JP3708036B2 - 美肌用組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、化粧品、医薬品、医薬部外品、飲食品等に適用されるライチ種子由来の美肌用組成物に関する。
【産業上の利用分野】
ここで言うライチは、ムクロジ科(Sapindaceae)植物レイシLitchi chinensis Sonn.の果実であり、この果実の種子をライチ種子と言う。レイシは、果実をレイシ、ライチー又はライチと呼び、世界中で食用とされる。ライチは、楊貴妃の時代から食用として珍重され、現在では世界中で食用として利用されている。ライチと同じムクロジ科の仲間には、竜眼や無患子がある。無患子の果皮は、サポニンを含み、泡立つことから古来より日本や中国で、洗髪などの石鹸の代用として使われていた。今回の発明までにライチ、つまりレイシの果実や果皮を化粧料や洗浄料に用いた例が見られる。しかし、ライチ(レイシ)の種子を化粧料等に用いた具体的な例は見られない。
今回発明されたライチの種子を配合した化粧料、医薬部外品、医薬品、食品では、酸化防止効果や美白効果を有し、肌荒れ防止、肌のつや、くすみの改善、肌のはり、肌の若返り、美白に効果がある。ライチの種子エキスを適用することで、皮膚の老化や、美白、しわを防ぐ化粧料、医薬品、医薬部外品、食品を提供することができるようになった。
今回発明されたライチの種子抽出物は、紫外線吸収効果や保湿効果以上に皮膚の老化を防ぎ、はり艶の有る皮膚とし、美肌及び美白効果の有る皮膚外用剤や食品を提供することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来用いられているものとして、ライチと同じムクロジ科植物である無患子が見られる。無患子は、果皮を石鹸の代用品として用いていた。また、ライチは中国の伝統的な官僚登用試験である状元になぞられることがあり、かつて北京では新生児に生後三日目の産湯をつかわせる際に、湯桶に産婆が乾燥させたライチ、竜眼、クルミを投げ込み、科挙の三つの試験の首席を願い、祝辞を述べるのを常とした。ライチは、楊貴妃の時代から食用として珍重されているが、種子を食用とする事はなかった。ライチの外用として、中薬大辞典には、搗いて塗布するか、薬性を残す程度に焼き、研って粉末にし散布する、と記載がある。また、ライチの種子は軟膏にして皮膚病に用いる。昭和53年11月10日発行、世界果樹図鑑、農業図書株式会社発行に記載がある。特開2000−128730に保湿剤としてレイシ(ライチ)を用いる特許が見られる。しかし、皮膚外用剤や、浴用として用いることは周知の事実であり、ライチを皮膚外用剤として用いることは、なんら新規性はない。また、保湿効果については、ライチの果肉部分についての実施例しかなく、種子については検討されていない。
国内においてライチ種子は医薬品、食品として利用されたことはない。今回のわれわれの特許は、ライチの種子に極めて有用な効果を見出したものであり、ライチの種子に限定したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術文献を調べてみると、次のような文献や記載がある。特開2000−128730がある。浴用剤として中国で使われていた。外用剤として漢方処方が有る。種子に関しても軟膏として皮膚病に用いられたことがある。以上の結果、特開以前に使用前例が多く認められる。
天然の植物エキスは、合成物質と異なり人に対する刺激は比較的少ないものが多く、安全に用いることができる。レイシ(ライチ)の種子についてもレイシカクとして本草綱目に収載され無毒であると記載されている。ライチは、現在までいろいろな使われ方をしているが、今回の発明の様な、極めて有用な効果が種子に存在することは初めてわかったことである。
【0004】
本発明は、ライチ種子エキス含有組成物の外用による紫外線吸収効果や保湿効果だけでない、より有効な効果を発見した。SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)様作用、ラジカル消去能、コラゲナーゼ阻害効果、ヒアルロニダーゼ阻害効果、チロジナーゼ阻害効果により、食用による皮膚の保湿効果の他、皮膚の老化防止や美白効果、皮膚のしわを防ぐ効果のある皮膚外用剤や内服剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の美肌用組成物は、ライチの種子からの抽出物であり、水、エタノール、メタノール、アセトン、酢酸、酢酸エチル、エーテル、ヘキサン、二酸化炭素など、どの様な溶媒を、どの様に組み合わせても可能である。また、ライチの種子をそのままか、練りつぶしたり、粉砕して用いる事も可能である。
本発明は、果実であるライチの種子を皮膚外用剤や内服剤に配合することにより、肌荒れを予防し、皮膚のしわを予防し、皮膚の老化を防ぐ効果があるばかりでなく、美白効果も期待できる皮膚外用剤や内服剤を提供することが可能になった。
ライチの種子についてすでに軟膏として使用され、本草綱目の収載品であり、外用や内服することについて全く新しいものではない。本発明の美肌用組成物であるライチ種子の抽出物は、ヒアルロン酸を分解する酵素であるヒアルロニダーゼを阻害し、ヒアルロン酸の分解を抑制し、皮膚の保湿因子であるヒアルロン酸量を保つことができる。外用の保湿効果の他、内服での保湿や若い美しい肌とすることができる。また、本発明の美肌用組成物は、紫外線吸収効果やSOD様作用が見られ、ラジカル消去能が有り、チロジナーゼ阻害効果も見られる。また、コラーゲンを分解する酵素であるコラゲナーゼを阻害し、コラーゲンの分解を抑制する。など、今日まで発見されたことのない新しい有用な効果を発見するに至り、従来に無い用途を見いだした。
本発明の美肌用組成物は、前記ライチ種子の抽出物であることを特徴とする。
本発明の皮膚外用剤は、前記美肌用組成物を含有してなることを特徴とする。本発明の飲食品は、前記美肌用組成物を含有してなることを特徴とする。
本発明の薬品は、前記美肌用組成物を含有してなることを特徴とする。
【0006】
【作用】
皮膚は、空気中の酸素に直接触れる機会も多く、他の組織に比べて酸素による酸化を受けやすい。紫外線等により発生した活性酸素種などの影響を受け易く、生体中の脂質を酸化し、コラーゲンやヒアルロン酸に影響を与える。皮膚のしわの形成や老化の促進に関係してくる。そこで、活性酸素種を取り除くためにSODやラジカルスカベンジャーを必要とする。また、紫外線が照射されるとチロジナーゼ酵素の働きでチロジンがドーパキノンとなりメラニンの生成が起こる。そのまま放置すると色黒や色素沈着が起こり汚い肌となってしまう。
本発明の美肌用組成物は、紫外線を吸収し、保湿効果を有し、SOD様効果、ラジカル消去能、チロジナーゼ活性阻害、コラゲナーゼ阻害作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用が有り、肌荒れやしわを防いで、皮膚の老化反応を抑え、肌のくすみを取るなど、肌を若々しく保つ。
【0007】
【実施例】
本発明の美肌用組成物は、ライチの種子を用いる事に限定したものであり、ライチの種子を用いる方法で有れば全て効果を期待することができる。ライチ種子をそのまま用いても良いが、エキスを用いる場合、極性有機溶媒を用いる方法がより良い方法である。用いる溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸、酢酸エチル、エーテル、ヘキサン、二酸化炭素などをそのまま単一溶媒で用いるか、2種類以上を任意に混合して用いて、エキスを作成する事も出来る。
【0008】
本発明の美肌用組成物に、エキスを用いる場合、抽出温度は、抽出溶媒が液体状態で有ればよく、そのつど温度は任意に決められる事になる。抽出時間は、好ましくは、1時間以上必要であるが温度条件によっては、もっと短い時間でも可能である。
【0009】
本発明の美肌用組成物は、化粧品、医薬品、医薬部外品等の皮膚外用剤に含有させることができる。
化粧品としては、乳液、石鹸、洗顔料、入浴剤、クリーム、乳液、化粧水、オーデコロン、髭剃り用クリーム、髭剃り用ローション、化粧油、日焼け止めローッション、おしろいパウダー、ファッデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、アイシャドー、マスカラ、アイライナー口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、染毛料、分散液、洗浄料等が挙げられる。
医薬品または医薬部外品としては、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬品が挙げられる。
【0010】
本発明の皮膚外用剤には上記必須成分のほか本発明の効果を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール、糖、多糖、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、高分子化合物、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
以下に配合される成分を列挙するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
油分としてはトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12〜C18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル、スクワラン、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリブ油、カカオ脂、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
高級アルコールとしてはラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2−エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
脂肪酸としてはカプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2−エチルヘキサン酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としてはパラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2−エチルヘキシル−1−オキシ)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
粉体及び顔料としては赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
界面活性剤としては脂肪酸セッケン、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質、レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
多価アルコール及び糖としてはエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、水溶性多糖類、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
高分子化合物としてはアクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル、T−ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体、アクリレート/アクリルアミド共重合体、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体酢酸両性化物、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート四級化物、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、セルロース又はその誘導体、ケラチン及びコラーゲン又はその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
生理活性成分としては抗炎症剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、経皮吸収促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カワラヨモギエキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チガヤエキス、チンピエキス、月見草エキス、月見草種子エキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、トマトエキス、納豆エキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ラベンダーエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の抗炎症剤、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンD、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、γ−オリザノール等の血行促進剤、イオウ、グルタチオン等、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。製剤の酸化防止を目的とする酸化防止剤としては亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル。
溶媒としては水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
【0011】
また、本発明の美肌用組成物は、飲食品に含有させることができる。例えば、菓子類(ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック菓子、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、スープ類、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や健康食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリンク等)などが上げられる。
インスタント食品に本発明の美肌用組成物を添加しても良い。例えば、美肌用組成物を粉末セルロースとともにスプレードライまたは凍結乾燥したものを、粉末、顆粒、打錠または溶液にすることで容易に飲食品に含有させることができる。
【0012】
本発明の美肌用組成物は、皮膚外用剤に限ることなく、経口投与で用いる薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)に含有させることができる。例えば、軟・硬カプセル剤または錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、液剤等の製品形態にすることができる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような優れた効果を奏する。
(a)ライチ種子を用いて皮膚の老化防止、皮膚の若返りおよび美白効果を有する安全で付加価値の高い美肌用組成物を得ることができる。
(b)人の健康増進に役立つ飲食品、化粧品、医薬品等の素材としてライチ種子およびライチ種子エキスを利用することができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。なお、以下に示す美肌用組成物およびその製法は、紫外線吸収効果、保湿効果、SOD様作用、ラジカル消去能、コラゲナーゼ阻害作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、チロジナーゼ阻害作用の確認のために説明するもので、これらに限定されるものではない。
【0015】
(1)ライチ(ムクロジ科)の種子100gに70%エタノール500mlを加え加熱抽出する。抽出後ろ過し、ろ液を得る。このろ液の溶媒を除き、ライチ種子エキス15g得る。
(2)ライチの種子100gに50%エタノール700ml加え室温抽出する。24時間後ろ過し、ろ液を得る。このろ液の溶媒を除き、ライチ種子エキス15g得る。
(3)ライチの種子100gに1,3−ブチレングリコール溶液(70%)1l加え加熱抽出する。抽出後ろ過し、ろ液を得る。このろ液をライチ種子エキスとする。
【0016】
(4)紫外線吸収試験
実施例で得られたライチ種子エキスを蒸留水に溶解し、紫外線吸収量を測定した。
420nm以下に吸収が見られ350nm以下の領域に強い吸収がある。UVA、UVBともに吸収する紫外線吸収剤である。
(5)保湿性試験
表皮水分量を測定することにより、保湿性を評価した。
レイシ種子エキスを蒸留水に溶解し、1%水溶液を作成した。この溶液を人の左上腕内側に1滴塗付する。2センチメートル四方の部分に延ばし、1分間皮膚に吸い込ませる。1分後、表面部分に浮いている水溶液をペーパーで吸い取る。1分後から水分計Corneometer CM825にて測定した。(温度27℃、湿度47%)蒸留水を塗付した場合25分で塗付前の状態となるが、レイシ種子エキスは、1時間以上保湿効果を保つことができる。レイシ種子エキス1%溶液では76分後に塗布前の状態となった。
(6)ラジカル捕捉活性試験
レイシ種子エキスを70%エタノール溶液に溶解し、試験を行った。レイシ種子エキス溶液をDPPH溶液に添加し、DPPH溶液の退色を492nmで測定した。
レイシ種子エキス10ppm添加すると96.5%ラジカルを取り除く。1ppm添加で28.5%ラジカルを取り除く。
(7)SOD様活性試験
レイシ種子エキスを蒸留水に溶解し、試験を行った。SODテストワコーキットを用いて測定を行った。吸光度570nmを測定した。
レイシ種子エキス500ppm添加で、91.6%活性酸素を除去し、50ppm添加で、26.1%活性酸素を除去した。
(8)チロジナーゼ抑制試験
レイシ種子エキスを蒸留水に溶解し、試験を行った。市販のチロジナーゼ(マッシュルーム由来)溶液に添加し、Lチロジンからドーパキノンになる反応を測定した。吸光度490nmを測定した。
レイシ種子エキス1200ppm添加で、100%阻害し、200ppm添加で、31.6%阻害した。
(9)コラゲナーゼ抑制作用
レイシ種子エキスを蒸留水に溶解し、PZ−ペプチドがコラゲナーゼN−2に切断される量を測定した。酢酸エチル層の吸光度320nmを測定した。
レイシ種子エキス100ppm添加で、69.7%阻害し、50ppm添加で、45.2%阻害した。
(10)ヒアルロニダーゼ抑制作用
レイシ種子エキスを蒸留水に溶解し、ヒアルロン酸にヒアルロニダーゼを作用させた。P−ジメチルアミノベンズアルデヒドと反応させ、吸光度585nmを測定した。
レイシ種子エキス800ppm添加で、89.1%阻害し、200ppm添加で、45.7%阻害した。
【0017】
本発明による皮膚外用剤の配合例を示すが、本発明はこれらの配合例に限定されるものではない。
皮膚外用剤の応用としては、例えば養毛剤などの化粧品・医薬部外品にも適用できる。
(調製法)
油相,及び水相をそれぞれ80℃に加熱溶解し、水相を油相に撹拌しながら加えて乳化し、冷却して45℃になるまで撹拌した。
(効果)
10名のモニターの中で6名が日焼け・雪焼けなどによるしみの発生、紅斑の抑制に顕著な効果があった。
(調製法)
配合例1と同様にして調製した。
(効果)
10名のモニターの中で7名が日焼け・雪焼けなどによるしみの発生、紅斑の抑制に顕著な効果があった。
(調製法)
配合例1と同様にして調製した。
(効果)
10名のモニターの中で5名が日焼け後のほてりを静め、はだのハリを回復する効果が認められた。
(調製法)
配合例1と同様にして調製した。
(効果)
10名のモニターの中7名に皮膚のハリが改善された。
(調製法)
配合例1と同様にして調製した。
(効果)
10名のモニター中8名が日焼けを防ぐと共に日焼けによるほてり感を感じなかった。
【0018】
また、本発明による美肌用組成物は、つぎの処方により飲食品に配合することができる。本発明はこれらの配合例に限定されるものではない。
【0019】
【発明の効果】
以上詳しく示したように今回の特許で初めて、ライチ種子にきわめて有用な作用を発見した。ライチ種子エキスを皮膚外用剤や飲食品に配合することで、肌のくすみが取れ、肌荒れ、しみ、ソバカスやしわを防いで、肌のはり艶を良くし、皮膚の老化を抑制するなど、女性にとって特に要求される、美しい肌を作るために必要な効果が次々発見された。肌を美しく保つ皮膚外用剤、飲食品または薬品として有用であることを見出すことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】紫外線吸収試験におけるライチ種子エキスの紫外線吸光度を表す図である。
【図2】紫外線吸収試験におけるライチ種子エキスの紫外線透過率を表す図である。
【図3】ライチ種子エキスの保湿性試験結果を表すグラフである。
【図4】ライチ種子エキスのラジカル捕捉活性試験結果を表すグラフである。
【図5】比較対照とするビタミンCのラジカル捕捉活性試験結果を表すグラフである。
【図6】ライチ種子エキスのSOD様作用活性を表すグラフである。
【図7】ライチ種子エキスのチロジナーゼ抑制試験の結果を表すグラフである。
【図8】比較対照とするビタミンCのチロジナーゼ抑制試験の結果を表すグラフである。
【図9】ライチ種子エキスのコラゲナーゼ抑制作用の結果を表すグラフである。
【図10】ライチ種子エキスのヒアルロニダーゼ抑制作用の結果を表すグラフである。
Claims (1)
- ライチ種子又はその抽出物を含有することを特徴とする、コラゲナーゼ阻害剤。
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