JP3714780B2 - 還元炎圧接方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱間圧延設備において先行圧延材と後行圧延材とを接合する還元炎圧接方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱間圧延設備(ホットストリップミル)では、粗圧延機で圧延されたバー材を、それぞれ別々に仕上圧延機に供給し、所望の板厚のストリップ材を得ていた。しかし、かかる手段では、圧延材全体を均一に圧延できず、圧延材の端部(前端部と後端部)に欠陥が生じやすく圧延材の歩留りを低下させ、かつ噛込み/尻抜け等のため圧延速度を高速化しにくい問題点があった。
【0003】
かかる問題点を解決するため、本願発明の発明者等は、図3に例示するように、圧延方向に走行する台車12と、該台車上に取付られ先行する圧延材1の後端部を水平に挟持して上下動可能な後端クランプ装置14と、前記台車上に取付られ後行する圧延材2の先端部を水平に挟持する先端クランプ装置16と、先行圧延材の後端部下面と後行圧延材の先端部上面を切削加工する加工装置18と、該加工面を還元状態に保持する還元保持装置20と、先行圧延材と後行圧延材の加工面を重ね合わせて圧延材とほぼ同一厚さまで圧縮して接合する圧接装置22と、を備えた圧延材接合装置10を創案し、既に出願した(例えば、特開平7−323306号、特開平8−252609等)。
【0004】
この接合装置により、先行圧延材の後端と後行圧延材の先端とを圧延材とともに走行しながら接合することができ、短時間に圧延材の幅全体にわたり十分な接合強度で接合することができ、接合部の凸凹が少なく接合部をほぼ均一に加工でき、これにより、圧延材を連続的に仕上圧延機に供給することができるようになった。なお、以下、かかる圧延材を走行しながら接合する接合装置を「走間接合装置」と呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した走間接合装置では、加工面を還元状態に保持し、先行圧延材と後行圧延材の加工面を重ね合わせ、圧接装置22により元の圧延材とほぼ同一厚さまで圧縮して接合していた。また、この場合に、幅方向に均一な矩形金型を用いていた。
【0006】
しかし、このように接合された圧延材の幅端部は接合強度が比較的小さく、このため、下流側の仕上圧延工程やルーパー等で強い張力を受けると幅端部で接合部に隙間ができる(口が開く)ことがあった。
【0007】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、圧延材幅方向端部の接合強度を高め、強い張力を受けても圧延材幅方向端部の接合部に隙間ができにくい還元炎圧接方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、加工面を還元状態に保持し、先行圧延材と後行圧延材の加工面を重ね合わせて圧接する還元炎圧接方法において、圧接面の圧延材長手方向距離が、圧延材幅方向中央で広く圧延材幅方向端部で狭く構成されている圧接金型を用い、先行圧延材及び後行圧延材の元の厚さよりも接合部が等しいか或いは薄くなるように圧接する、ことを特徴とする還元炎圧接方法が提供される。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記接合部の厚さは、次工程の圧延時に、接合部が圧延されないように設定する。
【0010】
また、本発明によれば、加工面を還元状態に保持し、先行圧延材と後行圧延材の加工面を重ね合わせて圧接する還元炎圧接装置において、圧接面の圧延材長手方向距離が、圧延材幅方向中央で広く圧延材幅方向端部で狭く構成されている圧接金型を有し、該圧接金型により、先行圧延材及び後行圧延材の元の厚さよりも接合部が等しいか或いは薄くなるように圧接する、ことを特徴とする還元炎圧接装置が提供される。
【0011】
上記本発明の方法及び装置によれば、接合部の厚さが先行圧延材及び後行圧延材の元の厚さよりも薄くなり、かつ接合部の圧延材長手方向距離が圧延材幅方向中央で広く圧延材幅方向端部で狭くなる。このように成形された圧延材が下流側の仕上圧延工程において再度圧延されると、薄肉部の圧延材長手方向距離が大きい圧延材幅方向中央部では圧延材の圧延方向への伸びが小さく、逆に薄肉部の圧延材長手方向距離が小さい圧延材幅方向端部では圧延材の圧延方向への伸びが大きくなる。従って、通常の圧延では圧延材幅方向端部の伸びが小さくこの部分に強い引張力が作用するのに対して、逆に本発明では圧延材幅方向端部の伸びが大きくこの部分の引張力は緩和されて比較的小さくなる。これにより、圧延材幅方向端部の接合強度を実質的に高め、全体として強い張力を受けても圧延材幅方向端部の引張力を緩和でき、隙間が生じにくくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。図1は、本発明による還元炎圧接装置の部分構成図である。この図において、(A)は圧接装置22の上型30aと下型30bを示しており、先行圧延材1と後行圧延材2の加工面を重ね合わせて圧接するようになっている。図1(A)において、斜線部は圧接により塑性変形を受けて凹む部分を示している。
【0013】
図1(B)は、図1(A)のA−A矢視図であり、後行圧延材2は省略して示している。この図において、31aは平面部、31bは傾斜部である。この図に示すように、金型30(この図では下型30b)の圧延材長手方向寸法は圧延材幅方向中央で広く圧延材幅方向端部で狭く構成されている。例えば、圧延材幅方向中央の金型の幅をa、圧延材幅方向端部の金型の幅をbとすると、a>bであり、好ましくはa/b=1.3以上とするのがよい。なお、図1(B)では下型30bを示しているが、上型30aも同様である。
【0014】
図2は、図1の金型30を用いて圧接した接合部32の平面図(A)とB−B線における部分断面図(B)である。図1に示した金型30を用いて圧接すると、接合部32の形状は、圧延材幅方向中央部の幅がa、圧延材幅方向端部の幅がbとなり、金型30と同様にa>bであり、好ましくはa/b=1.3以上となる。なお、図2(A)において、斜線部分は、先行圧延材1と後行圧延材2の重ね合わせ部を示しており、この例では、圧延材長手方向に一定の幅で重ね合わせている。なお、本発明はこれに限定されず、例えば圧延材幅方向中央と圧延材幅方向端部で重ね合わ幅を変えてもよい。
【0015】
本発明の方法によれば、更に、図2(B)に示すように、先行圧延材1及び後行圧延材2の元の厚さt1,t2 よりも接合部32が薄くなるように圧接する。好ましくは、この接合部32の厚さは、次工程の圧延により接合部32が圧延されないように設定する。すなわち、接合部32が、先行圧延材1及び後行圧延材2の元の厚さt1,t2 のいずれよりも片側でΔh/2薄くなり、この値(Δh/2)が約5〜10mm程度となるようにする。
【0016】
更に、金型30の傾斜部31bで、接合部32にも勾配(傾斜部32b)を形成する。この傾斜部32bを設けることにより、板厚の変化が緩やかとなり、次工程での圧延における圧延荷重の変動が小さくなり、鋼材の破断を有効に防止できる。
【0017】
上述した本発明の方法及び装置によれば、接合部32の厚さが先行圧延材1及び後行圧延材2の元の厚さt1,t2 のいずれよりも薄くなり、かつ接合部32の圧延材長手方向距離が圧延材幅方向中央で広く圧延材幅方向端部で狭くなる。このように成形された圧延材1,2が下流側の仕上圧延工程において再度圧延されると、薄肉部(接合部32)の圧延材長手方向距離が大きい圧延材幅方向中央部では圧延材の圧延方向への伸びが小さく、逆に薄肉部の圧延材長手方向距離が小さい圧延材幅方向端部では圧延材の圧延方向への伸びが大きくなる。従って、通常の圧延では圧延材幅方向端部の伸びが小さくこの部分に強い引張力が作用するのに対して、逆に本発明では圧延材幅方向端部の伸びが大きくこの部分の引張力は緩和されて比較的小さくなる。これにより、圧延材幅方向端部の接合強度を実質的に高め、全体として強い張力を受けても圧延材幅方向端部の引張力を緩和でき、隙間が生じにくくなる。
【0018】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】
上述したように、本発明の還元炎圧接方法及び装置は、圧延材幅方向端部の接合強度を高め、強い張力を受けても圧延材幅方向端部の接合部に隙間ができにくい、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による還元炎圧接装置の部分構成図である。
【図2】 接合部の平面図と部分断面図である。
【図3】 従来の走間接合装置の構成図である。
【符号の説明】
1 先行圧延材
2 後行圧延材
4 ローラ
10 圧延材接合装置
12 台車
14 後端クランプ装置
16 先端クランプ装置
18 加工装置
20 還元保持装置
22 圧接装置
30 金型
30a 上型
30b 下型
32 接合部
H 加工高さ
L 圧接高さ
B 圧延高さ
Claims (3)
- 加工面を還元状態に保持し、先行圧延材と後行圧延材の加工面を重ね合わせて圧接する還元炎圧接方法において、
圧接面の圧延材長手方向距離が、圧延材幅方向中央で広く圧延材幅方向端部で狭く構成されている圧接金型を用い、先行圧延材及び後行圧延材の元の厚さよりも接合部が等しいか或いは薄くなるように圧接する、ことを特徴とする還元炎圧接方法。 - 前記接合部の厚さは、次工程の圧延時に、接合部が圧延されないように設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の還元炎圧接方法。
- 加工面を還元状態に保持し、先行圧延材と後行圧延材の加工面を重ね合わせて圧接する還元炎圧接装置において、
圧接面の圧延材長手方向距離が、圧延材幅方向中央で広く圧延材幅方向端部で狭く構成されている圧接金型を有し、該圧接金型により、先行圧延材及び後行圧延材の元の厚さよりも接合部が等しいか或いは薄くなるように圧接する、ことを特徴とする還元炎圧接装置。
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JP30877297A JP3714780B2 (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 還元炎圧接方法及び装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30877297A JP3714780B2 (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 還元炎圧接方法及び装置 |
Publications (2)
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JPH11147106A JPH11147106A (ja) | 1999-06-02 |
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JP4742350B1 (ja) * | 2010-06-28 | 2011-08-10 | 株式会社恵信工業 | 接合環状体の圧接工法ならびにその加圧接合治具。 |
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1997
- 1997-11-11 JP JP30877297A patent/JP3714780B2/ja not_active Expired - Fee Related
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