JP3716601B2 - 車両用内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用内燃機関の制御装置に係り、特にアンチロックブレーキシステムを備えた車両において内燃機関を制御する車両用内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、ブレーキ時に車輪がロックするのを防止するために、アンチロックブレーキシステム(ABS)を備えたものがある。そして、このアンチロックブレーキシステムが備えられた車両において、アンチロックブレーキシステムの作動時に内燃機関への悪影響がないように、内燃機関を制御している。
【0003】
また、車両にあっては、内燃機関の排気の一部を吸気系に還流させるEGRシステムや、内燃機関の運転状態に応じて吸気系への蒸発燃料(パージ)を制御するエバポシステムや、内燃機関のアイドル運転時に吸気流量を制御するアイドル回転数制御システム等の各システムを備えている。
【0004】
このような内燃機関の制御装置としては、例えば、特開平6−221200号公報、特開平8−86229号公報、特開平5−85334号公報、特開平9−183364号公報に開示されている。特開平6−221200号公報に記載のものは、アンチスキロッドブレーキ装置が設けられた車両において、アンチスキッドブレーキ装置の作動が検出されると、内燃機関への吸入空気量が現在の内燃機関の運転状態に応じた値よりも増大され、これにより、内燃機関の回転速度を上昇させ、内燃機関がストールしにくくしたものである。特開平8−86229号公報に記載のものは、アクセルペダルに連動し内燃機関のトルクを増減する装置と、AACバルブ等の制御系の如き、コントロールユニットからの信号に基づきトルクを可変する第2の装置を備え、内燃機関の回転速度を入力とし、その変化割合から、発生トルクと負荷トルクの差を推定し、目標の回転変化割合と現実の回転変化割合との差から、補償すべきトルクを算出し、第2の装置にそのトルクに応じて電気信号を与えるように制御し、急ブレーキ時、ロックアップ開放遅れによる引き摺りトルク増分だけでなく、内燃機関の負荷全てに対応した発生トルクを与え、エンストの発生を防止するものである。特開平5−85334号公報に記載のものは、アンチスキッドブレーキ装置が備えられた車両において、車輪減速度が所定の減速度しきい値を越えたときにABS制御を開始する制御手段を設ける一方、車輪に制動圧が付与された状態で所定時間経過したら、車輪減速度が小さい場合でもABS制御が開始されるように減速度しきい値を低減変更する開始しきい値変更手段を設け、これにより、ブレーキペダルが踏み込まれた際、車輪のスリップ率が10〜20%付近に落ち着くまでのABS制御の開始を回避しながら、その後は比較的小さな車輪減速度であっても、ABS制御が応答性良く開始されるようにしたものである。特開平9−183364号公報に記載のものは、電磁開閉弁の構造において、流体の出口または入口の一方を開閉口とし、該開閉口における流体の流動方向に動作して該開閉口を開閉する弁体と、該弁体を、流動方向の一方に付勢する弁体付勢手段と、通電時に、弁体を、弁体付勢手段による付勢力に抗して流動方向の他方に動作させるソレノイドと、開閉口を介して流体の圧力により弁体に作用する力と向きが逆で大きさが略同一の力を該弁体に作用させる力作用手段とを備え、これにより、流体の圧力の大小に拘らず安定して閉状態を保持すると共に弁体を付勢するバネおよびソレノイドの規模を小さくするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、アンチロックブレーキシステムを備えた車両にあっては、アンチロックブレーキシステムの作動時(オン時)に、エンジンブレーキが効きすぎたり、内燃機関の駆動力が変動すると、精度のよいアンチロックブレーキ制御ができなくなり、特に、エンジンブレーキが効きすぎた場合には、車輪がロックし、車両が横すべりしてスピンしたりするという不具合があった。
【0006】
そこで、アンチロックブレーキシステムの作動時には、アンチロックブレーキ制御の制御性を向上するために、吸気流量を増量補正させ、エンジンブレーキの効きづらい状態に制御しているが、ブレーキをオンする車速やその時のギヤ位置により、エンジンブレーキの効き方が異なるために、アンチロックブレーキ制御の制御性に悪影響を及ぼし、場合によっては、車両がスピンするという不都合があった。
【0007】
しかしながら、アンチロックブレーキシステムの作動時には、吸気流量の増量補正を一律にしているだけなので、あらゆる運転状況において確実にアンチロックブレーキ制御による制動性を確保できないという不都合があった。
【0008】
また、アンチロックブレーキシステムの作動時に、エバポシステムが作動したり、EGRシステムが作動したり、点火時期が変動したりすると、内燃機関の駆動力が変動し、アンチロックブレーキシステムの制動性に悪影響を及ぼすという不都合があった。
【0009】
更に、アンチロックブレーキシステムの作動時に、エンジン負荷が、内燃機関の摺り合せ状態等によるバラツキや耐久によって変化したり、大気圧によって大きく変化するとともに、エンジン負荷が小さくなると、エンジンブレーキがより効き易くなるので、アンチロックブレーキ制御の制御性に大きく影響を与えるという不都合があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、ブレーキ時に車輪がロックするのを防止するアンチロックブレーキシステムと、内燃機関の排気の一部を吸気系に還流させるEGRシステムと、前記内燃機関の運転状態に応じて前記吸気系への蒸発燃料量を制御するエバポシステムとを備えた車両用内燃機関の制御装置において、前記アンチロックブレーキシステムの作動時に前記EGRシステムと前記エバポシステムとの少なくとも一方のシステムの作動を停止する制御手段を設け、この制御手段は、前記内燃機関の点火時期を進角・遅角制御するとともに、前記アンチロックブレーキシステムの作動時に前記内燃機関の点火時期を固定値に制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明は、アンチロックブレーキシステムを備えた車両において、アンチロックブレーキシステムの作動時に、少なくともEGRシステムとエバポシステムとの一方のシステムの作動を停止し、また、内燃機関の点火時期を進角・遅角制御するとともに、アンチロックブレーキシステムの作動時には、内燃機関の点火時期を固定値に制御することにより、エンジンブレーキの効きを抑制してアンチロックブレーキ制御の制御精度を向上するとともに、車両の横すべりやスピンの発生を防止することができる。
【0012】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の第1実施例を示すものである。図6において、2は車両に搭載される内燃機関、4は吸気マニホルド、6は吸気通路、8はサージタンク、10はスロットルボディ、12はスロットル弁、14は吸気管、16はエアクリーナ、18は排気マニホルド、20は排気通路、22は排気管、24は触媒コンバータである。
【0013】
吸気通路6には、内燃機関2のアイドル運転時に吸気流量を制御するアイドル回転数制御システム(ISCシステム)26を構成するように、スロットル弁12を迂回するバイパスエア通路28が連通して設けられている。このバイパスエア通路28には、アイドル空気調整用スクリュ30が設けられている。また、バイパスエア通路28には、アイドル空気調整用スクリュ30を迂回するように、アイドルエア通路32が連通して設けられている。このアイドルエア通路32には、電磁的に作動されるアイドル制御弁(ISCバルブ)34が設けられている。
【0014】
サージタンク8には、圧力導入通路36が連通している。この圧力導入通路36には、圧力センサ38が設けられている。
【0015】
内燃機関2には、燃料噴射弁40が取付けられている。
【0016】
この燃料噴射弁40は、燃料供給システム42を構成するものであり、燃料供給通路44によって燃料タンク46に連絡している。この燃料供給通路44には、燃料フィルタ48が設けられている。また、燃料供給通路44には、燃料戻し通路50が接続されている。この燃料戻し通路50には、燃料圧力レギュレータ52が設けられている。この燃料圧力レギュレータ52には、サージタンク8からの吸気管圧力を導入するレギュレータ用圧力通路54が接続されている。燃料タンク46には、燃料供給通路44が連通する燃料ポンプ56と燃料レベルセンサ58とが設けられている。
【0017】
内燃機関2には、PCV弁60が設けられている。このPCV弁60には、サージタンク8に連通するブローバイガス通路62が接続されている。
【0018】
内燃機関2と燃料タンク46間には、内燃機関2の運転状態に応じて吸気系への蒸発燃料量(パージ量)を制御するエバポシステムとして、第1、第2エバポシステム64、66が設けられている。
【0019】
第1エバポシステム64にあっては、燃料タンク46に連通する第1エバポ通路68とサージタンク8に連通する第1パージ通路70との間に第1キャニスタ72が設けられ、また、第1エバポ通路68に第1タンク内圧制御弁74が設けられ、更に、第1パージ通路70には電磁的に作動する第1パージ弁76が設けられている。
【0020】
第2エバポシステム66にあっては、燃料タンク46に連通する第2エバポ通路78と第1パージ通路70途中に連通する第2パージ通路80間に第2キャニスタ82が設けられ、第2エバポ通路78に第2タンク内圧制御弁84が設けられ、この第2タンク内圧制御弁84には圧力導入通路36に連通する作動圧力通路86が設けられ、この作動圧力通路86にソレノイドバキューム弁88が設けられている。また、第2パージ通路80には、電磁的に作動する第2パージ弁90が設けられている。更に、第2キャニスタ82と第2パージ弁90間の第2パージ通路80には、スロットル弁12の上流側の吸気通路6に連通する診断用連絡通路92が設けられている。この診断用連絡通路92には、エバポ診断用弁94が設けられている。第2キャニスタ82には、キャニスタエア弁96が設けられている。また、この第2エバポシステム66にあっては、燃料タンク46にタンク内圧センサ98が設けられている。
【0021】
サージタンク8と排気通路20間には、内燃機関2の排気の一部を吸気系に還流するEGRシステム100のEGR通路102が設けられている。このEGR通路102には、EGR制御弁104が設けられている。
【0022】
圧力センサ38と燃料ポンプ56と燃料レベルセンサ58と第1パージ弁76とソレノイドバキューム弁88と第2パージ弁90とキャニスタエア弁96とタンク内圧センサ98とEGR制御弁104とは、制御手段(ECM)106に連絡している。
【0023】
また、この制御手段106には、エアクリーナ16に設けた吸気温センサ108と、吸気管14に設けた吸気量センサ110と、スロットルボディ10に設けたスロットルセンサ112と、内燃機関2に設けた冷却水温度センサ114と、排気マニホルド18に設けたフロント酸素センサ116と、触媒コンバータ24の下流側で排気管22に設けたリア酸素センサ118と、クランク角センサ120と、自動変速機用のレンジ位置スイッチ122と、エアコンシステム124と、車速センサ126と、パワステ圧力スイッチ128と、診断用スイッチ端子130と、テストスイッチ端子132と、イグニションスイッチ134と、シフトスイッチ136と、スタータスイッチ138と、メインヒューズ140と、バッテリ142とが連絡している。
【0024】
更に、制御手段106には、内燃機関2に設けた点火栓144に取付けられた点火時期制御システム146のイグニションコイル148が連絡している。
【0025】
更にまた、制御手段106には、車両のブレーキ時に車輪がロックするのを防止するアンチロックブレーキしステム150が連絡している。
【0026】
これにより、制御手段106は、各種信号を入力し、アンチロックブレーキシステム150の作動時に、EGRシステム100と第1、第2エバポシステム64、66との少なくとも一方のシステムの作動を停止するものである。
【0027】
また、制御手段106は、アンチロックブレーキシステム150の作動時に、少なくとも初期には空気流量を増量補正するように、アイドル回転数制御システム26を作動制御するものである。
【0028】
更に、制御手段106は、内燃機関2の点火時期を進角・遅角制御するとともに、図2に示す如く、アンチロックブレーキシステム150の作動時に、点火時期制御システム146を作動し、内燃機関2の点火時期を固定値に制御するものである。
【0029】
更にまた、制御手段106は、アンチロックブレーキシステム150の作動時に、車速に応じてアイドル回転数制御システム26を作動制御するものである。
【0030】
また、制御手段106は、吸気流量をエンジン負荷に応じて増量補正するように、アイドル回転数制御システム26を作動制御するものである。
【0031】
次に、この第1実施例の作用を、図1のフローチャート及び図2のタイムチャートに基づいて説明する。
【0032】
制御手段106において、プログラムがスタートすると(ステップ202)、先ず、アンチロックブレーキシステム150が作動(ON)か否かを判断する(ステップ204)。
【0033】
このステップ204がYESの場合には、この第1実施例において、第1、第2エバポシステム64、66及びEGRシステム100の作動を強制的に停止し(図2のSで示す)、また、第1、第2エバポしステム64、66及びEGRシステム100の起動信号を受け付けないようにする(ステップ206)。これにより、アンチロックブレーキシステム150の作動時には、排気の還流及び蒸発燃料(パージ)の供給を行わせないようにする。
【0034】
そして、内燃機関2の点火時期制御として、点火時期を固定値に制御する(第1案)(ステップ208)。これは、点火時期を進角すると、エンジン回転数が上昇する一方、点火時期を遅角すると、エンジン回転数が下降するので、点火時期の変化は、そのまま内燃機関2の駆動力の変動となるからである。
【0035】
次いで、吸気流量制御の第1案として、車速に応じて吸気流量(ISCV)を制御するように、アイドル回転数制御システム26を作動する(ステップ210)。この吸気流量(ISCV)は、図3に示すように、車速に応じて設定される。
【0036】
そして、この吸気流量(ISCV)は、図4に示す如く、エンジン負荷で補正される(ステップ212)。これは、エンジンブレーキが、エンジン負荷の小さい方がその動きを大きくするためである。つまり、図4に示す如く、エンジン負荷に応じてアンチロックブレーキシステム150の作動時の吸気流量の補正係数(ISCRL)を求め、そして、吸気流量=ISCV×(1+ISCRL)を算出する。
【0037】
そして、アンチロックブレーキシステム150の作動時からの時間によって、図5に示す如く、初期の吸気流量の補正係数(ISCi)を求め、次いで、この補正係数(ISCi)によって上述の吸気流量を補正する(ステップ214)。つまり、吸気流量(ISCABS)を、ISCABS=ISCV×(1+ISCRL)×ISCiで算出する。これは、アンチロックブレーキシステム150の作動の初期等に、エンジンブレーキによって車輪がロックしてしまうと、その後、どのようにアンチロツクブレーキ制御をしようが、車両の横すべりが止められないことになるので、確実にエンジンブレーキが効かないように吸気流量を増加させるためである。
【0038】
そして、この吸気流量(ISCABC)によって、内燃機関2への吸気流量を制御し(ステップ216)、プログラムをエンドとする(ステップ218)。
【0039】
一方、前記ステップ204で、アンチロックブレーキシステム150が非作動の場合には、直ちに、プログラムをエンドとする(ステップ218)。
【0040】
この結果、アンチロックブレーキシステム150の作動時には、EGRシステム100や第1、第2エバポシステム64、66の作動を停止することにより、エンジンブレーキの効きを抑制し、アンチロックブレーキ制御の制御精度を向上することができる。
【0041】
また、エンジンブレーキの効きを抑制することにより、車両の横すべりやスピンの発生を防止することができる。
【0042】
図7〜9は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0043】
以下の実施例にあっては、上述の第1実施例の機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。
【0044】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、点火時期制御の第2案として、図7に示す如く、アンチロックブレーキシステム150の作動時から設定時間(t1 )だけ点火時期を、アイドル点火時期よりも高い値としての進角側の値に固定する(ステップ302)。そして、図9に示す如く、上述の設定時間(t1 )経過後に、点火時期を、ゆっくりと、アイドル点火時期又は他の固定値に、時間(t2 )で移行させる(ステップ304)。
【0045】
あるいはまた、点火時期制御の第3案として、図8に示す如く、アンチロックブレーキシステム150の作動時から設定時間(t1 )だけ点火時期としてパーシャル点火時期を使用し(ステップ402)、そして、上述と同様に、設定時間(t1 )経過後に、点火時期を、ゆっくりと、アイドル点火時期又は他の固定値に、時間(t2 )で移行させる(ステップ404)。
【0046】
この第2実施例の構成によれば、上述の第1実施例と同じ効果を得るとともに、点火時期を細かに制御することにより、アンチロックブレーキシステム150の初期等において、エンジンブレーキの効きを効果的に抑制することができる。
【0047】
図10、11は、この発明の第3実施例を示すものである。
【0048】
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、吸気流量制御の第2案として、図10に示す如く、エンジン回転数に応じた吸気流量(ISCNE)を、図11のマップから求め(ステップ502)、そして、この吸気流量(ISCNE)をエンジン負荷で補正し(ISCNEX(1+ISCRL))(ステップ504)、その後、上述のアンチロックブレーキシステム150の作動時からの補正係数(ISCi)によって吸気流量を補正する(ステップ506)。つまり、吸気流量(ISCABC)を、ISCABS=ISCNE×(1+ISCRL)×ISCiで算出する。
【0049】
この第3実施例の構成によれば、上述の第1実施例と同じ効果を得るとともに、エンジン回転数でも吸気流量を制御させて、エンジンブレーキの効きを効果的に抑制することができる。
【0050】
なお、この発明においては、点火時期制御の第1〜3案及び吸気流量制御の第1〜2案を、所望に応じて夫々組合せ、内燃機関2の制御を行わせることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、アンチロックブレーキシステムを備えた車両において、アンチロックブレーキシステムの作動時にEGRシステムとエバポシステムとの少なくとも一方のシステムの作動を停止し、また、内燃機関の点火時期を進角・遅角制御するとともに、アンチロックブレーキシステムの作動時には、内燃機関の点火時期を固定値に制御することにより、エンジンブレーキの効きを抑制してアンチロックブレーキ制御の制御精度を向上するとともに、車両の横すべりやスピンの発生を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例において内燃機関の制御のフローチャートである。
【図2】第1実施例において内燃機関の制御のタイムチャートである。
【図3】車速に応じたアンチロックブレーキシステムの作動時の吸気流量を設定する図である。
【図4】エンジン負荷に応じたアンチロックブレーキシステムの作動時の吸気流量の補正係数を設定する図である。
【図5】時間に応じたアンチロックブレーキシステムの作動時の初期の吸気流量の補正係数を設定する図である。
【図6】内燃機関の制御装置のシステム構成図である。
【図7】第2実施例において点火時期をアイドル点火時期(他の固定値)よりも高い値に固定するフローチャートである。
【図8】第2実施例において点火時期としてパーシャル点火時期を使用するフローチャートである。
【図9】第2実施例における内燃機関の制御のタイムチャートである。
【図10】第3実施例においてエンジン回転数に応じて吸気流量を制御するフローチャートである。
【図11】第3実施例においてエンジン回転数に応じた吸気流量を設定する図である。
【符号の説明】
2 内燃機関
26 アイドル回転数制御システム
64 第1エバポシステム
66 第2エバポシステム
100 EGRシステム
106 制御手段
146 点火時期制御システム
150 アンチロックブレーキシステム
Claims (3)
- ブレーキ時に車輪がロックするのを防止するアンチロックブレーキシステムと、内燃機関の排気の一部を吸気系に還流させるEGRシステムと、前記内燃機関の運転状態に応じて前記吸気系への蒸発燃料量を制御するエバポシステムとを備えた車両用内燃機関の制御装置において、前記アンチロックブレーキシステムの作動時に前記EGRシステムと前記エバポシステムとの少なくとも一方のシステムの作動を停止する制御手段を設け、この制御手段は、前記内燃機関の点火時期を進角・遅角制御するとともに、前記アンチロックブレーキシステムの作動時に前記内燃機関の点火時期を固定値に制御することを特徴とする車両用内燃機関の制御装置。
- 前記制御手段は、前記アンチロックブレーキシステムの作動時に、前記内燃機関の点火時期を、設定時間だけアイドル点火時期よりも進角側に設定し、その後、前記アイドル点火時期に戻すことを特徴とする請求項1に記載の車両用内燃機関の制御装置。
- 前記制御手段は、前記アンチロックブレーキシステムの作動時に、設定時間だけ前記内燃機関の点火時期としてパーシャル点火時期を使用し、その後、前記内燃機関の点火時期をアイドル点火時期に戻すことを特徴とする請求項1に記載の車両用内燃機関の制御装置。
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