JP3700706B2 - 紡績機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、玉揚げ作業の際に、空ボビンにバンチ巻きを施すバンチ巻き装置を備えた紡績機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、糸を生成する紡績装置から送り出されてくる糸が、サクションノズルにより吸引捕捉された状態で、該サクションノズルに吸引捕捉されている糸を、糸寄せ部材を水平移動させることにより、ボビン把持部材により保持されている空ボビンの端部付近に配設されている糸保持部材に受け渡し、その後、糸保持部材とサクションノズルとの間に張設されている糸を、糸端案内部材を下動させることにより、一方のボビンホルダー付近まで移動させて、糸をボビンホルダーに形成された切り欠き部に引っ掛けるとともに切断することにより、空ボビンにバンチ巻きを行うようにバンチ巻き装置を有する紡績機が知られている。
【0003】
上述したようなバンチ巻き装置を有する紡績機は、一例として、実公平6−38043号公報等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の紡績機においては、バンチ巻きを行う際の糸速は、通常の紡出(送り出し)速度であり、このような通常の高速の紡出速度で走行することにより動きを伴っている糸に対して、糸寄せ部材の水平移動による糸保持部材への糸の受け渡し作業や糸保持部材とサクションノズルとの間に張設されている糸の糸端案内部材による係合及びボビンホルダー方向への移送作業は、糸寄せ部材、糸保持部材及び糸端案内部材の配置や動作タイミングを厳密に行わないと、糸の受け渡し作業や移送作業等がうまく行われずに、バンチ巻き作業が失敗するという問題があった。このことは、紡出速度が大きな高速紡績機においては、特に大きな問題となっている。
【0005】
本発明の目的は、上述した従来のバンチ巻き装置を有する紡績機が有する課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、供給される繊維束から糸を生成し紡出する紡績装置と、バンチ巻き装置を有する紡績機において、第1には、バンチ巻き作業におけるボビンホルダーへの糸掛けの際に、ボビンホルダーと紡績装置との間の糸の弛みを貯留して吸収する弛み取り装置を配設し、紡績装置から送り出される糸のボビンホルダー付近での走行を略停止させるようにしたものであり、第2には、上記弛み取り装置が、バンチ巻き作業におけるバンチ巻きの際に、弛み取り装置からバンチ巻き位置に供給される糸に、所定の張力を付与するための糸張力付与部材を有しているものであり、第3には、上記弛み取り装置が、弛み糸を巻き取る弛み取りローラを有するとともに、上記糸張力付与部材が、弛み取りローラと同心回転可能であり、作用する負荷が所定値以下のときは、弛み取りローラと同期して回転し、所定値よりも大きい負荷が作用すると、弛み取りローラとは独立して回動し、弛み取りローラから解舒される糸に、所定の張力を付与する解舒張力付与部材であるものであり、第4には、紡績装置から紡出された糸をパッケージに巻き取る巻取装置を備え、バンチ巻きの際、巻き始めから所定巻き回数分の糸の速度を、巻取装置による通常巻き取り時の巻取速度より低速とするための糸速制限駆動装置を備えたものであり、第5には、上記バンチ巻きが、コーンボビン上に形成されるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。なお、以下においては、糸継ぎ装置が、紡績機に沿って走行する作業台車に配設されている例を用いて、本発明の紡績機について説明する。また、本明細書において、「上流」或いは「下流」とは、紡績時における糸の走行方向を基準として、上流或いは下流と称し、具体的には、紡績装置側を上流或いは上流側と称し、巻取装置側を下流或いは下流側と称する。
【0008】
先ず最初に、図1及び図2を用いて、紡績機1の全体構成、駆動制御系及び紡績機1を構成する紡績ユニット2について概説する。
【0009】
本発明の紡績機1は、制御部1A、多数の紡績ユニット2が並設された紡績部1B、ブロアー部1C、及び、玉揚げ装置3aが装備されているとともに、紡績機1に沿って敷設されたレールR上を走行する作業台車3等を主要構成部材としている。
【0010】
制御部1Aは、紡績部1Bを構成する全部の紡績ユニット2に共通して駆動力を与える駆動シャフトS1、S2、S3の駆動用モータM1、M2、M3、紡績ユニット2毎に設けられているモータ等の駆動部材M4、M5、及び、後述する巻取装置等の動作を制御するものである。本実施例では、入力部aに入力される各種設定値(紡績速度、紡績速度と巻取ローラ速度との比率等)に基づき、演算部bが、モータM1〜M4に対して、インバータc又はドライバ基板D1を介して、紡績速度情報を出力するように構成されている。また、後述する糸弛み取り装置の駆動部材M5に対しは、ドライバ基板D2を介して、糸弛み取り装置を構成する弛み取りローラの回転速度情報を出力するように構成されている。
【0011】
紡績部1Bは、多数の紡績ユニット2が並設されたものである。また、ブロアー部1Cは、紡績ユニット2に対し、エアーダクトを通じて、所要箇所に負圧(吸引圧)を付与する負圧供給手段を収納するものであって、後述する糸吸引装置等に負圧を作用させるものである。
【0012】
紡績ユニット2は、上流側から下流側に沿って順に配置された、ドラフト装置4、紡績装置5、糸送り装置6、糸吸引装置7、糸切断装置8、糸欠陥検出器9、糸弛み取り装置10、ワキシング装置11、巻取装置12等から構成されている。
【0013】
ドラフト装置4は、一例として、バックローラ4a、サードローラ4b、エプロン4cが張設されたセカンドローラ4d及びフロントローラ4eからなる4線式ドラフト装置として構成されている。紡績装置5としては、一例として、旋回気流を利用して繊維束Fから糸Yを生成する形式のものを採用することができる。糸送り装置6は、ニップローラ6aとデリベリローラ6bとからなり、ニップローラ6aと常時回転しているデリベリローラ6bとにより糸Yを挟持して、糸Yを、巻取装置12方向に送給するものである。糸吸引装置7は、常時、吸引状態にあり、糸欠陥検出器9が糸Yの欠陥を検出したときに、糸切断装置8が切断した糸Yを吸引除去するものである。なお、紡績装置5については、旋回気流を利用して繊維束Fから糸Yを生成するもの以外に、空気紡績ノズルと加撚ローラとにより糸Yを生成するものや、オープンエンド紡績装置等の様々なものを採用することができる。巻取装置12は、ボビン把持部材14に保持されているボビン15に糸Yを巻き取って、パッケージ16を形成するためのものであって、空ボビン15又はパッケージ16に接触して回転するフリクションローラー13を備えており、ボビン把持部材14は、フリクションローラー13に対し、空ボビン15又はパッケージ16を離接させることができるよう回動可能に構成されている。
【0014】
作業台車3は、任意の紡績ユニット2からの玉揚げ要求信号に基づき、レールR上を走行して玉揚げを必要とする紡績ユニット2位置へ移動し停止できるように構成されており、作業台車3には、後述する玉揚げ装置が配設されている。
【0015】
作業台車3に備えられている、先端に吸引口17aを有するサクションパイプ17は、玉揚げ作業の際に、枢支部17bを中心に回動可能なように構成されている。玉揚げ作業の際には、図3に、実線で示されている待機位置から、二点鎖線で示されているように、上方に回動して、サクションパイプ17の吸引口17aを、紡績装置5の糸排出口付近に位置させ、紡出されてくる糸Yの糸端を吸引捕捉した後、待機位置まで下方に回動するように構成されている。
【0016】
また、作業台車3には、ボビン把持部材14に把持されている空ボビン15及びボビン把持部材14に把持されている満管パッケージ16fを、巻き取り方向に、低速回転させるための低速回転(糸速制限)駆動装置18が配設されており、以下に、主として、図4を用いて、低速回転駆動装置18について説明する。
【0017】
低速回転駆動装置18は、作業台車3の適当なフレームに取着された水平軸18aに枢支された旋回アーム18bを有しており、水平軸18aには、一対のプーリ18c1、18c2が回転自在に枢着されている。旋回アーム18bの先端部には、適当な軸受けを介して水平軸18b1が回転自在に配設されているとともに、水平軸18b1には、ローラ18b2及びプーリ18b3が取着されている。旋回アーム18bの水平軸18a側に位置する端部には、レバー18dが取着されている。18eは、下端部が、作業台車3の適当なフレームに枢支されたシリンダーであり、シリンダー18eのピストンロッド18e1の先端部は、レバー18dの先端部が枢着されている。18fは、作業台車3に載置されたモータであり、モータ18fの出力軸18f1には、プーリ18f2が取着されている。モータ18fの上方で水平軸18a付近に位置する作業台車3の適当なフレームに取着された水平軸18gには、一対の中間プーリ18g1、18g2が回転自在に枢着されている。
【0018】
モータ18fの出力軸18f1に取着されたプーリ18f2と、水平軸18gに回転自在に枢着された一対の中間プーリ18g1、18g2のうちの一方の中間プーリ18g1との間には、無端ベルトB1が張設されており、また、水平軸18gに回転自在に枢着された一対の中間プーリ18g1、18g2のうちのもう一方の中間プーリ18g2と、旋回アーム18bが枢支されている水平軸18aに回転自在に枢着された一対のプーリ18c1、18c2のうちの一方のプーリ18c1との間には、無端ベルトB2が張設されており、更に、旋回アーム18bが枢支されている水平軸18aに回転自在に枢着された一対のプーリ18c1、18c2のうちのもう一方のプーリ18c2と、旋回アーム18bの先端部に回転自在に支持された水平軸18b1に取着されたプーリ18b3との間には、無端ベルトB3が張設されている。
【0019】
なお、旋回アーム18bが、水平軸18aの下方に、略垂直な状態で位置している待機位置から、シリンダー18eを作動させて、ピストンロッド18e1を引っ込めると、旋回アーム18bに取着されているレバー18dは、水平軸18aを中心に、図4において、時計方向に回動し、従って、旋回アーム18bも、同様に、時計方向に回動し、略水平状態の作動位置に配置されるように構成されている。この作動位置において、旋回アーム18bが、上方に配置されているフリクションローラー13に当接しないように、旋回アーム18bは、略V字状に屈曲している。そして、このように略V字状に屈曲している旋回アーム18bに沿って配置される無端ベルトB3が、旋回アーム18bからはみ出さないように、旋回アーム18bには、適当数のアイドラー18b4が配設されている。
【0020】
低速回転駆動装置18は、上述したように構成されているので、シリンダー18eを作動させて、ピストンロッド18e1を引っ込めることにより、略垂直な状態の待機位置にある旋回アーム18bを、略水平状態の作動位置にまで回動させることができるとともに、ピストンロッド18e1を進出させることにより、略水平状態の作動位置にある旋回アーム18bを、略垂直な状態の待機位置に戻すことができるように構成されている。また、モータ18fを駆動することにより、プーリ18f2と、無端ベルトB1、中間プーリ18g1、中間プーリ18g2、無端ベルトB2、プーリ18c1、プーリ18c2、無端ベルトB3及びプーリ18b3を介して、旋回アーム18bの先端部に配設されたローラ18b2が回転駆動されるように構成されている。
【0021】
更に、作業台車3には、ボビン把持部材14に把持されているボビン15にバンチ巻きを施すためのバンチ巻き装置19が配設されており、以下に、主として、図5及び図6を用いて、バンチ巻き装置19について説明する。
【0022】
バンチ巻き装置19は、紡出されてくる糸Yの糸端を吸引捕捉した後、待機位置に回動された状態にあるサクションパイプ17付近及びボビン把持部材14の一方の把持アーム14aの上方に待機位置に位置するとともに、水平方向に回動可能な糸寄せ部材19Aと、ボビン把持部材14のもう一方の把持アーム14bの上方に配置された固定の糸保持部材19Bと、上下方向に回動可能な糸案内部材19Cとから構成されている。
【0023】
糸寄せ部材19Aは、水平回動アーム19aとその先端部に形成された糸係止フック19bとからなり、また、糸保持部材19Bには、下方に延在した糸係止爪19cが形成されている。糸案内部材19Cは、垂直旋回アーム19dと、垂直旋回アーム19dの先端部に形成された長孔19eに沿って摺動するスライダー19fに取着された移動ガイド板19gと、垂直旋回アーム19dの先端部に取着されたシリンダー19hと、同じく垂直旋回アーム19dの先端部に取着されているとともに、移動ガイド板19gに対して略垂直に上方に延在する糸案内片19iとを有している。シリンダー19hのピストンロッドに、移動ガイド板19gが取着されているとともに、移動ガイド板19gの先端には、糸係合凹部19g1が形成されている。また、糸案内片19iの根元付近には、糸係合凹部19i1が形成されている。
【0024】
ボビン把持部材14の相対する一対の把持アーム14a、14bには、それぞれ、適当な軸受け部材を介して、ボビンホルダー14a1、14b1が回転自在に配設されており、図5及び図6等には、一例として、コーンボビン15が、一対のボビンホルダー14a1、14b1により挟持され把持されている例が示されている。コーンボビン15の大径部15aに当接しているボビンホルダー14b1の外周部には、糸引っ掛け凹部14b2が形成されており、また、ボビンホルダー14b1の把持アーム14b側の側面には、円周溝14b3が形成されている。更に、把持アーム14bのボビンホルダー14b1側の側面には、カッター14cが取着されており、カッター14cの刃先14c1は、ボビンホルダー14b1の把持アーム14b側の側面に形成された円周溝14b3内に位置している。
【0025】
また、図2等に示されているように、ボビン把持部材14には、ボビン把持部材14に把持されているボビン15或いはパッケージ16を、フリクションローラー13から離反させるための離反部材20が配設されている。この離反部材20は、ボビン把持部材14の回動中心である水平支軸14dの下方に位置するボビン把持部材14の下方アーム14eに、その先端部が枢支されたピストンロッド20aを有するシリンダー20bとして構成されており、シリンダー20bの下端部は、紡績機1の適当なフレームにその下端部が枢支されている。そして、シリンダー20bを駆動させて、ピストンロッド20aを進出させることにより、ボビン把持部材14に把持されているボビン15或いはパッケージ16を、フリクションローラー13から離反させることができるように構成されている。
【0026】
次に、図7〜図11を用いて、各紡績ユニット2に設けられている糸弛み取り装置10について説明する。
【0027】
糸弛み取り装置10は、弛み取りローラ21、フライヤ部材22、弛み取りローラ21を回転駆動するステッピングモータ等の駆動部材M5、該駆動部材M5を制御するドライバ基板D2、弛み取りローラ21の下流位置に設けられたスリット36aを有する下流側ガイド36等から構成されており、糸弛み取り装置10は、ブラケット37によって、紡績ユニット2に配設されている。この糸弛み取り装置10は、バンチ巻き装置19によるバンチ巻き作業時において、紡績装置5から紡出される糸Yを、弛み取りローラ21に巻き付けることによって糸を貯留し、糸Yの弛みを吸収したり、バンチ巻き作業時以外の通常紡績状態においても、弛み取りローラ21に糸Yを巻き付けて、パッケージ16に巻き取られる糸Yの糸張力差を吸収し制御する役割を果たしたりするものである。
【0028】
略鼓状の弛み取りローラ21は、駆動部材M5としてのモータの駆動軸35に固着されており、駆動軸35と弛み取りローラ21とは、一体的に回転される。また、弛み取りローラ21は、中間部に位置する同一径の円筒部21aと、円筒部21aから、弛み取りローラ21の基端(駆動部材35側)Qに向かって拡張する基端側テーパ部21bと、弛み取りローラ21の先端(円筒部21aを挟んで駆動部材35とは反対側)Pに向かって拡張する先端側テーパ部21cとを有している。そして、バンチ巻き作業時には、紡績装置5から紡出されてくる糸Yを、基端側テーパ部21bに巻き付け、しかる後、円筒部21a及び先端側テーパ部21cを経て、先端P側から巻取装置12方向に解舒するように構成されている。基端側テーパ部21bは、巻き付けられた糸Yを、円筒部21a方向に円滑に移動させて、円筒部21aに規則正しく巻き付かせる機能を有するものであり、また、先端側テーパ部21cは、糸Yが、弛み取りローラ21から解舒される際に、一度に輪抜け状態で解舒されることを抑止するとともに、糸Yの円滑な引き出しを確保する機能を有している。弛み取りローラ21の略半分の領域には、空洞部21dが形成されており、空洞部21dには、弛み取りローラ21の軸線に沿って延在する芯部材21eが形成されている。
【0029】
糸掛け機能及び解舒張力制御機能を有する棒状体の糸掛け兼解舒張力付与部材(以下、フライヤ部材と称する。)22は、作用する負荷に応じて、弛み取りローラ21と同期して又は独立して同心回転可能である。具体的には、ベアリング等の軸受部材24を介して、芯部材21eに配設されているホイール部材25に取着されている。ホイール部材25には、ワッシャー状の伝達力付与部材26が当接されており、伝達力付与部材26は、芯部材21eに挿着されているとともに、芯部材21eに対して非回転であるが、芯部材21eの軸線方向には移動可能なように構成されている。また、芯部材21eには、押さえ部材27が挿着されており、押さえ部材27と伝達力付与部材26とは当接するように構成されており、更に、芯部材21eに刻設されたネジ部21d1には、ナット28が螺合されている。
【0030】
ナット28を、回転させることにより、伝達力付与部材26のホイール部材25への接圧力を調整できるように構成されている。即ち、ナット28を回転させて、ナット28を、ホイール部材25に近づく方向に移動させることにより、押さえ部材27とホイール部材25との間に配設された伝達力付与部材26のホイール部材25への接圧力(摩擦力)が強まることになる。従って、フライヤ部材22が、弛み取りローラ21と独立して回動するためには大きな外力(負荷)が必要となる。また、ナット28を回転させて、ナット28を、ホイール部材25から遠ざかる方向に移動させることにより、押さえ部材27とホイール部材25との間に配設された伝達力付与部材26のホイール部材25への接圧力(摩擦力)が弱まることになる。従って、フライヤ部材22が、弛み取りローラ21と独立して回動するためには小さな外力(負荷)で十分ということになる。このように、ナット28を、適宜、回転させて、伝達力付与部材26のホイール部材25への接圧力を調整することにより、フライヤ部材22が、弛み取りローラ21に対して、独立して回転するための外力(負荷)の所定値を調整し、弛み取りローラ21から解舒される糸Yの張力を調整することができるように構成されている。なお、伝達力付与部材26は、摩擦力調整式となっているが、伝達力をマグネットを介した電磁力とし、該電磁力を調整する方式としてもよい。
【0031】
上述したフライヤ部材22は、ホイール部材25から、弛み取りローラ21の先端Pを超えて、先端P付近まで延在する基部22aと、該基部22aの先端から、弛み取りローラ21の先端Pを囲むように、弛み取りローラ21の基端Q方向に延在する折り返し部22bと、折り返し部22bの先端部に形成された略V字状の糸掛け部22cとから構成されている。
【0032】
紡績ユニット2には、弛み取りローラ21のやや上流側に、糸Yが挿通可能なガイド溝23aを有する板状の可動ガイド23が配設されており、可動ガイド23は、コイルスプリング等の弾性部材(図示されていない。)により、紡績機1の機台方向に後退するように付勢されているとともに、紡績ユニット2に取着されたストッパー(図示されていない。)に当接し、それ以上の後退が阻止されるように構成されている。通常の待機位置(後退位置)においては、紡績装置7により生成された糸Yが、可動ガイド23のガイド溝23aに挿通されるように構成されている。
【0033】
作業台車3には、エアーシリンダ等からなる進退部材38が配設されており、進退部材38のピストンロッド38aを進出させて、ピストンロッド38aに取着されているプッシャー38bにより、可動ガイド23を、弾性部材の付勢力に抗して進出させた前進位置(図11の二点鎖線の位置)まで移動させた際には、紡績装置7により生成された糸Yの糸道が、糸弛み取り装置10のフライヤ部材22の回転軌道面から離反するような位置をとるように構成されている。また、進退部材38のピストンロッド38aを後退させた場合には、可動ガイド23は、弾性部材の付勢力により、図11において実線で示されている待機位置(後退位置)に戻るように構成されており、この後退位置にあるときは、糸Yの糸道が糸弛み取り装置10のフライヤ部材22の回転軌道面と交叉するように構成されている。
【0034】
上述した糸弛み取り装置10を構成する弛み取りローラ21は、通常の紡績状態において、糸Yを弛み取りローラ21に巻き付けるものでない形態では、紡績ユニット2に配設されたモータ等の駆動部材M5は駆動されておらず、従って、弛み取りローラ21及びフライヤ部材22は停止している。また、通常の紡績状態においては、軸受部材24を介して、弛み取りローラ21の芯部材21eに配設されたホイール部材25に取着されているフライヤ部材22は、紡績装置5により生成された糸Yに接触しないように、図11の二点鎖線で示されている退避位置に位置するように構成されている。なお、弛み取りローラ21は、通常の紡績状態においては、糸Yに接触しないような位置に配設されている。
【0035】
図2に示されている通常の紡績状態においては、繊維束Fは、ドラフト装置4によりドラフトされた後、紡績装置5に入り糸Yに生成される。生成された糸Yは、糸送り装置6により、巻取装置12方向に送られ、その後、糸吸引装置7、糸切断装置8、糸欠陥検出器9、後退位置にある可動ガイド23、糸弛み取り装置10、下流側ガイド36、ワキシング装置11等を経て、パッケージ16に巻き取られることになる。この通常の紡績状態においては、上述したように、糸弛み取り装置10を構成するフライヤ部材22は、上述したように、図11の二点鎖線で示されている退避位置に位置しているので、糸Yは、フライヤ部材22に接触するようなことはない。
【0036】
通常の紡績が終了した後の玉揚げ作業の際には、台車3が、玉揚げを要求する紡績ユニット2からの満管信号に基づいて、玉揚げを要求する紡績ユニット2の位置に停止することになるが、この台車3の当該紡績ユニット2への到達により、当該紡績ユニット2から発信される到達検知信号に基づいて、当該紡績ユニット2に配設されたドライバ基板D2を介して、モータ等の駆動部材M5が駆動されて、糸弛み取り装置10を構成する弛み取りローラ21やフライヤ部材22が回転駆動されるように構成されている。なお、通常の紡績状態において、糸Yが、糸弛み取り装置10を構成するフライヤ部材22の糸掛け部22cに係合されていても、この場合は、弛み取りローラ21は回転駆動していないし、例え、回転していても、糸Yには、ある一定以上の張力があるため、糸Yが弛み取りローラ21に巻き付けられることはない。また、通常の紡績時においても、糸弛み取り装置10を常時駆動させて、弛み取りローラ21やフライヤ部材22を回転させつつ巻取速度を、適宜、調整して弛みを生じさせ、且つ、進退部材38を後退位置に位置させて、糸Yをフライヤ部材22に係合させることにより、弛み取りローラ21に糸Yを巻き付かせた状態にすることもでき、このようにすることにより、糸Yがパッケージ16に巻き取られる時点での糸張力変動を吸収することができる。
【0037】
次に、上述した構成を有する紡績機1の玉揚げ作業及びバンチ巻き作業について説明する。
【0038】
いずれかの紡績ユニット2が、パッケージ16が満管になったことを検出した際には、紡績ユニット2からの満管信号が、糸切断装置8に送られて、糸Yが切断されるとともに、巻取装置12側に位置する切断された糸Yは、満管パッケージ16に巻き取られ、通常紡績時においても、常時、糸Yを弛み取りローラ21に巻き付ける形態であれば、パッケージ16の回転によって、弛み取りローラ21上の糸Yは、全て解舒されきって、パッケージ16に巻き取られる。その後、弛み取りローラ21の回転駆動は、一旦、停止される。紡績装置5側に位置する切断された糸Yは、糸吸引装置7に吸引される。また、紡績ユニット2からの満管信号により、ドラフト装置4のバックローラ4aとサードローラ4bの回転が停止され、停止したサードローラ4bと回転を続行しているセカンドローラ4dとの間で、繊維束Fが切断され、切断された紡績装置5側の繊維束Fは、依然として駆動されている紡績装置5により、糸Yに生成され、生成された糸Yは、糸吸引装置7に吸引され除去される。その後、紡績装置5の駆動も停止される。更に、紡績ユニット2からの満管信号により、離反部材20を構成するシリンダー20bを駆動させて、ピストンロッド20aを進出させることにより、ボビン把持部材14に把持されている満管パッケージ16を、フリクションローラー13から離反させる。
【0039】
上述した紡績ユニット2からの満管信号に基づいて、作業台車3が、満管パッケージ16が形成された紡績ユニット2まで移動し、当該紡績ユニット2の前に停止する。次いで、作業台車3に配設されている低速回転駆動装置18のシリンダー18eを作動させて、ピストンロッド18e1を引っ込めることにより、旋回アーム18bに取着されているレバー18dを回動させて、略垂直な待機位置にある旋回アーム18bを、略水平状態の作動位置に旋回させて、旋回アーム18bの先端部に配設されたローラ18b2を、フリクションローラー13から離反されている満管パッケージ16に当接させる。この状態においては、モータ18fは駆動されていないので、ローラ18b2は回転していない。従って、ローラ18b2が、満管パッケージ16に当接することにより、フリクションローラー13から離反した直後で惰性回転している満管パッケージ16の惰性回転が停止する。満管パッケージ16の惰性回転が停止した後、シリンダー18eを作動させて、ピストンロッド18e1を進出させて、旋回アーム18bに取着されているレバー18dを回動させて、略水平状態の作動位置にあった旋回アーム18bを、略垂直な待機位置に戻す。その後、作業台車3に配設されている、図示されていない把持アーム拡張部材により、ボビン把持部材14の一方の把持アーム14aを外側に移動させて、ボビン把持部材14に把持されている満管パッケージ16を開放し、図示されていないベルトコンベヤ等の搬送装置に載置する。次いで、作業台車3に配設されている、図示されていないボビン供給装置により、ボビン把持部材14にボビン15を把持させる。
【0040】
上述した満管パッケージ16のボビン把持部材14からの排出及びボビン把持部材14によるボビン15の把持後、作業台車3に配設された制御部からの指令により、作業台車3に配設された進退部材38を作動させてピストンロッド38aを進出させ、プッシャー38bにより、図11の二点鎖線で示されているように、可動ガイド23を前進させる。次いで、作業台車3の当該紡績ユニット2への到達検知信号に基づいて、当該紡績ユニット2に配設されたドライバ基板D2を介して、モータ等の駆動部材M5を駆動し、糸弛み取り装置10を構成する弛み取りローラ21及びフライヤ部材22を回転駆動すると略同時に、サクションパイプ17を上方へ回転させて、サクションパイプ17の吸引口17aを、紡績装置5の糸排出口付近に配置するとともに、停止されているバックローラ4aとサードローラ4bを再駆動させて、繊維束Fを、バックローラ4aとサードローラ4bの再駆動と略同時に再駆動された紡績装置5へ送り込んで紡績を再開する。紡績装置5が再駆動され、紡績装置5により紡出された糸Yは、サクションパイプ17に吸引捕捉され、その後、サクションパイプ17は、下方に回動し、待機位置で停止する。
【0041】
次いで、作業台車3に配設された制御部からの指令により、進退部材38を作動させて、ピストンロッド38aに取着されているプッシャー38bを後退させて、可動ガイド23を、弾性部材の付勢力により、図11において実線で示されている待機位置(後退位置)に戻す。すると、紡績装置5から紡出されてくる糸Yは、図12(a)、(b)及び図13に示されているように、弛み取りローラ21とともに回転しているフライヤ部材22の糸掛け部22cに引っ掛けられて、弛み取りローラ21外周にガイドされることにより、弛み取りローラ21に巻き付くことになる。
【0042】
その後、上述したバンチ巻き装置19を作動させることになるが、次に、主として図5及び図6を用いて、バンチ巻き装置19によるバンチ巻き作業について説明する。
【0043】
バンチ巻き装置19によるバンチ巻き作業に先立って、先ず最初に、作業台車3に配設されている低速回転駆動装置18のシリンダー18eを、再度、作動させて、ピストンロッド18e1を引っ込めることにより、旋回アーム18bに取着されているレバー18dを回動させて、略垂直な待機位置にある旋回アーム18bを、略水平状態の作動位置に旋回させて、旋回アーム18bの先端部に配設されたローラ18b2を、フリクションローラー13から離反されているとともに、ボビン把持部材14に把持されているボビン15に接触させて、ボビン15を、通常の巻き取り方向と同じ方向に、低速で回転させる。ここで低速とは、低速回転駆動装置18により回転されるボビン15の周速度(ボビン15の周面速度)が、ボビン15が、フリクションローラー13に接触し回転する際、即ち、通常の巻き取りの際の周速度(ボビン15の周面速度)より遅い速度をいう。
【0044】
その後、糸寄せ部材19Aを、実線で示されている位置から、糸保持部材19B方向に水平に回動させて、サクションパイプ17に吸引捕捉されている糸Yを、糸係止フック19bに係止して、糸保持部材19Bまで移動させて、糸保持部材19Bの糸係止爪19cに受け渡す。次いで、糸案内部材19Cを下方に回動させて、糸保持部材19Bの糸係止爪19cとサクションパイプ17との間に延びている糸Yを、糸案内部材19Cに配設されている移動ガイド板19gに形成されている糸係合凹部19g1に係合させるとともに、更に、下方に回動させて、糸Yが係合されている移動ガイド板19gを、ボビン把持部材14の一方の把持アーム14b付近に配置する。この一連の動きにより糸Yは、糸保持部材19Bの糸係止爪19cから外れ、移動ガイド板19gの糸係合凹部19g1とサクションパイプ17との間に張設されるとともに、糸案内片19iに当接し、糸案内片19iに形成された糸係合凹部19i1に係合されることになる。
【0045】
次いで、シリンダー19hを作動させて、ピストンロッドを進出させて、移動ガイド板19gを下降させると、移動ガイド板19gの糸係合凹部19g1とサクションパイプ17との間に張設されている糸Yは、ボビンホルダ14b1の周縁に近接し、ボビンホルダー14b1の外周部に形成されている糸引っ掛け凹部14b2が、移動ガイド板19gの糸係合凹部19g1と糸案内片19iの糸係合凹部19i1との間に延びている糸Yを係止する。その後、ボビン15及びボビンホルダ14b1の回転により、糸Yは、ボビンホルダー14b1の外周部に形成されている糸引っ掛け凹部14b2に案内され、該糸引っ掛け凹部14b2に把持されて糸掛けがなされ、ボビン15に巻回されることになる。その後、更なるボビン15及びボビンホルダ14b1の回転により、移動ガイド板19gの糸係合凹部19g1とボビンホルダー14b1の外周部に形成されている糸引っ掛け凹部14b2との間に位置する糸Yは、把持アーム14bに取着されているカッター14cに当接し切断される。その後、上述したバンチ巻き装置19によるバンチ巻き中、始めのほうは、ボビン把持部材14に把持されているボビン15は、低速回転駆動装置18のローラ18b2により、通常の巻き取り方向と同じ方向に低速で回転されており、低速回転時のボビン15にバンチ巻きされる糸Yは、弛み取りローラ21に巻き付けられた糸Yが用いられることになる。次に、移動ガイド板19gが下降したままの状態で、低速回転駆動装置18のシリンダー18eを作動させて、ピストンロッド18e1を進出させて、旋回アーム18bに取着されているレバー18dを回動させて、略水平状態の作動位置にあった旋回アーム18bを、略垂直な待機位置に戻す。次いで、離反部材20が、ボビン15をフリクションローラー13に接触させることにより、十分な糸量のバンチ巻きを形成する。カッター14cに当接し切断されたサクションパイプ17側の糸Yは、サクションパイプ17に、吸引され除去されることになる。このようにして、コーンボビン15の大径部15aの所定のバンチ巻き位置にバンチ巻きが施されることになる。
【0046】
その後、バンチ巻きされた糸Yは、図示されていないトラバース装置のトラバースガイドT1に受け渡され、以後は、トラバース装置のトラバースガイドT1によって綾振りされつつ、ボビン15に巻回され、パッケージ16を形成することになる。バンチ巻き作業が終了後、バンチ巻き装置19を構成する糸寄せ部材19A及び糸端案内部材19Cは、元の待機位置に戻される。
【0047】
上述したように、バンチ巻き装置19によるバンチ巻き中、始めのほうは、ボビン15は、低速回転駆動装置18により、通常の巻き取り方向と同じ方向に低速で回転されているとともに、バンチ巻きに使用される糸Yは、紡績装置5から高速で紡出されてくる糸Yではなく、弛み取りローラ21に巻回され貯留されている糸Yであるので、バンチ巻き作業におけるボビンホルダー14b1の糸引っ掛け凹部14b2での糸掛けまでは、弛み取りローラ21に貯留されている糸Yを、糸寄せ部材19A等によって引っ張り出すようにするので、糸走行を略停止状態にすることができる。従って、走行して動きを伴っている糸Yに対して、糸寄せ、受け渡しを行う場合に比べて、部材の配置や動作タイミングに自由度があるので、糸掛け、ひいては、バンチ巻きの成功率が向上する。また、糸掛け終了後、低速回転駆動装置18により、糸Yが巻回されるときは、巻き始めから所定巻回数(例えば、1〜2周)分だけバンチ巻きされる糸Yの走行速度は遅い。従って、従来のように、フリクションローラー13に接触し、始めから高速で回転しているボビン15へのバンチ巻きに比べ、糸走行が停止している糸掛け前とその後との間の糸Yの引っ張り力の差を小さくできる。これにより、糸掛け直後の糸Yの張り切れを防止できるから、バンチ巻きの成功率が向上することになる。ここで、全てのバンチ巻きを、低速の糸走行速度状態で行うと、バンチ巻き作業には、相当の時間を要することになるが、始めの所定回だけ低速でバンチ巻きし、後の分は、ボビン15をフリクションローラー13に接触させて、高速回転させたとしても、糸Yが張り切れることはないので、バンチ巻きの後の分は、ボビン15の回転駆動を、低速回転駆動装置18からフリクションローラー13に切り替えればよい。
【0048】
図5、6に示すコーンボビン15を用い、大径15a側でバンチ巻きを行う場合、フリクションローラー13の回転速度が同じでも、円筒状のチーズ用ボビン表面よりもボビン15表面の周速度は速い。仮に、紡出された糸Yを、直接、糸掛けし、フリクションローラー13に接触したボビン15の大径15a側の周速度でバンチ巻きすると、紡出速度よりも巻取速度が速くなることにより、紡出される糸Yの供給が、バンチ巻きする巻取速度に追い着かず、場合によっては、糸Yの張り切れを起こす可能性がある。そこで、本発明のように、バンチ巻きされる糸Yを、予め、弛み取りローラ21に巻き付けて、糸Yの貯めを十分作っておき、バンチ巻き時に必要な分だけ、弛み取りローラ21から糸Yを解舒するようにすることにより、大径15a側でバンチ巻きする場合であっても、紡出側からの糸Yの供給不足の状態を回避し、糸Yの張り切れを防止することができる。
【0049】
上述したように、バンチ巻き作業中、紡績装置5で生成され送り出される糸Yは、回転している弛み取りローラ21に巻き取られ、その後も継続して駆動されている糸弛み取り装置10の弛み取りローラ21に巻き取られる。ところで、ボビン15或いはパッケージ16に巻き取られる糸Yの巻取速度は、糸Yに適度の張力を付与するために、紡績装置5から紡出される糸Yの紡出速度(紡績速度)より、若干、大きく設定されている。従って、糸弛み取り装置10と巻取装置12との間の糸張力が一定値よりも増大して、巻取装置12への引張力が糸Yに付与され、この糸弛み取り装置10と巻取装置12との間の糸張力により、フライヤ部材22に所定の負荷が作用することになる。このように、フライヤ部材22に所定の負荷が作用すると、フライヤ部材22が、紡績装置5から紡出されてくる糸Yの巻き取り方向に回転している弛み取りローラ21の伝達力に抗して独立して回転するようになり、弛み取りローラ21に巻き取られて貯留している糸Yが、下流側ガイド36を経て、次第に、弛み取りローラ21から引き出され解舒されることになる。また、フライヤ部材22と巻取装置12との間において、巻取速度が増大した場合には、フライヤ部材22は、弛み取りローラ21と独立して、弛み取りローラ21の回転方向と逆方向に回転し、フライヤ部材22と巻取装置12との間において増大しようとする糸張力を緩和するので、弛み取りローラ21から解舒される糸Yの解舒張力を、常に、均一化することができる。これにより、特に、バンチ巻き作業中では、ボビン15に対するバンチ巻きの締め付け力を適切にすることができるようになった。従って、バンチ巻き後に、バンチ巻きがほどけるようなことが防止できる。
【0050】
なお、図13に示されているように、下流側ガイド36の糸通過位置は、弛み取りローラ21の中心軸線の先端P側延長線上に位置している。これは、弛み取りローラ21から糸Yを解舒する際、下流側ガイド36の糸通過位置が、弛み取りローラ21の中心軸線の延長線上からずれていると、糸Yが弛み取りローラ21から離れる位置によって、該位置と下流側ガイド36との距離が変化して、糸Yの弛み取りローラ21からの解舒張力が変化したり、下流側ガイド36の糸通過位置が、極端に、弛み取りローラ21の中心軸線の延長線上からずれている場合には、パッケージ16に巻き取られようとする糸Yを、弛み取りローラ21の回転力によって逆に弛み取りローラ21に巻き付けようとする力が働くことになる。
【0051】
パッケージ16への糸Yの巻取作業が再開し、通常紡績状態で、糸Yを弛み取りローラ21に巻き付けるものではなく、弛み取りローラ21に巻き取られ貯留された糸Yがいずれは消尽される形態では、フライヤ部材22は、弛み取りローラ21から受け取る回転力と走行する糸Yの張力とが均衡することによって、図12に示す位置で、糸Yと係合した状態に保持される。通常の紡績状態においては、糸Yを弛み取りローラ21に巻き付けない状態ではそのまま放置すると、糸Yはフライヤ部材22の糸掛け部22cに接触しつつ走行してパッケージ16に巻き取られることになるので、フライヤ部材22の糸掛け部22cとの摩擦で糸質に悪影響を及ぼす恐れがある。そこで、弛み取りローラ21に巻き取られ貯留された糸Yが消尽した場合には、弛み取りローラ21を、略180度、逆回転させて、図11に二点鎖線で示されているように、フライヤ部材22の糸掛け部22cを、糸Yと接触しない位置に移動させ、その後、糸弛み取り装置10の駆動を停止して、弛み取りローラ21の回転を止める。これにより、フライヤ部材22との接触による、糸Yの品質低下を回避することができる。
【0052】
上述した弛み取りローラ21を逆回転させるタイミング調節は、例えば、タイマー制御によることができる。即ち、糸弛み取り装置10における糸弛み取り動作を開始してから、弛み取りローラ21の回転時間が所定時間に達したならば、自動的に弛み取りローラ21を逆転・停止させるように設定すればよい。或いは、弛み取りローラ21の上流又は下流の適所に張力センサを配置して、解舒中の糸張力を監視し、張力値が一定の条件に達したならば、糸Yが完全に弛み取りローラ21から消尽されたとみなして、弛み取りローラ21を逆転・停止させるように構成することもできる。
【0053】
また、図5、6に示すコーンボビン15を用いた場合等に、紡績装置5による通常の紡績状態において、常に、糸弛み取り装置10を作動させて、弛み取りローラ21の回転を続行させておくこともできる。この場合には、上述した離反部材20とは別の離反部材を設け、弛み取りローラ21に巻かれている糸Yが、所定量以下になった場合又は無くなったとしても、所定時間経過後には、離反部材を駆動させて、パッケージ16を、フリクションローラー13から離反させて、一時的に、パッケージ16の回転速度を低下させて、パッケージ16に巻き取られる糸Yの巻取速度を、紡績装置5から紡出される糸Yの紡出速度(紡績速度)より遅くして、弛み取りローラ21への糸Yの巻き付き量を増加させる。弛み取りローラ21への糸Yの巻き付き量が、所定量に達した場合には、離反部材により、パッケージ16を、再度、フリクションローラー13に接触させて、パッケージ16への糸Yの巻き取りを続行する。このような作業を行うことにより、弛み取りローラ21には、極力、所定量の糸Yが巻かれていることになる。なお、フリクションローラー13を回転駆動するモータを、各紡績ユニット毎に設け、適宜、加減速制御可能とすることもできる。
【0054】
このように、常に、弛み取りローラ21に所定量の糸Yが巻かれている状態にしておくことにより、コーンボビン15に糸Yが巻回され、コーン状のパッケージ16が形成される際に生ずる、コーンボビン15或いはコーン状のパッケージ16の大径部15aと小径部15bとにおける、大径部15aと小径部15bとに起因する糸張力の変動を、上述したように、フライヤ部材22が、弛み取りローラ21と独立して回転することにより、吸収することができるので、糸Yの巻き取り張力を、常に、略一定にすることができる。
【0055】
図14には、離反部材20の作動タイミング、低速回転駆動装置18の作動タイミング、バックローラ4aとサードローラ4bの駆動停止タイミング、可動ガイド23の前進後退タイミング及び弛み取りローラ21の回転停止タイミングが示されている。
【0056】
いずれかの紡績ユニット2が、パッケージ16が満管になったことを検出した場合には、ドラフト装置4のバックローラ4aとサードローラ4bの回転を停止させる。その後、離反部材20(シリンダー20b)を作動させて、満管パッケージ16を、フリクションローラー13から離反させる(時間T1)。次いで、低速回転駆動装置18を作動させて、旋回アーム18bを、略水平状態の作動位置に旋回させて、回転していないローラ18b2を、フリクションローラー13から離反されている満管パッケージ16に当接させて(時間T2)、満管パッケージ16の惰性回転を停止させ、その後、ボビン把持部材14からの満管パッケージ16の排出を行う。その後、低速回転駆動装置18の旋回アーム18bを、一旦、待機位置に戻す(時間T3)。なお、離反部材20は、継続して作動状態にあり、従って、ボビン把持部材14にボビン15が把持されても、ボビン15が、フリクションローラー13に接触するようなことはない。
【0057】
バンチ巻き作業に際には、進退部材38を作動させて、可動ガイド23を前進位置に配置する(時間T4)。また、バックローラ4aとサードローラ4bの駆動再開に先立って、サクションパイプ17の吸引口17aを、紡績装置5の糸排出口付近に位置させ、その後.バックローラ4aとサードローラ4bの駆動を再開させて、紡績装置5による糸Yの生成を再開し、サクションパイプ17により、紡績装置5から送り出されてくる糸Yを吸引捕捉し、その後、サクションパイプ17を下方に回動させる。また、バックローラ4aとサードローラ4bの駆動再開と略同時に、弛み取りローラ21を回転させる(時間T5)。
【0058】
バックローラ4aとサードローラ4bの駆動再開後、所定時間経過後に、可動ガイド23を後退させて、駆動を再開した紡績装置5から送り出されてくる糸Yを、弛み取りローラ21に巻き付かせる(時間T6)。その後、低速回転駆動装置18のシリンダー18eを、再度、作動させて、旋回アーム18bを、略水平状態の作動位置に旋回させるとともに、モータ18fの駆動により回転を開始したローラ18b2を、フリクションローラー13から離反されている満管パッケージ16に当接させて、ボビン15を低速回転させる(時間T7)。その後、バンチ巻き装置19を下降させて、上述したようなバンチ巻き作業を行う(時間T8〜T11)。
【0059】
バンチ巻きの開始(時間T8)後、始めのほうは、ボビン15に低速回転駆動装置18のローラ18b2が接触した状態で低速でのバンチ巻き(低速バンチ巻き)を行い、その後、低速回転駆動装置18のシリンダー18eを作動させて、旋回アーム18bを、略垂直な待機位置に戻す(時間T9)。次に、離反部材20により、フリクションローラー13にボビン15を接触させ(時間T10)、高速でのバンチ巻き(高速バンチ巻き)を行う。次に、十分なバンチ巻きがなされると、移動ガイド板19gを上昇させることによりバンチ巻きが終了し、該バンチ巻きされたボビン15を、通常の巻き取り状態にする(時間T11)。
【0060】
なお、上述した実施例には、作業台車3を用いた例が示されているが、作業台車3を使用しない場合には、作業台車3に装備さされているバンチ巻きを行う際に必要とされる部材、例えば、サクションパイプ17や低速回転駆動装置18や進退部材38等は、紡績ユニット2毎に、それぞれ、配設されることになる。
【0061】
【発明の効果】
本発明は、上述したように構成されているので、以下に記載する効果を奏することができる。
【0062】
バンチ巻き作業におけるボビンホルダーへの糸掛けの際に、ボビンホルダーと紡績装置との間の糸の弛みを貯留して吸収する弛み取り装置を配設し、紡績装置から送り出される糸のボビンホルダー付近での走行を略停止させるようにしたので、従来のように、フリクションローラーに接触し高速で回転しているボビンへのバンチ巻きに比べ、バンチ巻きの成功率を向上することができる。
【0063】
バンチ巻き作業におけるバンチ巻きの際に、弛み取り装置からバンチ巻き位置に供給される糸に、所定の張力を付与するための糸張力付与部材を弛み取り装置に配設したので、バンチ巻き作業の糸が弛んだり張り切れるようなことがないので、バンチ巻きの成功率を向上することができる。
【0064】
弛み取り装置が、弛み糸を巻き取る弛み取りローラを有するとともに、糸張力付与部材が、弛み取りローラと同心回転可能であり、作用する負荷が所定値以下のときは、弛み取りローラと同期して回転し、所定値よりも大きい負荷が作用すると、弛み取りローラとは独立して回動し、弛み取りローラから解舒される糸に、所定の張力を付与する解舒張力付与部材として機能するように構成したので、弛み取りローラから解舒される糸の解舒張力を、常に、均一化することができるとともに、特に、バンチ巻き作業中では、ボビンに対するバンチ巻きの締め付け力を適切にすることができるので、従って、バンチ巻き後に、バンチ巻きがほどけるようなことを防止することができる。
【0065】
バンチ巻きの際、巻き始めから所定巻き回数分の糸の速度を、巻取装置による通常巻き取り時の巻取速度より低速とするための糸速制限駆動装置を配設したので、バンチ巻きの成功率を向上することができるとともに、バンチ巻き作業の作業時間を短縮することができる。
【0066】
コーンボビン上にパッケージを形成するものにおいて、コーンボビンの大径部にバンチ巻きをしても、バンチ巻き中の糸の張り切れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の紡績機の概略正面図である。
【図2】図2は、本発明の紡績機を構成する紡績ユニットと作業台車の概略側面図である。
【図3】図3は、同じく本発明の紡績機を構成する紡績ユニットと作業台車の糸継ぎ作業中の概略側面図である。
【図4】図4は、本発明の紡績機を構成する低速回転駆動装置等の部分拡大側面図である。
【図5】図5は、本発明の紡績機を構成するバンチ巻き装置等の斜視図である。
【図6】図6は、本発明の紡績機を構成するバンチ巻き装置等の部分垂直断面図である。
【図7】図7は、本発明の紡績機を構成する紡績ユニット等の部分拡大側面図である。
【図8】図8は、本発明の紡績機を構成する糸弛み取り装置付近の正面側からの部分斜視図である。
【図9】図9は、本発明の紡績機を構成する糸弛み取りローラ等の斜視図である。
【図10】図10は、本発明の紡績機を構成する糸弛み取り装置の糸弛み取りローラ等の垂直側断面図である。
【図11】図11は、図7と同様の本発明の紡績機を構成する紡績ユニット等の部分拡大側面図である。
【図12】図12(a)は、本発明の紡績機を構成する糸弛み取り装置等の部分拡大側面図であり、図12(b)は、図12(a)における糸弛み取りローラ等の正面図である。
【図13】図13は、図8と同様の本発明の紡績機を構成する糸弛み取り装置付近の正面側からの部分斜視図である。
【図14】図14は、本発明の紡績機を構成する離反部材、低速回転駆動装置、バックローラ、可動ガイド及び弛み取りローラの駆動タイミング図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・紡績機
2・・・・・・・・紡績ユニット
3・・・・・・・・作業台車
5・・・・・・・・紡績装置
10・・・・・・・糸弛み取り装置
12・・・・・・・巻取装置
17・・・・・・・サクションパイプ
18・・・・・・・低速回転駆動装置
19・・・・・・・バンチ巻き装置
21・・・・・・・弛み取りローラ
22・・・・・・・フライヤ部材
23・・・・・・・可動ガイド
38・・・・・・・進退手段
Claims (5)
- 供給される繊維束から糸を生成し紡出する紡績装置と、バンチ巻き装置を有する紡績機において、バンチ巻き作業におけるボビンホルダーへの糸掛けの際に、ボビンホルダーと紡績装置との間の糸の弛みを貯留して吸収する弛み取り装置を配設し、紡績装置から送り出される糸のボビンホルダー付近での走行を略停止させることを特徴とする紡績機。
- 上記弛み取り装置は、バンチ巻き作業におけるバンチ巻きの際に、弛み取り装置からバンチ巻き位置に供給される糸に、所定の張力を付与するための糸張力付与部材を有することを特徴とする請求項1に記載の紡績機。
- 上記弛み取り装置は、弛み糸を巻き取る弛み取りローラを有するとともに、上記糸張力付与部材は、弛み取りローラと同心回転可能であり、作用する負荷が所定値以下のときは、弛み取りローラと同期して回転し、所定値よりも大きい負荷が作用すると、弛み取りローラとは独立して回動し、弛み取りローラから解舒される糸に、所定の張力を付与する解舒張力付与部材であることを特徴とする請求項2に記載の紡績機。
- 紡績装置から紡出された糸をパッケージに巻き取る巻取装置を備え、バンチ巻きの際、巻き始めから所定巻き回数分の糸の速度を、巻取装置による通常巻き取り時の巻取速度より低速とするための糸速制限駆動装置を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の紡績機。
- 上記バンチ巻きは、コーンボビン上に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の紡績機。
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