JP3725465B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置及び半導体装置の製造方法に関し、特にエレベーテッドソース/ドレイン構造を有するMIS型の半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータや通信機器の重要部分には、多数のトランジスタや抵抗等を半導体基板上に集積した集積回路が広く用いられている。しかし、素子の高集積化に伴い、設計ルールも年々縮小してきている。そして、MIS型の集積回路においては、ゲート長の縮小に伴う短チャネル効果を抑制するため、拡散層深さを浅くすることが要求されている。また同時に、拡散層深さが浅くなることによる抵抗の増大を防ぐ必要がある。拡散層深さを浅く、且つ拡散層抵抗を低く保つ方法として、ソース/ドレイン領域のみシリコンを持ち上げた構造即ちエレベーテッドソース/ドレイン構造と、シリコンと金属との化合物であるシリサイドが自己整合的に形成されたサリサイドとを組み合わせる手法が有効であるとされている(T. Yoshitomi, et al. 1995 Symposium on VLSI Technology Digest of
Technical Papers p.11)。
【0003】
このエレベーテッドソース/ドレイン構造の形成自体は、気相エピタキシャル成長、固相エピタキシャル成長によるものを含めてこれまでにもいくつかの方法で試みられている。しかし、エピタキシャル成長の場合、ゲート酸化膜近傍や素子分離近傍でエピタキシャル成長中にファセットを生じてしまい、これら近傍におけるエピタキシャル成長膜厚を十分には厚くできず、特にゲート近傍のエピタキシャル成長膜厚の低下により、続くイオン注入工程時に不純物が基板深くまで注入されてしまい短チャネル効果を生じてしまう。さらに続くシリサイド工程の際、pn接合からの距離が短くなってしまい接合リークを生じてしまう。このシリサイド起因のリークを抑制するためにシリサイド工程の前に、エレベーテッドソース/ドレイン領域の上に新たにサイドウオールを形成する工程が必要となり、工程数が増大することなどの問題があった。また、素子の微細化が進むにつれゲート電極-ソース領域間、またはゲート電極-ドレイン領域間の距離が近づくことになり、電気的にショートしてしまうことも問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の問題から、エレベーテッドソース/ドレイン構造を有する半導体装置において、リークやショートが抑制された、浅く低抵抗な拡散層を有する半導体装置や製造方法が要求されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の様態は、
素子分離領域を有するシリコン基板と、
前記シリコン基板表面に設けられたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、
前記ゲート電極の側面に設けられ、前記シリコン基板表面に達する第1側壁層と、
前記ゲート電極の側壁に前記第1側壁層を介して設けられ、前記第1側壁層とは異なる材料よりなり、かつ前記シリコン基板表面と離間しており、そのゲート長方向の端縁が前記素子分離領域上に位置しているシリコン窒化膜の第2側壁層と、
前記シリコン基板表面と前記第2側壁層間、および前記素子分離領域上に延在するように、前記第2側壁層形成後にシリコンをエピタキシャル成長し、前記シリコンの少なくとも表面部分が金属シリサイド膜で形成されているエレベーテッド領域と、
前記シリコン基板中に設けられ、前記エレベーテッド領域に接しており、前記エレベーテッド領域と同じ導電型を有するソース領域およびドレイン領域とを備えることを特徴とすることを特徴とする半導体装置である。
【0006】
トランジスタや抵抗などのMIS型素子のゲート電極側面に、シリコン基板面方向に積層された複数層からなる側壁層構造とし、ゲートとソースまたはドレイン間のトンネル現象起因のリーク電流を抑制したものである。
【0007】
複数の側壁層をゲート電極に近い側を第1側壁層、ゲート電極に遠い側を第2側壁層とした場合、第2側壁層端とシリコン基板面とで間隙を形成し、この間隙で挟まれた部分の第1側壁層と同等の物質をなくすようにして、エレベーテッドソース/ドレイン領域を配置することによってこれらの領域とチャネルとの距離を近くする。これにより上記領域下の基板の拡散層とチャネルのゲートエッジ下までの距離が近く、拡散層形成時の不純物の拡散距離を抑えることが出来、拡散層深さも抑制できることから短チャネル効果を抑制できる。
【0008】
第1の態様において、エピタキシャル成長時のファセットの発生を抑制するように構成し、第2側壁層とシリコン基板との間にエレベーテッド領域で充たされるようにすれば、短チャネル効果とリークを抑制することができる。通常、エピタキシャル成長時にはファセットと呼ばれるある特定の面指数を持った結晶面が形成され、その面方向のエピタキシャル成長が抑制されてしまう。特に固相エピタキシャル成長の場合、{110}面は{100}面よりも約2倍程エピタキシャル成長速度が遅く、{111}面は{100}面より約20倍程エピタキシャル成長速度が遅い。通常{100}面を持つシリコン基板を用いるが、エピタキシャル成長面は{100}面だけでなく{110}面、{111}面などの成長速度の遅い面を形成する傾向にある。同様に気相エピタキシャル成長の場合{311}面を形成してしまう傾向がある。DHF処理が十分でない場合、エピタキシャル成長膜はゲート絶縁膜を起因として、ファセットを生じてしまう。
【0009】
これは絶縁膜上に堆積されたアモルファスシリコン (以下、a−Siと略記する)は、弱いとはいえ絶縁膜を構成する原子と結合していて、その結合エネルギーの差を反映しているものと考えられる。本発明者の実験によりファセットは、シリコン窒化膜近傍よりシリコン酸化膜近傍において発生しやすいことが判明した。そのためゲート絶縁膜が酸化膜の場合、酸化膜を起因としてファセットを形成するがシリコン窒化膜のサイドウオールの下にエピタキシャル成長面が接する条件下では、シリコン窒化膜でファセットを形成することなくサイドウオール上をエピタキシャル成長させることができる。固相エピタキシャル成長の場合、アモルファスシリコンは空隙なく前記エッチング領域を充満し、続く固相エピタキシャル成長によって成長初期にはファセットを形成してしまうが、遅いとはいえファセット面においても成長していくため、十分に固相エピタキシャル成長させることによって前記エッチング領域に充満されたアモルファスシリコンは全て結晶化する。
【0010】
また、この発明でエレベーテッド領域が前記第2側壁層側面を接するまでエピタキシャル成長させて、前記第2側壁層近傍のエピタキシャル膜厚を十分厚くすれば、前記シリサイド膜をpn接合から十分離すことができるため、前記シリサイド膜起因のリークを抑制できる。
【0011】
また、この発明で、ファセットが起因した場合においても、第1側壁層と前記エレベーテッド領域の間に空隙が形成されるように構成すれば、空隙はゲート電極とエレベーテッドソース/ドレイン間を隔離し、空隙が低誘電率であるため、寄生容量を低減することができる。
【0012】
また、基板と第1側壁層及び第2側壁層とで囲まれた部分のエレベーテッド領域の基板上の膜厚が、基板と第2側壁層との離間距離よりも大きくすることが好ましい。
また、エレベーテッド領域の側端面とシリコン基板表面の成す角度をθ、ゲート絶縁膜端と第2側壁層外周縁間の寸法をx、基板と第2側壁層との間隙の垂直方向の寸法をyとした場合、x>y/tanθの条件を満たすことが望ましい。
【0013】
また、エレベーテッド領域が導電性不純物を固溶限以上に含むことが望ましい。
【0015】
また、前記延在構成において、エレベーテッド領域が素子分離領域上を横方向にエピタキシャル成長した距離をt、その膜厚をs、素子分離領域上の前記エレベーテッド領域の側面と前記シリコン基板表面との成す角をφとした場合に、t>s/tanφを満たすことが望ましい。
【0016】
また、第2側壁層の周縁が素子分離領域上方に離間して存在し、第2側壁層と前記素子分離領域との間にはシリコン基板のソース領域またはドレイン領域を種部としてエピタキシャル成長したエレベーテッド領域が存在することが望ましい。
【0017】
また、ソース領域またはドレイン領域が金属あるいは高融点金属のシリサイド膜を含むことが望ましい。
【0018】
また、延在構成において、素子分離領域上のエレベーテッド領域のみに金属あるいは高融点金属のシリサイド膜が存在することが望ましい。
【0019】
また、ゲート電極を金属とすることができる。
【0020】
本発明のもう一つの態様は、ゲート電極とエレベーテッドソース/ドレイン領域の間の少なくとも一部の領域が、適当な順序からなる複数の膜の積層した構造即ち複数の側壁層構造にするために以下の方法を採用したものである。
【0021】
即ち、シリコン基板に素子分離領域を形成する工程と、
前記シリコン基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極の上面および側壁を覆うように、前記基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に前記第1の絶縁膜と異なる材料よりなりそのゲート長方向の端縁が前記素子分離領域上に達するまたは位置するシリコン窒化膜の第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜を前記シリコン基板に対してのエッチングストッパとして、前記第2の絶縁膜の表面をエッチングし、前記ゲート電極の側壁にのみ前記第1の絶縁膜を介して前記第2の絶縁膜を選択的に残置させる工程と、
前記ゲート電極上の領域における前記第1の絶縁膜、前記残置した第2の絶縁膜と前記シリコン基板間の領域、及び前記残置した第2の絶縁膜で覆われていない、前記素子分離領域を含む前記シリコン基板の表面における前記第1の絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜をエッチングすることによって除去し、前記第1及び第2の絶縁膜周囲の前記素子分離領域を含む前記シリコン基板の表面を露出する工程と、
この露出したシリコン基板表面に前記素子分離領域上まで延在するようにシリコンのエピタキシャル成長を行ってエレベーテッド領域を形成する工程と、
前記エレベーテッド領域の少なくとも表面部分を金属シリサイド膜に変える工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
この態様の一部を代え、例えば、導電型不純物を含むガスをエピタキシャル成長時に同時に流すことによってエピタキシャル膜に導電型不純物を含ませることができ、イオン注入やサイドウオール除去工程を省くことができ、工程を簡略化できる。
【0023】
この導電型不純物を含むガスとして、III族またはV族の導電型不純物を含むガスを用いることができる。
【0024】
さらに、エレベーテッド領域にイオン注入によって導電型不純物を導入しアニールを行うことによって拡散層を形成する工程を付加することができる。
【0027】
さらに、第2の絶縁膜下のシリコン基板との間の領域の第1の絶縁膜が、エッチングによって完全に除去されていることが望ましい。
【0028】
また、第2の絶縁膜下のシリコン基板との間の領域の第1の絶縁膜が一部残るようにエッチングされ、エピタキシャル成長がアモルファスシリコンの堆積とその固相成長によるものであることが望ましい。
【0029】
また、エッチングによって第2の絶縁膜とゲート電極との間の第1の絶縁膜の一部が除去されることが望ましい。
【0031】
また、金属シリサイド膜を形成する工程が素子分離領域上のエピタキシャル成長した表面においてのみ開始されることが望ましい。
【0032】
また、残置された第2の絶縁膜の一部が素子分離領域上に延在するように形成されることが望ましい。
【0033】
また、エピタキシャル成長工程後に第2の絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程を含むことが望ましい。
【0034】
また、前記素子分離領域を形成する製造方法において、ダマシン工程すなわち、ゲート電極、第2の絶縁膜、エレベーテッドソース領域、エレベーテッドドレイン領域および素子分離領域上に層間絶縁膜を堆積した後、層間絶縁膜を平坦化し、ゲート電極表面を露出する工程と、ゲート電極、次いでゲート酸化膜を除去しシリコン基板表面を露出する工程と、露出されたシリコン基板表面及び絶縁膜側壁層内面に新たにゲート絶縁膜を形成する工程と、シリコン基板の露出表面上であって、新たに形成されたゲート絶縁膜を介して新たにゲート電極を形成する工程とを付加することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について実施例に基づき、図面を参照して説明する。
(第1の実施例)( 参考例 )
図1及び図2は第1の実施例の工程順(a)〜(j)の断面図である。まずシリコンから成る半導体基板1上に浅溝型素子分離領域(STI)11を形成し素子領域1aを形成する。次にゲート絶縁膜2を形成する(図1(a))、次に、多結晶シリコンからなるゲート電極3を堆積させ(図1(b))、リソグラフィー工程を経た後、プラズマによる異方性エッチング例えばRIE(Reactive Ion Etching)によってゲート電極を加工し、基板1から突出するように形成する(図1(c))。この後、ゲート電極を酸化させ(以下、ゲート後酸化工程と呼ぶ)、第1の側壁層4を形成する(図1(d))。このゲート後酸化工程時にソース領域/ドレイン領域8となる表面も酸化される。次にシリコン窒化膜(Si3N4)5をCVD(chemical vapor deposition)装置によって堆積させた後(図1(e))、プラズマによる異方性エッチングによってゲート電極の横にのみシリコン窒化膜を形成する(図1(f))。ただし、このプラズマによる異方性エッチングによってソース領域/ドレイン領域8上のゲート絶縁膜およびシリコン酸化膜の一部は削れていても良い。
【0036】
前記シリコン窒化膜5堆積前に必要に応じてライナー層、例えばシリコン酸化膜(SiO2)をCVD装置によって堆積させ、更に必要に応じてアニールする工程を含んでいても良い。このライナー層またはシリコン窒化膜の堆積装置はCVD装置に限るものではなく、スパッタ装置、蒸着装置などを用いても良い。ライナー層はシリコン酸化膜に限るものではなく、複数種からなる多層膜でも良いものとする。
【0037】
以下、ゲート後酸化膜(ソース/ドレイン領域上の酸化膜含む)とライナー層がある場合はそれも合わせて第1側壁層と呼び、ゲート電極横のシリコン窒化膜5を第2側壁層と呼ぶこととし、更にシリコン窒化膜の側面にさらに他の膜を形成したとしても総称して、第2側壁層と呼ぶ。ただし、この第2側壁層はシリコン窒化膜に限るものではない。また、前記シリコン基板はGeを含んでいても良いものとする。ゲート絶縁膜はシリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜をはじめ、高誘電体膜、具体的にはシリコン酸化物より高誘電率の膜であって例えばTi, Zr, Hf, Ta, La, Al, Ba, Sr, Y, Pr, Gdから選ばれる少なくとも一種の元素を含む酸化膜若しくはシリケート膜を用いることができる。
【0038】
さらに、TiO2, Ta2O5, BST, Si3N4, Al2O3, Y2O3, La2O3, HfO2, ZrO2, Pr2O3, SrTiO3, Gd2O3などの単結晶膜、多結晶膜、およびアモルファス膜を用いることができる。
【0039】
さらに、SiO2もしくはTiO2, Ta2O5, BST, Si3N4, Al2O3, Y2O3, La2O3, HfO2, ZrO2, Pr2O3, SrTiO3, Gd2O3にTi, Ta, Ba, Sr, Al, Y, La, Hf, Zr, Pr, Gdなどが混ざった単結晶膜、多結晶膜およびアモルファス膜でも構わない。
【0040】
また、Si基板およびポリのゲート電極とゲート絶縁膜の界面の少なくともどちらかはSiOx(0<x≦2)層もしくはさらに窒素を含む層を間に介在させることが望ましい。
誘電率を大きくした分、ゲート電極とエレベーテッド領域の距離を離すことができ、このことは寄生容量の低下につながるため、高誘電率ゲート絶縁物はSiO2ゲート絶縁物の場合に比較して、より高速動作を期待することができる。
【0041】
図1(f)のように第2側壁層5まで形成した後、このシリコン基板上のソース/ドレイン領域8およびゲート電極3上のシリコン酸化膜2、4を希フッ酸(DHF)溶液によってエッチングする。その際、第2側壁層とシリコン基板間の領域の第1側壁層領域を全てエッチングする(図2(g))。このエッチングによりシリコン基板面と第2側壁層5の端5aが離間してその間に間隙10aが形成される。第1側壁層4の一部4aの厚みは他の第1側壁層厚みと同等の厚みで残す。次にLP-CVD(low pressure chemical vapor deposition)装置によって550℃から750℃の温度でアモルファスシリコン(a−Si)層6を堆積する(図2(h))。この後、750℃以下でアニールを行い、シリコン基板1のソース/ドレイン領域8を種部として固相エピタキシャル成長させることによってゲート絶縁膜とシリコン基板の界面より上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域8を形成する(図2(i))。
【0042】
更に必要に応じてゲート電極3上や第2側壁層5上のエピタキシャル成長にならないで形成されたアモルファスシリコン層のエッチングを行う。アモルファスシリコン層の堆積膜厚が100nmの場合、例えばフッ酸(49%):硝酸(70%):純水=1:80:120のエッチャントで5分エッチングすることによってエピタキシャル成長していないアモルファスシリコン層をエピタキシャル成長した結晶シリコン層に対して全て除去できる(図2(j))。ゲート電極上のa−Si層6の一部は上記工程で図2(j)のようにポリSi層7になるので残る。
【0043】
図3乃至図5に示す変形例であるが、上述した図1(b)の工程の後、図に示すように、シリコン窒化膜(Si3N4)9を堆積させ(図3(a))、プラズマによる異方性エッチングによってシリコン窒化膜とゲート電極3を加工し(図3(b))、ゲート電極3および基板表面を酸化してシリコン酸化膜4を形成した後(図3(c))、シリコン窒化膜5を堆積させ(図3(d))、プラズマによる異方性エッチングによってシリコン窒化膜を加工する(図4(e))。次にシリコン基板上のソース/ドレイン領域8のシリコン酸化膜41を希フッ酸(DHF)溶液によってエッチングし、a−Si層6を堆積させた後(図4(f))、固相エピタキシャル成長させることによってゲート電極上をエピタキシャル成長させることなくソース/ドレイン領域8のみシリコンエピタキシャル成長層を形成させることができる(図4(g))。ただし、ゲート電極3はシリコンとシリサイドまたは金属からなる多層膜もしくは金属であっても構わない。以下、ゲート電極5上はエピタキシャル成長する場合を示すが、エピタキシャル成長しない場合も含むものとする。
【0044】
a−Si層6を堆積させる装置はUHV-CVD(ultra high vacuum chemical vapor deposition)装置でも良く、この場合を含めて、エピタキシャル成長の種部には酸素が種部おけるシリコン表面のバックボンドの面密度以下は存在していても良い。また、a−Si層6の堆積時にホスフィン(PH3)、アルシン(AsH3)、ジボラン(B2H6)などの導電型不純物を含むガスを同時に流すことによって、導電型不純物(P,AsまたはBなど)を含むa−Si層6を堆積させることができ、本実施例は前記a−Si層がこれら導電型不純物を含んでいる場合も含むものとする。
【0045】
また、希フッ酸溶液によるエッチングは気相のフッ酸によるものであっても良く、プラズマを用いた異方性エッチング、例えばRIE、であっても良い。また、この固相エピタキシャル成長によって形成されたエレベーテッドソース/ドレイン領域8、第1側壁層4、第2側壁層5の間には空隙は存在しない(図4(g)、図10(b)の符号10b参照)。
【0046】
a−Si堆積膜厚が厚い場合(図4(h))には、第2側壁層横の固相エピタキシャル成長の形態は図5(i)〜(l)などの変形構造が可能である。図5(i)は堆積層6の下層のみがエピタキシャル成長膜8となり、
上層にアモルファスシリコン6が残渣している形態を示す。図5(j)はエピタキシャル成長膜8の一部は表面81まで成長している形態を示す。図5(k)は側壁層5と接する部分のエピタキシャル膜厚は表面までエピタキシャル成長した領域の膜厚よりは薄いが側壁層5から形成されたファセットの一部の領域の膜厚は前記表面までエピタキシャル成長した領域の膜厚よりも厚い形態を示す。図5(l)は表面までエピタキシャル成長した領域の膜厚よりも側壁層5と接する領域の膜厚が厚い形態である。前記ゲート絶縁膜はSiO2、SiONを始め高誘電体膜でも良く、また、前記ゲート絶縁膜はDHFによるエッチング速度がシリコン酸化膜より遅い方がエピタキシャル成長後のゲートとソース領域またはドレイン領域との電気的なショートが抑制されるため望ましく、特にシリコン酸窒化膜の場合はDHFによるエッチング速度がシリコン酸化膜より10倍程度遅いため、窒素が表面側で濃いことが望ましい。
(第2の実施例)(参考例)
図6に第2の実施例を示す。第2の実施例は、第1の実施例におけるエピタキシャル成長膜の形成法が、固相エピタキシャル成長ではなく気相エピタキシャル成長によるものであること以外、同様の製造工程である。図で符号は図1及び2と同じものは同じ符号で示してある。ただし、この実施例で、気相エピタキシャル成長による、エピタキシャル成長領域にはファセットが形成されており、第1側壁層、第2側壁層、エピタキシャル成長膜の間に空隙10bが存在する(図6(a))。第2側壁層横の気相エピタキシャル成長の形態としては、成長膜の膜厚に応じて図6(b)、図6(c)、図6(d)なども可能である。図6(b)は第2側壁層5に接しながらファセットを生じずにエピタキシャル成長層8aが形成される形態を示す。図6(c)は第2側壁層5横に接しながらファセットを生じながらエピタキシャル成長層8bが形成された形態を示す。図6(d)は側壁層5に接することなくエピタキシャル成長層8cが形成されている形態を示す。
【0047】
空隙10bはゲート電極とエレベーテッドソース/ドレイン間を離隔し、空隙10bが低誘電率であるため寄生容量を低減することができる。
(第3の実施例)(参考例)
第3の実施例は第1の実施例におけるエッチングにおいて、第2側壁層とシリコン基板間の第1側壁層の一部4bがエッチングされずに残っていること以外、第1の実施例と同様の製造工程で、図7(a)〜(c)に示す。なお、符号は図1及び2と同じものは同じ符号で示してある。
(第4の実施例)(参考例)
第4の実施例を図8で説明する。第1の実施例におけるエッチング工程(図2(g))において、第2側壁層5とシリコン基板1の間の第1側壁層領域4dが全てエッチングされ、更に第2側壁層5とゲート電極3間の第1側壁層領域の一部4cがエッチングされ膜厚が第1側壁層4の他の部分よりも減少していること以外、第1の実施例と同様の構造で、図8に示す。エレベーテッドソース/ドレイン領域8がこの薄肉部分4cに接して基板と第2側壁層間の間隙に充たされている。この場合も図1と同じものは同じ符号で示してある。
(第5の実施例)(参考例)
第5の実施例を図9で説明する。第1の実施例におけるエッチング工程(図2(g))において、第2側壁層5とシリコン基板1の間の第1側壁層領域が全てエッチングされ、更に第2側壁層とゲート電極間の第1側壁層領域の一部4cがエッチングされていること以外、第2の実施例と同様で、図9に示す。この薄肉部分4cに空隙10bが形成される。なお、図3と同じ符号は同じものを表す。
(第6の実施例)(参考例)
図10に示す第6の実施例は、第1の実施例、第3の実施例、第4の実施例または第5の実施例における第2側壁層下の第1側壁層までのエッチング量xが、第2側壁層端5aとシリコン基板との間隙10aの垂直方向距離をy、エピタキシャル成長膜8のシリコン基板と接する箇所における側端面Pの角度をθとした場合、
x>y/ tanθ ・・・ (1)
を満たしていること以外は、それぞれの実施例と同様である。ここに長さxはゲート絶縁膜2の端2aから第2側壁層5外周縁までの寸法である。
【0048】
ただし、図10(a)は第1の実施例に対応しており、第1側壁層4の一部4aは側壁層4の他部分と同じ厚さを有している。第2側壁層5下のDHFによりエッチングされた第2側壁層端5aとシリコン基板との間隙10aがa−Si層(熱処理で結晶Si層8になる)の固相エピタキシャル成長によって充満されたものを示している。図10(b)は第2の実施例に対応して第2側壁層5下のDHFによりエッチングされた第2側壁層端5aとシリコン基板との間隙10aが気相エピタキシャル成長によって充満されているものの、空隙10bを残しているものを示している。
【0049】
図10(c)は第3の実施例に対応しており、第1側壁層4の一部4bが側壁層4の他部よりも厚い状態で残るように第2側壁層5下のDHFによりエッチングされている。第2側壁層端5aとシリコン基板との間隙10aがa−Si層(熱処理で結晶Si層:8)の固相エピタキシャル成長によって充満されており、図10(a)とは充満される長さ(x)が異なる例を示したものである。
【0050】
図10(d)は第4の実施例に対応して第1側壁層4の一部4cは側壁層4の他部分よりも膜厚が薄くされ、第2側壁層5下のDHFによりエッチングされた領域がa−Si層の固相エピタキシャル成長によって充満されているものの、図10(a)及び(c)とは充満される長さ(x)が異なる例を示したものである。すなわち長さxを大きくするために、基板、第1側壁層および第2側壁層に囲まれた底部分を間隙10a距離よりもオーバーエッチする。この底部分に充たされるエレベーテッド領域の膜厚(基板面に対して垂直方向の距離)が離間距離10aよりも大きくなる。
【0051】
図10(e)は第5の実施例に対応して第1側壁層4の一部4cは側壁層4の他部分よりも膜厚が薄くされ、第2側壁層5下のDHFによりエッチングされた領域が気相エピタキシャル成長によって充満されているものの、図10(a)及び(c)とは充満される長さ(x)が異なり、角度θも異なる例であり、空隙10bも存在している。
【0052】
ところで、図10において、x、y、θはそれぞれ図中に示した通りである。ここで、θは気相エピタキシャル成長、固相エピタキシャル成長の場合を合わせて
0<θ<π ・・・(2)
の範囲の角度であり、特に固相エピタキシャル成長におけるθは
π/2 < θ <π ・・・(3)
となる場合があり、この場合
tanθ< 0 ・・・(4)
である。
【0053】
なお、図10において、図1乃至図6と同じ符号は同じものを表す。
(第7の実施例)(参考例)
図11に示す第7の実施例は、第1の実施例〜第6の実施例と同様の製造工程で製造されるが、前記エピタキシャル成長膜(エレベーテッド領域)8が素子分離領域11面上まで乗り上げていることを特徴とする(図11(a))。本発明者は本発明に先立つ実験により素子分離領域11と活性領域1aの境界を通常のような<110>方向から傾けた場合、特に<100>方向へ向けた場合に素子分離の上へ十分乗り上げさせることができるという知見を得た。100nmのa−Si層を680℃〜700℃のRTA(rapid thermal anneal)を60秒程行うことによって{110}ファセット面を形成しながら150nm〜200nm程度、素子分離領域11上を横方向に固相成長させることができた。
【0054】
横方向へのエピタキシャル成長量をt、成長膜のファセット面すなわちエレベーテッド領域側面P1とシリコン基板表面との成す角度をφ、a−Si膜厚をsとした場合、望ましくはt>s/tanφ ・・・(5)
である方が良い(図11 (b))。本実施例の場合、{100}基板を用いており、a−Si層の膜厚は100nmであり、ファセット面が{110}面であるので素子分離領域上を横方向に100nm以上エピタキシャル成長させれば素子分離領域とソース領域またはドレイン領域の境界上のエピタキシャル膜厚はシリサイド起因のSTI近傍のリークを抑制でき、本実施例においてはこの条件を満たしている。なお、図11において図1、2と同じ符号は同じものを表す。
(第8の実施例)(参考例)
第8の実施例は図12に示すように、第1の実施例〜第7の実施例と同様の製造工程で製造されるが、エピタキシャル成長膜8を形成後、シリコン基板内への拡散層形成を固相拡散によって拡散領域12を形成することを特徴とする。エレベーテッド領域が不純物を含んでいる場合、アニールすることによってシリコン基板1中へ不純物を固相拡散させ、拡散領域12を形成することができる。特にエレベーテッド領域が不純物を含むガスを流しながらアモルファスシリコンを成膜してエピタキシャル成長させることによって形成された場合、不純物を固溶限以上に含んでいるので効果的である。ゲート端からエピタキシャル端までの距離(図12 (a)のYj)が20nm以下とした場合、本実施例では、アニールは、例えばRTA(rapid thermal anneal)装置で800℃、10秒程度行うことによって、ゲート端の不純物濃度が1E18(/cm3)程度で拡散層深さもYjと同程度に浅い、低抵抗かつ短チャネル効果を抑制する拡散層を形成することができる。また、側壁層形成後に必要に応じてエピタキシャル成長前後に不純物がイオン注入される工程が付加されている場合も含むものとする。
なお、図12においても、図1、2と同じものは同じ符号で示し、図12の11は素子分離領域である。
(第9の実施例)(参考例)
図13において、第9の実施例は、イオン注入によって拡散層14を形成することを特徴とする。まず、ゲート電極3を加工後、ゲート絶縁膜越しにイオン注入装置によって不純物をシリコン基板中に導入し、アニールすることによってエクステンション領域13を形成する(図13 (a))。次に、第1実施例〜第8実施例と同様に側壁層5とエレベーテッドソース/ドレイン領域8を形成し、イオン注入によってエクステンション領域13よりもシリコン基板1中の深い領域へも不純物を導入し、アニールすることによってDeep拡散領域14を形成する(図13 (b))。このようにして形成された拡散層は低抵抗で短チャネル効果が抑制されている。この図13の場合も、図1、2と同じものは同じ符号で示し、図13の符号11は素子分離領域を示す。
(第10の実施例)(参考例)
図14で説明するように、第10の実施例は、エレベーテッド領域8の少なくとも一部をシリサイド化15することによって拡散層を低抵抗化していることを特徴とする。まず第1の実施例〜第9の実施例と同様にエピタキシャル成長によってエレベーテッド領域8を形成する(図14 (a))。次にサリサイド工程によりエレベーテッド領域8の一部をシリサイド化する。特にゲート電極上でもpolyシリコンが成長している場合、ゲート電極表面もシリサイド化15され、ゲートも低抵抗化される(図14 (b))。この図14においても、図1、2と同じ符号は同じものを表す。
(第11の実施例)
図15で説明するように、第11の実施例は、第10の実施例と同様であるが、素子分離領域11上に側壁層5の一部が存在することを特徴とする。実施例1と同様、図1(a)〜(f)工程で側壁層5を形成する。側壁層の厚みを大とし、側壁層端縁5aが基板の活性領域1a上を庇状に覆って分離領域11端まで達するか、それ以上とする。実施例1〜実施例6同様にシリコン酸化膜領域のエッチング(図15 (a))、エピタキシャル成長8を行う(図15 (b))。この図15においても、図1、2と同じ符号は同じものを表す。
図16で説明するように、エピタキシャル成長の後、素子分離領域11の垂直上方においてのみ、前記エピタキシャル領域の少なくとも一部をシリサイド化15している。図15 (b)のようにエピタキシャル成長を行った後、シリサイド膜を自己整合的に形成している。この図16においても、図1、2と同じ符号は同じものを表す。
(第12の実施例)(参考例)
第12の実施例を図17に示す。本実施例は、エレベーテッドソース/ドレイン領域8を形成後(図17(a))、エレベーテッドソース/ドレイン領域8上の第2側壁層5をエッチング除去した後(図17(b))、領域8をシリサイド化15していることを特徴とする(図17 (c))。低抵抗膜であるシリサイド膜がチャネル近傍のエクステンション領域上の側壁層領域まで存在することによってソース/ドレインが低抵抗化されている。必要に応じて第2側壁層をエッチング後、低加速のイオン注入や気相拡散によってエクステンション領域へ不純物が導入されても良い。図17(a)はゲート上にシリコン窒化膜(Si3N4)などのエピタキシャル成長抑制層17がある場合を示したがこの層17は必ずしも必要ではない。シリコン窒化膜(Si3N4)層(5および17)を熱燐酸またはプラズマを用いた異方性エッチングによって図19 (b)のように除去した後、シリサイド層15を形成する。なお、この実施例15の場合も、図1、2と同じものは同じ符号で表す。
(第13の実施例)(参考例)
図18(a)から(c)で説明するように、第13の実施例は、第12の実施例と同様であるが、エレベーテッドソース/ドレイン領域8を形成後、シリサイド化15し、エレベーテッドソース/ドレイン領域8上の第2側壁層5をエッチングしていることを特徴とする。必要に応じて第2側壁層5をエッチング後、低加速のイオン注入や気相拡散によってエクステンション領域へ不純物が導入されても良い。誘電率の比較的高い第2側壁層をエッチングすることでゲートとエレベーテッドソース領域またはエレベーテッドドレイン領域との寄生容量を低減でき、シリサイド膜をエクステンション領域、特にその基板との接合領域から遠ざけ、エレベーテッド膜厚の厚い領域でシリサイド化することで楔上のシリサイド化に対してプロセス上余裕を持たせることができる。
(第14の実施例)(参考例)
図19で説明するように、第14の実施例は、第1の実施例〜第13の実施例と同様に製造される。本例はエレベーテッドソース/ドレイン領域の形状がnMOSとpMOSとで異なることを特徴とする。まず、図19 (a)のように素子分離11を有するシリコン基板1にnMOS、pMOSともに側壁層5まで形成し、図19 (b)のように片側をマスク20で覆う。本実施例においてはマスク材としてシリコン窒化膜も用い、pMOS領域をマスクする場合について説明する。次に、nMOSのエレベーテッドソース/ドレイン領域を前記した方法でエッチングし、エピタキシャル成長層8nを形成する(図19(c))。次にnMOS領域を酸化し、シリコン窒化膜21を堆積してマスクした後、pMOSのエレベーテッドソース/ドレイン領域8pをもつpMOS領域を形成する(図19(d))。nMOS領域の酸化膜を除去する(図19(e))。nMOSとpMOSを形成する際、エピタキシャル成長の種部となるシリコン基板ソース/ドレイン領域上の酸化膜のエッチング量、エピタキシャル膜厚、エレベーテッドソース/ドレイン上の金属または金属シリサイドの種類などをnMOS、pMOSとで異なったものとすることができ、nMOS、pMOSを同一形状にした場合と比べてCMOSの伝達遅延時間を短くすることができる。本実施例ではnMOSから先に形成する場合を示したが、pMOSから先に形成する場合も含むものとする。
(第15の実施例)(参考例)
第15の実施例を図20に示す。第1の実施例〜第14の実施例と同様に製造される。本例ではエレベーテッドソース/ドレイン領域8を形成後、適宜ダミーゲート電極領域をエッチング除去後ゲートを埋め込むダマシンゲート工程によってMIS型トランジスタのゲートを作成していることを特徴とする。以下、ゲート電極上にシリコン窒化膜(Si3N4)17のキャップが存在する場合において説明する。第1の実施例の図1 (a)〜図2 (j)のようにしてエレベーテッドソース/ドレイン領域8を作成後、ただし、第1の実施例の図1 (a)の工程において、多結晶シリコンのゲート電極3上の(Si3N4)17をキャップとして残しておき、図2(h)工程でキャップ上に形成されるアモルファスシリコンをエッチング除去し(図20 (a))、その一部をシリサイド化してシリサイド層15(図20 (b))とし、層間絶縁膜18を堆積後、CMP(chemical mechanical polishing)などでマスクであるゲート電極3上のシリコン窒化膜上面まで平坦化する(図20 (c))。
【0055】
次に熱燐酸処理によりシリコン窒化膜17を除去した後、CDE(chemical dry etching)によりゲート電極3(多結晶シリコン)を除去する(図20(d))。ゲート絶縁膜(SiO2)および第1側壁層(ライナー層含む)4を希フッ酸(DHF)で除去し(図20(e))、前記シリコン基板を露出させる。次にシリコン基板領域およびエレベーテッド領域がある場合はその領域も含めて酸化するか、または絶縁膜例えば酸化タンタル、酸化チタン、酸化ハフニウムを堆積させることによってゲート絶縁膜19を形成する(図20(f))。場合によっては窒化層などの界面層を形成しても良い。ゲート材料を金属のタングステンとすると、反応防止膜20として例えば窒化チタンを形成させた後、溝部分にタングステンを形成し、CMPなどで平坦化することで、ゲートタングステン電極3aを溝に埋め込む(図20(g))。
【0056】
以上説明した実施例において、その後は、通常のトランジスタ形成工程に従う。つまり、層間絶縁膜を全面に堆積させ、ゲートコンタクトホールのパターニングをした後、異方性エッチングによってコンタクトホールを形成する。反応防止層として窒化チタンを形成した後、ゲート配線となるアルミを形成する。ゲート配線をパターニングによりレジストに転写し、エッチングによりアルミを除去することによりゲート配線を完成する。上述したダマシンゲートトランジスタの製造方法を示す第16の実施例によれば、ソース・ドレインイオンの注入及びアニール、Siエピタキシャル成長等の700℃程度以上の高温熱工程が終了した後にゲート絶縁膜を形成することができる。又、このゲート絶縁膜の形成工程の後は、もはや500℃以上の高温工程は、必要とされない。従って、高温工程で物性の変化が起こる、TiO2, Ta2O5,BST等の高誘電体膜をゲート絶縁膜として用い、良好な特性を得ることができる。
【0057】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施することができる。例えば、第16の実施例において層間膜及びゲート材料の平坦化にCMPを用いているが、エッチバックでも形成できる。又、ゲート部分に関しては、CMPで平坦化を行わずにパターニングとエッチングによりゲート電極を形成してもよい。ゲート電極は、タングステンに限らず、アルミニウムや銅などの他の金属でも可能である。又、反応防止膜としては、窒化チタンの他に、窒化タングステン、窒化タンタルでもよい。尚、電極自体が金属ではなく、リンを含んだ多結晶シリコンの場合は、反応防止膜を必要としない。ゲート絶縁膜は、酸化タンタルに限らず誘電率の高い絶縁膜であればよい。又、ダミーゲートを除去した際に、ゲート絶縁膜(バッファ酸化膜)越しにイオン注入することで局所的なしきい値調整を行うこともできる。
【0058】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施できる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエレベーテッドソース/ドレイン構造を有する半導体装置およびその製造方法によれば、短チャネル効果および接合リーク電流の発生が抑制され、かつ低抵抗な拡散層を有する伝達遅延時間の短い、半導体装置を実現できる。また、本発明のエレベーテッドソース/ドレイン構造を有するダマシンゲートトランジスタが形成される半導体装置およびその製造方法によれば、ゲートとソースまたはドレイン間のリークを抑制でき、チャネルに対するゲートの制御性が良好な素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための図で、多層の側壁層およびシリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域を持つMIS型トランジスタの製造方法の工程(a)〜(f)を示す工程断面図。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するための図で、多層の側壁層およびシリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域を持つMIS型トランジスタの製造方法の工程(g)〜(j)を示す工程断面図。
【図3】本発明の第1の実施例の変形例を説明するための図で、シリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域が固相エピタキシャル成長を用いて形成されたトランジスタの製造方法の工程(a)〜(d)を示す工程断面図。
【図4】本発明の第1の実施例の変形例を説明するための図で、シリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域が固相エピタキシャル成長を用いて形成されたトランジスタの製造方法の工程(e)〜(h)を示す工程断面図。
【図5】本発明の第1の実施例の変形例を説明するための図で、シリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域が固相エピタキシャル成長を用いて形成されたトランジスタの製造方法による変形例(i)〜(l)を示す断面図。
【図6】本発明の実施例2を説明するための図で、シリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域が気相エピタキシャル成長を用いて形成されたトランジスタの製造方法を示す工程断面図。
【図7】本発明の実施例3を説明するための図で、シリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域が固相エピタキシャル成長を用いて形成されたトランジスタの製造方法を示す工程断面図。
【図8】本発明の実施例4を説明するための図で、シリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったもう一つのエレベーテッドソース/ドレイン領域が固相エピタキシャル成長を用いて形成されたトランジスタの製造方法を示す工程断面図。
【図9】本発明の実施例5を説明するための図で、シリコン基板とゲート絶縁膜界面より垂直上方に持ち上がったエレベーテッドソース/ドレイン領域が気相エピタキシャル成長を用いて形成されたトランジスタの製造方法を示す工程断面図。
【図10】本発明の実施例6を説明するための図。
【図11】本発明の実施例7を説明するための図で、素子分離領域上を横方向エピタキシャル成長した素子であることおよびその横方向エピタキシャル成長した量t、ファセットの角度φ、素子分離と活性領域境界上のエピタキシャル層の膜厚sを示す図。
【図12】本発明の実施例8を説明するための図で、ゲート端からエッチング端までの距離Yjおよび拡散層深さを示す図。
【図13】本発明の実施例9を説明するための図で、エクステンション領域およびデープ領域の各拡散層領域を示す図。
【図14】本発明の実施例10を説明するための図で、ソース領域またはドレイン領域にシリサイドを含むMIS型トランジスタの製造方法を示す工程断面図。
【図15】本発明の実施例11を説明するための図で、サイドウオールの一部が素子分離領域上に存在しエレベーテッドソース/ドレイン領域を有するMIS型トランジスタの製造方法を示す工程断面図。
【図16】本発明の実施例12を説明するための図で、サイドウオールの一部が素子分離領域上に存在し一部シリサイド化されたエレベーテッドソース/ドレイン領域を有するMIS型トランジスタの製造方法を示す工程断面図。
【図17】本発明の実施例13を説明するための図で、第2側壁層がエッチングされることを示す工程断面図。
【図18】本発明の実施例14を説明するための図で、第2側壁層がエッチングされることを示す工程断面図。
【図19】本発明の実施例15を説明するための図で、エレベーテッドソース/ドレイン形状がnMOS、pMOSとで異なるCMOSトランジスタを形成する工程断面図。
【図20】本発明の実施例16を説明するための図で、エレベーテッドソース/ドレイン形成工程とダマシン工程を有するMIS型トランジスタの製造方法を示す工程断面図。
【符号の説明】
1:半導体基板
2:ゲート絶縁膜
3:ゲート電極
4:第1側壁層
5:第2側壁層
8:ソース領域/ドレイン領域
10a:間隙
10b:空隙
11:素子分離領域
Claims (3)
- 素子分離領域を有するシリコン基板と、
前記シリコン基板表面に設けられたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、
前記ゲート電極の側面に設けられ、前記シリコン基板表面に達する第1側壁層と、
前記ゲート電極の側壁に前記第1側壁層を介して設けられ、前記第1側壁層とは異なる材料よりなり、かつ前記シリコン基板表面と離間しており、そのゲート長方向の端縁が前記素子分離領域上に位置しているシリコン窒化膜の第2側壁層と、
前記シリコン基板表面と前記第2側壁層間、および前記素子分離領域上に延在するように、前記第2側壁層形成後にシリコンをエピタキシャル成長し、前記シリコンの少なくとも表面部分が金属シリサイド膜で形成されているエレベーテッド領域と、
前記シリコン基板中に設けられ、前記エレベーテッド領域に接しており、前記エレベーテッド領域と同じ導電型を有するソース領域およびドレイン領域とを備えることを特徴とすることを特徴とする半導体装置。 - 前記エレベーテッド領域が前記素子分離領域上を横方向にエピタキシャル成長した距離をt、その膜厚をs、前記素子分離領域上の前記エレベーテッド領域の側面と前記シリコン基板表面との成す角をφとした場合に、t>s/tanφを満たすことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- シリコン基板に素子分離領域を形成する工程と、
前記シリコン基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極の上面および側壁を覆うように、前記基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に前記第1の絶縁膜と異なる材料よりなりそのゲート長方向の端縁が前記素子分離領域上に達するまたは位置するシリコン窒化膜の第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜を前記シリコン基板に対してのエッチングストッパとして、前記第2の絶縁膜の表面をエッチングし、前記ゲート電極の側壁にのみ前記第1の絶縁膜を介して前記第2の絶縁膜を選択的に残置させる工程と、
前記ゲート電極上の領域における前記第1の絶縁膜、前記残置した第2の絶縁膜と前記シリコン基板間の領域、及び前記残置した第2の絶縁膜で覆われていない、前記素子分離領域を含む前記シリコン基板の表面における前記第1の絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜をエッチングすることによって除去し、前記第1及び第2の絶縁膜周囲の前記素子分離領域を含む前記シリコン基板の表面を露出する工程と、
この露出したシリコン基板表面に前記素子分離領域上まで延在するようにシリコンのエピタキシャル成長を行ってエレベーテッド領域を形成する工程と、
前記エレベーテッド領域の少なくとも表面部分を金属シリサイド膜に変える工程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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