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JP3794419B2 - 衝撃工具 - Google Patents

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Description

本発明は、電気ハンマ等の衝撃工具において、カッタやチゼルやスコップといった衝撃工具用先端工具を保持する工具保持装置に関するものである。
電気ハンマ等の衝撃工具用の先端工具としては、カッタやチゼルやスコップといった多くの種類があり、これら多くの種類の先端工具の中から使用者が用途に応じて所定の先端工具を選択し、その先端工具を衝撃工具に取り付けて作業を行っている。従って、衝撃工具には、先端工具を脱着するための機構、即ち工具保持装置が必要であり、従来から様々な形態が提案され利用されている。
また、カッタやスコップといった先端工具を使用する場合においては、衝撃工具本体に対する先端工具の回転方向の向きが任意に決めることのできる機構も、工具保持装置には要求されている。即ち、使用環境や使用者の好み等に応じた最も使い易い先端工具の回転方向の向きを、使用者が任意に設定することができることで、作業の効率を上げることができる。
従来の電気ハンマの先端工具を保持する工具保持装置として、例えば英国特許第2276578号や英国特許第2276579号に開示されている技術がある。
これら、従来の電気ハンマの工具保持装置は、先端工具に複数設けられた両端閉塞溝に、工具保持装置に設けられたニードルが噛合うことで工具の抜け止めを行っている。ニードルは、先端工具を保持した状態ではその半径方向の移動をニードルホルダにより規制されているが、先端工具側の第1のグリップを軸方向に移動すると、ニードルとニードルホルダの位置関係が変わり、ニードルの半径方向の移動の規制を解除する。即ち、第1のグリップを軸方向に移動(本体側に移動)することにより、ニードルの半径方向移動の規制が解除され、工具保持装置から先端工具が取り外せる。
また、工具本体に対する先端工具の回転方向位置の位置(向き)決めについては、先端工具と工具保持装置の回転方向の相対位置が不変のものであるため、工具保持装置の回転方向位置を工具本体に対して変更することで行っている。従来の電気ハンマにおいては、工具本体に設けたスチールボールを工具保持装置に設けた係合溝に噛み合わせることで、工具本体に対して工具保持装置の回転方向位置を規制しており、第2のグリップにてスチールボールの半径方向の移動を規制することで、スチールボールと係合溝の係合が外れないように構成している。使用者が先端工具の回転方向位置(向き)を変更する場合には、第2のグリップを軸方向に移動(先端工具側に移動)させることによりスチールボールの半径方向の規制を外し、スチールボールと係合溝の係合を外すことで、工具本体に対して工具保持装置を回転可能とし、その状態を維持して工具本体を回転させ、使用者の所望の位置に変更して、第2グリップを元の位置に戻す。
なお、第1のグリップと第2のグリップの間にはスプリングが配されており、第1グリップは常時先端工具側へ、第2グリップは常時工具本体側へ押圧されている。このスプリングの作用により、使用者が第1又は第2のグリップを軸方向へ操作しない限り、先端工
具が工具本体から外れたり、先端工具の回転方向位置が変わったりすることがないよう配慮されている。
英国特許第2276578号明細書
英国特許第2276579号明細書
上記した通り、従来の工具保持装置には、工具本体に対する先端工具の回転方向位置を使用者が任意に選択する位置で保持する機能と、工具本体に対する先端工具の抜け止めの機能とを有していたが、夫々次のような問題を有していた。
まず、工具本体に対する先端工具の回転方向位置の位置決めに関しては、従来の構成では、スプリングに抗して第2のグリップを軸方向前方に移動させながらリテーナスリーブを回動することで、先端工具の回転方向位置を変更していた。このため、使用者は先端工具の回転方向位置を変更するときは、スプリングに抗して第2のグリップを軸方向に移動させる力とリテーナスリーブを回動する力という別方向の力を同時に要求され、操作時における使用者(操作者)の負担が大きいという問題を有していた。
また、工具本体に対する先端工具の取り外しに関しては、従来の構成では、スプリングに抗して第1のグリップを軸方向後方に移動させることで先端工具とニードルの係合を外して行っていた。しかし、例えば狭いところでの作業においては、被削材を先端工具で穿孔している際に被削材が第1のグリップに当接してしまい、使用者の意図に反して第1のグリップに軸方向の力が被削材から加わり、先端工具の抜け止めの機能を果たさない場合が生じる可能性があった。また、電動ハンマを使用する際、使用者は第1のグリップを握って作業する場合があり、加えて電動ハンマは先端工具の空打ちを防止するために、工具本体を被削材に対して押し付けないと衝撃動作が生じないよう設計されているため、使用者の意図に反して第1のグリップを軸方向後方に押し下げてしまい、このような場合も先端工具の抜け止めの機能を果たさない可能性があった。
本発明の目的は、上記した問題を解決し、この種の工具保持装置の操作性又は安全性の向上を図ることである。
上記目的は、前記グリップを軸方向移動かつ回動可能に設けると共に、前記ニードルホルダを少なくとも2個設け、第1のニードルホルダは前記グリップの軸方向移動に連動して軸方向移動可能で、第2のニードルホルダは前記グリップの回動に連動して回動可能とすることにより達成される。
本発明によれば、グリップを軸方向後方に移動するのみでは先端工具とニードルの係合が外れず、更にグリップを回動させることで係合を外し先端工具の取り外しが可能となるように構成したので、安全性に優れた工具保持装置を提供することができる。
以下本発明になる工具保持装置の一実施例を図1乃至図9を用いて説明する。
図1は本発明になる工具保持装置の断面図であり、ニードル11が先端工具1を係止している状態を示す。図2は図1の状態から第1のグリップ3を軸方向後方(図中右方向)に移動した際の断面図であり、この状態でもニードル11が先端工具1を係止している状態を示す。図3は図2の状態から第1のグリップ3を回動させた状態を示し、第1のグリップ3と一体にニードルホルダ12も回動して先端工具1の係止を外した状態を示す。図4はニードルホルダ12の斜視図である。図5は図1のA−A断面図であり、図6は図1のB−B断面図である。図7は図1のC−C断面図であり、スチールボール8により工具保持装置の回転方向位置の位置決めを行っている状態を示す。図8は図7の状態から第2のグリップ4を回動し、スチールボール8による工具保持装置の係合を外した状態を示す。図9は図8の状態から更に第2のグリップ4を回動し、工具保持装置が工具本体14に対して所定角度回動した状態を示す。
工具本体14は図示しない電気ハンマ等の衝撃工具と一体に構成されており、衝撃工具の打撃発生機構により打撃子15を介して先端工具1の図中右側面が打撃される。先端工具1は例えば特表平3−505996号に開示されている公知の工具であり、2つの両端閉塞溝16と複数の動力伝達溝17が設けられている。先端工具1はリテーナスリーブ2にその後端を保持されている。リテーナスリーブ2には2個所に穴部2aが設けられており、この穴部にリテーナスリーブ2に対して回転不能で且つ軸直角方向に移動可能に設けられた2個のニードル11が配置されており、このニードル11の軸直角方向の移動をニードル11を覆うように設けられた第1のニードルホルダ10の規制面10a及び第2のニードルホルダ12の傾斜面12aにより規制することでニードル11と先端工具1の両端閉塞溝16の係合を行い、リテーナスリーブ2から先端工具1が脱落しないよう保持している。
第1のニードルホルダ10には第1のスプリング9の一端が係合しており、この第1のスプリング9の作用により常に先端工具1側(図中左方向)へ押圧されている。また第1のニードルホルダ10の先端工具1側には、第1のグリップ3が設けられており、第1のグリップ3によりニードルホルダ10の移動を規制している。なお、第1のグリップ3の先端工具1側への移動は、リテーナスリーブ2の先端に設けた先端キャップ18により規制されている。なお、第1のニードルホルダ10の内周には、図6からも明らかな通り、ニードル11の軸直角方向の移動を規制する規制面10aと突起10bが設けられており、突起10bはリテーナスリーブ2の溝2dに挿入されている。リテーナスリーブ2の溝2dは、軸方向部分と周方向部分からなる略L字形状をしており、これにより、図1の状態では突起10bは溝2dの軸方向部分に係合して第1のグリップ3はリテーナスリーブ2に対して回転不能に構成しているが、図2の状態まで第1のグリップ3を図中右方向に押し下げると、突起10bは溝2dの周方向部分に至り、図3の状態まで第1のグリップ3を周方向に回転可能になる。
第1のグリップ3の内側で、ニードル11の先端工具1側には第2のニードルホルダ12が設けられており、ニードルホルダ12の先端工具1側には衝撃吸収材(緩衝材)からなるリテーナダンパ13が設けられており、第2のニードルホルダ12の反対側には、ニードル11が当接している。これにより、打撃子15によって打撃された先端工具1がニードル11を打撃した力を第2のニードルホルダ12の傾斜面12aを経てリテーナダンパ13で吸収することができる。なお、ここで第2のニードルホルダ12のニードル11と当接する面を所定角度傾斜した傾斜面12aとしたのは、先端工具1がニードル11を打撃した力を分散させるためである。なお、リテーナダンパ13は軸方向前方(図中左方向)に移動しないよう、ストッパ部材によりその動きが規制されている。また、第2のニードルホルダ12の外周には、図5から明らかなように、軸方向に延びたキー溝12dが対称位置に2個所設けられており、このキー溝12dに第1のグリップ3の内側に設けたキー3aが挿入され、第1のグリップ3と第2のニードルホルダ12が回転不能で軸方向移動可能に構成されている。
以上のように構成された工具保持装置は、工具本体14に対して次のような構成をもって装着されている。
リテーナスリーブ2の後方(図中右側)の外周には周方向段部2bが全周に亘って設けられている。本実施例では周方向段部2bは30度間隔で12個設けている。リテーナスリーブ2は工具本体14と一体に構成されたフロントカバ7の内に回転方向摺動可能に設けられており、フロントカバ7に周方向に均等間隔で4個所設けられた穴部7aには、それぞれスチールボール8がフロントカバ7に対して回転不能で且つ軸直角方向に移動可能に設けられている。スチールボール8の外周には規制部5a、傾斜部5b、開放部5cを有するボールホルダ5が配されており、このボールホルダ5はその外周を覆っている第2のグリップ4と一体に構成されている。ボールホルダ5と第2のグリップ4には第2のスプリング6の一端が固定されており、第2のスプリング6の他端はフロントカバ7に固定されている。この第2のスプリング6のねじりトルクにより、ギヤホルダ5及び第2のグリップ4は、常に所定の回転方向(図7において反時計回り方向)に力を受けており、従って通常は、図7に示す状態の通り、スチールボール8はボールホルダ5の規制部5aによりその軸直角方向の移動を規制され、スチールボール8はリテーナスリーブ2の周方向段部2bと係合し、結果的に、工具保持装置全体が工具本体14に対して回転不能に固定されている。
なお、ボールホルダ5はその外周にばね受け部5dを有し、このばね受け部5dにて第1のスプリング9の一端を受けている。第1のスプリング9の外径よりもばね受け部5dの外径の方がやや大きく構成されており、この径の違いにより発生する第1のスプリング9の巻き付き力により第1のスプリング9はばね受け部5dに係合している。
次に、以上のように構成された工具保持装置の動作について説明する。まず、工具保持装置に対する先端工具1の取り外しについて図1乃至図4を用いて説明する。
先端工具1が取り付いている図1の状態から、まず、使用者が第1のグリップ3を第1のスプリング9に抗して後方(図中右方向)に押し下げて図2の状態にする。第1のグリップ3を押し下げると、一体に構成されている第1のニードルホルダ10も一緒に後方に移動し、ニードル11の軸直角方向の移動を規制していた第1のニードルホルダ10の規制面10aが移動して、ニードル11の押えを行わない状態になる。しかし、この状態(図2の状態)では、第1のニードルホルダ12の傾斜面12aの第1傾斜面12bがニードル11に当接しており、この第1傾斜面12bによりニードル11は軸直角方向に移動することを規制されている。即ち、この第1傾斜面12bは、ニードル11の軸直角方向の移動を規制する規制部材である。
次いで、使用者が第1のグリップ3を所定角度回動させる。第1のグリップ3が回動されると、第1のグリップ3に対してキー3aとキー溝12dにより軸方向移動可能で且つ一体回転に構成された第2のニードルホルダ12が一緒に回動する。第2のニードルホルダ12が回動すると、ニードル11との当接面が第1傾斜面12bから第2傾斜面12cに変わる。第2傾斜面12cは、第1傾斜面12bよりも軸方向長さが短く構成されており、この長さの差により、ニードル11の軸直角方向移動の規制が解除され、ニードル11は軸直角方向に移動できるようになる。ニードルホルダ12の傾斜面12aの形状は図4の斜視図からも明らかなように、第1の傾斜面12bと第2の傾斜面12cでその高さが異なり、第1傾斜面12bの方が第2傾斜面12cよりも高くなるよう構成されている。即ち、第1傾斜面12bは第2傾斜面12cに対して突出した形状となっている。
なお、図2の状態から図3の状態へ第1のグリップ3を回動させた場合、第1のニードルホルダ12に一端が固定されている第1のスプリング9も回動する。第1のスプリング9の他端はボールホルダ5の外周に巻き付いており、第1のグリップ3の回動方向と第1のスプリング9の巻き方向が一致しているため、第1のグリップ3の回動動作により第1のスプリング9の他端はボールホルダ5の外周に巻き付き固定し、第1のスプリング9には回動方向とは反対向きの力が蓄積される。従って、図3の状態で先端工具1の取り付け(又は取り外し)作業を終了した後、使用者が第1のグリップから手を離すと、自動的に上記蓄積された第1のスプリング9の力により図2の状態へ戻され、併せて図1の状態から図2の状態へ第1のグリップ3が移動したときに第1のスプリング9を圧縮した際に蓄積された反発力により図1の状態に戻される。即ち、先端工具1の取り付け(又は取り外し)の際は、図1から図2の状態を経て図3の状態へ使用者が第1のグリップ3を移動させるが、図3の状態で使用者が第1のグリップから手を離すと、第1のスプリングの作用により自動的に図1の状態へ戻る構成である。
以上の通り、第1のグリップ3を押し下げる動作だけでは先端工具1を工具本体から取り外すことはできず、更に第1のグリップ3を回動させることで先端工具1の取り外しができる構成になっているため、使用者の意図に反して第1のグリップ3を軸方向に押し下げてしまった場合であっても、先端工具1の抜け止めができ、工具全体としての安全性の向上を図ることができる。
次に、工具保持装置の工具本体14に対する先端工具1の回転方向位置の位置決めについて図7乃至図9を用いて説明する。なお、図7乃至図9は図1のC−C断面図である。
図7において、フロントカバ7の穴部7aにあるスチールボール8は、その軸直角方向の移動をボールホルダ5の規制面5aにより規制されているため、リテーナスリーブ2の周方向段部2bに入り込み、リテーナスリーブ2を工具本体14に固定している。
この図7の状態で、使用者が第2のグリップ4を図中時計回り方向に回動させる。第2のグリップ4はボールホルダ5と一体に構成されているため、ボールホルダ5も回動し、スチールボール8の軸直角方向移動を規制していたボールホルダ5の規制面5aが移動して、スチールボール8の外周には傾斜部5bがまず位置する。スチールボール8の外周に傾斜部5bが来て図8の状態になると、スチールボール8の軸直角方向移動の規制が解除され、スチールボール8はリテーナスリーブ2の周方向段部2bから外れ、工具本体14に対するリテーナスリーブ2の固定が解除される。
一方、ボールホルダ5の外周には第1のスプリング9の端部が巻き付いており、ボールホルダ5の回動方向が第1のスプリング9の巻き方向と一致するため、第1のスプリング9はボールホルダ5に巻き付き固定される。第1のスプリング9はその他端が第1のニードルホルダ10に固定されているため、図7から図8の状態まで回動する間に第1のスプリング9には回転戻り方向の力が蓄積される。この第1のスプリング9に蓄積された回転戻り方向の力により工具保持装置全体を回動するように作用するが、リテーナスリーブ2とフロントカバ7の間に設けられているOリングにより生じる摩擦力や、第1のスプリング9がボールホルダ5に巻き付き固定するまでの滑り分等により、第1のスプリング9に蓄積された回転戻り方向の力の大部分が消費され、図8のリテーナスリーブ2に見られるように、工具保持装置は僅かにしか回動しない。
このような図8の状態から、更に使用者が第2のグリップ4を図中時計回り方向に回動させると図9に示す状態となる。図9の状態ではスチールボール8の外周にはボールホルダ5の開放部5cがきて、スチールボール8によるリテーナスリーブ2の固定は解除されたままであり、ボールホルダ5と第1のニードルホルダ10が第1のスプリング9により接続された状態となっているため、第2のグリップ4の回動とともに工具保持装置が回動する。
なお、第2のグリップ4は第2のスプリング6によりフロントカバ7に固定されているため、第2のグリップ4を図7から図9の状態まで回動すると、第2のスプリング6は捻られ、回転戻り方向の力が蓄えられる。これにより、図9の状態で、使用者が第2のグリップ4から手を離すと、第2のスプリング6に蓄えられた回転戻り方向の力により、第2のグリップ4とボールホルダ5が一緒に図5に示す状態(初期位置)まで戻る。ボールホルダ5が初期位置まで戻るときの回動方向は、第1のスプリング9の巻き方向とは逆になるため、第1のスプリング9はボールホルダ5に固定されずに滑り、第1のスプリング9には回動方向の力が蓄積されない。
図7乃至図9からもわかるように、本実施例においては、リテーナスリーブ2の周方向段部2bが30度間隔に12個設けられており、ボールホルダ5を約65度回動させると、リテーナスリーブ2が約30度回動する構成である。これは図7乃至図9に示すリテーナスリーブ2の所定位置2cの移動状態から明らかである。使用者にとっては第2のグリップ4を1回所定量回動させると先端工具1が工具本体14に対して約30度回動する構成であり、先端工具1の回転方向位置を30度単位に確実に微調整できる構成である。
以上の通り構成された、工具保持装置の工具本体14に対する先端工具1の回転方向位置の位置決め機構は、使用者は第2のグリップ4を回動するだけで精度よく位置決めができるものであり、工具全体としての操作性の向上を図ることができる。
図1は本発明の一実施例を示す工具保持装置の断面図である。 図2は図1の状態から第1のグリップを軸方向後方に移動した際の断面図である。 図3は図2の状態から第1のグリップを回動させた状態の断面図である。 図4は本発明の一実施例を示すニードルホルダの斜視外観図である。 図5は図1のA−A断面図である。 図6は図1のB−B断面図である。 図7は図1のC−C断面図である。 図8は図7の状態から第2のグリップを回動した状態を示す断面図である。 図9は図8の状態から更に第2のグリップを回動した状態を示す断面図である。
符号の説明
1は先端工具、2はリテーナスリーブ、3は第1のグリップ、4は第2のグリップ、5はボールホルダ、6は第2のスプリング、7はフロントカバ、8はスチールボール、9は第1のスプリング、10は第1のニードルホルダ、11はニードル、12は第2のニードルホルダ、13はリテーナダンパ、14は工具本体、15は打撃子、16は両端閉塞溝、17は動力伝達溝、18は先端キャップである。

Claims (1)

  1. 両端閉塞溝を有する先端工具と、
    該先端工具を打撃する打撃子と、
    該先端工具の後端を保持し、穴部を有するリテーナスリーブと、
    該両端閉塞溝に係合可能に該穴部に収容されるニードルと、
    を有する衝撃工具において、
    該ニードルを覆うように設けられ、該ニードルの径方向の移動を規制する規制面と、グリップとを有する第1のニードルホルダを設け、
    該ニードルの前方に設けられる第2のニードルホルダであって、該ニードルの径方向の移動を規制する第1傾斜面と、該第1傾斜面から周方向に連なり該ニードルの径方向の移動を許容する第2傾斜面とを有する第2のニードルホルダを、該グリップに対して回転不能且つ軸方向移動可能に設け、
    該第1のニードルホルダに一端が係止され、該第1のニードルホルダを前方に押圧するスプリングを設け、
    該第2のニードルホルダの前方に前方移動不能に設けられる緩衝材であるリテーナダンパを設け、
    該グリップが前方に位置する場合は該規制面と該第1傾斜面が該ニードルの径方向の移動を規制し、該グリップが後方に移動すると該規制面による規制が解除され、さらに該グリップを回動させると該第1傾斜面による規制が解除されるよう構成した
    ことを特徴とする衝撃工具。
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