734200B2/ja not_active Expired - Fee Related
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