JP3729679B2 - 閾値マトリクスの作成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、閾値マトリクスを用いた多階調画像のハーフトーン化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自然画像を印刷物などの形で再現する際には、各原色毎にハーフトーン化が行われる。ここで、「ハーフトーン化」とは、多階調画像を2値化することを意味する。印刷物のハーフトーン化には、網点やFMスクリーニング(周波数変調スクリーニング)などが用いられる。本明細書では、ハーフトーン化された画像を「ハーフトーン画像」と呼ぶ。また、ハーフトーン画像を構成する最小の記録点を「小ドット」または単に「ドット」と呼ぶ。なお、網点は、「ハーフトーンドット」とも呼ばれており、1つ以上の小ドットが集まったものである。
【0003】
ハーフトーン画像を生成する際には、予め準備された閾値マトリクスから読み出された閾値と、多階調画像信号(入力画像信号)とを比較することによって、各画素位置にドットを生成するか否かを示す2値信号を生成する方法が一般的である。
【0004】
閾値マトリクスを作成する方法としては、現在までに多数のものが提案されている。例えば、本出願人により開示された特開平10−84477号公報に記載されている方法では、画像濃度のムラがなるべく少なくなるように、閾値マトリクス内の閾値分布が工夫されている。
【0005】
従来の方法では、閾値マトリクスを作成する際に、1画素領域の大きさ(「画素サイズ」と呼ぶ)とドットの大きさ(「ドットサイズ」と呼ぶ)とが一致していると仮定していた。しかし、実際には、画素サイズとドットサイズとは一致していないことの方が多い。図1は、画素サイズとドットサイズとの関係の例を示す説明図である。図1(A)は、矩形形状の1画素領域を隙間無く塗りつぶせるような理想的なドットが形成される場合を示している。実際には、図1(B)や、図1(C)の例のように、1ドットが1画素領域よりも大きい場合が多い。また、ドットの濃度も理想的な塗りつぶし濃度に達しているとは限らず、ハーフトーン画像を画像記録媒体上に記録する画像出力装置(画像記録装置)の種類によっては、実際のドットの濃度が理想的な塗りつぶし濃度よりも低い場合がある。なお、図1(B),1(C)のような大きなドットにおいて、1画素領域をはみ出している部分は、「フリンジ」とも呼ばれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開平10−84477号公報に記載されている方法では、図1(A)のような理想的なドットが形成されるものと仮定して、2値信号を生成するための閾値マトリクスを作成していた。すなわち、従来の閾値マトリクスでは、1つの画素位置に形成されるドットが、近接する他の画素位置に与える影響が考慮されていなかった。従って、実際のドットの形状や濃度がこの理想状態から大きく外れた場合には、画像の濃度を正しく再現できない可能性があった。
【0007】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、実際のドットの形状や濃度が理想状態から外れている場合にも、画像の濃度を正しく再現できるようにするための技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、注目画素を含む複数の画素で構成される所定の濃度計算領域を用いて、濃度計算領域内の各画素位置における小ドットの形成の有無が互いに異なる複数の濃度計算パターンを想定する。そして、各濃度計算パターンに関して、各画素位置の小ドットの現実的な形状と濃度とを考慮しつつ注目画素の実効的な濃度値を求める。また、閾値マトリクスと等しい大きさを有するマトリクス領域内の各画素に仮閾値を割り当てることによって仮閾値マトリクスを準備する。そして、複数の濃度計算パターンに対する注目画素の実効的な濃度値を用いて、仮閾値の順に従ってマトリクス領域内の各画素位置に小ドットが形成されてゆくと仮定したときの画像の濃度階調変化を算出する。この仮閾値による画像の濃度階調変化を用いて、入力画像信号とハーフトーン化後の出力画像の濃度階調との関係を示す出力階調特性がほぼ直線的になるように、仮閾値マトリクスから閾値マトリクスを決定する。
【0009】
上記発明では、複数の濃度計算パターンに関して、小ドットの現実的な形状と濃度とを考慮しつつ注目画素の実効的な濃度値を求めておき、この複数の濃度計算パターンを利用して仮閾値に関する画像の濃度階調変化を算出するので、実際のドットの形状や濃度を反映した濃度階調変化を得ることができる。従って、このような仮閾値に関する濃度階調変化を用いて、出力階調特性がほぼ直線的となるように閾値マトリクスを決定すれば、実際のドットの形状や濃度が理想状態から外れている場合にも、画像の濃度を正しく再現できる閾値マトリクスが得られる。なお、仮閾値に関する濃度階調変化も出力階調特性と同様な入出力関係を示すものであり、「仮閾値に関する出力階調特性」と呼ぶことも可能である。
【0010】
仮閾値マトリクスがM個(Mは整数)の仮閾値で構成され、また、閾値マトリクスがN個(NはM未満の整数)の閾値で構成されるようにしてもよい。このとき、仮閾値マトリクスのM個の仮閾値がN個の閾値に変換されることによって閾値マトリクスが作成される。このように、仮閾値を、より少ない個数の閾値に変換するようにすれば、出力階調特性がほぼ直線的となるように閾値マトリクスを容易に決定できる。
【0011】
なお、仮閾値の個数Mは、閾値の個数Nの4倍以上であることが好ましい。こうすれば、出力階調特性における階調のジャンプ(「トーンジャンプ」と呼ばれる)が少ない閾値マトリクスを作成することが可能である。
【0012】
なお、本発明は、閾値マトリクスの作成および装置、その閾値マトリクスを用いたハーフトーン画像の作成方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
A.閾値マトリクス用の繰り返し単位領域:
本発明の実施例を説明する前に、ここではまず、閾値マトリクスと同じ大きさを有する繰り返し単位領域(「繰返しブロック」とも呼ぶ)について説明する。ここで、「繰り返し単位領域」とは、画像平面上にタイル状に繰り返し適用される領域を意味している。閾値マトリクスは、この繰り返し単位領域内の各画素位置に閾値が割り当てられたものである。ハーフトーン化を行う際には、繰返し単位領域内の閾値と多階調画像信号とを比較することによって、2値信号が形成される。
【0014】
以下では、網点を用いたハーフトーン化に使用される閾値マトリクスの作成について説明するが、本発明は、FMスクリーニングなどの網点方式以外のハーフトーン化技術のための閾値マトリクスの作成にも適用可能である。
【0015】
網点のための繰返し単位領域を規定する方式としては、1つの網点が形成される1つの網点領域を1つの繰返し単位領域とする方式と、複数の網点領域を含むより大きな領域を1つの繰返し単位領域とする方式とがある。
【0016】
図2は、1つの網点領域(「網点セル」とも呼ぶ)を1つの繰返し単位領域とする方式を示す説明図である。この方式では、各網点領域の4つの頂点が、画素の格子の頂点に一致する。従って、この網点領域をタイル状に繰返し適用することによって、全画像平面を覆うことができる。但し、この方式では、実現できる網線数(「スクリーン線数」とも呼ぶ)や網角度(「スクリーン角度」とも呼ぶ)がかなり限定されてしまうという問題がある。この理由は、各網点領域の4つの頂点が画素の格子の頂点に一致しなければならないからである。
【0017】
図3は、複数の網点領域をふくむ広い領域を1つの繰返し単位領域とする方式を示す説明図である。この例では、4×4個の網点領域を含む領域が、1つの繰返し単位領域(「繰返しブロック」とも呼ぶ)として用いられている。このような複数の網点領域を含む繰返し単位領域は、一般に「スーパーセル」とも呼ばれている。スーパーセルの4つの頂点は画素の格子点に一致するが、各網点領域の4つの頂点は、必ずしも画素の格子点には一致していない。スーパーセル方式では、1つのスーパーセルを構成する網点領域の数に融通性があるので、いわゆる有理正接法において、網線数や網角度をより自由に実現することができる。ここで、有理正接法とは、網角度の正接(tan )が有理数となるような網点の形成方法を言う。
【0018】
以下の実施例では、スーパーセル方式の繰り返し単位領域を用いて閾値マトリクスを作成することとする。但し、1網点方式の繰り返し単位領域を用いることも可能である。
【0019】
B.装置の構成と処理手順:
本実施例では、露光ビームを用いてハーフトーン画像を感光材上に記録するタイプの2値画像記録装置を用いて網点画像を記録する際に使用する閾値マトリクスを作成する。このような2値画像記録装置としては、例えば網フィルムを作成するための記録スキャナがある。
【0020】
図4は、本発明の実施例で使用される閾値マトリクス作成装置の構成を示すブロック図である。この装置は、出力階調計算部100と、吸収率テーブルメモリ102と、点灯順メモリ(仮閾値マトリクスメモリ)104と、出力階調特性メモリ106と、閾値マトリクスメモリ108と、階調補正部(閾値決定部)110とを有している。この閾値マトリクス作成装置は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータによって実現できる。すなわち、4つのメモリ102,104,106,108は、汎用コンピュータのRAM内に確保され、また、出力階調計算部100と階調補正部110の機能は、コンピュータが所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現される。これらの各部の機能については後述する。
【0021】
図5は、実施例の処理手順を示すフローチャートである。ステップS1では、画像記録装置におけるドット形状を規定する特性であるドット形状・濃度特性を準備する。例えば、露光ビームを用いて感光材を露光するタイプの画像記録装置におけるドット形状・濃度特性は、露光ビームの光量分布と感光材のγ特性(光量−濃度特性)とを含んでいる。感光材のγ特性は、感光材のメーカから供給されることが多く、通常は予め知られている。露光ビームの光量分布は、実際に露光ビームを用いて感光材上に形成された特定のパターンの形状と、感光材のγ特性とに基づいて推定することができる。
【0022】
図6は、露光ビームの光量分布を決定する方法を示す説明図である。まず、図6の上方に示すような万線(一定ピッチの平行線)を表す2値画像データを準備し、この2値画像データに基づいて感光フィルムを露光すると、図6の下方に示すようなパターンがフィルム上に形成される。その後、このフィルムにおける吸収率の2次元的な分布が、以下のようにして測定される。
【0023】
図7は、フィルムの吸収率測定の様子を示す説明図である。本実施例では、感光フィルムとして、露光された部分が黒化し、露光されない部分が透明になるポジタイプのフィルムを用いるものとする。フィルムの吸収率を測定する際には、フィルムの片側から入射光を照射して、透過光の光量を測定する。以下の(1)式、(2)式に示されているように、透過率Tは、透過光の光量を入射光の光量で除した値であり、また、吸収率Bは、1から透過率Tを減算した値である。
T=[透過光の光量]/[入射光の光量] …(1)
B=1−T …(2)
【0024】
露光ビームの2次元的な光量分布は、こうして測定された吸収率Bの2次元的な分布と、感光材のγ特性とに基づいて推定される。図8は、γ特性の一例を示すグラフである。γ特性は、光量E(通常はその対数logE)と濃度Dとの関係で与えられる。なお、濃度Dは、透過率Tと以下の(3)式で関係付けられている。
T=10-D …(3)
【0025】
従って、吸収率Bと濃度Dは、次の(4)式の関係を有している。
B=1−10-D …(4)
【0026】
従って、感光材のγ特性と、透過率T(または吸収率B)の2次元分布の測定結果から、フィルムが受けた光量Eの2次元分布を決定することができる。そして、フィルムが受けた光量Eの2次元分布と、記録時の露光タイミングとに基づいて、露光ビームの光量分布を推定することが可能である。この際、露光ビームの2次元的な光量分布の形状は、例えばガウス分布に従うものと仮定する。
【0027】
このように、ドットで構成された特定のパターンの実際の形状や濃度から露光ビームの実際の光量分布を決定すれば、この実際の光量分布を使用することによって、後述するような種々のドット形成パターンにおける実際のパターン形状を正確に推定することが可能である。
【0028】
図5のステップS2では、隣接する画素におけるドットの形状と濃度の影響を考慮して、各画素の実際の吸収率を与える吸収率テーブルを準備する。図9は、吸収率テーブルの作成方法を示す説明図である。図9(A)に示すように、吸収率テーブルを作成する際には、注目画素を中心とする3×3画素の領域(吸収率計算パターン領域)が使用される。図9(B)は、吸収率計算パターンの一例を示している。ここで、白抜きの四角形はドットが形成されていない画素を示しており、塗りつぶされている四角形はドットが形成されている画素を示している。なお、吸収率計算パターンは、吸収率計算パターン領域内の9つの画素のオン/オフのすべての組み合わせについて作成される。従って、吸収率計算パターンの総数は、2の9乗個(512個)である。一般には、n×n画素領域の大きさを有する吸収率計算パターンの総数は、2の(n×n)乗個になる。
【0029】
図9(C)は、露光ビームの光量分布と感光材のγ特性を考慮した実際の吸収率のシミュレーション結果を示している。吸収率のシミュレーションでは、図10に示すように、露光ビームが一定速度で移動しながら露光信号に従ってオン/オフされるという条件下で、各位置の積算光量が算出される。なお、図10の下部において実線で描かれた形状は露光ビームの静止時の光量分布を示しており、破線は積算光量分布を示している。
【0030】
注目画素の実質的な吸収率を算出する際には、図9(D)に示すように、注目画素を10×10個の小区画に分割する。そして、各小区画の積算光量Eから、感光材のγ特性(図8)を参照して各小区画の濃度Dが決定される。この濃度Dから、前記(4)式に従って吸収率Bが算出される。そして、10×10個の小区画に関する吸収率の平均を取ることによって、注目画素の実効的な吸収率が決定される。
【0031】
このような注目画素の実効的な吸収率は、512通りのすべての吸収率計算パターンに関して実行される。なお、露光ビームの光量分布と感光材のγ特性が知られていれば、各吸収率計算パターンにおける注目画素の実効的な吸収率は、上述したような計算(シミュレーション)によって決定することが可能である。
【0032】
図5のステップS3では、繰返しブロック内の各網点セル毎に、画素の点灯順位を設定する。なお、「点灯」とは、画素位置にドットを形成することを意味する。例えば、光ビームで感光材を露光するタイプの画像記録装置では、光ビームをオンすることを「点灯」と呼び、インク滴を印刷媒体上に吐出することによってドットを形成するタイプの画像記録装置ではインク滴を吐出することを「点灯」と呼ぶ。「点灯順位」とは、ドットを形成する順番を意味する。但し、ここで設定される点灯順位は仮の閾値に相当するものであり、1つの網点セルにおける仮閾値の配列は、仮閾値マトリクスに相当する。最終的な閾値マトリクスは、後述するステップS4,S5の処理によって決定される。
【0033】
図11は、本実施例において使用する繰返しブロックSCを示す説明図である。この繰返しブロックSCは、5×5個の網点セルHCを含んでいる。ステップS3では、このような繰返しブロックSC内の各網点セルHC内の画素について、各網点セルHC毎に独立した点灯順位(仮閾値)が設定される。図12は、1つの網点セルHCの中の点灯順位の配列の一例を示す説明図である。網点セルHC内の各画素には、その中心から周辺に向かって値が次第に増大していくように点灯順位が設定される。
【0034】
図5のステップS4では、出力階調計算部100が、点灯順データと吸収率テーブルから、仮閾値に関する出力階調特性を計算する。ここで、点灯順データが0から(M−1)までの範囲のM個の異なる点灯順位で構成されるものと仮定する。また、仮閾値に関する出力階調特性の計算時には、一定レベルの入力画像信号に応じて一様な濃度の画像が出力されると仮定する(このような画像は「平網」と呼ばれる)。そして、0番目からi番目の点灯順位までの(i+1)個の画素が点灯した状態の画像について、各画素の吸収率を、吸収率テーブルを用いて算出する。この際、各画素を注目画素とする3×3画素領域は、ステップS2で準備した512通りの吸収率計算パターンのいずれかに一致するはずである。そこで、各画素について、512通りの吸収率計算パターンの中の一致するものを検索し、そのときの注目画素の吸収率を吸収率テーブルメモリ102から参照することによって各画素の吸収率が得られる。
【0035】
i番目の点灯順位までの画素が点灯した出力画像の実効的な網%DR(網点面積率)は、以下のマーレイデービスの式に従って与えられる。
ここで、Ddotは網点濃度であり、Dbaseはベース面濃度、Dfillはベタ濃度、Baveは画像の平均吸収率、Bbaseはベース面吸収率、Bfillはベタ吸収率である。なお、「ベース面」とは、ドットが記録されていない状態の画像記録媒体(本実施例では透光部)を意味する。また、「ベタ」とは、全画素にドットが形成された状態を意味する。
【0036】
上記(5)式の右辺にある画像の平均吸収率Bave は、i番目の点灯順位までの画素が点灯した状態における各画素の吸収率の平均値である。また、ベース面吸収率Bbaseは、ドットが全く記録されていない状態におけるフィルムの吸収率の測定値である。ベタ吸収率Bfillは、ベタ状態における吸収率の計算値(または測定値)を利用できる。従って、i番目の点灯順位までの画素が点灯した状態において各画素の吸収率を決定すれば、上記(5)式から実効的な網%DRを算出することが可能である。そして、パラメータiを0から(M−1)まで順次変化させることによって、各点灯順位iに対する実効的な網%を得ることができる。
【0037】
図13は、こうして得られた仮閾値に関する出力階調特性を示すグラフである。図13の横軸は点灯順データの値であり、縦軸は出力時の実効的な網%である。ここでは、点灯順データは0〜65535までの65536個の点灯順位で構成されていると仮定している。なお、横軸は、入力画像信号のレベルであると考えることができる。従って、この出力階調特性は、仮閾値マトリクスを用いたときの入出力特性を表すものである。
【0038】
理想的な出力階調特性は、入力画像信号のレベル(%)と出力網%とが一致するような、傾きが45度の直線的な関係を示す特性である。そこで、図5のステップS5では、階調補正部110が、点灯順データ(すなわち仮閾値マトリクス)と、仮閾値マトリクスに対する出力階調特性(図13)とを用いて、ほぼ直線的な入出力特性を有するような閾値マトリクス(「階調補正済み閾値マトリクス」と呼ぶ)を作成する。
【0039】
ここで、階調補正の方法を説明する前に、入力画像信号のレベルの範囲と、画像の濃度階調の数と、閾値マトリクスに含まれる閾値の範囲との関係について説明する。ハーフトーン画像を表す2値信号は、閾値Ssを入力画像信号Imと比較した結果に応じて生成される。この2値信号のレベルは、次の通りである。
Ss<Imの時:Hレベル(点灯)
Im≦Ssの時:Lレベル(非点灯)
【0040】
入力画像信号Imのレベルが0〜(N−1)の範囲である場合には、閾値Ssの範囲は0〜(N−2)に設定される。この理由は、画像の濃度階調として、N個の異なる階調を再現できるようにするためである。換言すれば、N階調を再現するための閾値マトリクスの値は、0〜(N−2)の範囲の値を有していることになる。このため、閾値マトリクスがN個の画素を含む場合に、例えば1つの閾値に関しては同一の値を2つの画素に割り当てることによって、閾値の範囲を0〜(N−2)の範囲に制限している。
【0041】
図14は、階調補正の方法を示す説明図である。階調補正済みの閾値マトリクスは、0〜(N−2)の範囲の閾値を有するN階調のマトリクスであると仮定する。この閾値マトリクスの階調数Nは、点灯順位の階調数Mよりも小さい値である。なお、図14の例では、N=256,M=65536である。階調補正の際には、最終的な閾値マトリクスに関する出力階調特性がほぼ直線的になるように、点灯順位が0〜(N−2)の範囲の閾値に変換される。
【0042】
n番目の閾値に変換されるべき点灯順位は、以下のようにして決定される。直線的な出力階調特性では、0〜(n−1)の範囲の閾値の画素が点灯したときに、出力網%は{(n/255)×100}に等しくなるはずである。ここで、閾値マトリクスの階調数Nは255と仮定している。同様に、0〜nの範囲の閾値の画素が点灯したときには、出力網%が{(n+1)/255}(%)に等しくなるはずである。従って、図14において、出力網%が{(n/255)*100}〜{((n+1)/255)*100}の範囲R(n)は、n番目の閾値を有する画素の点灯によって達成されるべきである。そこで、仮閾値マトリクス内において、範囲R(n)の出力網%を与えるような点灯順位を有する画素には、すべて同一の閾値nが割り当てられる。
【0043】
同様に、出力網%が{(n/255)*100}〜{((n+1)/255)*100}の範囲R(n+1)の出力網%を与えるような点灯順位を有する画素には、すべて同一の閾値(n+1)が割り当てられる
【0044】
以上の説明からも理解できるように、各閾値が割り当てられる画素の数は、1つとは限らず、2以上の場合もあり、また、0の場合もある。このように、本実施例では、各閾値を割り当てる画素数を固定していないので、出力階調特性がほぼ直線的になるように閾値を割り当ててゆくことが可能である。
【0045】
なお、階調補正後の閾値マトリクスの階調数Nは、点灯順データ(仮閾値マトリクス)の階調数Mよりも小さな値である。なお、Nの値をM/4以下の値に(すなわち、Mを4×N以上の値に)設定することのが好ましい。さらに、Nの値としては、Mを4のk乗(kは1以上の整数)分の1の値(M/4k )に設定することが特に好ましい。また、Nの値は、256以上に設定することが好ましい。
【0046】
図15ないし図19は、階調補正後の閾値マトリクスの階調数Nを点灯順データの階調数Mの1/4に設定した場合の利点を示す説明図である。図15は、2種類の点灯順データと、これらを単純に圧縮して得られた閾値マトリクスとを示している。図15(A−1)は、4×4画素で構成された同一の点灯順データが4つ配列されて構成された16階調の点灯順データである。図15(B−1)は、各画素に異なる点灯順位が割り当てられている64階調の点灯順データである。図15(A−2),(B−2)は、これらの点灯順データを単純に16階調に階調圧縮して得られた閾値マトリクスをそれぞれ示している。図15(A−2)に示す閾値マトリクスでは、4つの4×4画素領域がすべて同じ閾値配列を有している。一方、図15(B−2)に示す閾値マトリクスでは、4つの4×4画素領域における閾値配列が互いに異なっている。ドット形状が理想的な場合(ドット形状と画素形状とが同一の場合)には、図15(A−2),(B−2)の閾値マトリクスのいずれを使用しても、階調が1つ上昇する毎に網点面積率が6.25%(=100/16)増加する。
【0047】
図16は、露光ビームの光量分布が縦長であるような画像記録装置において、図15(A−2)に示す閾値マトリクスを用いた場合の出力結果の一例を示している。図16の下部には、入力階調(すなわち入力画像信号のレベル)が1〜16になったときに記録されるパターンと、そのときの網点面積率とが示されている。例えば、入力階調が1のときの網%は、12.5%である。これは、理想状態における網%の値(6.25%)とはかなり異なる値である。この例から解るように、図16の例ではいわゆるトーンジャンプ(階調の飛び)が発生している。
【0048】
図17は、図15(A−1)の点灯順データから階調補正を行うことによって得られた閾値マトリクスと、この閾値マトリクスを用いた出力結果の一例を示している。なお、階調補正は、上述のステップS5の手順に従って、なるべく直線的な出力階調特性を有するように行われている。この例では、入力階調が1,2,3のときの網%がいずれも12.5%である。このように、図15(A−2)の閾値マトリクスを階調補正しても、トーンジャンプをあまり低下させることができない場合がある。この理由は、図15(A−2)の閾値マトリクスが、基本的に4×4マトリクスの繰り返しなので、1つの閾値を変更したときに8×8画素領域内における4つの値が同時に変更されてしまうからである。
【0049】
図18は、図15(B−1)の点灯順データから階調補正を行うことによって得られた閾値マトリクスと、この閾値マトリクスを用いた出力結果の一例を示している。なお、この階調補正も、上述のステップS5の手順に従って行われている。図16の下部には、入力階調(すなわち入力画像信号のレベル)が1〜16になったときに記録されるパターンと、そのときの網点面積率とが示されている。
【0050】
図19は、図16ないし図18に示した3つの出力結果における網%増分の変化を示すグラフである。ここで、「網%増分」とは、入力階調値が1つ増加したときの網点面積率の増加分を意味している。このグラフから容易に理解できるように、64階調の点灯順データから16階調に階調補正されて得られた閾値マトリクス(図18)は、16階調の点灯順データから16階調に階調補正されて得られた閾値マトリクス(図17)に比べて、トーンジャンが少ないので、より滑らかに画像の濃度階調を再現することが可能である。
【0051】
なお、上述した説明では、1つの点灯順データから1つの閾値マトリクスのみを作成していたが、画像記録装置で利用可能な出力階調特性が複数存在するときには、1つの点灯順データから複数種類の閾値マトリクスを作成することが可能である。上述の説明から理解できるように、画像記録装置の出力階調特性は、露光ビームの光量分布や感光材のγ特性などのように、出力画像のドットの形状と濃度に影響を与える種々のパラメータに依存する。ところで、出力画像のドットの形状と濃度に影響を与える種々のパラメータの組み合わせは無限では無く、実用的な組み合わせはそれほど多くない。そこで、これらのパラメータの実用的な組み合わせのそれぞれに関して上述した図5の手順を実行すれば、各出力階調特性に適した閾値マトリクスをそれぞれ作成することが可能である。
【0052】
なお、ある画像記録装置に関して複数の出力階調特性が存在し、かつ、それらの特性が相互に近接している場合には、これらの複数の出力階調特性の平均的な特性から1つの閾値マトリクスを作成することも可能である。図20は、2つの出力階調特性(一点鎖線と破線で示す)を平均した平均出力階調特性(太い実線で示す)と、この平均出力階調特性を用いた階調補正の方法を示す説明図である。階調補正の方法は図14で説明したものと同じなので、ここではその説明を省略する。
【0053】
図21は、上述の実施例で作成された閾値マトリクスを用いてハーフトーン画像を記録する画像記録装置の構成を示すブロック図である。この画像記録装置は、CPU30と、メインメモリ(ROMおよびRAM)32と、フロッピディスク装置34と、SPMメモリ36と、副走査アドレスカウンタ38と、主走査アドレスカウンタ40と、比較器42とを備えている。また、この画像記録装置は、ハーフトーン画像を光ビームで画像記録媒体上に記録するための図示しない露光装置も備えている。SPMメモリ36は、閾値マトリクスを記憶するメモリである。フロッピディスク装置34には、上述の実施例に従って作成された複数種類の閾値マトリクスが記憶されており、その中の1つが選択されてSPMメモリ36に転送される。
【0054】
画像記録時に使用される閾値マトリクスは、画像記録装置で形成される出力画像のドットの形状と濃度に影響を与える種々のパラメータの組み合わせに応じて自動的に選択することも可能である。これらのパラメータの中で、露光ビームの光量分布などのように、各画像記録装置に固有のパラメータは、同一の画像記録装置を用いる限り常に同じ値が使用される。一方、感光材のγ特性は感光材毎に異なる。そこで、例えば画像記録装置のユーザが、図示しないディスプレイ装置上で感光材の種類を選択すると、これと他のパラメータとの組み合わせに応じた適切な閾値マトリクスをフロッピディスク装置34から自動的に読み出して、SPMメモリ36に格納することが可能である。このように閾値マトリクスを選択する機能は、メインメモリ32に格納されたコンピュータプログラムをCPU30が実行することによって実現できる。
【0055】
副走査アドレスカウンタ38には、副走査スタート信号Rxと、副走査クロック信号Cxとが入力されている。副走査スタート信号Rxは、光ビームの副走査座標が初期位置にリセットされた時に1パルス発生する信号である。副走査クロック信号は、光ビームの副走査座標が更新されるたびに1パルス発生する信号である。副走査アドレスカウンタ38は、これらの信号Rx,Cxに応じて、繰り返し単位ブロック内における光ビームの副走査座標を生成し、これをSPMメモリ36に副走査アドレスとして供給する。主走査アドレスカウンタ40も同様に、主走査スタート信号Ryと主走査クロック信号Cyとに応じて、繰り返し単位ブロック内における光ビームの主走査座標を生成し、これをSPMメモリ36に主走査アドレスとして供給する。これら2つのアドレスカウンタ38,40から与えられたアドレスに応じて、SPMメモリ36内の閾値マトリクスから1つの閾値Ssが読出されて、比較器42に供給される。
【0056】
比較器42は、この閾値Ssを入力画像信号Imと比較し、この比較結果に応じた2値化出力(露光信号、網点信号)を生成する。図示しない露光装置は、この2値化出力に応じて感光性の記録媒体(例えば感光フィルム)を光ビームで露光し、これによって記録媒体上に網点画像を形成する。このようにしてYMCKの各色版の網点画像を作成し、これらの網点画像をそれぞれの色のインクで刷り重ねることによって、多色印刷物を得ることができる。
【0057】
以上説明したように、上記実施例によれば、実際のドットの形状や濃度を考慮して、出力階調特性がほぼ直線的になるように閾値マトリクスを作成しているので、画像の濃度を正しく再現できる閾値マトリクスを得ることが可能である。特に、仮閾値に対する出力階調特性をシミュレーションする際に、512個の吸収率計算パターンを予め準備しておき、各画素における吸収率をこの吸収率計算パターンを参照して決定しているので、仮閾値の順に画素を点灯させる際の各画素の実効的な吸収率を高速に求めることができる。この結果、仮閾値に対する出力階調特性のシミュレーションを高速に行うことが可能である。
【0058】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0059】
(1)上記実施例では、3×3画素の領域を有するの吸収率計算パターンを使用していたが、吸収率計算パターンの領域としては、注目画素を含む複数の画素で構成されるような任意の形状の領域を使用することが可能である。例えば、各画素位置の小ドットの影響が、隣接画素のみでなく、さらにその隣の画素にまで及ぶときには、5×5画素の領域が使用される。なお、吸収率計算パターン領域の大きさや形状に係わらず、注目画素は吸収率計算パターンの領域の中央にあることが好ましい。
【0060】
(2)上記実施例では、透光性の感光フィルム上にドットを記録する場合を例にしていたが、本発明は、透光性でない画像記録媒体(例えば印刷版用の感光材や印刷用紙)上にドットを記録する場合にも適用可能である。この場合には、「吸収率」を「濃度」と読み替えれば、上記実施例をほぼそのまま適用可能である。なお、本明細書において、「濃度」という用語は、上記(3)式で使用されている狭義の濃度Dに限らず、吸収率や透過率などのように、狭義の濃度Dと一義的な関係にある任意の値を意味するものとして使用されている。
【0061】
印刷用紙上にインクを吐出して画像を記録するような画像出力装置に本発明を適用するような場合には、露光ビームの光量分布や感光材のγ特性を得ておく代わりに、インクにより形成されるドットの実際の形状や濃度(すなわち濃度分布)を測定したものがドット形状・濃度特性(図5のステップS1)として使用される。また、この場合には、複数の濃度計算パターンを実際に印刷用紙上に記録し、各濃度計算パターンにおける注目画素の実効的な濃度を測定しておけばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】画素サイズとドットサイズとの関係の例を示す説明図。
【図2】1網点方式のセルの例を示す説明図。
【図3】スーパーセルの例を示す説明図。
【図4】本発明の実施例で使用される閾値マトリクス作成装置の構成を示すブロック図。
【図5】実施例の処理手順を示すフローチャート。
【図6】露光ビームの光量分布を決定する方法を示す説明図。
【図7】フィルムの吸収率測定の様子を示す説明図。
【図8】感光材のγ特性の一例を示すグラフ。
【図9】実施例における吸収率テーブルの内容を示す説明図。
【図10】吸収率のシミュレーション時における積算光量の算出方法を示す説明図。
【図11】実施例において使用する繰返しブロックSCを示す説明図。
【図12】1つの網点セルHCの中の点灯順位の配列の一例を示す説明図。
【図13】仮閾値に対する出力階調特性を示すグラフ。
【図14】階調補正の方法を示す説明図。
【図15】2種類の点灯順データとこれらを単純に圧縮して得られた閾値マトリクスを示す説明図。
【図16】図15(A−2)の閾値マトリクスを用いた出力結果の一例を示す説明図。
【図17】図15(A−1)の点灯順データを階調補正して得られた閾値マトリクスとそれを用いたの出力結果を示す説明図。
【図18】図15(B−1)の点灯順データを階調補正して得られた閾値マトリクスとそれを用いた出力結果を示す説明図。
【図19】階調補正後の閾値マトリクスの階調数Nを点灯順データの階調数Mの1/4に設定した場合の利点を示す説明図。
【図20】2つの出力階調特性を平均した平均出力階調特性とそれを用いた階調補正の方法を示す説明図。
【図21】ハーフトーン画像を記録する画像記録装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
30…CPU
32…メインメモリ
34…フロッピディスク装置
36…SPMメモリ
38…副走査アドレスカウンタ
40…主走査アドレスカウンタ
42…比較器
100…出力階調計算部
102…吸収率テーブルメモリ
106…出力階調特性メモリ
108…マトリクスメモリ
110…階調補正部
Claims (2)
- 多階調画像のハーフトーン化に用いる閾値マトリクスの作成方法であって、
(a)注目画素を含む複数の画素で構成される所定の濃度計算領域を用いて、前記濃度計算領域内の各画素位置における小ドットの形成の有無が互いに異なる複数の濃度計算パターンを想定し、各濃度計算パターンに関して、各画素位置の小ドットの現実的な形状と濃度とを考慮しつつ前記注目画素の実効的な濃度値を求める工程と、
(b)閾値マトリクスと等しい大きさを有するマトリクス領域内の各画素に仮閾値を割り当てることによって仮閾値マトリクスを準備する工程と、
(c)前記複数の濃度計算パターンに対する前記注目画素の実効的な濃度値を用いて、前記仮閾値の順に従って前記マトリクス領域内の各画素位置に小ドットが形成されてゆくと仮定したときの画像の濃度階調変化を算出する工程と、
(d)前記仮閾値による前記画像の濃度階調変化を用いて、入力画像信号とハーフトーン化後の出力画像の濃度階調との関係を示す出力階調特性がほぼ直線的になるように、前記仮閾値マトリクスから閾値マトリクスを決定する工程と、
を備え、
前記仮閾値マトリクスは、M個(Mは整数)の仮閾値で構成されており、
前記閾値マトリクスは、N個(NはM未満の整数)の閾値で構成されており、
前記工程(d)において、前記仮閾値マトリクスのM個の仮閾値がN個の閾値に変換されることを特徴とする閾値マトリクスの作成方法。 - 請求項1記載の方法であって、
前記仮閾値の個数Mは、前記閾値の個数Nの4倍以上である、方法。
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