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JP3702889B2 - 分光装置及び分光装置の補正方法 - Google Patents

分光装置及び分光装置の補正方法 Download PDF

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JP3702889B2 JP2003297921A JP2003297921A JP3702889B2 JP 3702889 B2 JP3702889 B2 JP 3702889B2 JP 2003297921 A JP2003297921 A JP 2003297921A JP 2003297921 A JP2003297921 A JP 2003297921A JP 3702889 B2 JP3702889 B2 JP 3702889B2
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Description

本発明は、被測定光の分光強度分布を測定し、光の分散像のシフトまたは分散像のシフトに伴う波長シフトを補正することが可能な分光装置及び分光装置の補正方法に関するものである。
従来、被測定光の分光強度分布を測定する分光装置の分光手段として、可動部がなく、全測定波長域を同時測定するために光束の利用効率が高いポリクロメータが多く用いられている。ポリクロメータは、被測定光が入射する入射スリット、入射光を波長に応じて分散させる回折格子、入射スリットの分散像を結像させる結像光学系及び分散像の結像位置に配置され、分散像の光束強度を検知する受光センサアレイを備えて構成される。これらの構成要素は、構造部材により支持されているが、各構成要素の相対位置の経時的及び熱的変化は避けられず、ポリクロメータ等の分散型の分光手段の場合、波長精度は各構成要素の相対位置の変化に敏感に影響されるため、高い精度を維持するには波長精度のチェックと補正が必須である。
分光装置の波長精度のチェックと補正には、安定した波長基準が必要である。この安定した波長基準としては、ガスレーザや水銀(Hg)、カドミウム(Cd)及びヘリウム(He)などの輝線光源の放射光が用いられたり、透過、あるいは反射型の基準試料からの透過光や反射光が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−208607号公報
しかしながら、前者のガスレーザや輝線光源の放射光を用いる場合はコストが高く、後者の基準試料からの透過光や反射光を用いる場合は精度維持のために周囲の温度を一定に保つ必要があり、共に分光装置に組み込むことはもちろん、ユーザ側で取り扱うことが困難である。そのため、ユーザは、波長精度のチェックと補正とを行う際に分光装置を製造工場等に返送する必要があった。このように、分光装置を返送して波長精度のチェックと補正とを行う場合は、製造者側にもユーザ側にもコストと時間がかかり、十分な頻度で行うことは困難である。さらに、返送している期間に代替のための予備の分光装置を必要とする場合は、そのためのコストも必要となる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、各光学要素の相対位置の経時的及び熱的変化による波長シフトが生じても、これを補正することにより、初期の波長校正時の波長精度を維持することができる分光装置及び分光装置の補正方法を提供することを目的とするものである。
本発明の第一の手段に係る分光装置は、光の分散像のシフトまたは分散像のシフトに伴う波長シフトを補正することが可能な分光装置であって、
単色光を出力する光源と、
前記光源からの単色光が入射する少なくとも一つの入射スリットと、
前記入射スリットを通過した光の分散像を結像する結像部と、
前記結像部によって結像される分散像の結像面に配置され、波長に応じて分散した光を受光し、受光した各波長成分の光強度に応じた電気信号を出力する光電変換素子が配列されてなる受光センサアレイと、
前記光源を点灯して単色光を前記入射スリットに入射させ、前記受光センサアレイの結像位置において、前記入射スリットによる一次分散像の初期位置からの変化量を第一の像シフト量として求め、前記入射スリットによる二次分散像の初期位置からの変化量を第二の像シフト量として求め、求めた前記第一の像シフト量と前記第二の像シフト量とに基づいて、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求める前記演算制御部とを備える。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記演算制御部は、前記第一の像シフト量をd1とし、前記第二の像シフト量をd2とし、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量をdxとするとき、
dx=2×d1−d2
によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求めることが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記入射スリットは、被測定光が入射する第一の入射スリットと、波長シフト補正用の第二の入射スリットとを有し、
前記光源は、前記第一の入射スリットと前記第二の入射スリットとに単色光を入射させ、
前記演算制御部は、前記第一の入射スリットを通過した光の一次分散像と前記第二の入射スリットを通過した光の二次分散像、又は前記第一の入射スリットを通過した光の二次分散像と前記第二の入射スリットを通過した光の一次分散像によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求めることが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記入射スリットは、被測定光が入射する第一の入射スリットと、波長シフト補正用の第二の入射スリット及び第三の入射スリットとを有し、
前記光源は、前記第二の入射スリットと前記第三の入射スリットとに単色光を入射させ、
前記演算制御部は、前記第二の入射スリットを通過した光の一次分散像と前記第三の入射スリットを通過した光の二次分散像、又は前記第二の入射スリットを通過した光の二次分散像と前記第三の入射スリットを通過した光の一次分散像によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求めることが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、被測定光が入射する入射スリットと、波長シフト補正用の入射スリットとは、同一のスリット板に設けられていることが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記入射スリットの前に被測定光を遮断するチョッパーをさらに備え、
前記演算制御部は、前記チョッパーを閉じた状態で前記光源を点灯し、前記光源からの単色光は前記チョッパーによって反射されて前記入射スリットに入射することが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記演算制御部は、前記受光センサアレイの一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数の前記光電変換素子の出力の相対比の変化を一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報として記憶していることが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記演算制御部は、前記光源と略同一の半値幅を有し、既知の異なる中心波長を有する複数の単色光を前記入射スリットに入射させ、そのときの前記受光センサアレイの一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数の前記光電変換素子の出力の相対比から、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報を求め、求めた一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報を記憶することが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記演算制御部は、前記光源からの単色光を前記入射スリットに入射させたときの、前記受光センサアレイの一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数の前記光電変換素子の出力を求め、前記一次分散像が結像される領域における複数の前記光電変換素子の出力の相対比と、前記受光センサアレイの一次分散像が結像される領域における各光電変換素子の一次分散像に対する既知の分光感度とから、前記単色光の一次分散像の強度プロファイルの半値幅を推定し、前記強度プロファイルの中心をシフトさせた強度プロファイルと前記分光感度とから、一次分散像のシフトに対応する各光電変換素子の出力の相対比を求めて記憶し、前記一次分散像の強度プロファイルから前記二次分散像の強度プロファイルを推定し、推定された二次分散像の強度プロファイルの中心をシフトさせた強度プロファイルと、前記受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の二次分散像に対する既知の分光感度とから、前記二次分散像のシフトに対応する各光電変換素子の出力の相対比を求めて記憶することが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記演算制御部は、推定された二次分散像の強度プロファイルと、前記受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の出力の相対比とから、前記各光電変換素子の二次分散像に対する未知の分光感度を推定することが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記演算制御部は、前記単色光の半値幅として、予め求められた平均値を用いることが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記演算制御部は、前記受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の二次分散像に対する分光感度として予め求められた平均的な分光感度を用いることが好ましい。
また、上記の第一の手段に係る分光装置において、前記演算制御部によって求められた像シフト量が、予め設定されている許容限度以上である場合、像シフト量が異常であることをユーザに対して警告する警告部をさらに備えることが好ましい。
本発明の第二の手段に係る分光装置の補正方法は、光の分散像のシフトまたは分散像のシフトに伴う波長シフトを補正することが可能な分光装置の補正方法であって、
単色光を光源より出力し、
前記光源からの単色光が少なくとも一つの入射スリットに入射し、
前記入射スリットを通過した光の分散像を結像し、
結像される分散像の結像面に配置され、受光した各波長成分の光強度に応じた電気信号を出力する光電変換素子が配列されてなる受光センサアレイで波長に応じて分散した光を受光し、
前記光源を点灯して単色光を前記入射スリットに入射させ、前記受光センサアレイの結像位置において、前記入射スリットによる一次分散像の初期位置からの変化量を第一の像シフト量として求め、
前記受光センサアレイの結像位置において、前記入射スリットによる二次分散像の初期位置からの変化量を第二の像シフト量として求め、
求めた前記第一の像シフト量と前記第二の像シフト量とに基づいて、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求める。
上記第一の手段に係る発明によれば、光源が点灯されて単色光が入射スリットに入射され、受光センサアレイの結像位置において、入射スリットによる一次分散像の初期位置からの変化量が第一の像シフト量として求められ、入射スリットによる二次分散像の初期位置からの変化量が第二の像シフト量として求められ、求められた第一の像シフト量と第二の像シフト量とに基づいて、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量が求められる。
したがって、単色光を出力する光源を基準に波長シフトを補正することが可能になり、各光学要素の相対位置の経時的及び熱的変化による波長シフトが生じても、これを補正することにより、初期の波長校正時の波長精度を維持することができる。
また、第一の像シフト量をd1とし、第二の像シフト量をd2とし、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量をdxとするとき、dx=2×d1−d2によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量dxを求めることができる。
また、入射スリットは、被測定光が入射する第一の入射スリットと、波長シフト補正用の第二の入射スリットとを有しており、第一の入射スリットと第二の入射スリットとに光源からの単色光が入射され、第一の入射スリットを通過した光の一次分散像と第二の入射スリットを通過した光の二次分散像、又は第一の入射スリットを通過した光の二次分散像と第二の入射スリットを通過した光の一次分散像によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量が求められる。
したがって、単色光を出力する光源の波長選択において、一次分散像と二次分散像とが共に受光センサアレイ上に結像するという条件を省くことができ、受光感度、発光効率及びコスト面で優れる、より長波長の単色光を出力する光源を用いることができる。
また、入射スリットは、被測定光が入射する第一の入射スリットと、波長シフト補正用の第二の入射スリット及び第三の入射スリットとを有しており、第二の入射スリットと第三の入射スリットとに光源からの単色光が入射され、第二の入射スリットを通過した光の一次分散像と第三の入射スリットを通過した光の二次分散像、又は第二の入射スリットを通過した光の二次分散像と第三の入射スリットを通過した光の一次分散像によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量が求められる。
したがって、被測定光が入射する入射スリットと、波長シフトの補正に用いる入射スリットとを個別に設けているので、さらに長波長の単色光を出力する光源を用いることができる。
また、被測定光が入射する入射スリットと、波長シフト補正用の入射スリットとが、同一のスリット板に設けられているので、2つのスリット間の相対位置の変化を無視することができ、2つのスリットによる分散像は、各構成要素の相対位置変化によって同じ像シフトを生じ、これらの像シフトから十分小さい誤差で各構成要素の相対位置変化による像シフト量を求めることができる。
また、入射スリットの前に設けられ、被測定光を遮断するチョッパーを閉じた状態で光源が点灯され、光源からの単色光はチョッパーによって反射されて入射スリットに入射することとなる。したがって、分光輝度計などに通常備えられているオフセット測定用のチョッパーの裏面を拡散反射面とするだけで光源の放射光束を入射スリットに入射させることができる。
また、受光センサアレイの一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数の光電変換素子の出力の相対比の変化が、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報として記憶されているので、求められた出力の相対比の変化から簡単に波長シフト量を求めることができる。
また、光源と略同一の半値幅を有し、既知の異なる中心波長を有する複数の単色光が入射スリットに入射され、そのときの受光センサアレイの一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数の前記光電変換素子の出力の相対比から、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報が求められる。そして、求められた一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報が記憶される。
したがって、複数の外部単波長光源を用意するだけで、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報を得ることができる。
また、光源からの単色光が入射スリットに入射されたときの、受光センサアレイの一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数の光電変換素子の出力が求められる。そして、一次分散像が結像される領域における複数の光電変換素子の出力の相対比と、受光センサアレイの一次分散像が結像される領域における各光電変換素子の一次分散像に対する既知の分光感度とから、単色光の一次分散像の強度プロファイルの半値幅が推定される。強度プロファイルの中心をシフトさせた強度プロファイルと分光感度とから、一次分散像のシフトに対応する各光電変換素子の出力の相対比が求められて記憶される。一次分散像の強度プロファイルから二次分散像の強度プロファイルが推定され、推定された二次分散像の強度プロファイルの中心をシフトさせた強度プロファイルと、受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の二次分散像に対する既知の分光感度とから、二次分散像のシフトに対応する各光電変換素子の出力の相対比が求められて記憶される。
したがって、単色光を出力する外部光源を用いることなく、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報を得ることができる。
また、推定された二次分散像の強度プロファイルと、受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の出力の相対比とから、各光電変換素子の二次分散像に対する未知の分光感度が推定される。したがって、受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の二次分散像に対する分光感度が未知であっても、単色光を出力する外部光源なしに一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報を得ることができる。
また、単色光の半値幅として、予め求められた平均値が用いられるので、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報の精度に大きな影響を与えることなく、誤差を招きやすい半値幅の推定を行うことなく、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報を得ることができる。
また、受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の分光感度として予め求められた平均的な分光感度が用いられるので、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報の精度に大きな影響を与えることがなくなり、誤差を招きやすい二次分散像の強度プロファイルの推定を行うことなく、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報を得ることができる。
また、許容限度以上の像シフト量が確認されると、ユーザに対して警告が出されるので、ユーザは警告が出るまでは安心して使用することができ、警告があった場合は必要な対応を取ることができる。
上記第二の手段に係る発明によれば、光源が点灯されて単色光が入射スリットに入射され、受光センサアレイの結像位置において、入射スリットによる一次分散像の初期位置からの変化量が第一の像シフト量として求められ、入射スリットによる二次分散像の初期位置からの変化量が第二の像シフト量として求められ、求められた第一の像シフト量と第二の像シフト量とに基づいて、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量が求められる。
したがって、単色光を出力する光源を基準に波長シフトを補正することが可能になり、各光学要素の相対位置の経時的及び熱的変化による波長シフトが生じても、これを補正することにより、初期の波長校正時の波長精度を維持することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、光の分散像のシフトまたは分散像のシフトに伴う波長シフトを補正することが可能な分光装置の一例である分光輝度計の構成を示す図である。図1に示す分光輝度計1は、受光レンズ2、光源3、シャッタ4、シャッタ駆動モータ5、演算制御部6及びポリクロメータ10を備えて構成される。
受光レンズ2は、被測定光をポリクロメータ10に導くものである。なお、被測定光としては、試料によって反射した反射光、試料を透過した透過光、あるいは光源から照明される照明光等がある。
光源3は、例えばLEDで構成され、波長変化がある単色光を出力する。シャッタ(チョッパー)4は、開閉可能に構成され、裏面には拡散反射面が設けられており、シャッタ4が開かれることで、受光レンズ2を透過した被測定光がポリクロメータ10に入射し、シャッタ4が閉じられることで、光源3から出力された単色光が拡散反射面により反射し、反射した単色光の反射光がポリクロメータ10に入射する。シャッタ駆動モータ5は、演算制御部6より出力される制御信号に基づいて、シャッタ4の開閉を行う。
ポリクロメータ10は、スリット板11、コリメータレンズ12、回折格子13及び受光センサアレイ14を備えて構成される。
スリット板11には、第1スリットSL0及び第2スリットSL1が形成されている。コリメータレンズ12は、第1スリットSL0及び第2スリットSL1を通過した被測定光又は単色光を平行光にするとともに、回折格子13によって分散された入射スリット(第1スリットSL0及び第2スリットSL1)の分散像を受光センサアレイ14の受光面に結像させる。
回折格子13は、入射した単色光を波長に応じて反射・分散させ、第1スリットSL0に入射した単色光の一次分散像と、第2スリットSL1に入射した単色光の二次分散像とが受光センサアレイ14上に形成される。
受光センサアレイ14は、所定の間隔、例えば分散光の波長でおよそ10nmに相当する間隔で配列された複数の光電変換素子(以下、センサともいう)からなり、各センサから出力される受光強度に応じた電気信号は、演算制御部6によって処理される。
演算制御部6は、例えば、CPU(中央演算処理装置)及びEEPROM(電気的に書き換え可能な記憶装置)等で構成され、光源3を点灯して単色光を第1スリットSL0及び第2スリットSL1に入射させ、第1スリットSL0による一次分散像の受光センサアレイ14における結像位置の初期位置からの変化量を第一の像シフト量として求め、第2スリットSL1による二次分散像の受光センサアレイ14における結像位置の初期位置からの変化量を第二の像シフト量として求め、求めた第一の像シフト量と第二の像シフト量とに基づいて、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求める。なお、演算制御部6は、波長シフト補正のための各種演算処理、光源3の点灯制御及びシャッタ駆動モータ5の駆動制御等を行う。
測定時において、演算制御部6は、シャッタ駆動モータ5を駆動してシャッタ4を開き、受光レンズ2を通過した被測定光を第1スリットSL0に入射させる。演算制御部6は、入射光の分散像が結像した受光センサアレイ14の各センサの出力をA/D変換し、分光強度を測定する。この直後、演算制御部6は、シャッタ駆動モータ5を駆動してシャッタ4を閉じて被測定光を遮断し、オフセット信号を測定する。そして、演算制御部6は、測定した分光強度からオフセット信号を減算することによって、オフセットを除去した被測定光の分光強度を求める。
波長シフト補正時において、演算制御部6は、シャッタ駆動モータ5を駆動してシャッタ4を閉じて被測定光を遮断し、光源3を点灯させる。光源3からの単色光は、シャッタ4の裏面の拡散反射面で拡散反射して第1スリットSL0及び第2スリットSL1に入射する。演算制御部6は、単色光の一次分散像及び二次分散像が結像した受光センサアレイ14の各センサの出力をA/D変換し、強度プロファイルを測定する。この直後、演算制御部6は、光源3を消灯させ、オフセット信号を測定する。そして、演算制御部6は、測定した強度プロファイルからオフセット信号を減算することによって、オフセットを除去した単色光の強度プロファイルを求め、後述する方法で波長シフト量を推定する。
ここで、波長シフト量の推定について説明する。図2は、波長シフト量の推定について説明するための図である。
LEDやLDなどの光源の単色光は、波長が変動するため、これを基準として検出された像シフト量には、単色光の波長変化による像シフトとポリクロメータの機械的変化による像シフトとの双方が含まれる。これらを分離するために、回折格子の一次分散像及び二次分散像の2つの要因に対する反応の違いを利用する。つまり、ポリクロメータの機械的変化では、一次分散像及び二次分散像に等しい像シフトが生じるのに対し、二次分散像は一次分散像の倍の波長分散を持つため、単色光の波長変化では、二次分散像には一次分散像の倍の像シフトが生じる。
図2では、中心波長が370nmの単色光を用いた場合における受光センサアレイ14上に結像される一次分散像Aと二次分散像Bを表している。中心波長が370nmの入射光は分散して、受光センサアレイ14の370nmに対応するセンサ#2を中心に結像する。なお、図2では、各分散像を半値幅15nmに相当する三角分布で近似している。二次分散像Bは、370nmの2倍の740nmに対応するセンサ#39を中心に結像する。二次分散像Bは、半値幅が倍になり、回折効率が落ちるので光量が低下する。
受光センサアレイ14の短波長側(図2の矢印Y1,Y3の方向)への移動、すなわち、ポリクロメータの機械的変化による像シフトが、一次分散像及び二次分散像ともにdxであるのに対し、受光センサアレイ14の長波長側(図2の矢印Y2,Y4の方向)への移動、すなわち、単色光の波長変化dwによる像シフトは、一次分散像及び二次分散像の波長分散をD1=(dn/dw)1及びD2=(dn/dw)2とすると、一次分散像ではD1×dw、二次分散像ではD2×dwとなる。但し、
D2=2・D1・・・・(1)
である。
実際に検出される一次分散像及び二次分散像の第1及び第2の像シフト量d1及びd2は、前述した2つの要因の混合であるため、下記の(2)式及び(3)式で表される。
d1=D1×dw+dx・・・・(2)
d2=D2×dw+dx・・・・(3)
上記(1)〜(3)式より、dxは、下記の(4)式で表すことができる。
dx=2×d1−d2・・・・(4)
したがって、単色光の波長変化dwの影響を除外して、ポリクロメータの像シフトdxを求めることができる。なお、像シフト量d1及びd2は、受光センサアレイ14の一次分散像が結像される領域及び二次分散像が結像される領域における複数のセンサ出力の相対比から推定することができる。
図3は、本実施形態におけるポリクロメータの構成を示す図である。光源3から出力される単色光L0は、シャッタ4の拡散反射面によって反射し、スリット板11に形成された第1スリットSL0及び第2スリットSL1に入射する。第1スリットSL0及び第2スリットSL1を通過した単色光L00及びL01は、コリメータレンズ12によって平行光にされ、回折格子13に入射する。回折格子13に入射したスリットSL0を通過した単色光L00は、回折格子13によって分散される。回折格子13によって分散された一次光L1は、再度コリメータレンズ12を通って、受光センサアレイ14に入射する。このとき、第1スリットSL0を通過して回折格子13によって分散された一次分散像が受光センサアレイ14に結像される。また、回折格子13に入射したスリットSL1を通過した単色光L01は、回折格子13によって分散される。回折格子13によって分散された二次光L2は、再度コリメータレンズ12を通って、受光センサアレイ14に入射する。このとき、第2スリットSL1を通過して回折格子13によって分散された二次分散像が受光センサアレイ14に結像される。
なお、本実施形態では、第1スリットSL0を通過した単色光の一次分散像を受光センサアレイ14に結像させ、第2スリットSL1を通過した単色光の二次分散像を受光センサアレイ14に結像させているが、本発明は特にこれに限定されず、第1スリットSL0を通過した単色光の二次分散像を受光センサアレイ14に結像させ、第2スリットSL1を通過した単色光の一次分散像を受光センサアレイ14に結像させてもよい。
このように、入射スリットは、被測定光が入射する第1スリットSL0と、波長シフト補正用の第2スリットSL1とを有しており、第1スリットSL0と第2スリットSL1とに光源からの単色光が入射され、第1スリットSL0を通過した光の一次分散像と第2スリットSL1を通過した光の二次分散像、又は第1スリットSL0を通過した光の二次分散像と第2スリットSL1を通過した光の一次分散像によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量が求められる。
したがって、単色光を出力する光源の波長選択において、後述する図4の実施例のように1つの入射スリットの一次分散像と二次分散像とが共に受光センサアレイ14上に結像するという条件を省くことができ、光源3として、受光感度、発光効率及びコスト面で優れる、より長波長の単色光を出力する光源を用いることができる。
また、被測定光が入射する第1スリットSL0と、波長シフト補正用の第2スリットSL1とが、同一のスリット板11に設けられているので、2つのスリットSL0,SL1間の相対位置の変化を無視することができ、2つのスリットSL0,SL1による分散像は、各構成要素の相対位置変化によって同じ像シフトを生じ、これらの像シフトから十分小さい誤差で波長シフト量を求めることができる。
さらに、第1スリットSL0及び第2スリットSL1の前(被測定光及び光源3からの光が入射する側)に設けられ、被測定光を遮断するシャッタ4を閉じた状態で光源3が点灯され、光源3からの単色光はシャッタ4によって反射されて第1スリットSL0及び第2スリットSL1に入射することとなる。したがって、分光輝度計などに通常備えられているオフセット測定用のシャッタ4の裏面を拡散反射面とするだけで光源の放射光束を第1スリットSL0及び第2スリットSL1に入射させることができる。
なお、本発明に係る分光装置におけるポリクロメータの構成としては、以下の2つの変形例が採用可能である。
図4は、本実施形態の第1の変形例におけるポリクロメータの構成を示す図である。上記の本実施形態におけるポリクロメータ10では、第1スリットSL0及び第2スリットSL1の2つのスリットを設けてそれぞれのスリットを通過した一次分散像及び二次分散像を受光センサアレイ14で受光しているが、第1の変形例におけるポリクロメータ10’では、1つのスリットを設けて、このスリットを通過した光の一次分散像及び二次分散像を受光センサアレイで受光している。図4に示すように、第1の変形例におけるポリクロメータ10’は、スリット板11’、コリメータレンズ12、回折格子13及び受光センサアレイ14を備えて構成され、スリット板11’には、1つのスリットSL0が形成されている。
光源3から出力される単色光L0は、シャッタ4の拡散反射面によって反射し、スリット板11’に形成されたスリットSL0に入射する。スリットSL0を通過した単色光L00は、コリメータレンズ12によって平行光にされ、回折格子13に入射する。回折格子13に入射したスリットSL0を通過した単色光L00は、回折格子13によって分散される。回折格子13によって分散された一次光L1は、再度コリメータレンズ12を通って、受光センサアレイ14に入射し、回折格子13によって分散された二次光L2は、再度コリメータレンズ12を通って、受光センサアレイ14に入射する。このとき、スリットSL0の一次分散像及び二次分散像が受光センサアレイ14に結像される。
図5は、本実施形態の第2の変形例におけるポリクロメータの構成を示す図である。上記の本実施形態におけるポリクロメータ10では、第1スリットSL0及び第2スリットSL1の2つのスリットを設けてそれぞれのスリットを通過した一次分散像及び二次分散像を受光センサアレイ14で受光しているが、第2の変形例におけるポリクロメータ10”では、第1スリットSL0、第2スリットSL1及び第3スリットSL2の3つのスリットを設けて、このうち第1スリットSL0を被測定光の測定に用い、第2スリットSL1及び第3スリットSL2を波長シフトの校正に用いる。
図5に示すように、第2の変形例におけるポリクロメータ10”は、スリット板11”、コリメータレンズ12、回折格子13及び受光センサアレイ14を備えて構成され、スリット板11”には、第1スリットSL0、第2スリットSL1及び第3スリットSL2が形成されており、光源3と第2スリットSL1とは、光ファイバ31aを介して接続され、光源3と第3スリットSL2とは、光ファイバ31bを介して接続されている。
光源3から出力される単色光L0は、光ファイバ31aを介してスリット板11”に形成された第2スリットSL1に入射すると共に、光ファイバ31bを介してスリット板11”に形成された第3スリットSL2に入射する。第2スリットSL1及び第3スリットSL2を通過した単色光L01及びL02は、コリメータレンズ12によって平行光にされ、回折格子13に入射する。回折格子13に入射した第2スリットSL1を通過した単色光L01は、回折格子13によって分散される。回折格子13によって分散された一次光L1は、再度コリメータレンズ12を通って、受光センサアレイ14に入射する。このとき、第2スリットSL1を通過して回折格子13によって分散された一次分散像が受光センサアレイ14に結像される。また、回折格子13に入射した第3スリットSL2を通過した単色光L02は、回折格子13によって分散される。回折格子13によって分散された二次光L2は、再度コリメータレンズ12を通って、受光センサアレイ14に入射する。このとき、第3スリットSL2を通過して回折格子13によって分散された二次分散像が受光センサアレイ14に結像される。
このように、入射スリットは、被測定光が入射する第1スリットSL0と、波長シフト補正用の第2スリットSL1及び第3スリットSL2とを有しており、第2スリットSL1と第3スリットSL2とに光源3からの単色光が入射され、第2スリットSL1を通過した光の一次分散像と第3スリットSL2を通過した光の二次分散像、又は第2スリットSL1を通過した光の二次分散像と第3スリットSL2を通過した光の一次分散像によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量が求められる。
したがって、被測定光が入射する第1スリットSL0と、波長シフトの補正に用いる第2スリットSL1及び第3スリットSL2とを個別に設けているので、光源3として、さらに長波長の単色光を出力する光源を用いることができる。
次に、本発明の分光装置における校正方法について説明する。本発明に係る分光装置では、推定による校正、直接測定による校正及び固定値による校正の3つの校正方法が採用可能であり、3つの校正方法のうちのいずれか1つの校正方法を採用することによって分光装置の波長シフト量の校正を行う。
(推定による校正方法)
2つのスリットSL0,SL1をもつ図1の実施例に適用する。この場合、基準モノクロメータから単色光を入射させることができる第1スリットの分散像に対する受光センサアレイ14の感度プロファイルは既知であるが、基準モノクロメータから単色光を入射させることができない第2スリットの分散像に対する受光センサアレイ14の感度プロファイルは未知であるとする。まず、推定による校正方法について説明する。この推定による校正方法では、像シフト量はセンサ番号nのシフト量として求められる。センサ番号nのシフト量は、各センサのセンサ番号と中心波長の対応表によって波長シフト量に変換される。
図6は、半値幅12nmの単色光のセンサ番号nについての強度プロファイルと、一次分散像及び二次分散像に関連する半値幅28nmの3つのセンサについての感度プロファイルとを示す図である。なお、図6において、実線aは一次光の強度プロファイルを表し、破線bは二次光の強度プロファイルを表し、破線c、一点鎖線d及び二点鎖線eは一次分散像及び二次分散像に関連する3つのセンサn=N−1,N,N+1についての感度プロファイルを表している。
図7は、像が3つのセンサn=N−1,N,N+1の中央から−0.5〜+0.5の範囲でシフトしたときの両端のセンサN−1,N+1の出力比Rを示す図である。なお、図7は、半値幅Δn=1.0,1.2,1.4(10nm,12nm,14nmに相当)の単色光に対する一次分散像の結像位置nと出力比R1との関係を示す図であり、図7において、実線piは半値幅Δn=1.0の単色光に対する一次分散像の結像位置nと出力比R1との関係を表し、破線qiは半値幅Δn=1.2の単色光に対する一次分散像の結像位置nと出力比R1との関係を表し、一点鎖線riは半値幅Δn=1.4の単色光に対する一次分散像の結像位置nと出力比R1との関係を表している。
図7に示すように、出力比Rの変化dRをセンサ番号nの変化dnに変換することができる。この出力比Rとセンサ番号nとの対応関係を一次分散像及び二次分散像について求めることによって像シフトの校正を行う。この場合、出力比Rの初期値R0からの変化dR(dR=R−R0)をnの変化dnに変換すればいいので、dR/dnのみに意味がある。
なお、推定による波長シフトの校正方法は、以下の(A)〜(F)を前提としている。
(A)受光センサアレイ14の各センサnの一次分散像に対する分光感度は既知である。
(B)受光センサアレイ14の各センサnの二次分散像に対する分光感度と光源3の分光分布とは各々数学関数(ここでは共にガウス関数)で近似することができる。
(C)受光センサアレイ14の各センサnの分光感度と光源3の分光分布とは共に中心波長は経時的に変化するが、半値幅は変化しない。
(D)受光センサアレイ14の各センサnは等間隔で配置されている。
(E)受光センサアレイ14の隣り合うセンサの分光感度は、相似な形状と等間隔の中心波長とを有する。
(F)一次光に対する受光センサアレイ14の各センサの出力は、一次光に対するゲイン補正係数Cg(n)でゲイン補正される。二次光に対しても一次光と同じゲイン補正が行われるが、さらに、一次光のゲインと二次光のゲインとの比Rg(n)による補正が行われる。比Rg(n)は、隣り合うセンサについてはセンサ番号をn、基準センサ番号をn0として、定数aによってRg(n)=a×(n−n0)で近似できる。
ここで、工場で行われる校正の手順について説明する。
まず、モノクロメータから等エネルギー単色光をポリクロメータ10の測定用の第1スリットSL0に入射させ、演算制御部6は、一次分散像に対する各センサの分光感度S1n(w)を測定し、中心波長wcnを得る。そして、演算制御部6は、各センサの分光感度S1n(w)に基づいて光学ゲイン及び回路ゲインを含む各センサの一次光に対するゲイン補正係数Cg(n)を求める。
次に、演算制御部6は、光源3を点灯させ、受光センサアレイ14における一次分散像の周辺の5つのセンサの感度補正された出力と分光感度S1n(w)とから、光源3から出力される単色光の分光強度をガウス関数G(w)で近似する。つまり、演算制御部6は、ガウス関数G(w)の中心波長wc、半値幅dw及びピーク強度を最小二乗法で推定する。演算制御部6は、一次分散像についてのセンサ番号nと中心波長wcnとの関係からガウス関数G(w)をセンサ番号nについての強度プロファイルG1(n)に変換する。なお、このときの半値幅は、Δn1とする。
演算制御部6は、光源3から出力される単色光の二次光のセンサ番号nについての強度プロファイルG2(n)を半値幅Δn2(=2×Δn1)としたガウス関数で近似する。
そして、演算制御部6は、単色光の二次分散像に関連する5つのセンサ(センサ番号n=N,N±1,N±2)の補正された出力を基に、最小二乗法により、二次分散像の中心nc2、5つのセンサのセンサ番号nについての感度プロファイルを近似するガウス関数S2N(n),S2N±1(n),S2N±2(n)に共通の半値幅Δn、及び一次光のゲインと二次光のゲインとの比Rg(n)を与える定数aをそれぞれ推定する。
演算制御部6は、推定した光源3の単色光の一次及び二次光の強度プロファイルG1(n)及びG2(n)、受光センサアレイ14の一次分散像が結像する領域(以下、一次分散像結像域とする)における5つのセンサの一次光に対する既知の感度プロファイルS1N(n),S1N±1(n),S1N±2(n)、及び受光センサアレイ14の二次分散像が結像する領域(以下、二次分散像結像域とする)における5つのセンサの二次光に対する既知の感度プロファイルS2N(n),S2N±1(n),S2N±2(n)から、単色光の一次分散像及び二次分散像の結像位置がシフトしたときの一次分散像結像域及び二次分散像結像域の5つのセンサの相対出力を数値計算によって求める。
演算制御部6は、単色光の一次分散像の結像位置nとその中心を挟む2つのセンサの出力比R1とを対応付ける第1の対応表と、単色光の二次分散像の結像位置nとその中心を挟む2つのセンサの出力比R2とを対応付ける第2の対応表とを作成する。
演算制御部6は、一次分散像結像域の5つのセンサの感度補正された出力と、二次分散像周辺の5つのセンサの感度補正された出力とから、前述の出力比R1及びR2の初期値R10及びR20を求めて記憶する。
以上が、工場で行われる手順である。続いて、ユーザ側で行われる手順について説明する。
演算制御部6は、光源3を点灯させ、光源3より出力される単色光での受光センサアレイ14上における一次分散像の中心を挟む2つのセンサの出力比R1と、受光センサアレイ14上における二次分散像の中心を挟む2つのセンサの出力比R2とを求める。
演算制御部6は、第1の対応表及び第2の対応表によって、出力比R1の初期値R10からの変化及び出力比R2の初期値R20からの変化を第1及び第2の像シフト量d1及びd2に変換する。
演算制御部6は、上記(4)式に基づいて、ポリクロメータの機械的変化による像シフト量dxを求め、求めた像シフト量dxを一次分散像に対するセンサ番号nと中心波長wcnとの対応表によって波長シフトに変換する。
このように、光源3が点灯されて単色光が第1スリットSL0及び第2スリットSL1に入射され、受光センサアレイ14の結像位置において、第1スリットSL0による一次分散像の初期位置からの変化量が第1の像シフト量d1として求められ、第2スリットSL1による二次分散像の初期位置からの変化量が第2の像シフト量d2として求められ、求められた第1の像シフト量d1と第2の像シフト量d2とに基づいて、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量dxが求められ、求められた像シフト量dxが一次分散像に対するセンサ番号nと中心波長wcnとの対応表によって波長シフトに変換される。
したがって、単色光を出力する光源3を基準に波長シフトを補正することが可能になり、ポリクロメータ10における各光学要素の相対位置の経時的及び熱的変化による波長シフトが生じても、これを補正することにより、初期の波長校正時の波長精度を維持することができる。
なお、波長シフトの補正は、一次分散象についての、センサ番号nと中心波長wcnとの対応表を、求められた像シフト量dxあるいは波長シフト量dwxで一律に補正して、被測定光の測定に適用することで行われる。
また、第1の像シフト量をd1とし、第2の像シフト量をd2とし、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量をdxとするとき、dx=2×d1−d2によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量dxを求めることができる。
また、受光センサアレイ14の一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数のセンサの出力の相対比R1及びR2の、予め記憶されている初期値R10及びR20からの変化を、一次分散像及び二次分散像の結像位置の像シフト量d1及びd2に変換するための情報が記憶されているので、求められた出力の相対比R1及びR2と初期値R10及びR20から簡単に第1及び第2の像シフト量d1及びd2を求めることができる。
また、光源3からの単色光が第1スリットSL0及び第2スリットSL1に入射されたときの、受光センサアレイ14の一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数のセンサの出力が求められる。そして、一次分散像が結像される領域における複数のセンサの出力の相対出力と、受光センサアレイ14の一次分散像が結像される領域における各センサの既知の感度プロファイルとから、単色光の一次分散像の強度プロファイルの半値幅が推定される。強度プロファイルの中心をシフトさせた強度プロファイルと感度プロファイルとから、一次分散像のシフトに対応する各センサの出力の相対比が求められて記憶される。一次分散像の強度プロファイルから二次分散像の強度プロファイルが推定され、推定された二次分散像の強度プロファイルと二次分散像が結像される領域における各センサの相対出力とから、二次分散像が結像される領域における各センサの感度プロファイルが推定される。推定された二次分散像の強度プロファイルの中心をシフトさせた強度プロファイルと、二次分散像が結像される領域における各センサの推定された感度プロファイルとから、二次分散像のシフトに対応する各センサの出力の相対比R2が求められて記憶される。
したがって、単色光を出力する外部光源を用いることなく、受光センサアレイ14の一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数のセンサの出力の相対比R1及びR2の予め記憶されている初期値R10及びR20からの変化を、一次分散像及び二次分散像の結像位置の像シフト量d1及びd2に変換するための情報を得ることができる。
さらに、推定された二次分散像の強度プロファイルと、受光センサアレイ14の二次分散像が結像される領域における各センサの出力の相対比R2とから、各センサの二次分散像に対する未知の感度プロファイルが推定される。したがって、受光センサアレイ14の二次分散像が結像される領域における各センサの二次分散像に対する感度プロファイルが未知であっても、単色光を出力する外部光源を用いることなく、受光センサアレイ14の一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数のセンサの出力の相対比R1及びR2の予め記憶されている初期値R10及びR20からの変化を、一次分散像及び二次分散像の結像位置の像シフト量d1及びd2に変換するための情報を得ることができる。
また、単色光の半値幅として、予め求められた平均値が用いられることで、一次分散像及び二次分散像の結像位置のシフト量d1及びd2に変換するための情報の精度に大きな影響を与えることなく、誤差を招きやすい半値幅の推定を行うことなく、一次分散像及び二次分散像の結像位置のシフト量d1及びd2に変換するための情報を得ることができる。
また、受光センサアレイ14の二次分散像が結像される領域における各センサの感度プロファイルとして予め求められた平均的な分光感度が用いられることで、一次分散像及び二次分散像の結像位置のシフト量d1及びd2に変換するための情報の精度に大きな影響を与えることがなくなり、誤差を招きやすい二次分散像の強度プロファイルの推定を行うことなく、一次分散像及び二次分散像の結像位置のシフト量d1及びd2に変換するための情報を得ることができる。
(直接測定による校正方法)
次に、直接測定による校正方法について説明する。一次分散像の像シフト量d1に対応する波長シフト量をdw1、二次分散像の像シフト量d2に対応する波長シフト量をdw2、ポリクロメータの機械的変化による一次分散像の像シフト量dxに対応する波長シフト量をdwxとすると、d1、d2及びdxは下記の(5)〜(7)式で表される。
d1=D1×dw1・・・・(5)
d2=D2×dw2・・・・(6)
dx=D1×dwx・・・・(7)
上記(1)、(5)、(6)、(7)式によって、上記(2)、(3)式を下記の(8)、(9)式のように書き換える。
dw1=dw+dwx・・・・(8)
dw2=dw+dwx/2・・・・(9)
上記(8)、(9)式より、波長シフト量dwxは、下記の(10)式のように表すことができる。
dwx=2×(dw1−dw2)・・・・(10)
図2に示すように、一次分散像の第1の波長シフト量dw1は、一次分散像が結像されるセンサ#2を挟むセンサ#1とセンサ#3との出力比R1=S1/S3の変化dR1から求められ、二次分散像の第2の波長シフト量dw2は、二次分散像が結像されるセンサ#39を挟むセンサ#38とセンサ#40との出力比R2=S38/S40の変化dR2から求められる。すなわち、一次分散像の第1の波長シフト量dw1及び二次分散像の第2の波長シフト量dw2は、下記の(11)式及び(12)式で表される。
dw1=K1×dR1・・・・(11)
dw2=K2×dR2・・・・(12)
ただし、上記(11)式及び(12)式において、dw1は、一次分散像の波長シフト量(第1の波長シフト量)であり、dw2は、二次分散像の波長シフト量(第2の波長シフト量)であり、K1及びK2は、個々のポリクロメータに固有の比例定数であり、dR1は、受光センサアレイ14の一次分散像が結像されるセンサに隣接する2つのセンサの出力比の変化であり、dR2は、受光センサアレイ14の二次分散像が結像されるセンサに隣接する2つのセンサの出力比の変化である。
上記(11)式及び(12)式に示すように、比例定数K1及びK2を求めることによって、一次分散像の波長シフト量dw1及び二次分散像の波長シフト量dw2を求めることができ、波長シフト量dwxの校正を行う。
ここで、工場で行われる校正の手順について説明する。
まず、演算制御部6は、基準モノクロメータから光源3の単色光と同程度の半値幅で中心波長w0j(j=1〜3)が365nm,370nm,375nmの単色光をポリクロメータに入射させたときの比R1j及びR2jを求める。なお、光源3から出力される単色光の波長範囲を370±5nm、予想されるポリクロメータの波長シフト量を±1nmとし、作業時間を考慮して365nm,370nm,375nmの3波長の単色光を入射させる。
一次分散像については、w1=w0とし、w1をR1の二次関数w1=W1(R1)=C1×R12+D1×R1+E1で近似する係数C1,D1,E1をw0jとR1jとの関係から求め、導関数W1’(R1)=C1×R1+D1を求める。二次分散像についても、w1=w0とし、同様に二次関数W2(R2)=C2×R22+D2×R2+E2とその導関数W2’(R2)=C2×R2+D2を求める。
演算制御部6は、光源3を点灯させ、光源3から出力される単色光での前述の出力比R1及びR2の初期値R10及びR20を求めて記憶する。
演算制御部6は、初期値R10及びR20を上記の導関数W1’(R1)及びW2’(R2)に代入して、比例定数K1=W1’(R10)及びK2=W2’(R20)を求めて記憶する。
以上が、工場で行われる手順である。続いて、ユーザ側で行われる手順について説明する。
演算制御部6は、光源3を点灯させ、光源3より出力される単色光での受光センサアレイ14上における一次分散像の中心を挟む2つのセンサの出力比R1と、受光センサアレイ14上における二次分散像の中心を挟む2つのセンサの出力比R2とを求める。
演算制御部6は、求めた出力比R1及びR2の予め記憶されている初期値R10及びR20からの変化dR1(=R1−R10)及びdR2(R2−R20)を求める。
演算制御部6は、予め記憶されている比例定数K1及びK2を用いて、上記の(11)式及び(12)式に基づいて、求めたdR1及びdR2を第1及び第2の波長シフト量dw1及びdw2に変換する。
演算制御部6は、上記(10)式に基づいて、ポリクロメータの機械的変化による波長シフト量dwxを求める。
なお、上述の直接測定による校正方法では、モノクロメータの単色光を入射させやすい図4に示すポリクロメータ10’に適している。この場合、単色光の半値幅の影響が懸念されるが、その影響は小さく無視することができる。また、製品ごとにモノクロメータの単色光を入射させなければならないが、各受光センサアレイの分光感度測定をモノクロメータで行う場合は大した負担とはならない。
このように、光源3と略同一の半値幅を有し、既知の異なる中心波長を有する複数の単色光がスリットSL0に入射され、そのときの受光センサアレイ14の一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数のセンサの出力の相対比R1,R2から、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に対応する第1及び第2の波長シフト量dw1及びdw2に変換するための情報である比例係数K1,K2が求められる。そして、求められた一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に対応する第1及び第2の波長シフト量dw1及びdw2に変換するための情報である比例係数K1,K2が記憶される。
したがって、複数の外部単波長光源を用意するだけで、一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に対応する第1及び第2の波長シフト量dw1及びdw2に変換するための情報である比例係数K1,K2を得ることができる。
(固定値による校正方法)
次に、固定値による校正方法について説明する。固定値による校正方法では、製品に内蔵されるポリクロメータ個々にdnとRとの関係を求めず、平均的な関係を全ての製品に適用する。この固定値による校正方法での処理も、波長でなくセンサ番号#nについて行われ、像シフトは波長でなくnのシフトdnとして求められるので、受光センサアレイ14の中心波長のばらつきの影響を無視することができ、取り扱いが簡単になる。
図8は、半値幅Δn=2.0,2.4,2.8(10nm,12nm,14nmに相当)の単色光の二次分散像の結像位置nと出力比R2との関係を示す図である。図9は、半値幅Δn=1.2の単色光の一次分散像を、半値幅Δn1=2.6,2.8,3.0(26nm,28nm,30nmに相当)の感度プロファイルを有する受光センサアレイ14で受光したときの結像位置nと出力比R1との関係を示す図であり、図10は、半値幅Δn=2.4の単色光の二次分散像を、半値幅Δn2=2.6,2.8,3.0(13nm,14nm,15nmに相当)の感度プロファイルを有する受光センサアレイ14で受光したときの結像位置nと出力比R2との関係を示す図である。
なお、図8において、実線piは半値幅Δn=2.0の単色光の二次分散像の結像位置nと出力比R2との関係を表し、破線qiは半値幅Δn=2.4の単色光の二次分散像の結像位置nと出力比R2との関係を表し、一点鎖線riは半値幅Δn=2.8の単色光の二次分散像の結像位置nと出力比R2との関係を表している。
また、図9において、実線piは半値幅Δn=1.2の単色光の一次分散像を、半値幅Δn1=2.6の感度プロファイルを有する受光センサアレイ14で受光したときの結像位置nと出力比R1との関係を表し、破線qiは半値幅Δn=1.2の単色光の一次分散像を、半値幅Δn1=2.8の感度プロファイルを有する受光センサアレイ14で受光したときの結像位置nと出力比R1との関係を表し、一点鎖線riは半値幅Δn=1.2の単色光の一次分散像を、半値幅Δn1=3.0の感度プロファイルを有する受光センサアレイ14で受光したときの結像位置nと出力比R1との関係を表している。同様に、図10において、実線piは半値幅Δn=2.4の単色光の二次分散像を、半値幅Δn2=2.6の感度プロファイルを有する受光センサアレイ14で受光したときの結像位置nと出力比R2との関係を表し、破線qiは半値幅Δn=2.4の単色光の二次分散像を、半値幅Δn2=2.8の感度プロファイルを有する受光センサアレイ14で受光したときの結像位置nと出力比R2との関係を表し、一点鎖線riは半値幅Δn=2.4の単色光の二次分散像を、半値幅Δn2=3.0の感度プロファイルを有する受光センサアレイ14で受光したときの結像位置nと出力比R2との関係を表している。
図7及び図8において、単色光の半値幅Δnが0.2変化したときに、一次及び二次分散像についての傾斜dR1/dn及びdR2/dnが受ける影響を見ると、dn=−0.3から−0.2への像位置変化についてdR1/dnで0.067であり、dR2/dnで0.155である。しかしながら、dR1/dn及びdR2/dnともに同じ方向で生じ、dx=2×d1−d2では0.02に過ぎないため主要な誤差要因とはならない。
図9及び図10において、受光センサアレイ14の感度プロファイルの半値幅Δn1及びn2が0.2変化したときに、一次及び二次分散像についての傾斜dR1/dn及びdR2/dnが受ける影響を見ると、dn=−0.3から−0.2への像位置変化についてdR1/dnで0.095であり、dR2/dnで0.096である。ここで、dR1/dn及びdR2/dnともに同じ方向で生じるとは限らないので、dx=2×d1−d2では約0.3となり大きな誤差要因となる。
そこで、二次分散像についてのみ固定の結像位置nとR2との関係を採用し、一次分散像については、個々に関連する受光センサアレイ14の分光感度の半値幅を求め、単色光の半値幅は固定して数値計算で結像位置nとR1との関係を求めることによって、一次分散象の像シフトの誤差を大きく縮小することができる。この結果、残留する誤差は、二次分散像による10%程度となり、総合誤差をこの倍の20%としても補正精度としては十分である。一次分散像についてのみ個々に半値幅を求めるのは、一次光についての受光センサアレイ14の分光感度が測定可能な図4に示すポリクロメータ10’を想定しているからである。
続いて、固定値による校正の手順について説明する。なお、以下の手順では感度補正については省略している。
まず、前段階として行われる校正の手順について説明する。
演算制御部6は、光源3より出力される単色光の分散像に関連する5つの受光センサアレイ14の二次光に対する感度プロファイルS2N(w),S2N±1(w),S2N±2(w)を測定する。なお、この測定は、複数台数のポリクロメータについて行われる。
演算制御部6は、二次光に対するセンサ番号nと中心波長wcnとの関係から、測定した感度プロファイルS2N(w),S2N±1(w),S2N±2(w)をガウス関数S2N(n),S2N±1(n),S2N±2(n)に変換する。
演算制御部6は、単色光の平均的な分光強度の形状である平均分光強度プロファイルGa(w)を求める。
演算制御部6は、一次光及び二次光のセンサ番号nと中心波長wcnとの関係から、平均分光強度プロファイルGa(w)を一次光及び二次光の平均強度プロファイルG1a(n)及びG2a(n)に変換する。
演算制御部6は、S2N(n),S2N±1(n),S2N±2(n)と、像中心を変化させた平均強度プロファイルG2a(n)とから、二次分散像の像シフトに対応する二次分散像結像域の5つのセンサの推定出力を数値計算により求める。
演算制御部6は、二次分散像の結像位置nと、二次分散像の中心を挟む2つのセンサの出力比R2とを対応付ける第2の対応表を作成する。
演算制御部6は、上記の手順によって、複数台数のポリクロメータについて作成された対応表の平均を求めて平均対応表を作成する。
以上が、前段階として行われる手順である。続いて、工場で行われる手順について説明する。
演算制御部6は、上記のようにして作成された平均対応表を記憶させる。演算制御部6は、一次分散像結像域のセンサの一次光に対する既知の分光感度S1n(w)をnについての感度プロファイルS1n(n)に変換する。演算制御部6は、感度プロファイルS1n(n)と、平均的な単色光の一次光のnについての平均強度プロファイルG1a(w)とから、単色光の一次分散像の結像位置nと、一次分散像の中心を挟む2つのセンサの出力比R1とを対応付ける第1の対応表を数値計算により作成する。
演算制御部6は、光源3を点灯させ、光源3から出力される単色光での一次分散像及び二次分散像における出力比R1及びR2の初期値R10及びR20を求めて記憶する。
以上が、工場で行われる手順である。続いて、ユーザ側で行われる手順について説明する。
演算制御部6は、光源3を点灯させ、光源3より出力される単色光での受光センサアレイ14上における一次分散像の中心を挟む2つのセンサの出力比R1と、受光センサアレイ14上における二次分散像の中心を挟む2つのセンサの出力比R2とを求める。
演算制御部6は、第1の対応表及び第2の対応表によって、求めた出力比R1及びR2の、予め記憶されている初期値R10及びR20からの変化をnの変化d1及びd2に変換する。
演算制御部6は、上記(4)式に基づいて、ポリクロメータの機械的変化による像シフト量dxを求める。
(第2の実施形態)
図11は、波長シフトを補正することが可能な分光装置の一例である垂直受光型の分光測色計の構成を示す図である。図11に示す分光測色計1’は、受光レンズ2、光源3、演算制御部6、積分球7、試料照明用光源8及びポリクロメータ10’を備えて構成される。
積分球7は、その内壁に高拡散性、高反射率の例えば酸化マグネシウムや硫酸バリウム等の白色拡散反射塗料が塗布された中空の球で、内部に試料照明用光源8を備え、試料照明用光源8からの光線を内壁で多重反射して拡散光を生成するものである。試料照明用光源8は、例えばキセノンフラッシュランプ等で構成される。また、積分球7には、光源3からの光が入射する光源用開口71、試料又は白色校正板等の測定対象9が配置される試料用開口72及び試料又は白色校正板等の測定対象9によって反射した反射光が入射する測定用開口73が形成されている。
演算制御部6は、試料照明用光源8を瞬時点灯させ、測定時には拡散照明された試料の垂直方向の反射光、白色校正時には拡散照明された白色校正板の垂直方向の反射光が、測定用開口73を通過して受光レンズ2を介してポリクロメータ10’のスリット板11に形成されたスリットSL0に入射する。演算制御部6は、入射光の分散像が結像した受光センサアレイ14の各センサの出力をA/D変換し、分光強度を測定する。この直後、演算制御部6は、上記と同様の動作を行い、オフセット信号を測定する。そして、演算制御部6は、測定した分光強度からオフセット信号を減算することによって、オフセットを除去した被測定光の分光強度を求め、さらに試料による反射光の分光強度と白色校正板による反射光の分光強度との比から試料の分光反射率係数を求める。
波長シフト補正時において、試料用開口72に白色校正板を置いた状態で、演算制御部6は光源3を点灯させる。光源3からの単色光は、白色校正板で拡散反射してスリットSL0に入射する。演算制御部6は、単色光の一次分散像及び二次分散像が結像した受光センサアレイ14の各センサの出力をA/D変換し、強度プロファイルを測定する。この直後、演算制御部6は、光源3を消灯させ、オフセット信号を測定する。そして、演算制御部6は、測定した強度プロファイルからオフセット信号を減算することによって、オフセットを除去した単色光の強度プロファイルを求め、前述した方法で波長シフト量を推定する。
この構成では、積分球7によって生成された拡散光により測定対象9をあらゆる方向から均等に照明することができ、拡散光による測定対象9の反射光の強度プロファイルを測定することができ、測定した強度プロファイルから波長シフト量を推定することができる。
なお、本実施形態では、波長シフトの補正を行っているが、本発明は特にこれに限定されず、本発明を波長精度の監視に用いてもよい。この場合、波長シフトを補正することが可能な分光装置は、演算制御部6によって求められた波長シフト量が、予め設定されている許容限度以上である場合、波長シフト量が異常であることをユーザに対して警告する警告部をさらに備える。許容限度以上の波長シフトが確認されると、ユーザに対して警告が出されるので、ユーザは警告が出るまでは安心して使用することができ、警告があった場合は必要な対応を取ることができる。
また、本実施形態では、ポリクロメータ10の各構成要素を支持する構造部材を、経時的及び熱的に安定しているとはいえないABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂等の汎用プラスチックで構成することができ、低コスト化と軽量化とを実現することができる。
光の分散像のシフトまたは分散像のシフトに伴う波長シフトを補正することが可能な分光装置の一例である分光輝度計の構成を示す図である。 波長シフト量の推定について説明するための図である。 本実施形態におけるポリクロメータの構成を示す図である。 本実施形態の第1の変形例におけるポリクロメータの構成を示す図である。 本実施形態の第2の変形例におけるポリクロメータの構成を示す図である。 半値幅12nmの単色光の一次分散像及び二次分散像のセンサ番号nについての強度プロファイルと、一次分散像及び二次分散像に関連する半値幅28nmの3つのセンサのnについての感度プロファイルとを示す図である。 半値幅Δn=1.0,1.2,1.4(10nm,12nm,14nmに相当)の一次分散像が3つのセンサ(n=N−1,N,N+1)の中央から−0.5〜+0.5の範囲でシフトしたときの両端のセンサ(n=N−1,N+1)の出力比R1を示す図である。 半値幅Δn=2.0,2.4,2.8(10nm,12nm,14nmに相当)の二次分散像の結像位置nと両端のセンサ(n=N−1,N+1)の出力比R2との関係を示す図である。 半値幅△n=1.2の単色光の一次分散像を、半値幅Δn=2.6,2.8,3.0(26nm,28nm,30nmに相当)の感度プロファイルを有する受光センサアレイで受光したときの結像位置nと両端のセンサ(n=N−1,N+1)の出力比R1との関係を示す図である。 半値幅△n=2.4の単色光の二次分散像を、半値幅Δn=2.6,2.8,3.0(13nm,14nm,15nmに相当)の感度プロファイルを有する受光センサアレイで受光したときの結像位置nと両端のセンサ(n=N−1,N+1)の出力比R2との関係を示す図である。 波長シフトを補正することが可能な分光装置の一例である垂直受光型の分光測色計の構成を示す図である。
符号の説明
1 分光輝度計
2 受光レンズ
3 光源
4 シャッタ
5 シャッタ駆動モータ
6 演算制御部
10 ポリクロメータ
11 スリット板
12 コリメータレンズ
13 回折格子
14 受光センサアレイ
SL0 第1スリット
SL1 第2スリット

Claims (13)

  1. 光の分散像のシフトまたは分散像のシフトに伴う波長シフトを補正することが可能な分光装置であって、
    単色光を出力する光源と、
    前記光源からの単色光が入射する少なくとも一つの入射スリットと、
    前記入射スリットを通過した光の分散像を結像する結像部と、
    前記結像部によって結像される分散像の結像面に配置され、波長に応じて分散した光を受光し、受光した各波長成分の光強度に応じた電気信号を出力する光電変換素子が配列されてなる受光センサアレイと、
    前記光源を点灯して単色光を前記入射スリットに入射させ、前記受光センサアレイの結像位置において、前記入射スリットによる一次分散像の初期位置からの変化量を第一の像シフト量として求め、前記入射スリットによる二次分散像の初期位置からの変化量を第二の像シフト量として求め、求めた前記第一の像シフト量と前記第二の像シフト量とに基づいて、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求める前記演算制御部とを備えることを特徴とする分光装置。
  2. 前記演算制御部は、前記第一の像シフト量をd1とし、前記第二の像シフト量をd2とし、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量をdxとするとき、
    dx=2×d1−d2
    によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求めることを特徴とする請求項1記載の分光装置。
  3. 前記入射スリットは、被測定光が入射する第一の入射スリットと、波長シフト補正用の第二の入射スリットとを有し、
    前記光源は、前記第一の入射スリットと前記第二の入射スリットとに単色光を入射させ、
    前記演算制御部は、前記第一の入射スリットを通過した光の一次分散像と前記第二の入射スリットを通過した光の二次分散像、又は前記第一の入射スリットを通過した光の二次分散像と前記第二の入射スリットを通過した光の一次分散像によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求めることを特徴とする請求項1又は2記載の分光装置。
  4. 前記入射スリットは、被測定光が入射する第一の入射スリットと、波長シフト補正用の第二の入射スリット及び第三の入射スリットとを有し、
    前記光源は、前記第二の入射スリットと前記第三の入射スリットとに単色光を入射させ、
    前記演算制御部は、前記第二の入射スリットを通過した光の一次分散像と前記第三の入射スリットを通過した光の二次分散像、又は前記第二の入射スリットを通過した光の二次分散像と前記第三の入射スリットを通過した光の一次分散像によって、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求めることを特徴とする請求項1又は2記載の分光装置。
  5. 被測定光が入射する入射スリットと、波長シフト補正用の入射スリットとは、同一のスリット板に設けられていることを特徴とする請求項3又は4記載の分光装置。
  6. 前記入射スリットの前に被測定光を遮断するチョッパーをさらに備え、
    前記演算制御部は、前記チョッパーを閉じた状態で前記光源を点灯し、前記光源からの単色光は前記チョッパーによって反射されて前記入射スリットに入射することを特徴とする請求項1記載の分光装置。
  7. 前記演算制御部は、前記受光センサアレイの一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数の前記光電変換素子の出力の相対比の変化を一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化、あるいは一次分散像及び二次分散像の結像位置の変化に基づく波長シフト量に変換するための情報として記憶していることを特徴とする請求項1記載の分光装置。
  8. 前記演算制御部は、前記光源からの単色光を前記入射スリットに入射させたときの、前記受光センサアレイの一次分散像及び二次分散像が結像される領域における複数の前記光電変換素子の出力を求め、前記一次分散像が結像される領域における複数の前記光電変換素子の出力の相対比と、前記受光センサアレイの一次分散像が結像される領域における各光電変換素子の一次分散像に対する既知の分光感度とから、前記単色光の一次分散像の強度プロファイルの半値幅を推定し、前記強度プロファイルの中心をシフトさせた強度プロファイルと前記分光感度とから、一次分散像のシフトに対応する各光電変換素子の出力の相対比を求めて記憶し、前記一次分散像の強度プロファイルから前記二次分散像の強度プロファイルを推定し、推定された二次分散像の強度プロファイルの中心をシフトさせた強度プロファイルと、前記受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の二次分散像に対する既知の分光感度とから、前記二次分散像のシフトに対応する各光電変換素子の出力の相対比を求めて記憶することを特徴とする請求項7記載の分光装置。
  9. 前記演算制御部は、推定された二次分散像の強度プロファイルと、前記受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の出力の相対比とから、前記各光電変換素子の二次分散像に対する未知の分光感度を推定することを特徴とする請求項記載の分光装置。
  10. 前記演算制御部は、前記単色光の半値幅として、予め求められた平均値を用いることを特徴とする請求項記載の分光装置。
  11. 前記演算制御部は、前記受光センサアレイの二次分散像が結像される領域における各光電変換素子の二次分散像に対する分光感度として予め求められた平均的な分光感度を用いることを特徴とする請求項10のいずれかに記載の分光装置。
  12. 前記演算制御部によって求められた像シフト量が、予め設定されている許容限度以上である場合、像シフト量が異常であることをユーザに対して警告する警告部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の分光装置。
  13. 光の分散像のシフトまたは分散像のシフトに伴う波長シフトを補正することが可能な分光装置の補正方法であって、
    単色光を光源より出力し、
    前記光源からの単色光が少なくとも一つの入射スリットに入射し、
    前記入射スリットを通過した光の分散像を結像し、
    結像される分散像の結像面に配置され、受光した各波長成分の光強度に応じた電気信号を出力する光電変換素子が配列されてなる受光センサアレイで波長に応じて分散した光を受光し、
    前記光源を点灯して単色光を前記入射スリットに入射させ、前記受光センサアレイの結像位置において、前記入射スリットによる一次分散像の初期位置からの変化量を第一の像シフト量として求め、
    前記受光センサアレイの結像位置において、前記入射スリットによる二次分散像の初期位置からの変化量を第二の像シフト量として求め、
    求めた前記第一の像シフト量と前記第二の像シフト量とに基づいて、単色光の波長変化の影響を除去した像シフト量を求めることを特徴とする分光装置の補正方法。
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